JPH08207222A - 化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

化粧シート及びその製造方法

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JPH08207222A
JPH08207222A JP3944495A JP3944495A JPH08207222A JP H08207222 A JPH08207222 A JP H08207222A JP 3944495 A JP3944495 A JP 3944495A JP 3944495 A JP3944495 A JP 3944495A JP H08207222 A JPH08207222 A JP H08207222A
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JP
Japan
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pattern
resin
thermoplastic sheet
sheet
decorative sheet
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JP3944495A
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Yoshiyuki Yamashita
禎之 山下
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木目や石目等を実物に近い風合いと立体感で
再現した化粧シートおよびその製造方法を提供すること
にある。 【構成】 表面に第1凹状模様を有しかつ裏面に硬化性
樹脂を硬化させてなる凸状模様を有する透明熱可塑性シ
ートと表面に第2凹状模様を有する着色熱可塑性シート
とを積層した化粧シートにおいて、第1凹状模様と凸状
模様と第2凹状模様とは同調しておりかつ前記凸状模様
が第2凹状模様に嵌め込まれてなることを特徴とする化
粧シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木目や石目等を実物に
近い風合いと立体感で再現した化粧シートおよびその製
造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木目や石目等を実物にできるだけ
近づけた化粧シートとしては、種々の手法により行われ
ている。その1つとして、特公昭58−14312に示
される着色熱可塑性シートの表面に印刷模様層が設けら
れ、前記着色熱可塑性シート上に前記印刷模様層を挟ん
で透明熱可塑性シートが積層され、前記透明熱可塑性シ
ートと着色熱可塑性シートの積層物に凹陥模様がエンボ
スされ、前記凹陥模様の凹部には着色剤が充填された化
粧シートがダブリングエンボス法とワイピング法による
化粧シートとして知られている。
【0003】上記構成からなる化粧シートは、前記印刷
模様層として木目模様印刷層を、また、前記凹陥模様と
して木材の導管模様を設けられている。また、特開平3
−164252に示される、表面に凹凸を有する基材の
該凹部に、インキを設け、該インキ層を含めて基材の表
面上に、裏面に印刷層を有し、表面に凹部を有する透明
な合成樹脂フィルムを、印刷層を下にして積層してなる
化粧シートが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の特公昭58−1
4312に示されるダブリングエンボス法とワイピング
法による化粧シートでは、表面に凹陥模様が設けられて
はいるが、その透明熱可塑性シートと着色熱可塑性シー
トの間に挟まれた印刷模様層は平坦であるので立体感に
不足する欠点がある。また、特開平3−164252に
示される、表面に少なくとも凹部を有する熱可塑性シー
ト2枚を積層してなり、透明な合成樹脂層に設けた印刷
層と同調した凹みが透明な合成樹脂表面に形成されては
いるが、その製造工程は複雑であり、同調の工程が実際
の製造では困難であり2枚のシートの見当がずれること
により意匠感を損なう欠点がある。本発明は、上記のよ
うな従来の技術の欠点を解消するために、考えられたも
のであり、木目、石目等の実物に近い風合いと立体感を
再現した化粧シートを複雑な工程を必要とせずしかも表
面と同部の凹凸部分の同調が精度良く行われ、見当すれ
による意匠感の低下を招くことのない製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、以下の〜の発明をした。すなわ
ち、化粧シートの発明としては、 表面に第1凹状模様を有しかつ裏面に硬化性樹脂を硬
化させてなる凸状模様を有する透明熱可塑性シートと表
面に第2凹状模様を有する着色熱可塑性シートとを積層
した化粧シートにおいて、第1凹状模様と凸状模様と第
2凹状模様とは同調しておりかつ前記凸状模様が第2凹
状模様に嵌め込まれてなることを特徴とする化粧シー
ト。 絵柄層が前記透明熱可塑性シートと前記着色熱可塑性
シートの間に設けられたことを特徴とする記載の化粧
シート。 である。
【0006】化粧シートの製造方法の発明としては、 裏面に硬化性樹脂を硬化させてなる凸状模様を有する
透明熱可塑性シートの裏面側に着色熱可塑性シートを重
ね合わせて、加熱加圧することにより、前記透明熱可塑
性シートの表面にその裏面の前記凸状模様に同調した第
1凹状模様が形成されるとともに、前記透明熱可塑性シ
ートの裏面側に、表面に前記凸状模様が嵌め込まれた第
2凹状模様を有する着色熱可塑性シートが積層一体化さ
れることを特徴とする化粧シートの製造方法。 絵柄層が予め前記透明熱可塑性シートの裏面および/
または前記凸状模様の上に設けられたことを特徴とする
記載の化粧シートの製造方法。 絵柄層が予め前記着色熱可塑性シートの表面に設けら
れたことを特徴とするおよび記載の化粧シートの製
造方法。 である。
【0007】以下に、本発明の化粧シート及びその製造
方法についてさらに詳しく述べる。本発明の透明熱可塑
性シートとなる樹脂層としては、例えばエチルセルロー
ス、硝酸セルロース、酢酸セルロース、エチルヒドロキ
シセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等
のセルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体等のポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレ
ン、ポリα−メチルスチレン、ABS樹脂等のスチレン
系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、線状ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン6、ナイロン
66、フッ化ビニリデン、4−フッ化エチレン、3−フ
ッ化塩化エチレン等のフッ素樹脂、4−メチルペンテン
−1樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリフェニルオキシド
樹脂、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性
フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹脂、
クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂等の天然または合成
樹脂が挙げられる。
【0008】好ましくは、温度および湿度に対して、寸
法安定性のよいものを使用する。たとえば、熱変形温度
80℃以上の熱可塑性樹脂として、ポリプロピレン樹
脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ナ
イロン66、フッ化ビニリデン、4−フッ化エチレン、
3−フッ化塩化エチレン、4−メチルペンテン−1樹
脂、ポリサルフォン樹脂、ポリフェニルオキシド樹脂等
が使用できる。
【0009】次に、本発明の着色熱可塑性シートとなる
樹脂層としては、上記に挙げた本発明の透明熱可塑性シ
ートに使用できる熱可塑性樹脂を通常用いられる着色剤
により通常の方法で着色されたものを使用することがで
きる。
【0010】絵柄層としては、上記透明熱可塑性シート
または着色熱可塑性シートの上に任意の絵柄模様を印刷
することにより形成できる。この場合の印刷方法として
は、グラビア印刷、凹版印刷、オフセット印刷、活版印
刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、静電印刷、
インクジェット印刷等が挙げられる。もしくは、別に離
型性シート上に一旦絵柄模様を形成して、転写シートを
作成し、得られた転写シートを用いて転写印刷によって
形成してもよい。
【0011】また、絵柄層用のインキとしては種々のも
のを用いることができ、着色剤、体質顔料、結着剤、硬
化剤、添加剤、溶剤等からなる組成物を使用することが
できる。なお、結着剤としては、特に、制限はなく、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、または電離放射線硬化性樹
脂など通常のものが使用できる。なお、ここで絵柄模様
としては、木目、石目、布目等の天然物を模写したも
の、文字、記号、線画やベタ印刷のある図、各種抽象模
様等から適宜選択する。
【0012】次に、硬化性樹脂としては、まず電離放射
線硬化型樹脂が使用できる。また、硬化性樹脂が着色剤
を含有する電離放射線硬化型樹脂であっても良い。電離
放射線硬化性樹脂としては、分子中に重合性不飽和結合
又は、エポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、
及び/又は単量体を適宜混合した組成物を用いる。前記
プレポリマー、オリゴマーの例としては、不飽和ジカル
ボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステ
ル類、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルメタ
クリレート、ポリオールメタクリレート、メラミンメタ
クリレート等のメタクリレート類、ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレー
ト、メラミンアクリレート等のアクリレート類等があ
る。
【0013】前記単量体の例としては、スチレン、α−
メチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸メト
キシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸フェニル
等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチル、メタク
リル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等のメタクリル
酸エステル類、アクリル酸−2−(N、N−ジエチルア
ミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N−ジメチル
アミノ)エチル、アクリル酸−2−(N、N−ジベンジ
ルアミノ)エチル、メタクリル酸(N、N−ジメチルア
ミノ)メチル、アクリル酸−2−(N、N−ジジエチル
アミノ)プロピル等の不飽和酸の置換アミノアルコール
エステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等の不
飽和カルボン酸アミド、エチレングリコールジアクリレ
ート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリート等の化合
物、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールアクリレート、プロピレングリコールジメタ
クリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等
の多官能性化合物、及び/又は、分子中に2個以上のチ
オール基を有するポリチオール化合物、例えば、トリメ
チロールプロパントリチオグリコレート、トリメチロー
ルプロパントリチオプロピレート、ペンタエリスリトー
ルテトラチオグリコール等がある。以上の化合物を必要
に応じ1種もしくは2種以上混合して用いるが、樹脂組
