JPH08154164A - 画像データ送信装置 - Google Patents

画像データ送信装置

Info

Publication number
JPH08154164A
JPH08154164A JP6294369A JP29436994A JPH08154164A JP H08154164 A JPH08154164 A JP H08154164A JP 6294369 A JP6294369 A JP 6294369A JP 29436994 A JP29436994 A JP 29436994A JP H08154164 A JPH08154164 A JP H08154164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resolution
data
reading
image data
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6294369A
Other languages
English (en)
Inventor
Bunji Nakayama
文治 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6294369A priority Critical patent/JPH08154164A/ja
Publication of JPH08154164A publication Critical patent/JPH08154164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、相手先ファクシミリ装置が
再現可能な最大の解像度により画像情報を伝送可能であ
って、しかも、相手先ファクシミリ装置に必要な最小の
解像度により通信時間の短縮が可能なファクシミリ部を
有する画像データ送信装置を提供することにある。 【構成】この発明の画像データ送信装置2は、受信能力
データ記憶手段212に記憶されている送信先の受信能
力データに基づいて、送信対象物の情報を読み取り、送
信先から応答される受信能力データと受信能力データ記
憶手段に記憶されている送信先の受信能力データとを比
較し、比較結果に応じて読み取られた送信対象物の画像
情報の解像度を変更できる。従って、送信のために読み
取られた画像情報の解像度が、相手先ファクシミリ装置
が受信可能な解像度により再度解像力を変換する処理が
低減され、画質が劣化されることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スキャナ、画像デー
タ送信装置、及び、通信装置などが一体に組み込まれた
複合型画像データ送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、原稿の画像を複写可能であるばか
りでなく、電話回線を介して接続されているファクシミ
リ装置に対して原稿の画像を画像データとして送信しあ
るいは電話回線を介して受信した画像データを可視像と
して印字できる複合型複写装置が提案されている。
【0003】この種の複合型複写装置は、原稿の画像を
光の明暗画像データとして読み取る画像読取部、画像読
取部により読み取られた原稿の画像データを電話回線で
の伝送に適した信号に変換するとともに、電話回線を経
由して供給された画像を所定の規則に基づいて復元する
画像処理部、画像処理部と外部装置との間の通信を制御
する通信制御部、及び、画像データに基づいて画像を形
成する画像形成部などにより構成されている。
【0004】この種の複合型複写装置では、原稿の画像
データは、CCDセンサにより所定の解像度で読み取ら
れ、複写あるいは伝送される。ここで、複写の場合に
は、画像データ送信装置に固有の解像度 (主として画像
形成部の細線再現能力に基づいて規定される) により読
み取られる。また、ファクシミリ伝送の場合には、ユー
ザによる入力により設定された任意の解像度 (送信モー
ドの指定の際に規定される) により読み取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にフ
ァクシミリ伝送において、ユーザにより指定された送信
解像度で画像データを読み取って送信したにも拘らず、
相手先のファクシミリ装置に、送信解像度に対応する解
像度の画像再現 (印字) 能力が用意されていない場合に
は、既に読み取った画像データを、相手先装置の解像度
に合わせて解像度変換して送信しなければならない問題
がある。
【0006】この解像度変換処理により画像データ伝送
開始時間が遅延すなわち通信時間が増大されるととも
に、解像度変換に伴って、伝送された画質が劣化する問
題がある。
【0007】また、この問題を避けるには、ユーザが相
手先ファクシミリ装置の能力を知って、複数ある解像度
の中より選択、指定する必要がある。この発明の目的
は、高解像度伝送をユーザが期待する場合、相手先ファ
クシミリ装置が再現可能な最大の解像度により画像デー
タを伝送可能にする手段と、通信時間短縮をユーザが期
待する場合、相手先ファクシミリ装置の最小の解像度出
の伝送を簡潔なユーザ操作で実現可能なファクシミリ部
を有する画像データ送信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、画像データを送信する送信先
を設定する設定手段と、この設定手段にて設定された送
信先が受信可能な受信能力データを記憶する受信能力デ
ータ記憶手段と、この受信能力データ記憶手段に記憶さ
れている上記送信先受信能力データに基づいて、送信対
象物の画像データを読み取る読取手段と、この読取手段
により読み取られた画像データを保持する保持手段と、
上記送信先から応答される受信能力データを受信する受
信手段と、上記受信能力データ記憶手段に記憶されてい
る上記送信先の上記受信能力データと上記受信手段によ
り受信された上記送信先の現在の受信能力データとを比
較する比較手段と、この比較手段による比較結果に基づ
いて、上記読取手段により読み取られた上記画像データ
の解像度を変更する解像度変更手段と、この解像度変更
手段にて解像度が変更された画像データを送信先へ出力
する出力手段とを有する画像データ送信装置を提供する
ものである。
【0009】また、この発明によれば、少なくとも2つ
の解像度により画像データを読み取り可能な読取手段
と、送信対象である送信相手先が受信可能な受信能力デ
ータを記憶する受信能力データ記憶手段と、この受信能
力データ記憶手段に上記送信相手先の上記受信能力デー
タが記憶されて高画質優先モードが選択されている場合
には、上記受信能力のうちの最大の解像度で、また、上
記受信能力データ記憶手段に上記送信相手先の上記受信
能力データが記憶されていない場合には、上記読取手段
が読取可能な読取解像度の内の最大の解像度で、上記画
像データを読み取るよう、上記読取手段の読取解像度を
送信モードと上記受信能力データの記憶の有無に応じて
読取解像度を指定する解像度指定手段と、この読取り解
