JPH08160451A - アクティブマトリクス液晶表示素子 - Google Patents

アクティブマトリクス液晶表示素子

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JPH08160451A
JPH08160451A JP30122094A JP30122094A JPH08160451A JP H08160451 A JPH08160451 A JP H08160451A JP 30122094 A JP30122094 A JP 30122094A JP 30122094 A JP30122094 A JP 30122094A JP H08160451 A JPH08160451 A JP H08160451A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口率の低下を伴うことなく光漏れを防止し
たアクティブマトリクス液晶表示素子。 【構成】 任意の画素電極15に接続した薄膜トランジ
スタ36のゲート電極の周部に、そのゲート電極の接続
していない走査電極線G(i-1)から延出した遮光導電体
40の端部が位置し、薄膜トランジスタと画素電極の間
の間隙と、遮光導電体の一部とが重なっていることを特
徴とする。 【効果】 バックライトからの光は遮光性の遮光導電体
により遮られ、液晶表示素子を透過することがなく、ブ
ラックマスクを形成せずとも、薄膜トランジスタの周部
の間隙における光漏れが防止され、コントラストが改善
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の表示を行う液晶表
示装置に用いられるアクティブマトリクス液晶表示素子
に関するもので、特に所謂光漏れを防止し、コントラス
トの向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】等価回路の一構成例を図19に示したア
クティブマトリクス液晶表示素子では、多数の走査電極
線G1、G2、・・・Gnと、多数の信号電極線S1、S2、・・
・Smとが格子状に配線され、各走査電極線Gは、それぞ
れ走査回路(図示略)に、各信号電極線Sはそれぞれ信
号供給回路(図示略)に接続されている。また、各走査
電極線Gと各信号電極線Sの交差部分の近傍には、スイ
ッチング素子として薄膜トランジスタ10が形成され、
薄膜トランジスタ10のゲート電極12は走査電極線G
に、ソース電極14は信号電極線Sに接続されている。
また、ドレイン電極は、液晶素子18の画素電極と、容
量部34とに接続されている。
【0003】図19に示す回路においては、走査電極線
G1、G2、・・・Gnを順次走査して1つの走査電極線G上
の全ての薄膜トランジスタ10を一斉にオン状態とし、
この走査に同期させて信号供給回路から信号電極線S
1、S2、・・・Smを介し、このオン状態の薄膜トランジス
タ10に接続されている容量部34のうち、表示するべ
き液晶素子18に対応した容量部34に信号電荷を蓄積
する。この蓄積された信号電荷は、薄膜トランジスタ1
0がオフ状態になっても次の走査に至るまで、対応する
液晶素子18を励起し続けるので、液晶素子18が制御
信号に制御され、表示されたことになる。即ち、このよ
うな駆動を行うことで、外部の駆動用の走査回路または
信号供給回路からは時分割駆動していても各液晶素子1
8はスタティック駆動されていることになる。図15,
16に、図19で示した従来例のアクティブマトリクス
液晶表示素子であって、走査電極線Gと信号電極線S等
の部分を基板上に配置したものの一構造例を示す。
【0004】図15,16に示すアクティブマトリクス
液晶表示素子では、ガラス等の透明な基板6上に、走査
電極線Gと信号電極線Sとが互いの交差部分にゲート絶
縁層9を介して格子状に配線されている。また、走査電
極線Gと信号電極線Sとの交差部分の近傍に薄膜トラン
ジスタ10が形成されている。この薄膜トランジスタ1
0は、走査電極線Gから引き出して形成されたゲート電
極12上に、図16に示すように、ゲート絶縁層9が形
成され、このゲート絶縁層9上にアモルファスシリコン
(a−Si)からなる半導体層24が設けられ、さらに
その半導体層24上にアルミニウム等の導体からなるソ
ース電極14とドレイン電極16とが形成されて概略構
成されている。尚、半導体層24の最上層はリン又は不
純物イオンをドープしたアモルファスシリコン層26と
されている。また、ドレイン電極16は、ゲート絶縁層
9に開けられたコンタクトホール13を介して基板6上
に形成された画素電極15に接続されると共に、ソース
電極14は信号電極線Sに接続されている。
【0005】さらに、ゲート絶縁層9とソース電極14
とドレイン電極16などを覆って、これらの上にパシベ
ーション層28が設けられている。さらにまた、液晶表
示素子として、このパシベーション層28には配向膜1
7が形成され、この配向膜17の上方には、配向膜30
を備えた透明基板19が配置される。また、配向膜1
7,30の間に液晶20が封入され、画素電極15が液
晶20の分子に電界を印加すると、液晶分子の配向制御
ができるようになっている。
【0006】また、図15のB−B’断面図を図17に
示す。図17に示すように、この部分においては、基板
6上に2つの画素に対するそれぞれの画素電極15,1
5''が形成され、それらの上にゲート絶縁層9が積層さ
れている。さらに、ゲート絶縁層9上であって、両画素
電極15,15''の間に位置に信号電極線Sが形成さ
れ、それらの上にさらに、パシベーション層28が積層
される。尚、配向膜17は省略した。また、基板6に対
向して、配向膜30が下面に形成された他方の基板19
が配置される。この基板19には、信号電極線Sの上
方、およびその側部であって、画素電極15,15の縁
部上方にかかるように、ブラックマスク22が形成され
ている。
【0007】また、図15のC−C’断面図を図18に
示す。この部分では、基板6上に、走査電極線Gと、走
査電極線Gの両側方に形成される画素電極15,1
5'''が形成され、これらの上にゲート絶縁層9が形成
されている。また、ゲート絶縁層9上であって、走査電
極線Gの上方と、一方の画素電極15'''の端部上方に
は、容量部34が配置され、ゲート絶縁層9に形成され
たコンタクトホール32を介して容量部34は画素電極
15'''に接続している。これらの上にはパシベーショ
ン層28が積層されと共に、基板6に離間し、対向し
て、配向膜30の形成された基板19が配置されてい
る。走査電極線G、その側部上方および、画素電極1
5,15'''の縁部上方の位置の基板19には、ブラッ
クマスク22が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなアクテ
ィブマトリクス液晶表示素子においては、画素電極15
に電荷をかけて、画素電極15が発生させる電界により
液晶分子の配向性を制御し、表示を行う。この際、画素
電極15によって制御される液晶は、画素電極15上に
位置しているものだけである。すなわち、画素電極15
の設けられていない領域、例えば、薄膜トランジスタ、
走査電極線G、信号電極線S上に位置する液晶、さらに
は画素電極15と薄膜トランジスタの間、画素電極15
と走査電極線G及び信号電極線Sとの間の間隙上に位置
する液晶は、画素電極15による電界の制御を受けず、
正規な電界を受けて配向しない。
【0009】つまり、これら画素電極15の上方領域か
ら外れた位置にある液晶分子は、画素電極15が発生さ
せる電界の影響外にあるので、配向性が制御されず、い
わば、乱れた配向状態にある。従って、それら画素電極
15の形成されていないところでは、所定の透過率にな
らず、液晶表示素子の基板の下方に付設されるバックラ
イトからの光などが、制御されることなく液晶表示素子
を通過する所謂光漏れが起き、コントラストが低下した
り、表示に支障が生じたりする問題がある。
【0010】この問題を解決すべく、単に画素電極を大
きくし、画素電極の周部に隙間が生じないようにするこ
とにより光漏れを防止する手段があるが、この手段であ
ると、寄生容量が増大し、フリッカ・クロストークを発
生させてしまう問題が生じてしまうものであった。
【0011】そこで、従来から、この配向性が乱れる部
分の光が表示に表われないようにするために、図15〜
18に示すように、対向基板19に、光を透過しないク
ロムなどからなるブラックマスク22を設けていた。ブ
ラックマスク22は基本的には、画素電極15の形成さ
れていない位置に設けられる。例えば、図16に示すよ
うに、薄膜トランジスタの上方および、薄膜トランジス
タと画素電極15の間の間隙の上方、図17に示すよう
に、信号電極線Sの上方および、信号電極線Sと画素電
極15の間の間隙の上方、図18に示すように、走査電
極線Gの上方および、走査電極線Gと画素電極15の間
の間隙の上方に形成される。
【0012】液晶表示素子を製造するには、上記したよ
うに、基板6に対向基板19を組合せることになるが、
この組合せには極めて高い精度が要求され、正確な位置
合わせは困難とされている。そこで、光漏れの発生の防
止をより完全なものとするために、ブラックマスク22
は、多少、画素電極15上にも被さるように、大きめに
形成しておく処置が採られる。しかしながら、このよう
にブラックマスク22を形成した構造であると、ブラッ
クマスク22の開口部分(即ち、ブラックマスクの形成
されていない部分)の面積は、画素電極15の面積より
も小さいことから、開口率が低下する欠点があり、液晶
画面の高精細化が困難になる問題がある。
【0013】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、ブラックマスクを用いることなく光の漏れを
防止するとともに、開口率の低下を防止した液晶表示素
子を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】請求項1記載のアクティブマトリクス液晶
表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線およ
び信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで区
画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査電
極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜トラ
ンジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極に
対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間し
て配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の基
板の間に介在する液晶とを有し、任意の画素電極に接続
した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に、そのゲー
ト電極の接続していない走査電極線から延出した遮光導
電体の端部が位置し、薄膜トランジスタと画素電極の間
の間隙と、前記遮光導電体の一部とが重なっていること
を特徴とするものである。
【0016】請求項2記載のアクティブマトリクス液晶
表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線およ
び信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで区
画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査電
極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜トラ
ンジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極に
対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間し
て配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の基
板の間に介在する液晶とを有し、薄膜トランジスタの上
部に、その薄膜トランジスタのゲート電極が接続してい
