JPH08141969A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH08141969A
JPH08141969A JP30698094A JP30698094A JPH08141969A JP H08141969 A JPH08141969 A JP H08141969A JP 30698094 A JP30698094 A JP 30698094A JP 30698094 A JP30698094 A JP 30698094A JP H08141969 A JPH08141969 A JP H08141969A
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JP
Japan
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slide member
slider
slide
gripping device
press machine
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Application number
JP30698094A
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English (en)
Inventor
Ginji Naruoka
岑爾 成岡
Koji Nagumo
考司 南雲
Toshiyuki Chigusa
俊之 千種
Toshiyoshi Ichikawa
俊義 市川
Hirokazu Okada
浩和 岡田
Masahiko Inoue
井上  昌彦
Toshiro Shiraki
俊郎 白木
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Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Toyotomi Kiko Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Toyotomi Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス加工のサイクルタイムの短縮を図り得
る搬送装置を提供する。 【構成】 ワークWを把持する吸着把持装置24が移動
プレート22に支持され、この移動プレート22がスラ
イダー20に取り付けられている。プレス機械の始動の
際に、該スライダー20の端部20aが該プレス機械と
干渉する。このため、多軸ロボット85によりスライダ
ー20を移動させると共に、スライダー20をサーボモ
ータ30によりスライドさせ、短時間でスライダー20
の端部20aをプレス機械と干渉しない位置まで退避さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機間でワークを
搬送する搬送装置に関し、更に詳細には、数工程で行わ
れるプレス加工の工程間で、前工程のプレス機からワー
クを取り出し、次工程のプレス機にワークを移送する搬
送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の外板のような薄鋼板製
の3次元自由曲面をもったプレス成形品は、通常、平板
素材の絞り、外形抜き、曲げ、孔抜き等の数工程の加工
工程を経て形状が作られる。このときワークを各工程の
上型と下型の狭い間隙から取り出し、次の工程の上型と
下型の狭い間隙へ移送して投入するための動作(以下、
これら動作をプレス間搬送と称する)が必要となる。
【0003】このプレス間搬送を近年生産性、品質、安
全性の向上のために多軸ロボットを用いて行うようにな
ってきている。この多軸ロボットによるプレス間搬送の
ための技術として、本発明者の一人が実開平4−423
90号を提案した。この実開平4−42390号に開示
された搬送装置について、図9、図10を参照して説明
する。この搬送装置は、図9に示すよう多軸ロボット1
85とスライダー120とから成り、直線状に配置され
た2台のプレス機械183、184の間に配置される。
スライダー120は、該多軸ロボット185の先端軸1
86に取り付けられる。このスライダー120について
図10を参照して説明する。ここで、図10(A)はス
ライダー120の一部切り欠き側面図であり、図10
(B)は平面図である。このスライダー120は、該多
軸ロボット185の先端軸186にブラケット136を
介して固定される。スライダー120の内部には、スク
リュウねじ132が配置され、サーボモータ130によ
り回動されるように成っている。このスクリュウねじ1
32により移動されるめねじ134には移動プレート1
22が取り付けられ、該移動プレート122にはワーク
Wを保持する吸着把持装置124が取り付けられてい
る。この吸着把持装置124には、エアーチューブ13
