JPH0816111B2 - トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3’)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩の異性化方法 - Google Patents
トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3’)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩の異性化方法Info
- Publication number
- JPH0816111B2 JPH0816111B2 JP63007020A JP702088A JPH0816111B2 JP H0816111 B2 JPH0816111 B2 JP H0816111B2 JP 63007020 A JP63007020 A JP 63007020A JP 702088 A JP702088 A JP 702088A JP H0816111 B2 JPH0816111 B2 JP H0816111B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- msoq
- acid
- acid addition
- addition salt
- oxathiolane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキ
サチオラン−5,3′)キヌクリジン(以下T-MSOQと略
す)又はこれらの酸付加塩を、特定の有機スルホン酸の
存在下にシス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラ
ン−5,3′)キヌクリジン(以下C-MSOQと略す)又はこ
れらの酸付加塩に異性化する方法であり、この異性化反
応によって得られるC-MSOQ又はこれらの酸付加塩は、哺
乳類の中枢神経系の病気、特にコリン作用性系における
欠乏症による病気の治療に有効である。
サチオラン−5,3′)キヌクリジン(以下T-MSOQと略
す)又はこれらの酸付加塩を、特定の有機スルホン酸の
存在下にシス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラ
ン−5,3′)キヌクリジン(以下C-MSOQと略す)又はこ
れらの酸付加塩に異性化する方法であり、この異性化反
応によって得られるC-MSOQ又はこれらの酸付加塩は、哺
乳類の中枢神経系の病気、特にコリン作用性系における
欠乏症による病気の治療に有効である。
(従来の技術) 本発明でいうC-MSOQ又はこれらの酸付加塩は特開昭61
-280497号公報に記載されており、またこの公報には3
−ヒドロキシ−3−メルカプトメチルキヌクリジンとア
セトアルデヒドとを三弗化ホウ素エーテル錯化合物の存
在下で環化反応をさせて、2−メチルスピロ(1,3−オ
キサチオラン−5,3′)キヌクリジン(以下MSOQと略
す)又はこれらの酸付加塩を得、次いで分別結晶法によ
りC-MSOQ又はこれらの酸付加塩を得る方法について記載
されているが、T−MSOQ又はこれらの酸付加塩をC-MSOQ
又はこれらの酸付加塩に異性化することについての記載
はなく、また示唆もない。
-280497号公報に記載されており、またこの公報には3
−ヒドロキシ−3−メルカプトメチルキヌクリジンとア
セトアルデヒドとを三弗化ホウ素エーテル錯化合物の存
在下で環化反応をさせて、2−メチルスピロ(1,3−オ
キサチオラン−5,3′)キヌクリジン(以下MSOQと略
す)又はこれらの酸付加塩を得、次いで分別結晶法によ
りC-MSOQ又はこれらの酸付加塩を得る方法について記載
されているが、T−MSOQ又はこれらの酸付加塩をC-MSOQ
又はこれらの酸付加塩に異性化することについての記載
はなく、また示唆もない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、MSOQ又はこれらの酸付加塩を製造する
際には幾何異性体であるT−MSOQ又はこれらの酸付加塩
及びC-MSOQ又はこれらの酸付加塩が生成し、これらのう
ちC-MSOQ又はこれらの酸付加塩が哺乳類の中枢神経系の
病気、特にコリン作用性系における欠乏症による病気の
治療に有効であることから、T−MSOQ又はこれらの酸付
加塩をC-MSOQ又はこれらの酸付加塩に変換することに着
目した。
際には幾何異性体であるT−MSOQ又はこれらの酸付加塩
及びC-MSOQ又はこれらの酸付加塩が生成し、これらのう
ちC-MSOQ又はこれらの酸付加塩が哺乳類の中枢神経系の
病気、特にコリン作用性系における欠乏症による病気の
治療に有効であることから、T−MSOQ又はこれらの酸付
加塩をC-MSOQ又はこれらの酸付加塩に変換することに着
目した。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、T−MSOQ又はこれらの酸付加塩をC-MS
OQ又はこれらの酸付加塩に変換するため、種々の触媒を
用いて検討を重ねた結果、特定の有機スルホン酸を使用
した場合にT−MSOQ又はこれらの酸付加塩からC-MSOQ又
はこれらの酸付加塩への異性化が容易に実現するとの知
見を得、本発明を完成するに至った。
OQ又はこれらの酸付加塩に変換するため、種々の触媒を
用いて検討を重ねた結果、特定の有機スルホン酸を使用
した場合にT−MSOQ又はこれらの酸付加塩からC-MSOQ又
はこれらの酸付加塩への異性化が容易に実現するとの知
見を得、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、T-MSOQ又はこれらの酸付加塩を、有機
