JPH08153571A - 加熱体、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱体、定着装置および画像形成装置

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JPH08153571A
JPH08153571A JP13087295A JP13087295A JPH08153571A JP H08153571 A JPH08153571 A JP H08153571A JP 13087295 A JP13087295 A JP 13087295A JP 13087295 A JP13087295 A JP 13087295A JP H08153571 A JPH08153571 A JP H08153571A
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JP
Japan
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heating element
electric resistance
linear electric
resistance heating
substrate
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JP13087295A
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English (en)
Inventor
Megumi Takeuchi
恵 竹内
Mitsuaki Yamakawa
光明 山川
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱体の発熱部端部の異常加熱を抑制する。 【構成】電気絶縁性の細長い基板3と、基板の板面上に
長手方向に沿って形成された複数の直線状電気抵抗発熱
体1、2と、隣合う一対の直線状電気抵抗発熱体1、2
の一端を電気的に接続するように形成されその結果各直
線状電気抵抗発熱体1、2が直列接続される低抵抗接続
体4と、直列接続された直線状電気抵抗発熱体1、2の
両端に形成された一対の端子層5とを具備したことを特
徴とする。 【効果】直線状電気抵抗発熱体層1、2を電気接続する
低抵抗導体層4は発熱しないので、加熱体の局部的な発
熱を抑制でき、基板3の割れやトナーの定着むらを防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線状電気抵抗発熱体
層の局部的な発熱を防止した加熱体、定着装置および画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−65086号公報に開示され
ているように、電気絶縁性の細長い基板に、厚膜印刷形
成した直線状電気抵抗発熱体層を発熱源とする加熱体、
この加熱体を利用した定着装置および画像形成装置が実
用化されている。
【0003】図15は従来のこの種の加熱体の一例を示
す正面図である。この加熱体は、基板151の一面に例
えばスクリーン印刷によりU字状の直線状電気抵抗発熱
体層を形成したものである。この加熱体は発熱体が直線
状のものに比べると発熱量が多いので定着に用いる場合
にはスピードを高めることができる。なお、153、1
53は直線状電気抵抗発熱体層152の一端部側に設け
られた端子部である。154は直線状電気抵抗発熱体層
152を覆うように基板151上に被着された保護被覆
層である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この加
熱体は、直線状電気抵抗発熱体層152の他端側の折り
返し部分近傍の単位面積当りの発熱量が多くなるため、
折り返し部分近傍の温度が局部的に過昇し、折り返し部
分に応力が集中して基板が破損し易いといういう問題が
あった。
【0005】本発明は、基板の長手方向に沿って直線状
電気抵抗発熱体を複数形成し、これらを直列に接続する
にあたって、接続部すなわち折り返し部の局部的温度過
昇を生じにくくした加熱体、定着装置および画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の加熱体
は、電気絶縁性の細長い基板と、基板の板面上に長手方
向に沿って形成された複数の直線状電気抵抗発熱体と、
隣合う一対の直線状電気抵抗発熱体の一端を電気的に接
続するように形成されその結果各直線状電気抵抗発熱体
が直列接続される低抵抗接続体と、直列接続された直線
状電気抵抗発熱体の両端に形成された一対の端子とを具
備したことを特徴とする。
