JPH08169409A - バンド掛け機械用のバンド送り及び張力付与装置、及びバンド掛け機械内でバンドを送りかつ張るための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンド掛け機械用のバンド送り及び張力付与
装置において、バンド掛け組体に適切に送られなかった
バンドを自動的に再送りするようにする。 【解決手段】 バンド送り及び張力付与装置１０は、バ
ンド送り機構３０と、バンド張力付与機構４０と、送り
及び張力付与カム７１によって旋回される枢動ローラキ
ャリッジ５０と、バンド１２を送る間に障害物によって
バンド掛け組体内に適切に送られることを阻止されたバ
ンド１２を受容するためのバンドあふれ出しハウジング
と、バンド１２を張る間にバンド掛け組体またはバンド
あふれ出しハウジングから引き戻されたバンド１２を受
容するためのバンド伸張ハウジング２１とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本出願は、１９９３年１２月
９日に出願された米国特許出願第０８／１６４，４５０
号に基づいた一部継続出願の対応日本出願である。本発
明は、動力付きバンド掛け機械においてバンド（ストラ
ップ）を送りかつ張るための新規な方法および装置に関
する。本発明は特に、鋼製または重合体製のバンドをバ
ンド掛け組体に送る新規なバンド送り及び張力付与装置
であって、バンド掛け組体においてバンドが、パッケー
ジの周りに封じ止めされ且つ張力をかけられたループ状
に形成される、新規なバンド送り及び張力付与装置に関
する。本発明はまた、バンドあふれ出しハウジングとバ
ンド伸張ハウジングとを有する新規なバンド送り及び張
力付与装置であって、最初のときにバンドがバンド掛け
組体に適切に送られなかった場合にそのバンドをバンド
掛け組体に自動的に再送りする、新規なバンド送り及び
張力付与装置に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】バン
ド掛け機械は、輸送、貯蔵および商取引のためにパッケ
ージをしっかりと縛るために、パッケージの周りに鋼製
または重合体製のバンドを、封じ止めされ且つ張力をか
けられたループ状に掛ける。自動バンド掛け機械は一般
的に自動バンド送り機構を具備し、この自動バンド送り
機構は最初にバンドをバンド掛け組体に送る。このバン
ド掛け組体は環状の通路（チャネル）またはバンド受容
シュートを備え、このバンド掛け組体において、バンド
が、縛られるべきパッケージを包囲するループ状に形成
される。次いで、自動バンド張力付与機構がバンドに張
力をかけ、その結果バンド掛け組体は、パッケージをし
っかりと縛るようにバンドシールを形成することができ
る。鋼製バンドは典型的には金属クリップによって封じ
止めされ、重合体製バンドは典型的には、加熱された刃
または摩擦作用によって形成される溶接部により封じ止
めされる。フレームに支承されたモータ駆動されるシャ
フトによって回転せしめられる一対の互いに反対向きに
回転するローラ間にバンドを摩擦係合させることによ
り、バンドをバンド掛け組体に送ることが示唆されてき
た。同様に、一対の互いに反対向きに回転するローラ間
にバンドを摩擦係合させることによりバンドに張力をか
けることが示唆されており、この場合一対の互いに反対
向きに回転するローラは、バンドがパッケージの周りに
きついループ状をなすようにバンドを引っ張る。例え
ば、Harmon他の米国特許明細書第３，２３２，２１７号
には、ブラケット上に取り付けられた二対の互いに反対
向きに回転するローラを具備するバンド送り及び張力付
与機構が開示されており、これら二対の互いに反対向き
に回転するローラは、バンド掛け組体内のバンドを送る
又は張るためにバンドと摩擦係合するように位置決めさ
れることができる。しかしながら、自動バンド掛け機械
はしばしば、バンドをバンド掛け組体に送ることに関す
る問題点に遭遇する。例えば、バンド掛け組体内での包
装作業または束ね作業によって生じせしめられる可能性
がある障害物のために、バンドが環状通路（環状チャネ
ル）に沿って適切に送られない可能性がある。バンドを
送る間にバンド掛け組体によって進行を妨げられたバン
ドは、バンド送り及び張力付与装置内に蓄積し且つもつ
れるようになる可能性がある。同様に、バンドを張る間
にバンド掛け組体によってしっかりと保持されなかった
バンドはバンド掛け組体から引っ込められ、このバンド
がバンド送り及び張力付与装置内に蓄積し且つもつれる
ようになる可能性がある。うまく送られなかったバンド
は、次いでバンド送り機構によって再送りされなければ
ならない。従来このことは、技能者が手作業でバンドを
再送りすることを必要としたが、これはかなり大きな生
産性の損失を招く。また、公知のバンド送り及び張力付
与機構には、バンドがかなり大きな機械的応力を受け、
これにより、バンドを掛ける最中または縛られたパッケ
ージを取り扱う最中にバンドの破壊がもたらされる可能
性があるという欠点があった。機械的応力は、バンドに
限らず、バンド送り機構および特にバンド張力付与機構
にも及ぼされる。バンド送り機構および特にバンド張力
付与機構は、バンドを送る及び張る間にかなり大きな摩
擦力を受ける可能性がある。従って、バンド掛け機械に
おいてバンドを送りかつ張る技術に関する進歩に対する
顕著な必要性が存在する。

【０００３】本発明の目的は、新規なバンド送り及び張
力付与装置を提供することにある。本発明の別の目的
は、第１回目にバンド掛け組体に適切に送られなかった
バンドを自動的に再送りする新規なバンド送り及び張力
付与装置を提供することにある。

【０００４】本発明の更に別の目的は、バンド掛け組体
に適切に送られることを妨げられたバンドを受容するた
めのバンドあふれ出しハウジングを有する新規なバンド
送り及び張力付与装置を提供することにある。本発明の
更に別の目的は、バンドを張る間にバンド掛け組体から
引き戻されたバンドを受容するためのバンド伸張ハウジ
ングを有する新規なバンド送り及び張力付与装置を提供
することにある。

【０００５】本発明の更に別の目的は、経済的に製造す
ることができると共に容易に操作することができる新規
なバンド送り及び張力付与装置を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、バンドを送りかつ張る間にバ
ンドが受ける損傷を最小化する新規なバンド送り及び張
力付与装置を提供することにある。

【０００６】本発明の更に別の目的は、カムによって作
動される送りローラを有し、この送りローラがバンドを
バンド掛け組体に送る新規なバンド送り及び張力付与装
置を提供することにある。本発明の更に別の目的は、カ
ムによって作動される張力付与ローラを有し、バンド掛
け組体内でバンドがループ状に形成された後にこの張力
付与ローラがバンド上に一定の又は可変の張力をかけ
る、新規なバンド送り及び張力付与装置を提供すること
にある。

