JPH08188527A - シート状パック剤 - Google Patents

シート状パック剤

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JPH08188527A
JPH08188527A JP7018524A JP1852495A JPH08188527A JP H08188527 A JPH08188527 A JP H08188527A JP 7018524 A JP7018524 A JP 7018524A JP 1852495 A JP1852495 A JP 1852495A JP H08188527 A JPH08188527 A JP H08188527A
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pack
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康弘 池浦
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靖久 古瀬
Shigehiro Oishi
茂弘 大石
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡便に使用でき、かつ肌に対する
適度な粘着性や保湿性を持ち、製剤物性の安定性や肌に
対する安全性に優れるとともに、使用時の使用感および
肌に対するパック効果に優れた高含水のシート状パック
剤の提供を目的とする。 【構成】 本発明のシート状パック剤は、水溶性高分子
3〜25重量%と、多価アルコール1〜35重量%と、
保湿成分0.01〜20重量%と、架橋剤0.05〜2
0重量%と、美肌成分0.01〜20重量%と、水60
〜95重量%と、を必須成分として含有する構成を有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整肌および美容のために
用いる医薬部外品用または化粧品用として使用されるシ
ート状パック剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パック剤としてはポリビニルアル
コール等の水溶性高分子を含有するO/W型エマルジョ
ン状もしくはゼリー状の皮膜形成能を有するパック剤が
市販されている。この種のパック剤は使用時必要量を手
に取り、顔に塗布することでパック剤中の成分を補給
し、乾燥後剥離することにより皮膚の汚れや老化した角
質を除去するものである。しかしながら、この種のパッ
ク剤は塗布時に手が汚れるという問題点や、剥離時に後
残りが生じ易く、また乾燥に長時間を要し、簡便さに欠
けるという問題点があった。そこでこれらの問題点を改
善する目的でポリアクリル酸塩、多価アルコールおよび
水を主成分とした保水性に優れ低剥離力のパック剤(特
開昭54−49334号公報)や、ポリアクリル酸塩、
賦形剤を主成分として含有し賦形性に富み保水性に優れ
たパック剤(特公昭63−15243号公報)、架橋型
含水ゲルを基材として用いたシート状パック剤(特公平
1−46485号、特公昭63−60724号、特開昭
58−180408号、特開昭61−260007号の
各公報)が開示されており、更には天然由来保湿成分を
配合した使用感の優れた皮膚外用剤(特開平5−301
812号公報)、天然由来半合成成分を保湿剤および増
粘剤として配合したパック剤およびパップ剤(特開平5
−295004号公報)が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のパック剤やシート状パック剤では、肌に対する適度な
粘着性に欠け使用感に欠けるという問題点を有してい
た。製剤物性の経時安定性が悪いので保管性に欠けると
ともに、肌に対する安全性に欠けるという問題点を有し
ていた。また、製剤中の保湿成分の相溶性が優るため
に、肌への水分補給や保湿成分の放出性に欠け、その結
果肌に対するパック効果が弱いという問題点を有してい
る。更に製剤自体の保水性に欠けるとともに、肌に対し
最も効果的に保湿感を与えることができないという問題
点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡便に使用でき、かつ肌に対する適度な粘着性や保
湿性を持ち、製剤物性の安定性や肌に対する安全性に優
れるとともに、使用時の使用感および肌に対するパック
効果に優れた高含水のシート状パック剤を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のシート状パック剤は以下の構成を有してい
る。すなわち、請求項1に記載のシート状パック剤は、
水溶性高分子と、多価アルコールと、保湿成分と、架橋
剤と、美肌成分と、水と、を必須成分として含有する構
成を有している。請求項2に記載のシート状パック剤
は、請求項1において、前記必須成分中に防腐剤が配合
されている構成を有している。請求項3に記載のシート
状パック剤は、請求項1において、前記必須成分中の前
記水溶性高分子が3〜25重量%、前記多価アルコール
が1〜35重量%、前記保湿成分が0.01〜20重量
%、前記架橋剤が0.05〜20重量%、前記美肌成分
が0.01〜20重量%、前記水が60〜95重量%、
