JPH08175982A - 4−ビフェニリル酢酸組成液 - Google Patents
4−ビフェニリル酢酸組成液Info
- Publication number
- JPH08175982A JPH08175982A JP33516294A JP33516294A JPH08175982A JP H08175982 A JPH08175982 A JP H08175982A JP 33516294 A JP33516294 A JP 33516294A JP 33516294 A JP33516294 A JP 33516294A JP H08175982 A JPH08175982 A JP H08175982A
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- JP
- Japan
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- weight
- aerosol
- stock solution
- inflammatory analgesic
- oil
- Prior art date
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- Pending
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エアゾール剤として噴射したときに泡状とな
り、破泡させなくても自ら消泡し、主薬である有効成
分:4−ビフェニリル酢酸を容易に均一に塗布できると
ともに、当該主薬の皮膚浸透性に優れ、消炎鎮痛効果が
強く、しかも皮膚に対する副作用が少なく、さらに有効
成分の安定性に優れた起泡性エアゾール消炎鎮痛剤を製
造するのに必要なエアゾール原液である組成液を提供す
ること。 【構成】 少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量%、 塩基 0.3〜10重量%、 低級アルコール 10〜50重量%、 水 40〜80重量%、 からなり、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にある4
−ビフェニリル酢酸組成液。
り、破泡させなくても自ら消泡し、主薬である有効成
分:4−ビフェニリル酢酸を容易に均一に塗布できると
ともに、当該主薬の皮膚浸透性に優れ、消炎鎮痛効果が
強く、しかも皮膚に対する副作用が少なく、さらに有効
成分の安定性に優れた起泡性エアゾール消炎鎮痛剤を製
造するのに必要なエアゾール原液である組成液を提供す
ること。 【構成】 少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量%、 塩基 0.3〜10重量%、 低級アルコール 10〜50重量%、 水 40〜80重量%、 からなり、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にある4
−ビフェニリル酢酸組成液。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な4−ビフェニリル
酢酸組成液、すなわち、4−ビフェニリル酢酸(以下、
BPAAと略称する場合もある。)を含有する消炎鎮痛
エアゾール原液に係り、さらに詳細には、エアゾール剤
として噴射したときに泡状となり、破泡させなくても自
ら消泡し、主薬である有効成分:4−ビフェニリル酢酸
を容易に均一に塗布できるとともに、当該主薬の皮膚浸
透性に優れ、消炎鎮痛効果が強く、しかも皮膚に対する
副作用が少なく、さらに有効成分の安定性に優れた起泡
性エアゾール消炎鎮痛剤を製造するのに必要なエアゾー
ル原液に関する。また本発明は、起泡性エアゾール消炎
鎮痛剤の製造のみならず、スプレー式エアゾール剤、ゲ
ル状エアゾール剤等のエアゾール剤の製造に必要な消炎
鎮痛エアゾール原液である4−ビフェニリル酢酸組成液
にも関する。
酢酸組成液、すなわち、4−ビフェニリル酢酸(以下、
BPAAと略称する場合もある。)を含有する消炎鎮痛
エアゾール原液に係り、さらに詳細には、エアゾール剤
として噴射したときに泡状となり、破泡させなくても自
ら消泡し、主薬である有効成分:4−ビフェニリル酢酸
を容易に均一に塗布できるとともに、当該主薬の皮膚浸
透性に優れ、消炎鎮痛効果が強く、しかも皮膚に対する
副作用が少なく、さらに有効成分の安定性に優れた起泡
性エアゾール消炎鎮痛剤を製造するのに必要なエアゾー
ル原液に関する。また本発明は、起泡性エアゾール消炎
鎮痛剤の製造のみならず、スプレー式エアゾール剤、ゲ
ル状エアゾール剤等のエアゾール剤の製造に必要な消炎
鎮痛エアゾール原液である4−ビフェニリル酢酸組成液
にも関する。
【0002】
【従来の技術】消炎鎮痛剤を有効成分として含有するエ
アゾール製剤の先行技術としては、特公昭52−210
51号公報、特開昭61−83117号公報、特開昭6
3−264522号公報、特開平3−209315号公
報、特開平3−72433号公報等数多くのものが報告
されている。そのなかから、有効成分としてサリチル酸
メチル、サリチル酸グリコールなどの消炎鎮痛剤に加
え、l−メントール、dl−カンフル、ニコチン酸ベン
ジル、カブサシンなどの局所刺激剤が配合されたエアゾ
ール剤すでに市販されている。また特開昭63−119
420号公報には、非ステロイド系酸性消炎鎮痛剤を含
有し、形成された泡のクラッキング効果を目的とした泡
状エアゾール消炎鎮痛剤が提案されている。
アゾール製剤の先行技術としては、特公昭52−210
51号公報、特開昭61−83117号公報、特開昭6
3−264522号公報、特開平3−209315号公
報、特開平3−72433号公報等数多くのものが報告
されている。そのなかから、有効成分としてサリチル酸
メチル、サリチル酸グリコールなどの消炎鎮痛剤に加
え、l−メントール、dl−カンフル、ニコチン酸ベン
ジル、カブサシンなどの局所刺激剤が配合されたエアゾ
ール剤すでに市販されている。また特開昭63−119
420号公報には、非ステロイド系酸性消炎鎮痛剤を含
有し、形成された泡のクラッキング効果を目的とした泡
状エアゾール消炎鎮痛剤が提案されている。
【0003】しかしながら、従来の霧状に噴霧するエア
ゾール組成物は、有効成分である消炎鎮痛剤が目的とす
る皮膚以外にも飛散付着することが多く、鼻粘膜を刺激
し、咳き込みを起こすことがある。また、泡状に噴射す
るエアゾール組成物は、一般的にきめ細かい泡となるこ
とが多く、自ら消泡しずらいという欠点がある。泡状に
噴射するエアゾール組成物の代表的なものとして、特開
平2−255889号公報に記載されているものなどが
知られているが、噴射剤の揮散に時間がかかるので、消
泡性が悪く、形成された泡を十分にこすらないと破泡が
完全に行なわれず、均一に塗布することができないこと
がある。
ゾール組成物は、有効成分である消炎鎮痛剤が目的とす
る皮膚以外にも飛散付着することが多く、鼻粘膜を刺激
し、咳き込みを起こすことがある。また、泡状に噴射す
るエアゾール組成物は、一般的にきめ細かい泡となるこ
とが多く、自ら消泡しずらいという欠点がある。泡状に
噴射するエアゾール組成物の代表的なものとして、特開
平2−255889号公報に記載されているものなどが
知られているが、噴射剤の揮散に時間がかかるので、消
泡性が悪く、形成された泡を十分にこすらないと破泡が
完全に行なわれず、均一に塗布することができないこと
がある。
【0004】一方、非ステロイド系消炎鎮痛剤は、その
抗炎症作用が強く、整形外科領域で経口投与製剤として
広く汎用されており、また消化管等への副作用の軽減を
目的として外用剤の製剤が提案されている。しかしなが
ら、この酸性消炎鎮痛剤をエアゾール剤としたものは、
噴射させた時にエアゾール剤である微泡が飛散し、鼻粘
膜を刺激するため、咳き込みを引き起こし、激しい場合
には喘息を引き起こす場合があり、製剤的には問題のあ
るものであった。
抗炎症作用が強く、整形外科領域で経口投与製剤として
広く汎用されており、また消化管等への副作用の軽減を
目的として外用剤の製剤が提案されている。しかしなが
