JPH08146696A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JPH08146696A
JPH08146696A JP6281925A JP28192594A JPH08146696A JP H08146696 A JPH08146696 A JP H08146696A JP 6281925 A JP6281925 A JP 6281925A JP 28192594 A JP28192594 A JP 28192594A JP H08146696 A JPH08146696 A JP H08146696A
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JP
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toner
image
image forming
transfer
forming unit
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JP6281925A
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Masahiro Ito
政宏 伊藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再転写による画像劣化及び現像同時回収によ
る現像器内トナー混色を防止することのできる画像形成
装置を提供する。 【構成】 像担持体上に形成された潜像を現像手段によ
り現像し、像担持体上に顕像化されたトナー像を被受像
部材上に転写し、転写後に像担持体上に残留した転写残
トナーを回収するクリーニング手段を該現像装置が兼ね
て行う画像形成ユニットを複数個有し、被受像部材上に
複数の画像形成ユニットによって形成されたトナー像を
順次多重転写することにより、多色画像を形成する多色
画像形成装置において、各画像形成ユニットにおいて用
いられるトナーは、重合法で生成された重合トナーであ
り、各画像形成ユニットにおける重合トナーの粒径が、
各画像形成ユニットに対して、被受像部材進行方向下流
側の画像形成ユニットに用いられているトナーの粒径と
同等もしくはそれよりも小さく、且つ被受像部材進行方
向最下流の画像形成ユニットに用いられているトナーよ
りも小さいことを特徴とする多色画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電記録方式や電子写
真方式等の作像プロセスを利用した画像形成装置に関
し、特に複数の画像情報担持体上の顕像化像を、多重転
写することにより多色画像を得るようにした多色画像形
成装置に関するものであり、電子写真複写装置のみなら
ず、様々なプリンター、ファクシミリ等に具現化しう
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真装置等の画像形成装置は
小型化、高機能化、カラー化が進められているが、他方
では信頼性の向上、システム展開、メンテナンスフリ
ー、人や環境に優しい、等の要求が高まってきており、
それらの要求を満たすべく様々な画像出力装置が提案さ
れてきている。
【0003】それらの中に、カラー画像出力の高速化の
ために感光体を複数個積載して、転写紙をベルト状の搬
送手段で搬送しながら、順次トナー像を多重転写する装
置の提案がなされている。また、最近では特に小型化や
廃トナーレスによるエコロジー対応のため転写残トナー
を回収して再利用するクリーナレス、現像同時クリーニ
ング方式を採用したプリンター等が実用化されてきてい
る。
【0004】そこで、ここでは転写同時クリーニング方
式を用いたカラー複写機の一例を図1に挙げて、従来機
種の説明をしていく。本例では、複数の画像形成ユニッ
トを有し、各画像形成ユニットを縦貫して転写材搬送手
段である転写ベルトが配設されている。このような方式
を用いた画像形成装置により、その構成、動作を説明す
ると、各画像形成ユニットUM、UC、UY、UBk
(以下、4色分の各々のユニットは全て同一なので、そ
れらをUCを代表として説明する)には、静電潜像担持
体としての円筒型の感光体10Cが、矢印a方向へ回転
移動される。12Cは一次帯電器で、感光体10Cを均
一に帯電する。14Cは画像露光部で感光体10Cを露
