JPH081556U - ワイヤ切断スパーク加工装置 - Google Patents

ワイヤ切断スパーク加工装置

Info

Publication number
JPH081556U
JPH081556U JP002695U JP269596U JPH081556U JP H081556 U JPH081556 U JP H081556U JP 002695 U JP002695 U JP 002695U JP 269596 U JP269596 U JP 269596U JP H081556 U JPH081556 U JP H081556U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stand
cross beam
cross
cross slide
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP002695U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2587984Y2 (ja
Inventor
レーマン ハンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agie Charmilles New Technologies SA
Original Assignee
Agie Charmilles New Technologies SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agie Charmilles New Technologies SA filed Critical Agie Charmilles New Technologies SA
Publication of JPH081556U publication Critical patent/JPH081556U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587984Y2 publication Critical patent/JP2587984Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丈夫でコンパクトなワイヤ切断スパーク加工
装置を得る。 【構成】 三方を囲むU字状壁構体のU字の互いに対向
する側壁に段差を付け、U字のウェブ端壁を切欠き、最
頂部にクロスビームを固定し、このクロスビームの下面
及び上面にそれぞれクロススライド装置7,8 及び14,15
を設け、側壁1,3の段差頂面にワークピースクランプ装
置を設け、このワークピースクランプ装置の下側は使用
済ワイヤ電極及び誘電流体の収集コレクタとする空間を
生ずる構成とし、それぞれy1,y2 方向に移動可能なクロ
ス摺動キャリッジ8及び15に、下方加工ヘッド18及び19
を設け、加工ヘッド18及び19が互いに独立に任意の位置
をとることができるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、固定したワークピースを電気侵食ワイヤ切断装置に関するものであ り、ワイヤ案内を装備した加工ヘッドを、加工領域の両側で2個の平行平面に沿 って2個のクロススライド装置により動作させるとともに、ワークピースを、装 置の主フレームに対して静止したピラー上に配置及びクランプする。加工すべき ワークピースに溝孔切削し、所定経路に従って進行する加工領域に繰り出するワ イヤ電極は、同時に所定角度に従って加工平面に対して傾斜させる。
【0002】
【従来の技術】
既存のワイヤカットスパークエロージョン装置としては、2タイプある。即ち Cタイプ又はガントリータイプである。双方のタイプに関して、主フレームは、 誘電加工流体を溜めておく作業タンクを支持するスタンドにより構成する。また ピラーは、ワークピースクランプ装置を支持するようこのタンクの底部に取り付 ける。
【0003】 Cタイプの場合、垂直支柱をベースに堅固に連結し、それぞれ端部に加工ヘッ ドを支持する2個のアーム(又はブラケット)をこの垂直支柱の上方に取り付け る。下方アームを適当な高さに固定し、下方ヘッドをワークピースと作業タンク の底部との間の位置をとることができるようにし、また作業タンクの上方に延び る上方アームを垂直方向(z方向)に移動可能にし、上方加工ヘッドとワークピ ースとの間の距離を調整できるようにする。加工ヘッドと加工ピースとの間の相 対移動(x,y移動)は、例えばドイツ国特許第3524377 号(この場合ワークピ ースは可動である)に記載されているように、作業タンクの下方のスタンドに取 り付けたクロススライド装置により得られる。この装置は、支柱内に組み込むこ ともできる(この場合下方アームを可動とする)。ワイヤの傾斜(u,v軸線に 沿って上方ヘッドを移動させる)は、z軸線に沿って移動しまた加工ヘッドを支 持するサドルの端部においてまたはこの装置を支柱に取り付ける点において、上 方アームに取り付けた第2クロススライド装置により得られる。
