JPH081426A - ラフィングエンドミル - Google Patents
ラフィングエンドミルInfo
- Publication number
- JPH081426A JPH081426A JP15682894A JP15682894A JPH081426A JP H081426 A JPH081426 A JP H081426A JP 15682894 A JP15682894 A JP 15682894A JP 15682894 A JP15682894 A JP 15682894A JP H081426 A JPH081426 A JP H081426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- throw
- tip
- away
- groove
- twist
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/109—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft with removable cutting inserts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スローアウェイ式のラフィングエンドミルに
関し、スローアウェイチップの配列を改良して、安定し
た切削を得る。 【構成】 第１のねじれ溝１には、四角形のスローアウ
ェイチップ３を先端より等配して装着する。第２のねじ
れ溝２には、前記配列の間隙を補完するようにスローア
ウェイチップ３を配列するとともに、第２のスローアウ
ェイチップ３ｃの先端側に、第１のねじれ溝１における
第１のスローアウェイチップ３ａの外縁と回転軌跡がほ
ぼ重複するスローアウェイチップ１３を加える。この結
果、損傷の早い先端部の切れ刃数は２倍になり、また、
外周切れ刃が分割されているので、良好な切りくず排出
と振動の抑制された切削が得られる。
関し、スローアウェイチップの配列を改良して、安定し
た切削を得る。 【構成】 第１のねじれ溝１には、四角形のスローアウ
ェイチップ３を先端より等配して装着する。第２のねじ
れ溝２には、前記配列の間隙を補完するようにスローア
ウェイチップ３を配列するとともに、第２のスローアウ
ェイチップ３ｃの先端側に、第１のねじれ溝１における
第１のスローアウェイチップ３ａの外縁と回転軌跡がほ
ぼ重複するスローアウェイチップ１３を加える。この結
果、損傷の早い先端部の切れ刃数は２倍になり、また、
外周切れ刃が分割されているので、良好な切りくず排出
と振動の抑制された切削が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スローアウェイ式のラ
フィングエンドミルに関し、特にスローアウェイチップ
の配列を改善して切削性能を向上させたものである。
フィングエンドミルに関し、特にスローアウェイチップ
の配列を改善して切削性能を向上させたものである。
【０００２】
【従来の技術】図７は、従来のラフィングエンドミルに
おけるスローアウェイチップの一般的な配列の一例であ
って、第１のねじれ溝１と第２のねじれ溝２を展開した
説明図である。第１のねじれ溝１には、スローアウェイ
チップ３が溝に沿って先端４より等間隔に配列されてい
る。それら相互の間隙を補完する格好で、第２のねじれ
溝２にもスローアウェイチップ３が、相互に両端のわず
かな重複を伴って等配されている。第１のねじれ溝１の
スローアウェイチップ３の外縁の直線切れ刃長さＡと、
第２のねじれ溝２にあるスローアウェイチップ３の外縁
の直線切れ刃長さＢとはほぼ等しい。
おけるスローアウェイチップの一般的な配列の一例であ
って、第１のねじれ溝１と第２のねじれ溝２を展開した
説明図である。第１のねじれ溝１には、スローアウェイ
チップ３が溝に沿って先端４より等間隔に配列されてい
