JPH08142443A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JPH08142443A
JPH08142443A JP28655194A JP28655194A JPH08142443A JP H08142443 A JPH08142443 A JP H08142443A JP 28655194 A JP28655194 A JP 28655194A JP 28655194 A JP28655194 A JP 28655194A JP H08142443 A JPH08142443 A JP H08142443A
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JP
Japan
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head
take
ink ribbon
carriage
bobbin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28655194A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Hatakeyama
和彦 畠山
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドをヘッドダウン状態からヘッ
ドアップ状態とするヘッドアップ動作によるインクリボ
ンの弛みを除去することのできる熱転写プリンタを提供
すること。 【構成】 キャリッジ6に、サーマルヘッド8のヘッド
ダウン状態からヘッドアップ状態へのヘッドアップ動作
に連動して、ヘッドアップ動作の途中で、リボンカセッ
ト10の巻取リール35aに係合する巻取ボビン18に
連結された巻取ギア20をインクリボン巻取方向Cに回
動動作させる巻取ギア駆動機構33を設けたことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写プリンタに係
り、特に、サーマルヘッドのヘッドアップ動作によるイ
ンクリボンの弛みを除去することのできる熱転写プリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンの前方に、普通紙、O
HP用紙、厚紙、葉書等の用紙と、所望のインクを塗工
したインクリボンとを支持しておき、複数の発熱素子を
配列させたサーマルヘッドをキャリッジとともにプラテ
ンに沿って往復動させながら前記インクリボンを繰り出
し、前記サーマルヘッドに整列配置されている発熱素子
を印字情報に基づいて選択的に発熱させることにより、
用紙上に所望の文字等の画像の印字を行う熱転写プリン
タが、高印字品質、低騒音、低コスト、メンテナンスの
容易性等の理由により、コンピュータ、ワードプロセッ
サ等の出力装置として多用されている。
【0003】このような従来の熱転写プリンタにおいて
は、サーマルヘッドがプラテンに対して圧接し印字可能
な印字位置に位置するヘッドダウン状態においてはキャ
リッジの移動に伴ってインクリボンの巻取動作を行い、
サーマルヘッドがプラテンに対して離間した印字不可能
な非印字位置に位置するヘッドアップ状態においてはイ
ンクリボンの巻取動作を行わないように構成されてい
る。
【0004】そして、インクリボンの巻取りは、インク
リボンの巻取機構を簡素化し、熱転写プリンタ全体の低
価格化、小型化等を図るために、インクリボンの巻取り
用に単独の駆動源を配設することはせずに、キャリッジ
の駆動力を用いるものが多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のインクリボンの巻取りにキャリッジの駆動力を
用いた熱転写プリンタにおいては、印字によりプラテン
に沿って移動したキャリッジをホームポジションに復帰
させるキャリッジリターン時等のように、サーマルヘッ
ドをヘッドダウン状態からヘッドアップ状態とした場合
に、インクリボンの巻取部とキャリッジの駆動系とが切
り離されることになり、サーマルヘッドをヘッドダウン
状態からヘッドアップ状態とするヘッドアップ動作によ
