JPH0820683A - 加硫性ゴム組成物および加硫ゴム - Google Patents

加硫性ゴム組成物および加硫ゴム

Info

Publication number
JPH0820683A
JPH0820683A JP15739794A JP15739794A JPH0820683A JP H0820683 A JPH0820683 A JP H0820683A JP 15739794 A JP15739794 A JP 15739794A JP 15739794 A JP15739794 A JP 15739794A JP H0820683 A JPH0820683 A JP H0820683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
olefin
acrylic
parts
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15739794A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Aoshima
正志 青嶋
Hironobu Shigematsu
広信 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP15739794A priority Critical patent/JPH0820683A/ja
Publication of JPH0820683A publication Critical patent/JPH0820683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重
合体ゴム100重量部に対して、アクリル変性シリコー
ン樹脂1〜50重量部および硫黄系加硫剤0.3〜5重
量部が含有されてなることを特徴とする加硫性ゴム組成
物。 【効果】本発明の加硫性ゴム組成物を加硫して得られる
加硫ゴムは、エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン
共重合体ゴムが本来有する優れた耐熱性、耐候性および
耐オゾン性が維持され、加硫ゴム表面に虹色の変色や白
化が発生することなく光沢が維持されており、しかも摺
動性や耐摩耗性が優れているため、自動車部品、工業用
部品、建築材料などの広い分野に利用することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン・α−オレフ
ィン・非共役ジエン共重合体ゴム中に、アクリル変性シ
リコーン樹脂、硫黄系加硫剤が含有されてなる加硫性ゴ
ム組成物、およびこれを加硫して得られる加硫ゴムに関
する。
【0002】
【従来の技術】エチレン・α−オレフィン・非共役ジエ
ン共重合体ゴムを硫黄系加硫剤で加硫して得られる加硫
ゴム製品は物性バランスが良好であり、耐熱性、耐候
性、耐オゾン性などに優れていることから自動車用部
品、工業用部品、建築材料などに幅広く使用されてい
る。
【0003】しかしながら、エチレン・α−オレフィン
・非共役ジエン共重合体ゴムの加硫速度はジエン系ゴム
に比べて遅いため、多種類かつ多量の加硫剤、加硫促進
剤、加硫促進助剤が組み合わせて使用されており、この
ため加硫後、時間の経過と共に添加物がゴム製品の表面
に移行してゴム表面の光沢が失われ、ゴム表面が虹色に
変色(ブリード)したり、白化(ブルーム)して、ゴム
表面の意匠性が損なわれることが知られている。
【0004】また、近年のエチレン・α−オレフィン・
非共役ジエン共重合体ゴムの用途の拡大と共に、エチレ
ン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴムに優れ
た摺動性や耐摩耗性が要求されている。そのため得られ
た加硫ゴム製品の表面にナイロンパイルの静電植毛を行
ったり、ウレタン系塗料やシリコーン塗料などを加硫ゴ
ム製品の表面に塗装するなどの方法により摺動性や耐摩
耗性を向上させる方法が提案されてきたが、これらの表
面処理方法は、複雑である上に工程管理が難しく、設備
費も高くなるなどの問題があった。また、ゴム成分にシ
リコーンオイル等を添加する方法も知られているが、シ
リコーンオイルの添加によりゴム本来の物性が低下した
り、シリコーンオイルがしみ出して摺動性の改良効果の
持続性が低いなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、ゴム表面に虹
色の変色や白化が発生することがなく、しかも複雑で工
程管理が難しく高価な設備を必要とする表面処理を施す
必要のない摺動性や耐摩耗性に優れた加硫ゴムの開発が
望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
ような課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、エチレ
ン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム中に特
定量のアクリル変性シリコーン樹脂が含有されてなる加
硫性ゴム組成物を加硫して得られる加硫ゴムが、ゴム表
面に虹色の変色や白化が発生することがなく、しかも表
面処理を施す必要がなく摺動性や耐摩耗性に優れている
ことを見いだし本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、エチレン・α−オレフィ
ン・非共役ジエン共重合体ゴム100重量部に対して、
アクリル変性シリコーン樹脂1〜50重量部および硫黄
系加硫剤0.3〜5重量部が含有されてなることを特徴
とする加硫性ゴム組成物を提供するものである。
【0008】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明に使用するエチレン・α−オレフィン・非共役ジエ
ン共重合体ゴムにおいて、該共重合体ゴムを構成するα
−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテンなどが挙げられ、特に、プロピレン、1−ブテン
が好ましい。また、非共役ジエンとしては、例えば、
1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、ジビニ
ルベンゼン、ジシクロペンタジエン、メチレンノルボル
ネン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボルネンな
どが挙げられ、特に、ジシクロペンタジエン、エチリデ
ンノルボルネンが好ましい。
【0009】該共重合体ゴム中に含有されるアクリル変
性シリコーン樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル
酸エステルまたは該エステルと共重合可能な単量体の混
合物と、ポリオルガノシロキサンとをグラフト共重合し
