JPH08152208A - 冷媒循環システムおよび冷凍・空調装置 - Google Patents

冷媒循環システムおよび冷凍・空調装置

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JPH08152208A
JPH08152208A JP6291331A JP29133194A JPH08152208A JP H08152208 A JPH08152208 A JP H08152208A JP 6291331 A JP6291331 A JP 6291331A JP 29133194 A JP29133194 A JP 29133194A JP H08152208 A JPH08152208 A JP H08152208A
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修 森本
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秀一 谷
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智彦 河西
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嘉裕 隅田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組成調整により、冷媒回路を循環する冷媒の
組成を調整し、冷凍サイクル内を循環する非共沸混合冷
媒の冷媒組成が変化しても、常に適正な運転状態を保
つ、冷凍・空調装置を得る。 【構成】 圧縮機1、四方弁2、熱源側熱交換器3、過
冷却熱交換器8、第一の絞り装置4、負荷側熱交換器
5、低圧レシーバ6であり、これらを順次接続して、メ
インの冷媒回路をなし、上記メイン回路上の第一の絞り
装置4と熱源側熱交換器の間には、冷媒回路を分岐し第
二の絞り装置7および過冷却熱交換器8を介して、メイ
ン回路上の低圧のガス配管部に至るバイパス配管200
を接続する冷媒回路構成において、第二の絞り装置入口
の温度および第二の絞り装置および過冷却熱交換器8の
間にて圧力と温度を検出し、冷凍サイクル内を循環する
冷媒の組成を演算し、循環組成に応じて、絞り装置の開
度、圧縮機の運転周波数、室外機のファン回転数を決定
し、制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒に数種をブレンド
した非共沸混合冷媒を用いる冷媒循環システム及び冷凍
・空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図34は、例えば特公平6−12201
号に示された従来の非共沸混合冷媒を用いた冷凍・空調
装置であり、図中1は圧縮機、5は負荷側熱交換器、4
a,4bは主絞り装置、3は熱源側熱交換器で、これら
を冷媒配管にて接続されて、冷凍サイクルの主回路を形
成している。29は精留塔で、その塔頂部には冷媒配管
50と冷却源30が配設された冷媒配管51とにより塔
頂貯溜器31が接続され、また、上記精留塔底部には冷
媒配管52と加熱源32が配設された冷媒配管53とに
より塔頂貯溜器33が接続されている。
【0003】負荷側熱交換器5と熱源側熱交換器3の間
には、開閉弁34が設置された冷媒配管54により塔頂
貯溜器31が接続され、また、開閉弁36が設置された
冷媒配管55により塔底貯溜器33が接続されている。
熱源側熱交換器3の上流側には、副絞り装置37と開閉
弁38は設置された冷媒配管56により塔頂貯溜器31
が接続され、また、副絞り装置37と開閉弁39が設置
された冷媒配管57により塔底貯溜器33が接続されて
いる。そして、塔頂貯溜器31から冷媒配管56への流
出口は塔頂貯溜器11の底部に、また、塔底貯溜器33
から冷媒配管57への流出口は塔底貯溜器33の底部に
それぞれ設置されている。
【0004】上記構成において、圧縮機1で圧縮された
高温高圧の非共沸混合冷媒(以下、冷媒と言う)の蒸気
は矢印Aの方向に流れ、負荷側熱交換器5で凝縮して主
絞り装置4aに入る。通常運転時には開閉弁34,36
は閉じられているのでそのまま主絞り装置4bに入り、
低温低圧になった冷媒は、熱源側熱交換器3で蒸発して
再び圧縮機1に戻る。
【0005】この主回路を流れる冷媒組成を変える場合
において、まず、主回路を流れる冷媒の組成を非常に高
沸点成分に富んだものにするには、開閉弁38,34を
閉じ、開閉弁39,36を開く。そうすると、主絞り装
置4aを出た主回路を流れる冷媒の一部は、開いている
開閉弁36へ分流し、残りは主絞り装置4bに流入して
通常の運転と同様の回路で流れる。開閉弁36へ流入し
た冷媒は、塔底貯溜器33に入る。塔底貯溜器33に入
った冷媒は、一部は開いている開閉弁39を通って副絞
り装置37に入り、熱源側熱交換器3の上流側で主回路
を流れる冷媒と合流し、残りは加熱源32が設置された
冷媒配管53に入り、加熱されて冷媒精留塔29内を蒸
気となって上昇する。このとき、塔頂貯溜器31に貯溜
されている冷媒液も冷媒配管50から冷媒精留塔29内
を下降し、上昇してくる冷媒蒸気と気液接触して、いわ
ゆる精留作用を行う。
【0006】こうして、冷媒蒸気は上昇するにつれて低
沸点成分に富んだものとなり、冷却源30が設置された
冷媒配管51に導入されて液化し、開閉弁38が閉じら
れていることにより塔頂貯溜器31に貯溜される。この
ような精留作用が繰り返され、ついには、塔頂貯溜器3
1には非常に低沸点成分に富んだ冷媒だけが貯溜される
ことになる。したがって、主回路を流れる冷媒の組成
は、非常に高沸点成分に富んだものにするようにしてい
た。
【0007】主回路を流れる冷媒の組成を、低沸点成分
に富んだものにするには、開閉弁38,34を開き、開
閉弁39,36を閉じる。そうすると、主絞り装置4a
を出た主回路を流れる冷媒の一部は分流して、開いてい
る開閉弁34を通り、塔頂貯溜器31に流入するが、開
閉弁38も開いているため、流入してきた冷媒の一部は
冷媒配管4aを通り、副絞り装置37を通って主回路に
合流する。そして、残りの冷媒は、冷媒配管50から冷
媒精留塔29内に入り下降する。このとき、塔底貯溜器
33内の冷媒の一部が加熱源32で加熱されて冷媒精留
塔内を上昇し、下降する液と気液接触して、いわゆる精
留作用を行う。このようにして、下降する冷媒液は徐々
に高沸点成分に富んだものになり、開閉弁39が閉じら
れているため塔底貯溜器33に貯溜される。そして、こ
のような精留作用が繰り返され、ついには、塔底貯溜器
33には、非常に高沸点成分に富んだ冷媒だけが貯溜さ
れることになる。したがって、主回路を流れる冷媒の組
成は、非常に低沸点成分に富んだものにするようにして
いた。非共沸混合冷媒を循環させる技術については上記
の他には、特公平5−40221号公報、特公平6−2
3625号公報が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の冷凍
・空調装置では、冷媒の組成を検出したり判断する手段
がなく、組成に応じた制御がなされず、必ずしも、効率
の良い運転を行うことができなかった。また、制御が非
常に複雑なものとなっていた。本発明の目的は、上記の
課題を解決するもので、冷媒回路内を循環する冷媒の組
成を運転中に推定し、冷媒の組成を変更するものであ
る。さらに本発明は運転中の冷媒の組成に応じた制御を
行うものである。さらに、本発明の目的は運転の状態に
応じて適正な制御を行うもので、組成の調整をより短時
間に行うものである。さらに、本発明の目的はより信頼
性の高い非共沸混合冷媒を用いたシステム及び装置を提
供しようというものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
冷媒循環システムは、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装
置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷
媒数種を混合した非共沸混合冷媒を循環させ、冷媒循環
システム内の冷媒の流れる方向、起動からの経過時間、
負荷量等の各運転の状態を判断する運転判断手段と、各
運転の状態毎にあらかじめ設定された冷媒の組成状態を
記憶する記憶手段と、運転判断手段が判断した運転状態
にもとづいて記憶手段から冷媒の組成状態を選択する冷
媒組成選択手段と、この冷媒組成選択手段の選択した冷
媒の組成状態に冷媒循環システムを循環する冷媒の組成
を変更する冷媒組成設定手段と、を備えたものである。
【0010】請求項2に係る本発明の冷媒循環システム
は、冷媒の組成を変更する冷媒組成設定手段が絞り装置
の開度設定手段である。
【0011】請求項3に係る本発明の冷媒循環システム
は、冷媒循環組成選択手段の選択した冷媒の組成状態に
もとづいて冷媒循環システムの運転の制御の設定値を決
定する制御手段を備えたものである。
【0012】請求項4に係る本発明の冷媒循環システム
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換
器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を循環させ、冷媒循環システムの各運転
の状態を判断する運転判断手段と、この運転判断手段が
判断した運転状態にもとづいて、冷媒循環システムの運
転の制御の設定値を変更し、冷媒循環システムの制御を
行う制御手段と、を備えたものである。
【0013】請求項5に係る本発明の冷媒循環システム
は、冷媒循環システムの運転の制御の設定値として、蒸
発器出口過熱度または凝縮器出口過冷却度の少なくとも
いずれか一方の目標値を設定し、この目標値に応じて制
御するものである。
【0014】請求項6に係る本発明の冷媒循環システム
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換
器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を循環させ、冷房時と暖房時とで冷媒循
環システムの制御の設定値を変更し、冷媒循環システム
の運転の制御を行う制御手段を備えたものである。
【0015】請求項7に係る本発明の冷媒循環システム
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換
器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を用い、冷房時、暖房時及び圧縮機の運
転容量とで冷媒循環システムの制御の設定値を変更し、
冷媒循環システムの運転の制御を行う制御手段を備えた
ものである。
【0016】請求項8に係る本発明の冷媒循環システム
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換
器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を用い、圧縮機起動からの時間に応じて
冷媒循環システムの制御の設定値を変更し、冷媒循環シ
ステムの運転の制御を行う制御手段を備えたものであ
る。
【0017】請求項9に係る本発明の冷媒循環システム
は、制御の設定値の変更を、所定時間毎、または運転状
態の大きな変更毎に行う。
【0018】請求項10に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換
器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒に数種を混合し
た非共沸混合冷媒を循環させ、冷媒回路内を循環する冷
媒の組成を推定する機構と、検知した冷媒の組成に応じ
て、冷凍サイクルの制御の設定値を変更し制御を行う制
御器を備えたものである。
【0019】請求項11に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換
器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒を混合した非共
沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、熱源側熱交
換器または負荷側出口近傍に冷媒が飽和状態となる箇所
の温度および圧力を検出する手段を設け、この検出値に
より、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演算し、組成
演算値に応じて冷凍サイクルの制御の設定値を変更し、
冷凍サイクルの制御を行う制御器とを備えたものであ
る。
【0020】請求項12に係る本発明の冷凍・空調装置
は、熱源側熱交換器と負荷側熱交換器のうち、蒸発器と
なる熱交換器出口の冷媒温度を検出する温度検出手段
と、上記蒸発器出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段
とを備えたものである。又、請求項13に係る本発明の
冷凍・空調装置は、熱源側熱交換器と負荷側熱交換器の
うち、凝縮器となる熱交換器出口の冷媒圧力を検出する
圧力検出手段と、上記凝縮器出口の冷媒温度を検出する
温度検出手段と、を備えたものである。
【0021】請求項14に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機、熱源側熱交換器、高圧レシーバ、絞り装
置、負荷側熱交換器を順次接続し、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、高圧レ
シーバ内部の冷媒温度を検出する温度検出手段と、高圧
レシーバ内部の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、温
度検出手段と上記圧力検出手段の検出値により、冷媒回
路内を循環する冷媒の組成を演算し、組成演算値に応じ
て冷凍サイクルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクル
の制御を行う制御器とを備えたものである。
【0022】請求項15に係る本発明の冷凍・空調装置
は、推定されまたは演算された冷媒回路内を循環する冷
媒の組成に応じて、冷媒ガスの飽和温度を演算し、蒸発
器出口過熱度、または凝縮器出口過冷却度が所定値とな
るよう開度を変更する絞り装置を備えたものである。
【0023】請求項16に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、過冷却熱交換
器、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続し、冷媒数種を混合した非共沸混合冷媒を用
いる冷凍サイクルにおいて、上記熱源側熱交換器と上記
第一の絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り
装置および上記過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配
管と接続するバイパス配管と、上記第二の絞り装置入口
の冷媒温度を検出する第一の温度検出手段と、上記第二
の絞り装置出口の冷媒温度を検出する第二の温度検出手
段と、上記第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧
力検出手段と、上記第一および第二の温度検出手段と上
記圧力検出手段の検出値により、冷媒回路内を循環する
冷媒の組成を演算し、上記組成演算値に応じて冷凍サイ
クルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの制御を行
うメイン制御器とを備えたものである。
【0024】請求項17に係る本発明の冷凍・空調装置
は、熱源側熱交換器と過冷却熱交換器の間に、第三の絞
り装置を備えたものである。
【0025】請求項18に係る本発明の冷凍・空調装置
は、バイパスの配管入り口は、メイン配管の下部に設け
たものである。
【0026】請求項19に係る本発明の冷凍・空調装置
は、バイパスの分岐部付近のメイン配管上流に、冷媒攪
拌部を設けたものである。
【0027】請求項20に係る本発明の冷凍・空調装置
は、複数の負荷側熱交換器を備え、かつ、停止している
負荷側熱交換器の冷媒配管を組成調整手段とする。
【0028】請求項21に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第二の絞り装
置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及
び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、上記負
荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で温度を検出する第
