JPH08174832A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
- Publication number
- JPH08174832A JPH08174832A JP33570394A JP33570394A JPH08174832A JP H08174832 A JPH08174832 A JP H08174832A JP 33570394 A JP33570394 A JP 33570394A JP 33570394 A JP33570394 A JP 33570394A JP H08174832 A JPH08174832 A JP H08174832A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- substrate
- ink
- recording head
- path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、このような従来における問題を解決
するため、前記部材を基板上に接着剤で接合するに際し
て余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着剤の発生する
ガスの充満を防ぐようにして接着剤がインク路、エネル
ギー発生体、オリフィスにダメージを与えるのを防ぎ、
歩留りの良いインクジェット記録ヘッドを提供するもの
である。 【構成】本発明は、上記目的を達成するために、基板上
にその両端部が接着剤層によって接合されインク路用凹
部の形成された部材を有するインクジェット記録ヘッド
において、前記部材に前記接着剤層による基板との接合
部から前記基板の外側に向けて開口路を形成し、前記部
材を基板上に接着剤で接合するに際して余分な接着剤を
外側に逃がしまたは接着剤の発生するガスの充満を防ぐ
ように構成されている。
するため、前記部材を基板上に接着剤で接合するに際し
て余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着剤の発生する
ガスの充満を防ぐようにして接着剤がインク路、エネル
ギー発生体、オリフィスにダメージを与えるのを防ぎ、
歩留りの良いインクジェット記録ヘッドを提供するもの
である。 【構成】本発明は、上記目的を達成するために、基板上
にその両端部が接着剤層によって接合されインク路用凹
部の形成された部材を有するインクジェット記録ヘッド
において、前記部材に前記接着剤層による基板との接合
部から前記基板の外側に向けて開口路を形成し、前記部
材を基板上に接着剤で接合するに際して余分な接着剤を
外側に逃がしまたは接着剤の発生するガスの充満を防ぐ
ように構成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は液体を噴射して飛翔液滴
を形成して記録を行なうインクジェット記録ヘッドに関
する。
を形成して記録を行なうインクジェット記録ヘッドに関
する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット記録ヘッドは第５図に示
したようにインク路を形成するための凹部を有する部材
１とインク吐出のためのエネルギ−発生体６を有する基
板４を接合することによってインク路、オリフィス２が
完成される構成になっている。部材１と基板４との接合
は、第４図に示したように、部材１の両端に接着剤７を
つけて基板と接合する方法によって通常行われており、
また接着剤とオリフィスの間には接着剤溜用凹部３が必
要に応じて適宜形成されている。
したようにインク路を形成するための凹部を有する部材
１とインク吐出のためのエネルギ−発生体６を有する基
板４を接合することによってインク路、オリフィス２が
完成される構成になっている。部材１と基板４との接合
は、第４図に示したように、部材１の両端に接着剤７を
つけて基板と接合する方法によって通常行われており、
また接着剤とオリフィスの間には接着剤溜用凹部３が必
要に応じて適宜形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとしている課題】従来技術において
接着剤溜用凹部が形成されている場合においても、余分
な接着剤がその接着剤溜りに充満して余分な接着剤が外
に逃げない為に、部材１と基板４とのわずかなすき間か
らインク路やオリフィス部に接着剤が流れ込んだり、接
着剤が乾燥し固まる過程で発するガスが充満し、同様に
すき間から流れ込んでエネルギー発生体６やインク路、
オリフィス２を汚染する場合があった。従来において
は、このように接着剤がインク路に流れ込んでしまった
り、ガスにより汚染されてしまった記録ヘッドは、イン
ク吐出が良好に行われないので不良品となり、ヘッド歩
留まりが悪化するという問題があった。
接着剤溜用凹部が形成されている場合においても、余分
な接着剤がその接着剤溜りに充満して余分な接着剤が外
に逃げない為に、部材１と基板４とのわずかなすき間か
らインク路やオリフィス部に接着剤が流れ込んだり、接
着剤が乾燥し固まる過程で発するガスが充満し、同様に
すき間から流れ込んでエネルギー発生体６やインク路、
オリフィス２を汚染する場合があった。従来において
は、このように接着剤がインク路に流れ込んでしまった
り、ガスにより汚染されてしまった記録ヘッドは、イン
ク吐出が良好に行われないので不良品となり、ヘッド歩
留まりが悪化するという問題があった。
【０００４】そこで、本発明は、このような従来におけ
る問題を解決するため、前記部材を基板上に接着剤で接
合するに際して余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着
剤の発生するガスの充満を防ぐようにして接着剤がイン
ク路、エネルギー発生体、オリフィスにダメージを与え
るのを防ぎ、歩留りの良いインクジェット記録ヘッドを
提供するものである。
る問題を解決するため、前記部材を基板上に接着剤で接
合するに際して余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着
剤の発生するガスの充満を防ぐようにして接着剤がイン
ク路、エネルギー発生体、オリフィスにダメージを与え
るのを防ぎ、歩留りの良いインクジェット記録ヘッドを
提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基板上にその両端部が接着剤層によって
接合されインク路用凹部の形成された部材を有するイン
