JPH08209551A - 繊維性シート状物の着色方法 - Google Patents

繊維性シート状物の着色方法

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JPH08209551A
JPH08209551A JP7010118A JP1011895A JPH08209551A JP H08209551 A JPH08209551 A JP H08209551A JP 7010118 A JP7010118 A JP 7010118A JP 1011895 A JP1011895 A JP 1011895A JP H08209551 A JPH08209551 A JP H08209551A
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JP
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sheet
water
dye
anionic
cationic
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Application number
JP7010118A
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English (en)
Inventor
Toyohiko Mizuno
豊彦 水野
Yasuhiko Ogi
康彦 荻
Yuji Suda
雄治 須田
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Daifuku Seishi Kk
Original Assignee
Daifuku Seishi Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長尺の連続した着色シートが容易に製造でき、
種々の色彩が安定して得られ、水に対して堅牢な着色シ
ートが得られ、色の切替えが容易であり、着色排水の発
生が極めて少量である。 【構成】 晒針葉樹クラフトパルプ 叩解 SR25°
100部のスラリーを調整し、ポリアミドアミン・エ
ポキシ系湿潤強力剤を0.7部と非イオン系消泡剤を少
量添加して、円網抄紙機を用いて坪量55g/m2 の紙
を抄造した。このシートにカチオン性直接染料の1:1
混合水溶液を染料がシートに対して重量比2.0%にな
るように塗布し、熱風乾燥機にて100℃で乾燥してラ
ベンダー色(薄紫色)の着色紙を得た。次に、タンニン
酸(染色助剤用 濃度40%)の濃度の異なる水溶液
固形分% 0.1、0.20、0.4のものを用意し、
各液を着色紙に対して150%塗布して、熱風乾燥機に
て100℃で5分乾燥の定着処理を行った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は繊維性シート状物の着
色方法に係り、詳しくは、鮮明な色彩を有し、製造の容
易な繊維性シート状物の着色方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装に好適なシートで種々の色彩が安定
して得られる着色シートには、主として木材パルプ等の
植物繊維パルプを相当程度含有した紙、又は湿式不織布
が適しており、製造され、使用されている。その他の材
料、例えばプラスチックフィルムは着色の難度が高いた
め、着色品は高価であり、無色で用いられることが多
い。乾式不織布もプラスチックフィルムと同じく着色に
難がある。
【0003】上記の紙又は湿式不織布の着色には、従来
は下記の方法があった。 A.植物繊維パルプが水に分散した状態(パルプスラリ
ー)で、バッチ方式で着色剤を添加する方法、 B.シート形成装置に流送途中のパルプスラリーに対し
て着色剤を連続に計量して添加する方法、 C.抄紙機等のシート形成装置の後部に設置されたサイ
ズプレス部で着色サイズプレス液を塗布する方法。着色
剤としては染料であるが、通常はでんぷん等のサイズプ
レス用サイズ剤が混合される。
【0004】D.その他として、カレンダースタックで
染料を供給し、着色させる方法或は、乾燥シートを独立
の加工機で着色剤液を浸漬する方法。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のうち、Aの方法
