JPH08159004A - 多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置

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JPH08159004A
JPH08159004A JP6307671A JP30767194A JPH08159004A JP H08159004 A JPH08159004 A JP H08159004A JP 6307671 A JP6307671 A JP 6307671A JP 30767194 A JP30767194 A JP 30767194A JP H08159004 A JPH08159004 A JP H08159004A
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voltage
ignition
combustion state
high voltage
internal combustion
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JP6307671A
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Toshiaki Kondo
稔明 近藤
Hiroshi Inagaki
浩 稲垣
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02P17/00Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
    • F02P17/12Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関各気筒の燃焼状態を常に正確に検出
でき、しかも信頼性の高い燃焼状態検出装置を提供す
る。 【構成】 各気筒の火花放電後に内燃機関の点火系に高
電圧パルスを印加することにより点火系に電荷を充電
し、その後、点火プラグ10の電極周囲のイオンによっ
て電荷が放電される際の電圧変化から、各気筒の燃焼状
態を検出する装置20において、装置各部を、点火プラ
グ10に点火用高電圧を印加するハイテンションコード
HCに直列接続可能なケースCA内に収納し、高電圧パ
ルスを逆流防止ダイオードD11,D21、漏洩防止ダイオ
ードD12,D22を介してハイテンションコードHCに直
接印加する。この結果、高電圧パルスの印加経路を短く
して、その対アース容量が周囲環境により変化するのを
防止でき、その経路の容量変化により検出精度が低下す
るのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多気筒内燃機関の各気
筒内の燃焼状態を検出する燃焼状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多気筒内燃機関の点火装置と
して、図4(a)に示すように、点火コイル50と、点
火コイル50の一次巻線50aにバッテリ電流を流すた
めのパワートランジスタ52と、各気筒#1〜#4の点
火タイミングに同期してパワートランジスタ52を順次
駆動し、点火コイル50の二次巻線50bに点火用高電
圧を発生させるエンジン制御装置(以下、ECUとい
う)54と、二次巻線50bに発生した点火用高電圧を
内燃機関各気筒#1〜#4の点火プラグ56〜59に順
次分配するディストリビュータ55とを備え、ディスト
リビュータ55を介して点火用高電圧を各気筒に分配す
るようにした分配型の点火装置、図4(b)に示す如
く、内燃機関の各気筒#1,#2に対応した複数の点火
コイル61,62と、これら各点火コイル61,62の
一次巻線61a,62aにバッテリ電流を流すためのパ
ワートランジスタ64,65と、各気筒#1,#2の点
火タイミングに同期してパワートランジスタ64,65
を夫々駆動し、点火コイル61,62の二次巻線61
b,62bに夫々点火用高電圧を発生させるECU67
とを備え、各二次巻線61b,62bに発生した点火用
高電圧を各気筒#1,#2の点火プラグ68,69に直
接印加する単極ディストリビュータレス型の点火装置、
或は、点火コイルの二次巻線の両端を異なる気筒に設け
られた一対の点火プラグに接続し、一つの点火コイルか
ら2つの点火プラグに同時に点火用高電圧を印加できる
ようにした図示しない両極ディストリビュータレス型の
点火装置等、種々の点火装置が知られている。
【0003】そして、これら点火装置には、通常、点火
プラグの火花放電後の電圧波形から内燃機関各気筒の燃
焼状態を検出する燃焼状態検出装置が組み付けられる。
例えば、図4(a)に示した分配型の点火装置において
は、点火プラグ56〜59に点火用高電圧を印加するた
めの導電経路に設けられた小容量の結合コンデンサ71
〜74と、これら各コンデンサ71〜74の他端に接続
され、一端が接地された比較的大容量のコンデンサ76
及び抵抗器77とからなる分圧回路78、及び、各気筒
#1〜#4の点火後に分圧回路78にて得られた分圧電
圧の減衰特性から各気筒#1〜#4の燃焼状態を検出す
る検出回路80からなる燃焼状態検出装置が設けられ、
また図4(b)に示した単極ディストリビュータレス型
の点火装置においては、小容量の結合コンデンサ81,
82、比較的大容量のコンデンサ84及び抵抗器85か