【0007】なお、上記低抵抗接続体とは前記発熱体に
比べて相対的に低抵抗であればよく、比抵抗の小さな物
質を用いればよいが、要すれば発熱体と同一物質でも発
熱体よりも幅広に形成するか厚く形成することによって
構成するのも許容される。
【0008】また、各請求項に記載の加熱体において、
直線状電気抵抗発熱体の数が2のとき、低抵抗接続体と
上記抵抗体とで折り返し部が1のU字状に屈曲し、3の
ときは折り返し部が2の変形S字状に屈曲し、以下抵抗
体の数が増えれば、その数から1を減じた数の折り返し
部を有する屈曲した形状を呈する。
【0009】また、複数の直線状電気抵抗発熱体は必ず
しも互いに平行に形成される必要はなく、それぞれの間
隔が部分的に異なっていてもよい。
【0010】また、直線状電気抵抗発熱体は、その長手
方向において部分的に幅や厚さが異なっていてもよい。
【0011】また、基板の材料としてはアルミナセラミ
ックス等が好適であるが、この他の絶縁材料であっても
よい。
【0012】また、直線状電気抵抗発熱体は、銀/パラ
ジウム合金系、酸化ルテニウム系等の抵抗材料により、
例えばスクリーン印刷法を用いて被着形成されるのが一
般的であるが、この他の材料によりこの他の手法を用い
て設けてもよい。
【0013】また、低抵抗接続体が設けられる直線状電
気抵抗発熱体の一端とは、直線状電気抵抗発熱体の最端
部には限られず、直線状電気抵抗発熱体の中央部の被定
着体が通過する領域を除いた部分のことを意味する。
【0014】また、直列接続された直線状電気抵抗発熱
体の両端に形成された一対の端子は、形状的に直線状電
気抵抗発熱体の端部に設けられる必要はなく、電気的に
直列接続された直線状電気抵抗発熱体の端部に設けられ
ていればよい。よって、直線状電気抵抗発熱体と端子の
間に別の導電体が設けられていてもよく、端子は加熱体
上の様々な部分に配置することが可能である。また、端
子と直線状電気抵抗発熱体とが直接接続される場合に
は、双方の電気接続はどのように行ってもよい。
【0015】請求項2記載の加熱体は、電気絶縁性の細
長い基板と、上記基板の板面上に長手方向に沿って形成
された複数の直線状電気抵抗発熱体と、隣合う一対の直
線状電気抵抗発熱体の一端を直線状電気抵抗発熱体と同
一材料により通電方向において直線状電気抵抗発熱体よ
りも幅広な部分を有して電気的に接続しその結果各直線
状電気抵抗発熱体が直列接続される低抵抗接続体と、直
列接続された直線状電気抵抗発熱体の両端に形成された
一対の端子とを具備したことを特徴とする。
【0016】なお、低抵抗接続体の通電方向において直
線状電気抵抗発熱体よりも幅広な形状とは、基板の一面
において平面的に見て通電方向に垂直な方向の幅が大き
いことを意味している。
【0017】請求項3記載の加熱体は、請求項1記載の
加熱体において、低抵抗接続体が通電路の一部が直線状
電気抵抗発熱体よりも電気抵抗の低い材料により構成さ
れた低抵抗導体を有することを特徴とする。
【0018】なお、通電路の一部とは、通電路を直列的
に分割して考えた場合の一部のことを意味する。
【0019】また、低抵抗接続体は直線状電気抵抗発熱
体が形成されている基板面に設けられる必要はなく、そ
の形態は限定されない。
【0020】請求項4記載の加熱体は、電気絶縁性の細
長い基板と、上記基板の板面上に長手方向に沿って形成
された複数の直線状電気抵抗発熱体と、直線状電気抵抗
発熱体と同一材料でその端部に一体に構成された高抵抗
導体と直線状電気抵抗発熱体よりも電気抵抗の低い材料
により高抵抗導体を電気的に短絡するように構成された
低抵抗導体とにより隣合う一対の直線状電気抵抗発熱体
の一端を電気的に接続するように形成され、その結果各
直線状電気抵抗発熱体が直列接続される低抵抗接続体
と、直列接続された直線状電気抵抗発熱体の両端に形成
された一対の端子とを具備したことを特徴とする。
【0021】なお、高抵抗導体と低抵抗導体とで材料に
より抵抗値に違いを持たせる方法としては、例えば上記
の銀/パラジウム合金系の材料を用いて、低抵抗導体は
高抵抗導体の材料よりもパラジウムの含有比率を小さく
する方法などがある。
【0022】また、請求項3または請求項4の加熱体に
おいて、低抵抗導体の形態や形状は特に限定されない。
低抵抗導体を膜形成する場合には、直線状電気抵抗発熱
体層との電気接続部をその上層に設けても下層に設けて
もよい。
【0023】請求項5記載の定着装置は、請求項1ない
し4のいずれか一記載の加熱体と、加熱体の長手方向に
対して交差する方向に走行し得る搬送シートと、搬送シ
ートを介して加熱体に対向して加熱体を圧接するように
配設され搬送シートを介して加熱体からの熱を被定着体
の画像を形成しているトナーに作用させるとともに被定
