JPH08207114A - 磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法 - Google Patents
磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法Info
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- JPH08207114A JPH08207114A JP7054928A JP5492895A JPH08207114A JP H08207114 A JPH08207114 A JP H08207114A JP 7054928 A JP7054928 A JP 7054928A JP 5492895 A JP5492895 A JP 5492895A JP H08207114 A JPH08207114 A JP H08207114A
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- H01F41/14—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates
- H01F41/16—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates the magnetic material being applied in the form of particles, e.g. by serigraphy, to form thick magnetic films or precursors therefor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁性体半球部と非磁性体半球部からなる球状
微粒子を磁気ペンによって反転させ文字、画像等を表示
するために用いられる磁気転移性を有する球状微粒子の
製造方法を提供する。 【構成】 熱可塑性合成樹脂に磁性微粒子及び着色剤を
配合した磁性体樹脂組成物（Ａ）と熱可塑性合成樹脂に
無機質充填剤及び着色剤を配合し、前記磁性体樹脂組成
物と同じ比重に調整した非磁性樹脂組成物（Ｂ）とを２
台の押出成形機により各々溶融混練したのち、ダイの中
で、溶融した磁性体樹脂組成物（Ａ）及び非磁性樹脂組
成物（Ｂ）を二層になるよう合流させて押出し、水中ホ
ットカットすることを特徴とする磁気転移性を有する球
状微粒子の製造方法。
微粒子を磁気ペンによって反転させ文字、画像等を表示
するために用いられる磁気転移性を有する球状微粒子の
製造方法を提供する。 【構成】 熱可塑性合成樹脂に磁性微粒子及び着色剤を
配合した磁性体樹脂組成物（Ａ）と熱可塑性合成樹脂に
無機質充填剤及び着色剤を配合し、前記磁性体樹脂組成
物と同じ比重に調整した非磁性樹脂組成物（Ｂ）とを２
台の押出成形機により各々溶融混練したのち、ダイの中
で、溶融した磁性体樹脂組成物（Ａ）及び非磁性樹脂組
成物（Ｂ）を二層になるよう合流させて押出し、水中ホ
ットカットすることを特徴とする磁気転移性を有する球
状微粒子の製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気転移性を有する球
状微粒子の製造方法に関わり、更に詳しくは磁気を利用
して描字画用パネル等に文字、画像を表示及び消去する
のに用いる磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法に
関する。
状微粒子の製造方法に関わり、更に詳しくは磁気を利用
して描字画用パネル等に文字、画像を表示及び消去する
のに用いる磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来一般に用いられているホワイトボー
ド等は、主にインキペンによって文字、画像を表示して
いる。このようなインキペンに依らない記録方法として
磁性を用いた表示方法が提案されている。 例えば、磁性粒子を分散した分散媒に磁界を作用させ
て磁性粒子の泳動速度を制御して、磁性粒子を不連続的
に泳動させ、表示を行う方法。（特開昭５１−５８８９
３号公報） 磁性粒子と分散媒と微粒子増稠剤と所望により着色剤
とからなる塑性分散液体を２枚の基板間に封入した磁気
パネル。（特開昭５３−１２７０３２号公報） 表示面が透明な２枚のシートの間に表示用セルを形成
し、セル内に黒色磁性粒子を白色の媒体に分散した分散
液を封入した磁気パネルを用い、磁石製磁気ペンで磁界