像度指定手段により指定された解像度で上記読取手段に
より読み取られた上記画像データを保持する保持手段
と、上記送信相手先から応答される受信能力データを受
信する受信手段と、上記受信能力データ記憶手段に記憶
されている上記送信相手先の上記受信能力データと上記
受信手段により受信された上記送信相手先の現在の相手
先受信能力データとを比較する比較手段と、この比較手
段による比較結果に基づいて、上記読取手段により読み
取られた上記画像データの解像度を変更する解像度変更
手段と、この解像度変更手段により上記読取手段により
読み取られた上記画像データの解像度が変更されたこと
を上記受信能力データ記憶手段に重ね書きするデータ書
き込み手段と、上記解像度変更手段にて解像度が変更さ
れた画像データを送信先へ出力する出力手段とを有する
画像データ送信装置が提供される。
【0010】さらに、この発明によれば、少なくとも2
つの解像度により原稿の画像データを読み取り可能な画
像データ読取手段と、送信対象である送信相手先が受信
可能な受信能力データを記憶する受信能力データ記憶手
段と、この受信能力データ記憶手段に上記送信相手先の
上記受信能力データが記憶されて通信時間優先モードが
選択されている場合には、上記受信能力のうちの最小の
解像度で、上記受信能力データ記憶手段に上記送信相手
先の上記受信能力データが記憶されていない場合には、
上記読取手段が読取可能な読取解像度の内の最小の解像
度で、上記画像データを読み取るよう、上記読取手段の
読取解像度を送信モードと上記受信能力データの記憶の
有無に応じて読取解像度を指定する解像度指定手段と、
この読取り解像度指定手段により指定された解像度で上
記読取手段により読み取られた上記画像データを保持す
る保持手段と、上記送信相手先から応答される受信能力
データを受信する受信手段と、上記受信能力データ記憶
手段に記憶されている上記送信相手先の上記受信能力デ
ータと上記受信手段により受信された上記送信相手先の
現在の相手先受信能力データとを比較する比較手段と、
この比較手段による比較結果に基づいて、上記読取手段
により読み取られた上記画像データの解像度を変更する
解像度変更手段と、この解像度変更手段により上記読取
手段により読み取られた上記画像データの解像度が変更
されたことを上記受信能力データ記憶手段に重ね書きす
るデータ書き込み手段と、上記解像度変更手段にて解像
度が変更された画像データを送信先へ出力する出力手段
とを有する画像データ送信装置が提供される。
【0011】またさらに、この発明によれば、送信相手
先の受信能力情報を記憶する受信能力記憶手段と、少な
くとも2つの解像度により画像データを読取り可能な読
取手段と、多くとも2つのユーザが選択可能な送信モー
ド切換手段とを有し、組み合わせ条件により画像データ
の読取解像度を変更できることを特徴とする画像データ
送信装置が提供される。
【0012】
【作用】この発明の画像データ送信装置によれば、受信
能力データ記憶手段に送信相手先の受信能力データが記
憶され、かつ、画質優先モードが選択されている場合に
は、受信能力データのうちの最大の解像度で、受信能力
データ記憶手段に送信相手先の受信能力データが記憶さ
れていない場合には、読取手段が読取可能な読取解像度
の内の最大の解像度で、送信対象物の画像データを読み
取るよう、読取手段の読取解像度が設定される。このの
ち、受信能力データ記憶手段に記憶されている送信相手
先の受信能力データと受信手段により受信された送信相
手先の現在の相手先受信能力データとが比較され、受信
された送信相手先の現在の相手先受信能力データと受信
能力データ記憶手段から読み出された相手先受信能力デ
ータとが異なる場合には、読取手段により読み取られた
画像データの解像度が受信手段により受信された送信相
手先の現在の受信能力データに合わせて読取手段により
読み取られた画像データの解像度が変更されるととも
に、受信能力データ記憶手段に記憶されている相手先の
受信能力データが書き換えられる。これにより、同一の
送信相手先に対して次回送信される画像の画質の解像度
変換にともなう画質の劣化が防止される。
【0013】また、この発明の画像データ送信装置によ
れば、読取手段による画像データの読み取りモードの設
定は、画質優先モードのみをユーザが選択すればよいた
め、ユーザ操作性が向上される。なお、将来のファクシ
ミリで通信可能な解像度の種類が増える場合にもキーの
数を増やすことなく画質優先の送信が可能となる。
【0014】さらに、この発明の画像データ送信装置に
よれば、受信能力データ記憶手段に送信相手先の受信能
力データが記憶されて、かつ、通信時間優先モードが選
択されている場合には、受信能力データのうちの最小の
解像度で、また、受信能力データが記憶されていない場
合には、読取手段の最小解像度が設定され、画像データ
量を低減化、つまり、通信時間の低減を、ユーザが容易
に判断でき、操作、設定ミス等による無駄な通信時間の
低減が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を詳
細に説明する。図1に示される通り、画像データ送信装
置すなわちファクシミリ機能付複合型複写装置は、読み
取り手段として機能する画像読取部4と画像形成手段と
して機能する画像形成部6と含む、装置本体2を有して
いる。
【0016】画像読取部4は、装置本体2の上面に配設
され、読取対象物すなわち原稿Dが載置される透明なガ
ラスからなる原稿載置台11と、原稿載置台11の一端
に配置され、原稿Dが載置されるべき位置を示すサイズ
板12とを有している。
【0017】装置本体2の上方には、原稿テーブル11
に対して原稿Dを1枚ずつ供給する自動原稿送り装置
(以下、ADFとする) 100が配置されている。この
ADF100は、原稿載置台11に対して開閉可能に形
成され、原稿載置台11に載置された原稿Dを原稿載置
台11に密着させる原稿押さえとしても機能する。
【0018】原稿テーブル11の下方には、画像読取部
4の構成として、原稿テーブル11に載置された原稿D
を照明する露光ランプ13、露光ランプ13からの光を
原稿Dに集光させるための補助反射板14、及び、原稿
Dからの反射光を図中左方向に折曲げる第1ミラー15
などを含んでいる。これら、露光ランプ13、補助反射
板14、及び、第1ミラー15は、第一キャリッジ16
に固定されており、原稿載置台11と平行に移動可能に
配置されている。第一キャリッジ16は、図示しない歯
付きベルト等を介して図示しないパルスモータの駆動力
が伝達されて、原稿載置台11に沿って平行に移動され
る。
【0019】原稿載置台11の図中左方、第1ミラー1
5により反射された反射光が案内される方向には、原稿
載置台11と平行に移動可能な第二キャリッジ20が配
設されている。
【0020】第二キャリッジ20には、第1ミラー15
により案内される原稿Dからの反射光を下方に折曲げる
第2ミラー21および図中右方に折り曲げる第3ミラー
