JPH08179546A - 記録紙及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents
記録紙及びこれを用いた画像形成方法Info
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Abstract
好適であり、トナ−、インクの定着性が良好で、インク
で記録した際にもフェザリングやブリ−ディングを発生
せず、又コックリングやカ−ルの発生を抑えた記録紙を
提供する。 【解決手段】 少なくとも繊維状物質を主体として抄造
され、その表面にカチオン性物質が塗布又は含浸された
記録紙であって、少なくとも非木材繊維を含有すること
を特徴とする被記録媒体である。
Description
のトナー転写紙として優れた性能を示す記録紙及びこれ
を用いた画像形成方法に関し、更に、本発明は、インク
ジェット記録に於ても鮮明な画像を形成し得る記録紙及
びこれを用いた画像形成方法に関する。
例えば、光導電特性を有する感光体を、一時帯電器によ
り帯電させた後、露光して静電潜像を形成し、1成分乃
至2成分系現像方式における現像剤のトナーを用いて上
記潜像を顕像化した後、別途搬送されてきた記録紙に転
写帯電器によって、上記感光体上のトナーを転写させた
後、定着器ローラー等によって、熱、圧力またはその両
方の作用により、トナーを記録紙に定着させ、最終の複
写画像を得るものが挙げられる。
要求される特性としては以下のものが挙げられる。 (1)適度な表面電気抵抗値、表面平滑度を有し、トナ
ーの転写性が良好であること。 (2)トナーの定着性が良好であること。 (3)紙紛の発生が少ないこと。即ち、発生した紙紛
が、感光体や帯電ローラー等に付着し、画像不良を発生
しないこと。 (4)発生した紙紛(填料等)が、感光体、給紙ローラ
ー、定着ローラー等を削ったり、磨耗しないこと。 (5)熱によるカールを発生しないこと。 (6)湿度変化に伴う寸法の変動を発生しないこと。 (7)剛度が低く、また、適度な表面摩擦係数を有して
おり、搬送適性に優れていること。
高速化、カラー化、高密度化が容易なことから注目され
ており、インクジェット記録方式を用いた記録装置も普
及している。こうした、インクジェット記録装置に適用
できる専用紙としては、例えば、特開昭59ー3597
7号公報に開示されるような専用のコート紙が挙げられ
る。一方、インクジェット記録方式のなかでも、モノク
ロ記録やビジネスカラー記録の分野では、専用紙を用い
るのではなく、オフィスで容易に入手できる、低価格で
汎用性のある紙に記録できることが求められている。
いる電子写真記録用のトナー転写紙にあっては、十分な
インクジェット記録適性を有するものはない。インクジ
ェット記録に用いた際の問題点としては、以下のような
ことが挙げられる。 (1)インクの定着性が不十分であること、(2)水溶
性の記録剤を用いるために記録画像に十分な耐水性がな
いこと、(3)色剤の発色性が不十分であること、充分
な画像濃度が得られないこと、(4)フェザリングや境
界にじみ(ブリーディング)を発生し、充分な品位を有
する画像の得られないこと。
て、特開昭61ー58788号公報には、ポリアリルア
ミン塩含有させた記録紙が開示されている。しかし、特
殊なコート層を設けず、ポリアリルアミン塩のみを含む
記録紙は、画像濃度が低く、ブリーディングが生じやす
いといった問題がある。
改良するために、記録媒体、インクの双方からの検討が
行われている。すなわち、記録媒体の側からは、媒体自
体のサイズ度を低くして、インクの浸透性、ヌレ性を改
善する方法、インクの側からは、表面張力を低くして、
記録媒体に対するヌレ性、浸透力を改善する方法等が検
討されている。
記録紙中に深く浸透するために、インクを多量に吸収し
た記録紙の波打ち(コックリング)や、インクの乾燥に
従って記録後のカールが発生するといった、新たな問題
が発生している。
トナー転写紙として、前記の諸要求性能を満足し、とり
わけトナー定着性に優れた記録紙及びこれを用いた画像
形成方法を提供することにある。
に用いた際にも、インクの定着が速く、且つ、濃度が高
く、フェザリングやブリーディングを発生しない高品位
な画像が形成可能であり、更に、画像の耐水性にも優れ
た記録紙及びこれを用いた記録方法を提供することにあ
る。
後のカールといった、インク定着性を改良していくと顕
著になる、インクジェット記録としての本質的な問題を
解消した記録紙及びこれを用いた画像形成方法を提供す
ることにある。
発明により達成される。
体として抄造され、その表面にカチオン性物質が塗布又