り、インクリボンが弛んでしまう場合があるという問題
点があった。このインクリボンの弛みは、熱転写プリン
タに新たな用紙を挿入する際に、用紙の先端がインクリ
ボンを引っかけてしまい、インクリボンや用紙がジャム
ってしまったり、改行時等のつぎの印字動作を行う際
に、印字に供したインクリボンの弛みの部位を除去して
重ね打ちを防止するために、サーマルヘッドをヘッドダ
ウン状態にさせてから印字を開始するまでの空印字状態
でのキャリッジの移動距離を長く必要とし、熱転写プリ
ンタの幅(キャリッジの移動方向の長さ)を広くしなけ
ればならないという問題点があった。
【0006】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、サーマルヘッドをヘッドダウン状態からヘッド
アップ状態とするヘッドアップ動作によるインクリボン
の弛みを除去することのできる熱転写プリンタを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の熱転写プリンタは、プラ
テンと、このプラテンに沿って往復移動可能とされリボ
ンカセットを搭載しうるキャリッジと、前記キャリッジ
に前記プラテンに対して接離動作するサーマルヘッドと
を備え、前記サーマルヘッドのヘッドダウン状態におい
ては前記キャリッジの移動に伴ってインクリボンの巻取
動作を行い、前記サーマルヘッドのヘッドアップ状態に
おいてはインクリボンの巻取動作を行わないように構成
した熱転写プリンタであって、前記キャリッジに、前記
サーマルヘッドのヘッドダウン状態からヘッドアップ状
態へのヘッドアップ動作に連動して、ヘッドアップ動作
の途中で、前記リボンカセットの巻取リールに係合する
巻取ボビンに連結された巻取ギアをインクリボン巻取方
向に回動動作させる巻取ギア駆動機構を設けたことを特
徴としている。
【0008】そして、請求項2に記載の本発明の熱転写
プリンタは、請求項1において、前記巻取ギア駆動機構
は、巻取ギアの歯部に係合する爪部を具備し前記サーマ
ルヘッドの接離動作に連動動作する回動可能なボビン駆
動アームと、前記ボビン駆動アームの爪部をヘッドアッ
プ動作の途中で巻取ギアの歯部に係合させて、巻取ギア
をインクリボン巻取方向に回動動作させるように案内す
るカム体とを有することを特徴としている。
【0009】
【作用】前述した構成からなる請求項1に記載の本発明
の熱転写プリンタによれば、巻取ギア駆動機構を、サー
マルヘッドのヘッドダウン状態からヘッドアップ状態へ
のヘッドアップ動作に連動させて駆動することにより、
巻取ギア駆動機構は、サーマルヘッドのヘッドアップ動
作の途中で、リボンカセットの巻取ボビンに連結された
巻取ギアをインクリボン巻取方向に回動動作させてイン
クリボンを巻取ることができる。
【0010】また、請求項2に記載の本発明の熱転写プ
リンタによれば、サーマルヘッドのヘッドダウン状態か
らヘッドアップ状態へのヘッドアップ動作に連動させて
駆動アームを駆動することにより、駆動アームの爪部が
カム体に案内されてヘッドアップ動作の途中で巻取ギア
の歯部に係合してリボンカセットの巻取ボビンに連結さ
れた巻取ギアをインクリボン巻取方向に回動動作させて
インクリボンを巻取ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0012】まず、本発明に係る熱転写プリンタの実施
例について図1から図3により説明する。
【0013】図1から図3は本発明に係る熱転写プリン
タの一実施例の要部を示すものであり、図1は全体構成
の概略を示す要部の斜視図であり、図2はヘッドアップ
状態におけるキャリッジの要部を示す一部切断平面図で
あり、図3はヘッドダウン状態におけるキャリッジの要
部を示す一部切断平面図である。
【0014】図1に示すように、本実施例の熱転写プリ
ンタ1においては、フレーム2の略中央部には、平板状
のプラテン3がその印字面が略垂直となるように配設さ
れており、前記フレーム2の前記プラテン3の前側下方
には、ガイドシャフト4が前記プラテン3と平行に配設
されている。また、前記フレーム2の前端縁には、フラ
ンジ状のガイド部5が形成されており、前記ガイドシャ
