JPH0820032A - 発泡成形用金型 - Google Patents

発泡成形用金型

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JPH0820032A
JPH0820032A JP6155766A JP15576694A JPH0820032A JP H0820032 A JPH0820032 A JP H0820032A JP 6155766 A JP6155766 A JP 6155766A JP 15576694 A JP15576694 A JP 15576694A JP H0820032 A JPH0820032 A JP H0820032A
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JP
Japan
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cavity
adjusting
mold
foam molding
trim
Prior art date
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Pending
Application number
JP6155766A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Enoki
芳美 榎
Shigeki Wagata
茂樹 我田
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Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一体発泡成形製品のトリムに皺や位置ずれが
発生しないようにする。 【構成】 発泡性合成樹脂からなるパッド材と、このパ
ッド材を被覆するトリムH2とを発泡原料の発泡処理に
よって一体に結合させる発泡成形用金型1であって、金
型1のキャビティ4の適所には、キャビティ4の内壁面
を出没させる調節片42が設けられている。調節片42
は、キャビティ4の内周面に沿い、かつ、支持軸44に
回動自在に軸支され、キャビティ4に対して出没可能に
設けられている。この調節片42の突出量を調節する調
節ネジ23が下型2の側壁に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡性合成樹脂の原料
をキャビティに充填し、発泡させることによって所定形
状の発泡製品を製造する発泡成形用金型に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ウレタンフォーム、エチレンフォームあ
るいはプロピレンフォーム等からなる発泡製品はクッシ
ョン性や衝撃吸収性が要求される用途に多用される。こ
のような発泡製品は、所定の発泡剤が添加された発泡性
合成樹脂の原料が、上型と下型とからなる金型のキャビ
ティに装填され、所定の発泡処理が施されて製造され
る。このような発泡成形法の中に一体発泡成形法があ
る。この一体発泡成形法は、キャビティ内に発泡製品に
付属する各種物品を予め充填しておき、その後発泡原料
を充填して発泡処理を施すものである。こうすることに
よって各種の付属品が当初から合体された一体発泡成形
品が得られるため、後で付属品を装着する後処理が省略
され製造工程の簡素化上都合がよい。
【0003】一体発泡成形品の代表例として自動車用の
シートやヘッドレスト等を挙げることができる。これら
は、発泡品の外周がトリムで被覆されている。成形処理
に際して予めキャビティの内部に製品の外形を有するト
リムが装填され、このトリムの中に発泡原料が充填さ
れ、その後所定の発泡処理が施される。従って、発泡製
品をキャビティから取り出したときには、すでにその外
周面にはトリムが一体に発泡性合成樹脂に結合された状
態になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような一体発泡成形法においては、金型のキャビティ
は発泡製品の外形に一致したものに形状設定され、発泡
製品を覆うトリムはキャビティの立体形状に合致するよ
うに調製されるが、通常トリムは合成樹脂製のシートか
らなる各種平面形状の裁断品が立体形状に縫製されて形
成されているため、キャビティの立体形状に完全に合致
されるのは至難である。
【0005】従って、トリムが大き過ぎる場合には、そ
れがキャビティ内に装着された状態で、キャビティの内
壁面との当接部分に皺が発生したり、適正位置からずれ
たりする。このような皺や位置ずれの修正は、本来的に
トリムがキャビティにマッチしていないのであるから実
質的に不可能であり、その結果、従来の一体発泡成形に
おいては、得られた発泡製品の外周面には凹凸が形成さ
れたり、皺が発生したりして不良品が多くなるという問
題点を有していた。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、一体発泡成形製品のトリム