は含浸された記録紙であって、少なくとも非木材繊維を
含有する記録紙である。更に、本発明は、繊維状物質中
に、非木材繊維が30〜95重量%の割合で含有される
記録紙、上記の非木材繊維が、ケナフ繊維である記録
紙、古紙再生パルプを0〜50重量%の割合で含む記録
紙、少なくとも重量平均分子量1000以下のカチオン
性物質と重量平均分子量2000以上のカチオン性物質
を含む記録紙、及び顔料と上記の繊維状物質とが、混在
する記録面を有する記録紙であることを含む。
ナーを有する現像手段により現像し、トナーにより現像
されて形成された感光体上のトナー像を記録紙に転写手
段を用いて転写し、及び転写されて記録紙上に形成され
ているトナー像を定着手段により定着し定着画像を形成
する画像の形成方法において、上記に記載の記録紙を用
いた画像の形成方法である。更に、本発明は、少なくと
も、酸性又は直接染料、水、水溶性溶剤を含むインクを
上記に記載の記録紙に付与して画像を形成する方法であ
り、インクジェット記録方式で画像を形成することを含
む。
状物質を主体として抄造され、表面にカチオン性物質を
塗布又は含浸させた記録紙において、上記の繊維状物質
として、非木材繊維、より好ましくは、ケナフ繊維を含
有することによって、優れた電子写真記録適性を有し、
更に、インクジェット記録方式に用いても、インク定着
性、記録画像の耐水性、色剤の発色性、画像濃度、画像
品位等の優れた記録適性が得られるだけでなく、コック
リング、記録後のカールの問題も改善され得ることを見
いだし、本発明に至った。
を出発物質として得られた繊維状物質;非木材パルプを
主体に構成されることが第1の特徴である。本発明で言
う、非木材繊維とは、木材を除く植物繊維、例えば、コ
ウゾ、ミツマタ、亜麻、ワラ、海草、ケナフ、竹、パイ
ナップル、バガス(サトウキビの絞りカス)などが挙げ
られ、これらの原材料を木材パルプと同様に、機械的に
粉砕したり、化学的に蒸解し、必要に応じて漂白するこ
とによって非木材パルプを得ることができる。
に、必要に応じて、サイズ剤、填料、その他の抄紙助剤
を用い、常法により抄造される。使用されるパルプ材と
しては、LBKP、NBKP等に代表される化学パル
プ、機械パルプ等の木材パルプを併用しても良い。
は、コックリング、記録後のカールの抑制、ブリーディ
ングの抑制といった、すでに述べたインク定着性の改
良、画像耐水性の改良による弊害を解消できることであ
る。最も効果的な非木材繊維の含有量は、全繊維中に、
30〜95重量%、好ましくは50〜95重量%の割合
である。95重量%を越えた場合には、フェザリングが
悪くなる傾向にある。
ものが、特に、コックリング、カールには効果的であ
る。
用することは、非木材繊維を用いた場合に生じ得るフェ
ザリングを改良するために、好ましいものである。0〜
50重量%、より好ましくは10〜40重量%の割合
で、紙中に含有させるとより効果的である。
炭酸カルシウム、カオリン、タルク、炭酸マグネシウム
等が挙げられる。また、これらの填料と併用して添加さ
れるサイズ剤としては、中性のロジンサイズ剤や、アル
キルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸等のアル
カリサイズ剤、酸性ロジン等が挙げられる。また、上記
のサイズ剤の定着剤として、硫酸バンド等を少量併用す
ることもできる。
又は含浸されていることが必須である。
するカチオン性低分子物質、カチオン性高分子物質のい
ずれのものも使用可能である。本発明では、少なくとも
1種類のカチオン性物質を含有することが好ましいが、
特に、重量平均分子量1000以下、好ましくは100
〜700のカチオン性低分子物質と重量平均分子量20
00以上、好ましくは2000〜10,000のカチオ
ン性高分子物質とを組み合わせて用いることにより、耐
水性、発色性及び画像品位をより向上させることができ
る。
質の具体的な例としては、1級乃至2級乃至3級アミン
塩型の化合物、具体的にはラウリルアミン、ヤシアミ
ン、ステアリルアミン、ロジンアミン等の塩酸塩、酢酸
塩等、第4級アンモニウム塩型の化合物、具体的にはラ
ウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルジ
メチルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジルトリ
ブチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム
等、ピリジニウム塩型化合物、具体的にはセチルピリジ
ニウムクロライド、セチルピリジニウムブロマイド等、
