JPH08169028A - インサート成形用インサート部材 - Google Patents

インサート成形用インサート部材

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JPH08169028A
JPH08169028A JP33414594A JP33414594A JPH08169028A JP H08169028 A JPH08169028 A JP H08169028A JP 33414594 A JP33414594 A JP 33414594A JP 33414594 A JP33414594 A JP 33414594A JP H08169028 A JPH08169028 A JP H08169028A
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JP
Japan
Prior art keywords
insert
nut member
resin material
fastening surface
mold
Prior art date
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Application number
JP33414594A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Iwasaki
健一郎 岩崎
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型に特別の工夫を施したり、特別の部品を
用いたりすることなく、締結面と樹脂成形品の面とが同
一になるようする。 【構成】 樹脂成形品にインサートされ、他の部材との
締結時に締結面1C,7Cとなる面を有するボルト7の
頭部7A等のインサート成形用インサート部材であっ
て、側方から樹脂材料が射出されてくるとき、この樹脂
材料の流動圧等によりインサート部材の締結面1C,7
Cが金型面に押し付けられるように側周面1B,7Bの
形状を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂成形品にインサ
ートされ、他の部材との締結時に締結面となる面を有す
るボルトの頭部やナット部材あるいはカラー等のインサ
ート成形用インサート部材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインサート部材としては、例え
ばエンジンマウント等の防振装置の樹脂製ブラケットに
埋め込まれるナット部材がある。このような防振装置
は、内筒と外筒部との間に弾性体を設け、この外筒部及
び取付部を樹脂材料で一体成形して樹脂製ブラケットと
してある。このブラケットの取付部にナット部材を埋め
込み、軽量化,防錆化並びに加工工数の低減化を図って
いる。外筒部と取付部とを樹脂材料で一体成形し、ナッ
ト部材を樹脂成形品(ブラケット)にインサートする金
型装置としては、図14に示すように上型100と下型
101との間にキャビティ102を形成し、下型101
にはナット部材103を位置決めするためのピン104
を設け、ナット部材103は樹脂中に埋め込まれるよう
にキャビティ102内に位置させ、ナット部材103の
側方から樹脂材料が矢印方向に射出され、樹脂材料が成
形されると、図15に示すように、ナット部材103が
樹脂中に埋め込まれるようになっている。図14に示す
方法でナット部材103をインサートすると、ナット部
材103の寸法公差や樹脂流動圧等の影響によりナット
部材103の締結面Aが樹脂成形品105の面よりも内
側に入り込むおそれがあった(図15参照)。図15に
示すように樹脂成形品105の面よりもナット部材10
3の締結面Aが深さaだけ内側に入り込むと、相手方部
材106をナット部材103を利用して図示しないねじ
を用いて締結すると、深さa分だけナット部材103と
の間に間隙が生じ、一度は締結しても時間が経つにつれ
て樹脂成形品105と相手方部材106のクリープによ
り締め付け力が低下し、締結が緩む原因となってしま
う。また、締結力を強くすると相手方部材106に強く
接触する樹脂部分がへたってしまうおそれもある。
【0003】このような不都合を解消するため、ナット
部材103の高さ寸法とキャビティ102の間隔とを同
一にすることも試みられたが、ナット部材103と金型
との各寸法を精密に設計しないと目的を達成することは
できず、現実には困難であった。また、実現を図ろうと
すると著しくコストアップとなってしまうものであっ
た。
【0004】そこで、さらに図16に示すように締結面
Aを樹脂成形品105よりも外側へ突出させるように工
夫したものも開発された。
【0005】また、図17に示すように上型100と下
型101との間にキャビティ102を形成し、下型10
1にはボルト200のねじ部201を挿入する挿入孔1
07を形成し、頭部202には樹脂中に埋め込まれるよ
うにキャビティ102内に位置させ、ボルト200の頭
部202の側方から樹脂材料が矢印方向に射出され、樹
脂材料が成形されるとボルト200の頭部202が樹脂
中に埋め込まれるようになっている。ねじ部201が挿
入孔103から浮き上がらないように、挿入孔107内
に突起108を形成し、ねじ部201にはこの突起10
8が嵌まり込む溝203を形成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16に示す従来例で