【0004】 ガントリータイプにおいては、2個の支柱をスタンドの両側に建て、クロスビ ームに堅固に連結し、このクロスビームに上方アームを取り付け、加工領域及び 作業タンクの上方に懸架する。この上方アームは、(Cタイプの装置の大部分と 同じように)上方加工ヘッドとワークピースとの間の距離を調節するため垂直方 向に移動できるだけでなく、クロスビーム即ちx軸線に沿っても移動することが できる。ワークピースは、多くの場合少なくともy軸線に沿って移動可能である 。しかし、ワークピースが固定のガントリータイプのスパーク侵食ワイヤ装置は 既知である(フランス国特許第2099848 号の図1及び図2参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、既知のCタイプ又はガントリータイプの装置の場合(ワークピースが 固定であろうと、可動であろうと)、u,v運動はx,yクロススライド装置に 依存し、その移動振幅は、2個のクロススライド装置(x,y)及び(u,v) が並置されるとき制限を受ける(フランス国特許第2099848 号)。これらCタイ プ又はガントリータイプの装置のいずれも大きなテーパーを付けて加工すること ができない。即ち、クロススライド装置の振幅(u,v)が制限を受けるためで ある。ただし、2個の例外がある。特願昭61-117018 号には、この種の装置の構 造には触れていないが互いに独立に重ね合わせにした2個のクロススライド装置 について記載している。また以下に説明するドイツ国特許第3841314 号に記載の ものがある。
【0006】 ガントリー構造は、Cタイプの構造に比べて剛性及び安定性が高く、振動を受 けにくいことが知られているが、Cタイプの構造に比べると、ワークピースにア クセスしにくいという欠点がある。このため、ガントリータイプの装置には、着 脱自在の若しくは抜差自在の壁を有するタンク、又はスタンド内に降下可能なタ ンクを設けてワークピースを支持する作業テーブルをすっきりさせたり、ガント リー支柱に対して作業テーブルをシフトする手段を設けている(y軸線に沿うこ の相対移動は可動ガントリー又は作業タンク、ワークピース及びワークピースの クランプ装置を支持するサドル摺動キャリッジによって行う)。
【0007】 固定ワークピース及びスタンド内に降下可能な作業タンクを有するガントリー タイプの装置についてはドイツ国特許第3841314 号に記載されている。この装置 は、ガントリータイプの構造の剛性及び大きなテーパーを付ける加工が可能な互 いに独立に重ね合わせた2個のクロススライド装置を有するという利点を有する 。しかし、降下型タンクを収容するためのスタンド内の空間は、既知の装置に比 べて装置の床の占有空間を増大させ、このことは、特に、誘電液体及び使用した ワイヤ電極のための1個又はそれ以上のタンクをフレームスタンドの外側に配置 する必要があるため、コンパクトにできない点で欠点である。
【0008】 固定ワークピースのガントリータイプの装置の他の欠点は、フランス国特許第 2099848 号に記載されており、(x,y)装置に依存する(u,v)装置を使用 するC構造の装置の方がガントリー装置及び(x,y)装置に対して独立してい る(u,v)装置よりも支持を受けている。このようなことから、本願人は、既 知のCタイプ又はガントリータイプの装置の上述の欠点を持たない構造を模索す るに至った。
【0009】 本考案の目的は、これらの欠点を解決し、 - 機械的構造が簡単かつ丈夫で、特に重量のあるワークピースの精密加工が可能 であり、 - ワークピースの両側に配置し、互いに完全に独立した2個のクロススライド装 置を設け、ワイヤの傾斜角度に関して何ら制限がなくテーパーカット加工が可能 であり、 - 加工領域のすべての側面からワークピースにアクセスすることができ、加工領 域にはできるだけ妨害物がなく、同一寸法の既存の装置よりも相当大型の寸法の ワークピースの加工が可能であり、 - 既知のワイヤ電極切断装置よりも相当コンパクトであり、スタンドの底部まで の加工領域の下の領域全体を消費したワイヤ電極及び使用した誘電液体を収集す るのに利用することができ、 - 機械的連結手段によって連結しない「完全独立」クロススライド装置を有する ワイヤ電極切断装置を得るにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案は、作業タンク及び作業テーブルがなく、固 定のワークピースを加工するため、それぞれ電極ワイヤを案内し、電極間に加工 流体を噴射する加工ヘッドを担持する2個のアームを設け、前記アームを加工平 面の両側に配置した互いに独立の2個のクロススライド装置に取り付けたワイヤ 切断スパーク加工装置において、 - 互いに連結してU字状の一方の側面が開放した空間をなす垂直素子により構成 したスタンドと、 - このスタンドの一方又はそれ以上の素子に取り付けて双方のクロススライド装 置を支持するクロスビームと、 - 前記スタンドに直接取り付け、前記ワークピースのためのクランプ装置を支持 するピラーと、 - 前記クランプ装置によりスタンドの素子の下方において前記スタンド内部に配 置し、前記誘電加工流体及び使用したワイヤ電極を収集するコレクタと を具え、前記スタンドにより囲まれる空間を前記下方加工ヘッドから前記コレク タまで延在させ、またこの空間は空所にしたことを特徴とする。
