JPH0813486A - 鋼矢板の打ち込み工法 - Google Patents
鋼矢板の打ち込み工法Info
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- JPH0813486A JPH0813486A JP14804194A JP14804194A JPH0813486A JP H0813486 A JPH0813486 A JP H0813486A JP 14804194 A JP14804194 A JP 14804194A JP 14804194 A JP14804194 A JP 14804194A JP H0813486 A JPH0813486 A JP H0813486A
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- Japan
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- steel sheet
- sheet pile
- auger screw
- soil
- down hammer
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転石層、岩盤などの硬い原地盤の地域に対し
ても高い施工精度をもって鋼矢板を打ち込むことができ
る工法を提供する。 【構成】 先端部にダウンハンマ１３を接続されたオー
ガスクリュー５を使用してダウンハンマ１３によるハン
マ衝撃とオーガスクリュー５の引き込みにより原地盤を
削孔しつつダウンハンマ１３の先端より必要に応じて土
質補強材等の土質補強材を噴出し、オーガスクリュー５
の引き込みによって鋼矢板Ａを打ち込む。
ても高い施工精度をもって鋼矢板を打ち込むことができ
る工法を提供する。 【構成】 先端部にダウンハンマ１３を接続されたオー
ガスクリュー５を使用してダウンハンマ１３によるハン
マ衝撃とオーガスクリュー５の引き込みにより原地盤を
削孔しつつダウンハンマ１３の先端より必要に応じて土
質補強材等の土質補強材を噴出し、オーガスクリュー５
の引き込みによって鋼矢板Ａを打ち込む。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼矢板の打ち込み工法
に関し、特に削孔と同時に鋼矢板を打ち込むいわゆるア
ースオーガ併用工法による鋼矢板の打ち込み工法の改良
に関する。
に関し、特に削孔と同時に鋼矢板を打ち込むいわゆるア
ースオーガ併用工法による鋼矢板の打ち込み工法の改良
に関する。
【０００２】
【従来の技術】オーガスクリューによる削孔と同時にオ
ーガスクリューの掘進力を利用して応力負担材鋼である
鋼矢板を土中に打ち込むアースオーガ併用工法は、施工
時に発生する騒音や振動が微小であることから広く採用
されている。このアースオーガ併用工法においては、鋼
矢板はオーガスクリューの貫入と同時に地中に引き込ま
れ、オーガスクリューの逆回転引き抜きによる切削土の
埋め戻しにより掘削孔内に埋設される。
ーガスクリューの掘進力を利用して応力負担材鋼である
鋼矢板を土中に打ち込むアースオーガ併用工法は、施工
時に発生する騒音や振動が微小であることから広く採用
されている。このアースオーガ併用工法においては、鋼
矢板はオーガスクリューの貫入と同時に地中に引き込ま
れ、オーガスクリューの逆回転引き抜きによる切削土の
埋め戻しにより掘削孔内に埋設される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のアースオーガ併
用工法では、アースオーガの削孔限界により、転石層、
岩盤などの硬い原地盤を掘削することが困難であった
り、掘削ができたとしても掘削孔の垂直性などの施工精
度が悪くなる場合があり、そのような、転石層、岩盤な
どの硬い原地盤が存在する地域に対しては、アースオー
ガ併用工法による鋼矢板の打ち込みが困難となってい
る。
用工法では、アースオーガの削孔限界により、転石層、
岩盤などの硬い原地盤を掘削することが困難であった
り、掘削ができたとしても掘削孔の垂直性などの施工精
度が悪くなる場合があり、そのような、転石層、岩盤な
どの硬い原地盤が存在する地域に対しては、アースオー
ガ併用工法による鋼矢板の打ち込みが困難となってい
る。
【０００４】本発明の目的は、従来のアースオーガ併用
