JPH0815892A - フラッシュ定着用電子写真現像剤 - Google Patents

フラッシュ定着用電子写真現像剤

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JPH0815892A
JPH0815892A JP6146534A JP14653494A JPH0815892A JP H0815892 A JPH0815892 A JP H0815892A JP 6146534 A JP6146534 A JP 6146534A JP 14653494 A JP14653494 A JP 14653494A JP H0815892 A JPH0815892 A JP H0815892A
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JP
Japan
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toner
polyester resin
weight
developer
carrier
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JP6146534A
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English (en)
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Noboru Kawabata
昇 川端
Masaaki Ishiyama
雅章 石山
Noriyoshi Aii
紀善 相井
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリエステル系樹脂、着色剤、およびポリオレ
フィン系ワックスを0.5〜10重量%含有するトナー
と、ポリエステル系樹脂キャリアとからなるフラッシュ
定着用電子写真現像剤。 【効果】本発明における現像剤は、優れた耐久性を有
し、かつ、高品質の画像を印字することができる。ま
た、プラスチックによる擦りに対して強靭であり、バー
コードリーダー等で印字物を繰り返し読み取ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフラッシュ定着用電子写
真現像剤に関し、さらに詳しくは、フラッシュ光による
定着方式を採用している電子写真プリンタ、特に高速プ
リンタに好適な2成分系乾式現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プリンタにおいて、転写媒体上
のトナーを定着する方式のひとつにフラッシュ光による
ものがある。この方式は、転写媒体上のトナー像にキセ
ノンあるいはハロゲンガスの発光スペクトルを0.1〜
1(ミリ秒)という非常に短い時間照射し、200〜3
00(ジュール)の熱量を与えることによってトナーを
転写媒体上に定着するものである。
【0003】2成分系現像法においては、転写に先立っ
て、静電潜像形成媒体上の静電潜像にトナーを引き付け
る、いわゆるトナー現像を行うが、このトナー現像は、
トナーとキャリアとの摩擦によって生ずる静電気の力を
利用するから、トナーとキャリアとをよく摩擦させなけ
ればならない。
【0004】高速電子写真プリンタに適用する現像剤と
しては、ポリエステル樹脂系あるいはスチレン−アクリ
ル共重合樹脂系等が使用されているが、定着完了後の記
録紙上のトナーが無臭であるという点で、ポリエステル
樹脂系が有効である。しかしながら、軟化点の低い樹脂
を単独で使用すると、定着後にボイドが発生しやすい等
の欠点を有する。トナー組成中におけるポリエステル樹
脂を数種ブレンドすることにより、ボイドを解消するこ
とが可能となったが、定着後のトナー像の表面をプラス
チック等により擦りつけると、その際生じた摩擦熱によ
り、トナー像が容易に劣化してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の現像剤の上記欠点を解決し、プラスチック等による擦
りに対して、強靭で滑り性が良好なポリエステル系現像
剤、実用的には印字物をバーコードリーダー等で読み取
ることに繰り返し使用することが可能なポリエステル系
現像剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ポリエステル系樹脂、着色剤、およびポリ
オレフィン系ワックスを0.5〜10重量%含有するト
ナーと、ポリエステル系樹脂キャリアとからなるフラッ
シュ定着用電子写真現像剤を特徴とするものである。
【0007】本発明のフラッシュ定着用電子写真現像剤