る走査電極線と接続した遮光電極層が画素電極に接触す
ることなく積層されていることを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項3記載のアクティブマトリクス液晶
表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線およ
び信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで区
画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査電
極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜トラ
ンジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極に
対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間し
て配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の基
板の間に介在する液晶とを有し、任意の薄膜トランジス
タの上部に、その薄膜トランジスタに隣接した他の薄膜
トランジスタのゲート電極が接続している走査電極線と
接続した遮光電極層が画素電極に接触することなく積層
されていることを特徴とするものである。
【0018】請求項4に記載の発明は、遮光電極層が透
明導電性材料で構成されていることを特徴とする請求項
2または3記載のアクティブマトリクス液晶表示素子で
ある。
【0019】請求項5記載の発明は、ノーマリホワイト
型であることを特徴とする請求項4記載のアクティブマ
トリクス液晶表示素子である。
【0020】請求項6記載の発明は、第1の基板に形成
された薄膜トランジスタに対応する部分にのみに、第2
の基板にブラックマスクが形成されていることを特徴と
する請求項4記載のアクティブマトリクス液晶表示素子
である。
【0021】請求項7記載の発明は、第1の基板の遮光
電極層の上部に偏光機能を有した層が形成されているこ
とを特徴とする請求項4記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子である。
【0022】請求項8記載の発明は、遮光電極層が遮光
性の導電性材料で構成されていることを特徴とする請求
項2または3記載のアクティブマトリクス液晶表示素子
である。
【0023】請求項9記載の発明は、任意の画素電極に
接続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に、その
ゲート電極の接続していない走査電極線から延出した遮
光導電体の端部が位置し、薄膜トランジスタと画素電極
の間の間隙と、前記遮光導電体の一部とが重なっている
ことを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載のアク
ティブマトリクス液晶表示素子である。
【0024】請求項10記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線お
よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
ランジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極
に対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間
して配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の
基板の間に介在する液晶とを有し、信号電極線と該信号
電極線の側部に形成されている画素電極の間隙と、走査
電極線から信号電極線に沿って延出した遮光導電体と
が、その間に絶縁層を介して重なっていることを特徴と
するものである。
【0025】請求項11記載の発明は、信号電極線が透
明導電性材料であることを特徴とする請求項10記載の
アクティブマトリクス液晶表示素子である。
【0026】請求項12記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線お
よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
ランジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極
に対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間
して配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の
基板の間に介在する液晶とを有し、任意の画素電極に接
続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に向かっ
て、その薄膜トランジスタの接続していない走査電極線
から、信号電極線に沿って遮光導電体が延出し、該遮光
導電体は、信号電極線と該信号電極線の側部に形成され
ている画素電極の間の間隙と、その間に絶縁層を介して
重なると共に、該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画
素電極の間の間隙とが重なっていることを特徴とするも
のである。
【0027】請求項13記載の発明は、信号電極線と該
信号電極線の側部に形成されている画素電極の間隙と、
走査電極線から信号電極線に沿って延出した遮光導電体
とが、その間に絶縁層を介して重なっていることを特徴
とする請求項9記載のアクティブマトリクス液晶表示素
子である。
【0028】請求項14記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線お
よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
ランジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極
に対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間
して配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の
基板の間に介在する液晶とを有し、走査電極線上に、該
走査電極線の幅よりも広い幅の蓄積容量用電極が絶縁層
を介して形成され、走査電極線と該走査電極線の側部に
形成されている画素電極との間の間隙と、前記蓄積容量
用電極とが絶縁層を介して重なり、その走査電極線と接
続していない薄膜トランジスタに接続している隣接した
画素電極と、前記蓄積容量用電極とが接続していること
を特徴とするものである。
【0029】請求項15記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線お
よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
ランジスタとが形成された第1の基板と、画素電極に対
向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間して
配置される第2の基板と、第1の基板と第2の基板の間
に介在する液晶とを有し、走査電極線上に、隣接した画
素電極を延出した透明電極が絶縁層を介して形成され、
走査電極線と該走査電極線の側部に形成されている画素
電極との間の間隙と、導電性遮光体とが絶縁層を介して
重なり、前記走査電極線と薄膜トランジスタを介して接
続している画素電極と、前記導電性遮光体とが接続して
いることを特徴とするものである。
【0030】請求項16記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線お
よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
ランジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極
に対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間
して配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の
基板の間に介在する液晶とを有し、任意の画素電極に接
続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に向かっ
て、その薄膜トランジスタの接続していない走査電極線
から、信号電極線に沿って遮光導電体が延出し、該遮光
導電体は、信号電極線と信号電極線の側部に形成されて
いる画素電極の間の間隙と、その間に絶縁層を介して重
なると共に、該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画素
電極の間の間隙とが重なっており、前記薄膜トランジス
タの上部に、該薄膜トランジスタのゲート電極が接続し
ている走査電極線と接続した遮光電極層が画素電極に接
触することなく積層され、走査電極線上に、該走査電極
線の幅よりも広い幅の蓄積容量用電極が絶縁層を介して
形成され、走査電極線と該走査電極線の側部に形成され
ている画素電極との間の間隙と、前記蓄積容量用電極と
が絶縁層を介して重なり、その走査電極線と接続してい
ない薄膜トランジスタに接続している隣接した画素電極
と、前記蓄積容量用電極とが接続していることを特徴と
するものである。
【0031】請求項17記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線お
よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
ランジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極
に対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間
して配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の
基板の間に介在する液晶とを有し、任意の画素電極に接
続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に向かっ
て、その薄膜トランジスタの接続していない走査電極線
から、信号電極線に沿って遮光導電体が延出し、該遮光
導電体は、信号電極線と信号電極線の側部に形成されて
いる画素電極の間の間隙と、その間に絶縁層を介して重
なると共に、該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画素
電極の間の間隙とが重なっており、前記薄膜トランジス
タの上部に、前記遮光導電体と接続した遮光電極層が画
素電極に接触することなく積層され、走査電極線上に、
該走査電極線の幅よりも広い幅の蓄積容量用電極が絶縁
層を介して形成され、走査電極線と該走査電極線の側部
に形成されている画素電極との間の間隙と、前記蓄積容
量用電極とが絶縁層を介して重なり、その走査電極線と
接続していない薄膜トランジスタに接続している隣接し
た画素電極と、前記蓄積容量用電極とが接続しているこ
とを特徴とするものである。
【0032】請求項18記載のアクティブマトリクス液
晶表示素子は、格子状に配線された複数の走査電極線お
よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
ランジスタとが形成された第1の基板と、前記画素電極
に対向した対向電極が形成され、前記第1の基板と離間
して配置される第2の基板と、前記第1の基板と第2の
基板の間に介在する液晶とを有し、任意の画素電極に接
続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に向かっ
て、その薄膜トランジスタの接続していない走査電極線
から、透明導電性材料からなる信号電極線に沿って遮光
導電体が延出し、該遮光導電体は、信号電極線と、その
信号電極線と信号電極線の側部に形成されている画素電
極の間の間隙と、その間に絶縁層を介して重なると共
