JPH08137260A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08137260A
JPH08137260A JP7234209A JP23420995A JPH08137260A JP H08137260 A JPH08137260 A JP H08137260A JP 7234209 A JP7234209 A JP 7234209A JP 23420995 A JP23420995 A JP 23420995A JP H08137260 A JPH08137260 A JP H08137260A
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JP
Japan
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image
toner
carrier
developing device
developer
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Pending
Application number
JP7234209A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Saito
久弘 斎藤
Hajime Tanaka
一 田中
Itsutaka Miyamoto
厳恭 宮本
Takao Kurohata
貴夫 黒畑
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】現像装置から異物を積極的に取り除き、現像装
置中に異物が混入してリングマークの画像欠陥の発生を
低減する画像形成装置を提供する。 【構成】像担持体1と、この像担持体1に近接し現像剤
を担持した現像剤担持体11に交番電圧を印加する現像
装置10と、像担持体1上のトナー像を記録材Pに転写
する転写装置17と、像担持体1上の残留トナーを除去
するクリーニング装置26を有する画像形成装置におい
て、現像装置10中に存在する異物を現像剤担持体11
から像担持体1に選択的に排出する特殊工程を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば静電像を現像
剤にて現像する画像形成装置に関し、更に詳言すれば、
現像時における異物による放電現象によって画像欠陥の
発生を防止する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、静電像を現像剤にて現像する画
像形成装置として、像担持体(以下、感光体ドラムとい
う場合もある)と、この像担持体に近接し現像剤を担持
した現像剤担持体と、像担持体と現像剤担持体との間隙
を規制する間隙規制部材とを有し、現像剤として例えば
2成分現像剤を用い、ACバイアスを印加して像担持体
を複数回周回する間に、現像剤担持体から像担持体上に
現像剤を供給して多色トナー像を重ね合わせ現像するも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高速かつ高
画像の現像を行なうために、例えば2成分現像剤を現像
担持体上に薄層供給し間隙を狭め、高電界のACバイア
スを印加する傾向がある。
【0004】一方、この傾向に伴い、所謂リングマーク
と呼ばれる画像欠陥が発生し易くなる傾向があり、これ
は2成分現像剤を現像担持体上に薄層供給するための狭
い間隙(0.4〜0.8mm)を、例えば導電性の粉末
(大きさ0.1〜0.4mm)が通過するときに、像担
持体と粉末の先端との空隙で電離がおき、潜像が破壊さ
れリング状又は円板状の(スポット状)の潜像欠陥が形
成されることが原因であると考えられる。また、AC電
圧値が大きく、間隙が狭まり、この粉末が大きくなると
発生し易い、又は大きな欠陥になる傾向があることが確
認されている。ところで、このような画像形成装置で
は、例えば現像ユニットの交換時や運搬時に、現像装置
内に異物が混入することがあり、突然リングマークが発
生する傾向がみられ、暫く順調に進行するに従い徐々に
減少し、また突然発生するといった状況があった。
【0005】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、現像装置から異物を積極的に取り除き、現像装置
中に異物が混入してリングマークの画像欠陥の発生を低
減する画像形成装置を提供することを目的としている。
【0006】さらに現像剤から異物を選択的に取り除く
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】さらに上記異物の除去を非画像形成時に行
い、画像形成に影響を与えないことを目的とする。
【0008】さらに上記異物の除去をトナー濃度制御の
ためのトナー濃度基準値(リファレンス)調整時に行
い、このときトナー濃度に影響を与えないようにするこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、像担持体と、この像担持体
に近接し現像剤を担持した現像剤担持体に交番電圧を印
加する現像装置と、前記像担持体上のトナー像を記録材
に転写する転写装置と、前記像担持体上の残留トナーを
除去するクリーニング装置を有する画像形成装置におい
て、前記現像装置中に存在する異物を前記現像剤担持体
から前記像担持体に選択的に排出する特殊工程を備える
ことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明の画像形成装置は、専
用キーあるいは操作部、ホスト制御部側からの所定の信
号により、前記特殊工程を実行するパージ制御手段を備
えることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明の画像形成装置は、前
記特殊工程が、トナー濃度制御のリファレンス調整時の
同時に実施される第1のパージ制御と、ユーザーの操作
指令または定期的の動作指令に基づいて実施される第2
のパージ制御を有することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、リングマークの原因
である異物を積極的に現像装置から除去する特殊工程を
備えており、特殊工程を作動して現像装置から異物を積
極的に取り除き、リングマークの画像欠陥の発生を低減
する。
【0013】請求項2記載の発明では、ユーザーの指示
により専用キーあるいは操作部、ホスト制御部側からの
所定の信号により、異物が混入している時に特殊工程を
作動して現像装置から異物を積極的に取り除き、リング
マークの画像欠陥を起こすことが低減する。また、異物
が混入している可能性が高い時に、自動的に特殊工程を
作動して現像装置から異物を積極的に取り除き、リング
マークの画像欠陥の発生を低減する。
【0014】請求項3記載の発明では、新品の現像ユニ
ットを交換する時に、トナー濃度制御のリファレンス調
整を最優先にするため、トナー消費を伴わない第1のパ
ージ制御を行ない、現像装置から異物を積極的に取り除
き、リングマークの画像欠陥の発生を低減する。
【0015】また、ユーザー操作の指令や定期的な操作
に基づいてのパージ性能は優れているが、トナー消費が
生じる第2のパージ制御を行ない、現像装置から異物を
積極的に取り除き、リングマークの画像欠陥の発生を直
ちに大幅に低減する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の画像形成装置の実施例を図
面に基づいて説明する。図1は画像形成装置の全体構成
図である。図に示す通り、OPC感光層を表面に塗布し
た像担持体1としての感光体ドラムは一方向(図では時
計回り方向)に駆動回転され、PCL2による除電を行
なって前回プリント時の帯電を除去された後、帯電器3
により周面に対し一様に帯電され、新たなプリントに備
える。この一様帯電の後、像露光手段4により画像信号
に基づいて像露光が行なわれる。像露光手段4はレーザ
光線から発光されるレーザ光を回転多面鏡5により回転
走査され、fθレンズ6を経て反射ミラー7,8,9に
より光路を曲げられ、予め帯電された像担持体1の周面
上に投射され像担持体1の表面に潜像が形成される。
【0017】像担持体1の周縁にはイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー
と磁性を有するキャリアとの混合剤で構成される現像剤
を充填した現像装置10が設けられていて、まず、1色
目の現像がマグネットを内蔵し現像装置10を保持しつ
つ回転する現像剤担持体11によって行なわれる。現像
剤は層形成棒によって現像剤担持体11上に所定の厚さ
に規制されて現像域へと搬送される。像担持体1と現像
剤担持体11との間にはACバイヤス電圧とDCバイヤ
ス電圧とが重畳して印加され、公知の方法により顕像化
される。
【0018】このようにして1色目の現像が終わった
後、2色目(マゼンタ)の画像形成工程に入り、再び像
担持体1が一様帯電され、3色目(シアン)、4色目
(ブラック)についても2色目と同様の画像形成工程が
行なわれ、像担持体1には計4色の現像がなされる。
【0019】一方、給紙カセット13から給紙機構14