(以下、現像剤という)を詳細に説明する。
【0008】本発明の現像剤は、トナーとキャリアの混
合物からなるもので、トナーとキャリアとが摩擦し合う
ことにより、トナーに一定の極性の電荷を保持すること
ができるものである。トナーとキャリアの混合比率は、
重量比で5:95〜20:80の範囲にあることが好ま
しい。
【0009】本発明のトナーは、ポリエステル系樹脂、
着色剤、およびポリオレフィン系ワックスを含有するも
のである。
【0010】本発明の現像剤のトナーにおけるポリエス
テル系樹脂は結着剤としての働きを有するものであり、
フラッシュ定着用に使用する樹脂としては、酸成分中の
80モル%以上がフタル酸ジカルボン酸からなる酸成分
と、アルコール成分中の80モル%以上がビスフェノー
ルAアルキレンオキサイド付加物からなるアルコール成
分から得られるポリエステル樹脂が好ましい。さらには
酸価が1〜20、水酸基価が10〜50、軟化点が80
〜140℃、ガラス転移点温度が60〜80℃、フロー
テスターによる100000ポイズ到達温度が90〜1
35℃のものが好ましく、またポリエステル樹脂の分子
量分布は、数平均分子量が3000〜4000、重量平
均分子量が10000〜100000、重量平均分子量
と数平均分子量の比が3〜30のものが好ましい。
【0011】本発明の現像剤のトナーにおける着色剤と
しては、カーボンブラック、例えばファーネスブラッ
ク、アセチレンブラック、チャンネルブラック等の他
に、キナクリド系やローダミン系の赤色色材、銅フタロ
シアニン系やトリフェニルメタン系の青色色材、ベンジ
ジン系の黄色色材などが使用できるが、これらに限られ
るものではない。
【0012】本発明の現像剤のトナーにおいてポリオレ
フィン系ワックスは離型剤として用いられ、ポリオレフ
ィン系ワックスを含有することによりプラスチック等に
対する擦りに対して強靭で滑り性が良好な現像剤を得る
ことができる。ポリオレフィン系ワックスとしては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、これらの共重合
物、あるいはこれらとブチレンなどの他の低分子オレフ
ィンモノマーとの共重合物などがあげられるが、ポリプ
ロピレン系ワックスが好ましい。これらのポリオレフィ
ン系ワックスは必要に応じて、末端にカルボキシル基な
どを付加して変性したり、酸化あるいは水素化してもよ
い。
【0013】ポリオレフィン系ワックスの分子量として
は、5000以下の低分子量のものが有効である。分子
量が大きくなると、樹脂との相溶性が悪化するため、印
字物の擦り耐性が低下する。また160℃における溶融
粘度が50〜300センチポイズと低いものが好まし
い。溶融粘度が高すぎる場合は通常分子量が大きいの
で、樹脂との相溶性が悪化するため、印字物の擦り耐性
が低下する。逆に溶融粘度が低すぎると、ポリオレフィ
ン系ワックス自体の擦り耐性への効果が発現しない。ま
た、軟化点が100〜160℃のものが好ましい。軟化
点が100℃より低いと、トナーのブロッキング現象を
引き起こし、160℃より高くなると、定着時にトナー
像の表面にハジケを生ずる現象がみられる。
【0014】本発明において使用するポリオレフィン系
ワックスとしては、市販のものを利用することができ、
具体的には、“ビスコール”550P、660P(以上
三洋化成工業社製)等が挙げられる。
【0015】ポリオレフィン系ワックスのトナー組成中
の含有量は、0.5〜10重量%であり、好ましくは1
〜5重量%である。0.5重量%未満では印字物の定着
性および擦り強度の向上が期待できず、10重量%を超
えると現像剤の流動性や帯電量の低下を招き、更には上
述したトナーのブロッキング現象を引き起こす。
【0016】本発明の現像剤のトナー組成としては、ト
ナー全体に対して上記ポリエステル系樹脂結着剤53〜
88重量%、着色剤としてカーボンブラック1〜5重量
%、低分子量ポリプロピレン系ワックスを0.5〜10
重量%、ニグロシン系染料、有機錯体などの正帯電性荷
電制御剤0.5〜2重量%、磁性体としてマグネタイト
微粒子10〜30重量%の混合割合が好ましく、更に、
必要に応じて流動化剤として疎水性シリカなどの無機微
粒子およびフッソ系樹脂などの有機微粒子を0.5〜2
重量%トナー外部に添加することができる。
【0017】本発明の現像剤のトナーの粒径としては、
平均粒径5〜20μmであることが好ましい。
【0018】一方、本発明におけるキャリアはポリエス
テル系樹脂キャリアであり、一般には磁性体を含有した
磁性体分散型のポリエステル系樹脂キャリアである。樹
脂キャリアの樹脂としてポリエステル系樹脂を使用する
ことによってトナー、キャリア間でのランニング中の劣