に、該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画素電極の間
の間隙とが重なっており、前記薄膜トランジスタの上部
に、前記遮光導電体と接続した遮光性の導電性材料から
なる遮光電極層が画素電極に接触することなく積層さ
れ、走査電極線上に、隣接した画素電極を延出した透明
電極が絶縁層を介して形成され、走査電極線と該走査電
極線の側部に形成されている画素電極との間の間隙と、
導電性遮光体とが絶縁層を介して重なり、前記走査電極
線と薄膜トランジスタを介して接続している画素電極
と、前記導電性遮光体とが接続していることを特徴とす
るものである。
【0033】
【作用】請求項1記載の発明であると、任意の画素電極
に接続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に、そ
のゲート電極の接続していない走査電極線から延出した
遮光導電体の端部が位置し、薄膜トランジスタと画素電
極の間の間隙と、前記遮光導電体とが重なっているの
で、各薄膜トランジスタと、その薄膜トランジスタに対
応する画素電極の間に形成される間隙上の領域に位置す
る液晶は、画素電極の制御を受けて配向しないけれど
も、その領域を透過しようとするバックライトからの光
は遮光性の遮光導電体により遮られ、液晶表示素子を透
過することがなく、ブラックマスクを第2の基板に形成
せずとも、この薄膜トランジスタの周部の間隙の箇所に
おける光漏れが防止され、コントラストが改善される。
【0034】請求項2記載の発明であると、薄膜トラン
ジスタの上部に、その薄膜トランジスタのゲート電極が
接続している走査電極線と接続した遮光電極層が画素電
極に接触することなく積層されていることにより、その
遮光電極層と、第2の基板に形成されている対向電極の
間には電圧が印加されている状態となる。したがって、
遮光電極層上の液晶は配向し、ノーマリホワイト型液晶
表示素子であれば、液晶表示素子のこの領域を光が透過
することはなくなる。すなわち、画素電極上以外の領域
ではあるが、薄膜トランジスタ部分を透過しようとする
バックライトからの光は、遮光電極層により電圧の印加
された液晶により液晶表示素子を透過することはなく、
ブラックマスクを第2の基板に形成せずとも、この薄膜
トランジスタの箇所での光漏れが防止され、コントラス
トが改善される。
【0035】請求項3記載の発明は、任意の薄膜トラン
ジスタの上部に、その薄膜トランジスタに隣接した他の
薄膜トランジスタのゲート電極が接続している走査電極
線と接続した遮光電極層が画素電極に接触することなく
積層されていることにより、請求項2記載の発明が奏す
る作用効果に加えて、遮光電極層は、下部に形成されて
いる薄膜トランジスタに対し、ゲート電極としても機能
することから、請求項3記載の発明の遮光電極層は他の
薄膜トランジスタの接続した走査電極線に接続されてい
ることにより、隣接する画素の同時駆動がなされ、フロ
ーティングが生じないことになる。よって、寄生容量C
gpが低減される。
【0036】請求項4記載の発明は、遮光電極層を透明
導電性材料で構成したものであるので、遮光電極層と画
素電極とを同じ材料を用い、さらに同じ製造工程におい
て形成することが可能となる。したがって、特別な新規
工程を付加することなく遮光電極層を形成することがで
き、製造工程が複雑化せず、大幅なコスト増加を伴うこ
とがない。この際、液晶表示素子はノーマリホワイト型
であることが望まれる。
【0037】請求項6記載の発明によれば、第1の基板
に形成された薄膜トランジスタに対応する部分にのみ
に、第2の基板にブラックマスクが形成されているの
で、第2の基板側からの光も薄膜トランジスタに到達す
ることがなく、光電効果による不具合の発生等が生じる
ことがない。しかも、ブラックマスクは、薄膜トランジ
スタ上にのみに形成するものであるので、従来のブラッ
クマスクよりも格段に小さいブラックマスクを利用する
ので、開口率の低下を伴うことがない。
【0038】請求項7記載の発明では、第1の基板の遮
光電極層の上部に偏光機能を有した層が形成されている
ことにより、第2の基板に形成されている偏光板を透過
した第2の基板側からの偏光光線は、遮光電極層によっ
て配向した液晶を通った後に、第1の基板の遮光電極層
の上部に形成された偏光機能を有した層に到達するの
で、この層の偏光方向と偏光光線の偏光方向とが異なる
ように偏光機能を有した層を形成しておくことにより、
第2の基板側からの光線が薄膜トランジスタに到達する
ことがない。したがって、薄膜トランジスタの形成され
ている箇所において、上述したように、バックライトか
らの光が液晶表示素子を透過することがない上に、第2
の基板側からの光が薄膜トランジスタに到達することも
なく、光電効果等による不具合の発生の防止も図ること
ができる。
【0039】請求項8記載の発明は、遮光電極層が遮光
性導電性材料で構成されているものなので、請求項2ま
たは3記載の発明の奏する作用効果に加えて、第2の基
板に形成するブラックマスクを撤廃しても、第2の基板
側からの光が薄膜トランジスタに到達することがなく、
光電効果による不具合の発生等が生じることがない。
【0040】請求項9記載の発明は、請求項2〜8のい
ずれかに記載の液晶表示素子において、さらに、任意の
画素電極に接続した薄膜トランジスタのゲート電極の周
部に、そのゲート電極の接続していない走査電極線から
延出した遮光導電体の端部が位置し、薄膜トランジスタ
と画素電極の間の間隙と、前記遮光導電体とが重なって
いるものであるので、薄膜トランジスタの周部の画素電
極との間の間隙においては、バックライトからの光は遮
光性の遮光導電体により遮られ、また、薄膜トランジス
タの部分においては、遮光電極層による液晶の制御によ
り、光が液晶表示素子を透過することがない。よって、
これらの領域における光漏れが防止され、コントラスト
が改善される。
【0041】請求項10記載の発明は、信号電極線とそ
の信号電極線の側部に形成されている画素電極の間隙
と、走査電極線から信号電極線に沿って延出した遮光導
電体とが、その間に絶縁層を介して重なっていることか
ら、信号電極線と画素電極の間に形成される間隙上の、
画素電極により制御されない液晶を透過しようとする光
は、遮光導電体により遮られ、透過することがない。し
たがって、この領域における光漏れが防止され、コント
ラストが改善される。
【0042】請求項11記載の発明は、信号電極線が透
明導電性材料で構成されていることから、信号電極線と
画素電極とを同一の材料で、また同じ製造工程で形成す
ることが可能となる。
【0043】請求項12記載の発明は、信号電極線に沿
って延出した遮光導電体が、信号電極線とその信号電極
線の側部に形成されている画素電極の間の間隙、および
薄膜トランジスタと画素電極の間の間隙と重なっている
ものであるので、これら信号電極線および薄膜トランジ
スタと画素電極の間の間隙を透過しようとする光は遮光
導電体により遮られ、透過することがなく、これらの領
域における光漏れが防止され、コントラストが改善され
る。
【0044】請求項13記載の発明は、信号電極線に沿
って延出した遮光導電体が、信号電極線とその信号電極
線の側部に形成されている画素電極の間の間隙、および
薄膜トランジスタと画素電極の間の間隙と重なり、さら
に、薄膜トランジスタの上部に、その薄膜トランジスタ
のゲート電極が接続している走査電極線と接続した遮光
電極層が画素電極に接触することなく積層されているこ
とにより、これら信号電極線および薄膜トランジスタと
画素電極の間の間隙を、または薄膜トランジスタを透過
しようとする光は遮光導電体により遮られ、または遮光
電極層による液晶の配向により透過することがなく、こ
れらの領域における光漏れが防止され、コントラストが
改善される。
【0045】請求項14記載の発明は、走査電極線上
に、その走査電極線の幅よりも広い幅の蓄積容量用電極
が絶縁層を介して形成され、走査電極線とその走査電極
線の側部に形成されている画素電極との間の間隙と、前
記蓄積容量用電極とが絶縁層を介して重なり、走査電極
線と接続していない薄膜トランジスタに接続している画
素電極と、蓄積容量用電極とが接続していることから、
走査電極線と画素電極の間の間隙上に位置する、画素電
極による制御を受けない液晶を透過しようとする光は、
蓄積容量用電極により遮られ、この領域を光が透過する
ことがない。したがって、この走査電極線と画素電極の
間での光漏れが防止され、コントラストが改善される。
【0046】請求項15記載の発明は、走査電極線上
に、隣接した画素電極を延出した透明電極が絶縁層を介
して形成され、走査電極線と該走査電極線の側部に形成
されている画素電極との間の間隙と、導電性遮光体とが
絶縁層を介して重なり、走査電極線と薄膜トランジスタ
を介して接続している画素電極と、前記導電性遮光体と
が接続していることから、走査電極線と画素電極の間隙
上の液晶を透過しようとする光は、導電性遮光体により
遮られ、この領域を光が透過することがない。したがっ
て、この走査電極線と画素電極の間での光漏れが防止さ
れ、コントラストが改善される。
【0047】請求項16記載の発明は、任意の画素電極
に接続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に向か
って、その薄膜トランジスタの接続していない走査電極
線から、信号電極線に沿って延出した遮光導電体の一部
が、信号電極線と信号電極線の側部に形成されている画
素電極の間の間隙と、その間に絶縁層を介して重なると
共に、さらに他の一部が薄膜トランジスタと画素電極の
間の間隙とも重なっており、また、薄膜トランジスタの
上部に、その薄膜トランジスタのゲート電極が接続して
いる走査電極線と接続した遮光電極層が画素電極に接触
することなく積層され、走査電極線上に、その走査電極
線の幅よりも広い幅の蓄積容量用電極が絶縁層を介して
形成され、走査電極線とその走査電極線の側部に形成さ
れている画素電極との間の間隙と、前記蓄積容量用電極
とが絶縁層を介して重なり、走査電極線と接続していな
い薄膜トランジスタに接続している画素電極と、蓄積容
量用電極とが接続しているもので、画素電極と薄膜トラ
ンジスタとの間隙ならびに画素電極と信号電極線との間
隙においては、それらの箇所の間隙を透過しようとする
光を遮光導電体が遮る。
【0048】また、薄膜トランジスタの上に形成されて
いる遮光電極層は、走査電極線と同電位になっているの
で、この遮光電極層と、第2の基板に形成されている対
向電極との間には電圧が印加されている状態となってお
り、電圧が印加されている部分の液晶表示が暗部となる
ノーマリホワイト型液晶表示素子においては、この遮光
電極層上の液晶は、光が透過しない方向に配向している
ことになり、遮光電極層の形成されている位置において
は遮光がなされ、薄膜トランジスタを光が透過すること
はない。
【0049】また、走査電極線と画素電極の間の間隙に
おいては遮光性の蓄積容量用電極が重なりあって形成さ
れているので、走査電極線と画素電極線の間の間隙を光
が透過することはない。よって、この構成によれば、寄
生容量が増加することなく、遮光がなされる。したがっ
て、この発明の液晶表示素子においては、画素電極の形
成されていない領域においては、いずれの領域にも遮光
性の部材が形成されていることにより、もしくは遮光電
極層によって制御された液晶による遮光機能により、画
素電極による制御を受けない無秩序な液晶部分を光が透
過することがない。
【0050】したがって、この液晶表示素子であると、
第2の基板にブラックマスクを設けることなく、所謂、
光漏れを防止することができる。よって、開口率の低下
を伴うことなく、コントラストの低下と表示の不具合の
発生を抑えることができる。しかも、この構成によれ
ば、画素電極を大きくすることなく、光漏れを防いでい
るものなので、寄生容量が増大化せず、フリッカ・クロ
ストークの発生の問題が生じにくい。
【0051】尚、遮光電極層の周部においては、電界の
屈曲が存在し、ディスクリネーションが発生するおそれ
があるが、その領域には、遮光導電体、信号電極線また
は走査電極線のいずれかが形成されて、バックライトか
らの光が透過することがないので、液晶表示に不具合が
生じることはない。
【0052】同様に、画素電極の周部においてディスク
リネーション発生のおそれがあるが、その領域は、下方
に遮光導電体もしくは蓄積容量用電極が形成されている