らなる分圧回路と、この分圧回路にて得られた分圧電圧
の減衰特性から各気筒#1,#2の燃焼状態を検出する
検出回路87とからなる燃焼状態検出装置が設けられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の燃焼状
態検出装置は、火花放電後の電圧波形を検出するため
に、分圧回路を構成する小容量の結合コンデンサを、点
火用高電圧が印加される各点火プラグの導電経路(ハイ
テンションコード)に直接設けていた。従って、結合コ
ンデンサとしては、高耐圧の高価なコンデンサを気筒数
分用意する必要があり、コストがかかるという問題があ
った。また、結合コンデンサを点火プラグの導電経路
(ハイテンションコード)に固定するには専用の固定装
置が必要であるが、この固定装置も気筒数分必要である
ためコストがかかり、しかもその組付け作業も面倒であ
るという問題もある。
【0005】また両極ディストリビュータレス型の点火
装置においては、一つの点火コイルから同時に点火用高
電圧が印加される2つの点火プラグのうち、一方の点火
プラグには点火用高電圧として負電圧が印加されるが、
この負電圧が印加される点火プラグでは、正常燃焼をし
た場合であっても、火花放電終了後の中心電極−外側電
極間の電気抵抗値が失火時と同様に高い値を維持するこ
とから、その電圧波形から正常燃焼と失火とを正確に識
別できないといった問題もある。
【0006】そこで、本願出願人は、こうした問題を解
決する多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置として、特願
平6−205834号,特願平6−198848号等に
より、点火プラグの火花放電後に、点火プラグが火花放
電を起こさない程度の高電圧パルスを、逆流防止ダイオ
ード及び点火用高電圧の進入を防ぐ漏洩防止ダイオー
ド,或は逆流防止ダイオード及び点火コイルの二次巻線
を介して、点火コイルの二次巻線から点火プラグに至る
導電経路(ハイテンションコード)に印加し、逆流防止
ダイオードの導電経路側電圧を分圧回路にて分圧して、
その分圧電圧の減衰特性から各気筒の燃焼状態を検出す
る装置を提案した。
【0007】つまり、この提案の装置では、火花放電後
に逆流防止ダイオードを介して内燃機関各気筒の点火系
に高電圧パルスを印加することにより、点火系に電荷を
充電し、その充電電荷が燃焼後の点火プラグの電極近傍
のイオンで放電されて、逆流防止ダイオードの端子電圧
が減衰することを利用し、点火プラグの電極近傍のイオ
ンが多いか少ないか、換言すれば内燃機関が正常燃焼し
たか否かを検出するのである。
【0008】そして、この提案の装置によれば、分配型
或は単極ディストリビュータレス型の点火装置において
は、例えば、逆流防止ダイオードから点火コイルの二次
巻線を介して各気筒の点火プラグに高電圧パルスを印加
して、逆流防止ダイオードの点火コイル側電圧を一つの
分圧回路にて検出するようにすれば、各気筒の燃焼状態
を検出できるため、その構造を簡素化してコストダウン
を図ることができる。
【0009】また、両極ディストリビュータレス型の点
火装置においては、逆流防止ダイオードと漏洩防止ダイ
オードとを介して点火コイルから一方の点火プラグに至
る導電経路に高電圧パルスを印加し、逆流防止ダイオー
ドと漏洩防止ダイオードとの接続点電圧を分圧回路にて
検出するようにすれば、一対の点火プラグ側の燃焼状態
を一つの分圧回路を用いて検出できるため、その構造を
簡素化してコストダウンを図ることができ、しかも点火
用高電圧の極性に影響されることなく各気筒の燃焼状態
を正確に検出できるようになる。
【0010】ところが、上記提案の装置では、逆流防止
ダイオードから各気筒の点火系に高電圧パルスを印加す
る際、これらの間を導電ハーネスにて接続していたた
め、周囲環境の変化によって燃焼状態を正確に検出でき
なくなる場合があることが判明した。以下、この理由を
説明する。
【0011】上記提案の装置は、逆流防止ダイオードを
介して各気筒の点火系に電荷を充電し、その充電電荷が
点火プラグの電極近傍のイオンで放電される際の分圧電
圧の減衰特性から内燃機関の燃焼状態を検出するもので
あるが、この分圧電圧の減衰特性は、点火コイルの電極
間抵抗と、当該装置から点火系への充電経路を含む点火
系の容量とにより決定される時定数により変化する。従
って、逆流防止ダイオードから点火系に高電圧パルスを
印加するために導電ハーネスを使用した場合には、この
導電ハーネスの対アース容量も分圧電圧の減衰特性に影
響を与えることになる。
【0012】一方、導電ハーネスの対アース容量は、そ
の周囲に結露等によって付着した水分等により変化す
る。例えば、導電ハーネス周囲が結露等により完全に濡
れてしまった場合、その対アース容量は、乾燥時の数十
倍にもなる。そして、導電ハーネスの対アース容量が増
加すれば、逆流防止ダイオードから点火プラグに至る経
路の時定数も増加し、この場合、点火プラグの電極近傍
のイオン(換言すれば電極間抵抗)が一定であっても、
分圧回路にて得られる電圧は通常よりゆっくりと変化す
ることになる。
【0013】この結果、逆流防止ダイオードから導電ハ
ーネスを介して点火系に高電圧パルスを印加する場合に
は、導電ハーネスが長いほど、周囲の環境変化によって
導電ハーネスの対アース特性が変化し易くなり、燃焼状
