JPH08168925A - ワイヤカット放電加工機用数値制御装置 - Google Patents

ワイヤカット放電加工機用数値制御装置

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JPH08168925A
JPH08168925A JP31461094A JP31461094A JPH08168925A JP H08168925 A JPH08168925 A JP H08168925A JP 31461094 A JP31461094 A JP 31461094A JP 31461094 A JP31461094 A JP 31461094A JP H08168925 A JPH08168925 A JP H08168925A
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JP
Japan
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machining
wire
electric discharge
power source
shape
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JP31461094A
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Teruo Baida
照生 倍田
Yuuji Tsuboguchi
勇次 坪口
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Original Assignee
Fanuc Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
    • B23H7/065Electric circuits specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/04Apparatus for supplying current to working gap; Electric circuits specially adapted therefor

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  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電の状態に基づく制御および加工形状に基
づく制御をワイヤカット放電加工機の加工電源が行う場
合に必要なデータを提供するような数値制御装置を目的
とする。 【構成】 加工形状データ出力手段1が加工プログラム
の形状指令を基に放電条件を制御する際のパラメータと
なる加工形状データを求め、これを実際の加工の進行に
先行して加工電源に出力し、また、加工形状信号出力手
段5が加工中のワイヤ電極位置の加工形状を表す加工形
状信号をリアルタイムで加工電源に出力するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤカット放電加工機
用数値制御装置に関し、特にワイヤカット放電加工機が
高速・高精度加工を実現する上で重要な加工電源の放電
条件の制御用データ提供するためのワイヤカット放電加
工機用数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤカット放電加工機は、ワイヤとワ
ークとの間の放電のエネルギで加工していくので、その
高速・高精度加工を実現する上で最も重要なことは、ワ
イヤとワークとの間の放電の状態が常に最適になるよう
に、加工電源の放電状態を制御することである。放電の
状態を最適に保つためには、放電の状態をリアルタイム
で監視してその変化の様子を基に加工電源側の条件を制
御したり加工機の送り速度を制御する方法と、加工プロ
グラムの形状指令より求めた加工形状の幾何学的特徴を
基にして放電条件を制御していく方法とがある。実際に
は、これら2つの方法を複合的に組み合わせて制御して
いる。
【0003】従来のワイヤカット放電加工機用数値制御
装置は、加工電源の放電状態を直接知ることができない
ので、そのデータを加工電源から得ている。このデータ
は、ワイヤ−ワーク間の電位差に基づいて加工電源から
入力される送り速度指令パルスであり、数値制御装置は
この送り速度指令パルスが変化していく様子を監視し
て、速度オーバライドを制御する機能や、数値制御装置
が加工形状を基にして放電条件を制御する機能などを有
している。たとえば、速度指令パルスが急激に低下して
きた場合には、加工の状態が不安定になっているので、
数値制御装置が送り速度オーバライドを小さくして安定
するまで速度を抑えるような制御を行う。また、数値制
御装置は自身でワイヤ径補正通路を計算しているので加