である構成を有している。請求項4に記載のシート状パ
ック剤は、請求項2において、前記必須成分中に配合さ
れた防腐剤の配合量が0.005〜10重量%である構
成を有している。請求項5に記載のシート状パック剤
は、請求項1又は3において、前記水溶性高分子がゼラ
チン、ポリアクリル酸塩の1種もしくは2種以上からな
る構成を有している。請求項6に記載のシート状パック
剤は、請求項1又は3において、前記多価アルコールが
グリコール類である構成を有している。請求項7に記載
のシート状パック剤は、請求項1又は3において、前記
保湿成分がアシル化ケフィラン水溶液、麦芽エキスの1
種もしくは2種からなる構成を有している。請求項8に
記載のシート状パック剤は、請求項1又は3において、
前記架橋剤が水難溶性アルミニウム化合物又は多官能性
エポキシ化合物のいずれか1種又はこれらの組み合わせ
からなる構成を有している。請求項9に記載のシート状
パック剤は、請求項1又は3において、前記美肌成分が
水溶性プラセンタエキス、アラントインの1種もしくは
2種からなる構成を有している。尚、製剤中に必要に応
じ酸化防止剤、粘着付与剤、溶解剤、色素、香料、界面
活性剤、紫外線吸収剤、無機充填剤およびpH調整剤が
配合できるものである。
【0006】ここで、水溶性高分子としては、ゼラチ
ン、ポリアクリル酸塩があげられ、各々単独で又はこれ
らを配合して使用することができる。ポリアクリル酸塩
の塩類としては、ナトリウム、リチウム、カリウム等の
金属塩が好ましく、その平均重合度は1000〜100
000のものが好適に用いられる。これら水溶性高分子
の配合量としては3〜25重量%、好ましくは5〜20
重量%、より好ましくは5〜10重量%において使用さ
れる。配合量が5重量%以下になるにつれ製剤の粘着性
や凝集性、保型性、吸水能等を低下させ、膏体の不均一
化、作業性の低下および使用感の低下を招く傾向が生じ
易く、3重量%未満ではその傾向が著しいので好ましく
ない。また、配合量が10重量%以上になるにつれ製剤
の粘着性や凝集性、保型性に欠けてくるとともに、製造
中に過度に粘性が増すとともに、膏体の不均一化、作業
性の低下および使用感の低下を招く傾向が生じ易く、2
5重量%を超えるとその傾向が著しいので好ましくな
い。
【0007】多価アルコールとしては、グリコール類が
好ましく、水溶性高分子、保湿成分、架橋剤、美肌成
分、防腐剤等の分散・溶解剤あるいは可塑剤として用い
られるとともに、水の放出性や揮散性を促進させること
ができる。ここであげるグリコール類はポリエーテルの
構造を有し、一般に用いられる低分子量の多価アルコー
ルと比較して水酸基が少ないため親水性が劣るので、こ
の性質を利用することにより、水を除いた基剤成分の臨
界相対湿度を低下させることができ、使用時において、
より多くの水を外部に放出することができる。その結果
として肌に潤いを与え、また外部に水が揮散することに
より気化熱を奪い、顔の火照りや炎症を抑えると同時に
心地よい清涼感を与えるものである。また、一般に用い
られる低分子量の多価アルコールと比較し粘度の温度依
存性が小さく、製剤中に配合したときにも、環境変化に
左右されない安定な保型性を示すことができる。ポリエ
ーテルの構造を有するグリコール類としては、平均分子
量が200〜600のポリエチレングリコールと平均分
子量が500〜3000のポリプロピレングリコールが
好ましく、これらの1種もしくは2種以上を配合して用
いることができる。この多価アルコールの配合量は1〜
35重量%、好ましくは5〜25重量%、より好ましく
は5〜20重量%において使用される。配合量が5重量
%以下になるにつれ、製剤の粘着性や凝集性、使用前の
保水性および保型性の低下やゲルの不均一化、作業性の
低下、使用時および使用後の使用感の低下を招く傾向が
認められ、1重量%未満では特にその傾向が著しいので
好ましくない。また配合量が20重量%以上になるにつ
れ、製剤の粘着性や凝集性、使用前の保水性および保型
性が低下しだし、また作業性の低下や使用時および使用
後の使用感の低下を招く傾向が認められ、35重量%を
超えると特にその傾向が著しいので好ましくない。
【0008】保湿成分としてはアシル化ケフィラン水溶
液(三省製薬株式会社製)および/または麦芽エキスが
好適に用いられ、これらの1種もしくは2種以上を配合
して用いることができる。アシル化ケフィラン水溶液は
ケフィールまたはグレインから抽出精製したケフィラン
やケフィラン生産菌を培養して精製したケフィランを酸
無水物またはカルボン酸またはそのハライドにより少な
くとも部分的なアシル化によって生成したもので、サク
シニルケフィラン、アセチルケフィラン、マレイルケフ
ィラン等を用いることができる。アシル化ケフィラン水
溶液は様々な薬理効果を持ち、また天然由来保湿成分と
しての機能を付与するものである。また麦芽エキスとし
ては大麦の麦芽を圧搾して得られるエキスあるいはエタ
ノールで抽出して得られる麦芽エキスまたは大麦の麦芽
状態の麦の根(麦芽根)から得られる麦芽根エキスが用
いられ、特に麦芽根エキスは繊維芽細胞コラーゲン産生
能促進因子であり、皮膚の老化防止作用等の点で好まし
い。これら保湿成分の配合量は0.01〜20重量%、
好ましくは0.05〜10重量%、より好ましくは0.