【０００７】本発明の更に別の目的は、バンドを送りか
つバンドに張力をかけるために必要とされるエネルギ量
を低減させる新規なバンド送り及び張力付与装置を提供
することにある。本発明の更に別の目的は、バンド送り
及び張力付与装置上にかかる応力を低減させ、これによ
りバンド送り及び張力付与装置の信頼性と寿命とを増大
させる、新規なバンド送り及び張力付与装置を提供する
ことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】従って本発明は、動力付
きバンド掛け機械においてバンドを送りかつ張るための
新規な方法および装置を目指している。本発明によるバ
ンド送り及び張力付与装置は、バンド送り機構と、バン
ド張力付与機構と、カム従動子を有する枢動ローラキャ
リッジと、バンド掛け組体に適切に送られることを妨げ
られたバンドを受容するためのバンドあふれ出しハウジ
ングと、バンドに張力をかける間にバンド掛け組体から
引き戻されたバンドを受容するためのバンド伸張ハウジ
ングとを具備する。バンドあふれ出しハウジングとバン
ド伸張ハウジングとにより、バンドは、よじれ及びもつ
れの無い状態に保たれる。バンド送り機構は、固定され
た送り駆動ローラと、枢動ローラキャリッジ上に配置さ
れた送り従動ローラとを備える。バンド張力付与機構
は、固定された張力付与駆動ローラと、枢動ローラキャ
リッジ上に配置された張力付与従動ローラとを備える。
枢動ローラキャリッジは送り及び張力付与カムによって
旋回され、この送り及び張力付与カムは送り位相表面と
張力付与表面とを有する。送り位相表面はカム従動子と
係合して枢動ローラキャリッジを旋回させ、その結果、
バンド送り機構がバンド部分と係合してバンドをバンド
掛け組体に向けて送るようにバンド送り機構が作動され
る。バンド掛け組体においてバンドはパッケージの周り
にループ状に形成される。バンド送り及び張力付与機構
は第１の把持器を作動させ、この第１把持器はバンド掛
け組体内のバンドの端部を締める。次いで、送り及び張
力付与カムの張力付与表面がカム従動子と係合して枢動
ローラキャリッジを旋回させ、その結果、バンド張力付
与機構がバンド部分と係合してループ状のバンドに張力
をかけるようにバンド張力付与機構が作動される。バン
ド送り及び張力付与装置はまた、第２の把持器を作動さ
せ、この第２把持器は、パッケージの周りの閉じたルー
プ状をなす張られたバンドを締める。その結果バンド掛
け組体は、閉じたループ状のバンドを封じ止めするバン
ド接合部を形成することができる。バンドが第１把持器
によって適切に係合されなかった場合、またはバンド掛
け組体内の障害物のためにバンドがバンドあふれ出しハ
ウジング内に保持されている場合には、バンドはバンド
掛け組体またはバンドあふれ出しハウジングから完全に
引っ込められ、このバンドがバンド伸張ハウジング内に
向かわせられる。送り位相表面がカム従動子と再び係合
して枢動ローラキャリッジを旋回させ、その結果、バン
ド送り機構がバンド部分と係合してバンドをバンド掛け
組体に向けて再送りするようにバンド送り機構が作動さ
れるまで、バンドはバンド伸張ハウジング内に保持され
る。第１回目にバンドが進行を妨げられたとき、又はバ
ンドが第１把持器によって適切に締められなかったとき
には、本バンド送り及び張力付与装置はバンドをバンド
掛け組体に自動的に再送りする。一つの実施態様では、
バンド送り及び張力付与機構の上方に配置されたバンド
伸張ハウジング内に配置されたバンドの重量および位置
により、バンドがバンド送り機構から完全に引っ込めら
れることが阻止される。これにより、バンド送り機構が
バンドと係合しかつバンドをバンド掛け組体に再送りす
ることが確保される。別の実施態様では、バンド伸張ハ
ウジングがバンド送り及び張力付与機構の下方に配置さ
れ、このバンド伸張ハウジング内でバンド自体が折り重
ねられる。これにより上方への弾力作用が生み出され、
斯くしてバンドがバンド送り機構から係合を離脱するこ
とが阻止される。一方向バンド案内部またはフィンガ
が、バンドがバンド分与コイル部またはバンド供給部に
戻ることを阻止し、この一方向バンド案内部またはフィ
ンガが、バンドを張る間にバンドをバンド伸張ハウジン
グ内に案内する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施例について詳細に説明する。図１は、バンド
（ストラップ）供給組体から供給されるバンド（ストラ
ップ）１２をバンド掛け組体に送ると共にバンド１２に
張力を付与するための新規なバンド送り及び張力付与装
置１０の斜視図であり、上述のバンド掛け組体はパッケ
ージの周りにバンド１２を、張られ且つ閉じたループ状
に掛ける。バンド１２は鋼製バンド又は重合体製バンド
であることができ、重合体製バンドは織り目をなす表面
を有することができる。バンド掛け組体と、パッケージ
と、バンド供給組体とは図面中に示されていない。