イミダゾリン型カチオン性化合物、具体的には2−ヘプ
タデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン等、高級ア
ルキルアミンのエチレンオキシド付加物、具体的にはジ
ヒドロキシエチルステアリルアミン等が挙げられる。ま
た、金属化合物も使用可能である。具体的には、乳酸ア
ルミニウム、塩基性ポリ水酸化アルミニウム、塩化アル
ミニウム、アルミン酸ナトリウム、アクリル酸アルミニ
ウムなどが挙げられる。
分子物質としては、例えばポリアリルアミンあるいはそ
の塩、たとえば塩酸塩、ポリアミンスルホンあるいはそ
の塩、たとえば塩酸塩、ポリビニルアミンあるいはその
塩、たとえば塩酸塩、キトサンあるいはその塩、酢酸塩
等を挙げることができるが、もちろんこれらに限定され
るわけではない。また塩酸塩型、酢酸塩型に限定される
わけではない。同様に、ノニオン性高分子物質の一部を
カチオン化しても良い。具体的には、ビニルピロリドン
とアミノアルキルアルキレ−ト4級塩との共重合体、ア
クリルアマイドとアミノメチルアクリルアマイド4級塩
との共重合体等を挙げることができるが、もちろんこれ
らの化合物に限定されないことは言うまでもない。さら
に、上述した高分子物質及びカチオン性の高分子物質は
水溶性であれば申し分ないが、ラテックスやエマルショ
ンの様な分散体であってもかまわない。
分子物質とカチオン性高分子物質の好ましい使用割合
は、重量比で20/1〜1/20の範囲である。上記の
範囲内で使用すると、更に画像の耐水性が優れるほか、
画像品位、画像濃度も優れるという効果を有する。
としては、0. 05〜7g/m2 が好適な範囲である。
0. 05g/m2 より少ない場合は、これらを加えない
場合と比較して効果がなく、7g/m2 より多いとイン
ク吸収性が低下し、ブリーディングが発生しやすい。よ
り好ましい範囲は0. 1〜3g/m2 である。
含む塗工液を、すでに述べた材料を用いて抄造した基紙
上に塗布又は含浸することによって調整される。
ン、でんぷん、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ソ
ーダ、ポリアクリルアミド等、インクに対して膨潤性の
ある親水性樹脂、SBRラテックス、アクリルエマルジ
ョン、スチレン/アクリル酸共重合体等の親水性部分と
疎水性部分を分子内に有する樹脂、シリコンオイル、パ
ラフィン、ワックス、フッ素化合物等、撥水性を有する
物質及び前記のサイズ剤等の樹脂、シリカ、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、
炭酸カルシウム、酸化チタン、クレイ、タルク、(塩基
性) 炭酸マグネシウム等の無機顔料や、尿素樹脂、尿素
ホルマリン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂
等の有機顔料等を添加してもよい。
/m2 程度付与される。特に、顔料を含む塗工液を用い
る場合には、表面に上記の顔料と前記の繊維状物質とが
混在する程度であり、顔料の被覆面積が記録面の1/2
以下になるよう塗布することが好ましい。過度に、表面
に顔料が被覆した構造とした場合、風合いが著しく普通
紙感に欠けるだけでなく、電子写真記録方式を用いた記
録装置内で、紙詰まりを起こしやすくなる。
前記のごときカチオン性物質、樹脂、顔料、その他の添
加剤を含む水系塗工液を、公知の方法、例えば、ロール
コーター法、ブレードコーター法、エアナイフコーター
法、ゲートロールコーター法、サイズプレス法、シムサ
イザー法等により基材表面に塗工する。その後、例え
ば、熱風乾燥炉、熱ドラム等を用いて乾燥し本発明の記
録紙が得られる。さらに、表面を平滑化するため、ある
いは表面の強度を上げるために、スーパーカレンダー処
理を施してもよい。
ズ度の値は、0〜15秒の範囲である。ステキヒトサイ
ズ度が15秒を越える記録紙に表面張力の高いインクを
用いて、とりわけカラ−記録を行うと、インク定着性の
低下、ブリ−ディングの発生による画像品位の低下が生
じやすい。すでに述べたように、浸透しやすい表面張力
の低いインクを用いてインクジェット記録を行なうので
あれば、この限りではない。
録手段の一例を表している。光導電特性を有する感光体
3を、一時帯電器5により帯電させた後、露光して静電
潜像を形成し、現像手段としての現像器6に保有されて
いる、1成分乃至2成分系現像剤における現像剤のトナ
ー8をもちいて上記潜像を顕像化し、トナー像を形成し
た後、別途搬送されてきた記録紙4に転写手段としての
転写帯電器7によって、上記感光体上のトナーを転写さ
