JPH0526097A - ガソリン機関の失火検出装置付き点火装置 - Google Patents
ガソリン機関の失火検出装置付き点火装置Info
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- JPH0526097A JPH0526097A JP19658991A JP19658991A JPH0526097A JP H0526097 A JPH0526097 A JP H0526097A JP 19658991 A JP19658991 A JP 19658991A JP 19658991 A JP19658991 A JP 19658991A JP H0526097 A JPH0526097 A JP H0526097A
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- ignition
- ignition coil
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P17/00—Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
- F02P17/12—Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
- F02P2017/125—Measuring ionisation of combustion gas, e.g. by using ignition circuits
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Testing Of Engines (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＤＬＩ式の点火装置において、装着およびメ
ンテナンスが容易な構成で、正確に失火が検出できる失
火検出装置の提供。上記に加えスパークプラグでの飛火
ミスの検出も行えるようにしたガソリン機関の飛火ミス
および失火検出装置付き点火装置の提供。 【構成】 失火検出装置付き点火装置は、電源２と、点
火コイル１と、スパークプラグ３と、点火コイルの一次
電流断続手段４とからなるＤＬＩ式点火装置において、
点火コイルの一次回路に一次電流の立ち上がり遅延回路
５を付設し、点火コイルの二次回路にダイオード６４と
コンデンサ６１からなるイオン電流電源６と、イオン電
流検出回路７とを取り付けた。また飛火ミスおよび失火
検出装置付き点火装置は、上記に加え、コンデンサ６１
の充電電流および放電電流の検出回路８を取り付けた。
ンテナンスが容易な構成で、正確に失火が検出できる失
火検出装置の提供。上記に加えスパークプラグでの飛火
ミスの検出も行えるようにしたガソリン機関の飛火ミス
および失火検出装置付き点火装置の提供。 【構成】 失火検出装置付き点火装置は、電源２と、点
火コイル１と、スパークプラグ３と、点火コイルの一次
電流断続手段４とからなるＤＬＩ式点火装置において、
点火コイルの一次回路に一次電流の立ち上がり遅延回路
５を付設し、点火コイルの二次回路にダイオード６４と
コンデンサ６１からなるイオン電流電源６と、イオン電
流検出回路７とを取り付けた。また飛火ミスおよび失火
検出装置付き点火装置は、上記に加え、コンデンサ６１
の充電電流および放電電流の検出回路８を取り付けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、点火コイルの二次電
圧を配電器を介さず直接スパークプラグに印加する、デ
ィストリビュータ・レス・イグナイタ（以下ＤＬＩとい
う）式の点火装置を用いたガソリン機関の失火検出に関
する。
圧を配電器を介さず直接スパークプラグに印加する、デ
ィストリビュータ・レス・イグナイタ（以下ＤＬＩとい
う）式の点火装置を用いたガソリン機関の失火検出に関
する。
【０００２】
【従来の技術】自動車エンジンなどのガソリン機関で
は、排気ガスの浄化および燃費向上の要求から、各気筒
毎に着火状態を検出し、全気筒の失火防止対策ができる
ことが要請されている。また失火検出装置として、従来
よりシリンダーブロックに穴を開け燃焼光センサを装着
したり、スパークプラグの取り付け座に圧力センサを取
り付けたり、点火回路のイオン電流を測定する方法が公
知である。
は、排気ガスの浄化および燃費向上の要求から、各気筒
毎に着火状態を検出し、全気筒の失火防止対策ができる
ことが要請されている。また失火検出装置として、従来
よりシリンダーブロックに穴を開け燃焼光センサを装着
したり、スパークプラグの取り付け座に圧力センサを取
り付けたり、点火回路のイオン電流を測定する方法が公