【0011】 本考案の装置は、加工タンクがなく、また普通の作業テーブルがない。加工し た溝孔及び下側加工ヘッドに交差した後、ワイヤ電極の端部は直接コレクタに達 し、このコレクタの底部に堆積する。このことは装置を相当簡素化することがで きる。即ち、例えば、ワイヤを装置の後部に移送するのに必要なベルト装置又は 圧縮液体装置を設ける必要がなくなる。更に、このコレクタの容器は、誘電液体 をも収集し、特に、電極を冷却し、老廃物及び加工したワークピースからの切削 屑を除去するため2個の加工ヘッドの加工溝孔のノズルから噴射される誘電液体 を収集する。更に、このコレクタは、「汚濁物タンク」としても使用することが でき、作業タンクの排水設備を設ける必要がなくなる。
【0012】 装置スタンドの設計は、すべての側面を包囲し、テーブルによって頂部を覆う ケーソン構造にする必要はない。従って、使用した誘電加工液体及び使用したワ イヤ電極を収集することができる。よって、かさばらない構造にすることができ る。また誘電液体及び使用したワイヤ電極のための1個又はそれ以上の外部タン クを設ける必要もなくなる。緊締ピラーの表面と上方加工ヘッドとの間の領域全 体をワークピースが占めることができるようになる。三方の側面には側方障害物 はなく、加工ヘッドの移動は作業タンクの壁によって阻害されることはない。上 方アームはy軸線に沿って移動することができ、従って上方ヘッドはクロスビー ムに接近衝合することができる。このようにして、ワークピースのためのクラン ピング操作は極めて容易になり、所定寸法の装置に関して、同一寸法の既知の装 置よりも、相当丈高、幅広、長い長さのワークピースを加工することができるよ うになる。
【0013】 クロスビームは、着脱自在に又は着脱不能の、好適には対称的にスタンドの1 個又はそれ以上の素子に取り付ける。クロスビームにより下面にクロススライド 装置を支持するとき、肩部をスタンドの素子に設け、必要な部分を形成する。こ の構造は、1個又はそれ以上のガントリーにより構成し、きわめて丈夫にするこ とができる。スタンドは誘電流体を満たしたタンクも作業テーブルも支持しない 。従ってこの構造は、一層丈夫であり、かつ簡単である。更に、ワークピースは 固定であり、クロススライド装置のサドル摺動キャリッジは、重たいワークピー スを支持して移動する必要はない。従って加工の精度及び再現性は、ワークピー スの重量に無関係になる。更に、動作モードの大部分において、下方アームはク ロススライド装置のサドル摺動キャリッジの一方から水平に突出する。従って、 長い突出部はなくなる。このことにより、完全な剛性とカッティングにおける優 れた精度が得られる。
【0014】 更に、ガントリー構造は、完全な剛性だけでなく、装置のコストを増大させる ことなく、大きなz方向の移動を行うことができるという利点も得られる。
【0015】 作業タンクを排除できることも他の利点である。防水が不十分なタンクの開放 又は不慮の引き上げによる問題は回避できる。更に、タンクの排水及び充填(浸 漬加工中の)のための構成部材及びソフトウェアは必要でなくなる。
【0016】 しかし、特に、作業タンク内に収納した誘電浴の温度変化が装置のフレームに 不均一に伝導し、形状を制御不能に変形させることが知られている。これに対し 、本発明の実施例によれば、装置の底部をタンク又はコレクタ内に埋め込み、ワ イヤ電極及び使用した誘電流体の受け容器として作用させ、温度変動を均一に主 フレーム及び装置のすべての部分に伝導することができる。更に、空気を加工領 域にわたり自由に循環させることができる。即ち、テーブル又はタンクが空気の 流れを阻止しないためである。このことは、加工により発生する熱を放熱し、装 置の温度を均等にし、異なる膨張により生ずるワークピースと加工ヘッドとの相 対位置変化を回避することができる。従って加工の精度及び再現性が向上するこ とになる。
【0017】 下方加工ヘッドを軸線x1,y1 に沿って移動させるクロススライド装置は上方加 工ヘッドを軸線x2,y2 に沿って移動させるクロススライド装置に機械的に連結し ないため、ワイヤは実用的な任意の角度にして傾斜させることができる。上方加 工ヘッドを垂直軸線zに沿って移動させるよう設計したサドル摺動キャリッジを 、軸線x2,y2 に沿って水平方向に移動するクロススライド装置の上方サドル摺動 キャリッジに取り付ける。
