JPH08134465A - コークスの製造方法 - Google Patents

コークスの製造方法

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JPH08134465A
JPH08134465A JP30264694A JP30264694A JPH08134465A JP H08134465 A JPH08134465 A JP H08134465A JP 30264694 A JP30264694 A JP 30264694A JP 30264694 A JP30264694 A JP 30264694A JP H08134465 A JPH08134465 A JP H08134465A
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JP
Japan
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coke
coal
chamber
raw material
refractory brick
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JP30264694A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Masahiko Harasaki
雅彦 原崎
Hiroshi Murakami
弘志 村上
Seiichi Tanioka
誠一 谷岡
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在、広く工業的に使用されている室炉式コ
ークス炉において、特にあらためて原料炭の配合等を考
慮せずに、粒径が大きくて所要強度のあるコークスを容
易に得られるようにする。 【構成】 室炉式コークス炉の炭化室11内に原料配合
炭Aを装入して加熱、乾留するコークスの製造方法にお
いて、炭化室11を構成する各耐火煉瓦壁12、13の
両外側に形成される各フリュー14、15の内、何れか
一方のフリュー14または15側から該当する耐火煉瓦
壁12または13を隔てて間接的に前記原料配合炭Aを
加熱、乾留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室炉式コークス炉を用
いるコークスの製造方法に関し、さらに詳しくは、溶鉱
炉用、鋳物用等に適用される高品質で粒径の大きいコー
クスの製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、室炉式コークス炉においては、
炭化室内に所要配合による原料炭を装入した上で、該炭
化室の両外側のフリューから耐火煉瓦壁を隔てて間接的
に原料配合炭を加熱、乾留することによってコークスを
製造する。
【0003】而して、このようにして製造されるコーク
スの役割のひとつに、高炉やキューポラ内での通気性、
通液性を確保するための空隙維持材としても適用される
コークスがあり、該空隙維持材の役割をも果すコークス
の場合には、それ自体に適正な強度と一定の篩い目以上
の粒径とが要求される。
【0004】そこで、前記空隙維持材ともなるコークス
は、製造後に篩分け設備で一定以上の粒径に整粒してか
ら使用されるが、コークス炉から得られるコークスの粒
径が細かくなると、その製品歩留りが低下してしまうこ
とになるために、製造の当初からできるだけ粒径の大き
いコークスを得るのが、製造コストを下げる点で望まし
い。
【0005】一方、従来から、炉幅の広いコークス炉を
用いるときは、比較的粒径の大きいコークスを得られる
ことが知られているが、この種のコークスの製造工業
は、いわゆる装置産業であって、例えば、1門のコーク
ス炉を建設するのにも莫大な設備投資を必要とするため
に、新たに炉幅の広いコークス炉を建設するのは、実際
上、リプレース時を除いて困難である。
【0006】このため、従来においては、既設のコーク
ス炉で製造されるコークスの粒径を大きくする手段とし
て、例えば、特開平3−228919号公報に開示され
ている如く、コークス炉に装入する原料配合炭にイナー
ト質添加による膨張率の低下割合の比較的少ない原料炭
を選び、該原料炭をイナート質と併用する方法とか、ま
た、特開平3−229791号公報に開示されている如
く、原料配合炭の石炭反射率を因子とする特定の式で得
られる数値が特定の範囲内になるようにして原料炭を配
合する方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の手段としての原料炭における配合面からの対応
策には、当然のことながら、自ら限界があって大きな効
果は期待できないものであった。
【0008】本発明は、従来のこのような実情に鑑み、
これらの問題点を解消するためになされたもので、その
目的とするところは、現在、広く工業的に使用されてい
る室炉式コークス炉において、特にあらためて原料炭の
配合等を考慮せずに、粒径が大きくて所要強度のあるコ
ークスを容易に得られるようにした製造技術としての新
規なコークスの製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、室炉式コークス炉の炭化室内に原料配合
炭を装入して加熱、乾留するコークスの製造方法におい
て、前記炭化室を構成する各耐火煉瓦壁の両外側に形成