ら、この酸性消炎鎮痛剤をエアゾール剤としたものは、
噴射させた時にエアゾール剤である微泡が飛散し、鼻粘
膜を刺激するため、咳き込みを引き起こし、激しい場合
には喘息を引き起こす場合があり、製剤的には問題のあ
るものであった。
【0005】ところで、非ステロイド系消炎鎮痛剤のな
かで、4−ビフェニリル酢酸は強力な消炎鎮痛作用を有
する化合物として既知のものであるが、このものを経口
投与した場合には胃腸障害等の副作用を引き起こすた
め、これまでには、局所的に経皮吸収させる、ゲル軟膏
剤、ローション剤、パップ剤等の経皮吸収製剤が提案さ
れ、実際の治療の場で汎用されてきている。この優れた
消炎鎮痛作用を有するBPAAについてエアゾール剤と
する場合にあっても、上記のごとき製剤的な問題があ
り、これまでBPAAを有効成分として含有するエアゾ
ール剤については実際の製剤化検討はなされていなかっ
たものである。特に、BPAAは、水、アルコール、プ
ロピレングリコール等の製剤学的に許容される各種溶媒
には不溶ないし難溶であるため、皮膚浸透性の良好なエ
アゾール剤を製造するまでには至っていない。
かで、4−ビフェニリル酢酸は強力な消炎鎮痛作用を有
する化合物として既知のものであるが、このものを経口
投与した場合には胃腸障害等の副作用を引き起こすた
め、これまでには、局所的に経皮吸収させる、ゲル軟膏
剤、ローション剤、パップ剤等の経皮吸収製剤が提案さ
れ、実際の治療の場で汎用されてきている。この優れた
消炎鎮痛作用を有するBPAAについてエアゾール剤と
する場合にあっても、上記のごとき製剤的な問題があ
り、これまでBPAAを有効成分として含有するエアゾ
ール剤については実際の製剤化検討はなされていなかっ
たものである。特に、BPAAは、水、アルコール、プ
ロピレングリコール等の製剤学的に許容される各種溶媒
には不溶ないし難溶であるため、皮膚浸透性の良好なエ
アゾール剤を製造するまでには至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、特に、噴射させたとき
に泡状となり、破泡させなくても自ら消泡し、有効成分
である4−ビフェニリル酢酸を容易に均一に塗布させる
ことができ、しかも噴射剤の気化熱によって爽快感を付
与し得るエアゾール消炎鎮痛組成物を製造するためのエ
アゾール原液を提供することを目的とする。
術に鑑みてなされたものであり、特に、噴射させたとき
に泡状となり、破泡させなくても自ら消泡し、有効成分
である4−ビフェニリル酢酸を容易に均一に塗布させる
ことができ、しかも噴射剤の気化熱によって爽快感を付
与し得るエアゾール消炎鎮痛組成物を製造するためのエ
アゾール原液を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は;少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量%、 塩基 0.3〜10重量%、 低級アルコール 10〜50重量%、 水 40〜80重量%、 からなり、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にあるこ
とを特徴とする4−ビフェニリル酢酸組成液、すなわ
ち、4−ビフェニリル酢酸を含有する消炎鎮痛エアゾー
ル原液の提供にある。
め、本発明は;少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量%、 塩基 0.3〜10重量%、 低級アルコール 10〜50重量%、 水 40〜80重量%、 からなり、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にあるこ
とを特徴とする4−ビフェニリル酢酸組成液、すなわ
ち、4−ビフェニリル酢酸を含有する消炎鎮痛エアゾー
ル原液の提供にある。
【0008】本発明の消炎鎮痛エアゾール原液は、前記
したように特に4−ビフェニリル酢酸をエアゾール剤原
液とする場合に、含有するBPAAをエアゾール原液中
に完全に溶解させることを保証するために、適当な塩基
を含有し、さらに特定量の低級アルコールおよび水を含
有し、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にあるもので
あり;少なくとも、4−ビフェニリル酢酸:1〜5重量
%、塩基:0.3〜10重量%、低級アルコール:10
〜50重量%、および水:40〜80重量%とから構成
される。
したように特に4−ビフェニリル酢酸をエアゾール剤原
液とする場合に、含有するBPAAをエアゾール原液中
に完全に溶解させることを保証するために、適当な塩基
を含有し、さらに特定量の低級アルコールおよび水を含
有し、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にあるもので
あり;少なくとも、4−ビフェニリル酢酸:1〜5重量
%、塩基:0.3〜10重量%、低級アルコール:10
〜50重量%、および水:40〜80重量%とから構成
される。
【0009】
【作用】本発明の消炎鎮痛エアゾール原液における有効
成分である4−ビフェニリル酢酸の、前記エアゾール原
液中の含有量は、当該原液を用いて製造されるエアゾー
ル剤の消炎鎮痛効果が十分発揮される量、すなわち、1
〜5重量%であり、好ましくは、2〜3重量%である。
有効成分の含有量が1重量%未満である場合には十分な
消炎鎮痛効果が発現されず、また5重量%を越える場合
には副作用発現が生じやすく、本発明の目的が達成され
難くなる傾向がある。
成分である4−ビフェニリル酢酸の、前記エアゾール原
液中の含有量は、当該原液を用いて製造されるエアゾー
ル剤の消炎鎮痛効果が十分発揮される量、すなわち、1
〜5重量%であり、好ましくは、2〜3重量%である。
有効成分の含有量が1重量%未満である場合には十分な
消炎鎮痛効果が発現されず、また5重量%を越える場合
には副作用発現が生じやすく、本発明の目的が達成され
難くなる傾向がある。
【0010】本発明のエアゾール原液においては、エア
ゾール原液中に含有させる4−ビフェニリル酢酸を原液
中に均一に可溶化されることを保証するために必要な塩
基が含有される。そのような塩基としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸化物あるいは炭酸
水素化物である無機塩基;あるいは、モノメタノールア
ミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミ
ン、モノイソプロパノールアミンなどのモノ(低級アル
カノール)アミン;ジメタノールアミン、ジエタノール
アミン、ジプロパノールアミン、ジイソプロパノールア
ミン、ジブタノールアミン、ジイソブタノールアミン、
ジ−sec−ブタノールアミンなどのジ(低級アルカノ
ール)アミン;トリメタノールアミン、トリエタノール
アミン、トリプロパノールアミン、トリイソプロパノー
ルアミン、トリブタノールアミン、トリイソブタノール
アミン、トリ−sec−ブタノールアミンなどのトリ
(低級アルカノール)アミン;メチルアミン、エチルア
ミン、プロピルアミン、イソプロピルアミンなどのモノ
(低級アルキル)アミン;ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミンなどの
ジ(低級アルキル)アミン;トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルア
ミンなどのトリ(低級アルキル)アミン;2−アミノ−
2−(ヒドロキシメチル)−プロパン−1、3−ジオー
ル)等の有機塩基が挙げられる。上記のなかでもモノ
−、ジ−またはトリ−(低級アルカノール)アミン等の
有機塩基が好ましく、その中でもジイソプロパノールア
ミン、トリエタノールアミンが特に好ましい。その塩基
の含有量は、一般的には配合させるアミンの種類、主薬
の量によって異なるが、有効成分である4−ビフェニリ
ル酢酸をエアゾール原液中に均一に溶解させる量であ
り、かつエアゾール原液のpHを6.5〜8.0に調整
させる量であれば良く、通常は0.3〜10重量%であ
り、好ましくは0.5〜7重量%である。
