JPH0817900A - 精密ステージ装置およびこれを用いた露光装置 - Google Patents

精密ステージ装置およびこれを用いた露光装置

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JPH0817900A
JPH0817900A JP17208594A JP17208594A JPH0817900A JP H0817900 A JPH0817900 A JP H0817900A JP 17208594 A JP17208594 A JP 17208594A JP 17208594 A JP17208594 A JP 17208594A JP H0817900 A JPH0817900 A JP H0817900A
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reticle
stage
driving
precision stage
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JP17208594A
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Yukio Takabayashi
幸夫 高林
Hideki Nogawa
秀樹 野川
Masao Kosugi
雅夫 小杉
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量かつ高精度で安定性もすぐれたレチクル
ステージ。 【構成】 上面にレチクルR1 を保持するレチクル保持
盤2のY軸方向の位置決めとZ軸のまわりの回転角度θ
は、その両端に枢着された左サブステージ3と右サブス
テージ4をY軸方向へ駆動するYアクチュエータ6,7
によって行なわれ、また、レチクル保持盤2のX軸方向
の位置決めは右サブステージ4をX軸方向へ駆動するX
アクチュエータ5によって行なわれる。Xアクチュエー
タ5および両Yアクチュエータ6,7の駆動部材51,
61,71は左右のサブステージ3,4に設けられた案
内溝42,32,43に沿って駆動方向と直角に案内さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体露光装置、各種
精密加工機あるいは各種精密測定機等に用いられる精密
ステージ装置およびこれを用いた露光装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置や各種精密加工機あるい
は各種精密測定機等においては、レチクル等の原版やウ
エハ等基板、その他の被加工物や被測定物等を極めて高
精度で位置決めし、かつ、位置決めされた状態で安定保
持することのできる精密ステージ装置が必要である。
【0003】図7は半導体露光装置のうちでステッパー
と呼ばれている縮小投影型の露光装置の一従来例を示す
もので、これは、露光されるウエハW0 の位置決めを行
なうウエハージWSと、その上方でレチクルR0 の位置
決めを行なうレチクルステージRSと、レチクルR0
通って照射される露光光P0 をウエハW0 に結像させる
投影レンズ系Lを有する。
【0004】ウエハステージWSはウエハW0 をステッ
プ移動させる粗動ステージ機構CSとウエハアライメン
ト光学系WAの出力に基づいてウエハW0 を微小量だけ
移動させて露光光P0 の光軸に対する最終的位置決めを
行なう微動ステージ機構FSを備えており、また、レチ
クルステージRSは、露光光P0 の光軸に対するレチク
ルR0 の位置ずれを検出するレチクルアライメント光学
系RAの出力に基づいて駆動される。投影レンズ系Lの
露光光P0 の光軸に対する位置合わせは、オフアクシス
光学系LAによって投影レンズ系Lの位置ずれを検出
し、鏡筒駆動装置LDによって投影レンズ系Lの鏡筒を
移動させることによって行なわれる。
【0005】レチクルステージRSやウエハステージW
Sの微動ステージ機構FSは、レチクルR0 やウエハW
0 を露光光P0 の光軸に沿った方向(以下、「Z軸方
向」という。)に直交する2軸の方向(以下、それぞ
れ、「X軸方向」、「Y軸方向」という。)の位置決め
を高精度で行なうとともに、レチクルR0 やウエハW0
のZ軸のまわりの回転角度(以下、「θ軸方向」とい
う。)を高精度で制御する精密ステージ装置からなり、
特にレチクルステージRSを構成する精密ステージ装置
については以下のような厳しい性能・作用・機能を要求
される。
【0006】(1) X軸方向およびY軸方向の位置決
め誤差の許容値は25nm、θ軸方向の位置決め誤差の