光して静電潜像を形成する。16Cは現像器で、例えば
約50μmの磁性キャリア粒子と約8μmの非磁性トナ
ーの混合剤によって構成される2成分現像剤を内包し、
静電潜像を現像してトナー像を感光体10C上に形成す
る。18は、転写材としての複写紙であり、給紙部20
によって転写ベルト30に供給される。転写ベルト30
は、駆動ローラ31及び支持ローラ32により架張され
感光体10Cの回転と同期して、転写紙18を搬送す
る。搬送された転写紙18に対して、転写ブレード25
Cによって形成される転写電界の作用によりトナー像が
転写される。
【0005】以上の動作を各画像形成ユニットにおいて
行い、各感光体上に形成されたトナー像が、転写ベルト
50に保持された転写紙18に順次多重転写される。フ
ルカラーモードの場合は、転写紙18に対してM、C、
Y、Bkの順で転写され、単色や、2〜3色モードの場
合も同様に前記の順で、必要なトナーが転写紙18上に
多重転写される。トナーを転写された複写紙18は、転
写ベルト30により定着器38に供給されて、熱や圧力
に作用により複写紙18上に定着される。
【0006】他方、トナーを転写された感光体10C
は、前露光ランプ13Cにより電位を均一に除電され、
感光体10C上に残った転写残トナーは現像器16Cに
より現像動作中に同時に回収され、画像形成に再び供さ
れる。また、複写紙18を定着器38に供給し終えた転
写ベルト30は、ベルトクリーナ51によりその表面を
清掃される。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】上記構成のような
4ドラムフルカラー複写機においては、例えば2色モー
ド(マゼンタ、シアン)の場合には転写ベルト30上に
支持された転写材18は、順次マゼンタユニットUM、
シアンユニットUC、イエローユニットUY、ブラック
ユニットUBkへと通過するが、画像形成部は所望のユ
ニット、例えばマゼンタ、シアンユニットのみの画像形
成部が作動していればよい。
【0008】しかしながら、前述したように転写材は順
次にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックユニットへ
と送られ転写ベルトと感光ドラムとの間隙を通過するた
めに、所望外のユニット、この場合イエロー、ブラック
ユニットの画像形成プロセスの全ての動作を停止させる
と、上述のように転写材がマゼンタ及びシアン以外の各
ユニットのドラムとベルトの間隙を通過するときに転写
材上に既に形成されたマゼンタ及びシアン画像がイエロ
ー、ブラックの各感光ドラムにより擦られ、画像が著し
く損傷されるという問題が生ずる。特に、本例のように
球形トナーを用いた場合には、トナー自身が転がりやす
いので、擦られることによる損傷が大きくなる。
【0009】更にまた、このような場合には、転写材が
ドラムとベルト間の間隙を通過する時に転写材づまり
(ジャム)も発生しやすくなってしまう。そこで、所望
外のユニットも作動させておけば、これらの問題を回避
できるが、そうすると不要な動作をさせることにより、
パーツの寿命が短くなり、ランニングコストが上がった
り、余計な電力を浪費することになる。
【0010】また、この時転写材上に転写されているマ
ゼンタ及びシアントナーは、静電的に転写材に吸引され
ているが、転写材がイエロー、ブラックの各感光ドラム
とベルトの間隙を通過する際、これらの感光ドラムにマ
ゼンタ及びシアン画像を形成しているマゼンタ及びシア
ントナーの一部が再転写してしまうこともあり、この場
合画像が著しく劣化してしまう、つまり画像ムラや濃度
低下、そしてカラーバランスのずれ等という問題も生じ
る。
【0011】このような問題を解決するため、画像形成
に供される感光ドラムへの転写ベルトの付勢及び解除を
選択的に行うように制御する方式が、特開平2−208
669号公報等によって提案されている。このような構
成により、単色モード、例えばマゼンタの単色モードの
時は、マゼンタのドラムと転写ベルトのみを当接させる
ように制御することにより、他のドラムと転写材上のト
ナー像が接触することなく、前述した画像擦れや、再転
写による現像器内トナー混色の問題が発生しない。
【0012】しかし、このような従来例においては、所
望外の画像ユニットの感光ドラムに対する圧接解除機構
が各ユニット毎に必要となる。また、これらの解除機構
の動作時には様々な機械的振動が発生してしまうという