知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の失火検出方法に
おいては、センサの装着およびメンテナンスが面倒であ
り、実用性に乏しい欠点がある。またＤＬＩ式の点火装
置では、一次電流の通電開始時に発生する二次電圧で火
花放電が発生し、点火することを防止するため、二次回
路にダイオードまたはシリーズギャップを挿入し、イオ
ン電流を流すことができない。この発明の目的は、ＤＬ
Ｉ式の点火装置において、装着およびメンテナンスが容
易な構成で、正確に失火が検出できる失火検出装置の提
供にある。請求項２に記載の発明の目的は、上記に加え
スパークプラグでの飛火ミスの検出も行えるようにした
ガソリン機関の飛火ミスおよび失火検出装置付き点火装
置の提供にある。
おいては、センサの装着およびメンテナンスが面倒であ
り、実用性に乏しい欠点がある。またＤＬＩ式の点火装
置では、一次電流の通電開始時に発生する二次電圧で火
花放電が発生し、点火することを防止するため、二次回
路にダイオードまたはシリーズギャップを挿入し、イオ
ン電流を流すことができない。この発明の目的は、ＤＬ
Ｉ式の点火装置において、装着およびメンテナンスが容
易な構成で、正確に失火が検出できる失火検出装置の提
供にある。請求項２に記載の発明の目的は、上記に加え
スパークプラグでの飛火ミスの検出も行えるようにした
ガソリン機関の飛火ミスおよび失火検出装置付き点火装
置の提供にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明のガソリン機関
の失火検出装置付き点火装置は、電源と、点火コイル
と、スパークプラグと、点火コイルの一次電流断続手段
とからなり、電源から点火コイルの一次コイルに供給さ
れた一次電流の遮断により点火コイルの二次コイルに二
次電圧を発生させ、該二次電圧を直接スパークプラグに
印加する点火装置において、点火コイルの一次回路に一
次電流の立ち上がり遅延回路を付設し、点火コイルの二
次回路にダイオードとコンデンサからなるイオン電流電
源を設けるとともに、コンデンサの放電電流検出回路を
取り付けた。またこの発明のガソリン機関の飛火ミスお
よび失火検出装置付き点火装置は、電源と、点火コイル
と、スパークプラグと、点火コイルの一次電流断続手段
とからなり、電源から点火コイルの一次コイルに供給さ
れた一次電流の遮断により点火コイルの二次コイルに二
次電圧を発生させ、該二次電圧を直接スパークプラグに
印加する点火装置において、点火コイルの一次回路に一
次電流の立ち上がり遅延回路を付設し、点火コイルの二
次回路にダイオードとコンデンサからなるイオン電流電
源を設けるとともに、コンデンサの充電電流および放電
電流の検出回路を取り付けた。
の失火検出装置付き点火装置は、電源と、点火コイル
と、スパークプラグと、点火コイルの一次電流断続手段
とからなり、電源から点火コイルの一次コイルに供給さ
れた一次電流の遮断により点火コイルの二次コイルに二
次電圧を発生させ、該二次電圧を直接スパークプラグに
印加する点火装置において、点火コイルの一次回路に一
次電流の立ち上がり遅延回路を付設し、点火コイルの二
次回路にダイオードとコンデンサからなるイオン電流電
源を設けるとともに、コンデンサの放電電流検出回路を
取り付けた。またこの発明のガソリン機関の飛火ミスお
よび失火検出装置付き点火装置は、電源と、点火コイル
と、スパークプラグと、点火コイルの一次電流断続手段
とからなり、電源から点火コイルの一次コイルに供給さ
れた一次電流の遮断により点火コイルの二次コイルに二
次電圧を発生させ、該二次電圧を直接スパークプラグに
印加する点火装置において、点火コイルの一次回路に一
次電流の立ち上がり遅延回路を付設し、点火コイルの二
次回路にダイオードとコンデンサからなるイオン電流電
源を設けるとともに、コンデンサの充電電流および放電
電流の検出回路を取り付けた。
【０００５】
【発明の作用】この発明では、ＤＬＩ式の点火装置にお
いて、一次回路に一次電流の立ち上がり遅延回路を付設
して、一次電流の通電開始に発生する二次電圧のレベル
を低くする。同時に二次回路に数百ボルトの電圧でコン
デンサに充電するイオン電流電源を設ける。これによ
り、一次電流の通電開始時に二次電圧で火花放電が発生
することを防止する。イオン電流電源からは、着火、燃
焼が正常になされ、イオンが火花放電間隙に高密度で存
在しているときイオン電流が流れる。これに対し、失火
したときは、スパークプラグの火花放電間隙には、燃料
および空気の分子がそのままの状態で存在し、絶縁抵抗
が大きいため、イオン電流が生じない。このため、イオ
ン電流の有無より失火の検出が可能である。さらに、火
花放電時のコンデンサへの充電電流を検出し、この電流
が設定値以上のとき正常に火花放電が生じたと判別す
