JPH08165325A - 撥水性ポリウレタンの製造方法 - Google Patents

撥水性ポリウレタンの製造方法

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JPH08165325A
JPH08165325A JP6334105A JP33410594A JPH08165325A JP H08165325 A JPH08165325 A JP H08165325A JP 6334105 A JP6334105 A JP 6334105A JP 33410594 A JP33410594 A JP 33410594A JP H08165325 A JPH08165325 A JP H08165325A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリエーテルポリオールと、0〜3のHLB
および400〜5000の重量平均分子量を有するエチ
レン性不飽和モノマー(共)重合体とからなり、これら
が実質的に相溶してなる撥水性ポリオールと、有機ポリ
イソシアネートとを必須成分に用いることを特徴とする
撥水性ポリウレタンの製造方法。 【効果】 使用するポリオールが低粘度で取扱が容易で
あり、経時においての性能に変化がなくかつ撥水性の優
れたポリウレタンの製造が可能となる。本発明の方法に
より得られる撥水性ポリウレタンは、とくに防水シーリ
ング材、ロール材、シール材等の工業用途に有用である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水性ポリウレタンの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、撥水性ポリウレタンは、止水
性シーリング材用ポリウレタンフォーム、吸水寸法変化
の少ないことが求められるシール材あるいはロール材用
ポリウレタンエラストマー等として使用されている。上
記ポリウレタンフォームとしては、フォームにアスフ
ァルト等の疎水性物質を含浸付着したもの(例えば特開
昭59−213786号、特開昭61−291673
号、特開昭63−221186号各公報);ポリブタ
ジエンポリオール、ヒマシ油、ダイマー酸変性ポリオー
ル等の疎水骨格ポリオールと有機ポリイソシアネートと
を反応発泡したもの(例えば特開昭57−102978
号、特開平3−68677号各公報);ポリオレフィ
ンポリオール、水添ポリブタジエンポリオール等と有機
ポリイソシアネートとを反応発泡したもの(例えば特開
昭63−27583号、特開平2−298574号各公
報)等が知られている。ポリウレタンエラストマーとし
ては、ポリブタジエンポリオール、水添ポリブタジエ
ンポリオール、ヒマシ油等と有機ポリイソシアネートと
を反応する際にジオクチルフタレート、プロセスオイ
ル、大豆油等の可塑剤を添加したもの(例えば特開昭5
7−3835号、特開平5−247169号各公報);
分子構造内にフッ素や珪素原子を有する、ポリオール
または有機ポリイソシアネートを反応したもの(特開昭
62−115020号、特開昭63−6025号、特開
平2−258821号各公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
のポリウレタンフォームは経時的に硬化して性能が低下
する;のポリウレタンフォームは分子構造内に炭素−
炭素二重結合を有するために耐候性が悪い;のポリウ
レタンフォームはポリオールの粘度が約10万cps
(30℃)と高く取り扱いにくい;のポリウレタンエ
ラストマーは硬化後経時的に可塑剤のブリードアウト現
象が起きる;のポリウレタンエラストマーは材料コス
トが高く経済性に欠けるため用途が制限される;という
問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決し、経時においての性能低下がなく、使用す
るポリオールが低粘度で取り扱いが容易であり、かつ、
撥水性の優れたポリウレタンの製造方法について鋭意検
討を重ねた結果、本発明に到達した。すなわち本発明
は、撥水性を有するポリオール(A)と有機ポリイソシ
アネート(B)とを必須成分に用いて撥水性ポリウレタ
ンを製造する方法において、(A)として、ポリエーテ
ルポリオール(a1)と、0〜3のHLBおよび400
〜5000の重量平均分子量を有するエチレン性不飽和
モノマー(共)重合体(a2)とからなり、(a1)と
(a2)が実質的に相溶してなる撥水性ポリオールを使
用することを特徴とする撥水性ポリウレタンの製造方法
である。
【0005】本発明において使用するエチレン性不飽和
モノマー(共)重合体(a2)は、下記のエチレン性不
飽和モノマーのうち少なくとも一種を(共)重合するこ
とにより得られるものである。該エチレン性不飽和モノ
マーとしては、例えば、不飽和カルボン酸エステル[炭
素数4〜30のアルキル(メタ)アクリレート、フマル
酸エステル、マレイン酸エステル等]、芳香族ビニル
(スチレン、アルキルスチレン等)、ビニルハライド
(塩化ビニル、塩化ビニリデン等)、有機酸ビニルエス