せた後、図2に示す2つのローラー9及びローラー10
(または一つのローラーと一つのベルト)によって構成
された定着手段としての定着器13によって、熱、圧力
またはその両方の作用によって、トナー像を記録紙4に
定着させ、最終の複写画像を得る。上記の転写工程にお
いて発生する、記録紙4に未定着のトナー及び記録紙4
から発生する紙紛は、転写工程後に配置されたクリーナ
ー部1により除去され、感光体3がクリーニングされ
る。感光体3に当接したクリーニング部材2(例えば、
クリーニングブレード)により感光体表面をクリーニン
グした後、再度、帯電等の工程が繰り返される。更に、
図2に示すように定着器13において未定着のトナー及
び転写紙4から発生する紙紛は定着ローラー9に当接さ
れたクリーニング部材11によって清掃されると共に、シ
リコンオイルのごとき離型剤がローラーに塗布してい
る。
以下に説明する。
を種々の駆動原理を利用して、ノズルより吐出して記録
を行なわせる従来公知のインクジェット記録方式のいず
れのものにも、適用可能である。その代表例として、特
開昭54−59936号公報に記載されている方法で、
熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を
生じ、この状態変化による作用力によって、インクをノ
ズルから吐出させるインクジェット方式をあげることが
できる。
一例のインジェット記録装置を以下に説明する。その装
置の主要部であるヘッド構成例を図3、図4及び図5に
示す。
ガラス、セラミックス又はプラスチック板等を、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示され
ているが、これに限定されるものではない)とを接着し
て得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成さ
れる保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなってい
る。
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、記録シー
ト25に向かって飛翔する。図5には図3に示すヘッド
を多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘ
ッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図3に説
明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作され
ている。
1の断面図であり、図4は図3の2−2′線での切断図
である。
クジェット記録装置の1例を示す。図6において、61
はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は
ブレード保持部材によって保持されて固定端となり、カ
ンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドに
より記録領域に隣接した一に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体
63によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行
われる。
出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68 によって駆動
されるベルト69と接続(不図示)している。これによ
りキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能と
なり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した
領域の移動が可能となる。
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれ
て排紙ローラ53を配した排紙される。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の突出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為の記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
ン、マゼンタ、イエローのインクがそれぞれ入っている
記録ヘッドをキャリッジ66上に並列に4色並べる。ま
た、記録ヘッドを並列に並べずに、1個の記録ヘッドを