される各フリューの内、何れか一方のフリュー側から該
当する耐火煉瓦壁を隔てて間接的に前記原料配合炭を加
熱、乾留することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の製造方法では、原料配合炭に対する一
方のフリュー側のみからの該当する耐火煉瓦壁を隔てた
間接的な加熱によって、該加熱側の耐火煉瓦壁に接する
石炭層側からのみほぼ大部分の軟化溶融が開始され、且
つ乾留されてコークス化されるものであり、結果的に、
コークス化のための平均乾留速度が遅くなる等の理由
で、乾留中の亀裂の発生、ないしは発達が効果的に抑制
され、所要強度があって平均粒径が大きく、且つ小塊の
存在比率が少ないコークスが容易に製造される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るコークスの製造方法の実
施例につき、一般的に行われている従来方法をも合わ
せ、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例方法を用いたコ
ークス炉における配合原料炭の乾留過程態様の概要を模
式的に示す断面説明図であり、また、図2は、一般的な
従来方法による同上配合原料炭の乾留過程態様の概要を
模式的に示す断面説明図である。
【0013】これらの図1及び図2の各図において、符
号11は一般的な室炉式コークス炉の炭化室を示し、ま
た、12、13は該炭化室11を構成する両側の耐火煉
瓦壁であって、この場合、前記炭化室11としては、例
えば、高さが4〜8m程度、幅が0.4〜0.65m程
度、長さが12〜18m程度の大きさに構成されてお
り、且つ前記各耐火煉瓦壁12、13のそれぞれ外側に
フリュー14、15が形成されている。
【0014】先ず、図2に示す一般的な従来のコークス
製造方法の場合について述べる。
【0015】即ち、従来から行われている通常のコーク
ス製造においては、前記炭化室11の内部に所要配合に
よる原料配合炭Aを装入した後に、図2に示されている
ように、前記各耐火煉瓦壁12、13のそれぞれ外側に
形成されるフリュー14、15側から、矢印で示した如
く、該各耐火煉瓦壁12、13を隔てて間接的に原料配
合炭Aを加熱、乾留する。
【0016】而して、前記通常のコークス製造方法の場
合には、加熱、乾留に際して、前記装入原料炭Aに対す
る両外側該当のフリュー14、15側からの加熱、つま
り、ここでは両側からの加熱に伴い、該装入原料炭Aの
各耐火煉瓦壁12、13に接する石炭層a側から次第に
全ての軟化溶融が開始されてゆくことになり、その乾留
過程では、図2によっても明らかな如くに、前記各耐火
煉瓦壁12、13に接するそれぞれの側から、耐火煉瓦
壁12・既乾留のコークス層c→乾留が進行している軟
化溶融層b→未乾留の原料炭層a←乾留が進行している
軟化溶融層b←既乾留のコークス層c・耐火煉瓦壁13
の順序で所期の乾留作用が加えられてコークス化される
ものであって、このような乾留過程を経て所要のコーク
ス、換言すると、従来そのままの必ずしも粒径の大きく
ないコークスが製造されるのである。
【0017】次に、図1に示す本実施例を適用したコー
クス製造方法について述べる。
【0018】前記従来から行われている通常のコークス
製造に対し、本実施例によるコークス製造方法の場合に
おいては、前記炭化室11の内部に所要配合による原料
炭Aを装入した後に、図1に示されているように、各耐
火煉瓦壁12、13のそれぞれ外側に形成されるフリュ
ー14、15の内で、一方の側、ここでは、フリュー1
4側のみから、矢印で示す如く、該当する耐火煉瓦壁1
2を隔てて間接的に装入原料炭Aを加熱、乾留する。
【0019】従って、前記本実施例によるコークス製造
方法の場合には、前記炭化室11に装入された配合原料
炭Aの加熱、乾留に際して、前記装入原料炭Aに対する
一方のフリュー14側のみからの加熱に伴い、ここで
は、該装入原料炭Aの該当する一方の耐火煉瓦壁12に
接する石炭層a側からのみほぼ大部分の軟化溶融が開始
されてゆくことになり、その乾留過程では、図1によっ
ても明らかな如くに、前記一方の耐火煉瓦壁12に接す
る側から他方の耐火煉瓦壁13に接する側にかけて、耐
火煉瓦壁12・既乾留のコークス層c→乾留が進行して
いる軟化溶融層b→未乾留の原料炭層a・耐火煉瓦壁1
3の順序、つまり、この場合は、結果的にほぼ片側から
のみ乾留作用が加えられてコークス化されるものであっ
て、このような乾留過程を経て製造されるコークスにお
いては、主に、コークス化のための平均乾留速度が遅く
なる等の理由で、乾留中の亀裂の発生、ないしは発達が
効果的に抑制され、この結果として、従来から広く工業
的に使用されている室炉式コークス炉で、特に原料炭の
配合等を考慮せずに、従来に比較するとき、いわゆる頭
部から足先部までが比較的長くて、平均粒径が大きく、
且つ小塊の存在比率が少ない所要強度のコークスを製造
し得るのである。
【0020】ここで、本実施例方法に適用される配合原
料炭については、使用原料炭の種類や配合、さらには、
粘結剤、不活性炭素材等の添加の有無にも、特に限定さ
れるものではなく、これらは、その用途、要求品質等に
対応して適宜に選択すれば足りる。
【0021】続いて、本発明の利点を明確にするため
に、前記実施例方法を適用した具体例と、従来方法を適
用した比較例とを対比して述べる。