態の検出精度も低下する。また、導電ハーネスがハイテ
ンションコードのようにノイズ対策を施されておらず、
ビニール等により被覆した単なる被覆線である場合に
は、高電圧パルスの印加によって導電ハーネスから外部
に強力な電磁波が放射されることになり、電波障害の発
生原因になることもある。
【0014】また更に、高電圧パルスは、点火用高電圧
に比べれば低いものの、電荷充電のためには1kV程度
は必要であるため、上記のように導電ハーネスを介して
点火系に高電圧パルスを印加するようにした場合には、
導電ハーネスから外部にリーク電流が流れることも考え
られ、信頼性が低下するといった問題もある。また、逆
流防止ダイオードや漏洩防止ダイオード等が破壊した場
合には、導電ハーネスに点火用高電圧が印加され、導電
ハーネスからアーク放電が発生することも考えられる。
また、逆流防止ダイオードや漏洩防止ダイオードに異常
がなくても、導電ハーネスと分圧回路との結合コネクタ
が外れたり、導電ハーネスが途中で断線した場合には、
結合コネクタや断線部分からコロナ放電が発生すること
も考えられる。従って、導電ハーネスを介して点火系に
高電圧パルスを印加する場合には、導電ハーネスやその
結合部からの放電対策等も充分行なう必要があり、その
ための構成が複雑になって、コストアップにつながると
いう問題もある。
【0015】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、火花放電後に高電圧パルスを印加することにより
点火コイルから点火プラグに至る点火系に電荷を充電
し、その後の充電電圧の減衰特性から内燃機関各気筒の
燃焼状態を検出するにあたって、使用環境に影響される
ことなく常に正確に燃焼状態を検出でき、しかも信頼性
の高い多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置を提供するこ
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、点火コイルの一
次巻線に流す一次電流の断続により二次巻線に点火用高
電圧を発生させ、該点火用高電圧を多気筒内燃機関の各
気筒に装着した点火プラグに印加する点火装置に設けら
れ、上記点火プラグの火花放電後の電圧波形から燃焼状
態を検出する多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置であっ
て、上記点火プラグの火花放電後に、上記点火プラグが
火花放電を起こさない程度の高電圧パルスを発生する高
電圧パルス発生手段と、該高電圧パルスを、上記点火コ
イルの二次巻線から上記点火プラグに至る導電経路に、
逆流防止ダイオード及び点火用高電圧の進入を防ぐ漏洩
防止ダイオードを介して印加する電圧印加手段と、該逆
流防止ダイオードと漏洩防止ダイオードとの接続点電圧
を分圧する分圧手段と、上記高電圧パルス印加後、上記
分圧手段にて得られた分圧電圧の減衰特性に基づき、内
燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、を備
え、上記高電圧パルス発生手段,電圧印加手段,分圧手
段及び燃焼状態検出手段を、上記導電経路に直列接続可
能な一対の端子を有し該端子間を接続する導電線を内蔵
した筐体内に収納し、上記電圧印加手段を、該導電線に
上記高電圧パルスを印加するよう構成してなることを特
徴とする。
【0017】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の燃焼状態検出装置において、上記筐体は、点火コ
イルから点火プラグに至る複数の導電経路に各々直列接
続可能な複数対の端子と、各端子間を各々接続する複数
の導電線とを備え、該筐体内に、上記高電圧パルス発生
手段と、上記各導電線に対応した複数の電圧印加手段及
び複数の分圧手段と、各分圧手段にて得られた分圧電圧
から内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段
と、を収納してなることを特徴とする。
【0018】一方、請求項3に記載の発明は、点火コイ
ルの一次巻線に流す一次電流の断続により二次巻線に点
火用高電圧を発生させ、該点火用高電圧を多気筒内燃機
関の各気筒に装着した点火プラグに印加する点火装置に
設けられ、上記点火プラグの火花放電後の電圧波形から
燃焼状態を検出する多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置
であって、上記点火プラグの火花放電後に、上記点火プ
ラグが火花放電を起こさない程度の高電圧パルスを発生
する高電圧パルス発生手段と、該高電圧パルスを、上記
点火コイルの二次巻線から上記点火プラグに至る導電経
路に、逆流防止ダイオード及び点火用高電圧の進入を防
ぐ漏洩防止ダイオード,又は逆流防止ダイオード及び上
記点火コイルの二次巻線,を介して印加する電圧印加手
段と、上記逆流防止ダイオードの上記導電経路側電圧を
分圧する分圧手段と、上記高電圧パルス印加後、上記分
圧手段にて得られた分圧電圧の減衰特性に基づき、内燃
機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、を備
え、上記高電圧パルス発生手段,電圧印加手段,分圧手
段及び燃焼状態検出手段を、上記点火コイルの筐体内に
収納したことを特徴とする。
【0019】また請求項4に記載の発明は、請求項3に