る。これにより飛火ミスの検出を行う。
いて、一次回路に一次電流の立ち上がり遅延回路を付設
して、一次電流の通電開始に発生する二次電圧のレベル
を低くする。同時に二次回路に数百ボルトの電圧でコン
デンサに充電するイオン電流電源を設ける。これによ
り、一次電流の通電開始時に二次電圧で火花放電が発生
することを防止する。イオン電流電源からは、着火、燃
焼が正常になされ、イオンが火花放電間隙に高密度で存
在しているときイオン電流が流れる。これに対し、失火
したときは、スパークプラグの火花放電間隙には、燃料
および空気の分子がそのままの状態で存在し、絶縁抵抗
が大きいため、イオン電流が生じない。このため、イオ
ン電流の有無より失火の検出が可能である。さらに、火
花放電時のコンデンサへの充電電流を検出し、この電流
が設定値以上のとき正常に火花放電が生じたと判別す
る。これにより飛火ミスの検出を行う。
【０００６】
【発明の効果】この発明では、全て電気回路で失火の判
別ができる。よって燃焼光センサ、圧力センサなどのセ
ンサの装着は不要であり、構成が簡潔でエンジンへの装
着性に優れる。また二次回路の高圧ダイオードまたはシ
リーズギャップが不要であり、実用性の高い失火検出装
置付きＤＬＩ式点火装置が得られる。さらに請求項２に
記載の発明では、上記失火検出装置をほぼそのまま利用
してスパークプラグの飛火ミスが検出でき、機関の運転
状態のより正確な検出が可能となる。
別ができる。よって燃焼光センサ、圧力センサなどのセ
ンサの装着は不要であり、構成が簡潔でエンジンへの装
着性に優れる。また二次回路の高圧ダイオードまたはシ
リーズギャップが不要であり、実用性の高い失火検出装
置付きＤＬＩ式点火装置が得られる。さらに請求項２に
記載の発明では、上記失火検出装置をほぼそのまま利用
してスパークプラグの飛火ミスが検出でき、機関の運転
状態のより正確な検出が可能となる。
【０００７】
【実施例】図１は、一次コイルＬ１および二次コイルＬ
２を備えた点火コイル１、バッテリーなどの電源２、気
筒に装着されたスパークプラグ３からなる内燃機関の点
火装置１００を示す。点火コイル１の一次回路１１に
は、前記電源２と、一次電流断続手段４と、一次電流の
立ち上がり遅延回路５とが接続されている。また点火コ
イル１の二次回路１２は、イオン電流電源回路６とイオ
ン電流検出回路７とが付設されるとともに、前記スパー
クプラグ３に接続されている。
２を備えた点火コイル１、バッテリーなどの電源２、気
筒に装着されたスパークプラグ３からなる内燃機関の点
火装置１００を示す。点火コイル１の一次回路１１に
は、前記電源２と、一次電流断続手段４と、一次電流の
立ち上がり遅延回路５とが接続されている。また点火コ
イル１の二次回路１２は、イオン電流電源回路６とイオ
ン電流検出回路７とが付設されるとともに、前記スパー
クプラグ３に接続されている。
【０００８】一次電流断続手段４は、スイッチング素子
４１およびシグナルジェネレータ４２からなり、エンジ
ンのクランク角およびスロットル開度を検出し、火花放
電時期がエンジンの負荷および回転速度に適応した点火
進角となるよう一次電流を断続する。
４１およびシグナルジェネレータ４２からなり、エンジ
ンのクランク角およびスロットル開度を検出し、火花放
電時期がエンジンの負荷および回転速度に適応した点火
進角となるよう一次電流を断続する。
【０００９】一次電流の立ち上がり遅延回路５は、ダイ
オード５１を介してコンデンサ５２と抵抗５３を並列接
続して成る。イオン電流電源回路６は、コンデンサ６１
とツェナーダイオード６２とを並列接続し、コンデンサ
６１とアースとの間に、コンデンサ６１の放電回路を構
成する抵抗６３とコンデンサ６１の充電回路を構成する
ダイオード６４とからなる。
オード５１を介してコンデンサ５２と抵抗５３を並列接
続して成る。イオン電流電源回路６は、コンデンサ６１
とツェナーダイオード６２とを並列接続し、コンデンサ
６１とアースとの間に、コンデンサ６１の放電回路を構
成する抵抗６３とコンデンサ６１の充電回路を構成する
ダイオード６４とからなる。
【００１０】この発明の失火検出装置の作用を、図２に
示す波形図とともに説明する。シグナルジェネレータ４
２は、に示す一次電流断続のためのパルス信号ａを出
力すると、スイッチング素子４１にの如く、なだらか
に立ち上がる信号ｂが入力する。スイッチング素子４１
のオン、オフにより、二次回路１２の点火コイル１には
に示す二次電圧が生じる。すなわち、前記パルス波ａ
の開始時点で発生する逆方向の二次電圧は、極めて低レ
ベルとなり、ＤＬＩ式イグナイタにおいて、点火タイミ
ング以外にスパークプラグ３で火花放電が発生すること
を防止するため二次回路１２に挿入される逆流防止のた
めの降圧ダイオードが不要にできる。パルス波ａの終了