たものなどが挙げられ、具体的には日信化学工業株式会
社製の『シャリーヌR』(商品名)などを挙げることが
できる。アクリル変性シリコーン樹脂の含有量は、該共
重合体ゴム100重量部に対して、1〜50重量部、好
ましくは、5〜30重量部である。1重量部未満では目
的とする効果が得られにくく、50重量部を超えると引
張強度や伸びが低下する場合がある。
【0010】硫黄系加硫剤としては、例えば、硫黄、
4,4’−ジチオモルホリン、アルキルフェノール・ジ
スルフィド、2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチ
アゾール、テトラメチルチウラム・ジスルフィド(TM
TD)、ジペンタメチレンチウラム・テトラスルフィド
(DPTT)などが挙げられる。硫黄系加硫剤の含有量
は、該共重合体ゴム100重量部に対して、0.3〜5
重量部である。0.3重量部未満では、加硫が十分に進
行しないため得られた加硫ゴム製品の引張強度や伸びが
低下する場合があり、5重量部を超えると加硫ゴム製品
の表面が白化(ブルーム)する場合がある。
【0011】本発明の加硫性ゴム組成物は、エチレン・
α−オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴムと、アクリ
ル変性シリコーン樹脂および硫黄系加硫剤とをオープン
ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどの従来より
公知の方法により混練することにより得ることができ
る。該加硫性ゴム組成物には、通常、加硫促進剤、加硫
促進剤助剤が配合され、該加硫促進剤としては、例え
ば、テトラメチルチウラム・ジスルフィド(TMT
D)、ジペンタメチレンチウラム・テトラスルフィド
(DPTT)等の加硫剤としても使用可能なチウラム
類、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnMD
C)、2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT)など
が挙げられる。その他に必要に応じて、更に、補強剤、
充填剤、軟化剤、加工助剤、滑剤、消泡剤、老化防止
剤、発泡剤などの公知のゴム用配合剤を適宜、配合して
もよい。
【0012】該加硫性ゴム組成物から加硫ゴムを製造す
る方法としては、例えば、加硫性ゴム組成物をプレス成
形、トランスファー成形、射出成形などの型加硫により
加硫する方法、カレンダー加工や押出し加工により所望
の形状にした後、缶加硫、熱空気加硫、流動床加硫、マ
イクロ波加硫、またはこれらを組合せた連続加硫法など
により加硫する方法などが挙げられるが、特に、長尺物
を効率的に生産できる連続加硫法が好ましい。
【0013】本発明の加硫性ゴム組成物は、加硫ゴムの
製造に使用されるほか、ゴム製品の一部、例えば、表
層、リップ部などとして、他のゴム組成物や樹脂組成物
などと複合されてゴム製品の製造に使用することもでき
る。
【0014】本発明の加硫ゴムは、耐熱性、耐候性、耐
オゾン性に優れ、ブリード、ブルーム等の発生がなく、
しかも優れた摺動性、耐摩耗性を有するため、自動車部
品、工業用部品、建築材料などの広い分野に利用するこ
とができる。例えば、自動車部品としては、パッキン
類、ホース類、水切りゴム、グラスランラバー、ウェザ
ーストリップ、ドアーシールやトランクシールに適用さ
れるスポンジゴム、プロテクタースポンジなどに、工業
用部品としては、パッキン類、ホース類、ゴムロールな
どに、建築材料としては、ルーフィングシート、ガスケ
ット、ベルト類などが挙げられる。
【0015】
【発明の効果】本発明の加硫性ゴム組成物を加硫して得
られる加硫ゴムは、エチレン・α−オレフィン・非共役
ジエン共重合体ゴムが本来有する優れた耐熱性、耐候性
および耐オゾン性が維持され、加硫ゴム表面に虹色の変
色や白化が発生することなく光沢が維持されており、し
かも摺動性や耐摩耗性が優れているため、自動車部品、
工業用部品、建築材料などの広い分野に利用することが
可能となる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明が実施例により限定されるものでないこと
は言うまでもない。
【0017】実施例1〜4 表1に示す配合剤 エスプレン552、亜鉛華、ステア
リン酸、FEFブラック、重質炭酸カルシウム、パラフ
ィン系プロセス油、シャリーヌR−127、シャリーヌ
R−128をBR型バンバリーミキサーにて混練した
後、さらに表1に示す配合剤 酸化カルシウム、加硫促
進剤(ZnBDC、DPTT、TMTD、MBT)、硫
黄を10インチオープンロールで混練して加硫性ゴム組
成物を製造した。得られた加硫性ゴム組成物をプレス加
硫装置を用いて160℃にて15分間加硫して加硫ゴム
を得た。加硫ゴムの物性の測定結果を表2に示す。な
お、加硫ゴムの硬さ(HS)、引張強度(TB)および
伸び(EB)はJIS K6301に、アクロン摩耗試
験はJIS K6264に、さらに光沢度はJIS K
7105に、それぞれ準拠して測定した。動摩擦係数
は、摩擦試験機:ヘイドン14−D−ANL(新東化学
社製)を用い、20mmφガラス球、荷重200g、引
張速度75mm/分の条件で測定した。
【0018】比較例1 実施例1において、シャリーヌR−127を配合しない
以外は実施例1に準拠して加硫ゴムを製造した。加硫ゴ
ムの物性の測定結果を表2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン
    共重合体ゴム100重量部に対して、アクリル変性シリ
    コーン樹脂1〜50重量部および硫黄系加硫剤0.3〜
    5重量部が含有されてなることを特徴とする加硫性ゴム
    組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の加硫性ゴム組成物を加硫し
    て得られる加硫ゴム。
  3. 【請求項3】加硫を連続加硫法により行う請求項2記載
    の加硫ゴム。
  4. 【請求項4】アクリル変性シリコーン樹脂の含有量が5
    〜30重量部である請求項1記載の加硫性ゴム組成物、
    およびこれを加硫して得られる加硫ゴム。
  5. 【請求項5】請求項2記載の加硫ゴムを用いた自動車用
    または建材用シール製品。