一の温度検出手段と、第一の絞り装置と高圧レシーバの
間で温度を検出する第二の温度検出手段と、上記熱源側
熱交換器と第二の絞り装置の間で温度を検出する第三の
温度検出手段と、第二の絞り装置と高圧レシーバの間で
温度を検出する第四の温度検出手段と、上記四方弁と上
記負荷側熱交換器の間で温度を検出する第五の温度検出
手段と、上記四方弁と上記熱源側熱交換器の間で温度を
検出する第六の温度検出手段と、上記負荷側熱交換器と
第一の絞り装置の間で圧力を検出する第一の圧力検出手
段と、上記熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間で圧力
を検出する第二の圧力検出手段と、冷媒回路内を循環す
る冷媒の組成を演算する演算装置と、第一および第二の
絞り装置の開度を演算し、制御を行うメイン制御器を備
える。
【0029】請求項22に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第二の絞り装
置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及
び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種を混合した
非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、上記高
圧レシーバと上記低圧レシーバとを接続するバイパス配
管と、上記バイパス配管上に設置した第三の絞り装置
と、上記低圧レシーバと第三の絞り装置の間で温度を検
出する第一の温度検出手段と、第三の絞り装置と高圧レ
シーバの間で温度を検出する第二の温度検出手段と、上
記負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で温度を検出す
る第三の温度検出手段と、上記四方弁と負荷側熱交換器
の間で温度を検出する第四の温度検出手段と、第二の絞
り装置と上記熱源側熱交換器の間で温度を検出する第五
の温度検出手段と、上記四方弁と上記熱源側熱交換器の
間で温度を検出する第六の温度検出手段と、第三の絞り
装置と低圧レシーバの間で圧力を検出する第一の圧力検
出手段と、上記圧縮機の吐出側の圧力を検出する第二の
圧力検出手段と、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演
算する演算装置と、第三の絞り装置の開度を決定し、組
成調整を行う組成調整器と、第一および第二の絞り装置
の開度を演算し、制御を行うメイン制御器を備える。
【0030】請求項23に係る本発明の冷凍・空調装置
は、高圧レシーバ前後のメイン配管と、第三の絞り装置
と低圧レシーバの間の配管を熱交換させる過冷却熱交換
器を備える。
【0031】請求項24に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機吐出側配管と、低圧レシーバの吸入側配管と
を接続するバイパス配管と、上記バイパス配管上に開閉
機構を備える。
【0032】請求項25に係る本発明の冷凍・空調装置
は、高圧レシーバと第一の絞り装置の間に設置する第一
の開閉機構と、高圧レシーバと第二の絞り装置の間に設
置する第二の開閉機構と、第一の開閉機構をバイパス
し、第三の開閉機構と第一の過冷却熱交換器を連通する
バイパス配管と、第二の開閉機構をバイパスし、第四の
開閉機構と第二の過冷却熱交換器を連通するバイパス配
管と備え、第一および第二の過冷却熱交換器を低圧レシ
ーバに内蔵する。
【0033】請求項26に係る本発明の冷凍・空調装置
は、低圧レシーバを分割し、液冷媒を貯溜する部分と、
圧縮機への一時的な液戻りを防止するバッファ部分を備
える。
【0034】請求項27に係る本発明の冷凍・空調装置
は、圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を順次接続
し、冷媒数種を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サ
イクルにおいて、上記熱源側熱交換器と上記第一の絞り
装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置および
上記過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続す
るバイパス配管と、上記第二の絞り装置入口の冷媒温度
を検出する第一の温度検出手段と、上記第二の絞り装置
出口の冷媒温度を検出する第二の温度検出手段と、上記
第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段
と、メイン配管における上記バイパス配管との分岐部付
近に設置する乾き度検出手段と、上記第一および第二の
温度検出手段、上記圧力検出手段および上記乾き度検出
手段の検出値により、冷媒回路内を循環する冷媒の組成
を演算する組成演算装置と、上記組成演算値に応じて冷
凍サイクルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの制
御を行うメイン制御器とを備えたものである。
【0035】
【作用】請求項1に係る本発明は、圧縮機、熱源側熱交
換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順
次接続した冷媒回路において、冷媒に数種を混合した非
共沸混合冷媒を用い、冷媒回路内を循環する目標とする
冷媒の組成(以後、循環組成と言う)を運転状態より判
断して、冷媒組成設定手段により、循環組成を目標とす
る循環組成に調整するので、運転状態に適した非共沸混
合冷媒の循環組成を常に維持する。請求項2に係る本発
明は、絞り装置の開度の設定により冷媒の組成を変更す
る。
【0036】請求項3に係る本発明は、圧縮機、熱源側
熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続した冷媒回路において、冷媒に数種を混合し
た非共沸混合冷媒を用い、運転状態にもとづいて選択さ
れた循環組成に応じて冷媒循環システムの運転の制御の
設定値を演算し、制御を行う。請求項4に係る本発明
は、冷媒システムの運転状態を判断して制御の設定値を
変更する。請求項5に係る本発明は、蒸発器出口過熱度
または凝縮器出口過冷却度の少なくともいずれか一方を
目標値として制御する。
【0037】請求項6に係る本発明は、圧縮機、熱源側
熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続した冷媒回路において、冷媒に数種を混合し
た非共沸混合冷媒を用い、冷房時と暖房時で冷媒の循環
システムの制御パラメータの変更を行い、運転を制御す
る。
【0038】請求項7に係る本発明は、圧縮機、熱源側
熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続した冷媒回路において、冷媒に数種を混合し
た非共沸混合冷媒を用い、冷房時、暖房時及び圧縮機の
運転容量によって、冷媒循環システムの制御パラメータ
の変更を行い、運転を制御する。
【0039】請求項8に係る本発明は、圧縮機、熱源側
熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバ
を順次接続した冷媒回路において、冷媒に数種を混合し
た非共沸混合冷媒を用い、圧縮機起動からの時間によっ
て、制御パラメータの変更を行い、運転を制御し、立ち
上げ特性を良くする。
【0040】請求項9に係る本発明は、冷媒循環システ
ムの制御の設定値の変更を所定時間毎、または運転状態
の大きな変動毎に行い、変化に追従した制御を行う。
【0041】請求項10に係る本発明は、圧縮機、熱源
側熱交換器、絞り装置、負荷側熱交換器及び低圧レシー
バを順次接続した冷媒回路において、冷媒に数種を混合
した非共沸混合冷媒を用い、冷媒回路内を循環する冷媒
の組成(以後、循環組成と言う)を推定する。推定した
組成により、冷凍サイクルの制御の設定値を演算し、組
成調整手段により、循環組成を目標とする循環組成に調
整し、循環組成に応じた制御を行う。
【0042】請求項11に係る本発明は、冷媒が飽和状
態となる箇所の温度および圧力を検出し、この値により
冷媒の組成を求め、この組成に応じて冷凍サイクルの制
御の設定値を変更し制御する。
【0043】請求項12に係る本発明は、熱源側熱交換
器と負荷側熱交換器のうち、蒸発器となる熱交換器出口
において冷媒の圧力と温度を検出し、検出された圧力と
温度より循環組成を演算し、冷凍サイクルの制御を行
う。
【0044】請求項13に係る本発明は、熱源側熱交換
器と負荷側熱交換器のうち、凝縮器となる熱交換器出口
において冷媒の圧力と温度を検出し、検出された圧力と
温度より循環組成を演算し、冷凍サイクルの制御を行
う。
【0045】請求項14に係る本発明は、飽和液面の存
在する高圧レシーバ内部の冷媒の圧力と温度を検出し、
検出された圧力と温度より循環組成を演算し、冷凍サイ
クルの制御を行う。
【0046】請求項15に係る本発明は、推定されまた
は演算された冷媒回路内を循環する冷媒の組成に応じ
て、冷媒ガスの飽和温度を演算し、蒸発器出口過熱度、
または凝縮器出口過冷却度が所定値となるよう絞り装置
の開度を変更するものである。
【0047】請求項16に係る本発明は、熱源側熱交換
器と第一の絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の
絞り装置および過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配
管と接続するバイパス管と、第二の絞り装置入口の冷媒
温度を検出する第一の温度検出手段と、第二の絞り装置
出口の冷媒温度を検出する第二の温度検出手段と、第二
の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、
温度検出手段と圧力検出手段の検出値により、冷媒回路
内を循環する冷媒の組成を演算し、組成演算値に応じて
冷凍サイクルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの
制御を行う。
【0048】請求項17に係る本発明は、熱源側熱交換
器と過冷却熱交換器の間に、第三の絞り装置を備え、冷
房時と暖房時において、バイパス管入口付近を液状態と
する。
【0049】請求項18に係る本発明は、メイン配管と
バイパス管の分岐部を、バイパス管をメイン配管に対し
て、下向きに取り付けることにより、バイパス管には常
に冷媒の液を導く。
【0050】請求項19に係る本発明は、バイパス管分
岐部付近のメイン配管上流に、冷媒攪拌部を設ける。
【0051】請求項20に係る本発明は、循環組成の制
御手段を停止している負荷側熱交換器とし、組成調整す
る場合には、停止している負荷側熱交換器に冷媒を貯溜
あるいは放出する。
【0052】請求項21に係る本発明は、冷房運転時
は、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の温度の検出
値と、第一の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検出
値と、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の圧力の検
出値より、演算装置にて循環組成を演算する。暖房運転
時は、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の温度の検
出値と、第二の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検
出値と、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の圧力の
検出値より、演算装置にて循環組成を演算する。更に、
メイン制御器において、第一および第二の絞り装置の開
度を演算し、組成に応じた制御を行う。
【0053】請求項22に係る本発明は、高圧レシーバ
と上記低圧レシーバとを接続するバイパス配管上にて、
温度と圧力を検出し、その検出値から、演算装置にて循
環組成を演算する。組成調整器は、演算した循環組成が
目標の循環組成となるように、第三の絞り装置の開度を
決定する。メイン制御器では、演算した循環組成に応じ
て、圧縮機の回転数、熱源側熱交換器のファンの回転
数、絞り装置の開度を決定する。
【0054】請求項23に係る本発明は、高圧レシーバ
前後のメイン配管と、第三の絞り装置と低圧レシーバの
間の配管を熱交換させる過冷却熱交換器を設け、熱交換
することにより、バイパス配管を流れる冷媒の持つエン
タルピをメイン回路を流れる冷媒へ伝達する。
【0055】請求項24に係る本発明は、圧縮機吐出側
配管と、低圧レシーバの吸入側配管とを接続するバイパ
ス配管を設け、低圧レシーバ内部の液冷媒を、圧縮機よ
り吐出する高温の冷媒ガスによって速やかに蒸発させ
る。
【0056】請求項25に係る本発明は、高圧レシーバ
と第一の絞り装置の間に設置する第一の開閉機構と、高
圧レシーバと第二の絞り装置の間に設置する第二の開閉
機構と、第一の開閉機構をバイパスし、第三の開閉機構
と第一の過冷却熱交換器を連通するバイパス配管と、第
二の開閉機構をバイパスし、第四の開閉機構と第二の過
冷却熱交換器を連通するバイパス配管とを設け、第一お
よび第二の過冷却熱交換器を低圧レシーバに内蔵するこ
とによって、低圧レシーバ内部の液冷媒を、高圧、高温
の液管によって速やかに蒸発させ、かつ、低圧レシーバ
内部にて冷媒液が蒸発するときの蒸発潜熱を、メイン回
路を流れる冷媒に伝達する。
【0057】請求項26に係る本発明は、低圧レシーバ
を分割し、液冷媒を貯溜する部分と、圧縮機への一時的
な液戻りを防止するバッファ部分を設け、圧縮機に対す
る液戻りを防止する。
【0058】請求項27に係る本発明は、冷房運転時
は、第二の絞り装置出入口の冷媒温度を検出する温度検
出手段と、第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧
力検出手段とが検出する値から、冷媒回路内を循環する
冷媒の組成を演算し、目標とする組成になるように組成
調整手段にて、組成を調整する。暖房運転時は、第二の
絞り装置出口の冷媒温度を検出する温度検出手段と、第
二の絞り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段
と、メイン配管においてバイパス配管との分岐部付近の
冷媒の乾き度を検出する乾き度検出手段とが検出する値
から、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演算し、目標
とする組成になるように組成調整手段にて、組成を調整
する。
【0059】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例を図について説明す
る。図1は、本発明の実施例1を示す冷媒回路図であ
る。図において、1は圧縮機、2は四方弁、3は熱源側
熱交換器、4は絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低
圧レシーバであり、これらを順次接続して、メインの冷
媒回路をなす。また、101は第一の温度センサ、10
2は第二の温度センサ、103は圧力センサ、100は
上記第一の温度センサ、第二の温度センサ、圧力センサ
の情報より、絞り装置の開度を決定し、制御を行う制御
器である。なお、冷房と暖房でセンシング位置が異なる
または共通化を特徴とする場合、冷媒の流れが冷房と暖
房で逆になるので、凝縮器と蒸発器が特定できなくな
る。そこで、冷房時に凝縮器、暖房時に蒸発器になる熱
交換器を熱源側熱交換器とする。また、負荷側熱交換器
はその逆を示す。
【0060】作用について説明する。冷房時、図1の冷
媒の流れに示すごとく、冷媒は、圧縮機1より吐出さ
れ、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置4にて絞ら
れ、低温・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二
相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲より熱を奪
い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四方弁2、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
【0061】暖房時、冷媒は、圧縮機1より吐出され、
負荷側熱交換器5にて、周囲に熱を放出し暖房すると共
に、自身は凝縮し液化し、絞り装置4にて絞られ、低温
