JPH08162090A - 蓄電池 - Google Patents

蓄電池

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JPH08162090A
JPH08162090A JP6301181A JP30118194A JPH08162090A JP H08162090 A JPH08162090 A JP H08162090A JP 6301181 A JP6301181 A JP 6301181A JP 30118194 A JP30118194 A JP 30118194A JP H08162090 A JPH08162090 A JP H08162090A
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conductive member
inter
partition wall
cell group
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Application number
JP6301181A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Sawada
和伸 澤田
Tetsuki Kamio
哲樹 神尾
Katsumi Yamada
山田  克己
Muneyoshi Mizutani
宗美 水谷
Hiroo Fujitani
裕生 藤谷
Masatoshi Miwa
正敏 三輪
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【目的】集電部分における電気抵抗を低減させ、内部抵
抗を低減させるのに有利な鉛蓄電池を提供する。 【構成】鉛蓄電池において、セルが直列に並設されてい
る。極板群を備えたセル2A側には棒状のセル間導電部
材4Rが保持されている。セル2D側には棒状のセル間
導電部材4Sが保持されている。盤状の鉛系の中間導電
部材8を溶接によりセル間導電部材4S、4Rに面接触
状態で接合する。中間導電部材8は、電解液が収容され
るセル収納室13の外側に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蓄電池に関する。本発明
は例えば鉛蓄電池に適用できる。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池を例にとって説明する。鉛蓄電
池として、図10に模式的に示す様に、極板群で形成さ
れたセルを直列に導通させるにあたり、集電機能をもつ
陽極ストラップ100及び陰極ストラップ102を用
い、一方のセル200の極板群201の多数個の陽極板
202を陽極ストラップ100に接続すると共に、他方
のセル206の極板群207の多数個の陰極板208を
陰極ストラップ102に接続し、更に、陽極ストラップ
100から導電部105を電槽400の外方に出し、陰
極ストラップ102から導電部108を電槽400の外
方に出し、そして、導電部105、108とを中間導電
部材300で接続する方式の鉛蓄電池が知られている
(実開昭50−121224号公報)。
【0003】このものでは、集電機能をもつ陽極ストラ
ップ100に多数個の陽極板202を接続していると共
に、陰極ストラップ102に多数個の陰極板208を接
続しており、高出力の鉛蓄電池を得るのに有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
から理解できる様に、集電機能をもつ陽極ストラップ1
00で多数個の陽極板202の集電を図った後に、導電
部105で1カ所に集中させる。そして、導電部105
で1カ所に集中させた後に、中間導電部材300を介し
て、相手側である陰極ストラップ102側の導電部10
8に接続する方式であるため、集電部分における電気抵
抗の低減には必ずしも充分ではない。そのため集電部分
の電気抵抗が大きくなりがちである。この場合には、鉛
蓄電池の内部抵抗が増大し、内部抵抗に起因する電圧降
下が発生し、鉛蓄電池としては好ましくない。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、集電部分における電気抵抗の低減に有利な蓄電