許容値は0.5μrad程度である。
【0007】(2) このような高い位置決め精度に対
して比較的大きいストロークが要求される。例えばX軸
方向およびY軸方向のストロークはそれぞれ±1mm、
θ軸方向のストロークは±1゜程度が必要であり、従っ
て、約8×104 程度のダイナミックレンジが要求され
る。その理由は、レチクルの外形に対するレチクルパタ
ーンの位置の精度がラフであり、レチクルステージに搬
入されるときのレチクルの位置決めはまずその外形に基
づいて行なわれるためである。
【0008】(3) レチクルの交換に消費する時間を
短縮して露光装置のスループットを向上させるために、
レチクルの最終位置決めを行なう精密ステージ装置の駆
動回数が2回以内であるのが望ましい。このためには、
精密ステージ装置の各駆動部にガタやヒステリシスがな
いことすなわちスティックスリップを起こさせないこと
と各駆動部の送り量が正確で互いに干渉するおそれのな
いことが必要である。
【0009】(4) ステッパーのウエハステージはス
テップ移動を繰り返すことによって装置全体に振動を発
生させる。従って、レチクルステージには高度の耐振性
が要求される。すなわち、レチクルステージ全体が軽量
であることとレチクルの位置決めを完了したのちにレチ
クルステージの各駆動部をロックするための信頼性の高
いロック機構が必要である。
【0010】(5) ステッパーの内部には多数のアク
チュエータやセンサーおよび制御回路等の熱源が存在す
るため、大きな熱歪を発生するおそれのない構造である
ことが要求される。
【0011】(6) レチクルステージの上下には前述
の投影レンズ系やレチクルアライメント光学系に加え
て、露光光をレチクルに導くための折曲げミラーや集光
レンズが配設され、レチクルステージを設置するスペー
スが限定される。このためにできるだけコンパクトに設
計するのが望ましい。
【0012】(7) レチクルステージの中央部は露光
光の光路に位置するため、レチクルステージの駆動部や
アクチュエータ等はレチクルステージの周辺部分に配設
しなければならず、部品の配置が限定される。
【0013】図8および図9は上記のような厳しい設計
条件を満足するものとしてそれぞれ開発されたもので、
図8に示す精密ステージ装置は、台盤101にY軸方向
に往復移動自在に支持されたYステージ102と、その
上にX軸方向に往復移動自在に支持されたXステージ1
03と、Xステージ103上にZ軸のまわりに回動自在
に支持されたθステージ104からなり、Yステージ1
02とXステージ103はそれぞれ図示しないステッピ
ングモータによるリニアアクチュエータによって駆動さ
れ、またθステージ104はパルスモータ104aと減
速ギヤ列104bからなる回転駆動機構によって駆動さ
れる。図8の精密ステージ装置は前述のレチクルステー
ジに要求される設計条件をほぼ満足するものであるが、
2重構造のステージであるために上下方向の寸法が大き
くて高重量であり、加えて、ステッピングモータ等は停
止時も続けて通電しなければならず、その発熱による各
部の熱歪が問題となる。この点を改善するために開発さ
れたものが図9に示す精密ステージ装置であって、これ
は、環状に配列された球体群201aを介して台盤20
1の表面に支持されたレチクル保持板202を有し、レ
チクル保持板202の図示左右両端にはそれぞれ一対の
Yローラ202a,202bが回転自在に支持され、さ
らに左側のYローラ202aと同軸上にXローラ203
aが支持されている。両Yローラ202a,202bは
それぞれバネ221a,221bによってY駆動部材2
22a、222bに付勢され、Y駆動部材222a,2
22bは、Yアクチュエータ223a,223bによっ
てY軸方向に往復移動される。また、Xローラ203a
は、バネ231によってX駆動部材232に付勢され、
X駆動部材232はXアクチュエータ232aによって
X軸方向に往復移動される。すなわち、Y駆動部材22
2a,222bはレチクル保持板202をY軸方向に位
置決めすると同時にθ軸方向の位置決めを行ないX駆動
部材232はレチクル保持板202のX軸方向の位置決
めを行なう。
【0014】図9の精密ステージ装置は図8に示したも
のに比べて軽量で上下方向にコンパクトであり、加え
て、各方向の駆動力が互いに干渉するおそれがないため
に極めて高精度で迅速な位置決めを行うことができると
いう利点を有する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、レチクル保持板に支持された3個のロ
ーラーがバネによってそれぞれの駆動部材に付勢され、