22が互いに直角に配置されている。第二キャリッジ2
0は、第一キャリッジ16を駆動する歯付きベルトなど
により第一キャリッジ16に従動されるとともに、第一
キャリッジ16に対して1/2の速度で原稿載置台11
に沿って平行に移動される。
【0021】第一キャリッジ16の下方であって、第二
キャリッジ20を介して折返された光の光軸を含む面内
には、図示しない駆動機構を介して移動可能に形成さ
れ、第二キャリッジ20からの反射光に集束性を与える
とともに、自身が移動することにより反射光を所定の倍
率で結像させる結像レンズ23、及び、結像レンズ23
により所定の倍率に対応する集束性が与えられた反射光
を電気信号すなわち画像データに変換するCCDライン
イメージセンサ24が配置されている。なお、CCDラ
インセンサ24は、第一および第二キャリッジ16およ
び20が移動される方向すなわち副走査方向と直交する
主走査方向に延出されている。
【0022】画像形成部6は、装置本体2のほぼ中央に
回転自在に位置された像担持体としての感光体ドラム3
0を有している。感光体ドラム30は、図示しないモー
タを介して記録密度に応じた回転速度で回転される。こ
の記録密度は、後述するように、レーザ露光装置25か
ら照射されるレーザビームの1インチ当たりのドット数
として示される。
【0023】感光体ドラム30の周囲には、ドラム表面
を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ31、感光体
ドラム30の表面上に形成された静電潜像に現像剤とし
てのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像ロ
ーラ32aを有する現像器32、後述する用紙カセット
から給紙された被転写材すなわちコピー用紙Pに感光体
ドラム30に形成されたトナー像を転写するとともにト
ナー像が転写された用紙Pを感光体ドラム30から分離
させるための転写・剥離チャージャ33、感光体ドラム
30の表面からコピー用紙Pを剥離する剥離爪34、感
光体ドラム30の表面に残留したトナーを清掃する清掃
装置35、及び、感光体ドラム30の表面に残った電位
を除電する除電器36が順に配置されている。なお、帯
電チャージャ31と現像器32との間に露光位置が設定
されており、後述する画像処理部から供給される画像デ
ータすなわち画像形成すべき画像情報に対応するレーザ
ビームが、レーザ露光装置25により照射される。レー
ザ露光装置25は、たとえば、600ドット・パー・イ
ンチ (以下、 [dpi] と称する) の記録密度を提供で
きるよう形成されている。レーザ露光装置25は、図示
しないレーザダイオードから発生されたレーザビーム
を、偏向装置としてのポリゴンミラー26により感光体
ドラム30の軸線方向に偏向するとともに、第1および
第2の折り返しミラー27および28ならびに出射ミラ
ー29を介して、感光体ドラム30の表面に、画像デー
タに対応して強度変調して露光する。
【0024】現像器32の近傍には、現像剤としてのト
ナーを収納しているトナーホッパ37、及び、トナーホ
ッパ37から現像器32へトナーを補給するトナー搬送
オーガ38が設けられている。
【0025】上段カセット41、中段カセット42およ
び下段カセット43は、長手方向に沿って搬送されるよ
う置かれたA4サイズのコピー用紙、B4サイズのコピ
ー用紙およびA3サイズのコピー用紙を、それぞれ、5
00枚程度収納可能に形成されている。大容量フィーダ
44は、使用頻度の高いサイズのコピー用紙、たとえ
ば、A4サイズのコピー用紙を、約3000枚収納可能
に形成されている。
【0026】各カセット41,42および43ならびに
大容量フィーダ44の所定の位置には、それぞれのカセ
ットに収容されているコピー用紙のサイズを、後述する
制御装置に伝達するためのサイズ表示機構41a,42
a,43aおよび44aが配置されている。また、各サ
イズ表示機構41a,42a,43aおよび44aによ
る用紙のサイズ表示を読取り可能な位置には、それぞれ
のサイズ表示機構により表示されている用紙のサイズを
読み取るためのサイズ検知スイッチ41b,42b,4
3bおよび44bが配置されている。大容量フィーダ4
4の上部には、各カセット41,42,43および大容
量フィーダ44とは独立に、コピー用紙Pを給送可能な
手差しフィーダ45が形成されている。
【0027】手差しフィーダ45と感光体ドラム30と
の間には、手差しフィーダ45に挿入された用紙Pを取
り込む手差し用ピックアップローラ46、ピックアップ
ローラ46により取り込まれた用紙Pをガイドする手差
しガイド47、及び、手差しガイド47を介して感光体
ドラム30に向かって案内される用紙Pを搬送する搬送
ローラ対48が設けられている。
【0028】各カセット41,42,43および大容量
フィーダ44と感光体ドラム30との間には、各カセッ
ト41,42,43および大容量フィーダ44から感光
体ドラム30に向かって用紙Pを案内する搬送路51が
形成されている。この搬送路51は、さらに、感光体ド
ラム30と転写・剥離チャージャ33との間に規定され
る転写領域を経て、装置本体2の外部まで延出されてい
る。
【0029】大容量フィーダ44の上部には、各カセッ
ト41,42,43および大容量フィーダ44とは独立
に、コピー用紙Pを給送可能な手差しフィーダ45が形
成されている。
【0030】転写領域を通過された用紙Pが進行する方
向には、用紙Pを搬送する搬送ベルト52が組み込まれ
ている。搬送ベルト52により用紙Pが搬送される方向
であって、感光体ドラム30に対して熱を与えにくい位
置には、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対
を含み、トナー像が転写された用紙Pを加熱することで
トナー像を溶融させつつトナー像と用紙Pとを加圧して
用紙Pにトナー像を定着させる定着装置53が設けられ
ている。
【0031】定着装置53に対向した装置本体2の側壁
には、定着装置53によりトナー像が定着された用紙P
が排出される排出口54および排紙トレイ55が配置さ
れている。
【0032】上段カセット41、中段カセット42、下
段カセット43の近傍および大容量フィーダ44の近傍
には、それぞれカセットあるいは大容量フィーダから用
紙を一枚づつ取り出すピックアップローラ56が設けら
れている。また、搬送路51には、ピックアップローラ
56によりいずれかのカセットまたは大容量フィーダか
ら取り出されたコピー用紙Pを、感光体ドラム30に向
かって搬送するための複数の給紙ローラ対57が設けら
れている。
【0033】搬送路51の感光体ドラム30の近傍・上
流側には、搬送路51を案内されたコピー用紙Pの傾き
を補正するとともに、感光体ドラム30上のトナー像の
先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム
外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを転写部へ
