JPH08166643A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JPH08166643A
JPH08166643A JP31088794A JP31088794A JPH08166643A JP H08166643 A JPH08166643 A JP H08166643A JP 31088794 A JP31088794 A JP 31088794A JP 31088794 A JP31088794 A JP 31088794A JP H08166643 A JPH08166643 A JP H08166643A
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filter
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heat
light
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JP31088794A
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English (en)
Inventor
Kanji Nagashima
島 完 司 永
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像記録装置や画像読取装置に用いられる光源
装置であって、光源からの熱による原稿の損傷を防止す
るために、原稿と光源との間に赤外線吸収フィルタを配
置した装置において、赤外線吸収フィルタの耐熱性を大
幅に向上し、大光量の光源を使用する装置であっても、
熱による赤外線吸収フィルタの割れを防止し、その使用
を可能とする光源装置を提供する。 【構成】光源と、光源および原稿の間に配置される赤外
線吸収フィルタと、赤外線吸収フィルタに接触して配置
される、この赤外線フィルタとは異なる材質の光透過性
の熱伝導性部材とを有することにより、前記目的を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置や画像読
取装置において、画像記録あるいは画像読み取りのため
の原稿の透過光あるいは反射光を形成するために、原稿
に光を照射する光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置やプリンタ等の画像記録装置
や、スキャナ等の画像読取装置においては、対象とする
原稿画像としては通常印刷物や写真等の反射原稿が主で
あった。ところが、近年の画像情報記録の多様化に伴
い、印刷物等の反射原稿以外に、スライド、プルーフ、
マイクロフィルムやネガフィルム等の透過原稿を原稿画
像として用いることができる画像記録装置や画像読取装
置が実用化されている。
【0003】印刷物等の反射原稿の画像記録(読取)装
置においては、光源から射出された光で反射原稿を照射
し、原稿によって反射された原稿画像を担持する反射光
を感光材料等の記録材料に結像して露光することにより
原稿画像の記録を行い、あるいはCCDセンサ等のライ
ンセンサに結像して光電的に読み取ることにより原稿画
像の読み取りを行う。他方、ネガフィルム等の透過原稿
の画像記録(読取)装置においては、光源から射出され
た光を透過原稿に入射し、原稿を透過した原稿画像を担
持する透過光によって、同様に感光材料を露光して画像
記録を行い、あるいはCCDセンサ等を用いて画像読取
を行う。
【0004】このような画像記録(読取)装置において
は、高精度な画像記録(読取)を行って、適正な画像
(プリント)を安定して得るためには、使用する感光材
料やCCDセンサ等の受像要素、原稿の種類や画像の状
態等に応じた十分な光量を有する光源が必要であり、通
常、ハロゲンランプ等の大きな光量を有するものが用い
られる。ところが、これらの光源は一般的に発熱すなわ
ち赤外線の射出も大きく、この熱による原稿の損傷が問
題になることも多い。
【0005】特に、ネガフィルムやネガ原板などのネガ
フィルムを原稿として用いる場合では、不特定多数の一
般ユーザの撮影したものを対象とするため、原稿の撮影
状態が一定ではなく、露光量過多のネガフィルムも原稿
として多数使用される。そのため、ネガフィルムを原稿
として用いることができる装置では、十分な色/濃度補
正を行って、露光量過多のネガフィルムからも安定して
適正プリントが得られるように、大光量の光源を使用す
る必要があり、また、一般的にフィルムは熱に弱いこと
も加わって、光源から射出されるに熱から原稿を保護す
ることは重大な問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために、従来の画像記録(読取)装置では、光源と
原稿との間に赤外線反射フィルタや赤外線吸収フィルタ
を配置し、原稿に入射する赤外線のカットを行ってい
る。赤外線反射フィルタは、一般的にダイクロイック膜
を利用した赤外線干渉フィルタであるが、ダイクロイッ
ク膜を用いるが故に光反射効率に入射角依存性があり、
透過してしまう赤外線も多く、良好に赤外線をカットで
きないという問題点を有し、また、通常の赤外線反射フ
ィルタは波長1.5〜3μm程度の遠赤外線をカットす
ることができず、この遠赤外線が原稿温度に影響を与え
てしまう。
【0007】一方、赤外線吸収フィルタは、赤外線を内
部で吸収するので、吸収効率に入射角依存性がなく、ま
た、遠赤外線も好適に吸収できるという利点を有する。
しかしながら、赤外線吸収フィルタは、赤外線を吸収す
ることによってそれ自身が加熱されるため、特に、前述
のネガフィルムを原稿として用いるような大光量の光源
を用いる装置では、容易に耐熱温度を超えて割れてしま
い、使用することができないという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、画像記録装置や画像読取装置に用
いられる光源装置であって、光源からの熱による原稿の
損傷を防止するために、原稿と光源との間に赤外線吸収
フィルタを配置した装置において、赤外線吸収フィルタ
の耐熱性を大幅に向上し、大光量の光源を使用する装置
であっても、熱による赤外線吸収フィルタの割れを防止
して、安全に使用することを可能とする光源装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原稿の透過光あるいは反射光を受像要素
に結像して画像記録あるいは画像読取を行う装置に用い
られる、前記原稿に画像記録あるいは読み取りのための
光を照射する光源装置であって、光源と、前記光源およ
び原稿の間に配置される赤外線吸収フィルタと、前記赤