により給送された記録材は転写ベルト18を張架した転
写装置17によって像担持体1と転写ベルト18との間
に形成されニップ部35Tへと給送され、像担持体1周
面上の多色像が一括して記録材に移される。ここで、転
写ベルト18の上流側保持ローラ58の軸58aに対し
高電圧が印加され、この軸58aに転写ベルト18をは
さんで対向する位置に設置された導電性ブラシ67が設
置されており、給送されてきた記録材に注入される電荷
により転写ベルト18に吸引されつつ転写域に進入す
る。像担持体1より分離した記録材は転写ベルト18を
張架する下流側の保持ローラ56の軸56aを対向電極
として除電されながら転写ベルト18から分離する。転
写ベルト18に付着したトナーはクリーニングブレード
37Tにより除去する。なお、転写ベルト18は多色像
形成中は下流側の保持ローラ56の軸56aを中心とし
て像担持体1より離される。
【0020】転写装置17から分離した記録材は、少な
くとも一方のローラ内部にヒータを有する2本の圧着ロ
ーラで構成される定着装置20へと搬送され、その2本
の圧着ローラ間で熱と圧力とを加えられることにより付
着トナーは溶解し、記録材上に定着された後装置外へ排
出される。
【0021】転写後の像担持体1に残ったトナーは除電
器19により除電された後、クリーニング装置26にい
たり、像担持体1に当接したクリーニングブレード27
によってクリーニング装置26内にかき落とされ、スク
リュー等により排出され回収ボックスに貯留される。ク
リーニング装置26により残留トナーを除去された像担
持体1はPCL2により除電された後、帯電器3により
一様帯電を受け、次の画像形成サイクルに入る。また、
記録材が転写ベルト18から分離されず像担持体1に巻
きつき、クリーニング部にまで入り込んでしまうと、記
録材が取り出せなくなったり、しいては、クリーニング
ブレード、帯電極ワイヤーの破損あるいは、帯電器3、
PCL2の機能の低下をきたす虞れがあるため、この記
録材の巻きつきを検出するジャムセンサ36Tが除電器
のそばに装着されている。
【0022】この画像形成装置は、線速度VLが通常モ
ードで74.4mm/sの通常速度であり、OHTモー
ドで紙種検知センサー508によりOHTシートを検知
したら像担持体1上にカラートナー像を形成する時は通
常速度であり、転写以降の工程は12.4mm/sの低
速度に切替る。
【0023】カラー画像形成装置の潜像形成は、次のよ
うに行なわれる。
【0024】PCL2は帯電器3の上流に配設され、プ
リント前に像担持体1の表面すなわち感光体面の履歴を
なくすために、面露光を行なって像担持体面の残像を消
去している。PCL2としては、LEDアレーが用いら
れており、フルカラー時には第1色像形成前にのみ点灯
し、モノカラー時には常時点灯するようになっている。
【0025】帯電器3としてはスコロトロン電極が用い
られる。帯電ワイヤーはタングステン線を芯材とし表面
に金が被覆された外径60μφのワイヤーが用いられ
る。コロナ電流は図には示してない定電流電源により4
00μA(電圧−4.5〜−5.5kv)に設定され
る。グリッド電極は、エッチング処理により開孔された
ステンレス製メッシュに金メッキコーティングして製作
されたものである。
【0026】グリッド電極は感光体と帯電ワイヤーとの
間で感光体に対向して1〜2mm範囲で所定距離に設定
される。グリッド電極には通常−600vのグリッド電
圧VGが印加されている。なお、感光体の特性、第n色
像の帯電過程、感光体ドラムの使用数、周囲温度湿度等
の検知信号に応じて常に帯電電位VHが所定値(−65
0v)を維持するように高度に制御されている。
【0027】帯電後の書き込みは、像担持体1への一様
帯電ののち像露光手段4により画像信号に基づいた像露
光が行われる。像露光手段4は図示しないレーザダイオ
ードを発光光源とし回転するポリゴンミラー5、fθレ
ンズ6等を経て反射ミラー7,8,9により光路を曲げ
られ走査がなされるもので、像担持体1の回転によって
潜像が形成される。
【0028】レーザ走査露光による感光体の単位画素に
露光される露光光量は、レーザ出力(レーザパワー)と
単位画素当たりにレーザが点灯する時間(PWパルス
幅)との積で決定される。レーザ出力は非画像領域が通
過する毎にレーザを強制的に点灯させ、図に示していな
い光センサーにより受光信号が所定値になるようにレー
ザ駆動電圧制御している(APC制御)。レーザ出力は
感光体の感度特性や周囲の温湿度、感光体の使用数に応
じて切り替え可能になっている。
【0029】感光体上の潜像の各画素に対するPWを変
調する制御(PWM)することにより潜像各部の露光部
電位を自由に形成できるようになっている。装置本体は
PWがフル点灯に対して50%の状態(PWM比:0.
5)で、各画素に対して点灯した時の露光部電位が−1
70vになるようにレーザ出力は標準的に動作するよう
に設定されている。
【0030】次に、トナー像重ね合わせプロセス関連す
る色合い補正(KNC補正)について以下に示す。本装
置では1次色像(イエロー像、マゼンタ像、シアン
像、)部のPWはフル点灯で、PWM比=1である。2
色像(レッド像、グリーン像、ブルー像)部のPWは2
色重ねの第1色目像と第2色目像とでPWを切り替え可
能になっている。これにより、第1色目像の露光電位と
第2色目像の露光電位を所望値に調整することにより、
2次色像のそれぞれ異なる色のトナーが最終記録材上で
略等しく形成するように制御している。標準的には、第
2色目像のPWは1次色像部と等しく、第1色目像のP
Wは50%点灯(PWM比:0.5)にしている。更
に、ユーザーの好みにより2次色の色合いは、1次色像
のPWM比を切り替えることにより、ある程度自由に標
準から切り替えることができるようにもなっている。
【0031】孤立ドットや文字や細線や疑似中間画像部
とソリッド部との間の色合いを等しくするERT補正
(処理)は、レーザを点灯される画像信号からエッジ画
素信号を検出し、エッジ画素については2次色像の第1
色目像に該当する時にPWM比を1に近づける。2次色
像の第2色目像のPWに近づけるようにPWM制御を行
なっている。
【0032】像担持体1の周縁には、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナー
と磁性キャリアとからなる現像剤をそれぞれ内蔵した現
像装置10が設けられていて、先ず1色目の現像がマグ
ネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像剤担持体
11によって行われる。それぞれの現像装置10には、
トナーカートリッジ12から現像剤が供給される。現像
装置10及びトナーカートリッジ12は、現像ユニット
100に組み付けられ、現像ユニット100と共に交換
可能になっている。トナー補給扉101を開くことで、
トナー補給が行なわれる。また、現像ユニット100の
点検には図示しない現像扉を開いて現像ユニット100
を取り出して行なわれる。
【0033】現像剤はフェライトをコアとしてそのまわ
りに絶縁性樹脂をコーティングした磁性キャリアと、ポ
リエステルを主材料として色に応じた顔料と荷電制御
剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからなるも
ので、現像剤は現像剤担持体11上に100〜600μ
mの層厚(現像剤)に規制されて現像域へと搬送され
る。
【0034】現像域における現像剤担持体11と像担持
体1との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい0.4〜
0.6mmとして、この間にVACのACバアイスとVDC
のDCバイアスが重畳して印加され、間隙に2.5MV
/m以上の最大電界を形成するように現像剤担持体11
に交番電圧を印加するバイアス付与手段を備えている。
DCとVH、トナーの帯電は同極性であるため、VAC
よって磁性キャリアから離脱するきっかけを与えられた
トナーはVDCより電位の高いVHの部分には付着せず、
DCより電位の低いVL部分に付着し顕像化(反転現
像)が行われる。1色目の顕像化が終った後2色目の画
像形成行程にはいり、再び帯電器3による一様帯電が行
われ、2色目の画像データによる潜像が像露光手段4に
よって形成される。このとき1色目の画像形成行程で行
われたPCL2による除電は、1色目の画像部に付着し
たトナーがまわりの電位の急激な低下により飛び散るた
め行わない。
【0035】再び像担持体1の周面の全面に亘ってVH
の電位となった感光体のうち、1色目の画像のない部分
に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行われ
るが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行う部
分では、1色目の付着したトナーにより遮光とトナー自
身のもつ電荷によってVM´の潜像が形成され、VDC
M´の電位差に応じた現像が行われる。この1色目と
2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をVL
潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバランスが
崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM>VL
となる中間電位とすることもある。このように、Y、
M、C、Kと4色のトナー像が順次感光体ドラム上に形
成されて、像担持体1の周面上の各画素には、Y、M、
C、R(Y+M)、G(Y+C)、B(M+C)、Kの
7色の顕像形成される。
【0036】一方、給紙カセット13より給紙機構14
を介して搬出された記録材Pは、給紙案内部15で一旦
停止し、転写のタイミングの整った時点で給紙ローラ1
6の回転作動により転写域へと給紙される。転写域にお
いては、転写装置17が配置され、転写装置17の転写
ローラ29の作動で転写ベルト18が像担持体1方向へ
押され、転写のタイミングに同期して像担持体1の周面
に給紙された記録材Pを挟着して多色像が一括して転写
される。
【0037】次いで、記録材Pは転写後転写ベルト18
と一体に像担持体1から離間し、搬送される。除電器1
9は像担持体1に対面する側と背面側に開口を有し、こ
の開口から正負のコロナイオンを交互に放射し、像担持
体1面を除電するとともに、転写ベルト18上の記録材
Pも同時に除電している。記録材Pは除電器19によっ
て除電されつつ、転写ベルト18から分離して定着装置
20に搬送され、熱ローラ21と圧着ローラ22の加
熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ユニット2
3の作動で搬送され、排紙ローラ24を介して装置外部
の受部25に排出される。
【0038】なお、転写ベルト18は記録材Pの通過
後、像担持体1の周面より退避離間して次なるトナー像
の形成に備える。一方記録材Pを分離した像担持体1
は、クリーニング装置26のクリーニングブレード27
の圧接により残留トナーを除去、清掃し、再びPCL2
による除電と、帯電器3による帯電を受けて次なる画像
形成のプロセスに入る。なお、クリーニングブレード2
7は像担持体1の感光体面のクリーニング後、直ちに移
動して像担持体1の周面より退避する。
【0039】像担持体1、PCL2、帯電器3及びクリ
ーニング装置26は、ドラムユニット200に組み付け
られ、ドラムユニット200と共に交換可能になってい
る。また、カラー画像形成装置の背部には、マニュアル
給紙ユニット28が備えられ、マニュアル給紙ユニット
28により手差しによる記録材P、例えばOHTシート
が給紙ユニット15へ送られる。
【0040】このカラー画像形成装置は、クラムシェル
開閉構造になっており、下シェル300に対して上シェ
ル301がマニュアル給紙ユニット28側において、下
シェル300に設けられたヒンジ600を支点にして開
閉可能である。下シェル300には給紙カセット13、
給紙ユニット15、転写装置17及び定着装置20等が
備えられ、上シェル301には、像露光手段4、現像ユ
ニット100及びドラムユニット200等が備えられて
いる。プロセスユニットである現像ユニット00及びド
ラムユニット200は、上シェル301を開けた状態
で、現像ユニット100はドラム軸方向にメタル製のス
ライドガイドによって、そしてドラムユニット200は
排紙側(前面側)から上シェル301の両パネルが設け
られたメタルガイドによって着脱可能になっており、所
定プリント使用して新品と交換される。
【0041】従って、下シェル300に対して上シェル
301がマニュアル給紙ユニット28側を支点にして開
らくと、下シェル300の給紙案内部15の上方に、上
シェル301の現像ユニット100及びドラムユニット
200が位置することになる。
【0042】給紙案内部15は、図2及び図3に示すよ
うに構成されている。図2は給紙案内部の断面図、図3
は給紙案内部の斜視図である。
【0043】給紙案内部15には、上下に対向して配置
された下給紙ガイド500と上給紙ガイド501とで給
紙経路502が形成され、この上流側に合流部503が
設けられ、給紙カセット13から送られる記録材P、例
えば普通紙と、マニュアル給紙ユニット28から送られ
る記録材P、例えばOHTシートが合流する。上給紙ガ
イド501は、転写装置17の上流側から下シェル30
0に固定したヒンジ600の近傍まで覆っている。
【0044】給紙経路502には給紙ローラ16が配置
され、この給紙ローラ16は下ローラ504と上ローラ
505とで構成され、下ローラ504は下給紙ガイド5
00に形成された窓部500aから給紙経路502に臨
み、上ローラ505は上給紙ガイド501に形成された
窓部501aから給紙経路502に臨み、下ローラ50
4と上ローラ505とで記録材Pが挟まれて送られる。
【0045】給紙ローラ16に対して下流側には、転写
のタイミングの整った時点で給紙するようにタイミング
をとるレジストシャッタ506が設けられている。レジ
ストシャッタ506のシャッタ部506aは下給紙ガイ
ド500に形成された窓部500bから給紙経路502
を通り、上給紙ガイド501に形成された窓部501b
を貫通して位置しており、この遮断状態で記録材Pの位
置規制を行ない、記録材Pを送る時には下方へ回動して
シャッタ部506aが下給紙ガイド500の窓部500
b及び上給紙ガイド501の窓部501bから抜けて給
紙経路502を開放する。
【0046】給紙ローラ16に対して上流側には、記録
材検知アクチエータ507が下給紙ガイド500に形成
された窓部500cから給紙経路502を通り、上給紙
ガイド501に形成された窓部501cを貫通して位置
している。この記録材検知アクチエータ507は、記録
材Pが給紙されると、記録材Pにより記録材検知アクチ
エータ507が下方に押されて回動し、これにより記録
材Pの給紙が検知される。記録材検知アクチエータ50
7に対して上流側には、紙質検知を行なう紙種検知セン
サ508が上給紙ガイド501の上方に配置されてい
る。紙種検知センサ508は上給紙ガイド501に形成
された窓部501dに対向して位置しており、この窓部
501dからOHTシートの給紙を検知する。
【0047】上給紙ガイド501には、ガバー509が
ビス510によって取り付けられており、このガバー5
09は上給紙ガイド501に形成された窓部501a,
501b,501c,501dやこれらの窓部に位置す
るレジストシャッタ506のシャッタ部506a、給紙
ローラ16の上ローラ505、記録材検知アクチエータ
507及び紙種検知センサ508を覆うドーム構造にな
っている。さらに、上給紙ガイド501と下シェル30
0に設けられたヒンジ600側の固定ガイド511との
間には弾性変形可能な遮閉部材512が設けられ、下シ
ェル300の開閉により遮閉部材512が変形して遮閉
している。
【0048】このように、上給紙ガイド501、ガバー
509及び遮閉部材512により給紙案内部15の上方
に設けられる給紙案内部15に異物が落下するのを防止
する少なくとも通紙幅領域で遮閉構造を備えた異物落下
防止部材Aを構成している。異物落下防止部材Aは、下
給紙ガイド500の上方に位置し、ヒンジ600側の固
定ガイド511から転写上流側の全域に渡って遮閉して
いる。また、転写上流側の全域に設けられた上給紙ガイ
ド501にはカバー509を設け、少なくとも通紙領域
で異物が給紙経路502に落下しない遮閉構造となって
いる。
【0049】このように通紙幅領域で遮閉構造を備えた
異物落下防止部材Aを給紙案内部15の上方に設けてお
り、クラムシェルを開閉した時、上シェル301や現像
ユニット100及びドラムユニット200に付着してい
る金属異物が衝撃や傾斜で移動して落下しても、この異
物落下防止部材Aにより給紙案内部15に異物が落下す
るのを防止することができる。
【0050】また、特に、下シェル300に対して上シ
ェル301を開閉可能にしたクラムシェル開閉の2分割
構造であり、下シェル300に対して上シェル301が
マニュアル給紙ユニット28側を支点にして開らくと、
下シェル300の給紙案内部15の上方に、上シェル3
01の現像ユニット100及びドラムユニット200が
位置することになる。この上シェル301を開けた状態
で、現像ユニット100がドラム軸方向にメタル製のス
ライドガイドによって、ドラムユニット200は、排紙
側から上シェル301の両パネルに設けられたメタルガ
イドによって着脱可能になっており、所定プリント使用
して新品と交換するときに、プロセスユニットや扉を媒
体とした異物が落下しても、異物落下防止部材Aにより
給紙案内部15に異物が入ることが阻止される。
【0051】従って、異物が給紙案内部15の給紙経路
502に異物入り込むことがないから、従来のように記
録材Pによって転写装置17に持ち込まれることがなく
なる。このため、転写装置17で転写を行なう時に、異
物が像担持体1に転移することが防止され、像担持体1
を媒体として現像装置10または現像間隙Dsdに至り
リングマークを起こすことが低減する。
【0052】次に、現像装置の構成を図4乃至図6に基
づいて説明する。図4は現像装置の断面図、図5は現像
装置の一部を破断した平面図、図6は現像ユニットの側
面図である。
【0053】現像ユニット100に備えられた現像装置
10は像担持体1に対向して配設され、この現像装置1
0のケーシング30aには蓋30bがされ、その内部に