工法の持つ上記のような不都合を解消することにあり、
より具体的には、転石層、岩盤などの硬い原地盤の地域
に対しても高い施工精度をもって鋼矢板を打ち込むこと
ができる鋼矢板の打ち込み工法を提供することにある。
工法の持つ上記のような不都合を解消することにあり、
より具体的には、転石層、岩盤などの硬い原地盤の地域
に対しても高い施工精度をもって鋼矢板を打ち込むこと
ができる鋼矢板の打ち込み工法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明によるオーガスクリューの引き込みにより
鋼矢板を建て込んでいく鋼矢板の打ち込み工法は、オー
ガスクリューの先端部にダウンハンマあるいは土質補強
材供給孔を持つダウンハンマを接続し、必要に応じてダ
ウンハンマからセメントミルク等の土質補強材を噴出し
ながらダウンハンマによるハンマ衝撃とオーガスクリュ
ーの回転とにより原地盤を削孔しかつオーガスクリュー
の引き込みによって鋼矢板を建て込んでいくことを特徴
としている。
めに、本発明によるオーガスクリューの引き込みにより
鋼矢板を建て込んでいく鋼矢板の打ち込み工法は、オー
ガスクリューの先端部にダウンハンマあるいは土質補強
材供給孔を持つダウンハンマを接続し、必要に応じてダ
ウンハンマからセメントミルク等の土質補強材を噴出し
ながらダウンハンマによるハンマ衝撃とオーガスクリュ
ーの回転とにより原地盤を削孔しかつオーガスクリュー
の引き込みによって鋼矢板を建て込んでいくことを特徴
としている。
【０００６】さらに、本発明によるオーガスクリューの
引き込みにより鋼矢板を建て込んでいく鋼矢板の打ち込
み工法は、オーガスクリューの先端部に土質補強材供給
孔を持つダウンハンマを接続し、必要に応じてダウンハ
ンマから土質補強材を噴出しながらダウンハンマによる
ハンマ衝撃とオーガスクリューの回転とにより原地盤を
削孔しつつオーガスクリューの引き込みによって鋼矢板
を打ち込み、打ち込み後、必要に応じてダウンハンマか
ら土質補強材を噴出しながらオーガスクリューとダウン
ハンマとを土中から引き抜くことを特徴としている。
引き込みにより鋼矢板を建て込んでいく鋼矢板の打ち込
み工法は、オーガスクリューの先端部に土質補強材供給
孔を持つダウンハンマを接続し、必要に応じてダウンハ
ンマから土質補強材を噴出しながらダウンハンマによる
ハンマ衝撃とオーガスクリューの回転とにより原地盤を
削孔しつつオーガスクリューの引き込みによって鋼矢板
を打ち込み、打ち込み後、必要に応じてダウンハンマか
ら土質補強材を噴出しながらオーガスクリューとダウン
ハンマとを土中から引き抜くことを特徴としている。
【０００７】
【作 用】本発明の鋼矢板の打ち込み工法においては、
オーガスクリューの先端部に設けられたダウンハンマに
よりハンマ衝撃を原地盤に与えつつオーガスクリューの
回転により原地盤を削孔する。ダウンハンマとして土質
補強材供給孔を持つダウンハンマを用いる場合には、そ
の際に、必要に応じてダウンハンマに設けた土質補強材
供給孔からセメントミルク、ベントナイト、モルタルな
どの土質補強材を供給していく。それにより、転石層、
岩盤などの硬い地盤に対して、あるいは部分的にそのよ
うな固い地盤が存在する地域に対しても、高い施工精度
で確実に鋼矢板の打ち込みが行われるとともに、供給さ
れる土質補強材により鋼矢板の周辺の地層強度も増大
し、打ち込み後の鋼矢板の安定性も向上する。
オーガスクリューの先端部に設けられたダウンハンマに
よりハンマ衝撃を原地盤に与えつつオーガスクリューの
回転により原地盤を削孔する。ダウンハンマとして土質
補強材供給孔を持つダウンハンマを用いる場合には、そ
の際に、必要に応じてダウンハンマに設けた土質補強材
供給孔からセメントミルク、ベントナイト、モルタルな
どの土質補強材を供給していく。それにより、転石層、
岩盤などの硬い地盤に対して、あるいは部分的にそのよ
うな固い地盤が存在する地域に対しても、高い施工精度
で確実に鋼矢板の打ち込みが行われるとともに、供給さ
れる土質補強材により鋼矢板の周辺の地層強度も増大
し、打ち込み後の鋼矢板の安定性も向上する。
【０００８】さらに、鋼矢板の打ち込み後、必要に応じ
てダウンハンマから同様な土質補強材を噴出しながらオ
ーガスクリューとダウンハンマとを土中から引き抜くこ
とにより、打ち込み後の鋼矢板の安定性を一層向上させ