【００１０】本発明による新規なバンド送り及び張力付
与装置１０は全体的に、フレーム２０と、バンド送り機
構３０と、バンド張力付与機構４０と、枢動ローラキャ
リッジ５０と、キャリッジレバーアーム６０と、カム組
体７０と、足踏みスイッチによって作動されることがで
きる動力駆動列組体とを具備する。なお、足踏みスイッ
チと動力駆動列組体とは図示されていない。バンド送り
機構３０は、送り駆動ローラ３２と、送り従動ローラ３
４とを備える。送り駆動ローラ３２は送り駆動シャフト
３６によって時計回り方向に回転駆動され、これら送り
駆動ローラ３２と送り駆動シャフト３６との双方はフレ
ーム２０上に固定的に取り付けられる。送り従動ローラ
３４はシャフト３８上で回転可能となっており、この送
り従動ローラ３４は、後述するように送り駆動ローラ３
２によって反対方向に回転駆動されることができる。送
り駆動ローラ３２と送り従動ローラ３４とは夫々、好ま
しくはバンド１２と同じ幅のローラ周表面３９を有す
る。これらのローラ周表面３９はまた、バンド１２部分
との接触摩擦を増大させるために織り目を付けられるこ
とができる。バンド張力付与機構４０は、張力付与駆動
ローラ４２と、張力付与従動ローラ４４とを備える。張
力付与駆動ローラ４２は張力付与駆動シャフト４６によ
って反時計回り方向に回転駆動され、張力付与駆動ロー
ラ４２と張力付与駆動シャフト４６との双方はフレーム
２０上に固定的に取り付けられる。この代わりに、張力
付与駆動ローラ４２はクラッチ４７を介して張力付与駆
動シャフト４６に連結されることができ、その結果張力
付与駆動シャフト４６に対して張力付与駆動ローラ４２
が滑ることが可能にされる。同様のクラッチ装置がバン
ド送り機構３０上にも使用されることができる。張力付
与従動ローラ４４がシャフト４８上で回転可能となって
おり、この張力付与従動ローラ４４は、後述するように
張力付与駆動ローラ４２によって反対方向に回転駆動さ
れることができる。張力付与駆動ローラ４２と張力付与
従動ローラ４４とは夫々、好ましくはバンド１２と同じ
幅のローラ周表面４９を有する。これらのローラ周表面
４９はまた、バンド１２部分との接触摩擦を増大させる
ために織り目を付けられることができる。また、張力付
与駆動ローラ４２および張力付与従動ローラ４４は互い
に相補状をなす歯４３および４５を夫々備えることがで
き、その結果張力付与駆動ローラ４２が、張力付与従動
ローラ４４と係合しかつ張力付与従動ローラ４４を反対
向きの回転方向に回転させることが可能ならしめられ
る。同様の相補状をなす歯がバンド送り機構３０上にも
使用されることができる。送り駆動シャフト３６および
張力付与駆動シャフト４６は動力駆動列組体によって回
転駆動される。

【００１１】枢動ローラキャリッジ５０は枢動ローラブ
ラケット５２を具備し、この枢動ローラブラケット５２
は、従来技術で公知のように枢支部材５４によってフレ
ーム２０に旋回可能に取り付けられる。送り従動ローラ
３４および張力付与従動ローラ４４は夫々シャフト３８
及びシャフト４８によって枢動ローラブラケット５２上
に回転可能に配置される。枢支部材５４、従って枢動ロ
ーラブラケット５２の枢支点は、送り従動ローラ３４と
張力付与従動ローラ４４間に位置する。枢動ローラキャ
リッジ５０は更に、キャリッジレバーアーム６０を具備
し、このキャリッジレバーアーム６０は第１のレバーア
ーム６１と第２のレバーアーム６３とを有する。第１レ
バーアーム６１は枢動ローラブラケット５２から延びて
おり、かつ遠位端部６２で終わっている。第２レバーア
ーム６３は、枢動ローラブラケット５２内のスリット内
に旋回可能に配置された基部端部６４を有する。カム従
動子６７が第２レバーアーム６３の遠位端部６５に配置
される。第１レバーアーム６１は、第１レバーアーム６
１の遠位端部６２の近傍に配置された第１のばね６８を
介してフレーム２０に連結される。第２レバーアーム６
３は第２のばね６９を介して第１レバーアーム６１に連
結される。第１ばね６８は、枢動ローラブラケット５２
を反時計回り方向に旋回させるように第１レバーアーム
６１を付勢し、その結果カム従動子６７が送り及び張力
付与カム７１と係合する。第２ばね６９は第２レバーア
ーム６３を第１レバーアーム６１に向けて付勢し、その
結果カム従動子６７が送り及び張力付与カム７１と接触
せしめられると共に第２レバーアーム６３が第１レバー
アーム６１に向けて付勢される。また、枢動ローラキャ
リッジ５０が、バンド送り機構３０及びバンド張力付与
機構４０と係合するように旋回されるとき、第１ばね６
８と第２ばね６９とは、後述するように振動減衰作用を
もたらす。

【００１２】カム組体７０は、送り及び張力付与カム７
１と、把持カム７２と、正面カム７３とを具備する。こ
れらの送り及び張力付与カム７１、把持カム７２および
正面カム７３のすべては、フレーム２０に対して固定的
に配置されたカムシャフト７４上に回転可能に配置され
る。送り及び張力付与カム７１は、送り位相表面７５
と、第１の中立位相表面７６と、低張力付与位相表面７
７と、高張力付与位相表面７８と、第２の中立位相表面
７９とを有する。しかしながら、送り及び張力付与カム
７１は単一の張力付与表面のみを有することができる。
把持カム７２は、バンド端部把持表面８１と、第１の中
立表面８２と、ループ把持表面８３と、第２の中立表面
８４とを有する。カムシャフト７４は、図示しない動力
駆動列組体によって回転駆動される。

【００１３】フレーム２０は、基部（図示しない）と、
ハウジング（図示しない）と、バンド１２を送りかつバ
ンド１２に張力を付与する間にバンド１２の一部分を保
持するためにバンド送り及び張力付与機構の上方に配置
されたバンド伸張ハウジング２１と、バンド送り込み案
内部２８と、一方向バンド案内部２２とを具備し、一方
向バンド案内部２２は、バンド送り込み案内部２８に対
して付勢されたばねクリップ２３を有する。一つの実施
例では、バンド伸張ハウジング２１の幅がバンド１２の
幅よりもわずかに広く形成され、その結果バンド１２が
バンド伸張ハウジング２１内に入ることが可能にされる
と共にバンド１２がバンド伸張ハウジング２１内でもつ
れたり或いはよじれたりすることが防止される。バンド
１２がバンド供給組体から引かれ且つばねクリップ２３
とバンド送り込み案内部２８間を通ってバンド送り機構
３０に向けて送られることを可能にするように、ばねク
リップ２３が付勢される。フレーム２０は更に、バンド
１２をバンド伸張ハウジング２１とバンド送り機構３０
間で案内するために第１の垂直バンド案内部２４と第２
の垂直バンド案内部２５とを具備することができる。フ
レーム２０は更に、バンド送り機構３０とバンド張力付
与機構４０間でバンド１２を案内するためにバンド送り
機構３０とバンド張力付与機構４０間に配置された上方
バンド案内部２６と下方バンド案内部２７とを具備する
ことができる。なお、これについては後述する。図５お
よび図６に別の実施例を示す。図５および図６に示す実
施例では、バンド伸張ハウジング１２１がバンド送り及
び張力付与機構の下方に配置される。上方バンド案内部
１７０と下方バンド案内部１７２とがバンド１２をバン
ド供給組体からバンド送り及び張力付与機構に案内す
る。下方バンド案内部１７２は、バンド伸張ハウジング
１２１への通路を形成する開口部１７４を備える。別の
実施例では、バンド送り機構３０とバンド供給部間に配
置された一方向バンド案内部が、フレーム２０に連結さ
れたばね１６２の付勢力の作用下で軸線Ａ回りに旋回可
能なフィンガ１６０を備える。後述するようにフィンガ
１６０はバンド１２に対して付勢されている。