1〜5重量%において使用される。配合量が0.1重量
%以下になるにつれ製剤の保水性や保型性を低下させる
とともに使用時および使用後の使用感の低下を招く傾向
が認められ、0.01重量%未満では特にその傾向が著
しいので好ましくない。また配合量が5重量%以上にな
るにつれ、製剤の粘着性や凝集性、保型性を低下させ、
ゲルの不均一化をもたらし、作業性の低下、使用時およ
び使用後の使用感の低下を招く傾向が認められ、20重
量%を超えると特にその傾向が著しいので好ましくな
い。
【0009】架橋剤としては、水難溶性アルミニウム化
合物や多官能性エポキシ化合物が単独で又はこれらを配
合した配合剤が用いられる。配合剤の水難溶性アルミニ
ウム化合物(a)と多官能性エポキシ化合物(b)との
配合比(重量比)はa/b=500/1〜1/10が用
いられる。配合剤を用いることにより、未使用時の保水
性、保型性および優れた製剤物性の経時安定性に寄与す
ることができる。水難溶性アルミニウム化合物として
は、水酸化アルミニウム、含水ケイ酸アルミニウム、合
成ケイ酸アルミニウム、カオリン、酢酸アルミニウム、
乳酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム等があげ
られ、これらの1種もしくは2種以上を配合して用いる
ことができる。水難溶性アルミニウム化合物を用いたの
で、制酸作用による皮膚刺激性の抑制効果や微量のアル
ミニウムイオンによる皮膚収れん作用に加え、初期物性
には充填剤としてゲルに適度な強度を与えるとともに、
経時変化でアルミニウムイオンが製剤内に溶出し、高分
子の経時分解および高分子間共有結合架橋部の経時切断
によるゲル強度の低下を補う機能を呈することができ
る。更にはpH調整によりそのアルミニウム溶出速度を
制御することも可能である。多官能性エポキシ化合物と
してはポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリン
ジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエー
テル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトール
ポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、レ
ゾルシノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリ
コールジグリシジルエーテル等があげられる。これら多
官能性エポキシ化合物の1種もしくは2種以上を配合し
て用いることができる。多官能性エポキシ化合物を用い
たので、優れた吸水能と保型性を得ることができ、カル
ボキシル基、アミノ基または水酸基等を有する水溶性高
分子と効率よく共有結合を生起し、ゲル強度を高めるこ
とができる。架橋剤の製剤への配合量としては0.05
〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、より好
ましくは1〜10重量%において使用される。配合量が
1重量%以下になるにつれ、製剤の凝集性や保型性、吸
水能の低下、製剤物性の経時安定性の低下、作業性の低
下、肌への安全性の低下及び使用感の低下を招く傾向が
認められ、0.05重量%未満では特にその傾向が著し
いので好ましくない。また配合量が10重量%以上にな
るに従い、粘着性、凝集性、保型性、製造中の過度の粘
度増化、ゲル化による膏体の不均一化、作業性の低下、
肌への安全性の低下および使用感の低下を招く傾向が認
められ、20重量%を超えると特にその傾向が著しいの
で好ましくない。
【0010】美肌成分としては、水溶性プラセンタエキ
スおよびアラントインの1種もしくは2種以上の配合物
が好適に用いられる。尚、その他の美肌成分としてレシ
チン、アミノ酸類、コウジ酸、タンパク質、糖類、ホル
モン類、胎盤抽出物、またはアロエ、ヘチマ及びカンゾ
ウ等の各種生薬からの抽出成分、又はビタミンA、ビタ
ミンC、ビタミンD、ビタミンE及びその他のビタミン
類や塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒド
ラミン、タンニン酸ジフェンヒドラミン、塩酸トリプロ
リジン、メキタジン、マレイン酸クロルフェニラミン、
d−マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸クレマス
チン、塩酸プロメタジン、トラニラスト、クロモグリク
酸ナトリウム、ケトチフェン、アリルスルファターゼ
B、ブフェキサマック、ベンダザック、フルフェナム酸
ブチル、イブプロフェン、インドメタシン、アスピリ
ン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ピロキシカ
ム及び2−ピリジンメチルメフェナム酸、5,6−デヒ
ドロアラキドン酸、5,6−メタノ−LTA4 、エスク
レチン、ユーバチリン、4−デメチルユーバチリン、カ
フェイン酸、ベノキサプロフェン等の美白作用を有する
