JPH08172322A - 高周波pwm制御回路 - Google Patents

高周波pwm制御回路

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JPH08172322A
JPH08172322A JP6333405A JP33340594A JPH08172322A JP H08172322 A JPH08172322 A JP H08172322A JP 6333405 A JP6333405 A JP 6333405A JP 33340594 A JP33340594 A JP 33340594A JP H08172322 A JPH08172322 A JP H08172322A
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Susumu Kimura
進 木村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 PWMキャリアに対応する方形波を出力する
発振器1と、入力電圧に対応した周波数の信号を出力す
る電圧制御発振器2と、この電圧制御発振器からの出力
と上記発振器からの出力との位相差に対応したデューテ
イの方形波を出力する位相比較器3と、この位相比較器
からの出力とPWMへの入力Viとを加算した電圧を発
生し、この出力を前記電圧制御発振器に出力する加算器
とからなり、上記位相比較器の出力をPWMからの出力
0とするものである。 【効果】 従来適用できなかった高周波領域までのPW
Mの適用が可能となり、多くの電力制御機器のエネルギ
ー効率改善に役立つものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種インバータ、スイッ
チング電源等に加えて、オーディオ出力等のより高い周
波数応答が要求される分野にも適用が容易となる高周波
PWM制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、PWMによる電力制御はエネ
ルギー効率の良さから広く使われているが、その制御さ
れた電力の応答周波数は数KHZが上限である。このた
め20KHZ以上の周波数応答が要求されるオーディオ
用電力増幅器等ではPWMよりエネルギー効率の低いリ
ニアな電力制御回路が現在でも一般的である。
【0003】このPWM(Pulse Width Mo
dulation)とはパルス幅変調のことであり、出
力がある周期でON、OFFを繰り返し、その一サイク
ルの平均値すなわちデューティー(ON時間/周期)が
入力に対応、例えば比例する制御を行う回路をいう。
【0004】現在広く用いられているPWM制御回路
は、三角波発振器と電圧コンパレータを組み合わせたも
のである。なお電圧コンパレータは通常単にコンパレー
タ、又は比較器と称されるが、この場合位相比較器の用
語との区別を明確にするために電圧コンパレータという
呼称を用いることにする。
【0005】これら従来のPWM制御回路の構成例を図
6を用いて説明すると、101は三角波発振器であり、
その出力V2は電圧コンパレータ102の(−)入力に
接続され、一方、電圧コンパレータ102の(+)入力
にはPWMへの入力としての入力電圧V1が接続され、
電圧コンパレータ102の出力V3には三角波と同じ周
期をもち入力に比例してON時間の割合すなわちデュー
ティーが変化する信号が得られ、この出力がPWM制御
信号である。通常、このPWM制御信号を電力スイッチ
ング素子の駆動信号として用いその出力電力を制御する
ことになる。
【0006】しかして、図7を参照してその動作を説明
すると、横方向は時間を、縦方向は電圧を示しており、
112は三角波発振器の出力であって、時間と共に一定
の勾配で上昇し最大値に達すると今度は一定の勾配で下
降し、最小値に達すると再び上昇に転じ、以後この動作
を繰り返す。又、111は入力電圧であって、その瞬時
値は三角波の最小値最大値の間に含まれること、またそ
の変化する速さは三角波よりも十分遅いこと、言い換え
れば三角波の周波数よりも入力の周波数が十分に低いこ
とが要求され、この条件が満たされている状態におい
て、113は電圧コンパレータの出力であって、図のよ
うに入力電圧が三角波の瞬時値よりも高ければ高電圧す
なわちON、低ければ低電圧すなわちOFFとなる。三
角波の一サイクルでこの出力を平均したものは入力電圧
に比例する。これでPWMが実現されたわけである。出
力がON、OFFされる周波数はPWMのキャリア周波
数又はスイッチング周波数と呼ばれ、この例では三角波
の周波数がキャリア周波数となる。またこの周波数成分
を単にキャリアと呼ぶ。
【0007】また、従来PWMと関連付けられてこなか
ったが、広く用いられている技術にPLL(Phase
Locked Loop)が知られている。ここで一
旦、PWMからは離れてPLLについて説明すると、こ
のPLLは信号の位相を他の基準となる信号にロックす