【００１４】図５および図６はまた、バンドあふれ出し
ハウジング１１０がバンド送り及び張力付与機構の上方
に配置された実施例を示す。バンド伸張ハウジング１２
１と同様にバンドあふれ出しハウジング１１０はバンド
１２の幅よりもわずかに広い幅を有し、バンド１２は、
もつれたり或いはよじれたりすることなくバンドあふれ
出しハウジング１１０内に保持される。バンド送り機構
３０とバンド掛け組体間に配置されたバンド案内部１３
０がバンド１２をバンド掛け組体に案内する。バンド案
内部１３０は、下方案内部分１３２と、上方案内部分１
３４および１３６とを具備する。上方案内部分１３４お
よび１３６は下方案内部分１３２から、バンド１２の通
行を可能にすると共にこれら上方案内部分１３４，１３
６と下方案内部分１３２間でバンド１２が座屈されるこ
とを防止する距離だけ分離される。しかしながら、上方
案内部分１３４と上方案内部分１３６とは、開口部１３
８を形成するように互いから分離される。下方バンド案
内部分１３２は、開口部１３８の下方に配置された尾根
部１３３または他の突出部材を備える。この尾根部１３
３は、例えば下方バンド案内部分１３２内にピンを配置
する又は埋め込むことによって形成されることができ
る。尾根部１３３は開口部１３８の真下においてバンド
１２内に座屈部（ゆがみ部）を形成する。斯くして、バ
ンド１２の送り中にバンド１２がバンド組体内で進行を
妨げられたとき、バンド１２が、開口部１３８を通って
送られ且つ追加のバンド案内部１４０および１４２によ
ってバンドあふれ出しハウジング１１０内に案内される
ことができる。第１の上方バンド案内部分１３４は、座
屈されたバンド１２を開口部１３８を通して上方に案内
するための傾斜表面１５２を有するブラケット１５０を
備えることができる。ブラケット１５０はねじ１５４に
よって第１上方バンド案内部分１３４上に取り付けられ
ることができる。このブラケット１５０は、開口部１３
８の幅を増大または縮小させるように横方向に調節され
ることができ、かつブラケット１５０は、種々の規格の
バンド１２を開口部１３８内に向かわせるのに必要とさ
れるように開口部１３８内での傾斜表面１５２の位置を
調節するために垂直方向に調節されることができる。バ
ンド１２がバンド送り機構３０によって送られつつある
とき、バンド供給組体とバンド送り機構３０間のバンド
１２部分は張られた状態にある。この張られたバンド１
２によりフィンガ１６０が軸線Ａ回りに旋回せしめら
れ、フィンガ１６０はばね１６２の付勢力に抗して上昇
せしめられる。これにより、バンド１２がバンド供給組
体から供給されることが可能にされる。

【００１５】全体的に言って、バンド送り及び張力付与
装置１０は、バンド供給組体から供給されるバンド１２
をバンド掛け組体に送るというサイクルで運転され、バ
ンド掛け組体においてバンド１２がパッケージの周りに
ループ状に巻かれる。このとき、バンド掛け組体は図示
しないバンド端部把持器によってバンド１２の端部を締
め、その結果バンド送り及び張力付与装置１０がバンド
１２に張力をかけることができる。バンド掛け組体は図
示しないループ把持器を用いてパッケージの周りに、張
られかつ閉じたループ状のバンド１２を取り付ける。次
いでバンド掛け組体は、張られかつ閉じたループ状のバ
ンド１２に接合部を形成し、かつバンド送り及び張力付
与装置１０からバンド１２を切断する。バンド接合部
は、鋼製バンドの周りにクリップを差し込むことにより
形成されることができ、または従来技術で公知のように
加熱された刃または摩擦作用を用いることによって重合
体製バンドをヒートシールすることにより形成されるこ
とができる。次いでサイクルが繰り返される。

【００１６】このサイクルのバンド送り部分中に、送り
及び張力付与カム７１の送り位相表面７５がカム従動子
６７と係合して枢動ローラブラケット５２を反時計回り
方向に旋回させるようにする。その結果送り従動ローラ
３４の周表面３９が送り駆動ローラ３２の周表面３９の
近傍に位置せしめられ、送り駆動ローラ３２の周表面３
９部分と送り従動ローラ３４の周表面３９部分とが、送
り駆動ローラ３２と送り従動ローラ３４間の空間内に配
置されたバンド１２部分と接触しかつ摩擦係合すること
ができるような空間が、送り従動ローラ３４の周表面３
９と駆動ローラ３２の周表面３９との間に形成される。
送り駆動ローラ３２と送り従動ローラ３４との相対的な
位置決めは第１ばね６８と第２ばね６９とによって制振
され、その結果バンド１２は、送り駆動ローラ３２およ
び送り従動ローラ３４との接触中に損傷を受けない。送
り駆動ローラ３２および送り従動ローラ３４が、送り駆
動ローラ３２と送り従動ローラ３４間の空間内に配置さ
れたバンド１２部分と接触しかつ摩擦係合するにつれ
て、バンド１２は、バンド供給組体から一方向バンド案
内部２２またはフィンガ１６０を介してバンド送り機構
３０に向けて引かれる。しかしながら、バンド１２の一
部分がバンド伸張ハウジング２１または１２１内に存在
することができる。従って、バンド送り機構３０はまず
初めに、このバンド１２部分をバンド伸張ハウジング２
１内から、第１垂直バンド案内部２４と第２垂直バンド
案内部２５間を通して、送り駆動ローラ３２と送り従動
ローラ３４間の空間内に引き、その後上方送り案内部２
６と下方送り案内部２７間に通し、バンド張力付与機構
４０を介してバンド掛け組体に向かわせることができ、
バンド掛け組体においてバンドがパッケージの周りにル
ープ状に形成される。送り及び張力付与カム７１の送り
位相表面７５がカム従動子６７と係合している間、バン
ド張力付与機構４０はバンド１２と係合しない。バンド
１２を送る間に、バンド１２とバンド送り機構３０間に
滑り（スリップ）が発生する可能性があり、これにより
バンド１２が損傷を受ける可能性がある。この滑り及び
その結果として生じるバンド１２の損傷は、送り駆動ロ
ーラ３２と送り駆動シャフト３６間にクラッチを使用し
て送り駆動ローラ３２がバンド１２に対してよりもむし
ろ送り駆動シャフト３６に対して滑るようにすることに
よって回避されることができる。送り及び張力付与カム
７１の送り位相表面７５がカム従動子６７と係合しかつ
枢動ローラブラケット５２を旋回させてバンド送り機構
３０をバンド１２と係合するように作動させる期間によ
って定められる固定量のバンド１２を、バンド送り機構
３０がバンド掛け組体に送る。或る場合には、サイクル
のバンド送り部分中に、バンド掛け組体内の障害物によ
り、バンド１２が通路（チャネル）またはバンドシュー
ト内に適切に送り込まれることが妨げられる。図６を参
照すると、バンド送りローラがバンド１２と係合しかつ
バンド１２を送り続ける間に、進行を妨げられたバンド
１２が、上方案内部分１３４と上方案内部分１３６間の
開口部１３８内で座屈され、バンド案内部１４０および
１４２によってバンドあふれ出しハウジング１１０内に
向かわせられることが示されている。これにより、バン
ド１２が送り機構内でもつれさせられることが防止され
ると共に、バンド１２が後の再使用のためにバンドあふ
れ出しハウジング１１０内に安全に収容される。

