JPH0820828B2 - 複写防止記録方法 - Google Patents

複写防止記録方法

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JPH0820828B2
JPH0820828B2 JP63091756A JP9175688A JPH0820828B2 JP H0820828 B2 JPH0820828 B2 JP H0820828B2 JP 63091756 A JP63091756 A JP 63091756A JP 9175688 A JP9175688 A JP 9175688A JP H0820828 B2 JPH0820828 B2 JP H0820828B2
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勝 長谷川
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弘 幸正
正二郎 堀口
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、肉眼によっては文字、画像等の記録情報が
直接認識できるが、それを電子写真方式等により複写し
た場合の複写物では、文字、画像等の情報が肉眼では判
読困難な印刷物等を与える複写防止記録方法に関する。
更に詳しくは、文字、画像等の情報の記録に当り、下
地である被印刷物等の基材に、緑色色素及び黒色色素に
よる黒味緑色の着色処理を施し、これを複写した際に
は、文字、画像等の情報と下地とがほぼ近似した濃度に
複写され、複写情報が肉眼で判読困難になる複写防止記
録方法を提供する。
(従来の技術) 従来、株券、公社債券等の有価証券類をはじめ、航空
券、小切手等の偽造の防止方法として、該印刷物に予め
偽造を防止するための字句や模様を隠し文字として印刷
しておく方法や、濃い赤茶色、濃いボルドー色、濃いセ
ピア色等の紙に情報を記録することによって複写した際
に全体が黒色等になり、複写物が肉眼では判読できなく
なる複写防止方法等が提案されている。
(発明が解決しようとしている問題点) 従来技術において、有価証券類等の隠し文字や模様等
は、それなりに有効な手段ではあったが、単純な印刷物
にはコスト的に使用困難であり、又、前記した如き濃赤
茶色等の印刷用紙は、暗い色調の偽印刷物としては読み
にくく、悪用防止には有効なものであっても、一般的な
著作物や印刷物には利用され難い。
本発明者等は、上記の有価証券類等の他、一般印刷物
についても複写による悪用防止を謀るため、複写防止方
法について種々研究した結果、情報記録剤である黒色等
の有色インキによる記録情報とこれとは肉眼的に明瞭に
異なる黒味緑色とを組合せたものは、肉眼によって十分
に判読可能であるが、これをが複写すると、記録情報部
と下地色の黒味緑色部とがほぼ同濃度に複写され、該複
写物は肉眼では判読困難になり、本発明の課題解決に有
効な手段であることを見出し、本発明を完成した。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、任意の基材上に有色の情報を記
録するにあたり、該情報の記録中若しくはその前後に記
録面の少なくとも一部を、蛍光色素を含む蛍光を有する
緑色色素と黒色色素を用いて黒味緑色に着色することを
特徴とする複写防止記録方法である。
(作用) 緑色は肉眼では明暗感覚である比視感度が高く、いわ
ば見易い色であり、この緑色に黒色色素を混合して黒味
緑色としても、黒味が比較的少ない場合にはそれ程見に
くくならない。緑色として蛍光色素を含む蛍光を有する
緑色色素を用いることにより、緑色は明るくなり、更に
記録情報は見易くなる。又、この黒味緑色は電子写真複
写機で複写すると黒色に複写される。従ってこの黒味緑
色で着色した基材に黒味緑色以外の有色インキにより情
報を記録すると、該記録情報は肉眼で明瞭に判読でき、
一方、これを複写すると記録情報及び下地ともに黒色に
複写され、複写物の情報は肉眼では判読困難となる。