ゾール原液中に含有させる4−ビフェニリル酢酸を原液
中に均一に可溶化されることを保証するために必要な塩
基が含有される。そのような塩基としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸化物あるいは炭酸
水素化物である無機塩基;あるいは、モノメタノールア
ミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミ
ン、モノイソプロパノールアミンなどのモノ(低級アル
カノール)アミン;ジメタノールアミン、ジエタノール
アミン、ジプロパノールアミン、ジイソプロパノールア
ミン、ジブタノールアミン、ジイソブタノールアミン、
ジ−sec−ブタノールアミンなどのジ(低級アルカノ
ール)アミン;トリメタノールアミン、トリエタノール
アミン、トリプロパノールアミン、トリイソプロパノー
ルアミン、トリブタノールアミン、トリイソブタノール
アミン、トリ−sec−ブタノールアミンなどのトリ
(低級アルカノール)アミン;メチルアミン、エチルア
ミン、プロピルアミン、イソプロピルアミンなどのモノ
(低級アルキル)アミン;ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミンなどの
ジ(低級アルキル)アミン;トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルア
ミンなどのトリ(低級アルキル)アミン;2−アミノ−
2−(ヒドロキシメチル)−プロパン−1、3−ジオー
ル)等の有機塩基が挙げられる。上記のなかでもモノ
−、ジ−またはトリ−(低級アルカノール)アミン等の
有機塩基が好ましく、その中でもジイソプロパノールア
ミン、トリエタノールアミンが特に好ましい。その塩基
の含有量は、一般的には配合させるアミンの種類、主薬
の量によって異なるが、有効成分である4−ビフェニリ
ル酢酸をエアゾール原液中に均一に溶解させる量であ
り、かつエアゾール原液のpHを6.5〜8.0に調整
させる量であれば良く、通常は0.3〜10重量%であ
り、好ましくは0.5〜7重量%である。
【0011】本発明のエアゾール原液に配合される低級
アルコールは、かかる原液を用いてエアゾール消炎鎮痛
剤とする場合に、ある一面においては、そのエアゾール
剤に消泡性を付与する性質を有する成分である。このよ
うな低級アルコールとしては、たとえばエタノール、変
性エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、イソブタノールなどの炭素数2〜4の
アルコールが好ましく、これらは単独あるいは2種以上
を混合して用いることができる。これらの低級アルコー
ルのなかでは、汎用性の面からエタノール、変性エタノ
ールおよびイソプロパノールが特に好ましい。原液中に
おける低級アルコールの含有量は、消泡性ならびに起泡
性を向上させ、さらに原液の安定性を図るために、10
〜50重量%の範囲が好ましく、より好ましくは20〜
40重量%の範囲である。すなわち、消泡性を確保する
ためには、10重量%以上、好ましくは20重量%以上
とされ、また起泡性を確保するためには、50重量%以
下、好ましくは40重量%以下とするのが良いことが判
明した。
アルコールは、かかる原液を用いてエアゾール消炎鎮痛
剤とする場合に、ある一面においては、そのエアゾール
剤に消泡性を付与する性質を有する成分である。このよ
うな低級アルコールとしては、たとえばエタノール、変
性エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、イソブタノールなどの炭素数2〜4の
アルコールが好ましく、これらは単独あるいは2種以上
を混合して用いることができる。これらの低級アルコー
ルのなかでは、汎用性の面からエタノール、変性エタノ
ールおよびイソプロパノールが特に好ましい。原液中に
おける低級アルコールの含有量は、消泡性ならびに起泡
性を向上させ、さらに原液の安定性を図るために、10
〜50重量%の範囲が好ましく、より好ましくは20〜
40重量%の範囲である。すなわち、消泡性を確保する
ためには、10重量%以上、好ましくは20重量%以上
とされ、また起泡性を確保するためには、50重量%以
下、好ましくは40重量%以下とするのが良いことが判
明した。
【0012】本発明のエアゾール原液に配合される水
は、ある一面においては、当該原液を用いて得られる起
泡性エアゾール消炎鎮痛剤に起泡性を付与する性質を有
する成分である。かかる水成分としての種類には特に限
定はなく、たとえば通常のエアゾール組成物に用いられ
る精製水やイオン交換水などを好適に用いることができ
る。その原液中における配合量は、起泡性を向上させる
ために、40重量%以上、好ましくは50重量%以上と
され、また消泡性を向上させるために、80重量%以
下、好ましくは70重量%以下とするのが良いことが判
明した。
は、ある一面においては、当該原液を用いて得られる起
泡性エアゾール消炎鎮痛剤に起泡性を付与する性質を有
する成分である。かかる水成分としての種類には特に限
定はなく、たとえば通常のエアゾール組成物に用いられ
る精製水やイオン交換水などを好適に用いることができ
る。その原液中における配合量は、起泡性を向上させる
ために、40重量%以上、好ましくは50重量%以上と
され、また消泡性を向上させるために、80重量%以
下、好ましくは70重量%以下とするのが良いことが判
明した。
【0013】以上に説明した基本配合処方からなる本発
明の消炎鎮痛エアゾール原液は、そのpHが6.5〜
8.0の範囲内とするのが良い。通常の外用経皮吸収剤
(例えば軟膏剤)においては、主薬の経皮吸収の促進お
よび皮膚障害の回避等のために皮膚表面のpHに近似し
た弱酸性のpHとするのが一般的であるが、本発明のB
PAA含有エアゾール消炎鎮痛剤にあっては、それより
高いpH範囲内である点に特徴を有するものである。そ
のなかでも、本発明のエアゾール原液のpHは、7.0
〜8.0の範囲内にあるのが良いことが判明した。
明の消炎鎮痛エアゾール原液は、そのpHが6.5〜
8.0の範囲内とするのが良い。通常の外用経皮吸収剤
(例えば軟膏剤)においては、主薬の経皮吸収の促進お
よび皮膚障害の回避等のために皮膚表面のpHに近似し
た弱酸性のpHとするのが一般的であるが、本発明のB
PAA含有エアゾール消炎鎮痛剤にあっては、それより
高いpH範囲内である点に特徴を有するものである。そ
のなかでも、本発明のエアゾール原液のpHは、7.0
〜8.0の範囲内にあるのが良いことが判明した。
【0014】したがって、本発明の好ましい一態様とし
ては、少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 2〜3重量%、 有機塩基 0.5〜7重量%、 低級アルコール 20〜40重量%、 水 50〜70重量%、 からなり、そのpHが7.0〜8.0の範囲内にある消
炎鎮痛エアゾール原液である。
ては、少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 2〜3重量%、 有機塩基 0.5〜7重量%、 低級アルコール 20〜40重量%、 水 50〜70重量%、 からなり、そのpHが7.0〜8.0の範囲内にある消
炎鎮痛エアゾール原液である。
【0015】本発明の消炎鎮痛エアゾール原液は、上記
のように、少なくとも、4−ビフェニリル酢酸:1〜5
重量%、塩基:0.3〜10重量%、低級アルコール:
10〜50重量%、および水:40〜80重量%とから
構成され、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にある
が、その目的を逸脱しない限り、これら成分に加えて他
の配合成分として油成分、界面活性剤を配合させること
ができる。本発明の原液中に更に配合することができる
成分としての油成分は、例えば、当該原液を用いて得ら
れる起泡性エアゾール消炎鎮痛剤に消泡性を付与する性
質を有する成分でもある。
のように、少なくとも、4−ビフェニリル酢酸:1〜5
重量%、塩基:0.3〜10重量%、低級アルコール:
10〜50重量%、および水:40〜80重量%とから
