JPH08135784A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH08135784A
JPH08135784A JP6279247A JP27924794A JPH08135784A JP H08135784 A JPH08135784 A JP H08135784A JP 6279247 A JP6279247 A JP 6279247A JP 27924794 A JP27924794 A JP 27924794A JP H08135784 A JPH08135784 A JP H08135784A
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downshift
automatic transmission
vehicle
control device
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Koichi Kuroda
浩一 黒田
Hiroshi Takahashi
高橋  宏
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降坂時に運転者の要求に応じたダウンシフト
を適切に行う。 【構成】 アクセル開度TVOが零、車速VSPの一階
差分dVSP/dtが正及び車速VSPの二階差分d2
VSP/dt2 が零であると下り坂判定装置12によっ
て判定された場合、車速VSP及び所定の関係式を用い
てディレィを演算する。求められたディレィ経過後、車
両が惰性走行中であると判定された場合には、下り坂判
定装置12からコントローラ9にシフト指令信号を供給
し、コントローラ9の制御の下で自動変速機1のダウン
シフトを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転状態に応じて変速
を行うようにした自動変速機の変速制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、各種摩擦要素(クラッチ
やブレーキ等)を選択的に締結することにより対応する
変速段を選択し、摩擦要素の締結と解放とを切り替える
ことにより他の変速段(ギヤ位置)への変速(アップシ
フト変速、ダウンシフト変速)を行う。このような変速
制御を行う際には、車速、アクセル開度、変速機作動油
温等の運転状態に関する各種パラメータに応じた変速パ
ターンの中から運転状態に適した変速パターンを選択
し、この変速パターンに基づいて変速制御を行うのが一
般的である。
【0003】車両が高速段の状態(例えばオーバドライ
ブ)で降坂する場合、エンジンブレーキが不足するため
にシフトダウンを行う必要がある。このような場合に自
動変速機のシフト位置を制御する自動変速機の変速制御
装置としては例えば特開昭64-30959号公報に開示されて
いる。この明細書に記載された自動変速機の変速制御装
置では、下り坂の傾斜角度を検出し、検出された傾斜角
度に応じた変速マップを選択し、この変速マップに基づ
いて変速機のシフト位置の制御を行っている。このよう
な制御により、運転者が手動でギヤチェンジすることな
く下り坂の傾斜に応じたシフトダウンを行うことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな変速制御では変速マップを変えることによって制御
しているため、一律に制御されることによりディレィは
一定となり、運転者のダウンシフト要求に必ずしも一致
しないという不具合がある。また、短い下り坂の後にす
ぐ上り坂がある場合には不要なダウンシフトが行われ
る。
【0005】本発明の目的は、降坂時に運転者の要求に
応じたダウンシフトを適切に行うことができる自動変速
機の変速制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の自動
変速機の変速制御装置は、車両が下り坂を惰性走行中で
あることを判断する惰性走行判断手段と、この惰性走行
判断手段により車両が惰性走行中であると判断された場
合、車両がアクセルを全閉してからダウンシフトするま
でのディレィを下り坂の傾斜に基づいて演算するディレ
ィ演算手段と、このディレィ演算手段により求められた
ディレィ経過後、前記惰性走行判断手段により車両が惰
性走行していると判断された場合にはダウンシフトを行
うダウンシフト手段とを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0007】本発明による第2の自動変速機の変速制御
装置は、車両がアクセルを全閉してからダウンシフトす
るまで、下り坂の傾斜の変化に応じてディレィの演算を