薬物も単独で又は配合して使用できる。水溶性プラセン
タエキスは健常な牛または健常な豚の胎盤から除血した
後抽出したエキスで、美白効果、細胞賦活効果、血行促
進、新陳代謝亢進、メラニン生成抑制作用、細胞増殖作
用等を有する。またアラントインは壊死組織や鱗屑を除
去(剥離)する作用と同時に、新しい皮膚組織の生成を
助長し、細胞増殖、抗アレルギー、抗炎症、抗刺激等の
作用を有する。美肌成分の配合量は0.01〜20重量
%、好ましくは0.05〜10重量%、より好ましくは
0.1〜5重量%が配合される。配合量が0.1重量%
以下になるにつれ、美肌効果が低下しだし使用時および
使用後の使用感の低下を招く傾向が現れだし、0.01
重量%未満では、特にその傾向が著しいので好ましくな
い。また配合量が5重量%以上になるにつれ、製剤の粘
着性や凝集性、使用前の保水性および保型性の低下、ゲ
ルの不均一化、作業性の低下、使用時および使用後の使
用感の低下を招く傾向が現れだし、20重量%を超える
と特にその傾向が著しくなるので好ましくない。
【0011】水としては、精製水や滅菌水、天然水が用
いられる。水は水溶性高分子、保湿成分、架橋剤、美肌
成分、防腐剤等の分散・溶解剤として働き、また使用時
および使用後の使用感を著しく向上させるものである。
このため水の配合量は60〜95重量%、好ましくは6
5〜90重量%、より好ましくは70〜85重量%と多
量に添加されねばならない。多量の水を製剤中に含有さ
せることにより製剤自体の相対湿度を高めることがで
き、先に述べた臨界相対湿度との差をより大きくするこ
とができるため、使用時により多くの水を効率よく外部
に排出することが可能となり、結果として肌に潤いを与
え、また外部に水が揮散することにより気化熱を奪い、
顔の火照りや炎症を抑えると同時に心地よい清涼感を与
えることができる。配合量が70重量%未満になるにつ
れ、配合剤の種類にもよるが製剤の粘着性や使用前の保
水性の低下、作業性の低下、使用時および使用後の使用
感の低下を招く傾向があり、60重量%未満ではその傾
向が著しいので好ましくない。また配合量が85重量%
以上では、粘着性や凝集性が阻害され易く、また使用前
の保型性が低下する傾向があり、95重量%を超えると
その傾向が著しいので好ましくない。
【0012】防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エス
テル、安息香酸、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン
酸、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、4−イソプロピル
−3−メチルフェノール、2−イソプロピル−5−メチ
ルフェノール、フェノール、ヒノキチオール、クレゾー
ル、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフ
ェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニ
ド、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベ
ンゼトニウム等があげられ、これらの1種もしくは2種
以上を配合して用いることができる。配合量としては
0.005〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量
%、より好ましくは0.01〜1重量%において使用さ
れる。配合量が0.01重量%以下になるにつれ、保存
中にカビや菌の発生による製剤の腐敗、使用時および使
用後の使用感の低下を招く傾向があり、0.005重量
%未満ではその傾向が著しいので好ましくない。また配
合量が1重量%以上になるにつれ、製剤の粘着性、凝集
性、使用前の保水性および保型性の低下、ゲルの不均一
化、作業性の低下、防腐剤臭の発生、使用時および使用
後の使用感の低下を招く傾向があり、10重量%を超え
るとその傾向が著しいので好ましくない。
【0013】本発明の高含水のシート状パック剤は、上
記の水溶性高分子、多価アルコール、保湿成分、架橋
剤、美肌成分、水や防腐剤に加えて、従来公知の酸化防
止剤、粘着付与剤、溶解剤、色素、香料、界面活性剤、
紫外線吸収剤、無機充填剤およびpH調整剤などの配合
剤が用途に合わせて適宜適量配合できる。
【0014】酸化防止剤としては、アスコルビン酸、没
食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチ
ルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアヤレチン酸、
トコフェロール、酢酸トコフェロール等を配合すること
ができる。粘着付与剤としては、カゼイン、プルラン、
寒天、デキストラン、アルギン酸ソーダ、可溶性デンプ
ン、カルボキシデンプン、デキストリン、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、
ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポ
リビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合体、メトキシ
エチレン無水マレイン酸共重合体、イソブチレン無水マ
レイン酸共重合体、ポリエチレンイミン等を配合でき
る。溶解剤としては、ベンジルアルコール、ハッカ油、
ミリスチン酸イソプロピル、クロタミトン等を配合でき
る。
【0015】色素としては赤色2号(アマランス)、赤
色3号(エリスロシン)、赤色102号(ニューコクシ
ン)、赤色104号の(1)(フロキシンB)、赤色1
05号の(1)(ローズベンガル)、赤色106号(ア
シッドレッド)、黄色4号(タートラジン)、黄色5号
(サンセットエローFCF)、緑色3号(ファストグリ
ーンFCF)、青色1号(ブリリアントブルーFC
F)、青色2号(インジゴカルミン)等の法定色素を配
合してもよい。特に色素については限定されないが、製
剤イメージに大きく影響を与え、使用感や肌の活性化感
の向上につながるものである。
【0016】界面活性剤としては、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム、アルキルサルフェート塩、2−エチ
ルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、ノルマ
ルドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン
界面活性剤、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムク
ロライド、ポリオキシエチレンドデシルモノメチルアン
モニウムクロライド等の陽イオン界面活性剤、ポリオキ
シエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレント
リデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンモノステアレート、ソルビタン
モノステアレート、ソルビタンモノパルミネート、ソル
ビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエート、グリセロールモノステアレート、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオクタデシ
ルアミン等の非イオン界面活性剤等を配合してもよい。
【0017】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸、パラアミノ安息香酸エステル類、パラジメチルアミ
ノ安息香酸アミル、サリチル酸エステル類、アントラニ
ル酸メンチル、ウンベリフェロン、エスクリン、ケイ皮
酸ベンジル、シノキサート、グアイアズレン、ウロカニ
ン酸、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、4−メトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ジオキシベ
ンゾン、オクタベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベン
ゾフェノン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、
オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキ
シルパラメトキシサイナメート等を配合してもよい。
【0018】無機充填剤としては、酸化チタン、タル
ク、酸化亜鉛、含水シリカ、炭酸マグネシウム、リン酸
水素カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイソウ土、無
水ケイ酸、ベントナイト等を配合してもよい。pH調整
剤としては酢酸、蟻酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、安息
香酸、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、塩酸、硝
酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、メチル
アミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、モノメ
タノールアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノ
ールアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、ジプロパノールアミン、トリメタノールアミン、ト
リエタノールアミン、トリプロパノールアミン等を配合
してもよい。
【0019】基布としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル、ポ