テル(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等)、不飽和ニ
トリル[(メタ)アクリロニトリル等]、不飽和アミド
[(メタ)アクリルアミド等]、不飽和カルボン酸
[(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸等]、
不飽和カルボン酸無水物(無水マレイン酸等)、ビニル
エーテル(ビニルメチルエーテル等)、水酸基含有不飽
和モノマー[ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、アリルアルコール、多価アルコールのモノアリルエ
ーテル等]等があげられる。これらうち好ましいもの
は、炭素数4〜30のアルキル(メタ)アクリレート、
スチレン、(メタ)アクリロニトリル、アリルアルコー
ルおよびヒドロキシエチル(メタ)アクリレートであ
る。
【0006】(a2)のHLB(HYDROPHILE
−LIPOPHILE BALANCE)は通常0〜
3、好ましくは0〜2である。HLBが3を超えると、
得られるポリウレタンに十分な撥水性を持たせることが
できない。ここで用いるHLBは、小田らの方法[出
典:小田、寺村「界面活性剤の合成とその応用」501
頁、槙書店発行(1957年)]により算出される数値
である。HLBは、親水性を表す数値として用いられて
おり、0〜40の範囲の数値で示し、数値が大きいほど
親水性が高いことを示す。
【0007】また、該(a2)の重量平均分子量は通常
400〜5000、好ましくは400〜2000であ
る。重量平均分子量が400未満ではポリウレタンから
のブリードアウト現象が起こり易く、5000を超える
とポリエーテルポリオール(a1)との相溶性が低下す
る。
【0008】本発明において使用するポリエーテルポリ
オール(a1)は、下記の活性水素原子含有化合物のア
ルキレンオキサイド付加物である。活性水素原子含有化
合物としては、例えば、多価アルコール類(エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ソルビトール、ショ糖等);アンモニ
ア;アミン類[例えば、モノアミン類(ブチルアミン
等)、脂肪族ポリアミン(エチレンジアミン、トリエチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン等)、脂環式ポリ
アミン(ピペラジン、N−アミノエチルピペラジン
等)、芳香族ポリアミン(フェニレンジアミン、トリレ
ンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジ
アミン、ポリフェニルメタンポリアミン等)およびアル
カノールアミン類(モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン等)];多価フェノー
ル類[多価フェノール(ピロガロール、ヒドロキノン
等)、ビスフェノール類(ビスフェノールA等)な
ど];ポリカルボン酸[脂肪族ポリカルボン酸(コハク
酸、アジピン酸等)、芳香族ポリカルボン酸(フタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸等)など];および
これらの二種以上の混合物が挙げられる。アルキレンオ
キサイドとしては、エチレンオキサイド(EO)、プロ
ピレンオキサイド(PO)、1,2−、1,4−または
2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、炭
素数5〜30のα−オレフィンオキサイドおよびこれら
の二種以上の併用が挙げられる。アルキレンオキサイド
の付加方法は常法でよく、併用の場合の付加形式はブロ
ックもしくはランダムのいずれでもよい。
【0009】ポリエーテルポリオール(a1)として好
ましいものは、多価アルコールにPO単独または、PO
とEOとを併用して付加させた化合物であり、特に好ま
しくは、エチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、トリメチロールプロパンおよびペンタエリ
スリトールのうちの少なくとも一種に、PO単独また
は、POとEOとを併用して付加させた化合物である。
(a1)の平均官能基数は通常2〜5、好ましくは2〜
4である。平均水酸基価は通常10〜1000、好まし
くは15〜400である。平均官能基数が2未満または
平均水酸基価が10未満では、ポリウレタンフォームに
用いた場合、圧縮残留歪率および湿熱圧縮残留歪率が大
きくなり、ポリウレタンエラストマーに用いた場合、反
応性が低く硬化性が不十分となる。一方、平均官能基数
が5を超えまたは平均水酸基価が1000を超えると、
ポリウレタンフォームに用いた場合、フォームを形成す
るポリマーが剛直でポリウレタンフォームが脆くなり、
ポリウレタンエラストマーに用いた場合伸びが小さくな
る。
【0010】本発明において使用する撥水性ポリオール
(A)における(a1)と(a2)の重量比は、通常
(95〜20):(5〜80)、好ましくは(95〜5