記載の燃焼状態検出装置において、上記点火装置は、点
火コイルを複数備えたディストリビュータレス型の点火
装置であり、上記筐体は、該複数の点火コイルと、高電
圧パルス発生手段と、複数の点火コイルに対応した複数
の電圧印加手段及び複数の分圧手段と、各分圧手段にて
得られた分圧電圧から内燃機関の燃焼状態を検出する燃
焼状態検出手段とを収納したことを特徴とする。
【0020】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
請求項4にいずれか記載の燃焼状態検出装置において、
上記分圧手段は、一端を上記逆流防止ダイオードに接続
した小容量のキャパシタと一端を接地した比較的大容量
のキャパシタとを直列接続してなるコンデンサ分圧回路
からなることを特徴とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】請求項1に記載の燃焼状態検出
装置においては、高電圧パルス発生手段が、点火プラグ
の火花放電後に、点火プラグが火花放電を起こさない程
度の高電圧パルスを発生し、電圧印加手段が、その高電
圧パルスを、点火コイルの二次巻線から点火プラグに至
る導電経路に、逆流防止ダイオード及び点火用高電圧の
進入を防ぐ漏洩防止ダイオードを介して印加し、分圧手
段が、逆流防止ダイオードと漏洩防止ダイオードとの接
続点電圧を分圧する。そして、燃焼状態検出手段が、高
電圧パルス印加後、分圧手段にて得られた分圧電圧の減
衰特性に基づき、内燃機関の燃焼状態を検出する。
【0022】即ち、気筒内で正常に燃焼が行なわれたと
きは、点火プラグの中心電極−外側電極間の抵抗値が低
くなり、失火した場合には、中心電極−外側電極間の抵
抗値が高い状態を維持するので、本発明では、火花放電
後に二次巻線から点火プラグに至る導電経路に高電圧パ
ルスを印加することによりその導電経路に電荷を充電
し、その充電電荷が点火プラグの中心電極から放電され
て逆流防止ダイオードの端子電圧が減衰するときの減衰
特性(正常燃焼時には分圧電圧の減衰が速く、失火時に
は分圧電圧の減衰が遅くなる)から、内燃機関の燃焼状
態を判定する。
【0023】そして本発明では、こうした燃焼状態検出
のための各手段、つまり高電圧パルス発生手段,電圧印
加手段,分圧手段及び燃焼状態検出手段が、夫々、点火
コイルの二次巻線から点火プラグに至る導電経路(ハイ
テンションコード)に直列接続可能な一対の端子を有
し、しかもこの端子間を接続する導電線を内蔵した筐体
内に収納されており、電圧印加手段は、この導電線に高
電圧パルスを直接印加する。
【0024】従って本発明によれば、当該装置を内燃機
関の点火装置に取り付ける際には、点火プラグに点火用
高電圧を印加するためのハイテンションコードを点火プ
ラグ側と点火コイル側とに2つに分け、各コードの一端
を筐体の端子に夫々接続するだけでよく、その取付けを
簡単に行なうことができる。
【0025】また、燃焼状態検出用の高電圧パルスは、
筐体内で点火コイル側のハイテンションコードと点火プ
ラグ側のハイテンションコードとを接続する導電線に印
加されるため、高電圧パルス印加のための経路が極めて
短く、その経路の対アース容量が使用環境によって変化
することはない。このため、内燃機関各気筒の燃焼状態
を常に正確に検出することが可能になる。
【0026】またこのように本発明の燃焼状態検出装置
は、高電圧パルス印加用の導電線を含め、全て一つの筐
体内に収納されているため、接続部分の断線,ダイオー
ドの破壊といった故障が発生し難くなり、たとえ故障が
発生しても筐体外部に放電がなされるのを防止できるた
め、装置の信頼性を高めることができる。また、筐体に
フェライト等の電磁波吸収体を混入したり、金属板を埋
め込むこと等によって、筐体に電磁波シールド性を持た
せておけば、高電圧パルス印加時に導電線等から発生す
るノイズが外部に漏れ出すのを防止して、このノイズに
より電波障害が生じるのを防止することができる。
【0027】また点火装置への取付け・取り外しは筐体
ごと行なうことができるので、定期検査や修理も簡単に
行なうことができ、そのメンテナンス性を向上すること
もできる。また上記のように点火装置と当該装置とはハ
イテンションコードを介して接続すればよいので、既存
の点火装置にも容易に設けることができ、しかも、点火
装置側の構成自体は何等変更する必要がないので、点火
装置及び燃焼状態検出装置の設計の自由度を向上でき
る。
【0028】次に、請求項2に記載の燃焼状態検出装置
においては、筐体が、複数の導電経路に各々直列接続可
能な複数対の端子と、各端子間を各々接続する複数の導
電線とを備えており、その筐体内には、高電圧パルス発
生手段,高電圧パルスを各導電線に各々印加する複数の
電圧印加手段,複数の分圧手段、及び各分圧手段にて得
られた分圧電圧から内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼
状態検出手段が収納されている。
【0029】従って、本発明によれば、点火プラグに点
火用高電圧を印加するための複数の導電経路(ハイテン
ションコード)に燃焼状態検出装置を個々に設ける必要
がなく、その取付けをより簡単に行なうことができる。
また、各気筒分の燃焼状態検出装置を一つの筐体内にま
とめることができるため、燃焼状態検出装置の小型化を