すなわち、一般に電子写真複写機で印刷物を複写する
際には、光源から発射された光が原稿の被複写面に到達
し、有色の字句や画像等の記録情報部分はその光を吸収
する部分となって光を反射しない。一方、白地の部分は
当然光を反射し、反射された光は一般的にはリフレクタ
ーに反射され、予めコロナ帯電器により帯電された光導
電体の表面を照射する。光導電体の性質から、光で照射
された部分のみは導電体となるため、その部分の帯電は
通電して消える。又、原稿の光が吸収されて反射しなか
った部分に対応する光導電体の部分は帯電はそのまま消
えず表面に残存する。この残存した電荷のパターンがい
わゆる潜像となり、そこに反対電荷の電子写真現像剤が
付着して可視像となり、更に記録用紙に転写され、定着
の工程を経て複写物が得られている。写真製版の方法に
おいても、印刷用原稿を写真手段によって焼付け原版を
作り、次いでそれを用いて刷版を作る。
このような複写方法或いは印刷方法において、その原
稿の全面或いは一部に下地色として黒味緑色を着色する
と、原稿上の黒味緑色部と有色情報部が共に黒色に複写
又は撮影され、複写物又は撮影物の記録情報の判読が困
難になり偽造等が防止される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
本発明において使用する被印刷材料等の基材として
は、例えば、紙、化学繊維混抄紙、合成紙、プラスチッ
クフイルム、プラスチックシート等従来公知の印刷可能
な物品がいずれも使用できる。中でも上質紙、アート
紙、コート紙、軽量コート紙、オフセット輪転印刷紙、
艶消しコート紙、更紙等用紙に応じた各種の紙類が好ま
しく使用される。利用する基材の形状は規格の各サイズ
の他、切断されたカードサイズ等でもよく、特に限定さ
れない。
本発明において、上記基材に有色の画像情報を記録す
る方法はいずれも従来公知の方法でもよい。例えば、文
字、数字、記号、模様等の画像情報の印刷或いは記録、
記入等の従来公知の方法はいずれも使用でき、その使用
すると印刷機或いは記録機器等の手段は画像形成の機構
によって決まり、特に限定されない。
例えば、印刷方法としては、凸版印刷、平版印刷、凹
版印刷、グラビア印刷、孔版のスクリーン印刷等が挙げ
られ、又、記録機器においては加熱作用による感熱発色
方式、熱転写方式、加圧作用による感圧発色方式、加圧
作用によるインクジェットプリンティング方式、紫外
線、可視光線、赤外線、レーザー光線等の電磁波の作用
を利用する銀イオン、鉄イオン等の酸化還元による写真
及び発色方式及び更に静電気の作用を利用した電子写
真、静電気録、レーザープリンター等の方式、磁気の作
用を利用した磁気方式、衝撃或いは接触の作用を利用し
た着色リボン又はテープを用いるインパクトプリンティ
ング方式、ドットプリンター、各種筆記具類等従来公知
の記録方式がいずれもそのまま使用できる。この様な情
報の記録に使用する記録剤としては、黒味緑色以外であ
れば、いずれの色相のものでもよいが、好ましく黒色の
インキである。
一方、上記記録情報の複写を防止するために基材を黒
味緑色に着色処理する方法としては、上記と同様な印刷
方式が使用できる他、塗布、含浸或いは別途に透明フイ
ルム上に黒味緑色の着色処理を施したものを貼り付ける
方法等も利用できる。又、上記記録情報の記録と同様
に、加熱、電磁波、電磁界、衝撃、接触等の作用による
方法も基材の着色処理の方法として優れた方法である。
本発明において使用する蛍光色素を含む蛍光を有する
緑色色素は、黄味の緑色から青味の緑色迄使用でき、具
体的には黄緑、黄味の緑、緑、青味の緑、青緑等のいず
れの色相でもよい。これらの色相の中で人間の視覚によ
る視感度が高く、且つ明るく見易い緑色としては黄味の
色相、すなわち黄緑や黄味の緑が好ましい。蛍光色素を
含む蛍光を有する緑色は明るく見えるので本発明の目的
に好適である。
上記で述べた緑色としては、単独の緑色色素でもよい
し、緑色色素の二種以上の組合せ及び上記の緑色色素の
単独或いは組合せしたものに、更に一種又はそれ以上の