8を介して負圧空気が供給されるようになっている。こ
のエアーチューブ138は、吸着把持装置124の移動
に伴う弛みを防止するため巻き取り装置126により巻
き取られるようになっている。
【0004】次に、この搬送装置の搬送動作について図
9を参照して説明する。前工程のプレス機械183が加
工を終了して上型190を取り付けたラム192を上昇
させると、ワークWを下型191の上に一定の姿勢で残
した状態で上型190と下型191との間隙が開く。こ
の時あらかじめ教示された動作に従って多軸ロボット1
85を駆動させ、スライダー120を搬入してワークW
の搬出動作を行う。
【0005】搬出動作は先ず、上型190と下型191
との間に、スライダー120を挿入し、スライダー12
0の先端まで移動させた吸着把持装置124がワークW
に接するまで下方向に移動し、ワークWを保持する。吸
着把持装置124がワークWを保持した後の次の動作
で、上型190と下型191とにワークW及びスライダ
ー120が干渉しない位置までワークWを上方向に持ち
上げ、ワークWの下型191からの取り出しが終了す
る。
【0006】つぎに、搬送動作を行う。先ず、多軸ロボ
ット185によってスライダー120を次工程のプレス
機械184の方向に移送させると共に、サーボモータ1
30を回転させて、スライダー120に沿って吸着把持
装置124をスライドさせる。次工程のプレス機械18
4の下型194の真上まで移送し、移送動作を完了す
る。次に、搬入動作を行う。搬入動作はワークWが下型
194に嵌まり込む姿勢になるまでワークWを下方向に
移動させ、吸着把持装置124の保持機能を停止し、ワ
ークWを開放して下型194の上に投入する。以降、上
述した動作と逆の軌跡を辿ってスライダー120を元の
位置に戻し、一連のプレス間搬送動作を完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この搬送装置
では、プレス機械183とプレス機械184との間の距
離に合わせてスライダー120を長くする必要がある。
しなしながら、スライダー120を長くするとプレス機
械からの退避に時間がかかり、プレス起動が遅れるとい
う問題があった。これについて図11を参照して更に詳
しく説明する。図11(A)はスライダー120により
ワークWを搬入した状態を、また、図11(B)はスラ
イダー120をプレス機械184から退避させた状態を
示している。プレス機械184を始動させるためには、
図11(B)に示すように多軸ロボット186によりス
ライダー120を移動させ、該スライダー120のプレ
ス機側の右端部120aが、プレス機械184との非干
渉ライン(図中H)を越える位置まで退避させなければ
ならない。即ち、図中に示す距離D1分スライダー12
0を移動させなければならず、この移動に時間がかかる
ため、プレス機械のサイクルタイムが長くなっていた。
また、スライダー120を長くすると重量が重くなると
共に振動も大きくなった。
【0008】更に、スライダー120を長くすると、図
10に示したように吸着把持装置124への負圧空気を
供給するエアーチューブ138を長くすることが必要と
なり、エアーチューブ138の吸着把持装置124の移
動に伴う弛みを防止するため巻き取り装置126を備え
ることが必須となった。
【0009】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、プレス
機械のサイクルタイムの短縮を図り得る搬送装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の搬送装置では、各軸が予め教示された量とタ
イミングで直線或いは回転方向に駆動、停止及び位置決
めされ得るように構成された少なくとも3以上軸を有す
る多軸ロボット85と、該多軸ロボット85の先端に支
持される固定部36と、該固定部36に対してプレス搬
送方向にスライドされる第1スライド部材20と、該第
1スライド部材20を駆動させる第1スライド駆動装置
30と、前記第1スライド部材20に取り付けられ、第
1スライド部材20のスライド方向と同方向にスライド
される第2スライド部材22と、該第2スライド部材2
2を駆動させる第2スライド駆動装置46と、前記第2
スライド部材22に支持されワークWを把持する把持装
置24とから成ることを特徴とする。また、本発明は好
適な態様において、前記第2スライド駆動装置46が前
記第1スライド部材20の移動により前記第2スライド
部材22を移動させるように、該第1スライド部材20
と該第2スライド部材22とが倍尺機構から構成され
る。また更に、本発明は好適な態様において、前記第2
スライド駆動装置46が、前記固定部36と前記把持装
置24との間に渡されたベルトから成り、該ベルトを張
架するために前記第1スライド部材20に取り付けられ
る1対の第1筒状体44aが、第1スライド部材20の