池を提供することを共通課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の蓄電池は、極
板群を備えた適数個のセルをセル間導電部材を介して直
列に接続して形成した第1セル群と、第1セル群に並設
され、極板群を備えた適数個のセルをセル間導電部材を
介して直列に接続して形成した第2セル群と、第1セル
群と第2セル群とを直列に導通する導電材料で形成され
た中間導電部材とで構成され、中間導電部材は、セル間
導電部材のうち第1セル群の一端側に配置された端側セ
ル間導電部材に面接触状態に接合された盤状の一端部を
備えると共に、セル間導電部材のうち第2セル群の一端
側に配置された端側セル間導電部材に面接触状態に接合
された盤状の他端部を備えることを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項2の電池は、第1セル群及び第2セ
ル群の各セルがそれぞれ収納されるセル収納室を仕切る
仕切壁を備えた電槽とを具備し、端側セル間導電部材
は、互いに対向する第1片部及び第2片部と、第1片部
の中間部と第2片部の中間部をつなぐ連結部とで、横断
面Hの字形状に形成され、第1片部及び第2片部は仕切
壁を挟装していることを特徴とするものである。
【0008】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、第1セル群を
構成する適数個のセルは、セル間導電部材を介して導通
される。第2セル群を構成する適数個のセルは、セル間
導電部材を介して導通される。中間導電部材の一端部
は、セル間導電部材のうち第1セル群の一端側に配置さ
れた端側セル間導電部材に面接触状態に接合されてい
る。また中間導電部材の他端部は、第2セル群の一端側
に配置された端側セル間導電部材に面接触状態に接合さ
れている。従って、第1セル群と第2セル群とは、中間
導電部材を介して直列的に導通される。
【0009】この様な本発明の形態を模式化したものが
図9に示す形態である。かかる形態によれば、図10に
模式的に示す従来技術に比較して、集電した電荷を1箇
所にまとめてから、相手極に導通させる度合いは少なく
なる。そのため集電部分における電気抵抗の低減に有利
である。従って蓄電池における内部抵抗の低減に有利で
あり、ひいては、内部抵抗に起因する電圧降下の低減に
有利である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明する。
各実施例は車載用の鉛蓄電池(約12V用)に適用した
ものである。鉛蓄電池の構成は、(陰極)Pb/H2
4 /Pb02 (陽極)で示される。 (実施例1)まず全体構成を説明する。図1は鉛蓄電池
の要部を示す。図1において、基体としての電槽1は、
ABS、ポリプロピレン等の樹脂製であり、電気絶縁性
を備えている。電槽1は、一体成形された電槽本体10
と、電槽本体10に被着された蓋12(図5参照)とで
構成されている。電槽本体10は、多数のセル収納室1
3と、隣設するセル収納室13を仕切る樹脂製の仕切壁
15とを備えている。仕切壁15の中央域には、図1の
紙面垂直方向にそってのびる長溝状の保持開口15aが
形成されている。電槽1には、充電時等に発生したガス
を放出する逆止弁を備えた封止キャップ16が装備され
ている。
【0011】各セル収納室13にはセル2が収納されて
いる。セル2は極板群20からなる。本実施例では各セ
ル2の起電力は基本的には2Vであるが、他の種の蓄電
池においてはこれに限定されるものではない。図2に示
す様に極板群20は、シート状をなす絶縁用のセパレー
タ28を挟んで互いに対向する一対の陽極板22y及び
陰極板22xからなる。以下、陽極板22y及び陰極板
22xを含めて電極板22ということもある。なお、陽
極板22yは、一般的には、格子体に活物質である過酸
化鉛(Pb02 )を付着して形成されている。陰極板2
2xは、一般的には、格子体に活物質である海綿状鉛
(Pb)を付着して形成されている。
【0012】陽極板22yと陰極板22xとの間に介在
するセパレータ28は、電解液である硫酸系溶液に対し
て安定的なガラス繊維の集合体であるガラスマットや多
孔性樹脂等で形成でき、電解液を保持しつつ陽極板22
yと陰極板22xとの直接的短絡を防止するものであ