黄色色素を組合せたもの、又、上記の色素に他の色素例
えば青色色素を添加したものでもよい。
又、一種又はそれ以上の青色色素と一種又はそれ以上
の黄色色素とを組合せてなる緑色色素、更にこれに緑色
色素を添加したものでもよい。
上記の色素とは通常の顔料及び染料を意味するが、そ
の他蛍光色を有する蛍光顔料や蛍光染料も包含する。
上記の色素としては従来公知のものが全て使用でき、
例えば、有機顔料及び染料としては、フタロシアニン
系、アゾ系、アゾメチン系、アゾメチンアゾ系、アンス
ラキノン系、イソインドリノン系等の顔料及び染料、無
機顔料としては酸化鉄系、焼成顔料等の顔料が挙げられ
る。
更に具体的に示すと、例えば、緑色色素としては、銅
フタロシアニングリーン顔料系のC.I.ピグメントグリー
ンン7、C.I.ピグメントグリーン36等、黄色顔料として
は、ゾスアゾ系のC.I.ピグメントイエロー12、14、17
等、モノアゾ系のC.I.ピグメントイエロー3、98、167
等、ポリ縮合アゾ系のC.I.ピグメントイエロー166、128
等、アゾメチン系の3−〔4′(4″,5″,6″,7″−テ
トラクロルフタルイミド)−フェニルイミノ〕−1−オ
キソ−4,5,6,7−テトラクロルイソインドリン等が挙げ
られる。
青色顔料は黄色色素と配合して緑色にする成分として
使用し、緑味のシアン色素の色相のものがよく、銅フタ
ロシアニンブルー顔料系等が好ましく、例えば、C.I.ピ
グメントブルー15:3、15:4、フタルイミドメチル化銅フ
タロシアニンブルー、銅フタロシアニンブルーのアルキ
ルスルホアミド化物或いはアミノアルキルスルホアミド
化物、C.I.ピグメントブルー16等が挙げられる。
蛍光色を有する蛍光顔料としては、蛍光染料でメラミ
ン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、エポキシ系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂を着色し、
これを微粉砕して顔料化したもの等が挙げられる。
黄色染料としては、C.I.ソルベントイエローとして記
載されているアゾ系、アゾ系錯塩等、緑色染料として
は、C.I.ソルベントグリーンとして記載されているアゾ
系、アゾ系錯塩、アンスラキノン系、フタロシアニン系
等、青色染料としては、C.I.ソルベントブルーとして記
載されているフタロシアニン系、アンスラキノン系等が
挙げられる。
又、本発明において緑色に黒味を付与するために使用
する黒色色素としては、従来公知の黒色の顔料及び染料
が使用でき、カーボンブラック系顔料、酸化鉄系ブラッ
ク顔料、酸化チタン系ブラック顔料、スピネル型構造ブ
ラック顔料、アゾ系ブラック顔料、アゾメチンアゾ系ブ
ラック顔料、アニリンブラック系ブラック顔料等が挙げ
られる。又、複数の有彩色色素の調色による配合黒色色
素も使用できる。
上記のアゾ系ブラック顔料の具体的としては、例え
ば、2−メトキシ−5−クロルアニリンをジアゾ化し、
これを2−ヒドロキシ−α−ベンゾカルバゾール−3−
カルボ−(4′−メトキシ)−アニライドにカップリン
グ反応を行って得らた黒色顔料等、アゾメチンアゾ系ブ
ラック顔料としては、例えば、3−(4′−アミノフェ
ニルイミノ)−1−オキソ−4,5,6,7−テトラクロルイ
ソインドリンをジアゾ化し、これを2−ヒドロキシ−α
−ベンゾカルバゾール−3−カルボ−(2′−メチル−
4′−メトキシ)アニライドにカップリング反応を行っ
て得られた黒色顔料、3−(4′−アミノフェニルイミ
ノ)−1−オキソ−4,5,6,7−テトラクロルイソインド
リンをジアゾ化し、これを2−ヒドロキシ−α−ベンゾ
カルバゾール−3−カルボ−(4′−メトキシ)アニラ
イドにカップリング反応を行って得られた黒色顔料等が
挙げられる。
本発明においては、以上の如き緑色色素と黒色色素と
を用いて、情報の記録中或いはその前後に基材に少なく
とも一部に着色を施す。
黒味緑色を施す方法としては、 (1)緑色色素と黒色色素とから予め適当な濃度及び色