移動方向に沿った両端に配置され、該第1筒状体44a
の少なくとも一方と同期して回転し、前記把持装置24
への配線又は配管用のライン38を張架するための第2
筒状体44bを有する。また、本発明は別の好適な態様
において、前記第2スライド駆動装置46が、前記固定
部36と前記把持装置24との間に渡されたベルトから
成り、前記把持装置24がエアー吸着によりワークWを
把持し、該ベルトを張架するために前記第1スライド部
材20に取り付けられる1対の第1筒状体44aが、第
1スライド部材20の移動方向に沿った両端に配置さ
れ、該第1筒状体44aの少なくとも一方と同軸上に配
置され、前記把持装置24へのエア配管用のライン38
を張架するための第2筒状体44bを有する。
【0011】
【作用】上記のように構成された搬送装置では、ワーク
Wを把持する把持装置24が第2スライド部材22に支
持され、この第2スライド部材22が第1スライド部材
20に取り付けられている。このため、プレス機の始動
の際に、該第1スライド部材20のプレス機側の端部2
0aが干渉することとなり、プレス機のサイクルタイム
を短くするためには、第1スライド部材20の該端部2
0aをプレス機と干渉しない位置まで早く退避させなけ
ればならない。しかし、多軸ロボット85のみにより第
1スライド部材20を移動していたのでは短時間で退避
することができない。
【0012】このため、請求項1の構成では、多軸ロボ
ット85の固定部36に支持される第1スライド部材2
0が第1スライド駆動装置30により駆動されるため、
短時間で第1スライド部材20の端部20aをプレス機
と干渉しない位置まで退避させることができる。また、
請求項2の構成では、第1スライド部材20と第2スラ
イド部材22とが倍尺機構から構成されるため、ワーク
Wを高速で搬送することが可能となる。更に、請求項3
の構成では、倍尺機構のベルトを張架するための第1筒
状体44aと同期して回転する第2筒状体44bに、把
持装置24への配線又は配管用のライン38を張架する
ため、従来必要とされたライン38の巻き取り装置が不
要となる。また更に、請求項4の構成では、倍尺機構の
ベルトを張架するための第1筒状体44aと同軸上に配
置された第2筒状体44bに、把持装置24へのエア配
管用のライン38を張架するため、従来必要とされたラ
イン38の巻き取り装置が不要となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図を参照
して説明する。図1は、本発明の1実施例に係る搬送装
置を示している。この搬送装置は、6軸の多軸ロボット
85とスライダー20とから成り、直線状に配置された
2台のプレス機械183、184の間に配置される。ス
ライダー20は、該多軸ロボット85の先端軸86にブ
ラケット36を介して固定されている。このスライダー
20について図2、図3、図4を参照して説明する。こ
こで、図2はスライダー20の一部切り欠き平面図であ
り、図3は図2のB−B断面図であり、図4は図2のC
−C断面図である。図2に示すようにスライダー20
は、スライダガイド37によってブラケット36に対し
てスライド可能に支持されている。このスライダー20
は1対の側板40、40から成り、この側板40、40
は複数の連結部材42により連結されている。該連結部
材42には、ラック32が固定されている。他方、ブラ
ケット36にはサーボモータ30が減速機31を介して
固定されており、サーボモータ30の回転が該減速機3
1で減速されピニオン34を回転させるようになってい
る。このピニオン34は、上記ラック32と歯合し、ラ
ック32、即ち、スライダー20を図2中の水平方向に
移動させ得るように構成されている。
【0014】図3に示すように、1対の一体プーリ4
4、44が、スライダー20の移動方向に沿った両端に
配置され、この一体プーリ44、44には1対のタイミ
ングベルト46、46が渡されている。タイミングベル
ト46、46の一方の端部は、吸着把持装置24を支持
する移動プレート22に固定され、他方の端部はスライ
ダガイド37に固定されている。この吸着把持装置24
の下端にはワークWを吸着するための複数の吸盤24a
が取り付けられている。スライダガイド37には、図示
しないエアー供給装置に接続されているエアーチューブ
38の一端38aが取り付けられ、エアーチューブ38
の他端38bは、該吸着把持装置24の吸盤24a側に
接続されている。
【0015】図4に示すように一体プーリ44は、タイ
ミングベルト46を張架するためのタイミングプーリ4
4aと、エアーチューブ38を張架するための配管プー
リ44bとからなり、一対のベアリング50、50を介
してシャフト48に取り付けられている。このシャフト
48は、スライダー20の一対の側板40、40に固定
されている。なお、エアーチューブ38は、図2に示す
ようにタイミングベルト46と共に一体プーリ44によ
って張架されている。
