JPH08185636A - フォーカス制御装置 - Google Patents

フォーカス制御装置

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JPH08185636A
JPH08185636A JP34058594A JP34058594A JPH08185636A JP H08185636 A JPH08185636 A JP H08185636A JP 34058594 A JP34058594 A JP 34058594A JP 34058594 A JP34058594 A JP 34058594A JP H08185636 A JPH08185636 A JP H08185636A
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JP
Japan
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focus
recording layer
time
signal
detection circuit
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Application number
JP34058594A
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English (en)
Inventor
Shintaro Tanaka
信太郎 田中
Hiroshi Saeki
宏 佐伯
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層光ディスクの所望の記録層に対する正確
なフォーカス合わせが可能であり、正確なフォーカスサ
ーボが可能なフォーカス制御装置を提供する。 【構成】 多層光ディスクのフォーカス合わせを行う所
望の記録層を指定するための記録層指定部10と、指定
された記録層にフォーカス合わせを行うフォーカスサー
チジェネレータ3、対物レンズ移動方向検出回路5と、
各記録層に対応するフォーカスエラー信号の最大値及び
最小値を検出する最大値検出回路13及び最小値検出回
路14と、これら各検出回路13、14からの最大デー
タ及び最小データを一旦記憶する記憶回路15と、この
記憶回路15から読み出された最大値データから最小値
データを減算処理する演算回路16と、この演算回路1
6からの演算データに基づいてフォーカスエラー信号に
規格化処理を施すフォーカスエラー規格化回路17とを
備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録層が複数積層され
てなる、例えば光磁気記録型,ピット記録型等の多層光
ディスクに対して記録データの記録再生を行う多層光デ
ィスク記録装置,多層光ディスク再生装置,多層光ディ
スク記録再生装置のフォーカス制御系として設けて好適
なフォーカス制御装置に関し、特に、ディスク毎或いは
記録層毎に反射光量が異なることにより生ずるフォーカ
スエラー信号のレベル変動の是正等を図ったフォーカス
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスクは、一般的には記録層
を1つのみ有する単層光ディスクとなっている。単層光
ディスクから記録データの再生を行う光ディスク再生装
置は、再生が開始されると、まず、フォーカス合わせを
行うために、図6(a)に示すような2Hz程度の三角
波で光ピックアップのフォーカスアクチュエータを駆動
する。これにより、レーザビームの焦点は、上記三角波
に従って合焦点近傍を変動することとなる。
【0003】ここで、このような焦点の移動制御を行い
ジャストフォーカスとなると、和信号(RF信号)が所
定レベル以上となり、かつ、フォーカスエラー信号が零
レベルとなるはずである。
【0004】このため、上記光ディスク再生装置は、上
述のフォーカス制御で形成される図6(b)に示すよう
な和信号(RF信号)を検出し、これを所定レベルの基
準電圧と比較するとともに、同図(c)に示すようなフ
ォーカスエラー信号を検出し、このレベルを検出する。
そして、図6(b)の時刻t80〜時刻t82及び時刻
t83〜時刻t85に示す、上記RF信号が基準電圧の
レベルを越える間における、上記フォーカスエラー信号
の零レベルを検出し、同図(c)の時刻t81及び時刻
t84に示す、該フォーカスエラー信号が零レベルとな
るタイミングでフォーカスサーボの引き込みを行う。
【0005】これにより、図7(a)の時刻t81及び
時刻t84に示すように、上記フォーカスアクチュエー
タが合焦点に到達したタイミングでフォーカスサーボの
引き込みを行うことができる。
【0006】従来の光ディスク再生装置は、このように
してフォーカスサーボの引き込みを行うが、同じ種類
(或いは、例えばコンパクトディスクと光磁気ディスク
のような異なる種類)の光ディスクであってもそれぞれ
レーザビームの反射光量に違いがあり、上記フォーカス
エラー信号のレベルにしても、各光ディスク毎に異なっ
て検出され、フォーカスサーボに悪影響を及ぼす。
【0007】このため、従来の光ディスク再生装置は、
反射光量に応じて変動する上記RF信号を用い、このR
F信号でフォーカスエラー信号を除算処理する。
【0008】これにより、ディスク毎に異なるフォーカ
スエラー信号のレベルを平均化することができ、フォー