る。なお図1において電極板22は自身の外形を規定す
る辺22mをもち、セパレータ28は短絡回避のため辺
22mよりも外側に辺28mをもつ。
【0013】本実施例では、電極板22は従来の電極板
より1枚当たりの極板面積は小さく設定されており、そ
れを補うべく電極板22の枚数を増加させる方式を採用
し、鉛蓄電池における内部抵抗の低減を図っている。第
1集電体としての陽極ストラップ31は、鉛、鉛合金で
横断面四角形状に形成され、図2に示す様に極板群20
の積層方向つまり矢印W1方向にそって棒状にのびてい
る。陽極ストラップ31は、セル2の各陽極板22yの
耳部22kに接触して耳部22kに導通しており、各陽
極板22yに対して集電作用を奏するものである。この
場合には舌片状の耳部22kを陽極ストラップ31に一
体的に埋設しても良いし、溶接で接合しても良い。
【0014】第2集電体としての陰極ストラップ32
は、鉛、鉛合金で横断面四角形状に形成され、図2に示
す様に極板群20の積層方向つまり矢印W1方向にそっ
て棒状にのびている。陰極ストラップ32は、セル2の
各陰極板22xの耳部22kに接触して耳部22kに導
通しており、各陰極板22xに対して集電作用を奏する
ものである。この場合にも、耳部22kを陰極ストラッ
プ32に埋設しても良いし、溶接で接合しても良い。
【0015】図1においてセル間導電部材4は、導電材
料としての鉛、鉛合金で形成されている。陽極ストラッ
プ31等と同様に、電解液に対する安定性や耐腐食性を
考慮したものである。セル間導電部材4は、仕切壁15
を介して互いに隣設するセル2を直列的に導通するもの
である。セル間導電部材4は、図3に示す様に、横断面
Hの字形状をなしており、第1片部41と、第1片部4
1と対向して設けられた第2片部42と、第1片部41
と第2片部42とをつなぐ連結部43とで形成されてい
る。横断面がHの字形状であるため、第1片部41の平
坦直状の第1突合せ端面45は高さ方向つまり矢印K1
方向にのびており、従って広面積化が図られている。同
様に第2片部42の平坦直状の第2突合せ端面47も高
さ方向にのびており、従って広面積化が図られている。
【0016】上記の様にセル間導電部材4はHの字形状
をなし、第1片部41の内面41iが仕切壁15に対向
する面積が増大する。同様に第2片部42の内面42i
が仕切壁15に対向する面積が増大する。そのためセル
間導電部材4と仕切壁15との接触面積の増大に有利で
あり、両者の境界におけるシール性が確保され易い。セ
ル間導電部材4は、製造工程において仕切壁15に対し
て図1の紙面垂直方向に相対移動することにより、保持
開口15aに嵌合され保持されている。従ってセル間導
電部材4は、仕切壁15の高さ方向つまり矢印K1方向
における略中間域に配置されている。図2から理解でき
る様にセル間導電部材4の第1突合せ端面45は仕切壁
15の一方の表面と略平行に設けられている。この第1
突合せ端面45には、陽極ストラップ31の平坦直状の
端面が突合せ状態に溶接により接合されている。
【0017】図3から理解できる様に、セル間導電部材
4の第2突合せ端面47は、第1突合せ端面45に背向
しており、仕切壁15の他方の表面と略平行に設けられ
ている。第2突合せ端面47には陰極ストラップ32の
平坦直状の端面が突合せ状態に溶接により接合されてい
る。従って図2に示す様に横断面において、上側の溶接
部4xと下側の溶接部4yとが形成されている。
【0018】溶接の際には、セル間導電部材4に対して
陽極ストラップ31を仕切壁15ののびる方向つまり矢
印K1方向にそって、換言すれば、第1突合せ端面45
や第2突合せ端面47ののびる方向にそって相対変位さ
せ得る。同様に、陰極ストラップ32も、セル間導電部
材4に対して仕切壁15ののびる方向つまり矢印K1方
向に相対変位させ得る。かかるストラップ31、32の
相対変位により、各ストラップ31、32を適切な位置
に溶接できる。
【0019】上記の様に突合せ溶接するにあたり、突合
せ方向である矢印B1方向は、セル2を構成する電極板
22の面方向であるため、面方向における変位の許容に
より、突合せを良好に達成するのに有利である。図3に
示す様にセル間導電部材4と仕切壁15との間には、電
解液である硫酸系溶液に対して耐久性のある樹脂等から