フト4および前記ガイド部5には、キャリッジ6が取付
けられている。そして、前記キャリッジ6は、図示しな
い1対のプーリに巻回されている駆動ベルト7を図示し
ないステッピングモータにより駆動させて、前記ガイド
シャフト4およびガイド部5に沿って図1において両矢
印Aにて示す方向に往復動自在に駆動可能とされてい
る。
【0015】前記キャリッジ6の先端部には、前記プラ
テン3に対向するようにして、前記プラテン3に適宜な
ヘッド接離機構で接離自在とされたサーマルヘッド8が
配設されており、このサーマルヘッド8は、図示しない
キーボード等の適宜な入力装置により入力された所望の
印字情報に基づいて選択的に発熱される整列配置された
複数の発熱素子(図示せず)を備えている。
【0016】前記キャリッジ6の上面には、後述するイ
ンクリボン9を収納し、このインクリボン9を前記サー
マルヘッド8とプラテン3との間に案内するリボンカセ
ット10が装着されるようになっている。
【0017】また、前記プラテン3の後方には、普通
紙、OHP用紙、厚紙、葉書等の用紙(図示せず)をプ
ラテン3の前方に送る用紙挿入口11が形成されてお
り、前記用紙挿入口11部分には、所定速度で前記用紙
を搬送する紙送りローラ12が配設されている。この紙
送りローラ12の下方には、この紙送りローラ12に圧
接される圧接ローラ13が回転自在に配設されており、
前記紙送りローラ12とこの圧接ローラ13との間に用
紙挿入口11から挿入される用紙を挟持して搬送される
ようになされている。
【0018】図2および図3に示すように、前記キャリ
ッジ6には、サーマルヘッド8をプラテン3に対向する
ようにして配設するためのサーマルヘッド取付台14が
配設されており、このサーマルヘッド取付台14にサー
マルヘッド8が取着されるようになっている。このサー
マルヘッド取付台14は、ヘッド接離機構を構成するヘ
ッドレバー15の上面に取着されており、このヘッドレ
バー15は、キャリッジ6の上部の中央よりやや右側に
配設されたレバー支持軸16に回動自在に取着されてい
る。
【0019】前記ヘッドレバー15は、ヘッド接離機構
およびリボン走行機構を駆動するモータ等の駆動手段等
(図示せず)により、レバー支持軸16を中心として図
2において両矢印Bに示すように回動動作し、サーマル
ヘッド8がプラテン3に対して離間した印字不可能な非
印字位置に位置するヘッドアップ状態(図2)と、サー
マルヘッド8がプラテン3に対して圧接し印字可能な印
字位置に位置するヘッドダウン状態(図3)との何れか
一方の状態を選択的に取り得るようにされている。ま
た、ヘッドレバー15の図2において左方下方に位置す
る先端部とキャリッジ6の左側上部との間には、付勢ば
ね17が配設されており、この付勢ばね17により、ヘ
ッドレバー15は、サーマルヘッド8を常にプラテン3
に押圧する方向に付勢されている。
【0020】また、前記キャリッジ6には、リボン走行
機構を構成するインクリボン9の巻取ボビン18および
送出ボビン19がキャリッジ6の上面から突出するよう
にしてそれぞれ配設されている。この巻取ボビン18の
下方には、リボン走行機構を駆動するモータ等の駆動手
段の駆動力を伝達する接離自在とされた巻取伝達ギア
(共に図示せず)を介して噛合される巻取ギア20が図
示しないスリップ機構を介して同軸状に取着されてい
る。そして、リボン走行機構は、サーマルヘッド8のヘ
ッドダウン状態においては前記キャリッジ6の移動に伴
って巻取ボビン18を図3において矢印Cにて示すイン
クリボン巻取り方向である反時計方向に回転させ、イン
クリボン9の巻取動作を行い、前記サーマルヘッド8の
ヘッドアップ状態においては巻取ボビン18と図示しな
い巻取伝達ギアとが離間され、巻取ギア20をフリー状
態としてインクリボン9の巻取動作を行わないように構
成されている。
【0021】さらに、本実施例のヘッドレバー15に
は、ボビン駆動アーム21が取着されている。このボビ
ン駆動アーム21は、略ベルクランク状に形成されてお
り、図2において上方に位置する上部腕22の長手方向
略中央部がヘッドレバー15の先端部近傍に配設された
アーム支持軸23に回動自在に取着され、アーム支持軸