0):(5〜50)である。(a2)の比率が5未満で
は得られるポリウレタンに十分な撥水性を持たせること
ができず、80を超えると得られるポリウレタンの伸
び、圧縮永久歪等の諸物性に悪影響を及ぼす。
【0011】(A)を構成する(a1)と(a2)とを
実質的に相溶させる手法としては、(a1)に(a
2)を加熱溶解する方法、(a1)中でエチレン性不
飽和モノマーを(共)重合する方法が挙げられるが、好
ましくはの方法である。上記の方法は、従来から知
られている重合体ポリオールを合成する方法(例えば、
特公昭39−24737号、特公昭47−47999
号、特開昭50−15894号各公報および米国特許第
3383351号明細書)に準拠する。
【0012】本発明に用いる(A)において、(a1)
と(a2)とは実質的に相溶していればよく、完全溶解
が好ましいが、(a2)の一部(通常40重量%以下、
好ましくは20重量%以下)が(a1)中に分散した状
態であってもよい。(a1)中の(a2)の不溶部分が
40重量%を超えると、ポリウレタンフォームに用いた
場合に十分な撥水性を得られず、ポリウレタンエラスト
マーに用いた場合には十分な撥水性が得られないだけで
なく、ポリウレタンエラストマーの表面の平滑性が悪く
なりシール材やロール材として適さない。
【0013】本発明においてポリオール成分として上記
撥水性ポリオール(A)と共に必要により他の公知のポ
リオールを併用してもよい。併用できる他のポリオール
としては、ポリウレタンに通常使用される公知のものが
挙げられ、具体例としては分子末端に2個以上の水酸基
を有する高分子量ポリオール(例えば、ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリエステルポリ
アミドポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリ
カプロラクトンポリエステルポリオール、ポリブタジエ
ンポリオール類水添ポリブタジエンポリオール、ポリペ
ンタジエンポリオール、ひまし油系ポリオール等);低
分子量ポリオール(例えば、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ズルシトー
ル等)が挙げられる。これらのうち好ましいものは、ポ
リエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオールおよ
び水添ポリブタジエンポリオールである。これら他のポ
リオールは、全ポリオール成分の平均官能基数が通常2
〜5、好ましくは2〜4となるように組み合わせて用い
る。
【0014】有機ポリイソシアネート(B)としては、
ポリウレタンに通常使用される公知のもの、例えば炭素
数(NCO基中の炭素数を除く)6〜20の芳香族ポリ
イソシアネート[2,4−または2,6−トリレンジイ
ソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−また
は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、粗製MDI、ポリアリールポリイソシアネート
(PAPI)等];炭素数2〜18の脂肪族イソシアネ
ート(ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネート等);炭素数4〜18の脂環式ポリイソシア
ネート(イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシ
ルジイソシアネート等);これらのポリイソシアネート
の変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネ
ート基、ウレア基、ウレトジオン基、ビュウレット基、
ウレトンイミン基、イソシアヌレート基、オキサゾリド
ン基含有変性物等);およびこれらの二種以上の混合物
が挙げられる。
【0015】本発明において、必要によりポリウレタン
の製造に通常使用される公知の触媒を用いることができ
る。該触媒としては、カルボン酸の金属塩[酢酸ナトリ
ウム、オクチル酸カリウム、オクチル酸鉛、オクチル酸
亜鉛、ナフテン酸コバルト、スタナスオクトエート
等];アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のアルコ
キシドもしくはフェノキシド[ナトリウムメトキシド、
ナトリウムフェノキシド等];3級アミン類[トリエチ
ルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリ
ン、ジメチルアミノメチルフェノール等];4級アンモ
ニウム塩[テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド等];イミダゾール類[イミダゾール、2−エチル−
4−メチルイミダゾール等];スズ、アンチモン等の金
属を含有する有機金属化合物[テトラフェニルスズ、ト
リブチルアンチモンオキサイド等]等が挙げられる。こ
れらのうち好ましいものは3級アミン類、スズまたは鉛
を含有するカルボン酸の金属塩、有機金属化合物および