なるシール部材7が配置されており、セル間導電部材4
と仕切壁15との境界のシール性が一層確保されてい
る。
【0020】本実施例では、製造工程において仕切壁1
5を横方に寝かせた状態で、流動性をもつ液状のシール
剤を注入して固化させシール部材7を形成するが、この
とき図3に示す様に、仕切壁15の保持開口15a付近
に形成されているリブ状の突起部15wが邪魔板と同様
の機能を果たし、流動性をもつ液状のシール剤の過剰の
広がりは抑制される。従って液状のシール剤の装填に有
利であり、この意味において、セル間導電部材4と仕切
壁15との境界におけるシールの信頼性の確保に有利で
ある。
【0021】更に、突起部15wは仕切壁15の保持開
口15a付近を補強するリブ効果も期待できるので、仕
切壁15のうちセル間導電部材4を保持している部分の
撓み変形を抑えるのに有利であり、この意味において
も、セル間導電部材4を仕切壁15に保持する保持強度
が確保される。更に仕切壁15のうちセル間導電部材4
を保持している部分の撓み抑えるのに有利であることか
ら、仕切壁15とセル間導電部材4との間の過剰変位を
軽減、回避でき、この意味においてもセル間導電部材4
と仕切壁15との境界におけるシール性の確保に一層有
利である。
【0022】なお本実施例では電解液は硫酸系溶液であ
り、極板群20の上端付近または上端をやや越える程度
まで装入される。ところで鉛蓄電池の使用の際、特に充
電や放電の際に電極板22の活物質等が脱落することが
ある。活物質等の膨張や収縮等、振動や外力が原因と考
えられている。この場合には鉛蓄電池の所要性能を確保
するのに好ましくない。この点本実施例では図5に示す
様に、電槽本体10には多数個の圧接リブ10iが形成
されており、蓋12にも多数個の圧接リブ12iが形成
されている。そして製造工程では、電槽本体10のセル
収納室13に各セル2を配置した状態で蓋12を被着す
る際には、圧接リブ10i、12iによりセル2の極板
群20にこれの積層方向つまり矢印W1方向に圧接力が
作用する。そして製造工程においては圧接力を作用させ
たまま蓋12を電槽本体10に接着や溶着等で固定す
る。そのため極板群20を構成する陽極板22y及び陰
極板22xにも圧接力を作用させ得ることができる。し
かも圧接リブ10i、12iは多数個であり、圧接力の
均一性が高い。かかる圧接により、鉛蓄電池の使用の際
における活物質等の脱落を防止するのに有利である。
【0023】さて本実施例の要部構成について説明す
る。本実施例では1個当たりのセル2の極板群20の起
電力は基本的には2Vであるが、上記の様な突合せ溶接
の結果、図6から理解できる様に電槽1には3個のセル
2A、2B、2Cを直列に電気接続した第1セル群T1
が装備されている。同様に、3個のセル2D、2E、2
Fを直列に電気接続した第2セル群T1が装備されてい
る。第1セル群T1と第2セル群T2とは、電槽本体1
0と一体的な横長仕切壁19を介して仕切られている。
図6に示す18Aはセル2C側に接続された出力端子で
あり、18Bはセル2F側に接続された出力端子であ
る。そして、第1セル群T1と第2セル群T2とは後述
する様に直列に電気接続されており、所要の電圧(例え
ば12V)を得ることができる様にされている。
【0024】即ち図7から理解できる様に、第1セル群
T1の端部に配置された端側セル間導電部材4R(セル
間導電部材4に相当する)には、セル2Aの陰極ストラ
ップ32が接続されている。更に、第2セル群T2の端
部に配置された端側セル間導電部材4S(セル間導電部
材4に相当する)には、セル2Dの陽極ストラップ31
が接続されている。
【0025】図8に示す様に中間導電部材8は、横断面
四角形状をなす様に比較的厚肉で盤状に形成されてお
り、陽極ストラップ31や端側セル間導電部材4R、4
Sと平行に盤状にのびている。そして中間導電部材8の
一端部81は、端側セル間導電部材4Rに面接触状態に
溶接手段で溶接され、溶接部8x、8yが形成され、こ
れにより接合されている。また中間導電部材8の他端部
82は、端側セル間導電部材4Sに面接触状態に溶接手
段で溶接され、同様に溶接部8x、8yが形成され、こ
れにより接合されている。
【0026】この中間導電部材8は、セル間導電部材