外線吸収フィルタに接触して配置される、この赤外線フ
ィルタとは異なる材質の光透過性の熱伝導性部材とを有
することを特徴とする光源装置を提供する。
【0010】また、前記熱伝導性部材が、前記赤外線フ
ィルタよりも光源側に配置されるのが好ましい。
【0011】
【発明の作用】本発明の光源装置は、画像記録装置や画
像読取装置において、原稿に光を照射して、画像記録や
読み取りのための原稿画像を担持する透過光や反射光を
形成するための光源装置であって、原稿と光源との間に
赤外線吸収フィルタを配置し、耐熱ガラス等の赤外線フ
ィルタとは異なる材質の光透過性の熱伝導性部材をこの
赤外線吸収フィルタに接触して配置するものである。
【0012】前述のように、光源装置において、原稿を
光源の熱から保護するために赤外線吸収フィルタが利用
されているが、赤外線吸収フィルタは吸収特性に入射角
依存性がない、遠赤外線も好適に吸収する等の優れた特
性を有する反面、大光量の光源を用いた装置では、赤外
線吸収フィルタは容易に耐熱温度を超えて割れてしま
い、使用することができないという問題点がある。
【0013】これに対し、本発明の光源装置において
は、赤外線吸収フィルタに接触して耐熱ガラス等の熱伝
導性部材を配置するので、赤外線吸収フィルタの熱を熱
伝導性部材に伝導して吸収することができ、赤外線吸収
フィルタの温度を低下することができる。特に、熱伝導
性部材を光源側に配置することにより、赤外線吸収フィ
ルタの発熱量が高い部分に熱伝導性部材を接触して熱を
吸収することができるので、赤外線吸収フィルタの局所
的な加熱を防止することができる。そのため、本発明の
光源装置によれば、赤外線吸収フィルタの耐熱性を大幅
に向上して、加熱による割れを防止することができ、大
容量の光源を用いる装置であっても、赤外線吸収フィル
タを使用することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の光源装置について、添付の図
面に示される好適実施例にもとづいて詳細に説明する。
【0015】図1に、本発明の光源装置を利用する画像
記録装置の一実施例の外観斜視図を、図2に内部構成の
概略線図的断面図を、図3にそのスリット走査露光装置
およびフィルム走査ユニットの線図的概略断面図を示
す。図示例の画像記録装置は、記録材料として、熱現像
工程を必要とし、水等の画像形成溶媒の存在下で受像層
を有する受像材料に画像を転写形成する熱現像感光材料
を用いた装置であり、原稿として印刷物や写真等の反射
原稿や135サイズのスライドやプルーフ等の透過ポジ
原稿のみならず、ネガフィルム等の透過ネガ原稿の原稿
画像もそれぞれ原稿に応じたポジ−ポジ感光材料および
ネガ−ポジ感光材料に画像記録可能な装置である。
【0016】画像記録装置10は、全体として箱形に構
成されており、装置本体12には前面扉14および側面
扉16等が取り付けられている。各扉を開放することに
より、装置本体12内部を露出状態とすることができ
る。なお、各扉にはいわゆるインターロック機構(図示
せず)による安全装置が施されており、扉が開放される
と同時に所定部位の電源が切れるようになっている。
【0017】画像記録装置10の装置本体12の上部
(図中左側)には、プラテン(原稿台)上に載置された
原稿を押えるプラテンカバー17が着脱可能に装着され
る。また、装置本体12の上部(図中右側)には、13
5サイズのネガフィルム、スライド等の小型の透過原稿
を複写するためのフィルム走査ユニット18が着脱自在
に装着されている。このフィルム走査ユニット18は、
本発明の光源装置を利用するものである。また、4×5
サイズのスライドやプルーフ、スリーブ等の比較的大型
の透過原稿を複写する際には、プラテンカバー17を取
り外し、もしくは開放して、プラテン上を覆う上面の所
定位置に透過原稿複写用の光源ユニットが載置される。
さらに、画像記録装置10の装置本体12の上部の、フ
ィルム走査ユニット18の後方には、熱現像感光材料へ
の露光に先立って、後述するラインセンサ160によっ
て読み取られた原稿画像を表示するモニタ19が配置さ
れる。
【0018】図2に示す画像記録装置10の装置本体1
2内部において、中央部下方には感光材料マガジン20
が配置されており、内部には熱現像感光材料Aをロール
状に巻回した感光材料ロール22が収納されている。な
お熱現像感光材料Aは、引き出された際にその感光(露
光)面が下方に来るように巻回・収納されている。感光
材料マガジン20の図中右上部には熱現像感光材料Aの
引き出し口が形成されており、その近傍には熱現像感光
材料Aを感光材料マガジン20から引き出し搬送する引
き出しローラ対24が配置されている。
【0019】引き出しローラ対24の熱現像感光材料A
の搬送方向下流(以下、単に下流とする)にはカッタ2
6が配置されており、感光材料マガジン20から引き出
された熱現像感光材料Aを所定の長さに切断する。カッ
タ26は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移
動刃をカム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合
わせることにより、熱現像感光材料Aを切断する。な
お、カッタ26の作動後は、引き出しローラ対24が逆
転して、先端部がわずかに引き出しローラ対24に挟持
される程度まで熱現像感光材料Aを逆送するように構成
される。また、逆送後、引き出しローラ対24による熱
現像感光材料Aの挟持を開放し、先端部の損傷を防止す
るように構成してもよい。
【0020】カッタ26の下流側には、熱現像感光材料
Aを上方に搬送するように搬送ローラ対28および3
0,搬送ガイド板32,34および36が配置されてお
り、熱現像感光材料Aを露光部38に搬送する。露光部
38は、搬送ローラ対38aおよび38bの間に設定さ
れており、上部には露光装置40が設けられている。図
示例の画像記録装置10では、熱現像感光材料Aは露光
部38において、搬送ローラ対38aおよび38bによ
って所定位置に規定されて搬送されつつ、露光装置40
またはフィルム走査ユニット18からの原稿画像情報を
担持するスリット光によってスリット走査露光される。
露光装置40およびフィルム走査ユニット18について
は後に詳述する。
【0021】露光部38の側方には、搬送ガイド板42
aおよび搬送ローラ対44を有するスイッチバック部4
2が設けられており、また、露光部38の下方には水塗
布部46が設置されている。感光材料マガジン20から
引き出されて搬送され、露光部38において像様露光さ
れた熱現像感光材料Aは、搬送ローラ対44等によって