化(現像機内での攪拌によるトナーの粉砕によりキャリ
ア表面が劣化すると考えられる)が改善される。キャリ
アのポリエステル系樹脂としては、トナーに用いたのと
同様のポリエステル系樹脂を用いることができる。磁性
体分散型の樹脂キャリアは、磁性粉末が樹脂中に分散さ
れているために、従来の鉄粉やフェライトに比べてキャ
リアとしての磁気力は小さい。このため、マグネットロ
ーラー上でソフトで緻密な穂が形成されるために、感光
体潜像に対して均一に接触し、解像度が向上するなど高
い印字品質を得ることができる。また、磁性体分散型の
ポリエステル系樹脂キャリアの粒径を15〜60μmと
小さくすることにより、比表面積を大きくでき、トナー
との摩擦静電力が向上できるため、現像剤のトナー濃度
を高くすることができ、印字濃度を高くすることができ
る。
【0019】本発明におけるポリエステル系樹脂キャリ
アに含有される磁性体は、保磁力120Οe以下であ
り、かつ、飽和磁化79emu/g以下の磁気特性を有
することが好ましい。磁性体の保磁力が120Οeを超
える場合は、硬い穂となり画像の劣化を招く。また、磁
性体の飽和磁化が79emu/gをこえる場合、磁気ブ
ラシ中のキャリア同士の結束力が大きくなりすぎて、感
光体を強く摺擦して傷を入れたり、また、解像度の不
足、画質の低下やカブリが発生するなどの欠点がある。
【0020】本発明の現像剤のキャリア組成は、ポリエ
ステル樹脂結着剤、磁性体として四三酸化鉄などのマグ
ネタイト微粒子、アゾ染料のクロム錯体あるいは有機酸
の金属錯体などの負帯電性荷電制御剤、および分散性向
上剤として脂肪族炭化水素系の滑剤で構成されているこ
とが好ましい。更に、必要に応じて流動性向上剤として
疎水性シリカなどの無機微粒子を外添することができ
る。また、本発明のキャリアの成分割合は、キャリア全
体に対してポリエステル樹脂結着剤16〜39重量%、
磁性体60〜80重量%、負帯電性荷電制御剤0.5〜
2重量%、滑剤0.5〜2重量%の混合割合が好まし
く、更に、必要に応じて流動性向上剤を0.05〜1重
量%外添することができるが、特に0.1〜1重量%が
好ましい。
【0021】本発明の現像剤のキャリアの粒径として
は、平均粒径15〜60μmであることが好ましい。
【0022】本発明の現像剤は、例えば次の方法により
製造することができるが、これに限定されるものではな
い。
【0023】まず、ポリエステル樹脂と適当な顔料や染
料、および磁性体、低分子量ポリプロピレン系ワックス
を所定量混合し、溶融混練した後、室温まで冷却後粗粉
砕する。次に微粉砕し、風力分級により平均粒子径が5
〜20μmであるようなトナーを得る。
【0024】一方、ポリエステル樹脂と磁性体粉末、荷
電制御剤および滑剤を所定量混合し、溶融混練後、冷却
した後粗粉砕する。次に微粉砕後、風力分級により平均
粒子径15〜60μmのポリエステル系樹脂キャリアを
得る。
【0025】次に、トナーとキャリアとを、トナーとキ
ャリアの混合比が重量比で5:95〜20:80の範囲
になるように混合し、本発明の現像剤を得る。
【0026】本発明の現像剤は、いわゆる二成分系乾式
現像剤であり、フラッシュ定着用電子写真現像剤として
用いられる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0028】(実施例1) ポリエステル樹脂(原料酸成分:フタル酸ジカルボン酸85モル%,原料 アルコール成分:ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物85モル%,酸 価:3,水酸基価:41,軟化点:135℃,ガラス転移温度:65℃,フロー テスターによる100,000ポイズ到達温度:130℃,数平均分子量:34 00,重量平均分子量:92000,重量平均分子量と数平均分子量の比:27 .1) 74重量% 磁性体(マグネタイト) 20重量% 荷電制御剤(オリエント化学工業社製“ボントロン”N−01) 1重量% カーボンブラック 2重量% 低分子量ポリプロピレン(三洋化成工業社製“ビスコール”550P;分 子量:4000,160℃における溶融粘度:200cps,軟化点:50℃) 3重量% 以上の原料を混合し、溶融混練後、粉砕し、分級を行
い、平均粒子径8μmのトナーを得た。次に、このトナ
ーに1重量%に相当する疎水性シリカ粉末を添加混合し
た。
【0029】また、これとは別にキャリアとして、下記
の原料を上記と同様な手段で平均粒子径40μmのポリ
エステル系樹脂キャリアを調製した。