なわち固定する手法である。
【0008】図8はその基本構成を示し、201は上述
した基準となる信号源であり、この出力の位相をθi
し、202は位相比較器であり、基準信号と電圧制御発
振器204(以下「VCO」とも称する。)の出力を二
つの入力として、その位相差に比例した電圧を発生し、
この出力をVφとする。又、203はループフィルタで
あって、位相比較器202の出力のうち、必要な周波数
成分を取り出して、次のVCO204に入力し、この出
力をVvとする。又、電圧制御発振器204は、入力電
圧に比例した周波数の信号を出力する発振器である。こ
の出力の位相をθ0とし、この出力は前述の位相比較器
の一方の入力に接続され、ループを形成する。
【0009】次にその動作について、入力信号及びVC
Oの出力は正弦波の場合も方形波の場合もあるが、ここ
では方形波の場合で述べると、入力信号とVCOの出力
の周波数が一致した状態がPLLがロックした状態であ
る。この時θiとθ0には一定の位相差がある。位相比較
器202はこの位相差に比例した電圧を発生する。位相
比較器202の実現方法も幾つかあるが、ここでは汎用
デジタル素子である、EX−ORゲートを使用した場合
について述べる。
【0010】図9はEX−ORゲートを位相比較器20
2に使った場合の動作を示し、横方向は時間を、縦方向
は電圧を示している。211は基準信号θiであり、2
12はVCOの出力θ0であり、213は位相比較器の
出力Vφである。これら二つの入力θi、θ0のどちらか
が高電圧すなわちONの時、出力もON、それ以外の
時、出力は低電圧すなわちOFFとなる。図の如く二つ
の入力の位相差が1/4サイクルすなわちラジアンで表
わしてπ/2である時には、出力の平均値は高電圧の1
/2となる。一般に二つの入力の位相差を横軸に出力の
平均値を縦軸にとってグラフに示すと図10のようにな
る。
【0011】又、ループフィルタ203は、この出力の
平均値を取り出すためのものであって、通常ローパスフ
ィルタが使われる。EX−ORゲートに限らずどのよう
な種類の位相比較器を使ってもその出力には位相差に比
例した電圧だけではなく、キャリア周波数などの高周波
成分が含まれている。この高周波成分を取り除くために
ループフィルタ203が使われており、またPLL全体
の応答を決める作用もある。ループフィルタ203の出
力VvはVCO204に入力されて、その電圧によって
決まる或る周波数の信号を発振する。これら各部の信号
がつりあっている状態がロックしている状態である。
【0012】ここで、何らかの原因でθiが変化したと
すると、位相比較器202はその位相差に応じて出力を
変化させ、この変化はループフィルタ203を通過した
後にVCO204に入力されてθ0の変化を引き起こ
す。このθ0の変化がθiの変化と同じになれば再び両者
の位相差(θi−θ0)は元と同じ状態になる。このよう
にθiとθ0の位相差が一定になるように動作するのがP
LLである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここに、PWMのキャ
リア周波数と、出力の応答周波数の間には、キャリア周
波数/応答周波数=100程度以上、なる関係があるべ
きだと考えられ、これは出力に対して、(a).入力信
号の再現性が良いこと、(b).キャリアが十分抑圧さ
れていることが要求されるからである。
【0014】上記(a)に対しては、キャリアの1サイ
クルの平均値で入力に対する近似が行われるから一サイ
クルの時間が出力の変化時間より短いほど良く近似でき
るため、上記(b)に対しては周波数比が大きいほど、
出力のローパスフィルタによる減衰率が大きくとれるた
めである。つまり20KHzの応答周波数を得るために
は2MHz程度以上のキャリア周波数が必要であること
になる。
【0015】前項で示した従来の方法ではキャリア周波
数を1MHz以上にすることは容易でない。その理由
は、三角波は高周波では扱いが難しく、これは回路の位
相ずれにより波形が崩れるからであり、又、電圧コンパ
レータの高速化が難しく、これはアナログ電圧の比較で
は広帯域化するほど雑音に弱くなるからである。現在市
販されているPWM制御用ICでもキャリア周波数1M
z以上で動作するものは少ない。また高周波化のため
には制御回路のみならず、出力段に使用する電力制御素
子自体の高速化も、もちろん必要である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は三角波も電圧コ
ンパレータも使用せずに、このような課題を解決するこ
とを目的とするもので、請求項1記載の発明のPWM制
御回路は、PWMキャリアに対応する方形波を出力する
発振器と、入力電圧に対応した周波数の信号を出力する
電圧制御発振器と、この電圧制御発振器からの出力と上
記発振器からの出力との位相差に対応したデューテイの
方形波を出力する位相比較器と、この位相比較器からの
出力とPWMへの入力とを加算した電圧を発生し、この