リウレタン、ポリエステル、ポリアミド、レイヨン、ポ
リウレタン、ポリエステル等の合成樹脂製フィルム、伸
縮性不織布、不織紙、前記合成樹脂製フィルムやシート
と不織布もしくは不織紙の積層体、脱脂綿等の不織布、
布、伸縮性布、紙、セロファン等の可撓性のものがあげ
られ、その用途に応じて適宜に選択することができる。
可撓性の支持体からなる基布上にパック剤層を設け、こ
のパック剤層の表面を更に剥離性のフィルムもしくは紙
で被覆するという形体に構成し、使用時には剥離性フィ
ルムなどを剥離して露出したパック剤層を顔面などに貼
着するようにすると非常に便利である。又適応部位に応
じてシート状物を打ち抜き等の加工を施しておくと使用
しやすい。基布の色については特に限定されないが、製
剤イメージに大きく影響を与え、使用感や肌の活性化感
の向上につながるものであり、白色、肌色、黄色、赤
色、だいだい色、緑色、青色、ピンク色、水色等が好ま
しい。
【0020】本発明の高含水のシート状パック剤の製造
方法としては、撹拌機中で上記成分を均一に混合及び/
又は溶解し、これを非染色または染色した基布上に展延
し、フィルムを貼着して顔面の形に裁断するものであ
る。また適宜目、鼻、口および顎を適当な形状に切り、
できるだけ取り扱いやすくしたものである。尚、シート
状パック剤は、保存中における汚染、揮発性物質の蒸散
などによる効果の減少などを防止する意味から、使用時
までは密封性の容器中に保存しておくことが望ましい。
【0021】
【作用】この構成によって、本発明の高含水のシート状
パック剤は以下の優れた作用を示すことができる。水溶
性高分子としては、製剤中に3〜25重量%が配合され
ていることにより粘着性、凝集性、保型性を高めること
ができるとともに、吸水能の低下、膏体の不均一化を防
止し使用感を高めることができる。また、水溶性高分子
としてポリアクリル酸の金属塩を所定量配合することに
よりこれらの作用を更に高めることができる。多価アル
コール特にグリコール類が配合されているので、水溶性
高分子、保湿成分、架橋剤、美肌成分、防腐剤等を系内
に均一に分散・溶解し均質化することができる。また、
水の放出性や揮散性を促進し、水を除いた基剤成分の臨
界相対湿度を低下させることができ、使用時において、
より多くの水を外部に出すことを可能とする。その結果
として肌に潤いを与え、また外部に水が揮散することに
より気化熱を奪い、顔の火照りや炎症を抑えると同時に
心地よい清涼感を与えることができる。また、グリコー
ル類は粘度の温度依存性が小さく、製剤中に配合したと
きにも、環境変化に左右されない安定な保型性を与える
ことができる。保湿成分として、アシル化ケフィラン水
溶液(三省製薬株式会社製)や麦芽エキスを用いている
ので、粘着性、凝集性、ゲルの均質化、使用前の保水性
および保型性を維持し、使用時および使用後の使用感を
向上させることができる。架橋剤として、水難溶性アル
ミニウム化合物又は多官能性エポキシ化合物のいずれか
1種又はこれらを組み合わせて用いているので、適度の
粘着性、凝集性、保型性を製剤に付与すると共に、吸水
能を維持し、更に製造中の過度の粘度上昇を防ぎ、ゲル
化による膏体の均質化、肌への安全性の向上および快適
な使用感を付与することができる。美肌成分として、特
に水溶性プラセンタエキスやアラントイン等を用いた場
合、美白効果や細胞賦活効果、及び血行の促進、新陳代
謝の亢進、メラニン生成の抑制、細胞増殖作用を有し、
更に、新しい皮膚組織の生成を助長し、抗アレルギー、
抗炎症性、抗刺激性を製剤に付与することができる。水
は水溶性高分子、保湿成分、架橋剤、美肌成分、防腐剤
等の均一に分散・溶解し他の配合剤と相まって製剤を均
質なエマルジョン化することができる。また、高含水率
なので、製剤自体の相対湿度を高めることができるとと
もに、臨界相対湿度との差がより大きくなるため、使用
時により多くの水を効率よく外部に出すことが可能とな
り、結果として肌に潤いを与え、また外界に水が揮散す
ることにより気化熱を奪い、顔の火照りや炎症を抑える
と同時に心地よい清涼感を与えることができる。防腐剤
を所定量添加しているので、製剤中のカビおよび菌の発
生による腐敗を防止でき、快適な使用感を与えることが
できる。
【0022】
【実施例】以下本発明のシート状パック剤について、実
施例及び試験例によって更に詳しく説明するが、これら
は本発明を何ら限定するものではない。 (実施例1)精製水76.5重量%に合成ケイ酸アルミ
ニウム4重量%を分散させ、これにゼラチン1重量%、
2%サクシニルケフィラン水溶液0.1重量%、エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル0.05重量%、水
溶性プラセンタエキス2重量%、アラントイン0.1重
量%、メチルパラベン0.2重量%を加え溶解し、更に
ポリアクリル酸ナトリウム6重量%、ポリエチレングリ
コール10重量%およびプロピルパラベン0.05重量
%の混合物を加え均一になるまで攪拌する。次に、これ