給紙するアライニングローラ対58が配設されている。
また、アライニングローラ対58の手前すなわち給紙ロ
ーラ57側には、コピー用紙Pの到達を検出するアライ
ニングセンサ59が設けられている。
【0034】定着装置53と排出口54との間には、定
着装置53によりトナー像が定着されたコピー用紙P
を、後述する用紙反転部64あるいは排出トレイ55の
いづれかに案内する排出切換ユニット60が配置されて
いる。
【0035】排出切換ユニット60は、定着装置53を
通過された用紙Pを推進する第1および第2の排出ロー
ラ対61および62、及び、第1および第2の排出ロー
ラ対61および62の間で、定着装置53からのコピー
用紙Pを排出口54あるいは後述する用紙反転部64
に、選択的に振り分ける振り分けゲート63が配置され
ている。
【0036】感光体ドラム30と上段カセット41との
間には、定着装置53によりトナー像が定着されたコピ
ー用紙Pを反転して再びアライニングローラ対58へ送
る反転機構64が設けられている。
【0037】反転機構64は、コピー用紙Pを一時的に
集積する一時集積部65、定着装置53を通過したコピ
ー用紙Pを反転して一時集積部65に導く反転路66、
一時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づつ取り出
すピックアップローラ67、一時集積部65に収容され
ることで表裏が裏返された用紙Pを再びアライニングロ
ーラ対58に案内する反転搬送路68、及び、反転搬送
路68に案内された用紙Pをアライニングローラ対58
に向かって給紙する給紙ローラ69を有している。 A
DF100は、原稿Dが載置される原稿トレイ101
と、この原稿トレイ101上の原稿の有無を検出するエ
ンプティセンサ102、原稿トレイ101から原稿を一
枚づつ取り出すピックアップローラ103、取り出され
た原稿を搬送する給紙ローラ104、原稿の先端を整位
するアライニングローラ対105、アライニングローラ
対105の上流側に設けられ原稿の到達を検出するアラ
イニングセンサ106、及び、原稿載置台11のほぼ全
体を覆うように配設された搬送ベルト107などを有し
ている。
【0038】ADF100には、搬送ベルト107によ
り搬送された原稿Dを反転させる反転ローラ110、反
転ローラ110を介して案内される原稿を再び搬送ベル
ト107へ戻すか、所定の排出位置、たとえば、後述す
るADF本体カバー上に排出させるかを切り換えるフラ
ッパ111、フラッパ111が排出側に切り換えられて
いる場合に、反転ローラ110により搬送された原稿D
を排出させる排紙ローラ112、及び、反転ローラ11
0の近傍での原稿のジャムを検知するジャムセンサ11
3などが配置されている。
【0039】ADF100の搬送ベルト107、ピック
アップローラ103、給紙ローラ104、アライニング
ローラ対105、反転ローラ110、フラッパ111お
よび排紙ローラ112などの多くの回転・駆動要素は、
本体カバー120により、利用者が不用意に触れること
のないよう覆われている。
【0040】図2は、図1に示した複写装置に組み込ま
れる操作パネルの一例を示す概略平面図である。図2に
よれば、操作パネル90は、複写条件、画像編集操作あ
るいはファクシミリ装置通信機能操作として、たとえ
ば、カタカナにより送信相手先名などを入力可能な複数
の入力キーとファクシミリ送信相手先の特定のファクシ
ミリ番号をプリセット可能な短縮ダイアルモードに利用
される短縮ダイアルキーとして利用されるタッチパネル
92、タッチパネル92と一体に形成され、動作状態あ
るいはタッチパネルを構成するさまざまなキーエリアを
表示する液晶表示装置LCD94、画像データを所定の
大きさの用紙に印字するためのカセット切り換えキー9
6、及び、用紙に形成される出力画像の画像を所定の濃
度にセットするための濃度調整キー98などを有してい
る。
【0041】なお、タッチパネル92には、後述する複
写モードあるいはファクシミリモードなどに対応して後
述するROMに記憶されている表示データに基づいてさ
まざまな表示パターンおよび入力キーエリアが表示され
る。
【0042】操作パネル90にはまた、たとえば、複写
枚数の入力に利用される0から9までの数字キー30
1、コピー枚数をクリア (1) にするクリアキー30
2、コピーをスタートするプリントキー303、複写条
件を初期状態にするオールクリアキー304、複写倍率
を設定する倍率設定キー305、ソートまたはグループ
などの付加ソータ動作を設定するソータキー306、両
面/両面、片面/両面などの自動原稿送り装置ADFお
よび反転装置動作の設定をするモード設定キー307、
装置本体2の状態たとえば用紙切れあるいは用紙詰まり
などを表示するLED表示パネル308、及び、画像デ
ータを所定の大きさの用紙に印字するためのカセット切
り換えキー308が配置されている。
【0043】図3は、図1および図2に示した複合型複
写装置2の制御機構を概略的に示すブロック図である。
制御機構は、複写装置2の画像読取および画像形成のた
めの制御信号の受け渡しに利用されるメインCPUバス
201、複写装置2のファクシミリ機能の制御に利用さ
れるFAXCPUバス202、及び、画像データの伝送
に利用される画像バス203を含んでいる。
【0044】メインCPUバス201には、装置本体2
の全体制御ならびに操作パネル90を制御するメインC
PU211、複写装置2が組み立てられる際に規定され
た多くの調整データあるいはファクシミリ送信先の解像
度データなどが記憶される不揮発性メモリ212、装置
2を動作させるためのプログラムが記憶されているRO
M213、画像データを含むさまざまなデータが一時的
に記憶されるRAMユニット214、複写装置2の多く
の可動部を制御するメカニカルコントローラ215、R
AMユニット214に記憶されているデータをリード/
ライトするための画像データメモリ・リード・ライト制
御部216、及び、後述するFAXCPUバスとメイン
CPUバス201とを接続するデュアルポートRAM2
17などが接続されている。
【0045】なお、RAMユニット214は、たとえ
ば、複写装置2を動作させるために利用される制御デー
タが記憶されるRAM231、画像読取部4により読み
取られた画像データが記憶される画像データメモリとし
ての拡張RAM232、拡張RAM232を介して画像
処理された画像データを、プリント出力のための印字デ
ータであるパラレルデータに展開した状態で保持するビ
デオRAM233、及び、ビデオRAM233に記憶さ
れたパラレルデータを、レーザ露光装置25から感光体
ドラム30に向かって出力されるレーザビームの強度変
調に利用されるシリアルデータに変換するパラレル−シ
リアル変換回路234により構成される。
【0046】メインCPUバス201には、さらに、操
作パネル90に組み込まれた液晶表示装置94、この液
晶表示装置94と一体に形成され、複写条件あるいはフ