これらの二種以上の併用である。
【0016】本発明において、必要により整泡剤を使用
することができる。具体例としては、日本ユニカー
(株)製のSZ−1306、L−5309、L−52
0、L−540、L−5420、L−580およびSZ
−1127;東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製のSH−190、SH−193、SF−8427、S
RX−294AおよびSRX−274Cのジメチルシロ
キサン系整泡剤が挙げられる。
【0017】本発明において、必要により鎖延長剤およ
び/または架橋剤を使用することができる。鎖延長剤お
よび/または架橋剤としては、ポリウレタンに通常使用
できるものが用いられ、具体例としては、エチレングリ
コール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
グリセリン、トリメチロールプロパン、D−ソルビット
等、または、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエチレントリアミン等のPOおよび/またはEO
付加物等が挙げられる。
【0018】本発明において、必要により発泡剤を使用
することができる。発泡剤としては主に水単独が使用さ
れるが、必要により塩化メチレン等の低沸点発泡剤を併
用することができる。
【0019】ポリウレタンの製造方法は従来から公知の
方法でよく、ワンショット法、プレポリマー法または準
プレポリマー法のいずれの方法も適用できる。生産方式
も従来から公知の方法でよく、スラブ方式、ホットキュ
アー方式、コールドキュアー方式、RIM方式、開放モ
ールドによる成形、複合材との一体成形、現場施工方
式、スプレー方式、キャスティング方式、注入、塗布、
含浸等のいずれも適用できる。具体的には、特公昭39
−24737号、特公昭47−15108号、特開昭4
6−5750号、特開昭55−133417号各公報等
に記載のフォームの製造法;特開昭49−99597
号、特開昭50−23497号、特開昭53−1679
6号、特開昭53−42294号各公報等に記載のエラ
ストマー、シートまたはシーラントの製造法が使用で
き、用いる触媒、界面活性剤その他の助剤、当量比、添
加量等もこれらに記載のものが使用できる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。な
お、実施例および比較例中の発泡処方欄の数値は重量部
を示す。 [使用原料の記号の説明] ポリエーテルポリオール(a1) a1−1:グリセリンのPO付加物、水酸基価=56 a1−2:プロピレングリコールのPO付加物、水酸基
価=56 エチレン性不飽和モノマー(共)重合体(a2) a2−1:三洋化成工業(株)製「ハイマーSB−7
5」(スチレン重合体、重量平均分子量2000) a2−2:三洋化成工業(株)製「ハイマーST−12
0」(スチレン重合体、重量平均分子量10000) a2−8:川崎製鉄(株)製「PP401−B」(スチ
レンオリゴマー、数平均分子量306) 有機ポリイソシアネート(B) B−1 :日本ポリウレタン工業(株)製「コロネート
T−80」(TDI−80、NCO%=48.3) B−2 :日本ポリウレタン工業(株)製「ミリオネー
トMT」(MDI、NCO%=33.6) その他助剤類 触媒−1:活材ケミカル(株)製「ミニコールL−10
20」(トリエチレンジアミンの33%ジプロピレング
リコール溶液) 触媒−2:日東化成(株)製「ネオスタンU−28」
(スタナスジオクトエート) 触媒−3:オクチル酸鉛 整泡剤 :日本ユニカー(株)製「L−520」(ジメ
チルシロキサン系整泡剤) 架橋剤 :グリセリン 鎖延長剤:1,4−ブチレングリコール
【0021】製造例1 コルベンにポリエーテルポリオール(a1−1)300
重量部を仕込み、攪拌しながら140℃に昇温したの
ち、(a1−1)500重量部およびスチレン200重
量部に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)30重量部を溶解しものを4時間にわたって
滴下した。滴下後同温度で1時間熟成した後、未反応モ
ノマーをストリッピングして撥水性ポリオール(A−
1)[粘度1500cps(25℃)、スチレン重合体
の重量平均分子量1200、HLB=0.9]を得た。
【0022】製造例2 コルベンにポリエーテルポリオール(a1−1)150
重量部を仕込み、攪拌しながら140℃に昇温したの
ち、(a1−1)250重量部およびスチレン400重
量部に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)60重量部を溶解したものを6時間にわたっ
て滴下した。滴下後同温度で1時間熟成した後、未反応
モノマーをストリッピングして撥水性ポリオール(A−
2)[粘度6200cps(25℃)、スチレン重合体
の重量平均分子量2000、HLB=0.9]を得た。
【0023】製造例3 コルベンにポリエーテルポリオール(a1−1)300
重量部を仕込み、攪拌しながら140℃に昇温したの