を印加し、磁性粒子を表面に磁気泳動させて白色分散媒
体と黒色磁性粒子のコントラストで表示を行う方法。
（特開昭５９−２１４７００号公報）
ド等は、主にインキペンによって文字、画像を表示して
いる。このようなインキペンに依らない記録方法として
磁性を用いた表示方法が提案されている。 例えば、磁性粒子を分散した分散媒に磁界を作用させ
て磁性粒子の泳動速度を制御して、磁性粒子を不連続的
に泳動させ、表示を行う方法。（特開昭５１−５８８９
３号公報） 磁性粒子と分散媒と微粒子増稠剤と所望により着色剤
とからなる塑性分散液体を２枚の基板間に封入した磁気
パネル。（特開昭５３−１２７０３２号公報） 表示面が透明な２枚のシートの間に表示用セルを形成
し、セル内に黒色磁性粒子を白色の媒体に分散した分散
液を封入した磁気パネルを用い、磁石製磁気ペンで磁界
を印加し、磁性粒子を表面に磁気泳動させて白色分散媒
体と黒色磁性粒子のコントラストで表示を行う方法。
（特開昭５９−２１４７００号公報）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記、およびで
提案された表示方法は、その何れもがパネルの空隙部内
に塑性流動性液体を封入し、該塑性流動性液体の中に磁
性粒子を分散させたものである。そして上記の塑性流動
性液体は白色、黄色、赤色等に着色されており、また磁
性粒子は黒色の他赤色等に着色されていて、パネル表面
に磁気泳動された磁性粒子の色と塑性流動性液体の色と
のコントラストで文字等を表示している。しかしなが
ら、このように塑性流動性液体に磁性粒子を分散させた
ものにあってば、磁性粒子の分散安定性が必ずしも十分
でないために長時間放置しておいた場合には磁性粒子が
沈降凝集して鮮明な文字、画像の表示ができないという
問題があった。本発明の主目的は、塑性流動性液体中に
分散させた磁性粒子を磁気泳動させて表示する方法に依
らず、パネル中に存在する球状微粒子そのものを磁気ペ
ンによって反転させ文字、画像等を表示するもので、こ
の目的に適った磁気転移性を有する球状微粒子の製造方
法を提供することにある。
提案された表示方法は、その何れもがパネルの空隙部内
に塑性流動性液体を封入し、該塑性流動性液体の中に磁
性粒子を分散させたものである。そして上記の塑性流動
性液体は白色、黄色、赤色等に着色されており、また磁
性粒子は黒色の他赤色等に着色されていて、パネル表面
に磁気泳動された磁性粒子の色と塑性流動性液体の色と
のコントラストで文字等を表示している。しかしなが
ら、このように塑性流動性液体に磁性粒子を分散させた
ものにあってば、磁性粒子の分散安定性が必ずしも十分
でないために長時間放置しておいた場合には磁性粒子が
沈降凝集して鮮明な文字、画像の表示ができないという
問題があった。本発明の主目的は、塑性流動性液体中に
分散させた磁性粒子を磁気泳動させて表示する方法に依
らず、パネル中に存在する球状微粒子そのものを磁気ペ
ンによって反転させ文字、画像等を表示するもので、こ
の目的に適った磁気転移性を有する球状微粒子の製造方
法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、上記球状微粒子を各々色調の異なる磁性体半球
部と非磁性体半球部で構成し、上記両半球部の比重を略
同一にした磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法を
２台の押出成形機によって達成せられることを知見して
本発明を完成した。すなわち、本発明は、熱可塑性合成
樹脂に磁性微粒子及び着色剤を配合した磁性体樹脂組成
物（Ａ）と熱可塑性合成樹脂に無機質充填剤及び着色剤
を配合し、前記磁性体樹脂組成物と同じ比重に調整した
非磁性樹脂組成物（Ｂ）とを２台の押出成形機により各
々溶融混練したのち、ダイの中で、溶融した磁性体樹脂
組成物（Ａ）及び非磁性樹脂組成物（Ｂ）を二層になる
よう合流させて押出し、水中ホットカットすることを特
徴とする磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法を提
供することにある。
た結果、上記球状微粒子を各々色調の異なる磁性体半球
部と非磁性体半球部で構成し、上記両半球部の比重を略
同一にした磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法を
２台の押出成形機によって達成せられることを知見して
本発明を完成した。すなわち、本発明は、熱可塑性合成
