JPH08193011A - 除草性スルホンアミド化合物 - Google Patents

除草性スルホンアミド化合物

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JPH08193011A
JPH08193011A JP243995A JP243995A JPH08193011A JP H08193011 A JPH08193011 A JP H08193011A JP 243995 A JP243995 A JP 243995A JP 243995 A JP243995 A JP 243995A JP H08193011 A JPH08193011 A JP H08193011A
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JP
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compound
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phenyl
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Withdrawn
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JP243995A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sato
佐藤  一雄
Noriaki Kudo
法明 工藤
Toyokuni Honma
豊邦 本間
Kiyoshi Koi
清 小井
Junji Kadotani
淳二 門谷
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】強力な除草作用を示す新規なスルホンアニリド
誘導体及び該化合物を有効成分とする除草剤を見出すこ
と。 【構成】一般式(I) 【化1】 [式中、R1 は、水素原子、C2−C10アルカノイル
基又はベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、ハロゲン原
子、メチル基から選ばれる1又は2個の置換基により置
換されていても良い)を示し、R2 、R3 及びR4 は、
同一又は異なって、水素原子又はハロゲン原子を示
す。]で表わされるスルホンアミド化合物。 【効果】本発明の化合物は、畑作の茎葉処理及び土壌処
理において問題となる種々の雑草に対して除草活性を示
し、かつ、トウモロコシ、コムギ、ダイズのような主要
作物に対して問題となるような薬害を示さない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、強力な除草作用を示す
新規なスルホンアニリド誘導体及び該化合物を有効成分
とする除草剤に関する。
【0003】
【従来の技術】これまで、ある種のスルホンアニリド誘
導体が除草活性を有することは、例えば、特許公開平2
−149567号公報(但し、スルホンアミド基と、ベ
ンゼン環の置換分としてのピリミジニルオキシ又はトリ
アジニルオキシ基とはオルト位置換に限定した化合物の
み)、及び、米国特許4,345,076号公報(但
し、本願一般式(I)のピリミジニル基に対応する置換
基はピリダジニル基である。)に記載されている。又、
特許公開昭60−222461号公報にもある種のスル
ホンアニリド誘導体が記載されているが、防虫活性のあ
ることは示されているものの、それらが除草活性を有す
ることは何ら記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特許公開平2−1
49567号公報に記載の化合物は、後記試験例で示す
ように、除草活性が低薬量施用時において十分でない。
【0005】前記米国特許4,345,076号公報記
載の化合物も、後記試験例で示すように、イネに対する
薬害が強く、除草剤として安全に使用できるものではな
い。
【0006】本発明者等は、スルホンアニリド構造を有
する誘導体の合成とその薬理活性について永年に亘り鋭
意研究を行なった結果、既知の化合物とは全く構造を異
にする新規なスルホンアニリド誘導体が、イネに薬害の
ない優れた除草活性を有することを見出し、本発明を完
成した。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0009】
【化4】
【0010】[式中、R1 は、水素原子、C2−C10
アルカノイル基又はベンゾイル基(当該ベンゾイル基
は、ハロゲン原子、メチル基から選ばれる1又は2個の
置換基により置換されていても良い)を示し、R2 、R
3 及びR4 は、同一又は異なって、水素原子又はハロゲ
ン原子を示す。]で表わされるスルホンアミド化合物、
好適には、[式中、R1 は、水素原子、プロピオニル
基、ブタノイル基又はベンゾイル基(当該ベンゾイル基
は、1又は2個のハロゲン原子により置換されていても
良い)を示し、R2 及びR4 は、同一又は異なって、水
素原子又はハロゲン原子を示し、R3 は、水素原子を示
す。]で表わされるスルホンアミド化合物、更に好適に
は、[式中、R1 は、水素原子又はプロピオニル基を示
し、R2 は、水素原子又はハロゲン原子を示し、R3
びR4 は、水素原子を示す。]で表わされるスルホンア
ミド化合物、最も好適には、N−[4−(2−ピリミジ
ニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンア
ミド及びN−[2−クロロ−4−(2−ピリミジニルオ
キシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド、
並びに、それらスルホンアミド化合物を有効成分として
含有する、除草剤組成物である。
【0011】本願において、「C2−C10アルカノイ
ル基」とは、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、オク
タノイル、デカノイル、シクロプロパンカルボニル、シ
クロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニルのよ
うな、総炭素数1乃至9個の直鎖、分枝鎖又は環状アル
キル基にカルボニル基が結合した基であり、好適には、
プロピオニル、ブチリル、シクロプロパンカルボニル、
シクロブタンカルボニルであり、更に好適にはプロピオ
ニルである。
【0012】本願において、「ハロゲン原子」とは、弗
素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子であり、好適に
は、弗素原子又は塩素原子であり、更に好適には、塩素
原子である。
【0013】本願において、「ハロゲン原子、メチル
