JPH08144368A - エンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造およびその接合方法 - Google Patents

エンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造およびその接合方法

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JPH08144368A
JPH08144368A JP31564494A JP31564494A JPH08144368A JP H08144368 A JPH08144368 A JP H08144368A JP 31564494 A JP31564494 A JP 31564494A JP 31564494 A JP31564494 A JP 31564494A JP H08144368 A JPH08144368 A JP H08144368A
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Akira Fukuda
章 福田
Kenji Furuumi
賢二 古海
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経済的で施工の容易なエンドプレート形式鉄
骨構造体の接合構造およびその接合方法を提供する。 【構成】 両端にエンドプレート17を有する鉄骨梁1
8を、隣合う鉄骨柱16,16間に介在させ、両端のエ
ンドプレート17を各鉄骨柱16にボルト接合する接合
構造とする。鉄骨梁18は端部の近傍で分割し、その分
割部の両側の鉄骨梁分割体18A,18Bを中間継手1
9で互いに接合する。短い方の鉄骨梁分割体18Aのエ
ンドプレート17による鉄骨柱16への接合は地組みで
行い、地組みされた鉄骨柱16と隣の柱16とを建て込
む。ついで、長い方の鉄骨梁分割体18Bを重機で吊り
上げる。この鉄骨梁分割体18Bのエンドプレート17
を隣の鉄骨柱16にボルト接合し、両鉄骨梁分割体18
A,18Bを中間継手19で接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中高層の鉄骨造建物
等におけるエンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造お
よびその接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、2〜3階程度の低層建物では、図13のように両端
にエンドプレート50を有する鉄骨梁51を、隣合う鉄
骨柱52,52間に介在させ、両端のエンドプレート5
0を各鉄骨柱52にボルト接合する接合構造が実用化さ
れている。この場合、柱間隔の建方誤差や鉄骨梁51の
寸法誤差で柱52,52間に鉄骨梁51を差し込めない
ことがあっても、鉄骨柱52が細いので、鉄骨梁51の
吊り込み時に無理やりに柱間隔を広げ、その間に鉄骨梁
51を入れて接合することができる。しかし、鉄骨柱が
太くなる中高層の建物の場合、柱間隔を無理やりに広げ
ることができないので、前記のようなエンドプレート形
式の接合構造は採用できない。そこで、中高層の建物の
場合には、予め溶接したブラケットや、あるいはスプリ
ットティーを介して鉄骨梁を鉄骨柱にボルト接合してい
る。しかし、ブラケット式の継手とする場合には、予め
工場で鉄骨柱にブラケットを溶接しておくため、鉄骨柱
の搬送時に枝状に突出するブラケットが嵩張り、搬送効
率が悪くなるという問題点がある。スプリットティーを
用いる場合は、ボルト孔径の余裕分によりある程度の建
方誤差を吸収してボルト接合できるが、接合作業に手間
が掛かるばかりか、梁端部に断面欠損ができて曲げに対
する部材の効率が低下することや、スプリットティーの
重量が重いために全体的に鉄骨重量が増大して不経済と
なる等の問題点がある。
【0003】この発明の目的は、経済的で施工の容易な
エンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造およびその接
合方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、両端にエン
ドプレートを有する鉄骨梁を、隣合う鉄骨柱間に介在さ
せ、前記両端のエンドプレートを前記各鉄骨柱にボルト
接合するエンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造であ
って、前記鉄骨梁を端部の近傍で分割されたものとし、
その分割部の両側の鉄骨梁分割体を互いに中間継手で接
合するものである。前記接合構造において、中間継手
は、両側の鉄骨梁分割体にわたって重なる添え板を両側
の鉄骨梁分割体にボルト接合したものとしてもよい。前
記接合構造において、中間継手は、両側の鉄骨梁分割体