工中の形状をあらかじめ認識しており、加工の状態が不
安定になった場合には、認識されている加工形状に基づ
いて放電の条件を落とすような制御を行う。
【0004】さらに、最近では、加工電源がプロセッサ
を有して、加工電源自身が放電の状態を監視し、その放
電の状態に基づく放電の条件を自身で制御して、数値制
御装置は加工電源の放電条件の制御に関して関与しない
ようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電の状態に基
づく数値制御装置による制御では、加工電源の放電状態
を細かく監視するインタフェースが必要になり、これは
構成がかなり複雑になりやすい。また、加工電源とのイ
ンタフェースや制御のアルゴリズムなどは、全面的に加
工電源の仕様に依存するため、加工電源とのインタフェ
ースは固定的になって、数値制御装置の汎用性がなくな
る。加工電源の放電の状態に基づく制御は計算を数値制
御装置で行うので、リアルタイム制御を行おうとする
と、益々インタフェースが複雑になる。このため、最近
では、放電の状態に基づく制御は、加工電源がプロセッ
サを備えて、加工電源自身が状態監視・条件制御を行う
のが主流になってきている。
【0006】一方、加工形状に基づく制御は、加工プロ
グラムの形状指令より求めた加工形状データが必要とな
るため、数値制御装置が行うのが主流である。しかし、
この場合にも、加工電源と数値制御装置とのインタフェ
ースや制御のアルゴリズムなどは、全面的に加工電源の
仕様に依存するため、加工電源の仕様に合わせて数値制
御装置が条件を制御していくための専用のインタフェー
スが必要であり、数値制御装置の汎用性がなくなって、
開発に余計な工数がかかる。
【0007】さらには、放電の状態に基づく制御と加工
形状に基づく制御とを複合的に組み合わせて制御しなけ
ればいけないが、これらを加工電源と数値制御装置との
両者が互いに独立して行うと、両者のバランスを取るの
が非常に難しく、また、制御が競合しあって結果的にマ
イナス方向に働くような場合もある、という問題点があ
った。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、放電の状態に基づく制御および加工形状に基
づく制御を一局化して加工電源が行うようにする場合に
必要なデータを加工電源が受け取ることのできる機能を
もったワイヤカット放電加工機用数値制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ワイヤとワークとの間の放電状態が最適
になるような放電条件の制御に必要なデータをワイヤカ
ット放電加工機の加工電源に出力するワイヤカット放電
加工機用数値制御装置において、加工プログラムの形状
指令を解析して前記放電条件を制御する際のパラメータ
となる加工形状データを求め、前記加工形状データを実
際の加工の進行に先行して前記加工電源に出力する加工
形状データ出力手段を備えていることを特徴とするワイ
ヤカット放電加工機用数値制御装置が提供される。
【0010】
【作用】上述の手段によれば、数値制御装置はいくつか
先のブロックを先読みしてワイヤ径補正通路の計算を行
っており、この段階で次に控えているコーナ部の形状を
具体的に角度または半径を表す数値で前もって加工電源
側に出力しておき、これによって加工電源はあらかじめ
コーナ部における制御のパラメータを計算しておくこと
を可能にしている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の原理構成図である。この図によ
れば、本発明のワイヤカット放電加工機用数値制御装置
は加工電源2に対して加工プログラムを基にした加工形
状データを出力する加工形状データ出力手段1と、加工
電源2に対して加工形状データの読み取り要求を出して
読み取り完了が返ってくるまで次ブロックの実行をイン
タロックするインタロック制御手段3と、加工形状を判
定するためのパラメータを用意しておくためのパラメー
タ格納手段4と、加工中のワイヤ電極位置の加工形状の
幾何学的特徴を加工電源2に対してリアルタイムで出力
する加工形状信号出力手段5とによって構成されてい
る。
【0012】加工形状データ出力手段1は、加工プログ
ラムの形状指令を基にしてワイヤ径補正通路の計算を行
う際にブロック終了点における次ブロックとのコーナ角
度や円弧ブロックの円弧半径など、加工電源2の放電条
件を制御する際のパラメータとなる加工形状データを求
め、この加工形状データをブロック実行時に実際の加工
の進行に先行して加工電源2に出力する。インタロック
制御手段3は、加工形状データ出力手段1が加工電源2
に加工形状データを出力しているときに加工電源2に対
して加工形状データの読み取りを要求する信号を出力
し、このとき数値制御装置では、加工電源2から読み取
り完了信号が返ってくるまで次ブロックの実行がインタ