基、エチル基から選ばれる1又は2個の置換基により置
換されていても良いベンゾイル基」とは、例えば、ベン
ゾイル、2-クロロベンゾイル、3-クロロベンゾイル、4-
クロロベンゾイル、2,4-ジクロロベンゾイル、3,5-ジク
ロロベンゾイル、2,6-ジクロロベンゾイル、2-フルオロ
ベンゾイル、3-フルオロベンゾイル、4-フルオロベンゾ
イル、o-トルオイル、m-トルオイル、p-トルオイル、2,
4-ジメチルベンゾイル、3,5-ジメチルベンゾイル、2,3-
ジメチルベンゾイル、2,6-ジメチルベンゾイルのような
基であり、好適には、ベンゾイル、4-クロロベンゾイ
ル、2-フルオロベンゾイル、p-トルオイル、2,4-ジメチ
ルベンゾイルであり、更に好適には、ベンゾイル、2-フ
ルオロベンゾイルである。
【0014】本願一般式(I)の化合物において、R1
は、好適には、水素原子又はプロピオニル基であり、最
も好適には、水素原子である。
【0015】R2 は、好適には、水素原子又は塩素原子
である。
【0016】R3 は、好適には、水素原子である。
【0017】R4 は、好適には、水素原子である。
【0018】以下、表1に、本発明の化合物を化合物番
号とともに例示するが、本発明はこれらの化合物に限定
されるものではない。
【0019】なお、表中、「Ph」はフェニル基を、「cP
r 」はシクロプロピル基を、「cBu」はシクロブチル基
を、「cPen」はシクロペンチル基を、「cHex」はシクロ
ヘキシル基を、それぞれ示す。
【0020】
【化5】
【0021】
【表1】 ──────────────────────────────────── 化合物 番号 R1234 物性・融点(℃) ──────────────────────────────────── 1 H H H H 138-141 2 H H H Cl 176-177 3 H H H Br 178-179 4 H Cl H H 157-159 5 H H Cl H 180-183 6 H F H H 170-175 7 H H F H 166-169 8 H Cl Cl H 9 H H F Cl 119 10 H H H F 11 H Cl H Cl 158-162 12 H H Cl Cl 124-126 13 H F H Cl 133-136 14 COCH3 H H H 107-108 15 COCH2CH3 H H H 86 16 CO(CH2)2CH3 H H H 75 17 COCH(CH3)2 H H H 18 CO(CH2)3CH3 H H H 81-84 19 COCH2CH(CH3)2 H H H 84 20 COCH(CH3)CH2CH3 H H H 21 COC(CH3)3 H H H 179-183 22 CO(CH2)4CH3 H H H 23 CO(CH2)5CH3 H H H 24 CO(CH2)8CH3 H H H 66 25 CO(CH2)2CH3 Cl H H 26 CO-cBu H Cl H 27 CO(CH2)2CH3 F H H 28 CO-cPen H F H 29 CO-cBu Cl Cl H 30 CO-cPr H H H 80 31 CO-cBu H H H 103-105 32 CO-cPen H H H 33 CO-cHex H H H オイル 34 CO(CH2)2CH3 H H Cl 35 COCH2CH3 H H Cl 126-128 36 COCH2CH3 Cl H H 116-120 37 CO(CH2)2CH3 H H F 38 COCH2CH3 Cl H Cl 95 39 COCH2CH3 H Cl Cl 40 COCH2CH3 F H Cl 41 CO-Ph H H H 126-128 42 CO-(2-Cl-Ph) H H H 43 CO-(3-Cl-Ph) H H H 44 CO-(4-Cl-Ph) H H H 112-115 45 CO-(2-F-Ph) H H H 134-136 46 CO-(2-CH3-Ph) H H H 47 CO-(3-CH3-Ph) H H H 48 CO-(4-CH3-Ph) H H H オイル 49 CO-(2,4-Cl2-Ph) H H H 50 CO-(3,5-Cl2-Ph) Cl H H 51 CO-(2,4-(CH3)2-Ph) H H H 96-98 ──────────────────────────────────── 上記表1において、好適には、1,2,4,5,6,
7,9,15,16,30,31,33,35,36,
38番の化合物を挙げることができ、更に好適には、
1,4,5,6,7,15,16,36,41番の化合
物を挙げることができ、より更に好適には、1,4,
6,15番の化合物を挙げることができ、最も好適に
は、1,4番の化合物を挙げることができる。
【0022】表1の化合物の、化合物番号、化合物名及
び核磁気共鳴スペクトルを以下に示す。なお、[NMR(20
0MHz,CDCl3) δ(ppm) ]は、それぞれ省略する。
【0023】化合物番号1N−[4−(2−ピリミジニルオキシ)フェニル]トリ
フルオロメタンスルホンアミド 9.10(br.s,1H), 8.60(d,2H,J=4.8Hz), 7.31(d,2H,J=8.0
Hz), 7.15(d,2H,J=8.0Hz), 7.12(t,1H,J=4.8Hz). 化合物番号2N−[4−(5−クロロ−2−ピリミジニルオキシ)フ
ェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.48(s,2H), 7.33(d,2H,J=9.0Hz), 7.17(d,2H,J=9.0H
z). 化合物番号3N−[4−(5−ブロモ−2−ピリミジニルオキシ)フ
ェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.57(s,2H), 7.33(d,2H,J=9.0Hz), 7.18(d,2H,J=9.0H
z). 化合物番号4N−[2−クロロ−4−(2−ピリミジニルオキシ)フ
ェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.60(d,2H,J=4.8Hz), 7.64(d,1H,J=9.9Hz), 7.37(d,1H,
J=2.6Hz), 7.20(dd,1H,J=2.6,9.9Hz), 7.13(t,1H,J=4.8
Hz). 化合物番号5N−[3−クロロ−4−(2−ピリミジニルオキシ)フ
ェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.50(d,2H,J=3.2Hz), 7.38(m,1H), 7.29(m,2H), 7.06
(t,1H,J=3.2Hz). 化合物番号6N−[2−フルオロ−4−(2−ピリミジニルオキシ)
フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.60(d,2H,J=4.8Hz), 8.01(s,1H), 7.55(t,1H,J=8.7H
z), 7.03-7.22(m,3H). 化合物番号7N−[3−フルオロ−4−(2−ピリミジニルオキシ)
フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.52(d,2H,J=4.8Hz), 7.03-7.23(m,4H). 化合物番号9N−[3−フルオロ−4−(5−クロロ−2−ピリミジ
ニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンア
ミド 9.30(br.s,1H), 8.52(s,2H), 7.16-7.31(m,3H). 化合物番号11N−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−ピリミジニ
ルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミ
8.52(s,2H), 7.67(d,1H,J=9.0Hz), 7.36(d,1H,J=2.7H
z), 7.18(dd,1H,J=2.7,9.0Hz), 7.04(br.s,1H). 化合物番号12N−[3−クロロ−4−(5−クロロ−2−ピリミジニ
ルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミ
8.51(s,2H), 7.47(br.s,1
H), 7.45(d,1H,J=2.0Hz),
7.27(m,2H). 化合物番号13N−[4−(5−クロロ−2−ピリミジニルオキシ)−
2−フルオロフェニル]トリフルオロメタンスルホンア
ミド 8.47(s,2H), 7.45(t,1H,J=
9.0Hz), 6.85−6.98(m,2H). 化合物番号14N−アセチル−N−[4−(2−ピリミジニルオキシ)
フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.60(d,1H,J=4.8Hz), 7.37(s,4H), 7.12(t,1H,J=4.8H
z), 2.24(s,3H). 化合物番号15N−プロピオニル−N−[4−(2−ピリミジニルオキ
シ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.59(d,2H,J=4.8Hz), 7.36(s,4H), 7.12(t,1H,J=4.8H
z), 2.35(q,2H,J=7.2Hz), 1.11(t,3H,J=7.2Hz). 化合物番号16N−ブチリル−N−[4−(2−ピリミジニルオキシ)
フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.58(d,2H,J=4.9Hz), 7.35(s,4H), 7.11(t,1H,J=4.9H
z), 2.30(t,2H,J=7.2Hz), 1.64(hexatet,2H,J=7.2Hz),
0.89(t,3H,J=7.2Hz). 化合物番号18N−ペンタノイル−N−[4−(2−ピリミジニルオキ
シ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.58(d,2H,J=4.8Hz), 7.35(s,4H), 7.11(t,1H,J=4.8H
z), 2.32(t,2H,J=7.2Hz), 1.60(quintet,2H,J=7.2Hz),
1.28(hexatet,2H,J=7.2Hz), 0.84(t,3H,J=7.2Hz). 化合物番号19N−(3−メチルブチリル)−N−[4−(2−ピリミ
ジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホン
アミド 8.58(d,2H,J=4.8Hz), 7.35(s,4H), 7.11(t,1H,J=4.8H
z), 2.04-2.22(m,3H), 0.91(d,6H,J=6.6Hz).化合物番号
21N−(2,2−ジメチルプロピオニル)−N−[4−
(2−ピリミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメ
タンスルホンアミド 8.58(d,2H,J=4.8Hz), 7.43
(d,2H,J=8.9Hz), 7.32(d,2
H,J=8.9Hz), 1.31(s,9H). 化合物番号24N−デカノイル−N−[4−(2−ピリミジニルオキ
シ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.58(d,2H,J=4.8Hz), 7.35(s,4H), 7.11(t,1H,J=4.8H
z), 2.31(t,2H,J=7.2Hz), 1.61(m,2H), 1.22(br.s,12
H), 0.85(t,3H,J=6.2Hz). 化合物番号30N−シクロプロパンカルボニル−N−[4−(2−ピリ
ミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホ
ンアミド 8.58(d,2H,J=4.8Hz), 7.43(d,2H,J=8.9Hz), 7.35(d,2H,
J=8.9Hz), 7.12(t,1H,J=4.8Hz), 1.55(heptet,1H,J=4.3
Hz), 1.22(m,2H). 化合物番号31N−シクロブタンカルボニル−N−[4−(2−ピリミ
ジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホン
アミド 8.58(d,2H,J=4.8Hz), 7.31(s,4H), 7.11(t,1H,J=4.8H
z), 3.05-3.20(m,1H), 2.21-2.45(m,2H), 1.72-1.98(m,
4H). 化合物番号33N−シクロヘキサンカルボニル−N−[4−(2−ピリ
ミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホ
ンアミド 8.60(d,2H,J=4.8Hz), 7.37(s,4H), 7.10(t,1H,J=4.8H
z), 2.25-2.40(m,2H), 0.99-2.05(m,10H). 化合物番号35N−プロピオニル−N−[4−(5−クロロ−2−ピリ
ミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホ
ンアミド 8.52(s,2H), 7.35(s,4H),
2.38(q,2H,J=7.3Hz), 1.14
(t,3H,J=7.3Hz). 化合物番号36N−プロピオニル−N−[2−クロロ−4−(2−ピリ
ミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホ
ンアミド 8.60(d,2H,J=4.8Hz), 7.50