ので、バックライトからの光が透過することがないの
で、液晶表示に不具合は生じない。
【0053】また、この構成であると、Cppによる突抜
け電圧は、次式で示され(ここで、Vsigは液晶印加
電圧である)、Vg>>Vsigであることから、走査電極線
と画素電極とが直接オーバーラップしているときの式
のものよりもはるかに小さくなる。
【0054】
【数1】
【0055】
【数2】
【0056】請求項17記載の発明では、画素電極と薄
膜トランジスタとの間隙ならびに画素電極と信号電極線
との間隙においては遮光導電体が形成されているので、
それらの箇所の間隙を透過しようとする光は遮光導電体
により遮られる。
【0057】また、薄膜トランジスタの上に形成されて
いる遮光電極層は、隣接した他の走査電極線と同電位に
なっているので、この遮光電極層と、第2の基板に形成
されている対向電極との間には電圧が印加されている状
態となっており、電圧が印加されている部分の液晶表示
が暗部となるノーマリホワイト型液晶表示素子において
は、この遮光電極層上の液晶は、光が透過しない方向に
配向していることになり、遮光電極層の形成されている
位置においては遮光がなされ、薄膜トランジスタを光が
透過することはない。
【0058】しかも、薄膜トランジスタの上部に形成さ
れる遮光電極層は、下部に形成されている薄膜トランジ
スタに対し、ゲート電極としても機能することから、遮
光電極層が他の隣接する画素の走査電極線に接続してい
るので、隣接する画素の同時駆動がなされ、隣接する画
素の電圧変動ΔVsigが小さくなり、突抜け電圧はさら
に小さくなる。尚、隣接する画素には、他の画素の信号
が一時的に書き込まれることになるが、次のタイミング
で隣接した画素の信号が書き込まれるため、不具合は生
じないことになる。
【0059】また、走査電極線と画素電極の間の間隙に
おいては遮光性の蓄積容量用電極が重なりあって形成さ
れているので、走査電極線と画素電極線の間の間隙を光
が透過することはない。よって、この構成によれば、寄
生容量が増加することなく、遮光がなされる。したがっ
て、この発明の液晶表示素子においては、画素電極の形
成されていない領域においては、いずれの箇所にも遮光
性の部材が形成されていることにより、もしくは遮光電
極層によって制御された液晶による遮光機能により、画
素電極による制御を受けない無秩序な液晶部分を光が透
過することがない。
【0060】したがって、この液晶表示素子であると、
第2の基板にブラックマスクを設けることなく、所謂、
光漏れを防止することができる。よって、開口率の低下
を伴うことなく、コントラストの低下と表示の不具合の
発生を抑えることができる。しかも、この構成によれ
ば、画素電極を大きくすることなく、光漏れを防いでい
るものなので、寄生容量が増大化せず、フリッカ・クロ
ストークの発生の問題が生じにくい。
【0061】また、遮光電極層の周部においては、電界
の屈曲が存在し、ディスクリネーションが発生するおそ
れがあるが、その領域には、走査電極線、遮光導電体ま
たは信号電極線のいずれかが形成されて、バックライト
からの光が透過することがないので、液晶表示に不具合
が生じることはない。
【0062】同様に、画素電極の周部においてディスク
リネーション発生のおそれがあるが、その領域は、下方
に遮光導電体もしくは蓄積容量用電極が形成されている
ので、バックライトからの光が透過することがないの
で、液晶表示に不具合は生じない。
【0063】請求項18記載の発明においては、画素電
極と薄膜トランジスタとの間隙ならびに画素電極と信号
電極線との間隙においては遮光導電体が形成されている
ので、それらの箇所の間隙を透過しようとする光は遮光
導電体により遮られる。
【0064】また、薄膜トランジスタの上に形成されて
いる遮光電極層は、隣接した他の走査電極線と同電位に
なっているので、この遮光電極層と、第2の基板に形成
されている対向電極との間には電圧が印加されている状
態となっており、電圧が印加されている部分の液晶表示
が暗部となるノーマリホワイト型液晶表示素子において
は、この遮光電極層上の液晶は、光が透過しない方向に
配向していることになり、遮光電極層の形成されている
位置においては遮光がなされ、薄膜トランジスタを光が
透過することはない。しかも、薄膜トランジスタの上部
に形成される遮光電極層は、下部に形成されている薄膜
トランジスタに対し、ゲート電極としても機能すること
から、遮光電極層が他の隣接する画素の走査電極線に接
続しているので、隣接する画素の同時駆動がなされ、隣
接する画素の電圧変動ΔVsigが小さくなり、突抜け電
圧が小さくなる。尚、隣接する画素には、他の画素の信
号が一時的に書き込まれることになるが、次のタイミン
グで隣接した画素の信号が書き込まれるため、不具合は
生じないことになる。
【0065】さらに、遮光電極層が遮光性導電性材料で
構成されているものなので、第2の基板側からの光が薄
膜トランジスタに到達することがなく、光電効果による
不具合の発生等が生じることがない。
【0066】また、走査電極線と画素電極の間の間隙に
おいては導電性遮光体が重なりあって形成されているの
で、走査電極線と画素電極線の間の間隙を光が透過する
ことはない。よって、この構成によれば、寄生容量が増
加することなく、遮光がなされる。したがって、この発
明の液晶表示素子においては、画素電極の形成されてい
ない領域においては、いずれの箇所にも遮光性の部材が
形成されていることにより、もしくは遮光電極層によっ
て制御された液晶による遮光機能により、画素電極によ
る制御を受けない無秩序な液晶部分を光が透過すること
がない。
【0067】したがって、この液晶表示素子であると、
第2の基板にブラックマスクを設けることなく、所謂、
光漏れを防止することができる。よって、開口率の低下
を伴うことなく、コントラストの低下と表示の不具合の
発生を抑えることができる。しかも、この構成によれ
ば、画素電極を大きくすることなく、光漏れを防いでい
るものなので、寄生容量が増大化せず、フリッカ・クロ
ストークの発生の問題が生じにくい。
【0068】また、遮光電極層の周部においては、電界
の屈曲が存在し、ディスクリネーションが発生するおそ
れがあるが、その領域には、走査電極線、遮光導電体ま
たは信号電極線のいずれかが形成されており、液晶表示
に不具合が生じることはない。同様に、画素電極の周部
においてディスクリネーション発生のおそれがあるが、
その領域は、下方に遮光導電体もしくは導電性遮光体が
形成されているので、液晶表示に不具合は生じない。
【0069】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、本発明がこれらの実施例に限定されないことは
勿論のことである。尚、下記に示す各実施例の特徴部分
以外については、上記従来例で示したアクティブマトリ
クス液晶表示素子と同様の構成を有するものとする。
【0070】〔実施例1〕図1〜6を用いて実施例1の
アクティブマトリクス液晶表示素子を説明する。液晶表
示素子は、第1の基板と、これに対向して離間して配置
される第2の基板と、これら第1の基板と第2の基板の
間に介在する液晶とから概略構成される。第2の基板な
らびに液晶等の構成は、通常一般に用いられる構成が使
用され、本発明は以下に説明するように、第1の基板に
特徴がある。第1の基板には、ガラスなどの透明な基板
上に、図6に示すように複数の走査電極線Gと信号電極
線Sとが格子状に配線される。これら走査電極線Gや信
号電極線Sは、例えば、Ta、Mo、Al、Crなどの
遮光性の導電性金属材料からなる。
【0071】そして、図1に示すように、走査電極線G
と信号電極線Sとで区画される各部分には画素電極15
が形成される。画素電極15は透光性のもので、例え
ば、ITOなどが使用される。図1には示していない
が、画素電極上には配向膜が形成され、また、この第1
の基板に対向して配置される第2の基板には、画素電極
15に対向した対向電極が形成される。走査電極線G及
び信号電極線Sと、画素電極15とは薄膜トランジスタ
36で接続される。
【0072】図2及び図3を用いて本実施例の薄膜トラ
ンジスタ36及びその周辺部を説明する。この薄膜トラ
ンジスタ36では、走査電極線Gと接続しているゲート
電極12が基板6上に形成され、そのゲート電極12を
覆ってSiO2やSi窒化膜などからなるゲート絶縁層
9が積層される。このゲート絶縁層9上であってゲート
電極12上には、アモルファスシリコン(a−Si)か
らなる半導体層24が設けられ、さらにその半導体層2
4上にアルミニウム等の導体からなるソース電極14と
ドレイン電極16とが形成されている。さらに、これら
を被覆するように、SiO2やSi窒化膜などからなる
絶縁層であるパシベーション層28が積層されている。
本実施例においては、画素電極15はこのパシベーショ
ン層28上に形成されている。パシベーション層28に
はコンタクトホール38が形成されており、ドレイン電
極16と画素電極15とはこのコンタクトホール38を
通じて接続されている。
【0073】さらに本実施例の液晶表示素子において
は、図1に示すように、他の区画部分に形成された画素
電極15’に接続している薄膜トランジスタが接続して
いる走査電極線G(i-1)から、遮光導電体40が薄膜ト
ランジスタ36のゲート電極12の周部に向かって延出
している。この遮光導電体40は、走査電極線Gと同材
料でなり、また走査電極線Gと同時に基板6上に形成さ
れる。隣接した区画部分の薄膜トランジスタ近傍の走査
電極線G(i-1)から延出した遮光導電体40は、信号電
極線Sに沿って薄膜トランジスタ36に向かい、その端
部において、二股に分れ、一方はそのまま直進した第1
端部42、他方は薄膜トランジスタ36を回り込んでド
レイン電極16の下方に通る第2端部44となる。
【0074】さらに、本実施例の液晶表示素子において
は、薄膜トランジスタ36の上部に遮光電極層46が形
成されている。この遮光電極層46は、画素電極15と
同様に、透明導電性材料で構成され、例えばITOなど
が使用され得る。走査電極線G上であって、ゲート絶縁
層9とパシベーション層28にはこれらを貫通するコン
タクトホール48が形成されており、このコンタクトホ
ール48を通じて走査電極線Gと遮光電極層46は接続
し、走査電極線Gと遮光電極層46は同電位とされてい
る。
【0075】この遮光電極層46と画素電極15とは共
にパシベーション層28上に形成されるが、これら遮光
電極層46と画素電極15とは接触しないように形成す
る。したがって、遮光電極層46と画素電極15の間に
は少なからず間隙50が生じるが、この間隙50と、こ
の間隙50の近傍の画素電極15の端部と、その間隙5
0の近傍の遮光電極層46の端部とに、ゲート絶縁層9
やパシベーション層28等を介して重なるように、第2
端部44が形成される。換言すれば、図2に明示されて
いるように、遮光電極層46は、薄膜トランジスタ36
の周辺部において、ゲート電極12と、ゲート電極の周
部の一部を取り囲む遮光導電体40の第2端部44と信
号電極線Sと、絶縁層等を介して重なるように形成され
る。
【0076】上記構成によれば、図3からわかるよう
に、隣接する画素電極15''と画素電極15の間には、
第1端部42、遮光電極層46、第2端部44のいずれ
かが介在するようになっている。
【0077】図1,4を参照して信号電極線Sの周辺に
ついて説明する。図4に示すように、基板上の最下部に
走査電極線G(i-1)から延出した遮光導電体40が形成
され、これを被覆してゲート絶縁層9が積層されてい
る。そして、その上に信号電極線Sが形成され、これを
被覆するようにパシベーション層28が積層されてい
る。このパシベーション層28上には、信号電極線Sで
区分けされた画素電極15と隣接した画素電極15''と
が形成される。ここで、遮光導電体40の幅は信号電極
線Sの幅よりも広く、信号電極線Sと画素電極15,1
5''の間の間隙bと遮光導電体40は、ゲート絶縁層9
やパシベーション層28を介して重なり、さらに、遮光
導電体40は画素電極15,15''の端部とも重なって
いる。従って、上記構成によれば、信号電極線Sの周辺
での画素電極15とこれに隣接する画素電極15''の間
の下方には、遮光導電体40が形成されていることにな
る。
【0078】さらに、信号電極線Sと画素電極15,1
5''の間の間隙bが遮光導電体40と絶縁層を介して重
