JPH08204878A - 画像通信装置 - Google Patents

画像通信装置

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JPH08204878A
JPH08204878A JP7009851A JP985195A JPH08204878A JP H08204878 A JPH08204878 A JP H08204878A JP 7009851 A JP7009851 A JP 7009851A JP 985195 A JP985195 A JP 985195A JP H08204878 A JPH08204878 A JP H08204878A
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ppb
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伊佐夫 田中
Nobuyuki Obayashi
信幸 大林
Eiji Nakabashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジョブ生成におけるメモリ容量の圧迫を防止
すると共に、同報通信動作において回線の使用効率を向
上させる。 【構成】 複数の通信モジュールを有する画像通信装置
において、回線資源管理部は、各通信モジュールを管理
して、その使用状態を資源情報保存部に格納する。資源
情報判断部は、資源情報保存部に格納されている各通信
モジュールの使用状態に基づいて使用可能な回線資源を
確保し、ジョブ生成部は、確保された回線資源に割り付
けられるジョブを生成する。ジョブが回線資源に割り付
けされると、ジョブ制御部は当該ジョブに基づいて通信
モジュールを制御し、通信動作を行う。このように、ジ
ョブが順次生成され空き回線に割り付けられいくので同
報通信動作において回線の使用効率が向上し、メモリ容
量の圧迫が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像通信装置に係り、
特に複数の通信モジュールを備えることにより複数の相
手への同報通信が可能な画像通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置などの画像通信
装置において、同一の情報を多数の相手先に送出する手
段として宛て先情報に基づいたジョブ列を生成し、その
ジョブ列を順次実行していく技術(以下「順次同報方
式」という)が、特開昭54−84904号公報などに
開示されている。ところが、順次同報方式は、処理速度
が遅いという問題があったため、これを解決する技術と
して、一斉同報方式が開発された。
【0003】この一斉同報方式は、送信機と情報交換網
との間に同報装置を持ち、同報装置と複数の回線を介し
て複数の受信機に対して同時に情報を送出するという技
術であり、特開昭55−145458号公報、特開昭5
5−166375号公報などにおいて開示されている。
【0004】しかし、一斉同報方式は、処理速度が速い
という反面、相手局の数に応じた複数の加入回線を必要
とするため設備の規模が大きくなり、また通信コストも
かかる。さらに、画情報送出に先立ち予め定められた回
線トレーニングを必要とするため、同一の機能を有して
いる装置を配置しなければならないといった別の問題が
あった。
【0005】そこで、処理速度が速く、かつ、一斉同報
方式の問題を解決する技術が、特開平5−183663
号公報で開示されている。同公報に開示された技術は、
複数回線に対応するジョブ列を予め作成しておき、その
ジョブ列に基づいて送信動作を制御することによって同
報動作を実現しようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
複数回線に対応するジョブ列に基づく通信制御方式で
は、予め均等にジョブ列を作成してしまうために、多数
のジョブが起動されるような場合にメモリ容量を圧迫し
たり、また割り付けた回線に対する送信動作が他の回線
よりも早く終了したとしても、ジョブを新たに割り付け
直すような手段が存在しないため、回線網の状態によっ
て通信の占有時間が一定せず、回線の使用効率が著しく
低下するような問題があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、通信モジュー
ルの使用状態を管理し、使用可能であると判断された通
信モジュールに対して順次ジョブを生成して割り付けて
いく手段を用いることにより、ジョブ生成におけるメモ
リ容量の圧迫を防止すると共に、同報通信動作において
回線の使用効率を向上させることができる画像通信装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、複数の回線を用いて通信
を行う複数の通信モジュールを備えた画像通信装置にお
いて、前記通信モジュールを用いた通信動作に必要な情
報から構成されるジョブを生成するジョブ生成手段と、
前記複数の通信モジュールの使用状態を管理し、各々の
通信モジュールが、ジョブに基づく通信制御に使用可能
か否かを判断する回線資源判断手段と、前記回線資源判
断手段によって使用可能と判断された通信モジュールに
対して、ジョブを割り付けるジョブ割付手段と、前記ジ
ョブ割付手段によって割り付けられたジョブに基づいて
前記通信モジュールを制御して通信動作を行うジョブ制
御手段と、を備えたことが特徴である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像通信装置において、前記ジョブ生成手段が、通信
に必要な情報を保持するための第1ジョブを生成する第
1ジョブ生成手段と前記第1ジョブの持つ宛先情報に基
づいて、前記通信モジュールを制御するための第2ジョ
ブを第1ジョブから分割して生成する第2ジョブ生成手
段と、を備え、かつ、前記ジョブ割付手段が、前記回線
資源判断手段によって使用可能と判断された通信モジュ
ールに対して、前記第2ジョブを割り付ける手段である
こと、が特徴である。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像通信装置において、前記第2ジョブ生成手段が、
通信モジュールに割り付けられていた第2ジョブによる
通信制御が完了した際に、前記通信モジュールに割り付
けられていた第2ジョブを消滅させると共に、前記通信
モジュールに割り付けられる次の第2ジョブを前記第1
ジョブの持つ情報に基づいて分割生成する手段であるこ
と、が特徴である。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の画像通信装置において、前記第1ジョブ
が、分割生成された第2ジョブを管理する管理情報及び
通信動作に必要となる通信情報を保持すると共に、前記
第2ジョブが、前記第1ジョブの保持する情報から転写
された前記第2ジョブ自身を管理する管理情報及び前記
第1ジョブの保持する情報から転写された前記通信モジ
ュール制御情報を保持することが特徴である。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれか1項に記載の画像通信装置において、
前記ジョブ割付手段が、装置内部の制御情報若しくは装
置外部からの指示入力に従って、通信モジュールに割り
付けるためのジョブを検索する方法を切り替える切替手
段と、を備えたことが特徴である。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項2乃至請
求項5のいずれか1項に記載の画像通信装置において、
前記ジョブ生成手段により生成されたジョブに対して外
部からの動作停止指示を入力する停止指示手段と、前記
停止指示手段により動作停止指示があった場合に、ジョ
ブの動作を停止させるジョブ停止手段と、を備えたこと
が特徴である。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の画像通信装置において、前記ジョブ停止手段が、前記
停止指示手段により実行中の第2ジョブに停止指示があ
った場合に、前記実行中の第2ジョブの動作のみを停止
させることが特徴である。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の画像通信装置において、前記ジョブ停止手段が、前記
停止指示手段により実行中の第2ジョブに停止指示があ
った場合に、前記実行中の第2ジョブと共に、前記実行
中の第2ジョブを管理する第1ジョブ及び前記第1ジョ
ブから分割生成された他の全ての第2ジョブの動作を停