カスエラー信号のレベルの違いにより、フォーカスサー
ボに悪影響がでる不都合を防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、近年におい
て、光ディスクを高容量化するために、複数の記録層を
積層してなる、図7に示すような多層構造の多層光ディ
スク20が提案されている。この多層光ディスク20
は、透明基板60とアルミ反射層65との間に、例えば
第1〜第4の記録層61〜64を積層して構成されてい
る。上記第1〜第4の記録層61〜64は、それぞれ光
の透過率が順に小さくなっており、第1,第2の記録層
61,62の間,第2,第3の記録層62,63の間、
及び、第3,第4の記録層63,64の間には、それぞ
れ透明樹脂のスペーサ66〜68が設けられている。
【0010】このような多層光ディスク20に対してフ
ォーカス合わせを行う場合、まず、図8(a)に示すよ
うな三角波によりフォーカスアクチュエータを駆動する
のであるが、これにより、図9(a),(b)に示すよ
うに対物レンズ26を介して照射されたレーザビームの
焦点が、各記録層61〜64に順に移動することとな
る。また、上記光ディスク20にレーザビームを照射す
ることにより、各記録層61〜64からの各反射光がそ
れぞれRF信号形成用のフォトディテクタに照射される
ため、RF信号は、図8(b)に示すように該各記録層
61〜64からの各反射光が重なったかたちで検出され
ることとなる。
【0011】このため、上記多層光ディスク20に対し
て従来のフォーカス制御を適用すると、図8(b)に示
すRF信号を基準電圧と比較し、該RF信号のレベルが
基準電圧のレベルを越える間である、時刻t88,時刻
90の間,時刻t91,時刻93の間,時刻t94,時
刻96の間,時刻t97,時刻99の間における、フォ
ーカスエラー信号の零レベルを検出することとなるた
め、同図(c)に示す時刻t89,時刻t92,時刻t
95,時刻t98に、計4つの零レベルのフォーカスエ
ラー信号が検出されることとなる。
【0012】従って、所望の記録層にフォーカス合わせ
を行うためには、上記4つの記録層の中から所望の記録
層に焦点が移動したタイミングでフォーカスサーボの引
き込みを行う必要がある。
【0013】また、この多層光ディスクの場合、上記R
F信号は、上述のように各記録層61〜64からの各反
射光が重なり合って検出されるため、ディスク毎に異な
る反射光量の違いから生ずるフォーカスエラー信号のレ
ベル変動を是正するために該RF信号を用いることがで
きず、正確なフォーカスサーボを行うことができない。
【0014】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、多層構造の光ディスクの所望の記録層に対し
て正確にフォーカス合わせを行うことができるうえ、デ
ィスク毎に異なる反射光量の違いから生ずるフォーカス
エラー信号のレベル変動を是正して正確なフォーカスサ
ーボを行うことができるようなフォーカス制御装置の提
供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフォーカス
制御装置は、複数の記録層が積層されてなる光ディスク
の、フォーカス合わせを行う所望の記録層を指定するた
めの記録層指定手段と、上記記録層指定手段により所望
の記録層が指定されると、該指定された記録層にフォー
カス合わせを行うフォーカス合わせ制御手段と、上記フ
ォーカス合わせ制御手段が指定された記録層にフォーカ
ス合わせを行う段階で、少なくとも上記記録層指定手段
で指定された記録層に対応するフォーカスエラー信号の
最大値及び最小値を検出するとともに、これらを最大値
データ及び最小値データとして一旦記憶する最大値最小
値検出手段とを有する。また、上記フォーカス合わせが
終了すると、上記最大値最小値検出手段から最大値デー
タ及び最小値データを読み出し、この最大値データ及び
最小値データに基づいて、上記光ディスクの再生に関す
る信号の信号レベルを調整するレベル調整手段を有す
る。
【0016】また、本発明に係るフォーカス制御装置
は、上記レベル調整手段として、上記最大値最小値検出
手段から読み出した最大値データ及び最小値データの差
分を検出する差分検出手段と、上記差分検出手段からの
差分検出出力で、外部から供給されるフォーカスエラー
信号を除算処理することにより、信号レベルの調整を行
う除算手段とで構成されるものを有する。
【0017】
【作用】本発明に係るフォーカス制御装置は、上記記録
層指定手段により複数の記録層が積層されてなる光ディ
スクの所望の記録層が指定されると、フォーカス合わせ
制御手段が、該指定された記録層にフォーカス合わせを
行う。
【0018】最大値最小値検出手段は、このフォーカス
合わせを行う段階で、少なくとも上記記録層指定手段で
指定された記録層に対応するフォーカスエラー信号の最
大値及び最小値を検出するとともに、これらを最大値デ
ータ及び最小値データとして一旦記憶する。
【0019】そして、上記フォーカス合わせが終了する
と、レベル調整手段が、上記最大値最小値検出手段から
最大値データ及び最小値データを読み出し、この最大値
データ及び最小値データに基づいて、外部から供給され
るフォーカスエラー信号の信号レベルを調整する。
【0020】具体的には、上記レベル調整手段は、差分
検出手段と除算手段とで構成されており、該差分検出手