成物に通常の塗工適性を付与するために、前記プレポリ
マー又はオリゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/
又はポリチオールを95重量%以下とすることが好まし
い。
【0014】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合は塗工適性上支障の無い範囲で単量体
の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート
単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。又、硬化
物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗
工適性上支障の無い範囲で単量体の量を多めにしたり、
3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架橋密度の
構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と3官能以
上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性とを調整す
ることも出来る。以上の様な1官能アクリレート系単量
体としては、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヘキシ
ルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート等が挙
げられる。2官能アクリレート系単量体としては、エチ
レングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート等が、3官能以上のアクリレート系
単量体としてはトリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
【0015】また、硬化物の可撓性、表面硬度等の物性
を調節する為に前記プレポリマー、オリゴマー、単量体
の少なくとも1種に対して、以下の様な電離放射線非硬
化性樹脂を1〜70重量%、好ましくは5〜50重量
%、混合して用いることができる。電離放射線非硬化性
樹脂としてはウレタン系、繊維素系、ポリエステル系、
アクリル系、ブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル等の熱可塑性樹脂を用いることができ、特に可撓性
の点から繊維素系、ウレタン系、ブチラールが好まし
い。
【0016】特に紫外線で硬化硬化させる場合には前記
電離放射線硬化性樹脂組成物に光重合開始剤として、ア
セトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイ
ルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメ
チルメウラムモノサルファイド、チオキサントン類、及
び/又は光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチル
アミン、トリ−n−ブチルホスフィン等を混合して用い
ることもできる。
【0017】硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂も使用
できる。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、尿素
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナ
ミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン
/尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が
あり、これらに必要に応じて、架橋剤、重合開始剤等の
硬化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤、体質顔料等を
添加する。硬化剤として通常、イソシアネートが不飽和
ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂に、アミンが
エポキシ樹脂に、メチルエチルケトンパーオキサイド、
等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカ
ル開始剤が不飽和ポリエステル系樹脂に良く使用され
る。
【0018】イソシアネートとしては、2価以上の脂肪
族又は芳香族イソシアネートを使用出来るが、熱変色防
止、耐候性の点から脂肪族イソシアネートが望ましい。
具体例としては、トリレンジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート等が挙げられる。
【0019】以上の硬化性樹脂組成物を塗工するには公
知の各種方法、例えば、ロール凹版印刷方式を応用した
ドラムプリンティングシステムによるコート、ロールコ
ート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リ
バースコート、グラビアコート、グラビアリバースコー
ト、エアーナイフコート、キスコート、ブレードコー
ト、スムーズコート、コンマコート等の方法を用い、塗
工厚は乾燥時で0.1〜100μm程度である。
【0020】特に、電離放射線硬化型樹脂による凸状模
様を形成するには、当社の出願である特願平6−291
984にも開示したロール凹版印刷方式を応用したドラ
ムプリンティングシステムによる形成が有効である。
【0021】化粧シートの製造方法としては、裏面に硬
化性樹脂を硬化させてなる凸状模様を有する透明熱可塑
性シートの裏面側に着色熱可塑性シートを重ね合わせ
て、加熱加圧することにより、前記透明熱可塑性シート
の表面にその裏面の前記凸状模様に同調した第1凹状模
様が形成されるとともに、前記透明熱可塑性シートの裏
面側に、表面に前記凸状模様が嵌め込まれた第2凹状模
様を有する着色熱可塑性シートが積層一体化するのであ
る。
【0022】すなわち、裏面に硬化性樹脂を硬化させて
なる凸状模様を有する透明熱可塑性シートの裏面側に着
色熱可塑性シートを重ね合わせて、鏡面板、クッション