構成され、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にある
が、その目的を逸脱しない限り、これら成分に加えて他
の配合成分として油成分、界面活性剤を配合させること
ができる。本発明の原液中に更に配合することができる
成分としての油成分は、例えば、当該原液を用いて得ら
れる起泡性エアゾール消炎鎮痛剤に消泡性を付与する性
質を有する成分でもある。
【0016】そのような油成分としては、たとえば鎖状
ジメチルシリコンオイル(メチルポリシロキサン)、環
状シリコンオイル、メチルフェニルシリコンオイルなど
のシリコンオイル;アイソパーA、アイソパーC、アイ
ソパーD、アイソパーE、アイソパーG、アイソパー
H、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM(以
上、エクソン社製)、流動パラフィンなどのイソパラフ
ィン系炭化水素、ワセリン、スクワラン、α−オレフィ
ンオリゴマー、スクワレンなどの炭化水素類;オリーブ
油、アーモンド油、ホホバ油、落花生油、ヒマシ油、ヤ
シ油、パーム油、サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、
アボガド油、ツバキ油、トウモロコシ油、小麦胚芽油、
コメヌカ油、カカオ油、ゴマ油、月見草油、紅花油、サ
ザンカ油、大豆油、ナタネ油などの植物油;ラノリン、
ラノリン誘導体、タートル油、ミンク油、ミツロウ、プ
リスタン、卵黄油などの動物油;ブチルステアレート、
ヘキシルラウレート、イソプロピルミリステート、オク
チルドデシルミリステート、イソプロピルミリステー
ト、ジイソプロピルアジペート、ジイソプロピルセバケ
ートなどの脂肪酸エステル;l−メントール、リモネ
ン、シネオール、リナロール、ピネカン、カンファーな
どの精油、天然および合成香料などがあげられ、これら
は単独で、または2種以上を混合して用いることができ
る。そのなかでも、本発明の原液を使用して得られるエ
アゾール消炎鎮痛剤に製品特性として香料を付与するの
であれば、l−メントールを配合するのが良い。
ジメチルシリコンオイル(メチルポリシロキサン)、環
状シリコンオイル、メチルフェニルシリコンオイルなど
のシリコンオイル;アイソパーA、アイソパーC、アイ
ソパーD、アイソパーE、アイソパーG、アイソパー
H、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM(以
上、エクソン社製)、流動パラフィンなどのイソパラフ
ィン系炭化水素、ワセリン、スクワラン、α−オレフィ
ンオリゴマー、スクワレンなどの炭化水素類;オリーブ
油、アーモンド油、ホホバ油、落花生油、ヒマシ油、ヤ
シ油、パーム油、サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、
アボガド油、ツバキ油、トウモロコシ油、小麦胚芽油、
コメヌカ油、カカオ油、ゴマ油、月見草油、紅花油、サ
ザンカ油、大豆油、ナタネ油などの植物油;ラノリン、
ラノリン誘導体、タートル油、ミンク油、ミツロウ、プ
リスタン、卵黄油などの動物油;ブチルステアレート、
ヘキシルラウレート、イソプロピルミリステート、オク
チルドデシルミリステート、イソプロピルミリステー
ト、ジイソプロピルアジペート、ジイソプロピルセバケ
ートなどの脂肪酸エステル;l−メントール、リモネ
ン、シネオール、リナロール、ピネカン、カンファーな
どの精油、天然および合成香料などがあげられ、これら
は単独で、または2種以上を混合して用いることができ
る。そのなかでも、本発明の原液を使用して得られるエ
アゾール消炎鎮痛剤に製品特性として香料を付与するの
であれば、l−メントールを配合するのが良い。
【0017】これら油成分の原液中における含有量は、
消泡性を向上させるために、0.01重量%以上、好ま
しくは0.1重量%以上とされ、また起泡性を向上さ
せ、使用時にべたつきを付与しないようにするために、
5重量%以下、好ましくは3重量%以下とするのが良い
ことが判明した。
消泡性を向上させるために、0.01重量%以上、好ま
しくは0.1重量%以上とされ、また起泡性を向上さ
せ、使用時にべたつきを付与しないようにするために、
5重量%以下、好ましくは3重量%以下とするのが良い
ことが判明した。
【0018】また、本発明の原液中に配合することがで
きるは界面活性剤は、例えば、この原液を用いて得られ
る起泡性エアゾール消炎鎮痛剤において、水と油成分と
の馴染みをよくし、起泡性を向上させるために用いられ
る成分でもある。そのような界面活性剤としては、たと
えばソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、プロピレングリコール・ペンタエリス
リトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル(1)、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル(2)、ポリオキシエチレンフィ
トステロール・フィトスタノール、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン
・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエ
チレンアルキレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルホルムアミド縮合物、
単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどのノ
ニオン系界面活性剤;アルキル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸とそ
の塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホンカルボン
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸塩などのアニオ
ン系界面活性剤;アルキルアンモニウム塩、アルキルベ
ンジルアンモニウム塩などのカチオン系界面活性剤;酢
酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシチンなど
の両性界面活性剤などがあげられる。これら界面活性剤
は単独で、または2種以上を混合して用いることができ
る。また、これらの界面活性剤のなかでは、特にノニオ
ン界面活性剤が、有効成分との反応安定性、皮膚刺激性
が少なく安全である点、ならびにエアゾール用金属容器
との腐食性などの面から好適に使用し得るものである。
きるは界面活性剤は、例えば、この原液を用いて得られ
る起泡性エアゾール消炎鎮痛剤において、水と油成分と
の馴染みをよくし、起泡性を向上させるために用いられ
る成分でもある。そのような界面活性剤としては、たと
えばソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、プロピレングリコール・ペンタエリス
リトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル(1)、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル(2)、ポリオキシエチレンフィ
トステロール・フィトスタノール、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン
・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエ
チレンアルキレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルホルムアミド縮合物、
単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどのノ
ニオン系界面活性剤;アルキル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸とそ
の塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホンカルボン
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸塩などのアニオ
ン系界面活性剤;アルキルアンモニウム塩、アルキルベ
ンジルアンモニウム塩などのカチオン系界面活性剤;酢
酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシチンなど
の両性界面活性剤などがあげられる。これら界面活性剤
は単独で、または2種以上を混合して用いることができ
る。また、これらの界面活性剤のなかでは、特にノニオ
ン界面活性剤が、有効成分との反応安定性、皮膚刺激性
が少なく安全である点、ならびにエアゾール用金属容器
との腐食性などの面から好適に使用し得るものである。
【0019】これら界面活性剤の原液中における含有量
は、起泡性を向上させるために0.1重量%以上、好ま
しくは0.3重量%以上とされ、また使用時にべたつき
を付与しないように、さらに皮膚に刺激を与えないよう
にするために、5重量%以下、好ましくは3重量%以下
とするのが良いことが判明した。
は、起泡性を向上させるために0.1重量%以上、好ま
しくは0.3重量%以上とされ、また使用時にべたつき
を付与しないように、さらに皮膚に刺激を与えないよう
にするために、5重量%以下、好ましくは3重量%以下
とするのが良いことが判明した。
【0020】前記したように、本発明の消炎鎮痛エアゾ
ール原液は、有効成分である4−ビフェニリル酢酸、低
級アルコール、塩基、水、必要に応じて油成分ならびに
界面活性剤を含有したものであるが、本発明においては
更にこれ以外の他の成分をも含有させることができる。
そのような成分としては、たとえば保湿性を確保するた
めに、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコー
ル;パラベンなどの防腐剤;ジブチルヒドロキシトルエ
ンなどの酸化防止剤;アンモニア水、クエン酸などのp
H調整剤;カルボキシメチルセルロース、カルボキシビ
ニルポリマーなどの増粘剤;酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、重質炭酸マグネ
シウム、ケイ酸マグネシウム、カオリン、ベントナイ
ト、ナイロンパウダー、タルク、シリコンパウダーなど
の粉末などを本発明の目的が疎外されない範囲内で配合
してもよい。
ール原液は、有効成分である4−ビフェニリル酢酸、低
級アルコール、塩基、水、必要に応じて油成分ならびに
界面活性剤を含有したものであるが、本発明においては
更にこれ以外の他の成分をも含有させることができる。
そのような成分としては、たとえば保湿性を確保するた
めに、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコー
ル;パラベンなどの防腐剤;ジブチルヒドロキシトルエ
ンなどの酸化防止剤;アンモニア水、クエン酸などのp
H調整剤;カルボキシメチルセルロース、カルボキシビ
ニルポリマーなどの増粘剤;酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、重質炭酸マグネ
シウム、ケイ酸マグネシウム、カオリン、ベントナイ
ト、ナイロンパウダー、タルク、シリコンパウダーなど
の粉末などを本発明の目的が疎外されない範囲内で配合
してもよい。
【0021】なかでも本発明の消炎鎮痛エアゾール原液
にあっては、例えばこの原液を用いて得られた起泡性エ
アゾール消炎鎮痛剤の保湿効果を確保するため、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3
−ブチレングリコールなどの多価アルコール、なかでも
グリセリン、1、3−ブチレングリコールを配合させる
のが良く、その配合量は、0.5〜10重量%、好まし
くは1〜5重量%であることが判明した。加えて、本発
明にあっては、エアゾール用金属製容器内で消炎鎮痛剤
の乳化安定性が向上し、該消炎鎮痛剤を皮膚に擦り込む
ときの滑り止めの役割を果たし、マッサージ効果を高め
るためにタルク等の粉末を含有させることが好ましく、
その配合量は、0.5〜6重量%、好ましくは、2〜5
重量%が良いことが判明した。
にあっては、例えばこの原液を用いて得られた起泡性エ
アゾール消炎鎮痛剤の保湿効果を確保するため、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3
−ブチレングリコールなどの多価アルコール、なかでも
グリセリン、1、3−ブチレングリコールを配合させる
のが良く、その配合量は、0.5〜10重量%、好まし
くは1〜5重量%であることが判明した。加えて、本発
明にあっては、エアゾール用金属製容器内で消炎鎮痛剤
の乳化安定性が向上し、該消炎鎮痛剤を皮膚に擦り込む
ときの滑り止めの役割を果たし、マッサージ効果を高め
るためにタルク等の粉末を含有させることが好ましく、
その配合量は、0.5〜6重量%、好ましくは、2〜5
重量%が良いことが判明した。
【0022】本発明のエアゾール原液を用いて消炎鎮痛
エアゾール剤とするには、当該技術分野で汎用されてい
るエアゾール製造技術により、通常の方法でエアゾール
容器内に充填し、エアゾール用バルブを取りつけること
によりスプレー状エアゾール剤、ゲル状エアゾール剤等
の製品に製造することができる。なかでも、本発明の原
液を用いて起泡性エアゾール消炎鎮痛剤とするには、起
泡性ならびに消泡性の両面から、 (A)本発明の起泡性エアゾール消炎鎮痛剤用原液:5
5〜85重量%、および、 (B)蒸気圧が25℃で2〜7kg/cm2 ・Gである
噴射剤:15〜45重量% とから構成されるのがよいことが判明した。
エアゾール剤とするには、当該技術分野で汎用されてい
るエアゾール製造技術により、通常の方法でエアゾール
容器内に充填し、エアゾール用バルブを取りつけること
によりスプレー状エアゾール剤、ゲル状エアゾール剤等
の製品に製造することができる。なかでも、本発明の原
液を用いて起泡性エアゾール消炎鎮痛剤とするには、起
泡性ならびに消泡性の両面から、 (A)本発明の起泡性エアゾール消炎鎮痛剤用原液:5
5〜85重量%、および、 (B)蒸気圧が25℃で2〜7kg/cm2 ・Gである
噴射剤:15〜45重量% とから構成されるのがよいことが判明した。
【0023】噴射剤として、蒸気圧が25℃で2kg/
cm2 ・Gよりも小さい場合には、消泡性の点で十分で
なく、また7kg/cm2 ・Gをこえる場合には、高圧
となるので安全性の面で好ましくない。なお、かかる蒸
気圧は、好ましくは25℃で2〜5kg/cm2 ・Gで
ある噴射剤である。
cm2 ・Gよりも小さい場合には、消泡性の点で十分で
なく、また7kg/cm2 ・Gをこえる場合には、高圧
となるので安全性の面で好ましくない。なお、かかる蒸
気圧は、好ましくは25℃で2〜5kg/cm2 ・Gで
ある噴射剤である。
【0024】このような噴射剤の代表的なものとして
は、たとえばLPG(プロパン、イソブタンおよびn−
ブタンを主成分とする液化石油ガス)、ジメチルエーテ
ル、ジフルオロモノクロロエタン、モノクロロジフルオ
ロメタン、テトラフルオロエタンなどのハイドロカーボ
ンなどの液化ガスがあげられ、これらは単独で、または
2種以上を混合して用いることができる。これらの噴射
剤の中で、起泡性を向上させるという点から、前記LP
G(液化石油ガス)が好ましい。なお、本発明において
は、前記液化ガスに、たとえば空気、N2 、O2 、CO
2 、N2 Oなどの圧縮ガスを配合させることができる。
は、たとえばLPG(プロパン、イソブタンおよびn−
ブタンを主成分とする液化石油ガス)、ジメチルエーテ
ル、ジフルオロモノクロロエタン、モノクロロジフルオ
ロメタン、テトラフルオロエタンなどのハイドロカーボ
ンなどの液化ガスがあげられ、これらは単独で、または
2種以上を混合して用いることができる。これらの噴射
剤の中で、起泡性を向上させるという点から、前記LP
G(液化石油ガス)が好ましい。なお、本発明において