縦列に4つに分割してもよい。さらに、インクは4色で
なく、シアン、マゼンタ、イエローの3色でもよい。
説明する。
オン性基を含有する水溶性染料と水、水溶性有機溶剤、
及びその他の成分、例えば粘度調整剤、pH調整剤、防
腐剤、界面活性剤、酸化防止剤等からなる。
水溶性染料としては、カラ−インデックス(COLOU
R INDEX)に記載されている水溶性の酸性染料、
直接染料、反応性染料であれば特に限定はない。また、
カラ−インデックスに記載のないものでも、アニオン性
基、例えばスルホン基、カルボキシル基等を有するもの
であれば特に制限はない。ここで言う水溶性染料の中に
は、溶解度のpH依存性があるものも当然含まれる。こ
れら染料の中では色調等を考慮すると直接あるいは酸性
染料がとくに好ましい。
は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエ−テル類、ポリエチレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル等のポリアルキレングリ
コ−ル類、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ル、ブチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、
1、2、6−ヘキサントリオ−ル、チオジグリコ−ル、
ヘキシレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル等のアル
キレングリコ−ル類、エチレングリコ−ルメチルエ−テ
ル、ジエチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、トリエ
チレングリコ−ルモノメチルエ−テル等の多価アルコ−
ルの低級アルキルエ−テル類、エタノ−ル、イソプロピ
ルアルコ−ル、n−ブチルアルコ−ル、イソブチルアル
コ−ル等の1価アルコ−ル類の他、グリセリン、N−メ
チル−2−ピロリドン、1、3−ジメチル−イミダゾリ
ジノン、トリエタノ−ルアミン、スルホラン、ジメチル
サルホキサイド等が用いられる。
に制限はないが、インクに対して1〜50重量%、さら
に好ましくは、2〜30重量%が好適な範囲である。
調整剤、防腐剤、界面活性剤、酸化防止剤、蒸発促進剤
等の添加剤を配合してもかまわない。界面活性剤の選択
は、液体の浸透性を調整する上で特に重要である。
近で、pHが3〜12の範囲、表面張力が10〜60d
yne/cmの範囲、粘度が1〜30cps.の範囲で
ある。特に、インク定着性、画像品位の面からは、イエ
ロー、マゼンタ、シアンのカラーインクの表面張力とし
ては25〜40dyne/cmの範囲であることが望ま
しい。但し、記録紙としてステキヒトサイズ度を調整し
て、インクの浸透性を改善したものを用いる場合には、
この限りではない。
越える場合、本発明の記録紙においてはインク定着性、
画像の均一性の点でより一層の効果を引き出すことがで
きず、逆に25dyne/cm未満の場合にはフェザリ
ングが発生しやすく、文字品位が低下する傾向にある。
く説明する。尚、以下に部とあるのは、特に断りのない
限り、重量基準を表す。
載のものを用い、カオリン10部(土屋カオリン製)、
カチオン化でんぷん0. 4部、硫酸バンド1部、さら
に、中性ロジンサイズ剤(サイズパインNT 荒川化学
製)0. 25部を配合して、常法により坪量80g/m
2 の記録原紙1〜6を抄造した。なお、表中、非木材パ
ルプ(1)は、ケナフ、非木材パルプ(2)は、バガス
を原料として調整されたものであり、又表中のパルプ処
方の欄の数値は重量部で表されている。
した塗工液を含浸し、120℃のオーブンで1分間乾燥
させて、本発明及び比較用の記録紙を得た。各記録紙に
用いた原紙、塗工液及び含浸量の組み合わせは、表1に
示す通りである。
原紙上に塗工した。乾燥条件等は、他の塗工液と同じで
ある。
イズが0.22μmのメンブレンフィルタ−(商品名;
フロロポアフィルタ−、住友電工製)にて加圧濾過して
イエロ−、マゼンタ、シアン、ブラックのインク(1)
−Y、(1)−M、(1)−C、(1)−Kを得た。
た以外は(1)−Yと同じ組成。
えた以外は(1)−Yと同じ組成。
以外は(1)−Yと同じ組成。
表面張力が29dyne/cm、粘度が2cps.であ
った。
上記のようにして得られた記録紙及びインクを用いて、
1mmあたり14本の割合で記録ノズルを有し、熱エネ
ルギ−の作用によりインク滴を吐出させるバブルジェッ
ト方式の記録ヘッドを搭載した記録装置によりカラー画
像を形成し、記録画像を評価した。
クのインクで形成し、12時間放置後の反射濃度を反射