出力を前記電圧制御発振器に出力する加算器とからな
り、上記位相比較器の出力をPWMからの出力とするこ
とを特徴とするものである。
【0017】又、請求項2記載の発明のPWM制御回路
は、請求項1記載の発明において、上記加算器からの出
力をループフィルタを通して上記電圧制御発振器に出力
することを特徴とするものである。
【0018】又、請求項3記載の発明のPWM制御回路
は、請求項1記載の発明において、上記PWMへの入力
を一方のループフィルタを通して上記加算器に出力する
と共に上記位相比較器からの出力を他方のループフィル
タを通して加算器に出力することを特徴とするものであ
る。
【0019】
【作用】前記の如く、方形波で動作するPLLにおいて
は、位相比較器の出力に二つの入力の位相差に比例した
デューティの方形波が得られている。従来PLLにおい
て、位相比較器の出力はその直流と低周波成分すなわち
発振周波数よりも十分低い周波数の成分のみが利用さ
れ、発振周波数の成分は捨てられてきた。
【0020】しかし、このデューティーを制御された方
形波とはPWMに他ならないわけである。すなわちPL
Lの位相比較器の出力をそのままの形で使用する構成の
PWM制御回路が考えられ、PLLでは100MHz
度までの応用が容易であるからPWMの高周波化が十分
可能であると考えられる。ただし入力電圧に比例した位
相差を持つ二つの信号を発生させなければならない。こ
れは位相比較器の出力に入力電圧を加算することによっ
て実現できる。
【0021】一定の周波数の信号にPLLがロックした
状態ではVCOの入力電圧は一定である。これはロック
した元の信号とVCOの出力信号の位相差によらない。
なぜならばVCOの発振周波数はその入力電圧の現在値
と一対一の関係にあるが、その位相は入力電圧の現在値
と一意的な関係にないからである。
【0022】したがってこの状態でVCOへの入力電圧
に位相比較器の出力以外の電圧を加えれば、位相比較器
の出力はそれを打ち消すように変化することになる。位
相比較器の出力が変化することは、その出力である方形
波のデューティーが変化することであるから、これで前
記のことが実現できたことになる。すなわちVCOの入
力に加える位相比較器の出力以外の電圧をPWMの入力
と考えれば、位相比較器の出力はPWMの出力となって
いるのである。以上が本発明のPWM制御回路の原理で
ある。
【0023】
【実施例】図1は請求項1記載の発明の一実施例のブロ
ック図であって、1はPWMキャリアに対応する方形波
を出力する発振器である。この周波数はPWMのキャリ
ア周波数に等しいか、または位相比較器の種類によって
はその1/2の周波数になることもある。
【0024】2は電圧制御発振器(以下同様に「VC
O」とも称する。)であり、入力電圧Vvに対応、この
場合比例した周波数の方形波の信号を出力する。
【0025】3は位相比較器であって、上記発振器1か
らの出力θiと上記電圧制御発振器2からの出力θ0との
位相差(θi−θ0)に比例したデューティーの方形波V
φを発生する。
【0026】4は加算器であり、上記位相比較器3から
の出力とこのPWM回路への入力としての入力電圧Vi
とを加算した電圧Vvを発生し、この出力を前記電圧制
御発振器2に入力する。
【0027】そして、上記位相比較器3からの出力Vφ
をそのままPWM回路からの出力V0として外部に取り
出すこととし、しかして、この発明のPWM回路への入
力としての前記入力電圧Viに対して、この発明のPW
M回路からの出力として、出力電圧をV0とするPWM
信号を発生させている。
【0028】次に、定性的な説明は前記のとおりである
から、ここでは式を使いその動作を定量的に説明する
と、図1において、 θi=入力位相 [rad] θ0=出力位相 [rad] Kφ=位相比較器の利得定数 [V/rad] KV=VCOの変換利得 [rad/Vs] Vi=入力電圧 [V] Vφ=位相比較器の出力電圧 [V] Vo=PWM出力電圧 [V] Vv=VCO入力電圧 [V] とする。
【0029】この図1においては、入力電圧Vi、加算
器4が無く、位相比較器3の出力が直接VCO2に接続
されていれば、ループフィルタの無いPLLの基本回路
である。この場合θiに対するθoの応答は、 Vφ=(θi−θo)Kφ (1) Vv=Vφ (2) dθo/dt=VvV (3) ∴ dθo/dt=(θi−θo)KφV (4) 式(4)をラプラス変換すると、 sθo(s)=(θi(s)−θo(s))KφV (5) ∴ θo(s)/θi(s)=KφV/(s+KφV) (6) となる。これはよく知られたPLLの応答の基本式にお
いてループフィルタの特性を1としたものである。ここ
でθiは一定とし、替わりに Vi=θi’Kφ (7) なる電圧が位相比較器3の出力に加えられたとすれば、
それは位相比較器3の入力にθi’の位相が加えられた
のと等価である。これを実現するのが位相比較器3の後
段に設けられた加算器4である。Viに対するθoの応答