段は、上記最大値最小値検出手段から読み出した最大値
データ及び最小値データの差分を検出し、この差分出力
を除算手段に供給する。
【0021】上記除算手段には、外部からのフォーカス
エラー信号が供給されている。上記除算手段は、このフ
ォーカスエラー信号を、上記差分検出手段からの差分検
出出力で除算処理することにより、信号レベルの調整を
行う。
【0022】例えば光磁気記録タイプやピット記録タイ
プ等の異なる種類の多層光ディスクを再生した場合に
は、それぞれ反射光量が異なるものである。また、同じ
種類の多層光ディスクであっても該ディスク毎に反射光
量が異なるものである。さらに、多層光ディスクの各反
射光からの反射光量も異なるものである。
【0023】しかし、このような信号レベルの調整を行
うことにより、RF信号を用いることなく反射光量の違
いから生ずる、フォーカスエラー信号のレベル変動を是
正することができ、正確なフォーカスサーボを行うこと
ができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係るフォーカス制御装置の好
ましい実施例について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0025】本発明の実施例に係るフォーカス制御装置
は、図1に示すように外部からのフォーカスエラー信号
が供給されるフォーカスエラー信号用の入力端子1と、
同じく外部からの和信号(RF信号)が供給されるRF
信号用の入力端子2と、焦点移動用のフォーカス移動信
号を出力するフォーカスサーチジェネレータ3と、上記
フォーカスエラー信号とフォーカス移動信号とを切り換
えて出力する切り換えスイッチ4とを有している。
【0026】また、上記フォーカス制御装置は、上記入
力端子1を介して供給されるフォーカスエラー信号と基
準電圧とを比較し、この比較パルスを出力する基準電圧
超過検出回路5と、上記入力端子2を介して供給される
RF信号に基づいて、焦点が後に説明する多層光ディス
クの記録層近傍に位置しているか否かを検出する合焦点
近傍到達検出回路6と、上記基準電圧超過検出回路5か
らの比較パルスをカウントするパルスカウンタ7とを有
している。
【0027】また、上記フォーカス制御装置は、上記フ
ォーカスサーチジェネレータ3からのフォーカス移動信
号に基づいて、フォーカス合わせのために移動制御され
る対物レンズ26の移動方向を検出する対物レンズ移動
方向検出回路8と、フォーカス合わせを行う上記多層光
ディスクの記録層を指定するための記録層指定部10
と、上記記録層指定部10により指定された記録層を示
す記録層指定データを出力するシステムコントローラ1
1とを有している。
【0028】また、上記フォーカス制御装置は、上記パ
ルスカウンタ7からのカウンタ値,合焦点近傍到達検出
回路6からの検出出力,上記入力端子1を介して供給さ
れるフォーカスエラー信号,基準電圧超過検出回路5か
らの比較パルス及び上記記録層指定データに基づいて上
記切り換えスイッチ4を切り換え制御する零レベル検出
回路9と、上記パルスカウンタ7からのカウンタ値に基
づいて、現在装着されている光ディスクが単層光ディス
クであるか多層光ディスクであるかを検出し、この検出
出力を上記システムコントローラ11に供給する単層多
層検出回路12とを有している。
【0029】そして、上記フォーカス制御装置は、上記
基準電圧超過検出回路5からの比較パルスに基づいて、
各記録層に対応するフォーカスエラー信号の最大値及び
最小値を検出する最大値検出回路13及び最小値検出回
路14と、上記各検出回路13,14からの最大値デー
タ及び最小値データを一旦記憶する記憶回路15と、上
記記憶手段から読み出された最大値データから最小値デ
ータを減算処理する演算回路16と、上記演算回路16
からの演算データに基づいて、上記入力端子1を介して
供給されるフォーカスエラー信号に規格化処理を施す、
フォーカスエラー規格化回路17とを有している。
【0030】このような構成を有する実施例に係るフォ
ーカス制御装置は、図2に示すような光ディスク再生装
置のフォーカス制御部36として適用することができ
る。
【0031】以下、この光ディスク再生装置の動作説明
を含めて当該実施例に係るフォーカス制御装置(フォー
カス制御部36)の動作説明をする。
【0032】まず、図2において、再生が開始される
と、レーザ光源21からレーザビームが出射される。こ
のレーザビームは、コリメータレンズ22により平行光
とされ回折格子23に入射される。
【0033】当該光ディスク再生装置は、いわゆる3ス
ポット法によりトラッキングエラーを検出するようにな
っている。このため、上記回折格子23は、上記レーザ
ビームを零次光及び±1次光に3分割して出射する。こ
の3分割されたレーザビームは、偏光ビームスプリッタ
24に入射される。
【0034】上記偏光ビームスプリッタ24の偏光ビー
ムスプリッタ膜24aは、いわゆるP偏光成分の光を透
過し、該P偏光成分と直交する偏光方向を有するS偏光
成分の光を反射する特性を有している。上記レーザビー
ムは、大部分がP偏光成分であるため、この偏光ビーム
スプリッタ24に入射されたレーザビームの大部分は該
偏光ビームスプリッタ24を透過する。この偏光ビーム
スプリッタ24を透過したレーザビームは、1/4波長
板25に入射される。上記1/4波長板25は、直線偏
光である上記P偏光成分のレーザビームを円偏光化して