ることが可能となる。
てダウンハンマから同様な土質補強材を噴出しながらオ
ーガスクリューとダウンハンマとを土中から引き抜くこ
とにより、打ち込み後の鋼矢板の安定性を一層向上させ
ることが可能となる。
【０００９】
【実施例】図１は、本発明による鋼矢板の打ち込み工法
の実施に使用される基礎工事用機械の一例を示してい
る。図１において符号１は杭打機を全体的に示してお
り、杭打機１は走行体２にバックステー３により補助支
持されて垂直に立設されたリーダマスト４を有し、該リ
ーダマスト４にはオーガスクリュー５を吊り下げ式に取
り付けたアースオーガ回転駆動装置６がレール７に案内
されて上下動可能に装着されている。
の実施に使用される基礎工事用機械の一例を示してい
る。図１において符号１は杭打機を全体的に示してお
り、杭打機１は走行体２にバックステー３により補助支
持されて垂直に立設されたリーダマスト４を有し、該リ
ーダマスト４にはオーガスクリュー５を吊り下げ式に取
り付けたアースオーガ回転駆動装置６がレール７に案内
されて上下動可能に装着されている。
【００１０】アースオーガ回転駆動装置６は、ウインチ
９からリーダマスト４上端のトップシープ８に掛け渡さ
れたワイヤロープ１０により吊り下げされている。ま
た、アースオーガ回転駆動装置６はこの例では電動式の
ものであり発電機１１より電力が供給される。オーガス
クリュー５の先端部には後記するダウンハンマ１３が装
着されており、オーガスクリュー５の上端部にはエアー
コンプレッサ１４より圧搾空気をダウンハンマ１３に供
給するための回転式の空気供給継手装置１５が設けられ
ている。
９からリーダマスト４上端のトップシープ８に掛け渡さ
れたワイヤロープ１０により吊り下げされている。ま
た、アースオーガ回転駆動装置６はこの例では電動式の
ものであり発電機１１より電力が供給される。オーガス
クリュー５の先端部には後記するダウンハンマ１３が装
着されており、オーガスクリュー５の上端部にはエアー
コンプレッサ１４より圧搾空気をダウンハンマ１３に供
給するための回転式の空気供給継手装置１５が設けられ
ている。
【００１１】オーガスクリュー５の先端近傍には鋼矢板
係止装置１６が設けられており、鋼矢板係止装置１６に
はワイヤロープ１７により吊り下げ支持された鋼矢板Ａ
が係止自在となっている。鋼矢板係止装置１６は、図
２、図３に示されているように、オーガスクリュー５の
軸部１８の外周にオイルレスベアリング１９、２０、２
１を介して軸線方向には不動の態様にて回転可能に装着
された外側リング部材２２と、外側リング部材２２に固
定装着された係止ピン２３とを含み、係止ピン２３をも
って鋼矢板Ａに溶接されたストッパＢと係合し、係止ピ
ン２３よりオーガスクリュー５の掘進力を鋼矢板Ａへ伝
達するようになっている。なお、この鋼矢板係止装置１
６は従来知られたアースオーガ併用工法にて使用される
ものと同等のものである。
係止装置１６が設けられており、鋼矢板係止装置１６に
はワイヤロープ１７により吊り下げ支持された鋼矢板Ａ
が係止自在となっている。鋼矢板係止装置１６は、図
２、図３に示されているように、オーガスクリュー５の
軸部１８の外周にオイルレスベアリング１９、２０、２
１を介して軸線方向には不動の態様にて回転可能に装着
された外側リング部材２２と、外側リング部材２２に固
定装着された係止ピン２３とを含み、係止ピン２３をも
って鋼矢板Ａに溶接されたストッパＢと係合し、係止ピ
ン２３よりオーガスクリュー５の掘進力を鋼矢板Ａへ伝
達するようになっている。なお、この鋼矢板係止装置１
６は従来知られたアースオーガ併用工法にて使用される
ものと同等のものである。
【００１２】オーガスクリュー５の中心部にはスクリュ
ー軸線方向に貫通形成された土質補強材供給通路２４が
形成されており、該土質補強材供給通路２４には土質補
強材供給機２５（図１参照）が生成する土質補強材がア
ースオーガ回転駆動装置６に付設された土質補強材供給
ポート部（図示省略）を介して供給される。ダウンハン
マ１３は、図４に示されているように、継手部材２６に
よりオーガスクリュー５の先端部（下端部）に同軸接続
され、外周部にスクリューー刃２７を有するアウタース
リーブ２８と、アウタースリーブ２８内に固定配置され
たインナースリーブ組立体２９と、アウタースリーブ２
８内に上下動可能に配置されたピストン３０およびビッ