【0030】 ポリエステル樹脂(トナーで用いたものと同じ) 24重量% 磁性体(マグネタイト;保磁力:110Oe,飽和磁化:75emu/g) 73.5重量% 荷電制御剤(オリエント化学工業社製“ボントロン”S−34) 0.5重量% ワックス(日本精蝋社製“LUVAX”1151;融点105℃,分子量約7 00) 2重量% 更に、このキャリアに0.1重量%に相当する疎水性シ
リカ粉末を添加混合してポリエステル系樹脂キャリアを
得た。
【0031】このようにして得たトナーとポリエステル
系樹脂キャリアとを10:90の重量比に混合した現像
剤を調製し、高速電子写真プリンタ(東レエンジニアリ
ング社製;FP400)を用いて印字評価を行った。そ
の結果、文字のつぶれはなく、また解像度HA00DP
Iと良好であり、反射濃度は1.3以上の高濃度であ
り、白地汚れは0.010以下と非常に少なく、15×
11インチ幅の記録紙で20万枚まで極めて安定した印
字品質であった。また、感光体表面の損傷も殆どみられ
なかった。また、定着後の記録紙上のトナー像の表面を
プラスチックで擦りつけたが、トナー剥がれは生じず、
滑り性が良好であった。
【0032】(実施例2) ポリエステル樹脂(原料酸成分:フタル酸ジカルボン酸84モル%,原料 アルコール成分:ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物88モル%,酸 価:3,水酸基価:20,軟化点:100℃,ガラス転移温度:60℃,フロー テスターによる100,000ポイズ到達温度:95℃,数平均分子量:310 0,重量平均分子量:70000,重量平均分子量と数平均分子量の比:22. 6) 76重量% 磁性体(マグネタイト) 20重量% 荷電制御剤(オリエント化学工業社製“ボントロン”N−04) 1重量% カーボンブラック 2重量% 低分子量ポリプロピレン(三洋化成工業社製“ビスコール”660P;分 子量:3000,160℃における溶融粘度:70cps,軟化点:145℃) 1重量% 以上の原料を混合し、溶融混練後、粉砕し、分級を行
い、平均粒子径10μmのトナーを得た。次に、このト
ナーに0.8重量%に相当する疎水性シリカ粉末を添加
混合した。
【0033】このようにして得たトナーと実施例1で調
製したポリエステル系樹脂キャリアとを20:80の重
量比に混合した現像剤を調製し、高速電子写真プリンタ
(東レエンジニアリング社製;FP400)を用いて印
字評価を行った。その結果、実施例1と同様に良好な結
果が得られた。
【0034】(実施例3) ポリエステル樹脂(原料酸成分:フタル酸ジカルボン酸90モル%,原料 アルコール成分:ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物90モル%,酸 価:5,水酸基価:35,軟化点:140℃,ガラス転移温度:64℃,フロー テスターによる100,000ポイズ到達温度:135℃,数平均分子量:38 00,重量平均分子量:85000,重量平均分子量と数平均分子量の比:22 .4) 72重量% 磁性体(マグネタイト) 20重量% 荷電制御剤(オリエント化学工業社製“ボントロン”N−07) 1重量% カーボンブラック 2重量% 低分子量ポリプロピレン(三洋化成工業社製“ビスコール”660P;分 子量:3000,160℃における溶融粘度:70cps,軟化点:145℃) 5重量% 以上の原料を混合し、溶融混練後、粉砕し、分級を行
い、平均粒子径12μmのトナーを得た。次に、このト
ナーに2重量%に相当するフッソ系樹脂微粒子を添加混
合した。
【0035】このようにして得たトナーと実施例1で調
製したポリエステル系樹脂キャリアとを15:85の重
量比に混合した現像剤を調製し、高速電子写真プリンタ
(東レエンジニアリング社製;FP400)を用いて印
字評価を行った。その結果、実施例1と同様に良好な結
果が得られた。
【0036】(比較例1) ポリエステル樹脂(実施例1で用いたもの) 77重量% 磁性体(マグネタイト) 20重量% 荷電制御剤(オリエント化学工業社製“ボントロン”N−01) 1重量% カーボンブラック 2重量% 以上の原料を混合し、溶融混練後、粉砕し、分級を行
い、平均粒子径8μmのトナーを得た。次に、このトナ
ーに1重量%に相当する疎水性シリカ粉末を添加混合し
た。
【0037】このようにして得たトナーと実施例1で調
製したポリエステル系樹脂キャリアとを10:90の重
量比に混合した現像剤を調製し、高速電子写真プリンタ
(東レエンジニアリング社製;FP400)を用いて印
字評価を行った。その結果、現像剤の印字品質は良好で
あり、15×11インチ幅の記録紙で20万枚以上連続
印字を行なっても性能劣化が起こらず、特に反射濃度は
1.4以上の高濃度を示した。しかしながら、定着後の
記録紙上のトナー像の表面の滑り性が悪化したためか、
