JP5433441B2 - 光ピックアップ - Google Patents

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Description

本発明は、光ピックアップに関し、例えば多層光ディスクに対応した光ディスク装置に搭載される光ピックアップに適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置においては、レーザダイオードから発射されたレーザ光を対物レンズにより光ディスクの記録層上に集光し、そのレーザ光のその記録層における反射光の光量変化に基づいて、かかる記録層に記録されたデータを再生している。
このような光ディスク装置では、光ディスクに入射したレーザ光が記録層に到達するまでの間に、光ディスクにおけるレーザ光の入射面(以下、これを単にレーザ入射面と呼ぶ)から記録層までの厚みに応じた大きさの球面収差がレーザ光に発生することが知られている。
この場合、光ディスクにおけるレーザ入射面から記録層までの厚みは、ブルーレイディスク(BD:Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)又はCD(Compact Disc)といった光ディスクの種類毎にそれぞれ予め規格により定められている。そこで、従来の光ディスク装置においては、光ディスクにおいて発生する球面収差を、レーザ光が対物レンズを通過する際に発生する球面収差によってキャンセルし得るように、対物レンズの形状等が予め設計されている。
一方、近年では、記録層を複数有する多層光ディスクも登場している。このような多層光ディスクでは、レーザ入射面から各記録層までの距離がそれぞれ異なるため、レーザ光が各記録層に到達するまでの間に当該レーザ光に発生する球面収差の大きさも記録層ごとにそれぞれ異なる。このため多層光ディスクについては、すべての記録層に共通して、レーザ光に発生する球面収差をキャンセルできるような対物レンズを形成することはできない。
そこで、従来、2層の記録層を有する2層光ディスクに対応した光ディスク装置について、対物レンズを通過するレーザ光に発生する球面収差が2つの記録層の間の任意の位置において最小となるように対物レンズを形成することにより、各記録層における球面収差の影響を許容範囲内に抑える方法が特許文献1において提案されている。
また近年では、多層光ディスクに対応した光ディスク装置について、レーザ光の光路上に配置したコリメータレンズをレーザ光の光軸方向に沿って対物レンズに近づける方向又は対物レンズから遠ざける方向に移動させることによって、対物レンズに入射するレーザ光を収束又は発散光に変化させ、これにより対物レンズを透過するレーザ光に発生する球面収差の大きさを調整する方法も提案されている。この方法によれば、各記録層上において、レーザ光が光ディスクを通過する際に発生した球面収差を、当該レーザ光が対物レンズを透過する際に発生する球面収差によって確実にキャンセルすることが可能となる。従って、この方法は、特にレーザ光の波長が短く球面収差の影響を受けやすい多層BDに対応した光ディスク装置には有効である。
特許第3189616号公報
ところで、近年では光ディスクの多層化も進み、3層以上の記録層を有する光ディスクの開発も進んでいる。これに伴い光ディスクの最も手前側の記録層(光ディスクに形成された複数の記録層のうちのレーザ入射面に最も近い記録層)から最も奥側の記録層(光ディスクに形成された複数の記録層のうちのレーザ入射面から最も離れた記録層)までの間隔も広くなってきている。
このような状況のもと、上述のように対物レンズを透過するレーザ光に発生する球面収差の大きさをコリメータレンズの位置によって調整できるように光ピックアップを構成する場合、より大きな球面収差が得られるようにするためにコリメータレンズの可動範囲をより大きくする必要がある。そしてこのようなコリメータレンズの可動範囲の拡大が光ピックアップの小型化の阻害要因ともなっている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、小型化し得る光ピックアップを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、複数の記録層を有する多層光ディスクに対応した光ディスク装置に搭載される光ピックにおいて、レーザ光を発射するレーザダイオードと、前記レーザダイオードから発射されたレーザ光を前記多層光ディスクの記録層上に集光する対物レンズと、前記レーザダイオード及び前記対物レンズ間の前記レーザ光の光路上に配置されたコリメータレンズと、前記コリメータレンズを前記レーザ光の光路に沿って前記対物レンズに近づく方向又は当該対物レンズから遠ざかる方向に移動させるコリメータレンズ移動部とを設け、前記コリメータレンズを透過した前記レーザ光が平行光となる当該コリメータレンズの基準位置を、可動範囲のうち略中央付近から前記対物レンズ寄りの端部の間に設定し、前記基準位置に位置するコリメータレンズを介して前記対物レンズに入射するレーザ光に発生する球面収差によって、前記多層光ディスクの最も手前側の記録層に集光されたレーザ光に発生する球面収差がキャンセルできるように、前記対物レンズを形成するようにした。