図ることができ、しかも高電圧パルス発生手段や燃焼状
態検出手段は共用できるので、装置構成を簡素化して、
コストダウンを図ることもできる。
【0030】一方、請求項3に記載の燃焼状態検出装置
においては、請求項1に記載の装置と同様、高電圧パル
ス発生手段,電圧印加手段,分圧手段,及び燃焼状態検
出手段を備えているが、これら各手段は、点火コイルの
筐体内に収納される。従って、本発明によれば、点火コ
イルの設計変更を要するものの、請求項1に記載の装置
と同様、燃焼状態の検出精度,装置の信頼性,メンテナ
ンス性を向上できる。
【0031】また、本発明の燃焼状態検出装置は、点火
コイルの筐体内に収納されるため、点火コイルの二次巻
線の両端が点火プラグに接続されない図4(a)又は図
4(b)に示した分配型或は単極ディストリビュータレ
ス型の点火装置であれば、電圧印加手段から点火系に高
電圧パルスを印加するにあたって、点火コイル二次巻線
の点火プラグに接続されない一端側に高電圧パルスを印
加してもよく、この場合、点火コイルから点火プラグに
至る導電経路に高電圧パルスを直接印加する際に必要な
漏洩防止ダイオードを除去することができる。
【0032】また、特に分配型の点火装置では、点火コ
イルから出力される点火用高電圧をディストリビュータ
を介して各気筒に分配するため、本発明を分配型の点火
装置に適用すれば、各気筒で一つの燃焼状態検出装置を
共用することができ、部品点数を削減して、コストダウ
ンを図ることができる。
【0033】次に、請求項4に記載の燃焼状態検出装置
は、複数の点火コイルを備えたディストリビュータレス
型点火装置用の装置であり、これら複数の点火コイルと
燃焼状態検出用の上記各手段とが全て一つの筐体内に収
納されている。従って、本発明によれば、請求項3に記
載の装置と同様、点火コイルの設計変更は要するもの
の、燃焼状態の検出精度,装置の信頼性,メンテナンス
性を向上できる。また、高電圧パルス発生手段や燃焼状
態検出手段は共用できるので、部品点数を少なくしてコ
ストダウンを図ることもできる。
【0034】また次に、請求項5に記載の燃焼状態検出
装置においては、分圧手段が、一端を上記逆流防止ダイ
オードに接続した小容量のキャパシタと一端を接地した
比較的大容量のキャパシタとから構成されている。この
ため、逆流防止ダイオードの点火系側端子電圧を、燃焼
状態検出手段の許容入力範囲内に容易におさめることが
できる。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1は本発明を両極ディストリビュータレス型の点
火装置に適用した実施例の4気筒内燃機関用点火システ
ム全体の構成図を表わしている。
【0036】図1に示す如く、本実施例の点火システム
は、4気筒内燃機関の各気筒#1〜#4に設けられた点
火プラグ10(#1)〜10(#4)のうち、内燃機関の1回転
毎に火花放電すべき一対の点火プラグ10(#1)及び10
(#4),10(#2)及び10(#3)に対して、夫々、同時に点
火用高電圧(数十kV)を印加する、同時点火用の点火
コイル2,4を備えている。
【0037】この点火コイル2,4は、薄い珪素鋼板を
積層した鉄心に、一次巻線L21,L41及び二次巻線L2
2,L42を各々巻回して、樹脂を封入したケース内に収
容したものであり、そのケース上面には、二次巻線L2
1,L41の両端に夫々接続された二次端子2a及び2
b,4a及び4bと、一次巻線L21,L41の両端に夫々
接続された一次端子2c及び2d,4c及び4dとが、
夫々、配設されている。そして、各点火コイル2,4の
一方の一次端子2c,4cは、負極側が接地されたバッ
テリ6の正極側に接続され、もう一方の一次端子2d,
4dは、ECU8からの点火信号によりオン・オフされ
るパワートランジスタTR2,TR4を介して接地され
ている。
【0038】一方、点火コイル2,4の二次端子2a,
2b,4a,4bは、夫々、ハイテンションコードHC
(#1)〜HC(#4)を介して、各気筒#1〜#4の点火プラ
グ10(#1)〜10(#4)の中心電極に接続されている。な
お、点火プラグ10(#1)〜10(#4)の外側電極は接地さ
れている。
【0039】また、点火コイル2,4の二次端子2a,
2b,4a,4bのうち、パワートランジスタTR2,
TR4のターンオフ時に二次巻線L22,L42から正の高
電圧を受けるプラス側二次端子2b,4bと、点火プラ
グ10(#4),10(#2)とを接続するハイテンションコー
ドHC(#4),HC(#2)は、点火コイル側コードHCT(#
4),HCT(#2)と、点火プラグ側コードHCP(#4),H
CP(#2)とに2分割されている。そして、これら各コー
ドHCT(#4),HCT(#2),HCP(#4),HCP(#2)の
分割端は、夫々、燃焼状態検出装置20のケースCAに
突設された高圧端子22a,24a,22b,24bに
接続されている。また、このケースCA内には、高圧端
子22aと22b及び24aと24bを夫々接続する導
電線25,26が収納されている。
【0040】従って、点火コイル2のプラス側二次端子
2bと点火プラグ10(#4)の中心電極とは、点火コイル
側コードHCT(#4),高圧端子22a,導電線25,高
圧端子22b,点火プラグ側コードHCP(#4)を介して
接続され、点火コイル4のプラス側二次端子4aと点火
プラグ10(#2)の中心電極とは、点火コイル側コードH