一旦スイッチバック部42に搬入された後に、搬送ロー
ラ対44の逆転によってスイッチバック部42から排出
され、搬送ガイド板48に案内されて水塗布部46に搬
送される。
【0022】水塗布部46は、画像形成溶媒が充填され
る塗布タンク50と、この塗布タンク50と対向して配
置されるガイド部材52とを有する。また、水塗布部4
6の塗布タンク50の上流側端部には熱現像感光材料A
を塗布タンク50に搬入する供給ローラ54が、同下流
側端部には熱現像感光材料Aから余分な水を除去するス
クイズローラ対56が、それぞれ配置されている。露光
部38で露光された熱現像感光材料Aは、供給ローラ5
4によって塗布タンク50とガイド部材52との間を通
過して画像形成溶媒としての水を塗布され、スクイズロ
ーラ対56に挟持搬送されることで余分な水が除去され
る。
【0023】塗布タンク50の底面、すなわち熱現像感
光材料Aの露光面と対する面には、複数列のリブが熱現
像感光材料Aの搬送方向に対して傾斜して形成されてお
り、熱現像感光材料Aが通過する際における摩擦抵抗を
低減すると共に、熱現像感光材料Aの一定位置に傷が付
くことを防止する。ガイド部材52はアルミ等の金属材
料製で、供給ローラ54と同軸的に回動可能に軸支さ
れ、塗布タンク50に接離可能に構成される。
【0024】水塗布部の下流には熱現像転写部58が配
置され、水塗布されスクイズローラ対56によって余分
な水が除去された熱現像感光材料Aが送りこまれる。
【0025】一方、感光材料マガジン20の図中右側に
は、受像材料マガジン60が配置され、内部には受像材
料Bをロール状に巻回した受像材料ロール62が収納さ
れている。なお、受像材料Bは、引き出された際に画像
転写面が上方に来るように巻回・収納されている。ま
た、受像材料Bは、後述する熱現像後の剥離を容易にす
るために、その幅方向(搬送方向と直交する方向)の寸
法が熱現像感光材料Aよりも小さく形成されている。受
像材料マガジン20の図中左下部には受像材料Bの引き
出し口が形成されており、その近傍には受像材料Bを受
像材料マガジン60から引き出し搬送する引き出しロー
ラ対64が配置されている。引き出しローラ対64によ
る受像材料Bの引き出し後は、引き出しローラ対64は
受像材料Bの挟持を開放し、先端部の損傷を防止する。
【0026】引き出しローラ対64の下流にはカッタ6
6が配置されており、受像材料マガジン60から引き出
された受像材料Bを所定の長さに切断する。カッタ66
は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移動刃を
カム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合わせる
ことにより、受像材料Bを切断する。なお、後述する熱
現像後の剥離を容易にするために、受像材料Bは熱現像
感光材料Aよりも短い長さに切断される。
【0027】カッタ66の下流には、搬送ローラ対6
8,70および72、搬送ガイド板774,76および
78が配置され、所定長に切断された受像材料Bを感光
材料マガジン20の下方から上方に搬送して、熱現像転
写部58に搬入する。ここで、搬送ローラ対72は、搬
送された受像材料Bのいわゆるスキューを矯正するため
のレジストレーションローラを兼ねており、これによっ
て受像材料Bはスキューを矯正されて熱現像転写部58
に搬入される。
【0028】スクイズローラ対56および搬送ローラ対
72の下流には、熱現像感光材料Aと受像材料Bとを貼
り合わせるための貼り合わせローラ80が配置される。
貼り合わせローラ80は、外周面がシリコンゴム(例え
ば、肉厚2.53mm、硬度約40度)で被覆されたローラ
で、軸方向両端部において所定の力(例えば、9kg程
度)で付勢され、熱現像転写部58の加熱ドラム82に
圧接されている。貼り合わせローラ80は、公知の駆動
力伝達系(図示省略)でドラムモータ84に連結されて
おり、ドラムモータ84の駆動力が伝達されて回転す
る。なお、図示例の複写装置10においては、貼り合わ
せローラ80による熱現像感光材料Aおよび受像材料B
の搬送速度に対し、スクイズローラ対56および搬送ロ
ーラ対72による搬送速度が若干(例えば、2%程度)
遅く設定されており、熱現像感光材料Aおよび受像材料
Bは若干のバックテンションを受けつつ貼り合わせロー
ラ80によって搬送される。
【0029】熱現像感光材料Aは、スクイズローラ対8
6によって貼り合わせローラ80と加熱ドラム82との
間に搬入され、他方、受像材料Bは、熱現像感光材料A
の搬送にタイミングを合わせ、熱現像感光材料Aが所定
長さ先行して搬入された後に、貼り合わせローラ80と
加熱ドラム82との間に搬入され、両者が重ね合わされ
る。前述のように、熱現像感光材料Aは受像材料Bより
も幅方向および長手方向(搬送方向)共に、若干長いサ
イズを有するので、両者の重ね合わせは、熱現像感光材
料Aの4辺が共に受像材料Bから突出した状態とされ
る。
【0030】熱現像転写部58の加熱ドラム82の側面
には、カム86およびフィラー88が固定されている。
カム86は、加熱ドラム82の後述する剥離爪90およ
び92に係合可能に構成され、加熱ドラム82の回転に
よって剥離爪90および92に順次係合して回動させ
る。また、フィラー88は加熱ドラム82と熱現像感光
材料Aおよび受像材料Bの位置合わせの検出用に使用さ
れる。
【0031】加熱ドラム82の内部には、一対のハロゲ
ンランプ82aおよび82bが配置されている。ハロゲ
ンランプ82aおよび82bは、それぞれ例えば400
Wと450Wの出力を有し、加熱ドラム82の表面を所
定の温度(例えば、82℃)に昇温する。なお、図示例
の画像記録装置10においては、加熱ドラム82の昇温
時には両ハロゲンランプ82aおよび82bを使用し、
加熱ドラム82が所定温度になった後の通常運転では、
ハロゲンランプ82aのみを使用する。
【0032】加熱ドラム82の外周には、ローラ94
a,94b,94c,94dおよび94eの5本のロー
ラに張架される無端ベルト96が圧接されている。無端
ベルト96は、織布材をゴムで被覆した構成を有する。
ローラ94a,94b,94cおよび94dはそれぞれ
ステンレス製、ローラ94eはゴム製であり、ローラ9
4aおよび94eの間の無端ベルト96の外側が加熱ド
ラム82の外周に圧接される。また、ローラ94cは、
その軸線方向両端部が、軸線外方向に向かって漸次拡径
する形状を有し、かつ、軸方向両端部で加熱ドラム82
から離間する方向に、約2kgの力で付勢されている。
これによって、無端ベルト96を一定張力に保って加熱