欠点を有していた。また、全ての画像形成ユニットを用
いてフルカラー画像を形成する場合においても、2色目
以降の多重転写時に既に転写紙上に転写されているトナ
ーが、ドラムに再転写することもある。
【0013】上述したような再転写が発生すると、つま
り、マゼンタやシアントナーが、イエローやブラックの
感光ドラムに再転写する等ということになれば、ドラム
クリーナレスのため現像同時回収されてしまい、現像器
内でのトナー混色という問題が発生する。この現像器内
での混色は、多色画像形成においては致命的な欠陥とな
る。
【0014】そこで、特開平1−273076号公報等
においては、転写によって転写紙上のトナーも転写極性
に帯電されて、ベルト帯電との同極反発によるものだと
して、ベルトに予め電荷付与してから感光体に接触させ
て転写させることが提案されている。しかし、この方法
では常にベルトの帯電状況をモニターして、適切な帯電
付与を行わせるように制御しなければならない。装置構
成が複雑化、大型化してコストアップしてしまうという
欠点を有していた。
【0015】また、この再転写現象とその対策につい
て、米国特許第4093547号公報では、転写紙上の
トナーに対して感光体の荷電領域からの電界による吸引
力によるものだとして、1色目から順次にトナーの帯電
量が広い範囲に亘って小さくなる連続的な帯電量を設定
することを教示している。しかし、この場合、各色のト
ナーの帯電量が大きく異なるため、画像形成プロセスの
設計条件もそれに伴って大きく異なり、設計値や構成部
品を共通化できず、コストアップなどしてしまうという
欠点を有していた。
【0016】そこで、本発明の目的とするところは、本
構成の特徴である簡易性を損なうことなく、再転写によ
る画像劣化及び現像同時回収による現像器内トナー混色
を防止することのできる画像形成装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
のような目的を達成するため、像担持体上に画像形成手
段により潜像を形成し、潜像を現像手段により現像し、
像担持体上に現像手段により、顕像化されたトナー像を
被受像部材上に転写し、転写後に像担持体上に残留した
転写残トナーを回収するクリーニング手段を該現像装置
が兼ねて行う画像形成ユニットを複数個有し、被受像部
材上に複数の画像形成ユニットによって形成されたトナ
ー像を順次多重転写することにより、多色画像を形成す
る多色画像形成装置において、各画像形成ユニットにお
いて用いられるトナーは、重合法で生成された重合トナ
ーであり、各画像形成ユニットにおける重合トナーの粒
径が、各画像形成ユニットに対して、被受像部材進行方
向下流側の画像形成ユニットに用いられているトナーの
粒径と同等もしくはそれよりも小さく、且つ被受像部材
進行方向最下流の画像形成ユニットに用いられているト
ナーよりも小さいことを特徴とするものである。
【0018】すなわち本発明は上記のように構成するこ
とにより、多色画像形成時の多重転写時において、転写
材から感光体へのトナーの再転写現象を防止するように
したものである。
【0019】
【実施例】
(第一の実施例)本発明の第一の実施例について、以下
図面を参照しながら説明していく。本例では、複数の画
像形成ユニットを有し、各画像形成ユニットを縦貫して
転写材搬送手段である転写ベルトが配設されており、重
合法によって形成された球状トナーを用いたドラムクリ
ーナレスで現像同時回収する画像形成プロセス方式を採
用している。
【0020】ここで、重合法によって生成された球形ト
ナーによって、クリーナレス、現像同時クリーニングに
よるトナー再利用プロセスが達成できる理由を図3を用
いて、トナーと感光体との付着力という側面から説明す
る。トナーが、現像プロセス(バイアス、潜像電位)に
よって感光体に付着すると、感光体表面に接触したトナ
ーに働く主な力としては、鏡影力とファンデルワールス
力がある。鏡影力は、電荷量とその距離に大きく依存す
る。従来のトナーである粉砕によって生成された粉砕ト
ナーは、その表面形状には凹凸があり摩擦帯電により、
凸部が集中的に帯電される。
【0021】これに対して重合法による球形の重合トナ
ーは、その表面が球形若しくは球形に近い形状を有する
ため、表面が均一に帯電される。粉砕トナーに於ては、
凸部が接触し、非常に近接した領域に多くの電荷が存在
するために、鏡影力は増大する。これに対して、重合ト