【0018】 本考案の第1の実施例として、クロススライド装置を、上述のドイツ国特許第 3841314 号に記載のように、スタンドの2個の肩部に休止する単独の水平クロス ビームの上方及び下方に配置する。しかし、本考案はこの特別な構造に限定しな い。たの実施例においては、2個のクロスビームの各々をスタンドの素子に連結 してU字状のブランチを形成する。一方のクロスビームを肩部に固定し、下面に 下方アームのためのクロススライド装置を担持し、他方のクロスビームの上面に 上方アームのためのクロススライド装置を担持する。これと同一の構成は、1個 のクロスビームでも得ることができ、この場合、この1個のクロスビームに下方 アームのためのクロススライド装置を支持し、このクロススライド装置は、上方 アームをスタンドの素子に適当な高さに直接対向させて固定することを意図する 。上述の2個のクロスビームはスタンドの2個の互いに隣接する素子に固着し、 一方の素子に下方アームのためのクロススライド装置を支持し、他方の素子に上 方アームのためのクロススライド装置を支持する。代案として、下方アームのた めのクロススライド装置を担持するクロスビームを、U字状のブランチをなすス タンドの一方の素子に固着し、これに隣接する部分を***させ、上方アームのた めのクロススライド装置を直接担持する。
【0019】 クロススライド装置のクロスビーム及び構成部材は、モジュラー構成とし、異 なる寸法又は材料の他のものと交換可能にする。スタンドは、単独の構成又は幾 つかの部分により溶接して全体として堅固な構成とする。構成部分は必ずしも直 交させる必要はなく多少開いたU字状をなすようにする。また構成部分は種々の 形状にし、また異なるカラー、肩部、端縁等を使用することができる。クロスス ライド装置は既知の設計のものとすることができ、長期間の耐久性を示し、例え ばニードルタイプのニードルゲージ、機械的、液圧的又は空気的ドライブ、摺動 レール及びサドル摺動キャリッジ、必要に応じて調整可能なキャリッジ及びトラ ックを装備した予張力W字状案内路のような高精密移動を行えるようにする。こ のようの装備には、すべての軸に衝突防止装置を装着し、例えば数10キログラム よりも大きい異常な力を検出するようにする。各キャリッジ又はサドル摺動キャ リッジの実際の位置は、サドル摺動キャリッジの移動させる各ボルトの端部に配 置した角度エンコーダにらり決定することができる。しかし、ワークピースをス ライスする経路を精密に決定することができる精密デジタル(オプティカル)リ ニアガイドによってワークピースに直接レベル合わせすると好適である。更に、 この位置補正のための、例えば座標x1,y1,x2, 及びy2 の位置をレーザで精密に 測定することによるソフトウェアを装置の自動補正のためのカスタマイズしたソ フトウェアプログラムとともに使用する。
【0020】 使用したワイヤ電極を断片にカットしたり、クリンプしたり、カールしたりす くための実際的に広く使用されている装置を下方アーム又は加工ヘッドに固定す ることができる。
【0021】 特に、好適な実施例は以下の通りである。即ち、 - 加工領域を、加工ヘッドの移動を動作させる機械的装置から遮蔽し、特に、端 部に加工ヘッドを支持するアームのみを通過させる隔壁により遮蔽する。この隔 壁はスタンドの背後で***する他の壁に連結し、ダブルキュービクルの一部をな すようにすることもできる。
【0022】 横方向又は垂直方向に摺動する部分を有する高い壁により構成したキュービク ル又はブロックを装置構造体の周りに設置し、所要に応じて誘電回路の一部の周 りも包囲し、パルス発生器及び数値制御ユニットを収容する電気キャビネットを 包囲するとよい。キュービクルには、数個の又は全部の壁が全高を変更可能なも のにより構成するとよい。 - この場合、タンクは、ワイヤ電極及び使用した誘電流体のための受け容器とし て使用し、このタンク内にスタンドの底部を埋め込み、誘電流体供給回路装置、 このタンク、並びにパルス発生器及び数値制御ユニットを含む電気キャビネット 等の装置の他の構成部材は、同一のシャーシ又は「パレット」に設置する。装置 の種々の構成部材は、製造中に同時に一体に組み付けると装置の設置が極めて容 易になる。同様に、輸送にも極めて都合がよい。またランニングコストも低減し 、また同様の既知の装置よりも設置面積を極めて小さくすることができる。
【0023】 以下に図面につき本考案の好適な実施例を説明するが、以下の説明は単なる実 施例に過ぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができること勿論で ある。