にわたって重なる添え板を両側の鉄骨梁分割体にボルト
接合したボルト継手部と、両側の鉄骨梁分割体を相互に
溶接した溶接継手部とからなるものとしてもよい。前記
接合構造において、鉄骨柱を角形鋼管とし、エンドプレ
ートを鉄骨柱に接合するボルトをワンサイドボルトとし
てもよい。この明細書で「ワンサイドボルト」とは、一
端側からの操作により他端で頭部が拡径状態に塑性変形
して形成されて締め付けが行える軸状締め付け金具の総
称であり、ブラインドボルトとも呼ばれている。前記接
合構造において、鉄骨梁のエンドプレートを載せる受け
部材を前記鉄骨柱にワンサイドボルトで接合するように
してもよい。
【0005】請求項6の発明方法は、両端にエンドプレ
ートを有する鉄骨梁を、隣合う鉄骨柱間に介在させ、前
記鉄骨梁を一端の近傍で分割されたものとし、両鉄骨梁
分割体を中間継手で互いに接合し、前記両端のエンドプ
レートを前記各鉄骨柱にボルト接合するエンドプレート
形式鉄骨構造体の接合方法であって、以下の過程を含
む。すなわち、短い方の鉄骨梁分割体のエンドプレート
による鉄骨柱への接合を建設現場で地組みにより行い、
この地組みされた鉄骨柱およびその隣の柱を建て込む。
この後、長い方の鉄骨梁分割体を重機で吊り上げて、こ
の鉄骨梁分割体のエンドプレートを前記隣の鉄骨柱にボ
ルト接合しかつ両鉄骨梁分割体を前記中間継手で接合す
る。なお、この接合方法において、短い方の鉄骨梁分割
体を同じ鉄骨柱の略同じ高さ位置に各々異なる方向に延
びるように複数本接合するにつき、これら異なる方向に
延びる各々の短い鉄骨梁分割体のうち、一部の鉄骨梁分
割体を地組みで鉄骨柱に接合し、残りの鉄骨梁分割体を
鉄骨柱の建て込み後に接合するようにしても良い。
【0006】また、請求項7の発明方法は、前記接合方
法おいて、鉄骨梁を両端の近傍で分割されたものとした
場合の接合方法であって、以下の過程を含む。すなわ
ち、両側の短い鉄骨梁分割体のエンドプレートによる各
鉄骨柱への接合を建設現場で地組みにより行う。これら
の地組みされた鉄骨柱を建て込み、この後、中間の鉄骨
梁分割体を重機で吊り上げて、この中間の鉄骨梁分割体
の両端を両側の鉄骨梁分割体に前記中間継手で接合す
る。この接合方法の場合も、端部の鉄骨梁分割体を同じ
鉄骨柱の略同じ高さ位置に各々異なる方向に延びるよう
に複数本接合するにつき、これら異なる方向に延びる各
々の鉄骨梁分割体のうち、一部の鉄骨梁分割体を地組み
で鉄骨柱に接合し、残りの鉄骨梁分割体を鉄骨柱の建て
込み後に接合するようにしても良い。
【0007】また、請求項8の発明方法は、前記各エン
ドプレート形式鉄骨構造体の接合方法において、前記中
間継手を、対応する鉄骨梁分割体間にわたって重なる添
え板とこの添え板および鉄骨梁分割体を貫通するボルト
で接合する構成とし、以下の過程で接合する。すなわ
ち、前記中間継手のボルトにボルト孔径に対する適正径
よりも細いボルトを使用して前記鉄骨梁の建て込み前に
前記中間継手の仮接合を行う。この仮接合された鉄骨梁
を両側の鉄骨柱間に吊り上げて両端のエンドプレートの
鉄骨梁へのエンドプレートによるボルト接合を行う。こ
の後に前記中間継手のボルトを適正径のボルトに差し替
える。
【0008】
【作用】この発明の接合構造によると、鉄骨梁を端部の
近傍で分割し、その両鉄骨梁分割体を中間継手で互いに
接合するため、中間継手で鉄骨梁の長さの製作誤差や、
鉄骨柱の建方誤差が吸収できる。そのため、エンドプレ
ートによる接合形式としながら、隣合う鉄骨柱間に鉄骨
梁を容易に配置して接合することができる。また、鉄骨
梁の分割部は端部の近傍としてあるため、高所での接合
作業となる中間継手の接合作業を柱の近くで行うことが
でき、足場の確保が容易となる。短い方の鉄骨梁分割体
を足場として利用して中間継手の接合を行うこともでき
る。さらに、エンドプレートで梁を柱に接合するので、
スプリットティーを用いる場合のように、大荷重の作用
する梁端部にボルト孔による断面欠損が生じることがな
く、そのため梁に断面形状の大きな鉄骨材を用いること
が不要で、全体的に鉄骨重量が軽減でき、経済的であ
る。中間継手による接合箇所は、必要に応じて堅固な接
合構造とでき、また梁の端部から若干離れるため、ボル
ト孔による断面欠損の問題が少ない。中間継手を、両側
の鉄骨梁分割体にわたって重なる添え板でボルト接合す
るものとした場合は、ボルトの締め付け作業だけで全体
の接合ができる。中間継手を、添え板でボルト接合する
ボルト継手部と、両側の鉄骨梁分割体を相互に溶接する
溶接継手部とからなるものとした場合は、ボルト継手部
を先に接合することにより、高所での溶接継手部の溶接
作業が簡単に行える。鉄骨柱を角形鋼管とし、エンドプ
レートを鉄骨柱に接合するボルトをワンサイドボルトと
した場合は、閉鎖断面の鋼管柱にボルト挿通孔を形成し
ておくだけで、鉄骨梁分割体を鉄骨柱に容易にボルト接
合できる。鉄骨梁のエンドプレートを載せる受け部材を