繰り返すディレィ演算繰り返し手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0008】本発明による第3の自動変速機の変速制御
装置は、前記ディレィ演算手段により演算されたディレ
ィの値を車速に応じて修正するディレィ修正手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0009】本発明による第4の自動変速機の変速制御
装置は、運転者が降坂時にアクセルを踏んだ場合に前記
ダウンシフト手段によるダウンシフトを解除するダウン
シフト解除手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】本発明による第5の自動変速機の変速制御
装置は、走行路面の摩擦抵抗を測定する摩擦抵抗測定手
段と、この摩擦抵抗測定手段により測定された測定値が
所定の値より低い場合には前記ダウンシフト手段による
ダウンシフトを禁止するダウンシフト禁止手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0011】本発明による第6の自動変速機の変速制御
装置は、運転者のアクセル操作量を検出するアクセル操
作量検出手段と、車速変化率を演算する車速変化率演算
手段とを設け、前記惰性走行判断手段は、前記車速変化
率演算手段により演算された車速変化率と、前記アクセ
ル操作量検出手段により検出されたアクセル操作量とに
基づいて車両が下り坂を惰性走行中であることを判断す
ることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明による第1の自動変速機の変速制御装置
では、図1の概念図に示すように、車両が下り坂を惰性
走行中であると惰性走行判断手段によって判断される
と、車両がアクセルを全閉してからダウンシフトするま
でのディレィが下り坂の傾斜に基づいてディレィ演算手
段により演算される。ディレィ演算手段によって求めら
れたディレィ経過後に、惰性走行判断手段により車両が
惰性走行していると判断された場合には、ダウンシフト
手段によってダウンシフトが行われる。
【0013】このように、車両がアクセルを全閉してか
らダウンシフトするまでのディレィを下り坂の傾斜に基
づいて設定し、このようにして設定されたディレィ経過
直後に惰性走行中である場合にはダウンシフトを行うこ
とにより、降坂時に運転者の要求に応じたダウンシフト
を適切に行うことができる。
【0014】本発明による第2の自動変速機の変速制御
装置では、ディレィ演算繰り返し手段により、車両がア
クセルを全閉してからダウンシフトするまで下り坂の傾
斜の変化に応じてディレィの演算が繰り返されるので、
より正確にディレィを設定することができ、したがって
運転者の意図により近いダウンシフトを行うことができ
る。
【0015】本発明による第3の自動変速機の変速制御
装置では、ディレィ演算手段により演算されたディレィ
の値を、ディレィ修正手段により車速に応じて修正する
ので運転者の意図にさらに近いダウンシフトを行うこと
ができる。
【0016】本発明による第4の自動変速機の変速制御
装置では、運転者が降坂時にアクセルを踏んだ場合にダ
ウンシフト手段によるダウンシフトをダウンシフト解除
手段により解除するのでエンジンブレーキが解除され、
したがって運転者が降坂時に加速したい場合の要求に応
じることができる。
【0017】本発明による第5の自動変速機の変速制御
装置では、走行路面の摩擦抵抗を摩擦測定手段により測
定し、測定された測定値が所定の値より低い場合にはダ
ウンシフト手段によるシフトをダウンシフト禁止手段に
より禁止するので、ダウンシフトが原因のスピン等を防
止することができる。
【0018】本発明による第6の自動変速機の変速制御
装置では、惰性走行判断手段は、前記車速変化率演算手
段により演算された車速変化率と、前記アクセル操作量
検出手段により検出されたアクセル操作量とに基づいて
車両が下り坂を惰性走行中であることを判断することに
より、降坂時に運転者の要求に応じたダウンシフトを適
切に行うことができる。
【0019】
【実施例】本発明による自動変速機の変速制御装置の実
施例を図面を参照して詳細に説明する。図2は本発明に
よる自動変速機の変速制御装置の実施例のブロック図で
ある。図2において、例えば4段変速の自動変速機1は
トルクコンバータ2を経てエンジン3の動力が入力さ
れ、選択変速段に応じたギヤ比で入力回転を変速し、出
力軸4に伝達するものとする。
【0020】本例では、自動変速機1はコントロールバ
ルブ5内におけるシフトソレノイド6及び7のON,O
FFの組合せによる選択変速段を決定され、トルクコン
バータ2は、同様にコントロールバルブ5内におけるロ