止させることが特徴である。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項6に記載
の画像通信装置において、前記ジョブ停止手段が、前記
停止指示手段により第1ジョブに停止指示があった場合
に、前記第1ジョブと共に、前記第1ジョブから分割生
成された他の全ての第2ジョブの動作を停止させること
が特徴である。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
請求項9のいずれか1項に記載の画像通信装置におい
て、前記複数の通信モジュールの内、少なくとも1つの
通信モジュールが、ISDN、CSDN及び一般公衆回
線網の回線網の内、少なくとも2以上の回線網を選択し
て接続できる網制御手段を有すると共に、前記回線資源
判断手段が、前記網制御手段により接続可能な回線網の
使用状態を判断する手段とを備え、かつ、前記ジョブ割
付手段が、前記回線資源判断手段により使用可能と判断
された前記回線網のいずれかにジョブを割り付ける手段
とを備えたこと、が特徴である。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項1又は
請求項10に記載の画像通信装置において、前記ジョブ
生成手段が、通信毎に各々独立のジョブを生成する手段
であることが特徴である。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、回線資源判断
手段は、実装されている同種若しくは異種の複数回線対
応の複数の通信モジュールを管理しており、各々の通信
モジュールが、ジョブに基づく通信制御用に使用可能か
否かを判断する。また、ジョブ割付手段は、回線資源判
断部により使用可能と判断された通信モジュールに対し
て、ジョブの情報を検索してジョブを割り付ける。そし
て、ジョブ生成手段は、当該通信モジュールを制御して
通信動作を実行させるためのジョブを生成する。ジョブ
が生成され、割り付けられると、ジョブ制御手段は、当
該通信モジュールを、生成されたジョブに基づいて制御
して通信動作を実行する。
【0020】なお、ジョブ生成手段によるジョブの生成
は、ジョブ割付手段によるジョブの割り付けの前でも後
でもよい。前者の場合には、ジョブ割付手段は、既に生
成されたジョブを検索して、当該通信モジュールを制御
できるジョブを選択して割り付ける。一方、後者の場合
には、ジョブ割付手段は、ジョブ生成の基礎となる情報
に基づいて生成前のジョブを割り付け予約し、次にジョ
ブ生成手段によるジョブ生成が行われた後に実際にジョ
ブが割り付けされる。
【0021】また、ジョブ生成手段は、回線資源判断部
による使用可能との判断の前に予めジョブを生成するよ
うにしてもよい。
【0022】以上の動作によって、通信動作を終えた通
信モジュールに対し、新たにジョブが割り付けされて通
信制御が行われるので、回線の使用効率が増大するとい
う効果がある。特に、通信時間の異なる複数のジョブが
起動した状態では、早く通信を終了させた通信モジュー
ルに使用可能と判断されたジョブが次々と割り付けされ
るので、回線の使用効率の増大は著しい。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、ジョブ生成手段は、通信に必要
な情報を保持する第1ジョブを生成し、さらに、当該第
1ジョブの持つ宛先情報等の情報に基づいて、第1ジョ
ブから通信モジュール制御用の第2ジョブを分割生成す
る。また、ジョブ割付手段は、回線資源判断部により使
用可能と判断された通信モジュールに対して、制御可能
な第2ジョブを検索して、当該第2ジョブを割り付け
る。
【0024】このように、ジョブを、通信に必要な情報
を保持する第1ジョブとこれに従属する通信制御用の第
2ジョブに分けたことによって、必要に応じて第1ジョ
ブから第2ジョブを分割生成できるので、予め均等にジ
ョブを生成する必要はなくなり、回線の使用効率の向上
と共に、メモリ管理が容易となる効果がある。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、第2ジョブ生成手段は、通信モ
ジュールに割り付けられた第2ジョブがその通信制御を
完了した際に、その通信モジュールに割り付けされてい
た第2ジョブを消滅させる。即ち、当該第2ジョブに関
する情報や通信モジュール制御用のプログラム等がメモ
リから消去される。
【0026】また、第2ジョブが通信制御を完了する
と、通信モジュールに空きができるので、回線資源判断
手段は、通信完了した通信モジュールを使用可能と判断
する。通信モジュールが使用可能と判断されると、ジョ
ブ割付手段は、第1ジョブに基づいて第2ジョブについ
ての情報を検索し、空いている通信モジュールを制御す
るべきジョブ情報を割り付ける。
【0027】第2ジョブ生成手段は、割り付けられたジ
ョブ情報に基づいて当該通信モジュールを制御する第2
ジョブを生成する。そして、ジョブ制御手段は、その第
2ジョブに基づいて通信制御を行い、通信動作が実行さ
れる。
【0028】従って、1つの通信が完了して通信モジュ
ールに空きができるまでは、メモリには第1ジョブのみ
が駐在し、第2ジョブは生成されない。また、通信制御
を終えた第2ジョブは速やかに消去される。これによ
り、多数のジョブを起動させるような場合でも、メモリ
の容量が圧迫されるおそれは極めて少なくなるという効
果がある。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は請求項3に記載の発明において、第1ジョブは、第
2ジョブを管理するための管理情報及び通信モジュール
制御に必要となる通信モジュール制御情報を保持してい
る。また、第2ジョブは、第1ジョブの保持する情報を
転写することにより生成される。即ち、第2ジョブは、
第1ジョブから転写されたその第2ジョブ自身を管理す
る管理情報及び同じく転写された通信モジュール制御情
報から構成される。
【0030】これにより、第1ジョブから第2ジョブを
生成するのが極めて容易となる効果がある。また、同じ
第1ジョブから複数の第2ジョブが分割生成されても、
第1ジョブの情報をサーチするだけで、第2ジョブの管
理状態が判断でき、逆に第2ジョブの情報から第1ジョ
ブを即座に同定できるので、複数の第2ジョブ同士の関
連が容易に把握され、ジョブの起動が迅速にできるとい
う効果が生じる。
【0031】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明において、切
替手段は、装置内部の制御情報若しくは装置外部からの
指示入力に従って、使用可能と判断された通信モジュー
ルを制御するジョブ若しくはジョブ情報のジョブ割付手
段による検索の方法を切り替える。
【0032】このように検索方法を切り替えることによ
り、様々な通信方式を共有できることとなり、通信効率
の向上に資することとなる。
【0033】例えば、複数の同報通信を行う場合におい
て、検索方法を切り替えることにより、同時同報通信か
順次同報通信かのいずれかの通信方式を選択できる。
【0034】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
乃至請求項5のいずれか1項に記載の発明において、オ
ペレータが停止指示手段によって外部からジョブの停止
指示を入力すると、ジョブ停止手段は、ジョブの動作を
停止させる。
【0035】これにより、オペレータは自在に通信をキ
ャンセルできる。請求項7に記載の発明によれば、請求
項6に記載の発明において、オペレータが停止指示手段
によって外部から実行中の第2ジョブの停止指示を入力
すると、ジョブ停止手段は、実行中の第2ジョブの動作
のみを停止させる。
【0036】これにより、オペレータは通信動作中でも
自在に通信をキャンセルできる。請求項8に記載の発明
によれば、請求項6に記載の発明において、オペレータ
が停止指示手段によって外部から実行中の第2ジョブの
停止指示を入力すると、ジョブ停止手段は、実行中の第
2ジョブと共に、当該第2ジョブを管理する第1ジョブ
及びその第1ジョブから分割生成された他の第2ジョブ
の動作も停止させる。
【0037】これにより、オペレータは通信動作中でも
自在に通信をキャンセルできると共に、同じプロセスの
通信を全てキャンセル可能となる。従って、同じプロセ
スを有する通信をキャンセルしたい場合などに、1つの
第2ジョブを指定するだけでよく、操作性が向上すると
いう効果がある。
【0038】請求項9に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明において、オペレータが停止指示手段によ
