JPH08188006A - 車軸用軸受装置 - Google Patents
車軸用軸受装置Info
- Publication number
- JPH08188006A JPH08188006A JP7003787A JP378795A JPH08188006A JP H08188006 A JPH08188006 A JP H08188006A JP 7003787 A JP7003787 A JP 7003787A JP 378795 A JP378795 A JP 378795A JP H08188006 A JPH08188006 A JP H08188006A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- nut
- pulse
- electromagnetic sensor
- axle
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ナットの影響を受けることなく、車輪の正確
な回転速度を算出できる車軸用軸受装置を提供する。 【構成】 パルスリング１０の内径面に、ナット９の外
周を覆う磁気遮蔽リング２０を取り付ける。磁気遮蔽リ
ング２０により、ナット９の回転に伴う電磁センサ１３
への影響が遮断されるため、電磁センサ１３の出力波形
のうねりが抑制される。
な回転速度を算出できる車軸用軸受装置を提供する。 【構成】 パルスリング１０の内径面に、ナット９の外
周を覆う磁気遮蔽リング２０を取り付ける。磁気遮蔽リ
ング２０により、ナット９の回転に伴う電磁センサ１３
への影響が遮断されるため、電磁センサ１３の出力波形
のうねりが抑制される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、主として自動車に使
用されるアンチロックブレーキセンサを内蔵した車軸用
軸受装置に関する。
用されるアンチロックブレーキセンサを内蔵した車軸用
軸受装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の車軸用軸受装置として、従来か
ら使用されているものの一例を図５及び図６に示す。図
示のように、軸受１は外輪２と、この外輪２の内側に複
数の転動体３を介して回動自在に設けられた内輪４とか
ら成る。各転動体３は保持器５により保持されている。
ら使用されているものの一例を図５及び図６に示す。図
示のように、軸受１は外輪２と、この外輪２の内側に複
数の転動体３を介して回動自在に設けられた内輪４とか
ら成る。各転動体３は保持器５により保持されている。
【０００３】内輪４の内径面にはアクスルシャフト６が
圧入されている。外輪２の外周には車体にボルト止めさ
れるフランジ７が設けられ、アクスルシャフト６の一端
部には車輪が取り付けられるフランジ８が設けられてい
る。アクスルシャフト６の他端部には外周が六角形のナ
ット９がねじ込まれており、このナット９と前記フラン
ジ８とで内輪４を締めつけることにより、軸受１に対す
るアクスルシャフト６の軸方向への移動を抑止すると共
に、内輪４とアクスルシャフト６とを一体に回転させる
ようになっている。ナット９は、磁性材料である鋼によ
り形成されている。
圧入されている。外輪２の外周には車体にボルト止めさ
れるフランジ７が設けられ、アクスルシャフト６の一端
部には車輪が取り付けられるフランジ８が設けられてい
る。アクスルシャフト６の他端部には外周が六角形のナ
ット９がねじ込まれており、このナット９と前記フラン
ジ８とで内輪４を締めつけることにより、軸受１に対す
るアクスルシャフト６の軸方向への移動を抑止すると共
に、内輪４とアクスルシャフト６とを一体に回転させる
ようになっている。ナット９は、磁性材料である鋼によ
り形成されている。
【０００４】ナット９の外側には、内輪４と共に回転す
るパルスリング１０が設けられており、このパルスリン
グ１０の一側面にはパルス歯列１１が放射状に形成され
ている。外輪２の一側にはケース１２が嵌められ、この
ケース１２には電磁センサ１３が設けられている。電磁
センサ１３の先端部は前記パルス歯列１１に対向してお
り、電磁センサ１３とパルス歯列１１との間で発生する
出力信号のピッチを読み取ることによりパルスリング１
０の回転数を検出し、車輪の回転速度を算出する。
るパルスリング１０が設けられており、このパルスリン
グ１０の一側面にはパルス歯列１１が放射状に形成され
ている。外輪２の一側にはケース１２が嵌められ、この
ケース１２には電磁センサ１３が設けられている。電磁
センサ１３の先端部は前記パルス歯列１１に対向してお
り、電磁センサ１３とパルス歯列１１との間で発生する
出力信号のピッチを読み取ることによりパルスリング１
０の回転数を検出し、車輪の回転速度を算出する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような車軸用軸受装置では、ナット９の外周が六角形で
あるため、ナット９の回転に伴い、ナット９の外周と電
磁センサ１３との間の距離が変動し、図７に示すよう