る。それら相互の間隙を補完する格好で、第２のねじれ
溝２にもスローアウェイチップ３が、相互に両端のわず
かな重複を伴って等配されている。第１のねじれ溝１の
スローアウェイチップ３の外縁の直線切れ刃長さＡと、
第２のねじれ溝２にあるスローアウェイチップ３の外縁
の直線切れ刃長さＢとはほぼ等しい。
【０００３】ところで、先端に装着されたスローアウェ
イチップ３ａのコーナ５は、外周のみならず正面側の切
れ刃も切削に関与するために、負荷が大きく、損傷も早
い。そこで、これを回避するために切れ刃数を増やすこ
とは効果的である。
イチップ３ａのコーナ５は、外周のみならず正面側の切
れ刃も切削に関与するために、負荷が大きく、損傷も早
い。そこで、これを回避するために切れ刃数を増やすこ
とは効果的である。
【０００４】図８は、前記の如き問題を解決するための
従来の手段の一例であって、第２のねじれ溝２における
第１のスローアウェイチップ３ｃを先端４まで長い切れ
刃長さＢを有するスローアウェイチップ３ｂに置換し
て、回転外縁の一部が、第１のねじれ溝１における第１
のスローアウェイチップ３ａの切れ刃長さＡと重複する
ようにしたものである。この結果、先端部分は他の外周
部の２倍の切れ刃数が確保される。
従来の手段の一例であって、第２のねじれ溝２における
第１のスローアウェイチップ３ｃを先端４まで長い切れ
刃長さＢを有するスローアウェイチップ３ｂに置換し
て、回転外縁の一部が、第１のねじれ溝１における第１
のスローアウェイチップ３ａの切れ刃長さＡと重複する
ようにしたものである。この結果、先端部分は他の外周
部の２倍の切れ刃数が確保される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き長い切れ刃をもつスローアウェイチップは、一時に
切削する切削長さが長くなるために、切削抵抗が増大し
てびびり振動を起こしたり、切りくず排出の不具合を招
くことになり、切れ刃損傷を早める原因となる。
如き長い切れ刃をもつスローアウェイチップは、一時に
切削する切削長さが長くなるために、切削抵抗が増大し
てびびり振動を起こしたり、切りくず排出の不具合を招
くことになり、切れ刃損傷を早める原因となる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題に鑑みなされたもので、各ねじれ溝間のスローアウ
ェイチップの配列の組合わせにて切れ刃の構成されたラ
フィングエンドミルにおいて、第１のねじれ溝における
スローアウェイチップと、これに隣接する第２のねじれ
溝における先端より第２以降のスローアウェイチップと
が相互の間隙を補完するようにほぼ等間隔に配置され
て、回転外縁が直線切れ刃を描くようにするとともに、
第２のねじれ溝における第２のスローアウェイチップの
先端側には、第１のねじれ溝における第１のスローアウ
ェイチップの回転外縁にほぼ重複する第１のスローアウ
ェイチップを配置するようにしたものである。
問題に鑑みなされたもので、各ねじれ溝間のスローアウ
ェイチップの配列の組合わせにて切れ刃の構成されたラ
フィングエンドミルにおいて、第１のねじれ溝における
スローアウェイチップと、これに隣接する第２のねじれ
溝における先端より第２以降のスローアウェイチップと
が相互の間隙を補完するようにほぼ等間隔に配置され
て、回転外縁が直線切れ刃を描くようにするとともに、
第２のねじれ溝における第２のスローアウェイチップの
先端側には、第１のねじれ溝における第１のスローアウ
ェイチップの回転外縁にほぼ重複する第１のスローアウ
ェイチップを配置するようにしたものである。
【０００７】そして、これを実現するラフィングエンド
ミルの一つが、右勝手の場合、各ねじれ溝における第１
のスローアウェイチップの軸方向すくい角α1を０゜≦
α1≦１０゜、第１のスローアウェイチップ以外のスロ
ーアウェイチップの軸方向すくい角α2を−１５゜≦α2
≦０゜、ねじれ溝のねじれ角θを１５゜≦θ≦４０゜の