は調色に柔軟性が乏しく、色替えの際に大量の着色損紙
が発生する点、及び原料調整から排水までの多くの配管
の汚染により、多大の洗浄排水が発生する点が問題とな
っている。
【0006】Bの方法は、Aの2つの問題点では、相当
程度改善されるが、色替えの頻度が増すと、工程内の残
存着色微細繊維液及び洗浄排水の量はやはり多大になっ
て問題となる。Cの方法は染料の付着量に変動が大きく
色彩の安定性に乏しい欠点がある。従って、高いレベル
の美しい色彩を必要とする分野には適さないという問題
がある。Dの中のカレンダーストックを使用する方法
も、Cと同様の問題がある。又、カレンダーストックを
使用する方法も独立した加工機で浸漬する方法もAやB
の方法に比較して染料がシート内部に浸透する時間を長
く設定することが難しく、得られた着色の耐水性が不足
し、水に対して堅牢な染色のシートが得られ難い欠点が
ある。
【0007】近年になって、カチオン性直接染料が紙着
色用染料として出現した。この染料は高速染着性を有
し、吸尽性が高く、紙や綿布に染着して、耐水堅牢度や
日光堅牢度が良好とされている。その着色紙への応用方
法として、上記A,B,C法及び製紙工程を終了した状
態で連続浸漬し、ロール間で絞り、乾燥する方法も提案
されている(特開昭54−142237号)。この染料
を用いてもA法及びB法では、溶解状態の残存染料は大
幅に減少するとしても、着色した微細繊維は減少せず、
抄紙機の抄網から水に伴って排出されて着色排水とな
る。従って、洗浄排水は、大量に要するとともに、排水
中の着色微細繊維を回収する環境保全費用も多大にな
る。
【0008】上記のカチオン性直接染料液に、紙を連続
的に浸漬し、絞り、乾燥する着色方法は、残存染料も残
存着色微細繊維も減少し、色替えは容易である。しかし
ながら、この方法で製造された着色シートは耐水堅牢度
が充分ではなく、例えば、切り花を包装した場合に、花
の水分、又は持つ手の水分により着色剤がしみ出して汚
染を生ずる欠点がある。
【0009】この発明の目的は前記問題点を解消するた
めになされたものであって、長尺の連続した着色シート
が容易に製造でき、種々の色彩が安定して得られ、水に
対して堅牢な着色シートが得られ、色の切替えが容易で
あり、着色排水の発生が極めて少量である繊維性シート
状物の着色方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、繊維
性シート状物に対してカチオン性直接染料分散液を含
浸、又は塗布によって付着させ、次に、アニオン性物質
分散液を含浸又は塗布によって付着させる工程を含む繊
維性シート状物の着色方法を要旨とするものである。
【0011】請求項2の発明は、繊維性シート状物が直
接染料に対して親和性を有する繊維又はパルプ化繊維を
含有するものである請求項1に記載の繊維性シート状物
の着色方法をその要旨とするものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、アニオン性物質分散液がアニオン性高分子物
質、タンニン酸又はその誘導体から選ばれた1種又は2
種以上のものであることを要旨とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち
いずれかにおいて、アニオン性物質分散液が、アニオン
性物質とアニオン性物質と共存して安定な分散液を形成
する撥水化剤を含むものであることを要旨とするもので
ある。
【0014】(繊維性シート状物) A1.繊維性 この発明で繊維性とは、繊維によって主として構成され
ているものをいう。繊維としては次のようなものが含ま
れる。
【0015】植物繊維、植物繊維パルプ、再生セルロー
ス繊維、合成繊維 上記植物繊維、植物繊維パルプ、及び再生セルロース繊
維は後に詳説する。なお、この発明でいう合成繊維は、
中性の水の中で負に帯電する繊維であり、正に帯電する
溶解した染料をその表面に吸着する特性を有する繊維で
ある。合成繊維としては、ビニロン、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、その他ポリオレフィン系、ポリウレタン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を挙げることがで
きる。
【0016】(直接染料に対して若干の親和性を有する
繊維)直接染料に対して若干の親和性を有する繊維は、