って外部から第1ジョブの停止指示を入力すると、ジョ
ブ停止手段は、当該第1ジョブと共に、当該第1ジョブ
から分割生成された全ての第2ジョブの動作も停止させ
る。
【0039】これにより、オペレータは通信動作中でも
自在に通信をキャンセルできると共に、同じプロセスの
通信を全てキャンセル可能となる。従って、同じプロセ
スを有する通信をキャンセルしたい場合などに、第1ジ
ョブを指定するだけでよく、操作性が向上するという効
果がある。
【0040】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1乃至請求項9のいずれか1項に記載の発明において、
回線資源判断手段は、複数の通信モジュールの使用可否
を判断する場合、網制御手段により接続可能なISD
N、CSDN及び一般公衆回線網の内少なくとも2つの
回線網の使用状態を含めて判断する。そして、ジョブ割
付手段は、回線資源判断手段によりISDN、CSDN
及び一般公衆回線網の内、使用可能と判断された回線網
にジョブを割り付ける。これにより、ISDN、CSD
N及び一般公衆回線網といった回線網を利用して通信が
できる。従って、通信の自由度が拡大されるという効果
がある。
【0041】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1又は請求項10に記載の発明において、ジョブ生成手
段は、第1ジョブ及びこれに従属する第2ジョブを生成
するのではなく、通信毎に各々独立のジョブを生成す
る。そして、この同階層のジョブに基づいて使用可能と
判断された通信モジュールにジョブが割り付けられ通信
制御が行われる。
【0042】従って、回線の使用効率の向上といった効
果を保持しつつ、通信毎のジョブ管理が容易となる。
【0043】
【実施例】
(第1実施例)図1には、第1実施例に係るファクシミ
リ装置を構成する回路が示されており、入力部4、プリ
ンタ28、スキャナ30を制御する制御部2が、通信の
管理及び制御を司る通信部6と接続されている。
【0044】制御部2は、入力部4からの入力指示及び
内部のプログラム等に基づいて、スキャナ30により読
み取られたデータを通信部6によって回線を介して送信
し、又は、通信部6により回線を介して受信されたデー
タをプリンタ28に出力する。
【0045】このような制御を行うため、制御部2は、
CPU(central processing unit)10の他に、プロ
グラムROM(read only memory)12、RAM(rand
am access memory)14、プリンタI/F(interface
)制御回路16、スキャナI/F制御回路20、I/
F入出力制御回路22、符号化/複号化回路24及び通
信I/F制御回路26から構成され、データの入出力が
可能になっている。
【0046】CPU10は、制御用のマイクロプロセッ
サであり、プログラムROM12に格納されたプログラ
ムに基づいて各構成部へ命令信号を送出し、又は、その
応答信号を受信してデータの入出力等を制御する。ま
た、通信を制御するためのジョブを生成し、通信部6に
伝達する機能も有する。
【0047】プログラムROM12は、制御用のプログ
ラムを記憶している読み出し専用のメモリであり、不揮
発性のメモリであるため、電源をオフにしてもプログラ
ムは消去されずに残る。本ファクシミリ装置の電源を立
ち上げると、CPU10は、先ずこのプログラムROM
12にアクセスし、プログラムを読み取る。
【0048】RAM14は、データの読み書き可能なメ
モリであり、CPU10の作業記憶域としての役割を有
する。例えばCPU10で生成された通信制御のための
ジョブがここに一時的に退避される。また、通信部6で
受信された受信データ若しくはスキャナ30で読み取ら
れたデータ等を一時的に格納しておく役割も有する。そ
して、RAM14に格納されたデータは、プリンタI/
F制御回路16若しくは通信I/F制御回路26へ出力
される。 プリンタI/F制御回路16は、通信部6で
受信された受信データをプリンタ28に出力する際の入
出力タイミングを制御する回路である。
【0049】スキャナI/F制御回路20は、スキャナ
30により原稿から光学的に読み取られたデータを通信
I/F制御回路26に出力する際の入出力タイミングを
制御する回路である。
【0050】通信I/F制御回路26は、制御部2と通
信部6との通信データの入出力タイミングを制御する回
路である。
【0051】符号化/複号化回路24は、スキャナ30
で読み取られたディジタルデータを所定のビット数のコ
ードに符号化する。また、逆に通信部6により受信され
た受信データをコード列から元のディジタルデータに複
号化する。
【0052】I/F入出力制御回路22は、入力部4か
ら制御部2へ伝達される入力信号及び制御部2から入力
部4へ伝達される表示のための出力信号の入出力タイミ
ングを制御する回路である。
【0053】なお、この制御部2には、EEPROM
(electrically erasable and programmable rom)18
も備えられている。このEEPROM18は、電気的に
記憶内容の消去、再度の書き込みが可能なROMであ
り、電源をオフにしても記憶内容が保持されるため、書
き換える可能性のある重要データを格納しておく場合な
どに用いられる。
【0054】一方、入力部4は、キー入力部34及びパ
ネル32から構成されている。キー入力部34は複数の
キーを備えており、操作者がキーを押下すると、そのキ
ーに対応した入力信号が制御部2に伝達され、操作者の
命令やデータを入力できる。また、パネル32は、例え
ば液晶などから構成されると共に、オペレータの液晶面
への接触を検出し、検出した場所に応じた入力信号を出
力する。
【0055】プリンタ28は、通信部6により受信され
符号化/複号化回路24により複号化されたディジタル
データをペーパに印字する装置である。
【0056】スキャナ30は、送信原稿に光を照射しな
がら走査して、その反射光の強度を量子化しディジタル
データに変換して出力する装置である。
【0057】通信部6は、複数の通信制御装置36、3
8、40、42、44及び複数の回線制御装置46、4
8、50、52、54から構成される。この通信制御装
置36〜44は、制御部2から送られてきたジョブに基
づいて回線制御装置46〜54を制御してデータの送受
信を制御する。一方、回線制御装置46〜54は、通信
制御装置36〜44からの指令に基づいて電話回線網へ
のアクセス及び相手側受信機への接続制御などを行う。
なお、通信制御装置36〜44と回線制御装置46〜5
4とは、それぞれ一個ずつがペアになって一つの通信モ
ジュールを形成する。即ち、本画像通信装置は複数の通
信モジュールを備えており、異なる複数の相手との同時
通信が可能となっている。
【0058】図2は、第1実施例に係る画像通信装置を
機能別に捉えた場合の機能構成ブロック図であるが、画
像通信装置に必要な他の機能構成ブロックは省略してあ
る。
【0059】図2により、通信制御部60は、G3/G
4などのプロトコルを制御し、電話回線の閉結又は開放
などを行う。
【0060】回線資源管理部62は、電話回線の使用状
態を管理し、回線の資源情報を作成する。
【0061】資源情報保存部64は、回線資源管理部6
2の情報に基づいて資源情報を保存する。
【0062】資源情報判断部66は、資源情報保存部6
4に格納してある資源情報に基づいて回線資源の使用可
否状態を判断する。
【0063】ジョブ生成部68は、資源情報判断部66
の判断に基づいてジョブの生成を行う。
【0064】ジョブ制御部70は、生成されたジョブを
制御し、通信動作などを行う。このような各機能ブロッ
クがその機能を果たし、ジョブ起動が正常に動作される
ために必要な情報を管理する情報テーブルの例を図3に
示す。
【0065】先ず図3(a)にPPB管理領域の構成を
示す。なお、PPBとはプロセスを実行する為の情報を
いい、PPB管理領域とは現在実行中及び待機中等のP
PBの管理を行う為の情報テーブルをいう。
【0066】図3(a)より、PPB管理領域はRea
dy−Link情報80、Wait−Link情報8
2、Run−Link情報84、Idle−Link情
報86、データ88及びデータ90の各データから構成
される。
【0067】Ready−Link情報80は実行待ち
プロセスのPPB番号、Wait−Link情報82は
待機中プロセスのPPB番号、Run−Link情報8
4は実行中プロセスのPPB番号、Idle−Link
情報86は未使用のPPB番号をそれぞれ示している。
また、データ88は、未使用PPBの数、データ90は