左ねじれとしたラフィングエンドミルである。
ミルの一つが、右勝手の場合、各ねじれ溝における第１
のスローアウェイチップの軸方向すくい角α1を０゜≦
α1≦１０゜、第１のスローアウェイチップ以外のスロ
ーアウェイチップの軸方向すくい角α2を−１５゜≦α2
≦０゜、ねじれ溝のねじれ角θを１５゜≦θ≦４０゜の
左ねじれとしたラフィングエンドミルである。
【０００８】さらに、もう一つ別のラフィングエンドミ
ルは、右勝手の場合、各ねじれ溝における第１のスロー
アウェイチップの軸方向すくい角α1を０゜≦α1≦１０
゜、第１のスローアウェイチップ以外のスローアウェイ
チップの軸方向すくい角α2を０゜≦α2≦１５゜、ねじ
れ溝のねじれ角θを１５゜≦θ≦４０゜の右ねじれとし
たものであって、第２のねじれ溝における第１のスロー
アウェイチップのコーナを、第１のねじれ溝における第
１のスローアウェイチップのコーナより軸線方向にわず
かに後退させたラフィングエンドミルである。
ルは、右勝手の場合、各ねじれ溝における第１のスロー
アウェイチップの軸方向すくい角α1を０゜≦α1≦１０
゜、第１のスローアウェイチップ以外のスローアウェイ
チップの軸方向すくい角α2を０゜≦α2≦１５゜、ねじ
れ溝のねじれ角θを１５゜≦θ≦４０゜の右ねじれとし
たものであって、第２のねじれ溝における第１のスロー
アウェイチップのコーナを、第１のねじれ溝における第
１のスローアウェイチップのコーナより軸線方向にわず
かに後退させたラフィングエンドミルである。
【０００９】
【作用】エンドミル先端部では、正面側と外周側とが同
時に切削に関与するために過大な負荷がかかり、切れ刃
損傷を早める。ところが、本発明ラフィングエンドミル
は、先端部の切れ刃数をその他の外周部の切れ刃数の２
倍に増やしているので、切れ刃損傷は抑制され、しかも
先端部のスローアウェイチップの切れ刃長さが分割され
ているので、切りくずが分断される。さらに、第２のね
じれ溝における第１のスローアウェイチップと第２のス
ローアウェイチップとは、ねじれに従って外周方向にず
れた状態に配置されるようになるので、被加工物への喰
付き・離脱時の衝撃のタイミングが分散され、切削の安
定が図られる。
時に切削に関与するために過大な負荷がかかり、切れ刃
損傷を早める。ところが、本発明ラフィングエンドミル
は、先端部の切れ刃数をその他の外周部の切れ刃数の２
倍に増やしているので、切れ刃損傷は抑制され、しかも
先端部のスローアウェイチップの切れ刃長さが分割され
ているので、切りくずが分断される。さらに、第２のね
じれ溝における第１のスローアウェイチップと第２のス
ローアウェイチップとは、ねじれに従って外周方向にず
れた状態に配置されるようになるので、被加工物への喰
付き・離脱時の衝撃のタイミングが分散され、切削の安
定が図られる。
【００１０】外周部に装着されたその他のスローアウェ
イチップも、ねじれ溝に沿って配列されるので、上記と
同様に、喰付き・離脱のタイミングが分散して衝撃は緩
和される。そのためには、１５゜以上のねじれ角θが好
適し、その角度が大きいほど好ましい。しかしながら、
ねじれ角θが大きすぎると、同一ねじれ溝におけるスロ
ーアウェイチップ相互の間隔が離れすぎて、工具本体の
チップ座間に大きな階段状の段部が形成され、切りくず
排出を阻害するようになるので、ねじれ角θの上限を４
０゜としたものである。
イチップも、ねじれ溝に沿って配列されるので、上記と
同様に、喰付き・離脱のタイミングが分散して衝撃は緩
和される。そのためには、１５゜以上のねじれ角θが好
適し、その角度が大きいほど好ましい。しかしながら、
ねじれ角θが大きすぎると、同一ねじれ溝におけるスロ
ーアウェイチップ相互の間隔が離れすぎて、工具本体の
チップ座間に大きな階段状の段部が形成され、切りくず
排出を阻害するようになるので、ねじれ角θの上限を４
０゜としたものである。