JP15739794A 1994-07-08 1994-07-08 加硫性ゴム組成物および加硫ゴム Pending JPH0820683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15739794A JPH0820683A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 加硫性ゴム組成物および加硫ゴム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15739794A JPH0820683A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 加硫性ゴム組成物および加硫ゴム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0820683A true JPH0820683A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15648743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15739794A Pending JPH0820683A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 加硫性ゴム組成物および加硫ゴム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0820683A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0894826A1 (en) * 1997-07-29 1999-02-03 Mita Company, Ltd. Components of low frictional rubber and the method of the production
JP2000327848A (ja) * 1999-05-18 2000-11-28 Shin Etsu Polymer Co Ltd オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物およびこれを用いた車両用ウエザーストリップ
US9598568B2 (en) 2014-12-05 2017-03-21 Hyundai Motor Company Rubber composition for weather strip glass run channel
JP2019085792A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 住友ゴム工業株式会社 防舷材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0894826A1 (en) * 1997-07-29 1999-02-03 Mita Company, Ltd. Components of low frictional rubber and the method of the production
JP2000327848A (ja) * 1999-05-18 2000-11-28 Shin Etsu Polymer Co Ltd オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物およびこれを用いた車両用ウエザーストリップ
US9598568B2 (en) 2014-12-05 2017-03-21 Hyundai Motor Company Rubber composition for weather strip glass run channel
JP2019085792A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 住友ゴム工業株式会社 防舷材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0158498B1 (ko) 에틸렌-알파-올레핀-비공액 디엔 공중합체 고무 조성물
EP1186631B1 (en) Rubber composition of high and low molecular weight EPDM
JPH03122146A (ja) エチレン―プロピレン―ジエン系ゴム、エラストマー組成物およびその加硫ゴム
EP0298739A2 (en) Olefinic thermoplastic elastomer composition
US5691413A (en) Ethylene-α-olefin-non-conjugated diene copolymer rubber composition
JP2609369B2 (ja) タイヤ側面部の組成物
US5912303A (en) Ethylene/α-olefin/nonconjugated polyene terpolymer rubber composition and vulcanized rubber obtained therefrom
JPH0820683A (ja) 加硫性ゴム組成物および加硫ゴム
JP2005513221A (ja) 弾性ゴムにおける変色を防止する方法
KR19990022925A (ko) 개선된 엘라스토머성 압출 프로파일
KR0169106B1 (ko) 스폰지용 고무 및 스폰지용 고무조성물
JPH08151488A (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム 組成物
US20040006179A1 (en) Reducing friction of EPDM and related rubbers
JPH08188685A (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム 組成物
JPH10195259A (ja) エチレン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合体組成物
JP2000191863A (ja) ウインド―シ―ル成形体及びその製造方法
JP3579942B2 (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム 組成物
JPH0967484A (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム 組成物
JP2004067831A (ja) ゴム組成物及びその製造方法並びにゴム成形品及びその製造方法
JP3191593B2 (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム組成物
JP3209068B2 (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム組成物
JP3191589B2 (ja) エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴム組成物
US11746221B2 (en) Thermoplastic elastomer composition
JP2000281845A (ja) 射出成形用架橋熱可塑性エラストマー組成物
JPH08156154A (ja) 熱可塑性エラストマー積層体