JPH08178750A - 赤外線アレイセンサ - Google Patents

赤外線アレイセンサ

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Publication number
JPH08178750A
JPH08178750A JP33726694A JP33726694A JPH08178750A JP H08178750 A JPH08178750 A JP H08178750A JP 33726694 A JP33726694 A JP 33726694A JP 33726694 A JP33726694 A JP 33726694A JP H08178750 A JPH08178750 A JP H08178750A
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JP
Japan
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infrared
temperature
heat source
sensor
signal
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Application number
JP33726694A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Uchida
行洋 内田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサの周囲温度が高くても低くても正確に
熱源情報を検知することができる赤外線アレイセンサを
提供する。 【構成】 熱源からの赤外線を検出する赤外検出素子を
アレイ状に配設した赤外検出部1と、赤外検出部1に入
射する赤外線を定期的に遮断するチョッパ機構2と、前
記赤外検出素子の検出信号をインピーダンス変換して増
幅するアナログ回路8と、アナログ回路8からの信号の
うち閾値を越えたレベルの信号を抽出して熱源情報を検
出判断する判断部4を設け、判断部4には閾値可変手段
9を設ける。サーミスタ5を設けてセンサ内部の温度を
検出し、この検出温度に応じて、閾値可変手段9によ
り、センサ内部の温度が高くなるにつれて閾値を低く
し、センサ内部の温度が低くなるにつれて閾値を高く線
形的に可変調整することにより、例えば人体からの赤外
線信号を選択的に抽出し、その熱源情報を検出判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体等の赤外線熱源の
位置や熱源位置移動方向を検知する赤外線アレイセンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体等の赤外線熱源からの輻射光(赤外
線)を赤外線センサにより検知することが行われてい
る。赤外線センサによる熱源の検知は、測定対象となる
人体等に何らかの光を照射したりせずに、熱源から自然
に出ている輻射光の輻射エネルギを検出するといったパ
ッシブな方法による検知であるために、人体等に悪影響
が及ぶこともなく、夜間でも照明なしに熱源検知を行う
ことができること等から広く応用されている。
【0003】図7には、赤外線センサの一種である焦電
型の赤外線アレイセンサの構成がブロック図により示さ
れている。同図に示すように、赤外線アレイセンサは、
赤外検出部1と、アナログ回路8と、判断部4をと有し
て構成されており、赤外検出部1の赤外線入射側には、
赤外検出部1に入射する赤外線を断続的に遮断するチョ
ッパ機構2が設けられている。
【0004】前記赤外検出部1は、例えば図6に示すよ
うに、熱源からの赤外線を検出する赤外検出素子3をア
レイ状に配設して形成されており、赤外検出部1の各赤
外検出素子3は、熱源の検知対象となる対象領域6の各
領域11と1:1で対応している。また、対象領域6と赤
外検出部1との間には、赤外線レンズ18(図7には図示
せず)が介設されており、例えば、対象領域6のA′の
領域11からの赤外線が赤外線レンズ18により集光され
て、赤外検出部1の赤外検出素子3(3A)により検出
されるようになっており、同様に、領域11Bからの赤外
線が赤外検出素子3Bにより、領域11Cからの赤外線が
赤外検出素子3Cにより検出されるようになっている。
【0005】図7に示すように、前記チョッパ機構2
は、例えば図の矢印Cに示すように定期的に回転するこ
とにより、赤外検出部1に入射する赤外線の輻射エネル