常時これと接触しているため、各アクチュエータから発
生する熱が直接各駆動部材や各ローラーに伝わって熱膨
張による誤差が著しく、位置決め精度が不安定になるお
それがある。また、駆動部にバネが用いられているため
ステージの剛性が不足する傾向を有する。すなわち、外
乱による振動が発生するとステージの慣性によってバネ
の与圧が変動し、最終的には各ローラーと駆動部材の接
触を維持するのが困難になり、このために位置決め精度
が大きく損なわれる傾向があり、また、位置決め後の安
定性も不足する。
【0016】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、極めて軽量かつコンパク
トであって、高精度で迅速な位置決めが容易であり、し
かも位置決め後の安定性も十分である精密ステージ装置
およびこれを用いた露光装置を提供することを目的とす
るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の精密ステージ装置は、保持盤と該保持盤に
それぞれ枢着された第1および第2の枢動部材を有する
移動台と、該移動台を所定の案内面に沿って移動自在に
支持する台盤と、前記第1の枢動部材をそれぞれ前記案
内面に平行な第1および第2の方向に駆動する第1およ
び第2の駆動手段と、前記第2の枢動部材を前記第2の
方向に駆動する第3の駆動手段を備えており、前記第1
の駆動手段が前記第1の枢動部材を前記第2の方向に案
内する第1の案内手段を有し、前記第2の駆動手段が前
記第1の枢動部材を前記第1の方向に案内する第2の案
内手段を有し、前記第3の駆動手段が前記第2の枢動部
材を前記第1の方向に案内する第3の案内手段を有する
ことを特徴とする。
【0018】保持盤を一時的に台盤に固定するロック手
段が設けられているとよい。
【0019】また、台盤と保持盤との間を非接触に保つ
ための静圧軸受手段が設けられており、ロック手段が前
記保持盤を前記台盤に付勢する与圧手段によって構成さ
れているとよい。
【0020】また、各枢動部材が第2の静圧軸受手段を
介して台盤に支持されているとよい。
【0021】また、各枢動部材を一時的に台盤に固定す
る第2のロック手段が設けられているとよい。
【0022】また、各駆動手段と枢動部材を非接触に保
つための第3の静圧軸受手段が設けられているとよい。
【0023】また、保持盤と各枢動部材を非接触に保つ
ための第4の静圧軸受手段が設けられているとよい。
【0024】保持盤と各枢動部材が弾性ヒンジによって
結合されていてもよい。
【0025】また、各駆動手段が超音波アクチュエータ
を有するとよい。
【0026】
【作用】保持盤は、第2および第3の駆動手段の駆動に
よって両枢動部材が同量だけ同じ向きに駆動されること
で第2の方向へ所定量だけ移動する。また、第2および
第3の駆動手段の駆動量が異なる場合はその差に基づい
て保持盤が回転する。さらに、第1の駆動手段が駆動さ
れるとその駆動量に基づいて第1の方向に保持盤が移動
する。このようにして保持盤の第1および第2の方向の
移動量とこれらに垂直な軸のまわりの回転角度を調節す
ることで保持盤に保持されたレチクル等の位置決めを行
なう。二重構造のステージでないために軽量かつコンパ
クトであり、また、保持盤と各駆動手段の間にバネ等を
必要とせずしかも各駆動手段の駆動量が互に干渉するお
それがないために、極めて高精度で迅速な位置決めが容
易であり、位置決め後の安定性も充分である。
【0027】保持盤を一時的に台盤に固定するロック手
段が設けられていれば、位置決め後の安定性を一層向上
させることができる。
【0028】各枢動部材を一時的に台盤に固定する第2
のロック手段が設けられていれば、位置決め作業終了後
に各枢動部材を台盤に固定することで各枢動部材がガタ
ついて保持盤の安定性を損なうのを防ぐことができる。
【0029】各駆動手段と枢動部材を非接触に保つため
の第3の静圧軸受手段が設けられていれば、位置決め作
業中に各駆動手段の駆動力が互に干渉するのを確実に防
ぎ、また、各駆動手段が発熱してもその熱が保持盤に伝
わるのを防ぐことができるため、より高精度で迅速な位
置決めが容易である。
【0030】保持盤と各枢動部材を非接触に保つための
第4の静圧軸受手段が設けられていれば、位置決め作業
中に保持盤と各枢動部材の間にガタやヒステリシスが発
生するのを防ぐことができる。
【0031】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0032】図1は一実施例による精密ステージ装置で
あるレチクルステージE1 を示す平面図、図2は図1の