材を介して上下の鉄製の熱板の間に挟んで加熱加圧する
ことにより、前記透明熱可塑性シートの表面にその裏面
の前記凸状模様に同調した第1凹状模様が形成されると
ともに、前記透明熱可塑性シートの裏面側に、表面に前
記凸状模様が嵌め込まれた第2凹状模様を有する着色熱
可塑性シートが積層一体化するのである。
【0023】ここで、加熱加圧の条件としては、用いら
れる熱可塑性シートの種類によって異なるが、例えば、
ポリ塩化ビニルフィルムを使用した場合には、圧力を8
0〜90kg/cm2 の状態で温度を20°Cより16
0°Cまで昇温して3分間維持後、20°Cまで冷却し
圧力を下げてから、一体化された化粧シートを取り出す
のが好ましい。
【0024】また、本発明において、代表的な化粧シー
トとして以下の2つがある。 凸状模様が木目導管模様であり、絵柄層が木目柄であ
ることを特徴とする化粧シート。 凸状模様が石目凹陥模様であり、絵柄層が石目柄であ
ることを特徴とする化粧シート。
【0025】
【作用】上述の構成からなる本発明の化粧シート及びそ
の製造方法によれば、加熱加圧により積層一体化する際
に、硬化された凸状模様部分は、熱可塑性シートに比べ
て熱変形し難いために、着色熱可塑性シートに押し込ま
れ、さらに、それによって凸状模様に対応する透明熱可
塑性シートの表面側が凹状に歪んで第1凹状模様を形成
する。したがって、木目、石目等の実物に近い風合いと
立体感を再現した化粧シートを複雑な工程を必要とせず
しかも表面と同部の凹凸部分の同調が精度良く行われ、
見当ずれによる意匠感の低下を招くことのない製造方法
を提供することができた。
【0026】
【実施例】以下、本発明の化粧シート及びその製造方法
の実施例について、具体的に説明する。
【0027】(実施例1) 厚さ80μmの着色不透明ポリ塩化ビニルフィルム
(理研ビニル株式会社製W−500)の表面に、グラビ
ア印刷法にて木目柄を印刷した。一方、厚さ80μmの
透明ポリ塩化ビニルフィルム(理研ビニル株式会社製W
−500クリアー)の表面に、ドラムプリンティングシ
ステムによって以下の電離放射線硬化型樹脂組成物を用
いて、高圧水銀灯160W2灯による紫外線を2秒間照
射して硬化させ、上記の木目柄に対応した厚み20μm
の導管模様を得た。 電離放射線硬化型樹脂組成物 ウレタンアクリレートプレポリマー 65重量部 単官能アクリレートモノマーA 20重量部 単官能アクリレートモノマーB 12重量部 光開始剤 3重量部 合計100重量部 次にこの凸状の導管模様を有する透明ポリ塩化ビニルの
面を上記で得た木目柄を有する着色不透明ポリ塩化ビニ
ルの印刷面を接するように重ね合わせて加熱プレスによ
り圧力90kg/cm2の条件で温度140°Cまで昇温
し、3分間保持し冷却した後に圧力を下げて積層一体化
された化粧シートを取り出した。この化粧シートは透明
ポリ塩化ビニルフィルムの表面がそのフィルムの裏面に
印刷された導管模様に対応した同じ位置に同調して凹陥
部が形成されていた。
【0028】
【発明の効果】上述の構成からなる本発明の化粧シート
及びその製造方法によれば、木目、石目等の実物に近い
風合いと立体感を再現した化粧シートを複雑な工程を必
要とせずしかも表面と同部の凹凸部分の同調が精度良く
行われ、見当ずれによる意匠感の低下を招くことのない
製造方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に第1凹状模様を有しかつ裏面に硬
    化性樹脂を硬化させてなる凸状模様を有する透明熱可塑
    性シートと表面に第2凹状模様を有する着色熱可塑性シ
    ートとを積層した化粧シートにおいて、第1凹状模様と
    凸状模様と第2凹状模様とは同調しておりかつ前記凸状
    模様が第2凹状模様に嵌め込まれてなることを特徴とす
    る化粧シート。
  2. 【請求項2】 絵柄層が前記透明熱可塑性シートと前記
    着色熱可塑性シートの間に設けられたことを特徴とする
    請求項1記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】 裏面に硬化性樹脂を硬化させてなる凸状
    模様を有する透明熱可塑性シートの裏面側に着色熱可塑
    性シートを重ね合わせて、加熱加圧することにより、前
    記透明熱可塑性シートの表面にその裏面の前記凸状模様
    に同調した第1凹状模様が形成されるとともに、前記透
    明熱可塑性シートの裏面側に、表面に前記凸状模様が嵌
    め込まれた第2凹状模様を有する着色熱可塑性シートが
    積層一体化されることを特徴とする化粧シートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 絵柄層が予め前記透明熱可塑性シートの
    裏面および/または前記凸状模様の上に設けられたこと
    を特徴とする請求項3記載の化粧シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 絵柄層が予め前記着色熱可塑性シートの
    表面に設けられたことを特徴とする請求項3および4記
    載の化粧シートの製造方法。
JP3944495A 1995-02-06 1995-02-06 化粧シート及びその製造方法 Withdrawn JPH08207222A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6132848A (en) * 1997-03-17 2000-10-17 Meiwa Gravure Co., Ltd. Inlaid decorative sheet, its manufacturing method and manufacturing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6132848A (en) * 1997-03-17 2000-10-17 Meiwa Gravure Co., Ltd. Inlaid decorative sheet, its manufacturing method and manufacturing apparatus

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