出射する。この円偏光化されたレーザビームは、対物レ
ンズ26により集束され多層光ディスク20に照射され
る。
【0035】次に、上記単層光ディスク20にレーザビ
ームが照射されることにより反射光が生ずる。この反射
光は、上記対物レンズ26を介して1/4波長板25に
入射され、該1/4波長板25によりS偏光成分の直線
偏光とされ上記偏光ビームスプリッタ24に入射され
る。
【0036】上述のように、上記偏光ビームスプリッタ
24の偏光ビームスプリッタ膜24aは、S偏光成分の
光を反射する特性を有している。このため、上記偏光ビ
ームスプリッタ24に入射されたS偏光成分の反射光
は、該偏光ビームスプリッタ24により反射されフォー
カシングレンズ27及びコリメータレンズ28を介して
フォトディテクタ29に照射される。
【0037】上記フォトディテクタ29は、例えば図3
に示すように零次光の反射光を受光する第1のフォトデ
ィテクタ45と、±1次光の反射光をそれぞれ受光する
第2,第3のフォトディテクタ46,47とで構成され
ている。
【0038】上記第1のフォトディテクタ45は、その
受光領域が、光軸を中心として放射状に4等分割(受光
領域A〜受光領域D)されている。また、上記第2,第
3のフォトディテクタ46,47は、それぞれ受光領域
が1つのみ(受光領域E及び受光領域F)となってい
る。
【0039】上記各フォトディテクタ45〜47は、そ
れぞれ各受光領域で受光した反射光の光量に応じた光量
検出信号を形成し、これらをトラッキングエラー検出部
30,フォーカスエラー検出部31及びRF信号検出部
32に供給する。
【0040】上記トラッキングエラー検出部30は、上
記第2,第3のフォトディテクタ46,47の各受光領
域E,Fからの光量検出信号をそれぞれ“E”,“F”
として以下の演算式に基づいてトラッキングエラー信号
を検出する。
【0041】トラッキングエラー信号=E−F このようにトラッキングエラー検出部30で検出された
トラッキングエラー信号は、電流/電圧変換回路(I/
V変換回路)33に供給される。上記I/V変換回路3
3は、電流のかたちで供給される上記トラッキングエラ
ー信号を電圧に変換し、これをトラッキングドライバ3
9に供給する。上記トラッキングドライバ39は、上記
トラッキングエラー信号に応じてトラッキングコイル4
0を駆動する。
【0042】これにより、トラッキングエラーを是正す
る方向に対物レンズ26を駆動することができ、常にジ
ャストトラックの状態で記録データの再生を行うことが
できる。
【0043】次に、上記フォーカスエラー検出部31
は、例えばいわゆる非点収差法によりフォーカスエラー
を検出するようになっており、上記第1のフォトディテ
クタ45の各受光領域A〜Dからの光量検出信号をそれ
ぞれ“A〜D”として以下の演算式に基づいてフォーカ
スエラー信号を検出する。
【0044】 フォーカスエラー信号=(A+D)−(B+C) このようにフォーカスエラー検出部31で検出されたフ
ォーカスエラー信号は、I/V変換回路34により電圧
に変換され、後に説明するフォーカス制御部36を介し
てフォーカスドライバ41に供給される。上記フォーカ
スドライバ41は、上記フォーカスエラー信号に応じて
フォーカスコイル42を駆動する。
【0045】これにより、フォーカスエラーを是正する
方向に対物レンズ26を駆動することができ、常にジャ
ストフォーカスの状態で記録データの再生を行うことが
できる。
【0046】次に、上記RF信号検出部32は、上記第
1のフォトディテクタ45の各受光領域A〜Dからの光
量検出信号をそれぞれ“A〜D”として以下の演算式に
基づいてRF信号を検出する。
【0047】RF信号=A+B+C+D このようにRF信号検出部32で検出されたRF信号
は、I/V変換回路35により電圧に変換され、後に説
明するフォーカス制御部36に供給されるとともに、記
録データ検出部37に供給される。上記記録データ検出
部37は、上記RF信号に基づいて、例えばサーボパタ
ーンの再生信号等を除去した記録データのみを検出し、
これを出力端子38を介してコンピュータ装置やスピー
カ装置等の外部機器に供給する。
【0048】これにより、上記多層光ディスク20から
再生された記録データを他の記録媒体に記録したり、該
記録データに応じた音響出力を得る等することができ
る。
【0049】ここで、上記多層光ディスク20は、図8
に示すように例えばポリカーボネート等の透明部材で形
成された厚さ1.16〜1.2mmの透明基板60とア
ルミニウムで形成されたアルミ反射層65との間に、例
えば第1〜第4の記録層61〜64を積層して構成され
ている。上記第1〜第4の記録層61〜64は、それぞ
れ光の透過率が順に小さくなっており、第1,第2の記
録層61,62の間,第2,第3の記録層62,63の
間、及び、第3,第4の記録層63,64の間には、そ
れぞれ透明樹脂のスペーサ66〜68が設けられてい
る。
【0050】なお、上記各スペーサ66〜68の厚みが
大きいと、結像特性に悪影響を及ぼす。このため、上記
各スペーサ66〜68の厚みは対物レンズの結像特性で
補える範囲内とする必要があり、本実施例の場合、例え
ば35〜40μmの厚さとなっている。
【0051】このような多層光ディスク20から記録デ
ータの再生を行う場合、まず、再生に先立って所望の記
録層にフォーカス合わせを行う必要がある。このため、
ユーザは、図1に示す記録層指定部10を操作して再生