樹脂に磁性微粒子及び着色剤を配合した磁性体樹脂組成
物（Ａ）と熱可塑性合成樹脂に無機質充填剤及び着色剤
を配合し、前記磁性体樹脂組成物と同じ比重に調整した
非磁性樹脂組成物（Ｂ）とを２台の押出成形機により各
々溶融混練したのち、ダイの中で、溶融した磁性体樹脂
組成物（Ａ）及び非磁性樹脂組成物（Ｂ）を二層になる
よう合流させて押出し、水中ホットカットすることを特
徴とする磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法を提
供することにある。
【０００５】
【作用】本発明の磁気転移性を有する球状微粒子の製造
方法においては、２台の押出成形機を使用し、押出機頭
部のダイによって両押出機の押出材料を合流させて二層
にさせた後水中ホットカットするため、磁性体半球部と
非磁性体半球部が一体となった球状微粒子が得られる。
そしてこの球状微粒子は、塑性流動性液体中に分散しな
いでも磁気ペンによってペンの走査部分の球状微粒子が
反転し、反転しない球状微粒子との色調の差異により文
字等の表現が容易に行える。
方法においては、２台の押出成形機を使用し、押出機頭
部のダイによって両押出機の押出材料を合流させて二層
にさせた後水中ホットカットするため、磁性体半球部と
非磁性体半球部が一体となった球状微粒子が得られる。
そしてこの球状微粒子は、塑性流動性液体中に分散しな
いでも磁気ペンによってペンの走査部分の球状微粒子が
反転し、反転しない球状微粒子との色調の差異により文
字等の表現が容易に行える。
【０００６】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
磁性体樹脂組成物（Ａ）を得るために用いられる熱可塑
性合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリカーボネト、ポリメ
チルメタアクリレート等が挙げられる。上記熱可塑性合
成樹脂に配合される磁性微粒子としては、例えば、鉄、
ニッケル、コバルト、マグネタイト、マンガンフェライ
ト、ニッケルフェライト、コバルトフェライト、バリウ
ムフェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェラ
イト、マンガン亜鉛フェライト、マグネシウム亜鉛フェ
ライト等が挙げられる。これらの磁性微粒子は、平均粒
径０．５〜７０μのものが用いられる。また、磁性微粒
子は一種または二種用いることができる。本発明におい
て上記磁性体樹脂組成物（Ａ）および非磁性樹脂組成物
（Ｂ）に配合される着色剤としては、アゾ系顔料、アン
スラキノン系顔料、銅フタロシアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料、イソインドリノン系顔料、インジゴイド系
顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、ペリレン系顔料、ペ
リノン系顔料等の有機顔料、酸化チタン、チタンイエロ
ー、マイカ被覆チタン、コバルトブルー、群青、紺青、
ベンガラ、黄鉛、複合酸化物系顔料等から選ばれた一種
又は二種以上を主成分とし、これに合成ワックス、金属
セッケン、安定剤、界面活性剤等から選ばれた一種以上
が添加されたものである。磁性体樹脂組成物（Ａ）を調
製する場合には、熱可塑性合成樹脂、磁性微粒子、着色
剤をタンブラー等の混合機に入れ混合することによって
なされる。磁性体樹脂組成物（Ａ）中の磁性微粒子の使
用量は３０〜８５重量％である。８５重量％を越えると
押出成形性が極めて悪くなるので好ましくない。また、
３０重量％以下になると磁気ペンによる転移性が良くな
いので好ましくない。次に本発明で用いる非磁性樹脂組
成物（Ｂ）は、樹脂の相溶性を考慮して磁性体樹脂組成
物（Ａ）で用いられたものと同様の熱可塑性合成樹脂を
主として用い、これに上記した着色剤と無機質充填剤、
例えば、から選ばれた一種以上が用いられ、ケイ砂、タ
ルク、クレー、シリカ、アルミナ、珪藻土、カオリン、
ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華
およびアルミニウム粉等から選ばれた一種以上が配合さ
れタンブラー等の混合機で混合して調製される。無機質
充填剤は、磁性体樹脂組成物（Ａ）によって押出された
ものと非磁性樹脂組成物（Ｂ）によって押出されたもの
と比重を同じくするために用いており、非磁性体樹脂組
成物（Ｂ）中に３０〜９０重量％配合される。本発明に
おいては、押出成形された球状微粒子を色調の異なる二
