JPH08204146A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH08204146A
JPH08204146A JP7010026A JP1002695A JPH08204146A JP H08204146 A JPH08204146 A JP H08204146A JP 7010026 A JP7010026 A JP 7010026A JP 1002695 A JP1002695 A JP 1002695A JP H08204146 A JPH08204146 A JP H08204146A
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JP
Japan
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trench
substrate
dram
oxide film
semiconductor substrate
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JP7010026A
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English (en)
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Masakuni Numano
正訓 沼野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレンチ部に欠陥発生が少なく、蓄積容量部
(キャパシタ部)の電気的特性が良好なトレンチ型DR
AMの新規な構造を提供する。 【構成】 n+ 基板21とp基板23の間に酸化膜22
を挟んだSOI基板を基体とし、p基板23内に選択ト
ランジスタを形成し、p基板23からn+ 基板21に至
るトレンチ内にプレート電極242、キャパシタ酸化膜
243、蓄積電極244を形成し蓄積容量とし、蓄積電
極244と選択トランジスタのソース領域231とを電
気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型計算機の主記憶装置
等に用いられるMOSダイナミックランダム・アクセス
・メモリ(以下DRAMという)の新規な構造に関し、
特にトレンチキャパシタセル構造を有したDRAMに関
する。
【0002】
【従来の技術】MOS・DRAMは1個の選択トランジ
スタ(MOSトランジスタ)と1個の蓄積容量部(キャ
パシタ)で1個の記憶素子を構成し、素子構造が比較的
簡単で高集積化が可能なため、半導体記憶素子の主製品
となっている。
【0003】MOS・DRAMの開発は、3年で4倍の
高集積化を続けており、ますます広がるニーズに支えら
れて今後も同様な傾向が続くと考えられる。DRAMは
世代を追うごとに微細化が進み、いわゆる“プロセス・
ドライバー”としての役割を果してきている。このよう
な高集積化が行われてきた背景には、種々の技術革新が
行われてきたことがあり、今後もこのような進展なくし
てはDRAMの発展はあり得ない。セル構造について
は、1MDRAMから4MDRAMへの世代にプレーナ
型からスタック型あるいはトレンチ型というように蓄積
容量部(キャパシタ部)が3次元化された。
【0004】すなわち、1MDRAMまでは1/2Vcc
セルプレート方式の採用もあって、10nm程度の薄い
酸化膜でも十分な信頼性をもってキャパシタ絶縁膜に使
うことができ、プレーナ構造を維持することができた。
しかし、4MDRAMではセルサイズの縮小化によりキ
ャパシタ面積が平面構造では確保できなくなり、穴を掘
ってこの中にキャパシタを埋め込むトレンチ型や2層構
造のキャパシタをトランジスタの上に積み上げるスタッ
ク型の大きく2種類の3次元キャパシタ構造を採用せざ
せるを得なくなったのである。しかし、スタック型は (i)蓄積電極の拡散層面積がトレンチ型のように大き
くなく、したがってα線によって生成した電子の収集効
率が小さくソフトエラーに対して強い。
【0005】(ii)穴を掘る、穴側面にドーピングする
などの特殊なプロセスを必要とせず、従来用いられてき
たポリシリコン膜の堆積、エッチング技術が使用でき、
比較的簡単なプロセスで済むこと。
【0006】等の利点があるが、 (i)いかにトランジスタの上に蓄積電極をはり出させ
ても、ビット線コンタクト部のためにセル面積の一部し
かキャパシタとして使えないことのため、十分な蓄積容
量Cs を確保できないこと。
【0007】(ii)トレンチ型に比べ、スタックキャパ
シタをトランジスタ上に積み上げるため、その後のビッ
ト線やAl配線の段差が大きくなり、微細な配線や深い