4、陽極ストラップ31、陰極ストラップ32と同様に
鉛や鉛合金で形成されている。更に図7に示す中間導電
部材8の外側には、電槽本体10の一部をなす外壁10
rが配置されている。従って中間導電部材8は、電解液
としての硫酸系溶液が収納されるセル収納室13よりも
外方の配置室1xに配置されている。そのため、中間導
電部材8は、硫酸系溶液に対して耐食性をもつ鉛系以外
の材質で形成しても良く、例えば銅、銅系合金等の他の
導電材料で形成しても良い。
【0027】図9は、図7及び図8に示す形態を模式化
したものである。図9から理解できる様に、中間導電部
材8は、端側セル間導電部材4Rと端側セル間導電部材
4Sとに広い接触面積を確保しつつ面接触状態に接合さ
れている。図9に示す形態によれば、図10に模式的に
示す従来技術に比較して、集電した電荷を1箇所にまと
めてから、相手極に導通させる度合いは少なくなる。し
かも中間導電部材8は比較的厚肉である。そのため集電
部分における電気抵抗の低減に有利である。従って蓄電
池における内部抵抗の低減に有利であり、ひいては、内
部抵抗に起因する電圧降下の低減に有利である。従って
図10に示す従来技術に比較して、集電部分の電気抵抗
の低減に有利であり、鉛蓄電池の内部抵抗に起因する電
圧降下の低減に有利である。
【0028】なお本実施例では、端側セル間導電部材4
Rには陰極ストラップ32が接続され、端側セル間導電
部材4Sには陽極ストラップ31が接続されているが、
これに限定されず、逆の形態つまり、端側セル間導電部
材4Rに陽極ストラップ31が接続され、端側セル間導
電部材4Sに陰極ストラップ32が接続される形態とで
も良い。
【0029】加えて本実施例によれば、セル間導電部材
4は横断面がHの字形状であるため、セル間導電部材4
の第1片部41の第1突合せ端面45、第2突合せ端面
47の広面積化が図られ、従って第1突合せ端面45と
陽極ストラップ31との接合強度が確保される。同様
に、第2突合せ端面47と陰極ストラップ32との接合
強度も確保される。
【0030】更に溶接の際には、セル間導電部材4に対
して陽極ストラップ31や陰極ストラップ32を仕切壁
15ののびる方向つまり矢印K1方向にそって、換言す
れば、第1突合せ端面45や第2突合せ端面47ののび
る方向にそって相対変位させ得る。かかる相対変位によ
り、各ストラップ31、32を適切な位置に溶接できる
ため、接合強度の確保に有利である。
【0031】しかも本実施例では図2から理解できる様
にセル間導電部材4と陽極ストラップ31との溶接部分
は、横断面で溶接部4x、4yと2か所である。そのた
め、電極板22の腐食等に起因する変形や変位や伸縮が
発生したり、振動等が加わった場合であっも、セル間導
電部材4における接合強度は確保される。よって接合の
信頼性は一層向上する。
【0032】この様に接合強度が増加すれば、振動や外
力が加わった場合であっても、セル間導電部材4と仕切
壁15との間には隙間が生じにくく、セル間導電部材4
と仕切壁15との境界におけるシール性の信頼性の確保
に有利である。更に前述の様にセル間導電部材4はHの
字形状をなし、第1片部41の内面41iが仕切壁15
に対向する面積が増大しており、同様に第2片部42の
内面42iが仕切壁15に対向する面積が増大してい
る。そのためセル間導電部材4と仕切壁15との境界に
おける接触面積が確保され、境界におけるシール性が一
層確保され易い。
【0033】しかもシール部材7が仕切壁15とセル間
導電部材4との境界に配置されているので、シール性の
確保に尚一層有利である。よって本実施例では、電解液
がセル間導電部材4と仕切壁15との境界に侵入するこ
とを軽減、回避できる。よって隣設するセル収納室13
の電解液同士の短絡防止に有利である。前述した様に本
実施例では電極板22は従来の電極板より1枚当たりの
極板面積は小さく設定されており、それを補うべく電極
板22の枚数を増加させる方式を採用し、図2から理解
できる様に、1個のセル2あたりの電極板22をそれそ
れ並列に電気接続して出力を確保している。この方式に
よれば、鉛蓄電池内部における全体の電圧降下の低減に
貢献できる。しかし上記した方式を採用すると、電極板
22の枚数が増加する関係上、各電極板22の集電部分
の電気抵抗が増す傾向にあり、集電部分の電気抵抗を減