相のイキン又はコーテイング剤を調製しておき、これを
用いて着色処理を施す方法。
(2)緑色色素と黒色色素とを別々に含むインキ等を夫
々調製し、これらを用いて任意の順序で重ねて印刷又は
塗工して所望の濃度及び色相の着色を施す方法等が挙げ
られる。
上記(1)の方法で緑色色素と黒色色素の配色は、色
素の種類にもよるが、緑色色素はインキ等の凡そ2乃至
20重量%であり、黒色色素は緑色色素に対して凡そ1乃
至20重量%の範囲が好ましい。
緑色色素の含有量が高い場合には、黒色色素の緑色色
素に対する比率は低くてもよいが、緑色色素の含有量が
低い場合には黒色色素の比率は高くすることが好まし
い。
又、色素の量は、コーティング或いは印刷等の際の含
有量、塗布量、塗膜厚、印刷膜厚、印字膜厚等にも大き
く影響され塗布量が多いか塗布厚みが厚い場合には色素
含有量特に黒色色素の含有量は低くてよく、又、塗布量
が少ないか塗布厚みが薄い場合には色素含有量特に黒色
色素の含有量は高くすることが好ましい。
一方、上記(2)の方法では、いずれの色素を含むイ
ンキ等でも、色素の含有量は凡そ0.1乃至20重量%の範
囲である。色素の含有量の高い場合は着色部として小さ
い点、線、模様等のマークを形成するのが好ましく、含
有量を低くした場合には基材の広い部分を着色すること
ができる。
以上の如き色素の含有量は塗布或いは印刷する際のコ
ーター、印刷機、印字機器等の条件、コーティング剤や
印刷インキ等の配合組成及び塗布又は印刷する紙等の基
材の組成、吸収性、平滑性、光沢性等各種の条件により
最適の条件は異なるものであり、夫々の場合により決め
られる。
上記の如く前記した如き緑色色素及び/又は黒色色素
を含むコーテイング剤は、従来の物と同様に水性系では
水性溶液系、水性エマルジョン系、水性分散液系或いは
それらの混合系、油性系においても油性溶液系、油性エ
マルジョン系、油性分散液系或いはそれらの混合系等い
ずれの形態のものでもよく、特に限定されない。
又、同様に緑色色素及び/又は黒色色素を含む印刷イ
ンキとしては、凸版インキ、平版インキ、凹版のグラビ
インキ、孔版のスクリーンインキ等であり、又、媒体の
系から云えばオイルインキ、ソルベントインキ、水性イ
ンキ等の形態である得る。又、複写機等のトマー等の場
合の溶融性微粉体インキ系でもよい。
上記のコーティング剤や印刷インキ等に使用する樹脂
成分としては、従来公知のものでよく、水性コーティン
グ剤及び印刷インキ等の樹脂成分としては、カゼイン、
澱粉、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩;スチ
レン−マイレン酸系共重合体の水溶性塩、イソブチレン
−マイレン酸系共重合体の水溶性塩、(メタ)アクリル
エステル系(共)重合体の水溶性塩、スチレンー(メ
タ)アクリルエステル系重合体の水溶性塩、水溶性アル
キッド樹脂等、スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス、(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテックス、
スチレン−(メタ)アクリルエステル系共重合体ラテッ
クス、(メタ)アクリルエステル−ブタジエン系共重合
体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル系共重合体ラテッ
クス、エチレン−(メタ)アクリルエステル系共重合体
ラテックス、ポリエチレン系ディスパージョン等が挙げ
られる。
又、油性コーティング剤及び印刷インキの樹脂成分と
しては、セルロースアセテートブチレート、ニトロセル
ロース、酢酸ビニル系(共)重合体、スチレン系(共)
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
酢酸ビニル系共重合体、(メタ)アクリルエステル系
(共)重合体、ポリビニルブチラール、アルキッド樹
脂、フェノール変性アルキッド樹脂、スチレン化アルキ
ッド樹脂、アミノアルキッド樹脂、ポリエステル系重合