ち、(a1−1)500重量部、スチレン146重量
部、炭素数14〜16の直鎖アルキルアクリレート50
重量部および2−ヒドロキシエチルアクリレート4重量
部に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)30重量部を溶解したものを4時間にわたって
滴下した。滴下後同温度で1時間熟成した後、未反応モ
ノマーをストリッピングして撥水性ポリオール(A−
3)[粘度1200cps(25℃)、エチレン性不飽
和モノマー共重合体の重量平均分子量1000、HLB
=1.4]を得た。
【0024】製造例4 コルベンに脱水したトルエン1000重量部、無水酢酸
10重量部、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体6重
量部を仕込み、攪拌しながら還流温度まで昇温した後、
スチレン700重量部および炭素数14〜16の直鎖ア
ルキルアクリレート300重量部の混合物を4時間にわ
たって滴下した。滴下後還流を続けながら1時間熟成し
た後、溶媒留去してエチレン性不飽和モノマー共重合体
(a2−3)[共重合体の重量平均分子量1000、H
LB=1.1]を得た。
【0025】製造例5 コルベンに脱水したトルエン1000重量部、無水酢酸
10重量部、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体6重
量部を仕込み、攪拌しながら還流温度まで昇温した後、
スチレン950重量部およびアクリロニトリル50重量
部の混合物を4時間にわたって滴下した。滴下後還流を
続けながら1時間熟成した後、溶媒留去してエチレン性
不飽和モノマー共重合体(a2−4)[共重合体の重量
平均分子量1800、HLB=1.7]を得た。
【0026】製造例6 コルベンに脱水したトルエン1000重量部、無水酢酸
10重量部、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体6重
量部を仕込み、攪拌しながら還流温度まで昇温した後、
スチレン730重量部、炭素数14〜16の直鎖アルキ
ルアクリレート250重量部および2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート20重量部の混合物を4時間にわたって
滴下した。滴下後還流を続けながら1時間熟成した後、
溶媒留去してエチレン性不飽和モノマー共重合体(a2
−5)[共重合体の重量平均分子量1200、HLB=
1.4]を得た。
【0027】製造例7 コルベンに脱水したトルエン1000重量部、無水酢酸
10重量部、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体6重
量部を仕込み、攪拌しながら還流温度まで昇温した後、
炭素数14〜16の直鎖アルキルアクリレート996重
量部およびアリルアルコール4重量部の混合物を4時間
にわたって滴下した。滴下後還流を続けながら1時間熟
成した後、溶媒留去してエチレン性不飽和モノマー共重
合体(a2−6)[共重合体の重量平均分子量100
0、HLB=2.0]を得た。
【0028】製造例8 コルベンに脱水したトルエン1000重量部、無水酢酸
10重量部、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体6重
量部を仕込み、攪拌しながら還流温度まで昇温した後、
スチレン500重量部およびアクリロニトリル500重
量部の混合物を4時間にわたって滴下した。滴下後還流
を続けながら1時間熟成した後、溶媒留去してエチレン
性不飽和モノマー共重合体(a2−7)[共重合体の重
量平均分子量2000、HLB=6.1]を得た。
【0029】実施例1〜9、比較例1〜5 表1、表2および表3に示した発泡処方に従って、低圧
発泡機を用いてスラブ発泡をした。一昼夜放置後ポリウ
レタンフォームを切断して、その物性を測定した。その
結果を表1、表2におよび表3に示す。 [物性測定方法] ・密度 :ポリウレタンフォームの見かけ密度を示す
(単位はkg/m3)。 ・止水性:10mm幅15mm厚みのU字型ウレタンフ
ォームサンプルを、一方のアクリル板上にセットし、更
に、U字型ウレタンフォームサンプルを所定の圧縮率に
保持するためのスペーサーをかませ、他方のアクリル板
を重ねた後、ボルトナットを用いて2枚のアクリル板を
締め合わせ、U字型ウレタンフォームサンプルを所定の
圧縮率に圧縮固定する。次に、水を両アクリル板の間の
隙間からU字型ウレタンフォームサンプルの内側に所定
の水の高さになる様に注入し放置する。注入直後をテス
ト開始とし、U字型ウレタンフォームサンプルより水の
漏れ出すまでの時間を測定した。表1、表2および表3
に示した結果は、圧縮率70%、水の高さ50mmにて
測定したものである(単位は時間)。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】実施例10、比較例6 表4に示した発泡処方に従って、低圧発泡機にてスラブ
発泡をした。一昼夜放置後ポリウレタンフォームを切断
