JPH08150286A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

脱水兼用洗濯機

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Publication number
JPH08150286A
JPH08150286A JP6294443A JP29444394A JPH08150286A JP H08150286 A JPH08150286 A JP H08150286A JP 6294443 A JP6294443 A JP 6294443A JP 29444394 A JP29444394 A JP 29444394A JP H08150286 A JPH08150286 A JP H08150286A
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JP
Japan
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dehydration
tank
tub
inner basket
washing machine
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Application number
JP6294443A
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English (en)
Inventor
Kimihiko Nakamura
公彦 中村
Shigemitsu Suzuki
重光 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 節水タイプの槽を具え、且つ、その内周部に
内バスケットにより脱水時の揚水通路を確保して効率良
く脱水できるようしたものの更に充分な節水を図り得る
ようにする。 【構成】 脱水用開口部を上部にのみ有する槽15の内
部に、ほゞ円筒状で周壁に多数の通水孔26を有する内
バスケット25を、槽15の内周面に近接させて配設し
たものにおいて、更に、その槽15の内周面部に内方へ
突出する凸状部16を多数設けて、脱水時の揚水通路で
ある空隙27の容積を揚水性を確保しつつ減じ、洗濯時
にそこに入る水の量を節減できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は槽が節水タイプの脱水兼
用洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、脱水兼用洗濯機においては、
一般に、底部に排水口を有する以外は無孔状をなす桶の
内部に、周側部のほゞ全域に多数の脱水孔を有する槽が
配設され、この槽内から桶内に脱水孔を通じ貯水して洗
濯を行ない、そして、槽を回転させることにより脱水孔
から脱水するようにしたものが供されている。
【0003】これに対して、節水タイプの槽を具えた脱
水兼用洗濯機においては、その槽が脱水用開口部を上部
にのみ有するもので、それ以外の部分には脱水用開口部
を有しないことから、槽の内部にのみ貯水して(桶内に
は貯水せず)洗濯を行ない、そして、槽を回転させるこ
とにより、揚水して脱水用開口部から脱水するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
節水タイプの槽を具えた脱水兼用洗濯機においては、脱
水時に、槽を回転させることによる遠心力で洗濯物が槽
の内周面に押し付けられることにより、槽の内周面を昇
る水の通路が塞がれ、脱水が効率良く行なわれないとい
う問題点を有していた。
【0005】そこで、本出願人においては、槽の内部
に、ほゞ円筒状で周壁に多数の通水孔を有する内バスケ
ットを、槽の内周面に近接させて配設することにより、
槽の内周部に揚水通路(内バスケットと槽との間の空
隙)を確保し、もって、洗濯物に阻害されず円滑に脱水
できるものを発明した。
【0006】しかしながら、このものにおいては、洗濯
時に内バスケットと槽との間の空隙に入る水が洗濯に直
接有効に機能せず、いわば余分であり、節水するのに未
だ余地があった。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、節水タイプの槽を具え、且
つ、その内周部に内バスケットにより脱水時の揚水通路
を確保したものおいて、更に節水を図ることのできる脱
水兼用洗濯機を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の脱水兼用洗濯機においては、脱水用開口部