(d,1H,J=2.6Hz), 7.41(d,1
H,J=8.8Hz), 7.28(dd,1H,J=
4.8,8.8Hz), 7.15(t,1H,J=
4.8Hz), 2.34(q,2H,J=7.2H
z), 1.14(t,3H,J=7.2Hz). 化合物番号38N−プロピオニル−N−[2−クロロ−4−(5−クロ
ロ−2−ピリミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロ
メタンスルホンアミド 8.52(s,2H), 7.48(d,1H,J=2.5Hz), 7.42(d,1H,J=8.7H
z), 7.26(dd,1H,J=2.5,8.7Hz), 2.34(q,2H,J=7.2Hz),
1.14(t,3H,J=7.2Hz). 化合物番号41N−ベンゾイル−N−[4−(2−ピリミジニルオキ
シ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド 8.56(d,2H,J=5.1Hz), 7.66(d,2H,J=7.0Hz), 7.29-7.50
(m,5H), 7.20(d,2H,J=6.1Hz), 7.09(t,1H,J=5.1Hz). 化合物番号44N−(4−クロロベンゾイル)−N−[4−(2−ピリ
ミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホ
ンアミド 8.57(d,2H,J=4.8Hz), 7.60(d,2H,J=8.2Hz), 7.20-7.41
(m,6H), 7.10(t,1H,J=4.8Hz). 化合物番号45N−(2−フルオロベンゾイル)−N−[4−(2−ピ
リミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスル
ホンアミド 8.55(d,2H,J=4.8Hz), 7.10-7.52(m,7H), 7.08(t,1H,J=
4.8Hz), 6.96(t,1H,J=8.9Hz). 化合物番号48N−(p−トルオイル)−N−[4−(2−ピリミジニ
ルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミ
8.57(d,2H,J=4.8Hz), 7.57(d,2H,J=8.3Hz), 7.40(d,2H,
J=9.1Hz), 7.21(d,2H,J=9.1Hz), 7.13(d,2H,J=8.3Hz),
7.09(t,1H,J=4.8Hz). 化合物番号51N−(2,4−ジメチルベンゾイル)−N−[4−(2
−ピリミジニルオキシ)フェニル]トリフルオロメタン
スルホンアミド 8.55(d,2H,J=4.8Hz), 7.30(d,2H,J=8.9Hz), 7.05-7.22
(m,4H), 6.96(s,1H), 6.86(d,1H,J=7.7Hz), 2.44(s,3
H), 2.25(s,3H). 本発明の一般式(I)で表わされる化合物は、以下に示
す工程により製造される。
【0024】
【化6】
【0025】式中、R2 、R3 、R4 は、前記と同意義
を示し、Yはハロゲン原子又はメタンスルホニル基を示
し、R1bは、C2−C10アルカノイル基又はベンゾイ
ル基(当該ベンゾイル基は、ハロゲン原子、メチル基、
エチル基から選ばれる1又は2個の置換基により置換さ
れていても良い)を示す。
【0026】以下、これらの一般的製造方法について更
に詳しく説明する。
【0027】(工程A)本工程は、化合物(III)
と、脱離基Yを有する化合物(II)とを、溶媒の存在
下又は非存在下、塩基を用いる置換反応により、一般式
(IV)で示されるエーテルを製造する工程である。
【0028】本工程で用いられる塩基としては、例え
ば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジエチルイ
ソプロピルアミン、ピリジン、1,4−ジアザビシクロ
[2,2,2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセンのような有機三級アミン類、
水素化ナトリウム、水素化カルシウム、ナトリウム、リ
チウム、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピル
アミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナ
トリウムメトキシド、t−ブトキシカリウムなどのアル
カリ金属塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基類であ
り、好適には、水素化ナトリウムやリチウムビス(トリ
メチルシリル)アミド、炭酸カリウムである。
【0029】塩基の使用量は、化合物(II)に対して
通常2〜20倍当量、好適には2〜10倍当量である。
【0030】反応は、好適には溶媒の存在下で行なわ
れ、使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をあ
る程度溶解するものであれば特に限定はないが、好適に
は、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエンのよ
うな炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレンのような
ハロゲン化炭化水素類、エチルエーテル、テトラヒドロ
フランのようなエーテル類、N,N−ジメチルホルムア
ミドのようなアミド類、ジメチルスルホキシドのような
スルホキシド類及びアセトニトリルのようなニトリル類
並びにこれらの溶媒の混合物等であり、好適には、N,
N−ジメチルホルムアミドである。
【0031】反応温度は、通常−70〜90℃であり、
好適には20〜60℃である。反応時間は、主に反応温
度、原料化合物、反応試薬又は使用される溶媒の種類に
よって異なるが、通常15分〜一昼夜であり、好適に
は、15分〜4時間である。
【0032】(工程B)本工程は、化合物(IV)のニ
トロ基をアミノ基に還元して、化合物(V)を製造する
工程であり、ニトロ基の還元に通常使用される方法を用
いることができる。
【0033】そのような例のひとつとして、貴金属触媒
を使用した接触還元をあげることができる。反応に使用
する触媒として好適なものは、例えば、パラジウム−炭
素、パラジウム−硫酸バリウム、酸化白金等をあげるこ
とができる。
【0034】反応に使用する溶媒に好適なものとして
は、例えばメタノール、エタノールのようなアルコール
類:テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類:または酢酸エチルのようなエステル類をあげること
ができる。
【0035】反応温度は好適には10℃乃至80℃であ
り、反応時間は通常10分間乃至5時間程度である。