は式(7)より θi’=Vi/Kφ (8) を式(6)のθiに代入して、 θo(s)/Vi(s)=KV/(s+KφV) (9) となる。
【0030】PWMからの出力Voは位相比較器の出力
φと等しく、またθiを一定としているので式(1)
より Vo=Vφ=−θoφ (10) すなわち θo=−V0/Kφ (11) これを式(9)に代入して Vo(s)/Vi(s)=−KφV/(s+KφV) (12) となる。
【0031】これがこのPWMの応答の基本式である。
これは式(6)と符合が異なるだけで同一の特性であ
る。すなわちPWMへの入力としての入力電圧に対する
PWMからの出力の応答は、使用するPLLの特性と同
じになる。
【0032】図1においては、通常PLLにおいて位相
比較器の後段に設けられるループフィルタが存在しな
い。これは上述の通り原理的にはループフィルタが無く
ても動作可能と考えられるからである。PLLにおける
ループフィルタの役割は既に述べた通りであり、本発明
においても同様の目的でループフィルタを使用すること
ができる。
【0033】図2は請求項2記載の発明の一実施例のブ
ロック図であって、上記請求項1記載の発明の一実施例
としての上記図1において、その加算器4の後段にルー
プフィルタ5を設け、加算器4からの出力をループフィ
ルタ5を通して上記電圧制御発振器2に出力するもの
で、それ以外の構成は図1の実施例と同一である。
【0034】この場合の動作は、 KF=フィルタ利得 無次元 として図1の場合と同様に計算すると、式(2)が Vv=VφF (13) と変わり、式(12)は Vo(s)/Vi(s)=−KφFV/(s+KφFV) (14) となる。
【0035】図3は請求項3記載の発明の一実施例のブ
ロック図であって、上記請求項1記載の発明の一実施例
としての上記図1において、二つの同一特性を持つルー
プフィルタ6・7を用い、上記PWMへの入力を一方の
ループフィルタ6を通して加算器4に出力すると共に位
相比較器3からの出力を他方のループフィルタ7を通し
て加算器4に出力し、しかして入力電圧Viがループフ
ィルタ6を通過した電圧と、位相比較器3の出力V
φが、ループフィルタ7を通過した電圧とを加算器4で
加算するものであり、それ以外の構成は図1の実施例と
同一である。
【0036】この場合加算器4の入力において考えると
iは、 ViF=θi’KφF (15) なるθi’が位相比較器に入力されたのと等価である。
すなわち Vi=θi’Kφ (16) となり、これは式(7)と等しいので図2の場合と同一
の結果を得る。
【0037】図3の実施例を図2の実施例と比べた場合
のメリットは、回路を実現する上で加算器に振幅の大き
な高周波の方形波が入力されないで済み、加算器の入力
条件が易しくなるという点である。
【0038】図4は上記図3で示した実施例を電力増幅
器に応用した試作品の回路図であり、この場合PWMキ
ャリア周波数を4MHzとして出力応答周波数20KHz
を目標とした。又、負荷抵抗は8Ωとした。
【0039】この図4の回路の構成を説明すると、Vi
はPWMへの入力としての入力電圧であり、PWMから
の出力としての出力電力はP0に得られる。又、電源は
iから直流電力を供給する。この例では入力電圧Vi
コンデンサC1によってその直流成分をカットされてい
るが、直流まで応答するように設計することも可能であ
る。
【0040】ブロックAは入力電圧の増幅器であり、こ
れは微小入力電圧をキャリア信号と同程度の大きさに増
幅するためのものであり、ブロックBはループフィルタ
であって、図3のループフィルタ6に対応しており、
又、ブロックCはループフィルタであって、図3のルー
プフィルタ7に対応し、ブロックDは加算器であって、
図3の加算器4に対応している。この加算器には二つの
ループフィルタからの出力の他にポテンショメータVR
1からの一定の電圧が加えられている。これは入力が0
の時の出力のデューティーを決めるためのもので、加算
器の出力はこれらすべての和であってPWMからの出力
もこれらすべての和に従って変化する。
【0041】ブロックEは図3の発振器1に対応するP
WMキャリア信号の発振器であり、この例では位相比較
器にEX−ORゲートを使用したため実際のキャリア周
波数である4MHzの1/2の2MHzの方形波発振器を
使っている。尚、例えばRS−フリップフロップ型等の
位相比較器を使用することもできる。
【0042】ブロックFはPLLの大部分の機能を含
み、図3の位相比較器3、電圧制御発振器2に対応する
ものである。
【0043】ブロックGは電力スイッチング回路で、ブ
ロックFからのPWMからの出力としてのPWM信号V
φを受けて供給電力Piをスイッチングする。L2、C6
から成るのはキャリア信号を抑圧するローパスフィルタ
であって、出力P0に入力電圧Viと相似形の波形が得ら
れるようにしている。
【0044】本試作品の動作は既に説明した通りである
ことを確認するため、測定したところ、図5に示す本試