ロックされる。これは、出力した加工形状データを加工
電源2が読み取らないうちに次のブロックが開始される
と、制御のタイミングを外してしまうことになるからで
ある。
【0013】加工形状信号出力手段5は、パラメータ格
納手段4に格納されたパラメータを基に加工形状を判定
して、加工中のワイヤ電極位置の加工形状の幾何学的特
徴、すなわち、直線、円弧、鋭角コーナ、微小円弧、コ
ーナ凹凸などを表す信号をリアルタイムで加工電源2に
出力する。
【0014】加工電源2では、数値制御装置の加工形状
データ出力手段1および加工形状信号出力手段5から出
力される加工形状データおよび加工形状信号を基に、加
工電源2があらかじめ決められたアルゴリズムに従っ
て、加工電源2の放電条件などの制御を行う。これによ
り、数値制御装置とワイヤカット放電加工機の加工電源
2とのインタフェースの汎用化が可能になると同時に、
より高度な複合制御が実現可能となる。
【0015】加工電源2が放電条件などを制御するため
の加工形状データとして、鋭角コーナ部の角度および円
弧ブロックの円弧半径が必須であり、通常は、加工形状
に基づく制御のほとんどは、この2つの加工形状データ
に基づいた制御で可能である。
【0016】図2は加工形状データのコーナ角度の説明
図、図3は加工形状データの円弧半径の説明図である。
これらの図において、10はワイヤであり、このワイヤ
10の中心を通る破線はワイヤ径補正通路を示してい
る。
【0017】図2に示したように、加工形状データのコ
ーナ角度θは連続する2つの切削送りブロックによって
決められる角度である。一方、加工形状データの円弧半
径rは、図3に示したように円弧コーナ部においてワイ
ヤ10が進む円弧状通路の半径である。
【0018】数値制御装置がプログラムを実行する上で
前処理を行っているが、この前処理では、実際に加工し
ているブロックの何ブロックか先のブロックを内部的に
先に読み込んで、オフセットの計算などをしてワイヤ径
補正通路をあらかじめ得ている。すなわち、ワイヤ径補
正通路を決める段階でオフセットの計算をしていると、
鋭角コーナ部のコーナ角度θおよび円弧コーナ部の円弧
半径rが、実際にそのブロックを実行する前に計算され
ている。これを、加工形状データとして、前もってワイ
ヤカット放電加工機の加工電源2に出力しておく。
【0019】ワイヤカット放電加工機では、加工方向が
変化するコーナ部における加工において、加工が不安定
になるため、断線または加工精度不良を起こしやすくな
る。このため、加工電源2は、加工がコーナ部に差しか
かかる前に放電条件を変更するが、その制御は数値制御
装置からあらかじめ入力しておいた加工形状データを基
にしている。
【0020】加工形状データを加工電源2に出力してい
るときに、加工電源2に対して読み取り要求信号が出力
される。詳しくは、コーナ角度θのデータに対してはコ
ーナ角度読み取り要求信号が、円弧半径rのデータに対
しては円弧半径読み取り要求信号が出力される。このと
き、数値制御装置は、加工電源2から読み取り完了信号
が入力されるまで、次ブロックの実行をインタロックす
る。
【0021】具体的には、たとえば加工形状が図2に示
した鋭角コーナ部の場合であれば、今、ワイヤ10がコ
ーナ部に向かって進んでいるとして、このブロックを加
工しているときに、既にコーナ角度θが計算されてお
り、コーナ部から所定の距離だけ手前の、たとえばパラ
メータ設定された図示の位置で前もって加工電源2に出
力される。このとき、コーナ角度読み取り要求信号も出
力される。加工電源2は、コーナ角度読み取り要求信号
に基づきコーナ角度θを読み取って、次のブロック終点
から次のブロックに移るところでの加工電源2側での制
御のパラメータをあらかじめ計算する。この計算ができ
ると、加工電源2は読み取り完了信号を数値制御装置側
に返す。読み取り完了信号が返ってきた時点で、数値制
御装置はインタロックを解除して次のブロックを実行で
きる状態にする。
【0022】図4は加工形状データの読み取りの例を示
すタイムチャートである。この例では、鋭角コーナ角度
のデータを読み取る場合を示している。図4において、
コーナ角度は次ブロックのオフセット計算の過程で計算
されており、その時点t0で先行して出力される。移動
ブロックが実行されていってその終点(ブロック交点)
に来ると(t1)、コーナ角度読み取り要求信号が出力
される(t2)。その後、コーナ角度が正常に読み取ら
れると、読み取り完了信号が返される(t3)。これに
よって、コーナ角度読み取り要求信号は終了し(t
4)、続いて、読み取り完了信号が終了する(t5)。
そして、コーナ角度の出力が終了し(t6)、次ブロッ
クの実行が可能になる(t7)。
【0023】なお、円弧半径読み取り要求信号について
は、円弧ブロックのブロック始点において出力される。
数値制御装置は、また、実際に加工中のワイヤの位置の