【0024】 図1に示す本考案の装置の主フレームは、互いに直交する側面1、2、3より なるベースによって構成する。側面1、3は、それぞれ肩部4、5を有し、これ ら肩部にクロスビーム6を休止させる。側面2は、肩部を有する側面1及び3よ りも短くし、交差運動装置を配置するのに十分な空間を生ずるようにし、この交 差運動装置は、キャリッジ7、8及び下方アーム9により構成する。ベースは、 Rhenocast (ゲオルク フィッシャ社によるポリマー化コンクリートの登録商標 名)により構成する。不変性、防錆効果があり、熱的及び電気的な絶縁体として も作用するこの不変性材料は、この用途に最適である。即ち、ベースは、使用誘 電液体及び下方の加工ヘッド18から導出する帯電電極に接触するためである。こ の材料の密度は、熱膨張係数が12μm/degree/mn のスチールの密度の3分の1で ある。しかし、このベースは、この用途のための他の既知の材料例えば、鋳鉄、 ろう付けスチール、液圧コンクリートセラミック等により製造することもできる 。肩部4、5における窪み10、11には、サドル摺動キャリッジを動作させ、クロ スビーム6の下面(図1には見えない)に取り付けた移動ボルトを収容する。
【0025】 このクロスビーム6は矩形の中空体とする。このクロスビームは、肩部4、5 における対応の窪みに掛合する既知の緊締素子30、31、32、33(この緊締素子33 は図1には見えない)により固定する。クロスビームには4個のレールを設け、 クロスビーム6の上面に沿ってレール12、13及び下面に沿ってレール22、23を設 け、図1にはレール12のみが見える。これらレールは、プレストレスを与えた隆 起V字状断面をしており、中心の突出部分24、25の両側面でクロスビームの上面 に取り付ける(レール12、13の場合)。これらレールは、軸線x2に沿ってサドル 摺動キャリッジ14を案内し、サドル摺動キャリッジ7を軸線x1に沿って案内する 。同一交差移動装置のこれら案内及び2個のサドル摺動キャリッジ間の案内は、 プレストレスを与え、ニードルケージを設けた「V」字タイプとする。これら2 個のサドリ摺動キャリッジ7、14の各々は、それぞれサドル摺動キャリッジ8、 15と相互作用し、軸線x1、x2上でこれら軸線に直交する方向に移動できるように する。
【0026】 サドル摺動キャリッジ8には下方アーム9を突出させ、この下方アーム9によ り下方加工ヘッ18を支持する。ベローズ37により、加工ヘッドから噴出し、加工 領域を冷却しまた電気的侵食により生ずる老廃物を除去する加工液体から下方ア ーム9を遮蔽する。
【0027】 サドル摺動キャリッジ15には、上方アーム(図1には見えず)を突出させ、ま た図1にはカバー部分のみが見える既知の種類の装置20を収納する垂直部分16を 担持する。垂直部分16により上方加工ヘッド19を軸線zに沿って配置したラック に沿って摺動するよう動作させる。この垂直部分には、更に、種々のワイヤ電極 供給機構を支持する。
【0028】 クロスビーム6及びキャリッジ7、8、14、15は鋳鉄により形成する。しかし 、これら部材はこのために他の既知の材料例えば、はんだ付けスチール、鋳鉄、 セラミック等により形成することもできる。
【0029】 2個の花崗岩製のピラー17、21を、肩部4、5の下方に位置する側面1、3の 上面に6個の素子34により取り付ける。ピラーには、既知のタイプのクランプ装 置の構成部材を支持するに適したレールを嵌合する。図示の実施例の場合、CT 1000システムの溝付きレール35、36とする。
【0030】 透明の可動保護壁49により、タンク45の底部と加工ヘッド18との間にセットし 、使用済のワイヤを集積する領域50の側方を閉鎖する。
【0031】 サドル摺動キャリッジ7、8及び14、15を構成する2個の交差運動装置の動作 を図2及び図3にそれぞれ示す。サドル摺動キャリッジ7、8、14及び15を駆動 する若干の素子が図面には見える。
【0032】 上述の案内レール12、13、22、23の各々は、サドル摺動キャリッジ7、14(図 面には見えない)の下側面における***中心部分25の両側の面でサドル摺動キャ リッジ7、14に沿ってサドル摺動キャリッジ7の上面に設置したV字状のレール (図面では見えない)に掛合する。
【0033】 同様に、2個の***したV字状の側方トラックを支持する中心突出部分が、サ ドル摺動キャリッジ14の上面及びサドル摺動キャリッジ7の下面に沿って見える 。これらトラック(図面では見えない)は、サドル摺動キャリッジ8の上方部分 及びサドル摺動キャリッジ15の下方部分に沿う溝内に側方に取り付ける。
【0034】 ニードルケージは、***したトラック12、13、22、23と、これらトラックに掛 合し、サドル摺動キャリッジ8、15を案内するレール間及びサドル摺動キャリッ ジ7、14上に位置する埋め込みレールとの間にセットする。これらトラックに沿 うサドル摺動キャリッジ7、8、14及び15の各々の移動は、ベルトによりモータ に連結したねじ、サドル摺動キャリッジ14及び7のためのボルト28、29及びモー タ40、41(図2に見えている)、サドル摺動キャリッジ15及び8のためのボルト 38、39及びモータ42、43(図3に見えている)により動作させる。これらモータ 40、41はクロスビーム6内に収納する。これらモータ40、43は、装置の数値制御 装置により制御する。このようにして、サドル摺動キャリッジ7、14は、それぞ れクロスビーム6の下方及び上方でフロント平面に平行に軸線x1,x2 に沿って横 方向に移動するとともに、サドル摺動キャリッジ8、15は、それぞれ装置のフロ ント平面に沿ってキャリッジ7の下方で軸線y1に沿って、またサドル摺動キャリ ッジ14に上方で軸線y2に沿って軸線x1,x2 に直交する方向に移動する。
