JPH08158080A - 金属等加工物の洗浄方法及びその装置 - Google Patents
金属等加工物の洗浄方法及びその装置Info
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Abstract
取り状態等に影響なく、少量の洗浄液で経済的かつ環境
汚染の心配がなく完全洗浄が可能で、ライン化により洗
浄時間を短縮した洗浄装置。 【構成】 洗浄液5が充填される金属等加工物3が浸漬
及びシャワ−リングされる浸漬・シャワ−洗浄槽1と、
槽1に連接され減圧下で加熱蒸気を発生させる蒸気発生
タンク12及び前記加熱蒸気を加工物3の表面で凝縮液
化させ、その後減圧排気により加工物3に付着等してい
る洗浄液5aを蒸発させる蒸気洗浄・真空乾燥槽2と、
槽2における凝縮液を槽1のシャワ−6に供給する回収
循環管路27と、槽1の洗浄液5を再生純化してタンク
12に供給する再生純化管路33と、前記減圧排気用の
減圧管路7に設けた洗浄液回収装置10からなり、装置
10から管路33に回収管路を設ける、金属等加工物の
洗浄装置。
Description
入れ油等が付着している金属等加工物を洗浄する方法及
び装置に関する。
の浸炭処理、窒化処理等の熱処理に際して、その表面に
切削油等の加工油が付着していると、炉内雰囲気に乱れ
が生じたり、その他の原因により均一できれいな表面処
理が行われず、不良品が発生する等の問題がある。ま
た、前記熱処理後の焼入れ油の除去にも手数を要するも
のであった。
法(及び装置)として、水あるいは水蒸気、または界面
活性剤あるいはアルカリを含んだ水あるいは水蒸気を利
用して洗浄する方法、さらに油の付着した被処理物を容
器内で加熱し、該容器内に水または水蒸気を主とした洗
浄液を噴霧し、その後前記容器内を真空減圧して付着油
分を気化蒸発せしめる方法(特開平3−140485号
公報)が提案されている。
態にする第1工程と、該洗浄槽内の加工物に有機溶剤液
をシャワ−状に噴射する第2工程と、該洗浄槽内の加工
物を蒸気洗浄する第3工程と、洗浄槽内を再度真空にし
て加工物を乾燥する第4工程を順次行い、前記第1〜第
4工程を1回又は2回以上繰り返し、さらには前記第3
工程において前記洗浄槽を加熱する方法及び装置(特公
平5−77476号公報、特公平6−11435号公報
等)が提案されている。
ても、それぞれ所定の洗浄効果を得ることができるが、
本発明は、さらに洗浄する金属等加工物が複雑形状の場
合にも、あるいは段取り状態等に影響を受けることなく
完全洗浄が可能であり、しかも少量の洗浄液で経済的か
つ環境汚染の心配がなく、しかもライン化により洗浄時
間の短縮を図ることができる洗浄方法及びその装置を提
供することを目的とする。
成するため、最も、基本的かつ有効な洗浄方法である浸
漬洗浄を加え、さらにライン化を可能とし、しかも後工
程に行くにしたがって清浄度の高い洗浄液を使用して完
全な油分除去等の洗浄を行うものである。
工程、蒸気洗浄工程及び真空乾燥工程からなり、前記蒸
気洗浄工程で金属等加工物の表面で凝縮した洗浄液を回
収して前記浸漬洗浄工程と蒸気洗浄工程の間でシャワ−
洗浄を行うことを特徴とする方法である。
発明の蒸気洗浄工程において気化させられた洗浄液分を
前記浸漬洗浄工程の洗浄液を再生純化した清浄な洗浄液
で補充することを特徴とする方法である。
等加工物が浸漬及びシャワ−リングされる浸漬・シャワ
−洗浄槽と、該浸漬・シャワ−洗浄槽に連接され減圧下
で加熱蒸気を発生させる蒸気発生タンク及び前記加熱蒸
気を金属等加工物の表面で凝縮液化させ、その後減圧排
気により金属等加工物に付着している洗浄液を蒸発させ
る蒸気洗浄・真空乾燥槽と、該蒸気洗浄・真空乾燥槽に
おける凝縮液を前記浸漬・シャワ−洗浄槽のシャワ−に
供給する回収循環回路と、前記浸漬・シャワ−洗浄槽の
洗浄液を再生純化して前記蒸気タンクに供給する再生純
化管路と、前記減圧排気用の減圧管路に設けた洗浄液回