コンタクトの形成が困難となること。
【0008】等の欠点を有している。
【0009】これに対して、トレンチ型では段差が小さ
い等で有利ではあるが、ソフトエラーに対し弱い等の問
題がある。これを解決するため、第15図に示す様にト
レンチの側面にのみキャパシタを形成し、トレンチの底
部に基板電極を形成するセル・プレート型という方式が
提案されている。この方式を用いると、蓄積電極が基板
で分離されているため、トレンチ間のパンチスルーの問
題がなく高集積化が可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このセル・プ
レート構造を形成するには、基板を選択的にエッチング
し、トレンチ(溝)を形成した後、トレンチ底部にイオ
ン注入法等により、例えばリン(P)を高濃度に注入
し、その後熱処理により熱拡散させ形成する。この部分
は電極として用いるため、低抵抗化が必要で、当然、高
濃度のイオン注入が必要となる。この結果、プロセスが
複雑になるばかりでなく、トレンチ底部にイオン注入の
ダメージが加わり、一次的な結晶欠陥が発生し、あるい
は結晶欠陥の発生しやすい状態になり、さらにその後の
酸化等の熱処理工程で、転位等の結晶欠陥やその他の2
次的な結晶欠陥が発生し、歩留り低下の要因になってい
る。
【0011】上記問題点を鑑み、本発明は簡単な工程
で、高歩留りで製造可能な新規なトレンチ型DRAMの
構造を提供することである。
【0012】本発明の別の目的はトレンチ底部等に結晶
欠陥の発生しないセルプレートを有するトレンチ型DR
AMの新規な構造を提供することである。
【0013】本発明のさらに別の目的は、トレンチを深
くしなくても蓄積容量を増大させることが可能な新規な
DRAMの構造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は図1〜図5に示すように第1導電型高不純
物密度の第1の半導体基板21と、第2導電型の第2の
半導体基板23との間に誘電体膜22を挟んだ誘電体分
離基板を基体とする1セルを1個のトランジスタと1個
の蓄積容量部とで構成するDRAMであって、この選択
トランジスタが該第2の半導体基板23の表面に形成さ
れ、各選択トランジスタのソース領域に接続される蓄積
容量部が第2の半導体基板23の表面から、誘電体膜2
2を貫通し、第1の半導体基板21に達する溝部の内部
の第1のポリシリコン膜242、キャパシタ酸化膜24
3、第2のポリシリコン膜241とにより構成されてい
る部分を少なく共具備することを特徴とする。第1のポ
リシリコン膜はプレート電極であり、共通電極となり、
第2のポリシリコン膜は蓄積電極となり、選択トランジ
スタのソース領域に接続される。第1および第2のポリ
シリコン膜はいずれも不純物を添加したいわゆるドープ
ド・ポリシリコン(DOPOS)である。
【0015】なお、図1、図2において第1のポリシリ
コン242とトレンチ内壁の間にトレンチ内壁酸化膜2
41が形成されて図示されているが、トレンチ内壁酸化
膜241は図3〜図5に示すように省略可能である。
【0016】好ましくは、第1の半導体基板21の比抵
抗が0.02Ωcm以下であること、より好ましくはリ
ン、ヒ素、あるいはボロンの添加された0.006Ωc
m以下のシリコン基板であることである。
【0017】より好ましくは、図6に示すように溝部の
幅が前記第1の半導体基板21における幅の方が、前記
誘電体層22および、前記第2の半導体基板23におけ
る幅よりも大きいことである。図6の構造は図7〜図1
2に示す方法によって容易に製造できる。
【0018】
【作用】本発明の特徴によれば、第1の半導体基板が、
いわゆるセルプレートの役割をはたすので、イオン注入
によって図15に示すような埋め込みセルプレート電極
13を形成する必要がなくなり、イオン注入のダメージ
によるプロセス誘起欠陥もなくなる。したがって、トレ
ンチ内に形成した蓄積容量(キャパシタ)の酸化膜耐圧
が向上し、キャパシタ部におけるリーク電流も少なくな
る。
【0019】また図6に示すような壷形状にすることに
より、表面積が増大しキャパシタ容量を増大することが
可能となる。
【0020】
【実施例】本発明の第1の実施例として、セル・プレー
ト型のトレンチ構造のDRAMを図1に示す。図1にお
いて基板は、いわゆるSDB(Silicon Direct Bondin
g)法と称せられるウェーハ接着技術によるSOI(Sil
icon On Insulator:誘電体分離基板)基板で、支持基
板21にリン(P)を1019 atoms/cm3 ドープした
CZ・n型基板(ρ=0.006Ωcm)を用いた。ま
た、活性層側の基板23はボロンをドープしたCZ・p
