JPH08176490A - 描画、補修用固形顔料組成物 - Google Patents

描画、補修用固形顔料組成物

Info

Publication number
JPH08176490A
JPH08176490A JP33780694A JP33780694A JPH08176490A JP H08176490 A JPH08176490 A JP H08176490A JP 33780694 A JP33780694 A JP 33780694A JP 33780694 A JP33780694 A JP 33780694A JP H08176490 A JPH08176490 A JP H08176490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
wax
pigment
ethyl acrylate
solid pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33780694A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Iwata
正弘 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP33780694A priority Critical patent/JPH08176490A/ja
Publication of JPH08176490A publication Critical patent/JPH08176490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 顔料とワックスと体質顔料とオイル分と引っ
張り強さが30kg/cm2 以下のエチレンエチルアク
リレ−ト共重合体とからなる固形描画材。 【効果】 濃く描画できるばかりでなく、平滑面にも描
画でき、描画面を重ね合わせたり、手でこすったりして
も汚すことがない優れた特性を実現できたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通紙、図画用紙ばか
りでなく、コ−ト紙やプラスチックフィルム、塗装面等
の平滑面にも描画でき、且つ、描画面を重ね合わせた
り、こすったりしても描画面や手、衣服、他の紙などを
汚すことのない固形描画材、及び、家具などの表面の傷
や塗装のはがれなどを補修する補修剤としても用いるこ
とができる描画、補修用固形顔料組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、固形顔料組成物は、固形描画材と
して、所謂クレヨン、パスと呼ばれる軟質固形描画材と
して、顔料と、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス等の石油系ワックス及び/又はカルナウバ
ワックス、木ロウ、密ロウといった植物系や動物系のワ
ックスと、必要に応じて体質顔料と、ワセリン、スピン
ドル油、鉱油等のオイル分を加えたもの、所謂プラスチ
ッククレヨンと呼ばれる硬質固形描画材として、顔料
と、ポリエチレン等の成型用樹脂と、ポリエチレンワッ
クス等の合成ワックスと、パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス等の石油系ワックスと、必要に
応じて体質顔料、界面活性剤、滑材等を加えたものとが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記軟質の固形描画材
は描画跡の濃度は高いが、描画面を重ね合わせたり、描
画面を衣服、手指等で触れた場合、汚れてしまうという
欠点が有った。また、硬質の固形描画材は衣服、手指等
に転写して汚すことは少ないが、描画跡が薄いという欠
点が有った。また、いずれの固形描画材もコ−ト紙やプ
ラスチックフィルム、塗装面等の平滑面に描こうとして
も滑ってしまって充分に描けない上に、描画面に触れた
りこすったりした場合、極めて汚れやすいという問題点
があった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明では軟
質固形描画材タイプで、濃く描画できるばかりでなく、
普通紙、図画用紙の他、コ−ト紙やプラスチックフィル
ム、塗装面等の平滑面にも描画でき、且つ、描画面を重
ね合わせたり、こすったりしても汚すことのなく、家具
などの表面の傷や塗装のはがれなどを補修する補修剤と
しても用いることができる描画、補修用固形顔料組成物
を得ることを目的とし、本発明を完成させた。
【0005】即ち、本発明は、少なくとも顔料とワック
スと引っ張り強さが30kg/cm2 以下のエチレンエ
チルアクリレ−ト共重合体とからなることを特徴とする
描画、補修用固形顔料組成物を要旨とするものである。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。顔料は着色