に、電磁センサ１３の出力波形にうねりが生じる。その
結果、出力信号のピッチ読み取り時に誤差が生じ、車輪
の正確な回転速度を算出できなくなることがあった。
ような車軸用軸受装置では、ナット９の外周が六角形で
あるため、ナット９の回転に伴い、ナット９の外周と電
磁センサ１３との間の距離が変動し、図７に示すよう
に、電磁センサ１３の出力波形にうねりが生じる。その
結果、出力信号のピッチ読み取り時に誤差が生じ、車輪
の正確な回転速度を算出できなくなることがあった。
【０００６】そこで、この発明は、ナットの影響を受け
ることなく、車輪の正確な回転速度を算出できる車軸用
軸受装置を提供することを課題とする。
ることなく、車輪の正確な回転速度を算出できる車軸用
軸受装置を提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、外輪と内輪の間に転動体を設けた軸受
でアクスルシャフトを回動自在に支持し、前記内輪とア
クスルシャフトとをアクスルシャフトの端部にねじ込ま
れた外周が多角形のナットで締めつけ、そのナットの外
側に内輪と共に回転するパルスリングを設け、そのパル
スリングの側面に形成されたパルス歯列に対向する電磁
センサによりパルスリングの単位時間当たりの回転数を
検出する車軸用軸受装置において、前記パルスリングの
内径面に、ナットの外周を覆う磁気遮蔽リングを取り付
けた構成を採用したのである。
め、この発明は、外輪と内輪の間に転動体を設けた軸受
でアクスルシャフトを回動自在に支持し、前記内輪とア
クスルシャフトとをアクスルシャフトの端部にねじ込ま
れた外周が多角形のナットで締めつけ、そのナットの外
側に内輪と共に回転するパルスリングを設け、そのパル
スリングの側面に形成されたパルス歯列に対向する電磁
センサによりパルスリングの単位時間当たりの回転数を
検出する車軸用軸受装置において、前記パルスリングの
内径面に、ナットの外周を覆う磁気遮蔽リングを取り付
けた構成を採用したのである。
【０００８】また、前記磁気遮蔽リングに代えて、電磁
センサにナットの方向へ延びる磁気遮蔽板を取り付けて
もよい。
センサにナットの方向へ延びる磁気遮蔽板を取り付けて
もよい。
【０００９】
【作用】この発明に係る車軸用軸受装置では、磁気遮蔽
リングまたは磁気遮蔽板により、ナットの回転に伴う電
磁センサへの影響が遮断されるため、電磁センサの出力
波形のうねりが抑制される。
リングまたは磁気遮蔽板により、ナットの回転に伴う電
磁センサへの影響が遮断されるため、電磁センサの出力
波形のうねりが抑制される。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。なお、先に述べた図５に示す従来例と同一
の部品には、同一の符号を付して説明を省略する。
て説明する。なお、先に述べた図５に示す従来例と同一
の部品には、同一の符号を付して説明を省略する。
【００１１】図１に示すように、パルスリング１０の内
径面には、磁気遮蔽リング２０が圧入されている。この
磁気遮蔽リング２０の一側には、ナット９の外周を覆う
ように径方向に突出するフランジ部２１が形成されてい
る。
径面には、磁気遮蔽リング２０が圧入されている。この
磁気遮蔽リング２０の一側には、ナット９の外周を覆う
ように径方向に突出するフランジ部２１が形成されてい
る。
【００１２】上記のような車軸用軸受装置では、磁気遮
蔽リング２０により、ナット９の回転に伴う電磁センサ
１３への影響が遮断される。その結果、電磁センサ１３
の出力波形は、図２に示すように、うねりが抑制され、
図３に示すナット９が無い場合の出力波形とほぼ同等に
なり、出力信号のピッチ読み取り時における誤差が抑制
される。
蔽リング２０により、ナット９の回転に伴う電磁センサ
１３への影響が遮断される。その結果、電磁センサ１３
の出力波形は、図２に示すように、うねりが抑制され、
図３に示すナット９が無い場合の出力波形とほぼ同等に
なり、出力信号のピッチ読み取り時における誤差が抑制
される。
【００１３】また、磁気遮蔽リング２０に代えて、図４
に示すように、電磁センサ１３にナット９の方向へ延び
る磁気遮蔽板２２を取り付けても同様の効果が得られ
る。
に示すように、電磁センサ１３にナット９の方向へ延び
る磁気遮蔽板２２を取り付けても同様の効果が得られ
る。
【００１４】
【効果】この発明によると、上記のような構成としたの
で、磁気遮蔽リングまたは磁気遮蔽板により、ナットの
回転に伴う電磁センサへの影響が遮断され、電磁センサ
の出力波形のうねりが抑制される。
で、磁気遮蔽リングまたは磁気遮蔽板により、ナットの
回転に伴う電磁センサへの影響が遮断され、電磁センサ
の出力波形のうねりが抑制される。
【００１５】従って、出力信号のピッチ読み取り時にお
ける誤差が抑制され、車輪の正確な回転速度を算出する
ことができるので、アンチロックブレーキシステムの誤
作動が防止され、安全性が向上する。
ける誤差が抑制され、車輪の正確な回転速度を算出する
ことができるので、アンチロックブレーキシステムの誤