型基板23(ρ=4Ωcm)である。活性層側の基板2
3に500nmの熱酸化膜22を形成し、鏡面研摩した
前記の支持基板21と接着(いわゆる貼り合わせ)後1
100℃で熱処理し、活性層の厚さを0.4μmに加工
しSDB−SOI基板とした。SIMOX(Separation
by IMplanted OXygen)法によりSOI基板を形成して
もよい。この場合はn+ 基板の表面から2×1018cm
-2のドーズ量で0+ イオンを400keV でイオン打ち込
みし、1325℃で、5時間程度熱処理し、その後酸化
膜の上のSi層にp層を形成すればよい。
【0021】次に、このSOI基板を用い、素子分離工
程、蓄積容量部(トレンチキャパシタ)形成工程、選択
トランジスタ形成工程、及び金属配線の形成工程等を行
い、セル・プレート型のDRAMを形成した。
【0022】図1における代表的なトレンチの深さは7
μm、トレンチの径は1μmであるが、これはDRAM
の仕様により、必要となるトレンチキャパシタ容量に応
じて任意に選べばよい。トレンチの内部に厚さ100n
mの鞘型のプレート電極となるトレンチ内第1ポリシリ
コン膜242、厚さ20nmのキャパシタ酸化膜24
3、厚さ400nmの蓄積電極となるトレンチ内第2ポ
リシリコン244でDRAMの蓄積容量を形成してい
る。トレンチ内第2ポリシリコン244はスイッチ用M
OSトランジスタ(選択トランジスタ)のn+ ソース領
域231と電気的に接続されている。選択トランジスタ
はp型基板23の表面に形成されたn+ 領域231をソ
ース領域231、n+ 領域232をドレイン領域23
2、n+ 領域231とn+ 領域232の間のp型基板2
3の表面に形成されたゲート酸化膜29、およびゲート
酸化膜29の上のポリシリコンゲート電極25から形成
される。ポリシリコンゲート電極25はワード線25を
兼ねている。n+ 領域232とビット線233が電気的
に接続されている。なお、第1および第2のポリシリコ
ン膜、あよびポリシリコンゲート電極は不純物を添加し
たいわゆるドープドポリシリコン(DOPOS)であ
る。
【0023】図2は本発明の第2の実施例で、ソース領
域231、ドレイン領域232がp型基板23の厚み
0.4μmより薄い0.25μmとした高速スイッチン
グ用DRAMの場合である。ビット線233をAl等の
金属とした場合はAlのドレイン領域232へのスパイ
ク等の金属・半導体界面における固相反応が問題となろ
うが、基本的にはこのような工程上の問題が生じなけれ
ば、ドレイン領域232はさらに浅くしてもよい。
【0024】図1および図2においてはトレンチ内壁と
トレンチ内第1ポリシリコン242の間に鞘型のトレン
チ内壁酸化膜241が形成されているが、このトレンチ
内壁酸化膜は製造工程上の都合により形成されているの
であって、必ずしも必要ではない。図3は、このトレン
チ内壁酸化膜241を省略した本発明の第3の実施例で
あり、他は第1の実施例と同様である。
【0025】なお、より高速動作させるためには蓄積電
極244はDOPOS単体よりも多層膜とし、たとえば
中心部分にWSi2 ,MoSi2 ,TiSi2 等の高融
点金属のシリサイドを含んだポリサイド構造とすること
が好ましい。
【0026】図4は本発明の第4の実施例に係るDRA
Mの断面構造で、メモリのユニットセルとユニットセル
の間の分離領域をほぼ完全にフィールド酸化膜26で埋
めてしまった場合である。図4では、右と左のトレンチ
の間のp型基板23は完全にフィールド酸化膜26に置
き換えられている。こうすることにより、各セル間のリ
ーク電流は減少し、またワード線等の配線容量も小さく
なる。
【0027】図5は本発明の第5の実施例に係るDRA
Mの断面図で、SOI構造における酸化膜22の厚みを
6μmと厚くし、ほぼトレンチの側壁を完全に酸化膜で
形成した場合である。セル間のリーク電流が減少し、ま
た選択トランジスタの寄生容量も減少し高速動作が可能
となる。DRAMに限らず、SOI構造を用いた半導体
装置の共通の問題点として、SOI構造に起因するリー
ク電流の問題があるが、第5の実施例においてはSDB
法における接着面がスイッチングトランジスタ(選択ト
ランジスタ)から十分遠くに形成されており、リーク電
流は極めて小さい。第4の実施例と同様に、第5の実施
例においても分離領域を完全にフィールド酸化膜26と
してもよい。
【0028】図6は本発明の第6の実施例に係るDRA
Mの断面図で、蓄積容量を大きくするための構造で、た
とえば256MDRAM等に好適なセル構造である。D
RAMの集積度を上げる上での一つの問題点は蓄積容量
s をいかに大きくするかという点であるが、本発明の
第6の実施例によれば、従来活用されていなかった選択
トランジスタの裏側の領域が使用可能となる。いわゆる