着体を搬送する定着ローラとを具備していることを特徴
とする。
【0024】請求項6記載の画像形成装置は、媒体に形
成された静電潜像にトナーを付着させて反転画像を形成
しこの反転画像を被定着体に転写して所定の画像を形成
する手段と、請求項5記載の定着装置とを具備している
ことを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明の定着用発熱体の端子に電圧を印加する
と、直線状電気抵抗発熱体層に電流が流れ瞬間的に発熱
状態になる。
【0026】このとき、請求項1記載の加熱体は、抵抵
抗接続体が直線状電気抵抗発熱体層よりも低抵抗である
ため、折り返し部分の発熱が抑制され局部的な温度過昇
を低減できる。このため、折り返し部分に応力が集中す
ることはない。
【0027】また、複数本の直線状電気抵抗発熱体を電
気的に直列接続したので、発熱量を大きくすることがで
きる。
【0028】請求項2記載の加熱体は、隣合う一対の直
線状電気抵抗発熱体の一端を直線状電気抵抗発熱体と同
一材料により通電方向において直線状電気抵抗発熱体よ
りも幅広な部分を有する低抵抗接続体により電気的に直
列接続したので、請求項1記載の加熱体と同様の作用を
有する。また、この低抵抗接続体は直線状電気抵抗発熱
体層と一体に形成することが可能となり、これらを同時
に形成することができる。
【0029】請求項3記載の加熱体は、請求項1記載の
加熱体と同様の作用を有する。
【0030】請求項4記載の加熱体は、請求項1記載の
加熱体と同様の作用を有する。
【0031】また、低抵抗導体を膜状に構成した場合に
は、高抵抗導体上で段差が発生しないため、低抵抗導体
と高抵抗導体とで熱膨張の大きさに差が生じても低抵抗
導体層は歪に対して機械的な強度が弱まることがなく、
低抵抗導体層の断線を妨げることができる。
【0032】請求項5の定着装置は、トナーを付着させ
た被定着体を、搬送シートを介して請求項1ないし4の
加熱体と定着ローラーに圧接させながら搬送し、加熱体
の加熱によりトナーを溶融させて定着させている。この
定着装置は、請求項1ないし4記載の加熱体を具備して
いるので、請求項1ないし4記載の加熱体の有する作用
を奏する。
【0033】請求項6の画像形成装置は、請求項5記載
の定着装置を具備しているので、この定着装置の有する
作用を奏する。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜14を参照し
て説明する。
【0035】図1は第1実施例の加熱体の一部切欠平面
図、図2は図1の − 線に沿う縦断面図、図3は同じ
く − 線に沿う横断面図、図4は同じく − 線に沿
う横断面図である。なお、図2ないし図4は、基板の厚
み方向の縮尺を拡大しており、また、発明の特徴的部分
を誇張して記載してあるので、形状を忠実に表現してい
ない。
【0036】図において1、2は各々長さ約300m
m、幅約1.5mm、厚さ約10μmの細長い直線状の
直線状電気抵抗発熱体層であり、例えばアルミナセラミ
ックスを材料とする長さ約350mm、約幅10mm、
厚さ約1mmの細長い絶縁性基板3の上に被着されてい
る。直線状電気抵抗発熱体層1、2は、絶縁性基板3の
一方の面に銀・パラジウム系の導電ペーストをスクリー
ン印刷し、その後焼成して形成されている。なお、導電
ペーストはこの他に酸化ルテニウム系のものなどを用い
てもよい。そして、2本の直線状電気抵抗発熱体層1、
2は、互いに平行に並んで形成されている。
【0037】直線状電気抵抗発熱体層1、2の各一端同
士は低抵抗接続体4により電気的に接続され折り返し部
が構成されている。この低抵抗接続体4は、通電路の一
部が直線状電気抵抗発熱体1、2よりも電気抵抗の低い
材料、例えば微量のパラジウムが添加された銀系材料に
より構成した抵抵抗導体4aを有している。この抵抵抗
導体4aは銀系の導電ペーストを直線状電気抵抗発熱体
層1、2を延長した一端部の上に一部を積層させてにス
クリーン印刷により積層塗布し、その後焼成して形成さ
れている。この導電ペーストはパラジウムの添加量が小
さいので実質的に発熱しない。抵抵抗導体4aの厚さは
約20μmである。なお、抵抵抗導体4aはこの他に含
有金属が銀・プラチナ合金、銀・白金合金、プラチナま
たは金などの電気抵抗の小さいものであってもよい。
【0038】直線状電気抵抗発熱体層1、2の他端に
は、ともに抵抵抗導体4aと同一材料の銀系の良導体で
形成された厚さ約10μmの端子層5、5が一部を重ね
て積層されている。端子層5、5は、外部との電気的接
触を得るために、面積的に十分広く形成されていて、直
線状電気抵抗発熱体層1、2に積層されずに絶縁性基板
