JPH081684A - 金型再生用シート - Google Patents

金型再生用シート

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JPH081684A
JPH081684A JP8847695A JP8847695A JPH081684A JP H081684 A JPH081684 A JP H081684A JP 8847695 A JP8847695 A JP 8847695A JP 8847695 A JP8847695 A JP 8847695A JP H081684 A JPH081684 A JP H081684A
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cutting
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又男 溝田
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彰男 中村
Masayuki Sakamoto
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Abstract

(57)【要約】 【構成】未加硫ゴム生地を母材としたシート10面に、
シート10を適宜寸法に切断するための目印11が所定
間隔で設けられている。 【効果】金型寸法の異なる数種類の金型に使用する際
に、簡単かつ容易に切断することができるため、金型の
洗浄、離型剤付与作業の迅速化が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形作業の繰り返し
により汚染された熱硬化性樹脂成形材料用成形金型等の
金型を洗浄再生するため等に用いられる金型再生用シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂成形材料の成形時には、上
記熱硬化性樹脂成形材料中に含まれる離型剤が金型表面
に滲出して離型作用を発揮する。このような成形を繰り
返すと、成形品の離型性が著しく悪くなったり、成形品
の表面に肌荒れ等の現象を生じ、成形品表面に光沢等が
出ないという不都合を生じる。この原因は、上記離型剤
が成形の繰り返しにより金型表面に順次積層し、次第に
酸化劣化して硬い離型剤の酸化劣化層を形成するためと
考えられる。例えば、図8に示すように、トランスファ
ー成形の上型1と下型2とでつくられるキャビティ3内
にプランジャー4の押圧力でランナー5を介して溶融エ
ポキシ樹脂成形材料6を圧入し成形したのち第9図に示
すように、型を開いて成形品7を取り出す。このような
成形作業を繰り返すと、キャビティ3内に離型剤の酸化
劣化層7aが形成される。また、金型合わせ目8等のキ
ャビティ回りに、ばり8aも付着残存する。9はエアー
ベント部である。このような離型剤の酸化劣化層7aが
一旦キャビティ表面(金型表面)に形成されると、その
後、熱硬化性樹脂成形材料を成形する際、その成形材料
から滲み出てくる離型剤が、金型表面ではなく上記離型
剤の酸化劣化層7aに作用することとなり、充分な離型
効果を発揮しえなくなる。このような問題を解決するた
め、従来は、離型剤酸化劣化層7aが形成された段階
(700〜1000ショット後の段階)で、上記金型内
に熱硬化性メラミン樹脂成形材料を入れて成形硬化さ
せ、上記金型表面の離型剤酸化劣化層7aをその成形品
7と一体化させ、その酸化劣化層7aが一体化した成形
品7を金型から取り出すことにより、金型表面を洗浄す
るということが行われている。この場合には、上記熱硬
化性メラミン樹脂成形材料の縮合物としてホルマリンが
副生し臭気等を生じるため、作業環境が悪化し洗浄作業
性の低下の原因となる。また、キャビティ等の成形部の
回りに付着したばり8aの除去は、50〜100ショッ
ト毎に、へらやブラシを用いて金型成形部回りをこす
り、ばり等の付着汚染物を除去し、これをエアー吹付け
によって吹き飛ばすということにより行われている。し
かしながら、このような金型成形部回りをへらやブラシ
を用いて洗浄することは煩雑である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
ような金型表面の離型剤酸化劣化層の除去を目的として
未加硫ゴム生地を母材とし、これにグリコールエーテル
類を含有させたシート状の金型洗浄剤組成物(以下「シ
ート状組成物」と略す)を開発し既に特許出願(特願昭
61−252536号)している。このシート状組成物
による金型洗浄はつぎのようにして行われる。すなわ
ち、上記シート状組成物を上下の金型間に挟み、成形時
の圧力によって金型表面にシート状組成物を圧接させ、