下記のものを挙げることができる。
【0017】植物繊維としては、木綿、コットンリンタ
ー、麻類(亜麻、ラミー、黄麻、***)等がある。植物
繊維パルプとしては、下記のものがある。
【0018】(イ)木材パルプ(針葉樹、広葉樹、な
お、パルプ化方法による区分としては溶解パルプ、クラ
フトパルプ、メカニカルパルプ等があるが、リグニン残
量は少ないほうがよい。) (ロ)マーセル化木材パルプ(上記の木材パルプのマー
セル化物) (ハ)木本靭皮パルプ(楮、三椏、がんぴ) (ニ)草本靭皮パルプ(亜麻、ラミー、ケナフ) (ホ)葉繊維パルプ(マニラ麻、サイザル麻、バナナ) (ヘ)茎稈パルプ(わら、バガス、竹、エスパルト草) (ト)種毛繊維パルプ(木綿、コットンリンター) 再生セルロース繊維としては、ビスコースレーヨン、キ
ュプラレーヨン等を挙げることができる。
【0019】合成繊維としては、ビニロン、ナイロン等
を挙げることができる。 B1.シート状物 シート状物とは、紙、湿式不織布、乾式不織布(カード
法又はエヤーレイド法によるウエッブ形成法、接着不織
布、サーマルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、ス
パンレース、水流絡合法等による繊維間接着又は絡合
法)、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等で
あって、前記A1の繊維が露出して水中で染料を吸着可
能なものをいう。又、上記A1の繊維を添加又は複合し
たスパンボンド不織布、メルトブローン不織布を挙げる
ことができる。 (カチオン性直接染料)この発明でいうカチオン性直接
染料とは、分子内にモノ−アゾ、又はジス−アゾ(或は
ポリ−アゾを含む)等のアゾ化合物残基を有するととも
に、カチオン性基を有して分子内塩や分子外塩を形成
し、水溶液を形成可能なカチオン性直接染料をいう。
【0020】カチオン残基としては、ジアルキルアミノ
アルキレン基のようにプロトン化し得る塩基性基と、ト
リアルキルアミノアンモニウム基のようにイオン化して
いるカチオン基がある。カチオン性基は、酸と結合して
分子外塩を形成するが、この形成で結合する酸としては
比較的低分子の無機酸(塩酸、硫酸、リン酸等)や、及
び有機酸(蟻酸、酢酸、乳酸等)が用いられる。なお、
詳細は後記する。
【0021】酸・塩の形態でないものは、酸性水溶液と
して用いられる。特開昭54−142237号に示され
る例としては化1に示すようにカチオン基は分子内塩を
形成し、プロトン化し得る塩基性基がプロトン化せず、
塩形成していない。
【0022】
【化1】
【0023】(色相) 青味赤色 又、化2に示すようにカチオン基の塩形性の他に塩基性
基のプロトン化による分子外塩形成が、酢酸付加塩とし
て形成されているものがある。
【0024】
【化2】
【0025】(色相) 青味赤色 カチオン性直接染料は、(1)発色性と、直接性と呼ば
れる染着性とを併せ有するアゾ化合物残基で、これには
スルホン酸基が結合しているものと、(2)カチオン基
又はプロトン化し得る塩基性基、或はこの両者と、
(3)この(1)と(2)とを結合する部分とから構成
されている。この基本構造を有する染料については次の
文献に紹介されている。
【0026】特公昭63−45425号(以下、特1と
いう) 特開昭57−53564号(以下、特2という) 特開昭59−147053号(以下、特3という) 特開昭59−217762号(以下、特4という) 特開昭60−130651号(以下、特5という) 特開昭62−41268号(以下、特6という) 特開昭62−288660号(以下、特許7という) 特開昭62−292860号(以下、特8という) 特開平2−255867号(以下、特9という) 特開平2−276867号(以下、特10という) アゾ化合物残基(以下、アゾ残基と略す)数は1〜4個
までが合成可能である。前記特2には、モノ−アゾ残
基、ジス−アゾ残基、トリス−アゾ残基、テトラキス−
アゾ残基、ジスアゾアゾキシ残基の実施方法が説明され
ている。
【0027】カチオン基又はプロトン化し得る塩基性基
としては、特5、特7に詳説されているように窒素原子
を含む置換基の多様な構造が提案されている。カチオン
基の場合は、有機4級アンモニウム塩構造であるが、窒
素原子に結合する有機基としては、アルキル基、アルコ
キシル基、ヒドロキシアルキル基、シアノアルキル基、
