JPH08150488A - 線材の溶接方法および溶接用成形治具 - Google Patents

線材の溶接方法および溶接用成形治具

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JPH08150488A
JPH08150488A JP6294217A JP29421794A JPH08150488A JP H08150488 A JPH08150488 A JP H08150488A JP 6294217 A JP6294217 A JP 6294217A JP 29421794 A JP29421794 A JP 29421794A JP H08150488 A JPH08150488 A JP H08150488A
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JP
Japan
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welding
wire rod
wire
plate
welded
Prior art date
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Pending
Application number
JP6294217A
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English (en)
Inventor
Masuo Sugiura
万寿夫 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、レーザ光などの高エネルギビーム
の照射により溶接を行う線材の溶接方法および溶接用成
形治具に関し、種々の被溶接材に対し安定した状態で溶
接が実施できる線材の溶接方法および溶接用成形治具を
提供することを目的とする。 【構成】 線材8に高エネルギビーム(レーザ光L)を
照射して溶接を行うに際し、線材8の一部を圧延して板
状部7を形成した後、板状部7を被溶接材(相手側の線
材8の板状部7など)に重ね合わせてレーザ光Lを照射
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気配線等に使用され
る細線をレーザ光などの高エネルギビームの照射により
溶接を行う線材の溶接方法および溶接用成形治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を照射して細線を溶接する方法
としては、たとえば、特開昭52−116757号公報
に、次のような溶接方法が提案されている。特開昭52
−116757号公報に開示されている溶接方法は、図
14に示すように、細線aとbとを交差させ、細線bの
上からレーザ光cを照射すると、図15に示すように、
細線bの端部b′が溶断すると同時に溶解部dによって
細線aとbとが溶接される。
【0003】しかしながら、上記の溶接方法は、一方の
細線aの端部を溶断してT字状に溶接する場合はよい
が、十字状に細線相互を溶接することができない問題点
を有している。一般に、細線をレーザ光などで溶接する
場合、線材の周囲は断熱材である空気で囲まれているう
え線材の熱容量も小さく溶融し易い状態にあるため、溶
融深さを大きくしようとすると、溶融径が大きくなって
照射部周辺が溶融して簡単に線材が溶け落ちる現象が発
生する。
【0004】上記の提案は、この現象を利用して一方の
細線aの端部を溶断しようとしたものであるが、細線相
互を十字状に溶接しようとしても、線材が溶け落ちる現
象が発生するので、安定した状態で細線相互を溶接する
ことができないのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、細線の一部を偏平化して
板状部を形成することにより、種々の被溶接材に対し安
定した状態で高エネルギビーム照射による溶接が実施で
きる線材の溶接方法および溶接用成形治具を提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明の線材の溶接方法は、線材に高エネルギビー
ムを照射して溶接を行うに際し、該線材の一部を圧延し
て板状部を形成した後、該板状部を被溶接材に重ね合わ
せて高エネルギビームを照射することを特徴とする。板
状部は、板状部の端部に弧状の曲面を形成して線材と一
体に継合した板状部であることが好ましい(請求項
2)。被溶接材は、電気部品を構成する端子金具である
ことが有効である(請求項3)。
【0007】また、請求項4に記載した発明の線材の溶
接用成形治具は、線材を受け入れる保持溝に板状凹部を
形成した下型と、端部に曲面を有する押圧部を備えた押
型とからなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、溶接する線材に対し、あらか
じめ圧延加工を施して板状部を形成し、この板状部を被
溶接材に重ね合わせてレーザ光等の高エネルギビームを
照射するようにしている。板状部は線材の直径に比較し
て厚みが薄いため、高エネルギビームの照射による溶融
部の径を小さくして溶接することが可能となり、溶融部
が溶け落ちて線材の溶断が発生することがなく、安定し
た溶接が実施できる。
【0009】また、レーザ光等の高エネルギビームの照
射を受ける部分が板状のため、エネルギの吸収効率が向
上する。すなわち、図13に示すように、一般の線材の
ように断面円形の材料mでは、レーザ光Lを照射すると
入射角度が小さい部分では反射が多くなり、レーザ光の
吸収効率が低下してしまうが、本発明による板状部を形
成することにより、レーザ光の吸収効率が向上し溶接が
円滑に実施できる。
【0010】
【実施例】本発明の溶接方法は、先ず溶接を行う線材に
対して板状部を形成するため、図1に示すような、成形
治具Aを用いて線材に圧延加工を施す。成形治具Aは、
溶接する線材を載置する下型1と、線材に対して押圧力
を加える押型2とから成る。下型1は、図2および図3
に示すように、長手方向に線材の直径に合致した保持溝
3を有し、保持溝3の略中央部には、幅広の板状凹部4
が形成されている。
【0011】押型2は、下型1に対応する杵状に形成さ