なるのであれば、図20に示すように、2本に分割され
た遮光導電体40’であってもかまわない。すなわち、
図20に示すものであると、遮光導電体40’は分割さ
れており、信号電極線Sの央部下方には遮光導電体40
が形成されていない箇所があるが、この構成のもであっ
ても、画素電極15と隣接する画素電極15''の間に
は、一方の遮光導電体40’、遮光性の信号電極線S、
他方の遮光導電体40’のいずれかが介在するようにな
っている。
【0079】走査電極線Gの周辺部について図1,5を
参照して説明する。本実施例のアクティブマトリクス液
晶表示素子においては、走査電極線Gの上方に、アルミ
ニウムなどの遮光性の金属からなる蓄積容量用電極52
が形成されている。この蓄積容量用電極52は走査電極
線Gに沿って、かつ図5に示すように、走査電極線Gを
被覆したゲート絶縁層9上に形成される。この蓄積容量
用電極52はパシベーション層28で被覆され、そのパ
シベーション層28上には、画素電極15および隣接す
る画素電極15'''が形成される。蓄積容量用電極52
の幅は走査電極線Gの幅よりも広く、蓄積容量用電極5
2の少なくとも一部分は画素電極15,15'''の周部
とパシベーション層28を介して重なっている。さら
に、パシベーション層28に形成されたコンタクトホー
ル54を通じて、隣接した画素電極15'''と蓄積容量
用電極52は接続され、同電位とされている。この構成
によれば、走査電極線Gの周辺においては、画素電極1
5と、隣接した画素電極15'''との間には、蓄積容量
用電極52が介在するようになっている。
【0080】上記構成のアクティブマトリクス液晶表示
素子の等価回路図は図6に示すようなものとなる。薄膜
トランジスタ36のゲート電極12は走査電極線Gに、
ソース電極14は信号電極線Sに接続し、ドレイン電極
16と接続した画素電極は、液晶との間に容量CLCが形
成される。さらに、ドレイン電極16と隣接する他の区
画に係る走査電極線G(i-1)との間に容量Csが形成され
るとともに、隣接するさらに他の薄膜トランジスタとの
間に寄生容量Cppが形成される。複数の走査電極線Gと
信号電極線Sとで区画された部分に形成された各薄膜ト
ランジスタにおいて、同様の等価回路が構成される。
【0081】上記構成のアクティブマトリクス液晶表示
素子を使用するときには、従来のアクティブマトリクス
液晶表示素子と同様に、走査電極線Gに走査回路から走
査信号を印加すると共に信号供給回路から信号電極線S
に駆動回路を印加し、画素電極15を駆動することによ
り、その画素電極15上に位置する液晶の分子の配向性
を制御し、もって光の透過率を制御する。液晶表示素子
の第1の基板の下方には、バックライトが付設され、そ
のバックライトから発せられた光が制御された液晶を通
過することにより、各種の表示が行なわれる。
【0082】従来の液晶表示素子においては、画素電極
と薄膜トランジスタの間、画素電極と信号電極線の間、
または画素電極と走査電極線Gの間には間隙が存在し、
この間隙上の液晶は画素電極の制御を受けることなく無
秩序に配向するので、バックライトからの透過すべきで
ない光が液晶表示素子を透過することがあった。しかし
ながら、本実施例の液晶表示素子であると、これら各部
での間隙を透過する光は遮られ、無秩序な液晶を光が透
過することがない。
【0083】即ち、画素電極15と薄膜トランジスタ3
6の間隙においては、遮光導電体40及びその第2端部
44が配置されており、この遮光導電体40及びその第
2端部44により光は遮られ、無秩序な液晶部分を光が
透過することがない。
【0084】また、薄膜トランジスタ36の上には、上
記したように、走査電極線Gと接続した遮光電極層46
が形成されている。したがって、遮光電極層46は走査
電極線Gと同電位になっており、この遮光電極層46
と、第2の基板に形成されている遮光電極層46と対向
する電極との間には電圧が印加されている状態となって
いる。よって、電圧が印加されている部分の液晶表示が
暗部となるノーマリホワイト型液晶表示素子において
は、この遮光電極層46上の液晶は、光が透過しない方
向に配向していることになり、遮光電極層46の形成さ
れている位置においては遮光がなされる。即ち、遮光電
極層46そのものは、本実施例においてはITOで構成
されていることから透明であり、光を透過するものであ
るが、遮光電極層46は走査電極線Gと同電位であるこ
とから、液晶が制御されて、液晶表示素子として遮光性
が機能するようになっている。
【0085】また、この遮光電極層46は、画素電極1
5と同じ材料、例えばITO(インジウム錫酸化膜)を
使用できるので、画素電極15と同時に形成することが
できるので、特別な新規工程を付加することなく遮光電
極層46を形成することができ、製造工程が複雑化する
ことなく、製造工程にかかるコスト増加はほとんどな
い。
【0086】また、遮光電極層46の周部においては、
電界の屈曲が存在し、ディスクリネーションが発生する
おそれがあるが、その領域には、走査電極線G、遮光導
電体40または信号電極線Sのいずれかが形成されてお
り、液晶表示に不具合が生じることはない。
【0087】また、信号電極線Sと画素電極15の間に
は間隙が生じるが、本実施例の液晶表示素子であると、
その間隙と遮光導電体40が重なりあっているので、信
号電極線Sと画素電極線15の間の間隙を光が透過する
ことはない。したがって、この構成によれば、寄生容量
が増加することなく、遮光がなされる。
【0088】この際、画素電極15の端部においてディ
スクリネーション発生のおそれがあるが、その領域は、
下方に遮光導電体40が形成されているので、液晶表示
に不具合は生じない。
【0089】また、走査電極線Gと画素電極15,1
5'''の間にも間隙が生じるが、本実施例の液晶表示素
子であると、その間隙と、遮光性の蓄積容量用電極52
が重なっているので、走査電極線Gと画素電極15の間
を光が透過することはない。
【0090】また、本実施例の構成であると、走査電極
線Gと画素電極15の寄生容量Cgpは、蓄積容量用電極
52と画素電極15の寄生容量CppとCspの直列容量と
なり、走査電極線Gと画素電極15とを直接オーバーラ
ップさせた際の寄生容量Cppよりも小さくなる。
【0091】さらにまた、画素電極15の周囲には、デ
ィスクリネーション発生のおそれがあるが、その領域
は、下方に蓄積容量用電極52が形成されているので、
液晶表示に不具合は生じない。
【0092】よって、本実施例の液晶表示素子である
と、画素電極15の形成されていない領域においては、
いずれも遮光性の、走査電極線G、信号電極線S、ゲー
ト電極12、ソース電極14、ドレイン電極16、遮光
導電体40、蓄積容量用電極52のいずれかが介在する
か、または遮光電極層46上の液晶による遮光性が付与
されていることになるので、制御されていない液晶の領
域を光が透過することがない。したがって、本実施例の
液晶表示素子であると、第2の基板にブラックマスクを
設けることなく、所謂、光漏れを防止することができ
る。したがって、開口率の低下を伴うことなく、コント
ラストの低下と表示の不具合の発生を抑えることができ
る。
【0093】一般に、第1の基板と第2の基板を組合せ
る際の製造精度は、5μm程度とされており、その為、
第2の基板に形成するブラックマスクをその製造誤差に
対応できるように大きく形成していたが、本実施例のよ
うに第1の基板のみで、光漏れの対策を施し、第2の基
板にブラックマスクを形成しないものであると、一方の
基板内の製造精度は2μm程度であるので、開口率は従
来の約50%から約60%に増加し得る。
【0094】しかも、本実施例の構成によれば、画素電
極を大きくすることなく、光漏れを防いでいるものなの
で、寄生容量が増大化せず、フリッカ・クロストークの
発生の問題が生じにくい。
【0095】なお、上記構成の第1の基板を有する液晶
表示素子においても、さらに、第2の基板に、Crなど
の遮光性の金属からなるブラックマスクを形成すること
が好ましい。但し、この場合、ブラックマスクは、第1
の基板に形成された薄膜トランジスタの上部のみで良
く、従来の液晶表示素子のように、対応する薄膜トラン
ジスタの周部上方に形成する必要はなく、また開口率が
低下するおそれが生じるので好ましくなくなる。上記実
施例1の液晶表示素子であると上述したように、薄膜ト
ランジスタの形成されている位置であると、バックライ
トからの光は、遮光電極層46によって、液晶が配向
し、液晶表示素子を光が透過することはないが、第2の
基板側から入射された光は、薄膜トランジスタに到達す
るおそれがある。薄膜トランジスタに不要な光が照射さ
れると、光電効果により、薄膜トランジスタがオン状態
となり、画素電極に不要な電流が流れてしまう問題があ
る。したがって、薄膜トランジスタの上方にだけはブラ
ックマスクを設け、第2の基板側からの光が薄膜トラン
ジスタに照射されないようにしておくことがより好まし
い。
【0096】この場合、薄膜トランジスタを光電効果か
ら防ぐことが目的であるので、ブラックマスクの形成
は、薄膜トランジスタの上方だけでよく、薄膜トランジ
スタの周部の上方に設ける必要はなく、小面積のブラッ
クマスクで十分とされる。したがって、第1の基板と第
2の基板の組合せにかかる精度が多少悪化しても、ブラ
ックマスクの形成による開口率の低下を伴うことはな
い。
【0097】また、遮光電極層46の上部にさらに、偏
光機能を有する薄膜を形成すると、上記ブラックマスク
を不要とすることができる。即ち、液晶表示素子の第2
の基板の上方から入射された光は、第2の基板を透過す
ることにより、第2の基板に形成されている偏光板によ
り偏光光線となる。この際、遮光電極層46の上部に偏
光機能を有する薄膜が、その偏光光線の偏光方向と異な
る方向に形成されていれば、偏光光線は薄膜トランジス
タに到達しなくなる。よって、光電効果等による薄膜ト
ランジスタに及ぼされる不具合の発生が回避される。し
たがって、この偏光機能を有する薄膜を薄膜トランジス
タの上部に形成したものであると、ブラックマスクを完
全に不要とすることが可能となる。
【0098】〔実施例2〕実施例2のアクティブマトリ
クス液晶表示素子を図7〜9を参照して説明する。この
実施例2のアクティブマトリクス液晶表示素子は、その
概略構成は実施例1のアクティブマトリクス液晶表示素
子と同様であるが、実施例1においては、その各薄膜ト
ランジスタに関し、遮光電極層46は、コンタクトホー
ル48を通じてその薄膜トランジスタの接続している走
査電極線Gに接続していた。しかし、この実施例2にお
いては、遮光電極層46は、その薄膜トランジスタが直
接には接続していない、他の薄膜トランジスタが接続し
ている走査電極線G(i-1)に接続した構成とされてい
る。
【0099】以下に詳説する。実施例1のアクティブマ
トリクス液晶表示素子においては、図1,2に示されて
いるように、任意の薄膜トランジスタ36における遮光
電極層46は、その薄膜トランジスタ36のゲート電極
12の接続されている走査電極線Gと、その走査電極線
G上に形成されたコンタクトホール48を通じて接続さ
れている。これに対し、実施例2のアクティブマトリク
ス液晶表示素子では、図7,8に示されているように、
他の薄膜トランジスタに接続している走査電極線G(i-
1)から延出した遮光導電体40と、遮光電極層46と
が、遮光導電体40の第2端部56の上方に形成された
コンタクトホール58を通じて接続されている。
【0100】上記実施例1のアクティブマトリクス液晶
表示素子においては、寄生容量Cppと隣接する画素の電
圧変化(極性が反転するために液晶駆動電圧をVLCとし
た時、約2VLC)とにより、式で表わされる突抜け電
圧が生じる。
【0101】
【数3】
【0102】この不具合は、(i+1)番目の画素を同
時に駆動すれば、ΔVsigをほぼ0とできるため、Cpp
による突抜け電圧を低減することができる。この実施例
2のアクティブマトリクス液晶表示素子においては、図
9に示されるように、薄膜トランジスタの上部に形成さ
れる遮光電極層46は、下部に形成されている薄膜トラ
ンジスタに対し、ゲート電極としても機能する。したが
って、遮光電極層46を他の隣接する画素の走査電極線
G(i-1)に接続することにより、隣接する画素の同時駆
動がなされ、フローティングが生じないことになる。よ
って、寄生容量Cgpが低減される。尚、(i+1)番目