ックアップソレノイド8のデューティ制御により、入出
力要素間を直結されないコンバータ状態又は入出力要素
間を直結したロックアップ状態にされるものとする。
【0021】シフトソレノイド6,7のON/OFF及
びロックアップソレノイド8の駆動デューティDを制御
するために変速マップを有するコントローラ9を設け
る。このコントローラ9には、エンジン3のアクセル開
度TVOを検出するアクセル開度センサ10からの信
号、出力軸4の回転数から車速VSPを検出する車速セ
ンサ11からの信号及び後述する下り坂判定装置12か
らの情報が入力される。
【0022】アクセル開度センサ10により検出される
アクセル開度TVO、車速センサ11により演算された
車速度VSPに基づいて一階差分演算装置13によって
求められた車速の一階差分dVSP/dt及び車速度V
SPに基づいて二階差分演算装置14によって求められ
た車速の二階差分d2 VSP/dt2 を記憶する下り坂
判定装置12を設け、運転者が要求する降坂時のダウン
シフトに関するこれらの情報をコントローラ9に供給す
る。
【0023】本発明による自動変速機の変速制御装置に
用いる回路を本例ではディジタル回路とし、一階差分演
算装置13は車速センサ11から入力された車速VSP
を一定時間間隔で一階差分し、かつ、二階差分演算装置
14は車速度センサ11から入力された車速VSPを一
定時間間隔で二階差分する。また、自動変速機1はコン
トローラ9からの最終的な変速指令を受け、油圧駆動回
路などが作動して変速ギヤを選択する。
【0024】本例の動作を説明する。図3は本発明によ
る自動変速機の変速制御装置の第1実施例のフローチャ
ートであり、この制御ルーチンは走行中に順次繰り返さ
れる。ステップ21において、下り坂判定装置12(図
2)において下り坂判定条件が成立しているか否かを判
断する。本例では下り坂判定条件を、
【数1】1.TVO=0
【数2】2.dVSP/dt>0
【数3】3.d2 VSP/dt2 =0 とする。すなわち車両が降坂時に惰性走行する際に、ア
クセルを閉じているにもかかわらず車速が一定の割合で
増加するか否かを判断し、さらに加速後のイナーシャが
残っているときの誤判断を防ぐために車速の二階差分が
0か否かを判断する。
【0025】下り坂判定条件が成立しないと判断された
場合、ステップ22において下り坂判定装置12に内蔵
されたディレィカウント用のタイマt−brkを零にリ
セットし、この制御ルーチンを終了する。
【0026】下り坂判定条件が成立すると判断された場
合、ステップ23においてタイマt−brkが零か否か
すなわちタイマt−brkがスタートしたか否かを判断
する。タイマt−brkが零であると判断された場合
は、ステップ24において、
【数4】f(dVSP/dt)=5660/(dVSP
/dt)+4.38 に基づいてディレィtdを演算する。数4は、dVSP
/dtに対して運転者が適切であると感じたディレィの
実験値を元にして定めた分数関数である。
【0027】図4は、ディレィtdと車速の一階差分d
VSP/dtとの関係を示す図である。下り坂の傾斜が
大きくなるに従って車速の一階差分dVSP/dtが大
きくなることから車速の一階差分dVSP/dtに基づ
いて下り坂の傾斜を判定し、下り坂の傾斜が大きくなる
に従って自動変速機1(図2)のダウンシフトを早くす
るために図4に示すような関係を用いてディレィtdを
求める。ステップ24でディレィtdが求められると、
ステップ25においてタイマt−brkをスタートさ
せ、この制御ルーチンを終了する。
【0028】ステップ23においてタイマt−brkが
零でないと判断された場合、ステップ26においてタイ
マt−brkがダウンシフト指令発生時までのディレィ
tdより大きいか否か判断する。ディレィtdより大き
くないと判断された場合すなわち時刻tdを経過するま
で上記下り坂判定条件が成立している場合には、この制
御ルーチンを終了し、それに対してディレィtdより大
きいと判断された場合には、ステップ27において下り
坂判断装置12(図2)からコントローラ9(図2)に
シフト指令信号を供給し、コントローラ9(図2)の制
御下で自動変速機1(図2)のダウンシフトを行い、こ
の制御ルーチンを終了する。
【0029】この際、コントローラ9(図2)が、車速
VSPが変速マップにおいて選択中のギヤポジションへ
のシフトアップ線より低い場合にのみ自動変速機1(図
2)のダウンシフト制御を行うようにすることにより、
エンジン回転数の急激な上昇を防止する。また、ダウン
シフト後は運転者がアクセルを再び踏み込むまでシフト
ダウンしないようにする。尚、本発明による自動変速機
の変速制御装置を用いた車両のアクセル開度、車速の一
階差分及び車速の二階差分の変化を示す図を図5に示
