JP3295190B2 - ファクシミリ装置及びファクシミリ装置の通信方法並びにファクシミリ通信システム - Google Patents

ファクシミリ装置及びファクシミリ装置の通信方法並びにファクシミリ通信システム

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JP3295190B2
JP3295190B2 JP26330593A JP26330593A JP3295190B2 JP 3295190 B2 JP3295190 B2 JP 3295190B2 JP 26330593 A JP26330593 A JP 26330593A JP 26330593 A JP26330593 A JP 26330593A JP 3295190 B2 JP3295190 B2 JP 3295190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同報通信が可能なファク
シミリ装置及びファクシミリの通信方法、及び公衆回線
網を介して他のファクシミリ装置と通信可能な少なくと
も1つのサーバ装置及びクライアント装置より構成され
ファクシミリ通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリの同報送信を行なう
装置としては、電話線を一本だけ接続した、単純な同報
機能付きファクシミリ装置があった。しかしながら、こ
の種の単純な同報機能付きファクシミリの場合は、電話
線が一本だけであるため時間的な制約があり、同報先の
最大値は十数件が実用的な限界であった。
【0003】一方、特殊な例としては、複数回線電話
線、例えば電話回線を24本接続した同報機能付きファ
クシミリサーバ装置等があった。このファクシミリサー
バ装置の場合、同報先リストに基づいてた同報送信を2
4本の電話線を用いて処理するので、相手先が数百件規
模の同報も約1時間程度で送信完了する能力がある。前
述したように、ファクシミリサーバ装置においては、2
4本の電話線を接続しているので、かなり大きな同報送
信の処理能力を持っていることがわかる。
【0004】例えば、ファクシミリサーバ装置を日本側
に1台セット、米国側に1台セットを設置し、この間を
1本の専用線で接続しておく。そして、日本側ユーザか
ら米国あてのファクシミリ送信を集めてまとめて専用線
で米国へ送り、米国のファクシミリサーバ装置が米国各
地の相手先ファクシミリ装置へ配信すると言った動作を
していた。これによって、日本のファクシミリ装置と米
国のファクシミリ装置とが直接交信してファクシミリ送
受信するより、かなり通信費を節約することが可能とな
る。
【0005】一方、一対一のファクシミリ送受信におけ
る経済性と言う利点以外に、ファクシミリサーバ装置1
台に24本の電話線が接続されていることを利用して
の、短時間、大量同報と言う使い方がある。前述したよ
うに、ファクシミリサーバ装置においては、24本の電
話線を接続しているので、かなり大きな同報送信の処理
能力を持っていることがわかる。このため、大量の宣伝
用としてファクシミリ通信を用いる場合の様に、数百件
の同報先があったとしても、1時間程度で配信し終える
ことができ、宣伝用として非常に有効である。これは通
常の同報機能付きファクシミリ装置では接続されている
電話線が1本だけのため、短時間大量同報通信は事実上
無理であり、通信時間から考えて一度の同報で十数件が
限度である。
【0006】また、ユーザの所有する送信用のファクシ
ミリ装置と、該ファクシミリ装置に接続され公衆網経由
でのサーバ装置への発呼処理の代行等をする自動発呼装
置(以下「ダイヤラー」と称す)と呼ばれるファクシミ
リ付属装置とが電話網に接続し、電話網にサーバ装置及
び相手先ファクシミリが接続されているファクシミリ通
信システムの中で、ダイヤラーは、従来、ユーザがファ
クシミリサーバ装置経由で相手先のファクシミリ装置に
ファクシミリ送信する際に、ユーザのダイヤル処理を簡
易にするものであった。
【0007】仮に、ダイヤラーがないとすると、ユーザ
はまずファクシミリサーバ装置の番号を入力して、ファ
クシミリサーバ装置を呼び出し、さらにプッシュボタン
でユーザIDを入力後、さらに相手先番号を入力して通
信相手装置を読み出し、ファクシミリ送信すると言う手
間がかかる複雑な操作が避けられなかった。しかし、ダ
イヤラーがある場合は、例えばユーザが接続ファクシミ
リ装置のプッシュボタン等から、例えば「191−04
4−44−4444」と言うように、先頭に三桁のダイ
ヤラー識別コード、次に相手先ファクシミリ番号をつけ
て発呼すると、ダイヤラーが自動的にファクシミリサー
バ装置の呼び出しと、ファクシミリサーバ装置へのユー
ザIDの入力、相手先ファクシミリ番号のセットを自動
的に行うことができる。なお、ファクシミリサーバ装置
の電話番号とユーザIDは、予めダイヤラーに登録され
ている。
【0008】この後、ファクシミリ装置からファクシミ
リサーバ装置に対して、通常のファクシミリ送信が行な
われる。また、ユーザが三桁の呼び出しコードを付けず
に、番号入力した時には、ダイヤラーは何も処理せず、
そのままの番号で交換機につなぐだけである。一方、ダ
イヤラー経由でユーザのファクシミリ装置がファクシミ
リ受信を行なう場合も、ダイヤラーは何もせずユーザの
ファクシミリ側に受信信号を渡すのみであった。
【0009】
【発明が解決使用としている課題】しかしながら、電話
線の本数を増やしてさらに同報能力を1000件以上に
アップしようとしても次の様な欠点があり、無理があっ
た。 (1)ファクシミリサーバ装置の制御部が、同時に複数
の電話線への送信を集中制御しなければならないが、制
御部のCPUの性能等よりこの種の制御は電話線24本
程度が限界であり、これ以上の本数になると、送信中の
ファクスイメージに欠落が発生する。 (2)ファクシミリサーバ装置は、ファクシミリの蓄積
交換装置として特殊な装置であるため高価である。 (3)接続されている24本の電話線は、ファクシミリ
サーバ装置専用のファクシミリ送受信用電話線であっ
て、ファクシミリ送受信がないとき、業務用の電話とし
て転用して使用しようとしても、公衆回線網接続回線を
事業所内へ引き込む電話線の本数がそれだけ多くなり、
電話料金がかさむ等の欠点があり実現が困難である。 (4)ユーザがファクシミリサーバ装置へファクシミリ
送信して配信依頼した場合、直後にその配信予定がほし
いとするなら、単純な方法としてはファクシミリサーバ
装置側があらためて配信予定のファックスイメージを作
って、ユーザ側にコールしてファクシミリ送信しなけれ
ばならない。つまり、送達レポート、不達レポート等と
同じ扱いである。このため、この方法では、ファクシミ
リサーバ装置の過密な配信スケジュールの中に、さらに
配信予定レポートのスケジュールを割り込ませることに
なって苦しい。更に、あらためてユーザ側ファクシミリ
装置を発呼しなければならず電話料金が余計にとられる
点、等々問題がある。 (5)ファクシミリサーバ装置へ送信するファクシミリ
装置としては、一般的なあらゆる種類のG3規格のファ
クシミリ装置が用いられるが、このファクシミリ装置の
改造は規格上ほとんど不可能であり、改造等しては互換
性もなくなってしまう。 (6)ファクシミリサーバ装置は、通常、同報を実行す
る場合、相手先電話番号を多数並べた同報リストに従
い、同報リストの1番目から順々に送信を試みる。そし
て、ファクシミリ送信が成功しない場合には所定回数、
例えば三度までファクシミリ送信を試みる。同様に、同
じ同報リストを用いて二度以上同報を実行する場合にお
いても上記手順を繰り返していた。つまり、同報リスト
の1番目から順々に送信を試み、前回の同報で送信に成
功した電話番号に対しても、送信に失敗した電話番号に
対しても区別せず、新たにコールがつながらない場合、
毎回、最低、三度までコールを試みる。
【0010】つまり、前回、送信に失敗した経験を生か
しておらず、何度同報通信を行っても、同報完了まで毎
回同じ時間がかかることになってしまう欠点があった。 (7)ファクシミリサーバ装置は、同報先への配信につ
いてひとつひとつの同報先に対し、一度で呼の接続がで
きなかったとしても上述した様に三度ほどファクシミリ
通信を試みる。そして、全体の結果として、配信に成功
した相手先に関する一覧である送達レポートと、失敗し
た相手先に関する一覧である不達レポートを同報の依頼
元に知らせてているが、そのあと依頼元が配信に失敗し
た電話番号群に対して、どうしても送信したいと思った
場合は、今度は依頼元は同報機能を使うことはできず、
手動による一対一のファクシミリ送信で失敗した電話番
号群に再度ファクシミリ送信を試みる以外にないという
大変手間がかかる操作が必要であった。
【0011】なお、上述の場合にファクシミリ送信でき
ない理由は、現在番号が使われていない場合、相手ファ
クシミリ装置が故障している場合、相手ファクシミリ装
置が使用中(話中)の場合、相手ファクシミリ装置が用
紙切れ、相手ファクシミリ装置が電源オフ、回線が混み
あっていて接続できない場合、回線断の場合、等々考え
られる。しかしながら、これらの理由の半数以上は別の
時間に配信を試みれば、ファクシミリ配信に成功するも
のと思われる。
【0012】特に、宣伝用の場合等依頼元は極力もれな
く、同報先に配信したいと言う要求が高い。 (8)ファクシミリサーバ装置経由でファクシミリ送信
を行った場合、ファクシミリ通信画像が確実に相手の手
元に届いたか不安になるものであり、特に重要案件等の
場合にはファクシミリ送信後に再度直接相手に電話をか
けて確認することもしばしば行なわれる。さらに言え
ば、ユーザがファクシミリサーバ装置経由でファクシミ
リ送信する場合は、ファクシミリイメージを一旦ファク
シミリサーバ装置に蓄積する関係から、ファクシミリサ
ーバ装置側のスケジュールによって、いつ相手側に届く
かもわからず非常に不安である。30分後かも、1時間
後かもしれず、場合によっては24時間後かもしれな
い。
【0013】これではユーザは重要かつ緊急のファクシ
ミリについては、ファクシミリサーバ装置経由では不安
で送れないことになる。もちろん、ファクシミリサーバ
装置からは、上述した送達レポートが、あるいは不達レ
ポートが返送されるが、ユーザはそれ以前に配信予定が
ほしいと希望しても全く受け取ることはできなかった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的としてなされたもので、上述の課題を
解決する一手段として以下の構成を備える。即ち、同報
通信可能なファクシミリ装置であって、同報通信に成功
した電話番号群を新たに同報通信リストとして作成する
成功リスト作成手段を備える。
【0015】また、同報通信可能なファクシミリ装置の
通信方法であって、同報通信に成功した電話番号群を新
たに同報通信リストとして作成する。
【0016】また、同報通信機能を備えたファクシミリ
サーバ装置が接続されたファクシミリ通信システムであ
って、前記ファクシミリサーバ装置に同報通信に成功し
た電話番号群を新たに同報リストとして作成する成功リ
スト作成手段を備える。
【0017】また、同報通信可能なファクシミリ装置で
あって、同報リストを用いて複数回の同報通信を行う場
合に、前回同報通信に成功した電話番号群、前回の同報
通信後同報リストに新たに追加した電話番号群、前回同
報通信に失敗した電話番号群の順で優先的に同報送信す
る同報通信実行手段を備える。
【0018】また、同報通信可能なファクシミリ装置の
通信方法であって、同報リストを用いて複数回の同報通
信を行う場合に、前回同報通信に成功した電話番号群、
前回の同報通信後同報リストに新たに追加した電話番号
群、前回同報通信に失敗した電話番号群の順で優先的に
同報送信する。
【0019】また、同報通信機能を備えたファクシミリ
サーバ装置が接続されたファクシミリ通信システムであ
って、前記ファクシミリサーバ装置に同報リストを用い
て複数回の同報通信を行う場合に、前回同報通信に成功
した電話番号群、前回の同報通信後前記同報リストに新
たに追加した電話番号群、前回同報通信に失敗した電話
番号群の順で優先的に同報送信する同報通信実行手段を
備える。
【0020】
【0021】
【作用】以上の構成において、同報通信実行後に配信に
成功した電話番号の同報リストを作成可能とすることに
より、同報通信の依頼元が配信結果を容易に認識するこ
とができ、例えば配信に成功した群だけに再度、同報送