ギを定期的に遮断するようになっており、このようにす
ることで、赤外検出部1に入射する輻射エネルギを強制
的に変調している。そして、それにより、赤外検出部1
の各赤外検出素子3には、前記輻射エネルギの輻射強度
を電流の相対的な値に変換した信号が発生し、赤外線の
検出信号としてアナログ回路8に加えられる。
【0006】なお、各赤外検出素子3により検出される
検出信号の大きさ(レベル)は、熱源の温度に比例する
ことから、図6に示したように、赤外線検出の対象領域
6内に人体7と窓13とが存在しているときに、通常は、
窓13よりも温度が高い人体7からの検出信号の方が窓13
からの検出信号よりも信号レベルが高くなる。
【0007】アナログ回路8は、赤外検出素子の検出信
号をインピーダンス変換して増幅する回路であり、赤外
検出部1の各赤外検出素子3から加えられる電流をイン
ピーダンス変換して増幅し、例えば0〜5Vの範囲の電
圧に変換して、この電圧信号を判断部4に加える。
【0008】判断部4は、アナログ回路8から加えられ
る信号のうち閾値を越えたレベルの信号を抽出して熱源
情報を検出判断するものである。前記アナログ回路8か
ら判断部4に加えられる電圧信号の大きさは、前記各赤
外検出素子3の検出信号レベルに対応するために、熱源
の温度に比例し、例えば図8に示すように、温度が高い
熱源である人体7からの信号(赤外検出信号3Bからの
信号)の方が、温度が低い熱源である窓13からの信号
(赤外検出信号3Cからの信号)よりも信号レベルが大
きくなる。そこで、判断部4は、例えば、30℃前後の輻
射による信号レベルを閾値に設定し、閾値を越えた電圧
信号のみを抽出することにより、前記窓等の背景の多く
をカットし、対象領域6内の人体の位置を熱源情報とし
て検出判断するのである。
【0009】このように、判断部4により、アナログ回
路8から加えられる電圧信号のうち閾値を越えたレベル
の信号を抽出して熱源情報を検出判断することにより、
例えば、前記のように、対象領域6内に熱源となる人体
7と窓13とが存在している場合に、図5に示すように、
人体7の位置や大きさを熱源情報として選択的に検出す
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近は、こ
のような赤外線アレイセンサをエアコン等に設置し、赤
外線アレイセンサによって検出される熱源情報に基づい
てエアコンの温度調整等が行われている。
【0011】しかしながら、特に、赤外線アレイセンサ
をエアコン等に取り付けた場合、エアコン本体側の回路
等の発熱により、赤外線アレイセンサ内の温度が上昇す
ることがよくあり、そうなると、チョッパ機構2からの
輻射エネルギが上昇して対象領域6の熱源からの輻射エ
ネルギとの差が縮小し、その結果、赤外検出部1の赤外
検出素子3からの検出信号レベルが全体的に低下し、図
9の(a)に示すように、アナログ回路8から判断部4
に加えられる電圧信号のレベルが、全て、判断部4に設
定されている閾値よりも低くなってしまい、赤外線検出
の対象領域6内に図5,6に示したように人体7が存在
していても、図10の(a)に示すように、人体7を検出
することができなくなってしまうといた問題があった。
【0012】また、その逆に、赤外線アレイセンサ周囲
の温度が低いと、赤外検出部1の赤外検出素子3の検出
信号レベルが全体的に上昇し、図9の(b)に示すよう
に、アナログ回路8から判断部4に加えられる電圧信号
のレベルが上昇し、窓13の信号レベルも前記閾値を越え
てしまうために、窓13等の背景と人体7との区別がつか
なくなり、図10の(b)に示すように、窓13と人体7と
を熱源情報として一緒に検出してしまうといった問題が
あった。
【0013】そして、このように、赤外線アレイセンサ
の周囲温度が高いときにも、低いときにも、上記赤外線
アレイセンサにより正確な熱源情報を得ることができな
いために、従来は、例えば、赤外線アレイセンサにより
検出した熱源情報に基づいて行われるエアコン等の制御
が的確に行われることを困難としていた。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、周囲温度が高いとき
にも低いときにも検知対象領域内の熱源情報を正確に検
知することができる赤外線アレイセンサを提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
第1の発明は、熱源からの赤外線を検出する赤外検出素
子をアレイ状に配設して成る赤外検出部と、該赤外検出