本発明によれば、光ピックアップ16を小型化することができ、ひいては光ディスク装置1全体をもより小型化することができる。
第1の実施の形態による光ディスク装置の全体構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による光ピックアップの概略構成を示す略線図である。 (A)〜(C)は、図2の光ピックアップの説明に供する略線図である。 (A)〜(C)は、図2の光ピックアップの説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第2の実施の形態による光ピックアップの構成の原理説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による光ピックアップの構成の原理説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による光ピックアップの概略構成を示す略線図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)本実施の形態による光ディスク装置の構成
図1において、1は全体として本実施の形態による光ディスク装置1を示す。この光ディスク装置1は、単層のBD、DVD及びCDに加えて、多層のBD、DVD及びCDなどの光ディスク2にも対応しており、ホストコンピュータ3からの要求に応じて、これらの光ディスク2にデータを記録し又はこれらの光ディスク2に記録されたデータを再生し得るようになされている。
実際上、この光ディスク装置1においては、ディジタル・シグナル・プロセッサ14の制御のもとに、モータ駆動部10がスピンドルモータ11を駆動することにより、所定状態に装填された光ディスク2を当該光ディスク2の記録方式(例えばCAV方式又はCLV方式)に応じた回転状態で回転させる。
また光ディスク装置1においては、ホストコンピュータ3から送信される各種コマンドを、インタフェース部12を介してマイクロコンピュータ部13に入力する。
マイクロコンピュータ部13は、制御プログラムが格納されたメモリ13Aを備えて構成され、ホストコンピュータ3から与えられるコマンドや、ディジタル・シグナル・プロセッサ14から与えられる各種情報に応じて必要な制御処理や演算処理を実行する。
例えば、マイクロコンピュータ部13は、ホストコンピュータ3から記録コマンドが与えられた場合には、インタフェース部12を制御して、この後ホストコンピュータ3から送信される記録対象のデータをディジタル・シグナル・プロセッサ14に送出させる。
ディジタル・シグナル・プロセッサ14は、インタフェース部12を介して与えられる記録対象のデータに対して変調処理を含む所定の信号処理を施し、かくして得られた記録信号を駆動信号としてレーザ駆動部15に送出する。
レーザ駆動部15は、ディジタル・シグナル・プロセッサ14から与えられる駆動信号に基づいて、光ピックアップ16内のレーザダイオードを点滅駆動する。この結果、かかる駆動信号(記録信号)の内容に応じた点滅パターン及び当該駆動信号の信号レベルに応じた光量のレーザ光L1がレーザダイオードから発射され、このレーザ光LIが光ピックアップ16内の対物レンズを介して光ディスク2の記録層2A上に集光される。これにより記録対象のデータが光ディスク2に記録される。
また、かかるレーザ光L1の光ディスク2における反射光L2は、光ピックアップ16内の後述するフォトディテクタにより受光されて光電変換される。そして、この光電変換により得られたRF(Radio Frequency)信号がアナログ/ディジタル変換部17においてディジタル変換されて、ディジタルRF信号としてディジタル・シグナル・プロセッサ14に与えられる。
ディジタル・シグナル・プロセッサ14は、供給されるディジタルRF信号に基づいて、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号及び回転制御信号などの各種制御信号を生成する。かくして、これらフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップ16内の図示しない2軸アクチュエータが制御され、これによりフォーカス制御やトラッキング制御が行なわれる。また回転制御信号はモータ駆動部10に与えられ、この回転制御信号に基づいて、モータ駆動部10によりスピンドルモータ11の回転制御が行なわれる。