して得られたU字型ウレタンフォームサンプルを100
℃にて一定時間加熱した後の止水性の変化(撥水性の経
時変化)を測定した。その結果を表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】製造例9 コルベン中で、ポリエーテルポリオール(a1−1)4
00重量部、ポリエーテルポリオール(a1−2)40
0重量部の混合物に、エチレン性不飽和モノマー重合体
(a2−1)200重量部を溶解したものに、有機ポリ
イソシアネート(B−2)257重量部を仕込み、窒素
気流下で80℃にて6時間攪拌反応させて、NCO%が
4.0%の[プレポリマー1]を得た。
【0036】製造例10 コルベン中で、ポリエーテルポリオール(a1−1)3
00重量部、ポリエーテルポリオール(a1−2)30
0重量部の混合物に、エチレン性不飽和モノマー重合体
(a2−1)400重量部を溶解したものに、有機ポリ
イソシアネート(B−2)193重量部を仕込み、窒素
気流下で80℃にて6時間攪拌反応させて、NCO%が
3.1%の[プレポリマー2]を得た。
【0037】製造例11 コルベン中で、ポリエーテルポリオール(a1−1)4
00重量部、ポリエーテルポリオール(a1−2)40
0重量部の混合物に、エチレン性不飽和モノマー共重合
体(a2−5)200重量部を溶解したものに、有機ポ
リイソシアネート(B−2)257重量部を仕込み、窒
素気流下で80℃にて6時間攪拌反応させて、NCO%
が3.8%の[プレポリマー3]を得た。
【0038】製造例12 コルベン中に、ポリエーテルポリオール(a1−1)5
00重量部、ポリエーテルポリオール(a1−2)50
0重量部、有機ポリイソシアネート(B−2)322重
量部を仕込み、窒素気流下で80℃にて6時間攪拌反応
させて、NCO%が4.7%の[プレポリマー4]を得
た。
【0039】製造例13 コルベン中で、ポリエーテルポリオール(a1−1)5
0重量部、ポリエーテルポリオール(a1−2)50重
量部の混合物に、エチレン性不飽和モノマー重合体(a
2−1)900重量部を溶解したものに、有機ポリイソ
シアネート(B−2)64重量部を仕込み、窒素気流下
で80℃にて6時間攪拌反応させて、NCO%が0.9
%の[プレポリマー5]を得た。
【0040】実施例11〜13、比較例7〜9 表5に示した発泡処方に従って混練した後、金型内で1
00℃で1時間硬化させた。一昼夜放置後ポリウレタン
エラストマーの物性を測定した。その結果を表5に示
す。 [物性測定方法] ・A硬度:ショアA硬度計にて測定。JIS K−63
01に準拠。 ・伸び :JIS K−6301に準拠(単位は%)。 ・吸水率:ポリウレタンエラストマー成形品を、25℃
の水中に24時間浸漬したときの浸漬前後の重量変化か
ら算出(単位は%)。
【0041】
【表5】
【0042】
【発明の効果】本発明の方法を用いることにより、経時
においての性能低下がなく、かつ撥水性の優れたポリウ
レタンを製造することが可能となる。また、使用する撥
水性ポリオールが低粘度で取り扱いが容易である。上記
効果を奏することから、本発明の方法により得られる撥
水性ポリウレタンは、とくに防水シーリング材用ポリウ
レタンフォーム、吸水寸法変化が小さいことが求められ
るロール材やシール材用ポリウレタンエラストマー等の
工業用途に有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撥水性を有するポリオール(A)と有機ポ
    リイソシアネート(B)とを必須成分に用いて撥水性ポ
    リウレタンを製造する方法において、(A)として、ポ
    リエーテルポリオール(a1)と、0〜3のHLBおよ
    び400〜5000の重量平均分子量を有するエチレン
    性不飽和モノマー(共)重合体(a2)とからなり、
    (a1)と(a2)が実質的に相溶してなる撥水性ポリ
    オールを使用することを特徴とする撥水性ポリウレタン
    の製造方法。
  2. 【請求項2】(a1)と(a2)の重量比が、(95〜
    20):(5〜80)である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】(A)が、(a1)中でエチレン性不飽和
    モノマーを(共)重合したものである請求項1または2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】(a2)を構成するエチレン性不飽和モノ
    マーが、炭素数4〜30のアルキル(メタ)アクリレー
    ト、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、アリルアル
    コールおよびヒドロキシエチル(メタ)アクリレートか
    らなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1〜
    3いずれか記載の方法。
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