は現像剤担持体11、一対の撹拌スクリュ31,32、
撹拌ローラ33、供給ローラ34、薄層形成棒35及び
スクレーバ36が設けられている。現像剤担持体11、
一対の撹拌スクリュ31,32、撹拌ローラ33、供給
ローラ34の両端の軸部がケーシング30aの側壁に回
動可能に軸支されている。現像剤担持体11の両端部に
は間隙規制部材37が回動可能に取り付けられている。
間隙規制部材37は像担持体1の両端のOPC感光体が
塗布されていない部分のアルミニウムのドラム上に当接
し、この間隙規制部材37によって像担持体1と現像剤
担持体11との間隙Dsdを規制し、この間隙Dsdが
現像隙間である。
【0054】現像剤担持体11は、矢印方向に回転する
円筒状のスリーブ44を有し、このスリーブ44の内部
には磁界発生手段41が固定され、この磁界発生手段4
1は複数の磁極をもつ磁石体で構成される。
【0055】トナーカートリッジ12より供給されたト
ナーは、現像装置10の蓋30bの供給開口部30b1
からケーシング30aに配置された一対の撹拌スクリュ
31,32上に落下され、相反する方向に回転する一対
の撹拌スクリュ31,32及び撹拌ローラ33によって
磁性キャリアと撹拌混合され、所定の帯電量(Q/M)
に設定される一方トナー濃度はL検方式により検知さ
れ、この出力周波数にもとづいてトナーの供給量を制御
して、例えば7ないし11%程度のトナー濃度値にプロ
グラム可変制御される。撹拌された二成分現像剤は供給
ローラ34を介して現像剤担持体11に搬送される。そ
して、薄層形成棒35によって薄層とされて像担持体1
と対向する現像域に搬送され、次に記す現像条件によっ
て静電潜像の反転現像を行う。現像域の下流位置に、供
給ローラ34の下方位置にスクレーパ36が配置され、
現像域でトナーが枯渇した現像剤を現像剤担持体11か
ら引きはがし、撹拌スクリュ31,32側に戻してい
る。
【0056】トナーは例えば下記の組成から成るもの
で、 スチレン−メタクリル酸ブチル(75:25)共重合体樹脂 100重量部 着色剤 10重量部 バリファースト(オリエント化学社製) 0.2重量部 軟化点120℃のポリプロピレン 2重量部 上記組成物を溶融、練肉、冷却、粉砕、紛糾し重量平均
粒径15μm径のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)のトナーとし、重量平均粒径11μm径の黒
色(K)のトナーしたもので、5〜20μm径の間が好
ましく用いられる。
【0057】トナーに用いられる樹脂としては、スチレ
ン系樹脂、ビニル系樹脂、エチル系樹脂、ロジン変性樹
脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂等が挙げられ、それにカーボン等の着
色剤や必要に応じて定着性向上剤、帯電制御剤等を加え
て、従来公知のトナー粒子製造方法と同様の方法によっ
て作ることができる。さらに、トナー粒子がスプレード
ライ法、あるいは粒子化後の球形化処理によって球形化
されたものであると、現像剤の流動性が向上して凝集し
にくくなり、磁性キャリアとの均一混合性、搬送性およ
び帯電性も向上する。
【0058】トナー用の着色剤としては、一般に染料及
び顔料が用いられるが、耐候堅牢度が高い顔料が広く用
いられる。顔料としては、カーボンブラック(黒色)、
ベンジジンイエロー(黄)、ローダミンB(マゼン
タ)、銅フタロシアニン(シアン)等が用いられる。こ
れら有機及び無機顔料は所望に応じて単独又は複数を選
択併用して、求める色調に調えられる。又顔料の添加量
は樹脂に対し約3から15部が好ましく選択される。
【0059】磁性キャリアは、絶縁性キャリアが用いら
れ、平均電荷量Q/Mは、15〜25μC/gr、初期
トナー濃度TCは、9wt%である。キャリアは、絶縁
性であり、コアは材質が球形フェライトであり、平均粒
径が46μφ、磁化率が20.5emu/gr(20〜
40emu/gr)である。また、シェルは、材質がス
チレン樹脂、膜厚が0.5μmのものが用いられてい
る。
【0060】磁性キャリアの平均粒径が大きいと、現像
剤担持体11上に形成される現像剤層の状態が荒くな
り、振動電界で振動を与えてもトナー像にムラが現れ易
く、現像剤層におけるトナー濃度が低くなるので、高濃
度の現像が困難になる。又磁性キャリアの平均粒径が小
さい場合、キャリア粒子が細か過ぎると、トナー粒子と
共に感光体面ヘの付着、飛散を起し易くなる。これらの
現象は、現像条件としてのキャリア粒子に作用させる磁
界の強さ、それに応ずるキャリア粒子の磁化の強さに関
係し、重量平均粒径が30〜120μm、磁界500エ
ルステット下での磁化率が20〜50emu/gの磁性
キャリアが好ましく用いられる。
【0061】現像剤は、上記の磁性キャリアに対してト
ナーが9wt%となるよう混合すると共に、添加剤とし
て、疎水性シリカを0.5wt%となるよう加えて現像
剤としたものが多く用いられる。
【0062】ケーシング30a内の2成分現像剤は撹拌
スクリュ31,32及び撹拌ローラ33によって撹拌さ
れ、帯電してトナーは磁性キャリアの周囲に静電的に付
着する。かかる状態の現像剤は回転する供給ローラ34
によって移動し、磁界発生手段41の磁石体の磁力によ
って現像剤担持体11に付着する。現像剤担持体11に
付着した現像剤は、薄層形成棒35によって単位面積当
たり5〜10mg/cm2範囲の所定値に層厚規制がな
されたのち像担持体1と現像剤担持体11との最近接位
置である現像領域に搬送される。この現像領域では、現
像剤は像担持体1に対して非接触で移動する。
【0063】現像剤担持体11は10〜50cm/se
cの周速度で回転し現像領域に新しい現像剤を供給す
る。この供給量は像担持体1の移動速度に関係し、不足
すると現像不足(アンダ)の現像しか行われない。ま
た、現像剤担持体11の回転数が高いとトナーが飛散し
やすい条件となる。
【0064】現像剤担持体11の導電性の金属管のスリ
ーブ44は、アルミ材やステンレス材が用いられ、外径
15〜50mmφのローラである。現像剤担持体11の
表面は現像剤の安定して均ーな搬送がなされるよう平均
表面粗さRzは2〜5μmの間にあることが好ましい。
平滑になると搬送は十分に行われなくなり、粗すぎると
現像ムラが生じることとなる。上記の表面粗さにするに
はサンドブラスト処理が好ましく用いられ、アルミ材の
場合はアルマイト加工を施こすとスリーブ耐久性の面や
スリーブ面へのトナーの融着防止の面で望ましい。この
実施例では、スリーブ44がSUS305ACを用いて
形成され、スリーブ44の表面粗さRzは、4μmにし
ている。
【0065】現像剤担持体11は、スリーブ44内の磁
界発生手段41が設けられ、この磁界発生手段41は5
〜9極の磁石体であって、現像領域43における前後の
固定した2磁極間の角度θは25゜〜80゜で、現像領
域43は2磁極のなす角θのほぼ中間位置にあることが
好ましい。また、磁極の現像剤担持体11の表面上での
磁束密度は何れも400ガウス以上であることが好まし
い。
【0066】さらに、現像領域43においては水平磁界
が形成されることが、重ね合わせプロセスにおける混色
防止、キャリア付着の防止、細線再現性の上で好まし
い。この実施例では、スリーブ44内に磁石を固定し、
磁極数が9極で、磁束密度が550Gauss、磁角が
水平磁界のものが用いられる。
【0067】また、この実施例では、トナー量供給が現
像剤搬送量8.5mg/cm2に設定され、層厚規制タ
イプは、現像剤担持体11のスリーブ44内部の磁界発
生手段41による磁極の吸引力で磁性SUS棒をスリー
ブ44に当接させ、その間隙を現像剤がすり抜けさせる
ようにした層厚規制方式である。トナー濃度は、9wt
%であり、制御は、現像剤の使用カウントにより制御値
を可変する制御テーブルをもち、その制御テーブルは更
に湿度センサーの信号により切り替わる。これにより、
現像剤の変化、環境条件の変化に対しても画像特性が所
望の範囲に高度にコントロールされるようにしている。
現像間隙Dsdは570μm、現像剤担持体11のスリ
ーブ44は、スリーブ線速度が、222mm/s(感光
体ドラムとの線速比;3.0)、スリーブ径が18.0
0φ、回転数が244rpmである。現像電位は、DC
電位が−500v、AC電位Vp−pが2.7〜2.8
kHz、波形は矩形波、交番周波数facは、8kHz
が用いられている。
【0068】現像作動制御は、非画像領域通過時には全
現像装置10とも現像剤担持体11が回転しない不作動
状態Bにあり、画像領域通過時には非現像色の現像装置
10のみ現像剤担持体11が回転しない不作動状態A
に、現像色の現像装置10は作動状態である。
【0069】また、磁界発生手段400が交換可能なプ
ロセスユニットである現像ユニット100に取り付けら
れており、像担持体1上に付着してリングマークの原因
である導電性で磁性異物を吸着保存し、現像装置10に
混入するのを防止している。上シェル301を開いた状
態で現像ユニット100を交換することに吸着異物も自
動的に排出されることになる。例えば、現像ユニット1
00を30000プリント使用して新品と交換する。
【0070】次に、転写装置の構成を図7及び図8に基
づいて説明する。図7は転写装置の概略構成図、図8は
転写装置の側面図である。