に皺や位置ずれを発生させることがない発泡成形用金型
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発泡成形用金型は、発泡性合成樹脂からなるパッド材
と、このパッド材を被覆するトリムとを発泡原料の発泡
処理によって一体に結合させる発泡成形用金型であっ
て、上記金型のキャビティの適所には、キャビティの内
壁面を出没させるキャビティ形状調節手段が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0008】本発明の請求項2記載の発泡成形用金型
は、請求項1記載の発泡成形用金型において、上記キャ
ビティ形状調節手段は、キャビティに対して出没可能に
設けられた調節片を具備していることを特徴とするもの
である。
【0009】本発明の請求項3記載の発泡成形用金型
は、請求項2記載の発泡成形用金型において、上記調節
片は、キャビティの壁面に凹設された調節片収容凹部に
収容され、基端側が支持軸回りに回動自在に軸支され、
この回動によって遊端側が上記調節片収容凹部からキャ
ビティ内に出没するように構成され、上記遊端側のキャ
ビティ内への突出量を調節する突出量調節手段が設けら
れていることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項4記載の発泡成形用金型
は、請求項3記載の発泡成形用金型において、上記突出
量調節手段は、調節片の背面に対向するように金型を貫
通して螺設されたネジ孔と、このネジ孔に螺着されかつ
先端部が調節片の背面に当接する調節ネジとから構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記請求項1記載の発泡成形用金型によれば、
金型のキャビティの適所には、キャビティの内壁面を出
没させるキャビティ形状調節手段が設けられているた
め、たとえキャビティの形状とトリムの形状とが一致し
ない場合であっても、上記キャビティ形状調節手段を操
作して内壁面を出没させることにより、キャビティの形
状をトリムの形状に合わせることが可能であり、そうす
ることによってトリムはキャビティの内壁面に確実に沿
う状態で装着される。
【0012】このようにトリムがキャビティの内壁面に
確実に沿うように装着されることによって、従来のよう
なキャビティの形状とトリムの形状との不一致に起因す
る成形製品のトリムの皺の発生や位置ずれが有効に抑止
される。
【0013】上記請求項2記載の発泡成形用金型によれ
ば、キャビティ形状調節手段には、キャビティに対して
出没可能に設けられた調節片が備えられているため、こ
の調節片を出没操作することによってキャビティ内壁面
を容易にトリムの形状に沿うものにすることができる。
【0014】上記請求項3記載の発泡成形用金型によれ
ば、調節片は、キャビティの壁面に凹設された調節片収
容凹部に収容されているため、必要時以外は調節片がキ
ャビティ内に過剰に突出した状態にならず、キャビティ
の内壁面を滑らかに形成させる上で有効である。
【0015】また、調節片は、基端側が支持軸回りに回
動自在に軸支され、遊端側が上記調節片収容凹部からキ
ャビティ内に出没するようになっているため、調節片を
適宜支持軸回りに回動させることによって調節片の遊端
側のキャビティ内への突出量が変化する。そして、金型
には調節片の遊端側のキャビティ内への突出量を調節す
る突出量調節手段が設けられているため、この調節手段
を操作することによって容易にトリムの形状に合わせて
調節片の突出量を設定することができる。
【0016】上記請求項4記載の発泡成形用金型によれ
ば、突出量調節手段は、調節片の背面に対向するように
金型を貫通して螺設されたネジ孔に螺着されかつ先端部
が調節片の背面に当接する調節ネジによって構成されて
いるため、このネジを軸心回りに正逆回転させることに
よって、ネジの先端部はキャビティ内に出没し、この出
没によって背面が当接した調節片の突出量が設定され
る。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係る発泡成形用金型の一例
を示す一部切欠き斜視図であり、図2は、図1のA−A
線断面図である。また、図3は、図1の要部の部分拡大
斜視図である。本実施例においては、金型として自動車
用のシートのシートバックに装着されるヘッドレスト用
のものが採用されている。図1に示すように、発泡成形
用金型1は、ヘッドレストHの立体形状に沿うキャビテ
ィ4が凹設された下型2と、この下型2の上部開口を閉
止する上型3とから基本構成されている。
【0018】上記上型3の一側部には発泡性合成樹脂の
原料をキャビティ4内に装入するための原料装入孔31
が設けられており、蓋体32によって閉止可能になって
いる。この蓋体32は、上型3の縁部に突設されたブラ
ケット33に水平軸34を介して取り付けられ、蓋体3