全PPBの数である。このように、プロセスをPPB番
号で管理することにより全プロセスの状態を把握でき
る。
【0068】次に図3(b)にPPBの構成を示す。図
3(b)より、PPBは大別してデータ92、データ1
02及びデータ110から構成されている。この内、デ
ータ92は当該PPBを管理する為のPPB管理情報で
あり、PPB番号94、Link情報96、プロセス番
号98及び同一プロセス識別番号の各データから構成さ
れる。PPB番号94はPPBを互いに識別する為にP
PB毎に振られる番号、Link情報96は次にLin
kされるPPBの番号である。また、プロセス番号98
は1つのPPBが生成される都度付けられる番号であっ
てキャンセル指示の識別等に使用される。同一プロセス
識別番号100は1つの通信指示に対して付けられる番
号である。
【0069】また、図3(b)よりデータ102はPP
Bに基づいて生成された子PPBを管理する為の情報テ
ーブルであり、親PPB識別情報104、子PPB数1
06及び未完了宛先数108の各データから構成され
る。なお、1つのPPBに基づいて当該PPBに従属す
るPPBが生成された場合、前者を親PPB、後者を子
PPBとする。
【0070】親PPB識別情報104は親PPBである
か否かを識別する為の番号であり、親PPBの場合はP
PB番号としてあり得ない値、例えばオールF等の番号
が設定され、子PPBの場合は親PPBを特定する為に
親PPBの番号が設定される。子PPB数106は当該
親PPBに基づいて生成された子PPBの数を示し、親
PPBにのみ有効なパラメータである。この子PPB数
106は、子PPB生成時にインクリメントされ、子P
PB削除時にデクリメントされる。また、未完了宛先数
108は親PPB作成時に指示された宛先数であり、親
PPBにのみ有効なパラメータである。この未完了宛先
数108は、1つの宛先に対する通信が完了する都度、
デクリメントされる。
【0071】また、データ110は通信情報であって、
通信ファイル番号112、通信宛先数114、同報種別
116、宛先情報118の各データから構成される。通
信ファイル番号112は、通信時において作成されるデ
ータファイルの番号を表し、送信時には送信ファイル、
受信時には受信ファイルの番号を示す。同報種別116
は、順次通信と同報通信のいずれかの種別を示すパラメ
ータである。また、宛先情報118は宛先に関する情報
(以下「CPB」という)を特定するためのCPB番号
であり、指示された宛先順につながれる。
【0072】CPBは、通信の予約の際に指示された宛
先1つに対して1個ずつ作成され、PPBにリンクされ
る。なお、同報/集信の場合は1つのPPBに複数のC
PBがリンクされる。
【0073】図3(c)にCPBの構成を示す。図3
(c)によれば、CPBはデータ120及びデータ12
8から構成されている。この内、データ120はCPB
管理領域であり、CPB番号122、Link情報12
4及びチェック対象フラグ126の各データから構成さ
れる。CPB番号122はCPBを互いに識別する為に
CPB毎に振られる番号、Link情報124は次にL
inkされるCPBの番号である。また、チェック対象
フラグ126は通信制御用の子ジョブとして起動中か否
かを示す識別情報である。このチェック対象フラグ12
6がONになり待機中と識別された時は回線資源チェッ
クの対象となり、OFFとなって起動中と識別された時
はチェックの対象外となる。なお、チェック対象フラグ
126は子ジョブ起動時にOFFにされ、ジョブ終了時
には再送/リダイアルの必要性があれば再びONにされ
る。
【0074】また、データ128は宛先情報であり、通
信モード130、指定回線132及びダイアル番号13
4の各データから構成される。通信モード130は、G
3若しくはG4、外線若しくは内線の指定を示すモード
情報である。指定回線132はユーザにより指定された
特定の回線情報であり、ダイアル番号134は宛先のダ
イアル番号である。
【0075】次に、第1実施例の作用について説明す
る。先ず、最も基本となる通信制御として次のような処
理が行われる。即ち、ジョブ制御部70はオペレータが
パネル32を通して『通信予約』や『キャンセル』等の
指示を与えると、当該指示に対する予約の追加又は停止
の処理を行う。また、Ready−Link情報80を
常に監視しており実行待ちのプロセスがあるか否かをチ
ェックし実行待ちのプロセスが無い場合にジョブの起動
を行う。通信予約時には主にPPB管理領域のIdle
−Link情報86を読取り、Idle−Linkにつ
ながれたPPBを一つ確保し、オペレータからの指示パ
ラメータを親PPBに展開してReady−Linkに
つなぐ動作を行う。
【0076】以上の通信制御処理を図4のフローチャー
トに示す。図4より、先ずステップ200においてオペ
レータがパネル32による指示を行ったか否かの判定が
行われ、肯定判定の場合はステップ202に、否定判定
の場合はステップ212に移行する。
【0077】ステップ202はパネル32から指示が入
力された場合であるので、その指示が通信予約か否かの
判定が行われ、肯定判定の場合はステップ204に、否
定判定の場合はステップ218に移行する。
【0078】ステップ204は、パネル32からの指示
が通信予約の場合であるので、当該指示パラメータを親
PPBに展開する。次にステップ206では、前記指示
パラメータが展開された親PPBを実行待ちプロセスの
PPBとしてReady−Linkにつなぐ。この場
合、PPB管理領域のReady−Link情報80
は、当該親PPB番号となる。そして次にステップ20
8において、実行待ちの予約が他にReady−Lin
kにあるか否かが判定されて肯定判定の場合は次のステ
ップ210に移行し、否定判定の場合は再びステップ2
00に戻って同様の処理を繰り返す。
【0079】ステップ210では、ジョブ起動判断処理
を行い、当該処理が終了すると、再びステップ200に
戻って同様の処理を繰り返す。
【0080】ステップ218は、パネル32からの指示
が通信予約ではなかった場合の判定処理であって、当該
指示がストップ要求であるか否かの判定を行う。肯定判
定、即ち、ストップ要求指示の場合には、次のステップ
220において通信キャンセル処理を行った後、ステッ
プ208に移行する。否定判定、即ち、指示がストップ
要求指示ではなかった場合には、直接ステップ208に
移行する。
【0081】ステップ212は、パネル32から指示が
入力されなかった場合において、現在実行中のジョブに
状態変化があったか否かの判定を行う。肯定判定、即ち
実行中のジョブに状態変化があった場合には、次のステ
ップ214に移行し、否定判定、即ちジョブに状態変化
がなかった場合にはステップ208に移行する。
【0082】ステップ214では、当該ジョブが終了し
たか否かの判定を行い、肯定判定の場合には次のステッ
プ216でジョブ終了処理を行い、否定判定の場合には
ステップ208に移行する。
【0083】以上が通信制御処理の流れであるが、ステ
ップ210のジョブ起動判断処理の具体的内容について
次に説明する。
【0084】ジョブ起動判断処理は、予約プロセスがあ
る場合、PPBをLinkされている順に読み出してそ
の指示パラメータに基づいてジョブを起動するか否かの
判断を行う。1つのPPBには宛先情報であるCPBが
つながれており、そのPPBにつながれているCPBを
Linkされている順に読み出し、実行待ちの宛先に対
して通信を行うために必要な回線リソースが確保できる
場合に子PPBを作成して子ジョブを起動する。この回
線資源のチェックは、CPBを構成するチェック対象フ
ラグ126がONである宛先情報に対してのみ行われ
る。また、子PPBの作成は、単局通信又は複数宛先指
示であっても行われる。但し、単局通信と複数宛先指示
時の順次同報の場合は1つしか子PPBは作成されな
い。
【0085】このように回線資源のチェックを行い使用
可能な回線に子ジョブを生成して割り付けることによっ
て回線資源を効率的に扱うことが可能となる。
【0086】以上のジョブ起動判断処理を図5のフロー
チャートに示す。図5より、先ずステップ230におい
て親PPBの情報を読み出し、当該情報に基づいて次の
ステップ232において単局通信/順次同報指示で、か
つ子PPBは存在するか否かが判定される。
【0087】単局通信/順次同報指示で、かつ子PPB
が存在すると判定された場合には、ステップ244に移
行し、その他に発呼待機中の予約がReady−Lin
kにあるか否かの判定が行われる。肯定判定の場合、即
ち発呼待機中の予約がある場合には再びステップ230