フェニル基、ベンジル基(フェニル基やベンジル基は置
換基のあるものを含む。)、(含窒素)複素環残基(例
えば、ピリジニウム、ピコリニウム、ピロリジウム、モ
ルホリウム、Nメチルモルホリウム、Nメチルピペリジ
ニウム、Nメチルピペラジニウム)を挙げることができ
る。
【0028】プロトン化し得る塩基性基は、基本的に有
機アミン構造である。アミンの窒素原子に結合する有機
基の例は、カチオン基の有機4級アンモニウム構造の窒
素原子に結合する有機基が該当する。又、水素原子も含
まれる。
【0029】これらのカチオン基やプロトン化し得る塩
基性基は下記の化3の通りである。
【0030】
【化3】
【0031】R2 は水素又はアルキルである。Qはエチ
レン、プロピレン等のアルキレンである。R3 ,R4
5 ,R6 ,R7 は上記の窒素原子に結合する有機基で
ある。
【0032】スルホン酸基は少なくとも1個は必要であ
り、2〜4個が通常良く用いられる。これは、直接性に
効果がある。カチオン基とプロトン化し得る塩基性基の
数の和は重要であり、この和がスルホン酸及び他の解離
性アニオン基の数の和よりも少なくとも1は多いことが
必要である。これによって、染料としてのカチオン性が
保持される。カチオンと対になるアニオンは、染料液配
合時に水溶液状態で加えられてもよい。
【0033】染料としてこれらのスルホン酸含有塩基性
アゾ化合物を使用する場合には、分子内塩を形成しない
過剰のカチオン基又は塩基性基を、通常は非発色性のア
ニオン形成物質との分子外塩にする。例としては、塩
素、臭素、重硫酸、メチル硫酸、アミノスルホン酸、過
塩素酸、シュウ酸、酢酸、マレイン酸、コハク酸、クエ
ン酸等がある。これらは特7に詳細に説明されている。
又、他のものとしては、遊離型、金属錯体型がある。
【0034】以上のようにして得られた塩基性直接染料
はそのままの状態か、1:1金属錯塩、又は1:2金属
錯塩にして使用する。錯塩化に使用する金属は、特7に
よれば、銅、クロム、コバルト、ニッケル、マンガンが
用いられる。金属錯体の形成は、所要モル数の金属塩と
の直接反応や、酸化剤の作用を利用して行うことができ
る。
【0035】このようにして、種々の色のカチオン性直
接染料が入手できる。その一部の化学構造は下記の文献
に示されている。
【0036】
【化4】
【0037】(色相)スカーレット・レッド (文献)特開昭59-147053
【0038】
【化5】
【0039】(色相)黄−オレンジ (文献)特開平2-276867
【0040】
【化6】
【0041】(色相)緑青 (文献)特開昭57-53564
【0042】
【化7】
【0043】(色相)マリンブルー (文献)特開昭59-147053
【0044】
【化8】
【0045】(色相)ニュートラルブル(青) (文献)特開昭60-130651
【0046】
【化9】
【0047】(色相)褐色 (文献)特開昭62-288660 及び前記化1及び化2に示す構造のものである。
【0048】これらの例には上記の種々の構造型式のカ
チオン性アゾ化合物が含まれている。 (着色方法)カチオン性直接染料の紙着色への応用は、
抄紙前の紙原料スラリーの染色と、抄紙後に染料液の浸
漬する方法が提案されている。
【0049】紙原料をスラリー状で染色する場合には、
バッチ染色と種口で連続的に染料を混合する方法が知ら
れている。又、染色後にサイズ剤とミョウバン等の定着
剤を加える染色、サイズ紙の製法も知られている。抄紙
機に付加したサイズプレスで染色する方法も知られてい
る(これらの方法は特6、特8に述べられている。)。
さらに、抄紙後の未サイズ紙及びサイズ紙を連続的に染
料液と浸漬し、2本のロールで絞り、ついで乾燥する着
色方法も提案されている。なお、これらの方法は特1乃
至特10に共通して記載されている。 (含浸又は塗布法)シート状物(以下、シートという)
は編織物と異なって、長尺のロールで使用されるものが
多く、従って、浸染方式は適当ではなく、原料染色を行
うか、連続染色法が適する。この方法では、染料分散液
中にシートを浸漬して、シート内部にまで直ちに浸透さ
せるとともに、余剰の液を除去する方法(これを含浸と
もいう)と、シートの面上に染料分散液を好ましくは必
要量だけ塗布し、乾燥工程で内部に浸透させる塗布方法
がある。
【0050】カチオン性染料分散液を繊維性シートに含
浸すると、イオン性吸着によって液中の染料濃度は急速