を行う所望の記録層を指定する。上記システムコントロ
ーラ11は、ユーザにより所望の記録層が指定されると
これを検出してフォーカスサーチモードとなり、指定さ
れた記録層に対応する記録層指定データを上記零レベル
検出回路9に供給し、選択端子4cで被選択端子4bを
選択するように切り換えスイッチ4を切り換え制御する
とともに、フォーカスサーチ用の三角波を発生するよう
に上記フォーカスサーチジェネレータ3を駆動制御す
る。
【0052】上記フォーカスサーチジェネレータ3は、
上記システムコントローラ11からフォーカスサーチが
指定されると、図4(a)の時刻t1〜時刻t32及び
図5(a)の時刻t32〜時刻t63に示すような、例
えば2Hz程度の周波数の三角波信号を形成し、これを
上記切り換えスイッチ4の被選択端子4bに供給する。
上述のように、このフォーカスサーチモード時には、上
記選択端子4cにより被選択端子4bを選択するように
上記切り換えスイッチ4が切り換え制御されている。こ
のため、上記選択端子4bに供給された三角波信号は、
切り換えスイッチ4を介して図2に示すフォーカスドラ
イバ41を介してフォーカスコイル42に供給される。
【0053】これにより、上記対物レンズ26が、上記
三角波信号に応じて多層光ディスク20の径方向と直交
する方向に移動制御され、レーザビームの焦点が、図4
(a)の時刻t1〜時刻t32の間は、第1の記録層6
1〜第4の記録層64の順に移動し、図5(a)の時刻
t32〜時刻t63の間は、第4の記録層64〜第1の
記録層61の順に移動することとなる。また、上記フォ
ーカスエラー検出部31及びRF信号検出部32におい
て、このレーザビームの焦点移動に応じたフォーカスエ
ラー信号及びRF信号が検出される。そして、上記フォ
ーカスエラー信号は、入力端子1を介して切り換えスイ
ッチ4の被選択端子4a,基準電圧超過検出回路5及び
零レベル検出回路9に供給され、上記RF信号は合焦点
近傍到達検出回路6に供給される。
【0054】上記基準電圧超過検出回路5は、図4
(c)及び図5(c)に示すようにジャストフォーカス
時のレベルである零レベルを基準として正負に振れるフ
ォーカスエラー信号を正の基準電圧(第1の基準電圧)
とレベル比較し、該フォーカスエラー信号が第1の基準
電圧以上となる間である、時刻t3〜時刻t5間,時刻
t10〜時刻t12間,時刻t17〜時刻t19間,時
刻t24〜時刻t26間、及び、時刻t38〜時刻t4
0間,時刻t45〜時刻t47間,時刻t52〜時刻t
54間,時刻t59〜時刻t61間・・・に、それぞれ
図4(d)及び図5(d)に示すような第1の比較パル
スを形成し、これをパルスカウンタ7,零レベル検出回
路9及び最大値検出回路13に供給する。
【0055】また、上記基準電圧超過検出回路5は、図
4(c)及び図5(c)に示すように上記フォーカスエ
ラー信号を負の基準電圧(第2の基準電圧)とレベル比
較し、該フォーカスエラー信号が第2の基準電圧以下と
なる間である、時刻t7〜時刻t9間,時刻t14〜時
刻t16間,時刻t21〜時刻t23間、時刻t28〜
時刻t30間、及び、時刻t34〜時刻t36間,時刻
t41〜時刻t43間,時刻t48〜時刻t50間、時
刻t55〜時刻t57間・・・に、それぞれ図4(e)
及び図5(e)に示すような第2の比較パルスを形成
し、これをパルスカウンタ7,零レベル検出回路9及び
最小値検出回路14に供給する。
【0056】なお、上記第1,第2の比較パルスは、上
記多層光ディスク20が4層構造であるため、上記焦点
が第1の記録層61〜第4の記録層64に移動する間、
及び、上記焦点が第4の記録層64〜第1の記録層61
に移動する間に、それぞれ4発ずつ形成される。
【0057】ここで、上述のように三角波信号により対
物レンズ26が移動制御されると、上記図4(a)の時
刻t1〜時刻t32の間は、第1の記録層61から第4
の記録層64にかけて順に焦点が合うため、上記フォー
カスエラー信号は、図4(c)の同時刻間に示すように
ジャストフォーカス時のレベルである零レベルを基準と
して正レベル,負レベルの順に検出される。この逆に、
上記図5(a)の時刻t32〜時刻t63の間は、第4
の記録層64から第1の記録層61にかけて順に焦点が
合うため、上記フォーカスエラー信号は、図5(c)の
同時刻間に示すようにジャストフォーカス時のレベルで
ある零レベルを基準として負レベル,正レベルの順に検
出される。
【0058】従って、上記第1の比較パルス及び第2の
比較パルスは、焦点が第1の記録層61から第4の記録
層64にかけて移動している間と、該焦点が第4の記録
層64から第4の記録層61にかけて移動している間と
で時間的に前後して検出されることとなる。
【0059】後に説明するが、この実施例に係るフォー
カス制御装置は、指定された記録層に対応する比較パル
スが供給された後の最初に検出されるフォーカスエラー
信号の零レベルを検出し、この零レベルが検出されたタ
イミングで上記切り換えスイッチ4を切り換え制御する
ようにしているため、焦点が第1の記録層61から第4
の記録層64にかけて移動している間は、時間的に先に
検出される上記第1の比較パルスを用い、逆に、焦点が
第4の記録層64から第1の記録層61にかけて移動し
ている間は、時間的に先に検出される上記第2の比較パ
ルスを用いる必要がある。
【0060】このため、対物レンズ移動方向検出回路8