ァクシミリ送信のための送信モードおよびファクシミリ
番号などの入力に利用されるさまざまな入力キーを提供
するタッチパネル92、画像読取部4にて読取られた画
像データに所定の信号処理などを施す画像処理部21
8、画像処理部218にて信号処理された画像データに
基づいて画像を形成する画像形成部6、及び、ADF1
00が接続されている。なお、操作パネル90の駆動な
らびにさまざまなデータの入出力、不揮発性メモリ21
2へのリード/ライト、メカニカルコントローラ215
の駆動、画像データメモリ・リード・ライト制御部21
6の制御、及び、所定の画像処理の指示は、メインCP
U211により統括制御される。
【0047】FAXCPUバス202には、FAX通信
を制御するFAXCPU221、通信制御用プログラム
を記憶している通信制御ROM222、アナログ回線接
続のための変復調装置としてのモデム223、複数の回
線に接続され、それぞれの回線を制御するネットワーク
制御装置 (NCU) 224、画像読取部4により読み取
られた画像データを、さまざまな規則に基づいて符号化
する一方で、ファクシミリ回線を介して供給された既に
符号化されている画像データを復元するCODEC22
5、画像読取部4により読み取られた画像データの解像
度を、所定の規則に従って変換する解像度変換部22
6、及び、画像データを一時的に記憶する画像データバ
ッファメモリ227がなど接続されている。なお、ファ
クシミリ動作は、メインCPU211からFAXCPU
221への動作指示すなわちコマンドの供給によりFA
XCPU221により制御される。
【0048】次に、図4を参照して、図1ないし図3に
示した複写装置の動作について詳細に説明する。装置本
体2は、図示しないメインスイッチがオンされることに
より、複写装置として機能する複写モードでウォームア
ップを行ないイニシャライズされる。
【0049】装置本体2がスタンバイ状態にあるとき、
操作者がタッチパネル92によりファクシミリ装置とし
て機能するファクシミリモードに切り換え、送信モード
として「画像優先モード」を選択することで、装置本体
2に用意されている読み取り可能解像度の内で最大の解
像度 (この解像度を以降、本体優先送信解像度と称す
る) が設定される (STP1) 。
【0050】タッチパネル92のテンキーにより、送信
相手先のファクシミリ番号が入力され、スタートキー3
03がオンされる (STP2) 。メインCPU211
は、通信制御ROM222に記憶されているプログラム
に従って操作パネル90により入力されたファクシミリ
番号に対応する相手先ファクシミリ装置の最大解像度を
含む相手先能力データを不揮発性メモリ212から呼び
出す (STP3) 。この相手先ファクシミリ装置の最大
解像度を含む相手先能力データは、ファクシミリ番号と
1対1の関係で、不揮発性メモリ212中に記憶されて
いる。
【0051】ここで、相手先ファクシミリ装置の相手先
能力データすなわち相手先ファクシミリ装置が受信可能
な解像度が不揮発性メモリ212から読み取られた場合
には(STP3−Yes) 、読み取られた相手先ファク
シミリ装置の最大解像度で、原稿Dの画像情報が読み取
られる (STP4) 。
【0052】一方、不揮発性メモリ212に、対称とな
るファクシミリ番号が記憶されていない場合あるいはフ
ァクシミリ番号は記憶されているが相手先能力データが
記憶されていない場合 (STP3−No) には、本体優
先送信解像度で、原稿Dの画像情報が読み取られる (S
TP5) 。
【0053】続いて、ADF100により、送信すべき
画像情報を含む原稿Dが読取部4により画像データに変
換される (STP101〜STP103) 。すなわち、
ADF100のエンプティセンサ102がオンであるこ
とが確認されることで、図示しないモータ駆動回路から
の図示しない給紙モータへの駆動電流の供給にともなっ
てピックアップローラ103が駆動されて、原稿トレイ
101にセットされた原稿Dの最下部の原稿が給紙ロー
ラ104に案内される。給紙ローラ104に案内された
原稿Dは、さらに、アライニングローラ対105に向か
って搬送される (STP101) 。
【0054】続いて、原稿Dの先端がアライニングセン
サ106を通過されることによりメカニカルコントロー
ラ215を介して図示しないクラッチがオンされて、ア
ライニングローラ対105が停止される。これにより、
ピックアップローラ103を介して原稿トレイから取り
出された原稿Dが一時的に停止されることで、原稿Dに
おける原稿搬送方向に対する傾きが補正される。このの
ち、搬送ベルト107が回転され、所定のタイミング
で、メカニカルコントローラ215により図示しないク
ラッチがオフされ、アライニングローラ対105から搬
送ベルト107へ原稿Dが給送される。引き続いて、搬
送モータにより搬送ベルト107が所定時間回転される
ことで、原稿Dが装置本体2の原稿テーブル11上に搬
送される。なお、搬送ベルト107は、原稿Dの後端が
アライニングセンサ106を通過されてから一定時間す
なわちアライニングセンサ106と指示板12との間隔
により予め決められている時間経過後に停止されるとと
もに、図示しないブレーキにより慣性による回転が防止
される (STP102) 。
【0055】一方、アライニングセンサ106により原
稿Dの先端が検知された時点で、内部バス201を介し
て、ADF100から装置本体2のCPU201に対
し、原稿Dが所定位置に搬送されたことを通知する。こ
れにより、第一キャリッジ16の照明ランプ13が所定
の明るさで点灯され、図示しないパルスモータの回転に
よって、第一キャリッジ16が原稿テーブル11上の原
稿Dに沿って所定の速度で移動される。原稿テーブル1
1に載置された原稿Dの画像情報は、露光ランプ13お
よび反射板14を介して照明されることにより生じる反
射光として、第一キャリッジ16の第1ミラー15、及
び、第二キャリッジ20の第2ミラー21および第3ミ
ラー22を順に反射され、結像レンズ23を介して、C
CDラインセンサ24の読取面に結像される。CCDラ
インセンサ24に結像された原稿Dの画像情報すなわち
原稿Dからの反射光は、CCDラインセンサ24により
所定の解像度すなわち不揮発性メモリ212に記憶され
ている相手先ファクシミリ装置の最大解像度すなわち相
手先受信可能解像度で光電変換されたのち、図示しない
画像処理回路を介してシェーディング補正、2値化ある
いは文字判別・特定などの所定の画像処理ルーチンに基
づいて画像処理されて拡張RAM232に記憶される
(STP103) 。
【0056】なお、STP103により、現在、原稿テ
ーブル11上に位置されている第一の原稿Dの読み取り
が終了した時点で、CPU211からADF100に、
次の原稿Dの給送すなわち原稿Dの入れ換えが要求され
る。すなわち、装置本体2のCPU211によりADF
100に原稿入れ換えが要求され、図示しないモータ駆
動回路からの図示しない搬送モータへの駆動電流により