を上部にのみ有する槽を具え、この槽の内部に貯水して
洗濯を行ない、槽を回転させることにより上記脱水用開
口部から脱水するようにしたものにあって、その槽の内
部に、ほゞ円筒状で周壁に多数の通水孔を有する内バス
ケットを、槽の内周面に近接させて配設すると共に、上
記槽の内周面部に内方へ突出する凸状部を多数設けたこ
とを特徴とする。
【0009】この場合、凸状部の先端部が内バスケット
の外周面に当接するとなお良いし、又、そのものおい
て、内バスケットのそれぞれ凸状部間と対応する部分に
外方へ突出し内方へ窪む膨出部を設けても良く、更に、
内バスケットは凸状部間の内方側開放部を塞ぐ多数の短
冊状部材で構成しても良い。
【0010】一方、槽の内周面部に凸状部を設けること
に代え、内バスケットの外周面部に外方へ突出する中実
又は中空の厚肉部を多数設けても良い。この場合、内バ
スケットには厚肉部間の薄肉部に通水孔を形成すると良
く、厚肉部の先端部が槽の内周面に当接するものとして
も良い。更に、凸状部又は厚肉部は下部から上部へ槽の
回転方向とは反対回りの螺旋状に形成すると良く、槽の
脱水用開口部はその凸状部の槽回転方向とは反対方向側
の縁部の位置に形成すると良い。
【0011】そして、槽の凸状部及び内バスケットの厚
肉部に代え、内バスケットと槽との間に中骨部材を配設
しても良い。この場合、中骨部材は下部から上部へ槽の
回転方向とは反対回りの螺旋状に形成すると良く、更
に、中骨部材は、内バスケットと槽との間の空隙の広が
りに合わせ、下部から上部へ漸次肉厚が大となるように
形成すると良い。
【0012】
【作用】上記手段によれば、内バスケットと槽との間の
空隙(脱水時の揚水通路)の容積を、槽の内周面部に多
数設けた凸状部や、内バスケットの外周面部に多数設け
た中実又は中空の厚肉部、更には内バスケットと槽との
間に配設した中骨部材によって、それぞれ減ずることが
でき、その分、洗濯時にそこに入る水の量を節減するこ
とができる。
【0013】この場合、特に、凸状部の先端部が内バス
ケットの外周面に当接するものでは、内バスケットと槽
との間の空隙の容積を極力大きく減ずることができる
し、内バスケットの強度を高めることまでできる。
【0014】又、そのものおいて、内バスケットのそれ
ぞれ凸状部間と対応する部分に外方へ突出し内方へ窪む
膨出部を設けたものでは、内バスケットからの脱水がそ
の窪みに沿ってできるようになるため、脱水しやすくな
って脱水性能を向上させ得、更に、洗濯時には内バスケ
ット内面のそれぞれ窪み部と隣る凸部により洗濯物をこ
することができるため、洗濯性能を向上させることまで
できる。
【0015】更に、その場合、内バスケットを凸状部間
の内方側開放部を塞ぐ多数の短冊状部材で構成したもの
では、内バスケットの使用材料を節減して、軽量化をも
図ることができる。
【0016】一方、内バスケットの厚肉部間の薄肉部に
通水孔を形成したものでは、内バスケットからの脱水が
揚水通路の広い部分に確実になされ、脱水性能を良好に
確保することができる。又、厚肉部の先端部が槽の内周
面に当接するものでは、内バスケットと槽との間の空隙
の容積を極力大きく減ずることができるし、内バスケッ
トの強度を高めることまでできる。
【0017】更に、凸状部又は厚肉部を下部から上部へ
槽の回転方向とは反対回りの螺旋状に形成したもので
は、脱水時に内バスケットから出た水をその凸状部又は
厚肉部の螺旋に沿って上部に導くことができ、脱水性能
を向上させることができる。この場合、槽の脱水用開口
部を凸状部の槽回転方向とは反対方向側の縁部の位置に
形成したものでは、凸状部の螺旋に沿って上部に導かれ
た水をそのまま脱水用開口部を通してスムーズに排出で
きるから、脱水性能を更に向上させることができる。
【0018】そして、中骨部材を下部から上部へ槽の回
転方向とは反対回りの螺旋状に形成したものでも、脱水
時に内バスケットから出た水をその中骨部材の螺旋に沿
って上部に導くことができ、脱水性能を向上させること
ができる。加えて、中骨部材を、内バスケットと槽との
間の空隙の広がりに合わせ、下部から上部へ漸次肉厚が
大となるように形成したものでは、内バスケットの強度
をその中骨部材によって下部から上部までの全域で高め
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1実施例につき、図1ない
し図4を参照して説明する。まず図3には脱水兼用洗濯
機全体の構成を示しており、外箱1内に桶2を弾性吊持