濃度計マクベスRDー918(マクベス社製)にて測定
した。
アン)のフルベタ、200%デューティー;混色(レッ
ド、グリーン、ブルー)のフルベタをそれぞれ隣接して
印字し、各色の境界部の鮮明さを目視にて観察した。2
00%同士の隣接部でもほとんど色混じりがなく、境界
滲みが実質上問題のないものをA、200%の隣接部で
は色混じりを発生しているが、100%の隣接部では問
題のないものをB、100%の隣接部でも色混じりの認
められるものをC、200%同士の隣接部がほぼ直線と
して認められるものをAAとした。
のをA、判読不能なものをC、品位は悪いが判読可能な
ものをBとした。
ポイトで水を1滴たらして自然乾燥させ、目視にて評価
した。画像の流れを生じないが文字太りを生じるものを
A、特に、画像の流れを生じず、且つ文字太りも生じな
いものをAAとした。また、画像が流れてはいるが、文
字の読み取れるものをB、文字の読み取れないものをC
とした。
の画像を印字し、印字物を目視にて観察した。印字直後
から波打ちが大きく、12時間経過した後にも波打ちの
消えていないものをC、印字直後には多少の波打ちを発
生したが、12時間経過した後には波打ちが消えて認め
られないものをA、印字直後からほとんど波打ちの見ら
れないものをAAで示した。
した後に印字物を確認した際に、カールの発生が大きく
紙の両端を内側に巻き込んでいるものをC、そうでない
ものをAとした。
適性は、図1、図2に示す画像形成装置及び定着器を有
するキヤノン製複写機NP−9800、カラ−複写機C
LC−500を用いたコピー画質について、A;良好
(色味、色再現、色彩性が良い)、B;若干劣る、C;
不良(色彩が鈍く、ヌケがある)の3段階で評価した。
す。
発明の記録紙は、特に、インクジェット記録適性に優
れ、ブリーディング、フェザリングの発生がなく、優れ
た品位を有し、高濃度で、且つ耐水性に優れる画像が形
成できる。また、比較例との対比で明らかなとおり、非
木材繊維を含有する本発明の記録紙は、特に、コックリ
ング、記録後のカールといった、インクジェット記録特
有の問題に対して効果がある。
は、普通紙の風合いを持ち、電子写真記録方式を用いた
記録装置、インクジェット記録方式を用いた記録装置の
双方に適している。このため、従来のインクジェット用
専用紙に比べ、汎用性があり、安価で提供できる。更
に、本発明の記録紙は、従来の記録紙をはるかに凌ぐイ
ンクジェット記録適性を有するものである。
を示す図である。
示す図である。
のヘッド部の縦断面図である。
のヘッド部の横断面図である。
ッドの外観斜視図である。
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくとも繊維状物質を主体として抄造
され、その表面にカチオン性物質が塗布又は含浸された
記録紙であって、少なくとも非木材繊維を含有すること
を特徴とする記録紙。 - 【請求項2】 繊維状物質中に、非木材繊維が30〜9
5重量%の割合で含有される請求項1に記載の記録紙。 - 【請求項3】 前記の非木材繊維が、ケナフ繊維である
請求項1に記載の記録紙。 - 【請求項4】 古紙再生パルプを0〜50重量%の割合
で含む請求項1に記載の記録紙。 - 【請求項5】 少なくとも重量平均分子量1000以下
のカチオン性物質及び重量平均分子量2000以上のカ
チオン性物質を含む請求項1に記載の記録紙。 - 【請求項6】 表面に顔料を含み、顔料と上記の繊維状
物質とが混在する記録面を有する請求項1に記載の記録
紙。 - 【請求項7】 感光体上の静電荷像をトナーを用いる現
像手段により現像し、トナーにより現像されて形成され
た感光体上のトナー像を記録紙に転写手段を用いて転写
し、及び転写されて記録紙上に形成されているトナー像
を定着手段により定着し定着画像を形成する画像形成方
法において、該記録紙が請求項1乃至6に記載の記録紙
であることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項8】 少なくとも酸性又は直接染料、水及び水
溶性溶剤を含むインクの小滴をインクジェット方式によ
り記録紙に付与して記録を行なう画像形成方法であっ
て、該記録紙が請求項1乃至6に記載の記録紙であるこ
とを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項9】 インクジェット方式が、インクに熱エネ
ルギ−を作用させてインクを吐出させる方式である請求
項8に記載の画像形成方法。
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