【0071】転写装置17は、ベルト転写タイプが用い
られ、像担持体1に対向して転写電極55が配置されて
いる。転写電極55は、コロナ電極が用いられ、極性が
プラスであり、定電流タイプで下記モードや湿度センサ
ーの信号により電流値が可変できるようになっている。
常温常湿時の各モードの電流値は、FULLモード時が
350μA、MONOモード時が150μA、OHTモ
ード時が350μAである。
【0072】転写ベルト18は、保持ローラ56,5
8、ガイドローラ57及び転写ローラ29の間に掛け渡
されている。転写ベルト18は、半導電性ウレタンゴム
が用いられ、周長がφ56mm、厚みが0.6mm、表
面処理はフッ素コーテイング(20μm)が行なわれて
いる。
【0073】転写ベルト18は、圧着解除手段59の作
動によって転写のタイミングに同期して張られて、像担
持体1の周面に給紙された記録材Pを挟着して多色像が
一括して転写される。圧着解除手段59は、カム及びカ
ムフォロアー機構で構成され、保持ローラ58を矢印方
向へ作動して、転写ベルト18の張掛部を像担持体1の
感光体ドラムに対して接離させる。転写ベルト18の圧
着解除のタイミングは、マルチカラモードで通紙時圧着
し、モノカラーモードで常時圧着する。
【0074】転写装置17では、転写後の記録材Pの分
離性を確実にするための転写の補助手段として紙前帯電
が行なわれる。紙前帯電として導電性ブラシ67が90
0Vのツエナー素子を介して接地され、対向電極が保持
ローラ58に設けられ、保持ローラ58にはバイアス電
圧2.0kvが印加されて、記録材Pには転写に先立っ
て負電荷が適量付与されるようになっている。また、転
写の補助手段としてベルトクリーニングが設けられてい
る。このベルトクリーニングは、静電回収ローラ68が
保持ローラ56に近接して設けられ、静電回収ローラ6
8には2kvのバイアス電圧が印加される。静電回収ロ
ーラ69が2kvの電圧が印加された保持ローラ58に
近接し、接地されている。それぞれの静電回収ローラ6
8及び静電回収ローラ69には、スクレーバ90,91
が接触して設けられ、このスクレーバ90,91により
トナーや紙粉等が除去される。スクレーバ90,91
は、PETシートで、厚さt=0.125mmの部材に
より形成されている。さらに、転写の補助手段として転
写前処理が行なわれている。特願平4−71317号に
開示されている転写前像露光と呼ばれ、Y,M,C,K
の4色像を形成した(4回転)後、感光体ドラムを再帯
電することなく更に1回転させ、Y,M,Cトナー像の
ある領域に像露光を重畳することにより、種々の記録材
Pに対して、環境変化に対しても重ね合わせトナー像を
安定して一括転写できるようになっている。
【0075】接地した転写ローラ29の両端部には間隙
規制部材60である突き当てコロが固定されている。間
隙規制部材60は像担持体1の両端のOPC感光体が塗
布されていない部分のアルミニウムのドラム上に当接
し、この間隙規制部材60によって像担持体1と転写ベ
ルト18との間隙を0〜0.3mmの範囲で所望値に規
制している。
【0076】次に、クリーニング装置の構成を図9に基
づいて説明する。図9はドラムユニットの断面図であ
る。ドラムユニット200には、クリーニング装置26
及び像担持体1が備えられ、クリーニング装置26はク
リーニングブレード27の圧接により残留トナーを除
去、清掃し、落下した残留トナーはトナー受70で受け
られる。
【0077】クリーニングブレード27は、ウレタンゴ
ムであり、クリーニングブレード27の先端部27aを
像担持体1にトレール方式で当接している。線荷重は6
6gf/cmに設定される。フルカラー画像形成時に
は、クリーニングブレード27は圧着解除されるように
なっている。この圧着解除はカムとカムフォロアー機構
79によって行なわれ、クリーニングブレード27を像
担持体1の感光体ドラムに対して接離させる。この圧着
解除のタイミングは、FULLモードで5回転から6回
転の間で非画像領域で当接を開始し、感光体ドラムを1
周回した後離間させている。圧着直後のクリーニング性
能には不安定な状態があり、1周回以上充分にクリーニ
ングした方が性能的には安定するが、プリント速度との
兼ね合いから適宜決められている。MONOモードで
は、常時圧着させている。
【0078】クリーニング装置26は補助手段として、
トナー受70及び均し機構72が設けられている。トナ
ー受70は、静電シールドローラ93及び受けPET9
4からなり、静電シールドローラ93が固定され、受け
PET94が可動し、ブレード圧着解除と連係して一体
に感光体ドラムに対し接離する。
【0079】均し機構72の均しシート71がウレタン
ゴムで形成され、均しシート71は、ブレード解除残ト
ナーの突起(山状)を感光体ドラム上に薄く均す。この
ことにより、現像装置10を通過する時に、残トナーが
現像剤担持体11上に移転し混入するのを防止してい
る。また、磁性異物が下流に位置する磁性発生手段40
0により効率よく吸着するのを促進している。
【0080】均しシート71の作動タイミングは、ブレ
ード解除残トナーの通過する直前に感光体ドラムに接触
し、20cm程度幅に均したら即解除する。
【0081】静電シールドローラ93の両端部には間隙
規制部材73である突き当てコロが固定されている。間
隙規制部材73は像担持体1の両端のOPC感光体が塗
布されていない部分のアルミニウムのドラム上に当接
し、この間隙規制部材73によって像担持体1と静電シ
ールドローラ93との間隙を0.4〜0.5の範囲で所
望値に規制している。
【0082】また、磁界発生手段401が交換可能なプ
ロセスユニットであるドラムユニット200に取り付け
られており、像担持体1上に付着してリングマークの原
因である導電性で磁性異物を吸着保存し、現像装置10
に混入するのを防止している。上シェル301を開いた
状態でドラムユニット200を交換することに吸着異物
も自動的に排出されることになる。例えば、ドラムユニ
ット200を40000プリント使用して新品と交換す
る。
【0083】次に、リングマークの画像欠陥を、図10
に示す。次に、このリングマークの画像欠陥の発生メカ
ニズムを、図11乃至図15の実験モデルに基づいて説
明する。感光体ドラムの電位は、図11(a),(b)
に示すように露光により背景部VH−650V、画像部
L−50Vになる。また、図12(a),(b)の現
像モデルに示すように現像バイアス電圧が印加される。
このような条件で、感光体ドラムの電位が、図13に示
すように、正放電が発生して変化し、トナーが現像され
ると、図10(a)に示すようなリングマークが発生す
る。また、感光体ドラムの電位が、図14に示すよう
に、負放電が発生して変化し、トナーが現像されると、
図10(b)に示すようなリングマークが発生する。ま
た、感光体ドラムの電位が、図15に示すように、正放
電が発生して変化し、さらに負放電が発生して電位が変
化し、トナーが現像されると、図10(c)に示すよう
なリングマークが発生する。
【0084】以上から、リングマークの発生は、像担持
体である感光体ドラムと現像剤担持体のスリーブとの間
隙に2.5Mv/m以上の最大電界(下記に示す関係
式)を形成するように現像剤担持体に交番電圧を印加し
て現像するとき、狭い間隙(0.4〜0.6mm)を導
電性の粉末(大きさ0.1〜0.4mm)が通過すると
きに、像担持体の感光体ドラムと粉末の先端との空隙で
電離がおき、潜像が破壊されリング状又は円板状の(ス
ポット状)の潜像欠陥が形成されることが原因である。
また、AC電圧値が大きく、間隙が狭まり、この粉末が
大きくなると発生し易い又は大きな欠陥になる傾向があ
る。
【0085】最大電界の求め方について説明する。
【0086】一般に、2点間の電位差をK[V]、2点
の距離をd[m]とすると、2点間の電界Eは次式で表
わされる。
【0087】 E=K/d[V/m] ・・・(1) 現像隙間Dsdにかかる電圧は、ほぼ (Vp−p/2)+|VDC| となる。そこで、現像隙間Dsdにかかる電界は、
(1)式より {(Vp−p/2)+|VDC|}/Dsd ・・・(2) と表わすことができる。
【0088】このカラー画像形成装置では、現像装置か
ら異物を積極的に取り除くことが可能になっており、図
16は現像装置中に存在する異物を現像剤担持体から像
担持体に選択的に排出する特殊工程の概略構成図であ
る。
【0089】なお、特殊工程における、異物を現像剤担
持体から選択的に排出する具体的方法については後にの
べる。
【0090】カラー画像形成装置には、現像装置10中
に存在する異物を現像剤担持体11から像担持体1に選
択的に排出する特殊工程800を実行するパージ制御手
段801が備えられ、このパージ制御手段801は、専
用キー802あるいは操作部803、ホスト制御部80
4側からの所定の信号により、特殊工程800を実行す
る。特殊工程800は、トナー濃度制御のリファレンス
調整時の同時に実施される第1のパージ制御805と、
ユーザーの操作指令または定期的の動作指令に基づいて
実施される第2のパージ制御806を有している。
【0091】第1のパージ制御805は、新品の現像ユ
ニット100を交換する時に、トナー濃度制御のリファ
レンス調整を最優先にするため、トナー消費を伴わない