【0035】 このようにして、加工ヘッド18、19は、ワークピースに対してそれぞれ独立的 に任意の位置をとることができる。高さ400mm のワークピースにおいてワイヤを 30°以上傾けることができる。下方加工ヘッドの横方向移動は、ベースの側面1 、3の内面によってのみ制限される。上方加工ヘッド19の横方向移動はクロスビ ームの長さによってのみ制限される。加工ヘッド18、19の軸線y1、y2に沿う移動 は加工ヘッド19の厚さ及びサドル摺動キャリッジ16の厚さによってのみ制限され る。
【0036】 図示の実施例では、2個の交差移動装置7、8及び14、15は同一である。x、 yに沿う移動はそれぞれ400mm 及び250mm である。これにより、400mm の高さ、 250mm の長さ、500mm の幅、及び500Kg の重量のワークピースを加工することが できる。
【0037】 図2、図3に示すように、装置のベース及び誘電液体を供給及びリサイクリン グするに必要な構成部材例えば、フィルタバッテリ44、通気装置48はタンク45に 収納する。このタンク45、インパルス発生器を収納するスイッチキャビネット46 及び数値制御装置は共通のパレット47に取り付ける。
【0038】 この装置は、実際的に極めてコンパクトである(3m2)。この装置は1.8m×1.6m のフロア領域及び2.23m の高さを占める。
【0039】 2個のリニアな光学ゲージ50、51はクロスビーム6の後部に見える。これら光 学ゲージにより各サドル摺動キャリッジをワークピースのレベルで正確に位置決 めすることができ、ワークピースにおける有効な切断経路を精密に決定すること ができる。圧力センサ(図面には見えない)によりフラッシング圧力に関する情 報を供給する。
【0040】 更に、長さ60mmのワークピースは、直径が0.3 mmのラミネートワイヤによって 250mm/min の速度で加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置の主フレームの正面からの斜視図
である。
【図2】スイッチキャビネット及び数値制御装置を含む
すべての構成部材を単独のパレットに配置した装置の変
更例の斜視図である。
【図3】図2の装置の後面からの斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3 側面 4,5 肩部 6 クロスビーム 7,8,14,15 キャリッジ 9 下方アーム 10,11 窪み 12,13,22,23,35,36 レール 17,21 ピラー 18,19 加工ヘッド 24,25 突出部分 28,29,38,39 ボルト 30,31,32,33 緊締素子 37 ベローズ 40,41,42,43 モータ 44 フィルタバッテリ 45 タンク 46 スイッチキャビネット 47 パレット 48 通気装置 49 可動保護壁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業タンク及び作業テーブルがなく、固
    定のワークピースを加工するため、それぞれ電極ワイヤ
    を案内し、電極間に加工流体を噴射する加工ヘッドを担
    持する2個のアームを設け、前記アームを加工平面の両
    側に配置した互いに独立の2個のクロススライド装置に
    取り付けたワイヤ切断スパーク加工装置において、 - 互いに連結してU字状の一方の側面が開放した空間を
    なす垂直素子により構成したスタンドと、 - このスタンドの一方又はそれ以上の素子に取り付けて
    双方のクロススライド装置を支持するクロスビームと、 - 前記スタンドに直接取り付け、前記ワークピースのた
    めのクランプ装置を支持するピラーと、 - 前記クランプ装置の下方のスタンド素子の下方におい
    て前記スタンドの内側に配置し、前記誘電加工流体及び
    使用したワイヤ電極を収集するコレクタとを具え、前記
    スタンドにより囲まれる空間を、前記下方加工ヘッドか
    ら前記コレクタに達する空所としたことを特徴とするワ
    イヤ切断スパーク加工装置。
  2. 【請求項2】 前記2個のクロススライド装置は互いに
    重ね合わせにし、水平クロスビームの両側で前記スタン
    ドの素子に強固に取り付けてガントリーをなす構成とし
    た請求項1記載のワイヤ切断スパーク加工装置。
JP1996002695U 1991-05-31 1996-04-08 ワイヤ切断スパーク加工装置 Expired - Lifetime JP2587984Y2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH1622/91-9 1991-05-31