クジェット記録ヘッドにおいて、前記部材に前記接着剤
層による基板との接合部から前記基板の外側に向けて開
口路を形成し、前記部材を基板上に接着剤で接合するに
際して余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着剤の発生
するガスの充満を防ぐように構成されている。そして、
その開口路は、前記接着剤層の内側に形成された接着剤
溜用凹部から基板の外側に向けて接着剤層を分断するよ
うにして形成されてもよく、またその数は前記部材に一
つまたは複数個形成するようにしてもよい。さらに、そ
の形状は任意の形状であってよい。
成するために、基板上にその両端部が接着剤層によって
接合されインク路用凹部の形成された部材を有するイン
クジェット記録ヘッドにおいて、前記部材に前記接着剤
層による基板との接合部から前記基板の外側に向けて開
口路を形成し、前記部材を基板上に接着剤で接合するに
際して余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着剤の発生
するガスの充満を防ぐように構成されている。そして、
その開口路は、前記接着剤層の内側に形成された接着剤
溜用凹部から基板の外側に向けて接着剤層を分断するよ
うにして形成されてもよく、またその数は前記部材に一
つまたは複数個形成するようにしてもよい。さらに、そ
の形状は任意の形状であってよい。
【０００６】
【作用】本発明は、このようにインクジェット記録ヘッ
ドのインク路用凹部の形成された部材に、接着剤層によ
る基板との接合部から前記基板の外側に向けて開口路が
形成されているから、前記部材を基板上に接着剤で接合
する際に余分な接着剤が外側に逃げ、また接着剤の発生
するガスの充満が防がれて、前記部材と基板とのわずか
なすき間からエネルギー発生体、インク路、オリフィス
部等に接着剤や接着剤が乾燥し固まる際に発生するガス
が流れ込むことがなく、これによりエネルギー発生体、
インク路、オリフィス等が汚染されることを防止するこ
とができ、インク吐出が良好に行え、記録ヘッドの歩留
まりの大幅な改善を行うことができる。
ドのインク路用凹部の形成された部材に、接着剤層によ
る基板との接合部から前記基板の外側に向けて開口路が
形成されているから、前記部材を基板上に接着剤で接合
する際に余分な接着剤が外側に逃げ、また接着剤の発生
するガスの充満が防がれて、前記部材と基板とのわずか
なすき間からエネルギー発生体、インク路、オリフィス
部等に接着剤や接着剤が乾燥し固まる際に発生するガス
が流れ込むことがなく、これによりエネルギー発生体、
インク路、オリフィス等が汚染されることを防止するこ
とができ、インク吐出が良好に行え、記録ヘッドの歩留
まりの大幅な改善を行うことができる。
【０００７】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図１は本発明の記録ヘッドの一つの実施例を示す斜
視図である。同図において１は凹部を有する部材、２は
オリフィス、３は接着剤溜用凹部、４はインク吐出のエ
ネルギー発生体をパターニングしてある基板、５は余分
な接着剤及びガスを外に逃がす開口路である。部材１
は、材料のコスト・ 耐インク性・溝加工の容易性を考
慮すると、ポリエーテルサルフオンなど通常用いられる
樹脂が適当である。本実施例ではポリエーテルサルフオ
ンを用いた。オリフィス２に連なるインク路、接着剤溜
用凹部３、開口路５は部材１をモールド成型することに
よって形成した。基板４はシリコンウエハに発熱素子を
パターニングして形成した。図２は、接着する以前の部
材と基板を示す図である。接着剤を部材１の両端部７に
塗布し、部材１と基板４とを接着した。このようにして
作ったインクジェット記録ヘッドでは、図３のように、
余分な接着剤及び接着剤の発するガスは、ノズル及びオ
リフィス部に回り込まず開口部より外に出された。
る。図１は本発明の記録ヘッドの一つの実施例を示す斜
視図である。同図において１は凹部を有する部材、２は
オリフィス、３は接着剤溜用凹部、４はインク吐出のエ
ネルギー発生体をパターニングしてある基板、５は余分
な接着剤及びガスを外に逃がす開口路である。部材１
は、材料のコスト・ 耐インク性・溝加工の容易性を考
慮すると、ポリエーテルサルフオンなど通常用いられる
樹脂が適当である。本実施例ではポリエーテルサルフオ
ンを用いた。オリフィス２に連なるインク路、接着剤溜
用凹部３、開口路５は部材１をモールド成型することに
よって形成した。基板４はシリコンウエハに発熱素子を
パターニングして形成した。図２は、接着する以前の部
材と基板を示す図である。接着剤を部材１の両端部７に
塗布し、部材１と基板４とを接着した。このようにして
作ったインクジェット記録ヘッドでは、図３のように、
余分な接着剤及び接着剤の発するガスは、ノズル及びオ
リフィス部に回り込まず開口部より外に出された。
【０００８】また、本発明においてインク路、エネルギ
ー発生体、オリフィス部への接着剤の充満によるダメー
ジを防ぎ、不要な接着剤及び接着剤が発するガスを外に
出す構造であれば、上記した実施例に限定されるもので
はない。すなわち、接着剤溜用凹部は、図６に示されて
いるように設けられていなくともよく、また、開口路の
数は図７等に複数個のものが示されているが一つまたは
複数あればよく、さらに、開口路の形状は図７等の角形
のものや、図８の円弧状のもの等任意のものでよい。こ
のように本発明においては接着剤溜用凹部の有無、開口
する場所、数、形状等は限定されないものである。
ー発生体、オリフィス部への接着剤の充満によるダメー
ジを防ぎ、不要な接着剤及び接着剤が発するガスを外に
出す構造であれば、上記した実施例に限定されるもので
はない。すなわち、接着剤溜用凹部は、図６に示されて
いるように設けられていなくともよく、また、開口路の
数は図７等に複数個のものが示されているが一つまたは
複数あればよく、さらに、開口路の形状は図７等の角形
のものや、図８の円弧状のもの等任意のものでよい。こ
のように本発明においては接着剤溜用凹部の有無、開口
する場所、数、形状等は限定されないものである。
【０００９】
【発明の効果】本発明は、このようにインクジェット記
録ヘッドのインク路用凹部の形成された部材に、接着剤
層による基板との接合部から前記基板の外側に向けて開
口路を形成し、前記部材を基板上に接着剤で接合するに
際して余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着剤の発生
するガスの充満を防ぐように構成されているから、前記