に戻り同様の処理を繰り返す。否定判定の場合、即ち発
呼待機中の予約が無い場合には当該ジョブ起動判断処理
を終了し再び通信制御処理に戻る。
【0088】一方、単局通信/順次同報指示ではない場
合、又は子PPBが存在しない場合には、ステップ23
4に移行し発呼待機中のCPBがつながれているか否か
判定が行われる。肯定判定の場合、即ち発呼待機中のC
PBがつながれている場合、ステップ236において発
呼待機中の宛先情報「CPB」が読み出され、次のステ
ップ238で回線資源チェック処理が行われ、使用可能
な回線があるか否かが判断される。否定判定の場合、即
ち発呼待機中のCPBがつながれていない場合には、ス
テップ244に移行し、発呼待機中の予約がReady
−Linkにあるか否かの判定が行われる。
【0089】ステップ238の回線資源チェックが終了
すると、ステップ240に移行し発呼する為に必要な回
線資源があるか否かの判定が行われる。
【0090】ステップ240の判定が肯定判定の場合、
即ち回線資源があった場合には、その回線資源が確保さ
れ(ステップ246)、子ジョブ起動処理(ステップ2
48)が実行される。そして、ステップ248の子ジョ
ブ起動処理が終了すると、再び通信制御処理に戻る。
【0091】ステップ240の判定が否定判定の場合、
即ち回線資源が無かった場合には次のステップ242に
移行し、前のステップ236で読み出された発呼待機中
の宛先情報「CPB」以降のLinkに発呼待機中のC
PBがあるか否かの判定が行われる。そして、発呼待機
中のCPBがあった場合には、再びステップ236に戻
り、CPBの読み出しが行われ、同様に回線資源のチェ
ック処理(ステップ238)を経て回線資源が有った場
合に子ジョブ起動処理(ステップ248)が実行され
る。このようにLinkされているCPBに対して次々
と確保された回線資源に子ジョブが起動される。これに
より、発呼待機中のCPBが効率的に回線に割り当てら
れ、回線使用効率が増大するという効果がある。
【0092】また、発呼待機中のCPBが尽きた時、即
ちステップ242で否定判定された場合には、ステップ
244に移行し、当該親PPB以外の親PPBに発呼待
機中の予約があるか否かの判定が行われる。
【0093】以上がジョブ起動判断処理であるが、この
処理において中心的役割を果たすステップ248の子ジ
ョブ起動処理について図6のフローチャートで詳細に説
明する。
【0094】図6より、先ずステップ250において親
PPBからジョブ起動に必要な情報が子PPBにコピー
される。これにより、ジョブ制御部70による子PPB
に基づく通信制御が可能となる。
【0095】次のステップ252では、ステップ250
でコピーされた情報の内、子PPBに不要な情報が初期
化され、子PPBが作成される。その結果、子PPBに
関する情報は次のようになる。即ち、子PPBのPPB
管理情報92において、プロセス識別番号は当該親PP
Bからコピーされ、その他のデータは子PPB独自の値
が用いられる。また、子PPBの子PPB管理情報10
2において、親PPB識別情報104は、当該親PPB
のPPB番号となり、それ以外の情報は親PPBにのみ
有効なものとして無効値が設定される。そして、通信情
報110において、宛先情報118は回線資源が確保で
きたCPB番号となり、それ以外は親PPBからコピー
されたものがそのまま用いられる。なお、この子PPB
の作成及び親PPBの書換えはジョブ生成部68におい
て行われる。また、子PPBを作成したことにより親P
PBの子PPB管理情報は書き換えられる。例えば、ス
テップ254でジョブ起動対象の「CPB」に対してチ
ェック対象フラグ126がOFFに書き換えられ、次の
ステップ256でデータ106の子PPB数がインクリ
メントされる。
【0096】次にステップ258で、新たに作成された
子PPBをRun−Linkにつないでジョブ起動さ
せ、再び図4の通信制御処理に戻る。
【0097】以上が子ジョブ起動処理であるが、図5の
ジョブ起動判断処理におけるステップ238の回線資源
チェック処理も本実施例の特徴的部分である。
【0098】この回線資源のチェック処理は、画像通信
装置の実装状況によって異なる処理となるが、本実施例
では、次のような場合を想定する。G3/G4による同
時通信を可能とし、その使用回線の実装状況によりG3
とG4のいずれかを選択可能とする。そして、G3にお
いてはISDN及びPSTNによる発呼が可能であり、
G4はISDN及びCSDNによる発呼が行える。それ
らの回線が複数存在する場合は、そのどれもが使用可能
となり、複数の宛先に対してそれらを同時又は個別に使
用することができる。また、使用回線はユーザの指示に
より指定させることも自動選択させることも可能であ
る。
【0099】この回線資源チェック処理について図7の
フローチャートで詳細に説明する。図7によれば、通信
指示がG4(ステップ260肯定判定)、回線指定がな
く(ステップ262否定判定)、ISDN/のみを実装
(ステップ264否定判定及びステップ266肯定判
定)している場合には、ステップ268でISDN/に
空き回線があるか否かが判定される。この判定で肯定判
定、即ち空き回線がある場合には、回線資源確保可能
(ステップ270)としてジョブ起動判断処理に戻り、
図5のステップ246で当該空き回線が確保される。一
方、否定判定、即ち空き回線が無かった場合には、回線
資源確保不可能(ステップ276)としてジョブ起動判
断処理に戻り、次のLinkに発呼待機中のCPBがあ
った場合等にはCPBが読み出される(図5ステップ2
36)。
【0100】通信指示がG4(ステップ260肯定判
定)、回線指定がなく(ステップ262否定判定)、I
SDN/CSDNの両方を実装している場合(ステップ
264)には、ステップ272でISDN/CSDNの
中から空き回線があるか否かが判定される。この判定で
肯定判定、即ち空き回線がある場合には、回線資源確保
可能(ステップ270)としてジョブ起動判断処理に戻
り、図5のステップ246で当該空き回線が確保され
る。一方、否定判定、即ち空き回線が無かった場合に
は、回線資源確保不可能(ステップ276)としてジョ
ブ起動判断処理に戻る。
【0101】通信指示がG4(ステップ260肯定判
定)、回線指定があった場合(ステップ262肯定判
定)には、ステップ282で指定回線が空いているか否
かが判定される。この判定で肯定判定、即ち空き回線が
ある場合には、回線資源確保可能(ステップ270)と
してジョブ起動判断処理に戻り、図5のステップ246
で当該空き回線が確保される。一方、否定判定、即ち空
き回線が無かった場合には、回線資源確保不可能(ステ
ップ276)としてジョブ起動判断処理に戻る。
【0102】通信指示がG3(ステップ260否定判
定)、回線指定が無い場合(ステップ278否定判定)
には、ステップ280で今度はPSTN/ISDNの中
から空き回線があるか否かが判定される。この判定で肯
定判定、即ち空き回線がある場合には、回線資源確保可
能(ステップ270)としてジョブ起動判断処理に戻
り、図5のステップ246で当該空き回線が確保され
る。一方、否定判定、即ち空き回線が無かった場合に
は、回線資源確保不可能(ステップ276)としてジョ
ブ起動判断処理に戻る。
【0103】通信指示がG3(ステップ260否定判
定)、回線指定があった場合(ステップ278肯定判
定)には、ステップ282で指定回線が空いているか否
かが判定される。この判定で肯定判定、即ち空き回線が
ある場合には、回線資源確保可能(ステップ270)と
してジョブ起動判断処理に戻り、図5のステップ246
で当該空き回線が確保される。一方、否定判定、即ち空
き回線が無かった場合には、回線資源確保不可能(ステ
ップ276)としてジョブ起動判断処理に戻る。
【0104】以上が回線資源チェック処理であるが、こ
の処理により空き回線がサーチされるので、子ジョブを
生成して割り付ける手段と相まって回線資源を有効に利
用できるという効果が生じる。
【0105】また、本実施例ではジョブを生成するた
め、ジョブが終了すると、終了したジョブのPPBやC
PBを削除するジョブ終了処理(図4のステップ21
6)が必要となる。このジョブ終了処理を図8のフロー
チャートにおいて詳細に説明する。
【0106】図8より、1つのジョブが終了すると、通
信に使用した回線資源が開放される(ステップ28
4)。次に再送/リダイアルの必要があるか否かが判定
され(ステップ286)、その必要があった場合には、
再送/リダイアル対象の「CPB」に対してチェック対
象フラグがONにされる(ステップ296)。一方、再
送/リダイアルの必要が無い場合には、完了した宛先の