スタック型を選択トランジスタの裏型に形成することも
可能となる。すなわち、図6に示すようにSOI構造を
利用して、トレンチの下部の溝幅を上部より拡げた壷形
をしている。蓄積容量Cs は表面積に比例するわけであ
るが、面積は2乗則で増大するので、図6の構造によ
り、蓄積容量Cs は飛躍的に増大する。図示はしていな
いが、図6の壷の中に蓄積電極を多層としたフィン(F
in)構造とすればさらに容量は増大する。従来のトレ
ンチ構造では容量を大きくするためにはトレンチを深く
する必要があったが、トレンチ形状のアスペクト比を考
えれば、トレンチ深さには限界があるが、本発明の第6
の実施例によれば、トレンチを深くする必要はなく、製
造が容易である。
【0029】本発明の第6実施例の構造は図7〜図12
に示すような製造方法によれば製造できる。
【0030】(1)まず、前述したようにSDB法によ
り、図7に示すようなSOI構造を形成し、さらにLO
COS法等を用いて分離領域近傍にフィールド酸化膜2
6を形成する。
【0031】(2)次に、フォトリソグラフィを用い、
トレンチ形成予定部分以外にフォトレジストを形成し図
8に示すようにCF4 ,CF4 /H2 あるいはC3 8
等を用いたECRあるいはRIEエッチングでフィール
ド酸化膜をエッチングし、さらに、酸化膜をマスクとし
て、CF4 ,SF6 ,CBrF3 ,SiCl4 ,あるい
はCCl4 等によるRIE又はECRイオンエッチング
によりトレンチ24を形成する。トレンチエッチング時
に基板を−110℃〜−130℃に冷却することも有効
である。
【0032】(3)次に、図9に示すようにSOI構造
の酸化膜22、およびフィールド酸化膜26をマスクと
してケミカルドライエッチング、あるいはウェットエッ
チングによりn型支持基板21をアンダーカットが生じ
るように、たとえば1μmオーバーエッチングする。
【0033】(4)次に、図10に示すように減圧CV
Dで鞘型のプレート電極242となるドープドポリシリ
コン(DOPOS)膜を100nm形成し、熱酸化によ
り厚さ20nmのキャパシタ酸化膜243を形成し、さ
らにトレンチ(壺)を埋め込むように蓄積電極244と
なるDOPOS膜を減圧CVDで行なう。キャパシタ酸
化膜243も減圧CVDを用い、DOPOS膜242、
キャパシタ酸化膜243、DOPOS膜244の連続C
VDでもよい。なお、別の方法としてDOPOS膜24
2をCVD後、トレンチ(壺)内にフォトレジストを埋
め込み、DOPOS膜242をエッチバックしてから熱
酸化膜243を形成してもよい。このDOPOS膜24
2のエッチバックは後述の図11,図12で示すように
ソース領域とコンタクト可能なように壺の入口付近のD
OPOS膜242もエッチバックするのが好ましい。
【0034】(5)次に図11に示すように選択トラン
ジスタのソース領域と蓄積電極244のコンタクトを取
るために、DOPOS膜242,244、酸化膜24
3,26をフォトリソグラフィーおよびRIEを用いエ
ッチバックする。
【0035】(6)次に、エッチバックした表面に50
nm程度のSiO2 をCVDし、壺の入口付近のSiO
2 膜にコンタクトホールを開孔し、さらにDOPOS2
44を追加CVDし壺内のDOPOS244と接続し、
その後フォトリソグラフィー、およびRIEを用いて図
12に示すようなパターンに形成する。
【0036】(7)この後の工程は通常のMOSプロセ
スで選択トランジスタを形成する工程であり、詳細は省
略するが、たとえば、ポリシリコンゲート電極25を形
成し、セルフアライメント工程によりソース領域23
1、ドレイン領域232を形成し、その上に絶縁膜16
を堆積し、その絶縁膜16にビット線取り出し用コンタ
クトホールを開孔し、ビット線233の配線を行なえば
図6に示すDRAMが完成する。
【0037】なお、以上の説明ではn+ 型支持基板21
を用い、選択トランジスタをnチャンネルMOSFET
とした場合で説明したが、導電型を全部逆にして、p+
型支持基板を用いて、選択トランジスタをpチャンネル
MOSFETとしてもよい。さらに、n+ 型支持基板2
1を用い、p型基板23の内部にnウェルを形成してC
MOS構成のDRAMとしても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明により製造したDRAMについて
その製造歩留を、従来技術による結果と共に図13に示
す。従来例に比べ本発明によれば全体に高歩留りになっ
ていることがわかる。これは本発明ではセルプレート電
極形成のプロセスが省略でき、プロセス要因による歩留
りの低下を小さくできることと、従来技術のようにトレ
ンチ底部にイオン注入を必要としないため、トレンチ底