信を試みること等が極めて容易に実行できる効果があ
る。
【0022】更に、同報リストを用いて何度か同報を実
行する際には、前回同報通信に成功した電話番号群、
回の同報通信後同報リストに新たに追加した電話番号
群、前回同報通信に失敗した電話番号群の順で優先的に
同報送信することにより、同報リストに新たに電話番号
を追加したとしても、同報処理全体の処理効率を向上す
ることが可能になる効果がある。
【0023】
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。 [第1実施例]図1は本発明に係る第1の実施例のファ
クシミリ通信システムの構成を示すブロック図である。
図1において、1はサーバとクライアントの形式のLA
Nシステムにおけるクライアントマシン、2はファクシ
ミリサーバ装置(以下「サーバ」と称す。)、3はクラ
イアントマシン1とサーバ2とを接続するLANケーブ
ル、5は公衆網である。
【0025】以上の構成を備える本実施例ファクシミリ
通信システムにおいて、クライアント1及びサーバ2
は、実際には汎用のパーソナルコンピュータにより構成
されている。クライアント1とサーバ2との一番大きな
違いは、サーバ2が数百メガバイト程度の大容量のハー
ドディスク2aを内蔵している点である。クライアント
マシン1は、さらに電話線4を介して公衆網5と接続さ
れており、公衆網5に接続されている他のファクシミリ
装置や電話機等との間でファクシミリ送受信及び通話等
が行なえる。
【0026】以上の構成を備えるクライアント1の詳細
構成を図2のブロック図に示す。図2において、1−1
はパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と称
す。)本体、1−2はパソコン本体1−1の指示に従
い、ファクシミリの送受信を行なうファクシミリ送受信
装置、1−3は通常の通話を行なうためのハンドセット
である。
【0027】ファクシミリ送受信装置1−2は、パソコ
ン本体1−1の筐体内にセット可能な拡張カードの形態
を取っており、カード後部にハンドセット1−3に接続
するための電話専用のコネクタが配設されている。ま
た、ファクシミリ送受信装置1−2内部には、外部から
の被呼が、通常通話の被呼か、ファクシミリ通信のため
の被呼か判断するネットワークコントロールユニット
(以下、「NCU」と称す。)が配設されており、通常
通話の被呼だと判断できた場合にはハンドセット1−3
側に電話線(呼)を接続し、ファクシミリ通信のための
被呼であると判断した場合にはファクシミリ処理側に電
話線(呼)を接続する。この判定は、例えば、NCUが
一応被呼に対して応答し、所定時間内にキャリア信号を
検出した場合にはファクシミリ通信のための呼と、キャ
リア信号を検出しない場合には通話のための呼と判定す
る。
【0028】同様に、未通信状態の時に、ユーザがハン
ドセット1−3をオンフックした場合にも、やはりハン
ドセット1−3と電話線4を接続する。1−4はLAN
接続装置であって、LANケーブル3経由でサーバ2に
接続されている。LAN接続装置1−4もファクシミリ
送受信装置1−2と同様に、パソコン本体1−1の筐体
内にセット可能な拡張カードの形態でパソコン本体1−
1の筐体にセットされている。また、1−5はパソコン
本体1−1に接続されているハードディスク装置であ
る。
【0029】図3はクライアント動作中のパソコン本体
1−1のメモリマップである。図3において、10はオ
ペレーティングシステム(以下、「OS」と称す。)記
憶領域であり、パソコン本体1−1の基本的入出力制御
及び各プログラムの動作制御を行なうプログラムである
OSプログラムの格納領域である。本実施例のOS10
では各プログラムが同時に並行して処理することが可能
なマルチタスク形式を採用している。
【0030】11はLAN接続プログラム記憶領域であ
って、LAN接続装置1−4を介して、サーバ2にアク
セスするためのプログラムが格納される。このプログラ
ムを用いることにより、サーバ2内のハードディスク装
置2aを、クライアント1のパソコン本体1−1が自身
のハードディスクと同様にアクセスして扱うことができ
る。12はファクシミリ送受信プログラムであって、フ
ァクシミリ送受信装置1−2を制御して公衆網5経由で
外部のファクシミリ装置との間のファクシミリ送受信を
行なう。ファクシミリ送受信装置1−2は、送信時/受
信時共、相手のファクシミリ装置とのプロトコル上のコ
ネクションコマンドの授受を行なうが、ファクシミリ受
信時には、受信したファクシミリイメージデータをパソ
コン本体1−1に転送し、パソコン本体1−1は自分自
身のハードディスク1−5上にイメージのデータファイ
ルとして蓄積する。
【0031】また送信時には、パソコン本体1−1は自
分自身のハードディスク1−5上のファクシミリイメー
ジのデータファイルの内容を、ファクシミリ送受信装置
1−2経由で、公衆網5に接続されている相手先ファク
シミリにファクシミリ送信する。つまりファクシミリ送
受信装置1−2自身は、ファクシミリイメージの蓄積・
保存は行なわない。
【0032】図3の同報設定プログラム13は、まずユ
ーザの指示により同報の相手先電話番号の一覧である同
報リストファイルを作成する。次に、ユーザの指示する
文書ファイル、あるいは以前の受信ファクシミリファイ
ル等のデータファイルを基に、すぐにでもファクシミリ
送信に使用できる、MH変換ファクシミリイメージファ
イル、MR変換ファクシミリイメージファイル、MMR
変換ファクシミリイメージファイルの三つのファイルを
作成する。そして、この同報リストファイルと、三つの
ファクシミリイメージファイルをサーバ2のハードディ
スク2a上の共有ディレクトリに移動する。これによっ
て同報実行の依頼が完了したことになる。
【0033】そして、実際の同報の実行処理は、複数の
各クライアントマシン1上の同報実行プログラム14が
行なう。同報実行プログラム14は、まず、サーバ2の
ハードディスク2a上の共有ディレクトリ内に同報リス
トファイルが存在するかどうかチェックし、存在しない
なら何もせず一分間待ち、再び同報リストファイルの有
無のチェックを繰り返す。
【0034】仮に共有ディレクトリ内に同報リストファ
イルが存在するなら、その同報リスト内で送信処理をま
だ行なっていない相手先電話番号(ファクシミリ番号)
を探し、送信処理をまだ行なっていない相手先が存在す
る場合には、ファクシミリ送受信プログラム12により
当該ファクシミリ番号で特定される相手先装置を発呼し
て接続する。
【0035】そして相手先のファクシミリ通信能力に従
って、MH変換ファクシミリイメージファイル又は、M
R変換ファクシミリイメージファイル、あるいはMMR
変換ファクシミリイメージファイルを用いて、ファクシ
ミリイメージ送信を実行する。送信が完了したら、サー
バ2のハードディスク2a上の共有ディレクトリ内の同
報リストファイルの相当位置に送信完了を示す印をつけ
る。これで、同報リスト内の1件分の送信が完了したこ
とになる。
【0036】なお、同報リストファイルの構造について
は、後述の図で詳しく説明する。その後、この送信をま
だ行なっていない相手先のサーチと、その相手先の送信
処理を繰り返すことになる。同報リストファイルが複数
あっても、各同報リストファイル毎に、同様の処理を繰
り返す。また、同報設定プログラム13は、同報リスト
ファイルと三つのファクシミリイメージファイルのサー
バ2のハードディスク2aへの移動後、自分自身が移動
した同報リストファイル上の各相手先へのファクシミリ
送信が全て完了したか否かを1分毎に繰り返しチェック
する。
【0037】そして、同報リストファイル上の各相手先
へのファクシミリ送信が全て完了している場合には、同
報リストファイルをサーバ2のハードディスク2a上の
共有ディレクトリから自分自身のハードディスク1−5
上に移動する一方、MH変換ファクシミリイメージファ
イル、MR変換ファクシミリイメージファイル、MMR
ファクシミリイメージファイルを削除する。これで、全
ての同報処理が完了し、サーバ2は、以前の状態に戻っ
たことになる。
【0038】なお、同報設定プログラム13、同報実行
プログラム14とも、いつでも、ユーザによる中断指令
を受け付け可能に構成されている。このため、ユーザが
通常業務を行なう際に、一時的に同報関連プログラムを
実行すると支障が生ずるおそれがあるような場合には、
いつでも中断できる。15はOS10、LAN接続プロ
グラム11、ファクシミリ送受信プログラム12、同報
設定プログラム13、同報実行プログラム14の各プロ
グラムで用いるワークエリアである。
【0039】図4は、本実施例における同報設定プログ
ラム13と同報実行プログラム14の起動コマンドライ
ンの例を示したもので、「DOHOSET」が同報設定
プログラム13の起動コマンドであり、続くパラメータ
の「H:¥FAXDOHO.SVR」が、サーバ2のハ
ードディスク2a上の共有ディレクトリを示している。
同様に、「DOHOJIKO」は同報実行プログラム1
4の起動コマンドであり、「H:¥FAXDOHO.S
VR」が、サーバ2のハードディスク2a上の共有ディ
レクトリである。
【0040】同報実行プログラム14は、パソコン本体
1−1の電源オンと同時に起動され、メモリに常駐する
形になる。サーバ2のメモリマップを図5に示す。図5
において、20はネットワークOSであって、サーバ2
の基本的入出力制御、ファイル、ディレクトリの共有管
理、ログインユーザ管理、セキュリティ管理、ハードデ
ィスク2aの高速アクセス制御等を行なっている。
【0041】21はサーバ2のLAN接続プログラムで
あり、LANケーブル3を介して各クライアント1と接
続している。各クライアント1−1は、このプログラム
を仲介役にして、サーバ2のハードディスク2aにアク
セスし、しかも自分自身のクライアントマシン1に直接
接続したハードディスクドライブ1−5のように扱うこ
とができる。22はネットワークOS20、LAN接続
プログラム21の各プログラムのワークエリアである。
【0042】図6は、本実施例の同報リストファイルの
構造を説明するための図である。図6において、41は
同報の相手先電話番号、42は試行中の覧であり、「O
N」なら現在何れかのクライアント1で同報実行プログ
ラム14がこの行の相手先電話番号に対してコール中か
ファクシミリ送信中であることを示している。一方、こ
こが「OFF」ならこの行の相手先電話番号に対して
は、どのクライアント1からも送信等の処理は行なって
いないことを示している。
【0043】43〜45は相手先を発呼して最終的に送
信に失敗した場合に、その失敗理由を示す番号を記入す
る覧である。相手先に対する送信が失敗しても、3回ま
では繰り返して発信処理を試みる様に制御され、43が
1回目、44が2回目、45が3回目のそれぞれの失敗
理由を示している。なお、送信に成功した場合は、この
覧に「0(ゼロ)」を記入する。なお、発信処理をまだ
試みていない場合には空覧になっている。
【0044】この失敗理由の例を図7に示す。図7にお
いて、番号「0」は『送信成功』、「1」は『ファクシ
ミリ使用中。「話し中」』、「2」は『回線が混みあっ
ている』、「3」は『用紙切れ』、「4」は『ファクシ
ミリ故障』、「5」は『電源オフ』、「6」は『回線
断』、「7」は『「現在、この電話番号は使われていな
い」』と続き、番号が大きくなるほど再度コールしても
接続できる可能性のより少ない失敗理由が並んでいる。
特に最後の「7」では再度コールしても、接続できる可
能性はまずない失敗理由である。
【0045】また、図6に示す各ファイル上の各覧の長
さは固定長となっており、空覧時にはスペース記号で埋
められている。各覧のターミネータはコンマを用い、各
行のターミネータは改行コードを用いるので、単純テキ
ストファイルとして取り扱いのしやすいものとなってい
る。本実施例において固定長にした理由は、サーバ2の
ハードディスク2a上の共有ディレクトリに同報リスト
ファイルが存在する時に、同報リストファイル上の一部
へのクライアント1による書き込みをし易くするためで
ある。
【0046】なお、相手先電話番号欄61の第1行目
は、相手先「044−44−4444」に対する3回目
の送信処理を実行中であることを示している。このう
ち、1回目は「ファクシミリ使用中」でコールに失敗、
2回目は相手先ファクシミリの「用紙切れ」で送信に失
敗している。2行目は相手先「044−55−555