色で構成するため磁性体樹脂組成物（Ａ）と非磁性樹脂
組成物（Ｂ）は互いに異なった色調となるように調製す
る。上記の磁性体樹脂組成物（Ａ）と非磁性樹脂組成物
（Ｂ）とを２台の押出成形機を用いて二層の球状微粒子
を得るには、まず第１の押出成形機にホッパーから磁性
体樹脂組成物（Ａ）を投入して溶融混練し、他方第２の
押出成形機にホッパーから非磁性樹脂組成物（Ｂ）を投
入して溶融混練し、溶融混練した（Ａ）、（Ｂ）をダイ
の中で合流して球形のストランドを水中に押出し、カッ
ターで切断して球状微粒子を得る。この様にして製造さ
れた球状微粒子は、磁性体半球部と非磁性体半球部とで
構成されている。本発明によって得られた球状微粒子
は、上記の構成となっているため、例えば、球状微粒子
を透明または半透明のプラスチック等からなる２枚の表
示パネル中の空隙部に封入し、表示面上を磁気ペンで走
査すると、走査線に沿った部分のみの球状微粒子が半転
して磁性体半球部が表示面に揃って文字や画橡が表示さ
れる。また、表示された文字や画像を消去する場合には
表示面の裏側から消去用磁気部材を操作させると磁性体
半球部が表示面から裏面に反転して表示面から文字や画
像は消去される。
磁性体樹脂組成物（Ａ）を得るために用いられる熱可塑
性合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリカーボネト、ポリメ
チルメタアクリレート等が挙げられる。上記熱可塑性合
成樹脂に配合される磁性微粒子としては、例えば、鉄、
ニッケル、コバルト、マグネタイト、マンガンフェライ
ト、ニッケルフェライト、コバルトフェライト、バリウ
ムフェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェラ
イト、マンガン亜鉛フェライト、マグネシウム亜鉛フェ
ライト等が挙げられる。これらの磁性微粒子は、平均粒
径０．５〜７０μのものが用いられる。また、磁性微粒
子は一種または二種用いることができる。本発明におい
て上記磁性体樹脂組成物（Ａ）および非磁性樹脂組成物
（Ｂ）に配合される着色剤としては、アゾ系顔料、アン
スラキノン系顔料、銅フタロシアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料、イソインドリノン系顔料、インジゴイド系
顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、ペリレン系顔料、ペ
リノン系顔料等の有機顔料、酸化チタン、チタンイエロ
ー、マイカ被覆チタン、コバルトブルー、群青、紺青、
ベンガラ、黄鉛、複合酸化物系顔料等から選ばれた一種
又は二種以上を主成分とし、これに合成ワックス、金属
セッケン、安定剤、界面活性剤等から選ばれた一種以上
が添加されたものである。磁性体樹脂組成物（Ａ）を調
製する場合には、熱可塑性合成樹脂、磁性微粒子、着色
剤をタンブラー等の混合機に入れ混合することによって
なされる。磁性体樹脂組成物（Ａ）中の磁性微粒子の使
用量は３０〜８５重量％である。８５重量％を越えると
押出成形性が極めて悪くなるので好ましくない。また、
３０重量％以下になると磁気ペンによる転移性が良くな
いので好ましくない。次に本発明で用いる非磁性樹脂組
成物（Ｂ）は、樹脂の相溶性を考慮して磁性体樹脂組成
物（Ａ）で用いられたものと同様の熱可塑性合成樹脂を
主として用い、これに上記した着色剤と無機質充填剤、
例えば、から選ばれた一種以上が用いられ、ケイ砂、タ
ルク、クレー、シリカ、アルミナ、珪藻土、カオリン、
ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華
およびアルミニウム粉等から選ばれた一種以上が配合さ
れタンブラー等の混合機で混合して調製される。無機質
充填剤は、磁性体樹脂組成物（Ａ）によって押出された
ものと非磁性樹脂組成物（Ｂ）によって押出されたもの
と比重を同じくするために用いており、非磁性体樹脂組
成物（Ｂ）中に３０〜９０重量％配合される。本発明に
おいては、押出成形された球状微粒子を色調の異なる二
色で構成するため磁性体樹脂組成物（Ａ）と非磁性樹脂
組成物（Ｂ）は互いに異なった色調となるように調製す
る。上記の磁性体樹脂組成物（Ａ）と非磁性樹脂組成物
（Ｂ）とを２台の押出成形機を用いて二層の球状微粒子
を得るには、まず第１の押出成形機にホッパーから磁性
体樹脂組成物（Ａ）を投入して溶融混練し、他方第２の
押出成形機にホッパーから非磁性樹脂組成物（Ｂ）を投