一方、マイクロコンピュータ部13は、インタフェース部12を介してホストコンピュータ3からの再生コマンドを受信すると、ディジタル・シグナル・プロセッサ14を制御することにより、所定の制御信号をレーザ駆動部15に送出させる。
レーザ駆動部15は、供給される制御信号に基づいて、光ピックアップ16内のレーザダイオードを所定電圧で点灯駆動する。この結果、このレーザダイオードから所定パワーのレーザ光が発射され、このレーザ光が上述の対物レンズを介して光ディスク2の記録層2A上に集光される。
このレーザ光L1の光ディスク2における反射光L2は、光ピックアップ16内のかかるフォトディテクタにより光電変換され、かくして得られたRF信号がアナログ/ディジタル変換部17においてディジタル変換されてディジタルRF信号としてディジタル・シグナル・プロセッサ14に与えられる。
ディジタル・シグナル・プロセッサ14は、供給されるディジタルRF信号に対して復調処理等の処理の再生信号処理を施し、かくして得られた再生されたデータを、インタフェース部12を介してホストコンピュータ3に送出する。
またディジタル・シグナル・プロセッサ14は、データ記録時と同様にして、かかるディジタルRF信号に基づいてフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号及び回転制御信号などの各種制御信号を生成する。かくして、これらフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号及び回転制御信号に基づいて、データ記録時と同様にして、フォーカス制御、トラッキング制御及びスピンドルモータ11の回転制御が行なわれる。
(1−2)本実施の形態による光ピックアップの構成
図2は、光ピックアップ16の概略構成を示す。この図2からも明らかなように、光ピックアップ16は、レーザダイオード25、偏光ビームスプリッタ21、コリメータレンズ22、反射ミラー23及び対物レンズ24を備えて構成される。
レーザダイオード25は、レーザ駆動部15の制御のもとに、装填された光ディスク2の種類に応じた波長のレーザ光を発射する。そしてこのレーザダイオード25から発射されたレーザ光L1が偏光ビームスプリッタ21及びコリメータレンズ22を順次介して反射ミラー23に照射される。また反射ミラー23に照射されたレーザ光L1は、この反射ミラー23において所定方向に反射された後に対物レンズ24に入射し、この対物レンズ24により光ディスク2内の目標とする記録層上に集光される。
さらにレーザ光L1の光ディスク2における反射光L2は、反射ミラー23及びコリメータレンズ22を介して偏光ビームスプリッタ21に入射し、この偏光ビームスプリッタ21の偏光膜21Aにおいて所定方向に反射されてフォトダイオード20の受光面に入射する。そしてフォトダイオード20は、受光面に入射する反射光L2を光電変換し、得られたRF信号を上述のようにアナログ/ディジタル変換部17に出力する。
加えて、本光ピックアップ16の場合、コリメータレンズ22はホルダ26により保持され、ホルダ26はレーザ光の光路と平行に配置されたボールねじ27と螺合している。またボールねじ27は、ステッピングモータ28の回転出力に基づいてその中心軸周りに回転させ得るようになされている。そしてステッピングモータ28は、ディジタル・シグナル・プロセッサ14により駆動制御される。
これにより光ピックアップ16においては、ステッピングモータ28を駆動することによってコリメータレンズ22をレーザ光L1の光路に沿って対物レンズ24に近づける方向又は対物レンズ34から遠ざける方向に移動させることができるようになされている。
かくして光ピックアップ16においては、図3(A)のようにコリメータレンズ22を透過して対物レンズ24に入射するレーザ光L1が平行光である状態(以下、この状態のときのコリメータレンズ22の位置を基準位置と呼ぶ)から、図3(B)のようにコリメータレンズ22を対物レンズ24に近づける方向に移動させることによって、対物レンズ24に入射するレーザ光L1を集束光に変化させることができる。そしてこの場合、かかるレーザ光L1が対物レンズ24を透過するときに発生する球面収差は、図3(A)の状態のときを基準とした場合にレーザ光L1に発生する球面収差は極性(−)方向に大きくなる。
また図3(A)の状態から、図3(C)のようにコリメータレンズ22を対物レンズ24から遠ざける方向に移動させることによって、対物レンズ24に入射するレーザ光L1を発散光に変化させることができる。そしてこの場合、かかるレーザ光L1が対物レンズ24を透過するときに発生する球面収差は、図3(A)の状態のときを基準とした場合にレーザ光L1に発生する球面収差は極性(+)方向に大きくなる。