は、このフォーカスサーチモード時に上記フォーカスサ
ーチジェネレータ3から供給されるフォーカス移動信号
の極性に基づいて対物レンズ26の移動方向を検出し、
この移動方向検出信号を上記パルスカウンタ7及び零レ
ベル検出回路9に供給する。
【0061】具体的には、上記対物レンズ移動方向検出
回路8は、焦点が第1の記録層61から第4の記録層6
4にかけて移動している間は、図4(b)の時刻t1〜
時刻t32に示すように、ハイレベルの移動方向検出信
号を出力し、焦点が第4の記録層64から第1の記録層
61にかけて移動している間は、図5(b)の時刻t3
2〜時刻t63に示すように、ローレベルの移動方向検
出信号を出力する。
【0062】上記パルスカウンタ7は、上記ハイレベル
の移動方向検出信号が供給されている間は、基準電圧超
過検出回路5からの2つの比較パルスのうち、上記第1
の比較パルスのパルス数をカウントし、上記ローレベル
の移動方向検出信号が供給されている間は、上記第2の
比較パルスのパルス数をカウントする。そして、このカ
ウント値をそれぞれ零レベル検出回路9及び単層多層検
出回路12にそれぞれ供給する。
【0063】また、上記パルスカウンタ7でカウントす
る比較パルスのパルス数は、焦点が第1の記録層61〜
第4の記録層64に移動される間と、第4の記録層64
〜第1の記録層61に移動される間とで別々にカウント
する必要があるとともに、零レベル検出回路9に供給さ
れるパルスカウンタ7からのカウント値は、焦点が上記
第1〜第4の記録層61〜64間の移動中に検出された
ものであることを示す必要がある。
【0064】多層構造の光ディスクの場合、各記録層か
ら反射光が生ずるためRF信号は、図4(f)及び図5
(f)に示すように各記録層からの反射光が重なり合っ
て検出されるが、上記合焦点近傍到達検出回路6は、こ
のRF信号と基準電圧とをレベル比較することにより、
図4(g)の時刻t2〜時刻t15間及び図5(g)の
時刻t33〜時刻t62間・・・に示すような、上記焦
点が第1の記録層61〜第4の記録層64の間に位置し
ていることを示す合焦点近傍到達検出信号を形成し、こ
れをパルスカウンタ7及び零レベル検出回路9に供給す
る。
【0065】上記パルスカウンタ7は、図4(g)の時
刻t15及び図5(g)の時刻t62・・・に示す合焦
点近傍到達検出信号の立ち下がりでカウント値がリセッ
トされ、ここから新たなカウントを開始する。これによ
り、焦点が第1の記録層61〜第4の記録層64に移動
する間、及び、第4の記録層64〜第1の記録層61に
移動する間に、それぞれ4発ずつ上記第1或いは第2の
比較パルスを正確にカウントすることができる。
【0066】次に、このように零レベル検出回路9に、
パルスカウンタ7からのカウント値,基準電圧超過検出
回路5からの第1,第2の比較パルス,合焦点近傍到達
検出回路6からの合焦点近傍到達検出信号,対物レンズ
移動方向検出回路8からの移動方向検出信号及び上記シ
ステムコントローラ11からの記録層指定データがそれ
ぞれ供給されると、該零レベル検出回路9は、まず、上
記記録層指定データに基づいて、ユーザにより指定され
たフォーカス合わせを行う記録層を検出するとともに、
この指定された記録層に対応するパルスカウンタ7から
のカウント値を検出する。また、上記合焦点近傍到達検
出信号及び移動方向検出信号に基づいて、上記第1或い
は第2の比較パルスをカウントする。
【0067】そして、上記指定された記録層に対応する
カウント値が供給されたときに供給される上記第1或い
は第2の比較パルスの後の、フォーカスエラー信号が最
初に零レベルとなるタイミングで、選択端子4cで被選
択端子4aを選択するように上記切り換えスイッチ4を
切り換え制御する。
【0068】具体的には、例えばユーザにより上記第2
の記録層62が指定され、上記焦点が第1の記録層61
〜第4の記録層64に移動している場合、上記零レベル
検出回路9は、上記パルスカウンタ7からの“2”のカ
ウント値を検出する。そして、上記“2”のカウント値
とともに、基準電圧超過検出回路5から図4(d)の時
刻t10〜時刻t12間に示す第1の比較パルスが供給
された後、フォーカスエラー信号が最初に零レベルとな
る、同図(c)の時刻t13のタイミングで上記切り換
えスイッチ4を切り換え制御する。
【0069】同様に、ユーザにより上記第1の記録層6
1,第3の記録層63或いは第4の記録層64が指定さ
れた場合、それぞれ図4(c)の時刻t6,時刻t2
0,時刻t27のタイミングで上記切り換えスイッチ4
を切り換え制御する。
【0070】また、例えばユーザにより上記第3の記録
層63が指定され、上記焦点が第4の記録層64〜第1
の記録層61に移動している場合、上記零レベル検出回
路9は、上記パルスカウンタ7からの“3”のカウント
値を検出する。そして、上記“3”のカウント値ととも
に、基準電圧超過検出回路5から図5(e)の時刻t4
1〜時刻t43間に示す第2の比較パルスが供給された
後、フォーカスエラー信号が最初に零レベルとなる、同
図(c)の時刻t51のタイミングで上記切り換えスイ
ッチ4を切り換え制御する。
【0071】同様に、ユーザにより上記第1の記録層6
1,第2の記録層62或いは第4の記録層64が指定さ
れた場合、それぞれ図4(c)の時刻t37,時刻t4
4,時刻t58のタイミングで上記切り換えスイッチ4
を切り換え制御する。
【0072】上記切り換えスイッチ4の被選択端子4a