前記鉄骨柱にワンサイドボルトで取付けるようにした場
合には、受け部材にエンドプレートを仮置することで、
鉄骨梁分割体の鉄骨柱へのボルト接合を容易にかつ精度
良く行うことができる。
【0009】請求項6の発明の接合方法によると、短い
方の鉄骨梁分割体の鉄骨柱へのボルト接合を地組みによ
り行うので、高所での接合作業の工数が削減でき、作業
効率が良い。両鉄骨梁分割体の中間継手による接合作業
は高所で行うことになるが、このときに予め接合されて
いる短い方の鉄骨梁分割体を足場として利用することも
でき、作業が行い易い。また、短い方の鉄骨梁分割体は
鉄骨梁の端部近傍で切断されたものであるため、中間継
手の位置は鉄骨柱の近傍となり、足場として利用する場
合に、作業者の安全の確保が容易である。
【0010】請求項7の発明の接合方法の場合は、鉄骨
梁を両端の近傍で分割されたものとし、両側の短い鉄骨
梁分割体の鉄骨柱への接合を地組みで行うため、高所で
の接合作業は中間継手の作業だけとなり、作業が統一化
される。また、鉄骨梁の長さが種々異なる場合も、短い
方の鉄骨梁分割体の長さを定寸のものとしておくことが
できる。このため、鉄骨梁の分割箇所が2か所となって
も、能率良く接合作業が行える。請求項9の発明の接合
方法、すなわち上記各接合方法において、同じ鉄骨柱に
各方向に延びる複数本の短い鉄骨梁分割体を接合するに
つき、鉄骨梁分割体の地組みを一部の鉄骨梁分割体のみ
について行い、残りを鉄骨柱の建て込み後に行う場合
は、地組みされた鉄骨梁分割体を足場として、その柱の
残りの鉄骨梁分割体の接合作業が行える。地組みするの
は、例えば柱の4方向に接合される鉄骨梁分割体のう
ち、1本だけであっても、また2〜3本であっても良
い。このように地組みと一般建方とに分けることによ
り、寝かせた状態の鉄骨柱に鉄骨梁分割体を地組みする
ときに、地面側となる鉄骨梁分割体の接合に際して鉄骨
柱を表裏逆に向けるような作業が不要となる。
【0011】請求項8の発明の接合方法の場合は、前記
各エンドプレート形式鉄骨構造体の接合方法において、
前記中間継手を添え板でボルトで接合する構成とし、鉄
骨梁の吊り上げ前に細いボルトで中間継手を仮接合して
おいて、鉄骨梁を鉄骨柱に接合した後に、中間継手のボ
ルトを適正径のボルトに差し替えるので、鉄骨梁の全分
割体を一度に吊り上げて鉄骨柱へ接合でき、しかも柱間
の建方誤差等を中間継手で吸収して鉄骨梁を柱間に容易
に差し込むことができる。
【0012】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図4に
基づいて説明する。この実施例のエンドプレート形式鉄
骨構造体の接合構造は、両端にエンドプレート17を有
する鉄骨梁18を、隣合う鉄骨柱16,16間に介在さ
せ、両端のエンドプレート17を各鉄骨柱16にボルト
接合したものである。このボルトにはワンサイドボルト
1が使用される。前記鉄骨柱16は角形鋼管柱からな
る。前記鉄骨梁18はH形鋼からなり、その一端部の近
傍で2分割されている。短い方の鉄骨梁分割体18A
は、鉄骨梁18の長さにかかわらずに一定の長さに統一
しておくことが望ましい。両鉄骨梁分割体18A,18
Bの分割部は中間継手19で互いに接合される。中間継
手19は、上部添え板21、下部添え板22、および側
部添え板23を用いた摩擦ボルト接合構造としてある。
上部添え板21は、両鉄骨梁分割体18A,18Bの上
フランジ18Aa,18Baの上面にわたって重なり、
高力ボルト20で両鉄骨梁分割体18A,18Bに接合
される。下部添え板22は、両鉄骨梁分割体18A,1
8Bの下フランジ18Ab,18Bbの下面にわたって
重なり、高力ボルト20で両鉄骨梁分割体18A,18
Bに接合される。なお、上部添え板21および下部添え
板22は、後に図7図の例でも示されるように、上フラ
ンジ18Aa,18Baの上下両面、および下フランジ
18Ab,18Bbの上下両面に重ねて設け、2面の摩
擦ボルト接合構造としても良い。側部添え板23は、両
鉄骨梁分割体18A,18Bのウェブ18Ac,18B
cにわたって重なり、高力ボルト20で両鉄骨梁分割体
18A,18Bに接合される。両鉄骨梁分割体18A,
18Bの分割部間には5mm程度の隙間Gが与えられてい
る。この隙間Gにより、鉄骨梁18を吊り上げて鉄骨柱
16,16間へ介在させる作業が容易に行え、また両鉄
骨柱16,16間の建方誤差や鉄骨梁18の長さ寸法の
誤差が吸収される。この実施例において、鋼管柱16へ
のエンドプレート17のボルト接合には、ワンサイドボ
ルト1によらずに通常のボルトを使用しても良い。その
場合、鋼管柱16の内面には予めナットを溶接等で取付
けておく。
【0013】図2は前記実施例に使用するワンサイドボ
ルト1の一例を示す。このワンサイドボルト1は、ピン
2と、このピン2の外周にピン頭部2a側から順に並ん