パージ制御であり、ホスト制御部804のリファレンス
調整手段804aからの信号により現像装置10から異
物を積極的に取り除き、リングマークの画像欠陥の発生
を防いでいる。
【0092】第2のパージ制御806は、パージ性能は
優れているがトナー消費が生じる可能性のあるパージ制
御であり、ユーザーの専用キー802あるいはユーザー
がアクセス可能な操作部803の操作指令、または現像
剤カウンタに基づく定期的の動作指令により現像装置1
0から異物を積極的に取り除き、リングマークの画像欠
陥の発生を防いでいる。
【0093】このように、リングマークの原因である導
電性の異物を積極的に現像装置から除去する特殊工程8
00を備えており、例えば現像ユニット100の交換時
や運搬時に現像装置10中に異物が混入することがあ
り、このような何らかの理由により突然現像装置中に異
物が混入してリングマークが発生したら、特殊工程80
0を作動して現像装置10から異物を積極的に取り除
き、リングマークの画像欠陥の発生を防いでいる。
【0094】また、特殊工程800は専用キー802あ
るいは操作部803、ホスト制御部804側からの所定
の信号により実行され、ユーザー操作等の情報により異
物が混入するあるいは混入している可能性が高い時に、
自動的に動作するような判定制御を備えている。即ち、
ユーザーの指示により専用キー802あるいは操作部8
03からの信号により、異物が混入している時に特殊工
程800を作動して現像装置10から異物を積極的に取
り除き、リングマークの画像欠陥の発生を防いでいる。
【0095】また、ホスト制御部804側からの所定の
信号により、異物が混入している可能性が高い時に、自
動的に特殊工程800を作動して現像装置10から異物
を積極的に取り除き、リングマークの画像欠陥の発生を
防いでいる。
【0096】特殊工程800において、画像形成装置は
リングマークに相関の強い異物を現像剤担持体11から
選択的に転移させるようなパージ条件に設定される。本
実施例においてこのパージ条件は、第1のパージ制御で
はトナーとキャリアを転移させず異物のみを選択的に転
移させる条件であり、第2のパージ制御ではトナーは多
少転移する恐れがあるがキャリアを転移させずに異物を
転移させる条件である。
【0097】具体的な条件を図25により説明する。
【0098】感光体上の電位は帯電時にはVH,露光時
にVLとなる。一方、現像スリーブ上のDC電位VDC
HとVLの間に位置する。通常、前記VDCにACバイア
スが印加され、かつ感光体上の電位がVLの時、トナー
が感光体へ飛翔し、現像が行われる。
【0099】ここで導電性の異物に上記電界が作用する
ことが見いだされた。特にDC電界が導電性異物に作用
すると異物に静電誘導が起こり、帯電した異物がDC電
界により現像スリーブから離れる方向に転移することが
わかった。
【0100】第1のパージ制御の場合、感光体上の電位
を現像スリーブよりも高い電位(図では正帯電キャリア
と負帯電トナーを使用し、現像スリーブよりもマイナス
側へ感光体を帯電させた場合を示す)にすることで、ト
ナーは現像スリーブ側に引きつけられ、キャリアと異物
に感光体側へ引きつける力が作用する。ここでキャリア
は強磁性を有し、スリーブへの保持能力を有するため、
感光体上の電位がある特定値VHH以下であれば、感光体
へは転移しない。
【0101】従って、感光体電位VHをVDCとVHHの間
にすれば、導電性の異物のみが選択的に現像器の現像ス
リーブから感光体へ転移して排出することができる。
【0102】第2のパージ制御の場合、感光体電位を露
光により現像スリーブの電位VDCよりも下げることによ
り(VL)、キャリアは現像スリーブへ引きつけられ、
感光体へ転移しない。一方、異物には静電誘導が生じ、
感光体と現像スリーブの電位差により異物を感光体側へ
引きつける力が作用する。従って、異物が感光体に転移
する。
【0103】なお第2のパージ制御では、第1のパージ
制御のようにキャリアが感光体に転移する心配がないた
めVLとVDCの電位差を非常に大きくすることができ
る。このため第1のパージ制御よりもおおきな力で異物
を現像スリーブから感光体へ転移させることができ、異
物をより積極的に排出可能である。また異物が仮にキャ
リアと同等の磁性体であっても大きな力で現像スリーブ
から排出可能である。
【0104】ここで第1のパージ制御では、上記のよう
にトナーは現像スリーブから感光体へ転移しないが、第
2のパージ制御ではトナーに電界が働き、感光体への静
電引力が発生する。しかし、通常の現像時と同じくトナ
ーが感光体に多量に転移するとトナーが無駄に消費さ
れ、また現像器の現像濃度が変化するため現像濃度の調
整が必要となる。そのため本実施例では第2のパージ制
御を実行中は、現像時と異なりAC電界をオフにするこ
とでトナーの転移を極力抑えている。それによって一部
のトナーは転移する恐れがあるが、多くのトナーは転移
しない。すなわち現像スリーブと感光体間の電界を制御
することにより、第1のパージ制御、第2のパージ制御
ともキャリアおよびトナーの転移を極力抑えて、異物を
選択的に転移させることができる。
【0105】このようにパージ条件は少なくともキャリ
アを転移させず、異物を転移させる条件であり、さらに
好ましくはトナーを転移させない条件であり、現像方式
により具体的な条件は異なる。像担持体1上に転移した
異物は、クリーニング装置26で回収し、再度現像装置
10に戻らないように確実にクリーニング手段で阻止さ
せている。
【0106】次に、トナー濃度制御のためのリファレン
ス調整時に同時に実施される第1のパージ制御のタイミ
ングについて、図17および図18に基づいてさらに具
体的に説明する。
【0107】なお、トナー濃度制御のためのリファレン
ス調整とは、古い現像剤をトナーとキャリアが適正な割
合で混合された新しい現像剤に交換した時に実行され
る。以後のトナー濃度制御を交換された新しい現像剤の
トナー濃度を基準として行われ、交換時には現像剤を一
定時間撹拌した後現像剤のトナー濃度を検出し、基準値
(リファレンス)としてメモリ(図示せず)に保存す
る。
【0108】従って、上記リファレンス調整時にはトナ
ーが転移する心配はない第1のパージ制御を実行する。
【0109】図17はカラー現像装置交換時においてカ
ラー現像装置とブラック現像装置の同時交換時のトナー
濃度制御のリファレンス調整時に同時に実施される第1
のパージ制御を示すタイミングチャートである。スター
トで、像担持体1が回転し、現像DC電圧が印加され、
クリーニング装置26がON(圧着)、ファンが駆動す
る。スタートから所定時間t1後に、帯電電極が駆動
し、所定時間t2(2sec)後に、イエロー現像装置
が駆動し、現像AC電圧が印加され、リファレンス調整
の読み込みが行なわれる。次に、マゼンタ現像装置が駆
動し、現像AC電圧が印加され、リファレンス調整の読
み込みが行なわれる。シアン現像装置が駆動し、現像A
C電圧が印加され、リファレンス調整の読み込みが行な
われる。最後に、ブラック現像装置が駆動され、リファ
レンス調整の読み込みが行なわれる。
【0110】ブラック現像装置が駆動される時に、終わ
りの所定時間t3、即ち、1secレーザー露光を行な
い、74mm周方向のベタ画像を作成し、クリーニング
装置のクリーニングブレードのエッジ部に付着した異物
を一時的に多量に流したトナーで洗う。また、イエロー
現像装置が駆動される時に、始めの所定時間t4、即
ち、270msecレーザー露光を行ない、20mm周
方向のベタ画像を作成し、パージする前にトナーをブレ
ードのエッジ部に供給する。異物による像担持体1の損
傷を防止する。
【0111】第1のパージ制御はY、M、C、Kの現像
装置が駆動されている間に現像DCバイアスと感光体の
帯電電位により実行され、この期間で異物が現像装置か
ら感光体へ排出される。なお、本実施例では現像器駆動
中にACバイアスをかけているが、第1のパージ制御に
は影響しない。
【0112】このように、第1のパージ制御は、トナー
濃度制御のリファレンス調整時に同時に並行に実施され
る。
【0113】図18はカラー現像装置交換時においてブ
ラック現像装置のみ交換時のトナー濃度制御のリファレ
ンス調整時に同時に実施される第1のパージ制御を示す
タイミングチャートである。スタートで、像担持体1が
回転し、現像DC電圧が印加され、クリーニング装置2
6がON(圧着)、ファンが駆動する。スタートから所
定時間t21後に、帯電電極が駆動し、所定時間t22
(3sec)後に、ブラック現像装置が駆動され、リフ
ァレンス調整の読み込みが行なわれる。
【0114】ブラック現像装置が駆動される時に、始め
の所定時間t23、即ち、270msecレーザー露光
を行ない、20mm周方向のベタ画像を作成し、クリー
ニング装置のブレードのエッジ部に付着した異物をトナ
ーで洗う。また、ブラック現像装置が駆動される終わり
に、所定時間t24、即ち、1secレーザー露光を行
ない、74mm周方向のベタ画像を作成し、パージする
前にトナーをブレードのエッジ部に供給する。異物によ
る像担持体1の損傷を防止する。
【0115】第1のパージ制御はブラックの現像装置が
駆動されている間に現像DCバイアスと感光体の帯電電
位により実行され、この期間で異物が現像装置から感光