その状態で成形時の熱を利用して上記シート状組成物を
加熱加硫して上記シート状組成物の全体を加硫ゴム化
し、この加硫ゴム化の際に金型表面の離型剤酸化劣化層
を加硫ゴムに一体化させ、ついで金型を開いたのち、加
硫ゴム化され高強度,高弾性になったシート状組成物を
金型から剥離することにより、上記シート状組成物と一
体化された酸化劣化層を金型表面から剥離させるという
ことにより行われる。このようなシート状組成物を使用
すると、前記のような熱硬化性メラミン樹脂成形材料を
用いたときのような問題を生じない。そして、金型表面
もメラミン樹脂成形材料を用いた洗浄と同様、初期の鏡
面状態まで洗浄される。ところが、一般に、トランスフ
ァー成形機等における金型の寸法は製造メーカーによっ
て様々であり、したがって、前記シート状組成物もそれ
らのうちの最大の大きさのものの寸法に設定し、使用に
際して個々の金型に応じて目分量でカッティングするこ
とが行われる。しかしながら、このようにカッティング
を目分量で行うことは不正確であり、場合によっては金
型寸法よりも小さくカッティングして使用できなくなる
という不都合な事態を招いている。また、カッティング
に神経を使うため疲労が大きいという難点も生じてい
る。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、カッティングを正確に、かつ容易に行うこと
ができる金型再生用シートの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の金型再生用シートは、未加硫ゴム生地を
母材とし、シート面に、シートを適宜寸法に切断するた
めの目印が所定間隔で設けられているという構成をと
る。
【0006】すなわち、上記ように、シートに目印を設
けた結果、その目印を目安にシートを切断することがで
き、したがって、これまでのような目分量で切断すると
きに比べて正確に切断することができ、かつ切断も容易
になる。
【0007】この発明の金型再生用シートは、未加硫ゴ
ム生地を母材とするものであり、先に述べたもののよう
に、金型表面(キャビティ表面)の洗浄を目的とする
ものと、金型のキャビティ回り(成形部回り)の洗浄
を目的とするものと、金型表面(キャビティ表面)の
洗浄後初めて成形される成形品の離型を容易にするため
に洗浄後の金型表面に対して離型剤を塗布することを目
的とするものの3種類のものがある。これら3種類の金
型再生用シートはいずれも、例えば、図1に示すよう
に、シート10を適宜寸法に切断するための目印11が
所定間隔で設けられている。図1では上記目印11が切
り込みによって形成されており、その深さはシート10
の厚みの2/3程度に設定されている。そして、その切
り込みを利用してシート10を適宜寸法にカッティング
しうるようになっている。この切り込みの形成状態を図
2に示す。なお、上記のように2/3の程度まで切り込
みを入れるのではなく、図3に示すように、厚みの半分
程度まで切り込みを入れるようにしてもよい。
【0008】このような切り込みの形成は、例えば図4
に示すように、回転軸12に所定間隔で円板状の切り刃
13を有するリボンスリーターを用いて行ってもよい
し、図5に示すように、回転軸12に適宜間隔でそろば
んの珠状切り刃14を有するエンボスカッターを用いて
行ってもよい。また、上記のように切り込みを入れるの
ではなく、印刷で目印をつけてもよい。この場合にはナ
イフ等を用いてその目印に沿ってカッティングすること
が行われる。また、印刷した上でその印刷の上に切り込
みを入れるようにしてもよい。さらに、目印の状態は図
1に示すような碁盤目状に限るものではなく、一方向の
みへ平行の筋を入れてもよいし、またシートの周囲部分
のみに一定間隔で目印を入れるようにしてもよい。な
お、上記目印を定間隔で形成する際には、その目印がメ
ジャーの機能も発揮するようになる。
【0009】つぎに、前記の金型表面(キャビティ表
面)の洗浄に用いる金型再生用シートについて説明す
る。
【0010】この種の金型再生用シートは2種類ある。
第1のものは一般式(1)で表されるグリコールエーテ
ル類と未加硫ゴムとの混合物からなる未加硫ゴム生地を
母材とするものである。
【0011】
【化1】
【0012】上記一般式(1)で表されるグリコールエ
ーテル類としては、エチレングリコールジメチルエーテ
ル,ジエチレングリコールジメチルエーテル,トリエチ
レングリコールジメチルエーテル,テトラエチレングリ
コールジメチルエーテル,ポリエチレングリコールジメ
チルエーテル,ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ジエチ