【0036】もうひとつの好適な還元方法として、酢酸
溶媒下の亜鉛末や鉄粉による還元をあげることができ
る。反応温度は、好適には0℃乃至室温であり、反応時
間は通常10分間乃至2時間程度である。
【0037】さらに、還元方法として、塩化スズ(I
I)−水素化ホウ素ナトリウムを用いることもできる。
反応に使用する溶媒に好適なものとしては、例えばメタ
ノール、エタノールのようなアルコール類をあげること
ができる。反応温度は、好適には10℃乃至80℃であ
り、反応時間は通常10分間乃至5時間程度である。使
用される塩化スズ(II)の量は、化合物(IV)に対
して通常4〜20当量、好適には5〜7当量であり、水
素化ホウ素ナトリウムの量は通常0.2〜1当量、好適
には0.5当量である。
【0038】(工程C)本工程は、化合物(VI)と化
合物(II)を、溶媒の存在下又は非存在下、塩基を用
いる置換反応により、一般式(V)で示されるエーテル
を製造する工程である。本工程は、工程Aと同様の方法
により行なうことができる。
【0039】(工程D)本工程は、前記化合物(V)を
原料として、溶媒の存在下並びに反応助剤の存在下、ト
リフルオロメタンスルホン酸の反応性誘導体と反応する
ことにより、本発明の化合物(Ia)と化合物(VI
I)を製造する工程である。
【0040】本工程に使用される反応助剤は、通常塩基
性がよく、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ジエチルイソプロピルアミン、ピリジン、1,4−
ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1,8−ジア
ザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンのような有
機三級アミン類や、水素化ナトリウム、水素化カルシウ
ム、ナトリウム、リチウム、n−ブチルリチウム、リチ
ウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチル
シリル)アミド、t−ブトキシカリウムなどのアルカリ
金属塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基であり、好適
には、トリエチルアミンやピリジンなどの有機三級アミ
ン類である。
【0041】トリフルオロメタンスルホン酸の反応性誘
導体として適当なものは、例えば、酸ハロゲン化物や酸
無水物であり、好適には、酸クロライド、酸フルオライ
ド、酸無水物である。
【0042】反応助剤の使用量は、化合物(V)に対し
て通常1〜20倍当量、好適には1.5 〜5倍当量であ
り、トリフルオロメタンスルホン酸の反応性誘導体の使
用量は、化合物(V)に対して通常1〜20倍当量、好
適には1.5 〜3倍当量である。
【0043】反応は、好適には溶媒の存在下で行なわ
れ、使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物
質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、
好適には、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエ
ンのような炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレンの
ようなハロゲン化炭化水素類、エチルエーテル、テトラ
ヒドロフランのようなエーテル類、N,N−ジメチルホ
ルムアミドのようなアミド類、ジメチルスルホキシドの
ようなスルホキシド類及びアセトニトリルのようなニト
リル類並びにこれらの溶媒の混合物であり、更に好適に
は塩化メチレン、N,N−ジメチルホルムアミドであ
る。
【0044】反応温度は、通常、−70〜150℃であ
り、好適には室温〜120℃である。反応時間は、主に
反応温度、原料化合物、反応試薬又は使用される溶媒の
種類によって異なるが、通常15分〜一昼夜であり、好
適には30分〜4時間である。
【0045】本工程においては、通常化合物(Ia)と
化合物(VII)が同時に生成される。その比率は、反
応条件、特に原料である化合物(V)の反応性及びトリ
フルオロメタンスルホン酸の反応性誘導体の量と種類に
より大幅に変わりうる。
【0046】化合物(Ia)の取得を目的とする場合に
は、それ故、本工程の反応物(通常は、前述のとおり、
化合物(Ia)と(VII)の混合物)を、単離しもし
くは単離することなしに、後述する加水分解反応である
工程Eに付して、その全量を化合物(Ia)とすること
ができる。化合物(VII)の取得を目的とする場合に
は、本工程の反応物を、カラムクロマトグラフィー等の
通常の精製方法で、分離・精製すればよい。
【0047】(工程E)本工程は、前記工程Dの反応混
合物を単離し、もしくは単離することなく、本工程の加
水分解反応に付し、化合物(Ia)を製造する工程であ
る。
【0048】加水分解反応は、塩基の存在下に溶媒中で
行なわれる。使用される塩基としては、好適には、酢酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムをあげることができる。
【0049】溶媒は反応に関与しないものであれば、特
に限定はなく、例えばメタノール、エタノール、プロパ
ノールのようなアルコール類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、2−
メトキシエチルエーテルのようなエーテル類、及び水並
びにこれらの溶媒の混合物が使用される。
【0050】反応温度及び反応時間に特に限定はなく、
通常−10℃乃至100℃、好適には0℃乃至50℃
で、30分乃至15時間、好適には30分間乃至8時間
である。
【0051】(工程F)本工程は、式(Ia)の化合物
を、式R1bOHで表されるカルボン酸もしくはその反応
性誘導体と反応させることによりアミド結合を形成し、
式(Ib)の化合物を製造する工程である。
【0052】本工程は、式(Ia)のスルホンアミドの
アミノ基とカルボン酸R1bOHとのアミド化反応であっ
て、それ故、アミド化反応としてそれ自体知られた公知
の方法によって行なわれる。
【0053】カルボン酸R1bOHの反応性誘導体として
は、例えば、酸ハライド(酸クロリド、酸ブロミド
等)、酸無水物、混合酸無水物、活性エステル(例え
ば、2,3,4,5−ペンタフルオロフェニルエステ
ル)、活性アミド等、アミド化に通常用いられるものが
挙げられる。
【0054】式R1bOHのカルボン酸の酸ハライドを用
いる場合、反応は、好適には、塩基の存在下で行なわれ
る。好適な塩基としては、例えば、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、4−ジメチルア
ミノピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]
ノネン−5(DBN)又は1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)のような有機
塩基を挙げることができる。
【0055】カルボン酸R1bOHの酸ハライドは、化合
物(Ia)に対して通常1乃至10当量、好適には1乃
至3当量、塩基は通常1乃至10当量、好適には1.5
乃至10当量使用される。
【0056】反応は、通常は溶媒中で行なわれる。溶媒
の種類は、反応に関与しないものであれば特に限定はな
く、例えば、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トル
エン、キシレンのような炭化水素類、クロロホルム、塩
化メチレン、o−クロロベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、エチレングリコールジメチルエーテルのよう
なエーテル類、酢酸エチルのようなエステル類当が挙げ
られる。
【0057】反応温度は、通常0℃乃至100℃、好適
には20℃乃至60℃であり、反応時間は、通常30分
間乃至3時間である。
【0058】上記各工程の反応終了後、反応目的物は常
法により、反応混合物から採取される。例えば、反応混
合物に水と混和しない有機溶剤を加え水洗後、溶剤を留
去することによって得られる。得られた目的化合物は、
必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、ならびに
クロマトグラフィー等によって更に精製される。
【0059】本発明の化合物(I)は、畑作の茎葉処理
及び土壌処理において問題となる種々の雑草、例えば、
ソバカズラ、スベリヒユ、ハコベ、シロザ、アオゲイト
ウ、アメリカツノクサネム、エビスグサ、ノハラガラ
シ、ナズナ、イチビ、アメリカキンゴジカ、フィールド
パンジー、ヤエムグラ、セイヨウヒルガオ、ヒメオドリ
コソウ、ホトケノザ、シロバナチョウセンアサガオ、イ
ヌホオズキ、オオイヌノフグリ、イヌカミツレ、コーン
マリーゴールドのような広葉雑草;ヒエ、イヌビエ、エ
ノコログサ、メヒシバ、オヒシバ、スズメノカタビラ、
ブラックグラス、スズメノテッポウ、カラスムギ、セイ
バンモロコシ、シバムギ、ウマノチャヒキ、ギョウギシ
バのようなイネ科雑草及びツユクサのようなツユクサ科
雑草;コゴメガヤツリ、ハマスゲのようなカヤツリグサ
科雑草等の種々の雑草に対して、除草活性を示し、か
つ、トウモロコシ、コムギ、ダイズのような主要作物に
対して問題となるような薬害を示さない。
【0060】又、本発明の化合物(I)は、水田におい
て問題となる種々の雑草、例えば、タイヌビエのような
イネ科雑草;コナギ、アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ
のような広葉雑草;タマガヤツリ、ホタルイ、マツバ
イ、ミズガヤツリのようなカヤツリグサ科雑草等に対し
て除草活性を示し、かつ、イネに対しては問題となる薬
害を示さない。
【0061】更に、畑地、水田のみならず、果樹園、桑
園、非農耕地においても使用することができる。
【0062】尚、本発明化合物は、植物を枯死させるこ
となく、その生長を抑制する作用も有するので、例えば
水稲の短捍化による倒伏防止、芝生の生育抑制による刈
込回数の低減等の種々の有用性が期待される。
【0063】本発明の化合物(I)から除草剤及び植物
生長調節剤を調製するには、固体担体、液体担体のよう
な担体で希釈し、必要に応じて、界面活性剤のようなそ
の他の製剤用補助剤を加えることにより、粉剤、粗粉
剤、粒剤、微粒剤、乳剤、懸濁剤、水和剤、フロアブル
剤、水溶剤、液剤等に調製することができる。もちろ
ん、精製の任意の段階で精製を中止し、粗製物を有効成
分とすることもできる。
【0064】担体とは、有効成分の植物への到達性を助
け、又は有効成分の貯蔵、輸送或いは取扱を容易にする
ために除草剤及び植物生長調節剤に混合される合成又は
天然の無機又は有機物質を意味する。
【0065】又、除草剤および植物生長調節剤として使
用する場合においても、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ
剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改
良剤等と混合し、適用範囲を拡大し、省力化を図ること
もできる。
【0066】処理方法としては、通常製剤化して、雑草
の出芽前又は出芽後約1か月以内に土壌処理、茎葉処理
又は湛水処理する。土壌処理には、土壌表面処理、土壌
混和処理等があり、茎葉処理には、植物体の上方からの
処理のほか、作物に付着しないよう雑草に限って処理す
る局部処理等があり、湛水処理には、粒剤の散布や水面
への灌注処理等がある。
【0067】本発明化合物は、水田、畑地、果樹園、牧
草地、芝生地、森林又は非農耕地の除草剤として使用で
きる。
【0068】以下、本発明について製剤例と実施例を示
し更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限られるも
のではない。
【0069】
【実施例】
【0070】
【製剤例1】 (水和剤)1番の化合物10%、エマルゲン810(登
録商標) (花王株式会社製界面活性剤) 0.5%、デモー
ルN(登録商標) (花王株式会社製界面活性剤) 0.5
%、クニライト201( クニミネ工業株式会社製珪藻
土) 20%、ジークライトCA(ジークライト鉱業株式
会社製クレー) 69%を均一に混合し粉砕して水和剤と
した。
【0071】
【製剤例2】 (乳剤)4番の化合物30%、乳化剤ソルポールSM100
(登録商標) (東邦化学株式会社製界面活性剤) 10%
及びキシレン60%をよく混合して乳剤とした。
【0072】
【製剤例3】 (粒剤)1番の化合物5%、ラウリルアルコール硫酸エ
ステルのナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリ
ウム5%、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩
2%及びクレー86%を均一に混合し粉砕する。この混
合物100重量部に水20重量部を加えて練合し、押出
式造粒機を用いて、14〜32メッシュの粒状に加工し
た後、乾燥して粒剤とした。
【0073】次に実施例をあげて、本発明をさらに具体
的に説明する。
【0074】
【実施例1】 [工程A]2−(4−ニトロフエノキシ)ピリミジン 4−ニトロフェノール( 0.50g,3.6mmol)のジメチルホ
ルムアミド(DMF)溶液に、2−メタンスルホニルピ
リミジン(0.63 g,4.0mmol) と炭酸カリウム(1.1g,7.