に低下し、除去された余剰液の再使用には大幅な濃度調
整を必要とする。含浸には液に浸漬、或はスプレー、或
はロールで過剰に塗布してから絞りロール絞る方法、バ
ーで掻き落とす方法等がある。塗布には、ロール塗布、
或はスプレーやファウンテンコーター等が使用できる。 (含浸、塗布後の加熱)含浸、又は塗布後には染料を繊
維の微細構造の内部まで染着させるために加熱乾燥が好
適である。加熱には、撥水性シリンダーを多数備えたシ
リンダー乾燥機、又は熱風室を通す熱風乾燥機が使用で
きる。水分は完全に除いてもよいし、染料の染着が十分
に進んだ場合には、それまでの加熱以降は特に完全乾燥
しなくともよい。熱風の温度は60℃〜120℃が適当
であるが、特にこれらの温度に限定されるものではな
い。 (アニオン性物質)直接染料によるセルロース繊維染色
物の耐水堅牢度の向上には、従来はカチオン系化合物が
固着剤として使用されている。ジシアン系、ポリアミン
系及びポリカチオン系のカチオン化合物が使用されてい
る。これらの化合物の作用はセルロース繊維上で染料と
の反応による不溶化として説明される。
【0051】本発明で用いられるのは、次のようなアニ
オン物質である。 (1)水溶性又は水分散性アニオン性高分子化合物 例えば、カルボキシメチルセルロース、アクリル酸重合
化又は共重合体、アニオン性アクリルアミド共重合体等
が挙げられる。
【0052】(2)アニオン性高分子エマルジョン 例えば、スチレンブタジエン共重合体、メタアクリレー
ト・ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポ
リウレタン等を挙げることができる。
【0053】(3)タンニン酸、又はその誘導体及び合
成タンニン これらのアニオン性物質は、水を加えて必要な希釈を行
っても安定な液を形成するものを選択する。又、有機酸
等の低分子の水溶性アニオン物質は、カチオン性直接染
料の水溶解性を高めるので、逆効果であり、上記
(1)、(2)のアニオン性物質等は酸性で水に不溶化
するものから選択するのが好ましい。 (撥水化剤)アニオン性物質と共存して安定な分散液を
形成する撥水化剤は、非イオン性又はアニオン性の撥水
化剤である。これは単独の水分散液をシートに含浸又は
塗布することにより、シートに撥水性を付与するか、或
は吸水性を大幅に低減する能力を有するものである。最
も好ましいものの一つにフッ素樹脂系水性撥水剤があ
る。これには非イオン型及びアニオン型があり、アサヒ
ガード(商標、旭硝子(株))等の商品として販売され
ている。
【0054】又、アルキルケテンダイマーやアルケニル
コハク酸の非イオン性分散液も使用できるものの一例で
ある。これらの撥水化剤は、無色であること、日光や蛍
光燈等の照射で変色しないこと、及びシートに染着した
カチオン性直接染料の色相を目立って変化させないこと
が好ましい。 (実施の方法)切花、菓子、洋品、小物等の包装に適す
る、すなわち、装飾的な効果も併せ有する用途に使用す
るため、シートの材料としては、価格面の制約から木材
パルプを相当量含有するものがよい。しかし、木材パル
プから作られたシートは切花にの包装のよう上広がり漏
斗状に使用した場合、鋭角なしわが生じ、上広がりに包
装し難くなる傾向がある。手で持った触感は固いため、
やや難があるが、これでもよい。
【0055】しかし、木材パルプよりもマーセル化木材
パルプの方が以下の理由から好ましい。すなわち、マー
セル化木材パルプからは嵩高なシートが得られ、比較的
柔軟なので上広がりの漏斗状の形状をなす包装も容易に
形成でき、手にもった触感も良好となる。他方、切花包
装の場合には、内部からの水分が浸出する場合も多く、
さらに鞄等に容れることなく露出して持つため多少の雨
に濡れても破れや著しい変形があっては、不適である。
従って、湿強度と湿潤時形状保持性を有することが好ま
しい。
【0056】湿強度を得るに湿潤協力剤の添加が一般的
であるが、これだけではシートが硬くなり、触感的にも
好ましくない。又、引裂強さが低下して、例えば、使用
中に尖ったものに擦れた場合に引裂ける場合もある。
【0057】湿強度を得る第2の方法としては、熱融着
等で自己接着性を有する合成繊維(以下、融着性繊維と
いう)を使用するとよい。融着性繊維の使用の他の利点
は、極端な熱と圧力を加えない限りシートを更に嵩高を
にすることができる。さらに、他の利点として引裂き強
さを高めることができる。例えば、芯にポリエステル、