5」へ送信して、1回目で成功し、送信はすでに完了し
ていることを示し、3行目は、まだどのクライアント1
からも、一度も送信が試みられていないことを示してい
る。
【0047】図8は、クライアント1の同報設定プログ
ラム13が、同報リストファイル、三つのファクシミリ
イメージファイルを作成した際のファイル名を説明した
ものである。一番目の「同報1234」が同報リストフ
ァイル名であり、「同報」までが同報リストファイルで
あることを示し、「1234」は乱数である。乱数にす
る理由は、サーバ2のハードディスク2a上の共有ディ
レクトリ上に複数の同報リストファイルが存在する場合
に、これらを区別するためである。この乱数を用いて、
同報リストファイルとセットになった三つのファクシミ
リイメージファイルを「1234.MH」、「123
4.MR」、「1234.MMR」としている。拡張子
部分で、それぞれの種類を区別している。
【0048】なお、乱数を用いたとしても、サーバ2の
ハードディスク2a上のファイル名の一致が発生しない
とは限らないので、同報設定プログラム13は、サーバ
2へ同報リストファイルと三つのファクシミリイメージ
ファイルを移動する直前に、すでにサーバ上にある同報
リストファイルとファイル名が一致していないかをチェ
ックし、仮に一致しているならファイル名の乱数部分を
変更してからサーバ2への移動を行なう。
【0049】次に以上の構成を備える本実施例の主要な
動作を図9〜図12のフローチャートも参照して以下に
説明する。図9は同報設定プログラム13の動作を示す
フローチャートである。ユーザの指示で同報設定プログ
ラム13が起動されると図9の処理に移行する。まずス
テップS1で、ユーザの指示するデータファイルから、
MH変換ファクシミリイメージファイル、MR変換ファ
クシミリイメージファイル、MMR変換ファクシミリイ
メージファイルが作成される。ここで「ユーザの指示す
るデータファイル」とは、ワープロソフトウェア等によ
り作成した文書ファイルや、公衆網5で経由でクライア
ント1が受信したファクシミリイメージファイル等であ
る。
【0050】続いてステップS2に移り、ユーザの指示
により、相手先電話番号の一覧である同報リストファイ
ルを作成する。そして以下サーバ2へのファイル移動作
業に入るが、まずステップS3でサーバ2のハードディ
スク2a上の共有ディレクトリ内に、作成済みの同報リ
ストファイルと同一名のファイルがすでに存在している
か否かを調べる。
【0051】共有ディレクトリ内に作成済みの同報リス
トファイルと同一名のファイルがすでに存在している場
合にはステップS4に進み、同報リストファイル名、M
H、MR、MMRの各変換ファクシミリイメージファイ
ル名を変更する。変更するのは図8で説明したファイル
名の乱数部分である。そして、ステップS3に戻って再
度ファイル名のチェックを受ける形になる。
【0052】ステップS3で共有ディレクトリ内に作成
済みの同報リストファイルと同一名のファイルが存在し
ない場合にはステップS5に進み、サーバ2への同報リ
ストファイルと三つのファクシミリイメージファイルの
移動を行なう。この時点で、同報処理の実行の依頼が完
了したことになるが、これ以後は、各クライアントによ
って全ての同報が送信処理されたかどうか、監視するル
ープに入る。まずステップS6で一分間待ち、ステップ
S7でサーバ上2の同報リストで同報処理が完了したか
チェックする。そして、ステップS8で同報完了と判断
できたならステップS10に進み、サーバ2のハードデ
ィスク2a上の共有ディレクトリから同報リストファイ
ルを自分のクライアント1へ移動し、同時に共有ディレ
クトリ上のMH、MR、MMRの各ファクシミリイメー
ジファイルを削除する。そして、本プログラムを終了す
る。
【0053】ステップS6では、「1分待つ」ことにな
っているが、1分間の中でユーザが本プログラムの動作
の中止を指令した場合は、その時点で即、ステップS7
へ移る。この場合にはステップS8の判断で同報は完了
していないのでステップS9に移り、ステップS6の待
ち時間の間に中止指令が指示されたのか否かを調べる。
ステップS6の待ち時間の間に中止指令が指示された場
合にはステップS10で終了処理を行なって本プログラ
ムを終了する。
【0054】一方、ステップS9でステップS6の待ち
時間の間に中止指令が指示されたのでなければ、ステッ
プS6に戻り、再び上述のループ処理を実行する。そし
てこのループの中で、同報が完了するのを待つ形にな
る。なお、以上に説明した処理中で、サーバ2のハード
ディスク2a上も含めて移動、チェック、削除の対象と
して取り扱う同報リストファイル、三つのファクシミリ
イメージファイルは、あくまであるクライアント自身の
作成した同報リストファイル、ファクシミリイメージフ
ァイルである。他のクライアント1で作成した同報リス
トファイルが、サーバ2のハードディスク2a上の共有
ディレクトリ内に存在したとしても、上述した処理での
チェック等の対象にはならない。
【0055】図10は、本実施例における同報実行プロ
グラム14の動作を説明するフローチャートである。同
報実行プログラム14は、複数のクライアント1上のメ
モリに常駐して、サーバ2のハードディスク2a上の共
有ディレクトリに同報リストファイルが移動して来るの
を待ち構えている形になる。本実施例における同報実行
プログラム14が起動すると、図10の処理に移行し、
まずステップS20でユーザからの本プログラムの終了
指令又は中断指令がなされたか否かを調べる。ユーザか
らの本プログラムの終了指令又は中断指令がなされた場
合には本プログラム処理を終了する。中断指令とは後述
のステップS22実行中等になされるユーザの指令であ
る。
【0056】ステップS20でユーザからの本プログラ
ムの終了指令又は中断指令がない場合にはステップS2
1に進み、現在このクライアント1でユーザがハンドセ
ット1−3を用いて電話中か、あるいはこのクライアン
ト1が公衆網5からファクシミリ受信中であるか否かを
調べる。電話中又はファクシミリ受信中の場合にはステ
ップS22に進み、ここで1分間待ち、1分後にステッ
プS20に戻ってループを形成する。なお、ステップS
22で1分待っている間にユーザが中断指令を指示した
場合には、1分経過前でも直ちにステップS20へ移
る。
【0057】一方、ステップS21で電話中又はファク
シミリ受信中でない場合にはステップS23に進み、サ
ーバ2のハードディスク2a上の共有ディレクトリ内に
同報リストファイルが存在するか否かを調べる。ここで
共有ディレクトリ内に同報リストファイルが存在しない
場合にはステップS22に進む。ステップS23で共有
ディレクトリ内に同報リストファイルが存在する場合、
つまり、サーバ2のハードディスク2a上に同報リスト
ファイルがある場合にはステップS24に進む。そして
ステップS24で同報リストのファイルの数を数え、変
数nにセットする。続いてステップS25で変数mに
「1」をセットする。そして、ステップS26で、変数
mが変数n以下であるか否かを調べる。
【0058】変数mが変数n以下でない場合にはステッ
プS20に戻りループを形成する。一方、変数mが変数
n以下である場合にはステップS27に進み、サーバ2
のハードディスク2a上の共有ディレクトリ内のm番目
の同報リストファイルをクライアント1のメモリに読み
出す。そして続くステップS28で、同報リストの中に
送信処理を行なわなければならない相手先電話番号が残
っているか否かを調べる。同報リストの中に送信処理を
行なわなければならない相手先電話番号が残っている場
合にはステップS30に進み、リストで指定された相手
先電話番号への送信処理を実行する。そして、ステップ
S20に戻りループを形成する。
【0059】一方、ステップS28で同報リストの中に
送信処理を行なわなければならない相手先電話番号が残
っていない場合にはステップS29に進み、変数mに
「1」を加えてステップS26に戻り、ループを形成す
る。以上の処理を実行することにより、サーバ2のハー
ドディスク2a上の共有ディレクトリに同報リストファ
イルがいくつあっても、その中のそれぞれの相手先への
ファクシミリ送信が各クライアント1によって試みられ
ることになる。
【0060】図11及び図12は、図10のステップS
30で示した送信処理の詳細を説明するためのフローチ
ャートである。図11及び図12において、まず、ステ
ップS40でサーバ2のハードディスク2a上の共有デ
ィレクトリ内の同報リストファイル中で、いま、送信し
ようとしている相手先電話番号の行の「試行中」の覧に
ONを書き込む。
【0061】次にステップS41でファクシミリ送受信
装置1−2を用いて、相手先電話番号を公衆網5に送出
して相手先装置を発呼する。そして続くステップS42
で接続成功か否かを調べる。接続が不成功であればステ
ップS43に進み、サーバ2のハードディスク2a上の
同報リストファイルの失敗理由覧に、失敗理由番号を記
入する。そしてステップS54に進み、サーバ2のハー
ドディスク2a上の同報リストファイルの「試行中」の
覧に「OFF」を書き込んで、リターンする。
【0062】一方、ステップS42で相手先装置との接
続が成功であればステップS44に進み、相手先ファク
シミリのイメージ圧縮モードがMH変換か、MR変換
か、あるいはMMR変換かを調べる。イメージ圧縮モー
ドがMH変換であればステップS45に進み、サーバ2
のハードディスク2a上のMH変換ファクシミリイメー
ジファイルのデータでファクシミリ送信を開始して図1
2のステップS48に進む。
【0063】ステップS44で、イメージ圧縮モードが
MR変換であればステップS46に進み、サーバ2のハ
ードディスク2a上のMR変換ファクシミリイメージフ
ァイルのデータでファクシミリ送信を開始して図12の
ステップS48に進む。更に、イメージ圧縮モードがM
MR変換であればステップS47に進み、サーバ2のハ
ードディスク2a上のMMR変換ファクシミリイメージ
ファイルのデータでファクシミリ送信を開始して図12
のステップS48に進む。
【0064】図12のステップS48では、ユーザから
ファクシミリ送信中に同報実行プログラム14の中断指
令が入ったか否かを調べる。チェックし、中断指令が入
った場合にはステップS49に進み、ファクシミリ送信
の中断処理を行なってステップS54の処理に進み、そ
の後本ルーチンからリターンする。なお、ステップS4
8で入力が検知された「中断指令」は、図10に示した
同報実行プログラム14のステップS20においても同
様に「中断指令」があったと判断されて、同報実行プロ
グラム14は終了する。
【0065】ステップS48で同報実行プログラム14
の中断指令がなかった場合にはステップS50に進み、
ファクシミリ送信が終了したか否かを調べる。ファクシ
ミリ送信が終了していない場合にはステップS51に進
み、ファクシミリ送信継続としステップS48に戻り以
上のループをファクシミリ送信が終了するまで実行す
る。
【0066】ステップS50でファクシミリ送信が終了
した場合にはステップS52に進み、ファクシミリ送信
が正常終了したのかどうかを調べる。正常終了の場合に
はステップS53に進み、サーバ2のハードディスク2
a上の同報リストファイルの失敗理由覧に0(成功)を
書き込み、ステップS54の処理に進み、その後本ルー
チンからリターンする。
【0067】一方、ステップS52でファクシミリ送信
が正常に終了したのでない場合にはステップS43に進
む。なお、ステップS40、S54における試行中覧へ
の「ON」、「OFF」の書き込みによって、複数のク
ライアント1が同じ相手先に対して同時に送信処理が入
ることを防いでいる。
【0068】以上説明した様に本実施例によれば、以下
に示す実施例に特有の効果が得られる。 (1)クライアント1のファクシミリ送受信装置1−2
にハンドセット1−3を接続したので、ファクシミリの
同報処理だけでなく、通常の通話にも電話線を兼用でき
る。このため、ファクシミリ同報専用の電話回線を引く
必要がない。 (2)実際の同報処理の前に、送信用のMH、MR、M
MR変換ファクシミリイメージファイルをそれぞれ準備
しておくので、いざ送信の時に、それぞれの相手先ファ
クシミリに合わせてファクシミリイメージを作成すると
いう必要がなく、同報処理の高速化がはかられる。 (3)同報リストファイルは、各項目が固定長なので、
ファイルの一部への書き込みが、しやすい構造になって