23を中心として回動可能とされるとともに、全体とし
てはヘッドレバー15の回動動作に連動してレバー支持
軸16を中心として回動動作するようになっている。そ
して、ボビン駆動アーム21の上部腕22の自由端に
は、自由端から図2において略上方に延出されたばね取
付部22aが形成されており、このばね取付部22aの
自由端近傍とヘッドレバー15の左端部との間には、後
述する爪部24を常に巻取ギア20の外周面に形成され
た歯部20aに向かって付勢するばね部材25が配設さ
れている。さらに、ボビン駆動アーム21の図2におい
て下方に示す下部腕26の自由端には、略三角形状の爪
部24が形成されている。この爪部24は、巻取ギア2
0の歯部20aに係合可能とされており、その爪部24
の頂部を巻取ギア20の歯部20aに対向するようにし
て配設されている。そして、爪部24は、図2に示すヘ
ッドアップ状態および図3に示すヘッドダウン状態にお
いては、巻取ギア20の歯部20aに対して離間した位
置に位置するように位置決めされている。
【0022】前記ボビン駆動アーム21の下部腕26の
自由端の下面側には、ボス27としてのピン状の第1ボ
ス27aが突設されている。また、ボビン駆動アーム2
1の下部腕26の左端面の左側には、補助アーム28が
配設されている。この補助アーム28は、基端部29が
ボビン駆動アーム21の屈曲部近傍に取着されており、
ボビン駆動アーム21の下部腕26の左端面と略平行に
延在する平行部30を有している。この平行部30は、
弾性力を有しており、その自由端の下面側には、ボス2
7としてのピン状の第2ボス27bが突設されている。
【0023】また、前記キャリッジ6には、2個のカム
体32が突設されている。このカム体32の一方は、略
円弧状に形成された第1カム体32aとされており、他
方は、略直線状に形成された第2カム体32bとされて
いる。そして、各カム体32は、サーマルヘッド8のヘ
ッドダウン状態からヘッドアップ状態へのヘッドアップ
動作時およびヘッドアップ状態からヘッドダウン状態へ
のヘッドダウン動作時に、第1ボス27aおよび第2ボ
ス27bを案内して、ボビン駆動アーム21の爪部24
の先端(頂部)の移動軌跡Lを、図2および図3におい
て鎖線にて示すように制御するようになっている。この
爪部24の移動軌跡Lを拡大したものを図4に示す。
【0024】本実施例においては、前記ボビン駆動アー
ム21、ばね部材25およびカム体32とにより巻取ギ
ア駆動機構33が構成されている。
【0025】ここで、本実施例の熱転写プリンタ1に用
いるリボンカセット10について図5により説明する。
【0026】図5は本発明に係る熱転写プリンタに用い
るリボンカセットの外観を示す平面図である。
【0027】本実施例のリボンカセット10は、表裏を
反転して使用可能なマルチタイムインクリボンカートリ
ッジと称されるものであり、図4に示すように、1対と
された平面略矩形のケース本体34内に、回転自在に支
持された1対のリール35と、回転自在に支持されたリ
ボン経路に臨んでいる複数のガイドローラ36とが配設
されている。
【0028】前記1対のリール35は略円筒状に形成さ
れており、各リール35の外周面には、インクリボン9
がそれぞれ両端から巻回されている。この1対のリール
35は、キャリッジ6に搭載されると、その一方は、印
字に供した部分のインクリボン9を巻取る巻取リール3
5aとされ、他方は、インクリボン9を送出する送出リ
ール35bとされている。
【0029】前記各リール35の内周面には、複数のキ
ー体37が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形成さ
れており、図5において左方に示す一方のリール35a
の内周面は、前記巻取ボビン18が係合される巻取孔3
8aとされ、図5において右方に示す他方のリール35
bの内周面は、前記送出ボビン19が係合される送出孔
38bとされている。そして、ヘッドダウン状態におい
て、前記キャリッジ6の移動と同期させながら巻取ボビ
ン18を駆動させるとともに、送出ボビン19によりバ
ックテンションを付与してインクリボン9を走行させる
ようになっている。
【0030】また、プラテン3と対向する側のリボンカ