部に入射する赤外線を断続的に遮断するチョッパ機構
と、前記各赤外検出素子の検出信号をインピーダンス変
換して増幅するアナログ回路と、該アナログ回路から加
えられる信号のうち閾値を越えたレベルの信号を抽出し
て熱源情報を検出判断する判断部を備えた赤外線アレイ
センサであって、センサ内部の温度を検出する温度検出
部が設けられており、前記判断部には温度検出部の検出
温度に応じて該検出温度が高くなるにつれて前記閾値を
低くし、検出温度が低くなるにつれて前記閾値を高く可
変調整する閾値可変手段が設けられていることを特徴と
して構成されている。
【0016】また、本第2の発明は、熱源からの赤外線
を検出する赤外検出素子をアレイ状に配設して成る赤外
検出部と、該赤外検出部に入射する赤外線を断続的に遮
断するチョッパ機構と、前記各赤外検出素子の検出信号
をインピーダンス変換して増幅するアナログ回路と、該
アナログ回路から加えられる信号のうち閾値を越えたレ
ベルの信号を抽出して熱源情報を検出判断する判断部を
備えた赤外線アレイセンサであって、センサ内部の温度
を検出する温度検出部が設けられており、前記判断部に
は温度検出部の検出温度に応じて該検出温度が高くなる
につれて前記アナログ回路から加えられた信号レベルを
高くし、検出温度が低くなるにつれて前記アナログ回路
から加えられた信号レベルを低く可変調整するレベル可
変手段が設けられていることを特徴として構成されてい
る。
【0017】
【作用】上記構成の本発明において、温度検出部により
センサ内部の温度が検出され、検出温度が判断部に加え
られる。
【0018】一般に、センサ内部の温度が高くなると、
赤外検出素子により検出されてアナログ回路から判断部
に加えられる信号レベルは低下し、その逆に、センサ内
部の温度が低くなると、赤外検出素子により検出されて
アナログ回路から判断部に加えられる信号レベルは上昇
するが、本第1の発明においては、前記温度検出部の検
出温度に応じて、検出温度が高くなるにつれて閾値を低
くし、検出温度が低くなるにつれて閾値を高くする調整
を、判断部の閾値可変手段により行うことにより、熱源
情報として検出したい熱源の信号レベルだけが閾値を越
えるようになって選択的に抽出され、熱源情報として検
出される。
【0019】また、本第2の発明においては、前記温度
検出部の検出温度に応じて、検出温度が高くなるにつれ
てアナログ回路から加えられた信号レベルを高くし、検
出温度が低くなるにつれてアナログ回路から加えられた
信号レベルを低くする調整を、判断部のレベル可変手段
により行うことにより、本第1の発明と同様に、熱源情
報として抽出したい信号のレベルだけが閾値を越えるこ
とになって選択的に抽出され、熱源情報として選択的に
検出される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
図1には、本発明に係る赤外線アレイセンサの第1の実
施例の要部構成がブロック図により示されている。本実
施例も従来例と同様に、焦電型の赤外線アレイセンサで
あり、本実施例が従来例と異なる特徴的なことは、セン
サ内部の温度を検出する温度検出部としてのサーミスタ
5が設けられており、判断部4には、サーミスタ5の検
出温度に応じて、検出温度が高くなるにつれて閾値を低
くし、検出温度が低くなるにつれて閾値を高く可変調整
する閾値可変手段9が設けられていることである。
【0021】閾値可変手段9による閾値の可変調整は、
サーミスタ5による検出温度に基づいて、次式(1)に
従って行われるようになっており、このようにすること
で、閾値可変手段9は、サーミスタ5の検出温度に応じ
て閾値を線形的に変化させる。
【0022】Vth=β−α・Vt ・・・・・(1)
【0023】なお、式(1)のVthは信号処理の閾値、
t はサーミスタ5の信号レベル、α,βはそれぞれ任
意の定数を示している。
【0024】本実施例は以上のように構成されており、
本実施例も従来例と同様に、赤外検出部1の各赤外検出
素子3の検出信号がアナログ回路8によりインピーダン
ス変換・増幅されて判断部4に加えられるが、本実施例
では、この動作と同時に、サーミスタ5によりセンサ内
部の温度が検出されてアナログ回路8に加えられ、アナ
ログ回路8により、この温度検出信号のインピーダンス
変換が行われる。そして、この変換後の電圧信号が判断
部4に加えられ、判断部4の閾値可変手段9により、前
記式(1)に従い、サーミスタ5の検出温度が高くなる
につれて閾値を線形的に低くする動作が行われ、また、