【００１７】バンド掛け組体によってバンド１２がパッ
ケージの周りにループ状に形成された後、送り及び張力
付与カム７１の第１中立位相表面７６がカム従動子６７
と係合し、この期間中に枢動ローラブラケット５２が時
計回り方向に旋回される。その結果、バンド送り機構３
０もバンド張力付与機構４０も実質的にバンド１２と接
触または係合しない。次いで把持カム７２のバンド端部
把持表面８１がバンド掛け組体内のバンド端部把持器を
作動させ、このバンド端部把持器が、パッケージの周り
にループ状に形成されたバンド１２の端部を把持する。

【００１８】サイクルのバンド張力付与部分中に、送り
及び張力付与カム７１の低張力付与位相表面７７がカム
従動子６７と係合して枢動ローラブラケット５２を時計
回り方向に旋回させるようにする。その結果、張力付与
従動ローラ４４の周表面４９が張力付与駆動ローラ４２
の周表面４９の近傍に位置決めされ、張力付与駆動ロー
ラ４２の周表面４９部分と張力付与従動ローラ４４の周
表面４９部分とが、張力付与駆動ローラ４２と張力付与
従動ローラ４４間の空間内に配置されたバンド１２部分
と接触しかつ摩擦係合することができるような空間が、
張力付与駆動ローラ４２と張力付与従動ローラ４４間に
残される。張力付与駆動ローラ４２と張力付与従動ロー
ラ４４との相対的な位置決めは第１ばね６８および第２
ばね６９によって制振されるので、バンド１２は、張力
付与駆動ローラ４２および張力付与従動ローラ４４との
接触中に損傷を受けない。バンド張力付与機構４０はま
ず初めにバンド掛け組体から余分のバンド１２を引っ込
め、その結果パッケージの周りに低張力で張られたルー
プ状のバンド１２が形成される。次いでサイクルの高張
力付与位相中に、送り及び張力付与カム７１の高張力付
与位相表面７８が枢動ローラブラケット５２を時計回り
方向に更に旋回させて、バンド１２に高張力をかけるよ
うにする。別の実施例では、送り及び張力付与カム７１
は単一の張力付与表面のみを有することができ、これに
より、サイクルの張力付与位相中にバンド１２に一定の
張力がかけられる。

【００１９】サイクルの張力付与位相中に、バンド１２
は、バンド掛け組体から引っ込められ、かつ上方バンド
案内部２６と下方バンド案内部２７間を戻され、バンド
送り機構３０を介して第１垂直バンド案内部２４と第２
垂直バンド案内部２５間を通され、バンド伸張ハウジン
グ２１内に向かわされる。張力付与装置４０によって予
め定められた張力がバンド１２にかけられた後、サイク
ルの張力付与位相の残りの部分の間バンド１２は張力付
与駆動ローラ４２と張力付与従動ローラ４４間で滑る
（スリップする）。張力付与駆動ローラ４２と張力付与
従動ローラ４４間でのバンド１２の滑り（スリップ）を
減少させるためにクラッチ４７が使用されることができ
る。バンド１２にかけられる張力は、張力付与駆動ロー
ラ４２と張力付与従動ローラ４４とによってバンド１２
に及ぼされる摩擦力に依存する。このバンド１２にかけ
られる張力は、二つのローラ４２，４４間の間隔を調節
することによって、又はクラッチ４７の滑り量を調節す
ることによって変化されることができる。送り及び張力
付与カム７１の張力付与位相表面７７および７８がカム
従動子６７と係合しかつ枢動ローラブラケット５２を旋
回させてバンド張力付与機構４０をバンド１２と係合す
るように作動させる期間中、バンド張力付与機構４０は
バンド１２に張力をかける。バンド掛け組体内にパッケ
ージが無いときには、バンド張力付与機構４０はバンド
掛け組体からバンド１２を完全に引っ込める。パッケー
ジの周りにバンド１２がループ状に巻かれているときに
は、バンド張力付与組体はまず初めに、上述のようにバ
ンド１２に及ぼされる摩擦力によって定められる張力を
バンド１２にかけ、その後バンド１２は張力付与駆動ロ
ーラ４２と張力付与従動ローラ４４間でスリップする。
バンド張力付与機構４０内でバンド１２のスリップが発
生する期間は、バンド１２が巻かれるパッケージの大き
さに依存する。

【００２０】バンド１２の端部がバンド掛け組体内のバ
ンド端部把持器によって締められなかった場合には、サ
イクルのバンド張力付与位相中にバンド１２がバンド張
力付与機構４０によって、バンド掛け組体から完全に引
っ込められ且つバンド伸張ハウジング２１，１２１内に
配置されることができる。一つの実施例では、バンド１
２は、バンド送り及び張力付与機構の上方に配置された
バンド伸張ハウジング２１内に収容される。この場合、
バンド伸張ハウジング２１内のバンド１２部分の重量お
よび位置によって、バンド１２がバンド送り機構３０の
送り駆動ローラ３２と送り従動ローラ３４間から完全に
引っ込められることが防止される。これにより、サイク
ルの次のバンド送り位相中にバンド送り機構３０がバン
ド１２と再係合してバンド１２を送ることが可能ならし
められる。別の実施例では、バンド１２が上方バンド案
内部１７０および下方バンド案内部１７２によって、バ
ンド送り及び張力付与機構の下方に配置されたバンド伸
張ハウジング１２１内に案内される。この場合、バンド
１２自体が折り畳まれ、このバンド１２が、上方に向か
う弾力作用をバンド１２上に与える。これにより、バン
ド１２が、バンド送り機構３０の送り駆動ローラ３２と
送り従動ローラ３４間から完全に引っ込められることが
防止される。これにより、サイクルの次のバンド送り位
相中にバンド送り機構３０がバンド１２と再係合してバ
ンド１２を送ることが可能ならしめられる。