CT(#2),高圧端子24a,導電線26,高圧端子24
b,点火プラグ側コードHCP(#2)を介して接続される
ことになる。
【0041】次に、上記ケースCA内には、高電圧パル
ス発生用のコイル28が設けられている。そして、この
コイル28の一次巻線L11の一端は、ケースCAに形成
されたバッテリ電圧入力端子TBを介して、バッテリ6
の正極側に接続され、他端は、パワートランジスタTR
11を介して接地されている。またパワートランジスタT
R11は、ケースCAに形成された制御信号入力端子TC
を介してECU8からの制御信号を受けることによりオ
ン・オフする。またコイル28の二次巻線L12の両端の
うち、パワートランジスタTR11がターンオフしたとき
に正電圧が誘起される側の一端は、逆流防止ダイオード
D11,D21及び漏洩防止ダイオードD12,D22を介して
上記各導電線25,26に接続され、他端は接地されて
いる。
【0042】従って、ECU8から出力される制御信号
によりパワートランジスタTR11がオン・オフされ、そ
のターンオフ時にコイル28の二次巻線L11に高電圧が
誘起されると、この誘起電圧が正の高電圧パルス(本実
施例では約3kV)として、導電線25,26に夫々印
加されることになる。つまり、本実施例では、コイル2
8とパワートランジスタTR11とにより高電圧パルス発
生手段が、逆流防止ダイオードD11,D21及び漏洩防止
ダイオードD12,D22により電圧印加手段が、夫々構成
されており、これら各部は一つのケースCA内に収納さ
れている。
【0043】また、ケースCA内には、一端が逆流防止
ダイオードD11,D21の導電線25,26側端子(カソ
ード)に接続され、他端が接地された、小容量コンデン
サ(キャパシタ)C11,C21及び大容量コンデンサ(キ
ャパシタ)C12,C22からなる直列回路と、これら各直
列回路のアース側コンデンサ(大容量コンデンサ)C1
2,C22に並列接続された高抵抗(例えば10MΩ)の
抵抗器R11,R21とからなるコンデンサ分圧回路(分圧
手段に相当)、及び、小容量コンデンサC11,C21と大
容量コンデンサC12,C22との接続点電圧(つまり分圧
電圧)を取り込み、その減衰特性から各気筒#1〜#4
の火花放電後の燃焼状態を検出する検出回路(燃焼状態
検出手段に相当)30が収納されている。
【0044】なお、本実施例では、小容量コンデンサC
11,C21には静電容量5pF程度のコンデンサが、大容
量コンデンサC12,C22には静電容量2500〜500
0pF程度のコンデンサが使用される。また、ケースC
Aには、上記内部回路接地のための接地端子TG、及び
検出回路30からの検出信号Sout を外部に出力するた
めの出力端子TSも形成されている。
【0045】上記のように構成された本実施例の燃焼状
態検出装置20においては、ECU8から出力される制
御信号によりパワートランジスタTR11が各気筒#1〜
#4の火花放電後にターンオフされる。すると、上記の
ように、コイル28の二次巻線L12に高電圧が誘起さ
れ、この高電圧が、高電圧パルスとして、逆流防止ダイ
オードD11,D21及び漏洩防止ダイオードD12,D22を
介して各導電線25,26に印加される。この結果、点
火コイル2,4の二次巻線L22,L42、各点火コイル
2,4から点火プラグ10(#1)〜10(#4)に至る導電線
25,26を含むハイテンションコードHC(#1)〜HC
(#4)、逆流防止ダイオードD11,D21と導電線25,2
6とを接続する漏洩防止ダイオードD12,D22、及び、
分圧手段を構成するコンデンサの直列回路の浮遊容量に
電荷が蓄積される。
【0046】一方、この蓄積電荷は、火花放電後の点火
プラグの電極において放電されるため、火花放電後の気
筒が正常燃焼しておれば、検出回路30に入力される2
種の分圧電圧のうちのいずれか(つまり火花放電直後の
気筒に設けられた点火プラグ側の分圧電圧)が速やかに
減衰するが、火花放電後の気筒が失火等で正常燃焼して
いなければ、いずれの分圧電圧も中々減衰しない。そこ
で、検出回路30は、この分圧電圧の減衰特性から各気
筒の燃焼状態を判定し、分圧電圧の減衰が基準値より遅
い場合に、燃焼異常を表わす検出信号Sout を出力す
る。
【0047】なお、漏洩防止ダイオードD12,D22は、
点火コイル2,4から出力される点火用高電圧が検出回
路側に入力されて、分圧回路等が破壊するのを防止する
ためのものである。また、このように本実施例では、点
火コイル2,4から点火プラグ10(#1)〜10(#4)に至
る点火系に高電圧パルスを印加することにより点火系の
浮遊容量に電荷を充電し、その充電電荷の放電速度を分
圧電圧に基づき判定することにより、燃焼状態を検出す
るものであるため、高電圧パルスを印加する導電経路の
浮遊容量(対アース容量)が変化すると、分圧電圧の減
衰特性も変化して、燃焼状態を正確に検出できなくなる
が、本実施例では、燃焼状態検出装置20を構成する上
記各部を一つのケース(筐体)CA内に収納し、そのケ
ースCA内にて、ハイテンションコードに直列に接続さ
れた導電線25,26に直接高電圧パルスを印加するた
め、高電圧パルス印加のための経路を極めて短くするこ
とができ、その経路の対アース容量が使用環境によって
変化するのを防止できる。従って、本実施例によれば、
内燃機関各気筒#1〜#4の燃焼状態を常に正確に検出