2mmol)を加え、90℃で1時間撹拌した。反応終了後、
反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をカラムクロ
マトグラフィーで精製して、0.60g(77%)の目的物
を得た。
【0075】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)δ(CDCl3)p
pm:8.61(d,2H,J=4.8Hz),8.32(d,2H,J=9.2Hz),7.38(d,2
H,J=9.2Hz),7.15(t,1H,J=4.8Hz)
【0076】
【実施例2】 [工程B]2−(4−アミノフエノキシ)ピリミジン 2−(4−ニトロフエノキシ)ピリミジン(0.23g,1.
04mmol)のエタノール溶液に、二酸化白金(1.0 g)を
加えた後、水素気流下で、1時間撹拌した。反応液をセ
ライトでろ過し、ろ液を濃縮すると、0.19g(95%)
の目的物が得られた。
【0077】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)δ(CDCl3)p
pm:8.51(d,2H,J=4.8Hz),6.97(t,1H,J=4.8Hz),6.96(d,2
H,J=8.9Hz),6.68(d,2H,J=8.9Hz)
【0078】
【実施例3】 [工程C]2−(4−アミノフエノキシ)ピリミジン 4−アミノフェノール (0.50g,4.6mmol)のDMF溶液
をアルゴン雰囲気下水素化ナトリウム(0.27g 6.8mmo
l;60%純度)に加え、15分間撹拌した。ついで、2
−クロロピリミジン(0.52 g,4.6mmol)を加え、90℃
で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製す
ることにより、目的物0.48g(56%)得た。
【0079】
【実施例4】 [工程D]2−[4−N,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニ
ル)アミノフエノキシ]ピリミジン 2−(4−アミノフエノキシ)ピリミジン(0.23 g,1.
23mmol) の塩化メチレン溶液に、氷冷下、トリエチルア
ミン(0.5ml) と無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.4
9ml)を順次加え、一時間撹拌した。反応終了後、反応液
を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、表記
化合物の粗生成物を0.56g(100%)得た。
【0080】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)δ(CDCl3)p
pm:8.60(d,2H,J=4.8Hz),7.25-7.55(m,5H).
【0081】
【実施例5】 [工程E]N−[4−(2−ピリミジニルオキシ)]フェニルトリ
フルオロメタンスルホンアミド(化合物番号1) 2−[4−N,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニ
ル)アミノフエノキシ]ピリミジン(0.72 g,1.58mmo
l) のTHF溶液に、3規定の水酸化ナトリウム水溶液
を加え、室温で一時間撹拌した。反応終了後、反応液を
水にあけ、希塩酸でpHを7に調整した後、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、0.26g(52%)の目的物を得た。
【0082】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)δ(CDCl3)p
pm: 9.10(br.s,1H), 8.60(d,2H,J=4.8Hz), 7.31(d,2H,J
=8.0Hz), 7.15(d,2H,J=8.0Hz), 7.12(t,1H,J=4.8Hz). 質量スペクトル(m/Z):319(M),240,
200,187
【0083】
【実施例6】 [工程F]N−プロピオニル−N−[4−(2−ピリミジニルオキ
シ)フェニル]−トリフルオロメタンスルホンアミド
(化合物番号15) N−[4−(2−ピリミジニルオキシ)フェニル]トリ
フルオロメタンスルホンアミド(0.25 g,0.78mm
ol) の塩化メチレン溶液に、0℃でトリエチルアミン
(0.33ml)とプロピオニルクロリド(0.14ml)を加え、1時
間攪拌した。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を1N塩酸と飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、0.26g
(88%)の目的物を得た。
【0084】核磁気共鳴スペクトル(200MHz)δ(CDCl3)p
pm: 8.59(d,2H,J=4.8Hz), 7.36(s,4H), 7.12(t,1H,J=4.
8Hz), 2.35(q,2H,J=7.2Hz), 1.11(t,3H,J=7.2Hz).