材として使用する物であって、従来公知の、カ−ボンブ
ラック、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群青、フタロ
シアニンブル−、フタロシアニングリ−ン、ワッチング
レッド、カ−ミン6B、ハンザイエロ−等無機顔料、有
機顔料を問わず使用可能であって、単独又は2種類以上
を混合して用いても良く、その使用量は顔料の種類によ
って大きく異なるが、発色並びに描画品質などを考慮す
れば、固形顔料組成物全量に対して2〜30重量%が好
ましい。尚、必要に応じて加えられる体質顔料として
は、炭酸カルシュウム、タルク、クレ−、シリカ、絹雲
母等を挙げることができる。また、必要に応じて加えら
れるオイル分としてはスピンドル油、鉱油、白色ワセリ
ン、黄色ワセリン、ラノリン等を挙げることができる。
更に、必要に応じて顔料の分散性や描画性の調整のため
金属セッケンや各種界面活性剤を用いたりすることもで
きる。
【0007】ワックスはパラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、水素添
加硬化油、飽和脂肪酸及びその誘導体、ケトンワック
ス、カルナウバワックス、キャンデリアワックス、木ロ
ウ、密ロウ、モンタンワックス等、従来固形顔料組成物
に用いられているもので有れば、天然ワックスでも合成
ワックスでも限定無く目的に応じて適宜選択使用でき
る。ワックスの使用量は固形顔料組成物全量に対して2
0〜70重量%が好ましい。
【0008】本発明においてはワックスと共に引っ張り
強さが30kg/cm2 以下のエチレンエチルアクリレ
−ト共重合体(以下低強度EEAと略記する)を使用す
ることを必須条件とする。この低強度EEAは引っ張り
強さが弱く、通常の成型用エチレンエチルアクリレ−ト
共重合体(以下EEAと略記する)とは異なり、成型材
料ではなく接着改質剤や塗料添加剤などに用いられるも
のであるが、軟質の固形描画材用ワックス代替として単
独使用した場合には粘りがあって充分な紙への転写性が
得られず使用できないが、ワックスと併用することによ
り、紙などの被描画材への転写性を全く損なうことなく
描画跡の密着性を向上させ、汚れない軟質固形顔料組成
物を可能とすることを見出し本発明を可能にさせた。
【0009】用いられる低強度EEAとしては引っ張り
強さ(試験条件ASTMD638)が30kg/cm2
以下のものを必要とする。引っ張り強さ(試験条件AS
TMD638)が30kg/cm2 以下のEEAを得る
ためには、高エチルアクリレ−ト含有量で高メルトフロ
−インデックスのもの、具体的には、エチルアクリレ−
ト含量が約20〜45%、メルトフロ−インデックス
(試験条件ASTMD1238)が約20g/10mi
n以上のものとすればよい。
【0010】これらの低強度EEAの具体的な例として
は例えば日本ユニカ−株式会社製;MB−830、MB
−870、MB−900、MB−910等をその代表例
として挙げることができるが、これらのものに限定され
るものではなくその他の低強度EEAも使用できること
はもちろん、複数種類混合して使用してもかまわない。
これらの低強度EEAは組成物の総重量に対して通常は
10〜50重量%の範囲で用いられることが好ましい。
低強度EEAの使用量が10重量%以下の場合は密着力
付与が充分でない恐れがあり、その場合は、汚れ防止、
平滑面への描画品質などに影響を与える。また、低強度
EEAの使用量が50重量%越えると固形顔料組成物自
身の粘りが強くなり、描画品質上、密着性や描画面のム
ラの発生などに影響する。
【0011】また、ワックスとこれら低強度EEAとの
使用比率であるが、重量比にしてワックス+オイル分;
1に対して低強度EEA;0.14〜1.5が好まし
い。その比が0.14より少ないとワックスやオイル分
による汚れ性等の性質が描画跡に出るようになるし、ま
たその比が1.5よりも多いと低強度EEAの粘り性が
強く出て充分な描画品質が得られなくなるためである。
【0012】本発明の固形顔料組成物は、上記成分を加
熱撹拌混合し、また必要に応じてニ−ダ−、ロ−ルミル
等の混練機で混練し、これを溶融状態で型に流し込むか
圧入後、冷却し固化させて得ることができる。
【0013】ここで、本発明の固形顔料組成物は、ワッ
クス中に分散された低強度EEAが、固形顔料組成物に
使用されるワックスが粘着性のワックスなどであった場
合、生じるおそれのある金型内への局部的なワックスの
付着を防止することができる。よって、描画跡として
は、強い密着性(被描画材への定着性)を有しながら、
成型時は比較的スム−ズに離型するものである。
【0014】
【作用】本発明の固形顔料組成物はワックスと共に低強
度EEAを使用することにより軟質固形描画材に使用さ
れているようなワックスの描画品質を損なうことが無