【0016】ここで、図3及び図5を参照してスライダ
ー20の動作について説明する。ここで、図5はスライ
ダー20が左方向に送られた状態を示している。サーボ
モータ30が駆動されると、この出力が減速機31で減
速されてピニオン34を回転させる。これによりピニオ
ン34と歯合しているラック32が水平方向に送られる
(ここでは、図中の左方向に送られるものとする)。こ
のラック32の移動に伴いスライダー20が左方向に送
られる。このスライダー20が左に送られる際に、タイ
ミングベルト46の一方の端部はスライダガイド37に
固定されているため、タイミングベルト46の他端に固
定されている移動プレート22が左方向に送られる。即
ち、このラック32及びピニオン34とタイミングベル
ト46とが倍尺構造を構成し、ラック32(スライダー
20)がブラケット36に対して1cm動くと、移動プレ
ート22(吸着把持装置24)が該ブラケット36に対
して2cm移動することになる。
【0017】他方、移動プレート22がタイミングベル
ト46により送られる際に、図4を参照して上述した一
体プーリ44によって、タイミングプーリ44aと配管
プーリ44bとが一体に回転するようになっている。こ
のため該タイミングベルト46と共にエアーチューブ3
8が張架された状態で、移動プレート22が送られるた
め、該エアーチューブ38に弛みが生じることはない。
【0018】ここで、本実施例の搬送装置の搬送動作に
ついて図1、図3及び図6を参照して説明する。ここ
で、図6はこのプレス間搬送の一サイクルを示してい
る。 〔1〕前工程動作 図1に示す前工程のプレス機械183が加工を終了し、
上型190を取り付けたラム192を上昇させると、ワ
ークWを下型191の上に一定の姿勢で残した状態で上
型190と下型191との間隙が開く。この時あらかじ
め教示された動作に従って多軸ロボット85がスライダ
ー20をプレス機械183側(以下左側と呼称する)に
送ると共に、サーボモータ30を駆動してスライダー2
0を左側にスライドさせる。これに伴い、該スライダー
20と倍尺機構を構成しているタイミングベルト46に
よって、移動プレート22に取り付けられている吸着把
持装置24が左側に送られる。
【0019】〔2〕スライダー挿入・搬出動作 上型190と下型191との間にスライダー20を挿入
し、吸着把持装置24を前工程のプレス機械183の下
型191の真上まで移送すると、搬出動作を開始する。
先ず、スライダー20の先端まで移動させた吸着把持装
置24をワークWに接するまで下方向に移動し、該吸着
把持装置24にエアーチューブ38を介して負圧を与え
てワークWを保持する。吸着把持装置124がワークW
を保持した後の次の動作で、上型190と下型191と
にワークW及びスライダー20が干渉しない位置までワ
ークWを上方向に持ち上げ、ワークWの下型191から
の取り出しが終了する。
【0020】〔3〕搬送動作 搬送動作は先ず、多軸ロボット85がスライダー20を
次工程のプレス機械184の方向(以下右方向と呼称す
る)に移送させると共に、サーボモータ30を回転させ
てスライダー20を右方向へスライドさせる。これに伴
い該スライダー20と倍尺機構を構成しているタイミン
グベルト46によって、移動プレート22に取り付けら
れている吸着把持装置24が右側に送られる。この吸着
把持装置124を次工程のプレス機械184の下型19
4の真上まで移送し、搬送動作を完了する。
【0021】〔4〕搬入動作 搬入動作は、ワークWと下型194とが適切な間隙を保
って向かい合うか、又は、ワークWが下型194に嵌ま
り込む姿勢になるまでワークWを下方向に移動させ、吸
着把持装置24への負圧供給を停止し、ワークWを開放
させて下型194の上に投入する。
【0022】〔5〕スライダー退避+プレス起動動作 多軸ロボット85によりスライダー20をプレス機械1
83側へ送ると共に、サーボモータ30を駆動してスラ
イダー20を左側にスライドさせる。これに伴い吸着把
持装置24が左側に送られる。そして、スライダー20
をプレス機械184側から干渉しない位置まで退避させ
ると、該プレス機械184により搬入されたワークWの
プレスを開始する。
【0023】〔6〕戻し動作 多軸ロボット85によりスライダー20を更に左方向に
送ると共に、サーボモータ30を駆動してスライダー2
0を左側にスライドさせ、吸着把持装置24を左側に送
らせる。以上の動作によりプレス間搬送の1サイクルが
完了する。
【0024】ここで、本実施例のプレス機械の効果につ
いて図7、図8を参照して説明する。図7は、スライダ
ー20がプレス機械184から退避するまでの移動距離
を示し、図8は移動距離と時間との関係を示している。
ここでは、従来技術の説明において参照した図11と比
較して説明を行う。図11を参照して説明したように、
従来技術においては、スライダー120を多軸ロボット
185の先端軸186に固定したため、プレス機械18