ドラム82への圧接力を保持すると共に、回転による無
端ベルト96の片寄りを防止している。
【0033】前述のように、ローラ94eはゴムローラ
であり、公知の駆動力伝達系(図示省略)でドラムモー
タ84に連結されている。つまり、図示例の複写装置1
0においては、ローラ94eが回転されることによって
無端ベルト96が回転され、無端ベルト96と加熱ドラ
ム82との摩擦力によって回転力が伝達されて加熱ドラ
ム82が従動する。
【0034】なお、ドラムモータ84は、公知の駆動力
伝達系(図示省略)によって複数の駆動部分すなわち、
ローラ94e、貼り合わせローラ80、スクイズローラ
対56、および後述する屈曲案内ローラ97、剥離ロー
ラ98、感光材料排出ローラ対100および102、受
像材料排出ローラ対104,106および108、等を
共に駆動している。
【0035】貼り合わせローラ80によって貼り合わさ
れた熱現像感光材料Aおよび受像材料Bは、重ね合わさ
れた状態のままで、加熱ドラム82のほぼ2/3周(ロ
ーラ94aおよび94eの間)に渡って、加熱ドラム8
2と無端ベルト96との間で挟持搬送される。なお図示
例の装置10では、熱現像感光材料Aと受像材料Bとが
完全に加熱ドラム82と無端ベルト96との間に収納さ
れた状態で加熱ドラム82の回転(すなわちローラ94
eの回転)を停止し、所定時間、熱現像感光材料Aと受
像材料Bとを加熱する。図示例の画像形成においては、
熱現像感光材料Aは、加熱されることによって可動性の
色素を放出し、同時に、この色素が受像材料Bの色素固
定層に転写され、受像材料Bの受像面に可視像が形成さ
れる。
【0036】ローラ94eの加熱ドラム82の回転方向
下流には、屈曲案内ローラ97が配置されている。屈曲
案内ローラ97はシリコンゴム製のローラで、加熱ドラ
ム82の外周面に所定の力で圧接されており、加熱ドラ
ム82と無端ベルト96とによって搬送された熱現像感
光材料Aおよび受像材料Bをさらに搬送する。
【0037】屈曲案内ローラ97の下流には、剥離爪9
0およびピンチローラ110が配置されている。剥離爪
90は、その中心部分で回動可能に軸支されており、前
述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラム82
の表面に接離可能となっている。また、ピンチローラ1
10は、通常は屈曲案内ローラ97に所定圧で当接され
ており、剥離爪90の回動に応じて、剥離爪90が加熱
ドラム82に接触した時に、屈曲案内ローラ97と離間
するように構成される。
【0038】熱現像感光材料Aおよび受像材料Bが剥離
爪90の位置まで搬送されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82に当接され、所定長さ先
行して重ね合わされた熱現像感光材料Aの先端部が剥離
爪90に係合して、熱現像感光材料Aを加熱ドラム82
から剥離する。熱現像感光材料Aの先端部の所定長が加
熱ドラム82から剥離されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82から離間し、同時に、ピ
ンチローラ110が屈曲案内ローラ97に当接して、剥
離された熱現像感光材料Aの先端部を、ピンチローラ1
10と屈曲案内ローラ97とによって挟持する。従っ
て、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光材料A
は、ピンチローラ110と屈曲案内ローラ97とによっ
て、下方に挟持搬送される。
【0039】ピンチローラ110および屈曲案内ローラ
97の下流には、感光材料排出ローラ対100および1
02、複数のガイドローラ112、搬送ガイド板114
が配置され、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光
材料Aを下方に搬送し、さらに図中左方向に搬送して、
廃棄感光材料収容箱116に集積するように構成され
る。ここで、感光材料排出ローラ対100および102
の搬送速度は、加熱ドラム82の回転周速度よりも1〜
3%程度遅くなるように設定されており、熱現像感光材
料Aに余分な張力を加えないように構成される。さら
に、搬送ガイド板114の近傍には乾燥ファン124が
配置されており、熱現像感光材料Aの乾燥を促進する。
【0040】屈曲案内ローラ97および剥離爪90の加
熱ドラム82回転方向下流側には、剥離ローラ98およ
び剥離爪92が配置される。剥離ローラ98は表面荒さ
が25S以上のシリコンゴム製のローラで、加熱ドラム
82の外周に所定圧で当接され、前述のように、ドラム
モータ84の作用によって回転する。一方、剥離爪92
は、前述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラ
ム82の外周面に接離可能に構成される。熱現像感光材
料Aが剥離され、受像材料Bのみが加熱ドラム82によ
って搬送されると、カム86の作用によって剥離爪92
が加熱ドラム82に当接し、受像材料Bの先端部を剥離
すると共に、加熱ドラム82に当接する剥離ローラ98
と剥離爪92とによって受像材料Bを下方に屈曲案内・
搬送する。
【0041】剥離ローラ98の下流には、受像材料排出
ローラ対104,106および108、搬送ガイド板1
17および118が配置され、加熱ドラム82から剥離
された受像材料Bを下方さらに図中左方向に搬送して、
装置本体12の左側面に固定されるトレイ126に排出
する。ここで、搬送ガイド板117の近傍には、ドラム
ファン120が配置され、加熱ドラム82による加熱と
共に、受像材料Bの乾燥を促進する。なお、ドラムファ
ン120は、加熱ドラム82の温度分布を均一にするた
めに、雰囲気条件に対応して必要な場合のみに作動す
る。さらに、搬送ガイド板118にはセラミックヒータ
122が配置され、受像材料Bの乾燥をより促進する。
なお、セラミックヒータ122の温度は70℃前後であ
る。
【0042】以上のような構成を有する熱現像転写部5
8は、全体として一つのユニットとして構成されてお
り、装置本体12に対して水塗布部46と反対方向に回
動可能に構成される。そのため、装置本体12の側面扉
16を開放した後に、熱現像転写部58を開放移動する
ことでジャミングの処理等を容易に行えるようになって
いる。
【0043】次に、図3を参照して、画像記録装置10
の露光装置40およびフィルム走査ユニット18につい
て説明する。露光装置40は、基本的に、印刷物や写真
等の反射原稿の複写、およびプルーフやスリーブ等の比
較的大型の透過原稿の画像を複写を行う際に使用される
露光光学系である。図3に示されるように、画像記録装