を淡青色に染色した基布に厚み約1.4mmになるよう
に展延し、フィルムを貼着する。また貼着後は顔の形に
裁断し、目、鼻、口および顎部を適当な形状に切りシー
ト状パック剤を得た。次いで、得られたシート状パック
剤を用い、後述する経時安定性試験(試験例1)、成分
放出試験(試験例2)を行い評価を行った。
【0023】(実施例2〜19)(表1)乃至(表3)
に示す配合剤及び配合量で、実施例1と同様に調製して
実施例2〜19のシート状パック剤を得た。次いで、得
られた各実施例のシート状パック剤を用い、後述する皮
膚安全性試験(試験例3),使用感評価試験(試験例
4)を行い評価を行った。尚、アシル化ケフィラン水溶
液は、1.5%サクシニルケフィラン水溶液(実施例
3)、3%サクシニルケフィラン水溶液(実施例4)、
1%サクシニルケフィラン水溶液(実施例6)、5%サ
クシニルケフィラン水溶液(実施例8)、1%アセチル
ケフィラン水溶液(実施例10)、10%アセチルケフ
ィラン水溶液(実施例11)、10%サクシニルケフィ
ラン水溶液(実施例13)、1%マレイルケフィラン水
溶液(実施例14)、2%サクシニルケフィラン水溶液
(実施例15)、10%マレイルケフィラン水溶液(実
施例17)を用いて各実施例のシート状パック剤を作製
した。
【表1】
【表2】
【表3】
【0024】(比較例1〜5)(表4)に示す配合剤及
び配合量で、これらを均一に混合及び/又は溶解し、比
較例1乃至5に示すパック剤やシート状パック剤を得
た。比較例1及び比較例2についてはパック剤としてそ
のまま後述の評価試験に用い、また比較例3および比較
例5については基布に厚み約1.4mmになるように、
比較例4についてはウレタン系フィルムに厚み約1mm
になるように展延した後、フィルムを貼着して顔面の形
に裁断し、シート状パック剤として、後述の評価試験に
用いた。尚、比較例のパック剤は、特開昭54−493
34号公報の実施例1の処方(比較例1)及び特公昭6
3−15243号公報の実施例1の処方(比較例2)に
より作製した。また、比較例3乃至5のシート状パック
剤は各々特開昭61−260007号公報の実施例1の
処方(比較例3)、特公昭63−60724号公報の実
施例3の処方(比較例4)、特開平5−295004号
公報の処方例8の処方(比較例5)により各々作製し
た。また、カリフレックスTR−1107は、シェル化
学社製の商品名であり、アルコンM−70は、荒川化学
工業社製の商品名である。
【表4】
【0025】(試験例) (試験例1)経時安定性試験 実施例1および比較例3,4,5の各シート状パック剤
について製剤物性の経時安定性試験を実施した。試験方
法は初期および40℃で6ヶ月間保存時の粘着性、保型
性および硬さについての製剤変化を観察した。その試験
結果を(表5)に示した。
【表5】 この(表5)から明らかなように、実施例1のシート状
パック剤は苛酷な条件下でも全く経時変化が認められな
かったが、比較例のものは著しい経時変化を示した。す
なわち、比較例3のものは保型性や硬さが劣化し、比較
例4のものは保型性が、比較例5のものは硬さが劣化し
使用に耐えないことがわかった。
【0026】(試験例2)成分放出試験 実施例1および比較例3,4,5の各シート状パック剤
について製剤からの成分放出量を確認した。試験方法
は、7×10cm2 に切り抜いたものを、温度が25±
1℃,湿度が60±5%の貼付条件下で、30分間およ
び60分間肌に貼付し、貼付前の重量から剥離後の重量
を求め成分放出量とした。その結果を(表6)および
(表7)に示す。尚、(表6)は貼付後30分経過後の
成分放出量、(表7)は貼付後60分経過後の成分放出
量を示す。
【表6】
【表7】 この(表6)から明らかなように、30分経過した段階
で実施例1のものは27.4%もの成分放出量を有する
のに対し、比較例は15.5%(比較例3),11.2
%(比較例4),11.5%(比較例5)しかなかっ
た。また、60分後の総放出量は、(表7)から明らか
なように、実施例1のものは52.5%に対し、比較例
のものは、35.7%(比較例3),14.9%(比較
例4),14.7%(比較例5)しかなかった。このこ
とから、本実施例のシート状パック剤は比較例に対し顕
著な成分放出作用を有することがわかった。
【0027】(試験例3)皮膚安全性試験 実施例2,3,7および比較例1乃至5について皮膚安
全性試験を実施した。試験方法は健常人男女40名によ
る48時間クローズドパッチを行い、剥離後1時間及び
24時間経過後の皮膚の変化状態を観察し、皮膚刺激度
を下記基準に従い評価した。その試験結果を(表8)に
示す。 −:皮膚に変化が認められない ±:皮膚に微弱な発赤 +:皮膚に明瞭な発赤 ++:皮膚に重篤な気触
【表8】 この(表8)か明らかように、剥離後24時間経過して
も実施例のものはいずれも陽性率は認められなかった
が、比較例4,5のものは13%〜25%も認められ
た。このことから、本実施例のシート状パック剤は皮膚
への刺激性が極めて低く人の皮膚に優しいパック剤であ
ることがわかる。