スルホン酸の存在下に異性化してC-MSOQ又はこれらの酸
付加塩を得る方法である。
スルホン酸の存在下に異性化してC-MSOQ又はこれらの酸
付加塩を得る方法である。
MSOQは次式: で表わされるが、これは幾何異性体であるT−MSOQとC-
MSOQを含む。T−MSOQは1,3−オキサチオラン環上の2
−位のメチル基とキヌクリジン環の1′−位の窒素原子
とが、1,3−オキサチオラン環の面に対して反対の側に
位置するものであり、一方C-MSOQは2−位のメチル基と
1′−位の窒素原子とが、1,3−オキサチオラン環の面
に対して同じ側に位置するものであり、またT−MSOQ及
びC-MSOQは各々鏡像異性体を有する。
MSOQを含む。T−MSOQは1,3−オキサチオラン環上の2
−位のメチル基とキヌクリジン環の1′−位の窒素原子
とが、1,3−オキサチオラン環の面に対して反対の側に
位置するものであり、一方C-MSOQは2−位のメチル基と
1′−位の窒素原子とが、1,3−オキサチオラン環の面
に対して同じ側に位置するものであり、またT−MSOQ及
びC-MSOQは各々鏡像異性体を有する。
本発明でいう酸付加塩としては、無機又は有機酸の塩
例えば硫酸、リン酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、
スルファミン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、
マレイン酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、アスコル
ビン酸、安息香酸、桂皮酸などの塩が挙げられる。
例えば硫酸、リン酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、
スルファミン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、
マレイン酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、アスコル
ビン酸、安息香酸、桂皮酸などの塩が挙げられる。
本発明方法で用いられる有機スルホン酸としては式R-
SO3H(式中Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基又はアリール基である)で表わされるもの又は高分子
状の有機スルホン酸が挙げられる。上式中のRで表わさ
れるアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基は炭素
数1〜20の直鎖状あるいは分枝状のものであり、それら
の水素原子の一部ないし全部がハロゲン原子で置換され
ていてもよい。またRで表わされるアリール基として
は、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ、これらは
1〜3個の同一又は相異なるアルキル基、トリフルオロ
メチル基、ハロゲン原子、ニトロ基又はシアノ基で置換
されていてもよい。上式で表わされる有機スルホン酸と
しては、例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、
ビニルスルホン酸、アセチレンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸などが挙
げられ、また高分子状の有機スルホン酸としては、例え
ばスルホン酸基を有するポリテトラフルオロエチレン樹
脂のような弗素樹脂、具体的にはナフィオン(NAFION N
R-50:デュポン社製商品名)が挙げられる。
SO3H(式中Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基又はアリール基である)で表わされるもの又は高分子
状の有機スルホン酸が挙げられる。上式中のRで表わさ
れるアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基は炭素
数1〜20の直鎖状あるいは分枝状のものであり、それら
の水素原子の一部ないし全部がハロゲン原子で置換され
ていてもよい。またRで表わされるアリール基として
は、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ、これらは
1〜3個の同一又は相異なるアルキル基、トリフルオロ
メチル基、ハロゲン原子、ニトロ基又はシアノ基で置換
されていてもよい。上式で表わされる有機スルホン酸と
しては、例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、
ビニルスルホン酸、アセチレンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸などが挙
げられ、また高分子状の有機スルホン酸としては、例え
ばスルホン酸基を有するポリテトラフルオロエチレン樹
脂のような弗素樹脂、具体的にはナフィオン(NAFION N
R-50:デュポン社製商品名)が挙げられる。
該有機スルホン酸の使用量は、T-MSOQ又はこれらの酸
付加塩1モルに対して通常0.1〜10モルであり、望まし
くは0.2〜5モルである。但し、使用する有機スルホン
酸がT-MSOQと塩を形成する場合には、塩形成に必要な量
を付加的に加える必要がある。
付加塩1モルに対して通常0.1〜10モルであり、望まし
くは0.2〜5モルである。但し、使用する有機スルホン
酸がT-MSOQと塩を形成する場合には、塩形成に必要な量
を付加的に加える必要がある。
本発明異性化方法の実施に際しては、通常T-MSOQ又は
これらの酸付加塩と有機スルホン酸とを混合し、さらに
必要に応じ溶媒を加える。
これらの酸付加塩と有機スルホン酸とを混合し、さらに
必要に応じ溶媒を加える。