2を水平軸34回りに回動させることによっ原料装入孔
31に対する開閉操作が行われるようになっている。
【0019】上記下型2の上縁部には、外方に向かって
突出した環状縁部21が設けられているとともに、上記
上型3はその縁部が上記環状縁部21に重ね合わされる
大きさに寸法設定されている。そして、上型3が下型2
の上部開口を閉止した状態で上型3の縁部と下型2の環
状縁部21を挟持するようにクランプ5が装着され、こ
のクランプ5の締結によって上型3は下型2に固定され
るようになっている。
【0020】また、上型3の適所には、ヘッドレストH
の内部に埋設されるフレームH0に固定されたロッドH
1を挿通する挿通孔35が穿設されており、上記ロッド
H1が外部に突出するように上記挿通孔35に挿通さ
れ、さらに、ヘッドレストHのトリムH2が下型2のキ
ャビティ4内に装着された状態でキャビティ4の上部開
口が上型3によって閉止され、クランプ5で締結され、
この状態で原料装入孔31から発泡性合成樹脂の原料が
キャビティ4に装着されたトリムH2内に供給されるよ
うになっている。
【0021】そして、トリムH2内に原料が供給された
後、原料装入孔31が蓋体32によって閉止され、この
状態で加熱等による発泡性合成樹脂の発泡処理が施さ
れ、その結果上記原料が発泡しながら膨張し、この膨張
圧によってトリムH2はキャビティ4の内壁面に押圧さ
れ、上記発泡によってヘッドレストHのパッド材が形成
され、フレームH0がパッド材の中に埋設された状態
の、フレームH0とロッドH1とトリムH2とが一体に
なったキャビティ形状のヘッドレストHが成形される。
【0022】そして、本発明においては、下型2に形成
されるキャビティ4の内面の適所には、ヘッドレストH
の外観形状に対して若干凹設された調節片収容凹部41
が形成されている。本実施例においては、キャビティ4
の四隅に四つの調節片収容凹部41が形成されている
が、調節片収容凹部41は上記四隅に限定されるもので
はなく、ヘッドレストHの立体形状に応じて適宜の場所
に設けるようにすればよい。
【0023】上記調節片収容凹部41には、トリムH2
の立体形状に沿うような調節片42が設けられている。
そしてこの調節片42は、図3に示すように、調節片4
2の一側部に設けられたブラケット43の垂直軸(支持
軸)44回りに回動自在に軸支されており、垂直軸44
回りの回動位相を変更することによって調節片42の突
出量が変更され、キャビティ4の内部の立体形状が変更
されるようになっている。
【0024】一方、下型2の側部には、上記調節片収容
凹部41に対応した部分にネジ孔22が螺設され、この
ネジ孔22には調節ネジ23が螺着されている。そし
て、この調節ネジ23の先端部は調節片42の背面部に
当止するように位置設定されている。従って、図3に示
す例においては、調節ネジ23をねじ込む方向に操作す
ることによって、調節ネジ23の先端部が実線で示す調
節片42の背面部を矢印で示すように押圧し、その結果
調節片42は垂直軸44回りに反時計方向に回動して凹
部41からのキャビティ4内への突出量が増加し、キャ
ビティ4の有効容量が小さくなる。
【0025】なお本実施例においては、本発明のキャビ
ティ形状調節手段は、上記調節片収容凹部41に設けら
れた調節片42によって構成され、また本発明の突出量
調節手段は、調節片の背面に対向するように金型を貫通
して螺設されたネジ孔22に螺着されかつ先端が調節片
42の背面に当接する上記調節ネジ23によって構成さ
れている。
【0026】従って、調節ネジ23を締結してキャビテ
ィ4の中に進入させると、その先端部によって調節片4
2の背面部が押圧され、調節片42は垂直軸44回りに
回動してその先端側がキャビティ4内に押し出され、逆
に調節ネジ23を緩めるた状態では、表面側から外力が
加わると調節片42は背面部が調節ネジ23の先端に当
止するまで後退するようになっている。
【0027】本発明の発泡成形用金型は以上のように構
成されているので、調節ネジ23を操作して調節片42
のキャビティ4への突出量を調節することによって、キ
ャビティ4の形状を変更することが可能であり、一つの
発泡成形用金型1を複数種類のヘッドレスト製造用とし
て利用することができ、特に他品種少量生産用の金型と
して好適である。
【0028】また、トリムH2は通常所定形状に裁断さ
れたシートを縫製することによって立体形状にされてい
るものであるため、大きさにはバラツキが存在する。従
って、同一種類のヘッドレストHを製造する場合、たと
え調節ネジ23を操作してその種類用のものとしてキャ
ビティ4の形状が設定されていたとしても、トリムH2
をキャビティ4内に装着した場合、必ずしもトリムH2
が確実にキャビティ4の内面に沿うとは限らない。
【0029】そして、特にキャビティ4よりもトリムH
2の方が大きい場合には、発泡成形が完了した時点でト
リムH2は皺が寄った状態になり不良品となる。このよ