機構3(一組の一部のみ図示)により支持して配設して
いる。この桶2は、底部に第1及び第2の排水口4,5
と機構部組付口6とを有する以外は無孔状のものであ
り、その第1の排水口4には水位検知用のエアトラップ
7と排水弁8とを連通させ、第2の排水口5を、排水弁
8に接続した排水ホース9に連通させている(図示省
略)。
【0020】又、機構部組付口6には、モータ10を主
体とする駆動機構部11の減速機構やブレーキ機構及び
クラッチ機構等(いずれも図示せず)を内蔵したハウジ
ング12を組付けており、このハウジング12から上方
に突出した脱水軸13を桶2内の底部に位置させ、その
上端部に槽取付盤14を取付けている。
【0021】これに対して、桶2内には槽15を配設し
ている。この槽15はプラスチック製で、いわゆる型抜
性と揚水性のために下部から上部へ漸次径大となるテー
パ状を成しており、その周側部は図1及び図2に示す波
状に形成し、これによって、槽15の内周面部に内方へ
突出する凸状部16を多数設けている。又、この槽15
の上端部には、各凸状部16間の凹状部17に位置させ
て、脱水用開口部である孔18を横一列状に多数形成し
ている。
【0022】一方、槽15の底部の中心部には詳細には
図4に示すように排水孔19を形成しており、この排水
孔19を前記槽取付盤14の中心部周りに複数形成した
通水孔20に合わせて、該槽取付盤14上に槽15を載
置し、その上でそれらを複数のねじ21により固着して
いる。なお、槽取付盤14の通水孔20は、シール金具
22,シール23,及び遮水カバー24を介して、図3
に示すように前記第1の排水口4に連通している。
【0023】そして、槽15内には内バスケット25を
配設している。この内バスケット25は例えば金属製
で、詳細にはステンレス鋼板等の金属板を丸めてその両
端縁部を接合することにより、下部から上部までほゞ同
径のほゞ円筒状に形成したものであり、その周壁には図
1及び図2に示すように上記槽15の凹状部17に位置
を合わせて通水孔26を多数形成している。
【0024】この構成で、更に、内バスケット25は槽
15の内周面に近接しており、該槽15の内周面と内バ
スケット25との間には図4に示す空隙27が存してい
る。又、この内バスケット25の上端部は、槽15の前
記孔18直上の部分でバランスリング28と共にねじ2
9によって固着しており、下端部は槽15底部の前記槽
取付盤14に固着した外ボス30と同軸状に形成した内
ボス31にねじ32によって固着している。
【0025】加えて、内バスケット25の下端部から槽
15の排水孔19部分にかけては、それらを槽15内方
より覆う底カバー33を、槽15にねじ34により固着
して配設しており、この底カバー33と槽15内底面と
の間隙35よって、前記槽15の内周面と内バスケット
25との間の空隙27を上記槽15の排水孔19に連通
させている。そして更に、槽15の内底部中央には前記
脱水軸13から上方に突出した洗濯軸36を挿入してお
り、これに撹拌体37をねじ38によって取付けてい
る。
【0026】さて、上述のごとく構成したものの場合、
脱水用開口部である孔18が槽15の上部のみに存する
ことにより、洗濯時にはその槽15の内部にのみ貯水し
て、洗濯軸36により撹拌体37を正逆回転させること
によって洗濯を行ない、一方、脱水時には脱水軸13に
より槽15を回転させることによって揚水し、孔18か
ら脱水する。
【0027】しかして、その脱水時には、槽15の内部
に、ほゞ円筒状の内バスケット25を槽15の内周面に
近接させて配設していることにより、該内バスケット2
5と槽15との間に内バスケット25の通水孔26から
出た水の上昇通路(空隙27)が確保され、よって、該
脱水時、遠心力によって洗濯物が内バスケット15の内
周面に押し付けられる状況にあっても、その洗濯物に阻
害されず円滑に脱水することができ、脱水効率を向上さ
せることができる。
【0028】一方、洗濯時に上記内バスケット25と槽
15との間の空隙27に入る水は洗濯に直接有効に機能
しない。しかし、特に上記構成のものの場合、その空隙
27に臨む槽15の内周面部には凸状部16を多数設け
ていて、これにより空隙27の容積を脱水時の揚水通路
を確保しつつ減ずることができるので、その分、洗濯時
にそこに入る水の量を節減できるものであり、かくし
て、節水タイプの槽15を具え、且つ、その内周部に脱
水時の揚水通路を確保したものの更に充分な節水を図る
ことができる。又、そのように充分な節水を図り得るこ
とから、給水所要時間や排水所要時間等も節減できて、
運転終了までの所要時間を短縮することができる。