溶媒としては、本発明に係る異性化反応を阻害しない
ものであれば使用でき、例えば水;メチルアルコール、
エチルアルコールのようなアルコール類;メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;ヘ
キサン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素;塩化
メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのよう
なハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエンのような芳
香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;酢酸メチル、酢酸
エチルのようなエステル類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシドのような非プロトン性極性のものな
ど、あるいはこれらの混合物が挙げられ、中でも水、脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素が望ましい。
ものであれば使用でき、例えば水;メチルアルコール、
エチルアルコールのようなアルコール類;メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;ヘ
キサン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素;塩化
メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのよう
なハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエンのような芳
香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;酢酸メチル、酢酸
エチルのようなエステル類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシドのような非プロトン性極性のものな
ど、あるいはこれらの混合物が挙げられ、中でも水、脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素が望ましい。
異性化反応は、通常40℃から150℃の範囲、望ましく
は60℃から120℃の範囲で、通常反応時間1〜48時間で
おこなわれる。異性化反応終了後は通常の後処理をおこ
なう。
は60℃から120℃の範囲で、通常反応時間1〜48時間で
おこなわれる。異性化反応終了後は通常の後処理をおこ
なう。
本発明方法によれば、T-MSOQ又はこれらの酸付加塩の
ほぼ20%以上をC-MSOQ又はこれらの酸付加塩に異性化す
ることができ、さらに反応条件を変えることにより、異
性化率を向上させることができる。
ほぼ20%以上をC-MSOQ又はこれらの酸付加塩に異性化す
ることができ、さらに反応条件を変えることにより、異
性化率を向上させることができる。
異性化終了後の反応生成物はMSOQの油状物として取り
出すか、あるいはさらに安定な結晶を得るためにMSOQの
酸付加塩に変換して取り出す。なお塩への変換は異性化
反応終了後の後処理の段階でおこなうか、あるいは後処
理終了後におこなう。
出すか、あるいはさらに安定な結晶を得るためにMSOQの
酸付加塩に変換して取り出す。なお塩への変換は異性化
反応終了後の後処理の段階でおこなうか、あるいは後処
理終了後におこなう。
変換する塩としては既述のような無機又は有機酸の塩
が挙げられるが例えば塩酸塩に変換す場合には、反応生
成物のMSOQを適当な溶媒に溶解させ、これに例えば塩化
水素を通じるか、あるいは塩化水素のイソプロピルアル
コール溶液を加える等すれば目的の塩が得られる。
が挙げられるが例えば塩酸塩に変換す場合には、反応生
成物のMSOQを適当な溶媒に溶解させ、これに例えば塩化
水素を通じるか、あるいは塩化水素のイソプロピルアル
コール溶液を加える等すれば目的の塩が得られる。
異性化終了後の反応生成物中のMSOQ又はこれらの酸付
加塩を、上記の如く取り出した後、分別結晶法等の分離
操作によってC-MSOQ又はこれらの酸付加塩を容易に単離
することができる。
加塩を、上記の如く取り出した後、分別結晶法等の分離
操作によってC-MSOQ又はこれらの酸付加塩を容易に単離
することができる。
(実施例) 本発明方法に係る実施例の数例を以下に示すが、本発
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 還流冷却器を付した10mlナス型フラスコにT-MSOQの塩
酸塩1.18g、p−トルエンスルホン酸水和物1.9g及び水
1.9gを入れ、スターラー上で室温下に攪拌した。これを
油浴中で徐々に加熱後、80℃で2時間反応させた。この
反応生成物を高速液体クロマトグラフィーにより分析し
たところ、C-MSOQのモル分率(異性化率)は51.9%であ
った。
酸塩1.18g、p−トルエンスルホン酸水和物1.9g及び水
1.9gを入れ、スターラー上で室温下に攪拌した。これを
油浴中で徐々に加熱後、80℃で2時間反応させた。この
反応生成物を高速液体クロマトグラフィーにより分析し
たところ、C-MSOQのモル分率(異性化率)は51.9%であ
った。
実施例2 還流冷却器を付した20mlナス型フラスコにT-MSOQ3.0
g、p−トルエンスルホン酸水和物5.72g及び水5.72gを
入れ、スターラー上で室温下に攪拌した。これを油浴中
で徐々に加熱後、80℃で6時間反応させた。この反応生
成物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、C-MSOQのモル分率(異性化率)は26.3%であった。