ナーのように球形をしていると、接触状態は殆ど点状に
なり、かつ近接領域の電荷量も少なく、前記に比べ鏡映
力も小さい。ファンデルワールス力は、より最近接領域
が影響し、平面で接触する様な状態では非常に大きくな
る。
【0022】粉砕トナーを用いた場合には、多くのトナ
ーの中には上記の様な図3に示す様な状態で接触するト
ナーが多数存在し、この場合にはファンデルワールス力
は非常に大きくなる。これに対して、重合トナーは表面
形状で球状であるためトナーと殆ど点で接触する。よっ
て、ファンデルワールス力も重合トナーの方が小さくな
る。
【0023】以上の理由から、球形に近い重合トナーの
場合、感光体に対する鏡影力、ファンデルワールス力、
つまり付着力が小さくなり転写に於ける転写残トナーが
少なく、且つ、現像同時クリーニング時のトナーの回収
効果が大きくなり、クリーナレス、現像同時クリーニン
グが可能となる。そこで、ここでは転写同時クリーニン
グ方式を用いたカラー複写機の一例を図1に挙げて、本
発明の実施例について説明をしていく。なお、本実施例
と従来実施例において、同じ構成の画像形成装置を用い
ることが可能である。
【0024】先ず、本発明の画像形成装置における構成
を説明すると、各画像形成ユニットUM、UC、UY、
UBk(以下、4色分のユニットをUCを代表として説
明する)には、静電潜像担持体としての円筒型の感光体
10Cが、矢印a方向へ回転移動される。12Cは一次
帯電器で、感光体10Cへ接触するように設置されてい
る。14Cは画像露光部で一次帯電器12Cに対し、感
光体10Cの回転方向下流側で感光体10Cを露光す
る。16Cは現像器で、感光体10Cの露光位置より更
に下流側に、感光体10Cと隣接するように設置されて
いる。18は、転写材としての転写紙である。20は給
紙部で、転写紙18を供給するものである。
【0025】30は転写ベルトであり、感光体10Cに
接触してa方向に駆動されている。転写ベルト30は、
機械的強度、可撓性を有するポリカーボネート等の樹脂
やゴムの基材に、カーボンなどの導電性粒子を分散させ
た無端状のベルトであり、抵抗値としては109〜10
13Ω、厚さは0.1〜1mmに調整したものがよい。3
1は駆動ローラ、32は支持ローラで転写ベルト50を
架張し駆動する駆動手段である。25Cは、転写ブレー
ドであり転写位置で転写搬送ベルト30をはさみ、感光
体10Cに対向するように設置されている。転写ブレー
ド25Cは基材を109〜1011Ωcmの半導体層で形
成され、感光体10C側の表面層を、表面粗さ、摩擦係
数が小さく耐磨耗性に優れた材料、例えばフッソ樹脂、
ナイロン樹脂などで構成したものが適切である。
【0026】38は定着器であり、転写搬送ベルト30
の駆動ローラ31に隣接して配置される。13Cは前露
光ランプであり、転写ブレード25Cと一次帯電器12
Cの間に設置されている。以上のように構成された電子
写真装置の画像形成ユニットの動作について、ユニット
UCを用いて説明する。(他のユニットも同等である) まず、感光体10Cは、アルミなどの導電性基体の表面
に光半導体層を有し、矢印b方向へ回転している。そし
て一次帯電器12Cにより、表面を一様にマイナス帯電
された後、画像露光部14Cにより露光が行われて、原
稿と対応した静電潜像が形成される。
【0027】現像器16Cは、重合法で生成され、マイ
ナス帯電した重合トナーを用いて現像を行い、静電潜像
と対応したトナー像を感光体10C表面に形成する。感
光体10Cの表面に形成されたトナー像は、給紙部20
により感光体10Cの回転速度による画像形成と同期し
て、転写ベルト30へ向かって供給される複写紙18に
転写される。
【0028】以上の動作を各画像形成ユニットにおいて
行い、各感光体上に形成されたトナー像が、転写ベルト
50に保持された転写紙18に順次多重転写される。フ
ルカラーモードの場合は、転写紙18に対してM、C、
Y、Bkの順で転写され、単色や、2〜3色モードの場
合も同様に前記の順で、必要なトナーが転写紙18上に
多重転写される。
【0029】トナーを転写された複写紙18は、転写ベ
ルト30により定着器38に供給されて、熱や圧力に作
用により複写紙18上に定着される。他方、トナーを転
写された感光体10Cは、前露光ランプ13Cにより電
位を均一に除電され、感光体10C上に残った転写残ト
ナーは現像器16Cにより現像動作中に同時に回収さ