く、低強度EEAの密着性を活かすことができ、濃い描
画跡で有りながら衣服、手指等に触れても汚れないもの
と推察される。また、ワックス中に分散された低強度E
EAの密着性のため、コ−ト紙、プラスチックフィル
ム、塗装面といった平滑面にも濃く描画でき、それでい
て衣服、手指等で触れても汚れないものと推察される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例で更に詳細に説明する
が、実施例及び比較例中「部」とは重量部を示す。
【0016】実施例1 FASTOGEN SUPER RED 2Y(大日本インキ(株)製;顔料) 8部 キャンデリラワックス 15部 ジステアリルケトンワックス 25部 パラフィンワックス 15部 マイクロクリスタリンワックス 5部 MB−870(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;20kg/cm2 ) 10部 パラフィンオイル 10部 タルク 10部 上記成分中、キャンデリラワックス、パラフィンオイル
とFASTOGENSUPER RED 2Yを3本ロ
−ルミキサ−で分散後、撹拌機付き加熱釜に移し、残り
の成分を加え、加熱溶融後撹拌混合したのちクレヨンの
型に流し込み冷却固化後取りだし、赤色の固形顔料組成
物を得た。
【0017】実施例2 FASTOGEN SUPER RED 2Y(大日本インキ(株)製;顔料) 8部 キャンデリラワックス 12部 ジステアリルケトンワックス 20部 パラフィンワックス 10部 マイクロクリスタリンワックス 5部 MB−910(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;14kg/cm2 ) 20部 パラフィンオイル 10部 タルク 15部 上記成分を実施例1と同様の操作にて成型し赤色固形顔
料組成物を得た。
【0018】実施例3 FASTOGEN SUPER RED 2Y(大日本インキ(株)製;顔料) 8部 キャンデリラワックス 12部 ジステアリルケトンワックス 15部 パラフィンワックス 10部 マイクロクリスタリンワックス 5部 MB−910(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;14kg/cm2 ) 30部 パラフィンオイル 10部 タルク 10部 上記成分を実施例1と同様の操作にて成型し赤色固形顔
料組成物を得た。
【0019】実施例4 FASTOGEN GREEN S(大日本インキ(株)製;顔料) 6部 キャンデリラワックス 12部 ジステアリルケトンワックス 12部 パラフィンワックス 10部 マイクロクリスタリンワックス 5部 MB−910(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;14kg/cm2 ) 40部 パラフィンオイル 10部 タルク 5部 上記成分中、キャンデリラワックス、パラフィンオイル
とFASTOGEN GREEN Sを3本ロ−ルミキ
サ−で分散後、撹拌機付き加熱釜に移し、残りの成分を
加え、加熱溶融後撹拌混合したのちパスの型に圧入し、
冷却固化後取りだし、緑色の固形顔料組成物を得た。
【0020】実施例5 FASTOGEN GREEN S(大日本インキ(株)製;顔料) 6部 キャンデリラワックス 12部 ジステアリルケトンワックス 12部 パラフィンワックス 8部 MB−910(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;14kg/cm2 ) 50部 パラフィンオイル 10部 タルク 2部 上記成分中、キャンデリラワックス、パラフィンオイル
とFASTOGEN GREEN Sを3本ロ−ルミキ
サ−で分散後、撹拌機付き加熱釜に移し、残りの成分を
加え、加熱溶融後撹拌混合したのちパスの型に圧入し、
冷却固化後取りだし、緑色の固形顔料組成物を得た。
【0021】実施例6 FASTOGEN SUPER RED 2Y(大日本インキ(株)製;顔料) 8部 キャンデリラワックス 15部 ジステアリルケトンワックス 25部 パラフィンワックス 20部 マイクロクリスタリンワックス 5部 MB−870(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;20kg/cm2 5部 パラフィンオイル 10部 タルク 10部 上記成分を実施例1と同様の操作にて成型し赤色固形顔
料組成物を得た。
【0022】実施例7 FASTOGEN GREEN S (大日本インキ(株)製;顔料) 6部 キャンデリラワックス 12部 ジステアリルケトンワックス 12部 パラフィンワックス 5部 MB−910(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;14kg/cm2 ) 55部 パラフィンオイル 10部 上記成分を実施例5と同様の操作にて成型し緑色固形顔