の画素には、i番目の信号が一時的に書き込まれること
になるが、次のタイミングで(i+1)番目の信号が書
き込まれるため、不具合は生じないことになる。
【0103】尚、この実施例2のアクティブマトリクス
液晶表示素子においても、実施例1のアクティブマトリ
クス液晶表示素子と同様に、画素電極の周部において、
光漏れが生じず、開口率の低下を伴うことなく、コント
ランストが高められている効果が奏される。
【0104】〔実施例3〕図10〜14を用いて実施例
3のアクティブマトリクス液晶表示素子を説明する。第
1の基板は、ガラスなどの透明な基板上に、複数の走査
電極線Gと信号電極線Sとが格子状に配線され、走査電
極線Gと信号電極線Sとで区画される各部分には透光性
の画素電極60が形成される。走査電極線G及び信号電
極線Sと、画素電極60とは薄膜トランジスタ72で接
続される。
【0105】図10〜12を用いて本実施例の薄膜トラ
ンジスタ72及びその周辺部を説明する。この薄膜トラ
ンジスタ72では、走査電極線Gと接続しているゲート
電極12が基板6上に形成され、そのゲート電極12を
覆ってゲート絶縁層9が積層される。このゲート絶縁層
9上であってゲート電極12上には、アモルファスシリ
コン(a−Si)からなる半導体層24が設けられてい
る。さらにその半導体層24上に導体からなるソース電
極62とドレイン電極とが形成されるが、この実施例3
においては、ソース電極として導体であるITO膜が使
用され、ドレイン電極としては、画素電極と接続された
金属製電極を用いず、画素電極60を直接薄膜トランジ
スタ内に導入し、形成している。さらに、これらを被覆
するように、絶縁層であるパシベーション層28が積層
されている。
【0106】さらに本実施例の液晶表示素子において
は、図10に示すように、他の区画部分に形成された画
素電極60’に接続している薄膜トランジスタが接続し
ている走査電極線G(i-1)から、遮光導電体40が薄膜
トランジスタ72のゲート電極12の周部に向かって延
出している。この遮光導電体40は、走査電極線Gと同
材料でなり、また走査電極線Gと同時に基板6上に形成
される。隣接した区画部分の薄膜トランジスタ近傍の走
査電極線G(i-1)から延出した遮光導電体40は、信号
電極線Sに沿って薄膜トランジスタ72に向かい、その
端部において、二股に分れ、一方はそのまま直進した第
1端部42、他方は薄膜トランジスタ72を回り込んで
画素電極60のドレイン電極部分の下方を通る第2端部
56となる。
【0107】さらに、本実施例の液晶表示素子において
は、薄膜トランジスタ72の上部に遮光電極層64が形
成されている。この実施例3のアクティブマトリクス液
晶表示素子においては、遮光電極層64は導電性でかつ
遮光性のアルミニウムなどの金属製電極とした。第2端
部56上のゲート絶縁層9とパシベーション層28には
これらを貫通するコンタクトホール58が形成されてお
り、このコンタクトホール58を通じて遮光導電体40
と遮光電極層64は接続している。
【0108】上記構成によれば、図12からわかるよう
に、隣接する画素電極60''と画素電極60の間には、
第1端部42、遮光電極層64、第2端部56のいずれ
かが介在するようになっている。
【0109】図10,13を参照して信号電極線Sの周
辺について説明する。図13に示すように、基板上の最
下部に走査電極線G(i-1)から延出した遮光導電体40
が形成され、これを被覆してゲート絶縁層9が積層され
ている。このゲート絶縁層9上には、画素電極60と、
これに隣接した画素電極60''とが形成され、それら画
素電極60と隣接した画素電極60''の間には、S/D
導電帯66が形成されている。さらに、これら画素電極
60、隣接した画素電極60''と、S/D導電帯66の
上には、パシベーション層28が積層され、S/D導電
帯66上には、シグナルメタル68が形成されている。
シグナルメタル68とS/D導電帯66とは、パシベー
ション層28に形成されたコンタクトホール74を通じ
て接続されている。この実施例3においては、S/D導
電帯66とシグナルメタル68とで信号電極線Sが構成
される。
【0110】S/D導電帯66には、画素電極60と同
様の透明導電性材料、例えばITOを使用することがで
きる。ITOを使用することにより、画素電極60と同
時にS/D導電帯66を形成することが可能となり、製
造工程が複雑化せず、容易になる。また、シグナルメタ
ル68には、薄膜トランジスタ72での遮光電極層64
と同様の導電性金属を使用することができる。シグナル
メタル68と遮光電極層64とに同材料を使用すること
により、これらを同時に製造することが可能となり、製
造工程が複雑化せず、容易となる。
【0111】また、遮光導電体40の幅は信号電極線S
(即ち、S/D導電帯66及びシグナルメタル68)の
幅よりも広く、信号電極線Sと画素電極60,60''の
間の間隙bと遮光導電体40は、ゲート絶縁層9を介し
て重なり、さらに、遮光導電体40は画素電極60,6
0''の端部とも重なっている。したがって、上記構成に
よれば、信号電極線Sの周辺での画素電極60とこれに
隣接する画素電極60''の間には、遮光導電体40が形
成されていることになる。
【0112】尚、この実施例3の信号電極線Sは、上記
したように、S/D導電帯66とシグナルメタル68と
で構成されているが、必ずしもこの必要はなく、S/D
導電帯66だけで信号電極線Sを構成しても良い。しか
しながら、この実施例3においては、S/D導電帯66
をITOで構成しているため、ITOは導電性であるも
のの、金属製導電材料よりは電気抵抗が大きく導電性が
劣るため、ITOからなるS/D導電帯66に加えて、
これに接続した導電性の高いシグナルメタル68を形成
しておく方がより好ましい。
【0113】実施例3のアクティブマトリクス液晶表示
素子における走査電極線Gの周辺部を図10,14を参
照して説明する。この実施例3のアクティブマトリクス
液晶表示素子においては、図14に示すように、走査電
極線G上にはこれを被覆したゲート絶縁層9が形成さ
れ、このゲート絶縁層9上に、画素電極60および隣接
する画素電極60'''を延出した透明電極61'''が形成
され、さらにこれらを被覆するようにパシベーション層
28が積層される。そして、画素電極60と隣接する画
素電極60'''(透明電極61''')の間に形成される間
隙と少なくとも重なるように、パシベーション層28を
介して導電性遮光体70が形成される。パシベーション
層28にはコンタクトホール76が形成されており、こ
のコンタクトホール76を通じて画素電極60と導電性
遮光体70は接続している。
【0114】この構成によれば、走査電極線Gの周辺に
おいては、画素電極60と隣接した画素電極60'''と
の間には、導電性遮光体70が介在するようになってい
る。
【0115】上記構成のアクティブマトリクス液晶表示
素子の等価回路図は実施例2と同様に図9に示すような
ものとなる。したがって、この実施例3のアクティブマ
トリクス液晶表示素子においては、薄膜トランジスタの
上部に形成される遮光電極層64は、下部に形成されて
いる薄膜トランジスタに対し、ゲート電極としても機能
する。したがって、遮光電極層64を他の隣接する画素
の走査電極線G(i-1)に接続したことにより、隣接する
画素の同時駆動がなされ、隣接する画素の電圧変化が小
さくなり、突抜け電圧が低減する。尚、(i+1)番目
の画素には、i番目の信号が一時的に書き込まれること
になるが、次のタイミングで(i+1)番目の信号が書
き込まれるため、不具合は生じないことになる。
【0116】上記構成のアクティブマトリクス液晶表示
素子を使用するときには、従来のアクティブマトリクス
液晶表示素子と同様に、走査電極線Gに走査回路から走
査信号を印加すると共に信号供給回路から信号電極線S
に駆動回路を印加し、画素電極60を駆動することによ
り、その画素電極60上に位置する液晶の分子の配向性
を制御し、もって光の透過率を制御する。液晶表示素子
の第1の基板の下方には、バックライトが付設され、そ
のバックライトから発せられた光が制御された液晶を通
過することにより、各種の表示が行なわれる。
【0117】従来の液晶表示素子においては、薄膜トラ
ンジスタと画素電極の間に間隙が存在し、この間隙上の
液晶は画素電極の制御を受けることなく無秩序に配向す
るので、バックライトからの透過すべきでない光が液晶
表示素子を透過することがあった。しかしながら、本実
施例の液晶表示素子であると、各薄膜トランジスタ72
と画素電極60の間には、遮光導電体40及びその第2
端部44が配置されているので、この遮光導電体40に
より光が遮られ、無秩序な液晶を光が透過することがな
い。
【0118】また、薄膜トランジスタの上には、上記し
たように、遮光導電体40と接続した遮光性金属からな
る遮光電極層64が形成されている。この遮光電極層6
4は遮光導電体40と同電位になっており、この遮光電
極層64と、第2の基板に形成されている、遮光電極層
64と対向する電極との間には電圧が印加されている状
態となっている。よって、ノーマリホワイト液晶におい
ては、この遮光電極層64上の液晶は、光が透過しない
方向に配向していることになり、遮光電極層64のある
位置においては遮光がなされる。また、この実施例3に
おいては、遮光電極層64は遮光性のもので構成してい
るため、第2の基板側から入射される光に対しても、薄
膜トランジスタ72の上部に形成されている遮光電極層
64によって、薄膜トランジスタ72への照射が妨げら
れるので、光電効果等による薄膜トランジスタ72の不
具合が発生が防止される。
【0119】また、信号電極線Sと画素電極60の間に
は間隙が生じるが、本実施例の液晶表示素子であると、
その間隙と遮光導電体40が重なりあっているので、信
号電極線Sと画素電極線60の間の間隙を光が透過する
ことはない。
【0120】また、走査電極線Gと画素電極60の間に
も間隙が生じるが、本実施例の液晶表示素子であると、
その間隙と導電性遮光体70が重なっているので、走査
電極線Gと画素電極60の間を光が透過することはな
い。
【0121】よって、本実施例の液晶表示素子である
と、画素電極60の形成されていない箇所においては、
いずれも遮光性の、走査電極線G、ゲート電極12、遮
光導電体40、導電性遮光体70のいずれかが介在する
か、または遮光電極層64に制御された液晶による遮光
性が付与されていることになるので、制御されていない
液晶を光が透過することがない。したがって、本実施例
の液晶表示素子であると、第2の基板にブラックマスク
を全く設けることなく、所謂、光漏れを防止することが
できる。したがって、開口率の低下を伴うことなく、コ
ントラストの低下と表示の不具合の発生を抑えることが
できる。
【0122】尚、遮光電極層64の周部や画素電極60
の周部においては、電界の屈曲が存在し、ディスクリネ
ーションが発生するおそれがあるが、その領域では光が
透過しないので、液晶表示に不具合が生じることはな
い。
【0123】
【発明の効果】本願発明において、任意の画素電極に接
続した薄膜トランジスタのゲート電極の周部に、そのゲ
ート電極の接続していない走査電極線から延出した遮光
導電体の端部が位置し、薄膜トランジスタと画素電極の
間の間隙と、前記遮光導電体とが重なるようにしたもの
であると、各薄膜トランジスタと、その薄膜トランジス
タに対応する画素電極の間に形成される間隙上の領域に
位置する液晶は、画素電極の制御を受けて配向しないけ
れども、その領域を透過しようとするバックライトから
の光は遮光性の遮光導電体により遮られ、液晶表示素子
を透過することがなく、ブラックマスクを第2の基板に
形成せずとも、この薄膜トランジスタの周部の間隙の箇
所における光漏れが防止され、コントラストが改善され
る。
【0124】また、薄膜トランジスタの上部に、その薄
膜トランジスタのゲート電極が接続している走査電極線
と接続した遮光電極層が画素電極に接触することなく積
層されているものであると、その遮光電極層と、第2の
基板に形成されている対向電極の間には電圧が印加され
ている状態となる。したがって、遮光電極層上の液晶は
配向し、ノーマリホワイト型液晶表示素子であれば、液
晶表示素子のこの領域を光が透過することはなくなる。
すなわち、画素電極上以外の領域ではあるが、薄膜トラ
ンジスタ部分を透過しようとするバックライトからの光
は、遮光電極層により電圧の印加された液晶により液晶