搬送モータが回転されて、再び、搬送ベルト107が回
転される。これにより、現在原稿テーブル11にセット
されている第一の原稿が反転ローラ110に向かって搬
送され、フラッパ111および排紙ローラ112によ
り、本体カバー120の原稿受け121に排出される
(STP104) 。続いて、エンプティセンサ102に
より、引き続く原稿Dの有無がチェックされ (STP1
05) 、原稿Dが残っている場合 (STP105−Ye
s) には、再び、STP101ないしSTP103が繰
り返され、以下、第一の原稿と同様にして、原稿テーブ
ル11に、第二の原稿がセットされ、第二の原稿の画像
情報が読み取られる。
【0057】STP101ないしSTP103 (STP
106) により読み取られた原稿Dの画像データは、通
信制御ROM222に記憶されている規則に基づいて、
拡張RAM232からCODEC225に転送され、C
ODEC225により所定の規則に従って符号化された
のち、画像データバッファメモリ227に、さらに、転
送される (STP6) 。
【0058】この画像データの符号化に続いて、デュア
ルポートRAM217を経由してメインCPU211か
らFAXCPU221へのコマンドによりFAXCPU
221は、ネットワーク制御装置224を動作させ、操
作パネル90により入力されたファクシミリ番号との間
の回線が確保される (STP7) 。
【0059】続いて、ネットワーク制御装置224によ
り回線が確保された相手先ファクシミリ装置から応答さ
れたITUデータに基づいて相手先ファクシミリ装置の
最大解像度すなわち相手先受信可能解像度と不揮発性メ
モリ212から読み出された相手先ファクシミリ装置の
相手先優先送信解像度とが比較される (STP8) 。
【0060】この比較の結果、相手先ファクシミリ装置
から応答された相手先受信可能解像度と不揮発性メモリ
212から読み出された相手先優先送信解像度とが一致
している場合 (STP8−Yes) には、画像バッファ
メモリ227に一時的に記憶されている画像データは、
FAXCPU211の制御によりモデム223に供給さ
れ、モデム223により対称となる電話回線に適合する
よう変調されて、ネットワーク制御装置224により確
保された電話回線に送信される (STP9) 。
【0061】これに対して、相手先ファクシミリ装置か
ら応答された相手先受信可能解像度と不揮発性メモリ2
12から読み出された相手先優先送信解像度とが不一致
である場合 (STP8−No) には、バッファメモリ2
27に一時的に記憶されている画像データは、FAXC
PU211の制御により解像度変換部226により応答
解像度すなわち相手先受信可能解像度に対応するよう解
像度変換され (STP10) 、モデム223により対称
となる電話回線に適合するよう変調されて、ネットワー
ク制御装置224により確保された電話回線に送出され
る。この場合、応答された相手先受信可能解像度が相手
先優先送信解像度よりも小さい場合および大きい場合の
いづれであっても、読み取られた画像の画質は、解像度
変換にともなって僅かではあるが劣化される。
【0062】また、相手先ファクシミリ装置への全ての
画像データの送信が終了し、相手先ファクシミリ装置か
らITUデータに基づく受信終了が応答された時点で、
実際の送信に利用された送信解像度と不揮発性メモリ2
12に記憶されている相手先の受信解像度データとが比
較され (STP11) 、それぞれのデータに差異が存在
する場合 (STP11−No) には、デュアルポートR
AM217を介して、メインCPU211は、不揮発性
メモリ212に記憶されている相手先ファクシミリ番号
の相手先能力データを書き換える。
【0063】これにより、同一の送信相手先に対して次
回送信される画像の画質は、送信解像度が不揮発性メモ
リ212に新たに記憶された相手先優先送信解像度に基
づいて選択されることから、解像度変換にともなう画質
の劣化も防止される。
【0064】なお、図4では、原稿Dの画像情報を読み
取る際に、原稿Dの画像情報を一括して読み取り画像デ
ータメモリに一時的に記憶する例を代表して説明した
が、原稿Dの画像情報を読み取りつつ、逐次、ファクシ
ミリ回線に送信されるものであってもよい。次に、図5
を参照して、この発明の別の実施例について説明する。
【0065】装置本体2がスタンバイ状態にあるとき、
操作者がタッチパネル92によりファクシミリ装置とし
て機能するファクシミリモードに切り換え、送信モード
として「通信時間優先モード」を選択することで、装置
本体2に用意されている読み取り可能解像度の内で最小
の解像度が設定される (STP21) 。
【0066】タッチパネル92に表示されるテンキーに
より送信相手先のファクシミリ番号が入力され、スター
トキー303がオンされる (STP22) 。メインCP
U211は、通信制御ROM222に記憶されているプ
ログラムに従って操作パネル90により入力されたファ
クシミリ番号に対応する相手先ファクシミリ装置の最小
解像度を含む相手先能力データを不揮発性メモリ212
から呼び出す (STP23) 。
【0067】ここで、相手先ファクシミリ装置の相手先
能力データすなわち最小解像度データが不揮発性メモリ
212から読み取られた場合には (STP23−Ye
s) 、読み取られた受信解像度に対応する送信解像度が
設定されて、原稿Dの画像情報が読み取られる (STP
24) 。
【0068】一方、不揮発性メモリ212に、対称とな
るファクシミリ番号が記憶されていない場合あるいはフ
ァクシミリ番号は記憶されているが受信可能解像度が記
憶されていない場合 (STP23−No) には、装置本
体2に用意されている読取解像度の内の最小の解像度で
原稿Dの画像情報が読み取られる (STP25) 。
【0069】続いて、ADF100により、図4に示し
たステップSTP101ないしステップSTP106が
実行されて、送信すべき画像情報を含む原稿Dが読取部
4により画像データに変換される。
【0070】ステップSTP101ないしSTP103
およびSTP106により読み取られた原稿Dの画像デ
ータは、通信制御ROM222に記憶されている規則に
基づいて、拡張RAM232からCODEC225に転
送され、CODEC225により所定の規則に従って符
号化されたのち、画像データバッファメモリ227に、
さらに、転送される (STP26) 。
【0071】この画像データの符号化に続いて、デュア
ルポートRAM217を経由してメインCPU211か
らFAXCPU221へのコマンドの入力によりFAX
CPU221の制御により、ネットワーク制御装置22
4が動作されて、操作パネル90により入力されたファ
クシミリ番号との間の電話回線が確保される (STP2
7) 。
【0072】以上説明したように、通信時間優先モード
が設定された場合には、不揮発性メモリ212に記憶さ
れている相手先受信可能解像度の内の最も最小の解像度
に対応する送信解像度により原稿Dの画像情報が読み取