時点で１０キロボルト以上の高電圧ｐにより火花放電が
開始し、これにつづき数百ボルトのレベルの誘導放電に
よるなだらかな電圧波形ｑが生じる。さらに誘導放電の
終了前に二次電圧は昇圧し始め、終了後にさらに昇圧し
てなだらかなピークを示したあと降圧する。
示す波形図とともに説明する。シグナルジェネレータ４
２は、に示す一次電流断続のためのパルス信号ａを出
力すると、スイッチング素子４１にの如く、なだらか
に立ち上がる信号ｂが入力する。スイッチング素子４１
のオン、オフにより、二次回路１２の点火コイル１には
に示す二次電圧が生じる。すなわち、前記パルス波ａ
の開始時点で発生する逆方向の二次電圧は、極めて低レ
ベルとなり、ＤＬＩ式イグナイタにおいて、点火タイミ
ング以外にスパークプラグ３で火花放電が発生すること
を防止するため二次回路１２に挿入される逆流防止のた
めの降圧ダイオードが不要にできる。パルス波ａの終了
時点で１０キロボルト以上の高電圧ｐにより火花放電が
開始し、これにつづき数百ボルトのレベルの誘導放電に
よるなだらかな電圧波形ｑが生じる。さらに誘導放電の
終了前に二次電圧は昇圧し始め、終了後にさらに昇圧し
てなだらかなピークを示したあと降圧する。
【００１１】火花放電が終了した後に、ツェナーダイオ
ード６２の導通電圧レベルでコンデンサ６１（イオン電
流電源回路６）に充電された電荷は、測定可能な時定数
に調整するため１メガオームに設定された抵抗６３およ
びスパークプラグ３の放電間隙を介して流れ、正常に着
火した場合と、失火したときとで図２のに示す如く電
流波形に差が生じる。すなわち、着火、燃焼がなされた
ときは、スパークプラグの浮遊静電容量を充電するため
のピーク電流ｒに続いて、なだらかに増減するイオン電
流ｓが検出されるが、失火したときは、ピーク電流ｒの
み流れ、イオン電流は流れない。イオン電流検出回路７
は、設定レベルｔ以上の電流をに示すパルスに変換し
て出力し、このパルス巾の大小で失火を検出する。
ード６２の導通電圧レベルでコンデンサ６１（イオン電
流電源回路６）に充電された電荷は、測定可能な時定数
に調整するため１メガオームに設定された抵抗６３およ
びスパークプラグ３の放電間隙を介して流れ、正常に着
火した場合と、失火したときとで図２のに示す如く電
流波形に差が生じる。すなわち、着火、燃焼がなされた
ときは、スパークプラグの浮遊静電容量を充電するため
のピーク電流ｒに続いて、なだらかに増減するイオン電
流ｓが検出されるが、失火したときは、ピーク電流ｒの
み流れ、イオン電流は流れない。イオン電流検出回路７
は、設定レベルｔ以上の電流をに示すパルスに変換し
て出力し、このパルス巾の大小で失火を検出する。
【００１２】図３は請求項２に記載の飛火ミスおよび失
火検出装置付き点火回路を示す。この実施例では、コン
デンサ６１の充電回路をなすダイオード６４とアースと
の間に抵抗６５を挿入し、電流検出回路８で前記イオン
電流（コンデンサ６１の放電電流）に加えて、火花放電
時の二次電圧によるコンデンサ６１の充電電流をも検出
するようにしている。この抵抗６５は、前記抵抗６３が
１メガオーム程度の大きい抵抗が使用されるのに対し、
１００オーム程度の小さい抵抗を用いる。
火検出装置付き点火回路を示す。この実施例では、コン
デンサ６１の充電回路をなすダイオード６４とアースと
の間に抵抗６５を挿入し、電流検出回路８で前記イオン
電流（コンデンサ６１の放電電流）に加えて、火花放電
時の二次電圧によるコンデンサ６１の充電電流をも検出
するようにしている。この抵抗６５は、前記抵抗６３が
１メガオーム程度の大きい抵抗が使用されるのに対し、
１００オーム程度の小さい抵抗を用いる。
【００１３】このコンデンサ６１の充電電流は、図４の
に示す如く、スパークプラグ３で火花放電が正常にな
されたときは電流波形ｕの如く２０〜３０ミリアンペア
の高いピーク電流が徐々に低減する波形となる。これに
対し、図５に示す如くスパークプラグ３の絶縁体３１の
表面にカーボンＣなどが付着するカーボン汚損が発生
し、このカーボンＣを介してスパークプラグ３の奥で火
花放電Ｓが生じた場合はつぎの様になる。
に示す如く、スパークプラグ３で火花放電が正常にな
されたときは電流波形ｕの如く２０〜３０ミリアンペア
の高いピーク電流が徐々に低減する波形となる。これに
対し、図５に示す如くスパークプラグ３の絶縁体３１の
表面にカーボンＣなどが付着するカーボン汚損が発生
し、このカーボンＣを介してスパークプラグ３の奥で火
花放電Ｓが生じた場合はつぎの様になる。
【００１４】たとえばカーボンＣの抵抗が１０メガオー
ムとして、この抵抗を介して放電すると、放電電圧が２
０キロボルトしても２ミリアンペアの電流しか流れな
い。よってたとえば１０ミリアンペアを判別の基準レベ
ルとして設定し、これ以上の電流が流れたときは正常に