加工形状を表す加工形状信号を加工電源2に対してリア
ルタイムで出力している。加工形状は、幾つかのパター
ンに分類される。具体的には、直線部と、円弧部と、コ
ーナ部とに分類され、このコーナ部は、さらに形状によ
って7種類に分類される。すなわち、鋭角コーナ部、凸
鋭角コーナ部、小円弧部、凸小円弧部、鋭角微小円弧コ
ーナ部、エッジコーナ部、および「移動量0」コーナ部
である。
【0024】直線部は、準備機能のコードG01モード
での移動指令ブロックに基づいて判断される。すなわ
ち、数値制御装置は補間処理を行う上で直線タイプの補
間データを内部的に持っているので、それを基に直線部
であることを判断している。この直線部の加工中には、
加工形状信号として、直線部加工中信号が加工電源に対
して出力される。
【0025】円弧部は、準備機能のコードG02、G0
3モードでの移動指令ブロックおよびコーナ部に基づい
て判断される。すなわち、数値制御装置は補間処理を行
う上で円弧タイプの補間データを内部的に持っているの
で、それを基に円弧部であることを判断している。この
円弧部の加工中には、加工形状信号として、円弧部加工
中信号が加工電源に対して出力される。
【0026】コーナ部は、加工形状が以下のいずれかの
形状に該当する場合であり、コーナ部加工中には、加工
形状信号として、コーナ部加工中信号が加工電源に対し
て出力される。同時に、以下のコーナ形状を表す信号も
加工形状信号として出力される。
【0027】鋭角コーナ部は、連続する2つの切削送り
ブロックからなるコーナの外角が、形状判定のためにあ
らかじめ設定されているパラメータの設定値よりも大き
い場合であるとして定義される。すなわち、図2のよう
に、コーナ部のコーナ角度をθとし、パラメータの設定
値をP1とするとき、(π−θ)>P1の場合に、鋭角
コーナ部であると判断される。鋭角コーナ部加工中に
は、鋭角コーナ部加工中信号がコーナ部加工中信号とと
もに出力される。なお、連続する2つの切削送りブロッ
クの少なくとも一方が円弧ブロックの場合には、その円
弧ブロックの始点/終点における接線からコーナ角度θ
を求める。
【0028】凸鋭角コーナ部は、ワークの加工形状が凸
形状であるような鋭角コーナ部を定めている。すなわ
ち、連続する2つのワイヤ径補正通路がなす角度が鋭角
のコーナであっても、凸コーナと凹コーナがあるが、こ
こでは凸コーナの加工形状を対象とする。凸鋭角コーナ
部加工中には、凸鋭角コーナ部加工中信号がコーナ部加
工中信号とともに出力される。
【0029】小円弧部は、準備機能のG02、G03指
令、またはコーナ指令による円弧ブロックのワイヤ径補
正通路の半径が形状判定のためにあらかじめ設定されて
いるパラメータの設定値よりも小さい場合であるとして
定義される。すなわち、図3のように、円弧半径をrと
し、パラメータの設定値をP2とするとき、r≦P2の
場合に、小円弧部であると判断される。小円弧部加工中
には、小円弧部加工中信号がコーナ部加工中信号ととも
に出力される。
【0030】凸小円弧部は、ワークの加工形状が凸形状
であるような小円弧部を定めている。凸小円弧部加工中
には、凸小円弧部加工中信号がコーナ部加工中信号とと
もに出力される。
【0031】鋭角微小円弧コーナ部は、準備機能のG0
2、G03指令、またはコーナ指令による円弧ブロック
のワイヤ径補正通路の半径が形状判定のためにあらかじ
め設定されているパラメータの設定値よりも小さい場合
であって、その円弧ブロックの前後の2ブロックのなす
角の外角が形状判定のためにあらかじめ設定されている
パラメータの設定値より大きい場合を定めている。これ
を、図を参照して説明する。
【0032】図5は鋭角微小円弧コーナ部の説明図であ
る。ここで、円弧ブロックのワイヤ径補正通路の半径を
r、円弧ブロックの前後の2ブロックのなす角をθ1、
パラメータの設定値をP3、P4とするとき、r≦P3
であり、θ1≦(π−P4)であるとき、鋭角微小円弧
コーナ部であると判断される。そして、鋭角微小円弧コ
ーナ部加工中には、鋭角微小円弧コーナ部加工中信号が
コーナ部加工中信号とともに出力される。
【0033】エッジコーナ部は、ワイヤ径補正ベクトル
の大きさがワイヤ径補正量の、たとえば16倍以上の場
合を定めている。これを、図を参照して説明する。図6
はエッジコーナ部の説明図である。図示のように、凸鋭
角コーナ部の角度θ2がたとえば7度以下の場合には、
一点鎖線で示したような通路になり、鋭角の頂点からブ
ロック交点に向かうワイヤ径補正ベクトルの大きさがワ
イヤ径補正量の16倍以上になる。このような加工形状
の場合、鋭角コーナ部または凸鋭角コーナ部のような通
路を設定すると、無駄な加工を行うことになる。したが
って、このような場合には、特殊な計算方法で複数のベ
クトルを作り、コーナの先端を回り込むような通路にす
ることがあり、この場合の加工形状をエッジコーナ部と