少させる方策が必要である。
【0034】この点本実施例では、図2から理解できる
様に、陽極ストラップ31及び陰極ストラップ32を電
極板22の積層方向である矢印W1方向にのびる様にそ
れぞれ棒状に形成し、そして、棒状の陽極ストラップ3
1に多数個の陽極板22yの耳部22kをそれぞれ並列
的に接続している。同様に棒状の陰極ストラップ32に
多数個の陰極板22xの耳部22kをそれぞれ並列的に
接続している。従って集電部分の電気抵抗の低減に有利
である。更に、棒状の陽極ストラップ31と棒状の陰極
ストラップ32と平行の棒状のセル間導電部材4を装備
し、三者を面接触状態に接合し、セル間導電部材4によ
り棒状の陽極ストラップ31と棒状の陰極ストラップ3
2とを導通させている。
【0035】即ち本実施例では、1個のセル2において
は、多数個の電極板22を集電するための集電経路を1
箇所に集電させる形態は採用されていない。これにより
集電部分の電気抵抗の低減が図られ、鉛蓄電池の内部抵
抗に起因する電圧降下の低減に有利である。なお本実施
例では溶接は、TIG溶接方式で溶接トーチをセル収納
室13に挿入して行った。但し溶接手段としてはTIG
溶接に限定されるものでなく、MIG溶接、レーザビー
ム溶接、電子ビーム溶接、電気抵抗溶接、誘導加熱溶
接、超音波溶接等公知の溶接方式を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る鉛蓄電池の要部の断面図である。
【図2】鉛蓄電池の極板群の積層形態を示す断面図であ
る。
【図3】セル間導電部材付近を示す要部の断面図であ
る。
【図4】セル間導電部材付近を示す要部の斜視図であ
る。
【図5】蓋を被着する形態を示す断面図である。
【図6】鉛蓄電池の平面図である。
【図7】中間導電部材付近の構成図である。
【図8】中間導電部材付近の斜視図である。
【図9】中間導電部材付近の集電形態を模式的に示す構
成図である。
【図10】従来技術を模式的に示す構成図である。
【符号の説明】
図中、1は電槽、13はセル収納室、15は仕切壁、2
はセル、T1は第1セル群、T2は第2セル群、20は
極板群、22は電極板、31は陽極ストラップ、32は
陰極ストラップ、4はセル間導電部材、8は中間導電部
材をそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 宗美 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 藤谷 裕生 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 三輪 正敏 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極板群を備えた適数個のセルをセル間導電
    部材を介して直列に接続して形成した第1セル群と、 該第1セル群に並設され、極板群を備えた適数個のセル
    をセル間導電部材を介して直列に接続して形成した第2
    セル群と、 該第1セル群と該第2セル群とを直列に導通する導電材
    料で形成された中間導電部材とで構成され、 該中間導電部材は、 セル間導電部材のうち該第1セル群の一端側に配置され
    た端側セル間導電部材に面接触状態に接合された盤状の
    一端部を備えると共に、該セル間導電部材のうち該第2
    セル群の一端側に配置された端側セル間導電部材に面接
    触状態に接合された盤状の他端部を備えることを特徴と
    する蓄電池。
  2. 【請求項2】第1セル群及び第2セル群の各セルがそれ
    ぞれ収納されるセル収納室を仕切る仕切壁を備えた電槽
    とを具備し、 端側セル間導電部材は、互いに対向する第1片部及び第
    2片部と、該第1片部の中間部と第2片部の中間部をつ
    なぐ連結部とで、横断面Hの字形状に形成されており、 第1片部及び第2片部は該仕切壁を挟装していることを
    特徴とする請求項1に記載の蓄電池。
JP6301181A 1994-12-05 1994-12-05 蓄電池 Pending JPH08162090A (ja)

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