体、ポリウレタン系重合体、アクリルポリオールウレタ
ン、可溶性ポリアミド、フェノール樹脂、ロジン変性フ
ェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂脂等が挙げら
れる。
又、溶融性微粉体インキ用樹脂としては、ポリスチレ
ン、スチレン−(メタ)アクリレート共重合体、(メ
タ)アクリレート(共)重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、ポリエチレン、ワックス、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂等が挙げられる。
熱転写インキ用樹脂としては、上記溶融性微粉体イン
キ用樹脂が同様に使用するが、特にエステル系ワック
ス、パラフィン系ワックスが好ましい。
又、コーティング剤のコーティング方法としては、コ
ーティング剤に合せて従来公知の方法から選ばれ、例え
ば、ブレードコーター、ロッドコーター、ナイフコータ
ー、スクイズコーター、エアドクターコーター、トラン
スファロールコーター、グラビヤコーター、キスコータ
ー、スプレイコーター等が挙げられ、コーティング後に
乾燥したり、カレンダリング等を行うこともできる。
又、印刷方式としては、凸版印刷、平版印刷、凹版印
刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等の公知の方法でよ
い。
又、上記方法に代えて、各種の着色方法で得られた可
視性の黒味緑色に着色されたフイルムを部分的に又は全
面に貼り付ける方法も利用可能である。
以上の如き複写防止の為の基材の着色処理は、文字、
数字、記号、模様等の本来の目的とする画像情報を記録
を行う前に予め行っておいてもよいし、同じ印刷機或い
は記録機器で同時に連続して行ってもよいし、又、別に
後から行ってもよい。その際、複写防止のための着色処
理としてのコーティング、印刷、貼付、熱転写等は下地
として全面でも一部分にでもよく、又、一部の場合は文
字、画像、パターン、ベタ等いずれの形状でもよく特に
限定されない。好ましくは、縦、横、斜めのストライプ
状の模様、縦長や横長の矩形の模様、円や楕円の模様の
如き部分的パターンや全面に広い面積を占める印刷や塗
布である。又、平版印刷で行なう場合には、一般に平網
の濃度は40%以上、好ましくは50%乃至100%で高い程
良い。
但し、黒色色素と緑色色素とを別々に用いて着色処理
を行う場合には、黒色色素を比較的低濃度で使用する場
合には、前記と同様に40%以上が好ましいものである
が、色素の濃さが上るにつれて平網の濃度は低くても充
分であり、例えば、30%以下、20%乃至5%でも充分で
ある。又、下刷りの上に文字や画像等の情報を記録する
ことは、いわゆる乗せ文字であり、情報の可読性を考慮
してその両者間に明度差が充分にあって、コントラスト
感が充分にある方が読み易く、記録情報等も認識し易い
ことは勿論である。
従って、下刷りの緑色色素及び黒色色素の濃度は、複
写した際に黒色等に複写され得る範囲内でできるだけ低
い方が好ましい。
又、本来の目的たる文字、数字、記号、模様等の記録
情報は明瞭且つ鮮明に読め、容易に認識できることが必
要なことは勿論のことである。その為の記録方法は、そ
の用途や目的によっておのずから定まるものであり、従
来公知の凸版印刷、平版印刷、凹版印刷、グラビア印
刷、スクリーン印刷等でよく、特に限定されない。又、
記録剤である印刷インキ等としても夫々の従来公知のも
のがいずれもそのまま使用できる。又、それらの色調と
しては黒インキ、紅インキ、藍インキ、金赤インキ等が
使用され、黄インキ、草インキは色を濃くしたり、色相
を変えたりして認識できるようにして使用するのが好ま
しい。又、媒体の系からオイルインキ、ソルベントイン
キ、水性インキ等いずれのものでもよい。
(効果) 従来、一般に印刷物等の複写防止性を完全にしようと
すれば、紙等の基材の下地色は濃く且つ黒っぽく暗くす
ることが必要であった。そのためにそこに記録された文