CPB情報が削除され、親PPBの「未完了宛先数」が
1つデクリメントされる(ステップ290)。
【0107】次に親PPBの「未完了宛先数」が0であ
るか否かが判定され(ステップ292)、0であった場
合には当該親PPBが削除(ステップ294)されてか
ら通信制御処理に戻る。一方、親PPBの「未完了宛先
数」が0でなかった場合には、当該親PPBを削除せず
に通信制御処理に戻る。
【0108】以上のジョブ終了処理によって、例えば複
数宛先の通信指示が行われ、1つの子ジョブが終了した
場合、親PPBのデータは以下の様に書き換えられる。
【0109】親PPB [子PPBの管理情報] 子PPB数 = −1 未完了宛先数 = −1(PPB作成時の初期値は宛先
数) [通信情報]通信が完了したCPBを削除(再送/リダ
イアル時はCPBのチェック対象フラグ=ON) このようにジョブが終了するとPPBを書き換えたり削
除したりすることによってジョブ制御を正常に実行させ
ることができる。
【0110】また、通信制御処理には、オペレータの指
示により通信をキャンセルする通信キャンセル処理(図
4のステップ220)がある。この通信キャンセルで
は、実行待ちの親PPBに対してキャンセルが指示され
た場合は1つの通信指示に対する中断要求とし、同一の
「プロセス識別番号」を持つ実行中のジョブを含む全て
の宛先に対して中断処理を行う。この場合、実行中の子
ジョブを停止し、親PPBにつながれている実行待ち
(「チェック対象フラグ」がON)のCPBを全て削除
する。また、実行中の子ジョブに対してキャンセルがか
けられた場合は、ユーザの指示によってその子ジョブの
みを中断の対象とするか、親PPBへのキャンセル同様
に全てを中断するか判断し、中断処理を行うようにして
もよい。
【0111】この通信キャンセル処理について図9のフ
ローチャートに沿って具体的に説明する。
【0112】オペレータがパネル32を操作して通信キ
ャンセルの指示を与えると、キャンセル対象となった通
信を制御するジョブのPPBが親PPBであるか否かの
判定が行われる(ステップ298)。キャンセル対象の
PPBが親PPBではなかった場合には、次のステップ
300でキャンセル対象のPPBが子PPBであるか否
かの判定が行われる。その結果、指定されたキャンセル
対象が、現在動作中、待機中のいずれの通信にも該当し
ない場合等のように親PPBでも子PPBでもないと判
定されると、通信キャンセル処理を実行することなく通
信制御処理に戻る。
【0113】ステップ300においてキャンセル対象の
PPBが子PPBであると判定されると、キャンセル対
象の子ジョブに対して停止が指示され(ステップ30
2)、当該停止指示が同一プロセス停止要求か否かの判
定が行われる(ステップ304)。同一プロセス停止要
求ではなかった場合には、ステップ302の子ジョブに
対する停止指示のみで通信キャンセル処理を終了し、通
信制御処理に戻る。一方、同一プロセス停止要求であっ
た場合には、キャンセルの対象となった子PPBより
「プロセス識別番号」が求められる(ステップ30
6)。なお、先のステップ298でキャンセル対象のP
PBが親PPBであると判定された場合には、直接ステ
ップ306に移行し、キャンセル対象となった親PPB
より「プロセス識別番号」が求められる。
【0114】「プロセス識別番号」が求められると、次
にこのプロセス識別番号と同一の「同一プロセス識別番
号」を持った子ジョブがRun−linkより検索され
停止が指示される(ステップ308)。
【0115】次に「同一プロセス識別番号」を持った親
PPBがReady−Linkより検索され、チェック
対象フラグがONであるCPBが削除される(ステップ
310)。
【0116】そして、親PPBの「未完了宛先数」が削
除されたCPB数だけ引き算され(ステップ312)、
通信制御処理に戻る。
【0117】以上が通信キャンセル処理の流れである
が、子PPB及び親PPBの削除は、通常のジョブ終了
処理(図8のフローチャート)の過程において行われ
る。
【0118】次に、具体的な条件下における本実施例の
画像通信装置の作用について説明する。
【0119】先ず、以下の、、のような具体的条
件下において、回線資源を管理し、空き回線に対してジ
ョブを生成し割り付ける手順の1例を図10のフローチ
ャートに示す。
【0120】 通信方式は同時同報方式である。 宛先及びその宛先に通信する場合のプロトコルは次
の通りである。
【0121】宛先1(G3)、宛先2(G3)、宛先3
(G4) 実装回線は、G3、G4共に1回線とする。
【0122】また、図10における各ステップ毎のPP
B及び当該PPBに連結されたCPBをReady状
態、Run状態(ジョブ実行中)の各々について表した
状態図を図11に示す。なお、図11において、宛先
1、2、3に対するCPBは、それぞれCPB1、CP
B2、CPB3とし、待機中のCPBは実線で、実行中
のCPBは破線で囲んである。
【0123】さて、図10において、同報指示により、
ジョブ生成部68は、宛先1、宛先2、宛先3の3つ分
の宛先情報、即ちCPB1、CPB2、CPB3及び1
つの親ジョブ(PPB1)を生成する(ステップ40
0)。図11では、このステップ400の状態は、Re
ady−LinkにつながれているPPB1に、CPB
1、CPB2、CPB3がその順に連結されている状態
として表される。なお、このステップでは、ジョブはま
だ起動されておらず、従ってRun状態のPPB1は存
在しない。
【0124】次に、資源情報判断部66により通信可能
と判断された宛先1に対して、ジョブ生成部68により
親ジョブ1のPPB1に基づいて子ジョブ2が生成さ
れ、ジョブ制御部70によりG3回線に当該子ジョブ2
が割り付けられてジョブ起動される(ステップ40
2)。従って、図11では、Ready−Linkにつ
ながれた宛先情報はCPB2、CPB3のみとなり、代
わってRun状態に子PPB2と当該PPBに連結され
たCPB1が出現する。
【0125】次に、G3回線は1回線しかないので、資
源情報判断部66により、宛先2に対しては回線確保不
可と判断され、G4回線が空き回線と判断されるので、
宛先3に対して、ジョブ生成部68により親ジョブ1の
PPB1に基づいて子ジョブ3が生成され、ジョブ制御
部70によりG4回線に当該子ジョブ3が割り付けられ
てジョブ起動される(ステップ404)。従って、図1
1では、Ready−Linkにつながれた宛先情報は
CPB2のみとなり、代わってRun状態に子PPB2
とこれに連結されたCPB1及び子PPB3とこれに連
結されたCPB3が出現する。
【0126】ステップ404の状態が暫く続くが、宛先
1の通信が終了すると、親ジョブ1からCPB1の情報
が削除され、子ジョブ2も削除される(ステップ40
6)。従って、図11では、子PPB2とそのCPB1
が消え、Run状態につながれたジョブは、子PPB3
とそのCPB3のみが残る。
【0127】宛先1に対する通信が終了すると、G3回
線に空きができるので、ジョブ生成部68により親ジョ
ブ1のPPB1に基づいて子ジョブ4が生成され、ジョ
ブ制御部70によりG3回線に当該子ジョブ4が割り付
けられてジョブ起動される(ステップ408)。図11
では、Ready−LinkにつながれたCPBは、も
はや存在せず、子ジョブ3のPPB3とそのCPB3及
び子ジョブ4のPPB4とそのCPB2がRun状態と
なる。
【0128】ところで、図10は、同時同報方式の例で
あったが、他に順次同報方式といわれるものがある。同
時同報方式が「空き回線に応じて、CPB列の送信可能
なブロック列から複数の子PPBを作成する」方式であ
るのに対し、順次同報方式は「CPB列に従って、子P
PBを順番に1つずつ作成する」方式である。つまり、
指示された宛先に一定の間隔をおいて同報の指示を受け
た順に断続的に順次送信を行う。
【0129】次に、複数回線を持ち、同時同報と順次同
報を混在させて行う画像通信装置において、同時同報方
式と順次同報方式の宛先情報の発呼における検索方法の
相違について以下に説明する。
【0130】図12(a)は、同時同報方式のCPBの
検索方式、図12(b)は順次同報方式のCPBの検索
方式を表したものである。なお、同報AはG3/G4交
互に混在したCPB列A−1、A−2、...、A−
n、単局BはG3のみのB−1、同報CはG4/G3交
互に混在したCPB列C−1、C−2、...、C−n
である場合を扱う。
【0131】図12(a)の同時同報方式の場合には、
先ず同報AのCPB列A−1、A−2、...、A−n
の順に検索が行われる。この場合、G3/G4回線が交
互に割り当てられているので、G3、G4回線がそれぞ