は、前記液化ガスに、たとえば空気、N2 、O2 、CO
2 、N2 Oなどの圧縮ガスを配合させることができる。
【0025】本発明の消炎鎮痛エアゾール原液を用いて
起泡性エアゾール消炎鎮痛剤とする場合には、前記で説
明したように本発明の原液55〜85重量%と、噴射剤
15〜45重量%とから構成されるのがよいが、原液の
配合量が85重量%を越える場合、すなわち前記噴射剤
の割合が15重量%未満である場合には消泡性が低下す
るようになり、また原液の割合が55重量%未満である
場合、すなわち前記噴射剤の割合が45重量%を越える
場合には起泡性が低下するようになる。したがって、前
記原液の割合は、55重量%以上、好ましくは60重量
%以上であり、かつ85重量%以下、好ましくは80重
量%以下とされ、また前記噴射剤の割合は、15重量%
以上、好ましくは20重量%以上、かつ45重量%以
下、好ましくは40重量%以下とされる。
起泡性エアゾール消炎鎮痛剤とする場合には、前記で説
明したように本発明の原液55〜85重量%と、噴射剤
15〜45重量%とから構成されるのがよいが、原液の
配合量が85重量%を越える場合、すなわち前記噴射剤
の割合が15重量%未満である場合には消泡性が低下す
るようになり、また原液の割合が55重量%未満である
場合、すなわち前記噴射剤の割合が45重量%を越える
場合には起泡性が低下するようになる。したがって、前
記原液の割合は、55重量%以上、好ましくは60重量
%以上であり、かつ85重量%以下、好ましくは80重
量%以下とされ、また前記噴射剤の割合は、15重量%
以上、好ましくは20重量%以上、かつ45重量%以
下、好ましくは40重量%以下とされる。
【0026】かくして得られる消炎鎮痛エアゾール剤の
なかでも、起泡性エアゾール消炎鎮痛剤は、噴射したと
きに泡状となり、破泡させなくても自ら消泡するので、
有効成分である4−ビフェニリル酢酸を均一に塗布する
ことができしかも噴射剤の気化熱によって爽快感を付与
することができるのもである。そしてこの起泡性エアゾ
ール消炎鎮痛剤は、その消炎鎮痛効果も皮膚外用剤とし
て知られている4−ビフェニリル酢酸のゲル軟膏剤の効
果と同等のものであることが判明した。
なかでも、起泡性エアゾール消炎鎮痛剤は、噴射したと
きに泡状となり、破泡させなくても自ら消泡するので、
有効成分である4−ビフェニリル酢酸を均一に塗布する
ことができしかも噴射剤の気化熱によって爽快感を付与
することができるのもである。そしてこの起泡性エアゾ
ール消炎鎮痛剤は、その消炎鎮痛効果も皮膚外用剤とし
て知られている4−ビフェニリル酢酸のゲル軟膏剤の効
果と同等のものであることが判明した。
【0027】以上に記載した説明より、本発明の好まし
い具体的態様としての消炎鎮痛エアゾール原液は;以下
の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量% 有機塩基 0.3〜10重量% 低級アルコール 10〜50重量% 油成分 0.01〜5重量% 界面活性剤 0.1〜5重量% 粉末 0.5〜6重量% 水 40〜80重量% 保湿剤 0.5〜10重量% からなり、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にある消
炎鎮痛エアゾール原液でありることが理解されよう。
い具体的態様としての消炎鎮痛エアゾール原液は;以下
の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量% 有機塩基 0.3〜10重量% 低級アルコール 10〜50重量% 油成分 0.01〜5重量% 界面活性剤 0.1〜5重量% 粉末 0.5〜6重量% 水 40〜80重量% 保湿剤 0.5〜10重量% からなり、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にある消
炎鎮痛エアゾール原液でありることが理解されよう。
【0028】また本発明のより好ましい具体的態様とし
ての消炎鎮痛エアゾール原液は;以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 2〜3重量% 有機塩基 0.5〜7重量% 低級アルコール 20〜40重量% 油成分 0.1〜3重量% 界面活性剤 0.3〜3重量% 粉末 2〜5重量% 水 50〜70重量% 保湿剤 1〜5重量% からなり、そのpHが7.0〜8.0の範囲内にある消
炎鎮痛エアゾール原液であり、特に起泡性エアゾール用
原液であることが理解されよう。
ての消炎鎮痛エアゾール原液は;以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 2〜3重量% 有機塩基 0.5〜7重量% 低級アルコール 20〜40重量% 油成分 0.1〜3重量% 界面活性剤 0.3〜3重量% 粉末 2〜5重量% 水 50〜70重量% 保湿剤 1〜5重量% からなり、そのpHが7.0〜8.0の範囲内にある消
炎鎮痛エアゾール原液であり、特に起泡性エアゾール用
原液であることが理解されよう。
【0029】したがって、本発明の好ましい消炎鎮痛エ
アゾール原液を用いたエアゾール消炎鎮痛剤の好ましい
態様としては; (A)以下の配合処方からなり、そのpHが6.5〜
8.0の範囲内にあるエアゾール原液:55〜85重量
%: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量% 有機塩基 0.3〜10重量% 低級アルコール 10〜50重量% 油成分 0.01〜5重量% 界面活性剤 0.1〜5重量% 粉末 0.5〜6重量% 水 40〜80重量% 保湿剤 0.5〜10重量% および、 (B)蒸気圧が25℃で2〜7kg/cm2 ・Gである
噴射剤:15〜45重量%:からなるエアゾール消炎鎮
痛剤である。
アゾール原液を用いたエアゾール消炎鎮痛剤の好ましい
態様としては; (A)以下の配合処方からなり、そのpHが6.5〜
8.0の範囲内にあるエアゾール原液:55〜85重量
%: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量% 有機塩基 0.3〜10重量% 低級アルコール 10〜50重量% 油成分 0.01〜5重量% 界面活性剤 0.1〜5重量% 粉末 0.5〜6重量% 水 40〜80重量% 保湿剤 0.5〜10重量% および、 (B)蒸気圧が25℃で2〜7kg/cm2 ・Gである
噴射剤:15〜45重量%:からなるエアゾール消炎鎮
痛剤である。
【0030】また本発明のより好ましい消炎鎮痛エアゾ
ール原液を用いた起泡性エアゾール消炎鎮痛剤のより好
ましい態様としては; (A)以下の配合処方からなり、そのpHが7.0〜
8.0の範囲内にあるエアゾール原液:60〜80重量
%: 4−ビフェニリル酢酸 2〜3重量% 有機塩基 0.5〜7重量% 低級アルコール 20〜40重量% 油成分 0.1〜3重量% 界面活性剤 0.3〜3重量% 粉末 2〜5重量% 水 50〜70重量% 保湿剤 1〜5重量% および、 (B)蒸気圧が25℃で2〜7kg/cm2 ・Gである
噴射剤:20〜40重量%:からなる起泡性エアゾール
消炎鎮痛剤である。
ール原液を用いた起泡性エアゾール消炎鎮痛剤のより好
ましい態様としては; (A)以下の配合処方からなり、そのpHが7.0〜
8.0の範囲内にあるエアゾール原液:60〜80重量
%: 4−ビフェニリル酢酸 2〜3重量% 有機塩基 0.5〜7重量% 低級アルコール 20〜40重量% 油成分 0.1〜3重量% 界面活性剤 0.3〜3重量% 粉末 2〜5重量% 水 50〜70重量% 保湿剤 1〜5重量% および、 (B)蒸気圧が25℃で2〜7kg/cm2 ・Gである
噴射剤:20〜40重量%:からなる起泡性エアゾール
消炎鎮痛剤である。
【0031】以下に本発明の消炎鎮痛エアゾール原液、
ならびに該原液を用いた消炎鎮痛エアゾール剤を実施例
をもってさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例に限定されるものではない。
ならびに該原液を用いた消炎鎮痛エアゾール剤を実施例
をもってさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例に限定されるものではない。
【0032】
実施例1〜5:第1表に記載する配合処方からなるBP
AA含有消炎鎮痛エアゾール原液(実施例1〜5)を調
製した。その原液について、安定性試験を行なった。す
なわち、50℃の条件下に各原液を放置し、原液中に含
有される有効成分:BPAAの定量変化を、1か月後な
らびに2か月後に測定し、またそのpH値の変動を観察
した。また、比較例として第1表中に記載する配合処方
からなる原液(比較例A&B)を同様調製し、同様の安
定性試験を実施した。それらの結果をあわせて第1表中
に示す。
AA含有消炎鎮痛エアゾール原液(実施例1〜5)を調
製した。その原液について、安定性試験を行なった。す
なわち、50℃の条件下に各原液を放置し、原液中に含
有される有効成分:BPAAの定量変化を、1か月後な
らびに2か月後に測定し、またそのpH値の変動を観察
した。また、比較例として第1表中に記載する配合処方
からなる原液(比較例A&B)を同様調製し、同様の安
定性試験を実施した。それらの結果をあわせて第1表中
に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表中の結果より明らかな如く、本発明のB
PAAを含有するエアゾール原液の基本的処方は、その
有効成分の含有量ならびにpHに変動はなく、経時的安
定性に優れたものであることが判明する。それに対し、
比較例の処方にあっては、原液中に含有されるBPAA
の含有量が経時的に変化するとともにpHの変動もあ
り、安定性に問題のあるものであった。
PAAを含有するエアゾール原液の基本的処方は、その
有効成分の含有量ならびにpHに変動はなく、経時的安
定性に優れたものであることが判明する。それに対し、
比較例の処方にあっては、原液中に含有されるBPAA
の含有量が経時的に変化するとともにpHの変動もあ
り、安定性に問題のあるものであった。
【0035】実施例6〜9:第2表に記載する配合処方
からなるBPAA含有エアゾール原液(実施例6〜9)
を調製した。その原液について、実施例1と同様の安定
性試験を行なった。すなわち、各原液中に含有される有
効成分:BPAAの定量変化を、50℃の条件下におい
て1か月後ならびに2か月後、40℃の条件下において
2か月後に測定し、またそのpH値の変動を観察した。
その結果をあわせて第2表中に示す。
からなるBPAA含有エアゾール原液(実施例6〜9)
を調製した。その原液について、実施例1と同様の安定
性試験を行なった。すなわち、各原液中に含有される有
効成分:BPAAの定量変化を、50℃の条件下におい
て1か月後ならびに2か月後、40℃の条件下において
2か月後に測定し、またそのpH値の変動を観察した。
その結果をあわせて第2表中に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表中の結果より明らかな如く、本発明のB
PAAを含有するエアゾール原液の処方は、その有効成
分の含有量ならびにpHに変動はなく、経時的安定性に
優れたものであることが判明する。
PAAを含有するエアゾール原液の処方は、その有効成
分の含有量ならびにpHに変動はなく、経時的安定性に
優れたものであることが判明する。
【0038】実施例10〜14:第3表に示す配合処方
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
でこの原液を用い、噴射剤としてLPGガスにより起泡
性エアゾール消炎鎮痛剤を製造した。
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
でこの原液を用い、噴射剤としてLPGガスにより起泡
性エアゾール消炎鎮痛剤を製造した。
【0039】
【表3】
【0040】実施例15〜18:第4表に示す配合処方
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
でこの原液を用い、噴射剤としてLPGガスにより起泡
性エアゾール消炎鎮痛剤を製造した。
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
でこの原液を用い、噴射剤としてLPGガスにより起泡
性エアゾール消炎鎮痛剤を製造した。
【0041】
【表4】
【0042】実施例21〜25:第5表に示す基本配合
処方からなるBPAAエアゾール原液を調製した。次い
でこの原液を用いた起泡性エアゾール剤を製造した。そ
のエアゾール剤について、安定性試験を行ない、原液中
に含有される有効成分:BPAAの定量変化、pH値の
変動ならびに外観変化を各種条件下でを観察した。その
結果をあわせて第5表中に示す。
処方からなるBPAAエアゾール原液を調製した。次い
でこの原液を用いた起泡性エアゾール剤を製造した。そ
のエアゾール剤について、安定性試験を行ない、原液中
に含有される有効成分:BPAAの定量変化、pH値の
変動ならびに外観変化を各種条件下でを観察した。その
結果をあわせて第5表中に示す。
【0043】
【表5】
【0044】表中の結果より明らかな如く、BPAAを
含有する本発明の基本処方に基づくエアゾール原液を用
いて製造した起泡性エアゾール消炎鎮痛剤は、その有効
成分の含有量ならびにpHに変動はなく、経時的安定性
に優れたものであることが判明する。
含有する本発明の基本処方に基づくエアゾール原液を用
いて製造した起泡性エアゾール消炎鎮痛剤は、その有効
成分の含有量ならびにpHに変動はなく、経時的安定性
に優れたものであることが判明する。
【0045】実施例22〜24:第6表に示す配合処方
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
で、この原液を用い、噴射剤としてLPGガスを表中の
配合比率で充填し、起泡性エアゾール剤を製造した。そ
のエアゾール剤について、泡の発生(起泡性)ならびに
泡の消失(消泡性)を観察した。あわせて、比較例Eの
配合による検討も行なった。それらの結果を第6表中に
示す。
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
で、この原液を用い、噴射剤としてLPGガスを表中の
配合比率で充填し、起泡性エアゾール剤を製造した。そ
のエアゾール剤について、泡の発生(起泡性)ならびに
泡の消失(消泡性)を観察した。あわせて、比較例Eの
配合による検討も行なった。それらの結果を第6表中に
示す。
【0046】
【表6】
【0047】表中の結果から明らかなように、本発明の
エアゾール原液を用いて製造したエアゾール消炎鎮痛剤
は良好な起泡性ならびに消泡性を示すことが判明する。
エアゾール原液を用いて製造したエアゾール消炎鎮痛剤
は良好な起泡性ならびに消泡性を示すことが判明する。
【0048】実施例25〜26:第7表に示す配合処方
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
で、この原液を用いて起泡性エアゾール剤を製造した。
そのエアゾール剤について、泡の発生(起泡性)ならび
に泡の消失(消泡性)を観察した。その結果をあわせて
第7表中に示す。
からなるBPAA含有エアゾール原液を調製した。次い
で、この原液を用いて起泡性エアゾール剤を製造した。
そのエアゾール剤について、泡の発生(起泡性)ならび
に泡の消失(消泡性)を観察した。その結果をあわせて
第7表中に示す。
【0049】
【表7】
【0050】第7表の結果から明らかな如く、本発明の
原液を用いて製造された起泡性エアゾール剤は、その起
泡性ならびに消泡性が良好なものであることが判明す
る。
原液を用いて製造された起泡性エアゾール剤は、その起
泡性ならびに消泡性が良好なものであることが判明す
る。
【0051】
【発明の効果】以上記載したように、本発明の4−ビフ
ェニリル酢酸含有の消炎鎮痛エアゾール原液は、有効成
分の安定性に優れ、特に当該原液を用いて製造した起泡
性エアゾール剤は、噴射したときに泡状となり、破泡さ
せなくても自ら消泡し、有効成分を容易に均一に塗布で
き、しかも噴射剤の気化熱によって爽快感を付与するこ