【００１１】先端部のスローアウェイチップの軸方向す
くい角α1は、スローアウェイチップ自身がもつ逃げ角
との関係で決まり、外周部にあるその他のスローアウェ
イチップの軸方向すくい角α2は、切りくず処理や切削
抵抗などの切削性能に関係するのはもちろん、ねじれ溝
のねじれ角θとも関連して決められる。後者は、すなわ
ち、左ねじれの場合は負のねじれ角θより小さな負の軸
方向すくい角α2 、右ねじれの場合は正のねじれ角θ
より小さな正の軸方向すくい角α2とすることにより、
四角形チップの４つある逃げ面のうちの２つの逃げ面を
支持するような２つの壁面をもつチップ座を形成するこ
とができる。しかも、その壁面は、スローアウェイチッ
プに作用する切削力の分力に関して、これを受け止める
方向に位置する。
くい角α1は、スローアウェイチップ自身がもつ逃げ角
との関係で決まり、外周部にあるその他のスローアウェ
イチップの軸方向すくい角α2は、切りくず処理や切削
抵抗などの切削性能に関係するのはもちろん、ねじれ溝
のねじれ角θとも関連して決められる。後者は、すなわ
ち、左ねじれの場合は負のねじれ角θより小さな負の軸
方向すくい角α2 、右ねじれの場合は正のねじれ角θ
より小さな正の軸方向すくい角α2とすることにより、
四角形チップの４つある逃げ面のうちの２つの逃げ面を
支持するような２つの壁面をもつチップ座を形成するこ
とができる。しかも、その壁面は、スローアウェイチッ
プに作用する切削力の分力に関して、これを受け止める
方向に位置する。
【００１２】
【実施例】次に、本発明の一実施例について、図を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【００１３】図１および図５は、請求項２の一実施例に
なるラフィングエンドミル６である。装着されている四
角形のスローアウェイチップ３は、図３に示すように、
ポジタイプの菱形チップが採用されている。このスロー
アウェイチップ３の中心には皿穴７が貫通し、工具本体
８のチップ座９内に螺合する皿ビス１０によりねじ締め
固定される。
なるラフィングエンドミル６である。装着されている四
角形のスローアウェイチップ３は、図３に示すように、
ポジタイプの菱形チップが採用されている。このスロー
アウェイチップ３の中心には皿穴７が貫通し、工具本体
８のチップ座９内に螺合する皿ビス１０によりねじ締め
固定される。
【００１４】工具本体８には、４条のねじれ溝が備わっ
ている。図５は第１のねじれ溝１と第２のねじれ溝２を
展開した図であって、ラフィングエンドミル６の中心軸
を挟むスローアウェイチップ３の配列を示したものであ
る。なお、第３のねじれ溝１１は第１のねじれ溝１に、
第４のねじれ溝１２は第２のねじれ溝２に同一である。
本実施例では、菱形のスローアウェイチップ３の鋭角の
対頂角の向きが装着箇所によって異なるように装着され
ているので、装着箇所を順次入れ替えることにより、４
つの切れ刃すべてが使用できるようになっている。
ている。図５は第１のねじれ溝１と第２のねじれ溝２を
展開した図であって、ラフィングエンドミル６の中心軸
を挟むスローアウェイチップ３の配列を示したものであ
る。なお、第３のねじれ溝１１は第１のねじれ溝１に、
第４のねじれ溝１２は第２のねじれ溝２に同一である。
本実施例では、菱形のスローアウェイチップ３の鋭角の
対頂角の向きが装着箇所によって異なるように装着され
ているので、装着箇所を順次入れ替えることにより、４
つの切れ刃すべてが使用できるようになっている。
【００１５】本配列は、基本的には、図７におけるスロ
ーアウェイチップ３の従来の配列に加えて、第２のねじ
れ溝２における第２のスローアウェイチップ３ｃの先端
側に図４の如き平行四辺形をしたスローアウェイチップ
１３を装着したものである。その回転外縁およびコーナ
５は、第１のねじれ溝１におけるスローアウェイチップ
３ａのコーナ５と一致し、切れ刃長さＣの範囲で切れ刃
数は他の外周切れ刃の２倍となっている。