れ、画像形成に再び供される。また、複写紙18を定着
器38に供給し終えた転写ベルト30は、ベルトクリー
ナ51によりその表面を清掃される。
【0030】以上のように構成された電子写真装置の画
像形成の動作について、図4〜7を用いて多重転写と再
転写の原因を共に詳しく説明する。転写部以前の画像形
成については、前述と同様なためここでは省略する。本
発明者は、再転写現象について様々な検討を行ったとこ
ろ、図4に示したように、感光ドラムと転写紙(含む転
写ベルト)との剥離放電が原因であると判明した。前述
したように周知の電子写真プロセスで、マゼンタユニッ
トUMの感光ドラム10M上に形成されたトナー像Tm
は、転写ベルト30上に担持され、感光ドラム10Mの
回転と同期して供給される転写紙18と密着されると同
時に、トナー像Tmを転写すべく転写ベルト30に対し
て、その背面から転写ブレード25Cによりプラスの転
写電荷Qbが転写ベルト30に供給される。この転写電
荷Qbはマイナス電荷を有するトナー像Tmと静電引力
を及ぼし合って、トナー像Tmが転写紙18へと引きつ
けられる。
【0031】他方、プラスの転写電荷Qbによって感光
ドラム10Mには、マイナスの電荷が誘起されて、この
両者によって転写紙18を担持する転写紙18と感光ド
ラム10Cに静電引力が働き、転写紙18と感光ドラム
10Cが密着する。そして、次の瞬間には、感光ドラム
10Mの曲率によって、トナー像Tmは転写紙18に引
きつけられたまま、転写ベルト30に保持された転写紙
18、そして転写紙18上の転写されたトナー像Tmが
感光ドラム10Cから剥離されるが、この剥離によって
感光ドラム10Mとトナー像Tmの間にエアーギャップ
が形成され、その部分の静電容量が急激に減少して、電
位差が増大することにより、剥離放電が発生する。
【0032】この剥離放電によって発生したプラスとマ
イナスの大部分の電荷は、感光ドラム10Mとトナー像
Tmに囲まれた僅かなエアーギャップで発生するが、転
写ベルト30に与えられたプラス電荷のQb及び感光ド
ラム10Mに誘起されたマイナスの電荷によって形成さ
れる電界に従って、プラスの電荷は感光ドラム10M
へ、そしてマイナスの電荷はトナーTm及び転写紙18
へ飛び込む。しかし一部のプラス電荷は、トナーTmへ
も飛び込み、そのプラス電荷によって帯電極性が反転さ
れて転写ベルト30のプラスの電荷Qbと反発し、感光
ドラム10Mへ転移して再転写が発生する。但し、この
時、プラス電荷によって帯電極性が反転されなかった残
りの大部分のトナーTmは、剥離放電によるマイナスの
電荷を付与され帯電量が増加して、転写紙18に転写さ
れる。
【0033】実際、転写後の転写紙18に転写されたマ
ゼンタトナーの帯電量と、感光ドラム上に再転写してド
ラムに残ったトナーの帯電量の変化を、転写バイアスを
変化させて測定したのが、図5であり、このグラフから
も転写されるトナーの帯電量が、転写前より増加してお
り、ドラム上の帯電量が反転しているのがわかる。更
に、転写バイアスを上げていくと、その程度が大きくな
り、剥離放電が激しくなっていくのが示されている。
【0034】この場合は、第1色目なので再転写による
多少の画像劣化を引き起こすが、現像同時クリーニング
による現像器内のトナー混色は発生しない。また、この
うえに更にシアン、イエロー、ブラックが次々と多重転
写されるので、再転写による画像劣化の影響は小さくて
済む。そして次に、マゼンタトナーTmを転写された転
写紙18上にシアントナーTcが多重転写される場合に
ついて、図6を参照して考える。
【0035】この場合も基本的には、第1色目のマゼン
タトナーTmの転写時と同様であるが、転写紙18上の
トナー像Tmは、前述したようにそれ自身が転写された
時の作用により、帯電量が増加していることに留意すべ
きである。感光体10上のマイナス電荷を有するシアン
トナー像Tcを、既にマゼンタトナー像Tmを転写され
ている転写紙18上に転写する場合、転写ブレード25
Cからプラスの転写電荷Qbが転写ベルト30に供給さ
れて、この転写電荷Qbとマイナス電荷を有するトナー
像Tcが静電引力を及ぼし合って、トナー像Tcが転写
紙18へと引きつけられる。
【0036】他方、プラスの転写電荷Qbによって感光
ドラム10Cには、マイナスの電荷が誘起されて、この
両者によって転写紙18を担持する転写紙18と感光ド
ラム10Cに静電引力が働き、転写紙18と感光ドラム