火花放電がなされ、設定レベル以下の電流が流れたとき
は飛火ミスと判定する。
ムとして、この抵抗を介して放電すると、放電電圧が２
０キロボルトしても２ミリアンペアの電流しか流れな
い。よってたとえば１０ミリアンペアを判別の基準レベ
ルとして設定し、これ以上の電流が流れたときは正常に
火花放電がなされ、設定レベル以下の電流が流れたとき
は飛火ミスと判定する。
【００１５】また、点火コイル１の断線、一次回路１１
または二次回路１２の接続不良、電源２の電圧低下など
点火回路の故障または機能低下で火花放電が正常になさ
れない、いわゆる飛火ミスが発生したときは、二次電圧
は発生しないか、発生しても低いレベルである。このた
めコンデンサ６１の充電電流は全く流れないか、流れて
も電流波形ｖに示す如く、低いなだらかな波形となる。
二次回路１２にスパークプラグ３の絶縁破壊ができない
レベルの二次電圧が発生した場合、スパークプラグ３の
浮遊静電容量を充電するために流れる電流は、浮遊静電
容量が２０ピコファラッドであり、二次電圧が２０キロ
ボルトであったとすると４ミリアンペアである。よって
上記１０ミリアンペアの設定レベルで飛火ミスの判別が
可能となる。
または二次回路１２の接続不良、電源２の電圧低下など
点火回路の故障または機能低下で火花放電が正常になさ
れない、いわゆる飛火ミスが発生したときは、二次電圧
は発生しないか、発生しても低いレベルである。このた
めコンデンサ６１の充電電流は全く流れないか、流れて
も電流波形ｖに示す如く、低いなだらかな波形となる。
二次回路１２にスパークプラグ３の絶縁破壊ができない
レベルの二次電圧が発生した場合、スパークプラグ３の
浮遊静電容量を充電するために流れる電流は、浮遊静電
容量が２０ピコファラッドであり、二次電圧が２０キロ
ボルトであったとすると４ミリアンペアである。よって
上記１０ミリアンペアの設定レベルで飛火ミスの判別が
可能となる。
【００１６】この様にして、電流検出回路８でコンデン
サ６１への充電電流のレベルを測定し、実験または計算
により求めた基準値と比較することにより、スパークプ
ラグ３における飛火ミスが検出できる。よってスパーク
プラグ３における飛火ミスを検出したうえで、失火を検
出することにより、失火の原因をより正確に検出でき、
ガソリン機関の運転制御の質の向上に資することができ
る。
サ６１への充電電流のレベルを測定し、実験または計算
により求めた基準値と比較することにより、スパークプ
ラグ３における飛火ミスが検出できる。よってスパーク
プラグ３における飛火ミスを検出したうえで、失火を検
出することにより、失火の原因をより正確に検出でき、
ガソリン機関の運転制御の質の向上に資することができ
る。
【図１】この発明の失火検出装置を装着したガソリン機
関の点火回路図である。
関の点火回路図である。
【図２】失火検出装置の作動説明のための波形図であ
る。
る。
【図３】この発明の飛火ミスおよび失火検出装置付き点
火回路図である。
火回路図である。
【図４】飛火ミスおよび失火検出装置の作動説明のため
の波形図である。
の波形図である。
【図５】くすぶり状態を示すスパークプラグの要部断面
図である。
図である。
１ 点火コイル
２ 電源
３ スパークプラグ
４ 一次電流断続手段
５ 一次電流の立ち上がり遅延回路
６ イオン電流電源回路
７ イオン電流検出回路
８ 電流検出回路
１２ 二次回路
６１ コンデンサ
６２ ツェナーダイオード
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所
Ｇ０１Ｍ 15/00 Ｚ 7324−2Ｇ
(72)発明者 伊藤 康生
名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊
陶業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 電源と、点火コイルと、スパークプラグ
と、点火コイルの一次電流断続手段とからなり、電源か
ら点火コイルの一次コイルに供給された一次電流の遮断
により点火コイルの二次コイルに二次電圧を発生させ、
該二次電圧を直接スパークプラグに印加する点火装置に
おいて、 点火コイルの一次回路に一次電流の立ち上がり遅延回路
を付設し、点火コイルの二次回路にダイオードとコンデ
ンサからなるイオン電流電源を設けるとともに、コンデ
ンサの放電電流検出回路を取り付けたガソリン機関の失
火検出装置付き点火装置。 - 【請求項２】 電源と、点火コイルと、スパークプラグ
と、点火コイルの一次電流断続手段とからなり、電源か
ら点火コイルの一次コイルに供給された一次電流の遮断
により点火コイルの二次コイルに二次電圧を発生させ、
該二次電圧を直接スパークプラグに印加する点火装置に