【００２１】一つの実施例では、バンド１２がばねクリ
ップ２３とバンド入口案内部２８間に挟まれることによ
ってばねクリップ２３が、バンド１２がバンド送り及び
張力付与装置１０から引っ込んでバンド供給組体に向け
て戻るように移動することを防止する。なぜならば、サ
イクルの張力付与位相中にバンド１２がばねクリップ２
３に圧力を及ぼすからである。図５は別の実施例を示
す。図５に示す実施例では、バンド１２がバンド張力付
与機構４０によって張られつつあるときと同様にバンド
１２上の張力が解放されたときに、ばね１６２の付勢力
の作用下にあるフィンガ１６０が、バンド１２を下方に
座屈せしめてバンド伸張ハウジング１２１に向かわせ
る。フィンガ１６０の付勢された位置において、フィン
ガ１６０は、サイクルの張力付与位相中にバンド１２が
バンド供給組体に向けて戻るように移動することを防止
し、かつこのフィンガ１６０が、バンド１２をバンド伸
張ハウジング１２１内へ下方に向かわせる。バンド伸張
ハウジング１２１内でバンド１２は、よじれやもつれの
無い状態で保持される。

【００２２】把持カム７２のループ把持表面８３がバン
ドループ把持器を作動させ、このバンドループ把持器が
パッケージの周りに、張られ且つ閉じたループ状のバン
ド１２を取り付け、一方バンド張力付与機構４０によっ
てバンド１２に張力がかけられる。次いで、送り及び張
力付与カム７１の第２中立位相表面７９がカム従動子６
７と係合しかつ枢動ローラキャリッジ５０を旋回させ
て、バンド１２がバンド送り機構３０及びバンド張力付
与機構４０から係合を解除されるようにする。次いで、
バンド掛け組体が、パッケージの周りに閉じたバンドル
ープを取り付けるバンド接合部を形成すると共にバンド
送り及び張力付与装置１０からバンドを切断する。一
方、バンドループ把持器はパッケージの周りに、張られ
たループ状のバンドを保持する。バンド接合部が形成さ
れかつバンドが切断された後、把持カム７２の第２中立
表面８４がバンド端部把持器およびバンドループ把持器
の双方の作動を停止させ、その結果パッケージがバンド
掛け組体から取り外されることができる。次いで、正面
カム７３が図示しないハウジングカバーを一時的に移動
させ、その結果、縛られたパッケージがバンド掛け組体
から取り外されるときに、封じられたバンドがバンド把
持器から取り外されることができる。次いでサイクルが
繰り返される。

【００２３】上述の説明により、当業者は本発明の好ま
しい実施例を製造および使用することができるであろ
う。上述の実施例の変形例、修正例および均等例が存在
することは当業者には明らかである。従って本発明は、
特許請求の範囲に記載された範囲によってのみ限定され
るべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】バンド送り形態にあるバンド送り及び張力付与
装置の側面図である。

【図２】バンド張力付与形態にある、図１に示すバンド
送り及び張力付与装置の側面図である。

【図３】バンド送り及び張力付与カムの側面図である。

【図４】把持カムの側面図である。

【図５】バンド張力付与形態にあるバンド送り及び張力
付与装置の側面図であって、バンドがバンド伸張ハウジ
ング内に向かわされていることが示されている。

【図６】バンド送り形態にある、図５に示すバンド送り
及び張力付与装置の側面図であって、バンドがバンドあ
ふれ出しハウジング内に向かわされていることが示され
ている。