うな不都合をなくすために、トリムH2のキャビティ4
内への装着時にトリムH2の装着状態を目視観察し、調
節ネジ23を操作して調節片42の突出量の微調整を行
うことによってトリムH2のキャビティ4への装着状態
を正常なものにすることが可能であり、その結果トリム
H2の皺寄りを有効に抑止して不良品の発生を確実に減
少させることができる。
【0030】図4は他の例の発泡成形用金型を示す断面
図である。この例の場合は、発泡成形用金型10の下型
20のキャビティ40内には、その上部に左右一対の調
節片収容凹部410が凹設され、この調節片収容凹部4
10内の下部に水平方向に延びる支持軸440が設けら
れている。そして、この支持軸440回りに回動自在に
調節片420が軸支されている。
【0031】また、下型20の側壁の上部には調節片4
20に対応した部分にネジ孔220が螺設されており、
このネジ孔220に調節ネジ230が螺着され、この調
節ネジ230の先端部が調節片420の背面部に当止し
ている。
【0032】従って、この例の発泡成形用金型10にお
いては、調節ネジ230を操作することによってキャビ
ティ40の上部に設けられた調節片420の突出量を調
節することが可能であり、この突出量の調節によってキ
ャビティ40の上部の形状を変更させることが可能にな
り、トリムH2の上部の皺寄りを有効に抑止することが
できる。
【0033】図5は、他の例のキャビティ形状調節手段
を示す断面図であり、(イ)は一つの突出量調節手段に
よって調節片が支持されている状態、(ロ)は複数の突
出量調節手段によって調節片が支持されている状態をそ
れぞれ示している。これらの図に示すように、この例の
場合は、下型2aのキャビティ4aの内壁面に凹設され
た調節片収容凹部41a内に、キャビティ形状調節手段
としての調節板42aが突出量調節手段としてのシャフ
ト23aに支持された状態で設けられている。
【0034】上記下型2aの適所には雌ネジの螺設され
たネジ孔22aが設けられているとともに、シャフト2
3aには雄ネジが螺設されており、この雄ネジが上記ネ
ジ孔22aに螺着された状態でシャフト23aは下型2
aに取り付けられている。このシャフト23aの調節片
収容凹部41a内に没入した先端部の端面には係止プレ
ート23bが固定されている。
【0035】一方、上記調節板42aの背面側には上記
係止プレート23bに対応した内部に係止プレート23
bを収容して係止する係止空間42cを備えた係止部材
42bが固定されており、この係止部材42b内の係止
空間42cに係止プレート23bを収容することによっ
て係止プレート23bの先端に調節板42aが連結され
た状態になっている。
【0036】また、シャフト23aの下型2aから外部
に突出した部分には、蝶ネジ23cが螺着されており、
この蝶ネジ23cを締弛することによってシャフト23
aの先端に取り付けられた調節板42aのキャビティ4
aへの突出量を調節するようになっている。
【0037】この例のキャビティ形状調節手段によれ
ば、垂直軸44に軸支された部分の突出量が調節不能で
あるという先の例の調節手段の欠点を補い、調節板42
aの全体を調節片収容凹部41aから出没させることが
可能であり、キャビティ形状変更の自由度が向上する。
特に、図5の(ロ)に示すように、2本のシャフト23
aによって調節板42aを支持している場合には、それ
ぞれのシャフト23aの突出量を調節することによっ
て、キャビティの形状をさらに適切なものにすることが
可能であり好都合である。
【0038】上記実施例においては、突出量調節手段は
調節ネジ23またはシャフト23aによって形成されて
いるが、本発明の突出量調節手段は調節ネジ23または
シャフト23aに限定されるものではなく、例えば、調
節片収容凹部41の壁面と調節片42の背面との間に突
出量調節手段としてのゴム風船状の袋体を介在させ、こ
の袋体に圧縮気体を供給するようにし、この圧縮気体の
供給量を調節することによって調節片42の突出量を調
節するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1記
載の発泡成形用金型は、発泡性合成樹脂からなるパッド
材と、このパッド材を被覆するトリムとを発泡原料の発
泡処理によって一体に結合させる発泡成形用金型であっ
て、上記金型のキャビティの適所には、キャビティの内
壁面を出没させるキャビティ形状調節手段が設けられて
なるものである。
【0040】従って、たとえキャビティの形状とトリム
の形状とが一致しない場合であっても、上記キャビティ
形状調節手段を操作して内壁面を出没させることによ
り、キャビティの形状をトリムの形状に合わせることが
可能であり、そうすることによってトリムはキャビティ
の内壁面に確実に沿う状態で装着される。
【0041】このようにトリムがキャビティの内壁面に
確実に沿うように装着されることによって、従来のよう
なキャビティの形状とトリムの形状との不一致に起因す