部の欠陥密度が極めて低いためである。図14は本発明
によるDRAMおよび従来例によるDRAMにおいてそ
れぞれで形成されたトレンチ部の断面を選択エッチング
し、その表面を走査型電子顕微鏡(SEM)にて、トレ
ンチ周辺、特にトレンチ底部を中心にエッチピットを観
察した結果である。従来例ではセル・プレート電極の形
成に高濃度のイオン注入を行なう必要がある。この結果
トレンチ底部を中心にイオン注入のダメージ(結晶の損
傷部)が入り、転位等の結晶欠陥が生じ易い状態にあ
る。このため、後工程の酸化等でストレスが加わり欠陥
発生するものである。これに対し本発明では、高濃度層
のセル・プレート電極の形成をイオン注入で行なわない
ためイオン注入ダメージはなく結晶欠陥の発生が少ない
ことがわかる。
【0039】したがって本発明によれば、パンチスル
ー、ソフトエラー等に強く、高集積化が可能なセル・プ
レート電極方式のトレンチキャパシタ型DRAMのセル
・プレート電極を欠陥の発生を伴うことなく容易に、か
つ高歩留りで形成できる。
【0040】さらに本発明によれば、トレンチの深さを
深くしなくても蓄積容量Cs の増大が可能で、DRAM
の集積度の増大が容易にできる。しかもトレンチ内の欠
陥の発生もないので、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るDRAMの断面構
造。
【図2】本発明の第2の実施例に係るDRAMの断面構
造。
【図3】本発明の第3の実施例に係るDRAMの断面構
造。
【図4】本発明の第4の実施例に係るDRAMの断面構
造。
【図5】本発明の第5の実施例に係るDRAMの断面構
造。
【図6】本発明の第6の実施例に係るDRAMの断面構
造。
【図7】本発明の第6の実施例に係るDRAMの製造方
法を説明する断面図(その1)。
【図8】本発明の第6の実施例に係るDRAMの製造方
法を説明する断面図(その2)。
【図9】本発明の第6の実施例に係るDRAMの製造方
法を説明する断面図(その3)。
【図10】本発明の第6の実施例に係るDRAMの製造
方法を説明する断面図(その4)。
【図11】本発明の第6の実施例に係るDRAMの製造
方法を説明する断面図(その5)。
【図12】本発明の第6の実施例に係るDRAMの製造
方法を説明する断面図(その6)。
【図13】本発明と従来例との歩留りの比較図。
【図14】本発明と従来例との欠陥密度の比較図。
【図15】従来のDRAMの断面図。
【符号の説明】
11 p型基板 13 埋め込みセルプレート電極 15,26 素子分離(フィールド酸化膜) 16 絶縁膜 21 第1の半導体基板(n+ 基板) 22 誘電体膜(SOI酸化膜) 23 第2の半導体基板(p基板) 25 ワード線 29 ゲート酸化膜 231 ソース領域 232 ドレイン領域 233 ビット線 241 トレンチ内壁酸化膜 242 第1のポリシリコン膜(プレート電極) 243 キャパシタ酸化膜 244 第2のポリシリコン膜(蓄積電極)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型高不純物密度の第1の半導体
    基板と、第2導電型の第2の半導体基板との間に誘電体
    膜を挟んだ誘電体分離基板を用いたDRAMであって、 該DRAMは、1個のトランジスタと1個の蓄積容量部
    とからなる単位記憶素子を多数配列して構成され、 該選択トランジスタが該第2の半導体基板の表面に形成
    され、該蓄積容量部が該第2の半導体基板の表面から、
    該誘電体膜を貫通し、該第1の半導体基板に達する溝部
    の内部の第1のポリシリコン膜、キャパシタ酸化膜、第
    2のポリシリコン膜とにより構成されている部分を少な
    く共具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体基板の比抵抗が0.0
    2Ωcm以下であることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記溝部の幅が前記第1の半導体基板に
    おける幅の方が、前記誘電体層および、前記第2の半導
    体基板における幅よりも大きいことを特徴とする請求項
    1又は2記載の半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008521251A (ja) * 2004-11-17 2008-06-19 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 複合表面配向基板をもつトレンチ・キャパシタ

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