CH1622/91A CH684882A5 (fr) 1991-05-31 1991-05-31 Machine d'électroérosion à fil avec guide-fil mobiles dans deux plans horizontaux.
CH01622/91-9 1991-05-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH081556U true JPH081556U (ja) 1996-11-05
JP2587984Y2 JP2587984Y2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=4214751

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140696A Pending JPH0655355A (ja) 1991-05-31 1992-06-01 ワイヤ切断スパーク加工装置
JP1996002695U Expired - Lifetime JP2587984Y2 (ja) 1991-05-31 1996-04-08 ワイヤ切断スパーク加工装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140696A Pending JPH0655355A (ja) 1991-05-31 1992-06-01 ワイヤ切断スパーク加工装置

Country Status (5)

Country Link
JP (2) JPH0655355A (ja)
KR (1) KR950011669B1 (ja)
CN (1) CN1037946C (ja)
CH (1) CH684882A5 (ja)
RU (1) RU2071884C1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0613707U (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 紀伊産業株式会社 レフィル容器

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19782278T1 (de) * 1997-06-26 2000-05-25 Mitsubishi Electric Corp Elektrische Drahtentladungs-Bearbeitungsvorrichtung
CN101224518B (zh) * 2008-01-28 2010-04-14 顾元章 一种双三维位置坐标系线切割放电加工装置
CN102873414B (zh) * 2012-10-30 2015-12-09 安徽白兔湖动力有限公司 曲轴加工断钻头处理电火花机床
CN103934526B (zh) * 2014-05-09 2017-04-05 苏州中谷机电科技有限公司 一种大型圆环工件加工用线切割机床及其加工方法
CN106624224B (zh) * 2017-02-28 2018-06-01 苏州哈工乔德智能装备有限公司 一种稳定型线切割机
CN108296579A (zh) * 2018-01-18 2018-07-20 宋玉鹏 电火花加工中心机床
CN110405296A (zh) * 2019-07-30 2019-11-05 南通盟鼎新材料有限公司 一种一体式人造大理石线切割机床
CN111112768A (zh) * 2020-01-16 2020-05-08 浙江工业大学 一种用于液氮氛围切割焊接接头的夹持和定位装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS624526A (ja) * 1985-06-28 1987-01-10 Inoue Japax Res Inc 放電加工装置
JPH0373222A (ja) * 1988-12-08 1991-03-28 Sassovia Werkzeug Mas Fab Gmbh ワイヤ放電加工機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3464708D1 (en) * 1983-05-17 1987-09-17 Inoue Japax Res Tw-edm method and apparatus with a ferromagnetic wire electrode
JPS61117018A (ja) * 1984-11-12 1986-06-04 Inoue Japax Res Inc ワイヤカツト放電加工装置
DE3524377A1 (de) * 1985-07-08 1987-01-15 Agie Ag Ind Elektronik Elektroerosions-schneidmaschine in c-gestell-bauweise