で被さったバルブスリーブ3、グリップスリーブ4、シ
ェア座金5、受け座金15、およびナット6を有するも
のとする。ピン2は、先端にピン径よりも若干大径のピ
ン頭部2aを有し、丸軸部2eに続くねじ部2bの中間
に破断溝2dを有し、ねじ部2bに続いて短いピンテー
ル2cが設けられる。バルブスリーブ3は、グリップス
リーブ4よりも軟質の材料で形成されて軸方向力の負荷
で外側へ鍔状に塑性変形可能なものとする。受け座金1
5は、グリップスリーブ4の進入可能な内径に形成し、
かつピン頭部側の側面にシェア座金5の外周部が嵌合す
る環状凹部15aを設ける。前記シェア座金5は内周部
がグリップスリーブ4の端面に係合して所定軸力で剪断
するものとする。また、この例ではピン2の丸軸部2e
の先端側部分2e1 を基端側部分2e2 よりも段差部2
fを介して僅かに大径とし、グリップスリーブ4の内径
を前記先端側部分2e1よりも小径としてある。
【0014】このワンサイドボルト1の締結作業は、回
転式の電動締付工具(図示せず)を用いて行うことがで
きる。すなわち、締付工具でピンテール2cを把持した
状態で、同工具のボックス状のナット係合部でナット6
を締め付ける。これにより、ピン頭部2aとシェア座金
5の間に圧縮力が作用してシェア座金5,グリップスリ
ーブ4,およびバルブスリーブ3が挟み付けられ、まず
先端のバルブスリーブ3が外側へ鍔状に塑性変形し始め
る。さらにナット6の締め付けを行うと、シェア座金5
が剪断し、シェア座金5の剪断した内径部分5aと共に
グリップスリーブ4が受け座金15内に進入する。これ
によりバルブスリーブ3の鍔状変形部分3aが角形鋼管
柱16の裏面に係合すると、ナット6と鍔状塑性変形部
分3aの間で、柱16の管壁,エンドプレート17に締
付軸力が導入される。ナット6をさらに締め付け回転さ
せると、所定の軸力が導入された状態で、ピンテール2
cが破断溝2dで破断する(図2(B))。
【0015】図3はこの鉄骨構造体の接合手順の一例を
示す。この例では、短い方の鉄骨梁分割体18Aのエン
ドプレート17による鉄骨柱16へのボルト接合を建設
現場で地組みにより行い、この地組みされた鉄骨柱16
およびその隣の鉄骨柱16を建て込む(図3(A))。
この後、長い方の鉄骨梁分割体18Bをクレーン等の重
機で吊り上げて(図3(B))、この鉄骨梁分割体18
Bのエンドプレート17を対応する鉄骨柱16に前記ワ
ンサイドボルト1で接合し、かつ両鉄骨梁分割体18
A,18Bを図1(B)のように前記中間継手19で接
合する。この場合、短い方の鉄骨梁分割体18Aは予め
鉄骨柱16に地組みするので、鉄骨梁18の鉄骨柱16
へのボルト接合作業の一部を地上で行えることになり、
それだけ安全性が向上し作業が容易になる。この作業に
おいて、両鉄骨梁分割体18A,18Bの分割部には若
干の隙間Gが設定してあるので、隣合う鉄骨柱16,1
6間に多少の建方誤差があっても、短い方の鉄骨梁分割
体18Aの端部と、隣の鉄骨柱16との間に重機で吊り
上げた長い方の鉄骨梁分割体18Bを容易に差し込むこ
とができる。中間継手19による接合作業は高所で行う
ことになるが、このときに予め接合されている短い方の
鉄骨梁分割体18Aを足場として利用することもでき、
作業が行い易い。また、短い方の鉄骨梁分割体18Aは
鉄骨梁18の端部近傍で切断されたものであるため、中
間継手19の位置は鉄骨柱16の近傍となり、足場とし
て利用する場合に、作業者の安全の確保が容易である。
鉄骨柱16に対する短い方の鉄骨梁分割体18Aの接合
は前記のように現場で地組で行うので、工場等から現場
への鉄骨柱16の運搬は鉄骨柱16の単体の状態で行
え、ブラケット等のような突出物がなくて運搬効率が良
い。なお、この実施例の接合方法において、短い方の鉄
骨梁分割体18Aを同じ鉄骨柱16の略同じ高さ位置に
各々異なる方向に延びるように複数本接合するにつき、
一部の鉄骨梁分割体18Aを地組みで鉄骨柱16に接合
し、残りの鉄骨梁分割体18Aを鉄骨柱の建て込み後に
接合するようにしても良い。例えば、4方向に短い鉄骨
梁分割体18Aを接合する鉄骨柱16の梁接合箇所につ
き、1〜3箇所を地組みとする。この場合、残りの一般
建方により接合を行う鉄骨梁分割体18Aの接合作業
が、地組みされた鉄骨梁分割体18Aや先に一般建方で
接合された鉄骨梁分割体18Aを足場に利用して接合作
業が行える。また、4方向の全ての鉄骨梁分割体18A
を地組みとする場合は、寝かせた状態にある鉄骨柱16
の地面側の鉄骨梁分割体18Aを接合するときに鉄骨柱
16を表裏反転させる必要があるが、一部を一般建方で
接合することにより、前記の反転作業が不要となり、作
業能率が良くなる。後の図8の実施例の接合方法の場合
も同様である。
【0016】図4は前記鉄骨構造体の接合手順の他の例
を示す。この例では、先ず、隣合う鉄骨柱16,16を
図4(A)のように建て込む。鉄骨梁18は、吊り上げ