前記検出温度が低くなるにつれて閾値を線形的に高くす
る動作が行われる。
【0025】具体的には、図2の(a)に示すように、
赤外線アレイセンサの周囲温度の上昇等により、センサ
内部の温度が高くなったときには、アナログ回路8から
判断部4に加えられる信号レベルが全体的に低下する
が、このようなときには、閾値可変手段9は、前記式
(1)に従い、サーミスタ5の検出温度に応じて、閾値
を、例えば図のBの値となるように低く可変調整する。
そうすると、同図から明らかなように、人体7からの信
号のみが閾値を越えて抽出されるようになり、人体7か
らの赤外線のみが熱源情報として検出判断されるように
なり、図5に示したような検知結果が得られる。
【0026】図2の(a)には、従来例との比較のため
に、従来の赤外線アレイセンサの判断部4に予め設定さ
れている閾値を図のAの値により示してあるが、同図に
示すように、閾値がAのときには、人体7からの信号と
背景(窓13等)からの信号の両方が閾値Aよりも低くな
っており、判断部4による熱源情報の検出判断を行うこ
とができないことがわかる。
【0027】一方、上記とは逆に、赤外線アレイセンサ
の周囲温度が低く、センサ内部の温度も低いときには、
図2の(b)に示すように、赤外線の検出信号レベルが
全体的に上昇するが、このようなときには、閾値可変手
段9は、閾値を前記式(1)に従い、サーミスタ5の検
出温度に応じてCの値に高く調整する。そうすると、人
体7からの信号のみが閾値を越えることとなり、人体7
からの信号のみが抽出され、上記と同様に、図5に示す
ような検知結果が得られる。
【0028】図2の(b)にも、前記従来の赤外線アレ
イセンサに設定されていた閾を図のAの値により示して
おり、閾値がAの値のときには、人体7からの信号と背
景(窓13等)からの信号とが共に閾値Aを越え、人体7
と背景との区別をつけることができず、したがって、閾
値がAのときには、人体7と背景の両方を熱源情報とし
て誤って検出判断してしまうことがわかる。
【0029】なお、本実施例の閾値可変手段9による閾
値の可変調整は線形的に行われるようになっているため
に、例えば、サーミスタ5により検出されるセンサ内部
が徐々に上昇したときには、その検出温度に応じて、図
2の(c)に示すように、閾値を徐々に変化させる。す
なわち、センサ内部の温度変化に応じて赤外検出信号の
レベルが徐々に変化しても、その変化に対応して、閾値
の可変調整がきめ細かく行われ、それにより、判断部4
による熱源情報の検出判断動作はセンサ内部の温度変化
に応じて柔軟に行われる。
【0030】本実施例によれば、上記動作により、サー
ミスタ5により検出されるセンサ内部の温度に応じて、
閾値可変手段9により、サーミスタ5の検出温度が高く
なるにつれて閾値を線形的に低くし、検出温度が低くな
るにつれて閾値を線形的に高く可変調整することが行わ
れ、それにより、常に人体7からの信号のみを抽出し
て、人体からの信号のみを熱源情報として得ることがで
きるために、赤外線アレイセンサの周囲温度が低くても
高くても正確な熱源情報を得ることが可能となる。そし
て、この赤外線アレイセンサをエアコン等に設置すれ
ば、赤外線アレイセンサの熱源情報に基づいて行われる
エアコンの制御動作も正確に行えるように促すことが可
能となる。
【0031】図3には、本発明に係る赤外線アレイセン
サの第2の実施例の要部構成がブロック図により示され
ている。本実施例が上記第1の実施例と異なる特徴的な
ことは、判断部4に、閾値可変手段9を設ける代わり
に、レベル可変手段10を設けたことである。このレベル
可変手段10は、サーミスタ5の検出温度に応じて、検出
温度が高くなるにつれて、アナログ回路8から加えられ
た赤外線検出信号の信号レベルを高くし、前記検出温度
が低くなるにつれて、アナログ回路8から加えられた赤
外線検出信号の信号レベルを低く可変調整するものであ
る。
【0032】レベル可変手段10による信号レベルの可変
調整は、サーミスタ5による検出温度に基づいて、次式
(2)に従って線形的に行われるようになっており、こ
のようにすることで、赤外検出素子3からの信号レベル
が常に閾値前後の一定レベルに保たれるようにする。
【0033】 Vh ′=Vh +γ・(Vt −Vt0)・・・・・(2)
【0034】なお、式(2)のVh はレベル可変手段10
によるレベル調整前の信号レベルであり、Vh ′はレベ
ル調整後の信号レベルである。また、Vt はサーミスタ
5の信号レベル、Vt0はセンサ内温度が25℃のときのサ