料組成物を得た。
【0023】実施例8 弁柄SR−550(利根産業(株)製、茶色顔料) 15部 カスタ−ワックス 14部 ジステアリルケトンワックス 19部 PEW−K2(ポリエチレンワックス、平均分子量750,中国製油(株)製) 10部 マイクロクリスタリンワックス 4部 MB−900(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;15kg/cm2 ) 20部 パラフィンオイル 6部 炭酸カルシュウム 12部 上記成分中、カスタ−ワックス、パラフィンオイルと弁
柄SR−550を3本ロ−ルミキサ−で分散後、撹拌機
付き加熱釜に移し、残りの成分を加え、加熱溶融後撹拌
混合したのちクレヨンの型に流し込み冷却固化後取りだ
し、茶色の固形顔料組成物を得た。
【0024】実施例9 弁柄SR−550(利根産業(株)製、茶色顔料) 10部 カスタ−ワックス 20部 パラフィンワックス 12部 マイクロクリスタリンワックス 25部 MB−900(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;15kg/cm2 ) 25部 パラフィンオイル 6部 タルク 2部 上記成分を実施例6と同様の操作にて成型し茶色固形顔
料組成物を得た。
【0025】比較例1 FASTOGEN SUPER RED 2Y(大日本インキ(株)製;顔料) 8部 キャンデリラワックス 15部 ジステアリルケトンワックス 30部 パラフィンワックス 20部 マイクロクリスタリンワックス 5部 パラフィンオイル 10部 タルク 10部 上記成分を実施例1と同様の操作にて成型し赤色固形顔
料組成物を得た。
【0026】比較例2 FASTOGEN SUPER RED 2Y(大日本インキ(株)製;顔料) 8部 キャンデリラワックス 12部 ジステアリルケトンワックス 20部 パラフィンワックス 10部 マイクロクリスタリンワックス 5部 DPDJ−6169(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重 合体:引っ張り強さ;120kg/cm2 ) 20部 パラフィンオイル 10部 タルク 15部 上記成分を実施例5と同様の操作にて成型し赤色固形顔
料組成物を得た。
【0027】比較例3 FASTOGEN SUPER RED 2Y(大日本インキ(株)製;顔料) 8部 キャンデリラワックス 12部 ジステアリルケトンワックス 20部 パラフィンワックス 10部 マイクロクリスタリンワックス 5部 MB−730(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重合体: 引っ張り強さ;58kg/cm2 ) 20部 パラフィンオイル 10部 タルク 15部 上記成分を実施例5と同様の操作にて成型し赤色固形顔
料組成物を得た。
【0028】比較例4 弁柄SR−550(利根産業(株)製、茶色顔料) 15部 カスタ−ワックス 14部 ジステアリルケトンワックス 19部 PEW−K2(ポリエチレンワックス、平均分子量750,中国製油(株)製) 30部 マイクロクリスタリンワックス 4部 DPDJ−9169(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重 合体:引っ張り強さ;70kg/cm2 ) 20部 パラフィンオイル 6部 炭酸カルシュウム 12部 上記成分を実施例6と同様の操作にて成型し茶色固形顔
料組成物を得た。
【0029】比較例5 弁柄SR−550(利根産業(株)製、茶色顔料) 15部 カスタ−ワックス 14部 ジステアリルケトンワックス 19部 PEW−K2(ポリエチレンワックス、平均分子量750,中国製油(株)製) 30部 マイクロクリスタリンワックス 4部 パラフィンオイル 6部 炭酸カルシュウム 12部 上記成分を実施例6と同様の操作にて成型し茶色固形顔
料組成物を得た。
【0030】比較例6 弁柄SR−550(利根産業(株)製、茶色顔料) 10部 カスタ−ワックス 20部 パラフィンワックス 12部 マイクロクリスタリンワックス 25部 DPDJ−6182(日本ユニカ−(株)製、エチレンエチルアクリレ−ト共重 合体:引っ張り強さ;160kg/cm2 ) 25部 パラフィンオイル 6部 タルク 2部 上記成分を実施例6と同様の操作にて成型し茶色固形顔
料組成物を得た。
【0031】比較例7 弁柄SR−550(利根産業(株)製、茶色顔料) 10部 カスタ−ワックス 30部 パラフィンワックス 12部 マイクロクリスタリンワックス 30部 ジステアリルケトンワックス 10部 パラフィンオイル 6部 タルク 2部 上記成分を実施例6と同様の操作にて成型し茶色固形顔
料組成物を得た。
【0032】
【発明の効果】以上、実施例1〜9、比較例1〜7で得