よりも前に、地組によって両鉄骨梁分割体18A,18
Bの分割部を中間継手19で仮接合しておく。この仮接
合は、中間継手19のボルトとして、ボルト孔径に対す
る適正径よりも細いボルト24を使用することにより行
う。例えば、適正径が16mmφである場合、12mmφの
ボルト24を仮接合用として使用する。この仮接合され
た鉄骨梁18を図4(B)のように重機で両側の鉄骨柱
16,16間に吊り上げ、図4(C)のように両端のエ
ンドプレート17の鉄骨柱16へのボルト接合を行う。
最後に、中間継手19の前記仮接合用ボルト24を、適
正径の高力ボルト20に差し替えて、両鉄骨梁分割体1
8A,18Bの分割部を中間継手19で本接合する。こ
の場合に、中間継手19の前記仮接合用ボルト24は、
片方のエンドプレート17を鉄骨柱16へボルト接合し
た後、締め付けを緩め、その緩み状態でもう片方のエン
ドプレート17を鉄骨柱16へボルト接合しても良い。
この後に、適正径のボルト20への差し替えを行う。こ
の接合方法の場合、両鉄骨梁分割体18A,18Bを細
いボルト24で仮接合して両側の鉄骨柱16,16間に
吊り上げるので、鉄骨柱16,16間の間隔に建方誤差
があっても、ボルト孔の遊びで吸収して、両鉄骨柱1
6,16間に鉄骨梁18を容易に差し込むことができ
る。
【0017】図5はこの発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例は、図1の実施例における鋼管柱16に代えて
H形鋼の鉄骨柱26を用いたものである。この場合、鉄
骨柱26が閉鎖断面ではなく、H形鋼のフランジ26a
に鉄骨梁18の両端のエンドプレート17をボルト接合
するので、そのボルトとしてここでは前記実施例のワン
サイドボルト1に代えて高力ボルト27を使用する。そ
の他の構成は図1の実施例の場合と同様である。その接
合作業も、図3や図4に示す手順で同様に行うことがで
きる。
【0018】図6(A),(B)はこの発明の第3の実
施例を示す。この実施例は、中間継手29を、添え板2
3によるボルト継手部23′と、溶接継手部28A,2
8Bとで構成したものである。すなわち、この実施例
は、図1の実施例の中間継手19における上下部添え板
21,22に代えて、両鉄骨梁分割体18A,18Bの
上フランジ18Aa,18Ba間および下フランジ18
Ab,18Bb間を現場溶接の溶接継手部28A,28
Bで接合したものである。側部添え板23を両鉄骨梁分
割体18A,18Bのウェブ18Ac,18Bcに重ね
てボルト接合する構成、およびその他の構成は図1の実
施例と同様である。その接合作業は、図3に示す手順で
同様に行うことができる。この場合に、添え板23によ
るボルト継手部23′の接合を先に行い、その後に溶接
継手部28A,28Bの接合を行うことで、高所での溶
接作業が簡単に精度良く行える。なお、図6(C)のよ
うに図1の実施例における中間継手19の下部添え板2
2も残し、溶接は両鉄骨梁分割体18A,18Bの上フ
ランジ18Aa,18Ba間のみとして中間継手39を
構成するようにしてもよい。この実施例を、鉄骨柱16
がH形鋼製である場合に適用しても良い。
【0019】図7はこの発明の第4の実施例を示す。こ
の実施例は、図1の実施例の中間継手19に代えて、ボ
ルト継手部49Aと溶接継手部49Bとで中間継手49
を構成したものである。この例のボルト継手部49A
は、両鉄骨梁分割体18A,18Bの上フランジ18A
a,18Baの上下面にわたって一対の上部添え板21
A,21Bを重ね、高力ボルト20で両鉄骨梁分割体1
8A,18Bに接合した箇所と、両鉄骨梁分割体18
A,18Bの下フランジ18Ab,18Bbの上下面に
わたって一対の下部添え板22A,22Bを重ね、高力
ボルト20で両鉄骨梁分割体18A,18Bに接合した
箇所とからなる。溶接継手部49Bは、ボルト接合部4
9Aの接合後に、両鉄骨梁分割体18A,18Bの対向
端面間の全体を溶接したものとしてある。その他の構成
は図1の実施例と同様である。その接合作業も、図3や
図4に示す手順で同様に行うことができる。この実施例
も、鉄骨柱がH形鋼である場合にも適用できる。
【0020】図8はこの発明の第5の実施例を示す。こ
の実施例の鉄骨構造体接合構造は、図1の実施例におい
て、両端にエンドプレート17を有する鉄骨梁18を、
その両端の近傍で分割して3つの鉄骨梁分割体18A,
18C,18Aとし、中間の鉄骨梁分割体18Cの両端
を両側の短い鉄骨梁分割体18A,18Aに中間継手1
9で互いに接合したものである。ここでは中間継手19
の構造を図1の実施例と同様とするが、図6〜図7の実
施例のような中間継手29,39,49としてもよい。
その他の構成は図1の実施例と同様である。この接合構
造の接合作業では、両側の短い鉄骨梁分割体18A,1
8Aのエンドプレート17による各鉄骨柱16へのボル
ト接合を建設現場で地組みにより行い、これら地組みさ