おいて、 点火コイルの一次回路に一次電流の立ち上がり遅延回路
を付設し、点火コイルの二次回路にダイオードとコンデ
ンサからなるイオン電流電源を設けるとともに、コンデ
ンサの充電電流および放電電流の検出回路を取り付けた
ガソリン機関の飛火ミスおよび失火検出装置付き点火装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19658991A JPH0526097A (ja) | 1991-05-14 | 1991-08-06 | ガソリン機関の失火検出装置付き点火装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-109101 | 1991-05-14 | ||
| JP10910191 | 1991-05-14 | ||
| JP19658991A JPH0526097A (ja) | 1991-05-14 | 1991-08-06 | ガソリン機関の失火検出装置付き点火装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0526097A true JPH0526097A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=26448884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19658991A Pending JPH0526097A (ja) | 1991-05-14 | 1991-08-06 | ガソリン機関の失火検出装置付き点火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0526097A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6371078B1 (en) | 1999-08-23 | 2002-04-16 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Method of controlling a direct fuel injection engine and storage medium storing the same |
| US6505605B2 (en) | 2000-03-29 | 2003-01-14 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Control system for an internal combustion engine and method carried out by the same |
| US6512375B1 (en) | 1999-09-02 | 2003-01-28 | Ngk Spark Plug.Co., Ltd. | Method of detecting spark plug fouling and ignition system having means for carrying out the same |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP19658991A patent/JPH0526097A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6371078B1 (en) | 1999-08-23 | 2002-04-16 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Method of controlling a direct fuel injection engine and storage medium storing the same |
| US6512375B1 (en) | 1999-09-02 | 2003-01-28 | Ngk Spark Plug.Co., Ltd. | Method of detecting spark plug fouling and ignition system having means for carrying out the same |
| US6505605B2 (en) | 2000-03-29 | 2003-01-14 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Control system for an internal combustion engine and method carried out by the same |
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