セット10のケース本体34には、図5において想像線
にて示す前記サーマルヘッド8が臨む凹部39が形成さ
れており、凹部39内においてインクリボン9の中間部
が導出されている。
【0031】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0032】本実施例の熱転写プリンタ1が駆動され、
図示しない用紙に印字を行う前の印字待機状態において
は、ヘッドレバー15は、レバー支持軸16を中心とし
て反時計方向に回動され、図2に示すように、サーマル
ヘッド8がプラテン3に対して離間した印字不可能な非
印字位置に位置するヘッドアップ状態とされている。そ
して、ヘッドレバー15に配設され、ヘッドレバー15
の回動動作に連動して動作する巻取ギア駆動機構33を
構成するボビン駆動アーム21およびばね部材25は、
図2に示すように、プラテン3に対して最も離間した後
退位置に位置している。
【0033】更に説明すると、図2に示すように、ヘッ
ドアップ状態におけるボビン駆動アーム21は、プラテ
ン3に対して最も離間した後退位置に位置しており、ボ
ビン駆動アーム21の爪部24の先端(頂部)は、巻取
ギア20の外周面に形成された歯部20aと対向するよ
うにして巻取ギア20の左斜め下方に離間している。そ
して、ボビン駆動アーム21の第1ボス27aは、キャ
リッジ6に形成された第1カム体32aのカム面40の
下端部に当接している。このヘッドアップ状態における
ボビン駆動アーム21の爪部24の先端の移動軌跡L上
における位置を、図4に符号UPにて示す。
【0034】つぎに、本実施例のプリンタ1による印字
動作が開始されると、図示しない用紙がインクリボン9
とプラテン3との間にセットされた後、サーマルヘッド
8を、図2に示すヘッドアップ状態から、図3に示すヘ
ッドダウン状態へ移動するヘッドダウン動作が行われ
る。このサーマルヘッド8のヘッドダウン動作は、図2
に示す後退位置に位置するヘッドレバー15を、レバー
支持軸16を中心として時計方向に回動させることによ
り行われる。そして、ヘッドダウン動作により、巻取ギ
ア駆動機構33を構成するボビン駆動アーム21および
ばね部材25は、ヘッドレバー15の回動動作に連動し
てレバー支持軸16を中心として時計方向に回動してプ
ラテン3に接近するように移動する。このボビン駆動ア
ーム21の移動により、補助アーム28の第2ボス27
bは、平行部30の弾性力によりキャリッジ6に形成さ
れている第2カム体32bのカム面41の左面41aに
沿って移動する。このとき、ボビン駆動アーム21の第
1ボス27aは、キャリッジ6に形成されている第1カ
ム体32aのカム面40の左面40aから離間した状態
で移動する。この結果、ボビン駆動アーム21の爪部2
4の先端(頂部)は、図4に示す移動軌跡L上を、図4
において矢印Dにて示すように、巻取ギア20と離間し
た状態で、巻取ギア20の外周面に形成された歯部20
aと対向するようにして移動しヘッドダウン状態とな
る。
【0035】つぎに、本実施例のプリンタ1が、サーマ
ルヘッド8がプラテン3に対して圧接した印字可能な印
字位置に位置するヘッドダウン状態とされると、ヘッド
レバー15に配設され、ヘッドレバー15の回動動作に
連動して動作する巻取ギア駆動機構33を構成するボビ
ン駆動アーム21およびばね部材25は、図3に示すよ
うに、プラテン3に対して圧接した前進位置に位置す
る。
【0036】更に説明すると、図3に示すように、ヘッ
ドダウン状態におけるボビン駆動アーム21は、プラテ
ン3に対して最も近接した前進位置に位置しており、ボ
ビン駆動アーム21の爪部24の先端(頂部)は、巻取
ギア20の外周面に形成された歯部20aと対向するよ
うにして巻取ギア20の左側に離間している。そして、
ボビン駆動アーム21の第1ボス27aは、キャリッジ
6に形成されている第1カム体32aのカム面40の左
面40aの上端部に当接している。このヘッドダウン状
態におけるボビン駆動アーム21の爪部24の先端の移
動軌跡L上における位置を、図4に符号DPにて示す。
【0037】そして、このヘッドダウン状態において、
キャリッジ6がプラテン3に沿って移動するとともに、