ーアウェイチップ３の従来の配列に加えて、第２のねじ
れ溝２における第２のスローアウェイチップ３ｃの先端
側に図４の如き平行四辺形をしたスローアウェイチップ
１３を装着したものである。その回転外縁およびコーナ
５は、第１のねじれ溝１におけるスローアウェイチップ
３ａのコーナ５と一致し、切れ刃長さＣの範囲で切れ刃
数は他の外周切れ刃の２倍となっている。
【００１６】スローアウェイ式のエンドミルに使用され
るポジタイプのスローアウェイチップの逃げ角は、刃先
強度を確保する意味からも通常５゜〜１５゜の範囲のも
のが使われる。エンドミルの正面逃げ角βを一般的な５
゜に設定すれば、軸方向すくい角α1は０゜≦α1≦１０
゜となる。したがって、先端部のスローアウェイチップ
３ａおよび１３の軸方向すくい角α1は０゜≦α1≦１０
゜が好適する。切りくず排出に優れ、振動の少ない正面
削りを行なわしめるためには、先端刃の軸方向すくい角
α1が負になるのは好ましくない。
るポジタイプのスローアウェイチップの逃げ角は、刃先
強度を確保する意味からも通常５゜〜１５゜の範囲のも
のが使われる。エンドミルの正面逃げ角βを一般的な５
゜に設定すれば、軸方向すくい角α1は０゜≦α1≦１０
゜となる。したがって、先端部のスローアウェイチップ
３ａおよび１３の軸方向すくい角α1は０゜≦α1≦１０
゜が好適する。切りくず排出に優れ、振動の少ない正面
削りを行なわしめるためには、先端刃の軸方向すくい角
α1が負になるのは好ましくない。
【００１７】右勝手エンドミルの場合、ねじれ溝のねじ
れ角は１５゜≦θ≦４０゜の左ねじれとし、前記スロー
アウェイチップ３ａおよび１３以外のスローアウェイチ
ップ３は、軸方向すくい角α2が−１５゜≦α2≦０゜と
なるようにする。ねじれ角は切削に関与する切れ刃を分
散させ、全体の切削抵抗や衝撃を軽減し、振動を抑制す
る効果がある。また、負の軸方向すくい角α2は、切削
力の軸線方向分力を工具先端から基部に向かわせる作用
があるために、特に振動に対する切削性能を安定させる
効果がある。
れ角は１５゜≦θ≦４０゜の左ねじれとし、前記スロー
アウェイチップ３ａおよび１３以外のスローアウェイチ
ップ３は、軸方向すくい角α2が−１５゜≦α2≦０゜と
なるようにする。ねじれ角は切削に関与する切れ刃を分
散させ、全体の切削抵抗や衝撃を軽減し、振動を抑制す
る効果がある。また、負の軸方向すくい角α2は、切削
力の軸線方向分力を工具先端から基部に向かわせる作用
があるために、特に振動に対する切削性能を安定させる
効果がある。
【００１８】軸方向すくい角α2がねじれ角θよりも負
の方向に小さいことから、スローアウェイチップ３およ
び１３のチップ座９には、スローアウェイチップの逃げ
面に関して、中心方向壁面９ａと軸線方向壁面９ｂとが
形成され、底面９ｃとともに切削の３分力の支持面が形
成されることになる。
の方向に小さいことから、スローアウェイチップ３およ
び１３のチップ座９には、スローアウェイチップの逃げ
面に関して、中心方向壁面９ａと軸線方向壁面９ｂとが
形成され、底面９ｃとともに切削の３分力の支持面が形
成されることになる。
【００１９】次に、請求項３に関わる本発明の一実施例
を示したものが、図２および図６である。図６は、第１
のねじれ溝１と第２のねじれ溝の展開図であり、使用さ
れるスローアウェイチップ３および１３、並びにその配
列や菱形チップの鋭角の向きなどは図５と近似したもの
である。
を示したものが、図２および図６である。図６は、第１
のねじれ溝１と第２のねじれ溝の展開図であり、使用さ
れるスローアウェイチップ３および１３、並びにその配
列や菱形チップの鋭角の向きなどは図５と近似したもの
である。
【００２０】右勝手のラフィングエンドミルの場合、右
ねじれとなっており、切削に関与する切れ刃数を分散さ
せるために、ねじれ角θは１５゜≦θ≦４０゜としてい
る。右ねじれのねじれ溝は、特に切りくず流出を良好に