ーミスタ5の信号レベル、γは任意の定数である。
【0035】本実施例は以上のように構成されており、
例えば、図4の(a)に示すように、センサ内部の温度
が高く、サーミスタ5による検出温度が高いときには、
赤外線検出信号のレベルが全体的に低いために、サーミ
スタ5の検出温度に応じて、赤外線検出信号の信号レベ
ルを全体的に高くすることにより、人体からの赤外線の
検出信号のみが閾値を越えるようにし、その逆に、セン
サ内部の温度が低く、サーミスタ5により検出される検
出信号が低いときには赤外線検出信号のレベルが全体的
に高いために、サーミスタ5の検出温度に応じて、図4
の(b)に示すように、アナログ回路8から判断部4に
加えられた赤外線の検出信号レベルを全体的に低下さ
せ、それにより、人体7からの赤外線の検出信号のみが
閾値を越えるようにする。
【0036】そうすると、上記第1の実施例と同様に、
人体7からの赤外線の検出信号のみが判断部4により抽
出されるようになり、人体7からの赤外線のみが熱源情
報として検出判断され、図5に示すような検知結果が得
られる。
【0037】また、上記信号レベルの可変調整は、レベ
ル可変手段10により線形的に行われ、したがって、本実
施例による熱源情報の検出判断も上記第1の実施例と同
様に柔軟に行われ、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、閾値可変手段9による閾値の可変調整は、
前記式(1)に従って行ったが、閾値可変手段9による
閾値の可変調整の仕方は特に限定されるものではなく、
適宜設定されるものである。
【0039】また、上記第2の実施例では、レベル可変
手段10による信号レベルの可変調整は、前記式(2)に
従って行うようにしたが、レベル可変手段10による信号
レベルの可変調整の仕方は特に限定されるものではな
く、適宜設定されるものである。
【0040】さらに、上記実施例では、判断部4は、閾
値可変手段9とレベル可変手段10のいずれか一方側を有
して構成されていたが、判断部4は、閾値可変手段9と
レベル可変手段10の両方を有する構成としてもよい。
【0041】さらに、上記実施例では、いずれも人体7
から輻射される赤外線を熱源情報として検出判断する例
について述べたが、判断部4により検出判断する熱源情
報は様々に設定されるものである。
【0042】さらに、上記実施例では、チョッパ機構2
は、一定速度で回転することにより定期的に赤外線を遮
断し、それにより、赤外検出部1に入射する赤外線を遮
断するようにしたが、チョッパ機構2は、例えば、一定
速度で上下に移動することにより、赤外検出部1に入射
する赤外線を遮断する構成としてもよく、チョッパ機構
2の構成は適宜設定されるものである。
【0043】さらに、赤外検出部1に配設する赤外検出
素子3の数等は特に限定されるものではなく、適宜設定
されるものであり、赤外検出素子3は上記実施例のよう
に必ずしも隣り合う赤外検出素子3が互いに当接して二
次元アレイ状に配設されているとは限らず、例えば、隣
り合う赤外検出素子3が間隔を介して配設されていても
構わないし、赤外検出素子3は一次元アレイ状に配設さ
れていてもよい。
【0044】さらに、上記実施例では赤外線アレイセン
サは焦電型の赤外線センサとしたが、赤外線アレイセン
サは、サーモパイル、ボロメータ等の他の赤外線センサ
でも構わない。
【0045】
【発明の効果】本第1の発明によれば、温度検出部によ
り検出されるセンサ内部の検出温度に応じて、閾値可変
手段により、前記検出温度が高くなるにつれて、判断部
による信号抽出の基準となる閾値を低くし、検出温度が
低くなるにつれて前記閾値を高く可変調整するために、
センサ内部の温度が上昇して赤外線検出の信号レベルが
低下しているときには閾値も低くされて、閾値を越えた
レベルの信号を抽出し、熱源情報を検出することが可能
となり、また、その逆に、センサ内部の温度が低くなっ
て赤外線検出の信号レベルが全体的に高くなったときに
は、閾値も高くされて、熱源情報として抽出したい信号
(例えば人体からの赤外線信号)のみを選択的に抽出
し、熱源情報を検出判断することができる。
【0046】また、本第2の発明によれば、温度検出部
により検出したセンサ内部の検出温度が高くなるにつれ
て、アナログ回路から判断部に加えられた赤外線検出の
信号レベルを高くし、検出温度が低くなるにつれて、前
記信号レベルを低く可変調整するために、センサ内部の
温度が上昇し、赤外線検出の信号レベルが全体的に低く
ても、センサ内部の温度が低く、赤外線検出の信号レベ