キャリッジ6の移動に同期して巻取ギア20が図3にお
いて矢印Cにて示すように駆動してインクリボン9の巻
取動作と、サーマルヘッド8の図示しない発熱素子の発
熱が選択的に行われて印字が施される。
【0038】つぎに、用紙に対する1行あるいはすべて
の印字が終了すると、巻取ボビン18と図示しない巻取
伝達ギアとが離間され、巻取ギア20をフリー状態とす
るとともに、サーマルヘッド8を、図3に示すヘッドダ
ウン状態から、図2に示すヘッドアップ状態へ移動する
ヘッドアップ動作が行われる。
【0039】このサーマルヘッド8のヘッドアップ動作
は、図3に示す前進位置に位置するヘッドレバー15
を、レバー支持軸16を中心として反時計方向に回動す
ることにより行われる。そして、ヘッドアップ動作によ
り、巻取ギア駆動機構33を構成するボビン駆動アーム
21およびばね部材25は、ヘッドレバー15の回動動
作に連動してレバー支持軸16を中心として反時計方向
に回動してプラテン3から離間するように移動する。こ
のボビン駆動アーム21の移動により、ボビン駆動アー
ム21の第1ボス27aは、ボビン駆動アーム21の下
部腕26の自由端をアーム支軸23を中心として、常に
反時計方向に付勢することにより爪部24の先端を巻取
ギア20の歯部20aに向かって付勢しているばね部材
25の付勢力によって、キャリッジ6に形成されている
第1カム体32aのカム面40の左面40aに沿って移
動する。このとき、補助アーム28の第2ボス27b
は、キャリッジ6に形成されている第2カム体32bの
カム面41の右面41b側を離間しながら移動する。こ
の結果、ボビン駆動アーム21の爪部24の先端(頂
部)は、図4に示す移動軌跡L上を、図4において矢印
Eにて示すように移動し、その移動の途中で、爪部24
の先端が巻取ギア20の歯部20aと係合し、巻取ギア
20を図3に矢印Cにて示すインクリボン巻取方向に、
本実施例においては9度程度回転させた後、巻取ギア2
0から離間して図2に示すヘッドアップ状態に復帰す
る。
【0040】すなわち、ボビン駆動アーム21の爪部2
4の先端(頂部)は、ヘッドアップ動作の途中で巻取ギ
ア20をインクリボン9の巻取方向に回動させることと
なり、この巻取ギア20の回動は、巻取ギア20と同軸
状に配設された巻取ボビン18をインクリボン巻取方向
に回動させ、従来のサーマルヘッド8のヘッドアップ動
作により生じるインクリボン9の弛みをインクリボン9
の巻取りにより確実に除去することができる。
【0041】したがって、本実施例の熱転写プリンタ1
によれば、サーマルヘッド8のヘッドアップ動作により
生じるインクリボン9の弛みを確実に除去することがで
きるので、従来のインクリボン9の弛みによる、新たな
用紙を挿入する際に、用紙の先端がインクリボン9を引
っかけてしまい、インクリボン9がジャムってしまった
り、つぎの印字動作をを行う際に、印字に供したインク
リボン9の弛みの部位を除去して重ね打ちを防止するた
めに、サーマルヘッド8をヘッドダウン状態にさせてか
ら印字を開始するまでの空印字状態でのキャリッジ6の
移動距離を長く必要とし、熱転写プリンタの幅(キャリ
ッジの移動方向の長さ)を広くしなければならないとい
う不都合を確実に除去するとともに、熱転写プリンタ1
の小型化を確実に図ることができる。なお、各カム体3
2の形状は、ボビン駆動アーム21の爪部24の先端
(頂部)を、ヘッドアップ動作の途中で巻取ギア20を
インクリボン9の巻取方向に回動させる形状であればよ
く、特に、本実施例の形状に限定されるものではない。
【0042】図6から図8は本発明に係る熱転写プリン
タの他の実施例の巻取ギア駆動機構の近傍を示すもので
あり、図6はヘッドアップ状態を示す要部の平面図であ
り、図7はヘッドダウン状態を示す要部の平面図であ
り、図8はカム体の左側面図である。
【0043】本実施例の熱転写プリンタ1Aの巻取ギア
駆動機構33Aは、前述した実施例の熱転写プリンタ1
の巻取ギア駆動機構33のばね部材25が配設されてお
らず、弾性変形可能な、例えばジュラコンのような樹脂
等により形成されたボビン駆動アーム21Aと、キャリ
ッジ6に形成された高低差を有する1個のカム体32A