は、ナット部材103の高さ寸法公差は通常のレベルで
可能、すなわちより一層の精密さは不要となるが、樹脂
材料の回り込み防止のためにナット部材103の外径公
差、外形状公差が厳しくなり、ナット部材103の単価
が高価になってしまうものであった。また、締結される
相手方部材が接触するのはナット部材の締結面のみとな
るため、締結時の締め付け力や荷重負荷時に相手方部材
の負担が大きくなり、破損の原因ともなっていた。この
ような方法以外にも金型の構造を複雑に加工したり、他
の部品を用いたりする方法もあるが、金型装置全体とし
てコストアップになったり、メンテナンスも面倒になっ
たりする欠点があった。また、図17に示す従来例の場
合、下型101に加工して挿入孔107や突起108を
形成したりしなければならず、金型が高価なものとな
り、量産工程においては定期的なメンテナンスも必要と
なる。さらに、インサートされる部材の寸法に厳しい公
差が要求されることとなり、そのためインサートされる
部材を精密に製造する必要があり、高価なものになって
しまうという不都合もあった。
【0007】そこで、この発明は金型に特別の工夫を施
したり、特別の部品を用いたりすることなく、インサー
ト部材の締結面と樹脂成形品の面とが同一となるように
工夫されたインサート成形用インサート部材を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、樹脂成形品にインサートされ、他の部
材との締結時に締結面となる面を有するボルトの頭部等
のインサート成形用インサート部材であって、側方から
樹脂材料が射出されてくるとき、この樹脂材料の流動圧
等によりインサート部材の締結面が金型面に押し付けら
れるように側周面の形状を形成したものである。
【0009】
【作用】この発明では、金型内のキャビティを画成する
金型面には何ら加工せず、インサートされる部材の形状
を工夫して樹脂材料の流動圧等によりインサート部材の
締結面を金型面に押し付けるので、成形後締結面と樹脂
成形品の面とは同一平面となる。
【0010】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。
【0011】図1に示す第1実施例では、ナット部材1
を後述する樹脂成形品にインサートする場合を示し、上
型2と下型3との間にキャビティ4を形成し、上型2に
はナット部材1のねじ孔1Aに嵌まり込み位置決めを図
るピン5を設けてある。このナット部材1すなわちイン
サート部材の締結面1Cが下型3の面に押し付けられる
ように側周面1Bの形状を頂部から締結面1Cに向けて
径大となるテーパ部に形成してある。図2に示すような
形状のナット部材1をピン5によりキャビティ4内に位
置決めしたとき、樹脂材料が側方から射出されてくると
図1に示す矢印のように流動する。側周面1Bの形状に
より樹脂材料の流動圧等によりナット部材1は締結面1
Cを下型3の面に押し付けられるようになる。
【0012】図3に示す第2実施例では、ナット部材1
はその頂部側に鍔部1Dを形成し、この鍔部1Dから締
結面1Cに至る側周面1Bの形状は図2に示すものと同
様のテーパ部となっている。このナット部材1でも、側
方から樹脂材料が射出されてくるとこの樹脂材料の流動
圧等によりナット部材1の締結面1Cが下型3の面に押
し付けられることとなる。
【0013】図4に示す第3実施例では、側周部1Bの
頂部から締結面1Cに至る途中までをテーパ部に形成
し、締結面1C側は径が同一の筒体部1Eに形成してあ
る。この実施例においても、樹脂材料の流れはナット部
材1を締結面1C側に押し付けるように作用する。
【0014】図5に示す第4実施例は、図6に示すよう
な六角形状のナット部材1を示し、頂部から締結面1C
に至るまでを徐々に径が大きくなるテーパ部に形成し、
途中から反対に徐々に径が小さくなるテーパ部に形成し
てある。この実施例では、ピン5は下型3に設けてあ
る。また、ゲート6は樹脂材料の流れがナット部材1を
締結面1C側により一層押し付ける位置に設けてある。
【0015】図7に示す第5実施例では、インサート部
材としてボルト7の頭部7Aをインサートする場合を示
し、このボルト7の頭部の側周面7Bの形状はボルト7
の締結面7Cが下型3の面に押し付けられるようにテー
パ部となっている。また、ゲート6も樹脂材料の流れが
ボルト7をその締結面7Cを押し付ける方向に作用させ
るような位置に設けてある。下型3にはねじ部7Bが挿
入される挿通孔3Aを形成してある。
【0016】図8に示す第6実施例は、ボルト7の頭部
7Aに隣接してセレーション7Eを形成してあり、この
セレーション7Eが樹脂成形品中に埋め込まれるために
インサートされたボルト7の回転が防止される。
【0017】図9に示す第7実施例では、ナット部材1
の側周面1Bは3段の径の異なる筒体部1Eで形成し、
締結面1C側の筒体部1Eの径が最も大きく形成してあ
る。また、この実施例では、ナット部材1の側方であっ
て源流側に位置する突起部8を形成し、この突起部8の
存在により樹脂材料の流れを変化させ、その結果樹脂材
料の流動圧等がナット部材1に対しその締結面1C側へ
ナット部材1を押し付けるようにより一層作用する。
【0018】図10に示す第8実施例は、下型3に突起
部8を設け、この突起部8によりボルト7をその締結面
7Cが下方に押し付けられるようになる。突起部8の存
在のみならず、ボルト7の頭部7Aの側周面7Bの形状
もテーパ部に形成してあるため、このボルト7はより一