する効果がある。先端部のスローアウェイチップ３ａお
よび１３の軸方向すくい角α1は、前記と同様の理由か
ら、０゜≦α1≦１０゜にとる。
ねじれとなっており、切削に関与する切れ刃数を分散さ
せるために、ねじれ角θは１５゜≦θ≦４０゜としてい
る。右ねじれのねじれ溝は、特に切りくず流出を良好に
する効果がある。先端部のスローアウェイチップ３ａお
よび１３の軸方向すくい角α1は、前記と同様の理由か
ら、０゜≦α1≦１０゜にとる。
【００２１】外周側のスローアウェイチップ３の軸方向
すくい角α2は０゜≦α2≦１５゜とする。この場合、切
削力の軸線方向分力は、工具基部から先端に向かう方向
に作用する。軸方向すくい角α2がねじれ角θよりも負
の方向に小さいことから、スローチップ３のチップ座９
には、チップの逃げ面に関して、中心方向壁面９ａと軸
線方向壁面９ｂとが形成され、底面９ｃとともに切削の
３分力の支持面が形成されることになる。
すくい角α2は０゜≦α2≦１５゜とする。この場合、切
削力の軸線方向分力は、工具基部から先端に向かう方向
に作用する。軸方向すくい角α2がねじれ角θよりも負
の方向に小さいことから、スローチップ３のチップ座９
には、チップの逃げ面に関して、中心方向壁面９ａと軸
線方向壁面９ｂとが形成され、底面９ｃとともに切削の
３分力の支持面が形成されることになる。
【００２２】ところが、スローアウェイチップ１３の逃
げ面に関しては軸線方向壁面が上下ともに存在しなく、
中心方向壁面の１面のみとなってしまう。軸線方向の拘
束がないため、この方向に大きな負荷がかからないよう
に、スローアウェイチップ１３のコーナ５をスローアウ
ェイチップ３ａの先端４より軸線方向に僅かにｔだけ後
退させている。
げ面に関しては軸線方向壁面が上下ともに存在しなく、
中心方向壁面の１面のみとなってしまう。軸線方向の拘
束がないため、この方向に大きな負荷がかからないよう
に、スローアウェイチップ１３のコーナ５をスローアウ
ェイチップ３ａの先端４より軸線方向に僅かにｔだけ後
退させている。
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、ラフィングエンドミル
における先端切れ刃を外周切れ刃の２倍として工具損傷
を抑制したうえ、外周切れ刃が分割されてねじれ溝に沿
って配列されるので、切りくずが細分され、切削力が分
散される。その結果、振動も起きにくくなり、良好な切
削が行なわれるようになる。
における先端切れ刃を外周切れ刃の２倍として工具損傷
を抑制したうえ、外周切れ刃が分割されてねじれ溝に沿
って配列されるので、切りくずが細分され、切削力が分
散される。その結果、振動も起きにくくなり、良好な切
削が行なわれるようになる。
【００２４】右勝手のラフィングエンドミルにおける左
ねじれの工具は制振効果を優先させたものであり、右ね
じれの工具は切りくず流出を重視したものである。
ねじれの工具は制振効果を優先させたものであり、右ね
じれの工具は切りくず流出を重視したものである。
【図１】本発明ラフィングエンドミルの請求項２に基づ
く一実施例であって、（ａ）は正面図、（ｂ）は底面図
である。
く一実施例であって、（ａ）は正面図、（ｂ）は底面図
である。
【図２】本発明ラフィングエンドミルの請求項３に基づ
く一実施例であって、（ａ）は正面図、（ｂ）は底面図
である。
く一実施例であって、（ａ）は正面図、（ｂ）は底面図
である。
【図３】スローアウェイチップ３の斜視図である。
【図４】スローアウェイチップ１３の斜視図である。
【図５】図１におけるスローアウェイチップの配列を説
明するための展開図である。
明するための展開図である。
【図６】図２におけるスローアウェイチップの配列を説
明するための展開図である。
明するための展開図である。
【図７】従来のスローアウェイチップの配列例を説明す
るための展開図である。
るための展開図である。