プラスチックによる擦り試験において摩擦熱によってト
ナーが再溶融し、白地部に筋を引く現象が生じた。
【0038】(比較例2) ポリエステル樹脂(実施例2で用いたもの) 62重量% 磁性体(マグネタイト) 20重量% 荷電制御剤(オリエント化学工業社製“ボントロン”N−04) 1重量% カーボンブラック 2重量% 低分子量ポリプロピレン(三洋化成工業社製“ビスコール”660P;分 子量:3000,160℃における溶融粘度:70cps,軟化点:145℃) 15重量% 以上の原料を混合し、溶融混練後、粉砕し、分級を行
い、平均粒子径8μmのトナーを得た。次に、このトナ
ーに1重量%に相当する疎水性シリカ粉末を添加混合し
た。
【0039】このようにして得たトナーと実施例1で調
製したポリエステル系樹脂キャリアとを10:90の重
量比に混合した現像剤を調製し、高速電子写真プリンタ
(東レエンジニアリング社製;FP400)を用いて印
字評価を行った。その結果、記録紙上のトナー像表面の
擦り強度は問題なかったが、現像剤を15×11インチ
幅の記録紙で1万枚連続印字すると、現像剤の帯電量や
流動性が初期印字時よりも低下し、トナーのブロッキン
グ現象が生じた。また、結着樹脂の減少により、画線部
の定着性が80%と低下した。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のごとく構成したので、下
記のように優れた効果を発揮するものである。
【0041】(1)ポリオレフィン系ワックスを含有す
るので、定着後のトナー像はプラスチックによる擦り試
験に耐え得る強度を有しており、バーコードリーダー等
で印字物を繰り返し読み取ることができる。
【0042】(2)トナーおよび樹脂キャリアともにポ
リエステル樹脂を採用しているため、定着後の記録紙上
のトナーに関してはスチレン−アクリル共重合樹脂使用
時と比較して無臭であり、作業環境の改善が期待でき
る。
【0043】(3)ポリエステル系樹脂キャリアを採用
するため、性能劣化が起こらず、繰り返し使用に耐える
現像剤である。
【0044】(4)キャリア中の磁性体の飽和磁化を7
9emu/g以下と小さくした場合には、感光体表面へ
の損傷を少なくすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/107 G03G 9/08 331 361 365 9/10 331

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系樹脂、着色剤、およびポ
    リオレフィン系ワックスを0.5〜10重量%含有する
    トナーと、ポリエステル系樹脂キャリアとからなるフラ
    ッシュ定着用電子写真現像剤。
  2. 【請求項2】 該ポリオレフィン系ワックスが、ポリプ
    ロピレン系ワックスであることを特徴とする請求項1記
    載のフラッシュ定着用電子写真現像剤。
  3. 【請求項3】 該ポリオレフィン系ワックスの分子量が
    5000以下であることを特徴とする請求項1記載のフ
    ラッシュ定着用電子写真現像剤。
  4. 【請求項4】 該ポリオレフィン系ワックスの160℃
    における溶融粘度が50〜300cpであることを特徴
    とする請求項1記載のフラッシュ定着用電子写真現像
    剤。
  5. 【請求項5】 該ポリオレフィン系ワックスの軟化点が
    100〜160℃であることを特徴とする請求項1記載
    のフラッシュ定着用電子写真現像剤。
  6. 【請求項6】 該ポリエステル系樹脂キャリアが、保磁
    力120Οe以下であり、かつ、飽和磁化79emu/
    g以下の磁気特性を有する磁性体を含有することを特徴
    とする請求項1記載のフラッシュ定着用電子写真現像
    剤。
JP6146534A 1994-06-28 1994-06-28 フラッシュ定着用電子写真現像剤 Pending JPH0815892A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6528221B2 (en) 2000-11-21 2003-03-04 Fujitsu Limited Flash fixing toner and fabrication method therefor
EP1199608A4 (en) * 1999-07-15 2004-11-17 Fuji Xerox Co Ltd TONER FOR ELECTROPHOTOGRAPHY AND IMAGE FORMING METHOD

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