CH673001A5 (ja) * 1986-10-24 1990-01-31 Mitsubishi Electric Corp
CH670590A5 (ja) * 1987-04-03 1989-06-30 Charmilles Technologies
JPH02139127A (ja) * 1988-11-15 1990-05-29 Mitsubishi Electric Corp ワイヤ放電加工装置
JP2735633B2 (ja) * 1989-07-27 1998-04-02 株式会社放電精密加工研究所 ワイヤカット放電加工機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS624526A (ja) * 1985-06-28 1987-01-10 Inoue Japax Res Inc 放電加工装置
JPH0373222A (ja) * 1988-12-08 1991-03-28 Sassovia Werkzeug Mas Fab Gmbh ワイヤ放電加工機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0613707U (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 紀伊産業株式会社 レフィル容器

Also Published As

Publication number Publication date
CN1079683A (zh) 1993-12-22
KR950011669B1 (ko) 1995-10-07
CH684882A5 (fr) 1995-01-31
RU2071884C1 (ru) 1997-01-20
KR920021246A (ko) 1992-12-18
JPH0655355A (ja) 1994-03-01
CN1037946C (zh) 1998-04-08
JP2587984Y2 (ja) 1998-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5911888A (en) Structure for EDM machine
JP3821429B2 (ja) 工作機械、特に切削放電加工機ならびにモジュール・セット
CN100404190C (zh) 激光加工机中的喷嘴交换盒
US5117552A (en) Machining center
JP4763938B2 (ja) 工作機械
FI101946B (fi) Alumiinilevyjen hitsausmenetelmä ja menetelmällä valmistettu LNG-pallo tankki tai vastaava
EP0835171A1 (en) Method and apparatus for laser processing
JPH081556U (ja) ワイヤ切断スパーク加工装置
US5786557A (en) Electroerosion machine with a frame with a new structure
US5756953A (en) Electroerosion machine for wire cutting a stationary workpiece
JPH0716826B2 (ja) ワイヤ放電加工機
JPH07251386A (ja) 特にプリント回路基板のための機械式板加工用マシン
US7534078B1 (en) Consistent rigidity construction arrangement for a machine tool
CA2213326A1 (en) Machine tool module with cutting tool and superimposed workpiece-carrying platen
US5410119A (en) Thermostable wire cutting electro-erosion machine
EP2010860B1 (en) Coordinate measuring machine
JPH02243258A (ja) 門形平面研削盤
JPH08206935A (ja) 工作機械のベッド
US6113324A (en) Workpiece machining device
CN214816222U (zh) 一种直线焊接机
CN108556063A (zh) 一种工件移动式定梁水切割机
CN104625390A (zh) 贯流风叶焊接成型机
JP3368584B2 (ja) ワイヤ放電加工装置
KR100729473B1 (ko) 3축집적구조를 갖는 머시닝센터
CN215357221U (zh) 一种床身式加工中心

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071023

Year of fee payment: 9