A−A線に沿ってとった断面図である。
【0033】レチクルステージE1 は、図示しない露光
手段である光源やレンズ系およびウエハ等基板を保持す
るウエハステージを有する露光装置の中心軸(以下、
「Z軸」という。)に垂直な案内面1aを有する台盤1
と、台盤1の案内面1aに静圧軸受手段であるレチクル
保持盤エアガイド20を介して支持された保持盤である
レチクル保持盤2と、レチクル保持盤2の左右の突出部
21,22にそれぞれ枢着されレチクル保持盤2ととも
に移動台を構成する第1、第2の枢動部材である右サブ
ステージ4および左サブステージ3と、右サブステージ
4をZ軸に垂直な2軸の一方(以下、「X軸」とい
う。)の方向に直進駆動する第1の駆動手段であるXア
クチュエータ5と、左サブステージ3と右サブステージ
4をそれぞれ前記2軸の他方(以下、「Y軸」とい
う。)の方向に直進駆動する第3および第2の駆動手段
である一対のYアクチュエータ6,7を有し、Xアクチ
ュエータ5および両Yアクチュエータ6,7は、それぞ
れ公知の超音波アクチュエータを用いたコンパクトで1
0nm単位の直進駆動分解能を有する直進駆動装置であ
る(特開平3−164075号公報参照)。レチクル保
持盤2のレチクル保持面2aに支持された原版であるレ
チクルR1 のX軸方向の位置決めはXアクチュエータ5
の駆動量を制御することによって行なわれ、Y軸方向の
位置決めはYアクチュエータ6,7の駆動量の和を制御
することによって行なわれ、θ軸方向の位置決めはYア
クチュエータ6,7の駆動量の差を制御することによっ
て行なわれる。
【0034】台盤1およびレチクル保持盤2は、それぞ
れ、レチクルR1 に照射される露光光P1 を通過させる
ための開口1b,2bを有し、レチクルR1 を透過した
露光光P1 は前述のウエハステージに保持されたウエハ
を露光し、レチクルR1 のパターンを転写する。
【0035】レチクル保持盤エアガイド20は、台盤1
と一体であるリング状の軸受ハウジング20aと、これ
に支持された多孔質セラミックスのセラファイトからな
るリング状の静圧パッド20bと、静圧パッド20bに
埋込まれたロック手段であるとともに予圧手段である複
数の永久磁石20cからなり、永久磁石20cは、静圧
パッド20bの周方向に等間隔で配設され、レチクル保
持盤2の底面に対向する。レチクル保持盤2の底面は少
なくとも各永久磁石20cに対向する部位が鉄系の材料
によって形成され、各永久磁石20cの磁気吸着力によ
ってこれに吸着されて台盤1に付勢される。他方、静圧
パッド20bは第1の電磁弁V1 を有する加圧空気供給
ライン20dによって供給されるエアーをレチクル保持
盤2の底面に向かって噴射し、前記磁気吸着力に抗して
レチクル保持盤2を台盤1から浮上させる。この状態で
レチクル保持盤2は台盤1の案内面1a上でX軸方向お
よびY軸方向に移動自在となり、加圧空気供給ライン2
0dによるエアーの供給が停止されると各永久磁石20
cの磁気吸着力によってレチクル保持盤2が台盤1にロ
ックされる。加圧空気供給ライン20dは、第1の電磁
弁V1 に接続された図示しない加圧空気供給源と、軸受
ハウジング20aに設けられた内部配管20eと、台盤
1に設けられたマニホルド20fおよび貫通孔20g
と、これを前記電磁弁V1 に接続するニップル20hお
よび配管20i等からなる。
【0036】また、左サブステージ3と右サブステージ
4も台盤1の案内面1aにそれぞれ第2の静圧軸受手段
であるサブステージエアガイド31,41を介して支持
されており、各サブステージエアガイド31,41は、
円形の軸受ハウジング31a,41aと、多孔質セラミ
ックスのセラファイトからなるリング状の静圧パッド3
1b,41bと、その中央に埋め込まれた第2のロック
手段である永久磁石31c,41cからなり、永久磁石
31c,41cはそれぞれ左サブステージ3、右サブス
テージ4の底面を磁気吸着力によって吸着し、静圧パッ
ド31b,41bは、第2の電磁弁V2 を有する前述と
同様の加圧空気供給ラインから供給されるエアーによっ
て左サブステージ3、右サブステージ4を台盤1から浮
上させるように構成されている。
【0037】また、左サブステージ3と右サブステージ
4はそれぞれレチクル保持盤2の突出部21,22の貫
通孔21a,22aを枢動自在に貫通する軸部3a,4
aを有し、各軸部3a,4aは前述の静圧パッド20
b,31b,41bと同様に多孔質セラミックスのセラ
ファイトで作られた第4の静圧軸受手段を構成する棒状
体であり、第3の電磁弁V3 を有する前述と同様の加圧
空気供給ラインから供給されるエアーによって貫通孔2
1a,22a内で非接触に支持される。