ト本体３１とを有し、オーガスクリュー５および継手部
材２６に形成された圧搾空気通路３２、３３、継手部材
２６とインナースリーブ組立体２９との間に構成された
チェックバルブ３４、アウタースリーブ２８とインナー
スリーブ組立体２９とにより画定された圧搾空気通路３
５とによる供給路をもって圧搾空気をピストン３０の作
用面に及ぼされ、周知のダウンハンマ作用を行う。
ー軸線方向に貫通形成された土質補強材供給通路２４が
形成されており、該土質補強材供給通路２４には土質補
強材供給機２５（図１参照）が生成する土質補強材がア
ースオーガ回転駆動装置６に付設された土質補強材供給
ポート部（図示省略）を介して供給される。ダウンハン
マ１３は、図４に示されているように、継手部材２６に
よりオーガスクリュー５の先端部（下端部）に同軸接続
され、外周部にスクリューー刃２７を有するアウタース
リーブ２８と、アウタースリーブ２８内に固定配置され
たインナースリーブ組立体２９と、アウタースリーブ２
８内に上下動可能に配置されたピストン３０およびビッ
ト本体３１とを有し、オーガスクリュー５および継手部
材２６に形成された圧搾空気通路３２、３３、継手部材
２６とインナースリーブ組立体２９との間に構成された
チェックバルブ３４、アウタースリーブ２８とインナー
スリーブ組立体２９とにより画定された圧搾空気通路３
５とによる供給路をもって圧搾空気をピストン３０の作
用面に及ぼされ、周知のダウンハンマ作用を行う。
【００１３】ビット本体３１にはこれの先端面に開口す
る土質補強材噴出通路３６が形成されている。土質補強
材噴出通路３６はインナースリーブ組立体２９より支持
されてダウンハンマ１３の中心部を軸線方向に延在する
接続管３７および継手部材２６に形成された土質補強材
供給通路３８によってオーガスクリュー５の土質補強材
供給通路２４と連通している。ピストン３０とビット本
体３１の中心部には接続管３７を通され、土質補強材噴
出通路３６と連通する圧搾空気噴出通路３９、４０が形
成されている。
る土質補強材噴出通路３６が形成されている。土質補強
材噴出通路３６はインナースリーブ組立体２９より支持
されてダウンハンマ１３の中心部を軸線方向に延在する
接続管３７および継手部材２６に形成された土質補強材
供給通路３８によってオーガスクリュー５の土質補強材
供給通路２４と連通している。ピストン３０とビット本
体３１の中心部には接続管３７を通され、土質補強材噴
出通路３６と連通する圧搾空気噴出通路３９、４０が形
成されている。
【００１４】接続管３７は土質補強材噴出通路３６と圧
搾空気噴出通路４０との境部に終端４１を有し、終端４
１より土質補強材噴出通路３６へ吐出する土質補強材は
圧搾空気噴出通路４０よりの圧搾空気と混ざることによ
りウォータージェット現象を生じて土質補強材噴出通路
３６より勢いよく噴出する。なお、上記した土質補強材
供給孔を持つダウンハンマの構成は本願と同じ出願人に
係る特願平５−３２５４５６２号に記載されたものと同
一のものであり、上記出願が参照される。
搾空気噴出通路４０との境部に終端４１を有し、終端４
１より土質補強材噴出通路３６へ吐出する土質補強材は
圧搾空気噴出通路４０よりの圧搾空気と混ざることによ
りウォータージェット現象を生じて土質補強材噴出通路
３６より勢いよく噴出する。なお、上記した土質補強材
供給孔を持つダウンハンマの構成は本願と同じ出願人に
係る特願平５−３２５４５６２号に記載されたものと同
一のものであり、上記出願が参照される。
【００１５】本発明の鋼矢板打ち込み工法においては、
施工開始時に、ワイヤロープ１７により吊り下げられた
鋼矢板Ａを鋼矢板係止装置１６によってオーガスクリュ
ー５に係合させて鋼矢板Ａを杭打機１にセットする。こ
の鋼矢板Ａのセット完了後にアースオーガ回転駆動装置
６を始動してオーガスクリュー５を回転駆動し、アース
オーガ回転駆動装置６と共にオーガスクリュー５を降下
させる。また、それと同時にダウンハンマ１３に圧搾空
気を供給してダウンハンマ１３を動作させる。これによ
りオーガスクリュー５の引き込みが行われて原地盤に削
孔が行われ、オーガスクリュー５は原土中を掘進する。
施工開始時に、ワイヤロープ１７により吊り下げられた
鋼矢板Ａを鋼矢板係止装置１６によってオーガスクリュ
ー５に係合させて鋼矢板Ａを杭打機１にセットする。こ
の鋼矢板Ａのセット完了後にアースオーガ回転駆動装置