層締結面7C側に押し付けられることとなる。
【0019】図11は第9実施例を示し、ナット部材1
に隣接して図9と同様の突起部8が形成してあり、この
突起部8の図面上上方の間隔bは下方の間隔cよりも大
きく形成され、これにより樹脂材料の流れはナット部材
1を締結面1C側へ押し付けることとなる。
【0020】インサート部材としてはナット部材1やボ
ルト7の頭部7Aの他に図示しないカラー等もインサー
トできる。カラーをインサートする場合、カラーにボル
トを挿入し、ボルトの頭部とカラーの締結面とで相手方
部材を挟み、カラーから外部に突出するボルト先端には
カラーの外径よりも小さいナットを締結する。この小さ
いナットは樹脂成形品に接触する。
【0021】図12は、このようにしてインサートされ
たボルト7の頭部1Aを防振装置のブラケット11(樹
脂成形品)に適用した例を示すものである。このブラケ
ット11の外筒部11Aにゴム12が一体接着され、こ
のゴム12には内筒13が一体接着されている。金属製
のボルト7の頭部7Aがインサートされるのはブラケッ
ト11の取付部11Bである。このブラケット11の成
形時におけるゲート6の位置により図中矢印方向に樹脂
材料が流れ、頭部7Aは下方に押される。図中右端のボ
ルト7の頭部7Aを下方に押し付けるには、樹脂材料の
流れの源流側で頭部7Aに隣接する位置の金型に突起部
8を設けておくことが有効である。図13は、図12に
示すものの平面図であり、ブラケット11の取付部11
Bの3個所にボルト7の頭部7Aをインサートしてあ
る。ここで樹脂製ブラケット11は樹脂成形品となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、側方から樹脂材料が射出されてくるとき、この樹脂
材料の流動圧等によりインサート部材の締結面が金型面
に押し付けられるように側周面の形状を形成したので、
金型に加工を施したり、特別な部材を使用したりする必
要もなく、このインサート部材をキャビティ内の所定の
位置にセットすれば、インサート部材の締結面は金型面
に押し付けられることとなり、その結果樹脂成形品の面
と締結面とが同一平面となる。また、インサート部材を
精密に製造する必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す断面図。
【図2】図1で使用されるナット部材の斜視図。
【図3】第2実施例を示す断面図。
【図4】第3実施例を示す断面図。
【図5】第4実施例を示す断面図。
【図6】図5に用いられるナット部材の底面図。
【図7】第5実施例を示す断面図。
【図8】第6実施例を示す断面図。
【図9】第7実施例を示す断面図。
【図10】第8実施例を示す断面図。
【図11】第9実施例を示す断面図。
【図12】防振装置に適用した例を示す正面図。
【図13】図12の平面図。
【図14】従来例を示す断面図。
【図15】従来例で成形されたものを示す断面図。
【図16】別の従来例を示す断面図。
【図17】さらに別の従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ナット部材(インサート部材) 1A ねじ孔 1C 締結面 1B 側周面 7 ボルト(インサート部材) 7A 頭部 7B 側周面 7C 締結面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形品にインサートされ、他の部材
    との締結時に締結面となる面を有するボルトの頭部等の
    インサート成形用インサート部材であって、 側方から樹脂材料が射出されてくるとき、この樹脂材料
    の流動圧等によりインサート部材の締結面が金型面に押
    し付けられるように側周面の形状を形成したことを特徴
    とするインサート成形用インサート部材。
  2. 【請求項2】 側周面の形状が頂部から締結面に向けて
    径大となるテーパ部を有する形状に形成されたことを特
    徴とする請求項1に記載のインサート成形用インサート
    部材。
  3. 【請求項3】 側周面の形状が2段以上の径の異なる筒
    体部に形成され、締結面側の筒体部の径が大きく形成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載のインサート成形
    用インサート部材。
JP33414594A 1994-12-16 1994-12-16 インサート成形用インサート部材 Pending JPH08169028A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008273501A (ja) * 2007-04-06 2008-11-13 Nippon Sheet Glass Co Ltd モール付きガラス及びその製造方法
US8118583B2 (en) 2006-01-18 2012-02-21 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Molding construction and a molding method for a resin-molded product
JP2018154103A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 キヤノン株式会社 一体成形方法、および一体成形装置

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