ルが全体的に高くなっても、これらのレベルを閾値前後
の一定の信号レベルに補正調整することにより、上記第
1の発明と同様に、熱源情報として抽出したい信号のみ
を選択的に抽出し、その熱源情報を得ることができる。
【0047】したがって、本発明によれば、赤外線アレ
イセンサが設置されている場所の周囲の温度が高かった
り、低かったりして、センサ内部の温度が上昇したり低
下したりしたときには正確な熱源情報を得ることができ
ないといった従来の赤外線アレイセンサの問題を効果的
に解消することが可能となり、赤外線アレイセンサの周
囲の温度変化に伴う誤判断が生じることなく、常に正確
に熱源情報を検出することができる優れた赤外線アレイ
センサとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線アレイセンサの第1の実施
例を示す要部構成図である。
【図2】上記第1の実施例の赤外線アレイセンサにより
検出される赤外線検出信号と閾値可変手段により調整さ
れる閾値との関係を示すグラフである。
【図3】本発明に係る赤外線アレイセンサの第2の実施
例を示す要部構成図である。
【図4】上記第2の実施例の赤外線アレイセンサにより
検出される赤外線検出信号のレベル可変手段による調整
前と調整後の信号レベルを示すグラフである。
【図5】赤外線検出の対象領域6の一例と赤外線アレイ
センサにより検出される人体7の正しい熱源情報を示す
説明図である。
【図6】赤外線アレイセンサの赤外検出部における赤外
検出素子3の配設状態と赤外線アレイセンサの検知対象
となる対象領域6を示す説明図である。
【図7】従来の赤外線アレイセンサの一例を示す説明図
である。
【図8】従来の赤外線アレイセンサによる赤外線の検出
信号の一例と閾値との関係を示すグラフである。
【図9】センサの周囲温度が高いときと低いときの従来
の赤外線アレイセンサによる赤外線の検出信号と閾値と
の関係を示すグラフである。
【図10】センサの周囲温度が高いときと低いときの従来
の赤外線アレイセンサにより検出した熱源情報を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 赤外検出部 2 チョッパ機構 3 赤外検出素子 4 判断部 5 サーミスタ 8 アナログ回路 9 閾値可変手段 10 レベル可変手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01J 1/04 C 5/02 Q G01V 8/20 8/12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源からの赤外線を検出する赤外検出素
    子をアレイ状に配設して成る赤外検出部と、該赤外検出
    部に入射する赤外線を断続的に遮断するチョッパ機構
    と、前記各赤外検出素子の検出信号をインピーダンス変
    換して増幅するアナログ回路と、該アナログ回路から加
    えられる信号のうち閾値を越えたレベルの信号を抽出し
    て熱源情報を検出判断する判断部を備えた赤外線アレイ
    センサであって、センサ内部の温度を検出する温度検出
    部が設けられており、前記判断部には温度検出部の検出
    温度に応じて該検出温度が高くなるにつれて前記閾値を
    低くし、検出温度が低くなるにつれて前記閾値を高く可
    変調整する閾値可変手段が設けられていることを特徴と
    する赤外線アレイセンサ。
  2. 【請求項2】 熱源からの赤外線を検出する赤外検出素
    子をアレイ状に配設して成る赤外検出部と、該赤外検出
    部に入射する赤外線を断続的に遮断するチョッパ機構
    と、前記各赤外検出素子の検出信号をインピーダンス変
    換して増幅するアナログ回路と、該アナログ回路から加
    えられる信号のうち閾値を越えたレベルの信号を抽出し
    て熱源情報を検出判断する判断部を備えた赤外線アレイ
    センサであって、センサ内部の温度を検出する温度検出
    部が設けられており、前記判断部には温度検出部の検出
    温度に応じて該検出温度が高くなるにつれて前記アナロ
    グ回路から加えられた信号レベルを高くし、検出温度が
    低くなるにつれて前記アナログ回路から加えられた信号
    レベルを低く可変調整するレベル可変手段が設けられて
    いることを特徴とする赤外線アレイセンサ。
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