【0038】Xアクチュエータ5および両Yアクチュエ
ータ6,7は、それぞれ、前述の超音波アクチュエータ
の駆動軸と一体である駆動部材51,61,71を有
し、これらは矩形断面をもつ棒状の本体51a,61
a,71aとその自由端からZ軸方向に突出する第1、
第3、第2の案内手段である係止片51b,61b,7
1bからなり、Xアクチュエータ5の係止片51bは右
サブステージ4に設けられたY軸方向の案内溝42に係
合してY軸方向に所定の範囲で摺動自在に構成され、左
サブステージ3を駆動するYアクチュエータ6の係止片
61bは左サブステージ3に設けられたX軸方向の案内
溝32に係合してX軸方向に所定の範囲で摺動自在に構
成され、同様に右サブステージ4を駆動するYアクチュ
エータ7の係止片71bも右サブステージ4に設けられ
たX軸方向の案内溝43に摺動自在に係合する。各駆動
部材51,61,71の本体51a,61a,71aは
台盤1と一体である静圧ガイド52,62,72によっ
て支持され、電磁弁V4 を有する前述と同様の加圧空気
供給ラインから供給されるエアーによって非接触で支持
される。また、各駆動部材51,61,71の係止片5
1b,61b,71bはそれぞれ左サブステージ3およ
び右サブステージ4の軸部3a,4aと同様に多孔質セ
ラミックスのセラファイトで作られた第3の静圧軸受手
段を構成する板状体であり、電磁弁V5 を有する前述と
同様の加圧空気供給ラインから供給されるエアーによっ
て、前記案内溝42,32,43との間に数μmのエア
ギャップが形成されるように構成されている。
【0039】Xアクチュエータ5のX軸方向の駆動力は
駆動部材51の係止片51bを介して右サブステージ4
に伝達され、右サブステージ4の軸部4aを経てレチク
ル保持盤2をX軸方向に移動させる。また、両Yアクチ
ュエータ6,7のY軸方向の駆動力はそれぞれの駆動部
材61,71の係止片61b,71bを介して左サブス
テージ3と右サブステージ4に伝達され、両者の軸部3
a,4aを経てレチクル保持盤2の各端をY軸方向に移
動させる。これによって、レチクル保持盤2の重心の位
置が各端の移動量の平均に等しい距離だけY軸方向に移
動し、レチクル保持盤2のZ軸のまわりの回転角度θが
各端の移動量の差に基づいて変化する。なお、レチクル
保持盤2の回転角度θの変化量Δθは以下の式によって
求められる。
【0040】θ≒ΔY/L(rad) ここで、ΔY:レチクル保持盤2の各端のY軸方向の移
動量の差 L:左サブステージ3と右サブステージ4の軸部3a,
4aの離間距離 このとき、図3に示すように、Xアクチュエータ5の駆
動部材51の係止片51bとその案内溝42の相対位置
はレチクル保持盤2のY軸方向の移動に伴って変化し、
両Yアクチュエータ6,7の駆動部材61,71の係止
片61b,71bとこれらの案内溝32,43の相対位
置もレチクル保持盤2のX軸方向の移動に伴って変化す
る。したがって、Xアクチュエータ5の駆動力と両Yア
クチュエータ6,7の駆動力が互いに干渉するおそれが
ない。
【0041】次に、レチクル保持盤2に載置されたレチ
クルR1 を位置決めする手順を説明する。
【0042】まず、図示しないアライメント光学系によ
って露光光P1 の光軸に対するレチクルR1 の位置ずれ
を検出したうえで、第1〜第5の電磁弁V1 〜V5 を開
いてレチクル保持盤エアガイド20、左サブステージ3
と右サブステージ4の軸部3a,4a、両サブステージ
のサブステージエアガイド31,41、Xアクチュエー
タ5および両Yアクチュエータ6,7の静圧ガイド5
2,62,72および各駆動部材51,61,71の係
止片51b,61b,71bにエアーを供給する。これ
によって、レチクル保持盤2および左サブステージ3、
右サブステージ4は台盤1から浮上して案内面1a上を
非接触で移動自在となり、レチクル保持盤2と左サブス
テージ3と右サブステージ4の軸部3a,4aの間が非
接触で回転自在となり、各駆動部材51,61,71の
係止片51b,61b,71bもこれらの案内溝42,
32,43に対して非接触で摺動自在となり、また、駆
動部材51,61,71の本体51a,61a,71a
も非接触で支持される。この状態で、前述のように検出
されたレチクルR1 の位置ずれに基づいてXアクチュエ
ータ5および両Yアクチュエータ6,7を所定量だけ駆
動し、前述のようにレチクル保持盤2を移動させる。次
に再び、アライメント光学系によってレチクルR1 の位
置ずれを検出し、予め設定されたトレランスを越えてい
れば再度Xアクチュエータ5および両Yアクチュエータ
6,7を駆動する。前記トレランス以内であれば第2の