６を始動してオーガスクリュー５を回転駆動し、アース
オーガ回転駆動装置６と共にオーガスクリュー５を降下
させる。また、それと同時にダウンハンマ１３に圧搾空
気を供給してダウンハンマ１３を動作させる。これによ
りオーガスクリュー５の引き込みが行われて原地盤に削
孔が行われ、オーガスクリュー５は原土中を掘進する。
【００１６】この掘進過程にてダウンハンマ１３が動作
していることにより、ハンマ衝撃を原地盤に与えつつオ
ーガスクリュー５の引き込みが行われ、転石層、岩盤な
どの硬い原地盤であっても高い施工精度をもって削孔が
行われる。この掘進過程において、必要に応じて、土質
補強材供給機２５より土質補強材供給通路２４に土質補
強材を供給する。この土質補強材は圧搾空気噴出通路４
０よりの圧搾空気と混ざることによりウォータージェッ
ト現象を生じて土質補強材噴出通路３６より削孔内に勢
いよく噴出する。土質補強材は掘削された削孔内の土や
砂礫と混練混合し、鋼矢板の周辺の地層強度を増大させ
る。
していることにより、ハンマ衝撃を原地盤に与えつつオ
ーガスクリュー５の引き込みが行われ、転石層、岩盤な
どの硬い原地盤であっても高い施工精度をもって削孔が
行われる。この掘進過程において、必要に応じて、土質
補強材供給機２５より土質補強材供給通路２４に土質補
強材を供給する。この土質補強材は圧搾空気噴出通路４
０よりの圧搾空気と混ざることによりウォータージェッ
ト現象を生じて土質補強材噴出通路３６より削孔内に勢
いよく噴出する。土質補強材は掘削された削孔内の土や
砂礫と混練混合し、鋼矢板の周辺の地層強度を増大させ
る。
【００１７】オーガスクリュー５の引き込みに伴い、鋼
矢板Ａは鋼矢板係止装置１６によってオーガスクリュー
５の掘進力を及ぼされ、この掘進力により補強された穿
孔中に引き込まれる。それにより、転石層、岩盤などの
硬い地盤に対して、あるいは部分的にそのような固い地
盤が存在する地域に対しても、高い施工精度で確実にか
つ安定した鋼矢板の打ち込みが行われる。
矢板Ａは鋼矢板係止装置１６によってオーガスクリュー
５の掘進力を及ぼされ、この掘進力により補強された穿
孔中に引き込まれる。それにより、転石層、岩盤などの
硬い地盤に対して、あるいは部分的にそのような固い地
盤が存在する地域に対しても、高い施工精度で確実にか
つ安定した鋼矢板の打ち込みが行われる。
【００１８】鋼矢板の打ち込み後に、必要に応じてダウ
ンハンマ１３から打ち込み時と同様にして土質補強材を
噴出しながらオーガスクリュー５とダウンハンマ１３と
を土中から引き抜くようにしてもよく、それにより、鋼
矢板の土中での安定性はさらに向上する。なお、このよ
うな削孔掘進と土質補強材により補強された地中孔の中
への鋼矢板打ち込みを、地中壁造成計画線に沿って繰り
返すことにより、内部に鋼矢板を建て込んだ所定長さの
地中連続壁を形成することもできる。
ンハンマ１３から打ち込み時と同様にして土質補強材を
噴出しながらオーガスクリュー５とダウンハンマ１３と
を土中から引き抜くようにしてもよく、それにより、鋼
矢板の土中での安定性はさらに向上する。なお、このよ
うな削孔掘進と土質補強材により補強された地中孔の中
への鋼矢板打ち込みを、地中壁造成計画線に沿って繰り
返すことにより、内部に鋼矢板を建て込んだ所定長さの
地中連続壁を形成することもできる。
【００１９】上記の説明は本発明による鋼矢板の打ち込
み工法の一実施例の説明であつて、他に多くの変形例が
存在する。例えば、オーガスクリューの引き込みによる
鋼矢板Ａの打ち込みは、上記の係止装置を用いて行う以
外に、アースオーガ回転駆動装置６の配置部に設置され
る油圧チャックを使用して鋼矢板Ａを把持すような方式
にて行われてもよい。また、上記の例ではダウンハンマ
１３として図４に示すように土質補強材などの土質補強
材を供給できる型式のものを示したが、必ずしもこの形
式のものである必要はなく、掘削ビットの往復動による
ハンマ衝撃により原地盤を削孔する形式のものであれ
ば、任意の形式のダウンハンマを用いうることは理解さ
れよう。さらに、掘削ビットの駆動機構も任意である。
そして、土質補強材を供給しない型式のダウンハンマを
用いる場合には、オーガスクリューは土質補強材供給通
路を有する必要はなく、また、土質補強材供給機や土質
補強材供給ポート部なども必要とされないことも容易に
理解されよう。