れた鉄骨柱16を建て込む(図8(A))。この後、中
間の鉄骨梁分割体18Cを重機で吊り上げて(図8
(B))、この中間の鉄骨梁分割体18Cの両端を両側
の鉄骨梁分割体18A,18Aに前記中間継手19で接
合する(図8(C))。この接合方法の場合、鉄骨梁1
8を両端の近傍で分割されたものとし、両側の短い鉄骨
梁分割体18Aの鉄骨柱16への接合を地組みで行うた
め、高所での接合作業は中間継手19の作業だけとな
り、各部の接合作業が統一化される。また、鉄骨梁の長
さが種々異なる場合も、短い方の鉄骨梁分割体18Aの
長さを規格化しておくことにより、各種の鉄骨構造体に
おいて、接合作業が統一される。このため、鉄骨梁18
の分割箇所が2か所となっても、能率良く接合作業が行
え、また鉄骨梁8の工場生産性も良い。
【0021】図9(A)は図1の実施例において、角形
鋼管柱16に鉄骨梁18のエンドプレート17を載せる
受け部材30をワンサイドボルト1で取付けるものであ
る。受け部材30はアングル材からなる。図1の実施例
では、短い方の鉄骨梁分割体18Aを鉄骨柱16に地組
みするので、吊り上げられる長い方の鉄骨梁分割体18
Bのエンドプレート17が接合される鉄骨柱16側にの
みに受け部材30を取付ければ良い。受け部材30をワ
ンサイドボルト1で取付ける角形鋼管柱16のボルト挿
通孔は、エンドプレート接合用の他のボルト挿通孔と共
に予め工場で形成しておき、地組で受け部材30を取り
付ける。このように受け部材30を設けることにより、
鉄骨梁分割体18Bの鉄骨柱16への取付高さの精度が
向上し、かつ接合作業の作業性が向上する。受け部材3
0の取付は、前記のようにワンサイドボルト1を使用す
るため、角形鋼管柱16への取付けも簡単に行える。な
お、図9(A)の受け部材30に代えて、図9(B)の
ように鉄板等の板片状の受け部材30を鉄骨柱16へ溶
接等で取付けた場合も、前記の作業性向上等の効果が得
られる。
【0022】図10は図9(A)の受け部材30に代え
て、図10(A),(B)のように短く切断したパイプ
材からなる受け部材31を設けたものである。パイプ材
からなる受け部材31は、角形鋼管柱16の管壁に取付
けられるワンサイドボルト1に、その受け座金15と角
形鋼管柱16の間で被せて取付ける。受け部材31は鉄
骨梁18の端部のエンドプレート17の厚みよりも若干
大きい長さ寸法としてあり、かつ1つのエンドプレート
17に対して一対のものが横並びに配置されている。ワ
ンサイドボルト1の受け座金15は、図10(C)のよ
うに受け部材31側に向く裏面を外周に向って開くテー
パ面としてもよい。これにより、鉄骨梁18の端部のエ
ンドプレート17を、受け座金15の裏面をガイド面と
して受け部材31に円滑に載せることができる。
【0023】図11は、図10の受け部材31を設けた
例において、横並びに設けられる一対のワンサイドボル
ト1に跨がって1枚のプレート32を設けたものであ
る。プレート32は、ワンサイドボルト1の受け座金1
5の径寸法よりも上下幅が大きいものとし、ワンサイド
ボルト1の受け座金15と受け部材31との間に介在さ
せてある。なお、図9〜11の例において、鉄骨柱16
が閉鎖構造でないH形鋼のような柱の場合には、ワンサ
イドボルト1によらず、通常の高力ボルトで受け部材3
0,31,32を柱16に取付けても良い。
【0024】図12はさらに他の実施例を示す。この例
は、鉄骨柱16に丸形鋼管を使用したエンドプレート形
式鉄骨構造体の接合構造の例である。エンドプレート1
7は、丸形の鋼管柱16の外面に面接触可能な曲率の内
周面とした断面円弧状のものとし、定尺側の鉄骨梁分割
体18Aの端部に溶接してある。その他の構成は図1の
例と同じである。このように鉄骨柱16に丸形鋼管を使
用した場合も、前記各実施例で示した接合方法が同様に
採用できる。特に、鉄骨柱16を丸形鋼管とした場合
は、従来の一体形の鉄骨梁では柱の建て込み後にエンド
プレート形式の梁を柱間に介在させることは不可能であ
り、この実施例の構成により、実現可能となる。
【0025】
【発明の効果】この発明の鉄骨構造体の接合構造は、両
端にエンドプレートを有する鉄骨梁を端部の近傍で分割
されたものとし、その分割部の両側の鉄骨梁分割体を互
いに接合する中間継手を設けたものであるため、エンド
プレート形式の鉄骨梁を用いながら、梁の長さ寸法の誤
差や柱の建方誤差を中間継手で吸収して施工性良く接合
作業が行える。また、エンドプレート形式で梁を柱に接
合するので、スプリットティー接合に比べて、梁端部の
ボルト孔による断面欠損がなくて、堅固な構造とでき、
かつ全体的に鉄骨重量が少なくなって経済的となる。さ
らに、鉄骨柱はブラケット等の突出物のない状態で工場
から現場への運搬が行えるので、運搬効率も良く、経済
的である。請求項2の発明の場合は、中間継手を添え板
によるボルト接合構造としたので、鉄骨梁の各部の接合