体へ排出される。
【0116】このように、第1のパージ制御は、トナー
濃度制御のリファレンス調整時に同時に並行に実施され
る。
【0117】次に、ユーザーの操作指令または定期的の
動作指令に基づいて実施される第2のパージ制御につい
て、図19及び図20に基づいてさらに具体的に説明す
る。
【0118】まず、積極的かつ選択的に現像剤中に混入
している異物を現像剤像担持体11から像担持体1に飛
翔移転させる方法について説明する。本方式に利用され
ている2成分現像剤では、絶縁性樹脂がコーティングさ
れたキャリアは、平均的には正極性帯電している。その
表面に負に帯電したトナーが自己電荷による鏡像力でキ
ャリアに静電吸着している。
【0119】本方式は、非接触でACバイアスを印加す
ることによりトナーをキャリア吸力圏から離脱させるこ
とにより高い現像性能を得るものであり、ACバイアス
が重畳されない条件では、潜像によるDC電界があって
もキャリア吸力圏から離脱できないことになっている。
この点を利用して選択的に異物を像担持体1上に転移さ
せる。つまり、現像隙間に像担持体1が現像剤像担持体
11に対して正極性になる強いDC電界を形成すること
により異物に負極性の電荷を現像剤像担持体11から注
入させ飛翔移転する。キャリアには現像剤像担持体11
への静電力が作用する。トナーには、像担持体1側への
静電力が作用するが、多くのトナーはキャリア吸力圏か
ら脱出できない。しかし、トナーの中には、電荷量の低
いトナーが、僅かに混在し、これらは鏡像力が低く像担
持体1に移転する。
【0120】次に、具体的な一例をここに示す。
【0121】図19はカラー現像装置交換時においてカ
ラー現像装置とブラック現像装置の同時交換時ユーザー
の操作指令または定期的の動作指令に基づいて実施され
る第2のパージ制御を示すタイミングチャート、図20
は帯電電極とLD露光の作動タイミングチャートであ
る。
【0122】このようにした理由は連続に感光体にレー
ザー照射を与えると、感光体にメモリが生じ、パージ制
御直後に画像問題が生じるのを防止するためにON/O
FF制御し、感光体の疲労を回復させながら、パージを
進行させるようにしている。スタートで、像担持体1が
回転し、現像DC電圧が印加され、Y現像のパージの前
に像担持体1上にパッチ状のトナー付着を形成し、クリ
ーニングブレードにトナーを供給する。クリーニング装
置26がON(圧着)し、像担持体1上に移転し静電気
力で付着しているトナーをクリーニング装置26に回収
し、現像装置10に再度混入することを未然に防止して
いる。または、このときに帯電極が作動しているためオ
ゾンの発生により感光体ドラムが劣化するのを防止する
ためにファンが駆動する。スタートから所定時間t31
後に、帯電電極が駆動し、所定時間t32(2sec)
後に、イエロー現像装置が駆動し、現像AC電圧が印加
され、それからAC電界をOFFし、パージが開始す
る。次に、マゼンタ現像装置が駆動し、この時はDCバ
イアス電圧のみが印加され、マゼンタ現像装置内のパー
ジが行なわれる。シアン現像装置が駆動し、同様にシア
ン現像装置内のパージが行なわれる。最後に、ブラック
現像装置が駆動され、同様にブラック現像装置内のパー
ジが行なわれる。このとき、各現像装置は、2分間の通
常の条件のパージが実施される。
【0123】ブラック現像装置が駆動される時に、終わ
りの所定時間t33、即ち、1secレーザー露光を行
ない、74mm周方向のベタ画像を作成し、クリーニン
グ装置のブレードのエッジ部に付着した異物をトナーで
洗う。また、イエロー現像装置は通常の条件が駆動され
る時に、始めの所定時間t34、即ち、270msec
レーザー露光を行ない、20mm周方向のベタ画像を作
成し、パージする前にトナーをブレードのエッジ部に供
給する。異物による像担持体1の損傷を防止する。
【0124】イエロー現像装置、マゼンタ現像装置、シ
アン現像装置及びブラック現像装置が駆動されるときの
所定時間t35は、帯電電極とレーザー露光が、図20
に示すようなタイミングで作動する。即ち、像担持体1
が1周回転する毎に、帯電電極とレーザー露光がON,
OFFを繰り返す。常時、異物をパージする現像間隙電
界を形成するためにレーザー露光を点灯させると、像担
持体1の感光体の光疲労がパージ後の感光体に生ずる。
一方、帯電を常時OFFすることも考えられるが、感光
体幅方向の非画像部に付着する。このカブリトナーが、
クリーニング装置のブレードの両端やその外側に蓄積
し、ドラムユニットからのトナー落下に発展する等の問
題が懸念された。以上の制約から、図20のようなタイ
ミングチャートにより、両方の問題が起きない。
【0125】イエロー現像装置、マゼンタ現像装置、シ
アン現像装置及びブラック現像装置が駆動されるときの
終わりの所定時間t36に、即ち、4sec間隔でトナ
ー補給が行なわれ、1補給時間は補給ソレノイドON時
間1.340である。このトナー補給により、異物パー
ジ時に像担持体1に付着し、失われたトナーを補うため
の相当量を定量補給する。また、イエロー現像装置、マ
ゼンタ現像装置、シアン現像装置及びブラック現像装置
が駆動された後の所定時間t37に、即ち、30se
c、パージ時の定量補給したトナーが現像装置内で均一
に撹拌させるために空転する。これにより、現像剤の状
態を正常に戻してから本来の画像形成状態に復帰させる
ようにしている。
【0126】次に、ユーザーの操作指令または定期的の
動作指令に基づいて実施される第2のパージ制御を、図
21乃至図23のフローチャートについて説明する。図
21乃至図23は第2のパージ制御のフローチャートで
ある。
【0127】ユーザーの操作指令または定期的の動作指
令に基づいて実施される第2のパージ制御は、トナーホ
ッパーガイドを閉じ(ステップ1)、レーザーパワー、
PWMを設定する(ステップ2)。ステップ3でメイン
モータをONして初期設定を行ない(ステップ4)、カ
ラーチックを行なうために(ステップ5)、イエロー設
定、マゼンタ設定、シアン設定及びブラック設定を行な
う(ステップ6〜9)。設定色へ現像切替を行ない(ス
テップ10)、現像切替のための時間を待ち(ステップ
11)、イエロー設定か否かの判断を行ない(ステップ
12)、イエロー設定でない場合にはステップ19ヘ移
行する。
【0128】イエロー設定の場合には、ベタ画像露光を
開始し(ステップ13)、270msec経過すると
(ステップ14)、ベタ画像露光が終了し(ステップ1
5)、イエローACバイアスONし(ステップ16)、
1sec経過すると(ステップ17)、イエローACバ
イアスOFFする(ステップ18)。1secは、露光
箇所からイエロー現像装置までの時間+αを1secと
している。
【0129】ステップ19で第2のパージ制御時間管理
カウンタ初期化し、帯電ONし(ステップ20)、帯電
設定値Vh=750である。ステップ21で210ms
ec経過後、ベタ画像露光を開始する(ステップ2
2)。210msecは、帯電位置から露光位置までの
時間差である。ステップ23でパージ制御時間管理カウ
ンタが11か否かを判断し、カウンタが11より大きい
場合にはトナー補給を行ない(ステップ24,25)、
ステップ27へ移行する。ステップ23でパージ制御時
間管理カウンタが11より小さい場合には、4sec経
過すると(ステップ26)、帯電OFFし(ステップ2
7)、ステップ28で210msec経過後、ベタ画像
露光が終了する(ステップ29)。210msecは、
帯電位置から露光位置までの時間差である。
【0130】ステップ30でパージ制御時間管理カウン
タが11か否かを判断し、カウンタが11より大きい場
合にはトナ補給を行ない(ステップ31,32)、ステ
ップ34へ移行する。ステップ30でパージ制御時間管
理カウンタが11より小さい場合には、4sec経過す
ると(ステップ33)、パージ制御時間管理カウンタを
1加えて(ステップ34)、ステップ35でパージ制御
時間管理カウンタが13か否かを判断し、カウンタが1
3より小さい場合にはステップ20へ移行し、パージ制
御時間管理カウンタが13より大きくなる場合まで前記
した制御を行ない、第2のパージ制御の実行時間を2分
とする。
【0131】パージ制御時間管理カウンタが、13より
大きい場合には、帯電ONし(ステップ36)、帯電設
定値Vh=650である。ステップ37でカラーチェッ
クを行ない、イエローの場合にはイエローフラグをリセ
ットし(ステップ38)、マゼンタの場合にはマゼンタ
フラグをリセットし(ステップ39)、シアンの場合に
はシアンラグをリセットし(ステップ40)、30se
c経過後をまち(ステップ41)、現像装置内のトナー
分布均一化してドラム疲労の回復を図る。また、ブラッ
クの場合にはブラックフラグをリセットし(ステップ4
2)、1sec経過後をまち(ステップ43)、帯電さ
れている部分でベタ画像を作成しなくてはいけないた
め、帯電位置から露光位置までの時間差を考慮してい
る。
【0132】ステップ44で全カラー終了か否かの判断
を行ない、ベタ画像の露光を開始し(ステップ45)、
1sec経過後(ステップ46)、ベタ画像の露光が終
了し(ステップ47)、0.7sec経過後(ステップ
48)、ブラックACバイアスONする(ステップ4
9)。露光箇所からブラック現像装置までの時間に1.