置10の装置本体12の上面には、反射原稿を載置する
ための透明なガラス等のプラテン(原稿台)130およ
び反射原稿を原稿台130に固定するための着脱自在な
プラテンカバー(原稿圧板)17が配置される。また、
プルーフやスリーブ等の比較的大型の透過原稿の画像を
複写する際には、プラテンカバー17が取り外され、原
稿台130に載置された透過原稿を上方から照射するた
めの透過原稿光源ユニットが所定の位置に載置される。
【0044】原稿台130の下方には、反射原稿の画像
を複写する際の露光用の光源134と、リフレクタ13
6と、ミラー138とが一体的に構成された光源ユニッ
トが配置される。なお、図示例の装置においては、リフ
レクタ136は、光源134によって射出された反射原
稿からの反射光(あるいは透過原稿の透過光)の走査方
向の幅を規制するスリットも兼ねている。光源ユニット
は、原稿台130の下面を矢印aで示される走査方向に
移動して、光源134によって反射原稿を照射する。な
お、透過原稿光源ユニットを用いた大型の透過原稿を複
写する際には、光源ユニットは光源134を点灯せずに
原稿台130の下面を走査して、スリットを透過原稿の
透過光が通過する。
【0045】光源134より射出され、反射原稿に反射
され、スリットを通過してミラー138によって所定方
向に反射された反射光は、次いで2枚のミラー140a
および140bが一体的に構成されるミラーユニットに
入射し、光路Lを所定の方向に反射される。このミラー
ユニットは前述の光源ユニットと同方向に、1/2の速
度で移動するように構成される。
【0046】光路Lのミラーユニット下流には、結像レ
ンズと光量(すなわち濃度)調整用の可変絞りとが一体
的に構成されるレンズユニット142が配置される。可
変絞りは、例えば、光路Lと直交する方向に対向して配
置される、光路に挿入自在の2枚の遮光板から構成さ
れ、両遮光板の間隙を調整することによって、反射光の
光量を調整する。
【0047】レンズユニット142の下流には、色フィ
ルタユニットが配置される。色フィルタユニットは、例
えば、Y(イエロー)フィルタ144Y、M(マゼン
タ)フィルタ144M、C(シアン)フィルタ144Y
の3枚の色フィルタ板より構成され、各色フィルタ板の
光路Lへの挿入量を調整することにより、反射光の色バ
ランスを調整する。
【0048】光路Lの色フィルタユニットの下流には、
反射光を所定の方向に反射するミラー146,148お
よび150が配置される。光路Lを進行してきた反射光
は、これらの各ミラーに所定の方向に反射されて光路L
を進行し、露光部38において走査搬送される熱現像感
光材料Aに結像し、露光する。ここで、ミラー148は
回動可能に構成されるものであり、露光装置40を使用
する反射原稿および大型の透過原稿の画像記録では図3
実線で示される位置に配置され、フィルム走査ユニット
18を使用するカラーネガティブフィルム等の小型の透
過原稿Tの画像記録では、図3中点線で示される位置に
移動する。
【0049】また、露光装置40には、反射光の光量を
赤色(R)、緑色(G)、青色(B)ごとに測定するイ
メージセンサ(図示省略)が配置され、プレスキャンに
よって原稿画像を読み取って、レンズユニットの可変絞
りや、色フィルタユニットの各色フィルタ板の光路Lへ
の挿入量を決定する。
【0050】図示例の画像記録装置10は、ネガフィル
ムやスライド等の小型の透過原稿の画像記録も可能な装
置であって、装置本体12の図中右上方には、透過原稿
Tの画像を複写するためのスリット走査露光光学系を構
成するフィルム走査ユニット18が着脱自在に装填さ
れ、かつ、その下方となる露光装置40内部には、透過
原稿Tのスリット走査露光光学系を構成するズームレン
ズ152やミラー154、さらには透過原稿Tの透過光
の光量や色等を測定するための、移動ミラー156、結
像レンズ158、ラインセンサ160が配置される。
【0051】フィルム走査ユニット18は、光源162
からの光を熱現像感光材料Aの搬送に同期して移動する
透過原稿Tに照射して、透過原稿Tを透過してスリット
164を通過した透過光をズームレンズ152によって
200%〜850%に拡大して熱現像感光材料Aに投影
することにより、透過原稿Tの透過光で熱現像感光材料
Aを露光し、透過原稿Tの画像を複写するものである。
【0052】光源162は、ハロゲンランプ、フラッシ
ュランプなどのカラー用光源であれば何でもよい。ま
た、光源162を内部に挿入して、光源162からの光
を透過原稿T側に反射するリフレクタ166が配置さ
れ、光効率を高めている。なお、リフレクタ166は、
下端に光が通過するための開口が形成され、図中左側面
にはフィルタ部の色フィルタを挿入するための開口が形
成される。
【0053】図3に示されるように、光源162はリフ
レクタ166内の上方に配置され、光源162下流のリ
フレクタ166内部には、光源162が配置される空間
と下方の空間とを分けるようにして、赤外線をカットし
て透過原稿Tを熱による損傷から保護するための、赤外
線吸収フィルタ(以下、IRフィルタとする)168が
配置される。ここで、フィルム走査ユニット18は本発
明の光源装置にかかるものであって、IRフィルタ16
8の上面に載置されるようにして、IRフィルタ168
とほぼ同サイズの耐熱ガラス200が熱伝導性部材とし
て配置される。
【0054】前述のように、図示例のように透過原稿T
としてネガフィルム等を使用できる装置では、光源16
2として大光量のものを用いる必要があるが、このよう
な大光量を用いた光源装置ではIRフィルタ168が容
易に耐熱温度(例えば、HOYAガラス社製のHA50
であれば585℃)を超えて割れてしまう。これに対
し、本発明にかかるフィルム走査ユニット18において
は、IRフィルタ168の上面に耐熱ガラス200を載
置して、両者を接触した状態とすることにより、図4に
模式的に示されるように、赤外線の吸収によって加熱さ
れたIRフィルタ168の熱(斜線)が伝達されて耐熱
ガラス200が吸収する結果となり、熱が分散されて、
IRフィルタ168の温度を低下することができる。す
なわち、本発明においては、耐熱ガラス200をIRフ
ィルタ168に接触して配置することにより、IRフィ
ルタ168の熱容量を大きくし、その耐熱性を大幅に向
上するのと同じ効果を得ることができ、図示例のような
大光量の光源を用いた装置であっても、IRフィルタ1
68が耐熱温度を超えて割れてしまうことを防止でき
る。
【0055】一例として、耐熱ガラス200を配置しな
い以外は図示例のフィルム走査ユニット18と同構成の
光源装置において、IRフィルタ168として前述のH