れており、先端部には板状凹部4に嵌入する押圧部5を
有し、長手方向の両端部に曲面6が形成されている。溶
接を行う線材を下型1の保持溝3内に配置して、押型2
により押圧すると、該線材が板状凹部4内に圧延されて
偏平化し、図4および図5に示すように、板状部7を有
する線材8が形成される。板状部7の端部には弧状の曲
面7aが形成され、線材8と一体に継合している。押型
2を押圧する機構はとくに限定されないが、昇降自在に
設けられた押圧機構(図示せず)などに押型2を装着す
ることが好ましい。
【0012】線材相互を溶接する場合は、図6に示すよ
うに、成形治具Aを用いて加工した板状部7を有する2
本の線材8、8を、それぞれ板状部7において互いに重
ね合わせ、その重ね合わせた部分にレーザ光等の高エネ
ルギビームLを照射して溶接する。
【0013】このとき、図7に示すように、溶接する際
の溶着部9の直径tを、板状部7の幅wより小さくする
ことが必要である。溶着部9の直径tを、板状部7の幅
wより大きくすると、図8に示すように、溶着部9に切
欠き状のくびれ10が発生し線材の強度が低下するの
で、溶接条件を調節してくびれ10が生じないようにす
るとよい。
【0014】図9に示すように、溶接する線材8と8′
との直径が異なる場合は、細い線材8の板状部7を長め
に設けて、溶着部9を2ヶ所に分散させて溶接すること
が好ましい。また、図10に示すように、線材8の端部
相互を溶接する場合は、線材8の端部に板状部7を形成
し、互いに重ね合わせて溶接すればよい。9は溶着部で
ある。図11は、線材8相互をT字状に溶接する場合を
示したものである。
【0015】図12は、本発明の他の実施例に係わるも
ので、被溶接材として、電気部品を構成する板状の端子
金具11と線材8とを溶接した状態を示している。本発
明は、上記の例の他にも、種々の金属板や構造体等に細
線を溶接する際に適用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、溶接する線材に対して
形成した板状部を被溶接材に重ね合わせてレーザ光等の
高エネルギビームを照射するようにしているため、溶接
する際に溶融部が溶け落ちて線材の溶断が発生すること
がなく、安定した良好な溶接が実施できる。また、板状
部の面積および溶接部の数を変えることにより線径の異
なる線材相互の溶接が可能となる。さらに被溶接材とし
て、電気部品の端子金具等に直接溶接することができる
ため、電気部品の組み立て工程などに適用することも可
能であるなどの多大な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる線材に板状部を形成す
る成形治具を示す斜視図である。
【図2】図1の下型のX−X線断面図である。
【図3】図1の下型のY−Y線断面図である。
【図4】図1の成形治具によって圧延加工を施した線材
を示す斜視図である。
【図5】図4の線材の側面図である。
【図6】図4の線材をレーザ光照射によって溶接する工
程を示す説明図である。
【図7】図6の溶着部を示す説明図である。
【図8】図7の溶着部にくびれが発生する状態を示す説
明図である。
【図9】線径の異なる線材相互の溶接を示す説明図であ
る。
【図10】線材の端部を溶接する場合の説明図である。
【図11】線材をT字状に溶接する場合の説明図であ
る。
【図12】電気部品の端子金具と線材とを溶接する場合
の説明図である。
【図13】線材に対してレーザ光を照射したときの反射
を示す説明図である。
【図14】従来のレーザ光による線材の溶接方法を示す
説明図である。
【図15】図14の溶接方法により線材相互が溶接され
た状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 成形治具 L レーザ光(高度エネルギビーム) 1 下型 2 押型 3 保持溝 4 板状凹部 5 押圧部 6 曲面 7 板状部 7a 曲面 8 線材 11 端子金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材に高エネルギビームを照射して溶接
    を行うに際し、該線材の一部を圧延して板状部を形成し
    た後、該板状部を被溶接材に重ね合わせて高エネルギビ
    ームを照射することを特徴とする線材の溶接方法。
  2. 【請求項2】 板状部が、板状部の端部に弧状の曲面を
    形成して線材と一体に継合した板状部である請求項1記
    載の線材の溶接方法。
  3. 【請求項3】 被溶接材が、電気部品を構成する端子金
    具である請求項1または請求項2記載の線材の溶接方
    法。
  4. 【請求項4】 線材を受け入れる保持溝に板状凹部を形
    成した下型と、端部に曲面を有する押圧部を備えた押型
    とからなることを特徴とする線材の溶接用成形治具。
JP6294217A 1994-11-29 1994-11-29 線材の溶接方法および溶接用成形治具 Pending JPH08150488A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8027149B2 (en) 2008-05-06 2011-09-27 Greatbatch Ltd. Electrolytic capacitors with multiple anodes and anode lead configurations thereof
GB2559146A (en) * 2017-01-26 2018-08-01 Sensata Technologies Inc Integrated circuit wire formed for welding

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8027149B2 (en) 2008-05-06 2011-09-27 Greatbatch Ltd. Electrolytic capacitors with multiple anodes and anode lead configurations thereof
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Effective date: 19990831