10Cが密着する。そして、次の瞬間には、感光ドラム
10Cの曲率によって、トナー像Tcは転写紙18に引
きつけられたまま、転写ベルト30に保持された転写紙
18、そして18上の転写されたトナー像Tcと感光ド
ラム10Cが剥離されるが、この剥離によって感光ドラ
ム10Cとトナー像Tcの間にエアーギャップが形成さ
れ、その部分の静電容量が急激に減少して、電位差が増
大することにより、剥離放電が発生し、プラスの電荷と
マイナスの電荷が生成される。
【0037】ここで、感光ドラム10Cと転写紙18に
よって挟まれているトナーとしては、既に転写の作用を
受けて、帯電量の増加したマゼンタトナーTmと、感光
ドラム10C上から転写紙18上に転写されようとし
て、まだ現像されたままの帯電量を維持しているシアン
トナーTcとが存在している。そして通常の帯電量のT
cとそれより高い帯電量を持つTmと感光ドラム10C
が、この剥離の瞬間に、剥離放電によって生成されたプ
ラスとマイナスの電荷にさらされることになる。
【0038】そうすると、プラスの電荷は感光ドラム1
0Cとより帯電量の大きなマゼンタトナーTmへ飛び込
み、Tmの帯電量を反転させることになり、放電ギャッ
プ間の電界によって感光ドラム10Cに、Tmが選択的
に再転写され、他方、帯電量の小さなシアントナーTc
にはマイナスの電荷が飛び込み、帯電量を増加させる。
【0039】多重転写時には、このような作用が働い
て、既に転写紙18上にあるマゼンタトナーが選択的に
再転写しやすくなってしまう。以下イエロー、ブラック
の多重転写時についても、同様なことが言える。以上の
ことから、この多重転写時における既に転写紙上にある
トナーの選択的な再転写を緩和、防止するには、転写紙
18上に既に転写されているトナーとこれから転写され
ようとするトナーのトリボ差をできるだけ小さくして、
剥離放電によって生成される逆極性のプラス電荷を感光
ドラムに飛び込ませるようにして、転写作用を受けても
トナートリボの極性反転するトナー量を減らすことによ
って達成される。
【0040】そこで、本発明者は上記の目的が達成でき
るよう各種実験を行ったところ、トナーの粒径を小さく
することにより、転写作用を受けた後のトナートリボの
変化がより小さくなることを見いだした。その1例が図
7であり、ここからわかるように8μトナーに対して6
μトナーの方が転写前後におけるトナートリボの変化が
少なくなっていることがわかる。
【0041】以上のことから、図1に示すような多色画
像形成装置において、多重転写の最上流にあたるマゼン
タトナー像は、4度の転写を受けるので他の3色のトナ
ーに対して、トナー粒径を最も小さくし、シアン、イエ
ロー、ブラックと次第に粒径を大きくするのが有効であ
る。故に、本発明の第一の実施例においては、図2に示
されている様にマゼンタトナーの平均体積粒径を5μ、
シアントナーを6μ、イエロートナーを7μ、ブラック
トナーを8μにした。
【0042】ここで、本発明における粒度分布の測定方
法を説明する。測定装置としては、コールターカウンタ
ーTA−2型(コールター社製)を用い、個数平均分
布、体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機
製)及びCX−1パーソナルコンピュータ(キヤノン
製)を接続し、電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1
%NaCl水溶液を調製する。
【0043】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくは、
アルキルベンゼンスルホン酸塩を、0.1〜5ml加
え、更に測定試料を0.5〜50mg加える。試料を懸
濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理
を行い、前記コールターカウンターTA−2型により、
アパーチャーとして100μアパーチャーを用いて2〜
40μmの粒子の粒度分布を測定して、体積平均分布を
求める。これらの求めた体積平均分布より体積平均粒径
を得る。
【0044】以上のように、多重転写の上流側のトナー
ほど、その粒径が小さいトナーを用いて4色フルカラー
画像の画像を出してみると、再転写が発生せず、画像劣
化や濃度低下、カラーバランスのずれなどの発生しない
良好な画像が得られ、現像同時回収による現像器内トナ
ー混色を防止できた。また、本実施例では重合法により