4を始動するためには、この多軸ロボット185によっ
て該スライダー120の右端部120aを、プレス機械
184との非干渉ライン(図中H)を越える位置まで退
避させなければならない。即ち、図中に示す距離D1分
スライダー120を移動させなければならなかった。
【0025】これに対して、本実施例では、図7に示す
ように多軸ロボット85によりスライダー20を左方向
に移動させると共に、該スライダー20自体を左端にス
ライドさせる。このため、右端部120aをプレス機械
184との非干渉ライン(図中H)から退避させるため
には、多軸ロボット35によって図中に示す距離D2だ
けスライダー20を移動させればよく、多軸ロボット8
5による移動距離がほぼ半分になる。また、本実施例で
は倍尺機構による2段スライド方式を採用しているた
め、スライダー20の長さを従来技術のスライダー12
0の約半分にすることができる。
【0026】ここで更に、図8を参照して退避時間につ
いての比較を行う。ここでは先ず、多軸ロボット18
5、85を駆動しない状態での比較について説明する。
また、比較のために、図11に示す従来技術の移動プレ
ート122(吸着把持装置124)と、本実施例の搬送
装置のスライダー20による移動プレート22(吸着把
持装置24)との速度が等しいものとして説明を行う。
図8〔A〕は従来技術のものを、また図8〔B〕は本実
施例のものを示している。図中Δ印は移動プレート2
2、122の中心位置を表し、○印はスライダーの右端
部20a、120aの位置を示している。上述したよう
に移動プレート22、122の速度を等しくしたため、
移動プレート22、122の変位を示すラインe、fの
勾配は等しい。また、多軸ロボット185、85を駆動
しないため、従来技術を示す図8〔A〕では、スライダ
ー120の右端部120aの位置はラインgに示すよう
に時間により変化しない。これに対して、本実施例を示
す図8〔B〕では、スライダー20をスライドさせるた
め右端部20aの位置は、ラインjに示すよう時間の経
過により変位していく。
【0027】次に、多軸ロボット185、85により該
スライダー120、20を送ったときの変位について説
明する。上述した従来技術による搬送について図8
〔C〕を参照して、また、本実施例による搬送について
図8〔D〕を参照して説明する。なお、多軸ロボット1
85、85の搬送速度は等しいものとして説明を行う。
ここで、図8〔C〕に示す従来技術では、スライダー1
20を多軸ロボット185のみによって搬送するため右
端部20aを、プレス機械184との非干渉ライン(図
中H)から退避させるまでに、ラインkで示すよう時間
t4を必要とした。これに対して本実施例では、多軸ロ
ボット85によりスライダー20を左側に移動させると
共に、該スライダー20をスライドさせるため、ライン
lで示すように時間t4の半分のt2にて退避が完了す
る。即ち、退避までの時間が短くなるので、プレス機械
184の起動を早く行うことが可能となる。
【0028】なお、従来技術の構成では、移動プレート
122をスクリューねじ132で移動させたが、本実施
例と同様にタイミングベルトを用いて移動させることも
考え得る。しかしながら従来技術の構成では、搬送距離
を延ばすためにスライダー120を長くするとタイミン
グベルトが長くなり、タイミングベルトに振動が発生す
るという問題がある。これに対して本実施例では、倍尺
機構を採用するのでタイミングベルト46の長さが短く
なり振動を少なくすることができる。
【0029】またこの実施例では、スライダー20と移
動プレート22との間をタイミングベルト46で駆動す
る倍尺機構を採用し、このタイミングベルト46を支え
る一体プーリ44に、エアーチューブ38を支持させる
ようにしたので、エアーチューブ38に弛みが生じるこ
とがない。このため、エアーチューブの弛みを取る巻き
取り装置が不要となり、エアーチューブの配管が容易に
なる。
【0030】以上説明した実施例では、6軸の多軸ロボ
ット85を用いたが、本発明は3軸以上の多軸ロボット
ならば好適に採用することができる。また、スライダー
20を駆動するのにラック32及びピニオン34を用い
たが、この代わりに従来技術の説明において参照したス
クリューねじを用いることも可能である。また、移動プ
レート22を駆動するのにタイミングベルト46を用い
たが、タイミングベルトの代わりにチェーン、スチール
ベルト等を用いることもできる。また、本実施例では、
スライダー20と移動プレート22とを倍尺機構により
構成したが、スライダー20と移動プレート22とを別
々の駆動源により駆動することも勿論可能である。例え
ば、スライダー20をスクリューねじを用いて駆動する
と共に、移動プレート22をリニアモータにより駆動す
るようにも構成できる。また、上述した実施例では、吸
着把持装置24はワークWを負圧により吸着したが、例
えば、電磁石等によりワークWを磁気吸着するよう構成