することが可能になる。
【0048】また燃焼状態検出装置20は全て一つのケ
ースCA内に収納されており、点火系に取り付ける際に
は、ケースCAに形成した高圧端子22a,24a及び
22b,24bに、点火コイル側コードHCT(#4),H
CT(#2)及び点火プラグ側コードHCP(#4),HCP(#
2)を接続するだけでよいため、その取付けを簡単に行な
うことができる。また、点検や修理の際にも、ケースC
Aをこれらコードから取り外せばよいため、メンテナン
ス性を向上することもでき、点火系の構成自体は何等変
更する必要がないので、点火系と燃焼状態検出装置との
設計の自由度を向上できる。また更に燃焼状態検出装置
20は一つのケースCA内に収納されているため、接続
部分の断線,ダイオードの破壊といった故障が発生し難
くなり、たとえ故障が発生しても筐体外部に放電がなさ
れるのを防止できるため、装置の信頼性を高めることが
できる。
【0049】なお、本実施例では、燃焼状態検出装置2
0のケースCAに、ハイテンションコード接続用の高圧
端子22a,24a,22b,24b、及び、電源供
給,制御信号入力,検出信号出力用の端子TB,TG,
TC,TSを、夫々形成するものとして説明したが、こ
れら各端子をケースCAに個々に形成した場合、燃焼状
態検出装置20を自動車のエンジンルーム等に実際に組
み込む際には、この装置と点火コイル等の他の装置との
接続作業が煩雑になるため、例えば、図2に示す如く、
燃焼状態検出装置20から、点火コイル側コードHCT
(#4),HCT(#2)や、電源供給,制御信号入力,検出信
号出力用の信号線を直接引出し、その先端に設けた接続
用端子(コネクタ)を介して、点火コイル2,4のプラ
ス側二次端子2b,4aやECU等に接続するように構
成してもよい。
【0050】一方、本実施例では、両極ディストリビュ
ータレス型の点火システムについて説明したが、図4
(a)に示した分配型の点火装置であっても、また図4
(b)に示した単極ディストリビュータレス型の点火装
置であっても、上記実施例のように、各点火プラグのハ
イテンションコードを2つに分割して、その点火コイル
側及び点火プラグ側のコードを夫々接続可能な高圧端子
と、これら高電圧端子を接続する導電線と、を備えたケ
ースCA内に、燃焼状態検出装置を組込むようにすれ
ば、本実施例と同様の効果を得ることができる。
【0051】また、本実施例では、燃焼状態検出装置の
みを一つのケースCA内に組込んだものについて説明し
たが、例えば、図3に示す如く、点火コイル2,4と燃
焼状態検出装置20とを全て一つのケース40内に組込
むようにしてもよい。なお、図3は、上記実施例と同様
に構成された両極ディストリビュータレス型点火装置用
の燃焼状態検出装置20を、同時放電用の点火コイル
2,4と共にケース40内に組込んだときの構成例を表
わし、上記実施例と構成上異なる点は、ケース40に、
各気筒#1〜#4にハイテンションコードHC(#1)〜H
C(#4)を介して点火用高電圧及び高電圧パルスを出力す
るための高圧端子42(#1)〜42(#4)と、点火コイル
2,4の一次巻線L21,L41とパワートランジスタTR
2,TR4とを夫々接続する点火制御端子TP1,TP2と
が設けられている点であり、内部回路は、上記実施例と
全く同様であるので、説明は省略する。
【0052】そして、このようにした場合、従来から使
用されている点火コイルをそのまま使用することができ
ず、点火コイルの設計変更を要するものの、上記実施例
と同様、燃焼状態の検出精度,装置の信頼性,メンテナ
ンス性を向上できる、といった効果が得られる他、点火
系の小型・軽量化を図ることができ、エンジンルーム等
への組付け作業もより簡単に行なうことができるように
なる。
【0053】またこのように点火コイルと燃焼状態検出
装置とを一つのケース(筐体)内に組込んだ場合、分配
型或は単極ディストリビュータ型の点火装置であれば、
点火コイル二次巻線の点火プラグに接続されない一端側
から燃焼状態検出用の高電圧パルスを印加するようにし
てもよく、この場合、ハイテンションコードに直接高電
圧パルスを印加するときのように漏洩防止ダイオードを
設ける必要がないので、燃焼状態検出用の回路部品を削
減することもできる。
【0054】また特に、分配型の点火装置では、点火コ
イルからディストリビュータに至る導電経路は一つであ
り、その経路に高電圧パルスを印加して電圧変化を検出
するようにすれば、各気筒の燃焼状態を判定することが
できるため、点火コイルと一体化する場合の燃焼状態検
出用回路は、1気筒分の検出回路だけでよく、装置構成
をより簡素化して、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一つのケース内に組込まれた燃焼状態検出装
置を備えた両極ディストリビュータレス型点火システム
の構成を表わす電気回路図である。
【図2】 燃焼状態検出装置と点火コイル等の他の装置
との接続方法の一例を表す説明図である。
【図3】 点火コイルと同一ケース内に組込まれた燃焼
状態検出装置を備えた両極ディストリビュータレス型点
火システムの構成を表わす電気回路図である。
【図4】 従来の燃焼状態検出装置を備えた分配型及び
単極ディストリビュータレス型点火装置の構成を表わす
電気回路図である。
【符号の説明】
2,4…点火コイル 6…バッテリ 8…ECU 10(#1)〜(#4)…点火プラグ 20…燃焼状態検出装