【符号の説明】

１０…バンド送り及び張力付与装置 ２０…フレーム ２１…バンド伸張ハウジング ２２…一方向バンド案内部 ２３…ばねクリップ ３０…バンド送り機構 ３２…送り駆動ローラ ３４…送り従動ローラ ４０…バンド張力付与機構 ４２…張力付与駆動ローラ ４４…張力付与従動ローラ ４７…クラッチ ５０…枢動ローラキャリッジ ５２…枢動ローラブラケット ５４…枢支部材 ６０…キャリッジレバーアーム ６１…第１のレバーアーム ６３…第２のレバーアーム ６７…カム従動子 ６８…第１のばね ６９…第２のばね ７０…カム組体 ７１…送り及び張力付与カム ７２…把持カム ７３…正面カム １１０…バンドあふれ出しハウジング １２１…バンド伸張ハウジング １６０…フィンガ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パッケージの周りにバンドを掛けるため
   のバンド掛け組体を有するバンド掛け機械用のバンド送
   り及び張力付与装置であって、 該バンド掛け組体にバンドを送るためのバンド送り機構
   と、 バンド掛け組体に送られたバンドに張力をかけるための
   バンド張力付与機構と、 バンドあふれ出しハウジングと、 該バンド送り機構と該バンド掛け組体間に配置された第
   １のバンド案内部とを具備し、該第１バンド案内部は、
   第１の下方案内部から第１の通路だけ分離された第１の
   上方案内部を有し、該第１上方案内部は上記バンドあふ
   れ出しハウジング内に延びる開口部を有し、該第１下方
   案内部は第１上方案内部内の上記開口部の下方に配置さ
   れた突出部材を有し、バンドが第１上方案内部と第１下
   方案内部間の上記第１通路内を送り可能となっており、
   バンドが、第１上方案内部内の該開口部を通って該バン
   ドあふれ出しハウジング内に延びることが可能となって
   いる、バンド掛け機械用のバンド送り及び張力付与装
   置。
2. 【請求項２】 更に、バンド伸張ハウジングを具備し、 更に、上記バンド張力付与機構とバンド供給組体間に配
   置された第２のバンド案内部を具備し、該第２バンド案
   内部は、第２の下方案内部から第２の通路だけ分離され
   た第２の上方案内部を有し、該第２下方案内部は該バン
   ド伸張ハウジング内に延びる第２の経路を有し、 更に、該バンド張力付与機構と該バンド供給組体間に配
   置された一方向バンド案内部を具備し、該一方向バンド
   案内部は、ばねによりバンドに対して付勢された旋回可
   能なフィンガを有し、該バンド張力付与機構がバンドに
   張力をかけたときに該フィンガがバンドを該バンド伸張
   ハウジング内に向かわせる、請求項１に記載のバンド掛
   け機械用のバンド送り及び張力付与装置。
3. 【請求項３】 上記バンド送り機構及びバンド張力付与
   機構が、 更に、フレームに対して旋回可能に配置された枢動ロー
   ラキャリッジを備え、 更に、第１の回転可能な駆動シャフトによって駆動可能
   な第１のバンド送りローラを備え、該第１の回転可能な
   駆動シャフトが動力駆動列によって回転可能となってお
   り、 更に、該第１バンド送りローラに隣接しかつ該枢動ロー
   ラキャリッジ上に回転可能に配置された第２のバンド送
   りローラを備え、 該第１および第２のバンド送りローラは、該第１および
   第２のバンド送りローラ間にバンドを係合させかつ該バ
   ンドをバンド掛け組体に送るように位置決め可能となっ
   ており、 更に、第２の回転可能な駆動シャフトによって駆動可能
   な第１のバンド張力付与ローラを備え、該第２の回転可
   能な駆動シャフトが動力駆動列によって回転可能となっ
   ており、 更に、該枢動ローラキャリッジ上に回転可能に配置され
   た第２のバンド張力付与ローラを備え、 該第１および第２のバンド張力付与ローラは、該第１お
   よび第２のバンド張力付与ローラ間にバンドを係合させ
   かつ物体周りの該バンドに張力をかけるように位置決め
   可能となっており、 更に、上記フレームに対して回転可能に配置された送り
   及び張力付与カムを備え、該送り及び張力付与カムは該
   枢動ローラキャリッジ上のカム従動子と係合可能となっ
   ており、枢動ローラキャリッジは該カム従動子に対する
   該送り及び張力付与カムの作用によって、該第２バンド
   送りローラと該第２バンド張力付与ローラ間に配置され
   た枢支点回りに旋回可能となっており、該カムによる該
   枢動ローラキャリッジの第１の方向への回転により、第
   １および第２のバンド張力付与ローラが互いに分離され
   ると共に第１および第２のバンド送りローラが互いに引
   き寄せられてバンドと係合しかつ該バンドを送るように
   し、該カムによる該枢動ローラキャリッジの第２の方向
   への回転により、第１および第２のバンド送りローラが
   互いに分離されると共に第１および第２のバンド張力付
   与ローラが互いに引き寄せられてバンドに張力をかける
   ようにする、請求項２に記載のバンド掛け機械用のバン
   ド送り及び張力付与装置。
4. 【請求項４】 上記バンド送り機構及びバンド張力付与
   機構が、 更に、フレームに対して旋回可能に配置された枢動ロー
   ラキャリッジを備え、 更に、第１の回転可能な駆動シャフトによって駆動可能
   な第１のバンド送りローラを備え、該第１の回転可能な
   駆動シャフトが動力駆動列によって回転可能となってお
   り、 更に、該第１バンド送りローラに隣接しかつ該枢動ロー
   ラキャリッジ上に回転可能に配置された第２のバンド送
   りローラを備え、 該第１および第２のバンド送りローラは、該第１および
   第２のバンド送りローラ間にバンドを係合させかつ該バ
   ンドをバンド掛け組体に送るように位置決め可能となっ
   ており、 更に、第２の回転可能な駆動シャフトによって駆動可能
   な第１のバンド張力付与ローラを備え、該第２の回転可
   能な駆動シャフトが動力駆動列によって回転可能となっ
   ており、 更に、該枢動ローラキャリッジ上に回転可能に配置され
   た第２のバンド張力付与ローラを備え、 該第１および第２のバンド張力付与ローラは、該第１お
   よび第２のバンド張力付与ローラ間にバンドを係合させ
   かつ物体周りの該バンドに張力をかけるように位置決め
   可能となっており、 更に、上記フレームに対して回転可能に配置された送り
   及び張力付与カムを備え、該送り及び張力付与カムは該
   枢動ローラキャリッジ上のカム従動子と係合可能となっ
   ており、枢動ローラキャリッジは該カム従動子に対する
   該送り及び張力付与カムの作用によって、該第２バンド
   送りローラと該第２バンド張力付与ローラ間に配置され
   た枢支点回りに旋回可能となっており、該カムによる該
   枢動ローラキャリッジの第１の方向への回転により、第
   １および第２のバンド張力付与ローラが互いに分離され
   ると共に第１および第２のバンド送りローラが互いに引
   き寄せられてバンドと係合しかつ該バンドを送るように
   し、該カムによる該枢動ローラキャリッジの第２の方向
   への回転により、第１および第２のバンド送りローラが
   互いに分離されると共に第１および第２のバンド張力付
   与ローラが互いに引き寄せられてバンドに張力をかける
   ようにする、請求項１に記載のバンド掛け機械用のバン
   ド送り及び張力付与装置。
5. 【請求項５】 上記送り及び張力付与カムが、 上記カム従動子と係合可能な送り表面を備え、上記枢動
   ローラキャリッジは該送り表面の作用により、上記第２
   バンド送りローラを上記第１バンド送りローラに向けて
   移動させるように旋回可能となっており、これにより第