することも可能である。なお、この場合には、電磁石へ
の給電ラインを、エアーチューブ38の代わりに一体プ
ーリ44によって支持させるようにすることが好適であ
る。
【0031】
【効果】以上記述したように本発明の搬送装置によれ
ば、プレス機械からの退避時間が短くなるのでプレスサ
イクルを短縮でき、プレス加工の生産性を向上させ得
る。また、スライダーの長さを従来のもの半分程度にで
きるので軽量化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る搬送装置の斜視図であ
る。
【図2】図1に示すスライダーの1部切り欠き平面図で
ある。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】スライダーの駆動状態を示す断面図である。
【図6】プレス間搬送の1サイクルを示す説明図であ
る。
【図7】スライダーのプレス機械からの退避を示す説明
図である。
【図8】時間と変位との関係を示すグラフである。
【図9】従来技術の搬送装置の斜視図である。
【図10】図9に示すスライダーの平面図及び側面図で
ある。
【図11】従来技術のスライダーのプレス機械からの退
避を示す説明図である。
【符号の説明】
20 スライダー 22 移動プレート 24 吸着把持装置 30 サーボモータ 32 ラック 34 ピニオン 36 ブラケット 38 エアーチューブ 44 一体プーリ 46 タイミングベルト 85 多軸ロボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南雲 考司 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 千種 俊之 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 市川 俊義 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 岡田 浩和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 井上 昌彦 愛知県安城市今本町東向山7番地 豊臣機 工株式会社内 (72)発明者 白木 俊郎 福岡県福岡市中央区大名2丁目6番36号 株式会社ビーピーエイ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各軸が予め教示された量とタイミングで
    直線或いは回転方向に駆動、停止及び位置決めされ得る
    ように構成された少なくとも3以上軸を有する多軸ロボ
    ットと、 該多軸ロボットの先端に支持される固定部と、 該固定部に対してプレス搬送方向にスライドされる第1
    スライド部材と、 該第1スライド部材を駆動させる第1スライド駆動装置
    と、 前記第1スライド部材に取り付けられ、第1スライド部
    材のスライド方向と同方向にスライドされる第2スライ
    ド部材と、 該第2スライド部材を駆動させる第2スライド駆動装置
    と、 前記第2スライド部材に支持されワークを把持する把持
    装置とから成ることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第2スライド駆動装置が前記第1ス
    ライド部材の移動により前記第2スライド部材を移動さ
    せるように、該第1スライド部材と該第2スライド部材
    とが倍尺機構から構成されることを特徴とする請求項1
    の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記第2スライド駆動装置が、前記固定
    部と前記把持装置との間に渡されたベルトから成り、 該ベルトを張架するために前記第1スライド部材に取り
    付けられる1対の第1筒状体が、第1スライド部材の移
    動方向に沿った両端に配置され、 該第1筒状体の少なくとも一方と同期して回転し、前記
    把持装置への配線又は配管用のラインを張架するための
    第2筒状体を有することを特徴とする請求項2の搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2スライド駆動装置が、前記固定
    部と前記把持装置との間に渡されたベルトから成り、 前記把持装置がエアー吸着によりワークを把持し、 該ベルトを張架するために前記第1スライド部材に取り
    付けられる1対の第1筒状体が、第1スライド部材の移
    動方向に沿った両端に配置され、 該第1筒状体の少なくとも一方と同軸上に配置され、前
    記把持装置へのエア配管用のラインを張架するための第
    2筒状体を有することを特徴とする請求項2の搬送装
    置。
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