このように光ピックアップ16においては、コリメータレンズ22の基準位置からの変位量を調整することによって、対物レンズ24を透過するレーザ光L1に発生する球面収差の大きさを自在に調整し得るようになされている。
ところで、近年では光ディスク2の3層以上の多層化も進み、これに伴い光ディスク2の最も手前側の記録層2Aから最も奥側の記録層2Aまでの間隔も広くなってきている。このような状況のもと、上述のように対物レンズ24を透過するレーザ光L1に発生する球面収差の大きさをコリメータレンズ22の位置によって調整できるように光ピックアップ16を構成した場合、より大きな調整量を得られるようにするためには、コリメータレンズ22の可動範囲Rをより大きくする必要がある。そしてこのようなコリメータレンズ22の可動範囲Rの拡大が光ピックアップ16の小型化の阻害要因ともなっている。
ここで、本光ピックアップ16において、例えば、図4(B)のようにコリメータレンズ22の基準位置を当該コリメータレンズ22の可動範囲R内のほぼ中央位置となるように設定する場合に対して、図4(A)のようにコリメータレンズ22の基準位置を当該コリメータレンズ22の可動範囲R内の最も対物レンズ24から離れた端部に設定する場合と、図4(C)のようにコリメータレンズ22の基準位置を当該コリメータレンズ22の可動範囲R内の最も対物レンズ24に近い端部に設定する場合とを考える。
因みに、図4(B)は、多層の光ディスク2の最も手前側の記録層から最も奥側の記録層まで間のほぼ中央位置にレーザ光L1を集光させたときに、対物レンズ24において発生する球面収差によって、レーザ光L1が光ディスク2内を通過する際に発生する球面収差をキャンセルできる設定である。また図4(A)はかかる光ディスク2の奥側の記録層上にレーザ光L1を集光させたときに、対物レンズ24において発生する球面収差によって、レーザ光L1が光ディスク2内を通過する際に発生する球面収差をキャンセルできる設定である。さらに図4(C)は、かかる光ディスク2の手前側の記録層上にレーザ光L1を集光させたときに、対物レンズ24において発生する球面収差によって、レーザ光L1が光ディスク2内を通過する際に発生する球面収差をキャンセルできる設定である。
そしてコリメータレンズ22が基準位置に位置している場合、レーザダイオード20及びフォトダイオード25はいずれもコリメータレンズ22の焦点位置に位置していることから、図4(A)〜(C)のいずれも場合においても、レーザダイオード20及びフォトダイオード25と、コリメータレンズ22との間の距離は等しい。
よって、図4(A)〜(C)の比較からも明らかなように、図4(C)のようにコリメータレンズ22の基準位置を当該コリメータレンズ22の可動範囲のより対物レンズ24に近い端部に設定することによって、レーザダイオード20及びフォトダイオード25をより偏光ビームスプリッタ21側に近づけることができることが分かる。
そこで、本実施の形態による光ピックアップ16においては、コリメータレンズ22の基準位置が、当該コリメータレンズ22の可動範囲の最も対物レンズ24に近い側の端部(又はほぼ端部)に設定されており、これによりレーザダイオード20及びフォトダイオード25をより偏光ビームスプリッタ21に近い位置に配置することができるようになされている。
また本実施の形態による光ピックアップ16においては、上述のようにコリメータレンズ22の基準位置を当該コリメータレンズ22の可動範囲R内の最も対物レンズ24に近い側の端部に設定するため、光ディスク2の最も手前の記録層にレーザ光L1を集光させたときに、光ディスク2においてレーザ光L1に発生する球面収差を、対物レンズ24において発生する球面収差によってキャンセルできるように対物レンズ24が形成されている。
このように本実施の形態においては、光ピックアップ16のコリメータレンズ22の基準位置を、当該コリメータレンズ22の可動範囲R内の最も対物レンズ24に近い側の端部に設定すると共に、光ディスク2の最も手前の記録層にレーザ光L1を集光させたときに、光ディスク2においてレーザ光L1に発生する球面収差を対物レンズ24において発生する球面収差によってキャンセルできるように対物レンズ24が形成されているため、レーザダイオード20及びフォトダイオード25をより偏光ビームスプリッタ21に近い位置に配置することができる。かくするにつき光ピックアップ16、ひいては光ディスク装置1全体をより小型化することができる。
(2)第2の実施の形態