鞘に低軟化点ポリエステルを用いた複合繊維を用いる
と、湿強度と嵩高さと引裂き強さを併行的に高めること
が可能になる。
【0058】シートの形成方法は、有利には抄紙機を用
いて実施される。これは、原料繊維を水に分散させてス
ラリーを作り、これを抄網でシートに脱水形成して、乾
燥及び熱融着させる方法である。この方法の助剤として
少量の繊維状ポリビニルアルコールを添加して、熱融着
終了以前にシートが形くずれするのを防止することも有
用である。
【0059】その他の抄紙用薬品も適宜使用できる。
又、少量の湿潤強力剤と熱融着繊維との併用も有効な場
合がある。この場合の湿潤協力剤としてはポリアミドア
ミンエピクロルヒドリン系、ポリアクリルアミド系など
が用いられる。
【0060】シートの重さについては、水に濡れても容
易に破れない程度の軽さから、包装することが困難な程
にならない重さまで、数値は原料繊維や添加薬品によっ
て異なるが、20g/m2 〜100g/m2 が適当であ
る。あまり軽いと、染料液の保持性が低下する点が問題
になる。カチオン性直接染料分散液(以下、染料液とい
う)は、通常は水で分散させて調整する。PHの調整
は、PH4.0±0.5で行う。
【0061】含浸又は塗布によるシートへの染料液の付
与は、染め斑の発生を防止する条件では、染料液がシー
トの内部へも表面へも斑なく行き渡るのが望ましいの
で、結果としては、含浸状態となる。しかしながら、付
与する方法・装置としては、余剰付着液の循環使用はで
きるだけ避ける必要から始めから必要量だけの染料液を
シートに付着させる塗布方法が最も好ましい。コーティ
ングロールを用いる方法がその一例である。その他、フ
ァウンテンコーター、ビードコーター等の適用も可能で
ある。浸漬・絞り方式や、ロール塗布・掻取りバー方式
も染料液の浸透の遅いシートの場合には、適当である。
なお、浸透剤の染料液への添加は、最終的に着色の耐水
性を低下させる点と、アニオン基と弱カチオン基の双方
を有するカチオン性直接染料の分散安定性に悪影響を及
ぼさない品種の選定が難しい点がある。
【0062】染料液の付着したシートは乾燥機を用いて
乾燥される。乾燥機は、熱風乾燥機も、シリンダー乾燥
機も輻射型乾燥機も使用できるが、初期段階は非接触型
乾燥機がよい。
【0063】染料が付着したシートは、染料のカチオン
性によってシート内部に浸透し、直接性によって繊維内
部に定着するので、そのカチオン性をアニオン性物質に
よって封鎖することによって耐水性を高めることができ
る。このアニオン性物質は複数又は多数のアニオン基を
有する分子量があまり低くない物質がよい。例えば、酸
性染料の後処理に使用されるタンニン酸やその誘導体は
耐水性付与効果も、水分散液の粘度も適切である。カル
ボキシル基を持つ高分子、例えば、ポリアクリルアミド
共重合体も耐水性付与効果は良好であるが、一般に高粘
度品が多く、付着液量が多大になるので、乾燥工程の効
率の面から、適切な品種を適切に選ぶのがよい。又、ア
ニオン分散剤を使用した高分子エマルジョンやラテック
ス類も使用できる。
【0064】高分子類は、水溶性又は水分散性が好まし
いが、酸性溶液では不溶化、又は、凝固するタイプの方
が、耐水堅牢度が優れる結果を与えるので好ましい。
【0065】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、カチ
オン性直接染料液を、繊維性シート状物に含浸又は塗布
すると、イオン性吸着によってシート状物の繊維内部に
定着する。その後、アニオン性物質分散液の塗布又は含
浸により、カチオン性直接染料のカチオン性はアニオン
性物質により封鎖され、耐水性が高められる。
【0066】請求項2の発明では、繊維性シート状物が
直接染料に対して親和性を有しているため、その親和性
により良好にカチオン性直接染料が繊維性シート状物に
定着する。
【0067】請求項3の発明は、アニオン性物質がタン
ニン酸又はその誘導体からなっているため、耐水性付与
効果及び分散液の粘度が好適に得られる。請求項4の発
明は、アニオン性物質に撥水化剤を含んでいるため、シ
ート状物に撥水性を付与するか、或いは吸水性を大幅に
低減し、染料の耐水性を更に向上させる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明では、長尺の連続した着
色シートが容易に製造でき、種々の色彩が安定して得ら