g、p−トルエンスルホン酸水和物5.72g及び水5.72gを
入れ、スターラー上で室温下に攪拌した。これを油浴中
で徐々に加熱後、80℃で6時間反応させた。この反応生
成物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、C-MSOQのモル分率(異性化率)は26.3%であった。
実施例3 デイーン・スターク共沸脱水装置、還流冷却管及び塩
化カルシウム管を付帯した50mlナス型フラスコにトリフ
ルオロメタンスルホン酸603mg及びベンゼン20mlを加
え、20分間還流した後、5分間放冷した。これにT-MSOQ
400mgを加え、還流温度で20分間反応させた。この反応
生成物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したと
ころ、C-MSOQのモル分率(異性化率)は50%であった。
化カルシウム管を付帯した50mlナス型フラスコにトリフ
ルオロメタンスルホン酸603mg及びベンゼン20mlを加
え、20分間還流した後、5分間放冷した。これにT-MSOQ
400mgを加え、還流温度で20分間反応させた。この反応
生成物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したと
ころ、C-MSOQのモル分率(異性化率)は50%であった。
実施例4 デイーン・スターク共沸脱水装置、還流冷却管及び塩
化カルシウム管を付帯した50mlナス型フラスコにメタン
スルホン酸0.77g及びベンゼン40mlを加え、20分間還流
した後、5分間放冷した。これにT-MSOQ0.8gを加え、還
流温度で2時間反応させた。この反応生成物を高速液体
クロマトグラフィーにより分析したところ、C-MSOQのモ
ル分率(異性化率)は25%であった。
化カルシウム管を付帯した50mlナス型フラスコにメタン
スルホン酸0.77g及びベンゼン40mlを加え、20分間還流
した後、5分間放冷した。これにT-MSOQ0.8gを加え、還
流温度で2時間反応させた。この反応生成物を高速液体
クロマトグラフィーにより分析したところ、C-MSOQのモ
ル分率(異性化率)は25%であった。
実施例5 デイーン・スターク共沸脱水装置、還流冷却管及び塩
化カルシウム管を付帯した50mlナス型フラスコにp−ト
ルエンスルホン酸水和物1.53g、ベンゼン40ml及びT-MSO
Q0.8gを加え、還流温度で共沸脱水させながら1時間反
応させた。この反応生成物を高速液体クロマトグラフィ
ーにより分析したところ、C-MSOQのモル分率(異性化
率)は19.2%であった。
化カルシウム管を付帯した50mlナス型フラスコにp−ト
ルエンスルホン酸水和物1.53g、ベンゼン40ml及びT-MSO
Q0.8gを加え、還流温度で共沸脱水させながら1時間反
応させた。この反応生成物を高速液体クロマトグラフィ
ーにより分析したところ、C-MSOQのモル分率(異性化
率)は19.2%であった。
実施例6〜9 前記実施例5に準じて、次記第1表の反応条件で反応
を行った結果を同表に示す。
を行った結果を同表に示す。
(発明の効果) 本発明は、トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキ
サチオラン−5,3′)キヌクリジン又はこれらの酸付加
塩を、特定の有機スルホン酸の存在下にシス型2−メチ
ルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3′)キヌクリジン
又はこれらの酸付加塩に異性化する工業的有利な方法で
あり、この方法によって得られるシス型異性体は哺乳類
の中枢神経系の病気、特にコリン作用性系における欠乏
症による病気の治療に有効である。
サチオラン−5,3′)キヌクリジン又はこれらの酸付加
塩を、特定の有機スルホン酸の存在下にシス型2−メチ
ルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3′)キヌクリジン
又はこれらの酸付加塩に異性化する工業的有利な方法で
あり、この方法によって得られるシス型異性体は哺乳類
の中枢神経系の病気、特にコリン作用性系における欠乏
症による病気の治療に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 勝 滋賀県草津市西渋川2丁目3番1号 石原 産業株式会社中央研究所内 審査官 吉住 和之
Claims (1)
- 【請求項1】トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキ
サチオラン−5,3′)キヌクリジン又はこれらの酸付加
塩を、有機スルホン酸の存在下、40℃から150℃でシス
型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3′)キ
ヌクリジン又はこれらの酸付加塩に異性化することを特
徴とする、トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサ
チオラン−5,3′)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩
の異性化方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63007020A JPH0816111B2 (ja) | 1987-07-21 | 1988-01-18 | トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3’)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩の異性化方法 |