とにより構成されている。その他の構成は、前述した熱
転写プリンタと同様とされている。
【0044】更に詳しく説明する。
【0045】図6および図7に示すように、本実施例の
熱転写プリンタ1Aのボビン駆動アーム21Aの上腕部
22の自由端には、湾曲状のばね部42が形成されてお
り、その自由端は、ヘッドレバー15に形成された側壁
43の右面に適宜な付勢力をもって押圧されている。そ
して、ボビン駆動アーム21Aは、前記ボス27として
のピン状の第1ボス27aを有しておらず、略直線状に
形成された補助アーム28Aの平行部30Aの自由端の
下面側にのみボス27Aが形成されている。このボス2
7Aは、ばね部42の付勢力により、常にカム体45と
圧接するようにされている。また、キャリッジ6には、
高低差を有する1個のカム体32Aのみが形成されてい
る。
【0046】本実施例のカム体32Aは、図6から図8
に示すように、上下方向に延在する略棒状の基部45
と、この基部45の上部の左方に突出して形成された略
台形の突部46とから形成されている。この突部46の
高さは、例えば0.7mm程度とされ、基部45の高さ
より低くされている。そして、突部46の上側面は、基
部45の上端面と平行に延在しており、その突部46の
略上半分は、キャリッジ6に接した上部から下部に向か
って徐々に高くなるように傾斜した傾斜面47とされて
いる。
【0047】本実施例のボス27Aは、図6に示すヘッ
ドアップ状態においては、カム体32Aの突部46から
離間した状態でカム体32Aの基部45の左側面と当接
するようにして突部46の下方に位置しており、ヘッド
ダウン動作に伴って、基部45の左側面に沿って突部4
6の下端面に向かって移動した後、突部46の側面に沿
って突部46の左側を移動するようになっている。そし
て、図7に示すヘッドダウン状態においては、基部45
の上側面の左端近傍に位置しており、ヘッドアップ動作
に伴って、補助アーム28Aの弾性によって突部46の
傾斜面47の上を基部45の上端部側の左側面に向かっ
て移動した後、基部45の左側面に沿って下方に向かっ
て移動し、その後、突部46を乗り越えた後、図6に示
すヘッドアップ状態に復帰する。このボス27Aの動作
は、ボビン駆動アーム21の爪部24を前述したボビン
駆動アーム21の爪部24の先端の動作と同様に、ヘッ
ドアップ動作の途中で巻取ギア20をインクリボン巻取
方向に駆動するように制御している。
【0048】このような構成とすることにより、本実施
例は前述した実施例と同様の効果を奏するとともに、巻
取ギア駆動機構33Aが、ボビン駆動アーム21Aと、
キャリッジ6に形成された高低差を有する1個のカム体
32Aとにより構成することができるので、構成部品の
部品点数を確実に低減し、部品の在庫管理の労力や経済
的負担を低減することができる。
【0049】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写プリ
ンタによれば、ヘッドアップ動作時に、サーマルヘッド
のヘッドアップ動作に連動して巻取ギア駆動機構のボビ
ン駆動アームの爪部の先端が巻取ギアの歯部と係合し、
巻取ギアをインクリボン巻取方向に駆動し、この巻取ギ
アの駆動により、巻取ギアに連動する巻取取ボビンをイ
ンクリボン巻取方向に回動動作させて、リボンカセット
のインクリボンを巻取ることができるので、サーマルヘ
ッドをヘッドダウン状態からヘッドアップ状態とするヘ
ッドアップ動作によるインクリボンの弛みを確実に除去
することができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例の全体
の構成の概略の要部を示す斜視図
【図2】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例のヘッ
ドアップ状態におけるキャリッジ近傍の要部を示す一部
切断平面図
【図3】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例のヘッ
ドダウン状態におけるキャリッジ近傍の要部を示す一部
切断平面図
【図4】本発明に係る熱転写プリンタの一実施例の爪部
の移動軌跡を説明する説明図