レングリコールモノプロピルエーテル,ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル,ジエチレングリコールジエ
チルエーテル,ジエチレングリコールプロピルエーテ
ル,ジエチレングリコールジブチルエーテル,エチレン
グリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールモ
ノエチルエーテル,エチレングリコールモノプロピルエ
ーテル,エチレングリコールモノブチルエーテル等をあ
げることができる。
【0013】上記一般式(1)で表されるグリコールエ
ーテル類の中でも、n=1〜2、R 1 ,R2 のいずれか
が水素の場合には他方が炭素数1〜4のアルキル基であ
り、また、R1 ,R2 がともにアルキル基の場合には、
炭素数が1〜4のアルキル基であることが好適である。
なお、上記nが3以上の値をとるときには、ゴムとの相
溶性が低下するという事態を招き、またアルキル基の炭
素数が5以上の場合には、離型剤の酸化劣化層に対する
浸透性が悪くなるという傾向がみられるようになる。
【0014】上記のグリコールエーテル類は、そのま
ま、もしくは水ないしはメタノール,エタノール,n−
プロパノールのようなアルコール類、トルエン,キシレ
ンのような有機溶媒と混合して使用してもよい。有機溶
媒と混合するときには、有機溶媒の量を、通常、グリコ
ールエーテル類100重量部(以下「部」と略す)に対
し50部以下にすることが行われ、最も一般的には20
部以下にすることが行われる。また、従来から使用され
ている離型剤を必要に応じて適量併用しても差し支えは
ない。離型剤を併用する場合には、その使用量を、未加
硫ゴム生地とグリコールエーテル類の合計量100部に
対し10部以下にすることが行われ、最も一般的には2
〜5部にすることが行われる。
【0015】未加硫ゴムとしては、天然ゴム(NR),
クロロプレンゴム(CR),ブタジエンゴム(BR),
ニトリルゴム(NBR),エチレンプロピレンターポリ
マーゴム(EPT),エチレンプロピレンゴム(EP
M),スチレンブタジエンゴム(SBR),ポリイソプ
レンゴム(IR),ブチルゴム(IIR),シリコーン
ゴム(Q),フッ素ゴム(FKM)等の単独もしくは混
合物を主成分とし、さらに加硫剤が配合され、必要に応
じて加硫促進剤,補強剤等が配合されているもの等が用
いられる。この未加硫ゴムは、金型内において加硫され
加硫ゴムとなる。上記の未加硫ゴムとして好ましいのは
EPT,SBR,NBRもしくはこれらの混合物であ
る。上記EPTは、エチレン,α−オレフィンおよび非
共役二重結合を有する環状または非環状からなる共重合
物である。これについて詳述すると、EPTはエチレ
ン,α−オレフィン(特にプロピレン)および以下に列
挙するポリエンモノマーからなるターポリマーであり、
上記ポリエンモノマーとしては、ジシクロペンタジエ
ン、1,5−シクロオクタジエン、1,1−シクロオク
タジエン、1,6−シクロドデカジエン、1,7−シク
ロドデカジエン、1,5,9−シクロドデカトリエン、
1,4−シクロヘプタジエン、1,4−シクロヘキサジ
エン、ノルボルナジエン、メチレンノルボルネン、2−
メチルペンタジエン−1,4、1,5−ヘキサジエン、
1,6−ヘプタジエン、メチル−テトラヒドロインデ
ン、1,4−ヘキサジエン等である。各モノマーの共重
合割合は、好ましくはエチレンが30〜80モル%,ポ
リエンが0.1〜20モル%で残りがα−オレフィンと
なるようなターポリマーである。より好ましいのはエチ
レンが30〜60モル%のものである。そして、ムーニ
ー粘度ML1+4 (100℃)が20〜70のものがよ
い。上記EPTの具体例としては、三井石油化学工業社
製、三井EPT4021,同4045,同4070をあ
げることができる。また、SBRとしては、スチレン含
量が15〜30モル%でムーニー粘度ML1+4 (100
℃)が20〜80、好ましくは35〜60のものが好適
である。具体例として日本合成ゴム社製、JSR−15
02,同1507,同1778をあげることができる。
NBRとしては、アクリロニトリル含量が20〜60モ
ル%、好ましくは25〜45モル%でムーニー粘度ML
1+4 (100℃)が20〜85、好ましくは30〜70
のものを用いることが好適である。具体例として日本合
成ゴム社製、N−234L,同230S,同230SH
をあげることができる。
【0016】上記グリコールエーテル類は、上記未加硫
ゴムと混合することによって未加硫ゴム生地となる。こ
の場合、グリコールエーテル類は、未加硫ゴム100部
に対して、通常10〜60部配合される。好ましいのは
15〜25部程度である。そして、上記グリコールエー
テル類の沸点は130〜250℃程度であるのが好まし
い。すなわち、金型成形は、通常150〜185℃で行