れ1回線しか実装されていなくても同報A内において複
数同時通信が可能となる。同報Aの検索が終了すると次
の単局B−1に移行し、単局Bが終わると同報CのCP
B列C−1、C−2、..、C−nの順に回線資源の検
索が行われる。この場合もG4/G3回線が交互に割り
当てられているので、B−1とC−1若しくは同報C内
の複数通信が可能となる。
【0132】一方、図12(b)の順次同報方式の場合
には、最初に同報AのCPBであるA−1の通信が行わ
れると、次に単局BのCPBであるB−1、同報CのC
PBであるC−1の順に検索が行われる。C−1の検索
が終わると、再び同報Aに戻ってA−2を検索する。従
って、順次同報方式では、同報A、同報C内のCPB列
の順番は必ず保持されるが、例えばAの通信中に空き回
線があれば、次のB、Cの通信が起動される。
【0133】このように、回線資源の検索方法を変える
だけで、同報通信における同時/順次の制御が可能とな
る。
【0134】また、図12(b)の順次同報方式の場合
における通信動作について図13のフローチャートで説
明する。
【0135】図13によれば、先ず、ジョブ生成部68
は、通信指示が行われた順(A−B−C)に親PPBを
作成し、Ready−Linkに接続する(ステップ4
10)。なお、通信の親PPBがReady−Link
に接続される順番は以後変わらない。
【0136】次に、資源情報判断部66により、回線資
源が獲得可能であるか否かが判定され(ステップ41
2)、獲得可能と判定された場合に、ジョブ生成部68
は、指示された宛先に一定間隔を置いて同報の指示を受
けたCPBの順に子ジョブを作成する(ステップ41
4)。
【0137】次にジョブ制御部70は、作成された子ジ
ョブを確保された回線資源に割り付け通信の起動を行う
(ステップ416)。
【0138】当該通信が終了すると(ステップ41
8)、当該通信がエラー終了であり、かつ、再起動が必
要であるか否かが判定され(ステップ420)、肯定判
定の場合、エラー終了した通信のCPBは、同一親ジョ
ブ内にReady−Linkされた最後のCPBにエラ
ー終了したCPBに接続される(ステップ422)。例
えば、A−1若しくはC−1がエラー終了した場合に
は、それぞれA−n若しくはC−nの後に接続される。
これとは対象的に同時同報通信時はジョブが終了した順
に接続されるため、同報内の順序が入れ替わる場合があ
り得る。
【0139】ステップ420が否定判定されると、Re
ady−LinkされたCPB列が全て終了したか否か
が判定され(ステップ424)、肯定判定の場合には、
通信動作が終了し、否定判定の場合には、ステップ41
2に戻り、回線資源の確保、CPBの検索等の同様の処
理が行われる。
【0140】次に、同報時にオペレータからの親ジョブ
停止指示があった場合の具体例について図14により説
明する。
【0141】図14は、図11と同じ条件で通信が起動
されている場合のPPB及びCPBの状態図であって、
ステップ404においてオペレータからの親ジョブ停止
指示があった場合を扱う。
【0142】図14より、ステップ404で親ジョブ停
止指示があると、先ず親PPB1にリンクされているC
PB2が削除される(ステップ430)。
【0143】この場合、親PPB1と子PPB2、子P
PB3は同じプロセス識別番号をもっているので、親ジ
ョブの動作と併せて子ジョブの動作も停止される。但
し、この例の場合、ステップ404において、子PPB
2、子PPB3はRun状態(ジョブ実行中)にあるの
で、子PPB2及び子PPB3はジョブ終了後にCPB
1及びCPB3と共に削除される(ステップ432)。
また、この時、親PPB1も削除される。
【0144】上述の停止指示の例は、親ジョブに対し停
止指示があった場合、親PPBにリンクされている全て
の宛先に対するジョブを停止する例であった。しかし、
指示された宛先に対する子ジョブに停止指示があった場
合にも、他の子ジョブ又は子ジョブが属する親ジョブを
停止させることも可能である。このような停止指示の例
について図15に示す。
【0145】図15も、図14と同様に図11と同じ条
件で通信が起動されている場合のPPB及びCPBの状
態図であって、ステップ404においてオペレータから
の宛先3に対する子ジョブ停止指示があった場合を扱
う。
【0146】図15より、ステップ404で子ジョブ停
止指示があると、先ず親PPB1につながれたCPB3
が削除され、子PPB3も削除される(ステップ43
4)。
【0147】次に同一プロセス識別番号を持つ他の実行
中の子ジョブに対し停止指示する。即ち、親PPB1に
つながれたCPB1が削除され子PPB2も削除される
(ステップ436)。
【0148】そして、同一プロセス識別番号を持つ親P
PB1につながれている実行待ちのCPB2が削除さ
れ、最後に親PPB1が削除される(ステップ43
8)。
【0149】なお、図16のように指示された宛先に対
する子ジョブのみを停止させることも可能である。
【0150】図16より、ステップ404でオペレータ
から宛先3に対するジョブ停止指示があった場合、親P
PB1につながれたCPB3が削除され子PPB3も削
除される(ステップ434)。しかし、以降は図15の
ように同一プロセス停止処理は行わず、CPB2がつな
がれた親PPB1がReady状態で、また宛先CPB
1がつながれた子PPB2がRun状態で残る(ステッ
プ440)。
【0151】以上が第1実施例であるが、上述の例に限
定されるものではない。例えば、図1に示される回路構
成及びその入出力の流れ、図2の機能ブロックの構成等
は、任意好適に変更可能である。また、図3に示された
PPBやCPBの情報配列も、その順序を問わない。 (第2実施例)第1実施例では、ジョブを親子に分割/
生成し、子ジョブは親ジョブに従属していたが、宛先数
分の同レベルのジョブを生成し、空き回線に対して割り
付ける手順による通信制御も可能である。このような通
信制御を第2実施例として以下に示す。
【0152】第2実施例における回路構成、機能ブロッ
ク図は第1実施例と同一の構成となるが、ジョブ生成部
68は、宛先数分の通信モジュール制御用のジョブを生
成する。
【0153】図17に第2実施例に係る画像通信装置の
処理の具体的な流れを示す。なお、図17は、第1実施
例における図10の条件、、と同一条件下におけ
るジョブ制御を示している。
【0154】また、図17における各ステップ毎のPP
B及び当該PPBに連結されたCPBをReady状
態、Run状態(ジョブ実行中)の各々について表した
状態図を図18に示す。なお、図18の各記号の意味は
図11と同様である。
【0155】図17より、同報指示により、ジョブ生成
部68は、宛先数分(この場合3つ分)のモジュール制
御用のジョブを生成する(ステップ442)。図18の
ステップ442は、宛先1に対するPPB1とそのCP
B1、宛先2に対するPPB2とそのCPB2、宛先3
に対するPPB3とそのCPB3の各々のモジュール制
御ジョブがReady−Linkにつながれた状態を示
す。
【0156】次に資源情報判断部66により宛先1に対
して回線確保可能と判断され、ジョブ制御部70によっ
てG3回線に宛先1のジョブ1が割り付けられ、ジョブ
起動が実行される(ステップ444)。図18のステッ
プ444は、ジョブ1(PPB1とそのCPB1)がR
un状態に移行した状態を示す。
【0157】資源情報判断部66は、ジョブ1が実行中
でも宛先2についての空き回線を検索するが、G3回線
は1回線しかないので宛先2は現在回線確保不可と判断
する(ステップ446前段)。さらに資源情報判断部6
6は、宛先3についての空き回線を検索し、G4回線が
空いているので宛先3は回線確保可能と判断する。する
と、ジョブ制御部70は、宛先3に対してG4回線にジ
ョブ3を割り付け、ジョブ3を起動させる(ステップ4
50)。図18のステップ450は、ジョブ1(PPB
1とそのCPB1)及びジョブ2(PPB2とそのCP
B2)がRun状態に移行した状態を示す。
【0158】宛先1に対しての通信が終了すると、ジョ
ブ1は削除され、宛先1に関するPPB1は、それに連
結されたCPB1と共に削除される(ステップ44
8)。図18のステップ448は、Run状態にあった
ジョブ1が削除され消滅した状態を示している。
【0159】G3回線が空くので、資源情報判断部66
により、宛先2に対してG3回線が確保可能と判断さ
れ、ジョブ制御部70は、空いたG3回線にジョブ2を
割り付けてジョブ起動させる(ステップ450)。図1
8のステップ450は、全てのジョブがReady状態
から移行し、既に通信を終了したジョブ1を除くジョブ