US07/215,532 US4861886A (en) | 1987-07-10 | 1988-07-06 | Method for isomerization of trans-form 2-methylspiro (1,3-oxathiolane-5,3')q |
ES88110895T ES2054739T3 (es) | 1987-07-10 | 1988-07-07 | Un metodo para la isomerizacion de 2-metilespiro(1,3-oxatiolan-5,3')quinuclidina en forma trans o sus sales de adicion de acido. |
EP88110895A EP0298491B1 (en) | 1987-07-10 | 1988-07-07 | Method for isomerization of trans-form 2-methylspiro-(1,3-oxathiolane-5,3')-quinuclidine or acid addition salts thereof |
AT88110895T ATE88709T1 (de) | 1987-07-10 | 1988-07-07 | Verfahren zur isomerisierung von trans-2methylspiro-(1,3-oxathiolan-5,3')-chinuklidin oder saeureadditionsalzen davon. |
DE88110895T DE3880566T2 (de) | 1987-07-10 | 1988-07-07 | Verfahren zur Isomerisierung von trans-2-Methylspiro-(1,3-oxathiolan-5,3')-chinuklidin oder Säureadditionsalzen davon. |
CA000571612A CA1331183C (en) | 1987-07-10 | 1988-07-08 | Method for isomerization of trans-form 2-methylspiro- (1,3-oxathiolane-5,3')quinuclidine or acid addition salts thereof |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18011987 | 1987-07-21 | ||
JP62-180119 | 1987-07-21 | ||
JP63007020A JPH0816111B2 (ja) | 1987-07-21 | 1988-01-18 | トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3’)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩の異性化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01104079A JPH01104079A (ja) | 1989-04-21 |
JPH0816111B2 true JPH0816111B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=26341249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63007020A Expired - Lifetime JPH0816111B2 (ja) | 1987-07-10 | 1988-01-18 | トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3’)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩の異性化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816111B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL87234A (en) * | 1987-08-13 | 1992-02-16 | Israel Inst Biolog Res | Optical isomers of 2-methylspiro(1,3-oxathiolane-5,3')quinuclidine,their preparation and pharmaceutical compositions containing them |
US5571918A (en) | 1994-05-19 | 1996-11-05 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd. | Method for producing 2-methylspiro(1,3-oxathiolane-5,3')quinuclidine |
JP5452165B2 (ja) * | 2009-10-23 | 2014-03-26 | 第一ファインケミカル株式会社 | キヌクリジン類の製造法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61280497A (ja) * | 1985-05-10 | 1986-12-11 | イスラエル国 | キヌクリジン誘導体 |
-
1988