一般的に光ディスクは、僅かながらも偏心している。このため光ディスク装置では、光ディスクの回転に伴い変位するトラックにレーザ光を追従させるために、トラックの変位に追従させて対物レンズを光ディスクの径方向に傾かせる(チルトさせる)ことによるトラッキング制御が行われている。
このため第1の実施の形態のように、レーザ光をコリメータレンズの移動によって発散又は収束させる方法によると、対物レンズを傾かせることに伴い当該対物レンズに入射するレーザ光に相対的な軸ずれが発生し、これに伴って対物レンズを通過するレーザ光にコマ収差が発生する。
図5(A)は、光ディスクとしてレーザ入射面から最も手前側の記録層までの厚みが0.1[mm]のBD−ROMを用い、ディスクを徐々にチルトさせた場合に再生信号に発生するジッタ特性の実験結果を示す。また、(B)は、(A)の横軸ディスクチルト量をシミュレーションからCOMA収差に置換え、ジッタに対するレーザ光に発生するコマ収差との関係をシミュレーションしたシミュレーション結果である。
この図5(A)からも明らかなように、対物レンズを通過するレーザ光に発生するコマ収差が大きくなるにつれて(つまりディスクのチルト角が大きくなるにつれて)、再生信号に発生するジッタ量も大きくなる。そしてこのシミュレーション結果から、再生性能がほとんど変わらないコマ収差量は、図5(B)に示すように、約±0.014[λrms]程度の範囲内であることが分かる。
一方、図6は、図2のような構成を有する光ピックアップにおいて、自己において発生する球面収差によって光ディスクにおいて発生する球面収差をキャンセル可能な当該光ディスク内のレーザ入射面からの厚み(以下、これをキャンセル可能ディスク厚と呼ぶ)がそれぞれ異なる複数の対物レンズについて、キャンセル可能ディスク厚から最も離れた位置にある記録層において球面収差を最大限小さくできるように(0.001[λrms]以下となるように)コリメータレンズの位置を調整した状態において、対物レンズシフト量0.2[mm]のときに発生するコマ収差の大きさをシミュレーションしたシミュレーション結果である。このシミュレーションでは、キャンセル可能ディスク厚として、それぞれ0.1[mm]、0.875[mm]、0.07675[mm]、0.075[mm]、0.065[mm]及び0.0535[mm]の対物レンズを想定している。
この図6からも明らかなように、キャンセル可能ディスク厚から最も離れた位置にある記録層における球面収差は、キャンセル可能ディスク厚が0.07675[mm]の対物レンズが最も小さく、これよりもキャンセル可能ディスク厚が大きく又は小さくなるにつれてコマ収差が大きくなることが分かる。
そして、かかるコマ収差が図5(B)について上述した約±0.014[λrms]程度の範囲内となる対物レンズのキャンセル可能ディスク厚は、0.065〜0.875[mm]程度の範囲であることもこの図6から分かる。またこの場合において、第1の実施の形態について上述したように、対物レンズのキャンセル可能ディスク厚は、より小さい方が光ピックアップの構成を小型化できる。したがって、キャンセル可能ディスク厚を、コマ収差が極小となる値(0.07675[mm])以下とすれば、ピックアップ装置を小型化し、且つコマ収差を低減した構成を実現できる。すなわち、コリメータレンズを透過したレーザ光が平行光となるコリメータレンズの基準位置が、コリメータレンズの可動範囲のうち略中央付近から前記対物レンズ寄りの端部の間に設定され、対物レンズのキャンセル可能ディスク厚を、0.065〜0.07675[mm]の範囲とすれば、ピックアップ装置の小型化とコマ収差の低減による再生性能の確保とを両立できることが分かった。また、このような小型化は、[mm]単位で装置を小型化できるため、特に多層対応のスリムディスクドライブに搭載される光ピックアップにおいて非常に有効な構成である。
図7は、以上のような原理に基づく本実施の形態による光ピックアップ30の一例を示す。この光ピックアップ30は、第1の実施の形態による光ピックアップ16に代えて、図1について上述した光ディスク装置1に適用されるものであり、対物レンズ31のキャンセル可能ディスク厚が0.065[mm]である点を除いて第1の実施の形態による光ピックアップ16とほぼ同様に構成されている。
かくして本実施の形態による光ピックアップ30によれば、対物レンズ31のキャンセル可能ディスク厚を、コマ収差が約±0.014[λrms]程度の範囲内となるキャンセル可能ディスク厚の最小値である例えば0.065[mm]とした。これにより、全体としての構成を小型化しながら、再生信号に発生するジッタを抑えることができる。もちろん、本発明はこの値には限定されず、対物レンズのキャンセル可能ディスク厚を、0.065〜0.07675[mm]の範囲とすれば、ピックアップ装置の小型化とコマ収差の低減による再生性能の確保とを両立できる。