作動が防止され、安全性が向上する。
【図１】実施例の縦断正面図
【図２】同上の電磁センサの出力波形を示す図
【図３】ナットなしの場合の電磁センサの出力波形を示
す図
す図
【図４】他の実施例を示す一部縦断正面図
【図５】従来例の縦断正面図
【図６】同上の要部縦断側面図
【図７】同上の電磁センサの出力波形を示す図
１ 軸受 ２ 外輪 ３ 転動体 ４ 内輪 ６ アクスルシャフト ９ ナット １０ パルスリング １１ パルス歯列 １３ 電磁センサ ２０ 磁気遮蔽リング ２２ 磁気遮蔽板
Claims (2)
- 【請求項１】 外輪と内輪の間に転動体を設けた軸受で
アクスルシャフトを回動自在に支持し、前記内輪とアク
スルシャフトとをアクスルシャフトの端部にねじ込まれ
た外周が多角形のナットで締めつけ、そのナットの外側
に内輪と共に回転するパルスリングを設け、そのパルス
リングの側面に形成されたパルス歯列に対向する電磁セ
ンサによりパルスリングの単位時間当たりの回転数を検
出する車軸用軸受装置において、前記パルスリングの内
径面に、ナットの外周を覆う磁気遮蔽リングを取り付け
たことを特徴とする車軸用軸受装置。 - 【請求項２】 外輪と内輪の間に転動体を設けた軸受で
アクスルシャフトを回動自在に支持し、前記内輪とアク
スルシャフトとをアクスルシャフトの端部にねじ込まれ
た外周が多角形のナットで締めつけ、そのナットの外側
に内輪と共に回転するパルスリングを設け、そのパルス
リングの側面に形成されたパルス歯列に対向する電磁セ
ンサによりパルスリングの単位時間当たりの回転数を検
出する車軸用軸受装置において、前記電磁センサに、ナ
ットの方向へ延びる磁気遮蔽板を取り付けたことを特徴
とする車軸用軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7003787A JPH08188006A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 車軸用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7003787A JPH08188006A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 車軸用軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08188006A true JPH08188006A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11566902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7003787A Pending JPH08188006A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 車軸用軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08188006A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108973528A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-12-11 | 山东交通学院 | 一种轮轴磁悬浮驱动式电动汽车 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4964896U (ja) * | 1972-09-18 | 1974-06-06 | ||
| JPS57197468U (ja) * | 1981-06-05 | 1982-12-15 | ||
| JPS58196064U (ja) * | 1982-06-22 | 1983-12-27 | 新保 義雄 | ストツパ−付きメガネ・レンチ |
-
1995
- 1995-01-13 JP JP7003787A patent/JPH08188006A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4964896U (ja) * | 1972-09-18 | 1974-06-06 | ||
| JPS57197468U (ja) * | 1981-06-05 | 1982-12-15 | ||
| JPS58196064U (ja) * | 1982-06-22 | 1983-12-27 | 新保 義雄 | ストツパ−付きメガネ・レンチ |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108973528A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-12-11 | 山东交通学院 | 一种轮轴磁悬浮驱动式电动汽车 |
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