いる。 (4)同報リストファイルは、各項目のターミネータが
コンマや改行コードであって、単純テキストファイルと
して扱えるので、編集や内容チェックの際に、一般的な
テキストエディタが使用できる。バイナリーデータ用の
特色なエディターは不要である。
【0069】なお、LANシステムによっては、上述し
た実施例のように、サーバマシンとクライアントマシン
の区別が明確でない場合もある。しかし、このような場
合も、特定のひとつのマシン上に他のマシンから自由に
アクセスできる、共有ディレクトリを設けることによ
り、上述した第1の実施例と同様のシステムが構築で
き、同様の作用効果を達成できる。
【0070】更に、上述した第1の実施例では、同報リ
ストの作成等は全てクライアントマシン単体で行なう様
に構成したが、本発明は以上の例に限定されるものでは
なく、代わりにサーバ上にデータベース管理ソフトを設
けて、その中で、同報リスト及び同報リスト内相手先電
話番号のデータを蓄積し、管理するようにしても良い。
その場合、クライアント上の同報リスト作成プログラム
は、サーバ上のデータベースとのやり取りを行なう、ユ
ーザインターフェイスの役目をになう。
【0071】以上説明したように本実施例によれば、サ
ーバ上に共有ディレクトリを設定し、クライアント側に
ファクシミリ送受信装置を付加し、さらに、クライアン
ト上で同報リストファイル作成プログラム、ファクシミ
リイメージデータファイル作成プログラム、同報リスト
ファイルとファクシミリイメージデータファイルのサー
バへの移動プログラム、を動作させ、そして、クライア
ント上にサーバ上の同報リストファイルと、ファクシミ
リイメージデータファイルに基づいて、同報送信を1件
1件実行するプログラムをセットしたので、多数のクラ
イアントがひとつの同報を分担して高速に送信処理で
き、さらに (1)接続したクライアントのマシンの数だけ、同報送
信用の電話線の数が増やせる。 (2)クライアントマシンは、具体的には、パソコンで
あって、システム構築費用が安価。 (3)電話線は、通常の業務用の電話線が流用でき、新
たに専用の電話線を引く必要がない。
【0072】等の効果が得られる。このように、本実施
例では、サーバを含めて同報送信処理を集中制御する部
分がいっさい存在しないのが最大の特徴であるが、これ
によって例えば、複数のクライアントマシン1のうちの
一部が故障したとしても、同報システム全体には大きな
影響が及ばず、システム変更もまったく必要ない、とい
う効果もある。
【0073】[第2実施例]以上の説明は各クライアン
ト1がそれぞれ同報通信の一翼を担う場合を説明した。
しかし、同報通信の結果によっては次回の同報通信がで
きない可能性の高いものもあり、また、一部の同報通信
のみができなかった場合にはこの相手先だけに同報通信
を再度行う必要も生じる。そこでかかる場合の要求に対
処する様に構成した本発明に係る第2の実施例を以下に
説明する。
【0074】図13は本発明に係る第2実施例のシステ
ム構成を示す図である。図13において、51は送信元
ファクシミリ装置であり、ユーザはこの送信元ファクシ
ミリ装置51からサーバ55(第1実施例のサーバ2に
相当する)に対して、一対のファクシミリ送信依頼、あ
るいはファクシミリの同報送信依頼を行う。送信元ファ
クシミリ装置51は、電話付きのファクシミリ装置であ
って、第2実施例においてはこの付属電話のプッシュボ
タンを用い、音声応答装置58を経由してサーバ55内
の同報リストの作成、修正、追加、削除等を行える。
【0075】52はダイヤラー(自動発呼装置)であっ
て、サーバ55の代行呼び出しを行う。例えば、送信元
ファクシミリ装置51が「044−44−4444」で
ダイヤラー52に発呼要求をした場合には、公衆回線網
(PSTN)53経由で、発呼番号に相当する電話番号
の相手先ファクシミリ装置、例えばファクシミリ装置7
を自動発呼し、相手ファクシミリ装置との通話路を形成
する。そして、その後は通常のファクシミリイメージ送
信が行われる。このとき、サーバ55は、経由しない。
【0076】しかし、送信元ファクシミリが例えばサー
バ55の番号である「191」を含む「191−044
−44−4444」の相手を発呼しようとした場合に
は、ダイヤラー52は、先頭の3桁「191」がダイヤ
ラー識別コードと判断し、まずサーバ55をとの間で通
話路を形成する。サーバ55との間の通話路が形成され
ると、引き続きサーバ55にIDナンバーを送り、更に
相手先ファクシミリ番号である「044−44−444
4」を送る。その後は、通常通りの手順で、送信元ファ
クシミリ装置51から、サーバ55にファクシミリイメ
ージが送信される。なお、サーバ55の電話番号、及び
IDナンバーは、ダイヤラー52に予め内蔵されてい
る。
【0077】54はファクシミリ送受信装置であり、送
信元ファクシミリ装置51からのサーバ55経由でのフ
ァクシミリ通信のための呼(サーバ55よりの発呼)を
受け付け、サーバ55よりのファクシミリイメージの受
信、及び、相手先ファクシミリ装置57の発呼及び通話
路形成後のファクシミリイメージの送信を行う。第2実
施例においては、このファクシミリ送受信装置54は合
計24台設置されており、それぞれが1本の電話回線
(合計24本の電話回線)を介してで公衆回線網53と
接続している。
【0078】サーバ55は、ファクシミリイメージの蓄
積、及びファクシミリ送受信装置54、音声応答装置5
8の制御を行うが、後述する配信スケジュール管理、配
信の実行指令、同報リスト管理、同報実行等も行う。具
体的には、サーバ55は、通信用のソフトウエアを内蔵
したパーソナルコンピュータで構成されており、インタ
フェース経由で、ファクシミリ送受信装置54と音声応
答装置58に接続している。56はサーバ55の制御用
コンソールである。
【0079】以上の構成を備える第2実施例の動作を次
に説明する。送信元ファクシミリ装置51がサーバ55
に同報を依頼する場合、「191−1」のように発呼す
る。ダイヤラー52は「191」をダイヤラー識別コー
ド「1」を同報リスト番号と判断し、サーバ55にID
ナンバー、同報リスト番号を送る。以後は、通常のファ
クシミリイメージの送受信が行われる。
【0080】このようにしてファクシミリ送信情報を受
信するサーバ55における同報通信処理を図14のフロ
ーチャートを参照して以下に説明する。図14はサーバ
55における同報通信処理を示すフローチャートであ
る。サーバ55の処理には、もちろん、これ以外にも1
対1のファクシミリ送受信にかかわる処理も存在する
が、以下の説明では図14に示す同報通信処理に限定し
て説明する。
【0081】図14の処理はサーバ55の電源ONと同
時にスタートする。そしてまずステップS61でサーバ
55の管理者がサーバ55の電源スイッチをOFFした
か否かを調べる。もしここで装置の電源がOFFされた
場合には処理を終了する。装置の電源がOFFされてい
なければステップS62に進み、上述したような制御に
従ったユーザからの同報送信依頼が入ったか否かを調べ
る。同報送信依頼がある場合にはステップS63に進
み、上述した制御に従つてユーザからのファクシミリイ
メージを受け付け、不図示のメモリ(例えば第1実施例
のハードディスク2a等)に蓄積したあと、同報送信処
理の実行を開始する。そしてステップS61に戻る。ス
テップS63の処理は、ユーザが指定した同報リストに
従って、その上位の順から、次々にファクシミリ送受信
装置54に振り分けて、送信処理を行う処理である。こ
の同報リストの例を図15に示す。
【0082】図15は第2実施例におけるサーバ55の
同報リスト例を示す図である。図15に示す例は、1度
目の同報通信実行後に、係る1度目の同報通信の結果を
受けて後述するソート処理を実行し、さらにユーザが新
たな同報先を追加して、さらにソートし直した状態を示
している。第2実施例においては、次回の同報通信はこ
のソートされた同報リストを用いて実行される。
【0083】図15において、61に示す1項目は次回
の同報通信を実行する際の試行順、62に示す2項目は
同報通信先電話番号、63に示す3,4,5項目は前回
の同報通信実行結果であり、3項目は前回送信が成功し
たか、失敗したかの区別を示し、4項目はその際に試み
たコールの回数、5項目は失敗した際の失敗理由を示す
番号である。各番号がどのような失敗理由かは後述す
る。64に示す6項目は次回の同報通信の実行時に、送
信できなかった場合の試行回数である。
【0084】図14のステップS62でユーザからの同
報送信依頼がない場合にはステップS64に進み、ユー
ザが同報リストの修正依頼をしたか否かを調べる。修正
依頼がある場合にはステップS65に進み、ユーザの指
示に従い、同報リストの作成、修正、追加、削除を実行
する。そして、ステップS66に進み、詳細を後述する
同報リストのソート処理を行ない、ソート処理終了後ス
テップS61に進む。一方、修正依頼がない場合にはス
テップS64よりステップS67に進む。
【0085】ステップS67では、同報送信スケジュー
ルで残りがあるかどうか、つまり、同報リスト上で、送
信試行作業に入っていない、あるいは作業中の相手先電
話番号があるか否かを調べる。同報送信スケジュールで
残りがある場合にはステップS68に進み、同報送信作
業を続行し、その後ステップS61に戻る。一方、ステ
ップS67で同報送信スケジュールで残りがない場合に
はステップS69に進み、処理していた同報送信作業が
すべて完了したか否かを調べる。処理していた同報送信
作業がすべて完了していない場合にはステップS61に
戻る。ここで処理していた同報送信作業がすべて完了し
た場合にはステップS70に進み、ユーザへ同報送信の
結果をファクシミリでレポートし、続くステップS71
で同報結果に基づいて同報リストのソート処理を行う。
そしてソート処理終了後ステップS61に戻り、次の同
報送信依頼を待つ。
【0086】なお、以上のステップS61〜ステップS
69の判断時に、ユーザよりの同報依頼でない通常の1
対1のファクシミリ通信依頼があた場合には、サーバ装
置55を介しての通常の通信が行われる。次に、以上の
ステップS66及びステップS71における図15に示
す同報リストの61に示す送信試行順のソート処理の詳
細を図16を参照して以下に説明する。図16は第2実
施例における同報リストのソート処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【0087】先ずステップS80で前回の同報送信に成
功した相手先の電話番号群を優先して選択する。そして
ステップS81でし、この中でさらに前回同報時の試行
回数の少ない電話番号を優先して順にソートする。な
お、条件が同じ相手先に対しては順序を問わないが、例
えば前回の試行順とすればよい。図15の例では61に
示す送信試行順の1番から6番までが、前回の同報送信
に成功した相手先の電話番号であり、この中では、さら
に、前回同報時の試行回数で少ない順にソートされてい
る。
【0088】次にステップS82で、ユーザが新たに同
報リストに追加した電話番号をソートする。図14の例
では7番から10番がユーザが新たに同報リストに追加
した電話番号群である。そしてステップS83で以上の
前回同報通信の成功した相手に対する次回試行回数及び
ユーザが新たに同報リストに追加した電話番号群に対す
る次回試行回数(64)を、すべて3回に設定する。
【0089】そして最後にステップS84で、前回の同
報通信が失敗した電話番号群をソートする。この場合
に、同報通信が失敗した電話番号群の中で、さらに失敗
理由の番号の少ない順でソートする。図14の例では1
1番から20番が前回の同報通信に失敗した電話番号群
である。そしてステップS85でこの前回の同報通信が
失敗した相手先に対する次回試行回数をすべて1回に設
定する。これによりソート処理を終了しリターンする。
【0090】図15において、21番目以降も、このリ
ストは続いている形になっているが、それらも、すべ
て、前回送信に失敗した電話番号である。なお、複数の
電話線を接続したサーバ55において、この同報リスト
を用いて同報実行する場合には、この同報スリットの上
位から電話線の数の分、各ファクシミリ送受信装置54
に振り分けられ、各相手先ファクシミリ装置57へ、フ
ァクシミリ送信が行われる。一度の発呼で接続できない
相手に対しては、試行回数分、発呼処理(コール)が試
みられる。試行回数分の発呼でも通話路が形成されず、
ファクシミリ送信できない場合には同報送信失敗とな