られることから、送信すべきデータ量が低減されること
で、送信時間が低減される。また、装置本体2すなわち
送信側と相手先ファクシミリ装置すなわち受信側の双方
の解像度が一致した状態で原稿の画像情報が読み取られ
ることから、解像度変換に起因する伝送画質の劣化も防
止される。
【0073】なお、図5では、原稿Dの画像情報を読み
取る際に、原稿Dの画像情報を一括して読み取り画像デ
ータメモリに一時的に記憶する例を代表して説明した
が、原稿Dの画像情報を読み取りつつ、逐次、電話回線
に送信されるものであってもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像デ
ータ送信装置のファクシミリ機構によれば、不揮発性メ
モリに予め記憶されている相手先ファクシミリ装置の受
信可能解像度で、送信すべき原稿の画像情報が読み取ら
れる。従って、送信のために読み取られた画像情報の解
像度が、予め、相手先ファクシミリ装置が受信可能な解
像度で読み取られることにより、接続時のスキャナ読み
取り解像度と相手先ファクシミリからの要求解像度との
食い違いが防止できる。これにより、解像度変換が発生
しないため、画質の劣化の少ない画像伝送が可能とな
る。 また、不揮発性メモリに予め記憶されている相手
先ファクシミリ装置の受信可能解像度とITUデータに
基づいて相手先ファクシミリ装置から応答された受信可
能解像度が異なる場合には、既に読み取られた原稿の画
像の送信解像度は、解像度変換されるものの、不揮発性
メモリに記憶されている相手先ファクシミリの受信可能
解像度データが書き換えられるので、同一の送信相手先
に対して次回送信される画像の画質の解像度変換にとも
なう画質の劣化が防止される。
【0075】一方、伝送時間を優先する通信時間優先モ
ードが選択された場合には、不揮発性メモリに記憶され
ている相手先受信可能解像度の内の最も最小の解像度に
対応する送信解像度により原稿の画像情報が読み取られ
ることから、送信すべきデータ量が低減されることで、
送信時間が低減される。この場合、送信側と受信側との
間で、解像度が一致した状態で原稿の画像情報が読み取
られることから、伝送速度の変更にともなう解像度変換
が抑止され、通信時間を短縮する画像伝送が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例が組み込まれる画像形成装置
を示す概略断面図。
【図2】図1に示した画像形成装置に組み込まれる操作
パネルの一例を示す平面図。
【図3】図1および図2に示した画像形成装置の制御機
構の概略ブロック図。
【図4】図1ないし図3に示した画像形成装置の動作の
一例を示すフローチャート。
【図5】図4に示した画像形成装置の動作の一例を示す
フローチャート。
【符号の説明】
2…画像データ送信装置、 4…画像読取部、
6…画像形成部、 11…原稿テーブ
ル、24…CCDセンサ、 25…レーザ
露光装置、30…感光体ドラム、 90…
操作パネル、92…タッチパネル、 94
…液晶表示装置、100…ADF、
102…エンプティセンサ、201…メインCPUバ
ス、 202…FAXCPUバス、203…画像
バス、 211…メインCPU、212
…不揮発性メモリ、 213…ROM、214
…RAMユニット、 215…メカニカルコン
トローラ、216…画像データメモリ・リード・ライト
制御部、217…デュアルポートRAM、 218…
画像処理部、221…FAXCPU、 22
2…通信制御ROM、223…モデム、
224…ネットワーク制御装置、225…CODE
C、 226…解像度変換部、227…画
像データバッファメモリ、231…RAM、232…拡
張RAM。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを送信する送信先を設定する設
    定手段と、 この設定手段にて設定された送信先が受信可能な受信能
    力データを記憶する受信能力データ記憶手段と、 この受信能力データ記憶手段に記憶されている上記送信
    先受信能力データに基づいて、送信対象物の画像データ
    を読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取られた画像データを保持する
    保持手段と、 上記送信先から応答される受信能力データを受信する受
    信手段と、 上記受信能力データ記憶手段に記憶されている上記送信
    先の上記受信能力データと上記受信手段により受信され
    た上記送信先の現在の受信能力データとを比較する比較
    手段と、 この比較手段による比較結果に基づいて、上記読取手段
    により読み取られた上記画像データの解像度を変更する
    解像度変更手段と、 この解像度変更手段にて解像度が変更された画像データ
    を送信先へ出力する出力手段と、を有する画像データ送
    信装置。
  2. 【請求項2】少なくとも2つの解像度により画像データ
    を読み取り可能な読取手段と、 送信対象である送信相手先が受信可能な受信能力データ
    を記憶する受信能力データ記憶手段と、 この受信能力データ記憶手段に上記送信相手先の上記受
    信能力データが記憶されて高画質優先モードが選択され
    ている場合には、上記受信能力のうちの最大の解像度
    で、また、上記受信能力データ記憶手段に上記送信相手
    先の上記受信能力データが記憶されていない場合には、
    上記読取手段が読取可能な読取解像度の内の最大の解像
    度で、上記画像データを読み取るよう、上記読取手段の
    読取解像度を送信モードと上記受信能力データの記憶の
    有無に応じて読取解像度を指定する解像度指定手段と、 この読取り解像度指定手段により指定された解像度で上
    記読取手段により読み取られた上記画像データを保持す
    る保持手段と、 上記送信相手先から応答される受信能力データを受信す
    る受信手段と、 上記受信能力データ記憶手段に記憶されている上記送信
    相手先の上記受信能力データと上記受信手段により受信
    された上記送信相手先の現在の相手先受信能力データと
    を比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果に基づいて、上記読取手段
    により読み取られた上記画像データの解像度を変更する
    解像度変更手段と、 この解像度変更手段により上記読取手段により読み取ら
    れた上記画像データの解像度が変更されたことを上記受
    信能力データ記憶手段に重ね書きするデータ書き込み手
    段と、 上記解像度変更手段にて解像度が変更された画像データ
    を送信先へ出力する出力手段と、を有する画像データ送
    信装置。
  3. 【請求項3】少なくとも2つの解像度により原稿の画像
    データを読み取り可能な画像データ読取手段と、 送信対象である送信相手先が受信可能な受信能力データ