る成形製品のトリムの皺の発生や位置ずれが有効に抑止
されるため、従来高かった成形製品の不良率の減少が実
現し、その結果製造コストの低減に寄与することが可能
になる。
【0042】本発明の請求項2記載の発泡成形用金型に
よれば、キャビティ形状調節手段には、キャビティに対
して出没可能に設けられた調節片が備えられているた
め、この調節片を出没操作することによってキャビティ
内壁面を容易にトリムの形状に沿うものにすることがで
きる。
【0043】本発明の請求項3記載の発泡成形用金型に
よれば、調節片は、キャビティの壁面に凹設された調節
片収容凹部に収容されているため、必要時以外は調節片
がキャビティ内に過剰に突出した状態にならず、キャビ
ティの内壁面を滑らかに形成させる上で有効である。
【0044】また、調節片は、基端側が支持軸回りに回
動自在に軸支され、遊端側が上記調節片収容凹部からキ
ャビティ内に出没するようになっているため、調節片を
適宜支持軸回りに回動させることによって調節片の遊端
側のキャビティ内への突出量が変化する。そして、金型
には調節片の遊端側のキャビティ内への突出量を調節す
る突出量調節手段が設けられているため、この調節手段
を操作することによって容易にトリムの形状に合わせて
調節片の突出量を設定することができる。
【0045】本発明の請求項4記載の発泡成形用金型に
よれば、突出量調節手段は、調節片の背面に対向するよ
うに金型を貫通して螺設されたネジ孔に螺着されかつ先
端部が調節片の背面に当接する調節ネジによって構成さ
れているため、このネジを軸心回りに正逆回転させるこ
とによって、ネジの先端部はキャビティ内に出没し、こ
の出没によって背面が当接した調節片の突出量が設定さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発泡成形用金型の一例を示す一部
切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の要部の部分拡大斜視図である。
【図4】本発明に係る発泡成形用金型の他の例を示す断
面図である。
【図5】他の例のキャビティ形状調節手段を示す断面図
であり、(イ)は一つの突出量調節手段によって調節片
が支持されている状態、(ロ)は複数の突出量調節手段
によって調節片が支持されている状態をそれぞれ示して
いる。
【符号の説明】
1,10 発泡成形用金型 2,20 下型 21 環状縁部 22,220 ネジ孔 23,230 調節ネジ 3 上型 31 原料装入孔 32 蓋体 33 ブラケット 34 水平軸 35 挿通孔 4,40 キャビティ 41,410 凹部 42,420 調節片 43 ブラケット 5 クランプ H ヘッドレスト H1 ロッド H2 トリム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡性合成樹脂からなるパッド材と、こ
    のパッド材を被覆するトリムとを発泡原料の発泡処理に
    よって一体に結合させる発泡成形用金型であって、上記
    金型のキャビティの適所には、キャビティの内壁面を出
    没させるキャビティ形状調節手段が設けられていること
    を特徴とする発泡成形用金型。
  2. 【請求項2】 上記キャビティ形状調節手段は、キャビ
    ティに対して出没可能に設けられた調節片を具備してい
    ることを特徴とする請求項1記載の発泡成形用金型。
  3. 【請求項3】 上記調節片は、キャビティの壁面に凹設
    された調節片収容凹部に収容され、基端側が支持軸回り
    に回動自在に軸支され、この回動によって遊端側が上記
    調節片収容凹部からキャビティ内に出没するように構成
    され、上記遊端側のキャビティ内への突出量を調節する
    突出量調節手段が設けられていることを特徴とする請求
    項2記載の発泡成形用金型。
  4. 【請求項4】 上記突出量調節手段は、調節片の背面に
    対向するように金型を貫通して螺設されたネジ孔と、こ
    のネジ孔に螺着されかつ先端部が調節片の背面に当接す
    る調節ネジとから構成されていることを特徴とする請求
    項3記載の発泡成形用金型。
JP6155766A 1994-07-07 1994-07-07 発泡成形用金型 Pending JPH0820032A (ja)

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Cited By (3)

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US6859364B2 (en) 2000-06-06 2005-02-22 Matsushita Refrigeration Company Portable information appliance
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