れ、水に対して堅牢な着色シートが得られ、色の切替え
が容易であり、着色排水の発生が極めて少量とすること
ができる。
【0069】請求項2の発明では、請求項1の発明の上
記効果に加えて繊維性シート状物が直接染料に対して親
和性を有しているため、その親和性により良好にカチオ
ン性直接染料を繊維性シート状物に対して定着させるこ
とができる。
【0070】請求項3の発明では、アニオン性物質がタ
ンニン酸又はその誘導体からなっているため、耐水性付
与効果及び分散液の粘度を好適に得ることができる。請
求項4の発明では、シート状物に撥水性を付与すること
ができ、或いは吸水性を大幅に低減し、染料の耐水性を
更に向上させる。
【0071】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を説明す
る。実施例のシートとして、下記の4種類のシートを作
成した。
【0072】(シートA)木材パルプ紙 晒針葉樹クラフトパルプ 叩解度SR25° 100部 のスラリーを調整し、ポリアミドアミン・エポキシ系湿
潤強力剤を0.7部と非イオン系消泡剤を少量添加し
て、円網抄紙機を用いて坪量55g/m2 の紙を抄造し
た。
【0073】(シートB)コットンリンター混用シート コットンリンターバルプ 離解 50部 晒針葉樹クラフトパルプ 叩解度SR35° 20部 熱融着性ポリエステル繊維 30部 を混合してスラリーを調整し、ポリアミドアミン・エポ
キシ系湿潤強力剤0.5部、水溶性C.M.Cを0.3
部と非イオン系消泡剤を少量添加して、円網抄紙機を用
いて坪量55g/m2 を抄造した。
【0074】(シートC)ポリエステル繊維混用シート ポリエステル繊維 1.5d×5mm 50部 晒針葉樹クラフトパルプ 叩解度SR35° 20部 熱融着性ポリエステル繊維 30部 を混合してスラリーを調整し、シートBと同一の添加物
及び方法・条件でシートを抄造した。
【0075】 (シートD) 木材パルプシート マーセル化針葉樹クラフトパルプ 叩解度SR8° 60部 芯鞘タイプ 熱融着性ポリエステル複合繊維 40部 を混合してスラリーを調整し、ポリアミドアミン・エポ
キシ系湿潤強力剤を1部と非イオン系消泡剤少量を添加
して、円網抄紙機を用いてシートBと同様に抄造した。
【0076】なお、以下の各実施例において行った試験
法は下記の通りである。 (試験法) ○耐水定着度試験 耐水堅牢度の判定方法として次のように耐水定着度試験
を行った。
【0077】JIS P8141−65吸水度試験と試
験片の幅のみ異なる。幅25mm。水は純水を使用す
る。吸水時間は24時間とする。結果の判定は、試験片
を取外し、乾燥させてから、吸水上端部を線状又はしみ
状の変色、或は退色部分の発生、及び水浸部分の退色の
判定を行う。
【0078】○溶出試験 2cm×5cmの試験片を試験管に入れ、30c.c.の水
を加えて30分放置してから振盪し、染料の溶出による
水の着色を判定する。 (実施例1)シートA,B,Cにカチオン性直接染料
カヤセルブルーCF及びカヤセルレッドCB(日本化薬
(株)製)の1:1混合水溶液を染料がシートに対して
重量比2.0%になるように塗布し、熱風乾燥機にて1
00℃で乾燥してラベンダー色(薄紫色)の着色紙を得
た。次に、タンニン酸(染色助剤用 濃度40%)の濃
度の異なる水溶液 固形分% 0.02、0.04、
0.10、0.20、0.4、0.8のものを用意し、
各液を着色紙に対して150%塗布して、熱風乾燥機に
て100℃で5分乾燥の定着処理を行った。
【0079】溶出試験の結果は、シートA,B,及びC
の3種ともに、定着処理無しと、0.02%溶液処理は
濃色に溶出し、0.8%溶液処理は中色に溶出した。シ
ートCは0.04%も中色であった。
【0080】ほぼ全く溶出しなかったのは、シートAの
0.10〜0.4%、シートBの0.10〜0.20%
であった。シートCは0.04%以外の他の濃度は全て
淡色の溶出と、全濃度に若干の濃着色微粒子の脱落が認
められた。
【0081】定着無処理と0.20%溶液処理の各シー
トについて耐水定着度の判定を行った。定着無処理では
3種のシートはともに吸水上端に幅の広い紐状のしみが
生じた。0.20%では、シートAは細くて極めて淡い
染みであり、シートBは淡いしみであり、シートCは中
色のしみであった。各定着無処理のシートにおいて、水
浸部の退色が認められた。 (実施例2)実施例1のシートBの着色シートに、定着