とができるという効果を奏する。また、本発明の原液を
用いて製造したエアゾール剤は、瞬時に泡状にスプレー
されるため、有効成分が周囲に飛散することなく、完全
に患部に適用されるので、鼻粘膜を刺激することなく、
咳き込みを引き起こすことがないという効果を奏する。
さらに、本発明の原液を用いて製造したエアゾール剤を
実際に使用するにあたっては、含有される主薬の皮膚浸
透性に優れ、消炎鎮痛効果が強く、しかも皮膚に対する
副作用が少なく、従来の4−ビフェニリル酢酸の軟膏剤
と同等の消炎鎮痛効果が得られるものであり、関節痛、
腰痛、捻挫、打撲、筋肉痛、腱鞘炎などの炎症性疾患の
治療剤として医療上有用なものである。
ェニリル酢酸含有の消炎鎮痛エアゾール原液は、有効成
分の安定性に優れ、特に当該原液を用いて製造した起泡
性エアゾール剤は、噴射したときに泡状となり、破泡さ
せなくても自ら消泡し、有効成分を容易に均一に塗布で
き、しかも噴射剤の気化熱によって爽快感を付与するこ
とができるという効果を奏する。また、本発明の原液を
用いて製造したエアゾール剤は、瞬時に泡状にスプレー
されるため、有効成分が周囲に飛散することなく、完全
に患部に適用されるので、鼻粘膜を刺激することなく、
咳き込みを引き起こすことがないという効果を奏する。
さらに、本発明の原液を用いて製造したエアゾール剤を
実際に使用するにあたっては、含有される主薬の皮膚浸
透性に優れ、消炎鎮痛効果が強く、しかも皮膚に対する
副作用が少なく、従来の4−ビフェニリル酢酸の軟膏剤
と同等の消炎鎮痛効果が得られるものであり、関節痛、
腰痛、捻挫、打撲、筋肉痛、腱鞘炎などの炎症性疾患の
治療剤として医療上有用なものである。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 1〜5重量%、 塩基 0.3〜10重量%、 低級アルコール 10〜50重量%、 水 40〜80重量%、 からなり、そのpHが6.5〜8.0の範囲内にあるこ
とを特徴とする4−ビフェニリル酢酸組成液。 - 【請求項2】 pHが、7.0〜8.0の範囲内にある
請求項1記載の組成液。 - 【請求項3】 塩基が、モノ−、ジ−もしくはトリ−
(低級アルカノール)アミンである請求項1記載の組成
液。 - 【請求項4】 塩基が、エタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミン、トリエタノール
アミン、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−プロ
パン−1、3−ジオール)等の有機塩基である請求項1
記載の組成液。 - 【請求項5】 低級アルコールが、メタノール、エタノ
ール、プロパノールまたはイソプロパノールである請求
項1記載の組成液。 - 【請求項6】 少なくとも以下の配合処方: 4−ビフェニリル酢酸 2〜3重量%、 有機塩基 0.5〜7重量%、 低級アルコール 20〜40重量%、 水 50〜70重量%、 からなり、そのpHが7.0〜8.0の範囲内にある請
求項1記載の組成液。 - 【請求項7】 消炎鎮痛エアゾール原液である請求項1
ないし6記載の組成液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33516294A JPH08175982A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 4−ビフェニリル酢酸組成液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33516294A JPH08175982A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 4−ビフェニリル酢酸組成液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08175982A true JPH08175982A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18285468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33516294A Pending JPH08175982A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 4−ビフェニリル酢酸組成液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08175982A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003286161A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-07 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | フェニル酢酸誘導体類及びメントール類を含有する消炎鎮痛剤及び消炎鎮痛作用増強方法 |
JP2007500235A (ja) * | 2003-05-28 | 2007-01-11 | スティーフェル ラボラトリーズ インコーポレイテッド | 起泡性医薬組成物および障害の治療方法 |
JP2010524888A (ja) * | 2007-04-18 | 2010-07-22 | ピエール、ファブレ、デルモ‐コスメティーク | シクロピロクスオラミンおよび亜鉛ピリチオンを含む抗真菌泡ならびにその医療用途および化粧用途 |
JP2011046746A (ja) * | 2010-12-07 | 2011-03-10 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | フェニル酢酸誘導体類及びメントール類を含有する消炎鎮痛剤及び消炎鎮痛作用増強方法 |
JP2013215448A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 皮膚外用製品 |
-
1994
- 1994-12-21 JP JP33516294A patent/JPH08175982A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003286161A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-07 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | フェニル酢酸誘導体類及びメントール類を含有する消炎鎮痛剤及び消炎鎮痛作用増強方法 |
JP2007500235A (ja) * | 2003-05-28 | 2007-01-11 | スティーフェル ラボラトリーズ インコーポレイテッド | 起泡性医薬組成物および障害の治療方法 |
JP4871728B2 (ja) * | 2003-05-28 | 2012-02-08 | スティーフェル ラボラトリーズ インコーポレイテッド | 起泡性医薬組成物および障害の治療方法 |
JP2010524888A (ja) * | 2007-04-18 | 2010-07-22 | ピエール、ファブレ、デルモ‐コスメティーク | シクロピロクスオラミンおよび亜鉛ピリチオンを含む抗真菌泡ならびにその医療用途および化粧用途 |
JP2011046746A (ja) * | 2010-12-07 | 2011-03-10 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | フェニル酢酸誘導体類及びメントール類を含有する消炎鎮痛剤及び消炎鎮痛作用増強方法 |
JP2013215448A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 皮膚外用製品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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