作品の周波数特性を得た。負荷抵抗8Ωを接続した状態
で測定したものである。
【0045】この図で11は振幅の周波数特性である。
横軸は周波数を示し、縦軸は出力振幅/入力振幅すなわ
ち利得を示し、目盛りは左側のものを使う。
【0046】12は位相の周波数特性であり、横軸は1
1と共通で周波数を示し、縦軸は入力の位相に対する出
力の位相差を度で示したもので、目盛りは右側のものを
使っている。
【0047】この図から、所期の目標は達成されたとい
える。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上述の如く、PW
Mキャリアに対応する方形波を出力する発振器と、入力
電圧に対応した周波数の信号を出力する電圧制御発振器
と、この電圧制御発振器からの出力と上記発振器からの
出力との位相差に対応したデューテイの方形波を出力す
る位相比較器と、この位相比較器からの出力とPWMへ
の入力とを加算した電圧を発生し、この出力を前記電圧
制御発振器に出力する加算器とを備えてなり、上記位相
比較器の出力をPWMからの出力とすることにより、従
来適用できなかった高周波領域までのPWMの適用が可
能となり、多くの電力制御機器のエネルギー効率改善に
役立つものとなる。
【0049】また請求項2記載の発明は、加算器からの
出力をループフィルタを通して電圧制御発振器に出力す
ることにより、請求項1記載の発明の効果に加えて、出
力の平均値を取り出すことができ、キャリア周波数など
の高周波成分を取り除くことができるので電圧制御発振
器の動作が安定すると共に回路全体の応答を任意に決め
ることもできる。
【0050】また請求項3記載の発明は、上記PWMへ
の入力を一方のループフィルタを通して上記加算器に出
力すると共に上記位相比較器からの出力を他方のループ
フィルタを通して加算器に出力することにより、請求項
1記載の発明の効果に加えて、回路を実現する上で加算
器に振幅の大きな高周波の方形波が入力されないで済
み、加算器の入力条件を易しくすることができる。
【0051】以上、所期の目的が充分達成されたことに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は請求項1記載の発明の実施例の回路ブロ
ック図である。
【図2】図2は請求項2記載の発明の実施例の回路ブロ
ック図である。
【図3】図3は請求項3記載の発明の実施例の回路ブロ
ック図である。
【図4】図4は請求項3記載の発明を応用した試作品の
回路図である。
【図5】図5は図4の試作品の回路の周波数特性図であ
る。
【図6】従来から使われているPWM制御回路の構成系
統図である。
【図7】図6に示すPWM制御回路の動作説明波形図で
ある。
【図8】従来から使われているPLLの構成系統図であ
る。
【図9】図8に示すPLLの説明波形図である。
【図10】図8に示すPLLの説明波形図である。
【符号の説明】
1 発振器 2 電圧制御発振器 3 位相比較器 4 加算器 5 ループフィルタ 6 ループフィルタ 7 ループフィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWMキャリアに対応する方形波を出力
    する発振器と、入力電圧に対応した周波数の信号を出力
    する電圧制御発振器と、この電圧制御発振器からの出力
    と上記発振器からの出力との位相差に対応したデューテ
    イの方形波を出力する位相比較器と、この位相比較器か
    らの出力とPWMへの入力とを加算した電圧を発生し、
    この出力を前記電圧制御発振器に出力する加算器とから
    なり、上記位相比較器の出力をPWMからの出力とする
    ことを特徴とするPWM制御回路。
  2. 【請求項2】 上記加算器からの出力をループフィルタ
    を通して上記電圧制御発振器に出力することを特徴とす
    る請求項1記載のPWM制御回路。
  3. 【請求項3】 上記PWMへの入力を一方のループフィ
    ルタを通して上記加算器に出力すると共に上記位相比較
    器からの出力を他方のループフィルタを通して加算器に
    出力することを特徴とする請求項1記載のPWM制御回
    路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005260834A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Mitsubishi Electric Corp Pll回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005260834A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Mitsubishi Electric Corp Pll回路

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