る。
【0091】そして、この1回目の各ファクシミリ送受
信装置54へ振り分けた同報通信が終了すると(異常終
了を含む)、同報リストの送信試行順から、次の電話線
の数の分、各ファクシミリ送受信装置54への振り分
け、発呼処理が行われ、上述同様の各相手先ファクシミ
リ装置57へのファクシミリ送信が行われる。この作業
を、同報リスト上から、相手先電話番号がなくなるまで
繰り返す。
【0092】試行回数分のコールを含め、すべての同報
作業が終了すると、同報に成功したか失敗したか、等々
の結果をもとに上述したステップS71で同報リストの
ソートが行われる。また、ユーザが、同報リストに新し
い相手先電話番号を追加した場合も、追加作業の直後に
ステップS66のソート処理が行われ、図15に示した
ように、前回送信に成功した電話番号群の次に新規の電
話番号群が追加された形となる。
【0093】図15の63に示す5項目の同報通信が失
敗した際の失敗理由を図17を用いて以下に説明する。
図17は、第2実施例における送信に失敗した場合の失
敗理由を示す図である。図17において、失敗理由の1
番目が「ファクシミリ使用中。話し中。」で、以下失敗
理由は7番まであり、最後の7番目の失敗理由は「現
在、この電話番号は使われてない。」である。上位のも
のほど、再度コールすれば、送信できる可能性の高いも
のであって、下位のものほど、再度コールしても、接続
する可能性の低いものを示している。
【0094】以上説明した様に第2実施例によれば、以
下の特有の顕著な作用効果が得られる。 (1)同報リストのソートの際に、前回送信に成功した
電話番号と、前回送信に失敗した電話番号の次回試行回
数に、差を設けた。失敗した電話番号群は、次回試行回
数を1回として、無駄なコールの試みを減らして、全体
の同報処理完了までの時間を短縮させることができる。
【0095】(2)送信に成功した電話番号群の中で
も、前回試行回数の少ないものを優先するソートを行っ
た。これで、送信しやすい相手先に対しては、前倒し
で、同報処理を行うことができる。 (3)前回、送信に失敗した電話番号群の中でも、前回
の失敗理由で、より軽いものから重大なものへの順序で
ソートしているため、前回送信に失敗したとしても、送
信できる可能性のある相手先から、前倒しで同報処理が
進み、無駄が極力防げる。
【0096】[第3実施例]以上説明した第2実施例に
おいては、電話線を24本接続した同報機能付きファク
シミリサーバ装置を用いて同報通信を行う場合について
説明した。しかし、本発明は以上の例に限定されるもの
ではなく、電話線を1本だけ接続した同報機能付きファ
クシミリ装置に適用しても同様の作用効果が達成でき
る。
【0097】この場合には、図13において、サーバ5
5を電話線を1本だけ接続した同報機能付きファクシミ
リ装置と変え、発呼回線を1つ、ファクシミリ送受信装
置54も1台のみとし、送信元ファクシミリ装置51、
ダイヤラー52、音声応答装置58、コンソール6等を
除いた構成とすればよい。ユーザによる同報リストの作
成、修正、追加、削除の作業は、ファクシミリ本体の液
晶パネル等から行われる。
【0098】ただし、この場合、電話線が1本と言うこ
とで、同報処理の完了時間を考えれば、ひとつの同報リ
ストに含めることのできる相手先電話番号は、多くても
十数件程度に制限したほうが良い。 [第4実施例]第2実施例においては、前回送信できな
かった電話番号群を、失敗理由の番号順にソートした
が、その際次回試行回数はすべて1回に設定した。つま
り、どのような失敗理由があったとしても、次の同報処
理では、必ず一度はコールが試されることになる。しか
し、例えば図17の失敗理由の7番の「現在、この電話
番号は使われていない。」などの、何度コールしても接
続可能性のまったくない相手先電話番号に対しても、必
ず一度はコールが試みられる。これでは、同報完了時間
の短縮に結び付かない。
【0099】そこで、第4の実施例においては、ソート
の際、前回送信できなかった失敗理由が7番の電話番号
に対しては次回試行回数を0(ゼロ)とする処理を加え
ればよい。同報リストの具体例で言えば、図15に示す
19番目と20番目の試行順の次回試行回数を0とすれ
ばよい。第4実施例においては上述した第2実施例の図
16のフローチャートにおけるステップS85の次に、
ステップS86として、「失敗理由7番の電話番号は、
次回試行回数を0とする」との処理を追加すればよい。
【0100】以上の様に構成することにより、更に同報
完了時間を短縮でき、効率の良い同報通信が行える。以
上説明したように第2及び第3、第4の実施例によれ
ば、同じ同報リストを用いて何度か同報を実行する際に
は、同報リスト中、前回行った同報において、送信に成
功した電話番号を優先し、次に新たにユーザが追加した
電話番号を加え、そして、最後に、前回送信に失敗した
電話番号をセットし、しかも、前回送信に失敗した電話
番号に対しては、接続できない場合に試みるコール回数
を制限して、同報を実行する機能を設けることにより、
同報リストの中の有効な相手先電話番号のほとんどを、
実行時間の前半に集めて処理してしまうことができ、し
かも、同報処理完了までの全時間も短縮できる効果があ
る。
【0101】[第5実施例]以上の第2及び第3、第4
の実施例では、同報リストは1つであった。しかし本発
明は以上の例に限定されるものではなく、同報リストと
して配信の失敗した同報通信相手のリストを作成する様
に構成した本発明に係る第5実施例を以下に説明する。
即ち、同報通信を行おうとするものが、必ず同報通信指
定先にファクシミリデータを送りたいような場合には、
送れなかった相手に対して繰り返し同報通信を行う必要
がある。係る場合に有効に対処しようとするのが第5実
施例の主眼である。
【0102】第5実施例においても、基本的なシステム
構成は上述した第2実施例の図13に示す構成と同様で
ある。第5実施例では、上述した第2実施例と比し、同
報リスト及び同報リストの作成方法が異なる。以下異な
る部分について説明する。図18は、図13の構成を備
えるファクシミリ通信システムにおけるサーバ55の同
報知リスト群を説明するための図である。図18に示す
様に、第5実施例のサーバ装置55は、まず、公衆回線
網53に接続された他のファクシミリ装置、例えば送信
元ファクシミリ装置51からの同報依頼によって、図1
8の71に示す「同報リスト1」による同報通信を実行
する。
【0103】「同報リスト1」による同報通信が実行さ
れると、同報に成功した電話番号群をまとめた「同報リ
スト2」(72)と、同報に失敗した電話番号群をまと
めた「同報リスト3」(73)が作成される。このとき
サーバ55は、同時に送信元ファクシミリ装置51に対
しても、同報に成功した電話番号、同報に失敗した電話
番号及び、「同報リスト2」及び「同報リスト3」の存
在を、レポートの形式でファクシミリ送信する。
【0104】さらに、送信元ファクシミリ装置51が
「同報リスト1」による同報通信に続いて「同報リスト
2」を使用しての同報を依頼した場合、「同報リスト
2」を使用しての同報通信を行う。同報処理後、同報に
成功した電話番号群をまとめた「同報リスト4」と、失
敗した電話番号群をまとめた「同報リスト5」が作成さ
れる。
【0105】また、同様に、送信元ファクシミリ装置5
1が「同報リスト1」による同報通信に続いて「同報リ
スト3」を使用しての同報を依頼した場合、「同報リス
ト3」を使用しての同報通信を行う。同報処理後、同報
に成功した電話番号群をまとめた「同報リスト6」と、
失敗した電話番号群をまとめた「同報リスト7」が作成
される。
【0106】以後、同様に各同報通信を行った結果に基
づく同報に成功した電話番号群をまとめた「成功同報リ
スト」と、失敗した電話番号群をまとめた「失敗同報リ
スト」が作成されることになる。これによって、同報を
依頼したユーザは、一度目の同報依頼で失敗した番号群
に対して、一対一でひとつひとつファクシミリ送信する
必要もなく、まとめて再度、同報通信に失敗した相手に
のみ同報をかけることができる。
【0107】また、別の使い方としては、一度目の同報
に成功したグループだけに対して引き続き別種の追加フ
ァクシミリを送ると言うこともできる。図19は、サー
バ55が同報通信実行後に、送信元ファクシミリ装置5
1に対してファクシミリ送信する同報通信実行結果を報
知するための同報実行レポートの例である。図19に示
す様に、第5実施例のサーバ55よりの同報実行レポー
トには、同報に成功した電話番号群とその同報リスト番
号、同報に失敗した電話番号群とその同報リスト番号が
記載されており、係る同報リストがサーバ55に作成さ
れていることを報知する様になっている。
【0108】サーバ55に以上の同報リストが作成され
ることを利用して、例えば2種類のファクシミリ通信文
を送る場合のファクシミリ通信文の例を図20に示す。
図20には、1回目の同報で送ったファクシミリ通信文
の例と、1回目で送信に成功した同報先だけに送った2
回目の同報のファクシミリ通信文の例が示されている。
【0109】以上の構成を備える第5実施例のサーバ5
5の動作を図21を参照して以下に説明する。図21は
第5実施例のサーバの同報通信処理を説明するためのフ
ローチャートである。図21の処理はサーバ55の電源
ONと同時にスタートする。そしてまずステップS10
1でサーバ55の管理者がサーバ55の電源スイッチを
OFFしたか否かを調べる。もしここで装置の電源がO
FFされた場合には処理を終了する。装置の電源がOF
FされていなければステップS102に進み、ユーザか
らファクシミリの一対一の単一配信依頼が入ったか否か
を調べる。ユーザからファクシミリの一対一の単一配信
依頼が入った場合にはステップS103に進み、ファク
シミリ受け付け及びその後に続いて送られて来るファク
シミリイメージを内蔵するメモリに蓄積し、配信スケジ
ュールの決定を行なう。そしてステップS101に戻
る。
【0110】一方、ステップS102でユーザからファ
クシミリの一対一の単一配信依頼が入っていない場合に
はステップS104に進み、ユーザからの同報送信依頼
が入ったか否かを調べる。同報送信依頼がある場合には
ステップS105に進み、上述した第2実施例と同様に
してユーザからのファクシミリイメージを受け付け、不
図示のメモリ(例えば第1実施例のハードディスク2a
等)に蓄積したあと、同報配信スケジュールを決定し同
報送信処理の実行を開始する。そしてステップS101
に戻る。ステップS105の処理は、ユーザが指定した
同報リストに従って、次々にファクシミリ送受信装置5
4に振り分けて、送信処理を行う処理である。
【0111】ステップS104でユーザからの同報送信
依頼がない場合にはステップS106に進み、ユーザが
同報リストの修正依頼をしたか否かを調べる。修正依頼
がある場合にはステップS107に進み、ユーザの指示
に従い、同報リストの作成、修正、追加、削除を実行す
る。そして、ステップS101に進む。一方、修正依頼
がない場合にはステップS106よりステップS108
に進み、同報送信スケジュールで残りがあるかどうか、
つまり、同報リスト上で、送信試行作業に入っていな
い、あるいは作業中の相手先電話番号があるか否かを調
べる。同報送信スケジュールで残りがある場合にはステ
ップS109に進み、同報送信作業を続行し、次の配信
を行う。その後ステップS101に戻る。
【0112】一方、ステップS108で同報送信スケジ
ュールで残りがない場合にはステップS110に進み、
処理していた同報送信作業がすべて完了したか否かを調
べる。処理していた同報送信作業がすべて完了していな
い場合にはステップS101に戻る。ここで処理してい
た同報送信作業がすべて完了した場合にはステップS1
11に進み、成功した同報先の電話番号の同報リスト及
び同報通信の失敗した電話番号の同報リストを作成して
記憶する。そして続くステップS112でユーザへ上述
した同報送信の結果をファクシミリでレポートしてステ
ップS101に戻り、次の同報送信依頼を待つ。なお、
以上の説明した同報リストの作成、修正、追加、削除等
は、行おうとするユーザが音声応答装置58を経由し
て、サーバ55に接続することで、依頼元はプッシュホ
ンでこれらを行うことができる様に構成されている。
【0113】以上説明した様に第5実施例によれば、フ
ァクシミリサーバの同報機能に同報実行後、配信に成功
した電話番号の同報リスト、及び配信に失敗した電話番