3の上に直接形成された部分の面積が直線状電気抵抗発
熱体層1、2に積層した部分の面積に比べて大きい。ま
た、端子層5、5と直線状電気抵抗発熱体層1、2の接
触抵抗を小さくするため、積層による両者の接合面積を
十分大きくとっている。なお、破線1a、2aは、端子
層5、5の下に形成されている直線状電気抵抗発熱体層
1、2の端部の境界を示している。また、この端子層
5、5は、抵抵抗導体4aと同様に、かつ同時にスクリ
ーン印刷法により塗布した後に焼成して形成されてい
る。
【0039】直線状電気抵抗発熱体層1、2、低抵抗導
体4および端子層5、5の一部はガラス質の保護被覆層
6で覆われている。端子層5、5の一部とは、直線状電
気抵抗発熱体層1、2と端子層5、5の積層領域のう
ち、端子層5、5の低抵抗接続体4側の先端5a、5a
近傍を少なくとも含む領域であり、この付近が発熱領域
と非発熱領域の境界となり、この付近の温度温度勾配が
急なために熱膨張の差により直線状電気抵抗発熱体層
1、2が断線してしまうのを防止するためである。ここ
で、加熱体の横断面を図3、図4に示したとおり、保護
被覆層6は、直線状電気抵抗発熱体層1、2に対応する
部分6b、6cが最も高く突出している。直線状電気抵
抗発熱体層1、2の間の隙間に対応した部分6dは直線
状電気抵抗発熱体層1、2に対応する部分6b、6cに
比べて若干低く窪んでいる。このように、直線状電気抵
抗発熱体層1、2の間の隙間に対応した部分6dが低く
なる形状は、保護被覆層6の厚さを比較的小さくするこ
と、具体的には約40μm以下にすることで形成でき
る。上記実施例では約20μmである。
【0040】図5は本発明の加熱体の長手方向の温度分
布を示すグラフである。横軸は加熱体上の長手方向の位
置、縦軸は温度(゜C)をそれぞれ示す。なお、温度測
定は赤外線放射温度計によって測定した。この図からも
わかるとおり直線状電気抵抗発熱体層の長手方向におい
て局部的な温度過昇は見られない。
【0041】図6は本発明の定着装置の第1実施例を示
す断面図である。この定着装置は上記の第1実施例に示
した加熱体60をトナーの定着用として組込んでいる。
この定着装置は、加熱体60の直線状電気抵抗発熱体層
1、2側の面に対向して定着ローラー61を配置し、加
熱体60と定着ローラー61の間に加熱体の長手方向に
対して交差する方向に走行し得るフィルム状の搬送シー
ト62を設けた構造となっている。そして、トナー63
を付着させた例えば用紙64等の被定着体を、搬送シー
ト62を介して加熱体60と定着ローラー61に圧接さ
せながら搬送し、加熱体60の加熱によりトナー65を
溶融させて定着させている。
【0042】図7は上記定着装置の要部拡大断面図であ
る。同図は加熱体などを厚さ方向に拡大して描いてあ
る。この図に示すように定着ローラー61の曲面と保護
被覆層61表面の曲面が対応し易くなり、用紙64の押
圧力が直線状電気抵抗発熱体層1、2の近傍では比較的
均一に加わる。
【0043】図8は本発明の画像形成装置の実施例を示
す断面図である。同図に示す画像形成装置は複写機であ
る。この複写機は、感光ドラムに形成された静電潜像に
トナーを付着させて反転画像を形成し、このトナーを用
紙80に転写して所定の画像を形成する画像形成部81
と、画像を形成したトナーを定着させる上記の定着装置
82とを具備している。
【0044】図9は本発明の加熱体の第2実施例を示す
一部切欠正面図である。この加熱体は、基本的に第1実
施例の加熱体と同様の構造なので相違点のみを説明す
る。
【0045】この加熱体は、直線状電気抵抗発熱体層9
1、92が基板の長手方向に沿って互いに平行に離間し
て形成されている。そして、この直線状電気抵抗発熱体
層91、92の一端は、低抵抗接続体94により電気的
に接続されている。この低抵抗接続体94は、は直線状
電気抵抗発熱体91、92と同一材料で一体に構成され
た高抵抗導体94aと、直線状電気抵抗発熱体91、9
2よりも電気抵抗の低い材料により高抵抗導体を電気的
に短絡するように構成された低抵抗導体94bにより構
成されている。
【0046】図10は本発明の加熱体の第3実施例を示
す一部切欠平面図である。この図は直線状電気抵抗発熱
体層の太さとその間隔を拡大して描かれており実際の形
状を表していない。
【0047】図において100、101、102は細長
い直線状の直線状電気抵抗発熱体層であり、アルミナセ
ラミックス等の絶縁性基板103の上に被着されてい
る。直線状電気抵抗発熱体層100・・・は絶縁性基板
103の一方の面に銀・パラジウム系の導電ペーストを
スクリーン印刷し、その後焼成して形成されている。そ
して、3本の直線状電気抵抗発熱体層100・・・は、
互いに平行に並んで形成されている。