    を記憶する受信能力データ記憶手段と、 この受信能力データ記憶手段に上記送信相手先の上記受
    信能力データが記憶されて通信時間優先モードが選択さ
    れている場合には、上記受信能力のうちの最小の解像度
    で、上記受信能力データ記憶手段に上記送信相手先の上
    記受信能力データが記憶されていない場合には、上記読
    取手段が読取可能な読取解像度の内の最小の解像度で、
    上記画像データを読み取るよう、上記読取手段の読取解
    像度を送信モードと上記受信能力データの記憶の有無に
    応じて読取解像度を指定する解像度指定手段と、 この読取り解像度指定手段により指定された解像度で上
    記読取手段により読み取られた上記画像データを保持す
    る保持手段と、 上記送信相手先から応答される受信能力データを受信す
    る受信手段と、 上記受信能力データ記憶手段に記憶されている上記送信
    相手先の上記受信能力データと上記受信手段により受信
    された上記送信相手先の現在の相手先受信能力データと
    を比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果に基づいて、上記読取手段
    により読み取られた上記画像データの解像度を変更する
    解像度変更手段と、 この解像度変更手段により上記読取手段により読み取ら
    れた上記画像データの解像度が変更されたことを上記受
    信能力データ記憶手段に重ね書きするデータ書き込み手
    段と、 上記解像度変更手段にて解像度が変更された画像データ
    を送信先へ出力する出力手段と、を有する画像データ送
    信装置。
  4. 【請求項4】送信相手先の受信能力情報を記憶する受信
    能力記憶手段と、 少なくとも2つの解像度により画像データを読取り可能
    な読取手段と、 多くとも2つのユーザが選択可能な送信モード切換手段
    とを有し、 組み合わせ条件により画像データの読取解像度を変更で
    きることを特徴とする画像データ送信装置。
JP6294369A 1994-11-29 1994-11-29 画像データ送信装置 Pending JPH08154164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6294369A JPH08154164A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 画像データ送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6294369A JPH08154164A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 画像データ送信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08154164A true JPH08154164A (ja) 1996-06-11

Family

ID=17806827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6294369A Pending JPH08154164A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 画像データ送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08154164A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8928915B2 (en) 2011-03-24 2015-01-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image communication apparatus
JP2015231219A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8928915B2 (en) 2011-03-24 2015-01-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image communication apparatus
JP2015231219A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2740181B2 (ja) 複写装置
JP2740180B2 (ja) 複写装置
US5796496A (en) Image-data processing apparatus which automatically selects one of a copying function and a facsimile function based on an orientation of an original
JPH09163042A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US6201610B1 (en) Image forming apparatus having a mode in which an order of a plurality of read images to be printed can be changed
US6400464B1 (en) Image forming device
US6674981B2 (en) Image forming apparatus with sheet size and shape detection
JPH09233256A (ja) ファクシミリ装置
JPH1097160A (ja) 画像形成装置
US6553193B1 (en) Image forming apparatus and image forming method with punching mode
JPH08154164A (ja) 画像データ送信装置
JP2622395B2 (ja) 複写装置
JP3352287B2 (ja) 画像形成装置
US20030214685A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JPH09224110A (ja) 画像形成装置
JP3366159B2 (ja) 画像形成装置
JPH09168070A (ja) ファクシミリ装置
JPH11205572A (ja) 画像処理装置と画像処理システム
JP3377668B2 (ja) 複合デジタル複写機
JPH09281853A (ja) 画像形成装置
JP2887864B2 (ja) 複写装置
JP3864132B2 (ja) 画像形成装置
JP2849380B2 (ja) 複写装置
JP3458626B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2000200014A (ja) 画像形成装置