表示素子を透過することはなく、ブラックマスクを第2
の基板に形成せずとも、この薄膜トランジスタの箇所で
の光漏れが防止され、コントラストが改善される。
【0125】その際、遮光電極層が隣接した他の薄膜ト
ランジスタのゲート電極が接続している走査電極線と接
続したものであると、遮光電極層は、下部に形成されて
いる薄膜トランジスタに対し、ゲート電極としても機能
することから、隣接する画素の同時駆動がなされ、フロ
ーティングが生じないことになる。よって、寄生容量C
gpが低減される。
【0126】また、遮光電極層を透明導電性材料で構成
したものであると、遮光電極層と画素電極とを同じ材料
を用い、さらに同じ製造工程において形成することが可
能となる。したがって、特別な新規工程を付加すること
なく遮光電極層を形成することができ、製造工程が複雑
化せず、大幅なコスト増加を伴うことがない。この際、
液晶表示素子はノーマリホワイト型であることが望まれ
る。
【0127】また、第1の基板に形成された薄膜トラン
ジスタに対応する部分にのみに、第2の基板にブラック
マスクを形成したものであると、開口率の低下を伴うこ
となく、薄膜トランジスタへの光の照射を防ぐことがで
き、光電効果等による不具合の発生を防止することがで
きる。
【0128】遮光電極層の上部に偏光機能を有した層を
形成したものであると、第2の基板に形成されている偏
光板を透過した第2の基板側からの偏光光線は、遮光電
極層によって配向した液晶を通った後に、第1の基板の
遮光電極層の上部に形成された偏光機能を有した層に到
達するので、この層の偏光方向と偏光光線の偏光方向と
が異なるように偏光機能を有した層を形成しておくこと
により、第2の基板側からの光線が薄膜トランジスタに
到達することがない。したがって、薄膜トランジスタの
形成されている箇所において、上述したように、バック
ライトからの光が液晶表示素子を透過することがない上
に、第2の基板側からの光が薄膜トランジスタに到達す
ることもなく、光電効果等による不具合の発生の防止も
図ることができる。
【0129】遮光電極層が遮光性の導電性材料で構成さ
れているものであると、第2の基板側からの光が薄膜ト
ランジスタに到達することがなく、光電効果による不具
合の発生等が生じることがない。
【0130】薄膜トランジスタと画素電極の間の間隙
と、遮光導電体とが重なっていると共に、遮光電極層を
形成したものであると、薄膜トランジスタの周部の画素
電極との間の間隙においては、バックライトからの光は
遮光性の遮光導電体により遮られ、また、薄膜トランジ
スタの部分においては、遮光電極層による液晶の制御に
より、光が液晶表示素子を透過することがない。よっ
て、これらの領域における光漏れが防止され、コントラ
ストが改善される。
【0131】信号電極線とその信号電極線の側部に形成
されている画素電極の間隙と、走査電極線から信号電極
線に沿って延出した遮光導電体とが、その間に絶縁層を
介して重なっているものであると、信号電極線と画素電
極の間に形成される間隙上の、画素電極により制御され
ない液晶を透過しようとする光は、遮光導電体により遮
られ、透過することがない。したがって、この領域にお
ける光漏れが防止され、コントラストが改善される。
【0132】信号電極線が透明導電性材料で構成されて
いるものであると、信号電極線と画素電極とを同一の材
料で、また同じ製造工程で形成することが可能となる。
【0133】信号電極線に沿って延出した遮光導電体
が、その一部が信号電極線とその信号電極線の側部に形
成されている画素電極の間の間隙と重なり、他の一部が
薄膜トランジスタと画素電極の間の間隙と重なっている
ものであると、これら信号電極線および薄膜トランジス
タと画素電極の間の間隙を透過しようとする光は遮光導
電体により遮られ、透過することがなく、これらの領域
における光漏れが防止され、コントラストが改善され
る。
【0134】信号電極線に沿って延出した遮光導電体
が、信号電極線とその信号電極線の側部に形成されてい
る画素電極の間の間隙、および薄膜トランジスタと画素
電極の間の間隙と重なり、さらに、薄膜トランジスタの
上部に、その薄膜トランジスタのゲート電極が接続して
いる走査電極線と接続した遮光電極層が画素電極に接触
することなく積層されているものであると、これら信号
電極線および薄膜トランジスタと画素電極の間の間隙
を、または薄膜トランジスタを透過しようとする光は遮
光導電体により遮られ、または遮光電極層による液晶の
配向により透過することがなく、これらの領域における
光漏れが防止され、コントラストが改善される。
【0135】走査電極線の周部において、走査電極線と
その走査電極線の側部に形成されている画素電極との間
の間隙と、導電性遮光体とが絶縁層を介して重なり、走
査電極線と接続している薄膜トランジスタに接続してい
る画素電極と、導電性遮光体とが接続しているものであ
ると、走査電極線と画素電極の間の間隙上に位置する液
晶を透過しようとする光は、導電性遮光体により遮ら
れ、かつ、液晶は画素電極による制御を受けるため、デ
ィスクリネーションが発生せず、この領域を光が透過す
ることがない。したがって、この走査電極線と画素電極
の間での光漏れが防止され、コントラストが改善され
る。
【0136】さらにまた、任意の画素電極に接続した薄
膜トランジスタのゲート電極の周部に向かって、その薄
膜トランジスタの接続していない走査電極線から、信号
電極線に沿って延出した遮光導電体の一部が、信号電極
線と信号電極線の側部に形成されている画素電極の間の
間隙と、その間に絶縁層を介して重なると共に、さらに
他の一部が薄膜トランジスタと画素電極の間の間隙とも
重なり、薄膜トランジスタの上部に、その薄膜トランジ
スタのゲート電極が接続している走査電極線と接続した
遮光電極層が画素電極に接触することなく積層され、走
査電極線とその走査電極線の側部に形成されている画素
電極との間の間隙と、導電性遮光体とが絶縁層を介して
重なり、走査電極線と接続していない薄膜トランジスタ
に接続している画素電極と、導電性遮光体とが接続して
いるものであると、画素電極と薄膜トランジスタとの間
隙ならびに画素電極と信号電極線との間隙においては、
それらの箇所の間隙を透過しようとする光は遮光導電体
により遮ぎられる。
【0137】また、薄膜トランジスタの上に形成されて
いる遮光電極層は、走査電極線と同電位になっているの
で、この遮光電極層と、第2の基板に形成されている対
向電極との間には電圧が印加されている状態となってお
り、電圧が印加されている部分の液晶表示が暗部となる
ノーマリホワイト型液晶表示素子においては、この遮光
電極層上の液晶は、光が透過しない方向に配向している
ことになり、遮光電極層の形成されている位置において
は遮光がなされ、薄膜トランジスタを光が透過すること
はない。
【0138】また、走査電極線と画素電極の間の間隙に
おいては導電性遮光体が重なりあって形成されているの
で、走査電極線と画素電極線の間の間隙を光が透過する
ことはない。よって、この構成によれば、寄生容量が増
加することなく、遮光がなされる。したがって、この発
明の液晶表示素子においては、画素電極の形成されてい
ない領域においては、いずれの領域にも遮光性の部材が
形成されていることにより、もしくは遮光電極層によっ
て制御された液晶による遮光機能により、画素電極によ
る制御を受けない無秩序な液晶部分を光が透過すること
がない。
【0139】したがって、この液晶表示素子であると、
第2の基板にブラックマスクを設けることなく、所謂、
光漏れを防止することができる。よって、開口率の低下
を伴うことなく、コントラストの低下と表示の不具合の
発生を抑えることができる。しかも、本実施例の構成に
よれば、画素電極を大きくすることなく、光漏れを防い
でいるものなので、寄生容量が増大化せず、フリッカ・
クロストークの発生の問題が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の液晶表示素子の平面図である。
【図2】実施例1での薄膜トランジスタ部分の拡大平面
図である。
【図3】図1,2のD−D’断面図である。
【図4】図1のE−E’断面図である。
【図5】図1のF−F’断面図である。
【図6】実施例1の液晶表示素子の等価回路図である。
【図7】実施例2の液晶表示素子の平面図である。
【図8】実施例2での薄膜トランジスタ部分の拡大平面
図である。
【図9】実施例2の液晶表示素子の等価回路図である。
【図10】実施例3の液晶表示素子の平面図である。
【図11】実施例3での薄膜トランジスタ部分の拡大平
面図である。
【図12】図10のH−H’断面図である。
【図13】図10のI−I’断面図である。
【図14】図10のJ−J’断面図である。
【図15】従来例の液晶表示素子の平面図である。
【図16】図15のA−A’断面図である。
【図17】図15のB−B’断面図である。
【図18】図15のC−C’断面図である。
【図19】従来例の液晶表示素子の等価回路図である。
【図20】実施例1のアクティブマトリクス液晶表示素
子の遮光導電体の他の例を示す、図1のE−E’断面図
である。
【符号の説明】
6 基板 9 ゲート絶縁層 10 薄膜トランジスタ 12 ゲート電極 14 ソース電極 15 画素電極 16 ドレイン電極 18 液晶素子 19 対向基板 20 液晶 22 ブラックマスク 24 半導体層 28 パシベーション層 34 蓄積容量 36 薄膜トランジスタ 40 遮光導電体 42 第1端部 44 第2端部 46 遮光電極層 52 蓄積容量用電極 56 第2端部 60 画素電極 61''' 透明電極 62 ソース電極 64 遮光電極層 66 S/D導電帯 68 シグナルメタル 70 導電性遮光体 72 薄膜トランジスタ G 走査電極線 S 信号電極線

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子状に配線された複数の走査電極線お
    よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
    区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
    電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
    ランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 任意の画素電極に接続した薄膜トランジスタのゲート電
    極の周部に、そのゲート電極の接続していない走査電極
    線から延出した遮光導電体の端部が位置し、薄膜トラン
    ジスタと画素電極の間の間隙と、前記遮光導電体の一部
    とが重なっていることを特徴とするアクティブマトリク
    ス液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 格子状に配線された複数の走査電極線お
    よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
    区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
    電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
    ランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 薄膜トランジスタの上部に、その薄膜トランジスタのゲ
    ート電極が接続している走査電極線と接続した遮光電極
    層が画素電極に接触することなく積層されていることを
    特徴とするアクティブマトリクス液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 格子状に配線された複数の走査電極線お
    よび信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線とで
    区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走査
    電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜ト
    ランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 任意の薄膜トランジスタの上部に、その薄膜トランジス
    タに隣接した他の薄膜トランジスタのゲート電極が接続
    している走査電極線と接続した遮光電極層が画素電極に
    接触することなく積層されていることを特徴とするアク
    ティブマトリクス液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 遮光電極層が透明導電性材料で構成され
    ていることを特徴とする請求項2または3記載のアクテ
    ィブマトリクス液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 ノーマリホワイト型であることを特徴と
    する請求項4記載のアクティブマトリクス液晶表示素
    子。
  6. 【請求項6】 第1の基板に形成された薄膜トランジス
    タに対応する部分にのみに、第2の基板にブラックマス
    クが形成されていることを特徴とする請求項4記載のア
    クティブマトリクス液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 第1の基板の遮光電極層の上部に偏光機
    能を有した層が形成されていることを特徴とする請求項
    4記載のアクティブマトリクス液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 遮光電極層が遮光性の導電性材料で構成
    されていることを特徴とする請求項2または3記載のア
    クティブマトリクス液晶表示素子。
  9. 【請求項9】 任意の画素電極に接続した薄膜トランジ
    スタのゲート電極の周部に、そのゲート電極の接続して
    いない走査電極線から延出した遮光導電体の端部が位置
    し、薄膜トランジスタと画素電極の間の間隙と、前記遮
    光導電体の一部とが重なっていることを特徴とする請求
    項2〜8のいずれかに記載のアクティブマトリクス液晶
    表示素子。
  10. 【請求項10】 格子状に配線された複数の走査電極線
    および信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線と
    で区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走
    査電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜
    トランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 信号電極線と該信号電極線の側部に形成されている画素
    電極の間隙と、走査電極線から信号電極線に沿って延出
    した遮光導電体とが、その間に絶縁層を介して重なって
    いることを特徴とするアクティブマトリクス液晶表示素
    子。
  11. 【請求項11】 信号電極線が透明導電性材料であるこ
    とを特徴とする請求項10記載のアクティブマトリクス
    液晶表示素子。
  12. 【請求項12】 格子状に配線された複数の走査電極線
    および信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線と
    で区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走
    査電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜
    トランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 任意の画素電極に接続した薄膜トランジスタのゲート電
    極の周部に向かって、その薄膜トランジスタの接続して
    いない走査電極線から、信号電極線に沿って遮光導電体
    が延出し、 該遮光導電体は、信号電極線と該信号電極線の側部に形
    成されている画素電極の間の間隙と、その間に絶縁層を
    介して重なると共に、 該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画素電極の間の間
    隙とが重なっていることを特徴とするアクティブマトリ
    クス液晶表示素子。
  13. 【請求項13】 信号電極線と該信号電極線の側部に形
    成されている画素電極の間隙と、走査電極線から信号電
    極線に沿って延出した遮光導電体とが、その間に絶縁層
    を介して重なっていることを特徴とする請求項9記載の
    アクティブマトリクス液晶表示素子。
  14. 【請求項14】 格子状に配線された複数の走査電極線
    および信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線と
    で区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走
    査電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜
    トランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 走査電極線上に、該走査電極線の幅よりも広い幅の蓄積
    容量用電極が絶縁層を介して形成され、走査電極線と該
    走査電極線の側部に形成されている画素電極との間の間
    隙と、前記蓄積容量用電極とが絶縁層を介して重なり、 前記走査電極線と接続していない薄膜トランジスタに接
    続している隣接した画素電極と、前記蓄積容量用電極と
    が接続していることを特徴とするアクティブマトリクス
    液晶表示素子。
  15. 【請求項15】 格子状に配線された複数の走査電極線
    および信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線と
    で区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走
    査電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜
    トランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 走査電極線上に、隣接した画素電極を延出した透明電極
    が絶縁層を介して形成され、走査電極線と該走査電極線
    の側部に形成されている画素電極との間の間隙と、導電
    性遮光体とが絶縁層を介して重なり、 前記走査電極線と薄膜トランジスタを介して接続してい
    る画素電極と、前記導電性遮光体とが接続していること
    を特徴とするアクティブマトリクス液晶表示素子。
  16. 【請求項16】 格子状に配線された複数の走査電極線
    および信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線と
    で区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走
    査電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜
    トランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 任意の画素電極に接続した薄膜トランジスタのゲート電
    極の周部に向かって、その薄膜トランジスタの接続して
    いない走査電極線から、信号電極線に沿って遮光導電体
    が延出し、 該遮光導電体は、信号電極線と信号電極線の側部に形成
    されている画素電極の間の間隙と、その間に絶縁層を介
    して重なると共に、 該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画素電極の間の間
    隙とが重なっており、 前記薄膜トランジスタの上部に、該薄膜トランジスタの
    ゲート電極が接続している走査電極線と接続した遮光電
    極層が画素電極に接触することなく積層され、 走査電極線上に、該走査電極線の幅よりも広い幅の蓄積
    容量用電極が絶縁層を介して形成され、走査電極線と該
    走査電極線の側部に形成されている画素電極との間の間
    隙と、前記蓄積容量用電極とが絶縁層を介して重なり、 前記走査電極線と接続していない薄膜トランジスタに接
    続している隣接した画素電極と、前記蓄積容量用電極と
    が接続していることを特徴とするアクティブマトリクス
    液晶表示素子。
  17. 【請求項17】 格子状に配線された複数の走査電極線
    および信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線と
    で区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走
    査電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜
    トランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 任意の画素電極に接続した薄膜トランジスタのゲート電
    極の周部に向かって、その薄膜トランジスタの接続して
    いない走査電極線から、信号電極線に沿って遮光導電体
    が延出し、 該遮光導電体は、信号電極線と信号電極線の側部に形成
    されている画素電極の間の間隙と、その間に絶縁層を介
    して重なると共に、 該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画素電極の間の間
    隙とが重なっており、 前記薄膜トランジスタの上部に、前記遮光導電体と接続
    した遮光電極層が画素電極に接触することなく積層さ
    れ、 走査電極線上に、該走査電極線の幅よりも広い幅の蓄積
    容量用電極が絶縁層を介して形成され、走査電極線と該
    走査電極線の側部に形成されている画素電極との間の間
    隙と、前記蓄積容量用電極とが絶縁層を介して重なり、 前記走査電極線と接続していない薄膜トランジスタに接
    続している隣接した画素電極と、前記蓄積容量用電極と
    が接続していることを特徴とするアクティブマトリクス
    液晶表示素子。
  18. 【請求項18】 格子状に配線された複数の走査電極線
    および信号電極線と、それら走査電極線と信号電極線と
    で区画された部分に形成された透光性の画素電極と、走
    査電極線および信号電極線と画素電極とを接続した薄膜
    トランジスタとが形成された第1の基板と、 前記画素電極に対向した対向電極が形成され、前記第1
    の基板と離間して配置される第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板の間に介在する液晶とを有
    し、 任意の画素電極に接続した薄膜トランジスタのゲート電
    極の周部に向かって、その薄膜トランジスタの接続して
    いない走査電極線から、透明導電性材料からなる信号電
    極線に沿って遮光導電体が延出し、 該遮光導電体は、信号電極線と、その信号電極線と信号
    電極線の側部に形成されている画素電極の間の間隙と、
    その間に絶縁層を介して重なると共に、 該遮光導電体と、薄膜トランジスタと画素電極の間の間
    隙とが重なっており、 前記薄膜トランジスタの上部に、前記遮光導電体と接続
    した遮光性の導電性材料からなる遮光電極層が画素電極
    に接触することなく積層され、 走査電極線上に、隣接した画素電極を延出した透明電極
    が絶縁層を介して形成され、走査電極線と該走査電極線
    の側部に形成されている画素電極との間の間隙と、導電
    性遮光体とが絶縁層を介して重なり、 前記走査電極線と薄膜トランジスタを介して接続してい
    る画素電極と、前記導電性遮光体とが接続していること
    を特徴とするアクティブマトリクス液晶表示素子。
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