には、上記入力端子1を介して供給されるフォーカスエ
ラー信号が供給されている。このため、上記図2に示す
フォーカスコイル42には、上述のタイミングでフォー
カスエラー信号が供給されることとなる。
【0073】これにより、所望の記録層に焦点が合うタ
イミングでフォーカスサーボをかけることができ、所望
の記録層にフォーカス合わせを行うことができる。
【0074】次に、上記パルスカウンタ7からのカウン
タ値は、単層多層検出回路12にも供給される。上述の
ように対物レンズ26を駆動すると、装着された光ディ
スクが、記録層を1つのみ有する単層光ディスクであっ
た場合、上記パルスカウンタ7から供給されるカウンタ
値は1つのみであり、また、装着された光ディスクが、
記録層を複数有する多層光ディスクであった場合、上記
パルスカウンタ7から供給されるカウンタ値は、該記録
層分のカウンタ値が供給されるはずである。このため、
上記単層多層検出回路12は、上記パルスカウンタ7か
らのカウント値が複数供給されるか否かを検出すること
により、現在装着されている光ディスクが単層光ディス
クであるか、多層光ディスクであるかを検出し、この検
出出力を上記システムコントローラ11に供給する。
【0075】上記システムコントローラ11は、上記検
出出力に基づいて、例えば装着された光ディスクの種別
(単層であるか多層であるか)を表示するように表示パ
ネルを表示制御する。また、単層光ディスクと多層光デ
ィスクとで、上記各I/V変換回路33〜35のゲイン
の切り換えを行う。
【0076】なお、例えば4層構造の多層光ディスクの
場合、1〜4のカウント値が供給されるため、これを検
出して記録層の数を表示したり、現在フォーカス合わせ
されている記録層を表示したり、或いは、記録層に応じ
たサーボゲインの切り換え等を行うようにしてもよい。
【0077】ここで、同じ種類の多層光ディスクであっ
てもディスク毎に反射光量に違いがあり、また、記録層
毎にも反射光量が異なる。このため、検出されるフォー
カスエラー信号のレベルも各多層光ディスク及び記録層
毎に異なることとなり、このままでは正確なフォーカス
エラー信号に悪影響を及ぼす。
【0078】従来は、このフォーカスエラー信号の変動
をRF信号のレベルに基づいて是正していたのである
が、上記多層光ディスクの場合、上述のように各記録層
61〜64からの各反射光が重なり合ってRF信号が検
出されるため、該フォーカスエラー信号の変動の是正に
RF信号は用いることができない。
【0079】本実施例に係るフォーカス制御装置は、こ
のような不都合を防止するために、上記フォーカスサー
チモード時において記録層毎にフォーカスエラー信号の
レベルを検出し、この検出したレベルに応じて、ディス
ク毎或いは記録層毎に異なるフォーカスエラー信号の変
動を是正するようにしている。
【0080】すなわち、上記フォーカスサーチモード時
において、基準電圧超過検出回路5で正レベルのフォー
カスエラー信号と第1の基準電圧とを比較して形成され
た第1の比較パルスは最大値検出回路13に供給され、
該基準電圧超過検出回路5で負レベルのフォーカスエラ
ー信号と第2の基準電圧とを比較して形成された第2の
比較パルスは最小値検出回路14に供給される。
【0081】上記各検出回路13,14には、それぞれ
入力端子1を介して供給されるフォーカスエラー信号が
供給されている。
【0082】上記最大値検出回路13は、上記第1の比
較パルスが供給されると、図4(c)の時刻t4,時刻
t11,時刻t18,時刻t25、或いは、図5(c)
の時刻t39,時刻t46,時刻t53,時刻t60に
示す、該第1の比較パルスが供給される間における、各
記録層61〜64に対応するフォーカスエラー信号の最
大値を検出し、この各最大値検出データをそれぞれ記憶
回路15に供給する。
【0083】上記最小値検出回路14は、上記第2の比
較パルスが供給されると、図4(c)の時刻t8,時刻
t15,時刻t22,時刻t29、或いは、図5(c)
の時刻t35,時刻t42,時刻t49,時刻t56に
示す、該第2の比較パルスが供給される間における、各
記録層61〜64に対応するフォーカスエラー信号の最
小値を検出し、この各最小値検出データをそれぞれ記憶
回路15に供給する。
【0084】上記記憶回路15は、上記各記録層61〜
64に対応する最大値データ及び最小値データを一旦記
憶する。
【0085】次に、上記システムコントローラ11は、
上記フォーカスサーチモードが終了し、切り換えスイッ
チ4を切り換え制御してフォーカスサーボの引き込みを
行うと、上記記録層指定部10からの記録層指定データ
で示される記録層に対応する上記最大値データ及び最小
値データを読み出すように、上記記憶回路15を読み出
し制御する。具体的には、上記記録層指定部19により
第2の記録層62が指定されていた場合、上記システム
コントローラ11は、この第2の記録層62に対応して
形成された上記最大値データ及び最小値データを読み出
すように、上記記憶回路15を読み出し制御する。
【0086】この最大値データ及び最小値データは、そ
れぞれ演算回路16に供給される。
【0087】上記演算回路16は、上記最大値データと
最小値データとの差分を検出し、この差分データをフォ
ーカスエラー規格化回路17に供給する。
【0088】上記フォーカスエラー規格化回路17は、
上記入力端子1を介して供給されるフォーカスエラー信