【図８】従来のスローアウェイチップの他の配列例を説
明するための展開図である。
明するための展開図である。
１ 第１のねじれ溝 ２ 第２のねじれ溝 ３ スローアウェイチップ ５ ラフィングエンドミル ８ チップ座 １０ スローアウェイチップ １３ スローアウェイチップ
Claims (3)
- 【請求項１】 円柱状をなす工具本体の外周部分には、
その軸線に沿ってねじれ溝が備わるとともに、前記ねじ
れ溝内に四角形平板状をなすスローアウェイチップが装
着されていて、当該スローアウェイチップの配列は、第
１のねじれ溝における配列とこれに隣接する第２のねじ
れ溝における配列との組合わせにより、あるいはこの組
合わせの繰り返しにより、工具本体の回転に伴うスロー
アウェイチップ外縁の軌跡がほぼ連続する直線切れ刃を
描くように形成されたラフィングエンドミル６におい
て、 第１のねじれ溝１におけるスローアウェイチップ３と、
第２のねじれ溝２における先端４より第２以降のスロー
アウェイチップ３とが、相互の間隙を補完するようにほ
ぼ等間隔に配置されるとともに、第２のねじれ溝２にお
ける第２のスローアウェイチップ３ｃの先端側には、第
１のねじれ溝１における第１のスローアウェイチップ３
ａの回転外縁にほぼ重複する第１のスローアウェイチッ
プ１３を配置したことを特徴とするラフィングエンドミ
ル。 - 【請求項２】 右勝手エンドミルの場合、各ねじれ溝に
おける第１のスローアウェイチップ３ａおよび１３の軸
方向すくい角α1は０゜≦α1≦１０゜、第１のスローア
ウェイチップ３ａおよび１３以外のスローアウェイチッ
プ３の軸方向すくい角α2は−１５゜≦α2≦０゜、ねじ
れ溝のねじれ角θは１５゜≦θ≦４０゜の左ねじれであ
ることを特徴とする請求項１記載のラフィングエンドミ
ル。 - 【請求項３】 右勝手エンドミルの場合、各ねじれ溝に
おける第１のスローアウェイチップ３ａおよび１３の軸
方向すくい角α1は０゜≦α1≦１０゜、第１のスローア
ウェイチップ３ａおよび１３以外のスローアウェイチッ
プ３の軸方向すくい角α2は０゜≦α2≦１５゜、ねじれ
溝のねじれ角θは１５゜≦θ≦４０゜の右ねじれであっ
て、第２のねじれ溝２における第１のスローアウェイチ
ップ１３のコーナは、第１のねじれ溝１における第１の
スローアウェイチップ３ａのコーナより軸線方向にわず
かにｔだけ後退していることを特徴とする請求項１記載
のラフィングエンドミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15682894A JPH081426A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | ラフィングエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15682894A JPH081426A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | ラフィングエンドミル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH081426A true JPH081426A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15636246
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15682894A Pending JPH081426A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | ラフィングエンドミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH081426A (ja) |
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