【0029】以上に対して、図5は本発明の第2実施例
を示すもので、槽15の凸状部39を上述の凸状部16
より突出寸法の大きいものとして、内バスケット25の
外周面に当接させたものを示しており、このようにする
ことによって、内バスケット25と槽15との間の空隙
27の容積を更に大きく減ずることができるから、上述
以上の節水を図ることができる。又、この場合、内バス
ケット25をその外周面に当接した凸状部39で支える
ことができるので、内バスケット25の強度を高めるこ
とができ、それだけ、脱水回転数を上げることができる
ので、脱水性能を向上させることができる。
【0030】図6は本発明の第3実施例を示すもので、
内バスケット25のそれぞれ上記凸状部39間の凹状部
40と対応する部分に外方へ突出し内方へ窪む膨出部4
1を設けたものを示しており、このようにすることによ
って、内バスケット25からの脱水がその膨出部41の
内側窪み41aに沿ってできるようになるため、脱水し
やすくなって脱水性能を向上させることができる。しか
も、この場合、洗濯時には内バスケット25内面のそれ
ぞれ窪み部41aと隣る凸部41bにより洗濯物をこす
ることができるため、洗濯性能を向上させることまでで
きる。
【0031】図7は本発明の第4実施例を示すもので、
内バスケット42を凸状部39間(凹状部40)の内方
側開放部を塞ぐ多数の短冊状部材42aで構成したもの
を示しており、このようにすることによって、内バスケ
ット42の使用材料を節減して、軽量化を図ることがで
きる。なお、この場合の内バスケット42は短冊状部材
42aをプラスチックで形成し、同じくプラスチックで
形成した槽15に溶着して一体化している。
【0032】図8は本発明の第5実施例を示すもので、
槽15の内周面部に凸状部16,39を設けることに代
え、内バスケット25の外周面部に外方へ突出する中実
の厚肉部43を例えばプラスチックの一体成形により多
数設けたものを示しており、このようにしても、空隙2
7の容積を脱水時の揚水通路を確保しつつ減ずることが
できるので、第1実施例同様の作用効果を得ることがで
きる。なお、この場合、厚肉部43は中空であっても良
い。又、この場合、内バスケット25の通水孔26は厚
肉部43間の薄肉部44に形成しており、このようにす
ることによって、内バスケット25からの脱水が揚水通
路(空隙27)の広い部分に確実になされるから、脱水
性能を良好に確保することができる。
【0033】図9は本発明の第6実施例を示すもので、
内バスケット25の厚肉部45を上述の厚肉部43より
突出寸法の大きいものとして、槽15の内周面に当接さ
せたものを示しており、このようにすることによって、
第2実施例同様の作用効果を得ることができる。
【0034】図10は本発明の第7実施例を示すもの
で、槽15に凸状部46を下部から上部へ槽15の回転
方向(矢印A)とは反対回りの螺旋状に形成したものを
示しており、このようにすることによって、脱水時に内
バスケット25から出た水をその凸状部46の螺旋に沿
って矢印Bで示すように上部に導くことができるので、
揚水性を高めることができて、脱水性能を向上させるこ
とができる。
【0035】図11及び図12は本発明の第8実施例を
示すもので、槽15の内周面部に厚肉部でもって凸状部
47を形成し、しかも、それを上述同様の螺旋状に形成
したものを示しており、このようにすることによって、
第1及び第7実施例同様の作用効果を得ることができ
る。加えて、この場合、槽15の孔(脱水用開口部)1
8は凸状部47の槽15回転方向とは反対方向側の縁部
の位置に形成しており、このようにすることによって、
凸状部47の螺旋に沿って上部に導かれた水をそのまま
孔18を通してスムーズに排出できるので、脱水性能を
更に向上させることができる。
【0036】図13は本発明の第9実施例を示すもの
で、内バスケット25の厚肉部48を上述同様の螺旋状
に形成したものを示しており、このようにすることによ
って、第5(第1)及び第7実施例同様の作用効果を得
ることができる。
【0037】図14ないし図16は本発明の第10実施
例を示すもので、槽15の凸状部16,39,46,4
7、及び内バスケット25の厚肉部43,45,48に
代え、内バスケット25と槽15との間に中骨部材49
を配設したものを示しており、このようにしても、空隙
27の容積を脱水時の揚水通路を確保しつつ減ずること
ができるので、第1実施例同様の作用効果を得ることが
できる。
【0038】又、このものの場合、中骨部材49は詳細
にははしご状で、全体に傾斜しており、それを丸めてそ