【0028】(試験例4)使用感評価試験−官能試験 実施例4、5、6及び比較例1乃至5の各シート状パッ
ク剤について使用感テストを実施した。試験方法は健常
人女性20名にて使用前、使用時、使用後および翌朝
(24時間経過後)の評価を次の基準に従い、5段階評
価(5点満点)の平均点を算出した。その試験結果を
(表9)、(表10)、(表11)および(表12)に
示す。それぞれ(表9)には使用前の評価、(表10)
には使用時の評価、(表11)には使用後の評価、(表
12)には翌朝(24時間経過後)の評価を示した。 5点:非常にそう思う 4点:ややそう思う 3点:どちらともいえない 2点:あまりそう思わない 1点:全くそう思わない
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】 この(表9)乃至(表12)から明らかなように、本実
施例のものは、いずれも比較例のものに対し高い評価を
得ることができた。また、各実施例のものは使用中に比
較例のものに比べ違和感がなく快感を与え、使用後も肌
が潤い比較例のようなベトつき感がなく爽快感を与える
ものであることがわかった。上記のように本発明高含水
シート状パック剤は皮膚安全性および製剤物性の経時安
定性が優れ、成分(主に水分)放出性が高く、かつ使用
感および肌に対する効果が高いことが判明した。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のシート状パック剤
は、水溶性高分子、多価アルコール、保湿成分、架橋
剤、美肌成分、水を主要成分とし、更に必要に応じて防
腐剤を添加するものであり、更には水溶性高分子3〜2
5重量%、多価アルコール1〜35重量%、保湿成分
0.01〜20重量%、架橋剤0.05〜20重量%、
美肌成分0.01〜20重量%、水60〜95重量%
と、更に必要に応じて防腐剤0.005〜10重量%よ
り配合した構成を有するので、以下のような優れた効果
を奏することができる。すなわち、 a.取り扱いが簡便で、かつ、肌に対する適度な粘着性
を有し、使用感が優れている。 b.肌に対する安全性に優れるとともに、製剤物性の経
時安定性に著しく優れている。 c.高含水による優れた冷却効果があり、心地よい清涼
感をもたらす。 d.高含水による優れた吸熱効果があり、肌の火照りや
炎症を抑える作用がある。 e.使用後の優れた保湿作用があり、肌に潤いを与え、
肌をなめらかにする。 f.整肌および美容に対する効果が優れる。 g.適度の粘着性を有するので製造工程での取り扱いが
容易で高い生産性を与えることができると共に、製剤物
性の安定性が高いので長期の保管にも物性変化を生ずる
ことがなく、保管性や流通性に優れている。 h.整肌及び美容のために用いる医薬部外品又は化粧品
分野での応用力が可能であり、産業上極めて有用なもの
である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性高分子と、多価アルコールと、保
    湿成分と、架橋剤と、美肌成分と、水と、を必須成分と
    して含有することを特徴とするシート状パック剤。
  2. 【請求項2】 前記必須成分中に防腐剤が配合されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のシート状パック
    剤。
  3. 【請求項3】 前記必須成分中の前記水溶性高分子が3
    〜25重量%、前記多価アルコールが1〜35重量%、
    前記保湿成分が0.01〜20重量%、前記架橋剤が
    0.05〜20重量%、前記美肌成分が0.01〜20
    重量%、前記水が60〜95重量%、であることを特徴
    とする請求項1に記載のシート状パック剤。
  4. 【請求項4】前記必須成分中に配合された防腐剤の配合
    量が0.005〜10重量%であることを特徴とする請
    求項2に記載のシート状パック剤。
  5. 【請求項5】 前記水溶性高分子がゼラチン、ポリアク
    リル酸塩の1種もしくは2種以上からなることを特徴と
    する請求項1又は3に記載のシート状パック剤。
  6. 【請求項6】 前記多価アルコールがグリコール類であ
    ることを特徴とする請求項1又は3に記載のシート状パ
    ック剤。
  7. 【請求項7】 前記保湿成分がアシル化ケフィラン水溶
    液、麦芽エキスの1種もしくは2種からなる請求項1又
    は3に記載のシート状パック剤。
  8. 【請求項8】 前記架橋剤が水難溶性アルミニウム化合
    物又は多官能性エポキシ化合物のいずれか1種又はこれ
    らの組み合わせからなることを特徴とする請求項1又は
    3に記載のシート状パック剤。
  9. 【請求項9】 前記美肌成分が水溶性プラセンタエキ
    ス、アラントインの1種もしくは2種からなることを特
    徴とする請求項1又は3に記載のシート状パック剤。
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