置 22a,22b,24a,24b…高圧端子 HC…
ハイテンションコード HCP…点火プラグ側コード HCT…点火コイル側
コード 25,26…導電線 28…コイル(高電圧パルス発
生用) 30…検出回路 TR2,TR4,TR11…パワート
ランジスタ D11,D21…逆流防止ダイオード D12,D22…漏洩
防止ダイオード C12,C22…大容量コンデンサ C11,C21…小容量
コンデンサ R11,R21…抵抗器 CA,40…ケース TB…
バッテリ電圧入力端子 TC…制御信号入力端子 TG…接地端子 TS…
出力端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイルの一次巻線に流す一次電流の
    断続により二次巻線に点火用高電圧を発生させ、該点火
    用高電圧を多気筒内燃機関の各気筒に装着した点火プラ
    グに印加する点火装置に設けられ、上記点火プラグの火
    花放電後の電圧波形から燃焼状態を検出する多気筒内燃
    機関の燃焼状態検出装置であって、 上記点火プラグの火花放電後に、上記点火プラグが火花
    放電を起こさない程度の高電圧パルスを発生する高電圧
    パルス発生手段と、 該高電圧パルスを、上記点火コイルの二次巻線から上記
    点火プラグに至る導電経路に、逆流防止ダイオード及び
    点火用高電圧の進入を防ぐ漏洩防止ダイオードを介して
    印加する電圧印加手段と、 該逆流防止ダイオードと漏洩防止ダイオードとの接続点
    電圧を分圧する分圧手段と、 上記高電圧パルス印加後、上記分圧手段にて得られた分
    圧電圧の減衰特性に基づき、内燃機関の燃焼状態を検出
    する燃焼状態検出手段と、 を備え、上記高電圧パルス発生手段,電圧印加手段,分
    圧手段及び燃焼状態検出手段を、上記導電経路に直列接
    続可能な一対の端子を有し該端子間を接続する導電線を
    内蔵した筐体内に収納し、上記電圧印加手段を、該導電
    線に上記高電圧パルスを印加するよう構成してなること
    を特徴とする多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置。
  2. 【請求項2】 上記筐体は、点火コイルから点火プラグ
    に至る複数の導電経路に各々直列接続可能な複数対の端
    子と、各端子間を各々接続する複数の導電線とを備え、
    該筐体内に、上記高電圧パルス発生手段と、上記各導電
    線に対応した複数の電圧印加手段及び複数の分圧手段
    と、各分圧手段にて得られた分圧電圧から内燃機関の燃
    焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、を収納してなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の多気筒内燃機関の燃
    焼状態検出装置。
  3. 【請求項3】 点火コイルの一次巻線に流す一次電流の
    断続により二次巻線に点火用高電圧を発生させ、該点火
    用高電圧を多気筒内燃機関の各気筒に装着した点火プラ
    グに印加する点火装置に設けられ、上記点火プラグの火
    花放電後の電圧波形から燃焼状態を検出する多気筒内燃
    機関の燃焼状態検出装置であって、 上記点火プラグの火花放電後に、上記点火プラグが火花
    放電を起こさない程度の高電圧パルスを発生する高電圧
    パルス発生手段と、 該高電圧パルスを、上記点火コイルの二次巻線から上記
    点火プラグに至る導電経路に、逆流防止ダイオード及び
    点火用高電圧の進入を防ぐ漏洩防止ダイオード,又は逆
    流防止ダイオード及び上記点火コイルの二次巻線,を介
    して印加する電圧印加手段と、 上記逆流防止ダイオードの上記導電経路側電圧を分圧す
    る分圧手段と、 上記高電圧パルス印加後、上記分圧手段にて得られた分
    圧電圧の減衰特性に基づき、内燃機関の燃焼状態を検出
    する燃焼状態検出手段と、 を備え、上記高電圧パルス発生手段,電圧印加手段,分
    圧手段及び燃焼状態検出手段を、上記点火コイルの筐体
    内に収納したことを特徴とする多気筒内燃機関の燃焼状
    態検出装置。
  4. 【請求項4】 上記点火装置は、点火コイルを複数備え
    たディストリビュータレス型の点火装置であり、上記筐
    体は、該複数の点火コイルと、高電圧パルス発生手段
    と、複数の点火コイルに対応した複数の電圧印加手段及
    び複数の分圧手段と、各分圧手段にて得られた分圧電圧
    から内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と
    を収納したことを特徴とする請求項3に記載の多気筒内
    燃機関の燃焼状態検出装置。
  5. 【請求項5】 上記分圧手段は、一端を上記逆流防止ダ
    イオードに接続した小容量のキャパシタと一端を接地し
    た比較的大容量のキャパシタとを直列接続してなるコン
    デンサ分圧回路からなることを特徴とする請求項1〜請
    求項4にいずれかに記載の多気筒内燃機関の燃焼状態検
    出装置。
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