字、数字、模様等の画像情報は肉眼では読みにくくなっ
ている。
又、逆に記録情報が読み易いためには、紙等の下地色
はできるだけ薄く明るくしなければならず、その結果と
して複写防止には不完全なものとなる。
これに対して本発明では、紙等の基材に対して、緑色
色素及び黒色色素を用いて黒味緑色に着色処理を行い、
これを下地色として情報を記録すると、肉眼では十分に
記録情報が判読可能で、一方、電子写真複写機にて複写
すると複写機の光源から発射された光は、印刷物等の記
録情報に吸収されるとほぼ同様に黒味緑色部にも吸収さ
れる。従って、情報部と着色部とから複写機の感光ドラ
ムに反射されてくる光量の差は著しく減少する。その結
果、感光ドラム表面の着色部に対応する領域の電荷は消
えず、そこにも反対電荷の現像剤が付着してしまい、着
色部は転写及び定着工程を経て黒く現像され、記録情報
部の複写部との区別が困難となる。その結果複写原稿は
肉眼では容易に読めたり、明白に認識できるに係わら
ず、複写物の複写情報部は判読困難又は識別困難にな
る。従って、本発明は複写防止方法として優れた効果を
有し、株券、公社債券等の有価証券類をはじめ、航空
券、小切手等の偽造の防止や一般の書籍、印刷物及び各
種記録機器により作成された文書等の複写による悪用防
止に有効である。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
実施例1 下記の処方にて黄緑色の水性コーティング液を調製し
た。
銅フタロシアニングリーン顔料 1.6部 (C.I.ピグメントグリーン7) メラミン樹脂系クマロン系蛍光黄色顔料 7.3部 カーボンブラック顔料 0.3部 スチレン−アクリレート−メタクリル酸 ジエタノールアミン塩共重合体 2.8部 メチルメタクリレート−ブタジエン系ラテックス25.0
水 63.0部 合計 100.0部 上記のコーティング液をコート紙にコーターにて塗布
し、その上に彫刻凹版インキを用いて必要な文字や図柄
を印刷し、株券や債券の印刷物を得た。印刷物は文字及
び図柄が肉眼で明瞭に容易に読め、又、図柄も容易に認
識することができた。次いで、これを乾式電子写真複写
機で複写したところ、複写物は黄緑色の部分も黒色現像
剤で複写され、そのため印刷物の文字及び図柄は判読及
び判読困難となった。従って本発明は有価証券類の複写
による偽造防止に有効であった。
実施例2 下記の処方にて下刷り用オフセット平版印刷用黄緑色
インキを調製した。
銅フタロシアニングリーン顔料 3.1部 (C.I.ピグメントグリーン−7) メラミン樹脂系クマロン系蛍光黄色顔料 14.2部 カーボンブラック顔料 0.6部 オフセット平版インキ用調合ワニス 77.9部 5%コバルトドライヤー 0.2部 8%マンガンドライヤー 1.0部 インキソルベント 3.0部 合計 100.0部 上記において、オフセット平版インキ用調合ワニスは下
記の配合のものである。
ロジン変性フェノール樹脂 35.0部 乾性油 25.0部 乾性油変性イソフタル酸アルキッド 10.0部 インキソルベント 29.5部 アルミニウムキレート 0.5部 合計 100.0部 上記で得たカーボンブラック顔料を含む黄緑色インキに
て、オフセット印刷機を用いスクリーン線数を150線で
平網濃度80%にて上質紙に全面に印刷し、黄緑色の紙を
得た。得られた黄緑色の紙を用いて通常のオフセット平
版用黒インキ、紅インキ、藍インキ、金赤インキにて文
字及び絵柄を印刷した。文字及び絵柄は黄緑色の下刷り
の上に明瞭に印刷され、文字は肉眼で容易に読め、又、
絵柄も肉眼で容易に認識することができた。次いで、こ
れらを乾式電子写真複写機で複写したところ、得られた
複写物は、光源の絞りの小さい場合は、紙全体が黒色に
なり、又、光源の絞りを徐々に大きくしていくにつれ、
更に真っ黒に変わり、文字及び絵柄は肉眼では判読不能
且つ識別不能であった。
実施例3 下記の処方にて下刷り用オフセット平版用黄緑色イン
キを調製した。