号を上記差分データで除算処理し、これを上記切り換え
スイッチ4を介してフォーカスコイル42に供給する。
【0089】上記フォーカスエラー信号のレベルは、上
記ディスク毎或いは記録層毎に異なる反射光量に応じて
変動する。このため、フォーカスエラー信号の最大値及
び最小値を検出し、この差分でフォーカスエラー信号を
除算処理することにより、RF信号を用いることなくデ
ィスク毎或いは記録層毎のフォーカスエラー信号の変動
を是正することができる。
【0090】従って、反射光量の異なるディスクを再生
した場合や、反射光量の異なる記録層を再生した場合で
も、平均的なレベルでフォーカスサーボを行うことがで
き、正確なフォーカスサーボを行うことができる。
【0091】なお、上述の実施例の説明では、本発明に
係るフォーカス制御装置を光ディスク再生装置に適用す
ることとしたが、これは、例えば光ディスク記録装置或
いは光ディスク記録再生装置に適用してもよい。
【0092】また、フォーカスエラー信号の最大値及び
最小値に基づいて、フォーカスエラー信号のレベル変動
を是正することとしたが、これは、例えばトラッキング
エラー信号や再生信号等の他の信号のレベル変動を是正
するようにしてもよい。
【0093】また、上記光ディスク20は、記録データ
が予めピット状に形成された光ディスクであることとし
たが、これは、多層構造であれば光磁気ディスク等の他
の光ディスクでもよいことは勿論である。
【0094】
【発明の効果】本発明に係るフォーカス制御装置は、反
射光量の異なる多層光ディスクを記録再生した場合、或
いは、各記録層からの反射光量が異なる多層光ディスク
を記録再生した場合であっても、フォーカスエラー信号
のレベル変動を是正することができる。
【0095】このため、正確なフォーカスサーボを可能
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るフォーカス制御装置のブ
ロック図である。
【図2】上記実施例に係るフォーカス制御装置が設けら
れる光ピックアップ装置の構成を示す図である。
【図3】上記光ピックアップ装置に設けられているフォ
トディテクタの模式図である。
【図4】上記実施例に係るフォーカス制御装置のフォー
カス合わせ動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図5】上記実施例に係るフォーカス制御装置のフォー
カス合わせ動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図6】従来のフォーカス制御装置のフォーカス合わせ
動作を説明するためのタイムチャートである。
【図7】多層光ディスクの構造を説明するための模式図
である。
【図8】多層光ディスクに対して従来のフォーカス合わ
せ動作を適用した場合に生ずる不都合を説明するための
タイムチャートである。
【図9】多層光ディスクの各記録層に対して焦点が移動
する様子を説明するための図である。
【符号の説明】
1 フォーカスエラー信号の入力端子 2 RF信号の入力端子 3 フォーカスサーチシグナルジェネレータ 4 切り換えスイッチ 5 基準電圧超過検出回路 6 合焦点近傍到達検出回路 7 パルスカウンタ 8 対物レンズ移動方向検出回路 9 零レベル検出回路 10 記録層指定部 11 システムコントローラ 12 単層多層検出回路 13 最大値検出回路 14 最小値検出回路 15 記憶回路 16 演算回路 17 フォーカスエラー規格化回路 20 多層光ディスク 61〜64 多層光ディスクの第1〜第4の記録層 66〜68 スペーサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録層が積層されてなる光ディス
    クの、フォーカス合わせを行う所望の記録層を指定する
    ための記録層指定手段と、 上記記録層指定手段により所望の記録層が指定される
    と、該指定された記録層にフォーカス合わせを行うフォ
    ーカス合わせ制御手段と、 上記フォーカス合わせ制御手段が指定された記録層にフ
    ォーカス合わせを行う段階で、少なくとも上記記録層指
    定手段で指定された記録層に対応するフォーカスエラー
    信号の最大値及び最小値を検出するとともに、これらを
    最大値データ及び最小値データとして一旦記憶する最大
    値最小値検出手段と、 上記フォーカス合わせが終了すると、上記最大値最小値
    検出手段から最大値データ及び最小値データを読み出
    し、この最大値データ及び最小値データに基づいて、外
    部から供給されるフォーカスエラー信号の信号レベルを
    調整するレベル調整手段とを有するフォーカス制御装
    置。
  2. 【請求項2】 上記レベル調整手段は、上記最大値最小
    値検出手段から読み出した最大値データ及び最小値デー
    タの差分を検出する差分検出手段と、 上記差分検出手段からの差分検出出力で、上記光ディス
    クの再生に関する信号を除算処理することにより、信号
    レベルの調整を行う除算手段とで構成されていることを
    特徴とする請求項1記載のフォーカス制御装置。
JP34058594A 1994-12-29 1994-12-29 フォーカス制御装置 Pending JPH08185636A (ja)

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