A50(95mm×36mm×2 mmの耐熱処理品)を用いた際に
は、光源162として300Wのハロゲンランプを用い
ると10秒程度でIRフィルタ168は割れる。これに
対し、同じIRフィルタ168の上面に耐熱ガラス(95
mm×32mm×2 mmのパイレックス)200を載置した本発
明にかかるフィルム走査ユニット18であれば、光源1
62として300Wのハロゲンランプを用いても、IR
フィルタ168が割れることはなかった。以上のような
本発明者らの実験によれば、本発明の光源装置を利用す
ることにより、IRフィルタ168の耐熱性を1.5倍
程度向上するのと同等の効果を得ることができる。
【0056】本発明の光源装置において、耐熱ガラス2
00の配置位置には特に限定はなく、IRフィルタ16
8と接して配置されればよい。しかしながら、通常のI
Rフィルタ168は内部で赤外線を吸収してカットする
ものであり、従って、図4に模式的に示されるように、
入射位置(面)が最も加熱し、光の進行方向の下流に行
くほど温度は低くなる。また、IRフィルタ168の割
れの大きな原因として、部分的な温度差による熱膨張差
に起因する歪が挙げられる。そのため、耐熱ガラス20
0はIRフィルタ168が最も加熱する位置に接触して
配置するのが好ましく、IRフィルタ168よりも光源
162側、すなわち、図示例であればIRフィルタ16
8の上面に載置されるのが最も好ましい。
【0057】前述のように、本発明においてはIRフィ
ルタ168の熱が耐熱ガラス200に伝達されることに
よってIRフィルタ168の温度を下げている。従っ
て、耐熱ガラス200とIRフィルタ168とは、可能
な限り間隙を有さず全面的に接触するのが好ましい。こ
こで、耐熱ガラス200およびIRフィルタ168は、
光の乱反射等を避けるためにも共に表面研磨されて利用
されるのが通常であるが、両者を全面的に完全に接触さ
せるのは不可能であり、通常は最大で数十μm程度の間
隙が生じてしまう。しかしながら、この程度の間隙であ
れば、IRフィルタ168から耐熱ガラス200への熱
の伝導を大きく妨害することはなく、十分なIRフィル
タ168の耐熱性向上効果を得ることができる。前述の
本発明者による実験においては、IRフィルタ168と
耐熱ガラス200との接触面におけるニュートンリング
の出現状態より、両者の間には最大数十μm程度の間隙
があることが確認されたが、先にその結果を述べたよう
に、IRフィルタ168は割れることなく、十分な耐熱
性の向上効果を示したことからも、この点は確認されて
いる。
【0058】本発明においてIRフィルタ168として
は、光学的特性を満足するものであれば前述のHA50
等の公知の赤外線吸収フィルタがすべて利用可能であ
る。また、耐熱ガラス200としては、パイレックス等
の公知の市販の耐熱ガラスが各種利用可能である。な
お、熱伝導性部材としては、耐熱ガラス200以外に
も、IRフィルタ168と異なる材質で、光学的特性を
満足しかつ十分な耐熱性を有するものであれば、石英ガ
ラス、有機ガラス等の公知の材料が全て利用可能である
が、耐熱性、比熱、光学的特性、コスト等の点で、通常
はパイレックス等の耐熱ガラスが利用される。耐熱ガラ
ス200のサイズには限定はないが、接触面が大きいほ
ど優れた効果が得られるので、通常はIRフィルタ16
8と同サイズ程度とすればよい。
【0059】本発明においては、耐熱ガラス200の一
面に赤外線の少なくとも一部を反射する赤外線反射膜を
形成してもよい。このような構成とすることにより、熱
によるIRフィルタ168の損傷を、より確実に防止す
ることができる。赤外線反射膜は、ダイクロイック膜等
の公知のものが利用可能である。また、このような構成
とすることにより、赤外線の一部を光源162に反射す
るので、光源162としてハロゲンランプ等を使用して
いる場合には、フィラメントの温度を向上させてランプ
の発光効率を向上することができ、ハロゲンランプの表
面に赤外線反射膜を形成した、いわゆるクールランプと
近い構成とすることができる。
【0060】なお、耐熱ガラス200を用いずに、IR
フィルタ168に赤外線反射膜を形成してもIRフィル
タ168の耐熱性を向上することができるが、間違えて
赤外線反射膜を下(下流)面にしてフィルタを配置して
しまうと、全く耐熱性の向上効果を得ることができない
等の問題があり、また、耐熱性の向上効果でも、耐熱ガ
ラス200を用いた本発明のほうが良好である。また、
耐熱ガラス200を用いた本発明において、IRフィル
タ168に赤外線反射膜を形成してもよいが、上下面を
間違えた際の不都合は残る。
【0061】IRフィルタ168の下流には、ズームレ
ンズ152の光軸近傍の光を集光して集光効率を向上す
るとともに、透過原稿Tや後述する拡散ガラス182等
に垂直方向に入射する光を増やすための集光レンズ20
2が配置され、さらにその下流には、透過原稿Tを照射
する光の色バランスを調整し、形成画像の色バランスを
調整するフィルタ部が配置される。フィルタ部は、Yフ
ィルタ174Y、Mフィルタ174M、Cフィルタ17
4Cの3枚の色フィルタ板、および各フィルタを光路L
tに挿入する駆動装置176とから構成される。駆動装
置176は、パルスモータなどの駆動源とラックアンド
ピニオン等の公知の移動(伝動)手段などからなり、画
像形成条件の設定時、ユーザによる色調整量、透過原稿
Tの露光修正条件等の色調整量に応じて、それぞれ設定
された挿入量だけ各々の色フィルタを光路Ltに挿入す
る。こうして各色フィルタによって透過原稿Tを照射す
る光、すなわち熱現像感光材料Aを露光する光の色バラ
ンスが調整され、形成画像の色バランス調整がされる。
【0062】リフレクタ166の開口部の下流には、透
過原稿Tを照射する光の光量(光強度)を調整するため
の可変絞り184が配置され、この可変絞り184には
駆動装置186が設けられる。可変絞り184は遮光性
の板、濃度勾配を有するNDフィルタ等で構成され、図
示例の装置においては、駆動装置186によって可変絞
り184の光路Ltへの挿入量を調整することによっ
て、光量を調整する。駆動装置186は、駆動装置17
6と同様の構成を有し、透過原稿Tの露光修正条件等の
濃度調整量に応じて、可変絞り184を移動して光路へ
の挿入量を調整する。こうして、熱現像感光材料Aの露
光量、すなわち形成画像の濃度が調整される。駆動装置
176による各フィルタの光路への挿入量および駆動装
置186による可変絞り184の光路への挿入量は、制
御装置178によって決定される。
【0063】可変絞り184の下流には、紫外線をカッ
トするためのUVカットフィルタ170、および青光と