号群の同報リストを作成する機能を追加して設けること
により、同報の依頼元が例えば配信に失敗した群だけ
に、あるいは成功した群だけに再度、同報送信を試みる
ことができる効果がある。
【0114】[第6実施例]以上説明した第4〜第5実
施例においては、電話線を24本接続した同報機能付き
ファクシミリサーバ装置を用いて同報通信を行う場合に
ついて説明した。しかし、本発明は以上の例に限定され
るものではなく、電話線を1本だけ接続した同報機能付
きファクシミリ装置に適用しても同様の作用効果が達成
できる。
【0115】この場合には、図13において、サーバ5
5を電話線を1本だけ接続した同報機能付きファクシミ
リ装置と変え、発呼回線を1つ、ファクシミリ送受信装
置54も1台のみとし、送信元ファクシミリ装置51、
ダイヤラー52、音声応答装置8、コンソール6等を除
いた構成とすればよい。ユーザによる同報リストの作
成、修正、追加、削除の作業は、ファクシミリ本体の液
晶パネル等から行われる。
【0116】ただし、この場合、電話線が1本と言うこ
とで、同報処理の完了時間を考えれば、ひとつの同報リ
ストに含めることのできる相手先電話番号は、多くても
十数件程度に制限したほうが良い。しかし、仮に、1件
あたりの送信時間が数秒程度の高速ファクシミリ装置で
ある場合には、数百件規模でも消化できる可能性はあ
る。
【0117】[第7実施例]以下、本発明に係る第7実
施例を説明する。第7実施例においては、以上に説明し
た第2〜第6実施例においては、ダイヤラー52は通常
タイプの場合を説明した。しかし、上述した様にファク
シミリ装置は汎用性を確保するために規格が厳しく決ま
っており、これをむやみに変更することはできない。し
かし、このダイヤラーにはこのような規格はなく、比較
的自由な設計ができる。そこでサーバ等を利用してファ
クシミリデータの配信処理を行う場合に適したダイヤラ
ーを備える本発明に係る第7実施例のファクシミリ通信
システムを以下に説明する。
【0118】図22は第7実施例のダイヤラー外観図で
ある。80はダイヤラー本体であり、82は電源スイッ
チ、83は電源コード、84はユーザの送信もとの例え
ばG3規格のファクシミリ装置59に接続する電話線、
85は公衆網(PSTN)110側に接続する電話線を
示している。図23に、図22に示す第7実施例のファ
クシミリ通信システムのシステム構成を含むダイヤラー
80の詳細構成を示す。図23において、太い矢印線は
内部の電話線を示し、細い線は制御部90による各構成
要素の制御線を示している。
【0119】まず図23に示すダイヤラー80を含む第
7実施例におけるファクシミリ通信システム構成を説明
する。59がユーザ所有の送信元ファクシミリ装置であ
り、ここではG3規格のファクシミリ装置を例として説
明する。送信元ファクシミリ装置59はもちろんファク
シミリの受信も行なえる。84は上述したファクシミリ
側電話線、85は公衆網(PSTN)側電話線、110
は公衆網(PSTN)、120は公衆網(PSTN)1
10に接続されているサーバA、130はサーバ120
とサーバ140とを接続する高速の専用線、140は公
衆網(PSTN)150に接続されているサーバB、1
50は公衆網(PSTN)160は公衆網(PSTN)
150に接続されている例えば送信元ファクシミリ装置
59が送信を希望している宛先ファクシミリ装置であ
り、やはりG3規格のファクシミリ装置を例に説明す
る。
【0120】サーバA120とサーバB140は、高速
の専用線130で互いに接続されており、サーバA12
0が各ユーザから集めたファクシミリイメージを、まと
めてサーバB140に送って相手先ファクシミリ装置1
60に配信する。これによって、送信元ファクシミリ装
置59と相手先ファクシミリ装置160がそれぞれ個別
にファクシミリ送受信を繰返すより経済的である。尚、
具体的な例として、サーバA120を日本に設置し、サ
ーバB140を米国に設置し、専用線は海底ケーブルか
通信衛星等の形態を取ること等も考えられる。
【0121】次に、以上の構成を備える第7実施例のダ
イヤラー80の詳細構成を説明する。90は制御部であ
り、電源スイッチ82をONした後の初期設定から電源
OFF後の後処理まで、ダイヤラー80内のすべての構
成要素を制御する。91は送信監視部であり、送信元フ
ァクシミリ装置59が相手先発呼処理を行い、プッシュ
ボタンを押した場合、その発呼ナンバーを記録して、制
御部90へ知らせる。また、ファクシミリ送信中は、送
信元ファクシミリ装置59から切断指示コマンド(DC
Nコマンド)が発せられたかチェックし、発せられたら
制御部90に知らせることも行なう。
【0122】92は切替部Aであり、送信元ファクシミ
リ装置59側の電話線、切替部B93側の電話線、給電
部97側の電話線のそれぞれの接続と切断を行なう。電
源ON直後、及び送受信の待機状態では、給電部97
側、送信元ファクシミリ装置59側が接続状態、切替部
B93側が切断状態となっている。これは制御部90の
指令による。
【0123】同様に、切替部B93は、切替部A92側
の電話線、発呼処理部98側の電話線、文字データ蓄積
部100への電話線、公衆網(PSTN)110側への
電話線、のそれぞれの接続と切断を行なう。電源ON直
後、及び、送受信待機状態では、公衆網(PSTN)1
10側だけ接続状態で、その他は切断状態になってい
る。これも制御部90の指令による。
【0124】94は受信監視部であり、外部からの被呼
があった場合にはこれを検知し、ただちに制御部90に
その旨知らせる。制御部90は、切替部A92と切替部
B93間を接続状態にすると共に、切替部A92と給電
部97間を切断状態として、公衆網(PSTN)110
側回線85と送信元ファクシミリ装置59を直結状態に
して、以後、通常のファクシミリイメージ受信が行なわ
れる。なお、「外部のファクシミリ」は、サーバA12
0であることもあり得る。
【0125】95はファクシミリ呼出部、96はイメー
ジ送信部、97は給電部であり、給電部97は電源ON
直後、及び送受信待機状態では、切替部A92、切替部
B93間は切断状態であって公衆網(PSTN)110
からの給電は行なわれないが、その代わりに送信元ファ
クシミリ装置59へ給電するための要素である。これに
よって、送信元ファクシミリ装置59は、公衆網から切
り離れさていても、発呼動作ができることになる。
【0126】98は発呼処理部であり送信元ファクシミ
リ装置59に代わって、サーバA120への発呼処理を
行なう。もちろん、前もって切替部B93と発呼処理部
98側の電話線は接続状態にする。発呼処理部98によ
る発呼処理は2通りあり、送信監視部91によるチェッ
クで送信元ファクシミリ装置59の発呼ナンバーが「1
91−044−44−4444」のように、ダイヤラー
識別コード「191」が先頭にある場合は、発呼処理部
98に内蔵されているサーバA120の電話番号で、公
衆網(PSTN)110に対し発呼する。
【0127】サーバA120に接続が成功すると、発呼
処理部98は、IDコードや相手先ファクシミリ番号
「044−44−4444」をサーバA120に送る。
その後、切替部A92、切替部B93間が接続状態にな
り、一方、切替部B93と発呼処理部98間、切替部A
92と給電部97方向は切断状態となって、送信元ファ
クシミリ装置59とサーバA120が直結され、以後、
送信元ファクシミリ装置59からサーバA120へ、フ
ァクシミリ送信が行なわれる。
【0128】この第7実施例における送信元ファクシミ
リ装置59よりの、ダイヤラー80を介してのサーバA
120に対する配信要求に対して、サーバ120側より
配送される配信予定時刻の入ったファクシミリ用紙の例
を図24に示す。図24に示す様に、サーバA120か
らは受けつけ確認通知を兼ねた配信予定が受け付け番号
及び後での確認番号である文書番号と共に送られて来
る。従つて、送信元ファクシミリ装置59はこのファク
シミリ用紙を見てファクシミリ送信受け付け等を確認で
きる。
【0129】一方、送信元ファクシミリ装置59の発呼
ナンバーに「044−44−4444」のように、ダイ
ヤラーの識別コード「191」が先頭にない場合は、発
呼処理部98は「044−44−4444」の番号その
まま公衆網(PSTN)110へ送出し、通常の発呼を
行なう。相手先ファクシミリへの接続が成功すると、切
替部A92と切替部B93間を接続状態とし、切替部A
92と給電部97間及び切替部B93と発呼処理部98
間を切断状態にし、送信元ファクシミリ装置59と相手
先ファクシミリ装置160が直結して、以後、通常のフ
ァクシミリのイメージ送信が行なわれる。
【0130】なお、前述したように、切替部A92、切
替部B93の接続、切断はすべて制御部90がコントロ
ールしている。また、99はイメージ展開部、100は
文字データ蓄積部、101は回線切断部である。送信元
ファクシミリ装置59が、サーバA120にファクシミ
リ送信しているとき、すべてのイメージデータ等を送信
し終わり、送信終了と判断して切断指令コマンド(DC
Nコマンド)を発したのを送信監視部91が発見する
と、制御部90は切替部B93と文字データ蓄積部10
0を接続状態にする。同時に、切替部A92と給電部9
7を接続状態にし、切替部A92、切替部B93間を切
断する。
【0131】これで、送信元ファクシミリ装置59、サ
ーバA120間は、切り離されたことになるが、呼はサ
ーバA120、文字データ蓄積部100間で維持したま
まとなる。この状態で、サーバA120から配信予定時
刻を含んだ文字列データが送信され、文字データ蓄積部
100は、その文字列データを蓄える。この場合の通信
プロトコルは、一般的なパソコン通信で使用されるプロ
トコルに準じたものを使用するが、データ量が少ないの
で、1,2秒でデータ受信は完了する。従つて、この間
の電話料金の増加を心配する必要はほとんどない。
【0132】以上のプロトコルは、G3規格に従ったフ
ァクシミリのプロトコルとはまったく別のプロトコルで
ある。このため、何らファクシミリ装置側の既存のファ
クシミリ通信規格を変更・修正等する必要のないもので
ある。そして、データ受信が完了すると、回線切断部1
01がサーバA120との間の呼を解放する。その後、
制御部90は切替部B93と文字データ蓄積部100間
を切断する。
【0133】この時点で送信元ファクシミリ装置59と
給電部97間の呼は、送信元ファクシミリ装置59側の
切断処理によって解放された状態にある。全体的には、
送受信待機状態と言えるが、制御部90は文字データ蓄
積部100に文字列データが保存されていることを知
り、イメージ展開部99で文字列データのファクシミリ
イメージへの展開を行ない、さらにG3ファクシミリ呼
出部95に送信元ファクシミリ装置59を呼び出させ、
イメージ送信部1−11に展開済みファクシミリイメー
ジを送信元ファクシミリに送信する。
【0134】送信が完了したら、送信元ファクシミリ装
置59と給電部97間の呼を、G3ファクシミリ呼出部
95が解放する。そして文字データ蓄積部100内の保
存文字データもクリアする。これで、送信元ファクシミ
リ装置59に、配信予定のファクシミリ用紙が届いたの
と同時に、ダイヤラー本体は送受信待機状態となる。な
お、電源スイッチ2をOFFにした場合、制御部90は
切替部A92を、送信元ファクシミリ装置59方向、及
び切替部B93方向を接続し、固定する。また、切替部
B93も切替部A92方向、及び公衆網(PSTN)1
10方向を接続状態にし、固定する。そして、各構成要
素を休止状態にする。つまり、電源OFFの状態では、
公衆網(PSTN)110と送信元ファクシミリ装置5
9は、直結状態になっている。
【0135】次に、図25〜図32のフローチャートを
用いて第7の実施例のファクシミリ通信制御を説明す
る。図25及び図26はダイヤラー80の全体動作を示
すフローチャートであり、前述した通り、すべては制御
部90の指令によって作業が進行する。図25、図26
の制御は、電源スイッチ82がONされると同時にスタ
ートする。
【0136】まず、ステップS201で切替部A92、
及び切替部B93をすべて切断状態とする。続くステッ
プS202で切替部A92、切替部B93及び制御部9
0以外のすべての要素を休止状態とする。そして、ステ
ップS203で、切替部A92を制御して送信元ファク
シミリ装置59側と給電部97側を接続状態にする。次
にステップS204で給電部97をONして起動状態と
し、仮に送信元ファクシミリ装置59がオンフック状態