す。
【0030】本例によれば、下り坂の傾斜に応じてダウ
ンシフトを行うまでのディレィを変化させているので、
様々な傾斜の下り坂において運転者の違和感のないタイ
ミングでダウンシフトを行うことができ、したがって設
定されたディレィ経過後に惰性走行中である場合にはダ
ウンシフトを行うことにより、降坂時に運転者の要求に
応じたダウンシフトを適切に行うことができる。
【0031】図6は本発明による自動変速機の変速制御
装置の第2実施例のフローチャートであり、この制御ル
ーチンも走行中に順次繰り返される。本例では、上記下
り坂判定条件の3の代わりに、
【数5】3′.d2 VSP/dt2 <|α| (0.5
<α<1〔m/s3 〕) としてd2 VSP/dt2 を零の近傍とし、ダウンシフ
トするまでのディレィtdを計算する際に約1〔s〕の
移動平均を取ったdVSP/dtを用いて下り坂判定条
件が成立してからダウンシフトを行うまで逐次ディレィ
tdが演算される。
【0032】ステップ23においてタイマt−brkが
零であると判断されるとステップ25においてタイマを
スタートさせてこの制御ルーチンを終了し、それに対し
てタイマt−brkが零でないと判断された場合、ステ
ップ28においてdVSP/dtの移動平均を取った後
の車速の一階差分SVSPを演算する。
【0033】次に、ステップ29において上記数4に基
づいてディレィtdを演算し、その後ステップ30にお
いてタイマt−brkがダウンシフト指令発生時までの
ディレィtdより大きいか否か判断する。ディレィtd
より大きくないと判断された場合すなわち時刻tdを経
過するまで上記下り坂判定条件が成立している場合に
は、この制御ルーチンを終了し、それに対してディレィ
tdより大きいと判断された場合には、ステップ31に
おいて下り坂判断装置12(図2)からコントローラ9
(図2)にシフト指令信号を供給し、コントローラ9
(図2)の制御下で自動変速機1(図2)のダウンシフ
トを行い、この制御ルーチンを終了する。構成及び他の
動作は第1実施例と同様である。
【0034】本例によれば、車速の一階差分dVSP/
dtの移動平均を取った後の車速の一階差分SVSPを
用いて自動変速機のダウンシフトを行うまで逐次ディレ
ィを計算することにより、第1実施例の効果に加えて下
り坂の途中で傾斜角度が変化した場合でもダウンシフト
を行うまでのディレィを変えて対応することができるの
でより正確にディレィtdを設定することができ、した
がって運転者の意図により近いダウンシフトを行うこと
ができる。
【0035】図7は本発明による自動変速機の変速制御
装置の第3実施例のフローチャートであり、この制御ル
ーチンも走行中に順次繰り返される。本例では、ディレ
ィtdを演算した後に、図8に示すような車速VSPと
ディレィの修正値td′との関係式を用いてディレィの
修正値を求めてディレィtdに加算する。
【0036】ステップ24においてディレィtdを演算
した後、ステップ31においてディレィの修正値td′
を図8に示す関係式に基づいて求める。次にステップ3
2においてディレィの修正値td′をディレィtdに加
算する。この際、ディレィtdが負の値になる場合には
ディレィの修正値td′をディレィtdに加算しない。
その後ステップ25においてタイマt−brkをスター
トさせ、この制御ルーチンを終了する。構成及び他の動
作は第1実施例と同様である。なお、図6の制御ルーチ
ンにおいてステップ29の後にステップ31及び32を
行うようにしてもよい。
【0037】本例によれば、演算されたディレィtdの
値を、車速VSPに応じて修正することにより車両の進
入速度に応じてディレィtdを変化させることができる
ので、運転者の意図にさらに近いダウンシフトを行うこ
とができる。
【0038】図9は本発明による自動変速機の変速制御
装置の第4実施例のフローチャートであり、この制御ル
ーチンも走行中に順次繰り返される。本例では、コント
ローラ9(図2)による自動ダウンシフト時に運転者が
アクセルを踏み込むと自動ダウンシフトを解除する。
【0039】ステップ27においてコントローラ9(図
2)にシフト指令信号が供給されると、自動ダウンシフ
トフラグに1をセットしてこのフラグをコントローラ9
(図2)内のメモリに格納し、この制御ルーチンを終了
する。次の制御ルーチンにおいて、アクセル開度TVO
が零であるか否かをステップ34において判断する。零
である場合にはステップ21に進み、それに対して零で
ないと判断された場合にはステップ35において自動ダ
ウンシフトフラグが1か否かを判断する。1でないと判
断された場合にはこの制御ルーチンを終了し、それに対
して1と判断された場合には、ステップ36において下
り坂判断装置12(図2)からコントローラ9(図2)