み工法の一実施例の説明であつて、他に多くの変形例が
存在する。例えば、オーガスクリューの引き込みによる
鋼矢板Ａの打ち込みは、上記の係止装置を用いて行う以
外に、アースオーガ回転駆動装置６の配置部に設置され
る油圧チャックを使用して鋼矢板Ａを把持すような方式
にて行われてもよい。また、上記の例ではダウンハンマ
１３として図４に示すように土質補強材などの土質補強
材を供給できる型式のものを示したが、必ずしもこの形
式のものである必要はなく、掘削ビットの往復動による
ハンマ衝撃により原地盤を削孔する形式のものであれ
ば、任意の形式のダウンハンマを用いうることは理解さ
れよう。さらに、掘削ビットの駆動機構も任意である。
そして、土質補強材を供給しない型式のダウンハンマを
用いる場合には、オーガスクリューは土質補強材供給通
路を有する必要はなく、また、土質補強材供給機や土質
補強材供給ポート部なども必要とされないことも容易に
理解されよう。
【００２０】
【発明の効果】本発明の鋼矢板打ち込み工法によれば、
オーガスクリューの先端部に設けられたダウンハンマに
よりハンマ衝撃を原地盤に与えつつオーガスクリューの
引き込みにより原地盤を削孔することが行われ、転石
層、岩盤などの硬い地盤に対して、あるいは部分的にそ
のような固い地盤が存在する地域に対しても、鋼矢板の
打ち込みが高い施工精度で確実に行われる。
オーガスクリューの先端部に設けられたダウンハンマに
よりハンマ衝撃を原地盤に与えつつオーガスクリューの
引き込みにより原地盤を削孔することが行われ、転石
層、岩盤などの硬い地盤に対して、あるいは部分的にそ
のような固い地盤が存在する地域に対しても、鋼矢板の
打ち込みが高い施工精度で確実に行われる。
【００２１】また、オーガスクリューの先端より必要に
応じてセメントミルクなどの土質補強材を噴出させる場
合には、それにより、土中にて原土と土質補強材とがミ
キシングされて土質が補強され、その補強された穿孔中
に鋼矢板が建て込まれるから、鋼矢板の建て込みがさら
に安定する。その工法を地中壁造成計画線に沿って繰り
返すことにより、土留め壁などとして使用される鋼矢板
打ち込みの堅牢な地中壁が短い工期をもって確実に構築
することができる。
応じてセメントミルクなどの土質補強材を噴出させる場
合には、それにより、土中にて原土と土質補強材とがミ
キシングされて土質が補強され、その補強された穿孔中
に鋼矢板が建て込まれるから、鋼矢板の建て込みがさら
に安定する。その工法を地中壁造成計画線に沿って繰り
返すことにより、土留め壁などとして使用される鋼矢板
打ち込みの堅牢な地中壁が短い工期をもって確実に構築
することができる。
【図１】本発明による鋼矢板の打ち込み工法の実施に使
用される基礎工事機械の一例を示す全体構成図。
用される基礎工事機械の一例を示す全体構成図。
【図２】鋼矢板係止装置の一例を示す部分断面図。
【図３】図２のIII-III 線による断面図。
【図４】ダウンハンマの一例を示す断面図。
１…杭打機 ５…オーガスクリュー ６…アースオーガ回転駆動装置 １１…発電機 １３…ダウンハンマ １４…エアーコンプレッサ １６…鋼矢板係止装置 ２５…土質補強材供給機 ３０…ピストン ３１…ビット本体 ３６…土質補強材噴出通路 Ａ…鋼矢板
Claims (3)
- 【請求項１】 オーガスクリューの引き込みにより鋼矢
板を打ち込んでいく鋼矢板の打ち込み工法であって、オ
ーガスクリューの先端部にダウンハンマを接続し、ダウ
ンハンマによるハンマ衝撃とオーガスクリューの回転と
により原地盤を削孔しつつオーガスクリューの引き込み
によって鋼矢板を打ち込むことを特徴とする鋼矢板の打
ち込み工法。 - 【請求項２】 オーガスクリューの引き込みにより鋼矢
板を打ち込んでいく鋼矢板の打ち込み工法であって、オ
ーガスクリューの先端部に土質補強材供給孔を持つダウ
ンハンマを接続し、必要に応じてダウンハンマから土質
補強材を噴出しながらダウンハンマによるハンマ衝撃と
オーガスクリューの回転とにより原地盤を削孔しつつオ
ーガスクリューの引き込みによって鋼矢板を打ち込むこ
とを特徴とする鋼矢板の打ち込み工法。 - 【請求項３】 オーガスクリューの引き込みにより鋼矢
板を打ち込んでいく鋼矢板の打ち込み工法であって、オ
ーガスクリューの先端部に土質補強材供給孔を持つダウ
ンハンマを接続し、必要に応じてダウンハンマから土質
補強材を噴出しながらダウンハンマによるハンマ衝撃と