【0022】本実施例方法による具体例 大きさ寸法が、235mm(w)×235mm(d)×
300mm(h)の試料缶を調整し、該試料缶内に原料
炭を充填密度0.80t/m3 で充填して用意した。ま
た、試験炉を用い、該試験炉内に前記試料缶を密に装入
した。
【0023】まず、この状態で、前記試験炉の片側の加
熱壁を1000℃に加熱して、前記装入された試料缶内
の原料炭の乾留を行い、且つ火落確認後に1時間に亘り
保持してコークス化した。
【0024】ついで、乾留終了後、このコークスを取り
出し、乾式消火して冷却した。
【0025】このようにして得たコークスにつき、その
粒度分布及び強度を測定した。
【0026】従来方法による比較例 前記具体例の場合と同様に、用意した試料缶を試験炉内
に密に装入した。
【0027】この状態で、前記試験炉の両側の加熱壁を
それぞれ1000℃に加熱して、以後、同様の操作をな
して原料炭をコークス化し、且つ冷却した。
【0028】ここでも、このようにして得たコークスに
つき、その粒度分布及び強度を測定した。
【0029】前記具体例と比較例との各測定結果を表1
に一括して示す。
【0030】
【表1】
【0031】前記表1に示す本実施例を適用した具体例
と従来例による比較例との対比によって明らかなよう
に、片側のみから加熱を行う本実施例では、従来の両側
からの加熱を行う場合に比較して、同等の強度を有した
ままで、平均粒径が約30%程度大きく、且つ小塊の存
在比率の少ないコークスが得られるのである。
【0032】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
本発明方法によれば、室炉式コークス炉の炭化室内に原
料配合炭を装入して加熱、乾留するコークスの製造方法
において、炭化室を構成する各耐火煉瓦壁の両外側に形
成される各フリューの内で、何れか一方のフリュー側か
ら該当する耐火煉瓦壁を隔てて間接的に原料配合炭を加
熱、乾留するようにしたから、従来から広く工業的に使
用されている室炉式コークス炉によって、特にあらため
て原料炭の配合等を考慮せずに、従来に比較するとき、
所要強度を有して、平均粒径が大きく、且つ小塊の存在
比率が少ない所期通りのコークスを容易に製造し得ると
いう優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法を用いたコークス炉にお
ける配合原料炭の乾留過程態様の概要を模式的に示す断
面説明図である。
【図2】一般的な従来方法による同上配合原料炭の乾留
過程態様の概要を模式的に示す断面説明図である。
【符号の説明】
11 室炉式コークス炉の炭化室 12、13 耐火煉瓦壁 14、15 フリュー A 所要配合の原料炭 a 未乾留の原料炭層 b 乾留が進行している軟化溶融層 c 既乾留のコークス層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷岡 誠一 香川県坂出市番の州町1番地 三菱化学株 式会社坂出事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室炉式コークス炉の炭化室内に原料配合
    炭を装入して加熱、乾留するコークスの製造方法であっ
    て、前記炭化室を構成する各耐火煉瓦壁の両外側に形成
    される各フリューの内、何れか一方のフリュー側から該
    当する耐火煉瓦壁を隔てて間接的に前記原料配合炭を加
    熱、乾留することを特徴とするコークスの製造方法。
JP30264694A 1994-11-14 1994-11-14 コークスの製造方法 Pending JPH08134465A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30264694A JPH08134465A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 コークスの製造方法

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JP30264694A JPH08134465A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 コークスの製造方法

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JPH08134465A true JPH08134465A (ja) 1996-05-28

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ID=17911496

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JP30264694A Pending JPH08134465A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 コークスの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015096768A1 (zh) * 2013-12-26 2015-07-02 聂红军 一种利用固定床褐煤干燥器干馏褐煤工艺及***

Cited By (1)

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