【0085】
【発明の効果】次に、生物試験例を挙げて、具体的にそ
の効果を示す。
【0086】
【試験例1】水田除草湛水土壌処理 100cm2 のポリプロピレン製ポット3ポット(A、
B、Cとする)に水田土壌を充填し、Aポットに休眠覚
醒したタイヌビエ及びホタルイの種子を表層1cmに混和
した。Bポットに催芽したミズガヤツリ及びクログワイ
の塊茎を植え、Cポットに2葉期の水稲の苗を移植し
た。各ポットを湛水状態とし、温室で生育させ、3日後
(雑草発芽前)又は10日後(ヒエ1.5葉期)に製剤
例1に準じて調製した水和剤を用いて所定の薬量を湛水
土壌処理し、処理後21日目に次に示す判定基準に従っ
て調査を行なった。3日後処理の結果を表2に、10日
後処理の結果を表3に、それぞれ示す。
【0087】判定基準 0−−−生育抑制率 0− 10% 1−−−生育抑制率 11− 30% 2−−−生育抑制率 31− 50% 3−−−生育抑制率 51− 70% 4−−−生育抑制率 71− 90% 5−−−生育抑制率 91−100% なお、表2、表3及び表4の比較化合物1は、特開平2
−149567号公報に包含される次の化合物である。
【0088】
【化7】
【0089】又、表2及び表3の比較化合物2は、米国
特許4,345,076号公報に記載の次の化合物であ
る。
【0090】
【化8】
【0091】表2及び表3において、EOはタイヌビエ
を、SJはホタルイを、CSはミズガヤツリを、EKは
クログワイを、OSは水稲を、ECはイヌビエを、SH
はジョンソングラスを、DSはメヒシバを、ISはアサ
ガオを、SAはカラシナを、ARはアオゲイトウをそれ
ぞれ示す。
【0092】
【表2】 (雑草発芽前) ───────────────────────────── 化合物番号 薬量(g/a) EO SJ CS EK OS ───────────────────────────── 1 5 5 5 5 5 0 4 5 5 5 5 5 0 5 5 5 5 5 5 0 6 5 5 5 5 5 0 7 5 5 5 4 5 0 12 5 4 5 5 5 1 13 5 5 5 5 5 1 14 5 5 5 5 4 0 15 5 5 5 5 5 0 16 5 5 5 5 5 0 18 5 5 5 5 5 0 19 5 5 5 5 5 0 21 5 5 5 5 5 0 24 5 5 5 5 4 0 30 5 5 5 5 5 0 31 5 5 5 5 5 0 33 5 5 5 5 4 0 36 5 5 5 5 5 0 41 5 5 5 5 5 0 44 5 5 5 5 5 0 45 5 5 5 5 4 0 48 5 5 5 5 5 0 51 5 5 5 5 5 0 比較化合物1 5 4 0 0 1 0 比較化合物2 5 5 5 5 5 4 ─────────────────────────────
【0093】
【表3】 (ヒエ1.5葉期) ───────────────────────────── 化合物番号 薬量(g/a) EO SJ CS EK OS ───────────────────────────── 1 5 5 5 4 4 0 4 5 5 5 4 5 0 6 5 5 5 4 4 0 7 5 5 5 4 4 0 14 5 5 5 4 4 0 15 5 5 5 5 4 0 16 5 5 5 5 5 0 18 5 5 5 5 5 0 19 5 5 5 5 5 0 21 5 5 5 5 4 0 24 5 5 5 5 4 0 30 5 5 5 5 5 0 31 5 5 5 5 5 0 33 5 5 5 5 5 0 36 5 5 5 5 4 0 41 5 5 5 5 4 0 44 5 5 5 5 3 0 45 5 5 5 5 4 0 48 5 5 5 5 4 0 比較化合物1 5 0 0 0 1 0 比較化合物2 5 5 4 3 4 5 ─────────────────────────────
【0094】
【試験例2】畑雑草発生前土壌処理 面積150cm2 のプラスチック製ポットに畑土壌をつ
め、イヌビエ、ジョンソングラス、メヒシバ、アサガ
オ、カラシナ及びアオゲイトウの雑草種子を播種した
後、1cmの厚さに覆土し、温室内に静置した。
【0095】覆土後直ちに、製剤例1に準じて調製した
水和剤を用いて、所定の薬量を土壌表面に処理した。処
理後21日目に試験例1に示す判定基準に従って調査を
行った。その結果を表4に示す。
【0096】
【表4】 ──────────────────────────────── 化合物番号 薬量(kg/ha) EC SH DS IS SA AR ──────────────────────────────── 1 5 5 5 5 4 5 5 2 5 5 5 5 5 5 4 4 5 4 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 6 5 4 4 4 4 4 5 7 5 4 5 5 4 5 5 9 5 4 3 5 5 5 4 11 5 5 5 5 5 5 5 12 5 4 4 5 5 3 5 24 5 5 4 5 4 5 5 31 5 5 5 5 4 5 5 比較化合物1 5 1 1 3 4 3 3 ────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小井 清 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 門谷 淳二 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、R1 は、水素原子、C2−C10アルカノイル
    基又はベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、ハロゲン原
    子、メチル基から選ばれる1又は2個の置換基により置
    換されていても良い)を示し、R2 、R3 及びR4 は、
    同一又は異なって、水素原子又はハロゲン原子を示
    す。]で表わされるスルホンアミド化合物。
  2. 【請求項2】一般式(I) 【化2】 [式中、R1 は、水素原子、プロピオニル基、ブタノイ
    ル基又はベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1又は2
    個のハロゲン原子により置換されていても良い)を示
    し、R2 及びR4 は、同一又は異なって、水素原子又は
    ハロゲン原子を示し、R3 は、水素原子を示す。]で表
    わされるスルホンアミド化合物。
  3. 【請求項3】一般式(I) 【化3】 [式中、R1 は、水素原子又はプロピオニル基を示し、
    2 は、水素原子又はハロゲン原子を示し、R3 及びR
    4 は、水素原子を示す。]で表わされるスルホンアミド
    化合物。
  4. 【請求項4】N−[4−(2−ピリミジニルオキシ)フ
    ェニル]トリフルオロメタンスルホンアミド。
  5. 【請求項5】N−[2−クロロ−4−(2−ピリミジニ
    ルオキシ)フェニル]トリフルオロメタンスルホンアミ
    ド。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5に記載のスルホンアミド化
    合物を有効成分として含有する、除草剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3070080A1 (en) 2015-03-19 2016-09-21 Basf Se Herbicidal fluoromethanesulfonamides
EP3070079A1 (en) 2015-03-19 2016-09-21 Basf Se Herbicidal fluoromethanesulfonamides
EP3103798A1 (en) 2015-06-09 2016-12-14 Basf Se Herbicidal fluoromethanesulfonamides

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