・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二相冷媒
は、熱源側熱交換器3に流入し、蒸発気化し、四方弁
2、低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。さら
に、運転条件を検知して、運転の状態を判断するには、
例えば、モード切換えスイッチに連動していれば、冷房
や暖房等のモードが判断できる。また熱交換器の入口ま
たは出口の温度を検出し、冷媒の流れる方向等を判断し
ても良い。四方弁のON−OFFからも運転状態の判断
が可能である。
【0062】余剰冷媒量と循環組成の変化について説明
する。まず、余剰冷媒の発生量であるが、余剰冷媒の量
は、冷媒回路が決定されると、概ね、冷房か暖房かによ
り決定される。よって、冷房及び暖房における余剰冷媒
の発生量は予め、推定することができる。また、図2は
低圧レシーバ6の液面レベルと循環組成の関係を示して
いる。図に示す通り、低圧レシーバ内部の冷媒量が増加
すると、循環組成は増加する。よって、これらの関係を
使うと、冷房及び暖房における循環組成が、どの程度に
なるかを、予め、予測することができる。すなわち、各
運転の状態に応じた冷媒の組成状態を予め設定し、記憶
しておいて、判断された運転状態によって、この中から
選択すれば良い。
【0063】図3は、冷房時及び暖房時の絞り装置4の
開度決定を行う過程のフローチャートである。絞り装置
4の開度決定は、上記のごとく予め推定した循環組成を
もとに以下のように行う。先ずこの冷房か暖房かを判断
する(ST01)。冷房時の場合は循環組成をα1 とし
(ST02)、このα1 と第一の温度センサ101が検
出する温度T1と第二の温度センサ102が検出する温
度T2とから蒸発温度te を求め(ST03)、次に、
蒸発器出口過熱度であるSH=T2−Teが組成α1
応じて定められた目標値に一定となるように絞り装置4
の開度を決定する(ST05,ST06)。
【0064】暖房時(ST01)には循環組成をα2
し(ST07)、このα2 と圧力センサ103が検出す
る圧力Pから凝縮温度TC を算出する(ST08)。T
C と第二の温度センサ102が検出する温度T2より、
凝縮器出口過冷却度をSC=TC −T2から算出する
(ST09)。この凝縮器出口過冷却度SCが目標値に
一定となるように(ST10)、絞り装置4の開度を決
定する(ST11)。これらの結果、簡単な制御におい
て、効率の良い運転を行うことができる。
【0065】上記のごとく、例えば、特にSCの値を変
更することにより、余剰冷媒が低圧レシーバから凝縮器
へ移ったり逆に凝縮器から低圧レシーバへ移ったりす
る。従って、低圧レシーバの液面が変動して組成が変わ
る。次にこの手順を説明する。まず、絞りを絞る。これ
により、SCが増大する。このため低圧レシーバの液面
が低下する。循環組成において低沸点成分の割合が減少
することになる。このように絞りの開度変更は、SCの
増減及び低圧レシーバの液面レベルの増減を介して、組
成の変化につながる。この場合、制御器は、循環組成の
直接的あるいは間接的な検知手段から組成を検知し、絞
りの検知手段から開度を求め、循環組成を調整する手段
を操作させる。また、一般に循環組成とは低沸点成分の
割合であり、低圧レシーバ内の減が減少すると、循環回
路内では高沸点成分がふえるので低沸点成分の割合が減
少することになる。
【0066】制御の設定値を変更させる場合は、SH,
SCの目標値を変更させたり、マルチ機種の場合は、凝
縮温度を一定にするための圧縮機の吐出圧の制御上の目
標とする圧力である目標高圧を変更する等の考えが一般
的である。なお、SCとはTc (凝縮温度、厳密には飽
和液温度)−Tc out (凝縮器出口温度)である。ま
た、SHとはTe out (蒸発器出口温度)−Te (蒸発
温度、厳密には飽和ガス温度)である。非共沸混合冷媒
では、飽和温度でも沸騰開始温度(沸点)と凝縮開始温
度(露点)とは異なる。
【0067】上記では、冷房時、蒸発器出口のSH過熱
度を一定にする制御、及び暖房時凝縮器出口のSC冷却
度を一定にする制御を行うひとつの実施例について述べ
たが冷房または暖房と、蒸発器出口の過熱度を一定にす
る制御または凝縮器出口の過冷却度を一定にする制御と
は任意に組み合わせることができる。
【0068】実施例2.以下、本発明の実施例2を図に
ついて説明する。図4は、本発明の実施例2を示す冷媒
回路図である。図において、1は圧縮機、2は四方弁、
3は熱源側熱交換器、4は絞り装置、5は負荷側熱交換
器、6は低圧レシーバであり、これらを順次接続して、
メインの冷媒回路をなす。また、106は第一の温度セ
ンサ、107は第二の温度センサ、103は圧力セン
サ、100は上記第一の温度センサ、第二の温度セン
サ、圧力センサの情報より、絞り装置の開度を決定し、
制御を行う制御器である。また、負荷側熱交換器はa,
b二系続のマルチ回路を有する。
【0069】作用について説明する。冷房時、図4の冷
媒の流れに示すごとく、冷媒は、圧縮機1より吐出さ
れ、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置4にて絞ら
れ、低温・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二
相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲より熱を奪
い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四方弁2、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。負荷側熱交換器
は、5aまたは5bのみの運転も可能である。
【0070】暖房時、冷媒は、圧縮機1より吐出され、
負荷側熱交換器5にて、周囲に熱を放出し暖房すると共
に、自身は凝縮し液化し、絞り装置4にて絞られ、低温
・低圧の二相状態となる。この低温・低圧の二相冷媒
は、熱源側熱交換器3に流入し、蒸発気化し、四方弁
2、低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。負荷側
熱交換器は、5aまたは5bのみの運転も可能である。
【0071】余剰冷媒量と循環組成の変化について説明
する。まず、余剰冷媒の発生量であるが、余剰冷媒の量
は、冷媒回路が決定されると、概ね、冷房か暖房かによ
り決定される。また、余剰冷媒量は、負荷側熱交換器の
運転台数にも依存するため、圧縮機の運転周波数によっ
て、負荷側熱交換器の運転台数も概ね把握する。この結
果、冷房及び暖房における余剰冷媒の発生量は圧縮機の
運転周波数の情報を加えると、より正確に予め、推定す
ることができる。また、図5は低圧レシーバ6の液面レ
ベルと循環組成の関係を示している。図に示す通り、低
圧レシーバ内部の冷媒量が増加すると、循環組成は増加
する。よって、これらの関係を使うと、冷房及び暖房に
おける循環組成が、圧縮機の運転周波数によって推定す
ることができる。
【0072】絞り装置4の開度決定は、上記のごとく圧
縮機の運転周波数によって推定した循環組成から以下の
ように行う。冷房時の循環組成α1 を圧縮機の運転周波
数から求め、第一の温度センサ107が検出する温度T
1と第二の温度センサ106が検出する温度T2との差
SH=T1−T2が一定となるように絞り装置4の開度
を決定する。
【0073】暖房時の循環組成α2 を圧縮機の運転周波
数から求め、圧力センサ105が検出する圧力Pから凝
縮温度TC を算出する。TC と第二の温度センサ106
が検出する温度T2より、凝縮器出口過冷却度をSC=
TC −T2から算出する。この凝縮器出口過冷却度SC
が一定となるように、絞り装置4の開度を決定する。こ
れらの結果、簡単な制御において、熱交換器を複数有す
るマルチ冷媒回路においても、効率の良い運転を行うこ
とができる。
【0074】図5において、冷媒の組成を推定する場合
の一例を図6、図7に示す。図7のデータは予め実験等
により決定できる。冷房時または暖房時(ST13)、
圧縮機の周波数レベルに応じて(ST14,ST2
0)、記憶された循環組成を求めれば良い(ST15,
ST21)。温度や圧力を計測し、蒸発温度や凝縮温度
を求め(ST16,ST22)、SH,SCを算出(S
T17,ST23)し、目標値に応じて(ST18,S
T24)、開度を変更することにより、これらのデータ
より圧縮機の運転周波数、運転モード、及び循環組成を
関連付けすることができる。また、弁開度以外の変更の
例を図8に示す。図8において、k1 ,k2 は定数、Δ
Sは絞り装置の開度変更量である。冷房時には蒸発温度
Teを検知する。この検知したTeと蒸発器出口との差
としてSHを求める。SHの値とSHの目標値との差Δ
SHを演算し、このΔSHの量に応じて絞り装置の開度
を変更する。また、Teの目標値とTeとの差ΔTeに
応じて圧縮機の回転周波数Δfcompを演算する。暖
房時には、凝縮温度Tcを検知する。この検知したTc
と凝縮器出口との差としてSCを求める。SCの値とS
Cの目標値との差ΔSCを演算し、このΔSCの量に応
じて絞り装置の開度を変更する。また、Tcの目標値と
Tcとの差ΔTcに応じて圧縮機の回転周波数Δfco
mpを演算する。これにより、冷房時は蒸発温度に目標
値を設定し、暖房時は凝縮温度に目標値を設定し、各
々、目標値となるように圧縮機の周波数を変更する。
【0075】上述のごとく、SCやSHの変更により、
低圧レシーバの液面レベルが変化するのに加え、圧縮機
の運転周波数より、マルチ機種の場合、どの容量の室内
機が運転しているかを推定する。ここで室内機への寝込
みを考えなければ、室内機の運転容量が小さい程、冷媒
は余る。言い替えると圧縮機の運転周波数が小さい程、
低圧レシーバには余剰冷媒が溜まり、循環組成は低沸点
成分に富むようになる。さらに、圧縮機の運転周波数が
大きいときには室内機の運転台数(容量)は多いと言え
る。台数と容量の違いは同じ容量でも大きな能力を発揮
する室内機1台の場合もあれば、小さな能力のものが多
数の場合もある。これによって、多少バラツキはでる
が、容量が大きくなれば、余剰冷媒が減少するという傾
向は同じである。
【0076】絞り装置4の開度の設定値は運転のモード
や周波数条件等によって変えられる。すなわち、設定値
によってこの設定値に対応する開度に変更する。これに
伴って循環組成が徐々に対応した組成に変更することに
なる。この際、開度の変更によってシステムの負荷状態
が変化する。しかも組成変更によっても同様な負荷変化
が起こり、結果として周波数が加わる。これに対して
は、一定間隔毎(例えば1分毎)に絞りの開度及び圧縮
機の運転周波数を検知して設定値の変更を行うと良い。
ただし、この周期は圧縮機の運転周波数変更または絞り
の開度変更の周期と必ずしも一致しない。あるいは、ま
た、モードの切換え及び圧縮機の運転周波数の変動が大
きい時のみ設定値を変更することでも良い。これらの制
御により、運転状態の変化に追従した精度の良い制御が
可能となる。
【0077】実施例3.以下、本発明の実施例3を図に
ついて説明する。図9は、本発明の実施例3を示す冷媒
回路図である。図において、1は圧縮機、3は熱源側熱
交換器、4は絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧
レシーバであり、これらを順次接続して、メインの冷媒
回路をなす。また、101は第一の温度センサ、102
は第二の温度センサ、100は上記第一の温度センサ及
び第二の温度センサの情報より、絞り装置の開度を決定
し、制御を行う制御器である。
【0078】作用について説明する。冷媒は、圧縮機1
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置
4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。この低温
・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲
より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
【0079】圧縮機起動時、低圧レシーバ6には、寝込
み冷媒及び圧縮機起動時の液バック等により、冷媒液が
溜まる。この後、冷媒回路内における冷媒の分布が適性
に向かうとともに、低圧レシーバ内部の冷媒液の量は減
少する。低圧レシーバ内部の冷媒液の量が減少すると、
循環組成も減少するため、循環組成もまた、圧縮機起動
からの時間によって、例えば図10のように減少する。
従って、循環組成αを圧縮機起動からの時間より推定
し、第一の温度センサ101が検出する温度T1と第二
の温度センサ102が検出する温度T2との差SH=T
1−T2が一定となるように絞り装置4の開度を決定す
る。この時、負荷側熱交換器出口過熱度SHの目標値
は、時間と共に変化する循環組成によって変更する。こ
の結果、圧縮機起動から定常状態に至るまでの時間を短
縮する。
【0080】なお、起動時、液戻りや寝込みにより低圧
レシーバには液冷媒が溜まっていることが多く、循環組
成は低沸点成分に富んでいる。従って、SH=T1−T
2の目標値を組成に合わせて設定することにより、絞り
が絞り過ぎになったり、開け過ぎになることを防ぐ。こ
の結果、起動時低圧レシーバ内の液冷媒をスムーズに凝
縮器へと移動させることができる。この結果、圧縮機起
動から、冷媒回路が定常状態に至るまでの時間が短縮で
きる。
【0081】なお、上記のような制御を行う起動状態
と、定常と考えられる状態とを、例えば、起動からの時
間や、あるいは、高圧圧力を1分毎に検知し、3分間の
変動幅が所定値以下になった場合(時間間隔は1分毎に
限らない)のようなデータから区分けすれば良い。
【0082】実施例1〜3は運転モード、圧縮機の運転
周波数及び起動時等により、低圧レシーバ内に存在する
余剰冷媒量がある程度予測できるというもので、一般に
非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルのアキュムレータ
のような低圧レシーバ内の冷媒は、高沸点成分に富んだ
液相と、低沸点成分に富んだ気相に分離され、高沸点成
分に富んだ液相はアキュムレータ内に貯溜される。この
ためアキュムレータ内に液冷媒が存在すると、冷凍サイ
クル内を循環する冷媒組成は低沸点成分が多くなる(循
環組成が増加する)傾向を示す。このアキュムレータ内
の冷媒液面高さhと循環組成αの関係は、アキュムレー
タ内の冷媒液面高さが増加する。すなわちアキュムレー
タ内の液冷媒量が増加する程、循環組成は増加する。従
って、この関係を予め実験などによって調べておけば、
液面検出器等で検出されたアキュムレータ内の冷媒液面
高さhから循環組成αを推定することができる。以上の
ように運転状態によって循環組成を調整し、運転状態に
適応した非共沸混合冷媒の組成状態を常に保つため、安
定した運転か可能で、運転の信頼性が高く、能力を常に
充分に発揮できる冷媒循環システムを得ることができ
る。
【0083】実施例4.以下、本発明の実施例4を図に
ついて説明する。図11は、本発明の実施例4を示す冷
媒回路図である。図において、1は圧縮機、3は熱源側
熱交換器、4は絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低
圧レシーバであり、これらを順次接続して、メインの冷
媒回路をなす。また、101は第一の温度センサ、10
3は第一の圧力センサ、106は第二の温度センサ、1
05は第二の圧力センサ、100は上記第一の温度セン
サ及び第一の圧力センサの情報より、循環組成を演算
し、且つ、絞り装置の開度を決定し、制御を行う制御器
である。
【0084】作用について説明する。冷媒は、圧縮機1
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置
4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。この低温
・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲
より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
【0085】制御器は、循環組成αを演算する機能と、
絞り装置4を駆動する機能を有する。循環組成αの演算
は、第一の温度センサが検出する温度T1と第一の圧力
センサが検出する圧力Pとにより求める。図12は圧力
一定の下で、横軸に冷媒の組成、縦軸に温度をとった図
である。図中、飽和蒸気温度は破線、飽和液温度は一点
鎖線、冷媒の乾き度X=0.9の線を実線で示してい
る。図より、二相部において、圧力、温度および冷媒の
乾き度が決定されると、組成は一意的に決まることが分
かる。従って、一般に、蒸発器出口冷媒の乾き度を0.
9程度と考えると、上記温度Tと圧力Pによって、循環
組成を求めることができる。制御器では、算出した循環
組成と第二の圧力センサ105が検出する値P2によ
り、凝縮温度Tcを算出する。第二の温度センサが検出
する値T2と上記凝縮温度Tcとの差により、凝縮器出
口過冷却度SCをSC=Tc−T2から算出する。この
結果、凝縮器出口における冷媒の過冷却度を適正にし、
効率のよい運転を行うことができる。
【0086】図12において、横軸は高沸点成分の割合
(%)を示す。又、冷媒の過冷却度を適正にするとは目
標値に近づけることであり、先ず、組成αを演算し、次
にTcを算出し、SCを求め、求めたSCと目標SCと
の差が大きければ差の開度を求めて、再びαを演算して
計算を繰り返し、SCを適正にする。SCが大き過ぎる
と、熱交換器において、ガス部、二相部、液部のうち液
部の割合が多くなり、熱交換器の効率が低下する。一
方、SCが小さすぎると、熱交換器出口が二相状態とな
り冷媒音がしたり、マルチ機種では冷媒の分配がうまく
行かなくなる。よってSCを適正にすることにより、効
率のよい、且つ、異常の発生しないシステムを得ること
ができる。
【0087】実施例5.以下、本発明の実施例5を図に
ついて説明する。図13は、本発明の実施例5を示す冷
媒回路図である。図において、1は圧縮機、3は熱源側
熱交換器、4は絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低
圧レシーバであり、これらを順次接続して、メインの冷
媒回路をなす。また、101は温度センサ、103は圧
力センサ、100は上記温度センサ及び圧力センサの情
報より、循環組成を演算し、且つ、絞り装置の開度を決
定し、制御を行う制御器である。
【0088】作用について説明する。冷媒は、圧縮機1
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、絞り装置
4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。この低温
・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周囲
より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、低圧
レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
【0089】制御器100は、循環組成αを演算する機
能と、絞り装置4を駆動する機能を有する。循環組成α
の演算は、温度センサが検出する温度Tと圧力センサが
検出する圧力Pとにより求める。図14は圧力一定の下
で、横軸に冷媒の組成、縦軸に温度をとった図である。
図中、飽和蒸気温度は破線、飽和液温度は一点鎖線で示
している。図より、二相部(飽和状態を含む)におい
て、圧力、温度および冷媒の乾き度が決定されると、組
成は一意的に決まることが分かる。従って、一般に、凝
縮器出口冷媒の乾き度を0程度と考えると、上記温度T
と圧力Pによって、循環組成を求めることができる。な
お乾き度0とは飽和液の状態を示している。制御器で
は、算出した循環組成と圧力センサ103が検出する値
Pにより、凝縮温度Tcを算出する。温度センサが検出
する値Tと上記凝縮温度Tcとの差により、凝縮器出口
過冷却度SCをSC=Tc−Tから算出する。この結
果、実施例1と同様な計算の繰り返しにより凝縮器出口
における冷媒の過冷却度を適正にし、効率のよい運転を
行うことができる。なお、絞りの開度をSCを目標値に
して決めるが、これを決定するときのSCと、組成推定
において、乾き度が0(SC=0)とは別ものと仮定し
ている。実施例4,5では、冷凍サイクルにおいて飽和
状態となる箇所の温度と圧力から組成を推定しているの
で演算が非常に簡易化でき、よって制御器100のプロ
グラムやあらかじめ設定する値が簡素化し、安価となる
ばかりでなく、推定した組成に基づいて制御するので冷
凍サイクルの信頼性が高くなり費用効果の秀れた装置を
得ることができる。
【0090】実施例6.以下、本発明の実施例6を図に
ついて説明する。図15は、本発明の実施例6を示す冷
媒回路図である。図において、1は圧縮機、3は熱源側
熱交換器、11は高圧レシーバ、4は絞り装置、5は負
荷側熱交換器、6は低圧レシーバであり、これらを順次
接続して、メインの冷媒回路をなす。また、101は温
度センサ、103は圧力センサであり、高圧レシーバ内
部の圧力と温度を測定している。100は上記温度セン
サ及び圧力センサの情報より、循環組成を演算し、且
つ、絞り装置の開度を決定し、制御を行う制御器であ
る。
【0091】作用について説明する。冷媒は、圧縮機1
より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮し、一旦、高
圧レシーバに入る。高圧レシーバより流出する液冷媒
は、絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に
流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発
気化し、低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。
【0092】制御器は、循環組成αを演算する機能と、
絞り装置4を駆動する機能を有する。循環組成αの演算
は、温度センサが検出する温度T101と圧力センサ1
03が検出する圧力Pとにより求める。一般に、凝縮器
出口冷媒の乾き度を0程度と考えると、高圧レシーバ内
部も、乾き度が0となるので、上記温度Tと圧力Pによ
って、循環組成を求めることができる。制御器では、算
出した循環組成と圧力センサ103が検出する値Pによ
り、凝縮温度Tcを算出する。温度センサが検出する値
Tと上記凝縮温度Tcとの差により、凝縮器出口過冷却
度SCをSC=Tc−Tから算出する。この結果、凝縮
器出口における冷媒の過冷却度を適正にし、効率のよい
運転を行うことができる。
【0093】高圧レシーバでは必ず飽和液面ができるの
で、圧力検出がより確実となり、循環組成の算出の高い
精度が得られより一層信頼性の高い冷凍プラントを得る
ことができる。また、この高圧レシーバは凝縮器と絞り
装置の間のどこに設けても良いが、但し飽和液面を確保
する必要がある。実施例1〜6にて、蒸発器出口のS
H、または凝縮器出口のSCと一定にすることにより、
冷媒回路内に分布する冷媒の状態を適正としている。
【0094】すなわち、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸
発器よりなる冷媒回路にて、モード、起動、負荷の大小
等の運転状態や飽和状態となる場所での圧力や温度を検
出する検出器と、検出器より検出された値によって組成
を決定し、上記組成に応じて飽和温度を演算し、蒸発器
出口SHまたは凝縮器出口SCが目標値となるように絞
りの開度を制御器とを備えるものである。これにより、
効率の良い運転をすることができる。またさらに、圧縮
機、凝縮器、絞り装置、蒸発器よりなる冷媒回路と組成
演算手段、絞りの制御手段を設け、冷凍回路中の特定の
位置の冷媒の乾き度をある値一定と仮定し、あらかじめ
乾き度に応じて設定されていたαを呼び出し、凝縮器ま
たは蒸発器出口でのSHまたはSCがαをもとに一定と
なるように制御するものである。これにより、簡単な制
御手段で信頼性の高い、効率の良い冷凍・空調装置を得
ることができる。
【0095】実施例7.以下、本発明の実施例7を図に
ついて説明する。図16は、本発明の実施例7を示す冷
媒回路図である。図において、1は圧縮機、2は四方
弁、3は熱源側熱交換器、8は過冷却熱交換器、4は第
一の絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシーバ
であり、これらを順次接続して、メインの冷媒回路をな
す。また、負荷側熱交換器はa,b二系統の冷媒回路を
持つ、上記メイン回路上の第一の絞り装置4と熱源側熱
交換器の間には、冷媒回路を分岐し第二の絞り装置7お
よび過冷却熱交換器8を介して、メイン回路上の低圧の
ガス配管部に至るバイパス管を接続する。101は第一
の温度センサ、102は第二の温度センサ、103は第
一の圧力センサ、105は第二の圧力センサ、107は
第三の温度センサ、106は第四の温度センサ、109
は第五の温度センサである。100は上記第一および第
二の温度センサ101,102並びに第一の圧力センサ
103の情報より、循環組成を演算し、且つ、上記循環
組成と第三および第四の温度センサ並びに第二の圧力セ
ンサの検出値から、絞り装置の開度を決定し、制御を行
う制御器である。
【0096】作用について説明する。冷房運転時、冷媒
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
し、絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に
流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発
気化し、四方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮
機1に戻る。冷媒の一部は、バイパス管200へ流れ込
み、第二の絞り装置にて、低圧まで絞られ、過冷却熱交
換器8に導かれる。過冷却熱交換器8は、メイン回路を
流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス管200を流れる
低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行う。よって、バイ
パス管200を流れる冷媒のエンタルピは、メイン回路
を流れる冷媒に伝えられ、エネルギ的なロスは無くな
る。
【0097】制御器は、循環組成αを演算する機能と、
絞り装置4の開度、圧縮機1の運転周波数、および送風
機12の回転数を調節する機能を有する。循環組成αの
演算は、次の手順にて行う。データとしては、バイパス
回路200上のものを用いる。まず、第一の温度セン
サ、第二の温度センサおよび第一の圧力センサが各々検
知する値T1,T2およびP1を取り込む。初期値は冷
媒の充填組成とするなどして、循環組成α1 を仮定する
と、液冷媒のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存する
として、T1からエンタルピH1を求める。第二の絞り
装置7出口の冷媒のエンタルピは第二の絞り装置7入口
のエンタルピに等しいとすると、T2,P1およびH1
から第二の絞り装置7出口の乾き度Xが求まる。この計
算結果XとT2およびP1より、冷媒の循環組成α2
逆算する。α1 とα2 が等しくなるまで、例えばα1
(α1 +α2 )/2とα1 の仮定を繰り返し演算し、得
られた結果を循環組成αとする。
【0098】循環組成αが求まると、P1とαより凝縮
温度Tc,T1より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、第三および第四の温度
センサ107,106が検知した値の差が一定となるよ
うに制御する。以上のように冷媒温度は圧縮機や送風機
の制御により、循環組成は弁開度によるが、これは例え
ばマルチ機種の場合、絞りは冷媒の流量制御の役目をす
る。絞りの操作により低圧レシーバ内部の液面に変動が
あれば結果として組成が変動する。109が第五の温度
センサであり、第一と第五の温度センサの差を一定にす
ることにより、過冷却熱交換器を流れるバイパスの冷媒
流量を制御し、熱交換効率を良くする。αへの影響はバ
イパスより液冷媒が低圧レシーバにバイパスされると、
低圧レシーバ内部の液冷媒が増えて、組成が大きくな
る。
【0099】暖房運転時の冷媒の流れは、図16中の破
線で示される。バイパス管200へは冷媒は二相状態で
流れ込む。従って、循環組成αの演算は、次の手順にて
行う。第一の温度センサ、および第一の圧力センサが各
々検知する値T1およびP1を取り込む。ここで、バイ
パス管200に流入する冷媒の乾き度を0.1〜0.4
程度の値として設定し、この乾き度XとT2およびP1
より、冷媒の循環組成αを算出する。ここでは、絞り直
後の状態つまり、高圧液部から低圧二相部への等エンタ
ルピ変化を仮定して乾き度を決定している。なお、上記
は絞り後の冷媒の温度、圧力を検出しているが、これは
センサを冷房と暖房で共用できることを考えており、も
し共用を考えなければ、冷房時はバイパス管にて組成を
推定し、暖房時は蒸発器の入口(または出口)にて組成
を推定するようにしても良いことは当然である。
【0100】循環組成αが求まると、P1とαより凝縮
温度Tc,T1より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度と第四の
温度センサが検知した値の差が一定となるように制御す
る。凝縮温度は圧縮機吐出圧力と組成の関数として求め
る。蒸発温度は絞り後の二相冷媒温度で求める。また、
目標値としては例えば凝縮温度50℃、蒸発温度0℃と
している。従って、循環組成の推定精度が良く、効率の
良い運転を確実に行うことができる。図17は温度と冷
媒回路中の循環する組成における高沸点成分の重量の割
合を示すものであり、例えば、低圧が一定圧力Pにおい
て第2の絞り装置7の出口付近における温度をtとする
と、その乾き度が0.25と仮定した場合の割合を示し
ている。このような特性をあらかじめ記憶させておくと
組成が得られる。
【0101】実施例8.以下、本発明の実施例8を図に
ついて説明する。図18は、本発明の実施例8を示す冷
媒回路図である。なお、図中実施例7と同一部分につい
ては、同一符号を付し、説明を省略する。図16におけ
る実施例7の構成に熱源側熱交換器3および過冷却熱交
換器の間に第三の絞り装置9を付け加える。
【0102】作用について説明する。冷房運転について
は、第三の絞り装置の開度を全開とする以外は、実施例
7と同様であるため省略する。暖房運転について説明す
る。暖房運転時、冷媒は、圧縮機1より吐出され、負荷
側熱交換器5にて凝縮し、絞り装置4にて若干絞られ
る。この若干絞られた高圧の液冷媒は、第三の絞り装置
9にて、低圧まで絞られ、低温・低圧の二相冷媒とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、熱源側熱交換器3に
て流入し、蒸発気化し、四方弁2および低圧レシーバ6
を介して、圧縮機1に戻る。冷媒の一部は、バイパス管
200へ流れ込み、第二の絞り装置にて、低圧まで絞ら
れ、過冷却熱交換器8に導かれる。過冷却熱交換器8
は、メイン回路を流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス
管200を流れる低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行
う。これにより冷房時と暖房時はセンサを共用できるこ
とになる。
【0103】循環組成の算出方法は、実施例7の冷房時
と同様に行う。循環組成αが求まると、P1とαより凝
縮温度Tc,T1より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度Tcと第
四の温度センサが検知した値T4との差が、一定となる
ように制御する。第二の絞り装置7の開度は、第一およ
び第五の温度センサ101,109が検知した値の差が
一定となるように制御する。従って、本実施例におい
て、絞りを追加することにより、冷房と暖房で循環組成
の推定方法を同様にすることができ、また精度の良い、
効率の良い運転を行うことができる。
【0104】実施例9.以下、本発明の実施例9を図に
ついて説明する。図19は、本発明の実施例9を示す冷
媒回路図である。なお図中、実施例7と同一部分につい
ては、同一符号を付し、説明を省略する。図20は、本
実施例におけるメイン配管210とバイパス配管200
との分岐部を示している。図に示すように、バイパス配
管200は、メイン配管210に対して、下向きに接続
する。すなわちメイン配管の下部に入口を設ける。
【0105】作用について説明する。冷房運転について
は、実施例7と同様であるため省略する。暖房運転時の
冷媒の流れは、図19中の破線で示される。暖房時、第
一の絞り装置4と熱源側熱交換器3を接続するメイン配
管中において、冷媒は、低温・低圧の気液二相状態とな
る。この時の冷媒の流動様式は、図20中の破線で示す
ような、上下に気液が分離した流れか、もしくは、図2
1中の破線で示すような、管壁に液膜を形成する環状流
の形態をとる。従って、どちらの形態においても、バイ
パス管には気液二相状態冷媒の液冷媒が流入する。つま
り、バイパス配管に流入する冷媒の乾き度は0であると
することができる。
【0106】循環組成αの演算は、次の手順にて行う。
第一の温度センサ、および第一の圧力センサが各々検知
する値T1およびP1を取り込む。ここで、バイパス配
管200に流入する冷媒の乾き度を0として設定し、こ
の乾き度XとT2およびP1より、バイパス配管200
中を流れる冷媒の組成αL を算出する。このαL より、
メイン配管210を流れる冷媒の組成α(循環組成)を
推定する。
【0107】循環組成αが求まると、P1とαより凝縮
温度Tc,T1より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度と第四の
温度センサが検知した値の差が、一定となるように制御
する。これは高圧(凝縮温度)や低圧(蒸発温度)から
圧縮機の回転数や室外ファン風量のゲイン(変更量)を
決定するVPM制御を行うことである。従って、暖房時
の循環組成の推定精度が安価に改善できる。冷房と暖房
で制御が異なるが、冷媒回路構成を変更することなく組
成推定が可能である。実施例7〜9は、熱源側熱交換器
(凝縮器)と絞りの間に液冷媒を流すバイパス管を設
け、主配管とバイパス等が同じ組成であることを利用し
て、バイパス管での絞り前後の等エンタルピ変化を利用
してαを繰り返し演算し、αをもとに凝縮温度や、蒸発
温度を演算し、目標値に合わせるよう圧縮機、送風機等
を制御している。すなわち、圧縮機、凝縮器、絞り装
置、蒸発器、低圧レシーバを備えた冷媒回路において、
凝縮器と絞り装置の間より第二の装置を介して低圧レシ
ーバに至るバイパス管と組成演算手段と、絞り装置の開
度を決定し、制御する制御器を備えている。
【0108】実施例10.以下、本発明の実施例10を
図について説明する。図22は、本発明の実施例10を
示す冷媒回路図である。なお図中、実施例7と同一部分
については、同一符号を付し、説明を省略する。図23
は、本実施例におけるメイン配管210とバイパス配管
200との分岐部を示している。図に示すように、バイ
パス配管200とメイン配管210の分岐部付近におい
て、メイン配管の分岐部上流にメッシュ211を設置す
る。
【0109】作用について説明する。冷房運転について
は、実施例7と同様であるため省略する。暖房時の冷媒
の流れは、図22中、破線で示される。バイパス配管2
00とメイン配管210の分岐部付近に設置されたメッ
シュ211の効果により、メッシュ211上流にて、気
液が分離した流動様式をとっていた冷媒は、メッシュ通
過後、噴霧状態となる。この結果、バイパス配管200
には、メイン配管210を流れる冷媒の乾き度と等しい
乾き度の冷媒が、流入することになる。
【0110】従って、循環組成αの演算は、次の手順に
て行う。第一の温度センサ101、および第一の圧力セ
ンサ103が各々検知する値T1およびP1を取り込
む。ここで、バイパス管200に流入する冷媒の乾き度
を0.1〜0.4程度の値として設定し、この乾き度X
とT2およびP1より、冷媒の循環組成αを算出する。
【0111】循環組成αが求まると、P1とαより凝縮
温度Tc,T1より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、上記凝縮温度と第四の
温度センサ106が検知した値の差が一定となるように
制御する。従って、メッシュを追加することにより、暖
房時、バイパス配管200との分岐部付近におけるメイ
ン配管と、バイパス配管200中を流れる冷媒の乾き度
とを等しくし、暖房時の循環組成の推定精度を改善し、
効率の良い運転を確実に行うことができる。以上はメッ
シュを設ける例を説明したが、気液分離された冷媒を噴
霧状態にする構造であれば、例えば周壁に堰を設けた
り、動いて攪拌するものでも良いことは当然である。
【0112】実施例11.以下、本発明の実施例11を
図について説明する。図24は、本発明の実施例11を
示す冷媒回路図である。なお図中、実施例7と同一部分
については、同一符号を付し、説明を省略する。本実施
例では、第二の温度センサ106の情報を、演算装置に
取り込んでいる。
【0113】作用について説明する。冷房運転について
は、実施例7と同様であるため説明を省略する。暖房運
転時は、演算装置の作用のみが異なるので、メイン制御
器の作用についても説明を省略する。暖房運転時の循環
組成αの演算は、次の手順にて行う。第四の温度センサ
106、第二の温度センサ102および第一の圧力セン
サ103が各々検知する値T1,T2およびP1を取り
込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒のエンタルピ
は、冷媒の温度のみに依存するとして、T1からエンタ
ルピH1を求める。第二の絞り装置7出口の冷媒のエン
タルピは第二の絞り装置7入口のエンタルピに等しいと
すると、T2,P1およびH1から第二の絞り装置7出
口の乾き度Xが求まる。この計算結果XとT2およびP
1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。α1 とα2
等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演算し、得られ
た結果を循環組成αとする。
【0114】従って、暖房運転時においても、精度良く
組成を推定し、効率の良い運転を行うことができる。
【0115】実施例12.以下、本発明の実施例12を
図について説明する。図25は、本発明の実施例12を
示す冷媒回路図である。図において、1は圧縮機、2は
四方弁、3は熱源側熱交換器、8は過冷却熱交換器、4
は第一の絞り装置、5は負荷側熱交換器、6は低圧レシ
ーバであり、これらを順次接続して、メインの冷媒回路
をなす。また、負荷側熱交換器はa,b二系統の冷媒回
路を持つ。上記メイン回路上の第一の絞り装置4と熱源
側熱交換器の間には、冷媒回路を分岐し第二の絞り装置
7および過冷却熱交換器8を介して、メイン回路上の低
圧のガス配管部に至るバイパス配管200を接続する。
101は第一の温度センサ、102は第二の温度セン
サ、103は第一の圧力センサ、105は第二の圧力セ
ンサ、107は第三の温度センサ、106は第四の温度
センサである。110は上記第一および第二の温度セン
サ101,102並びに第一の圧力センサ103の情報
より、循環組成を演算する演算装置である。111は組
成調整を行うための組成調整器である。112は、第三
および第四の温度センサ107,106並びに第二の圧
力センサ105の検出値から、絞り装置の開度、圧縮機
の運転周波数、室外機のファン回転数を決定し、制御を
行うメイン制御器である。
【0116】作用について説明する。冷房運転時、冷媒
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
し、絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態とな
る。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に
流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発
気化し、四方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮
機1に戻る。冷媒の一部は、バイパス管200へ流れ込
み、第二の絞り装置にて、低圧まで絞られ、過冷却熱交
換器8に導かれる。過冷却熱交換器8は、メイン回路を
流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス管200を流れる
低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行う。よって、バイ
パス管200を流れる冷媒のエンタルピは、メイン回路
を流れる冷媒に伝えられ、エネルギ的なロスは無くな
る。
【0117】演算装置は、循環組成αを演算する機能を
有する。循環組成αの演算は、次の手順にて行う。デー
タとしては、バイパス回路200上のものを用いる。ま
ず、第一の温度センサ、第二の温度センサおよび第一の
圧力センサが各々検知する値T1,T2およびP1を取
り込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒のエンタル
ピは、冷媒の温度のみに依存するとして、T1からエン
タルピH1を求める。第二の絞り装置7出口の冷媒のエ
ンタルピは第二の絞り装置7入口のエンタルピに等しい
とすると、T2,P1およびH1から第二の絞り装置7
出口の乾き度Xが求まる。この計算結果XとT2および
P1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。α1 とα2
が等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演算し、得ら
れた結果を循環組成αとする。
【0118】冷房運転時の組成調整器の作用について説
明する。組成調整器が作動するのは、複数の負荷側熱交
換器のうち停止しているものが存在するときである。
今、停止している負荷側熱交換器を5aとする。組成制
御器では、演算装置110にて演算した循環組成αと目
標の循環組成α* の差に応じて組成の調整を行う。組成
調整の方法は、まず、低圧レシーバに液冷媒を溜める。
この時、低圧レシーバの液面が上昇することにより、循
環組成は低沸点成分に富む冷媒が、冷媒回路内を循環す
るようになる。ここで、第一の絞り装置4aを閉じ、高
温・高圧の液冷媒を配管202aへ導く。この時点で、
圧縮機より吐出される冷媒は、低沸点成分に富むので、
配管202a内部に貯溜される冷媒は低沸点成分に富
む。この結果、冷媒回路を循環する冷媒の組成は、低沸
点成分に富むものから高沸点成分に富むものへと変化し
て行く。ここで、演算装置110にて演算した循環組成
αと目標の循環組成α* との比較において、α<α*
場合には、第一の絞り装置4aを開き、α>α* の場合
には、第一の絞り装置4aを閉じる制御を行い、循環組
成が目標値付近でバランスするようにする。
【0119】メイン制御器では、演算装置で求めた循環
組成αとP1より凝縮温度Tc,T1より蒸発温度Te
を求める。さらに、凝縮温度および蒸発温度の目標値は
予め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧
縮機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を
行う。また、絞り装置4の開度は、第三および第四の絞
り装置が検知した値の差が一定となるように制御する。
第二の絞り装置の開度は、第一および第五の温度センサ
が検知した値の差が一定となるように制御する。
【0120】暖房運転時の冷媒の流れは、図25中の破
線で示される。バイパス管200へは冷媒は二相状態で
流れ込む。従って、循環組成αの演算は、次の手順にて
行う。第一の温度センサ、および第一の圧力センサが各
々検知する値T1およびP1を演算装置に取り込む。こ
こで、バイパス管200に流入する冷媒の乾き度を0.
1〜0.4程度の値として設定し、この乾き度XとT2
およびP1より、冷媒の循環組成αを算出する。
【0121】暖房時の組成調整器の作用について説明す
る。組成調整器が作動するのは、複数の負荷側熱交換器
のうち停止しているものが存在するときである。今、停
止している負荷側熱交換器を5aとする。組成制御器で
は、演算装置110にて演算した循環組成αと目標の循
環組成α* の差に応じて組成の調整を行う。組成調整の
方法は、まず、低圧レシーバに液冷媒を溜める。低圧レ
シーバに液を溜めるには、絞り装置4を全開にして圧縮
機を起動する。この時、低圧レシーバの液面が上昇する
ことにより、循環組成は低沸点成分に富む冷媒が、冷媒
回路内を循環するようになる。ここで、第一の絞り装置
4aを閉じ、高温・高圧の液冷媒を配管202bへ導
く。この時点で、圧縮機より吐出される冷媒は、低沸点
成分に富むので、配管202b内部に貯溜される冷媒は
低沸点成分に富む。この結果、冷媒回路を循環する冷媒
の組成は、低沸点成分に富むものから高沸点成分に富む
ものへと変化して行く。ここで、演算装置110にて演
算した循環組成αと目標の循環組成α* との比較におい
て、α<α* の場合には、第一の絞り装置を開き、α>
α* の場合には、第一の絞り装置を閉じる制御を行い、
循環組成が目標値付近でバランスするようにする。
【0122】メイン制御器では、循環組成αが求まる
と、P1とαより凝縮温度Tc,T1より蒸発温度Te
を求めることができる。制御器では、凝縮温度および蒸
発温度の目標値は予め設定しておき、各々、目標値との
ずれに応じて、圧縮機1の運転周波数および送風機12
の回転数の補正を行う。また、絞り装置4の開度は、上
記凝縮温度と第四の温度センサが検知した値の差が一定
となるように制御する。従って、循環組成の推定精度が
良く、効率の良い運転を確実に行うことができる。組成
を調整する場合には、その瞬間流れている組成で、冷媒
が寝込ませる必要がある。つまり低沸点成分に富んだ冷
媒を停止室内機に溜めると、不足した分の冷媒が低圧レ
シーバより蒸発する。この蒸発した冷媒が高沸点成分に
富むため、組成が変化する。もし停止室内機の絞りを開
ければ停止室内機にも循環組成と同じ冷媒が流れてしま
うので、この効果が薄くなる。
【0123】実施例13.以下、本発明の実施例13を
図について説明する。図26は、本発明の実施例13を
示す冷媒回路図である。なお図中、実施例12と同一部
分については、同一符号を付し、説明を省略する。図2
5における実施例12において、メイン配管とバイパス
配管200との分岐部付近に冷媒の乾き度センサ150
を追加する。
【0124】作用について説明する。冷房時の作用につ
いては、実施例12と同様であるため、説明を省略す
る。また、暖房運転において、冷媒の流れ、組成制御
器、メイン制御器の作用は実施例12と同様であるた
め、説明を省略する。従って、暖房運転時の演算装置の
作用のみについて説明する。循環組成αの演算は、次の
手順にて行う。第一の温度センサおよび第一の圧力セン
サが各々検知する値T1およびP1を演算装置に取り込
む。ここで、バイパス配管200の分岐部は、下向きに
設置する等により流入する冷媒の液のみにする。従っ
て、バイパス配管200に流入する冷媒の乾き度Xを0
として設定し、この乾き度XとT2およびP1より、バ
イパス配管200を流れる冷媒の組成α- を算出する。
このα- と乾き度センサ150が検知する乾き度X-
り、メイン配管を流れる冷媒の循環組成αを算出する。
【0125】従って、本実施例において、暖房時でも組
成の推定精度が良く、効率の良い運転を行うことができ
る。実施例7〜13において、第二の絞り装置7の開度
は、バイパス配管200に設けられた熱交換部8の出入
口部の温度差が所定の値(例えば10℃)となるように
制御される。すなわち、バイパス配管200に設けられ
た温度センサ、例えば101と109が検出した温度の
差を演算し、この温度差と所定値(例えば10℃)との
差に応じて、PID制御等のフィードバック制御により
絞り装置7の開度の修正値が演算され、このようにする
ことにより、バイパス配管200から低圧レシーバ6に
いく冷媒が常に蒸気の状態となり、エネルギが有効に使
われ、かつ圧縮機1への液戻りも防げる効果がある。な
お、本実施例としては、混合冷媒として二成分系を対象
として説明したが、三成分系など多成分系の場合におい
ても同様の効果を得ることができる。
【0126】実施例14.以下、本発明の実施例14を
図について説明する。図27は、本発明の実施例14を
示す冷媒回路図である。図において、1は圧縮機、2は
四方弁、3は熱源側熱交換器、9は第二の絞り装置、1
1は高圧レシーバ、4は第一の絞り装置、5は負荷側熱
交換器、6は低圧レシーバであり、これらを順次接続し
て、メインの冷媒回路をなす。101は第一の温度セン
サ、102は第二の温度センサ、103は第一の圧力セ
ンサ、107は第三の温度センサ、122は第四の温度
センサ、123は第二の圧力センサである。108,1
09は各々、第五、第六の温度センサである。110は
上記第一、第二、第三および第四の温度センサ並びに第
一および第二の圧力センサの情報より、循環組成を演算
する演算装置である。112は、第一および第二の絞り
装置の開度を決定し、制御を行うメイン制御器である。
【0127】作用について説明する。冷房運転時、冷媒
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
する。ここで、第二の圧力センサ123の値がある設定
値以上のときには、メイン制御器112の判断により、
第二の絞り装置9を全開とする。高圧レシーバ11に
は、液冷媒が流れ込み、液冷媒が貯溜されることにな
る。高圧レシーバ11より流出した液冷媒は、第一の絞
り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。こ
の低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入
し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化
し、四方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮機1
に戻る。この結果、低圧レシーバには液冷媒が存在しな
くなるため、循環組成において、高沸点成分が多くな
り、高圧圧力は低くなる。この時、メイン制御器112
では、第一の温度センサ101と第五の温度センサ10
8の検出値の差が、一定となるように第一の絞り装置4
の開度を制御する。
【0128】冷房運転時、第二の圧力センサ123の値
がある設定値以下のときには、メイン制御器の判断によ
り、第一の絞り装置4を全開とする。熱源側熱交換器3
にて凝縮した液冷媒は、第二の絞り装置9にて低温・低
圧の二相状態となる。高圧レシーバ11には、二相冷媒
が流れ込み、液冷媒が流出することになるので、液冷媒
が貯溜されなくなる。高圧レシーバ11より流出した低
温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入し、周
囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四
方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻
る。この結果、低圧レシーバには液冷媒が貯溜され、循
環組成において、低沸点成分が多くなり、高圧圧力は高
くなる。
【0129】演算装置は、循環組成αを演算する機能を
有する。循環組成αの演算は、次の手順にて行う。第三
の温度センサ107、第四の温度センサ122および第
二の圧力センサ123が各々検知する値T1,T2およ
びP1を取り込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒
のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存するとして、T
1からエンタルピH1を求める。第二の絞り装置9出口
の冷媒のエンタルピは第二の絞り装置9入口のエンタル
ピに等しいとすると、T2,P1およびH1から第一の
絞り装置4出口の乾き度Xが求まる。この計算結果Xと
T2およびP1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。
α1 とα2 が等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演
算し、得られた結果を循環組成αとする。
【0130】メイン制御器では、循環組成αが求まる
と、P1とαより凝縮温度Tcを求める。第二の絞り装
置9の開度は、上記凝縮温度と第三の温度センサ121
が検知した値の差が一定となるように制御する。
【0131】暖房運転時、冷媒は、圧縮機1より吐出さ
れ、負荷側熱交換器5にて凝縮する。ここで、第一の圧
力センサ103の値がある設定値以上のときには、メイ
ン制御器の判断により、第一の絞り装置4を全開とす
る。高圧レシーバ11には、液冷媒が流れ込み、液冷媒
が貯溜されることになる。高圧レシーバ11より流出し
た液冷媒は、第二の絞り装置9にて絞られ、低温・低圧
の二相状態となる。この低温・低圧の二相冷媒は、熱源
側熱交換器3に流入し、蒸発気化し、四方弁2および低
圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻る。この結果、低
圧レシーバには液冷媒が存在しなくなるため、循環組成
において、高沸点成分が多くなり、高圧圧力は低くな
る。この時、メイン制御器では、第三の温度センサ10
7と第六の温度センサ109の検出値の差が、一定とな
るように第二の絞り装置9の開度を制御する。
【0132】暖房運転時、第一の圧力センサ103の値
がある設定値以下のときには、メイン制御器の判断によ
り、第二の絞り装置9を全開とする。負荷側熱交換器5
にて凝縮した液冷媒は、第一の絞り装置4にて低温・低
圧の二相冷媒となる。高圧レシーバ11には、二相冷媒
が流れ込み、液冷媒が流出することになるので、液冷媒
が貯溜されなくなる。高圧レシーバ11より流出した低
温・低圧の二相冷媒は、熱源側熱交換器3に流入し、周
囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化し、四
方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮機1に戻
る。この結果、低圧レシーバには液冷媒が貯溜され、循
環組成において、低沸点成分が多くなり、高圧圧力は高
くなる。
【0133】演算装置は、循環組成αを演算する機能を
有する。循環組成αの演算は、次の手順にて行う。第一
の温度センサ101、第二の温度センサ102および第
一の圧力センサ103が各々検知する値T1,T2およ
びP1を取り込む。循環組成α1 を仮定すると、液冷媒
のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存するとして、T
1からエンタルピH1を求める。第一の絞り装置4出口
の冷媒のエンタルピは第一の絞り装置4入口のエンタル
ピに等しいとすると、T2,P1およびH1から第一の
絞り装置4出口の乾き度Xが求まる。この計算結果Xと
T2およびP1より、冷媒の循環組成α2 を逆算する。
α1 とα2 が等しくなるまで、α1 の仮定を繰り返し演
算し、得られた結果を循環組成αとする。
【0134】メイン制御器では、循環組成αが求まる
と、P1とαより凝縮温度Tcを求める。第一の絞り装
置4の開度は、上記凝縮温度と第一の温度センサ101
が検知した値の差が一定となるように制御する。従っ
て、循環組成の推定精度が良く、かつ、高圧圧力を適正
に制御し、効率の良い運転を確実に行うことができる。
【0135】実施例15.以下、本発明の実施例15を
図について説明する。図28は、本発明の実施例15を
示す冷媒回路図である。図において、1は圧縮機、2は
四方弁、3は熱源側熱交換器、9は第二の絞り装置、1
1は高圧レシーバ、4は第一の絞り装置、5は負荷側熱
交換器、6は低圧レシーバであり、これらを順次接続し
て、メインの冷媒回路をなす。また、負荷側熱交換器は
a,b二系統の冷媒回路を持つ。204は、高圧レシー
バ11より第三の絞り装置16を介して、低圧レシーバ
に至るバイパス配管である。101は第一の温度セン
サ、102は第二の温度センサ、103は第一の圧力セ
ンサ、105は第二の圧力センサ、107は第四の温度
センサ、106は第三の温度センサ、108は第六の温
度センサ、109は第五の温度センサである。110は
上記第一および第二の温度センサ並びに第一の圧力セン
サの情報より、循環組成を演算する演算装置である。1
11は、上記循環組成と目標の循環組成の差に応じて、
第三の絞り装置を開閉する組成制御器である。112
は、第三、第四、第五および第六の温度センサ並びに第
二の圧力センサの検出値から、絞り装置の開度、圧縮機
の運転周波数、室外機のファン回転数を決定し、制御を
行うメイン制御器である。
【0136】作用について説明する。冷房運転時、冷媒
は、圧縮機1より吐出され、熱源側熱交換器3にて凝縮
する。ここで、装置9を全開とすると、高圧レシーバ1
1には、液冷媒が流れ込み、液冷媒が貯溜されることに
なる。高圧レシーバ11より流出した液冷媒は、第一の
絞り装置4にて絞られ、低温・低圧の二相状態となる。
この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換器5に流入
し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身は蒸発気化
し、四方弁2および低圧レシーバ6を介して、圧縮機1
に戻る。
【0137】演算装置は、循環組成αを演算を行う。デ
ータとしては、バイパス回路204上のものを用いる。
まず、第一の温度センサ101、第二の温度センサ10
2および第一の圧力センサ103が各々検知する値T
1,T2およびP1を取り込む。循環組成α1 を仮定す
ると、液冷媒のエンタルピは、冷媒の温度のみに依存す
るとして、T1からエンタルピH1を求める。第二の絞
り装置7出口の冷媒のエンタルピは第三の絞り装置16
入口のエンタルピに等しいとすると、T2,P1および
H1から第二の絞り装置9出口の乾き度Xが求まる。こ
の計算結果XとT2およびP1より、冷媒の循環組成α
2 を逆算する。α1 とα2 が等しくなるまで、α1 の仮
定を繰り返し演算し、得られた結果を循環組成αとす
る。
【0138】組成制御器111では、演算装置110に
て演算した循環組成αと目標の循環組成α* の差に応じ
て組成の調整を行う。αとα* との関係が、α<α*
時には、第三の絞り装置16を各々の差α−α* に応じ
て開く。高圧レシーバ11内の液冷媒は低圧レシーバ6
に移る。この結果、循環組成において、低沸点成分の割
合は増加し、循環組成αは増大する。また、α>α*
時には、第三の絞り装置16を各々の差α−α* に応じ
て閉じる。低圧レシーバ6内の液冷媒は高圧レシーバ1
1に移る。この結果、循環組成において、高沸点成分の
割合は増加し、循環組成αは減少する。
【0139】循環組成αが求まると、P1とαより凝縮
温度Tc,T1より蒸発温度Teを求めることができ
る。制御器では、凝縮温度および蒸発温度の目標値は予
め設定しておき、各々、目標値とのずれに応じて、圧縮
機1の運転周波数および送風機12の回転数の補正を行
う。また、絞り装置4の開度は、第三および第四の温度
センサが検知した値の差が一定となるように開度を決定
する。
【0140】暖房運転時、冷媒は、圧縮機1より吐出さ
れ、負荷側熱交換器5にて凝縮する。液冷媒は第一の装
置4にて若干絞られた後、高圧レシーバ11に流れ込
み、貯溜される。高圧レシーバ11より流出した液冷媒
は、第二の絞り装置9にて絞られ、低温・低圧の二相状
態となる。この低温・低圧の二相冷媒は、負荷側熱交換
器5に流入し、周囲より熱を奪い冷房すると共に、自身
は蒸発気化し、四方弁2および低圧レシーバ6を介し
て、圧縮機1に戻る。
【0141】演算装置および組成調整器の機能は、冷房
時と同様であるため省略する。循環組成αが求まると、
第二の圧力検出器が検出する値P2とαより凝縮温度T
c、第一の温度検出器101が検知する値T1より蒸発
温度Teを求めることができる。制御器では、凝縮温度
および蒸発温度の目標値は予め設定しておき、各々、目
標値とのずれに応じて、圧縮機1の運転周波数および送
風機12の回転数の補正を行う。また、絞り装置4の開
度は、上記凝縮温度Tcおよび第二の温度センサが検知
した値の差が一定となるように開度を決定する。絞り装
置9の開度は、第五および第六の温度センサが検知した
値の差が一定となるように開度を決定する。従って、本
実施例において、精度良く循環組成を検知し、組成調整
を行うことにより、効率の良い運転を実現できる。
【0142】実施例16.以下、本発明の実施例16を
図について説明する。図29は、本発明の実施例16を
示す冷媒回路図である。なお、図中実施例15と同一部
分については、同一符号を付し、説明を省略する。図2
8における実施例15における、第二の絞り装置9と高
圧レシーバ11の間の配管および高圧レシーバ11と第
一の絞り装置4の間の配管と、第三の絞り装置16と低
圧レシーバ6の間の配管とを熱交換するための過冷却熱
交換器17を備える構成とする。
【0143】作用について説明する。冷媒の流れ、演算
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。過冷却熱交換器17は、メイン回路
を流れる高圧の液冷媒と、上記バイパス管204を流れ
る低温・低圧の二相冷媒との熱交換を行う。よって、バ
イパス管204を流れる冷媒のエンタルピは、メイン回
路を流れる冷媒に伝えられ、エネルギ的なロスは無く
し、効率の良い運転を行う。
【0144】実施例17.以下、本発明の実施例17を
図について説明する。図30は、本発明の実施例17を
示す冷媒回路図である。なお、図中実施例15と同一部
分については、同一符号を付し、説明を省略する。図2
8における実施例15における、圧縮機1吐出配管と低
圧レシーバ6の吸入配管をバイパスするバイパス配管2
05、および、バイパス配管205上に、開閉装置18
を付加する。
【0145】作用について説明する。冷媒の流れ、演算
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。低圧レシーバ6内の液冷媒を、速や
かに蒸発させ、高圧レシーバ11に溜めるときには、開
閉機構18を開き、圧縮機より吐出される高温の冷媒ガ
スを低圧レシーバ6に導き、蒸発させる。従って、高圧
が異常に上昇する場合にも、速やかに、高圧を押さえる
効果がある。
【0146】実施例18.以下、本発明の実施例18を
図について説明する。図31は、本発明の実施例18を
示す冷媒回路図である。なお、図中実施例15と同一部
分については、同一符号を付し、説明を省略する。図2
8における実施例15における、圧縮機1吐出配管と低
圧レシーバ6の内部とをバイパスするバイパス配管20
5、および、バイパス配管205上に、開閉装置18を
付加する。
【0147】作用について説明する。冷媒の流れ、演算
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。低圧レシーバ6内の液冷媒を、速や
かに蒸発させ、高圧レシーバ11に溜めるときには、開
閉機構18を開き、圧縮機より吐出される高温の冷媒ガ
スを低圧レシーバ6内部へ導き、低圧レシーバ内部の液
冷媒を効果的に蒸発させる。従って、高圧が異常に上昇
する場合にも、速やかに、高圧を押さえる効果がある。
【0148】実施例19.以下、本発明の実施例19を
図について説明する。図32は、本発明の実施例19を
示す冷媒回路図である。なお、図中実施例15と同一部
分については、同一符号を付し、説明を省略する。図2
8における実施例15における、高圧レシーバ11と第
一の絞り装置4の間に開閉機構22と、高圧レシーバ1
1と第二の絞り装置9の間に開閉機構24と、開閉機構
22をバイパスし、開閉機構21と第一の過冷却熱交換
器25を連通するバイパス配管206と、開閉機構24
をバイパスし、開閉機構23と第二の過冷却熱交換器2
6を連通するバイパス配管207とを有し、第一および
第二の過冷却熱交換器を低圧レシーバに内蔵する構成と
する。
【0149】作用について説明する。冷媒の流れ、演算
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。冷房運転時、低圧レシーバ6内の液
冷媒を、速やかに蒸発させ、液冷媒を高圧レシーバ11
に溜めるときには、開閉機構21,24を開き、開閉機
構22,23を閉じ、高圧の液冷媒を、バイパス配管2
06へ循環させる。この結果、低圧レシーバ内部の液冷
媒を効果的に蒸発させると共に、低圧レシーバ内部にて
液冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱を、メイン回路の液冷
媒のエンタルピとして吸収し、効率を改善する。暖房運
転時、低圧レシーバ6内の液冷媒を、速やかに蒸発さ
せ、液冷媒を高圧レシーバ11に溜めるときには、開閉
機構22,23を開き、開閉機構21,24を閉じ、高
圧の液冷媒を、バイパス配管207へ循環させる。この
結果、低圧レシーバ内部の液冷媒を効果的に蒸発させ
る。従って、本実施例において、実施例16,17と同
様の効果を得られると共に、冷房運転時の効率を改善す
る。
【0150】実施例20.以下、本発明の実施例20を
図について説明する。図33は、本発明の実施例20を
示す冷媒回路図である。なお、図中実施例15と同一部
分については、同一符号を付し、説明を省略する。図2
8における実施例15における、低圧レシーバ内部を分
割し、液冷媒を貯溜する部分と、通常は液を溜めず、圧
縮機への一時的な液戻りを防ぐバッファの部分とを設け
る。なお、低圧レシーバ内部を分割する仕切の高さより
も配管開口の高さを高くする。
【0151】作用について説明する。冷媒の流れ、演算
装置、組成調整器、制御器の作用は実施例15と同様で
あるので省略する。通常、余剰冷媒を溜める部分と、圧
縮機への一時的な液戻りを防ぐバッファの部分とを設け
ているため、組成調整時等の非定常運転時の圧縮機への
液戻りを防ぎ、信頼性を高める。
【0152】
【発明の効果】以上のように構成されるので、本発明は
次のような効果を奏する。
【0153】請求項1に係る本発明は、運転状態に適し
た非共沸混合冷媒の組成を常に維持し、信頼性が高く、
能力を常に発揮できる循環システムを得ることができ
る。
【0154】請求項2に係る本発明は、絞り装置の開度
設定により運転状態に適した循環組成を維持でき、簡単
な制御で効率の良い運転を行うことができる。
【0155】請求項3に係る本発明は、選択された循環
組成にもとづいて冷媒循環システムの運転の制御を行う
ことができ、常に効率の良い運転を行うことができる。
【0156】請求項4に係る本発明は、運転状態を判断
して冷媒循環システムの制御を行うことができ、常に安
定した運転を行うことができる。
【0157】請求項5に係る本発明は、蒸発器出口過熱
度または凝縮器出口過冷却度の目標値に応じて冷媒循環
システムを運転させるので、常に充分な能力を発揮する
ことができる。
【0158】請求項6に係る本発明は、冷房時と暖房時
で冷媒循環システムの制御パラメータの変更を行い、制
御を行うことにより、制御を簡略化し、かつ、冷房と暖
房の効率を高めることができる。
【0159】請求項7に係る本発明は、冷房時、暖房時
及び圧縮機の運転容量によって、冷媒循環システムの制
御パラメータの変更し、制御を行うことにより、制御を
簡略化し、かつ、効率の良い運転を確実に行うことがで
きる。
【0160】請求項8に係る本発明は、圧縮機起動から
の時間によって、冷媒循環システムの制御パラメータの
変更を行い、制御を行うことにより、立ち上げ特性を良
くすることができる。
【0161】請求項9に係る本発明は、運転状態の変化
に効率よく追従できる制御を得ることができる。
【0162】請求項10に係る本発明は、冷媒回路内を
循環する冷媒の組成(以後、循環組成と言う)を推定し
た組成より、冷凍サイクルの目標値を演算し、組成調整
手段により、循環組成を目標とする循環組成に調整し、
循環組成に応じた制御を行い、効率の良い運転を行うこ
とができる。
【0163】請求項11に係る本発明は、冷媒が飽和状
態となる箇所の温度および圧力を検出し、この値により
冷媒の組成を求め、この組成に応じて冷凍サイクルの制
御の設定値を変更し制御するので、演算が簡単となり、
安価な装置で信頼性の高い装置を得ることができる。
【0164】請求項12に係る本発明は、熱源側熱交換
器と負荷側熱交換器のうち、蒸発器となる熱交換器出口
において冷媒の圧力と温度を検出し、検出された圧力と
温度より循環組成を演算し、冷凍サイクルの制御を行う
ことにより、安価な装置で冷凍サイクルの制御性を良く
する。
【0165】請求項13に係る本発明は、熱源側熱交換
器と負荷側熱交換器のうち、凝縮器となる熱交換器出口
において冷媒の圧力と温度を検出し、検出された圧力と
温度より循環組成を演算し、冷凍サイクルの制御を行う
ことにより、安価な装置で冷凍サイクルの制御性を良く
する。
【0166】請求項14に係る本発明は、飽和液面の存
在する高圧レシーバ内部の冷媒の圧力と温度を検出し、
検出された圧力と温度により精度の高い循環組成を演算
し、冷凍サイクルの制御を行うので、信頼性の高い冷凍
サイクルを得ることができる。
【0167】請求項15に係る本発明は、推定されまた
は演算された冷媒回路内を循環する冷媒の組成に応じ
て、冷媒ガスの飽和温度を演算し、蒸発器出口過熱度、
または凝縮器出口過冷却度が所定値となるよう絞り装置
の開度を変更するので、効率の良い運転が可能となる。
【0168】請求項16に係る本発明は、凝縮器と第一
の絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置
および過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続
するバイパス管と、第二の絞り装置出口の冷媒温度を検
出する温度検出手段と、第二の絞り装置出口の冷媒温度
を検出する圧力検出手段と、温度検出手段と圧力検出手
段の検出値により、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を
演算し、組成演算値に応じて冷凍サイクルの制御の設定
値を変更し、冷凍サイクルの制御を行うことにより、循
環組成の推定精度を向上させ、冷凍サイクルの制御を適
正に行うことができる。
【0169】請求項17に係る本発明は、凝縮器と過冷
却熱交換器の間に、第三の絞り装置を備え、冷房時と暖
房時において、バイパス管入口付近を液状態とすること
により、冷房と暖房における循環組成の推定精度を向上
することができる。
【0170】請求項18に係る本発明は、バイパス管を
メイン配管の下部に入口を設け、バイパス管には常に液
を導き、暖房時の循環組成の推定精度を安価に改善でき
る。
【0171】請求項19に係る本発明は、バイパス管分
岐部付近のメイン配管上流に、冷媒攪拌部を設け、暖房
時の循環組成の推定精度を改善できる。
【0172】請求項20に係る本発明は、循環組成の制
御手段を停止している負荷側熱交換器とし、組成調整す
る場合には、停止している負荷側熱交換器に冷媒を貯溜
あるいは放出することによって、組成をを調整し、高精
度のサイクル制御を実現することができる。
【0173】請求項21に係る本発明は、冷房運転時
は、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の温度の検出
値と、第一の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検出
値と、負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間の圧力の検
出値より、演算装置にて循環組成を演算する。暖房運転
時は、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の温度の検
出値と、第二の絞り装置と高圧レシーバの間の温度の検
出値と、熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間の圧力の
検出値より、演算装置にて循環組成を演算する。更に、
メイン制御器において、第一および第二の絞り装置の開
度を演算し、組成に応じた制御を行うため、冷凍サイク
ルを適正に制御するので、効率の良い運転を行うことが
できる。
【0174】請求項22に係る本発明は、高圧レシーバ
と低圧レシーバとを接続するバイパス配管上にて、温度
と圧力を検出し、その検出値から、演算装置にて循環組
成を演算する。組成調整器は、演算した循環組成が目標
の循環組成となるように、第三の絞り装置の開度を決定
する。メイン制御器では、演算した循環組成に応じて、
圧縮機の回転数、熱源側熱交換器のファンの回転数、絞
り装置の開度を決定する。従って、冷房、暖房によら
ず、同じセンサにて組成を演算でき、かつ、循環組成を
目標値に制御し、循環組成が変化しても、循環組成に応
じた制御が可能である。
【0175】請求項23に係る本発明は、高圧レシーバ
前後のメイン配管と、第三の絞り装置と低圧レシーバの
間の配管を熱交換させる過冷却熱交換器を設け、熱交換
することにより、バイパス配管を流れる冷媒の持つエン
タルピをメイン回路を流れる冷媒へ伝達し、エネルギの
ロスを防ぎ、効率の良い運転を行うことができる。
【0176】請求項24に係る本発明は、圧縮機吐出側
配管と、低圧レシーバの吸入側配管とを接続するバイパ
ス配管を設け、低圧レシーバ内部の液冷媒を、圧縮機よ
り吐出する高温の冷媒ガスによって速やかに蒸発させ、
冷媒液が高圧レシーバへ移る時間を短縮することができ
る。
【0177】請求項25に係る本発明は、高圧レシーバ
と第一の絞り装置の間に設置する第一の開閉機構と、高
圧レシーバと第二の絞り装置の間に設置する第二の開閉
機構と、第一の開閉機構をバイパスし、第三の開閉機構
と第一の過冷却熱交換器を連通するバイパス配管と、第
二の開閉機構をバイパスし、第四の開閉機構と第二の過
冷却熱交換器を連通するバイパス配管とを設け、第一お
よび第二の過冷却熱交換器を低圧レシーバに内蔵するこ
とによって、低圧レシーバ内部の液冷媒を、高圧、高温
の液管によって速やかに蒸発させ、冷媒液が高圧レシー
バへ移る時間を短縮し、かつ、低圧レシーバ内部にて冷
媒液が蒸発するときの蒸発潜熱を、メイン回路を流れる
冷媒に伝達し、エネルギ効率を良くすることができる。
【0178】請求項26に係る本発明は、低圧レシーバ
を分割し、液冷媒を貯溜する部分と、圧縮機への一時的
な液戻りを防止するバッファ部分を設け、圧縮機に対す
る液戻りを防止し、信頼性を高めることができる。
【0179】請求項27に係る本発明は、圧縮機、四方
弁、凝縮器、過冷却熱交換器、第一の絞り装置、蒸発器
および低圧レシーバを順次接続し、凝縮器と第一の絞り
装置の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置および
過冷却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続するバ
イパス管を有する冷凍サイクルにおいて、蒸発器入口の
冷媒温度を検出する温度検出手段と、蒸発器入口の冷媒
圧力を検出する圧力検出手段と、蒸発器入口の冷媒の乾
き度を検出する乾き度検出手段と、温度検出手段、圧力
検出手段および乾き度検出手段の検出値により、冷媒回
路内を循環する冷媒の組成を演算し、目標とする組成に
なるように組成調整手段にて、組成を調整し、さらに高
精度のサイクル制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の冷凍・空調装置の冷媒回
路を示す構成図である。
【図2】 本発明の実施例1に係わる非共沸混合冷媒の
温度と循環組成との関係を示す説明図である。
【図3】 本発明の実施例1の制御器の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 本発明の実施例2の冷凍・空調装置の冷媒回
路を示す構成図である。
【図5】 本発明の実施例2に係わる低圧レシーバの液
面レベルと循環組成との関係を示す説明図である。
【図6】 本発明の実施例2の制御器の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 本発明の実施例2の運転周波数と循環組成の
関係を示す説明図である。
【図8】 本発明の実施例2の他の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】 本発明の実施例3の冷凍・空調装置の冷媒回
路を示す構成図である。
【図10】 本発明の実施例3に係わる圧縮機起動から
の時間と、低圧レシーバに液面レベルの関係を示す説明
図である。
【図11】 本発明の実施例4の冷凍・空調装置の冷媒
回路を示す構成図である。
【図12】 本発明の実施例4に係わる非共沸混合冷媒
の温度と循環組成との関係を示す説明図である。
【図13】 本発明の実施例5の冷凍・空調装置の冷媒
回路を示す構成図である。
【図14】 本発明の実施例5に係わる非共沸混合冷媒
の温度と循環する組成との関係を示す説明図である。
【図15】 本発明の実施例6の冷凍・空調装置の冷媒
回路を示す構成図である。
【図16】 本発明の実施例7の冷凍・空調装置の冷媒
回路を示す構成図である。
【図17】 本発明の実施例7に係わる非共沸混合冷媒
の温度と循環する組成との関係を示す説明図である。
【図18】 本発明の実施例8の冷凍・空調装置の冷媒
回路を示す構成図である。
【図19】 本発明の実施例9の冷凍・空調装置の冷媒
回路を示す構成図である。
【図20】 本発明の実施例9のバイパス配管分岐部の
詳細図である。
【図21】 本発明の実施例9のバイパス配管分岐部の
詳細図である。
【図22】 本発明の実施例10の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図23】 本発明の実施例10のバイパス配管分岐部
の詳細図である。
【図24】 本発明の実施例11の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図25】 本発明の実施例12の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図26】 本発明の実施例13の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図27】 本発明の実施例14の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図28】 本発明の実施例15の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図29】 本発明の実施例16の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図30】 本発明の実施例17の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図31】 本発明の実施例18の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図32】 本発明の実施例19の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図33】 本発明の実施例20の冷凍・空調装置の冷
媒回路を示す構成図である。
【図34】 従来の非共沸混合冷媒を用いた冷凍・空調
装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 四方弁、3 熱源側熱交換器、4 絞
り装置、5 負荷側熱交換器、6 低圧レシーバ、7
絞り装置、8 過冷却熱交換器、9 絞り装置、11
高圧レシーバ、16 絞り装置、17 過冷却熱交換
器、18 開閉機構、20 送風機、21,22,2
3,24 開閉機構、25,26 過冷却熱交換器、1
00 制御器、101 温度センサ、102 温度セン
サ、103圧力センサ、105 圧力センサ、106
温度センサ、107 温度センサ、108 温度セン
サ、109 温度センサ、110 演算装置、111
組成調整器、112 メイン制御器、122 温度セン
サ、123 圧力センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅田 嘉裕 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負
    荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を循環させる冷媒循環システ
    ムにおいて、 冷媒循環システム内の冷媒の流れる方向、起動からの経
    過時間、負荷量等の各運転の状態を判断する運転判断手
    段と、 各運転の状態毎にあらかじめ設定された冷媒の組成状態
    を記憶する記憶手段と、 前記運転判断手段が判断した運転状態にもとづいて前記
    記憶手段から冷媒の組成状態を選択する冷媒組成選択手
    段と、 この冷媒組成選択手段の選択した冷媒の組成状態に冷媒
    循環システムを循環する冷媒の組成を変更する冷媒組成
    設定手段と、を備えた冷媒循環システム。
  2. 【請求項2】 冷媒の組成を変更する冷媒組成設定手段
    が絞り装置の開度設定手段であることを特徴とする請求
    項1記載の冷媒循環システム。
  3. 【請求項3】 冷媒循環組成選択手段の選択した冷媒の
    組成状態にもとづいて冷媒循環システムの運転の制御の
    設定値を決定する制御手段と、を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の冷媒循環システム。
  4. 【請求項4】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負
    荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を循環させる冷媒循環システ
    ムにおいて、冷媒循環システムの各運転の状態を判断す
    る運転判断手段と、この運転判断手段が判断した運転状
    態にもとづいて、冷媒循環システムの運転の制御の設定
    値を変更し、冷媒循環システムの制御を行う制御手段
    と、を備えたことを特徴とする冷媒循環システム。
  5. 【請求項5】 冷媒循環システムの運転の制御の設定値
    として、蒸発器出口過熱度または凝縮器出口過冷却度の
    少なくともいずれか一方の目標値を設定し、この目標値
    に応じて制御することを特徴とする請求項3または4記
    載の冷媒循環システム。
  6. 【請求項6】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負
    荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を循環させる冷媒循環システ
    ムにおいて、冷房時と暖房時とで冷媒循環システムの制
    御の設定値を変更し、冷媒循環システムの運転の制御を
    行う制御手段を備えたことを特徴とする冷媒循環システ
    ム。
  7. 【請求項7】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負
    荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を循環させる冷媒循環システ
    ムにおいて、冷房時、暖房時及び圧縮機の運転容量とで
    冷媒循環システムの制御の設定値を変更し、冷媒循環シ
    ステムの運転の制御を行う制御手段を備えたことを特徴
    とする冷媒循環システム。
  8. 【請求項8】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、負
    荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を循環させる冷媒循環システ
    ムにおいて、圧縮機起動からの時間に応じて冷媒循環シ
    ステムの制御の設定値を変更し、冷媒循環システムの運
    転の制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする冷媒
    循環システム。
  9. 【請求項9】 冷媒循環システムの制御の設定値の変更
    を、所定時間毎、または運転状態の大きな変動毎に行う
    制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項3または
    4または6または7または8記載の冷媒循環システム。
  10. 【請求項10】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、
    負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒に
    数種を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルに
    おいて、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を推定する機
    構と、推定した冷媒の組成に応じて、冷凍サイクルの制
    御の設定値及び、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を変
    更し、制御を行う制御器を備えたことを特徴とする冷凍
    ・空調装置。
  11. 【請求項11】 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、
    負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、冷媒に
    数種を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルに
    おいて、熱源側熱交換器または負荷側熱交換器の出口の
    近傍に設けられ、冷媒が飽和状態となる箇所の温度及び
    圧力を検出する温度検出手段および圧力検出手段と、上
    記温度検出手段と上記圧力検出手段の検出値により、冷
    媒回路内を循環する冷媒の組成を演算し、上記組成演算
    値に応じて冷凍サイクルの制御の設定値を変更し、冷凍
    サイクルの制御を行う制御器とを備えたことを特徴とす
    る冷凍・空調装置。
  12. 【請求項12】 熱源側熱交換器と負荷側熱交換器のう
    ち、蒸発器となる熱交換器出口の冷媒温度を検出する温
    度検出手段と、上記蒸発器出口の冷媒圧力を検出する圧
    力検出手段と、を備えたことを特徴とする請求項11記
    載の冷凍・空調装置。
  13. 【請求項13】 熱源側熱交換器と負荷側熱交換器のう
    ち、凝縮器となる熱交換器出口の冷媒圧力を検出する圧
    力検出手段と、上記凝縮器出口の冷媒温度を検出する温
    度検出手段と、を備えたことを特徴とする請求項11記
    載の冷凍・空調装置。
  14. 【請求項14】 圧縮機、熱源側熱交換器、高圧レシー
    バ、絞り装置、負荷側熱交換器を順次接続し、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおい
    て、高圧レシーバ内部の冷媒温度を検出する温度検出手
    段と、上記高圧レシーバ内部の冷媒圧力を検出する圧力
    検出手段と、上記温度検出手段と上記圧力検出手段の検
    出値により、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演算
    し、上記組成演算値に応じて冷凍サイクルの制御の設定
    値を変更し、冷凍サイクルの制御を行う制御器とを備え
    たことを特徴とする冷凍・空調装置。
  15. 【請求項15】 推定されまたは演算された冷媒回路内
    を循環する冷媒の組成に応じて、冷媒ガスの飽和温度を
    演算し、蒸発器出口過熱度、または凝縮器出口過冷却度
    が所定値となるよう開度を変更する絞り装置と、を備え
    たことを特徴とする請求項10、または、11、また
    は、14記載の冷凍・空調装置。
  16. 【請求項16】 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、過
    冷却熱交換器、第一の絞り装置、負荷側熱交換器及び低
    圧レシーバを順次接続し、冷媒数種を混合した非共沸混
    合冷媒を用いる冷凍サイクルにおいて、上記熱源側熱交
    換器と上記第一の絞り装置の間の冷媒回路より分岐し、
    第二の絞り装置および上記過冷却用熱交換器を介し、低
    圧のガス配管と接続するバイパス管と、上記第二の絞り
    装置入口の冷媒温度を検出する第一の温度検出手段と、
    上記第二の絞り装置出口の冷媒温度を検出する第二の温
    度検出手段と、上記第二の絞り装置出口の冷媒圧力を検
    出する圧力検出手段と、上記第一および第二の温度検出
    手段と上記圧力検出手段の検出値により、冷媒回路内を
    循環する冷媒の組成を演算する組成演算装置と、上記組
    成演算値に応じて冷凍サイクルの制御の設定値を変更
    し、冷凍サイクルの制御を行うメイン制御器とを備えた
    ことを特徴とする冷凍・空調装置。
  17. 【請求項17】 熱源側熱交換器と過冷却熱交換器の間
    に、第三の絞り装置を備えたことを特徴とする請求項1
    6記載の冷凍・空調装置。
  18. 【請求項18】 バイパスの配管入り口は、メイン配管
    の下部に設けたことを特徴とする請求項16記載の冷凍
    ・空調装置。
  19. 【請求項19】 バイパスの分岐部付近のメイン配管上
    流に、冷媒攪拌部を設けたことを特徴とする請求項16
    記載の冷凍・空調装置。
  20. 【請求項20】 複数の負荷側熱交換器を備え、かつ、
    停止している負荷側熱交換器の冷媒配管を組成調整手段
    とすることを特徴とする請求項16記載の冷凍・空調装
    置。
  21. 【請求項21】 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第
    二の絞り装置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側
    熱交換器及び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおい
    て、上記負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で温度を
    検出する第一の温度検出手段と、第一の絞り装置と高圧
    レシーバの間で温度を検出する第二の温度検出手段と、
    上記熱源側熱交換器と第二の絞り装置の間で温度を検出
    する第三の温度検出手段と、第二の絞り装置と高圧レシ
    ーバの間で温度を検出する第四の温度検出手段と、上記
    四方弁と上記負荷側熱交換器の間で温度を検出する第五
    の温度検出手段と、上記四方弁と上記熱源側熱交換器の
    間で温度を検出する第六の温度検出手段と、上記負荷側
    熱交換器と第一の絞り装置の間で圧力を検出する第一の
    圧力検出手段と、上記熱源側熱交換器と第二の絞り装置
    の間で圧力を検出する第二の圧力検出手段と、冷媒回路
    内を循環する冷媒の組成を演算する演算装置と、第一お
    よび第二の絞り装置の開度を演算し、制御を行うメイン
    制御器を備えたことを特徴とする冷凍・空調装置。
  22. 【請求項22】 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、第
    二の絞り装置、高圧レシーバ、第一の絞り装置、負荷側
    熱交換器及び低圧レシーバ等により構成され、冷媒数種
    を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクルにおい
    て、上記高圧レシーバと上記低圧レシーバとを接続する
    バイパス配管と、上記バイパス配管上に設置した第三の
    絞り装置と、上記低圧レシーバと第三の絞り装置の間で
    温度を検出する第一の温度検出手段と、第三の絞り装置
    と高圧レシーバの間で温度を検出する第二の温度検出手
    段と、上記負荷側熱交換器と第一の絞り装置の間で温度
    を検出する第四の温度検出手段と、上記四方弁と負荷側
    熱交換器の間で温度を検出する第三の温度検出手段と、
    第二の絞り装置と上記熱源側熱交換器の間で温度を検出
    する第五の温度検出手段と、上記四方弁と上記熱源側熱
    交換器の間で温度を検出する第六の温度検出手段と、第
    三の絞り装置と低圧レシーバの間で圧力を検出する第一
    の圧力検出手段と、上記圧縮機の吐出側の圧力を検出す
    る第二の圧力検出手段と、冷媒回路内を循環する冷媒の
    組成を演算する演算装置と、第三の絞り装置の開度を決
    定し、組成調整を行う組成調整器と、第一および第二の
    絞り装置の開度を演算し、制御を行うメイン制御器を備
    えたことを特徴とする冷凍・空調装置。
  23. 【請求項23】 高圧レシーバ前後のメイン配管と、第
    三の絞り装置と低圧レシーバの間の配管を熱交換させる
    過冷却熱交換器を備えたことを特徴とする請求項22記
    載の冷凍・空調装置。
  24. 【請求項24】 圧縮機吐出側配管と、低圧レシーバの
    吸入側配管または低圧レシーバ内部とを接続するバイパ
    ス配管と、上記バイパス配管上に開閉機構を備えたこと
    を特徴とする請求項22記載の冷凍・空調装置。
  25. 【請求項25】 高圧レシーバと第一の絞り装置の間に
    設置する第一の開閉機構と、高圧レシーバと第二の絞り
    装置の間に設置する第二の開閉機構と、第一の開閉機構
    をバイパスし、第三の開閉機構と第一の過冷却熱交換器
    を連通するバイパス配管と、第二の開閉機構をバイパス
    し、第四の開閉機構と第二の過冷却熱交換器を連通する
    バイパス配管と備え、第一および第二の過冷却熱交換器
    を低圧レシーバに内蔵したことを特徴とする請求項22
    記載の冷凍・空調装置。
  26. 【請求項26】 低圧レシーバを分割し、液冷媒を貯溜
    する部分と、圧縮機への一時的な液戻りを防止するバッ
    ファ部分を備えたことを特徴とする請求項22記載の冷
    凍・空調装置。
  27. 【請求項27】 圧縮機、熱源側熱交換器、第一の絞り
    装置、負荷側熱交換器及び低圧レシーバを順次接続し、
    冷媒数種を混合した非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイク
    ルにおいて、上記熱源側熱交換器と上記第一の絞り装置
    の間の冷媒回路より分岐し、第二の絞り装置および過冷
    却用熱交換器を介し、低圧のガス配管と接続するバイパ
    ス配管と、上記第二の絞り装置入口の冷媒温度を検出す
    る第一の温度検出手段と、上記第二の絞り装置出口の冷
    媒温度を検出する第二の温度検出手段と、上記第二の絞
    り装置出口の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、メイ
    ン配管における上記バイパス配管との分岐部付近に設置
    する乾き度検出手段と、上記第一および第二の温度検出
    手段、上記圧力検出手段および上記乾き度検出手段の検
    出値により、冷媒回路内を循環する冷媒の組成を演算す
    る組成演算装置と、上記組成演算値に応じて冷凍サイク
    ルの制御の設定値を変更し、冷凍サイクルの制御を行う
    メイン制御器とを備えたことを特徴とする冷凍・空調装
    置。
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