【図5】本発明に係る熱転写プリンタに用いるリボンカ
セットの外観を示す平面図
【図6】本発明に係る熱転写プリンタの他の実施例のヘ
ッドアップ状態における巻取ギア駆動機構の近傍の要部
を示す平面図
【図7】本発明に係る熱転写プリンタの他の実施例のヘ
ッドダウン状態における巻取ギア駆動機構の近傍の要部
を示す平面図
【図8】本発明に係る熱転写プリンタの他の実施例のカ
ム体を示す左側面図
【符号の説明】
1、1A 熱転写プリンタ 6 キャリッジ 8 サーマルヘッド 9 インクリボン 10 リボンカセット 15 ヘッドレバー 16 レバー支持軸 18 巻取ボビン 20 巻取ギア 20a (巻取ギアの)歯部 21、21A ボビン駆動アーム 23 アーム支持軸 24 爪部 25 ばね部材 27、27A ボス 28、28A 補助アーム 32、32A カム体 33、33A 巻取ギア駆動機構 35a 巻取リール B ヘッドレバーの回動方向 C インクリボン巻取方向 D ヘッドダウン動作時のボビン駆動アームの爪部の移
動軌跡上の移動方向 E ヘッドアップ動作時のボビン駆動アームの爪部の移
動軌跡上の移動方向 L ボビン駆動アームの爪部の移動軌跡 UP ヘッドアップ状態のボビン駆動アームの爪部の移
動軌跡上の位置 DP ヘッドアップ状態のボビン駆動アームの爪部の移
動軌跡上の位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンと、このプラテンに沿って往復
    移動可能とされリボンカセットを搭載しうるキャリッジ
    と、前記キャリッジに前記プラテンに対して接離動作す
    るサーマルヘッドとを備え、前記サーマルヘッドのヘッ
    ドダウン状態においては前記キャリッジの移動に伴って
    インクリボンの巻取動作を行い、前記サーマルヘッドの
    ヘッドアップ状態においてはインクリボンの巻取動作を
    行わないように構成した熱転写プリンタであって、 前記キャリッジに、前記サーマルヘッドのヘッドダウン
    状態からヘッドアップ状態へのヘッドアップ動作に連動
    して、ヘッドアップ動作の途中で、前記リボンカセット
    の巻取リールに係合する巻取ボビンに連結された巻取ギ
    アをインクリボン巻取方向に回動動作させる巻取ギア駆
    動機構を設けたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記巻取ギア駆動機構は、巻取ギアの歯
    部に係合する爪部を具備し前記サーマルヘッドの接離動
    作に連動動作する回動可能なボビン駆動アームと、前記
    ボビン駆動アームの爪部をヘッドアップ動作の途中で巻
    取ギアの歯部に係合させて、巻取ギアをインクリボン巻
    取方向に回動動作させるように案内するカム体とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタ。
JP28655194A 1994-11-21 1994-11-21 熱転写プリンタ Withdrawn JPH08142443A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6087447A (en) * 1989-08-31 2000-07-11 The Dow Chemical Company Blends of substantially random interpolymers with vinyl or vinylidene aromatic polymers
US6670432B1 (en) 1989-08-31 2003-12-30 The Dow Chemical Company Olefin polymers formed by use of constrained geometry addition polymerization catalysts
JP2008183865A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Nisca Corp 印刷装置

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