の両端部を突起50と孔51との圧嵌により結合するこ
とによって、前述同様の螺旋状にも形成し、その状態で
内バスケット25と槽15との間に配設するようにして
おり、従って、第7実施例同様の作用効果を得ることも
できる。
【0039】更に、この場合、中骨部材49は、下部か
ら上部へ漸次径大となるテーパ状の内バスケット25と
下部から上部までほゞ同径の槽15との間の空隙27の
広がりに合わせ、下部から上部へ漸次肉厚が大となるよ
うに形成しており、これによって、内バスケット25の
強度をその中骨部材49によって下部から上部までの全
域で高めることができて、脱水性能を向上させることが
できる。
【0040】このほか、本発明は上記し且つ図面に示し
た実施例にのみ限定されるものではなく、ことに槽の凸
状部や内バスケットの厚肉部は上下に長いものではな
く、それぞれ点在するようなものであっても良いなど、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0041】
【発明の効果】本発明の脱水兼用洗濯機は以上説明した
とおりのもので、次に述べる効果を奏する。第1に、脱
水用開口部を上部にのみ有する槽を具え、この槽の内部
に貯水して洗濯を行ない、槽を回転させることにより上
記脱水用開口部から脱水するようにしたものにおいて、
その槽の内部に、ほゞ円筒状で周壁に多数の通水孔を有
する内バスケットを、槽の内周面に近接させて配設する
と共に、上記槽の内周面部に内方へ突出する凸状部を多
数設けたことにより、節水タイプの槽を具え、且つ、そ
の内周部に内バスケットにより脱水時の揚水通路を確保
して効率良く脱水できるようしたものの更に充分な節水
を図ることができ、併せて、運転終了までの所要時間の
短縮まですることができる。
【0042】第2に、上記凸状部の先端部が内バスケッ
トの外周面に当接するようにしたことにより、一層の節
水、節時間を図ることができ、しかも、内バスケットの
強度を高めることができて、脱水性能を向上させること
ができる。第3に、上記内バスケットのそれぞれ凸状部
間と対応する部分に外方へ突出し内方へ窪む膨出部を設
けたことにより、脱水しやすくできて脱水性能を向上さ
せることができ、その上、洗濯性能まで向上させること
ができる。
【0043】第4に、上記内バスケットを、凸状部間の
内方側開放部を塞ぐ多数の短冊状部材で構成したことに
より、内バスケットの使用材料を節減できて、軽量化を
図ることができる。
【0044】第5に、上記槽の内周面部に凸状部を設け
ることに代え、内バスケットの外周面部に外方へ突出す
る中実又は中空の厚肉部を多数設けたことにより、第1
の効果同様に、節水タイプの槽を具え、且つ、その内周
部に内バスケットにより脱水時の揚水通路を確保して効
率良く脱水できるようしたものの更に充分な節水を図る
ことができ、併せて、運転終了までの所要時間の短縮ま
ですることができる。
【0045】第6に、上記内バスケットの厚肉部間の薄
肉部に通水孔を形成したことにより、内バスケットから
の脱水が揚水通路の広い部分に確実になされるようにで
きて、脱水性能を良好に確保することができる。第7
に、上記厚肉部の先端部が槽の内周面に当接するように
したことにより、第2の効果同様に、一層の節水、節時
間を図ることができ、且つ、脱水性能を向上させること
ができる。
【0046】第8に、上記凸状部又は厚肉部を下部から
上部へ槽の回転方向とは反対回りの螺旋状に形成したこ
とにより、脱水時の揚水性を高めることができて、脱水
性能を向上させることができる。第9に、上記槽の脱水
用開口部を凸状部の槽回転方向とは反対方向側の縁部の
位置に形成したことにより、脱水の排出性を良くでき
て、脱水性能を更に向上させることができる。
【0047】第10に、上記槽の凸状部及び内バスケッ
トの厚肉部に代え、内バスケットと槽との間に中骨部材
を配設したことにより、第1の効果同様に、節水タイプ
の槽を具え、且つ、その内周部に内バスケットにより脱
水時の揚水通路を確保して効率良く脱水できるようした
ものの更に充分な節水を図ることができ、併せて、運転
終了までの所要時間の短縮まですることができる。
【0048】第11に、上記中骨部材を下部から上部へ
槽の回転方向とは反対回りの螺旋状に形成したことによ
り、第8の効果同様に、脱水時の揚水性を高めることが
できて、脱水性能を向上させることができる。第12
に、上記中骨部材を、内バスケットと槽との間の空隙の
広がりに合わせ、下部から上部へ漸次肉厚が大となるよ
うに形成したことにより、内バスケットの強度を下部か