【0048】直線状電気抵抗発熱体層100・・・の一
端同士は低抵抗接続体104、105により電気的に接
続されている。この低抵抗接続体層104、105は、
例えば微量のパラジウムが添加された銀系材料による低
抵抗導体104a、105bを有している。この低抵抗
導体104a、105bは直線状電気抵抗発熱体層10
0・・・を延長した一端部上にスクリーン印刷により積
層塗布し、その後焼成して形成されている。絶縁性基板
103の縁部側に位置する直線状電気抵抗発熱体層10
0、102は、低抵抗接続体104、105が設けられ
ていない側の端部に、ともに低抵抗導体104a、10
5bと同一材料の銀系の良導体で形成された厚さ約10
μmの端子層106、107が積層されている。直線状
電気抵抗発熱体層100・・・、低抵抗接続体層10
4、105および端子層106、107の一部はガラス
質の保護被覆層108で覆われている。なお、保護被覆
層は本発明の構成に必須のものではない。
【0049】図11は本発明の第4実施例の加熱体の一
部切欠正面図である。なお、この図は直線状電気抵抗発
熱体層の太さとその間隔を拡大して描かれており実際の
形状を表していない。この図のように直線状電気抵抗発
熱体層111、112間を例えば温度ヒューズ113を
用いて電気接続してもよく、また温度ヒューズ113の
代わりにワイヤを直線状電気抵抗発熱体層に溶接して接
続してもよい。また端子層の代わりに直線状電気抵抗発
熱体層111、112の端部にリード114を半田付け
して端子としてもよい。
【0050】図12は本発明の第5実施例の加熱体の一
部切欠正面図であり、図13は同じく一部切欠背面図で
ある。なお、この図は直線状電気抵抗発熱体層の太さと
その間隔を拡大して描かれており実際の形状を表してい
ない。これらの図に示すように直線状電気抵抗発熱体層
121、122を接続する低抵抗接続体層123は、基
板124の他面側に設けられていてもよい。この場合、
直線状電気抵抗発熱体層121、122と低抵抗接続体
層123とは例えばスルーホール125等を用いて電気
接続を行えばよく、直線状電気抵抗発熱体層121、1
22につきスルーホール125を複数設ければ直線状電
気抵抗発熱体層121、122に大きな電流を流すこと
ができる。
【0051】図14は本発明の加熱体の第6実施例を示
す一部切欠平面図である。この加熱体は、基本的に第1
実施例の加熱体と同様の構造であるが、低抵抗接続体1
40は、直線状電気抵抗発熱体141、142と同一材
料で一体に構成され、通電方向において主体部よりも幅
広に形成することによって低抵抗接続体を構成してい
る。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、抵抵抗接
続体により直線状電気抵抗発熱体層間を接続したため
折り返し部分が局部的に温度過昇となることはないか
ら、応力の集中もなく、基板の破損を低減した加熱体を
提供できる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の加熱体の効果に加えて、抵抵抗接続体は直線状電気
抵抗発熱体層と一体となりこれらを同時に形成すること
ができ製造工程の簡素化し得る加熱体を提供できる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の加熱体と同様の効果を有する加熱体を提供できる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の加熱体と同様の効果に加えて、低抵抗導体層の断線
を防止し得る加熱体を提供できる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4記載の加熱体の効果を有する定着装置を提供でき
る。
【0057】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の定着装置の効果を有する画像形成装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱体の第1実施例を示す一部切欠正
面図。
【図2】図1の加熱体の − 線における縦断面図。
【図3】同じく − 線における横断面図。
【図4】同じく − 線における横断面図。
【図5】第1実施例の加熱体の長手方向の発熱温度分布
を示すグラフ。
【図6】本発明の定着装置の第1実施例を示す断面図。
【図7】同じく要部拡大断面図。
【図8】本発明の画像形成装置の第1実施例を示す断面
図。
【図9】本発明の加熱体の第2実施例を示す一部切欠正
面図。
【図10】本発明の加熱体の第3実施例を示す一部切欠
正面図。