83secである。ブラックバイアスのONタイミング
を露光部分がブラック現像装置に到達する時間より余裕
をもって行なう。
【0133】ステップ50で1.2sec経過後、ブラ
ックACバイアスOFFする(ステップ51)。ベタ画
像幅に対し、前後+100msecの余裕をもたせる。
ステップ52で30sec経過後、DCバイアスOFF
する(ステップ53)。現像装置内のトナー分布均一化
してドラム疲労の回復を図る。ステップ54でポリゴン
OFFし、帯電OFF(ステップ55)し、メインモー
タOFFし(ステップ56)、現像切替を行ない(ステ
ップ57)、クリーニング処理を行ない(ステップ5
8)、ファンスピードを半分にし20sec後(ステッ
プ59)、ステップ60でトナー濃度が所定値より低下
したあるいトナー補給器にトナーが少ないかの判断を行
ない、トナー濃度が所定値より低下したあるいトナー補
給器が空の状態を検知した時、トナー濃度を所定値に戻
す(ステップ61)。そして、全バイアスをOFFして
(ステップ62)、現像モータをOFFする(ステップ
63)。
【0134】次に、トナー濃度制御のリファレンス調整
時の同時に実施される第1のパージ制御と、ユーザーの
操作指令または定期的の動作指令に基づいて実施される
第2のパージ制御による異物の排出率をテストした。そ
の結果を表1に示す。
【0135】予めクリーン度を確認した現像装置内に、
管理された金属異物を10個(アルミニウムで200〜
800nm)投入し、実機にてパージ制御を行ない、そ
の後現像装置内のトナーをふるい(80メッシュ、AP
177nm)にかけ、残った異物を採取することによ
り、排出効果を測定した。
【0136】
【表1】
【0137】表1からトナー濃度制御のリファレンス調
整時の同時に実施される第1のパージ制御と、ユーザー
の操作指令または定期的の動作指令に基づいて実施され
る第2のパージ制御では、第2のパージ制御による異物
の排出率が高いが、第1のパージ制御でも異物が排出さ
れる。
【0138】図24はユーザーの操作指令に基づいて実
施された第2のパージ制御によるリングマーク発生を示
す図である。(縦軸はリングマーク発生の累積度数を示
す)53000プリント枚数付近から多発していたリン
グマークの発生が、55300プリント枚数付近でユー
ザーの操作指令に基づいて第2のパージ制御を実施する
ことによって、55500プリント枚数以後リングマー
クの発生が見られなくなった。
【0139】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、リングマークの原因である導電性の異物を積極的に
現像装置から除去する特殊工程を備えるから、特殊工程
を作動して現像装置から異物を積極的に取り除き、リン
グマークの発生を防止する。
【0140】請求項2記載の発明は、ユーザーの指示に
より専用キーあるいは操作部、ホスト制御部側からの所
定の信号により、異物が混入している時に特殊工程を作
動して現像装置から異物を積極的に取り除くことがで
き、リングマークの発生を防止するまた、異物が混入し
ている可能性が高い時に、自動的に特殊工程を作動して
現像装置から異物を積極的に取り除くことができ、リン
グマークの発生を防止する。
【0141】請求項3記載の発明は、新品の現像ユニッ
トを交換する時に、トナー濃度制御のリファレンス調整
を最優先にするため、トナー消費を伴わない第1のパー
ジ制御を行なうことで、現像装置から異物を積極的に取
り除くことができ、リングマークの発生を防止する。
【0142】また、ユーザー操作の指令や定期的な操作
に基づいてのパージ性能は優れているがトナー消費が生
じる第2のパージ制御を行なうことで、現像装置から異
物を積極的に取り除くことができ、リングマークの発生
を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の全体構成図である。
【図2】給紙案内部の断面図である。
【図3】給紙案内部の斜視図である。
【図4】現像装置の断面図である。
【図5】現像装置の一部を破断した平面図である。
【図6】現像ユニットの側面図である。
【図7】転写装置の概略構成図である。
【図8】転写装置の側面図である。
【図9】ドラムユニットの断面図である。
【図10】リングマークのタイプを示す図である。
【図11】感光体ドラムの電位を示す原理図である。
【図12】現像バイアス電圧を示す原理図である。
【図13】感光体ドラム上の電位変化を示す原理図であ
る。
【図14】感光体ドラム上の電位変化を示す原理図であ
る。
【図15】感光体ドラム上の電位変化を示す原理図であ
る。
【図16】現像装置中に存在する異物を現像剤担持体か
ら像担持体に選択的に排出する特殊工程の概略構成図で
ある。
【図17】カラー現像装置交換時においてカラー現像装
置とブラック現像装置の同時交換時のリファレンス調整
時に同時に実施される第1のパージ制御を示すタイミン
グチャートである。
【図18】カラー現像装置交換時においてブラック現像
装置のみ交換時のリファレンス調整時に同時に実施され
る第1のパージ制御を示すタイミングチャートである。
【図19】カラー現像装置交換時においてカラー現像装
置とブラック現像装置の同時交換時ユーザーの操作指令
または定期的の動作指令に基づいて実施される第2のパ
ージ制御を示すタイミングチャートである。
【図20】帯電電極とレーザー露光の作動タイミングチ
ャートである。
【図21】第2のパージ制御のフローチャートである。
【図22】第2のパージ制御のフローチャートである。
【図23】第2のパージ制御のフローチャートである。
【図24】ユーザーの操作指令に基づいて実施された第
2のパージ制御によるリングマーク発生を示す図であ
る。
【図25】第1及び第2のパージ制御に関する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 像担持体 10 現像装置 11 現像剤担持体 17 転写装置 26 クリーニング装置 800 特殊工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒畑 貴夫 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、この像担持体に近接し現像
    剤を担持した現像剤担持体に交番電圧を印加する現像装
    置と、前記像担持体上のトナー像を記録材に転写する転
    写装置と、前記像担持体上の残留トナーを除去するクリ
    ーニング装置を有する画像形成装置において、前記現像
    装置中に存在する異物を前記現像剤担持体から前記像担
    持体に選択的に排出する特殊工程を備えることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 専用キーあるいは操作部、ホスト制御部
    側からの所定の信号により、前記特殊工程を実行するパ
    ージ制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記特殊工程は、トナー濃度制御のリフ
    ァレンス調整時の同時に実施される第1のパージ制御
    と、ユーザーの操作指令または定期的の動作指令に基づ
    いて実施される第2のパージ制御を有することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
JP7234209A 1994-09-17 1995-09-12 画像形成装置 Pending JPH08137260A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003067338A1 (en) * 2002-02-08 2003-08-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and lubricant used for the same
JP2013080131A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置

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WO2003067338A1 (en) * 2002-02-08 2003-08-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and lubricant used for the same
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