緑光とを分離するためのB−Gノッチフィルタ172、
フィルタ部で色調整され、可変絞り184で光量(濃
度)調整された光を拡散・混合し、色ムラや照明ムラの
ない一様な光として透過原稿Tに垂直に入射せしめるた
めの拡散ガラス180およびフレネルレンズ182が配
置される。
【0064】透過原稿Tは、フレネルレンズ182の下
流に配置されるスキャンテーブル188に装填される。
スキャンテーブル188は、透過原稿Tを所定の位置に
保持しつつ、露光装置40における感光材料Aの搬送に
同期して、透過原稿Tを図中矢印方向に搬送することに
より、透過原稿Tを走査するものである。スキャンテー
ブル188による透過原稿Tの移動方法には特に限定は
なく、ねじ伝動、巻き掛け伝動、ラックアンドピニオン
等の公知の搬送手段がいずれも利用可能である。また、
透過原稿Tの移動速度は、感光材料Aの搬送速度を1と
し、フィルム走査ユニット18による複写倍率をnとす
ると1/nとなる。
【0065】透過原稿Tを通過した透過光は、熱現像感
光材料Aへの露光スリット幅を決めるスリット164を
通過して光路Ltを進行して、露光装置40内に配置さ
れるズームレンズ152に入射する。ズームレンズ15
2は、スリット164を通過した透過原稿Tの透過光を
200%〜850%に拡大して露光部38の露光位置に
結像する。
【0066】ズーンムレンズ152を通過した透過原稿
Tの透過光は、ミラー154によって光路を約90°偏
向されて、反射原稿からの反射光の光路Lと光路とを一
致されてミラー150に入射する。なお、フィルム走査
ユニット18を用いて透過原稿Tの画像を複写する際に
は、ミラー148は図中点線で示される位置に回動して
いるのは前述のとおりである。
【0067】ミラー150に入射して下方に反射された
透過原稿Tの透過光は、反射原稿からの反射光と同様
に、搬送ローラ対38aおよび38bによって走査搬送
される熱現像感光材料Aの所定の露光位置に結像し、こ
れをスリット走査露光する。ここで、透過原稿Tはスキ
ャンテーブル188により、熱現像感光材料Aの走査搬
送速度と同期して、すなわち、投影光学系の拡大倍率を
nとすると、感光搬送速度の1/nの速度で移動するの
で、透過原稿Tが全画像領域に亘って移動することによ
り、透過原稿Tの全画像が熱現像感光材料Aに走査露光
される。
【0068】図示例の装置は、透過原稿Tの画像記録に
先立ち、プレスキャンを行って透過原稿Tの画像を読み
取り、画像記録時における露光量、すなわちフィルタ部
におけるYフィルタ174Y、Mフィルタ174Mおよ
びCフィルタ174Cの3枚の色フィルタ板の光路Lt
への挿入量、および可変絞り184の光路Ltへの挿入
量を決定する。
【0069】図3に示されるように、ズーンムレンズ1
52の上流には、光路Ltに挿入自在にされるミラー1
56が配置されている。ミラー156は、プレスキャン
の際には、図中点線で示されるように光路Ltに挿入さ
れ、透過原稿Tの透過光を90°偏向する。ミラー15
6によって光路を偏向された透過光は、測光レンズ15
8によって焦点を調整され、ラインセンサ160に入射
・結像する。
【0070】ラインセンサ160は、Rフィルタを有す
るラインセンサ、Gフィルタを有するラインセンサおよ
びBフィルタを有するラインセンサの3列のラインセン
サから構成される。各ラインセンサは、例えば256画
素のMOS(NMOSまたはCMOS)ラインセンサで
あって、R、GおよびBのぞれぞれの色に付いて、1ラ
イン256画素の分解能で透過原稿Tの画像を読み取る
ことができる。
【0071】ラインセンサ160の画像データ信号出力
は、制御装置178に転送され、制御装置178は、ラ
インセンサ160によって読み取った画像信号を用い
て、再生画像をモニタ19に表示するとともに、これら
の画像信号から画像特徴量を求め、適切な露光条件を求
め、また、必要に応じて指定された主要部の画像特徴量
を求め、露光条件を修正し、さらにこれらの露光条件や
修正された露光条件に色および/または濃度のマニュア
ル調整を加えた露光条件を求める。制御装置178は、
次いで、得られた露光条件、修正露光条件またはマニュ
アル調整露光条件に応じた色および/または濃度の調整
量、すなわち色フィルタ174C、174M、174Y
および/または可変絞り184の各々の光路Ltへの挿
入量を演算し、これらの挿入量の情報信号を色フィルタ
174の駆動装置176、可変絞り184の駆動装置1
86に伝送し、かつスキャンテーブル188の駆動装置
の他、図示例の画像記録装置の駆動制御を行う。
【0072】本発明の画像記録装置10は基本的に以上
のように構成されるが、以下に、透過原稿Tの画像を複
写する際を代表例に作用を説明する。オペレータはまず
スキャンテーブル188に透過原稿Tを装填し、複写倍
率を設定した後にスタートボタンを押す。すると、光源
162が点灯して、スキャンテーブル188によって透
過原稿Tの走査が開始され、プレスキャンが開始され
る。
【0073】光源162から射出された光は、IRフィ
ルタ168を通過して赤外線がカットされ、光軸近傍の
ものは集光レンズ202によって集光され、UVカット
フィルタ170、B−Gノッチフィルタ172、拡散ガ
ラス180およびフレネルレンズ182を通過して透過
原稿Tに入射し、透過原稿Tの画像情報を担持する透過
光となってスリット164を通過する。なお、本発明の
光源装置にかかるフィルタ走査ユニット18によれば、
IRフィルタ168の作用によって熱による透過原稿T
への悪影響はなく、また、IRフィルタ168の加熱も
好適に防止されているのは前述のとおりである。なお、
この際においては各色フィルタ174Y〜174Cおよ
び可変絞り184は光路Ltから退避している。なお、
これらは透過原稿Tの標準的な露光条件に合わせて光路
Ltに挿入されていてもよい。
【0074】スリット164を通過した透過光は、図3
に点線で示されるように光路Ltに挿入される移動ミラ
ーによって90°偏向され、結像レンズ156によって
ラインセンサ160に結像され、R、GおよびBのぞれ
ぞれの色毎に測光され、透過原稿Tの画像がR、Gおよ
びBの各色に分解されて1ライン256画素の分解能で
透過原稿Tの画像を読み取られる。
【0075】ラインセンサ160からの出力は、制御装
置178に転送され、制御装置178はこの出力を上述
したように処理して、例えばLATDによる補正処理を
施してモニタ19に読み取った原稿画像を再生画像(透
過原稿Tがネガフィルムであればポジ画像)として表示
する。オペレータはこのモニタ表示画像を観察し、必要
に応じて主要部をマウス等の主要部指定手段によって指
定する。制御装置178は、指定された主要部やLAT