をボルトの締め付けだけで容易に行える。請求項3の発
明の場合は、中間継手をボルト継手部と溶接継手部とか
らなるものとしたので、ボルト継手部を先に接合するこ
とにより、高所での溶接継手部の溶接作業が簡単に行え
て溶接品質の向上が図れ、かつ堅固な接合ができる。請
求項4の発明の場合は、エンドプレートを鉄骨柱に接合
するボルトをワンサイドボルトとしたので、鋼管柱に閉
鎖断面の角形鋼管を使用しながら、ボルト挿通孔を形成
しておくだけで、鉄骨梁分割体を鉄骨柱にボルト接合で
きる。請求項5の発明の場合は、鉄骨梁のエンドプレー
トを載せる受け部材を前記鉄骨柱にワンサイドボルトで
接合するようにしたので、受け部材にエンドプレートを
仮置することで、鉄骨梁分割体の鉄骨柱へのボルト接合
を容易に行うことができる。また、鉄骨柱が閉鎖断面の
角形鋼管柱でありながら、受け部材の取付けを容易に行
うことができる。請求項6の発明の鉄骨構造体の接合方
法は、短い方の鉄骨梁分割体のエンドプレートによる鉄
骨柱への接合を建設現場で地組みにより行い、この地組
みされた鉄骨柱および隣の柱を建て込むので、高所での
接合作業を少なくでき、作業が安全かつ容易になる。請
求項7の発明の接合方法の場合は、鉄骨梁を両端の近傍
で分割されたものとし、両側の短い鉄骨梁分割体のエン
ドプレートによる各鉄骨柱への接合を地組みで行うよう
にしたので、分割箇所が多くても地組ができるために作
業工数の増加の問題が少なく、一方、高所での柱と梁と
の接合作業が中間継手だけで済んで、統一化できる。そ
のため施工性が良く、施工品質も向上する。請求項8の
発明の接合方法の場合は、鉄骨梁の吊り上げ前に細いボ
ルトで中間継手を仮接合しておいて、鉄骨梁を鉄骨柱に
接合した後に、中間継手のボルトを適正径のボルトに差
し替えるようにしたので、鉄骨梁の全分割体を一度に吊
り上げて鉄骨柱へ接合でき、しかも柱間の建方誤差等を
中間継手で吸収して鉄骨梁を柱間に容易に差し込むこと
ができる。そのため作業性が良く、かつ堅固な接合が行
える。請求項9の発明の接合方法の場合は、請求項6ま
たは請求項7の接合方法において、同じ鉄骨柱に各方向
に延びる複数本の短い鉄骨梁分割体を接合するにつき、
地組みを一部の鉄骨梁分割体について行い、残りを鉄骨
柱の建て込み後に行うので、地組み時に寝かされた状態
にある鉄骨柱の地面側となる鉄骨梁分割体の接合を行う
ときに、鉄骨柱を表裏逆にするような作業が不要とな
る。また、残りの鉄骨梁分割体の接合を一般の建方で行
う場合に、地組みされた鉄骨梁分割体を足場とでき、こ
れらのため作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施例にかかるエン
ドプレート形式鉄骨構造体の接合構造の正面図、(B)
はその要部拡大正面図である。
【図2】(A),(B)は各々同接合構造におけるワン
サイドボルトによる接合部の締め付け前および締め付け
後の状態を示す断面図である。
【図3】同鉄骨構造体の接合手順の一例を示す説明図で
ある。
【図4】同鉄骨構造体の接合手順の他の例を示す説明図
である。
【図5】(A)はこの発明の第2の実施例にかかる鉄骨
構造体の接合構造の正面図、(B)はその要部拡大正面
図である。
【図6】(A)はこの発明の第3の実施例にかかる鉄骨
構造体の接合構造の正面図、(B)はその要部拡大正面
図、(C)は同接合構造における中間継手の変形例を示
す要部拡大正面図である。
【図7】(A)はこの発明の第4の実施例にかかる鉄骨
構造体の接合構造の正面図、(B)はその要部拡大正面
図である。
【図8】この発明の第5の実施例にかかる鉄骨構造体の
接合手順を示す説明図である。
【図9】(A)は第1の実施例における鉄骨柱にエンド
プレート用受け部材を取付けた例を示す要部拡大正面
図、(B)は同鉄骨柱に別のエンドプレート用受け部材
を取付けた例を示す要部拡大正面図である。
【図10】(A)は第1の実施例における鉄骨柱にさら
に別のエンドプレート用受け部材取付けた例を示す鉄骨
柱の要部拡大正面図、(B)は同受け部材取付部の断面
図、(C)は同受け部材取付部の変形例の断面図であ
る。
【図11】(A),(B)は前記受け部材の第3の例を
取付けた鉄骨柱の要部拡大正面図および側面図、(C)
は同受け部材取付部の断面図である。
【図12】(A),(B)は、第6の実施例にかかる鉄
骨構造体接合構造の部分破断平面図、および部分側面図
である。
【図13】従来例の正面図である。
【符号の説明】
1…ワンサイドボルト、16,26…鉄骨柱、17…エ
ンドプレート、18…鉄骨梁、18A,18B,18C
…鉄骨梁分割体、19,29,39,49…中間継手、
21,21A,21B…上部添え板、22,22A,2
2B…下部添え板、23…側部添え板、23′…ボルト
継手部、24…仮接合用ボルト、28A,28B…溶接
継手部、30,31,32…受け部材、49…中間継