われるのであり、上記グリコールエーテル類の沸点が1
30℃未満であれば、洗浄時の蒸発が著しく、したがっ
て、洗浄作業環境の悪化現象を生じる恐れがあり、逆に
250℃を超えると、蒸発が困難となって加硫ゴム中に
残存し、加硫ゴムの、金型からの取り出しの際の強度が
弱くなって崩形等するため、金型表面から離型剤の酸化
劣化層を充分剥離することができにくくなり、洗浄作業
性を低下させる傾向がみられるからである。
【0017】なお、上記未加硫ゴム生地を母材とする金
型再生用シートには、上記未加硫ゴムに、補強剤として
シリカ,アルミナ,炭酸カルシウム,水酸化アルミニウ
ム,酸化チタン等の無機質補強剤(充填剤)を配合する
ことも可能である。この場合、補強剤の使用量は、未加
硫ゴム100部に対して10〜50部に設定することが
好適である。また、先に述べたように、離型剤を配合す
ることも可能である。上記離型剤としては、ステアリン
酸,ステアリン酸亜鉛,カルナバワックス,モンタンワ
ックス,ステアリルエチレンジアミド等があげられる。
これらを未加硫ゴム100部に対して1〜10部配合す
ることが可能である。
【0018】上記の金型表面洗浄用金型再生用シート
の2種類のもののうちの他のものは、上記のグリコール
エーテル類に代えてイミダゾール類およびイミダゾリン
類の片方もしくは双方を用いるものである。それ以外は
上記の金型再生用シートと全く同じである。
【0019】上記イミダゾール類としては、下記の一般
式(2)で表されるイミダゾール類を用いることが好結
果をもたらす。このようなイミダゾール類の代表例とし
ては、2−メチルイミダゾール,2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール,2−フェニルイミダゾール,1−ベン
ジル−2−メチルイミダゾール等や、2,4−ジアミノ
−6〔2’−メチルイミダゾリル(1)’〕エチル−s
−トリアジン、2,4−ジアミノ−6〔2’−エチル−
4’−メチルイミダゾリル−(1)’〕エチル−s−ト
リアジン等があげられる。
【0020】
【化2】
【0021】また、上記イミダゾリン類としては、下記
の一般式(3)で表されるイミダゾリン類を用いること
が好結果をもたらす。このようなイミダゾリン類の代表
例としては、2−メチルイミダゾリン、2−メチル−4
−エチルイミダゾリン、2−フェニルイミダゾリン、1
−ベンジル−2−メチルイミダゾリン、2−フェニル−
4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾリン、2,
4−ジアミノ−6〔2’メチルイミダゾリリル−
(1)’〕エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ
−6〔2’−メチル−4’−エチルイミダゾリリル−
(1)’〕エチル−s−トリアジン、1−シアノエチル
−2−メチルイミダゾリン、1−シアノエチル−2−メ
チル−4−エチルイミダゾリン等があげられる。
【0022】
【化3】
【0023】つぎに上記2種類の金型表面洗浄用金型再
生用シートのうち、グリコールエーテル類を未加硫ゴム
生地中に含有させたものの具体例について説明する。
【0024】〔具体例A〕後記の表1および表2に示す
ゴムと同表に示す原料とを混練ロールで混練したのち、
圧延ロールを用いて厚み7mmのシートに形成しこのシ
ートの表面に10mm幅で深さ5mmの切り込みをシー
トの幅方向に平行に形成した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】上記のようにして得られた金型再生用シー
トを用い、金型寸法の異なる数種類のトランスファー成
形機に合うよう上記切り込み部分から割って適正寸法に
し、図6に示すようにして上型1と下型2の金型表面の
洗浄に用いた。10は圧縮状態の金型再生用シート、4
はプランジャである。その結果は上記の表1および表2
に示す通りであり、実施例品は比較例品に比べて極めて
良好であった。
【0028】〔具体例B〕つぎに上記2種類の金型表面
洗浄用金型再生用シートのうち、イミダゾール類を未加
硫ゴム生地中に含有させたものの具体例を示す。すなわ
ち、後記の表3〜表5に示す原料を同表に示す割合で配
合し混練ロールで混練したのち圧延ロールを用いて厚み
7mmのシートに形成し印刷により10mm角の碁盤目
の目印を形成した。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】上記のようにして得られた金型再生用シー
トを用い、金型寸法の異なる数種類のトランスファー成
形機に合うよう上記基盤目状の印刷目印に従いナイフで
切断して適正寸法にし、金型表面の洗浄に用いた。その