になれば、公衆網(PSTN)110に直結していると
きと同様に、給電される状態とする。
【0137】そしてステップS205で送信監視部91
をONにして起動状態とし、接続ファクシミリ装置、即
ち、送信元ファクシミリ装置59よりの発呼があるのを
監視する状態とする。続いてステップS206で切替部
B93と公衆網(PSTN)110側を接続状態にし、
受信監視部94をONして起動状態とする。送信監視部
91におけるチェック内容、及びその後の動作、受信監
視部94におけるチェック内容、及びその後の動作につ
いては図23の説明中ですでに概要を記述してある。
【0138】その後図26のステップS207に進み、
ユーザが電源スイッチ82をOFFしたかどうか判断す
る。ここで、ユーザが電源スイッチ82をOFFした場
合にはステップS208に進み、切替部A92と切替部
B93の間、及び送信元ファクシミリ装置59方向と公
衆網(PSTN)110方向だけを接続状態にして固定
して他は切断状態にし(ダイヤラー80をスルー状態と
し)、ステップS209でその他の各要素を休止状態に
し、ステップS210で電源OFFとして処理を終了す
る。後は再び電源がONされるのを待つことになる。
【0139】ステップS207でユーザが電源スイッチ
82をOFFしていない場合にはステップS211に進
み、受信監視部94が公衆網(PSTN)110側から
の被呼を検出したか否かを判断する。被呼信号が検出さ
れている時にはステップS212に進み、詳細を後述す
るファクシミリ受信処理を行い、受信データを接続ファ
クシミリ装置59に送出する。そしてステップS201
に戻り、ステップS201〜S06でダイヤラー80を
初期状態に戻す。
【0140】一方、受信監視部94が公衆網(PST
N)110側からの被呼を検出していない場合にはステ
ップS213に進み、送信監視部91が送信元ファクシ
ミリ装置59からの発呼を検出したか否かを判断する。
送信監視部91が送信元ファクシミリ装置59からの発
呼を検出していない場合にはステップS207に戻る。
そして、この状態におけるステツプS207,S21
1,S213のループ処理は、ダイヤラー80は送受信
の待機状態にあることを示している。
【0141】ステップS213で送信監視部91が送信
元ファクシミリ装置59からの発呼を検出している場合
にはステップS214に進み、詳細を後述する送信処理
を行ない、送信処理終了後ステップS201に戻り、ス
テップS201〜S206でダイヤラー本体を初期状態
に戻す。次に上述したステップS212における受信処
理の詳細を図27のフローチャートを参照して説明す
る。
【0142】まず、ステップS220で切替部A92と
切替部B93との間で、互いの方向共接続状態にする。
そしてステップS221で切替部A92と給電部97側
とを切断する。これにより、公衆網(PSTN)110
よりのファクシミリ受信データは、受信監視部94、切
り替えB部93、切り替えA部92、送信監視部91を
介してそのまま接続ファクシミリ装置59に送られ、フ
ァクシミリ受信されることになる。即ち、ファクシミリ
装置59側では、あたかもダイヤラー80が接続されて
いない場合と同様の受信処理が行えることとなる。
【0143】続くステップS222で受信監視部94に
おけるファクシミリ受信の完了(ファクシミリ受信が終
了して回線が開放されたか否か)を監視する処理を開始
する。そしてステップS223では受信完了までループ
を描いて待つことになる。ステップS223で受信完了
となれば、このルーチンからリターンする。次に図28
〜図31を参照して図26のステップS214における
送信処理の詳細を説明する。
【0144】まず図28のステップS230では送信元
ファクシミリ装置59が発呼処理においてダイヤラー8
0に送出した宛先番号の先頭部分に、ファクシミリサー
バ(ダイヤラー)の呼出コードがあるか否かを調べる。
例えば、ナンバーが「191−04−44−4444」
等である場合、「191」がこの第6実施例におけるダ
イヤラーの呼出コードである。
【0145】ここで、宛先番号の先頭部分にファクシミ
リサーバ(ダイヤラー)の呼出コードがある場合にはス
テップS231に進み、切替部B93で公衆網(PST
N)110側と発呼処理部98側を接続する。続いてス
テップS232で発呼処理部98からサーバA120を
呼び出す。サーバA120の電話番号は発呼処理部98
に予め登録されており、係る登録内容を参照してサーバ
A120が発呼される。次にステップS233でサーバ
A120の呼び出しに成功しているのか(サーバA12
0が応答し通信路が形成されたか)否かを調べる。サー
バA120の呼び出しが不成功の場合には送信はできな
いため、送信処理を終了してリターンする。
【0146】サーバA120の呼び出しに成功している
場合にはステップS234に進み、発呼処理部98から
IDコードと相手先ファクシミリ番号を、サーバA12
0へ送る。IDコードは、発呼処理部98に内蔵されて
おり、相手先ファクシミリ番号は送信元ファクシミリ装
置59が発呼してきた発呼先番号中に含まれている。例
えば上述の例では「04−44−4444」等である。
次にステップS235で、切替部B93で切替部A92
側に接続し、続くステップS236で切替部A92で切
替部B93側に接続し、切替部A92と切替部B93と
を接続状態とする。
【0147】そしてステップS237に進み、切替部B
93で発呼処理部98側を切断する。続いて図29のス
テップS238に進み、切替部A92で給電部97側を
切断する。そして、ステップS239では、送信監視部
91で接続ファクシミリ装置59よりの送信終了を示す
DCNコマンドが送られてきたかのチェックを開始す
る。ステップS240でDCNコマンドが送られてきて
いない場合にはステップS241に進み、ファクシミリ
通信が異常終了したか否かを調べる。異常終了もしてい
なければステップS240に戻り、異常終了するか又は
DCNコマンドが送られて来るのを監視する。
【0148】そして、接続ファクシミリ装置59よりの
ファクシミリ送信データの送出が終了し、DCNコマン
ドが送られてきた場合にはステップS240よりステッ
プS242に進み、切替部A92で、給電部97側に接
続し、回線接続状態を維持する様にする。続くステップ
S243で切替部B93で文字データ蓄積部100側に
接続し、ステップS244で切替部A92、切替部B9
3間の互いの方向を切断し、ステップS245でサーバ
A120から送信される例えば図24に示される如くの
文字列のコードデータを、文字データ蓄積部100に蓄
積する。そして、このサーバA120よりのファクシミ
リデータの受信が終了するとステップS246に進み、
回線切断部101で回線接続状態を開放し、公衆網(P
STN)110側からの回線を終了させる。
【0149】続いて図30のステップS247に進み、
文字データ蓄積部100に蓄積されている文字列データ
をイメージ展開部99に送り、該イメージ展開部99で
ファクシミリイメージに展開する。そしてステップS2
48でファクシミリ呼出部95を用いて送信元ファクシ
ミリ装置59を呼び出す。ここでは例えば送信元ファク
シミリ装置59に呼出信号を送出すればよい。これに応
じて送信元ファクシミリ装置59が応答するとステップ
S249でイメージ展開部99で展開したファクシミリ
イメージを、イメージ送信部96を介して送信元ファク
シミリ装置59に送信する。そして送信が終了するとス
テップS250に進み、ファクシミリ呼出部95が接続
を開放して接続ファクシミリ装置59との呼を終了さ
せ、送信処理からリターンする。
【0150】また、上述したステップS230で送信元
ファクシミリ装置59が発呼処理においてダイヤラー8
0に送出した宛先番号の先頭部分に、ファクシミリサー
バ(ダイヤラー)の呼出コードがない場合にはステップ
S251に進み、切替部B93で公衆網(PSTN)1
10側と発呼処理部98側を接続する。続いてステップ
S252で、発呼処理部98から送信元ファクシミリ装
置59が指定した相手先番号を切り替え部A92、切り
替え部93、受信監視部94を介して公衆網(PST
N)110に送出し、相手先ファクシミリ装置を呼び出
す処理を行う。つまりこの場合には、サーバA120や
サーバB140等を経由せず、直接公衆網(PSTN)
110だけで接続する。なお、図23では公衆網(PS
TN)110と公衆網(PSTN)140は別々の異な
る公衆網(PSTN)であるかの如くに示されている
が、これはサーバを用いたファクシミリ通信の説明の便
のためであり、実際には公衆網(PSTN)は全て互い
に接続されており、公衆網(PSTN)110に相手先
ファクシミリ装置160も接続されている。従つて、こ
こで相手先ファクシミリ装置160を発呼することもで
きる。
【0151】その後ステップS253で相手先ファクシ
ミリ装置(例えば相手先ファクシミリ装置160)の呼
び出しに成功し、相手先が応答したか否かを調べる。失
敗した場合は送信処理ルーチンからリターンする。一
方、相手先の呼び出しに成功した場合にはステップS2
54に進み、切替部B93で切替部A92側に接続し、
続くステップS255で切替部A92で切替部B93側
と送信元ファクシミリ装置59側を接続する。そして、
ステップS256では切替部B93で発呼処理部98を
切断し、ステップS257では切替部A92で給電部9
7側を切断する。
【0152】以上の制御で送信元ファクシミリ装置59
と相手先ファクシミリ装置との間に通信路が形成され、
ファクシミリ送信が行われることになる。このため、ス
テップS258で、送信監視部91による送信元ファク
シミリ装置59がファクシミリ通信を終了し回線84を
開放するのを監視する処理を開始させる。そしてステッ
プS259で送信監視部91が送信元ファクシミリ装置
59による回線84の開放するのを待つ。ファクシミリ
通信が終了して送信元ファクシミリ装置が回線を開放す
ると送信処理ルーチンからリターンする。この場合に
は、ダイヤラー80側では回線85のループを保持する
制御は行っておらず、送信元ファクシミリ装置が回線8
4を開放するとそのまま回線85も開放された状態とな
る。
【0153】次に図32を参照してサーバA120のフ
ァクシミリ受信処理を説明する。サーバA120は、ダ
イヤラー80を介した送信元ファクシミリ装置59から
のファクシミリ送信が始まると、まずステップS260
でファクシミリイメージの受信と蓄積を開始する。そし
て、受信・蓄積を行ないながら、一方で、ステップS2
61に示す受信中のファクシミリデータの宛先、例えば
相手先ファクシミリ装置160への配信スケジュールを
立てて不図示の所定記憶領域にセットする。これは送信
元ファクシミリ装置宛の受け付けと配信予定を報知する
応答用のメッセージ格納領域である。
【0154】そしてステップS262で送信元ファクシ
ミリ装置59から送信完了を示すDCNコマンドが送ら
れてくるまで上述のファクシミリイメージの受信と蓄積
を行い、DCNコマンドが送られてくるのを待つ。DC
Nコマンドが送られてくるとステップS263に進み、
続行していたファクシミリイメージ蓄積作業を終了す
る。ステップS264で受信蓄積したファクシミリイメ
ージの相手先ファクシミリ装置に対する配信予定の入っ
た文字列データを回線85に送出する。そして回線を開
放して呼を開放し、受信処理を終了する。
【0155】ダイヤラー80は、上述した様にこのサー
バAよりの文字データ列を送信元ファクシミリ装置59
がファクシミリ通信を終了した後に受信し、文字データ
蓄積部100に蓄積し、例えば図24に示す如くのイメ
ージに展開して送信元ファクシミリ装置59に送ること
になる。以上の説明において、ダイヤラー80の各構成
は制御部90を除きその機能毎に11の要素に分け、し
かも各要素はすべて一括して制御部90で制御する構成
となっている。このため、制御部90を例えばマイクロ
コンピュータで構成することにより、この制御部90の
制御プログラムを変えるだけで様々な多様な使用に対応
することが可能となる。
【0156】以上説明した様に第7実施例によれば、ダ
イヤラー80にサーバA120からの文字列コードを受
信、蓄積し、蓄積した文字列をイメージ展開し、展開イ
メージを接続ファクシミリ装置にファクシミリ送信する
機能を追加して設けたことにより、ファクシミリ装置に
特別の機能等を追加する必要なく、ユーザがサーバにフ
ァクシミリ送信するための呼が終了する直前に、サーバ