   １および第２のバンド送りローラが該第１バンド送りロ
   ーラと該第２バンド送りローラ間に配置されたバンドと
   係合しかつ該バンドをバンド掛け組体に送るようにし、 更に、該送り表面に隣接して配置された第１の中立表面
   を備え、 更に、該第１中立表面に隣接して配置された低張力付与
   表面を備え、該低張力付与表面は該カム従動子と係合可
   能となっており、上記枢動ローラキャリッジは該低張力
   付与表面の作用により、上記第２バンド張力付与ローラ
   を上記第１バンド張力付与ローラに向けて移動させるよ
   うに旋回可能となっており、これにより第１および第２
   のバンド張力付与ローラが、該第１バンド張力付与ロー
   ラと該第２バンド張力付与ローラ間に配置されたバンド
   と係合するようにし、かつバンド掛け組体に送られたバ
   ンドに第１の張力をかけるようにし、 更に、該低張力付与表面に隣接して配置された高張力付
   与表面を備え、該高張力付与表面は該カム従動子と係合
   可能となっており、上記枢動ローラキャリッジは該高張
   力付与表面の作用により、上記第２バンド張力付与ロー
   ラを上記第１バンド張力付与ローラに向けて移動させる
   ように旋回可能となっており、これにより第１および第
   ２のバンド張力付与ローラが、該第１バンド張力付与ロ
   ーラと該第２バンド張力付与ローラ間に配置されたバン
   ドと係合するようにし、かつバンド掛け組体に送られた
   バンドに上記第１張力よりも大きな第２の張力をかける
   ようにし、 更に、該高張力付与表面と該送り表面間に配置された第
   ２の中立表面を備える、請求項３に記載のバンド掛け機
   械用のバンド送り及び張力付与装置。
6. 【請求項６】 更に、第１の端部と第２の端部とを有す
   る第１のレバーアームを具備し、該第１レバーアームの
   該第１端部が上記枢動ローラキャリッジに連結され、 更に、第１の端部と第２の端部とを有する第２のレバー
   アームを具備し、該第２レバーアームの該第１端部が上
   記第１レバーアームの上記第１端部の近傍に連結され、
   上記カム従動子が該第２レバーアームの該第２端部上に
   配置され、 更に、該第１レバーアームと上記フレームとを連結する
   第１のばねを具備し、該第１ばねは、上記第２バンド送
   りローラを上記第１バンド送りローラに向けて移動させ
   るように上記枢動ローラキャリッジを付勢するように該
   第１レバーアーム上に力を及ぼし、 更に、該第２レバーアームと該第１レバーアームとを連
   結する第２のばねを具備し、該第２ばねは、第２レバー
   アームを第１レバーアームに向けて付勢するように第２
   レバーアーム上に力を及ぼし、上記カムが上記カム従動
   子と係合しかつ該カムが上記第２バンド張力付与ローラ
   を上記第１バンド張力付与ローラに向けて移動させるよ
   うに該枢動ローラキャリッジを旋回させたときに、該第
   ２ばねが第２レバーアームの超過移動を制動させる、請
   求項５に記載のバンド掛け機械用のバンド送り及び張力
   付与装置。
7. 【請求項７】 更に、回転可能なカムシャフトによって
   回転可能な把持カムを具備し、該把持カムは、バンド端
   部把持器を作動させるためのバンド端部把持表面と、バ
   ンドループ把持器を作動させるためのループ把持表面と
   を有し、更に、該回転可能なカムシャフトによって回転
   可能な正面カムを具備し、該正面カムは、バンドを掛け
   られた物体を取り外すために該バンド送り及び張力付与
   装置のハウジングを移動させるように配置されかつ構成
   される、請求項６に記載のバンド掛け機械用のバンド送
   り及び張力付与装置。
8. 【請求項８】 バンド掛け機械内でバンドを送りかつ張
   るための方法であって、該バンド掛け機械は、バンド掛
   け組体にバンドを送るためのバンド送り機構と、バンド
   掛け組体に送られたバンドに張力をかけるためのバンド
   張力付与機構と、バンドあふれ出しハウジングと、該バ
   ンド送り機構と該バンド掛け組体間に配置された第１の
   バンド案内部とを備え、該第１バンド案内部は、第１の
   下方案内部から第１の通路だけ分離された第１の上方案
   内部を有し、該第１上方案内部は上記バンドあふれ出し
   ハウジング内に延びる開口部を有し、該第１下方案内部
   は第１上方案内部内の上記開口部の下方に配置された突
   出部材を有し、 該第１上方案内部と該第１下方案内部間の通路内にバン
   ドを送る段階を具備し、 更に、第１上方案内部内の上記開口部の下方に配置され
   た上記突出部材によってバンドを座屈させる段階を具備
   し、 更に、バンドを第１上方案内部内の該開口部を通して上
   記バンドあふれ出しハウジング内に延ばす段階を具備す
   る、バンド掛け機械内でバンドを送りかつ張るための方
   法。
9. 【請求項９】 該バンド掛け機械は更に、バンド伸張ハ
   ウジングと、上記バンド張力付与機構とバンド供給組体
   間に配置された第２のバンド案内部とを備え、該第２バ
   ンド案内部は、第２の下方案内部から第２の通路だけ分
   離された第２の上方案内部を有し、該第２下方案内部は
   該バンド伸張ハウジング内に延びる第２の経路を有し、
   該バンド掛け機械は更に、該バンド張力付与機構と該バ
   ンド供給組体間に配置された一方向バンド案内部を備
   え、該一方向バンド案内部は、ばねによりバンドに対し
   て付勢された旋回可能なフィンガを有し、該バンド掛け
   機械内でバンドを送りかつ張るための方法は更に、該バ
   ンド掛け組体内のバンドに張力をかける段階と、該フィ
   ンガによってバンドを座屈させる段階と、該バンド張力
   付与機構がバンドに張力をかけたときにバンドを該バン
   ド伸張ハウジング内に向かわせる段階とを具備する、請
   求項８に記載のバンド掛け機械内でバンドを送りかつ張
   るための方法。
10. 【請求項１０】 該バンド掛け機械は更に、第１のバン
    ド送りローラと、第１のバンド張力付与ローラと、フレ
    ームに対して旋回可能に配置された枢動ローラキャリッ
    ジとを備え、該枢動ローラキャリッジは、カム従動子
    と、該枢動ローラキャリッジ上に回転可能に配置された
    第２のバンド送りローラと、該枢動ローラキャリッジ上
    に回転可能に配置された第２のバンド張力付与ローラと
    を有し、枢動ローラキャリッジは該第２バンド送りロー
    ラと該第２バンド張力付与ローラ間に枢支点を有し、該
    バンド掛け機械内でバンドを送りかつ張るための方法
    は、 更に、該カム従動子を回転しているカムと係合させ、か
    つ該第１バンド張力付与ローラを該第２バンド張力付与
    ローラから分離すると共に該第２バンド送りローラを該
    第１バンド送りローラに向けて移動させるように該枢動
    ローラキャリッジを旋回させ、これにより、該第１およ
    び第２のバンド送りローラが第１バンド送りローラと第
    ２バンド送りローラ間に配置されたバンドと係合しかつ
    該バンドをバンド掛け組体に向けて送るようにする段階
    を具備し、 更に、該カム従動子を回転しているカムと係合させ、か
    つ該第２バンド張力付与ローラを該第１バンド張力付与
    ローラに向けて移動させるように該枢動ローラキャリッ
    ジを旋回させ、これにより、該第１および第２のバンド
    張力付与ローラが、第１バンド張力付与ローラと第２バ
    ンド張力付与ローラ間に配置されたバンドと係合し、か
    つバンド掛け組体に送られたバンドに第１の張力をかけ
    るようにする段階を具備する、請求項９に記載のバンド
    掛け機械内でバンドを送りかつ張るための方法。