している。エッジコーナ部加工中には、エッジコーナ部
加工中信号がコーナ部加工中信号とともに出力される。
【0034】「移動量0」コーナ部は、移動量が0のブ
ロックによる加工形状を定めている。ここで、移動量が
0のブロックとは、(1)コーナ半径よりもワイヤ径補
正量が大きくて、干渉チェックにより「移動量0」にな
る場合、(2)円弧半径がワイヤ径補正量と等しく、補
正後の円弧ブロックが「移動量0」になる場合、(3)
ワイヤ径補正計算により、直線ブロックが「移動量0」
になる場合、(4)移動指令のないブロックが複数ブロ
ック以上連続指令された場合、(5)「移動量0」の移
動指令があるブロック、および(6)プログラム終了
点、を指している。「移動量0」コーナ部加工中には、
「移動量0」コーナ部加工中信号がコーナ部加工中信号
とともに出力される。
【0035】加工形状を判断するのに必要なパラメータ
として、上記のようにP1〜P4のパラメータがあらか
じめ設定されている。さらには、鋭角コーナ部、小円弧
部、鋭角微小円弧コーナ部、エッジコーナ部および「移
動量0」コーナ部の判断において、どこからどこまでを
コーナ部とするかを別のパラメータによって設定してい
る。すなわち、連続する2つの移動ブロックの交点の手
前において、コーナ部とする前半の距離を設定したパラ
メータP5と、連続する2つの移動ブロックの交点の直
後において、コーナ部とする後半の距離を設定したパラ
メータP6とがあり、これら2つのパラメータでコーナ
部の範囲を設定し、加工送り速度を低下させるなど放電
条件を変更する範囲としている。
【0036】図7は本発明のワイヤカット放電加工機用
数値制御装置のハードウェアの概略構成図である。数値
制御装置はプロセッサ11を中心に構成されている。こ
のプロセッサ11には、読取り専用メモリ(ROM)1
2、ランダムアクセスメモリ(RAM)13、不揮発性
メモリ14、X軸およびY軸サーボモータ用の軸制御回
路15x,15yおよびプログラマブル・マシン・コン
トローラ(PMC)16がバス17を介して相互に接続
されている。軸制御回路15x,15yはサーボアンプ
18x,18yを介してワイヤカット放電加工機30に
接続され、プログラマブル・マシン・コントローラ16
もまたワイヤカット放電加工機30に接続されている。
数値制御装置はまた、CRT/MDI(Cathode Ray Tu
be / Manual Data Input)ユニット20を備え、このC
RT/MDIユニット20はグラフィック制御回路2
1、表示装置22、キーボード23およびソフトウェア
キー24によって構成されている。この中で、グラフィ
ック制御回路21、キーボード23およびソフトウェア
キー24がバス17に接続されている。
【0037】プロセッサ11は読取り専用メモリ12に
格納されたシステムプログラムに従って数値制御装置全
体を制御する。ランダムアクセスメモリ13には、加工
形状データなどの一時的な計算データ、表示データ、入
出力信号などが格納される。不揮発性メモリ14には図
示されていないバッテリによってバックアップされ、電
源切断後も保持すべきパラメータ、加工プログラム、各
種データなどが記憶される。
【0038】CRT/MDIユニット20は、数値制御
装置の前面などに配置され、データおよび加工図形の表
示、データ入力、数値制御装置の運転に使用される。グ
ラフィック制御回路21は数値データおよび図形データ
などのディジタル信号を表示用のラスタ信号に変換し、
表示装置22に送る。表示装置22はこれらの数値およ
び図形を表示する。
【0039】キーボード23は数値キー、シンボリック
キー、文字キーおよび機能キーから構成され、加工プロ
グラムの作成、編集、パラメータやオフセット量の入力
および数値制御装置の運転に使用される。ソフトウェア
キー24は表示装置22の下部に設けられ、その機能は
表示装置に表示される。表示装置の画面が変化すれば、
表示される機能に対応して、ソフトウェアキー24の機
能も変化する。
【0040】軸制御回路15x,15yはプロセッサ1
1からの軸の移動指令を受けて、軸の移動指令をサーボ
アンプ18x,18yに出力する。サーボアンプ18
x,18yはこの移動指令を増幅し、ワイヤカット放電
加工機30に設けられたXYテーブルのX軸サーボモー
タおよびY軸サーボモータを駆動する。なお、テーパ加
工時にワイヤガイドの制御に使用されるU軸、V軸サー
ボモータ用の軸制御回路およびサーボアンプについては
図示を省略してある。
【0041】プログラマブル・マシン・コントローラ1
8はワイヤカット放電加工機30との間に配置されてお
り、これ自身、プロセッサとともに、シーケンスプログ
ラムやコーナ制御プログラムなどを格納している読取り
専用メモリ、および演算やデータの一時記憶に使用され
るランダムアクセスメモリを備えた構成を有している。