生成される重合トナーを使用しているので、その製法上
粒径を細かく制御することが、従来の粉砕法に比べて、
低コストで簡易にできるという特徴も有する。
【0045】(第2の実施例)本発明の第2の実施例
を、図8を用いて説明する。この実施例においても第1
の実施例と同様に、感光ドラムを中心とした帯電、露
光、現像、前露光を一体とした画像形成ユニットを、各
トナー色分のUM、UC、UY、UBkの4個を有する
構成になっている。また、トナーとしては、重合法によ
り形成された球状トナーを用いており、各画像形成ユニ
ットUM、UC、UYには粒径6μのトナーを、UBk
には、8μのトナーを用いている。これは、6μのトナ
ーであれば、再転写が許容できるレベルにあり、且つ、
最終色は再転写を考慮しなくても済むからである。
【0046】そして、本実施例でもドラムクリーニング
レスで、ドラム上トナーを現像器で現像同時回収するプ
ロセスによって画像形成するものである。但し、第1に
実施例と異なるのは、装置の構成上においては、転写ベ
ルト上に転写紙を担持搬送させて転写紙上に、各色トナ
ー像を多重転写するのではなく、転写ベルトの代わりに
中間転写体50を駆動ローラ31、支持ローラ及びバッ
クアップローラ27で張架し、この中間転写体上に各色
トナー像を多重転写し、その合成トナー像を給紙ローラ
20で供給された転写紙18に対して、バックアップロ
ーラ27及び2次転写ローラ26により転写され、定着
器38により定着されることである。
【0047】中間転写体としては、ウレタンゴム(10
3〜104Ωcm)の表面に誘電体層としてのPTFE
(ポリテトラフルオルエチレン)層(1014Ωcm以
上)を形成した可撓性の無端状ベルトにより構成されて
いる。他の構成要素は、第1の実施例とほぼ同様なの
で、ここでの説明は割愛する。以下に、上記構成による
画像形成の作用について説明する。
【0048】先ず、上記同様のプロセスでマゼンタユニ
ットUMの感光ドラム上に粒径6μのマゼンタトナー像
が形成され、転写ブレードによって形成される転写電界
によって、そのトナー像が中間転写体50上に転写され
る。その上に、シアンユニットUCにより感光体上に形
成された6μのシアントナー像が、多重転写される。そ
の後、同様に6μのイエロートナー像が多重転写され、
最後に8μのブラックトナーが多重転写されるが、この
時、マゼンタ、シアン、イエロートナーは再転写を殆ど
発生させないため、最終的には、再転写のない多重転写
像が、転写紙18上に2次転写ローラ26によって転写
され、定着器38により定着されることにより、画像形
成される。
【0049】このような構成の装置で、上記のように作
用させることにより再転写による画像欠陥の発生しない
優れた画像が得られ、現像同時回収による現像器内トナ
ー混色が防止できた。更に、マゼンタ、シアン、イエロ
ートナーの粒径を共通化したので、トナーの製造上、或
いは、使いこなし上でさらに簡易に、低コストに上記の
目的を達成出来た。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多重転写における転写材搬送方向上流側の画像形成ユニ
ットのトナー粒径程小さくしていくことにより、多重転
写時によるトナーの帯電極性反転を押さえて、再転写の
発生を防止でき、画像の均一性や濃度、カラーバランス
などを低下させずに良好なカラー画像が得られ、現像同
時回収による現像器内トナー混色を防止できるという効
果を有する。
【0051】更に、重合法で生成される重合トナーを用
いるために、粒径制御が容易に、低コストでできるとい
う効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例及び従来例が適用可能な
カラー画像形成装置の概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施例における、各色のトナー
粒度分布を示す概略図。
【図3】トナー形状と鏡影力とファンデルワールス力の
関係の説明図。
【図4】1色目の再転写を説明するモデル図。
【図5】転写後の転写されたトナーと再転写によりドラ
ムに残ったトナーの帯電量の転写バイアス依存を測定し
たデータ。
【図6】2色目の最転写を説明するモデル図。
【図7】転写後の転写されたトナーと再転写によりドラ
ムに残ったトナーの帯電量の粒径依存を測定したデー
タ。