た固形顔料組成物について以下に示す試験〜を行っ
た。
【0033】上記の実施例1〜実施例7及び比較例1〜
比較例3について、描画跡濃度試験、描画跡の密着
性試験を行った。結果を(表1)、(表2)に示す。
【0034】
【表1】 *1 JISP3301 *2 JISZ1515 *3 東レポリエステルフィルム”ルミラ−#125”使用
【0035】
【表2】 *1 JISP3301 *2 JISZ1515 *3 東レポリエステルフィルム”ルミラ−#125”使用
【0036】描画跡濃度試験 各試験用被描画面を、縦塗り1回、長さ5cm、幅10
cmに塗りつぶし色片とし、描画品質としての描画跡の
濃度を目視判定した。 ◎;十分に濃い、○;濃い、△;やや薄いところがあ
る、×;薄くしか描画できない、××;殆ど着色できな
【0037】描画濃度試験にて用いた色片に上質紙
(JISP3201(筆記用紙A))をのせ、これら色
片と上質紙とを交互に複数組重ねあわせた上に1kgの
板状の錘をのせ、室温にて3日間放置後、前記上質紙へ
の色材の転写程度を目視判定した。 ◎;全く転写なし、○;極めて少量の転写が認められ
る、△;少量の転写あり、×;転写激しい、××;激し
く転写し、元の描画跡に抜けが発生する
【0038】実施例6及び比較例6で得た固形顔料組成
物について塗装皮革面(牛皮に茶色のエナメル塗装)及
び塗装家具面(オ−ク材に茶色のメラミン焼き付け塗
装)に、縦塗1回、長さ2cm、幅5cmに塗りつぶし
描画した場合の描画跡濃度、描画面の密着性につい
て試験を行った。結果を(表3)に示す。
【0039】
【表3】
【0040】描画跡濃度;目視判定 ◎;充分に濃い、○;描画材として普通、△;やや薄
い、×;薄くしか描けない 描画面の密着性;上記描画跡濃度試験片を用いて描画
跡に白綿布をのせ、100g荷重(白綿布の上に100
gの錘をのせた状態)にて、この白綿布を塗布跡上を3
回往復させ、白綿布への色材の転写の程度を目視判定し
た。 ◎;転写全くなし、○;極めて少量の転写が認められ
る、△;少量の転写有り、×;白綿布の汚れ多い
【0041】実施例7及び比較例7で得た固形顔料組成
物について、傷を付けた塗装家具面(オ−ク材に茶色の
メラミン焼き付け塗装)に描画した場合ものに、上記
及びと同様の試験及び傷補修性(オ−ク材に茶色の
メラミン焼き付け塗装した試験片の塗装を幅10mm、
長さ40mm剥した部分と深さ2mm、幅4mmのV字
傷3本を付けたものに対する補修性)について試験を行
った。結果を(表4)に示す。
【0042】
【表4】
【0043】傷補修性;上記筆跡濃度試験片を下記基
準にて目視判定した。 ◎;傷部がムラなく完全に覆われている、○;傷部は完
全に覆われているが多少ムラが有る、△;傷部に覆われ
ていない部分が残っている、×;傷部が覆われていない
部分がかなり目立つ。
【0044】以上、詳細に説明したように、本発明の固
形顔料組成物は濃く描画できるばかりでなく、普通紙、
図画用紙の他、コ−ト紙やプラスチックフィルム、塗装
面等の平滑面にも描画でき、且つ、描画面を重ね合わせ
たり、手でこすったりしても汚すことがない優れた特性
を実現できたものである。このため、従来の、軟質固形
顔料組成物の枠を超えた使い方、例えば、家具などの表
面の傷や塗装のはがれなどを補修する補修剤としても用
いることができる優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも顔料とワックスと引っ張り強
    さが30kg/cm2以下のエチレンエチルアクリレ−
    ト共重合体とからなることを特徴とする描画、補修用固
    形顔料組成物。
JP33780694A 1994-12-27 1994-12-27 描画、補修用固形顔料組成物 Pending JPH08176490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33780694A JPH08176490A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 描画、補修用固形顔料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33780694A JPH08176490A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 描画、補修用固形顔料組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08176490A true JPH08176490A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18312151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33780694A Pending JPH08176490A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 描画、補修用固形顔料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08176490A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092443A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Ink Corporation:Kk 壁紙補修剤