にシフト指令信号を供給し、ステップ37において自動
ダウンシフトフラグに0をセットしてこの制御ルーチン
を終了する。構成及び他の動作は上述した実施例と同様
である。
【0040】この制御ルーチンにより、コントローラ9
(図2)のメモリに自動ダウンシフトフラグが格納さ
れ、このフラグの値に基づいて自動ダウンシフト解除の
制御を行うことができる。
【0041】図10は本発明による自動変速機の変速制
御装置の第5実施例のブロック図であり、図11は本発
明による自動変速機の変速制御装置の第5実施例のフロ
ーチャートである。本例では、走行中の路面の摩擦抵抗
を測定するためにスリップ率を計算し、スリップ率が所
定の値を超えると自動ダウンシフト制御を禁止する。
【0042】図10に示すように本例では、従動輪(本
例では前輪)の回転数Nf を検出する従動輪センサ15
と、駆動輪(本例では後輪)の回転数Nr を検出する駆
動輪センサ16と、従動輪の回転数Nf 及び駆動輪の回
転数Nr が入力されてスリップ率が演算されるスリップ
率演算装置17とを設ける。本例ではスリップ率Sを、
【数6】S=(Nr −Nf )/Nf により求める。スリップ率Sはコントローラ9に入力さ
れ、この値が所定の値S 0 より大きい場合には自動ダウ
ンシフトを禁止する。
【0043】図11のフローチャートでは、ステップ3
8において、入力されたスリップ率Sが所定の値S0
り大きいとコントローラ9(図6)により判断された場
合には、ステップ21に進む。それに対して、所定の値
0 より大きくないと判断された場合にはこの制御ルー
チンと終了する。他の構成及び動作は上述した実施例と
同様である。
【0044】本例では、走行中の路面のスリップ率Sが
所定の値S0 より大きい場合には自動ダウンシフトを禁
止するので、ダウンシフトが原因のスピン等を防止する
ことができる。
【0045】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、幾多の変形及び変更が可能である。例えば、
上述した実施例では自動変速機の変速制御装置に用いる
回路をディジタル回路とし、車速センサ11から入力さ
れた車速VSPを一階差分演算装置13及び二階差分演
算装置14においてそれぞれ一定時間間隔で一階差分及
び二階差分して車速変化量及び車速変化量の変化量を求
めたが、アナログ回路を用いて一階微分及び二階微分す
ることにより車速変化量及び車速変化量の変化量を求め
ることもできる。
【0046】また上述した実施例では車速VSPの一階
差分及び二階差分を用いて下り坂の傾斜を判断したが、
圧電素子などを用いた勾配センサを用いて下り坂の傾斜
を判断するようにしてもよい。この場合下り坂の傾斜角
度θと惰性走行中の加速度dVSP/dtとの関係式
【数7】dVSP/dt=mg・sinθ (mは車両
の重量、gは重力加速度) を用いてdVSP/dtをθに変換したものを使用す
る。なお、エンジントルクを用いて傾斜角度θを判断す
ることもできる。
【0047】また、ディレィtdを演算するために用い
る関係式は数4のような分数関数以外にも、例えば図1
2及び13に示すような単調減少関数を用いることもで
きる。
【0048】
【発明の効果】上述したように本発明による第1の自動
変速機の変速制御装置によれば、降坂時に運転者の要求
に応じたダウンシフトを適切に行うことができる。
【0049】本発明による第2の自動変速機の変速制御
装置によれば、より正確にディレィを設定することがで
きるので、運転者の意図により近いダウンシフトを行う
ことができる。
【0050】本発明による第3の自動変速機の変速制御
装置によれば、車速に応じてディレィの値を修正するの
で運転者の意図にさらに近いダウンシフトを行うことが
できる。
【0051】本発明による第4の自動変速機の変速制御
装置によれば、運転者が降坂時にアクセルを踏んだ場合
にダウンシフトを解除するのでエンジンブレーキが解除
され、したがって運転者が降坂時に加速したい場合の要
求に応じることができる。
【0052】本発明による第5の自動変速機の変速制御
装置によれば、走行路面の摩擦抵抗の測定値が所定の値
より低い場合にはダウンシフト禁止するので、ダウンシ
フトが原因のスピン等を防止することができる。
【0053】本発明による第6の自動変速機の変速制御
装置によれば、惰性走行判断手段は、前記車速変化率演
算手段により演算された車速変化率と、前記アクセル操
作量検出手段により検出されたアクセル操作量とに基づ
いて車両が下り坂を惰性走行中であることを判断するの
で、降坂時に運転者の要求に応じたダウンシフトを適切
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機の変速制御装置の概念