電磁弁V2 を閉じてまず左サブステージ3と右サブステ
ージ4を台盤1にロックし、続いて第1の電磁弁V1
閉じてレチクル保持盤2を台盤1にロックする。この状
態で、必要であれば再びアライメント光学系によってレ
チクルR1 の位置ずれを検出し、前記トレランス以内で
あることを確認したうえで、第3〜第4の電磁弁V3
5 を閉じて位置決めを完了する。
【0043】露光光P1 によるウエハの露光中は、各電
磁弁V1 〜V5 が閉じられた状態に維持され、レチクル
1 は前述のように位置決めされた位置に安定保持され
る。
【0044】本実施例によれば、ウエハの露光中は磁気
吸着力によってレチクル保持盤を台盤にロックしてお
り、レチクルを極めて安定保持できるうえに、左右のサ
ブステージはレチクル保持盤に対して枢動自在でありレ
チクル保持盤と個別にロックされているために各アクチ
ュエータ等の熱歪等のためにレチクルの位置決め精度が
損なわれるおそれがない。また、レチクルとともに振動
するのはレチクル保持盤のみであるため慣性が小さい。
従って、露光中に外乱によってレチクルが大きく振動す
るおそれがない。さらに、2重構造のステージに比べて
大幅に小型、軽量化され、各アクチュエータの小型化も
容易である。
【0045】加えて、図3に示したようにX軸方向とY
軸方向の送りが干渉するおそれがないため、位置決めの
長ストローク化や高速化および高精度化が極めて容易で
あり、位置決め作業中は台盤とレチクル保持盤と各サブ
ステージの間や各サブステージとレチクル保持盤の間さ
らには各アクチュエータの駆動部材とサブステージの間
等がすべて非接触で所定の間隙寸法に維持されるため、
各アクチュエータから発生する熱がレチクル保持盤に伝
わって位置決め精度が低下したり、ガタやスリップを発
生するおそれもない。
【0046】図4は本実施例の第1の変形例を示すもの
で、これは、左サブステージ3および右サブステージ4
を軸部3a、4aによってレチクル保持盤2の両端に枢
着する替わりに、レチクル保持盤81と左サブステージ
82と右サブステージ83を一枚の板材から一体的に切
り出された板状体によって構成し、レチクル保持盤81
と左サブステージ82の間とレチクル保持盤81と右サ
ブステージ83の間にそれぞれ切り込み82a,83a
を設けることで弾性ヒンジ84,85を形成し、これら
の弾性の範囲内で左サブステージ82と右サブステージ
83がレチクル保持盤81に対して枢動できるように構
成したものである。
【0047】また、図5および図6はそれぞれ第2の変
形例を示す平面図と断面図であってこれは、レチクル保
持盤エアガイド20の替わりにリング状に配列した鋼球
列90を用いるとともに、左サブステージ3および右サ
ブステージ4の軸部3a,4aをボールベアリング9
1,92によって支持し、また、各駆動部材51,6
1,71をボールベアリング93〜95を介して左サブ
ステージ3および右サブステージ4の案内棒93a〜9
5aに枢着し、さらにXアクチュエータ5とYアクチュ
エータ6,7を構成する超音波アクチュエータにボール
ブッシュ96を用いたものを採用して各駆動部材51,
61,71の静圧ガイドを省略したものである。このよ
うにすべての連結部と支持部が転動軸受であれば、静圧
軸受を用いたものに比べて安定性が向上し、左サブステ
ージ3および右サブステージ4と台盤1の間の支持手段
を省略できる。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0049】極めて軽量かつコンパクトであって、高精
度で迅速な位置決めが容易であり、しかも位置決め後の
安定性も充分である精密ステージ装置を実現できる。こ
のような精密ステージ装置を露光装置のレチクルステー
ジに用いれば、露光装置の小型化および高精度を大きく
促進し、また、生産性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例によるレチクルステージを示す平面図
である。
【図2】図1のA−A線に沿ってとった断面図である。
【図3】図1の装置を駆動した状態を示す平面図であ
る。
【図4】第1の変形例を示す平面図である。
【図5】第2の変形例を示す平面図である。
【図6】図5のA−A線に沿ってとった断面図である。
【図7】一従来例による露光装置を示す模式断面図であ
る。
【図8】図7の露光装置の上部を拡大して示す拡大部分
断面図である。
【図9】別の従来例によるレチクルステージを示す平面
図である。
【符号の説明】