【図8】本発明の第2の実施例を適用したカラー画像形
成装置の概略断面図。
【符号の説明】
UM マゼンタ画像形成ユニット UC シアン画像形成ユニット UY イエロー画像形成ユニット UBk ブラック画像形成ユニット 10 感光ドラム 12 一次帯電器 13 前露光ランプ 14 画像露光ユニット 16 現像器 18 転写紙 20 給紙ローラ 25 転写ブレード 26 2次転写ローラ 27 バックアップローラ 30 転写ベルト 31 ベルト駆動ローラ 38 定着器 50 中間転写体 51 ベルトクリーナ Tm マゼンタトナー像 Tc シアントナー像 Qb 転写電荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/08 503 A 507 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に画像形成手段により潜像を
    形成し、潜像を現像手段により現像し、像担持体上に現
    像手段により、顕像化されたトナー像を被受像部材上に
    転写し、転写後に像担持体上に残留した転写残トナーを
    回収するクリーニング手段を該現像装置が兼ねて行う画
    像形成ユニットを複数個有し、被受像部材上に複数の画
    像形成ユニットによって形成されたトナー像を順次多重
    転写することにより、多色画像を形成する多色画像形成
    装置において、各画像形成ユニットにおいて用いられる
    トナーは、重合法で生成された重合トナーであり、各画
    像形成ユニットにおける重合トナーの粒径が、各画像形
    成ユニットに対して、被受像部材進行方向下流側の画像
    形成ユニットに用いられているトナーの粒径と同等もし
    くはそれよりも小さく、且つ被受像部材進行方向最下流
    の画像形成ユニットに用いられているトナーよりも小さ
    いことを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記被受像部材が、前記トナーを転写さ
    れる転写材と、前記転写材を担持搬送する無端ベルト状
    の転写ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の
    多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記被受像部材が、前記トナーを転写さ
    れる中間転写体であることを特徴とする請求項1に記載
    の多色画像形成装置。
JP6281925A 1994-11-16 1994-11-16 多色画像形成装置 Pending JPH08146696A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214825A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法
US7030895B2 (en) 2003-03-12 2006-04-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus

Cited By (5)

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JP2002214825A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法
US7030895B2 (en) 2003-03-12 2006-04-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
US7265768B2 (en) 2003-03-12 2007-09-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
US7764297B2 (en) 2003-03-12 2010-07-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
US8237757B2 (en) 2003-03-12 2012-08-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus

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