収装置とからなることを特徴とする装置である。
発明の洗浄液回収装置から前記再生純化管路に回収管路
を設けたことを特徴とする装置である。
ち、前扉4をあけて加工油等が付着した金属等加工物3
が浸漬・シャワ−洗浄槽1内のエレベ−タ(図示せず)
上に供給される。つぎにエレベ−タが下降させられて金
属等加工物3が洗浄液5中に浸漬される。
加熱し、さらに前記エレベ−タを揺動させるとよい。こ
の浸漬洗浄では、金属等加工物3が複雑形状の場合であ
ってもその外周全面に洗浄液5が接触させられて多くの
付着油分が除去される。
では後述する蒸気洗浄工程において金属等加工物の表面
で凝縮した清浄度の高い洗浄液によりシャワ−洗浄が行
われる。
れ、予めドレンタンク24に貯留されている清浄度の高
い洗浄液が開閉バルブ28を通り、オイルク−ラ29で
約50℃程度に冷却され、前記圧送ポンプ30、開閉バ
ルブ31を通ってシャワ−6に供給されてシャワ−洗浄
が行われる。このシャワ−洗浄工程により、前記浸漬洗
浄工程で洗い落とせなかった油分がさらに洗い落とされ
る。
工物は、中間扉11を開けて槽内搬送機構(図示せず)
によって蒸気洗浄・真空乾燥槽2に移送される。
ブ8及び22が開かれ、その結果、減圧管路7を介して
浸漬・シャワ−洗浄槽1及び蒸気洗浄・真空乾燥槽2内
が同じに減圧される。もっとも、前記金属等加工物の蒸
気洗浄・真空乾燥槽2への移送を大気圧下で行い、移送
後、蒸気洗浄・真空乾燥槽2を減圧してもよい。
・真空乾燥槽2へ移送されたら、中間扉11が閉められ
て蒸気洗浄・真空乾燥槽2内において蒸気洗浄及びその
後に真空乾燥が行われる。この蒸気洗浄における蒸気
は、蒸気発生タンク12で生成されている。
1がひらかれて常時減圧下に保持され、その内部には清
浄な洗浄液5aが充填され、該洗浄液5aは開閉バルブ
39を介して循環ポンプ15によってオイルヒ−タ13
に圧送され、130〜150℃に加熱保持されている。
気は、その蒸気圧と蒸気洗浄・真空乾燥槽2内との真空
度の差圧により、蒸気導入バルブ19から蒸気洗浄・真
空乾燥槽2内に導入される。
蒸気は、該蒸気洗浄・真空乾燥槽2内に移送されている
冷たい金属等加工物3の表面に接触して凝縮し、該凝縮
は金属等加工物3の温度が加熱蒸気の温度と同一に加熱
されるまで行われ、その間蒸気発生タンク12から加熱
蒸気が供給される。
金属等加工物3に付着した洗浄液を最も清浄度の高い洗
浄液5aで洗い落とすものである。そして、該蒸気洗浄
によって金属等加工物3の表面に凝縮した洗浄液5aは
開閉バルブ23を介してドレンタンク24に貯留され、
回収循環管路27を介してシャワ−6に供給され、前記
シャワ−洗浄に使用される。
た蒸気発生タンク12へは、再生液タンク36内に貯留
されている再生純化された清浄な洗浄液が開閉バルブ3
7、開閉バルブ38、循環ポンプ15及びオイルヒ−タ
13を介してバッチ毎に供給されて補充される。
バルブ19が閉じられ、蒸気洗浄・真空乾燥槽2内が開
閉バルブ22を介して真空ポンプ9によって真空減圧さ
れ、金属等加工物3に付着している洗浄液5aが蒸発乾
燥させられる。
圧管路7に設けられた洗浄液回収装置10で捕捉され、
開閉バルブ40を開いて回収管路46から再生純化管路
33に供給され、蒸気発生タンク12、あるいは開閉バ
ルブ42、回収循環管路27を介してシャワ−6に供給
され、再利用される。
浄・真空乾燥槽2の蒸気通路17には加熱蒸気が充満し
ており、そのインナ−シェル18も該加熱蒸気と同一温
度になっているため、金属等加工物3の表面から蒸発し
た洗浄液が前記インナ−シェル18の内面で再凝縮して
滴下等し、金属等加工物3に再付着等することがなく、
乾燥不良を発生させることがない。
燥槽2内が大気、あるいは不活性ガスで大気圧にもどさ
れ、出口扉26を開いて取り出され、つぎの熱処理工程
等へ移送される。
浄液5は、開閉バルブ34を介して洗浄液再生純化装置