1 〜V5 電磁弁 1 台盤 1a 案内面 2,81 レチクル保持盤 3,82 左サブステージ 3a,4a 軸部 4,83 右サブステージ 5 Xアクチュエータ 6,7 Yアクチュエータ 20 レチクル保持盤エアガイド 31,41 サブステージエアガイド 51,61,71 駆動部材 52,62,72 静圧ガイド 80 板状体 84,85 弾性ヒンジ 90 鋼球列 91〜95 ボールベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23Q 1/02 T

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持盤と該保持盤にそれぞれ枢着された
    第1および第2の枢動部材を有する移動台と、該移動台
    を所定の案内面に沿って移動自在に支持する台盤と、前
    記第1の枢動部材をそれぞれ前記案内面に平行な第1お
    よび第2の方向に駆動する第1および第2の駆動手段
    と、前記第2の枢動部材を前記第2の方向に駆動する第
    3の駆動手段を備えており、前記第1の駆動手段が前記
    第1の枢動部材を前記第2の方向に案内する第1の案内
    手段を有し、前記第2の駆動手段が前記第1の枢動部材
    を前記第1の方向に案内する第2の案内手段を有し、前
    記第3の駆動手段が前記第2の枢動部材を前記第1の方
    向に案内する第3の案内手段を有することを特徴とする
    精密ステージ装置。
  2. 【請求項2】 保持盤を一時的に台盤に固定するロック
    手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    精密ステージ装置。
  3. 【請求項3】 台盤と保持盤との間を非接触に保つため
    の静圧軸受手段が設けられており、ロック手段が前記保
    持盤を前記台盤に付勢する与圧手段によって構成されて
    いることを特徴とする請求項2記載の精密ステージ装
    置。
  4. 【請求項4】 与圧手段が磁力によって保持盤を台盤に
    付勢するものであることを特徴とする請求項3記載の精
    密ステージ装置。
  5. 【請求項5】 各枢動部材が第2の静圧軸受手段を介し
    て台盤に支持されていることを特徴とする請求項1ない
    し4いずれか1項記載の精密ステージ装置。
  6. 【請求項6】 各枢動部材を一時的に台盤に固定する第
    2のロック手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし5いずれか1項記載の精密ステージ装置。
  7. 【請求項7】 各駆動手段と枢動部材を非接触に保つた
    めの第3の静圧軸受手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1ないし6いずれか1項記載の精密ステージ
    装置。
  8. 【請求項8】 保持盤と各枢動部材を非接触に保つため
    の第4の静圧軸受手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし7いずれか1項記載の精密ステージ装
    置。
  9. 【請求項9】 保持盤と各枢動部材が弾性ヒンジによっ
    て結合されていることを特徴とする請求項1ないし7い
    ずれか1項記載の精密ステージ装置。
  10. 【請求項10】 各駆動手段が超音波アクチュエータを
    有することを特徴とする請求項1ないし9いずれか1項
    記載の精密ステージ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10いずれか1項記載
    の精密ステージ装置と、該精密ステージ装置に保持され
    た原版を通して基板を露光する露光手段を有する露光装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136991A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Suruga Seiki Kk 位置調整装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136991A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Suruga Seiki Kk 位置調整装置
JP4587786B2 (ja) * 2004-11-15 2010-11-24 駿河精機株式会社 位置調整装置

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