結果は上記表3〜表5に示す通りであり、具体例品は比
較例品に比較して極めて良好であった。
【0033】つぎにの金型成形部回りの洗浄に用いる
金型再生用シートについて説明する。
【0034】この種の金型再生用シートは、前記の金
型表面洗浄用金型再生用シートに比べて頻繁に用いられ
るものであって、未加硫ゴム生地母材をシート状繊維基
材の表面および裏面の片方もしくは双方に層状に形成す
るものであり、前記金型表面(キャビティ表面)の洗浄
を目的とするものに比べて厚みが0.2〜1.0mm程
度の極薄に仕上げられる。
【0035】この金型再生用シートに用いられるシート
状繊維基材としては、各種材質の不織布、例えば、ポリ
エステル不織布等の有機質繊維不織布、ガラスペーパ
ー,ガラス繊維不織布等の無機質繊維不織布、セルロー
ス混抄ガラスペーパー、紙材等があげられる。場合によ
っては、上記不織布ではなく織布等を用いても差し支え
はない。上記不織布の一例として、ポリエステル繊維か
らなる不織布には、旭化成社製、アイエルE1030,
E1050,E1100があげられ、またレーヨン繊維
からなるスフ寒冷紗として、伊藤忠商事社製、D−30
38,D−3042があげられる。また、ガラス繊維か
らなるガラス寒冷紗として、ユニチカ社製、WK−30
25A−104,WL−110B−28,KC−080
8B−104−AB1があげられる。
【0036】上記シート状繊維基材の表面および裏面の
片面もしくは両面に層状に形成される未加硫ゴム生地母
材は、図7に示す清浄化作業時に、上型1と下型2の合
わせ目等の金型回りにおいて、加熱加硫され加硫ゴムと
なるものであり、その際、金型合わせ部等の成形部回り
に付着したばり等の汚染物質を一体化し、再生用シート
10を金型から剥離除去する際に、成形部回りからばり
等の汚染物質を剥離除去する。このような未加硫ゴムは
前記金型表面洗浄用の金型再生用シートに用いられるゴ
ムと同様のものが用いられ、特に好適なのは前記金型再
生用シートと同様EPTである。そして、このような未
加硫ゴムに対して補強剤としてシリカ等を配合すること
も前記金型再生用シートと同様である。
【0037】この金型形成部回り洗浄シートは未加硫ゴ
ムに必要に応じて補強剤等を配合し混練ロールで混練し
て薄いシート状にしたのち、これとシート状繊維基材と
を重ねカレンダーロールに掛けて加圧一体化する等によ
って製造することができる。
【0038】つぎに、このの金型成形部回りの洗浄に
用いる金型再生用シートの具体例について説明する。
【0039】〔具体例C〕後記の表6および表7に示す
原料を配合し混練ロールで混練したのち、未加硫ゴムと
不織布等とをカレンダーロールを用いて厚み0.5mm
のシート状に形成し印刷より10mm角の碁盤目の目印
を形成した。
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】上記のようにして得られた金型再生用シー
トを数種類の金型寸法のトランスファー成形機に適応さ
せるよう印刷目印の所からナイフで切断し適正寸法に仕
上げた。そして、これを用い金型成形部回りの清掃を行
った。その結果は上記表6および表7の通りであり、具
体例品は優れた性能を備えていることがわかる。
【0043】つぎに金型表面洗浄用金型再生用シートを
用いて洗浄された金型表面(離型が全く存在せずそのま
ま成形すると成形品が金型表面に付着し離型しない状態
になっている)に対して離型剤を付与することを目的と
するの金型再生用シートについて説明する。すなわ
ち、この種の金型再生用シートは、金型表面の洗浄を目
的とする金型再生用シートのグリコールエーテル類やイ
ミダゾール類に代えて離型剤を含有している。
【0044】この種の離型剤としては、ステアリン酸,
ベヘニン酸のような長鎖脂肪酸、ステアリン酸亜鉛,ス
テアリン酸カルシウムで代表される長鎖脂肪酸の金属
塩、カルナバワックス,モンタンワックス,モンタン酸
の部分ケン化エステルで代表されるエステル系ワック
ス、ステアリルエチレンジアミドで代表される長鎖脂肪
酸アミド、ポリエチレンワックスに代表されるパラフィ
ン類等があげられる。
【0045】この金型再生用シートは、上記離型剤と上
記未加硫ゴムとを公知の方法、例えばカレンダーロール
等を用いて混合することによって得ることができ、ま
た、予め未加硫ゴム生地をつくり、これに離型剤を練り
込む等の方法によっても得ることができる。これらの場
合、離型剤は、未加硫ゴム生地100部に対して、通
常、1〜50部配合される。好ましいのは3〜20部で
ある。そして、上記離型剤としては、その融点が200
℃以下、また沸点が200℃以上であるものが好まし
い。さらに、好ましいのは融点が50〜150℃のもの
である。すなわち、金型成形は、通常、150〜200