手、49A…ボルト継手部、49B…溶接継手部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にエンドプレートを有する鉄骨梁
    を、隣合う鉄骨柱間に介在させ、前記両端のエンドプレ
    ートを前記各鉄骨柱にボルト接合する鉄骨構造体におい
    て、前記鉄骨梁を端部の近傍で分割されたものとし、そ
    の分割部の両側の鉄骨梁分割体を互いに中間継手で接合
    したエンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造。
  2. 【請求項2】 前記中間継手が、両側の鉄骨梁分割体に
    わたって重なる添え板を両側の鉄骨梁分割体にボルト接
    合したものである請求項1記載のエンドプレート形式鉄
    骨構造体の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記中間継手が、両側の鉄骨梁分割体に
    わたって重なる添え板を両側の鉄骨梁分割体にボルト接
    合したボルト継手部と、両側の鉄骨梁分割体を相互に溶
    接した溶接継手部とでなる請求項1記載のエンドプレー
    ト形式鉄骨構造体の接合構造。
  4. 【請求項4】 前記鉄骨柱が角形鋼管からなり、前記エ
    ンドプレートを前記鉄骨柱に接合するボルトをワンサイ
    ドボルトとした請求項1または請求項2または請求項3
    記載のエンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造。
  5. 【請求項5】 前記鉄骨梁のエンドプレートを載せる受
    け部材を前記鉄骨柱にワンサイドボルトで取付けた請求
    項4記載のエンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造。
  6. 【請求項6】 両端にエンドプレートを有する鉄骨梁
    を、隣合う鉄骨柱間に介在させ、前記鉄骨梁を一端の近
    傍で分割されたものとし、両鉄骨梁分割体を中間継手で
    互いに接合し、前記両端のエンドプレートを前記各鉄骨
    柱にボルト接合する鉄骨構造体の接合方法であって、短
    い方の鉄骨梁分割体のエンドプレートによる鉄骨柱への
    接合を建設現場で地組みにより行い、この地組みされた
    鉄骨柱およびその隣の柱を建て込む過程と、長い方の鉄
    骨梁分割体を重機で吊り上げて、この鉄骨梁分割体のエ
    ンドプレートを前記隣の鉄骨柱にボルト接合しかつ両鉄
    骨梁分割体を前記中間継手で接合する過程とを含むエン
    ドプレート形式鉄骨構造体の接合方法。
  7. 【請求項7】 両端にエンドプレートを有する鉄骨梁
    を、隣合う鉄骨柱間に介在させ、前記鉄骨梁を両端の近
    傍で分割されたものとし、中間の鉄骨梁分割体の両端を
    両側の短い鉄骨梁分割体に中間継手で互いに接合し、鉄
    骨梁両端のエンドプレートを前記各鉄骨柱にボルト接合
    する鉄骨構造体の接合方法であって、両側の短い鉄骨梁
    分割体のエンドプレートによる各鉄骨柱への接合を建設
    現場で地組みにより行う過程と、これらの地組みされた
    鉄骨柱を建て込む過程と、中間の鉄骨梁分割体を重機で
    吊り上げて、この中間の鉄骨梁分割体の両端を両側の鉄
    骨梁分割体に前記中間継手で接合する過程とを含むエン
    ドプレート形式鉄骨構造体の接合方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載のエンドプ
    レート形式鉄骨構造体の接合方法において、前記中間継
    手を、対応する鉄骨梁分割体間にわたって重なる添え板
    とこの添え板および鉄骨梁分割体を貫通するボルトで接
    合する構成とし、前記中間継手のボルトにボルト孔径に
    対する適正径よりも細いボルトを使用して前記鉄骨梁の
    建て込み前に前記中間継手の仮接合を行う過程と、この
    仮接合された鉄骨梁を両側の鉄骨柱間に吊り上げて両端
    のエンドプレートの鉄骨梁へのボルト接合を行う過程
    と、この後に前記中間継手のボルトを適正径のボルトに
    差し替える過程とを含むエンドプレート形式鉄骨構造体
    の接合方法。
  9. 【請求項9】 請求項6または請求項7記載のエンドプ
    レート形式鉄骨構造体の接合方法において、短い端部の
    鉄骨梁分割体を同じ鉄骨柱の略同じ高さ位置に各々異な
    る方向に延びるように複数本接合するにつき、一部の鉄
    骨梁分割体を地組みで鉄骨柱に接合し、残りの鉄骨梁分
    割体を鉄骨柱の建て込み後に接合するエンドプレート形
    式鉄骨構造体の接合方法。
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