なお本実施の形態による光ピックアップ30の場合、コリメータレンズ22の基準位置は、光ディスク2のレーザ入射面から最も手前側の記録層までの距離が0.065[mm]以上である場合には、当該コリメータレンズ22の可動範囲R内の最も対物レンズ31に近い側の端部となるが、光ディスク2のレーザ入射面から最も手前側の記録層までの距離が0.065[mm]よりも小さい場合には、当該コリメータレンズ22の可動範囲R内の最も対物レンズ31に近い側の端部よりも対物レンズ31から離れる側にずれる。
この場合において、コリメータレンズ22の基準位置が、当該コリメータレンズ22の可動範囲R内の最も対物レンズ31に近い側の端部よりも対物レンズ31から離れる側にどの程度ずれるかは、光ディスク2のレーザ入射面から最も手前側の記録層までの距離等による。
(3)他の実施の形態
上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を図2又は図7のように構成された光ピックアップ16,30に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成を有する光ピックアップに広く適用することができる。
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、コリメータレンズ22をレーザ光L1の光路に沿って対物レンズ24,31に近づく方向又は当該対物レンズ24,31から遠ざかる方向に移動させるコリメータレンズ移動部を、ホルダ26、ボールねじ27及びステッピングモータ28により構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、レーザ光L1の光路に沿って対物レンズ24,31に近づく方向又は当該対物レンズ24,31から遠ざかる方向に移動させることができるのであれば、コリメータレンズ移動部の構成としては、この他種々の構成を広く適用することができる。
本発明は、多層光ディスクに対応した光ディスク装置に搭載される光ピックアップに適用することができる。
1……光ディスク装置、2……光ディスク、3……ホストコンピュータ、16,30……光ピックアップ、20……レーザダイオード、22……コリメータレンズ、24,31……対物レンズ、25……フォトダイオード、26……ホルダ、27……ボールねじ、28……ステッピングモータ。

Claims (4)

  1. 複数の記録層を有する多層光ディスクに対応した光ディスク装置に搭載される光ピックアップにおいて、
    レーザ光を発射するレーザダイオードと、
    前記レーザダイオードから発射されたレーザ光を前記多層光ディスクの記録層上に集光する対物レンズと、
    前記レーザダイオード及び前記対物レンズ間の前記レーザ光の光路上に配置されたコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズを前記レーザ光の光路に沿って前記対物レンズに近づく方向又は当該対物レンズから遠ざかる方向に移動させるコリメータレンズ移動部と
    を備え、
    前記コリメータレンズを透過した前記レーザ光が平行光となる当該コリメータレンズの基準位置が、当該コリメータレンズの可動範囲のうち前記対物レンズ寄りの端部に設定され、
    前記基準位置に位置するコリメータレンズを介して前記対物レンズに入射するレーザ光に発生する球面収差によって、前記多層光ディスクの最も手前側の記録層に集光されたレーザ光に発生する球面収差がキャンセルできるように、前記対物レンズが形成された
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記多層光ディスクは、
    複数の記録層を有するブルーレイディスク(Blu-ray Disc)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記対物レンズは、
    自己において発生する球面収差によって光ディスクにおいて発生する球面収差をキャンセル可能な当該光ディスク内のレーザ入射面からの厚みが、0.065乃至0.077[mm]の範囲内となるように形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. 前記対物レンズは、
    自己において発生する球面収差によって光ディスクにおいて発生する球面収差をキャンセル可能な当該光ディスク内のレーザ入射面からの厚みが、略0.065[mm]となるように形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。

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