2及びジョブ3がRun状態にある状態を示している。
【0160】以上が第2実施例であるが、上述の例に限
定されるものではない。例えば、第1実施例で示された
通信キャンセル処理も適用可能である。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の通信モジュールの使用状態を管理し、使用可能で
あると判断された通信モジュールに対して順次ジョブを
割り付けていくことによって、同報通信動作において回
線の使用効率を向上させるという効果がある。また、ジ
ョブ生成によるメモリ容量の圧迫を防止するという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る画像通信装置の回路構成図で
ある。
【図2】第1実施例に係る画像通信装置の機能ブロック
図である。
【図3】(a)は、PPB管理領域のデータ構成図、
(b)は、PPBのデータ構成図、(c)は、CPBの
データ構成図である。
【図4】第1実施例に係る通信制御処理の流れを表すフ
ロチャートである。
【図5】第1実施例に係るジョブ起動判断処理の流れを
表すフローチャートである。
【図6】第1実施例に係る子ジョブ起動処理の流れを表
すフローチャートである。
【図7】第1実施例に係る回線資源チェック処理の流れ
を表すフローチャートである。
【図8】第1実施例に係るジョブ終了処理の流れを表す
フローチャートである。
【図9】第1実施例に係る通信キャンセル処理の流れを
表すフローチャートである。
【図10】具体的条件下において、回線資源を管理し、
空き回線に対してジョブを生成し割り付ける手順の1例
を表すフローチャートである。
【図11】具体的条件下において、回線資源を管理し、
空き回線に対してジョブを生成し割り付ける手順におけ
るPPB及びCPBの状態図である。
【図12】(a)は、同時同報方式における回線資源に
割り付けるジョブの検索の流れを表す図、(b)は、順
次同報方式における回線資源に割り付けるジョブの検索
の流れを表す図である。
【図13】順次同報方式の場合における通信動作の流れ
を表すフローチャートである。
【図14】具体的条件下で通信が起動され、オペレータ
からの親ジョブ停止指示があった場合のPPB及びCP
Bの状態図である。
【図15】具体的条件下で通信が起動され、オペレータ
からの宛先3に対する子ジョブ停止指示があり、同じ親
ジョブに属する全ての子ジョブの動作を停止させる場合
のPPB及びCPBの状態図である。
【図16】具体的条件下で通信が起動され、オペレータ
からの宛先3に対する子ジョブ停止指示があり、当該子
ジョブの動作のみを停止させる場合のPPB及びCPB
の状態図である。
【図17】第2実施例に係る画像通信装置の処理の具体
的な流れを表すフローチャートである。
【図18】第2実施例に係る画像通信装置の具体的条件
下におけるPPB及びCPBの状態図である。
【符号の説明】 60 通信制御部 66 資源情報判断部 68 ジョブ生成部 70 ジョブ制御部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回線を用いて通信を行う複数の通
    信モジュールを備えた画像通信装置において、 前記通信モジュールを用いた通信動作に必要な情報から
    構成されるジョブを生成するジョブ生成手段と、 前記複数の通信モジュールの使用状態を管理し、各々の
    通信モジュールが、ジョブに基づく通信制御に使用可能
    か否かを判断する回線資源判断手段と、 前記回線資源判断手段によって使用可能と判断された通
    信モジュールに対して、ジョブを割り付けるジョブ割付
    手段と、 前記ジョブ割付手段によって割り付けられたジョブに基
    づいて前記通信モジュールを制御して通信動作を行うジ
    ョブ制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像通信装置。
  2. 【請求項2】 前記ジョブ生成手段は、通信に必要な情
    報を保持するための第1ジョブを生成する第1ジョブ生
    成手段と前記第1ジョブの持つ宛先情報に基づいて、前
    記通信モジュールを制御するための第2ジョブを第1ジ
    ョブから分割して生成する第2ジョブ生成手段と、 を備え、かつ、 前記ジョブ割付手段は、前記回線資源判断手段によって
    使用可能と判断された通信モジュールに対して、前記第
    2ジョブを割り付ける手段であること、 を特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ジョブ生成手段は、通信モジュ
    ールに割り付けられていた第2ジョブによる通信制御が
    完了した際に、 前記通信モジュールに割り付けられていた第2ジョブを
    消滅させると共に、前記通信モジュールに割り付けられ
    る次の第2ジョブを前記第1ジョブの持つ情報に基づい
    て分割生成する手段であること、 を特徴とする請求項2に記載の画像通信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ジョブは、分割生成された第2
    ジョブを管理する管理情報及び通信動作に必要となる通
    信情報を保持すると共に、 前記第2ジョブは、前記第1ジョブの保持する情報から
    転写された前記第2ジョブ自身を管理する管理情報及び
    前記第1ジョブの保持する情報から転写された前記通信
    モジュール制御情報を保持することを特徴とする請求項
    2又は請求項3に記載の画像通信装置。
  5. 【請求項5】 前記ジョブ割付手段は、装置内部の制御
    情報若しくは装置外部からの指示入力に従って、通信モ
    ジュールに割り付けるためのジョブを検索する方法を切
    り替える切替手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載の画像通信装置。
  6. 【請求項6】 前記ジョブ生成手段により生成されたジ
    ョブに対して外部からの動作停止指示を入力する停止指
    示手段と、 前記停止指示手段により動作停止指示があった場合に、
    ジョブの動作を停止させるジョブ停止手段と、 を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいず
    れか1項に記載の画像通信装置。
  7. 【請求項7】 前記ジョブ停止手段は、前記停止指示手
    段により実行中の第2ジョブに停止指示があった場合
    に、前記実行中の第2ジョブの動作のみを停止させるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の画像通信装置。
  8. 【請求項8】 前記ジョブ停止手段は、前記停止指示手
    段により実行中の第2ジョブに停止指示があった場合
    に、前記実行中の第2ジョブと共に、前記実行中の第2
    ジョブを管理する第1ジョブ及び前記第1ジョブから分
    割生成された他の全ての第2ジョブの動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像通信装置。
  9. 【請求項9】 前記ジョブ停止手段は、前記停止指示手
    段により第1ジョブに停止指示があった場合に、前記第
    1ジョブと共に、前記第1ジョブから分割生成された他
    の全ての第2ジョブの動作を停止させることを特徴とす
    る請求項6に記載の画像通信装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の通信モジュールの内、少な
    くとも1つの通信モジュールは、ISDN、CSDN及
    び一般公衆回線網の回線網の内、少なくとも2以上の回
    線網を選択して接続できる網制御手段を有すると共に、 前記回線資源判断手段は、前記網制御手段により接続可
    能な回線網の使用状態を判断する手段とを備え、かつ、 前記ジョブ割付手段は、前記回線資源判断手段により使
    用可能と判断された前記回線網のいずれかにジョブを割
    り付ける手段とを備えたこと、 を特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記
    載の画像通信装置。
  11. 【請求項11】 前記ジョブ生成手段は、通信毎に各々
    独立のジョブを生成する手段であることを特徴とする請
    求項1又は請求項10に記載の画像通信装置。
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