JP2013035166A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Mitsubishi Pencil Co Ltd 固形描画具
JP2013035906A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Mitsubishi Pencil Co Ltd 固形描画材
JP2013053500A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Serving Co Ltd フローリング等木質建材のリニューアル工法
WO2014126231A1 (ja) 2013-02-18 2014-08-21 株式会社パイロットコーポレーション 固形筆記体
JP2019014886A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 ぺんてる株式会社 固形描画材

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092443A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Ink Corporation:Kk 壁紙補修剤
JP4677317B2 (ja) * 2005-09-29 2011-04-27 株式会社インクコーポレーション 壁紙補修剤
JP2013035166A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Mitsubishi Pencil Co Ltd 固形描画具
JP2013035906A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Mitsubishi Pencil Co Ltd 固形描画材
JP2013053500A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Serving Co Ltd フローリング等木質建材のリニューアル工法
WO2014126231A1 (ja) 2013-02-18 2014-08-21 株式会社パイロットコーポレーション 固形筆記体
JP2019014886A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 ぺんてる株式会社 固形描画材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003532777A (ja) 塗料用ワックス混合物
JPH08176490A (ja) 描画、補修用固形顔料組成物
JPH0433970A (ja) 固形描画材
EP0643748A4 (en) SOLID MARKING COMPOSITIONS.
JP5502604B2 (ja) 固形描画材
JP2015209507A (ja) 水溶性固形描画材
JPH06184488A (ja) 筆記板用固形筆記体
JPS59176369A (ja) 棒状水溶性固形筆記材料
JP3018080B2 (ja) 固形描画材
JP3010932B2 (ja) 固形描画材
JP4789283B2 (ja) 固形描画材
JPH08113753A (ja) 固形描画体
JPH03119073A (ja) 固形描画材
JP7067324B2 (ja) 固形描画材
JP3245624B2 (ja) 熱転写記録媒体
JPH06287501A (ja) 固形描画材
McIntyre et al. Development of a pigmented wax/resin fill formulation for the conservation of paintings
JPS6270466A (ja) 固形描画材
JP4390178B2 (ja) 水溶性固形描画材
JP2572613B2 (ja) 固形描画材
JP2870106B2 (ja) 固形描画材
JP2002012809A (ja) 固形描画材
JPH04272972A (ja) 固形描画材
JP2003221536A (ja) 印刷インキ組成物
JPH06145700A (ja) 皮革用固形補修具