処理としてカルボキシメチルセルロース水溶液(濃度
0.5%)を塗布し、熱風乾燥機にて乾燥した。着色シ
ートの色相に変化は認められなかった。
【0082】溶出試験の結果は、淡色であった。定着無
処理は濃色になった。耐水定着度試験は無処理のものは
幅広の紐状の濃色しみが生じたのに対して、定着処理し
たのものは細い淡色であった。 (実施例3)実施例1のシートBの着色シートに対して
定着処理としてアニオン性アクリルアミド共重合体(フ
ァイレックスM 明成化学(株)製)の製品重量20倍
希釈液を塗布して、熱風乾燥機にて乾燥した。
【0083】着色シートの色相及び触感に変化は認めら
れなかった。溶出試験結果は、淡色であった。耐水定着
度試験結果は、細い線状の淡色しみであった。 (実施例4)実施例1のシートBの着色シートに対して
定着処理として、アニオン性スチレン・ブタジエン・ラ
テックス(LX430 日本ゼオン(株)製)の固形分
0.7%水溶液を塗布し、熱風乾燥機にて乾燥した。着
色シートの色相及び触感の変化は僅少であった。溶出試
験では溶出は認められなかった。耐水定着度の試験結果
は極めて淡い線状のしみであった。 (実施例5)同様に次のカヤセル染料(日本化薬(株)
製)を用いて混合染料液を作った。
【0084】 カヤセルオレンジCS 86部 カヤセルブルー CF 43部 カヤセルブラックCN 21部 すなわち、上記のカヤセル染料を合計濃度が1.5%に
なるようにイオン交換水に溶解した。この染料水溶液を
用いてシートA、B及びDに、染料/シート重量比が水
溶液2.4/100となるように希釈した染料水溶液を
含浸し、熱風乾燥機にて乾燥した。
【0085】染料溶液は、シート全体に十分に浸透し
た。実施例1と同様にタンニン酸(染色助剤)の水溶液
をタンニン酸付着量が0.50%/シートになるように
しみ込ませ、熱風乾燥機にて100℃で乾燥した。又、
タンニン酸の他に撥水化剤として製紙用フッ素樹脂エマ
ルジョン(アサヒガードAG550 旭硝子(株))を
樹脂分がタンニン酸の75%となるように添加した水分
散液をタンニン酸が0.50%/シート付着するように
塗布し、熱風乾燥機にて乾燥した。その結果、いずれの
シートも色彩の目標としたモスグリーン色が得られた。
ただし、色濃度は、シートによる性認められ、シート
A,D,Bの順に淡色になった。
【0086】又、別例としてシートDについて染料溶液
を塗布後に乾燥しないでタンニン酸水溶液を塗布し、そ
の後熱風乾燥機にて乾燥したもの、比較例1,2,3と
して染料溶液を塗布し、熱風乾燥機にて乾燥したもの、
及び染料溶液を塗布し、熱風乾燥機にて乾燥した後に、
フッ素樹脂水分溶液のみを塗布し、熱風乾燥機にて乾燥
したものを作成した。
【0087】以上の実施例5−1〜5−6及び比較例の
試験片についてもそれぞれ溶出試験及び耐水定着度試験
を行った。その結果を表1に示す。
【0088】表1に示す通り、溶出試験においては、実
施例いずれも、無色又は極淡色を示したのに対して、比
較例は中色、濃色を示した。耐水定着度試験では、比較
例においては、広く濃色を示したものがあるのに対し
て、実施例は極淡色、或いは無しの評価を得た。なお、
比較例1は着色微粒子が発生した。
【0089】
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維性シート状物に対してカチオン性直接
    染料分散液を含浸、又は塗布によって付着させ、 次に、アニオン性物質分散液を含浸又は塗布によって付
    着させる工程を含む繊維性シート状物の着色方法。
  2. 【請求項2】繊維性シート状物が直接染料に対して親和
    性を有する繊維又はパルプ化繊維を含有するものである
    請求項1に記載の繊維性シート状物の着色方法。
  3. 【請求項3】アニオン性物質分散液がアニオン性高分子
    物質、タンニン酸又はその誘導体から選ばれた1種又は
    2種以上のものである請求項1又は2に記載の繊維性シ
    ート状物の着色方法。
  4. 【請求項4】アニオン性物質分散液が、アニオン性物質
    とアニオン性物質と共存して安定な分散液を形成する撥
    水化剤を含むものである請求項1乃至3のうちいずれか
    に記載の繊維性シート状物の着色方法。
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