部材と基板とのわずかなすき間からエネルギー発生体、
インク路、オリフィス部等に接着剤や接着剤が乾燥し固
まる際に発生するガスが回り込むことがなく、これによ
りエネルギー発生体、インク路、オリフィス等が汚染さ
れることを防止することができ、良好なインクの吐出
と、記録ヘッドの歩留まりの大幅な改善を行うことがで
きる。
録ヘッドのインク路用凹部の形成された部材に、接着剤
層による基板との接合部から前記基板の外側に向けて開
口路を形成し、前記部材を基板上に接着剤で接合するに
際して余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着剤の発生
するガスの充満を防ぐように構成されているから、前記
部材と基板とのわずかなすき間からエネルギー発生体、
インク路、オリフィス部等に接着剤や接着剤が乾燥し固
まる際に発生するガスが回り込むことがなく、これによ
りエネルギー発生体、インク路、オリフィス等が汚染さ
れることを防止することができ、良好なインクの吐出
と、記録ヘッドの歩留まりの大幅な改善を行うことがで
きる。
【図１】本発明の記録ヘッドを示す斜視図である。
【図２】本発明の接合前のインク路用凹部の形成された
部材と基板を示す斜視図である。
部材と基板を示す斜視図である。
【図３】本発明の接合後の記録ヘッドを示す斜視図であ
る。
る。
【図４】従来のものにおける接合前のインク路用凹部の
形成された部材と基板を示す斜視図である。
形成された部材と基板を示す斜視図である。
【図５】従来のものにおける接合後の記録ヘッドを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図６】本発明の接着剤溜りのない例の斜視図である。
【図７】本発明の開口路が複数ある例の斜視図である。
【図８】本発明の開口路の形状が異なる例の斜視図であ
る。
る。
１ インク路用凹部の形成された部材 ２ オリフィス ３ 接着剤溜用凹部 ４ 基板 ５ 開口路 ６ エネルギー発生体
フロントページの続き (72)発明者 鶴岡 裕二 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キャ ノン株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】基板上にその両端部が接着剤層によって接
合されインク路用凹部の形成された部材を有するインク
ジェット記録ヘッドにおいて、前記部材に前記接着剤層
による基板との接合部から前記基板の外側に向けて開口
路を形成し、前記部材を基板上に接着剤で接合するに際
して余分な接着剤を外側に逃がしまたは接着剤の発生す
るガスの充満を防ぐようにしたことを特徴とするインク
ジェット記録ヘッド。 - 【請求項２】前記開口路が、前記接着剤層の内側に形成
された接着剤溜用凹部から基板の外側に向けて接着剤層
を分断するようにして形成されていることを特徴とする
請求項１に記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項３】前記開口路は、前記部材に一つまたは複数
個形成されていることを特徴とする請求項１または請求
項２に記載のインクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33570394A JPH08174832A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33570394A JPH08174832A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08174832A true JPH08174832A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18291541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33570394A Pending JPH08174832A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08174832A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7311272B2 (en) | 2002-05-28 | 2007-12-25 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Thin plate stacked structure and ink-jet recording head provided with the same |
| US8733899B2 (en) | 2011-03-08 | 2014-05-27 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Inkjet head and method of manufacturing the same |
-
1994
- 1994-12-21 JP JP33570394A patent/JPH08174832A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7311272B2 (en) | 2002-05-28 | 2007-12-25 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Thin plate stacked structure and ink-jet recording head provided with the same |
| US8523333B2 (en) | 2002-05-28 | 2013-09-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Thin plate stacked structure and ink-jet recording head provided with the same |
| US8733899B2 (en) | 2011-03-08 | 2014-05-27 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Inkjet head and method of manufacturing the same |
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