Dから種々の画像特徴量を決定し、この画像特徴量から
露光条件、すなわち、フィルタ部における各色フィルタ
板174Y〜174Cの光路Ltへの挿入量、および可
変絞り184の光路Ltへの挿入量を決定し、駆動装置
176および186に指示を出す。
【0076】このようにして決定された露光条件に応じ
て、駆動装置176および186によって各色フィルタ
板174Y〜174C、および可変絞り184が光路L
tの挿入量されると、移動ミラー156が図中実線で示
される位置に移動して光路Ltから退避し、光源162
の点灯および透過原稿Tの走査が開始され、本スキャン
すなわち透過原稿Tの画像露光が開始される。なお、こ
の際の走査速度は、露光部38における熱現像感光材料
Aの走査速度、および画像記録倍率に応じたものである
のは前述のとおりである。
【0077】光源162から射出された光は、IRフィ
ルタ168を通過して、光軸近傍のものは集光レンズ2
02によって集光され、前述のように露光条件に応じて
挿入された各色フィルタ174Y〜174Cおよび可変
絞り184によって色および濃度(光量)を調整され
て、UVカットフィルタ170、B−Gノッチフィルタ
172、拡散ガラス180およびフレネルレンズ182
を通過して透過原稿Tに入射し、透過原稿Tの画像情報
を担持する透過光となってスリット164を通過する。
前述のように、本発明にかかるこの装置では、熱による
透過原稿Tへの悪影響はなく、また、IRフィルタ16
8の加熱も好適に防止されている。スリット164を通
過した光は、ズームレンズ152によって設定倍率に拡
大され、ミラー154によって反射される。ここで、前
述のように、透過原稿Tの画像記録の際にはミラー14
8は図3に点線で示される位置に回動しているので、透
過光はミラー150によって反射され、以上の操作とタ
イミングを合わせて熱現像感光材料マガジン20から引
き出され、所定長に切断されて露光部38で搬送される
熱現像感光材料A上に結像し、これをスリット走査露光
する。
【0078】スリット走査露光された熱現像感光材料A
は、一旦スイッチバック部42に搬入された後に逆方向
に搬送されて水塗布部46に搬入され、水塗布部46で
画像形成溶媒である水を塗布された後、以上の操作とタ
イミングを合わせて受像材料マガジン60から引き出さ
れ、所定長に切断されて搬送された受像材料Bと、貼り
合わせローラ80によって貼り合わされ、熱現像転写部
58に搬入される。無端ベルト96と加熱ドラム82と
によって挟持搬送されて熱現像転写が行われた熱現像感
光材料Aと受像材料Bは、先ず、剥離爪90によって熱
現像感光材料Aが加熱ドラム82から剥離され、次いで
画像が転写された受像材料Bが剥離爪92によって加熱
ドラム82から剥離される。剥離された熱現像感光材料
Aは、搬送ガイド板114等に案内されて廃棄感光材料
収容箱116に搬入され、他方、画像が転写された受像
材料Bは、搬送ガイド板118等に案内されてトレイ1
26に排出され、ハードコピーとされる。
【0079】以上の説明は、本発明の光源装置をネガフ
ィルム等の小型の透過原稿を複写するためのフィルム走
査ユニット18に利用した例であるが、本発明はこれに
限定はされず、反射原稿等を複写する光学系の露光装置
40や、大型の透過原稿を複写する際に原稿台に載置さ
れて使用される前述の透過原稿光源ユニットにも本発明
の光源装置は好適に利用可能であり、また、図示例のよ
うな直接露光タイプの複写装置のみならず、スキャナー
等の画像読取装置やデジタル複写装置の読取部に利用も
好適に利用可能である。
【0080】以上、本発明の光源装置について詳細に説
明したが、本発明は上記の例に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行っ
てもよいのはもちろんである。
【0081】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、赤外線吸収フィルタに接触して耐熱ガラス等の
熱伝導性部材を配置するので、赤外線吸収フィルタの熱
容量を大きくするのと同等の効果を得ることができ、赤
外線吸収フィルタの耐熱性を大幅に向上して、加熱によ
る割れを防止することができ、原稿としてネガフィルム
を使用可能な大光量の光源を用いる装置であっても、安
全に赤外線吸収フィルタを使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例の概略斜視図
である。
【図2】図1に示される画像記録装置の内部構成を示す
概略断面図である。
【図3】図2に示される画像記録装置の露光装置、およ
びフィルム走査ユニットの内部構成を示す概略断面図で
ある。
【図4】本発明の光源装置において熱伝導性部材の作用
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 装置本体 18 フィルム走査ユニット 19 モニタ 38 露光部 40 露光装置 42 スイッチバック部 46 水塗布部 58 熱現像転写部 80 張り合せローラ 82 加熱ドラム 90,92 剥離爪 96 無端ベルト 134,162 光源 152 ズームレンズ 156 移動ミラー 158 結像レンズ 160 ラインセンサ 164 スリット 168 IR(赤外線吸収)フィルタ 174C シアンフィルタ 174M マゼンタフィルタ 174Y イエローフィルタ 176,186 駆動装置 184 可変絞り 188 スキャンテーブル 200 耐熱ガラス 202 集光レンズ A 熱現像感光材料 B 受像材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の透過光あるいは反射光を受像要素に
    結像して画像記録あるいは画像読取を行う装置に用いら
    れる、前記原稿に画像記録あるいは読み取りのための光
    を照射する光源装置であって、 光源と、前記光源および原稿の間に配置される赤外線吸
    収フィルタと、前記赤外線吸収フィルタに接触して配置
    される、この赤外線フィルタとは異なる材質の光透過性
    の熱伝導性部材とを有することを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】前記熱伝導性部材が、前記赤外線フィルタ
    よりも光源側に配置される請求項1に記載の光源装置。
JP31088794A 1994-12-14 1994-12-14 光源装置 Pending JPH08166643A (ja)

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