オーガスクリューの回転とにより原地盤を削孔しつつオ
ーガスクリューの引き込みによって鋼矢板を打ち込み、
打ち込み後、必要に応じてダウンハンマから土質補強材
を噴出しながらオーガスクリューとダウンハンマとを土
中から引き抜くことを特徴とする鋼矢板の打ち込み工
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14804194A JPH0813486A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 鋼矢板の打ち込み工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14804194A JPH0813486A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 鋼矢板の打ち込み工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0813486A true JPH0813486A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15443810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14804194A Pending JPH0813486A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 鋼矢板の打ち込み工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0813486A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002167757A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-11 | Toyo Asano Found Co Ltd | 基礎杭の施工方法 |
| KR100474184B1 (ko) * | 2001-08-22 | 2005-03-08 | 주식회사 대창중기계 | 시트파일 오거 항타기 |
| KR100837182B1 (ko) * | 2007-01-26 | 2008-06-13 | 다우씨엔디(주) | 파일의 회전없이 천공 및 항타 작업이 동시에 실시되는파일 시공방법 |
| CN109655338A (zh) * | 2018-12-13 | 2019-04-19 | 深圳宏业基岩土科技股份有限公司 | 控制嵌岩桩嵌岩质量的方法 |
| CN112962617A (zh) * | 2021-02-06 | 2021-06-15 | 中冶成都勘察研究总院有限公司 | 一种用于风化岩层地区的综合管廊基坑支护方法 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP14804194A patent/JPH0813486A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002167757A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-11 | Toyo Asano Found Co Ltd | 基礎杭の施工方法 |
| KR100474184B1 (ko) * | 2001-08-22 | 2005-03-08 | 주식회사 대창중기계 | 시트파일 오거 항타기 |
| KR100837182B1 (ko) * | 2007-01-26 | 2008-06-13 | 다우씨엔디(주) | 파일의 회전없이 천공 및 항타 작업이 동시에 실시되는파일 시공방법 |
| CN109655338A (zh) * | 2018-12-13 | 2019-04-19 | 深圳宏业基岩土科技股份有限公司 | 控制嵌岩桩嵌岩质量的方法 |
| CN112962617A (zh) * | 2021-02-06 | 2021-06-15 | 中冶成都勘察研究总院有限公司 | 一种用于风化岩层地区的综合管廊基坑支护方法 |
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