35へ送られ、該洗浄液再生純化装置35において汚染
度が高くなった洗浄液5に含まれる油脂が分離されて廃
油の排出部43から排出され、清浄度の高い再生純化さ
れた洗浄液が再生液タンク36に貯留され、主に前記蒸
気発生タンク12に供給されて前記蒸気洗浄に使用され
る。
浄及び乾燥工程は実質的に変わるところはなく、この実
施例では洗浄サイクルの更なる短縮を図ることができ
る。
に説明する。図1は装置の概略回路図、図2は他の実施
例を示す装置の概略回路図、図3は蒸気洗浄・真空乾燥
槽部の縦断面及び概略回路図である。
2は該浸漬・シャワ−洗浄槽1に連接された蒸気洗浄・
真空乾燥槽である。
属等加工物3を送り込むための前扉4を有し、さらに内
部の略下半部には、例えば、炭化水素化合物等からなる
洗浄液5が充填され、図示しないが前記前扉4から送り
込んだ金属等加工物3を前記洗浄液5に浸漬するための
エレベ−タが設けられている。
図るため、必要に応じて洗浄液5を50℃以上に加熱す
る加熱装置を設け、さらには前記エレベ−タを揺動自在
に構成して洗浄液中で金属等加工物3を揺動させるとよ
い。
には、後に詳述するシャワ−洗浄のためのシャワ−6が
設けられ、さらにまた、内部を減圧するための減圧管路
7が開閉バルブ8を介して連結されている。
連結され、さらにその途中に後に述べる洗浄液回収装置
10、具体的には水冷コンデンサ等が設けられる。
扉11を介して連接される蒸気洗浄・真空乾燥槽2及び
蒸気発生タンク12について説明する。
と、該蒸気発生タンク12は、前記蒸気洗浄・真空乾燥
槽2の下部に設けられ、内部にはオイルヒ−タ13で1
30〜150℃に加熱された洗浄液5aが充填されてい
る。すなわち、図面実施例では、前記オイルヒ−タ13
と蒸気発生タンク12間に循環管路14が構成され、該
循環管路14に循環ポンプ15及び開閉バルブ39が設
けられている。
べると、該蒸気洗浄・真空乾燥槽2は、図3に示すごと
く、前記蒸気発生タンク12の上部から延長されたアウ
タ−シェル16と、該アウタ−シェル16の内部に適当
間隔の蒸気通路17をあけて支持したインナ−シェル1
8からなる二重構造に構成され、さらにインナ−シェル
18の上部には蒸気導入バルブ19が設けられる。図
中、20は該蒸気導入バルブ19のアクチュエ−タであ
る。
蒸気通路17の内部を減圧するための前記減圧管路7が
開閉バルブ21を介して連結され、また、インナ−シェ
ル18にはその内部を減圧するための前記減圧管路7が
開閉バルブ22を介して連結される。
開閉バルブ23を介してドレンタンク24に連通させら
れる。図中、25は前記アウタ−シェル16の外部を覆
う保温材、26は出口扉である。
燥槽2における凝縮液を前記浸漬・シャワ−洗浄槽1の
シャワ−6に供給する回収循環管路27が構成される。
前記開閉バルブ23及びドレンタンク24を含み、さら
に該ドレンタンク24から開閉バルブ28、オイルク−
ラ−29、圧送ポンプ30及び開閉バルブ31を経て構
成されている。
洗浄槽1の浸漬用の洗浄液5として補給等する場合に開
放する開閉バルブであり、その場合には前記開閉バルブ
31が閉じられる。
浄槽1の洗浄液5を再生純化して前記蒸気発生タンク1
2に供給する再生純化管路33が構成される。
漬・シャワ−洗浄槽1の底部から開閉バルブ34、洗浄
液再生純化装置35、再生液タンク36、開閉バルブ3
7、開閉バルブ38を介して前記オイルヒ−タ13と蒸
気発生タンク12間に構成された循環管路14の循環ポ
ンプ15の吸込み側に連結構成されている。
ブ40を介して回収管路46によって前記再生純化管路
33に連結される。図中、41は前記洗浄液回収装置1
0で回収された洗浄液を前記再生純化管路33を構成す
る循環ポンプ15部へ供給する際に閉じられる開閉バル
ブである。
要に応じて前記浸漬・シャワ−洗浄槽1へ通じるドレン
タンク24に供給する場合に使用する開閉バルブ、43
は洗浄液再生純化装置で分離された廃油の排出部、47