A120からの配信予定をダイヤラー80に送信でき、
ダイヤラー80はその配信予定をユーザのファクシミリ
装置にファクシミリ送信可能となる。このため、ユーザ
は、ファクシミリ装置に何らの改造等を加えることな
く、規格に合致したファクシミリ装置に単に本実施例の
ダイヤラー80を接続するのみで、ファクシミリ送信
後、即、配信予定を手にすることができる効果がある。
【0157】[第8実施例]以上に説明した第7実施例
では、配信予定を含んだデータを、文字列データとして
ダイヤラー80内に一旦蓄積する形をとった。しかしこ
れではダイヤラー80内で文字列データをファクシミリ
イメージに展開しなければならない。この機能の分、ダ
イヤラー80内の構造が複雑になる。これを防止するた
めに、例えばサーバA120側において配信予定をファ
クシミリイメージに展開しておいてこれを送信し、ダイ
ヤラー80はそのファクシミリイメージを受信して蓄積
しておく様に制御してもよい。このように構成した本発
明に係る第8実施例を図33を参照して以下に説明す
る。
【0158】図33は本発明に係る第8実施例の構成を
示す図であり、図23に示す第7実施例と同様構成には
同一番号を付し、詳細説明を省略する。図33において
は、図23に示すイメージ展開部99及び文字データ蓄
積部100がなく、替わりにファクシミリイメージ蓄積
部102を備えた構成となっている。第8実施例におい
ては以上の構成とすることにより、送信処理が一部第7
実施例とは異なり、図29のステップS245の処理に
替え、サーバA120より送られて来るファクシミリイ
メージをファクシミリイメージ蓄積部102に蓄積する
処理を実行し、図30に示すステップS247の処理を
行わず、ステップS249の処理に替えファクシミリイ
メージ蓄積部102に蓄積されたファクシミリイメージ
を送信元ファクシミリ装置59に送信する処理を実行す
るに制御すればよい。他は上述した第7実施例と同様の
処理とできる。
【0159】また、サーバA120側では、図32に示
すステップS264における配信予定の文字列を、ファ
クシミリイメージに展開してから、これをダイヤラー8
0側に送る様に制御される。この様に構成した第8実施
例によれば、第7実施例と同様の作用効果が得られ、か
つダイヤラー80内にイメージ展開部99が不要とな
る。ただし、この場合、配信予定を含んだファクシミリ
イメージを、サーバA120からダイヤラー80へ送信
する時間は若干増えることになる。
【0160】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明は、システム或は装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることはいうまでもない。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
報通信実行後に配信に成功した電話番号の同報リストを
作成可能とすることにより、同報通信の依頼元が配信結
果を容易に認識することができ、例えば配信に成功した
群だけに再度、同報送信を試みること等が極めて容易に
実行できる効果がある。
【0162】また、同報リストを用いて何度か同報を実
行する際には、前回同報通信に成功した電話番号群、
回の同報通信後同報リストに新たに追加した電話番号
群、前回同報通信に失敗した電話番号群の順で優先的に
同報送信することにより、同報リストに新たに電話番号
を追加したとしても、全体の同報処理完了までの時間を
短縮させることができる効果がある。
【0163】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の同報システムの構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示すクライアントマシンの詳細を説明す
るブロック図である。
【図3】図2に示すパーソナルコンピュータ本体のメモ
リマップを示す図である。
【図4】図3に示す同報設定プログラム、同報実行プロ
グラムの起動コマンドラインの説明図である。
【図5】図1に示すサーバのメモリマップを示す図であ
る。
【図6】本実施例の同報リストファイルの構造説明図で
ある。
【図7】本実施例の失敗理由番号説明図である。
【図8】本実施例の同報リストファイル、ファクシミリ
イメージファイルのファイル名説明図である。
【図9】本実施例の同報設定プログラムの動作を説明す
るフローチャートである。
【図10】本実施例の同報実行プログラムの動作を説明
するフローチャートである。
【図11】本実施例の送信処理ルーチンの詳細を説明す
るフローチャートである。
【図12】本実施例のーチンの詳細を説明するフローチ
ャートである。
【図13】本発明に係る第2実施例のシステム構成図で
ある。
【図14】第2実施例におけるサーバにおける同報処理
を説明するフローチャートである。
【図15】第2実施例におけるソート済みの同報リスト
の例を示す図である。
【図16】第2実施例における同報リストのソート処理
を説明するフローチャートである。
【図17】第2実施例における送信に失敗した場合の失
敗理由を示す図である。
【図18】本発明に係る第5実施例のサーバに新たに作
成される同報リスト群を説明するための図である。
【図19】第5実施例のサーバより同報依頼元に送られ
る同報実行後の配信レポートの例を示す図である。
【図20】第5実施例の同報リストを利用して同報通信
する際のファクシミリ通信文の例を示す図である。
【図21】第5実施例のサーバの同報通信処理を示すフ
ローチャートである。
【図22】本発明に係る第7実施例のダイヤラーの外観
図である。
【図23】第7実施例のファクシミリ通信システムのシ
ステム構成を含むダイヤラーの詳細構成を示す図であ
る。
【図24】第7実施例におけるサーバよりの配信予定の
入った配信受け付けファクシミリ用紙例を示す図であ
る。
【図25】第7実施例におけるダイヤラー本体の全体動
作を説明するフローチャートである。
【図26】第7実施例におけるダイヤラー本体の全体動
作を説明するフローチャートである。
【図27】図26に示す受信処理の詳細を説明するフロ
ーチャートである。
【図28】図26に示す送信処理を説明するフローチャ
ートである。
【図29】図26に示す送信処理を説明するフローチャ
ートである。
【図30】図26に示す送信処理を説明するフローチャ
ートである。
【図31】図26に示す送信処理を説明するフローチャ
ートである。
【図32】第7実施例におけるサーバのファクシミリの
受信処理を説明するフローチャートである。
【図33】本発明に係る第8実施例のファクシミリ通信
システムのシステム構成を含むダイヤラーの詳細構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 クライアント 1−1 パーソナルコンピュータ本体 1−2 ファクシミリ送受信装置 1−3 ハンドセット 1−4 LAN接続装置 2 サーバ 3 LANケーブル 4 電話線 5 公衆網 10 OS 11 LAN接続プログラム 12 ファクシミリ送受信プログラム 15 ワークエリア 20 ネットワークOS 21 サーバのLAN接続プログラム 22 サーバのワークエリア 51 電話付き送信元ファクシミリ装置 52 ダイヤラー 53,110,150 公衆回線網 54 ファクシミリ送受信装置 55,120,140 サーバ 56 コンソール 57 相手先ファクシミリ装置 58 音声応答装置 71〜71 同報リスト 59 送信元ファクシミリ装置 80 ダイヤラー本体 82 電源スイッチ 83 電源コード 84 ファクシミリへの電話線 85 公衆網への電話線 90 制御部 91 送信監視部 92 切替部A 93 切替部B 94 受信監視部 95 ファクシミリ呼出部 96 イメージ送信部 97 給電部 98 発呼処理部 99 イメージ展開部 100 文字データ蓄積部 101 回線切断部 102 ファクシミリイメージ蓄積部 130 高速専用線 160 相手先ファクシミリ装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−186772(JP,A) 特開 平1−41567(JP,A) 特開 昭62−213478(JP,A) 特開 昭60−223375(JP,A) 実開 平3−44972(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00,1/32

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同報通信可能なファクシミリ装置であっ
    て、 同報通信に成功した電話番号群を新たに同報通信リスト
    として作成する成功リスト作成手段を備えることを特徴
    とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記成功リスト作成手段により作成され
    た同報通信リストに基づき、同報実行レポートを出力す
    ることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記同報実行レポートには、前記成功リ
    ストの識別情報と、同報に成功した電話番号群が記載さ
    ていることを特徴とする請求項2に記載のファクシミリ
    装置
  4. 【請求項4】 同報通信可能なファクシミリ装置の通信
    方法であって、同報通信に成功した電話番号群を新たに同報通信リスト
    として作成することを特徴とするファクシミリ装置の通
    信方法
  5. 【請求項5】 前記同報通信リストに基づき、同報実行
    レポートを出力することを特徴とする請求項4に記載の
    ファクシミリ装置の通信方法
  6. 【請求項6】 前記同報実行レポートには、前記成功リ
    ストの識別情報と、同報に成功した電話番号群が記載さ
    ていることを特徴とする請求項5に記載のファクシミリ
    装置の通信方法
  7. 【請求項7】 同報通信機能を備えたファクシミリサー
    バ装置が接続されたファクシミリ通信システムであっ
    て、前記ファクシミリサーバ装置に同報通信に成功した電話
    番号群を新たに同報リストとして作成する成功リスト作
    成手段を備えることを特徴とするファクシミリ通信シス
    テム
  8. 【請求項8】 同報通信可能なファクシミリ装置であっ
    て、同報リスト を用いて複数回の同報通信を行う場合に、前
    回同報通信に成功した電話番号群、前回の同報通信後
    記同報リストに新たに追加した電話番号群、前回同報通
    信に失敗した電話番号群の順で優先的に同報送信する同
    報通信実行手段を備えることを特徴とするファクシミリ
    装置。
  9. 【請求項9】 次回の同報通信における、前記追加した
    電話番号群の試行回数を 、前記失敗した電話番号群の試
    行回数よりも多く設定することを特徴とする請求項8に
    記載のファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 同報通信可能なファクシミリ装置の通
    信方法であって、同報リスト を用いて複数回の同報通信を行う場合に、前
    回同報通信に成功した電話番号群、前回の同報通信後
    記同報リストに新たに追加した電話番号群、前回同報通
    信に失敗した電話番号群の順で優先的に同報送信するこ
    とを特徴とするファクシミリ装置の通信方法。
  11. 【請求項11】 次回の同報通信における、前記追加し
    た電話番号群の試行回数を、前記失敗した電話番号群の
    試行回数よりも多く設定することを特徴とする請求項1
    0に記載のファクシミリ装置の通信方法
  12. 【請求項12】 同報通信機能を備えたファクシミリサ
    ーバ装置が接続されたファクシミリ通信システムであっ
    て、 前記ファクシミリサーバ装置に同報リストを用いて複数
    回の同報通信を行う場合に、前回同報通信に成功した電
    話番号群、前回の同報通信後前記同報リストに新たに追
    加した電話番号群、前回同報通信に失敗した電話番号群
    の順で優先的に同報送信する同報通信実行手段を備える
    ことを特徴とするファクシミリ通信システム。
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