℃で行われるのであり、上記離型剤の融点が200℃よ
り大きければ、金型面に滲出せず、また、沸点が200
℃未満であれば、金型に滲出しても蒸発してしまうため
に機能を果たさなくなる傾向がみられるからである。
【0046】なお、上記金型再生用シートにおける未加
硫ゴム生地に対しては、前記の金型表面洗浄用金型再生
用シートと同様、シリカ等の他の添加剤を同様に配合す
ることが可能である。
【0047】つぎに、この金型再生用シートの具体例に
ついて説明する。
【0048】〔具体例D〕後記の表8および表9に示す
原料を配合し、これを圧延ロールを用いて厚み7mmの
シート状に形成し10mm幅でシートの幅方向に平行に
深さ5mmの切り込みを筋状に形成し金型再生用シート
を得た。
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】上記のようにして得られた離型用シートを
金型寸法の異なる数種類のトランスファー成形機の金型
に合うよう上記目印から折って適正な寸法にし、これを
用い金型表面の洗浄の終了した熱硬化性樹脂成形用金型
に挟み、175℃で4分間加硫し、加硫後ただちに金型
を開いて、成形された加硫ゴムを取り出した。その後、
上記のようにして離型剤の付与された金型を用い、通常
の成形方法で、熱硬化性樹脂成形材料エポキシ樹脂成形
材料(日東電工社製,MP−10)を成形し、成形品の
離型状態を調べた。その結果を比較例の結果(ダミーシ
ョット1回)と対比して前記の表8および表9に示し
た。
【0052】表8および表9から明らかなように、具体
例によれば、極めて良好な離型性を付与しうることがわ
かる。
【0053】
【発明の効果】この発明の金型再生用シートは、シート
面にシートを適宜寸法に切断するための目印が所定間隔
で設けられているため、金型寸法の異なる数種類の金型
に使用する際し、上記目印の所から簡単にかつ正確に切
断することができる。したがって、金型の洗浄,離型剤
付与作業の迅速化を実現しうるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】この発明の切り込み部分の説明図である。
【図3】切り込み部分の変形例の説明図である。
【図4】その切り込みの形成説明図である。
【図5】その切り込みの形成説明図である。
【図6】この発明の一実施例の使用状態説明図である。
【図7】他の実施例の使用状態説明図である。
【図8】従来例の説明図である。
【図9】従来例の説明図である。
【符号の説明】
10 シート 11 目印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/3445 KDM C08L 21/00 LAY (72)発明者 坂本 正幸 佐賀県神埼郡三田川町大字吉田2307番地の 2 九州日東電工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫ゴム生地を母材とし、シート面
    に、シートを適宜寸法に切断するための目印が所定間隔
    で設けられていることを特徴とする金型再生用シート。
  2. 【請求項2】 未加硫ゴム生地中に、グリコールエーテ
    ル類が含有されている請求項1記載の金型再生用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 未加硫ゴム生地中に、イミダゾールおよ
    びイミダゾリン類の少なくとも一方が含有されている請
    求項1記載の金型再生用シート。
  4. 【請求項4】 未加硫ゴム生地中に離型剤が含有されて
    いる請求項1記載の金型再生用シート。
  5. 【請求項5】 未加硫ゴム生地母材が、シート状繊維基
    材の表面および裏面の少なくとも一面に設けられている
    請求項1記載の金型再生用シート。
  6. 【請求項6】 目印が、切り込みを入れてその目印部分
    からカッティングできるようになされている請求項1〜
    5のいずれか一項に記載の金型再生用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58114932A (ja) * 1981-12-28 1983-07-08 Yoshio Taneda ゴム製品成形用金型の清浄方法及び該方法に用いられる清浄用ゴム組成物
JPS59185830A (ja) * 1983-04-05 1984-10-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料供給量制御装置

Patent Citations (2)

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