銅フタロシアニングリーン顔料 3.2部 (C.I.ピグメントグリーン36) メラミン樹脂系クマロン系黄色蛍光顔料 14.6部 オフセット平版インキ用調合ワニス 38.0部 5%コバルトドライヤー 0.2部 8%マンガンドライヤー 1.0部 インキソルベント 3.0部 合計 100.0部 又、下記の処方にて下刷り用オフセット平版用黒色イ
ンキを調製した。
カーボンブラック顔料 10.0部 オフセット平版インキ用調合ワニス 86.8部 5%コバルトドライヤー 0.2部 8%マンガンドライヤー 1.0部 インキソルベント 2.0部 合計 100.0部 上記においてオフセット平版インキ用調合ワニスは実
施例2で使用したものと同一の配合のものである。
オフセット印刷機にて、上記黄緑色インキをスクリー
ン線数150線で平網濃度80%にて上質紙に印刷し、更に
上記黒色インキをスクリーン線数150線で平網濃度60%
にて夫々全面に印刷し、くすんだ黄緑色の紙を得た。得
られた黄緑色の紙を用いてワードプロセッサーにて黒色
の熱転写インクリボンを用いて文書を印字した。打出し
た文章は明瞭に印字され、文字は肉眼で容易に読めた。
次いで、これを乾式電子写真複写機で複写したとこ
ろ、得られた複写物は全体が黒色になり、従って文字は
肉眼では判読不能であった。
実施例4 銅フタロシアニングリーン顔料 3.1部 (C.I.ピグメントグリーン7) メラミン樹脂系クマロン系黄色蛍光顔料 14.2部 カーボンブラック顔料 0.6部 エステルワックス 36.10部 パラフィン系ワックス 36.1部 スチレン−メタクリレート系共重合樹脂 6.8部 シリカ 3.0部 合計 100.0部 上記の配合の熱転写記録用インキを常法に従いポリエ
ステルフイルムに塗布した。それを6mmに切断した黄緑
色の熱転写記録用インクリボンとした。ワードプロセッ
サーに熱転写プリンター用ワードプロセッサー用紙をセ
ットし、通常の黒色熱転写リボンを用いて文書を印字し
た。
次いでインクリボンカセットを上記で得た黄緑色の熱
転写記録用インクリボンのカセットをセットし、上記黒
色の印字部分と重なるようにして、別の文字や数字或い
は縦、横、斜めのストライプ上の模様、縦長や横長の矩
形の模様、円や楕円の模様等を黄緑色に打出した。文書
の黒色文字は明瞭に肉眼で容易に読めた。
これを乾式電子写真複写機で複写して得た複写物は、
文書の文字の部分に重なるようにして黄緑色の印字部分
が黒色となって複写され、その部分の文字は肉眼では判
読不能であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 正二郎 埼玉県大宮市片柳2―77―1 (56)参考文献 特開 昭58−158674(JP,A) 特開 昭58−118682(JP,A) 実開 昭54−87742(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の基材上に有色の情報を記録するにあ
    たり、該情報の記録中若しくはその前後に記録面の少な
    くとも一部を、蛍光色素を含む蛍光を有する緑色色素と
    黒色色素を用いて黒味緑色に着色することを特徴とする
    の複写防止記録方法。
  2. 【請求項2】着色を前記緑色色素と黒色色素との混合物
    によるか或いは前記緑色色素及び黒色色素により任意の
    順序で行なう請求項1に記載の複写防止記録方法。
  3. 【請求項3】蛍光色素が蛍光染料で着色した樹脂を顔料
    化した蛍光性を有する蛍光顔料である請求項1に記載の
    複写防止記録方法。
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JPS58118682A (ja) * 1982-01-09 1983-07-14 Yoshiro Nakamatsu 複写できぬ被写体
JPS58158674A (ja) * 1982-03-17 1983-09-20 Azona Kk 複写防止用紙

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