- 1988-01-18 JP JP63007020A patent/JPH0816111B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61280497A (ja) * | 1985-05-10 | 1986-12-11 | イスラエル国 | キヌクリジン誘導体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01104079A (ja) | 1989-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CH653025A5 (fr) | Oxazolidine-2,4-diones substituees en position 5 douees d'activite hypoglycemique. | |
FR2805813A1 (fr) | Procede de preparation du citalopram | |
NZ523853A (en) | Method for the preparation of citalopram, 1-[3-(dimethylamino)propyl]-1-(4-fluorophenyl)-1,3-dihydro-5- isobenzofurancarbonitrile | |
EP0067086B1 (fr) | Nouveaux composés de la série des benzoxépines et analogues soufrés et azotés, leurs procédés et utilisations en tant que médicament | |
BG64986B1 (bg) | Метод за получаването на 5-цианфталид | |
EP0082049B1 (fr) | Nouveaux éthers dont les restes organiques comportent des atomes chiraux, leur préparation, leur application au dédoublement d'alcools ou de certains composés hémiacétaliques et les nouveaux produits dédoublés obtenus | |
US4864063A (en) | Process for preparing naproxen | |
JPH02288845A (ja) | ナフタレン誘導体の製法及びその合成中間体 | |
JPH0816111B2 (ja) | トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3’)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩の異性化方法 | |
CA2249756C (fr) | Nouveaux composes de l'indanol, leur procede de preparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent | |
JP2529577B2 (ja) | トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3▲’▼)キヌクリジン又はこれらの酸付加塩の異性化方法 | |
JPS638346A (ja) | 生物学的に活性な化合物への中間体の製造方法 | |
EP0511031B1 (fr) | Dérivés d'aryl-3 oxazolidinone, leur procédé de préparation et leur application en thérapeutique | |
JPH03193770A (ja) | ジルチアゼム中間体の製造法 | |
JP2000219651A (ja) | 新規なテトラヒドロナフタレン | |
JP2529576B2 (ja) | トランス型2−メチルスピロ(1,3−オキサチオラン−5,3▲’▼)キヌクリジンの異性化方法 | |
EP0038731B1 (fr) | Dérivés de thiazole, leur préparation et leur application en thérapeutique | |
EP0298491A1 (en) | Method for isomerization of trans-form 2-methylspiro-(1,3-oxathiolane-5,3')-quinuclidine or acid addition salts thereof | |
FR2752839A1 (fr) | Derives de benzofurane, leur preparation et leur application en therapeutique | |
JP2003535855A (ja) | 2−クマロンおよび置換された2−クマロン類の製造方法 | |
JP2555172B2 (ja) | 3ーフェノキシベンジル2ー(4ーアルコキシフェニル)ー2ーメチルプロピルエーテル類の分離方法 | |
JP3013114B2 (ja) | 環式ケトン類の製造方法 | |
JPH03279343A (ja) | 環状ケトン類の製造方法 | |
FR2685698A1 (fr) | Derives de la benzofuranylimidazole ainsi que leur procede de preparation. | |
BE884977A (fr) | Nouveau n-phenyl-benzamides utiles dans le traitement de l'inflammation et de la douleur des mammiferes |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |