JPH0815191A - 懸濁物質濃度計測装置 - Google Patents

懸濁物質濃度計測装置

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JPH0815191A
JPH0815191A JP15358994A JP15358994A JPH0815191A JP H0815191 A JPH0815191 A JP H0815191A JP 15358994 A JP15358994 A JP 15358994A JP 15358994 A JP15358994 A JP 15358994A JP H0815191 A JPH0815191 A JP H0815191A
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JP
Japan
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value
concentration
measured
liquid
heat transfer
Prior art date
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Pending
Application number
JP15358994A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuo Yasukawa
克男 安川
Toshio Totoki
敏雄 十時
Yoshinao Kishine
義尚 岸根
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
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Publication of JPH0815191A publication Critical patent/JPH0815191A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取扱いやすく、高精度に濃度測定が可能な懸
濁物質濃度計測装置を提供する。 【構成】 この計測装置は、感応部1aが懸濁物質を含
有する被検液4と接触している熱移動検出計1と、この
熱移動検出計1の計測値を懸濁物質の濃度値に変換する
変換器2と、その濃度値を表示する濃度表示器3とから
成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は懸濁物質濃度計測値に関
し、更に詳しくは、リアルタイムで精度の高い濃度計測
値を得ることができ、取扱いが容易で、洗浄性や耐久性
も優れていて、排水処理装置や汚泥脱水処理装置におけ
る薬注量制御に用いて有用な懸濁物質濃度計測装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、汚泥の脱水処理においては、当
該汚泥の脱水性を改善するために、汚泥配管あるいは脱
水機本体に薬注して脱水ケーキと脱水濾液に分離する遠
心脱水機や凝集反応槽に供給された原汚泥に例えば所定
量の有機高分子凝集剤を薬注して凝集反応を進め、この
ようにして調質された凝集汚泥を例えばベルトプレス式
の脱水機に移送して脱水することにより、脱水ケーキと
脱水濾液に分離するという操作が行われている。
【0003】この場合、原汚泥への凝集剤の薬注量が過
少であると、凝集が不充分になって例えばベルトプレス
式の脱水機では重力濾過での固液分離が不良となり、凝
集汚泥が濾布のサイドに流れ出し、また遠心脱水機では
固形物回収率の低下とケーキ含水率の上昇が起こり、い
ずれも脱水不能になる。また逆に、凝集剤の薬注量が過
多になると、薬剤が無駄に消費されるだけでなく、とく
にベルトプレス脱水機では調質された凝集汚泥に凝集剤
が残留するため、この残留凝集剤によって脱水ケーキが
脱水機のベルトに付着して脱水ケーキの剥離性が悪くな
る。その結果、脱水ケーキの回収率の低下が引き起こさ
れる。
【0004】このようなことから、汚泥への凝集剤の薬
注量を適正に制御することが必要になる。その場合、供
給されてくる汚泥のSS(固形分)濃度を経時的に計測
し、そのSS濃度の計測値に比例して凝集剤の薬注量を
増減させるという方法が実用化されている。そのときに
用いられるSS濃度計測装置としては、従来から、例え
ば、超音波方式やマイクロウェーブ方式のもの、また赤
外線方式や光電管方式のものなどが提案されている。
【0005】しかしながら、超音波方式やマイクロウェ
ーブ方式のものは、SS濃度を高精度で計測することが
できないという問題がある。また、赤外線方式や光電管
方式のものの場合は、それらの使用過程で装置の感応部
が汚泥によって汚染されて計測値の精度低下や不安定化
を引き起こすことがあるため、感応部を洗浄することが
必要になる。しかし、この方式のものは感応部の洗浄性
が悪く、洗浄による再使用が困難である。すなわち、こ
れらのものは、使用時における耐久性という点で好まし
いものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のSS
濃度計測装置における上記した問題を解決し、例えば、
各種の排水,処理水,汚泥,汚泥の脱水濾液のような被
検液中に分散する懸濁物質の濃度を、高精度でリアルタ
イムで計測できるとともに、洗浄性や耐久性も良好であ
り、また取扱やすい構造の懸濁物質濃度計測装置の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、感応部が懸濁物質を含有す
る被検液と接触している熱移動検出計と、前記熱移動検
出計の計測値を懸濁物質の濃度値に変換する変換器と、
前記濃度値を表示する濃度表示器とから成ることを特徴
とする懸濁物質濃度計測装置が提供される。
【0008】以下に、本発明の計測装置を図面に基づい
て詳細に説明する。図1において、点線で囲んだ部分A
が計測装置を表し、それは後述する熱移動検出計1と、
この熱移動検出計1の計測値を濃度値に換算する変換器
2と、変換器2で計算された濃度値を数値表示する濃度
表示器3とで構成されている。この計測装置Aでは、熱
移動検出計1を測定対象の被検液4に浸漬して、その感
応部1aは当該被検液4と接触するように配置されて計
測操作が進められる。
【0009】用いる熱移動検出計1としては、例えば、
通常使用されている熱線式流量計や熱膜式流量計、また
熱伝導率測定計などをあげることができるが、これらの
うち、特開平2−290205号公報に開示されている
ような熱線式流量計は好適である。この熱線式流量計の
場合は、所定抵抗値の抵抗線で感応部1aが形成され、
この抵抗線に例えば一定電流を通電して前記抵抗線(感
応部1a)を所定の温度となるように発熱させる。
【0010】この感応部1aを被検液4に浸漬した場
合、被検液4に何の変化も起こらないときは、感応部1
aにおける抵抗発熱の所定量が被検液4に奪われた状態
で定常状態になるので、感応部1aにおける電圧降下
は、その定常状態に対応した所定値を維持する。しか
し、被検液4の流速が変化したり、または被検液4のS
S濃度が変化してその性状が変動すると、感応部(抵抗
線)1aで奪われる熱量も変化して当該感応部1aの温
度が変化し、そのことにより、感応部1aの抵抗値も変
化する。そして、抵抗線には一定電流が通電されている
ので、この抵抗値の変化により、測定される電圧値が変
動する。
【0011】すなわち、電圧値の変動を測定することに
より、感応部1aの温度変化を把握することができ、そ
のことを媒介にして、被検液4の性状の変動を把握する
ことができる。本発明者らは、この熱線流速計の感応部
をSS濃度が異なる被検液に浸漬し、かつ、感応部にお
ける被検液の流速を一定にして電圧変動を測定すると、
測定される電圧値は被検液のSS濃度に比例して変化す
るとの知見を得た。
【0012】すなわち、SS濃度をx,熱移動検出計で
計測される電圧値をyとすると、yとxとの間には、次
式: y=ax+b ………(1) (式中、a,bは定数) で示される関係が成立する。
【0013】したがって、図1で示した測定系におい
て、例えば撹拌機5を作動して熱移動検出計1の感応部
1aにおける被検液4の流速を一定にした状態で、前記
熱移動検出計1が発信する電圧値(y)を計測すれば、
その計測値は被検液4のSS濃度(x)を表示すること
になる。この計測値(y)を変圧器2に入力し、変圧器
2によって、次式: x=(y−b)/a ……(2) で示される演算を行い、計測値(y)をSS濃度値
(x)に換算する。
【0014】そして、この換算値(x)は濃度表示器3
に入力され、そこで数値表示される。なお、図1では、
被検液4を撹拌して感応部1aにおける流速を定常状態
にして濃度計測する場合を示したが、例えば、被検液を
配管内に一定流速で流し、そこに計測装置の感応部を配
置してもよい。
【0015】また、被検液を静止状態にし、ここに計測
装置の感応部を浸漬して被検液におけるSS濃度を計測
してもよい。しかし、前記したような熱移動検出計の場
合、被検液を一定流速で感応部と接触させたときの方
が、被検液中のSS濃度に敏感に対応する値となり、そ
の計測精度は向上する。
【0016】
【作用】本発明の計測装置は、熱移動検出計の計測値
(電圧値)が被検液のSS濃度に比例するという原理を
利用して作動させるものである。その計測時に、被検液
を定流速条件で感応部と接触させることにより、被検液
におけるSSの微小変化に対しても充分に正確な計測を
行うことができ、得られる計測値の精度は高くなり、ま
た計測作業も簡単である。
【0017】また、計測装置の感応部は抵抗線で形成さ
れているので、汚染時における洗浄は容易に行うことが
できる。したがって、この計測装置は長期に亘って使用
することができ、その耐久性は良好である。
【0018】
【発明の実施例】図1で示した測定系において、被検液
として、SS濃度を異なる値に調整したし尿汚泥の希釈
液を用意した。各汚泥希釈液4の2リットルに、熱移動
検出計1の感応部1aを浸漬し、撹拌機5を100rp
mで回転して定常状態の撹拌流を形成し、また感応部1
aへの通電量を500mAと一定値にした状態で電圧値
を計測した。
【0019】そのときの計測値を汚泥希釈液のSS濃度
との関係図として図2に示した。図2から明らかなよう
に、熱移動検出計から得られた計測値はSS濃度と直線
関係にある。すなわち、この関係を変換器2に記憶させ
ておき、SS濃度が未知の汚泥につき熱移動検出計でそ
の電圧値を計測し、変圧器2では、図2で示した関係か
らその値をSS濃度値に換算することができる。そして
その換算値は濃度表示器3で数値表示される。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
計測装置では、非常に簡単な操作で被検液のSS濃度を
リアルタイムで定量することができる。また、感応部の
洗浄性は良好で、したがって、使用寿命も長く耐久性に
優れている。これは、SS濃度と計測値が直線関係を示
す熱移動検出計を組込んだことがもたらす効果である。
【0021】本発明の計測装置は、排水処理装置や汚泥
脱水装置などにおける薬注量の制御に用いて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計測装置の例を示す概略図である。
【図2】熱移動検出計の計測値とSS濃度との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 熱移動検出計 1a 熱移動検出計1の感応部 2 変換器 3 濃度値表示器 4 被検液 5 撹拌器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感応部が懸濁物質を含有する被検液と接
    触している熱移動検出計と、前記熱移動検出計の計測値
    を懸濁物質の濃度値に変換する変換器と、前記濃度値を
    表示する濃度表示器とから成ることを特徴とする懸濁物
    質濃度計測装置。
JP15358994A 1994-07-05 1994-07-05 懸濁物質濃度計測装置 Pending JPH0815191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15358994A JPH0815191A (ja) 1994-07-05 1994-07-05 懸濁物質濃度計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15358994A JPH0815191A (ja) 1994-07-05 1994-07-05 懸濁物質濃度計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0815191A true JPH0815191A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15565799

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15358994A Pending JPH0815191A (ja) 1994-07-05 1994-07-05 懸濁物質濃度計測装置

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JP (1) JPH0815191A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222565A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Metawater Co Ltd 微生物計数方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222565A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Metawater Co Ltd 微生物計数方法

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