は通常は閉じられており、初期排気のために開かれる開
閉バルブである。
・真空乾燥槽2を蒸気洗浄槽2aと真空乾燥槽2bに分
離独立させたもので、洗浄サイクルの短縮化を図ること
ができる。図中、44は中間扉、45は減圧管路7との
間に設けられた開閉バルブである。
二重ジャケット構造とし、該ジャケット内に熱媒を通す
等して内壁を加熱することによって洗浄液再凝縮による
被洗浄物の乾燥不良を防止することができる。
い炭化水素系洗浄液を使用した場合にもトリクロルエチ
レンを使用した場合と同等、あるいはそれ以上の洗浄効
果が得られることが確認されたものである。
物の場合にも、あるいは段取り状態等に影響を受けるこ
となく完全洗浄が可能であり、しかも少量の洗浄液で経
済的かつ環境汚染の心配がなく、しかもライン化により
洗浄時間の短縮を図ることができる等の効果が得られ
る。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 浸漬洗浄工程、蒸気洗浄工程及び真空乾
燥工程からなり、前記蒸気洗浄工程で金属等加工物の表
面で凝縮した洗浄液を回収して前記浸漬洗浄工程と蒸気
洗浄工程間でシャワ−洗浄を行うことを特徴とする金属
等加工物の洗浄方法 。 - 【請求項2】 前記蒸気洗浄工程において気化させられ
た洗浄液分を前記浸漬洗浄工程の洗浄液を再生純化した
清浄な洗浄液で補充することを特徴とする請求項1記載
の金属等加工物の洗浄方法。 - 【請求項3】 洗浄液が充填され金属等加工物が浸漬及
びシャワ−リングされる浸漬・シャワ−洗浄槽と、該浸
漬・シャワ−洗浄槽に連接され減圧下で加熱蒸気を発生
させる蒸気発生タンク及び前記加熱蒸気を金属等加工物
の表面で凝縮液化させ、その後減圧排気により金属等加
工物に付着している洗浄液を蒸発させる蒸気洗浄・真空
乾燥槽と、該蒸気洗浄・真空乾燥槽における凝縮液を前
記浸漬・シャワ−洗浄槽のシャワ−に供給する回収循環
管路と、前記浸漬・シャワ−洗浄槽の洗浄液を再生純化
して前記蒸気発生タンクに供給する再生純化管路と、前
記減圧排気用の減圧管路に設けた洗浄液回収装置とから
なることを特徴とする金属等加工物の洗浄装置。 - 【請求項4】 前記洗浄液回収装置から前記再生純化管
路に回収管路が設けられた請求項3記載の金属等加工物
の洗浄装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31934994A JP3393519B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 金属加工物の洗浄方法及びその装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH08158080A true JPH08158080A (ja) | 1996-06-18 |
JP3393519B2 JP3393519B2 (ja) | 2003-04-07 |
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ID=18109167
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JP31934994A Expired - Lifetime JP3393519B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 金属加工物の洗浄方法及びその装置 |
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-
1994
- 1994-11-29 JP JP31934994A patent/JP3393519B2/ja not_active Expired - Lifetime
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