図である。
【図2】本発明による自動変速機の変速制御装置の実施
例のブロック図である。
【図3】本発明による自動変速機の変速制御装置の第1
実施例のフローチャートである。
【図4】ディレィtdと車速の一階差分dVSP/dt
との関係を示す図である。
【図5】本発明による自動変速機の変速制御装置を用い
た車両の走行状態の変化を示す図である。
【図6】本発明による自動変速機の変速制御装置の第2
実施例のフローチャートである。
【図7】本発明による自動変速機の変速制御装置の第3
実施例のフローチャートである。
【図8】車速VSPとディレィの修正値td′との関係
式である。
【図9】本発明による自動変速機の変速制御装置の第4
実施例のフローチャートである。
【図10】本発明による自動変速機の変速制御装置の第
5実施例のブロック図である。
【図11】本発明による自動変速機の変速制御装置の第
5実施例のフローチャートである。
【図12】ディレィtdと車速の一階差分dVSP/d
tとの関係を示す他の図である。
【図13】ディレィtdと車速の一階差分dVSP/d
tとの関係を示す他の図である。
【符号の説明】
1 自動変速機 2 トルクコンバータ 3 エンジン 4 出力軸 5 コントロールバルブ 6,7 シフトソレノイド 8 ロックアップソレノイド 9 コントローラ 10 アクセル開度センサ 11 車速センサ 12 下り坂判定装置 13 一階差分演算装置 14 二階差分演算装置 15 従動輪センサ 16 駆動輪センサ 17 スリップ率演算装置 D 駆動デューティ TVO アクセル開度 VSP 車速 dVSP/dt 車速の一階差分 d2 VSP/dt2 車速の二階差分 Nf 従動輪の回転数 Nr 駆動輪の回転数

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が下り坂を惰性走行中であることを
    判断する惰性走行判断手段と、 この惰性走行判断手段により車両が惰性走行中であると
    判断された場合、車両がアクセルを全閉してからダウン
    シフトするまでのディレィを下り坂の傾斜に基づいて演
    算するディレィ演算手段と、 このディレィ演算手段により求められたディレィ経過
    後、前記惰性走行判断手段により車両が惰性走行してい
    ると判断された場合にはダウンシフトを行うダウンシフ
    ト手段とを設けたことを特徴とする自動変速機の変速制
    御装置。
  2. 【請求項2】 車両がアクセルを全閉してからダウンシ
    フトするまで、下り坂の傾斜の変化に応じてディレィの
    演算を繰り返すディレィ演算繰り返し手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の自動変速機の変速制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ディレィ演算手段により演算された
    ディレィの値を車速に応じて修正するディレィ修正手段
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動変
    速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 運転者が降坂時にアクセルを踏んだ場合
    に前記ダウンシフト手段によるダウンシフトを解除する
    ダウンシフト解除手段を設けたことを特徴とする請求項
    1から3のうちのいずれか1項に記載の自動変速機の変
    速制御装置。
  5. 【請求項5】 走行路面の摩擦抵抗を測定する摩擦抵抗
    測定手段と、この摩擦抵抗測定手段により測定された測
    定値が所定の値より低い場合には前記ダウンシフト手段
    によるダウンシフトを禁止するダウンシフト禁止手段を
    設けたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれ
    か1項に記載の自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 運転者のアクセル操作量を検出するアク
    セル操作量検出手段と、車速変化率を演算する車速変化
    率演算手段とを設け、 前記惰性走行判断手段は、前記車速変化率演算手段によ
    り演算された車速変化率と、前記アクセル操作量検出手
    段により検出されたアクセル操作量とに基づいて車両が
    下り坂を惰性走行中であることを判断することを特徴と
    する請求項1から5のいずれか1項に記載の自動変速機
    の変速制御装置。
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