入して溶融混練し、溶融混練した（Ａ）、（Ｂ）をダイ
の中で合流して球形のストランドを水中に押出し、カッ
ターで切断して球状微粒子を得る。この様にして製造さ
れた球状微粒子は、磁性体半球部と非磁性体半球部とで
構成されている。本発明によって得られた球状微粒子
は、上記の構成となっているため、例えば、球状微粒子
を透明または半透明のプラスチック等からなる２枚の表
示パネル中の空隙部に封入し、表示面上を磁気ペンで走
査すると、走査線に沿った部分のみの球状微粒子が半転
して磁性体半球部が表示面に揃って文字や画橡が表示さ
れる。また、表示された文字や画像を消去する場合には
表示面の裏側から消去用磁気部材を操作させると磁性体
半球部が表示面から裏面に反転して表示面から文字や画
像は消去される。
【０００７】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る 実施例１ 磁性体樹脂組成物（Ａ）の調製 高密度ポリエチレン（商品名：ユカロンハードＥＹ−４０ 三菱化学社製品） １００重量部 バリウムフェライト（商品名：バリウムフェライトＢＦＡ、 粒径１．３１μ 戸田工業社製品） １３０重量部 着色剤 ８重量部 コバルトブルー顔料１００重量部に低分子量ポリエチレン（分子量３５００） ４５重量部、ステアリン酸マグネシウム１２重量部を配合し、高速混合機（ヘン シエルミキサー）で均一に混合して得た着色剤。 上記の成分をヘンシエルミキサーで混合してミキシング
ロールにて１５０〜１６０℃で加熱混練し、更にこの混
練物に上記の高密度ホリエテレン３０重量部を配合し、
押出成形機を使用して２５０℃で押出成形を行い、ペレ
ット状の黒色磁性体樹脂組成物（Ａ）を調製した。 非磁性樹脂組成物（Ｂ）の調製 高密度ポリエチレン（商品名：ユカロンハードＥＹ−４０ 三菱化学社製品） １００重量部 タルク １５０重量部 アルミナ ７０重量部 着色剤 １８重量部 二酸化チタン１００重量部に低分子量ポリエチレン（分子量３５００）４５重 量部、ステアリン酸マグネシウム１２重量部を配合し、高速混合機（ヘンシエル ミキサー）で均一に混合して得た着色剤。 上記の成分をヘンシエルミキサーで混合してミキシング
ロールにて１５０〜１６０℃で加熱混練し、更にこの混
練物に上記の高密度ポリエチレン４０重量部を配合し、
押出成形機を使用して２５０℃押出成形を行い、ペレッ
ト状の白色非磁性樹脂組成物（Ｂ）を調製した。次い
で、磁性体樹脂組成物（Ａ）を第一押出成形機「東芝製
６５ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント押出成形機」によ
り、シリンダー温度２５０〜２６５℃で押出すと同時に
非磁性樹脂組成物（Ｂ）を第二押出成形機「東芝製６５
ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント押出成形機」により、シ
リンダー温度２５０〜２６５℃で押出し、ダイ中で溶融
した上記組成物（Ａ）、（Ｂ）を２層となるように合流
させ、円柱状に押出し、水中でホットカットして黒色の
磁性体半球部と白色の非磁性体半球部とからなる球状微
粒子を得た。上記によって得た球状微粒子を表示面が透
明又は半透明のプラスチックとなっている２枚のプラス
チックで構成されたパネルの中間空隙部にくまなく収納
し、表示面より磁気ペンによって文字走査を行ったとこ
ろ、走査した部分の球状微粒子の磁性体半球部が反転し
て走査面に並んで、白地に黒色の文字表示ができた。
る 実施例１ 磁性体樹脂組成物（Ａ）の調製 高密度ポリエチレン（商品名：ユカロンハードＥＹ−４０ 三菱化学社製品） １００重量部 バリウムフェライト（商品名：バリウムフェライトＢＦＡ、 粒径１．３１μ 戸田工業社製品） １３０重量部 着色剤 ８重量部 コバルトブルー顔料１００重量部に低分子量ポリエチレン（分子量３５００） ４５重量部、ステアリン酸マグネシウム１２重量部を配合し、高速混合機（ヘン シエルミキサー）で均一に混合して得た着色剤。 上記の成分をヘンシエルミキサーで混合してミキシング
ロールにて１５０〜１６０℃で加熱混練し、更にこの混
練物に上記の高密度ホリエテレン３０重量部を配合し、
押出成形機を使用して２５０℃で押出成形を行い、ペレ
ット状の黒色磁性体樹脂組成物（Ａ）を調製した。 非磁性樹脂組成物（Ｂ）の調製 高密度ポリエチレン（商品名：ユカロンハードＥＹ−４０ 三菱化学社製品） １００重量部 タルク １５０重量部 アルミナ ７０重量部 着色剤 １８重量部 二酸化チタン１００重量部に低分子量ポリエチレン（分子量３５００）４５重 量部、ステアリン酸マグネシウム１２重量部を配合し、高速混合機（ヘンシエル ミキサー）で均一に混合して得た着色剤。 上記の成分をヘンシエルミキサーで混合してミキシング