【図11】本発明の加熱体の第4実施例を示す一部切欠
正面図。
【図12】本発明の加熱体の第5実施例を示す一部切欠
正面図。
【図13】本発明の加熱体の第5実施例を示す一部切欠
背面図。
【図14】本発明の加熱体の第6実施例を示す一部切欠
正面図。
【図15】従来の加熱体の一部切欠平面図。
【符号の説明】
1、2、91、92、101、102、111、11
2、121、122、141、142…直線状電気抵抗
発熱体、 3…基板、4、94、104、105、14
0…低抵抗接続体、 5…端子層、6…保護被覆層、
4a、94b、104a、105a…低抵抗導体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性の細長い基板と;上記基板の板
    面上に長手方向に沿って形成された複数の直線状電気抵
    抗発熱体と;隣合う一対の直線状電気抵抗発熱体の一端
    を電気的に接続するように形成され、その結果各直線状
    電気抵抗発熱体が直列接続される低抵抗接続体と;直列
    接続された直線状電気抵抗発熱体の両端に形成された一
    対の端子と;を具備したことを特徴とする加熱体。
  2. 【請求項2】電気絶縁性の細長い基板と;上記基板の板
    面上に長手方向に沿って形成された複数の直線状電気抵
    抗発熱体と;隣合う一対の直線状電気抵抗発熱体の一端
    を直線状電気抵抗発熱体と同一材料により通電方向にお
    いて直線状電気抵抗発熱体よりも幅広な部分を有して電
    気的に接続し、その結果各直線状電気抵抗発熱体が直列
    接続される低抵抗接続体と;直列接続された直線状電気
    抵抗発熱体の両端に形成された一対の端子と;を具備し
    たことを特徴とする加熱体。
  3. 【請求項3】低抵抗接続体は通電路の一部が直線状電気
    抵抗発熱体よりも電気抵抗の低い材料により構成された
    低抵抗導体を有することを特徴とする請求項1記載の加
    熱体。
  4. 【請求項4】電気絶縁性の細長い基板と;上記基板の板
    面上に長手方向に沿って形成された複数の直線状電気抵
    抗発熱体と;直線状電気抵抗発熱体と同一材料でその端
    部に一体に構成された高抵抗導体と、直線状電気抵抗発
    熱体よりも電気抵抗の低い材料により高抵抗導体を電気
    的に短絡するように構成された低抵抗導体とにより、隣
    合う一対の直線状電気抵抗発熱体の一端を電気的に接続
    するように形成され、その結果各直線状電気抵抗発熱体
    が直列接続される低抵抗接続体と;直列接続された直線
    状電気抵抗発熱体の両端に形成された一対の端子と;を
    具備したことを特徴とする加熱体。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか一記載の加熱
    体と;加熱体の長手方向に対して交差する方向に走行し
    得る搬送シートと;搬送シートを介して加熱体に対向し
    て加熱体を圧接するように配設され、搬送シートを介し
    て加熱体からの熱を被定着体の画像を形成しているトナ
    ーに作用させるとともに被定着体を搬送する定着ローラ
    と;を具備していることを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】媒体に形成された静電潜像にトナーを付着
    させて反転画像を形成し、この反転画像を被定着体に転
    写して所定の画像を形成する手段と;請求項5記載の定
    着装置と;を具備していることを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020115187A (ja) * 2019-01-18 2020-07-30 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置
JP2020115183A (ja) * 2019-01-18 2020-07-30 キヤノン株式会社 加熱装置、定着装置及び画像形成装置

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JP2020115187A (ja) * 2019-01-18 2020-07-30 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置
JP2020115183A (ja) * 2019-01-18 2020-07-30 キヤノン株式会社 加熱装置、定着装置及び画像形成装置

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