数値制御装置より出力される加工形状データおよび加工
形状信号は、直接加工電源に送られるわけではなく、実
際には、このプログラマブル・マシン・コントローラ1
8を介して送られる。したがって、プログラマブル・マ
シン・コントローラ18は、数値制御装置のプロセッサ
11からバス17経由で加工形状データ、加工形状信
号、読み取り要求信号などを受け、これに対してプログ
ラマブル・マシン・コントローラ18が読み取り完了信
号をプロセッサ11へ返す。数値制御装置から受けた加
工形状データおよび加工形状信号は、プログラマブル・
マシン・コントローラ18で適当に処理され、あるいは
処理をしないで加工電源のプロセッサに渡される。ま
た、プログラマブル・マシン・コントローラ18は、ワ
イヤカット放電加工機30の加工水量の制御などを行っ
たり、ワイヤカット放電加工機30の機械操作盤のボタ
ン信号、スイッチ信号、リミットスイッチの信号などを
受けて、シーケンス処理を行い、バス17を経由してプ
ロセッサ11に必要な入力信号を転送する。
【0042】また、上記の構成例ではプロセッサ11は
1個で説明したが、複数のプロセッサを使用してマルチ
プロセッサ構成にすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、加工プ
ログラムの形状指令を基に放電条件を制御する際のパラ
メータとなる加工形状データを求め、これを実際の加工
の進行に先行して加工電源に出力し、また、加工中のワ
イヤ電極位置の加工形状を表す加工形状信号をリアルタ
イムで加工電源に出力するように構成した。これによ
り、数値制御装置とワイヤカット放電加工機とのインタ
フェースの汎用化が可能になると同時に、ワイヤカット
放電加工機は放電状態による制御と加工形状による制御
とのより高度な複合制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】加工形状データのコーナ角度の説明図である。
【図3】加工形状データの円弧半径の説明図である。
【図4】加工形状データの読み取りの例を示すタイムチ
ャートである。
【図5】鋭角微小円弧コーナ部の説明図である。
【図6】エッジコーナ部の説明図である。
【図7】本発明のワイヤカット放電加工機用数値制御装
置のハードウェアの概略構成図である。
【符号の説明】
1 加工形状データ出力手段 2 加工電源 3 インタロック制御手段 4 パラメータ格納手段 5 加工形状信号出力手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤとワークとの間の放電状態が最適
    になるような放電条件の制御に必要なデータをワイヤカ
    ット放電加工機の加工電源に出力するワイヤカット放電
    加工機用数値制御装置において、 加工プログラムの形状指令を解析して前記放電条件を制
    御する際のパラメータとなる加工形状データを求め、前
    記加工形状データを実際の加工の進行に先行して前記加
    工電源に出力する加工形状データ出力手段を備えている
    ことを特徴とするワイヤカット放電加工機用数値制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加工形状データ出力手段の加工形状
    データは、連続する2つの切削送りブロックによる鋭角
    コーナでのコーナ角度、および円弧ブロックのワイヤ径
    補正通路における円弧半径であることを特徴とする請求
    項1記載のワイヤカット放電加工機用数値制御装置。
  3. 【請求項3】 前記加工形状データ出力手段が加工形状
    データを出力しているときに次ブロックの実行をインタ
    ロックしかつ前記加工電源に対して前記加工形状データ
    の読み取りを要求する信号を出力するとともに、前記加
    工電源からの読み取り完了信号に応答して前記インタロ
    ックを解除するインタロック制御手段をさらに備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載のワイヤカット放電加
    工機用数値制御装置。
  4. 【請求項4】 加工プログラムの形状指令を解析して加
    工中のワイヤ電極位置の加工形状を判定し、前記加工形
    状の幾何学的特徴を表す加工形状信号をリアルタイムで
    前記加工電源に出力する加工形状信号出力手段をさらに
    備えていることを特徴とする請求項1記載のワイヤカッ
    ト放電加工機用数値制御装置。
  5. 【請求項5】 前記加工形状信号出力手段の加工形状の
    判定に必要なパラメータを格納するパラメータ格納手段
    をさらに備えていることを特徴とする請求項4記載のワ
    イヤカット放電加工機用数値制御装置。
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