ロールにて１５０〜１６０℃で加熱混練し、更にこの混
練物に上記の高密度ポリエチレン４０重量部を配合し、
押出成形機を使用して２５０℃押出成形を行い、ペレッ
ト状の白色非磁性樹脂組成物（Ｂ）を調製した。次い
で、磁性体樹脂組成物（Ａ）を第一押出成形機「東芝製
６５ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント押出成形機」によ
り、シリンダー温度２５０〜２６５℃で押出すと同時に
非磁性樹脂組成物（Ｂ）を第二押出成形機「東芝製６５
ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント押出成形機」により、シ
リンダー温度２５０〜２６５℃で押出し、ダイ中で溶融
した上記組成物（Ａ）、（Ｂ）を２層となるように合流
させ、円柱状に押出し、水中でホットカットして黒色の
磁性体半球部と白色の非磁性体半球部とからなる球状微
粒子を得た。上記によって得た球状微粒子を表示面が透
明又は半透明のプラスチックとなっている２枚のプラス
チックで構成されたパネルの中間空隙部にくまなく収納
し、表示面より磁気ペンによって文字走査を行ったとこ
ろ、走査した部分の球状微粒子の磁性体半球部が反転し
て走査面に並んで、白地に黒色の文字表示ができた。
【０００７】実施例２ 磁性体樹脂組成物（Ａ）の調製 塩化ビニル樹脂（商品名：カネビニールＳ３０００ 鐘淵化学工業社製品） １００重量部 ポリエステル系可塑剤 ６５重量部 安定剤 ７重量部 鉄粉 平均粒径４μ １４０重量部 着色剤 １０重量部 （キナクリドン レッド顔料１００重量部にポリエチレンワックス６０重量部 、酸化珪素５重量部を配合し、加熱ミキシングロールにて練肉して調製した着色 剤） 上記の成分を１５０℃のミキシングロールで混練し、約
５ｍｍの角ペレットとなし赤色磁性体樹脂組成物（Ａ）
を得た。 非磁性樹脂組成物（Ｂ）の調製 塩化ビニル樹脂（商品名：カネビニールＳ３０００ 鐘淵化学工業社製品） １００重量部 ポリエステル系可塑剤 ６５重量部 安定剤 ７重量部 酸化亜鉛 ６５重量部 二酸化チタン ３５重量部 着色剤 １５重量部 二酸化チタン１００重量部にポリエチレッワックス６０重量部、酸化珪素５重 量部を配合し、加熱ミキシングロールにて練肉して調製した着色剤。 上記の成分を１４０℃のミキシングロールで混練し、約
５ｍｍの角ペレットとなし白色の非磁性樹脂組成物
（Ｂ）を得た。次いで、磁性体樹脂組成物（Ａ）を第一
押出成形機「東芝製６５ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント
押出成形機」により、シリンダー温度１４０〜１５０℃
で押出すと同時に非磁性樹脂組成物（Ｂ）を第二押出成
形機「東芝製６５ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント押出成
形機」により、シリンダー温度１４０〜１５０℃で押出
し、ダイ中で溶融した上記組成物（Ａ）、（Ｂ）を２層
となるように合流させ、円柱状に押出し、水中でホット
カットして赤色の磁性体半球部と白色の非磁性体半球部
とからなる球状微粒子を得た。上記によって得た球状微
粒子を表示面が透明又は半透明のプラスチックとなって
いる２枚のプラスチックで構成されたパネルの中間空隙
部にくまなく収納し、表示面より磁気ペンによって文字
走査を行ったところ、走査した部分の球状微粒子の磁性
体半球部が反転して走査面に並んで、白地に赤色の文字
表示ができた。
５ｍｍの角ペレットとなし赤色磁性体樹脂組成物（Ａ）
を得た。 非磁性樹脂組成物（Ｂ）の調製 塩化ビニル樹脂（商品名：カネビニールＳ３０００ 鐘淵化学工業社製品） １００重量部 ポリエステル系可塑剤 ６５重量部 安定剤 ７重量部 酸化亜鉛 ６５重量部 二酸化チタン ３５重量部 着色剤 １５重量部 二酸化チタン１００重量部にポリエチレッワックス６０重量部、酸化珪素５重 量部を配合し、加熱ミキシングロールにて練肉して調製した着色剤。 上記の成分を１４０℃のミキシングロールで混練し、約
５ｍｍの角ペレットとなし白色の非磁性樹脂組成物
（Ｂ）を得た。次いで、磁性体樹脂組成物（Ａ）を第一
押出成形機「東芝製６５ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント
押出成形機」により、シリンダー温度１４０〜１５０℃
で押出すと同時に非磁性樹脂組成物（Ｂ）を第二押出成
形機「東芝製６５ｍ／ｍ、Ｌ／Ｄ２２ノンベント押出成
形機」により、シリンダー温度１４０〜１５０℃で押出
し、ダイ中で溶融した上記組成物（Ａ）、（Ｂ）を２層
となるように合流させ、円柱状に押出し、水中でホット
カットして赤色の磁性体半球部と白色の非磁性体半球部
とからなる球状微粒子を得た。上記によって得た球状微
粒子を表示面が透明又は半透明のプラスチックとなって
いる２枚のプラスチックで構成されたパネルの中間空隙
部にくまなく収納し、表示面より磁気ペンによって文字
走査を行ったところ、走査した部分の球状微粒子の磁性
体半球部が反転して走査面に並んで、白地に赤色の文字
表示ができた。
【０００９】
【発明の効果】本発明においては、磁性体樹脂組成物と
非磁性樹脂組成物を２台の押出成形機を使用して溶融混
練し、ダイ中で２層となるように合流させ円柱に押出し
た後、水中でホットカットして球状微粒子を成形してい
るので、球体の半分が磁性体半球部、他方が非磁性体半
球部で構成された球状微粒子を容易に得ることができ
る。また、得られた球状微粒子は、塑性流動性液体中に
分散させないでも球状微粒子を磁気ペン等により直接反
転整列することができる。これを応用した磁気パネル等
の材料として有効である。
非磁性樹脂組成物を２台の押出成形機を使用して溶融混
練し、ダイ中で２層となるように合流させ円柱に押出し
た後、水中でホットカットして球状微粒子を成形してい
るので、球体の半分が磁性体半球部、他方が非磁性体半
球部で構成された球状微粒子を容易に得ることができ
る。また、得られた球状微粒子は、塑性流動性液体中に
分散させないでも球状微粒子を磁気ペン等により直接反
転整列することができる。これを応用した磁気パネル等
の材料として有効である。
Claims (5)
- 【請求項１】熱可塑性合成樹脂に磁性微粒子及び着色剤
を配合した磁性体樹脂組成物（Ａ）と熱可塑性合成樹脂
に無機質充填剤及び着色剤を配合し、前記磁性体樹脂組
成物と同じ比重に調整した非磁性樹脂組成物（Ｂ）とを
２台の押出成形機により各々溶融混練したのち、ダイの
中で、溶融した磁性体樹脂組成物（Ａ）及び非磁性樹脂
組成物（Ｂ）を二層になるよう合流させて押出し、水中
ホットカットすることを特徴とする磁気転移性を有する
球状微粒子の製造方法。 - 【請求項２】球状微粒子が一体成形された磁性体半球部
と非磁性体半球部であり、該磁性体半球部と非磁性体半
球部は各々異なつた色調であることを特徴とする請求項
１記載の磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法。 - 【請求項３】磁性微粒子が鉄、ニッケル、コバルト、マ
グネタイト、マンガンフェライト、ニッケルフェライ
ト、コバルトフェライト、バリウムフェライト、ニッケ
ル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライト、マンガン亜鉛フ
ェライト、マグネシウム亜鉛フェライト等の一種又は二
種以上からなる平均粒径が０．５〜７０μである請求項
１記載の磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法。 - 【請求項４】無機質充填剤がケイ砂、タルク、クレー、
シリカ、アルミナ、珪藻土、カオリン、ベントナイト、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華およびアルミニ
ウム粉等から選ばれた一種又は二種以上である請求項１
記載の磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法。 - 【請求項５】着色剤がアゾ系顔料、アンスラキノン系顔
料、銅フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イ
ソインドリノン系顔料、インジゴイド系顔料、ベンツイ
ミダゾロン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料等
の有機顔料、酸化チタン、チタンイエロー、マイカ被覆
チタン、コバルトブルー、群青、紺青、ベンガラ、黄
鉛、複合酸化物系顔料等から選ばれた一種又は一種以上
を主成分とする請求項１記載の磁気転移性を有する球状
微粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7054928A JPH08207114A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7054928A JPH08207114A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08207114A true JPH08207114A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12984292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7054928A Pending JPH08207114A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08207114A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09254228A (ja) * | 1996-03-25 | 1997-09-30 | Masuda Vinyl Kk | 二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法と、磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品 |
| EP0884350A1 (en) * | 1997-06-09 | 1998-12-16 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co. Ltd. | Colored polyethylene resin composition and water distribution pipe comprising said resin |
| JPH11115379A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-04-27 | Pilot Corp | 磁気表示パネル用カラー磁性粒子の着色方法 |
| WO2009105921A1 (en) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | The Hong Kong Polytechnic University | Polymer-bonded magnetic materials |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP7054928A patent/JPH08207114A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09254228A (ja) * | 1996-03-25 | 1997-09-30 | Masuda Vinyl Kk | 二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法と、磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品 |
| EP0884350A1 (en) * | 1997-06-09 | 1998-12-16 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co. Ltd. | Colored polyethylene resin composition and water distribution pipe comprising said resin |
| KR100290236B1 (ko) * | 1997-06-09 | 2001-05-15 | 고지마 아키로 | 배수관용착색수지조성물및이조성물을사용한착색수지배수관 |
| JPH11115379A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-04-27 | Pilot Corp | 磁気表示パネル用カラー磁性粒子の着色方法 |
| WO2009105921A1 (en) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | The Hong Kong Polytechnic University | Polymer-bonded magnetic materials |
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