ら上部までの全域で高めることができて、脱水性能を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す主要部分の斜視図
【図2】一部を破断した槽組立品の斜視図
【図3】全体の概略破断側面図
【図4】内部組立品の部分縦断面図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第7実施例を示す図1相当図
【図11】本発明の第8実施例を示す槽と内バスケット
との分解斜視図
【図12】図11のア−ア線に沿う拡大断面図
【図13】本発明の第9実施例を示す内バスケット単体
の斜視図
【図14】本発明の第10実施例を示す槽と内バスケッ
ト及び中骨部材の分解斜視図
【図15】中骨部材単体の展開図
【図16】図15のイ−イ線に沿う断面図
【符号の説明】
15は槽、16は凸状部、18は孔(脱水用開口部)、
25は内バスケット、26は通水孔、27は空隙、39
は凸状部、41は膨出部、42は内バスケット、42a
は短冊状部材、43は厚肉部、44は薄肉部、45は厚
肉部、46,47は凸状部、48は厚肉部、49は中骨
部材を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水用開口部を上部にのみ有する槽を具
    え、この槽の内部に貯水して洗濯を行ない、槽を回転さ
    せることにより前記脱水用開口部から脱水するようにし
    たものにおいて、その槽の内部に、ほゞ円筒状で周壁に
    多数の通水孔を有する内バスケットを、槽の内周面に近
    接させて配設すると共に、前記槽の内周面部に内方へ突
    出する凸状部を多数設けたことを特徴とする脱水兼用洗
    濯機。
  2. 【請求項2】 凸状部の先端部が内バスケットの外周面
    に当接することを特徴とする請求項1記載の脱水兼用洗
    濯機。
  3. 【請求項3】 内バスケットのそれぞれ凸状部間と対応
    する部分に外方へ突出し内方へ窪む膨出部を設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の脱水兼用洗濯機。
  4. 【請求項4】 内バスケットを、凸状部間の内方側開放
    部を塞ぐ多数の短冊状部材で構成したことを特徴とする
    請求項2記載の脱水兼用洗濯機。
  5. 【請求項5】 脱水用開口部を上部にのみ有する槽を具
    え、この槽の内部に貯水して洗濯を行ない、槽を回転さ
    せることにより前記脱水用開口部から脱水するようにし
    たものにおいて、その槽の内部に、ほゞ円筒状で周壁に
    多数の通水孔を有する内バスケットを、槽の内周面に近
    接させて配設すると共に、この内バスケットの外周面部
    に外方へ突出する中実又は中空の厚肉部を多数設けたこ
    とを特徴とする脱水兼用洗濯機。
  6. 【請求項6】 内バスケットの厚肉部間の薄肉部に通水
    孔を形成したことを特徴とする請求項5記載の脱水兼用
    洗濯機。
  7. 【請求項7】 厚肉部の先端部が槽の内周面に当接する
    ことを特徴とする請求項5記載の脱水兼用洗濯機。
  8. 【請求項8】 凸状部又は厚肉部を下部から上部へ槽の
    回転方向とは反対回りの螺旋状に形成したことを特徴と
    する請求項1又は5記載の脱水兼用洗濯機。
  9. 【請求項9】 槽の脱水用開口部を凸状部の槽回転方向
    とは反対方向側の縁部の位置に形成したことを特徴とす
    る請求項8記載の脱水兼用洗濯機。
  10. 【請求項10】 脱水用開口部を上部にのみ有する槽を
    具え、この槽の内部に貯水して洗濯を行ない、槽を回転
    させることにより前記脱水用開口部から脱水するように
    したものにおいて、その槽の内部に、ほゞ円筒状で周壁
    に多数の通水孔を有する内バスケットを、槽の内周面に
    近接させて配設すると共に、この内バスケットと槽との
    間に中骨部材を配設したことを特徴とする脱水兼用洗濯
    機。
  11. 【請求項11】 中骨部材を下部から上部へ槽の回転方
    向とは反対回りの螺旋状に形成したことを特徴とする請
    求項10記載の脱水兼用洗濯機。
  12. 【請求項12】 中骨部材を、内バスケットと槽との間
    の空隙の広がりに合わせ、下部から上部へ漸次肉厚が大
    となるように形成したことを特徴とする請求項10記載
    の脱水兼用洗濯機。
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